キョン「国木田の家に、エロ本を取りに行きたいんだが」


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6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:31:16.66 ID:B66GdZ680

キョン「国木田の家に、エロ本を取りに行きたいんだが」

国木田「また唐突だね。どうしたの急に」

キョン「急にお前の部屋に行きたくなったんだよ。な、いいだろ?」

国木田「別にいいけど、・・・・・・・・・・・・ないよ」

キョン「なんだ、その意味深な間は。裏を読み取るぞ」

国木田「ご自由にどうぞ」

国木田「実際にはないし、仮にあったとしても
    僕が、キョンに見つかるようなヘマをするとは思えないけどね」

キョン「ほう、たいそうな自信だな」

そんなやりとりの後

SOS団の活動も無く、テストも近いということで
久しぶりに、キョンこと俺は、友人である国木田の家に行くことになった

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:34:23.61 ID:B66GdZ680

国木田と並んで、校舎を後にする

今の俺はヒジョーにウキウキしていた
ワクワクしていた

たとえテスト前と言えど
もうアルプスの草原をひた走りたい気持ちで一杯だった

国木田「ふふっ・・・。何だかテンション高いね、キョン」

キョン「放課後のこの時間帯に、自由なのは久しぶりだからな」

国木田「そっか
    確かに、最近のキョンは特に忙しそうだったもんねぇ」

キョン「ま、張り切ってた文化祭は先週で終わったし
    しばらくは小康状態に・・・と思いたい」

ハイジのスキップの軽やかさを原作に限りなく近く再現できるのは
今の俺をおいて他にはいまい

という、謎の自信を持ってしまうくらいに

SOS団という奇天烈な連中が介在しないだけで
俺はとてもハッピーな気分だった

国木田「でも、彼らと居るときのキョンって、嫌々ながらも
    楽しそうに見えるよ」

キョン「・・・まあ、な」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:37:33.76 ID:B66GdZ680

正直に言えば

SOS団での活動も、それはそれで
それなりに、俺は楽しんでいる。

いるのだが
ずーっと全力でアレじゃあ、心の燃料も切れるというものだ

キョン「ガス欠にならないよう、たまにはお前らと馬鹿の一つでもやりたくなるのさ」

国木田「馬鹿の一つ――って、キョン? これから僕ン家に
    テスト勉強教わりに来るんじゃなかったっけ」

キョン「ん、そうだっけか」

国木田「もう、勝手だなぁ

国木田「・・・でも

国木田「空いた時間に、僕を・・・僕らを誘ってくれたのは、素直に嬉しいよ
    友情ってやつかな」

キョン「かもな」

こうして気の知れた友人と
平凡でモラトリアムな一日をすごすのも悪くない

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:40:36.07 ID:B66GdZ680

キョン「あれ? ところで、国木田。谷口はどうしたんだ?」

国木田「教室に忘れ物。先、帰っててくれってさ」

キョン「あいつ・・・勉強って聞いて、逃げやがったな・・・」

国木田「・・・っ ・・・そう、なんだ」

かすかに、喜ばしそうな声と表情

国木田「そっか、残念だなぁ。谷口来ないんだ」

キョン「ああ、そうみたいだな」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:41:34.34 ID:B66GdZ680

キョン「ああ、そうみたいだな」

国木田「じゃあ・・・」

と、1度言葉を区切ると
隣に並んで歩いていた国木田は、俺の顔を横目で窺った

キョン「?」

国木田「っ」

俺と目が会うと、さっと目をそらして、うつむく

そして、聞こえるか聞こえないかの声量で

国木田「・・・じゃあ

国木田「二人きり・・・だね」

キョン「・・・

キョン「そうだな」

・・・いや、そうだけどさ

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:44:43.15 ID:B66GdZ680

誰も居ない帰り道を、国木田と二人
浮ついた妙な空気のまま、歩いていく

熱くて、少し、汗をかいてしまった

国木田「うわぁ・・・まだまだ、残暑が厳しいね
    校門出たところで、なんかクラっときちゃったよ」

キョン「俺もだ。もう秋だってのにな」

暑かったり寒かったり
秋は気温の変化で、体調が崩される

特に今日なんかは
秋には暑すぎる気温だった

仰げば、空は灰色に曇っている

この熱気は自然のものなのだろうか
それとも・・・

国木田「・・・」

隣に、こいつがいるからだろうか

キョン「暑いな」

国木田「そうだね」

キョン・国木田「・・・」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:47:28.78 ID:B66GdZ680

くそ、これからエロ本を発掘する予定なのに・・・
調子が狂ってしまう

まあちょっと調子が狂ったぐらいで気にせず
俺は予定を遂行するが

国木田「・・・そう言えば、最近、佐々木さんとはどうなの?」

キョン「どうして佐々木の名前がでるんだ?」

国木田「いや、話の継ぎ穂としてさ。何となく訊いてみたんだけど」

キョン「・・・どうするもしないも無い。近況すらお互い知らねーよ」

国木田「ふうん。連絡とか、取り合えばいいのに」

キョン「そんな間柄じゃないんだよ、俺とアイツは。
    お前は妙な勘違いをしてるみたいだがな」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:49:55.89 ID:B66GdZ680

>>13
なにその羞恥プレイ
興奮するんだけど

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:51:21.20 ID:B66GdZ680


国木田「さて、どうかなぁ」

キョン「・・・逆に訊くが

キョン「そういうお前はどうなんだ?」

国木田「えっ?」

キョン「国木田は、誰か好きなやつ、いないのか?」

国木田「僕は・・・

国木田「・・・

国木田「いるよ」

歩きながら
前を向いたまま、国木田は答えた

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:53:34.88 ID:B66GdZ680

キョン「・・・へえ」

国木田「意外だった?」

キョン「正直な

キョン「お前自身、女みたいだから、想像がつかないところもある」

国木田「えぇ、それはショックだなぁ」

言葉とは反対に、クスッと白い歯を見せて、国木田は笑う

キョン「まぁ・・・普通いても可笑しくはないよな」

国木田「名前とか、訊かないの?」

キョン「詮索はやめておく。趣味じゃないんでね」

国木田「そっか・・・助かるよ」

キョン「聞かれたら困る相手なのか?」

国木田「うーん・・・それ以前の問題かな

国木田「僕はもう――、諦めてるからさ」

そう言った国木田の表情は
何だか――今にも消え入りそうだった

キョン「・・・」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:56:02.69 ID:B66GdZ680

口元にはほほ笑みがあったが
俺には
それがより一層
滲む寂しさを助長しているように見えた

だから

言わずにはいられなかった

キョン「諦めなくてもいい」

国木田「・・・え」

キョン「お前の、想い人が誰だかは知らんが」

キョン「伝える前に諦めるなんて、悲しいこと言うなよ」

キョン「なにより、自分の心を見て見ないふりなんか、辛いだけだろ」

国木田「・・・・・・」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:58:29.47 ID:B66GdZ680


キョン「そうだ。知ってるか? お前、結構可愛い顔してるんだぜ」

キョン「案外、告白すればすんなり成功す・・・」

国木田「ぷっ」

きょとんと目を丸くして聞いていた国木田だったが
出し抜けに吹きだすと、けらけらと笑い出した

キョン「折角・・・人が真面目に励ましてやったらコレか」

国木田「あは、あははっ・・・、ごめんごめん
    何だか、この状況が面白くなっちゃって」

目尻に溜まった涙を
人差し指で拭いながら、弁明する

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:03:14.36 ID:B66GdZ680

キョン「全く、失礼なやつだな」

国木田「でも・・・楽になったよ

国木田「ありがとう。やっぱり、キョンは優しいね」

面と向かって言われると、おもはゆい

キョン「そうでもないさ」

国木田「ううん、・・・優しいよ」

そう言って
国木田は、少しだけ、歩みを寄せる

国木田「・・・キョンはいつも、優しい」

互いの歩幅は変わらない

でも

隣り合う二人の距離は
手と手が触れそうになるまで、縮まった

キョン「・・・かもしれないな」

その言葉を最後に
俺と国木田は黙って歩いた

今度の沈黙は不思議と――、心地好かった

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:10:23.40 ID:B66GdZ680

※国木田宅に到着

国木田「じゃあ、ちょっと待っててね。整理してくるからさ」

キョン「へえ、お前の部屋が散らかってるなんて珍しいな」

国木田「ま、まあね。すぐ終わるから、携帯でも弄っててよ」

キョン「いや、国木田」

キョン「久しぶりだからって、気なんか回さなくてもいいんだぞ」

国木田「わっ、ちょっ・・・ちょっと待ってよ、キョンっ!」

キョン「・・・なんだ、片付いてるじゃないか」

国木田「も、もう・・・」

国木田の部屋は
一般の男子高校生にあてられるそれより、やや広い

綺麗に整頓されているが、よく見れば
点々と転がっている小物に、国木田の生活の匂いを嗅ぎとれた

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:13:15.00 ID:B66GdZ680

隅にはシングルベッドが置かれている

国木田「・・・」

そこに近づくと、国木田は、なんだかソワソワし始めた

――ココだッ!

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:14:39.60 ID:B66GdZ680

国木田「き、キョン、ストップ! 止ま・・・止マレ!!」

キョン「え? ・・・あ」

Wow... なんてこった

なんの目論見もなく、ただの、全くの、気まぐれによって
何とは無しに、国木田のベッドの下に手を入れてみれば
よりよって秘蔵のエロ雑誌があるではないか――!

まあ、ワザとだが

しかし、なんというか、それを期待していた俺が言うのもなんだが
ベッドの下ってまんますぎやしないか、国木田?

国木田「う・・・」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:18:05.59 ID:B66GdZ680

さっと血の気が引いたかと思うと
次の瞬間、高校生とは思えないような童顔が、かぁっと紅潮した

国木田「・・・っ!」

何か言葉を発しようと試みるも、口をパクパクさせるだけ

キョン「池に餌を投げ入れられた鯉か、お前は」

国木田「・・・こ、これはっ」

ツッコミも華麗にスルー

真っ赤な顔でアタフタする国木田を目の当たりにし
俺は内心――快哉を叫びたくなるほど歓喜した

完、全、勝、利!

国木田「あ、あの、そのっ・・・」

――そう! これだ!
このレアな表情こそ、俺が見たかったものなのさ!

