【艦これ】木曾「ホワイトデーどうする?」天龍「はぁ?」


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1 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 21:10:14.97 ID:LWqvrTNWo

【艦これ】天龍「なんで眼帯つけてんだ?」木曾「お前こそ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423799268/

続編的な…ね

3 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 21:31:12.04 ID:LWqvrTNWo


〜軽巡寮・球磨型の部屋〜

天龍「…どうするったって」

木曾「龍田になんにもしてやらなくていいのか?」

天龍「それはまあ…アレだけどよ」

木曾「だろ」

天龍「…でもよ」

木曾「…それに俺もやらなきゃなんないからな」

天龍「……」

木曾「…手伝ってくんね、っていう?」

天龍「…そっちが狙いか」

4 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 21:35:26.50 ID:LWqvrTNWo

木曾「……手伝ってくれるよな?」

天龍「んー……」

木曾「……」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「…わかった、やる」

木曾「よし、決まりだな!」

天龍「おう!」

木曾「…で、何作ったらいいと思う?」

天龍「え?」

木曾「え?」

5 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 21:42:15.10 ID:LWqvrTNWo

天龍「…作んの?」

木曾「そのつもりだけど?」

天龍「……」

木曾「…いやどう考えても手作り前提で会話進んでたじゃん」

天龍「そういえば、そうか……」

木曾「だろ?」

天龍「うん……」

木曾「……」

天龍「はぁー……」

木曾「途端にやる気なくすのやめろよ」

6 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 21:50:38.94 ID:LWqvrTNWo

天龍「……適当に買って渡すんじゃダメなのかよ」

木曾「……」

天龍「……ダメか?」

木曾「…なんつーか、誠意?」

天龍「うん」

木曾「そういうの、あったほうがいいだろ」

天龍「……」

木曾「…なぁ?」

天龍「正直そういうのガチっぽいから嫌だ」

木曾「ガチっぽいってなんだよ」

7 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 22:03:00.55 ID:LWqvrTNWo

木曾「龍田なら泣いて喜ぶと思うんだ」

天龍「……」

木曾「…違うか?」

天龍「いや、そうだけどさ…」

天龍「んなことしたらアイツにナニされるか…」

木曾「え?」

天龍「アイツはさ、ほら、ガチだから」

木曾「おい」

天龍「手作りとか渡したら、ほら」

天龍「…どうなるかわからないっていうか……」

木曾「…」

9 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 22:32:47.81 ID:LWqvrTNWo

木曾「龍田だって分別がつかないわけじゃないだろうしさ」

木曾「まあ、こんくらいなら大丈夫じゃないか?」

天龍「……そうか…?」

木曾「そうだよ」

天龍「うーん…」

木曾「……じゃあお前さ」

天龍「うん」

木曾「この前のこと忘れたのか?」

天龍「…覚えてるよ」

木曾「…だったら、こういうことはきっちりやろうぜ?」

天龍「でも、手作りってのは…やっぱさ…」

木曾「いいじゃねえかよ、気にすることねーって」

10 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 22:41:16.57 ID:LWqvrTNWo

天龍「んんー……」

木曾「まあお前がやりたくないなら俺は構わねぇ」

天龍「……わかった、やるよ」

木曾「それでよし」

天龍「…自然に乗っけられてるな、俺」

木曾「スレタイ無視ってわけにはいかねーだろ」

天龍「木曾…メタいぞ?」

木曾「いつも通りだろ」

天龍「…それもそうか」

11 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 23:05:48.18 ID:LWqvrTNWo

木曾「…で、何作るよ?」

天龍「……俺でも出来るやつな」

木曾「それは分かってる」

天龍「……」

木曾「うーん……」

天龍「……」

木曾「…そこに料理本あるから探してみ?」

天龍「なんであるんだよ…」ゴソゴソ

12 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 23:18:31.61 ID:LWqvrTNWo

木曾「それな、大井姉のやつだから汚すなよ」

天龍「ふうん……」

天龍「…うわ、めっちゃ付箋貼ってあるな」パラパラ

木曾「おう」カタカタ

天龍「……」

木曾「……」ッターン

天龍「…お前何やってんだよ」

木曾「クッ○パッドで検索してる」

天龍「お、俺もそっちのほうが」

木曾「お前タイピングできないだろ?」

天龍「うぐっ」

13 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[sage] 投稿日:2015/03/13(金) 23:29:02.02 ID:LWqvrTNWo

