総一郎「月、父さんと喧嘩しよう」夜神月「えっ?」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:シンジ「ちょいエロな欲望を、したいかされたいかで判定する?」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 10:48:04.17 ID:2VKYh59L0

今日は父の日…

父さんに内緒で僕達でパーティーを開く事にした

総一郎「ただいま」

月「父さん、お帰り」

パーンッ

さゆ「いつもありがとう!」

パーンッ(クラッカー)

母「お帰りなさい、あなた」

パーンッ

総一郎「なんだこれは?」ギロッ

月「ち、父の日だよ…?僕達のためにいつも働いてくれてるじゃないか」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 10:54:00.46 ID:2VKYh59L0

総一郎「こんな事をする暇があったら勉強をしたらどうだ」

月「今日ぐらいは良いでしょ?」

母「そうよ、今日ぐらいは仕事の疲れをとってくださいな」

さゆ「これ…さゆから」

スッ

バラの花束を父に渡す

総一郎「…」

月「父さん、僕からはこのヘッドホン」

スッ

月「気に入ってもらえるかな?」

総一郎「いらん」

グシャッグシャッ

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 10:57:54.93 ID:2VKYh59L0

さゆ「…うわああああああん!!!」

母「あなた…!何て事をするんですか…!」

総一郎「こんなくだらない物に金をかけるな」

月「父さん、異議ありだよ…」

総一郎「なんだ?」

月「僕たちが父さんのために小遣いを使い果たして買ってきた物だよ?」

月「値段がつけられない、最高のプレゼントをよくも…!」

総一郎「父さんはキラ事件で疲れてるんだ」

総一郎「もう今日は寝させてもらう」

スッ

月「行かせないよ…ちゃんと家族全員で記念写真を撮るまでは…」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:00:23.84 ID:2VKYh59L0

総一郎「どきなさい」

月「嫌だ」

総一郎「もう1度言う…どきなさい月」

月「絶対に嫌だ…」

父はズレたメガネを右手でクイッと修正し

総一郎「どけと言ったらどきなさい!!!!!!」

月「…!」

父の怒鳴り声は生まれて始めて聞いたかもしれない

僕は足を震わせ、そのまま父を2階にへと通してしまった

さゆが泣きながらバラバラになった薔薇を拾い集めている

母「月…きっとあの人も疲れてるんだわ」

月「だけど…プレゼントをぐしゃぐしゃにする父親なんて…」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:05:30.84 ID:2VKYh59L0

―父の部屋―

総一郎は勉強机のイスに座り仕事用の鞄を机の上に置く

ドサッ

総一郎「…」

スッ

鞄の中から腕時計を取り出す

総一郎「…○○店のあの子から父の日のプレゼントをもらえるなんてな…」

総一郎「フフフッ…」

総一郎「子供達からもらうプレゼントより余程嬉しい」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:08:43.55 ID:2VKYh59L0

コンコンッ

総一郎「…!!?」ビクッ

月「父さん、ここ開けてよ」

ガチャガチャッ

総一郎「月か…何の用だ?」

総一郎はプレゼントを再び鞄の中に隠す

月「今日はケーキじゃなくて…父さんの好きな干し柿だよ」

総一郎「父さんは甘いものが嫌いだと言っただろ」

月「…事件で疲れてるのは分かってるけどさ」

月「家族との時間を大切にしなきゃいけないんじゃないの?」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:14:31.77 ID:2VKYh59L0

総一郎「…随分と生意気な口を効くようになったな」

月「僕ももう大人だよ、当然だよ」

総一郎「……チッ」

月「開けるよ〜」

ドンッ!

月にタックルをかまし、無理矢理こじ開ける

月「いてててっ…」

総一郎「父さんの部屋のドアを良くも壊してくれたな!」

パシンッ!

月の顔にビンタを浴びせる

月「い…いたいよ父さん…!!」

総一郎「お前は黙って勉強だけしていればいいんだ!!」パシンッ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:19:39.92 ID:2VKYh59L0

月「…顔だけはやめてよ父さん…!!」

総一郎「うるさい!!」

パシンッ

パシンッ

月「…うぅっ……」

総一郎「お前はただ黙々と勉強して一流の大学に進学し大手企業に入社すればいいんだ」

総一郎「父さんの決めたレールの上を走るだけで人生成功するんだぞ」

総一郎「父さんに反発するメリットがないだろ?」

月「くっ…」

悔しいけど、父さんの言う通りだった

僕が安定な人生を送れているのは全て父さんのお陰と言っても過言ではなかった

幼少の時期から多くの習い事を通わされた

習字、そろばん、水泳、ピアノ、三味線、野球、サッカー、バスケ、ヴァイオリン…

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:22:39.15 ID:2VKYh59L0

……



月「…」

カキーンッ

「す、すごい!月くんまた2塁打だ!」

月「…」

ドスンッ

「うわー!月くんこれでハットトリックだよ!」

総一郎「月、よくやった」

月「う…うん」

総一郎「さっ…帰ってそろばんと習字教室に行かないとな」

月「お父さん……僕、今日の試合で疲れたから休みたい…」

総一郎「…」イラッ

月「今日は日曜日だよ!一緒に出かけようよ!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:27:32.10 ID:2VKYh59L0