俺はエロ本の中身などに興味はない
いや、全くないと言えば嘘になるのだが、それはただのオマケである
ビックリマンチョコについてくるウエハースのようなものだ。シールではない

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:21:40.08 ID:B66GdZ680

国木田「・・・その」

この、国木田というやつは
男子でありながら、華奢な体格と愛くるしい顔をしているのだが
そのくせ、妙に大人びてるところもあるからな

偶にはこういうイベントで、あどげない外見相応に
アタフタしているこいつの姿が見たかったのさ。オタク臭い? ・・・ほっとけ

さて、満足した。安心しろ、国木田。フォローはもう考えてある

キョン「ま、見つけてしまったものはしょうがないよな」

国木田「・・・う」

キョン「残念だが、未踏のダンジョンじゃ、第一発見者が
    そのアイテムの所有者と相場は決まっている

国木田「・・・?」

キョン「もらっていくぞ、このエロ本」

国木田「うん・・・って、えぇっ!?」

ウエハースチョコが、俺は大好きなのだ

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:27:55.94 ID:B66GdZ680


キョン「おいおい、設定に文句をつけてるってのか? バイナリをもって挑むのは邪道だぜ」

国木田「何言ってるのっ!? いや、RPGじゃないしさ・・・はぁ、もう
    ・・・別に、いいよ。あげるよ」

キョン「え、冗談だったんだが。マジでくれるのか?」

国木田「うん。いいよ。・・・あ、あとさ勘違いしないでほしいんだけど
    その本、谷口のだからね。勝手に僕に押し付けていったんだよ」

見つかった時の言い訳まで古典的だな、コイツは

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:30:24.95 ID:B66GdZ680

キョン「はいはい、そういうことにしといてやるよ」

国木田「・・・含みのある言い方だなぁ。ホントなんだよ
    僕がそういう雑誌を持ってないって言ったら、強引に、オススメだぁーって」

キョン「ああ、わかってるわかってる。・・・それしても、この表紙のポニーテールの
    女優は実にエロいな」

国木田「・・・。やっぱりキョンって、そういうタイプが好みなんだ(ボソっ)」

キョン「ん? なんか言ったか国木田」

国木田「と、とにかく、気に入ったなら、もらってくれて構わないよ
    ・・・参考になるかなと思っただけだしね」

後半の台詞が、小声でよく聞こえない

キョン「そうか。じゃ、悪いな」

国木田「うん。僕はもう見ないから」

キョン「ほう・・・、『もう』ってことは何度か見たってことか?」

国木田「なっ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:35:32.49 ID:B66GdZ680


ようやく引きかけていた国木田の顔の赤みが、また戻ってくる

国木田「・・・キョンは人の言葉尻つかまえて、誘導訊問するの好きだよね」

キョン「失礼な。人をイジめて楽しむ趣味なんて俺には無いぞ」

国木田「どうかな・・・。涼宮さんに似てきたんじゃない?」

キョン「それこそ失礼だ。俺にあんなヤツとの類似点があるなんてゴメンだね」

国木田「ふふっ・・・」

柔らかそうに、笑う
やはりこいつは笑ってる顔が一番自然だ


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:37:39.97 ID:B66GdZ680

キョン「・・・」

国木田「・・・」

キョン「・・・」

国木田「・・・」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:39:42.14 ID:B66GdZ680

キョン「・・・」

国木田「・・・」

・・・重い。まただ。また沈黙が、重い

イベントも終了し、なんとなく良い感じの雰囲気だったはずが
途端に沈黙が圧しかかってきた

な、なぜ? 何故に、気まずく感じるんだ?

二人っきりでも、友達同士なら
たとえ沈黙してようが、何してようが、別段構わないはずだろう!?

キョン「・・・」

国木田「・・・」

ともあれ、差し当たって、なにか話を振らなければ俺が窒息しかねん
そ、そうだ! 勉強だ! 学生の本分があるじゃないか!

キョン「な、なぁ、ここ教えてくれよ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:41:55.35 ID:B66GdZ680


そう言えば――

もともと
テスト範囲の勉強を教えてもらうために、国木田家にきたのである

ちょっと休憩中に
嬉し(俺が)恥かし(国木田が)ハプニングもあったりなんかしたが
そもそもは、赤点を緊急回避することが目的だ。決してエロ本を入手するためではない

断固否定する

因みに、テスト勉強にかこつけて、SOS団が収集されそうな空気は多分にあったが
なぜだかハルヒは機嫌が悪く、そうはならなかった

そして機嫌が悪いということは、今頃古泉も機関に駆り出されてるのだろうな
まあ、俺の知ったことじゃない。世界の平和でもなんでも守ってくれ。オウエンシテルゾー

キョン「一文が長くて構文が複雑だから、なかなか意味がとれなくてな
    ここのthatっていうのは・・・国木田?」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:45:52.95 ID:B66GdZ680


国木田「・・・」

キョン「おい、聞いてるのか?」

国木田「えっ!? キョン、何か言った?」

キョン「・・・」

馬耳東風。そんな四字熟語が頭の中をかろやかに駆け巡る

キョン「ぼーっとうわの空で、何か考え事か? 話してくれたら相談にのれるが」

国木田「う、ううん。ありがと。そういうんじゃないんだ」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:47:34.04 ID:B66GdZ680

キョン「ふうん・・・?」

国木田「あの・・・さ・・・」

つぶらな瞳が、しばし迷うように
俺とさっき俺がゲットしたアイテムを交互に見る

こころなしか、再び頬に朱がさしている
動作もどこか落ち着きがなく、しおらしい

・・・、なんだ?
国木田のヤツは、何を言うつもりなんだ?

国木田「ぼ、僕と・・・」

?をいくつも浮かべる俺へ
言いづらそうに、照れくさそうに、国木田ははにかんだ

それから、一拍おいて、きッと小さな口を結んだかと思うと
およそ信じられない言葉がそこから飛び出した

国木田「さっきの本、一緒に見ない?」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:51:15.34 ID:B66GdZ680

キョン「おう。・・・おうっ!?」

国木田「ダメ、かな」

キョン「いや、駄目ってことはないんだが・・・」

顔をまじまじと見てしまう

国木田「な、なに?」

キョン「すまん。何でもない。んじゃ、見てみるか」

ぐへへ、何度見ても表紙のポニーテール美女はエロいぜ
と思うこともなく

国木田の意図が分からないままに、エロ本を拾い上げる

キョン「・・・」

国木田「・・・」

キョン「いくぞ」

国木田「う、うん」

バッ


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:53:53.37 ID:B66GdZ680


おもむろに開いたページでは、表紙の女優が
フルなカラーで、官能的なポージングをキメていた

キョン「GJ! GJだ、カメラマン! niceアングル!!」

国木田「・・・う、わ」

一目見ただけで 国木田は本から顔を背ける

キョン「・・・お前な」

国木田「う、ん」

キョン「誘っておいて、その生娘のような反応はどうなんだ」

国木田「ご、ごめん」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:54:49.58 ID:B66GdZ680

キョン「何度も見たんじゃなかったのか?」

国木田「な、何度もなんて見てないよ・・・確認に、ちらっと覗いただけ」

そう言って、振り向いた国木田の顔は、桜色に蒸気していた

キョン「・・・」

確認? 何の? と突っ込むことさえ忘れるほどに
目の前の女優にまけないくらいに

国木田の表情は、色っぽく思えた

国木田「・・・キョン?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:55:52.25 ID:B66GdZ680

キョン「はっ!?」

と、止マレ! 俺の野生よ! そして思い直してくれ!!

一体全体、なんてことを思ってしまったんだろうか
一瞬とはいえ、同性の国木田にムラっとくるだなんて

・・・

国木田「どうかしたの?」

キョン「・・・どうしようもない」

国木田「?」

くそう、女みたいな顔しやがって

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:57:44.61 ID:B66GdZ680

キョン「俺はさておき・・・国木田、お前、自分が見れもしないのに
    何で見ようだなんて誘ったんだ?」

国木田「それは、その、・・・」

・・・ふむ

秘蔵のエロ本をその場の流れであげてしまったが
最後に見納めようとして、俺にエロ本鑑賞会を打診した――

てっきり、そう推測していたのだが
この反応を見るに、どうやら違うみたいだ

谷口に押し付けられたってのも
あながち冗談じゃ無いのかもしれんな

ということは、つまり――

つまり

・・・どういうことだ?

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:00:08.01 ID:B66GdZ680

国木田「魔がさしたっていうか、・・・キョンとなら見れるかな、って」

キョン「ふうん・・・?」

国木田「あはは・・・ごめんね。僕、あんまり免疫ないんだよ、こういうの」

キョン「まあ、見れば分かるさ 耳まで赤いぞ、国木田」

笑って、何気なく国木田の熱っぽい耳に触れてみようとする

と、――

国木田「っ!?」

ビクっと肩を振るわせて、国木田は過剰に身を竦ませた
その反応に、伸ばしかけた俺の右手が止まる

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:31:33.81 ID:B66GdZ680

キョン「あ、悪い」

国木田「い、いや。こちらこそごめん」

自分の反応に、国木田自身も驚いてるようだった

キョン「・・・」

国木田「・・・」

気まずい静寂が降りる

キョン「・・・」

国木田「・・・」

キョン「・・・」

国木田「・・・いいよ」

キョン「え?」

顔を上げた少年の瞳は
わずかに興奮の気色を示して――、潤んでいた

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:32:30.73 ID:B66GdZ680

国木田「・・・」

キョン「・・・」

国木田「・・・だ、だから」

自然――見つめ合う形になる

にわかに色めき立つ空気

ときめきを伴った緊張感が
部屋一体に立ち込めてゆく

ドキドキ、する

国木田「触って、いいよ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 17:48:07.37 ID:B66GdZ680

キョン「・・・許可をいただけるとはな」

軽口を言ったものの
俺のハートビートは早鐘を打っていた

時計が刻む秒針の音が、やけに耳につく

国木田「・・・」

国木田がすぅっと息を吸った
強張っている空気が、ひしひしと伝わってくる

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 17:49:39.32 ID:B66GdZ680

あれ・・・何故こんなシュチ・・・シチュエーションになっちまったんだ?