天龍「俺でも作れそうな簡単なやつないのかよ」

木曾「そうだな…」

木曾「…クッキーとかなら誰でも作れるんじゃねーか?」

天龍「…だったらそれでいいか」

木曾「即決かよ」

天龍「だって簡単な方がいいじゃんよ」

木曾「………」

天龍「…なんだよ」

木曾「…まあ危ない橋渡るよりはいいか」

天龍「お前の中で俺はどんだけ料理下手な認識なんだよ」

14 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/13(金) 23:48:44.46 ID:LWqvrTNWo

木曾「…んじゃ、クッキーでいいんだな?」

天龍「ああ」

木曾「わかった、それじゃ明日材料買いに行くぞ」

天龍「おう!」

木曾「……金ある?」

天龍「…いくらぐらいいる?」

木曾「全部でこんくらいだから」$$$

天龍「…高くね?」

木曾「いや、お前が払うのはこんだけでいいから」$

15 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/13(金) 23:52:41.26 ID:LWqvrTNWo

天龍「…なんでだよ?」

木曾「お前、龍田からしかもらってないだろ」

天龍「あっ…あー……」

木曾「俺はさ、姉妹艦とか駆逐艦とかいっぱい渡さなきゃなんねーから」

天龍「………」

天龍「…お前、大変だな」

木曾「いいんだよ、俺がしたいんだから」

天龍「……手伝うわ、俺に出来る範囲でなら」

木曾「マジ?ありがとな」

天龍「おう!」

16 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/13(金) 23:55:58.95 ID:LWqvrTNWo

天龍「…っと、そろそろ部屋戻るわ」

木曾「おう、ちゃんと明日の用意しとけよ?」

天龍「わかってるっての!」

木曾「ははっ、おやすみ」

天龍「ん、おやすみ」


ガチャ バタン


木曾「……」

木曾「はぁー……」グデーン

木曾「…これ、経費で落ちねぇかな……」

木曾「………」

木曾「無理かぁ…」

22 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 11:32:46.28 ID:tN3ebWZIo

◇ ◇ ◇

〜翌日・○ャスコ鎮守府前店〜

ワイワイ ガヤガヤ


天龍「……なあ」

木曾「ん?」

天龍「ジャ○コってもう存在しないんじゃ」

木曾「こまけぇこと気にすんな、行くぞ」

天龍「…おう……?」

24 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 11:52:50.90 ID:tN3ebWZIo

〜 〜 〜


木曾「これと…これと…」ヒョイヒョイ

天龍「……」ドッサリ

木曾「3つくらいいるかな…?」ウーン

天龍「…なあ」

木曾「?」

天龍「…多くね?」

木曾「昨日言ったじゃん」

天龍「言ったけどよ……」

25 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 11:57:36.90 ID:tN3ebWZIo

木曾「分かった、俺がカゴ持つから」

天龍「言っとくけどめちゃくちゃ重いかんな?」

木曾「分かってるっての」

天龍「…はい」スッ

木曾「……っと、重いな」

天龍「だろ?」

木曾「…これ持って帰るのダルいな」

天龍「…ダルいな」

26 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 12:14:10.83 ID:tN3ebWZIo


木曾「…そこの生クリームとって」

天龍「…何に使うんだ?」

木曾「実はさ、球磨姉達にはケーキをあげようかな、って思ってんだ」

天龍「作れんのかよ?」

木曾「…お前には出来ないだろうがな」

天龍「そういうのもういらねぇから……」

木曾「つーわけでクッキーの方頼むな?」

天龍「丸投げかよ!?」

木曾「冗談だよ」

27 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 12:41:47.13 ID:tN3ebWZIo

〜鎮守府・厨房〜

木曾「というわけで調理を始めるぞ」

天龍「おう!」

木曾「大体のことはレシピ通りにやればできるはずだ」

木曾「じゃあ俺も作業始めっからな」

天龍「ミスったらどうすりゃいい?」

木曾「俺に聞いてくれ」

木曾「自分で対処しようとするなよ?」

天龍「…分かった」

28 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 13:27:21.42 ID:tN3ebWZIo


トントン カチャカチャ


天龍「なあ」

木曾「なんだ?」

天龍「これって何枚分作ればいいんだろう?」

木曾「うーん…」

木曾「そのレシピ通りだと30枚分くらいだからな…」

天龍「倍くらい用意したほうがいいかもしんねえな……」

木曾「出来るか?」

天龍「…キツくね?」

29 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 15:28:33.65 ID:tN3ebWZIo