総一郎「ちょっと来なさい」

グイッ

月「え…」

総一郎「今からこのバットを使って素振りしなさい」

ドスッ

月「…だ、だから!もう練習はしたくないよ!」

総一郎「5000回終わるまで家に帰るな」

月「……」

ブンッ ブンッ ブンッ

それから泣きながらバットを振ったのを覚えている

父さんは将来のためだなんて言ってるけど

僕は今の人生が楽しいとなんて思ったことは1度も無い

ただ、父さんの言うことを聞くだけの操り人形となっている

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:31:58.03 ID:2VKYh59L0

月「お父さん、塾のテスト5教科の合計点が498点だったよ」

母「あら…すごいじゃない月!」

母「この調子なら中学受験も無事に合格出来そうねぇ〜」

月「お、お父さん…見てよ」

スッ

総一郎「残りの2点はどうした?」

月「え…」

母「あなた…!」

総一郎「お前は黙っていなさい」

総一郎「残りの2点はどうしたと聞いてるんだ…5教科なら500点満点のはずだ」

総一郎「なにか2点が取れなかった理由でもあるのか?ん?」

月「そ、それは…」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:34:49.63 ID:2VKYh59L0

月「最後の問題で高3レベルの問題が出て分からなかったんだ…」

月「ごめんなさい…」

総一郎「そうか、じゃあ次は500点取れるように今日は寝ずに勉強していろ」

総一郎「父さんが良いと言うまで部屋から出るんじゃないぞ」

母「それじゃ可哀想ですよ…!月は頑張ったんですから!」

総一郎「黙っていろ!」

グイッ

月「あっ…」

総一郎「良いからこっちに来なさい!」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:38:08.17 ID:2VKYh59L0

―中学時代―

総一郎「今日から学校が終わったらすぐに塾に行きなさい」

月「塾…?」

総一郎「そうだ、学校は4時半ぐらいに終わるんだろ?」

総一郎「毎日4時半から夜の11時半まで塾で勉強をしてきなさい」

月「ま、待ってよ!僕もうサッカー部に入っちゃったよ!」

総一郎「部活なんてやっている暇があるなら勉強をしろ!!」

総一郎「中学時代の部活動なんざ就職活動の役にも立たないんだからな!」

月「……」

総一郎「返事は?」

月「…はい」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:43:10.05 ID:2VKYh59L0

……



月「…」

さゆ「お兄ちゃん?お兄ちゃん!」

月「はっ…」

さゆ「どうしたの?急にソファで寝ちゃって」

月「な…なんでもないよ…ちょっと夢を見てただけさ」

総一郎「ちょっと、父さんは出かけてくる」

母「こんな時間にですか…?」

総一郎「事件の事で上層部に招集を食らってしまってな」

月「父さん、いつもお疲れ様」

総一郎「お前は勉強をしていなさい」スタスタ

バタンッ

我が家の大黒柱はスーツのまま家の外にへと出て行った

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:47:24.40 ID:2VKYh59L0

総一郎は事件のことだ…と偽り

繁華街のキャバクラに足を踏み入れていた

キャバ嬢「そうちゃん!いつもお疲れ様ァー」

パーンッ

総一郎「ヌフフフッ!!」

総一郎「それじゃあ、今日は奮発して皆の胸の谷間に1万円札挟んでいくぞ〜〜!」

キャバ嬢「きゃあっ!太っ腹〜!」

総一郎「ヌフフフッ!!」

スッスッ

財布の中に入れてあった万札を次々と取り出す

家では厳格な父であったが

外の父はただのスケベな中年親父であったのだ

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/06/17(日) 11:55:16.06 ID:2VKYh59L0

リューク「なぁ、月〜」

月「あ、リューク…か」

リューク「あんなクソ親父さっさとノートで殺っちまえばいいだろう」

リューク「このままじゃお前がプレッシャーとストレスで死んじまうぞ」

リューク「ああいう親は基本的にダメなんだよ」

リューク「よく、不良の道に走らなかったなぁ…普通なら反発して人生失敗するもんだが」

月「いいんだ…リューク」

月「ノートだって必要ないし、父さんを殺す気なんて毛頭ないよ」

リューク「じゃあ、俺に返せよ?そうすれば記憶も消してやるし…」

月「僕の友達だろ?リュークは」

月「だから、ノートをまだ返す気はないよ」

リューク「…友達…か……まあ、それでも少しは退屈凌ぎにはなりそうだな」



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