俺は、無意識に手が伸びただけで
カワイイ子を乳繰りたい! とか、ふにふにしたい! なんていう
ふしだらな思いで国木田に触れようしたのではない。断じて違う

友人同士の気軽なスキンシップのつもりだった

そこのところは今のうちに弁明しておきたいのだが
だが、こうして、気軽なスキンシップも了解をえられ
双方共に、触り触られを意識し始めると、途端に性的な色を帯びてくるのだ

ここまできて
触らないという選択肢を選べるはずもなく――

キョン「ごくっ・・・」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 17:51:11.29 ID:B66GdZ680

覚悟を決め
俺は可愛らしい形の整った耳を、そっと、摘んだ

国木田「んっ・・・」

キョン「・・・」

国木田「・・・ぁ」

キョン「・・・変な声を出すな」

国木田「だ、だって」

キョン「だって?」

俺に抗議するような目を向ける国木田

が、直ぐに、恥かしそうに目をそらすと
言葉を選ぶように、たどたどしく説明した

国木田「・・・キョンが、変なところ、触るから」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:41:16.41 ID:VhlaCOg70

キョン「・・・そうか。すまんな」

口上では一応の謝罪を述べつつ、俺は指でそこを揉み始めた

一旦、国木田の耳に触ると
一秒でも長く触らないと、損な気がしてくるから不思議だ

国木田「・・・ぁ、う」

窪みを確かめるように、親指でなぞる

国木田「ふ、ぁ・・・」

目の前の少年が、色のついた声を漏らすたび
ぞくぞくするような感覚が俺の背中を走ってゆく

国木田「・・・ふふっ。お互い、変な感じするね」

キョン「そんな形容は心外だが、否定しきれんな」

国木田「心外? ・・・っ、ぅあ」

耳たぶをコリコリと揉んだ後

小さな耳の穴へ、わずかに、ほんの少しだけ
俺の小指を挿し入れた

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:42:27.81 ID:VhlaCOg70

国木田「キ、キョン・・・!」

キョン「何だ?」

国木田「そんなところ、汚いよ」

キョン「汚いか? 垢はついてないぞ」

国木田「そりゃ毎日お風呂上りに掃除してるからね。でも・・・、こんな・・・ぅ、あぅ」

穴の中は、国木田のぬくもりが感じられた
小指の腹で、内側から軽くこねる

国木田「は・・・ぅ」

キョン「『変』が心外っていうのはな」

国木田「・・・? うん」

キョン「約1名、その『変』であることに全力を上げる奴が、思い浮かんじまうからなんだよ」

国木田「・・・? ああ、涼宮さんのことか」

前後する話題に、頭がついて行かないのか
国木田のレスポンスが遅い

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:43:48.87 ID:VhlaCOg70

あ、ID変わってるけど、>>1です
待たせてすまんこ

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:45:56.54 ID:VhlaCOg70


表情もどこか遠くを見ている

キョン「あんなトラブルメーカーと一緒に括られるのは、御免だからな」

国木田「えー。ん・・・今更ムリがあると思うけどなぁ」

キョン「・・・。そう言うな」

国木田「あはは・・・ぁっ」

小指を入れたり、出したり
縁をなぞったり、耳たぶを揉んだり

会話の最中であっても、俺は国木田の耳を弄り続ける

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:49:52.61 ID:VhlaCOg70


キョン「・・・」

国木田「は、ぅ・・・そう言えば、さ」

キョン「んー」

国木田「キョンは・・・涼宮さんとも、こんなことしてるの?」

キョン「・・・」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:51:50.13 ID:VhlaCOg70

キョン「・・・」

絶句

谷口よ、お前のフレーズを借りさせてもらうぞ
まさに、驚 天 動 地、だ

国木田「キョン?」

キョン「・・・するわけないだろ。世界が滅びてもありえん」

国木田「ほんと?」

心なしか嬉しそうに、声の調子を上げる国木田

キョン「ホントだとも。お前以外にこんなことできるわけが・・・」

言ってから、はっとした

――なんだ?
今、俺の口をついて出た言葉は、なんだ?

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:55:14.22 ID:VhlaCOg70

国木田「・・・」

赤らんだ顔を伏せ
今度は国木田が押し黙ってしまう

しまった。何か弁解しなければ

キョン「・・・」

――でも、何について?

国木田以外にこんなことはできない――無意識から出た言葉だが
しかし、言ったその直後には、既に俺は自覚できていた

これは――俺の本心だと

とはいえ、空気! 空気が重い!

何か言わなければまずい
非常にまずい。雰囲気的に、まずい

いよいよを以って、俺も変態の烙印を押されかねないぞ・・・

キョン「こ、これはだな」

国木田「・・・僕も」

震える、声

キョン「・・・国木田?」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 20:58:34.07 ID:VhlaCOg70


国木田「僕も・・・キョン以外には、触らせたり、しないよ」

全身の勇気を振り絞るような、そんな声

俺の目を見ようとはしないけれど
それでも
精一杯伝えようとしているのは、分かる

キョン「・・・」

俺は、耳を触っていた右手を
国木田の柔らかそうなほっぺにスライドさせた

そうするのが、この場合、自然なように思えたから

国木田「・・・っ」

少年の白い頬は、今は、ほんのり桜色に染まっている
触れてみれば、すべすべで、耳よりも温度が高いのが分かる

手の平で、緩慢に撫でた

国木田「ん・・・」

くぐもった声が漏れる

その声が発せられる、国木田の瑞々しい唇を、俺は親指でなぞった

国木田「・・・う、ぁ」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:01:52.89 ID:VhlaCOg70

もともと
状況に流されやすいタイプだというのもあるんだろうが

――この流れに

甘美でありながら、息が詰まるような、この流れに
逆らえるほどの理性なんて、俺にはもう、まるで残っていなかった

国木田「ぁ・・・んぅ・・・」

左手で国木田の小さなあごを引き
右手の人差し指を、口内に侵入させる

国木田「ぅ、ん・・・ぁ・・・」

湿った生暖かい感触に、苦しいほどの興奮を覚えた

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:05:35.79 ID:VhlaCOg70

国木田「ふ、ぅあ・・・は・・・っ」

かわいらしい舌を、蹂躙していく

溢れ出る唾液をからめとりながら
怯えるような国木田の舌を捏ねくりまわす

国木田「・・・うぁ」

ちゅぷちゅぷという水音が、やらしく響いた

指一本で、巧みに口内を掻き交ぜていると

その後を追って
徐々に
国木田は舌を絡ませ始めた

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:07:21.15 ID:VhlaCOg70

キョン「・・・」

国木田「・・・ぁ、ちゅ・・・」

ぬるっとした生々しい触覚が、指に纏わり付いて離れない

不規則に指を動かしても
小さな舌は、その軌跡を追い掛け、舐め上げてくれる

国木田「はぁ・・・ん、ちゅ・・・ぅ・・・」

絡みつく赤い舌から、指を通って
国木田の性的な興奮が俺に波及する

快感が、増幅していった

国木田「ふっ・・・あ、っん・・・はっ」

口の中にある指で、呼吸がしづらいのか
息を乱して、国木田は喘いだ

その様子にすら、欲情してしまう

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:10:43.72 ID:VhlaCOg70


――もっと国木田を触りたい

自分の肉欲が、抑え切れなかった

抑えても抑えても
滲み出る欲求が、俺の指をつき動かしていた

国木田「・・・つ、ぁ・・・ぅ」

情感のこもった、切なげな声

それをもっと聞きたくて
少年の、内部を、誰にも触れられていない清純なそこを
ぬぷぬぷと指で犯してゆく

国木田「・・・うくっ」

華奢な肩が
周期的にびくっと震える

キョン「・・・」

こいつ、ちょっと可愛らしすぎるだろ・・・

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:14:24.39 ID:VhlaCOg70

キョン「・・・なんて顔、してるんだ」

目の前で指をくわえている少年の淫靡さに
くらくらさせられつつも

一歩、距離をおいて、俺は考える

国木田とは、中学からの付き合いだが
こんな艶やかな表情は、ついぞ見たことがない

見たことがある
という奴は、先生、怒らないから手を上げなさい
そして後でこっそり先生の携帯に写メを送ってくれ

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:15:08.72 ID:VhlaCOg70

キョン「・・・」

国木田「んぅ、は・・・ぅ・・・あ、っん・・・」

――いつもの国木田との、ギャップ

俺が知っている国木田は、まあ、黒い冗談も言うが
基本的には、やさしく、たおやかな少年だ

だから――
だから、だろうか

余計に、そそられるものが、あった

柔らかそうな笑みを浮かべるあの国木田が
こうして、俺の指を淫らにしゃぶっているのかと思うと

どうしようもないほどに、劣情を掻き立てられる

国木田「ぁ・・・はぅ・・・ん・・・っ」

友達だろ? というか、そもそも男だろうっ!?

そんな理性の問い掛けには耳を貸さず
国木田の狭い口腔で、執拗に舌をいたぶり尽くす

国木田「ぅ・・・はぅ、あ・・・っ」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:18:08.72 ID:VhlaCOg70

キョン「・・・」

ふいに
人差し指の動きを止めてみた

ぴんと真っ直ぐ伸ばしたまま、硬直

国木田「・・・」

すると、国木田は指から口を離して
自身の唾でびしょびしょになった俺のそれを
しげしげと注視する

キョン「・・・どうした?」

国木田「指先、ふやけちゃってるね・・・」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:20:06.16 ID:VhlaCOg70

キョン「まあ、あんだけ熱心に舐めればな」

ただ、率直な感想を言ったまでなのだが
今までの欲情っぷりを指摘されたと思ったのか

国木田の顔は
熟れたトマトみたいな赤色に染まった

国木田「キョンが僕の口に入れてきたから・・・応えたのに・・・」

キョン「ああ、気持ち良かったぞ」

国木田「ほんと? ・・・嬉しいな」

キョン「これが証拠だ」

国木田「わ、分かったよ。見せなくていいよ・・・」

キョン「一目瞭然だろ?」

国木田「じ、じゃあ・・・今度は指、動かさなくてもいいからね」

そう言うと

ぴんっと立つ俺の細長い棒を
つまり、俺の人差し指を
つまり、俺の棒を

国木田は小さな口を開けてくわえ込んだ

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:24:59.06 ID:VhlaCOg70

国木田「んっ・・・ぅ」

根本にまで口をつけると
ちゅうっと指を吸い上げながら、顔を引いた

唾でてらてらと光る人差し指が
第二関節、第一関節と順に国木田の唇から現れていく

その奉仕は
視覚的に充分なエロさを供給してくれた

国木田「ん・・・ぁ、く・・・っ・・・」

ぬるぬるした温かさが、指を這い上がる

濡れて柔らかな唇を使って
たどたどしく、先端まで、愛撫される

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:26:04.21 ID:VhlaCOg70

何度も
何度も
その動作を繰り返された

柔らかな濡れた唇が指を上下するたび
俺は、その淫靡な感触にうち震えていく

国木田「ん・・・んっ・・・ふ、ぁ・・・」

摩擦と共に
ぴちゃぴちゃと卑猥な音が部屋に響いた

それは、国木田から零れる息と相俟って
耳からも容赦なく俺の官能を刺激した

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:29:48.97 ID:VhlaCOg70

国木田「ふ、あ・・・」

口の端から零れた唾液が、また、一筋
顎を伝って宙に落ちた

もう国木田のカッターシャツは、自身の唾液でベトベトだった

キョン「・・・」

国木田「あっ・・・」

ちゅぷっという水音と共に、国木田の口から指を引き抜くと
口と指の間に、唾液の糸が垂れた

その軌跡をけだるげに追っていた国木田の視線は

やがて
俺の指に止まった

国木田「・・・」

そして――ゆっくりと
ためらいがちに、はずかしそうに
しかし真っ直ぐに、俺の目を見る

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:31:24.33 ID:VhlaCOg70


国木田「・・・キョン・・・」

キョン「・・・」

舌足らずな声で、呼ぶな

そう言いたかった
でも、言えなかった

とろけたような国木田の表情に、俺は呑まれかけていたから

――ドキドキ、している

汗ばんで、額や頬に張り付く髪が官能的だった

熱っぽく、とろんとした瞳に
狂いそうになるほどやられてしまう

そして国木田は――

国木田「・・・」

目を、つむった
つむりやがったのだった

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:33:07.94 ID:VhlaCOg70


キョン「・・・」

国木田「・・・」

とどまることを知らない胸の高鳴りが、共鳴するようだった

国木田が短く息を吸い込む

俺の顔が近づいてゆく

互いの息が、触れる

熱い、熱い、熱い

――熱すぎる

耳に響くのは
ひたすらに大きくなるばかりの、お互いの鼓動だけだ

俺は、国木田の長いまつげが震えていることを認めて

そして――

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:35:25.28 ID:VhlaCOg70

キョン「いいのか?」

俺は、訊いていた
訊いてしまっていた

ここで国木田に了承を求めるのは、あまりにも無粋だと思ったのだが
しかし、訊かずにはいられなかった

これは、国木田と、もう一人
俺自身に対しての問いである

果たしてどうだろう
良く考えるんだ、俺。ここが瀬戸際だ

1、国木田は男だ
2、俺も男だ
3、そして、俺はホモではない
4、そして、エロ本を所有している国木田もきっとホモではない

これって、ただ、雰囲気に流されてるだけじゃないのか?