木曾「…やっぱ俺もそっちやるか」

天龍「いいのか?」

木曾「んー……」

木曾「まあ今日中に間に合わせればいいわけだし」

天龍「……」

木曾「それに元々俺がお前に頼んだんだしな」

天龍「…そうだな」

30 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 16:00:37.08 ID:tN3ebWZIo


カチャカチャ ファサァ

木曾「……」カチャカチャ

天龍「……」カチャカチャ

木曾「……」カチャカチャ

天龍「……」カチャカチャ

木曾「…そろそろいい感じじゃないか?」

天龍「…そうだな」

木曾「んじゃ一旦ラップに包んで」

天龍「で、冷蔵庫に入れとくんだっけ?」

木曾「わかってるじゃねーか」

天龍「……おうよ」

31 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 16:15:48.29 ID:tN3ebWZIo

木曾「その間に俺はケーキ作ってるから」

天龍「俺も手伝うぜ」

木曾「気にすんな、お前は休んでろ」

天龍「でも……」

木曾「いいって」

天龍「…そうか」

木曾「また、時間になったら呼ぶからよ」

天龍「あぁ、了解だ」

32 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 17:31:44.58 ID:tN3ebWZIo

◇ ◇ ◇

ガチャ

天龍「そろそろか?」

木曾「ああ、天龍、ちょうどいいタイミングだな」

天龍「お、もうケーキ焼いてんのか」

木曾「準備は出来てたからな」

木曾「今オーブンに入れたところだ」

天龍「だんだんいい匂いがしてきたな…」

木曾「それじゃあ、クッキーの方も焼いてくぞ」

天龍「そーだな」

33 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 18:01:12.08 ID:tN3ebWZIo


ゴロゴロ ペリペリ

天龍「こうやって並べていくと多いな」

木曾「こんだけあれば足りるだろ」

天龍「…なあ木曾」

木曾「んー?」

天龍「これ余ったらどーすんだ?」

木曾「そうだな…」

木曾「配り歩くしかねーな」

天龍「それはそれでいいかもな」

木曾「だな」

34 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 18:44:54.99 ID:tN3ebWZIo

チーン

天龍「お、焼きあがったみたいだな」

木曾「じゃあケーキ取り出すから、クッキー入れてくれ」

天龍「わかった、んしょっと」


ヴーン.....

天龍「おー、焼けてる焼けてる」

木曾「…ん、いい感じだな」

天龍「そのケーキ、どうすんだ?」

木曾「もちろん、デコレーションするんだよ」

35 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 18:52:19.60 ID:tN3ebWZIo

天龍「おっ、じゃあ早速…」

木曾「アホかお前は」

天龍「は?なんでだよ?」

木曾「冷まさないと塗ったそばからクリームが溶けるだろうが」

天龍「…そうなのか?」

木曾「知らなかったのかよ…」


38 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 19:02:43.71 ID:tN3ebWZIo

ヴーン.....

天龍「……」

木曾「……」

天龍「まだか?」

木曾「さあな」

天龍「……」

木曾「……」

天龍「もういいだろ?」

木曾「…仕方ねーな……」

39 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 19:05:39.04 ID:tN3ebWZIo

木曾「はい」スッ

天龍「串?」

木曾「ケーキに刺して、中の具合を見るんだよ」

天龍「へー」

木曾「真ん中狙えよ」

天龍「んしょ」ツプ

天龍「…うわ、くっついてきた」

木曾「ってことは、まだ冷めきってないってことだな」

天龍「ちぇっ……」

40 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 19:19:29.72 ID:tN3ebWZIo

チーン

天龍「おっ」

木曾「クッキーも焼けたみたいだな」

天龍「いい匂いだな」

木曾「…硝煙とどっちが好みだ?」

天龍「そんなのこっちに決まってんだろ!」

木曾「ははっ、そうかよ」

41 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 20:14:02.12 ID:tN3ebWZIo

木曾「見た感じ、悪くないな」

天龍「まずは俺が味見を」

木曾「焼きたてだからまだ熱いぞ?」

天龍「わかってるって!」アーン

木曾「お、おい、一口でいったら…」

天龍「あっつ!?!」

木曾「……お前は期待を裏切らないバカだな」

天龍「あっつぅ!?あ゛ぁ!」

42 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 20:37:26.51 ID:tN3ebWZIo

◇ ◇ ◇

木曾「両方ともいい感じに冷めてきたな」

天龍「……」

木曾「…テンション低いな?どうした?」

天龍「熱かった……」

木曾「…一つ学習したな」

天龍「うっせー……」

43 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 21:02:20.00 ID:tN3ebWZIo

木曾「じゃあラッピングしていくか」

天龍「何個ずつ入れたらいいんだ?」

木曾「龍田に渡す分は若干多めにするとして…」

木曾「…どうするかな」

天龍「10個くらいでいいか?」

木曾「そうだな…14、15くらいにしよう」

天龍「足りなくなるんじゃねーか?」

木曾「…大丈夫だろ」

44 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 21:36:18.39 ID:tN3ebWZIo


天龍「俺、こっちやっとくからよ」

木曾「…じゃあ、頼んだ」


◇ ◇ ◇


木曾「…うっし、完成だな」

天龍「木曾!」

木曾「全部出来たか?」

天龍「おう、そっちもか」

木曾「なんとかそれっぽく出来たと思うんだけど…」

天龍「おお!すげーじゃん!」

45 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 21:48:59.28 ID:tN3ebWZIo


木曾「それじゃあ、渡しに行くとすっか!」

天龍「…そうだな」

木曾「……しっかりやれよ?」

天龍「……」

木曾「天龍?」

天龍「…頑張ってみる」

木曾「…そうかよ」

46 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 21:59:15.76 ID:tN3ebWZIo

◇ ◇ ◇

〜軽巡寮・天龍型の部屋〜

龍田「…あれ?天龍ちゃん、遅かったわね?」

天龍「おう、ちょっと用事があってな」

龍田「…なあにその顔?何かいいことでもあったの〜?」

天龍「龍田」

龍田「んん?」

天龍「こっ、コレ、コレを…」スッ

龍田「…これって、もしかして?」

天龍「今日は、その、ホワイトデーだからよ、そんで、頑張って作った」

47 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 23:29:11.27 ID:tN3ebWZIo

龍田「うそ…天龍ちゃんが?」

天龍「おう」

龍田「ふふっ、何かしら?」

天龍「……」

龍田「開けてもいい?」

天龍「ああ」

龍田「…クッキーね、可愛い…」

48 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 23:36:29.06 ID:tN3ebWZIo

天龍「……木曾も手伝ってくれてさ」

龍田「やっぱりね。天龍ちゃんはこういうこと気が効く娘じゃないもの」

天龍「うっ、悪かったな…」

龍田「でも、ちゃんと心がこもってるのよね?」

天龍「それはまぁ、そうかな…」ポリポリ

龍田「うふふっ、よ〜くできました」

天龍「…俺だってやるときゃやるっての」

49 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 23:41:06.22 ID:tN3ebWZIo

龍田「ね、食べてみてもいい?」

天龍「あぁ、…味は、大丈夫だと思う、多分」

龍田「うふふ、いただきま〜す」

龍田「もぐもぐ…」

天龍「……どうだ?」

龍田「うん、とっても美味しいわ」ニコ

天龍「よかったぁ〜……」ハァー...

50 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 23:47:44.95 ID:tN3ebWZIo

龍田「…本当にありがとう、天龍ちゃん」

天龍「なんだよ、改まって…」

龍田「ちゃ〜んと私の想いに応えてくれて嬉しいよ?」

天龍「へ?」

龍田「えいっ」バサッ

天龍「うお!?急になんだよ?!」

龍田「私も期待に応えてあげなきゃ……」ジュルリ

天龍「ひぇあ!?…ってドコに手ぇ突っ込んでんだよ!?!」

天龍「木曾ぉ!助けてくれ!木曾ーーー!!!」

龍田「なんでそこで他の娘の名前が出てくるのかしら…?」

天龍「ひ……っ…!」

ウワアアアアアアアアアアア!!!

53 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 23:52:23.17 ID:tN3ebWZIo


〜軽巡寮・球磨型の部屋〜

ガチャ

木曾「みんな」

球磨「…クマ?」

多摩「にゃ?」

北上「んん?」

大井「…何よ?」

木曾「実は………」

54 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 23:56:04.58 ID:tN3ebWZIo

木曾「これ…バレンタインのお返しに作ってみたんだ」

パカッ

多摩「こ、これは…」

球磨「ケーキだクマ!!」

北上「美味しそうだね、大井っち」

大井「そうですねっ!」

球磨「木曾!早くみんなで食べるクマ!」

木曾「あぁ、今切り分けるから待っててくれ」

55 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/14(土) 23:58:15.53 ID:tN3ebWZIo

◇ ◇ ◇

球磨「それじゃあ頂くクマ!」

多摩「にゃー」

北上「いただきまー…」

大井「待ってください北上さん!ここは私が先に…!」

大井(木曾の手作りとはいえ、食べて北上さんにもしものことがあったら…!)