キョン「後で、後悔しないか?」

この諸問題を、常識の壁を、世界のルールを
俺は、国木田は、乗り越えるのか?

というか、乗り越えていいのか?

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:36:53.09 ID:VhlaCOg70

国木田「・・・後悔、しないよ。するわけない」

――課題はそれだけでもない

この選択の先にあるのは、何か他に
大切な意味合いを包含してある気がしてならないのだ

それはもしかしたら――恋とか、愛とか
そういう類のものかもしれない

俺が国木田に抱いている感情は、――恋? 肉欲? 友情? 信頼?

ええい、考えれば考えるほどわからん

色めく国木田の首筋を前に
もう俺の頭はモンスターパニック寸前だ!

爆発しそうだ! どうするんだ! 導火線は赤色を切ればいいのかっ!?

キョン「・・・そうか」

ここに至って

アレやコレやを踏まえた上で、
色々な疑問を強制的に解決する

ある一つの問い掛けが浮かんだ――

俺は――、国木田が好きなのだろうか?

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:39:19.72 ID:VhlaCOg70

国木田「・・・キョン?」

キョン「国木田、俺のこと、好きか?」

国木田「好きだよ」

即答だった

国木田「キョンは? 僕のこと好き?」

キョン「好きだ」

即答、だった

即答で返して
後から、俺はハッとする

ああ、なんだ
普通に――好きなんじゃねぇか

友達とか、男とか
無関係にもほどがあるな

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:40:46.47 ID:VhlaCOg70


――まあ

悩むそぶりをしてみたところで

答えなんて、訊ねる前から
あるいは、この部屋に入った時から、
ひょっとしたら、この少年と出会った瞬間から

とっくに決まっていたような気も、しなくはない

国木田「ん」

待ち焦がれた二つの唇が、今、重なった

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:18:13.88 ID:2kIViT6u0

国木田「ん・・・んっ・・・」

指で触れるのとは違って、
唇で唇に触れるのは、興奮の度合いが段違いだった

口づけを交わしたまま
俺は国木田を丁寧にベッドに寝かせる

国木田「わっ」

それから、可愛らしい唇から、顎、首すじ、鎖骨
味わうように舌を這わせてゆく

しっとりと汗ばんだ肌の味は、少ししょっぱくて
その生々しさが俺の劣情を盛大に煽る

国木田は熱っぽい視線で、俺の唇の動きを追っていた

国木田「・・・キョン・・・っ」

そんな不安げな顔をされると、困る

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:20:59.72 ID:2kIViT6u0

一旦、国木田の肌から、名残を惜しみつつ唇を離すと
次に、唾液でびしょびしょになったカッターシャツの
襟元に手を掛けた

が――

キョン「くそっ・・・」

興奮の極致にある俺の手は
ボタンを開けるという、簡単な動作にすらまごついてしまう

国木田「・・・ふふっ」

キョン「・・・何がおかしい」

国木田「なんにも。がっついてるなぁ、なんて思ってない」

キョン「悪かったな、余裕無くて」

国木田「ううん。・・・むしろ、嬉しいんだよ。だって・・・」

国木田は、ぎこちなく、両手を広げると
俺の頭を優しく胸元へ引き寄せた

国木田「僕も、余裕なんて、ないから・・・」

恥じ入るようにささやいたその言葉通りに
国木田の心音は、100メートル走を終えた直後のように
速く、速く脈打っていた

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:25:39.08 ID:2kIViT6u0

国木田「ね」

俺だけでなく、国木田も興奮している
その事実は俺に、若干の落ち着きと、より一層の胸の高鳴りをもたらしてくれた

キョン「・・・」

はやる気持ちをなだめながら
一個一個、慎重にボタンを解いていく

全開にしたところで
インナーのシャツごと、上着を全て脱がせた

国木田「・・・」

所在なげにもじもじと身を捻る国木田がかわいくて、つい凝視してしまう

国木田「そ、そんなに、注目されても、何もないよ・・・」

キョン「いや、ある。ここには夢がある」

国木田「・・・ばか」

俺の舐めるような目付きに、国木田は訴えを起こすが
それを意にかえさず、じっとりと観察してやる

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:28:01.45 ID:2kIViT6u0

体つきは、言われてみれば男の骨格なのだが
全体的に華奢で、肩幅も狭い

ラインはなよやかで、肉付きもたくましいとは言えない

国木田「・・・自信、ないから、あんまり見ないで欲しいな・・・」

確かに、貧相と言えば貧相だろう

一見して性別が見分けがたく
中性的でアンバランスな雰囲気を少年は纏っていた

しかし、それゆえに
見る者は、性の垣根を軽く飛び越えてしまいそうになるのだ

加えて、羞恥でほんのり蒸気している、この幼い顔
今の国木田は、非常に危うい、独特の色香を放っている

国木田「キ、キョン・・・もう・・・」

胸板は当然薄い、というより、全く無いが
そこに浮かぶ二つの突起は、女性的で綺麗な桜色をしていた

俺はその一方に狙いを定め、口を落とす

国木田「んっ」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:39:24.13 ID:2kIViT6u0

甘い刺激に、薄い胸がピクっと跳ね
同時に、国木田の口から艶っぽい嬌声が漏れた

俺はその反応に気をよくして、舌先でかわいらしい突起を転がした

国木田「・・・っん・・・」

またすぐに、声を上げると踏んでいたが
意外にも国木田は、小さく息を漏らすだけだった

見てみれば
国木田は下唇を噛んで、必死に声を抑えていた

その仕種に、加虐心が煽られる

ピンと立ち始めた乳首を吸い上げながら
片方も、指を使ってこりこりと弄くりまわす

国木田「ぁっ・・・っ・・・ん・・・」

キョン「国木田、声出してもいいぞ」

国木田「い・・・いや・・・」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:42:31.74 ID:2kIViT6u0

さっきはあれだけ声を出していたくせに・・・、と思う

ん、いや、待てよ

さっきは指を入れられて、口が開いていたから
だだ漏れになっていただけか?

・・・なんにせよ
今のままでは面白くない

かといって、また指をしゃぶらせて
口を割らせるというのも芸がない

では、我慢できないほどの
快感を与えてみるというのはどうだろう?

キョン「・・・名案だ」

国木田「へ?・・・ぅ」

キョン「国木田、声、出したくなかったら、出さなくてもいいからな」

国木田「う、うん・・・?・・・っ」

片方の突起を指でこねるを忘れずに
お腹から臍へと、きめ細かな皮膚を舐め下ろしていく

国木田「あっ・・・」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:47:52.10 ID:2kIViT6u0

そこは
俺の舌が到着した、そこは
国木田のアレがズボンを押し上げ、テントのような膨らみを形成していた

それに気付いた国木田は
かぁっと顔から火が出そうなほど赤面する

国木田「ご、ごめんっ」

キョン「・・・何で謝るんだ?」

国木田「な、なんとなく・・・」

これから、もっと踏み込んだことを営むはずなんだが、この調子で大丈夫なんだろうか?
もちろん俺は大丈夫じゃない。最初からな

キョン「ベルトは外したから、国木田、腰上げてくれ」

国木田「キ、キョン?」

キョン「何だ?」

国木田「あの・・・部屋の明かり、消してくれないかな」

キョン「却下する」

国木田「うう・・・」

おずおずと腰を持ち上げたので
下着と一緒に、穿いているズボンも一息に脱がせてやった

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:56:54.53 ID:2kIViT6u0


一糸まとわぬ姿にされ、国木田は羞恥に体が
熱くなっているようだった

国木田「キョン・・・恥かしいよ・・・」

眉を寄せて、シーツを手繰り寄せ
いじらしくも局部を隠そうとする国木田に
視覚だけで、こちらの局部を刺激される

そろそろ俺も限界に近かった

無理やりにシーツをはぎ取れば、国木田の幼いペニs

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:58:50.02 ID:2kIViT6u0

   ___
  / (゚Д゚)
  f×( ´∀`) 時を 消し去ったッ!
 ⊂××××つ
  |××××|
  | ××× ノ
  |×| ̄|×|
  (__) (__)

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:16:20.74 ID:2kIViT6u0

ttp://sageuploader.if.land.to/cgi-bin/1upload/src/sage1_15847.txt

うpロダ探すのに存外手間取ってしまった。すまん

ガチはアレなので、txtファイルでうpしました
国木田のチンコとか上等じゃねーか!
という、国木田ラバーのショタコンだけURL踏んでください

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:21:21.68 ID:2kIViT6u0


――・・・

射精後の
気だるい余韻に浸りながら

俺にしな垂れかかる国木田の前髪をかき揚げてやると
国木田は気持ちよさそうに鼻を鳴らした

国木田「ん・・・」

こいつがいると、虚脱感すら心地好いから困る
いや、別に困らないが

国木田「キョン・・・知ってた? 僕、中学の頃からさ、キョンのことが好きだったんだよ」

キョン「・・・。気付けてなくて、すまん」

国木田「いいよ、謝らなくて」

苦笑を漏らす国木田

国木田「まあ、こんなことするなんて思ってもみなかったけどさ」

自分のお尻に目をやりながら、国木田は照れくさげに言う

キョン「・・・だろうな」

なにしろ、国木田はAFという概念すら知らなかったのだ

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:36:16.08 ID:2kIViT6u0


国木田「でも、どんな形をとっても、キョンと恋人みたいな関係になるのが僕の夢で

国木田「夢で・・・

国木田「夢だから、結局――覚めちゃうんだよね」

キョン「・・・国木田?」

何が、言いたいんだ・・・?

国木田「キョン・・・ありがとう」

キョン「礼を言われるようなことはしてないぞ」

国木田「ううん・・・そういうことじゃないよ・・・」

名残惜しそうに
国木田は、俺にその身をすり寄せてくる

や、やめるんだ国木田

お互いに裸で、肌が触れ合ってるんだから
あんまりそう煽るような行為は・・・

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:38:44.96 ID:2kIViT6u0


国木田「だって・・・どこまでいっても・・・」

グルグル脳内で逡巡している俺とは対照的に
国木田は、落ち着いた様子で
しばし目を伏せていた

それから
決心したように、ぐっ、と顔を俺に寄せて

言った

国木田「僕は――キョンの友達だから」

その顔は

嬉しそうで
哀しそうで

喜びと諦めの二色が浮かんだ
とても切ない――微笑だった

今更・・・馬鹿なことを

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:39:43.97 ID:2kIViT6u0


キョン「くにき・・・」

言いかけた俺の言葉が
国木田の唇に飲み込まれる

キスされた――その瞬間だった

部屋全体の空間が歪んだかと思うと

世界は
 ひび
  割れ

森羅万 象がそ の形を 崩し

そし
  て

俺と国木田は光の中に飲み込まれていった――

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:46:00.89 ID:2kIViT6u0





視線の先には――見知らぬ、天井
ではなく、見知った天井だった

目覚し時計の針は、時刻――20:17
気付けば俺は自宅のベッドの上に仰向けに寝ていた

重い体を起こし
覚醒しきっていない頭を使って、記憶を整理していると

バン!

と勢いよく扉が開かれる

妹「キョンくんー、起きたー?」

キョン「なんだ、騒々しい」

妹「あー、ひどーい。心配してたのにぃー」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:47:56.61 ID:2kIViT6u0

キョン「・・・心配?」

妹「うん。キョンくん、国木田くんといっしょに、校門前に倒れてたんだって」

妹「それで、ピーポー車が呼ばれたんだけど、キューキュー隊員が見てみたら
  別に怪我も異常も無くって、ただ寝てるだけだっていうからさ」

妹「二人とも病院じゃなくて、自宅まで運ばれたんだよ」

キョン「・・・」

我が妹ながら、この状況説明能力はただ事ではない

キョン「そうか、心配かけて悪かったな」

妹「えへへー。いいよいいよ。でも、キョン君、何であんなとこでお昼寝してたの?」

キョン「いや、昼寝ってわけじゃ・・・」

キョン「――ふはぁッ!」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 02:49:38.34 ID:2kIViT6u0

妹「な、なにぃ?」

キョン「い、いや、その・・・俺と国木田がどんな格好で寝てたか、お前、聞いてるか?」

妹「へ? 救急の人に運ばれて帰ってきた時は制服だったよ?」

キョン「そ、そうか。ならいいんだ」

妹「?? へんなキョン君ー」

ぱたぱたと
自室に帰っていく妹を見送りつつ

俺は、音速の壁を突破する勢いで胸を撫で下ろした

全裸の男子高校生が二人、学校の校門前で気絶――!

なんて、紙面のニュースが取り沙汰されたら
マジで社会的に死ねるところだからな

キョン「んー・・・」

起き上がって、見渡しても
当然のごとく国木田の姿はない

ということは、つまり

キョン「・・・夢オチ、か」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 03:24:46.40 ID:2kIViT6u0


なんて

場面にそくしたお決まりの台詞を呟いてみるも
夢オチでないことは、俺自身が一番よく分かっていた

なぜなら、前にも似た経験をしたからだ

それに、消え入る寸前、視界の端に
どこか見覚えのある小さな光の球が、憎たらしげに浮いていやがった

キョン「まず、間違いなくアイツだろうな・・・」

やれやれ・・・色々と憂鬱だ

差し当たって、まず、とりあえずは
明日早く家を出るために、俺は床に就いたのだった

国木田のことは
わざと考えないようにして

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 03:27:41.48 ID:2kIViT6u0

※北高に続く鬼のような坂道

登りがてらエスパー野郎を探していると
ふらふらと歩く谷口の姿が見えた

キョン「よっ」

谷口「びくっ! ・・・なんだ、キョンか」

キョン「なんだとはご挨拶だな。・・・どうした、顔色が良くないが」

谷口「ああ、今日、過去最悪の悪夢を見ちまってよ・・・うげぇ」

キョン「詳しく聞かせろ」

谷口「趣味悪ィな、お前!? ・・・勘弁してくれよ、あんまり思い出したくねーんだよ」

キョン「まぁ、話せば楽になるかもしれんぞ」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 03:30:15.12 ID:2kIViT6u0

谷口「うーん・・・そんなもんかね。じゃあ、キョン、その前に一言断っとくけどな」

キョン「おう」

谷口「今から話すのは、あ、く、ま、で、夢の中の出来事であって、俺は決してホモじゃ」

古泉「おはようございます」

谷口「失礼しますぅっっ!(裏声)」

キョン「お、おい、谷口! ・・・行っちまった」

古泉「んっふ。朝からお元気ですね」

キョン「・・・?」

古泉「なんですか?」

キョン「・・・何でもない。いや、あるな。古泉、お前に訊きたいことがあるんだ
    始業までちょっと時間いいか?」

古泉「構いませんよ。元より、私はそのつもりでしたしね」

キョン「そうか。その言い草からすると、もう確定的なんだろうが
    一応、確認をとらせてくれ。昨日、俺は・・・」

古泉「ええ。――閉鎖空間、に居ましたね」

キョン「やっぱな」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 03:46:51.61 ID:2kIViT6u0

キョン「しかし、何から訊けばいいのやら・・・」

古泉「では、順を追ってお話しましょう
   まず――最近、涼宮さんの機嫌が悪かったことは、ご存知ですよね」

古泉「そこで、その原因は一体何なのか。あなたは推測がついてますか?」

キョン「知らん。あいつの地雷なんて、それこそ無量大数とあるだろう」

古泉「・・・しばしば、涼宮さんはこんなことを口にしていました」



ハルヒ「みくるちゃんは今日も可愛いわね・・・」

ハルヒ「有希もめちゃんこ可愛い・・・AAAAHHHH!! 片っ端から胸をMOMISIDAKITEEEEEEE」

ハルヒ「・・・あれ? どうしよう、私レズかもしんない・・・」



古泉「――つまり、こいうことなのです」

キョン「いや、すまん。さっぱり話が見えん」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 03:49:54.97 ID:2kIViT6u0

古泉「だからですね、涼宮さんは自分のことを同性愛者ではないかと疑い
   その悩みが、結果、あの閉鎖空間を生み出したのですよ」

キョン「なるほど・・・って、おい待て。それじゃあハルヒは、その・・・百合、なのか?」

古泉「違いますよ。まず、予備知識として知っていてもらいたいのですが

古泉「機関のとある報告書によると、純粋なノンケやゲイ、レズは
   全人類のおよそ一割に満たないらしいのです

古泉「つまり、人類の殆どは、バイにあたるということ

古泉「同性に性的な魅力を積極的に抱いてなくとも、例えば・・・そうですね

古泉「女の子がグラビアなんかを見て、ドキッとしたりすることも
   広義で言えば、バイに含まれる、というわけです」

キョン「ワイルドな俳優とかに男として憧れる・・・なんてのも、その理屈じゃあバイに該当するのか」

古泉「そうです。貴方が私のスマイルにクラッとしたり」

キョン「しねーよ」

古泉「女性的な容姿とは言え、『彼』に欲情してしまったり」

キョン「・・・」

236 名前:補足[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 03:51:34.66 ID:2kIViT6u0

古泉「私が行った説明はほとんどwikiのコピペなので
   興味を持たれた方は下記のurlへ飛んでみてはいかがでしょうか」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%A1%E6%80%A7%E6%84%9B#.E4.B8.A1.E6.80.A7.E6.84.9B.E3.81.AB.E9.96.A2.E3.81.99.E3.82.8B.E8.AB.B8.E7.A0.94.E7.A9.B6


238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 03:54:53.32 ID:2kIViT6u0

・・・否定、できん

言われて
昨日の国木田の艶姿が脳裏に思い浮かぶ

――国木田『ん・・・っあ、キョン・・・!』

い、いかん! 鎮まれ! 鎮まるんだ!!

不覚にも欲情してしまいそうになるのを
古泉の顔を見て、必死に萎えさせた

キョン「・・・よし。話を続けてくれ」

古泉「何か納得がいきませんが・・・まあ、いいでしょう」

古泉「話を戻します。涼宮さんはレズでも、重度のバイでもありませんが
   誰でも少しは持っている同性の気――レズっ気みたいなものを、変に自覚してしまったのです」

キョン「そういや、前にお前から言われたことがあったな。ハルヒはああ見えて、常識人だって」

古泉「そう。常識と、同性愛という非常識との軋轢――
   それが、私達を閉じ込めていた、あの閉鎖空間に起因するものですよ」

キョン「ちょ、ちょっと待て。今、お前、゛私達"って・・・?」

古泉「ええ、閉じ込められていたのは、何もあなたと国木田くんだけではありません」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:00:32.60 ID:2kIViT6u0

古泉「複雑な悩みゆえか、かなり構造も特殊でして」

古泉「閉鎖された空間でありながら
   そこでは、女性と男性の世界に二分されていました

古泉「女性の世界に、涼宮さん、朝比奈さん、長門さん、鶴屋さん
   男性の世界に、私、あなた、国木田くん、谷口がそれぞれ存在していたのです」

キョン「・・・団員や準団員だけなのは
    少なくとも俺たちには理解してほしい、っつう無意識下の願いなんだろうか」

古泉「あるいは、僕らも同類であってほしい、ですかね」

キョン「ところで、谷口をどうして呼び捨てにしたんだ?」

古泉「・・・

古泉「さて、今回の閉鎖空間は、前回あなたが巻き込まれたそれとも異なり
   かなり複雑で、脆弱で、規模だけは大きかったのですが・・・」

キョン「・・・」

古泉「それでも、今回は、構築された要因が明確にわかっていたので
   元に戻れる方法は、すぐに見つかりました」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:02:05.23 ID:2kIViT6u0