北上「あはは、大井っちは食いしん坊だなあ」

大井「ふぇぇ!?」

57 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:03:52.34 ID:EgGsJt8wo

球磨「」mgmg

多摩「」mgmg

球磨「…こっ…これは!」

球磨「最高だクマ!!!」クマー

多摩「ちょうどいい甘さだにゃぁ」

大井「…本当に美味しいですっ!はい、北上さんも」

北上「ん、あーん……」アーン

北上「…うん、美味しいねっ」

木曾「……良かった…」ホッ

58 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:07:29.62 ID:EgGsJt8wo

北上「木曾、ありがとね」

木曾「……おう!」

大井「意外だったわ、木曾がこういうこと得意だったなんて」mgmg

球磨「木曾はやればできる子クマ!」mgmg

多摩「そうにゃそうにゃ」mgmg

北上「……あれ?」

北上「なんで六切りにしたの?一切れ余ってるよ?」

木曾「ああ、これはちょっと、な」ニコ

北上「???」

59 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:11:16.76 ID:EgGsJt8wo

◇ ◇ ◇


木曾「……夜中に呼び出してすまんな」

まるゆ「木曾さん、渡したいものって…?」

木曾「ふふん、これだ」

まるゆ「ふぇ…?」

木曾「バレンタインのお返し」スッ

まるゆ「!」

木曾「…頑張って作ってみたからさ」

61 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:14:31.70 ID:EgGsJt8wo

まるゆ「で、でも、どうして私なんかに…」

木曾「…先月さ、お前、ちゃんと手渡しでくれただろ?」

まるゆ「あっ……」

木曾「だから、俺もちゃんと手渡しした方がいいかな、って」

まるゆ「そういうことだったんですね……」

木曾「あぁ、それ味は大丈夫だと思うんだが…」

木曾「いらなかったら返してくれても」

まるゆ「いっいえ!大事にしまっておきます!」

木曾「……いや、早めに食ったほうがいいぞ?」

まるゆ「ふぁ!?そ、そうですね…」

62 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:17:53.41 ID:EgGsJt8wo

木曾「……」

まるゆ「…あ、あの…」

木曾「……」

まるゆ「…あの、木曾さん?」

木曾「…あぁゴメン、ぼーっとしてた」

まるゆ「木曾さんもそういうところあるんですね」

木曾「悪いかよ」

まるゆ「ひゃ、す、すみません」

木曾「……いや、今日はいつもより月が綺麗だなあ、って思ってさ」

まるゆ「…?!」ドキッ!

64 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:22:47.86 ID:EgGsJt8wo

まるゆ「そ、それって!」

木曾「ん?」

まるゆ「あっ、あ、あの!」

まるゆ「木曾さん、まるゆ、死んでもいいですっ…!」

木曾「えーっと…え?」キョトン

まるゆ「…まるゆっ、今とっても幸せですっ…!」グズッ

木曾「!、おいおい、泣くなよ」ナデナデ

まるゆ「まるゆはっ…まるゆはぁぁ…ぅぇぇん…!」グズグズ

木曾「え、っと…よしよし…」

木曾(………)

木曾(……まあ、いいか!)

66 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:33:53.69 ID:EgGsJt8wo

◇ ◇ ◇


〜軽巡寮・天龍型の部屋〜


木曾「おーう、どうだった天龍……って」

天龍「木曾ぉ……」

木曾「どうしたんだよ、ったく」

天龍「龍田怖い……」グスグス

木曾「……??」

67 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:35:18.24 ID:EgGsJt8wo

天龍「…すまん、取り乱してた」

木曾「まあ、追求はしねーよ」

天龍「ありがとな」

木曾「おうよ」

天龍「…お前は昨日、どうだったんだよ?」

木曾「どうって言っても…」

木曾「駆逐も姉貴たちも、皆喜んでくれたぞ?」ニコ


68 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:41:16.87 ID:EgGsJt8wo

天龍「…なんだよ、その嬉しそうな顔は…?」

木曾「え!?いやぁ別に」

天龍「きっ、昨日の間に何かあったんだな!?」

木曾「ちょ、何もねえって…揺らすなバカ!」

天龍「おい!言ってくれよ!木曾ー!」

木曾「黙秘!黙秘だぁっ!!」



― 艦 ―


73 名前: ◆Mev0T6i6Ca.d[saga] 投稿日:2015/03/15(日) 00:47:53.79 ID:EgGsJt8wo

次は


・初対面だった頃の天龍(バイト)と木曾(バイト)

・天龍、龍田&木曾まるゆのWデート


のどっちか書きたいです



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