キョン「元に戻れる――って、閉鎖空間から抜けるには、シンジンとやらを
    倒すんだろ?」

古泉「ええ、実際、それも一つの手でしたが・・・」

キョン「が?」

古泉「いえ・・・私が彼らを発見した場所は、北高のグラウンドだったのですが
   そこで、《神人》たちは、濃厚に絡み合っていたのです・・・」

キョン「う、うお・・・」

古泉「元来、破壊を司る《神人》が愛に溺れていた――これは一種の恐怖ですよ」

キョン「恐怖そのものだぜ・・・」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:03:28.24 ID:2kIViT6u0

古泉「その直後、私は『機関』から
   あの閉鎖空間における、適切な処理方法を知らされました」

古泉「難しい理屈を抜き言えば、それは――『世界の否定』」

キョン「・・・無茶苦茶難しそうなんだが」

キョン「具体的にどういうことをするんだ?」

古泉「キスです」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:04:56.03 ID:2kIViT6u0

キョン「・・・」

古泉「キスです」

キョン「ニ回言わんでいい。それは、何だ? 何の冗談だ?」

古泉「冗談ではありませんよ。前回の閉鎖空間でもあなたは・・・いえ、言うまでもありませんね」

キョン「そのウザい顔を今すぐにやめろ!」

古泉「いいですか? あの時空は、全てが全て
   同性愛であることを条件に成り立っていたんです」

キョン「だからって、キスすれば全然『世界の否定』にはならないだろう
    むしろ肯定してんじゃねーか」

古泉「いやはや、あなたは全く、期待通りのリアクションをしてくれますね
   そうではありません。勿論、同性とのキスは、その時空での摂理には反しませんが」

古泉「肝要なのはその後の、心、です」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:08:11.49 ID:2kIViT6u0


――心

古泉「仮に、あなたが男のご友人とキスしたとしましょう。どう感じますか?」

キョン「気持ち悪いだけだ」

国木田を除いてな

古泉「常人じゃその反応が普通です。同性同士でキスなんかすれば
   まず、生理的な嫌悪感が先立つのです」

古泉「しかし、その時空においては、その心の働きは異常と見なされる」

古泉「なぜなら、世界は、同性との愛でできているから」

古泉「キスは世界と自己を繋ぐコードとなり、拒絶の心は世界を破壊するウイルスとなる」

キョン「それが――『世界の否定』か」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:09:35.83 ID:2kIViT6u0

古泉「そういうことです」

キョン「・・・っ! お、おい、古泉。それじゃあ、ハルヒや朝比奈さんは・・・っ!」

古泉「ええ、女性の世界の方では、長門さんが、情報総合思念体を通じてそのシステムを看破し
   朝比奈さんに協力を仰いだようですね」

キョン「そうじゃねーよ・・・おいおい、古泉、俺が聞きたいのはそんな言葉じゃない
    お前も分かってるだろうっ!?」

古泉「・・・因みに、涼宮さんには長門さんが
   鶴屋さんには朝比奈さんが、それぞれキスをして、閉鎖空間から脱出しました」

キョン「スペクタクルっ!!!」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:13:01.46 ID:2kIViT6u0

キョン「話の腰を折ってすまんかった。続けてくれ」

古泉「・・・はい」

古泉「『世界の否定』によって、涼宮さんが『自分は真性の同性愛者ではない』
   ということを自認させられたところで、その世界は崩壊する――はずでした」

キョン「実際には、そうならなかった?」

古泉「半分YESで半分NOですね」

古泉「結果、女性側の世界は崩壊し、彼女ら4人は元の世界へ戻りましたが」

キョン「だが、男性側の世界はそうじゃなかった、ってか」

古泉「その通りです」

古泉「涼宮さん自身が女性ですから、アクセス権限が無かったのかもしれませんね
   男性の世界を創りだしたのは確かですが、これに限っては破壊できなかった・・・」

古泉「とは言っても、一対を為す女性の世界が壊れてからというもの
   男性の世界も、酷く、不安定になりましたけどね」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:14:50.36 ID:2kIViT6u0


キョン「・・・もしも、俺と国木田が脱出できないまま
    閉鎖空間が消滅してしまってたら、俺達は――」

古泉「まず戻ってこれなかったでしょう、今の時空には」

キョン「・・・何気に危なかったんだな・・・」

古泉「まあ、崩壊せずに、脆い状態のまま存続する可能性も、無きにしも有らずでしたが」

古泉「そうなると、アダムとイブ・・・いえ、アダムとアダム、ですね」

キョン「殴られたくなかったら、そのしたり顔をやめろ。うまくねーよ」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:18:59.50 ID:2kIViT6u0

古泉「さて、その最悪の事態は、何としても避けねばなりません
   世界が半壊した隙を突いて、私も《神人》から離れ、あなた達を探していると」

古泉「まず、谷口を、発見しましてね」

キョン「・・・そうか」

古泉「人気の無い不気味な閉鎖空間の中で
   子羊のように怯える谷口の顔は、非常にそそられるものがありましたよ」

キョン「・・・いや、もういい。その先は話さなくてもいい」

古泉「おや、どうしてですか? 残念ですね。個人的にここが一番の盛り上がりどころなんですが」

キョン「それで、その後は? 会いました、はいサヨウナラ。で、その次は?」

古泉「谷口にベロチューをプレゼントしました」

キョン「そこは聞いてねえよ! 省けよ!! 省くように促しただろッ!!」

古泉「わざとです」

キョン「畜生、誰か俺の海馬にフォーマットをかけてくれ・・・」

古泉「思い返せば、舌を入れる必要性は特にありませんでしたね」

キョン「・・・谷口・・・」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 04:22:07.66 ID:2kIViT6u0

古泉「まあ、そういうわけで
   その時点で私と谷口は『世界の否定』により、解放されたわけですが」

キョン「呼び捨てなのはアレか、恋人気取りか」

古泉「再度、『機関』の手によって
   私は閉鎖空間へと舞い戻っていきました」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:54:26.48 ID:2kIViT6u0

古泉「そして、残る2人――つまり、あなたと国木田くん――にキスをすれば
   めでたくミッション・コンプリートと相成るはずでした」

キョン「ぞっとする話だな・・・」

古泉「けれども、私はそれが出来なかったんですよ

古泉「なぜなら、あなたと一緒にいる国木田くんが余りにも・・・
   何といいましょうか・・・」

キョン「・・・」

古泉「あなたは、鈍感な・・・いえ、鈍感なポーズをとるきらいがあるので
   実は分かっているのかもしれませんが」

古泉「あの時、国木田くんは、あなたとお喋りしている間すら――」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 05:56:14.48 ID:2kIViT6u0

キョン「ん? おい、古泉、ちょっと待ってくれ」

古泉「何ですか?」

キョン「お喋り――ってお前
    いつから国木田の部屋に居たんだ?」

古泉「はあ。ずっと、居りましたが
   お気づきではなかったのですか?」

キョン「なん・・・だと・・・」

キョン「国木田と俺が・・・あの、最後にキスして、閉鎖空間が崩れた時
    あん時、部屋の片隅にいる光玉のお前を、ちらっと俺は見ただけだ」

キョン「てっきり」

キョン「崩壊の瞬間にだけ、居合わせたんだと思ってたんだが」

キョン「お前・・・、ずっと居たのか?
    い、いや、『ずっと見ていた』――のか?」

古泉「それに関しては
   時に閉鎖空間でのあなたは過激ですね、とだけ申しておきましょうか」

キョン「う、うおお・・・」

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 06:02:02.95 ID:2kIViT6u0

キョン「これほどまでに、床の上をゴロゴロしたい衝動に駆られるのは久しぶりだぜ・・・」

古泉「そもそも」

古泉「あなたは、いつ自分が閉鎖空間に足を踏み入れたのか、自覚はおありですか?」

キョン「それは・・・あれ? いつからだ?」

古泉「ちょうど、外にいたでしょう」

キョン「ああ。そういえば校門を出たら目眩が・・・って、まさか」

古泉「ご名答」

古泉「偶然、あなたは外にいたので、日射にあてられたのだと勘違いしたようですが
   屋内にいた私達も同時刻、同様の目眩を体験しています」

古泉「そして、その目眩をスイッチに
   私達の座標は閉鎖空間へと移されたのです」

キョン「そうだったのか・・・」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 06:08:06.25 ID:2kIViT6u0

キョン「・・・古泉、思ったんだが」

キョン「あんな摩訶不思議ワールドにつれてこられて
    鶴屋さんや国木田は何か勘ぐらないのか? あいつらは宇宙人や超能力者じゃないだろ?」

古泉「彼らは、目が覚めた時点で夢だと認識するはずですよ。前回の涼宮さんのようにね」

キョン「なるほどな・・・夢、か」

キョン「・・・」

――夢、なのか

キョン「・・・ははっ」

キョン「国木田と交し合った、言葉や感情や想いも、全て」

キョン「冗談じゃなく、正真正銘、夢オチだったってわけか」

古泉「・・・」

古泉「初めは」

古泉「私は、直ぐに『世界の否定』を済ませるつもりでした」

キョン「・・・?」

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 06:12:56.64 ID:2kIViT6u0

古泉「ですが

古泉「たとえ虚構の中であっても、お二人の仲の睦まじさを見ていると
   その中に割って入って不躾にキスするなんて、およそ不可能だと思わされましてね」

古泉「だから

古泉「お二人の距離が近づいた折に、超能力を使い
   不慮の事故を装って、キスさせようと私は画策していました」

古泉「していましたが――嬉しい誤算と言いましょうか」

古泉「やがて超能力を使うまでもなく、あなたと国木田くんはキスをしてくれました」

キョン「・・・(照)」

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 06:57:23.86 ID:JRmJiiJw0

古泉「ところが、おかしなことに効果が見られません」

古泉「閉鎖空間は、崩れなかったんです」

古泉「説明しなくとも・・・この意味を、あなたはもう、お分かりですよね」

キョン「・・・」

古泉「あの特殊な閉鎖空間が瓦解するトリガーは
   キスによって生じる心の拒絶です」

古泉「しかし、国木田くんの心は、拒絶しなかった」

キョン「・・・」

古泉「キスをして、何も感じないということはありません」

古泉「となれば、心にあったのは、拒絶とは逆ベクトルの感情」

古泉「――彼は、あなたとキスをすることを、むしろ待ち望んでいたのです」

キョン「・・・」

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:02:57.95 ID:JRmJiiJw0

古泉「加えて」

古泉「世界を否定するには、相互である必要はありません」

古泉「どちらかが拒絶の心を示せば、双方ともに
  『世界の否定』は適用されるのです」

古泉「したがって、キスの後に世界が崩壊しないのであれば
   それは、双方ともにお互いを受け入れあっているという、証左」

古泉「逆から言うなら」

古泉「あなたも、国木田くんのことが――」

キョン「分かってる!」

古泉「・・・」

キョン「・・・」

キョン「・・・ああ、分かってるさ」

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:07:47.72 ID:JRmJiiJw0

キョン「黙ってたら、ペラペラと喋りやがって・・・」

古泉「黙っているからですよ」

キョン「・・・」

キョン「あの時」

キョン「国木田と俺は、何度もキスをしたが
    確かに最後のやつにだけ、明らかな拒絶が含まれていたんだ」

キョン「それが、今、納得できた」

キョン「だがな」

キョン「『世界の否定』っつっても、あいつが否定したのは世界の方じゃない
    ましてや俺でもない」

キョン「国木田は――自分の心を、拒絶したんだろ」

古泉「・・・そうです。あなたを想う心の、否定」

古泉「いわば国木田くんの自爆のような形で
   あなた方は閉鎖空間から抜け出してきました」

キョン「・・・」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:12:46.99 ID:JRmJiiJw0

キョン「あんな馬鹿なことを言われて
    返答もまたずに逃げられちゃ、正直、腹が立つな」

――『僕は――キョンの友達だから』

キョン「・・・くそっ」

古泉「・・・」

古泉「あなたは、浮かれていて
   いつ閉鎖空間に足を踏み入れたのかさえ、気付きませんでしたが」

古泉「国木田くんは、ここは夢のようなものだと
   漠然と、直感してたのかもしれませんね」

古泉「そして、夢ならば最後に――・・・、と」

キョン「・・・」

古泉「まあ、この辺は想像の域をでませんけれど」


――キーンコーンカーンコーン・・・

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:29:56.52 ID:JRmJiiJw0

――キーンコーンカーンコーン・・・

古泉「何はともあれ、結果オーライですよ
   お二人が無事帰って来れて、良かったじゃありませんか」

キョン「それは・・・そうだな」

古泉「さてと」

古泉「予鈴のチャイムも鳴りましたし・・・ そろそろ」

キョン「――なあ、古泉」

古泉「なんです?」

キョン「こんなこと人に訊ねるのはホントに、本当にどうかと思うんだが」

キョン「それでも、訊かせてくれないか」

古泉「私が答えられる範囲内でなら、構いませんよ」

キョン「俺に抱かれてる時の国木田は――どんな風に見えた?」

古泉「・・・」

古泉「そうですね」

古泉「涙を流すくらいには――・・・幸せそうでしたよ」

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:31:44.33 ID:JRmJiiJw0


キョン「・・・そうか。ありがとう」

古泉「礼には及びません」

古泉と別れて
俺は、教室へ向った

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:39:27.27 ID:JRmJiiJw0

※教室

国木田「あ、おはよう」

キョン「・・・」

国木田「キョン?」

キョン「・・・おはようございます」

国木田「あははっ、何でかしこまってるのさ」

席につくと
俺は国木田の席の方に目をやった

国木田はなんというか
拍子抜けするぐらい、いつも通りだ

普段となんら変わりはない
もしかしたら、昨日見た『夢』すら忘れているのかもしれない

――『僕、中学の頃からさ、キョンのことが好きだったんだよ』

アレは、その場の雰囲気で言った、全くの嘘なのだろうか?

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:41:53.75 ID:JRmJiiJw0

キョン「・・・」

ごちゃごちゃと複雑な思いが
荒波となって、頭の中で氾濫を起こす

そのせいで、俺の脳みそに住む小人さんが被害を被り
じきじきに提訴を起こしそうな構えをとっていたりいなかったりしたのだが

ともかく

色んなことを、ズババーッと快刀乱麻に解決するには
どうしたって、俺には一つしか解決案は思い浮かばなかった

キョン「・・・」

窓を開ければ

昨日とは打って変わって
涼しく乾いた秋風が気持ちよく吹き抜ける

キョン「・・・よし」

決心は、ついた


国木田に――告白しよう

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:52:49.07 ID:JRmJiiJw0

※国木田SIDE

――キーンコーンカーンコーン・・・


国木田「ふぅ・・・」

やっと、鳴った

昼休みの到来を告げる、チャイム
これによって、僕ら生徒は、今しばらくの休息と安寧を約束されるのだ――

なんて
大げさに表現してもいいくらいに
救われる思いで、僕はそれを聞いていた

国木田「あっ」

非情にも
担当の日直に、黒板上の文字を消されてしまう

あの、僕、まだ半分しか板書できてないんだけど・・・

国木田「・・・まあ、いっか」

パタン
と、ノートを溜め息と共に閉じる

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 07:56:20.41 ID:JRmJiiJw0

――さっきの授業だけじゃない

午前の授業はほとんど、身に入っていなかった

先生の説明も
右から左へ聞き流してしまう

あんな夢・・・見たせいだよね・・・

国木田「っ・・・!」

また、夢の内容を思い出してしまって
体温が上がるのを、感じる

だ、だめだ! だめだっ!

ぶんぶんとかぶりを振って、よこしまなイメージを振り払う

落ち着いたところで
弁当箱を持って、キョンと谷口のところに向かった

キョン「じゃ、そっち動かしてくれ」

三人で机を動かして、お弁当を囲む

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 08:04:09.20 ID:JRmJiiJw0

う・・・

折角、気もちを落ち着かせてきたのに
キョンの顔を見たせいで、またどきまぎしてしまう

キョン「国木田の弁当、いつも入ってるな、鮭」

国木田「うん、美味しいよ。キョンも食べる?」

キョン「遠慮しとく。お前みたいに器用に小骨を掻き分けられん」

普段の態度で、普通の会話
こうやって自然に接するのも、今や一苦労だ

今朝なんか――特に大変だった

おはようって
たった一言を言える自信がなくて

キョンが来る前に、何回も何回も
頭の中でシミュレーションしてみた

本番は、普段通りに挨拶できたつもりなんだけど
どうかな・・・変なところなかったかな・・・

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 08:09:16.08 ID:JRmJiiJw0

谷口「悪ィ・・・、やっぱ保健室行ってくるわ・・・」

口を押えて、谷口がよろよろと立ち上がった

国木田「具合悪そうだね。大丈夫?」

キョン「・・・行ってこい」

なぜか同情的な目で、キョンは谷口を見送る

国木田「どうしたのかな、谷口のやつ」

キョン「夢にうなされたんだってよ」

国木田「えっ。谷口も?」

キョン「・・・お前も、何か嫌な夢見たのか?」

国木田「あ」

しまった

鮭から小骨を切り離していた箸の動きが、止まる

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 08:14:22.14 ID:JRmJiiJw0

キョン「・・・国木田?」

国木田「あ、いや、ううん、別に・・・」

キョン「・・・そうか」

国木田「・・・。嫌っていうか」

国木田「僕にとっては、良い夢だったんだけどね」

言えないけど、キョン

泣きたくなっちゃうくらいに
良い夢を見れたんだよ

キョン「・・・」

キョン「そんな顔するな」

国木田「え・・・? 僕、今どんな顔してる?」

キョン「こんな顔」

キョンは
この世の終わりかというような
あからさまに、悲しげな顔をしてみせた

国木田「ぷっ」

その表情に、思わず吹き出してしまう

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:28:03.08 ID:SPBxQjq70

国木田「あははっ、してないから、そんな顔」

キョン「そうだ。お前は、そうやって笑ってろ」

国木田「・・・」

国木田「・・・、キョン・・・」

キョン「ハルヒなんかは、笑ってると何かたくらんでそうで不気味なんだがな」

キョン「いつも笑ってくれるお前がしょげてると、こっちも萎えてくる」

キョン「だから」

国木田「・・・」

キョン「笑っててくれ」

キョンが、ほほ笑む

国木田「・・・うんっ」

僕は、僕ができうる限りのスマイルを返す

ずっと
そうしようと思った

『笑っててくれ』――この人が、そう言うのなら。

299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:30:04.05 ID:SPBxQjq70


キョン「あ」

キョン「ところで、国木田」

キョン「昨日、俺たち、校門前で眠ってたんだよな」

国木田「そうらしいね」

国木田「何か催眠ガスでも吸い込んだのかな」

キョン「あれから、体の調子はどうだ? 具合悪いところとかないか?」

国木田「別段普通だよ。起きた直後は・・・その、ちょっと気だるかったけどね」

む、夢精してたからね・・・
うう、恥かしいなぁ

国木田「キョンは?」

キョン「異常なし。健康そのもの
    目が覚めた時は・・・まあ、流石にびびったが」

300 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:33:49.27 ID:SPBxQjq70

国木田「・・・」

そう言えば

国木田「眠ってた間に、僕、さっき言った夢を見たんだよね」

キョン「・・・へえ」

――キョンは、どうなんだろう?

僕は、その、・・・キョンに抱かれる淫夢を見ちゃったわけだけど
キョンは、何も見てないのかな?

ひょっとしたら、キョンも同じような・・・

って

な、何を考えてるんだ、僕は!
見るわけないじゃないかっ!

確立で言えば
それこそ天文学的数字だ

・・・でも
どうしても

国木田「キョンは、見てないの? 夢」

訊かずには、いられなかった

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:40:13.88 ID:SPBxQjq70

キョン「・・・」

国木田「・・・」

キョン「――見た、気がするな」

国木田「っ」

ドキンと胸が鳴った

国木田「どんな・・・」

――その時

一陣の疾風が
突如として
僕らの教室に舞い込んできた

教室の窓から、廊下の窓へと
あっという間にそれは駆け抜けてゆく

国木田「うわっ」

キョン「すっげー強風・・・」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:45:01.73 ID:SPBxQjq70

教室の中は
筆記用具が転がったり
出しっ放しになっていたプリントが宙を舞っていたり

とにかく、飛ばされた小物が散乱していた

キョン「今日は風が気持ち良くて、窓全開にしてたからな・・・」

国木田「うん・・・それが裏目に出たね」

紅葉した銀杏の葉や
季節はずれの桜の花びらが

教室のいたるところで、目についた

キョン「あ」

すっと、キョンの腕が僕に伸びる

国木田「な、何?」

キョン「いいから、じっとしてろ」

キョンの手は、僕の頭に乗っている葉っぱを
優しく、取り除いてくれた

国木田「・・・ありがとう」

キョン「どういたしまして」

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:49:31.26 ID:SPBxQjq70


――キョンの手が、僕の肩に、触れた

ただそれだけのことなのに
酷く意識してしまう自分がいる

キョン「もう一枚、耳の上に乗っかってるな」

国木田「――っ!」

キョン「な、何だ?」

国木田「い、いや、何でもないよ・・・」

キョン「そうか・・・」

国木田「・・・」

キョン「・・・」

国木田「・・・取って、くれないの?」

キョン「え・・・?」

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:53:08.71 ID:SPBxQjq70

国木田「・・・」

キョン「・・・いいのか?」

国木田「うん・・・いいよ」

何が、いいのだろう?

僕には分からない
そして多分、キョンも分かっていない

僕らは何も分からないまま
お互いの行為を、こうして事前に認め合った

あれ? 前にもこんなことがあったような・・・

キョン「・・・」

キョンの指が僕の耳を掠めていく

ゆっくりと手が引かれると
親指と人差し指に桜の花びらが一枚、そこに挟まっていた

キョンは、それを宙で放した
ひらひらと舞い落ちた花びらはやがて、僕の制服にひっついた

国木田「・・・」

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 10:57:54.01 ID:SPBxQjq70

キョン「・・・」

それから、キョンの指が、再び僕の耳に向かう
既に、処理すべき花びらや葉っぱはもうない

それでも
僕に、キョンを拒む理由はなかった

国木田「んっ・・・」

キョン「・・・」

国木田「・・・ぁ」

キョン「・・・変な声を出すな」

国木田「ご、ごめん・・・」

だって、キョンが変なところ触るから・・・

キョン「・・・」

国木田「・・・ふ、ぅ」

僕の耳が、キョンの長い指によって形を変えるたびに
ぞくぞくする電流が体の中を走り抜ける

吐く息に、熱がこもる

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 11:01:24.31 ID:SPBxQjq70

キョン「・・・」

国木田「ぁ・・・」

キョン「・・・」

国木田「・・・ぅ・・・ん」

キョン「・・・」

国木田「ふ・・・ぁう・・・」


谷口「お前ら――男同士で何やってんだ・・・」

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 11:06:37.36 ID:SPBxQjq70

ハッとして、我に返ると
谷口がひきつった顔をして、僕たちを見下ろしていた

あ、あ、あああ――!

ここ・・・教室だっけ・・・!

キョン「・・・や、やあ、谷口じゃないか、奇遇だな
    保健室行ったんじゃなかったのか?」

谷口「いや、さわやかに挨拶しても手遅れだからな・・・」

谷口「――まあ、行ったんだけどな、ベッドの数が足りないってんで、追い返されたんだよ
   そんで、早退するほどでもねーから、こうして教室に戻ってきたら・・・」

谷口はこれ以上ないくらいに顔をしかめて

谷口「なんだ、お前ら、そういう関係なのか!?」

国木田「ち、違う、誤解だよ、谷口」

国木田「キョンはただ、僕についてたゴミを取ろうとしてくれたんだよ」

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 11:12:10.43 ID:SPBxQjq70

谷口「俺には、キョンが国木田の耳を揉みしだいてたようにしか、見えんかったぞ」

キョン「だいたい合ってるな。だが、それはだいたいでしかないぞ、谷口
    より正確を期すならば、こうだ」

キョン「『俺は国木田の耳の裏にある、ツボを押していた』――」

谷口「まさか、お前らまでもそんな、アレだったとは・・・」

も?

キョン「人の話を聞けよっ!」

谷口「ツボを押しとろうが、耳揉んでヘブン状態だったことは事実じゃねーか!」

キョン「くっ」

国木田「うっ」

谷口「今後、お前らとの付き合いは、一線を引いてだな・・・」

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 11:22:05.55 ID:SPBxQjq70


――・・・

それからの昼休みは
谷口の誤解を解くのに、残り時間の全てが費やされてしまった

まあ、誤解もなにも見たままなんだけどね・・・

最終的に、とりあえず

アレはただのスキンシップで
他意は無いということだけは、訝る谷口に釈明した

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 11:47:47.40 ID:SPBxQjq70

国木田「・・・」

でも

もっとすごいこと
昨日はしちゃったんだよね

――夢、だけど

国木田「・・・ほんと、なんで、あんなの見ちゃったんだろ・・・」

しつこいくらいに、自問してしまう

僕はもう、・・・諦めたはずなのに
ただ、応援しようって、決めたのに

あんな夢見るってことは
まだ心の底じゃあ、諦めきれてない証拠じゃないか

国木田「・・・女々しいなぁ」

自嘲気味に呟いて
僕は席に戻った


――次の授業は、きちんとノートをとろう

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 12:50:39.24 ID:SPBxQjq70


※キョンSIDE

放課後


俺は、SOS団によって支配されている部室に立ち寄って
今日はこのまま早抜けする旨を、ハルヒに伝えた

大分渋られることだろうと
腹をくくっていた俺の予想に反し

思いのほか
ハルヒは、すんなり了承してくれた

――どういうことだ?

最初はその器量の良さに、いぶかしんでいたのだが

ハルヒがニコニコ顔で、朝比奈さんと長門に
セクハラ紛いのスキンシップを取っているのを見ていると

なんとなく、察しはついた

キョン「・・・成る程ね」

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 12:52:35.77 ID:SPBxQjq70

見渡せば、いつものSOS団である

朝比奈さんは、いつものようにメイドだし
長門も、いつもの無表情で、読書してるし
古泉も、いつもの・・・いや待て

あの野郎だけは
いつもと違った種類の笑みを、浮かべやがっていた

古泉「おや、あたかも戦場に赴く兵士のような面持ちですね」

全部お見通しのくせに白々しいな、おい

キョン「やかましい」

言って、俺は廊下に出る

目指すは――中庭だ

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 12:56:28.95 ID:SPBxQjq70

西日に照らされた旧校舎の階段を下りながら
頭の中で、俺は昼休みの出来事を反芻していた

――アレは、ヤバかった

それはもう、ナイアガラの滝が
轟々と音を立て流れ落とす激流よりも更に激しく――危なかった気がする

間一髪だったぜ。マジで

谷口が来てくれて
すんでのところでセーフだったから良かったものの・・・いや、アウトか?

まあ、どっちにせよ
あのまま、国木田とキャッキャウフフしていたら
周りから何を言われたか、分かったものではない

・・・実は

夢みたく、指を舐めてほしくなったりもしたのだが
俺の理性は完全には失われていなかったようで、流石に考え直すことができた

白昼の教室で、しかも、男の同級生に指をしゃぶらせる

そんな行為をとれば、誰か審判したところで
俺の人生は、逆転満塁サヨナラホームランでゲームセットだ。社会的にな

・・・アウアウ

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 12:59:37.07 ID:SPBxQjq70

キョン「・・・」

そんな、血迷った考えが浮かぶのも
国木田の綺麗な肌に手が伸びるのも

それもこれも全部
国木田の誘うような表情に、扇情させられたから――

というのは、少し違う

そのことを、今はもう、はっきりと自覚できていた

キョン「それだけじゃねぇ」

さわりたくなるのは
愛らしい容姿だから、だけじゃない

いや、確かにそれも、要因の一つなのだが
一番の理由はそこじゃない

335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 13:00:30.26 ID:SPBxQjq70


じゃあ、何だと問われれば、即答してやる

国木田だから――だ

国木田だから、触れたくなるし
抱きしめたくなるし、キスしたくなるんだ

そのことを、今から俺は、国木田に知らせようと思う

思い知らせてやろう、と思う

国木田『僕は――キョンの友達だから』

二度とあんな口が利けないようにな

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:24:08.68 ID:SPBxQjq70

※LAST


国木田「・・・」

中庭に出ると
すでに国木田は待っていた

足早に向かう俺に気づくと
にこっと微笑みを向けてくれる

キョン「待たせたな」

国木田「ううん。今来たとこ・・・って、あははっ、なんだか恋人同士のやりとりみたいだね」

キョン「まあ、実際、そうだからな」

国木田「だよね」

一拍、間があいて

国木田「って、えっ!? 僕ら、恋人同士・・・だったっけ・・」

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:29:43.18 ID:SPBxQjq70

恋人同士、の辺りから急にボリュームが下がって
ごにょごにょと聞き取りづらい

頬を染め、遠慮がちに訊ねてくる
その小動物的な仕草が、愛くるしくて

俺は、緩みそうになる頬を押えた

――90点だ!

キョン「良いリアクションだが、国木田
    5メートルぐらい煙を巻き上げながら後退しないと、100点はやれんな」

国木田「・・・もう」

口を尖らせる国木田

国木田「変な冗談はやめて欲しいなぁ」

キョン「悪かったよ」

国木田「・・・それで、キョン。何で僕を呼んだの?」

国木田「あ――、またSOS団繋がりの雑用とか?」

キョン「・・・いや・・・」

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:33:02.40 ID:SPBxQjq70

国木田「じゃあ、何?」

キョン「それ・・・なんだが」

なんとなく

今このタイミングで言うものじゃない、と思った

告白するムードなんかを気にするワケじゃないが
そりゃもう、断じてそんなワケじゃないんだが

何というか、憚られた

俺は、国木田が大好きだ
これはもう動かざる世界の真実としてある

そして、気持ちを抑え殺してはいるものの

国木田も、多分、俺が好きだ
本人が、言ってくれたのだから、俺は信じる

――お互いが、お互いに片思い

そんな微妙で曖昧な関係の中にしか流れない
思いやりのたゆたった空気が、そこにはあったから

それを、告白という衝撃的なイベントで壊してしまうのは
なんというか、気が引けるのだ

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:35:42.62 ID:SPBxQjq70


いや、もう

本音としては
すぐにでも告白しちまって

性急に蜜月を突き進みたいのだが――今は自重せよ、俺

まだ、機会はあるはずだ。それを見逃すな

キョン「忘れた」

国木田「へ?」

キョン「忘れちまったよ。言ったの、昼休みじゃねーか」

361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:37:24.42 ID:SPBxQjq70


国木田「・・・」

キョン「おい、哀れむような目で俺を見るな
    別に、健忘症にかかったわけじゃない」

国木田「キョンの歳だと、若年性だね」

キョン「だから、そうじゃねーよ」

国木田「ふふ」

いたずらっぽく笑う国木田

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:42:02.96 ID:SPBxQjq70

キョン「・・・」

ちょっと、踏み込んでみる

キョン「何も用がなければ、一緒に居たらダメか?」

国木田「え・・・」

キョン「別に話がなくても側にいるくらい、変わったことじゃないだだろう」

国木田「それは・・・」

国木田「そう、だね」

寂しげに、視線を落として

呟いた

国木田「・・・友達だもんね」

キョン「・・・」

まだ言うか、こいつは

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:44:54.85 ID:SPBxQjq70


ならば――と

俺は
国木田に向かって手を伸ばす

告白する機会なんて、待っていたら
こいつは、遠ざかるだけじゃないか

伸ばした先は、何度も触れた、小さな耳

だが、――

国木田「・・・」

今度は、優しげに
しかし
はっきりと
俺の手は、国木田の手でそっと掃われたのだった

キョン「・・・っ」

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:46:24.63 ID:SPBxQjq70


国木田「・・・」

今にも、泣き出しそうな顔を向けられて
俺は何も言えなくなる

触れられたい、でも、許されないから
そんな複雑な思いを包含する国木田の目は、涙に潤んでいた

――『いいよ』

いつか聞いたその言葉を、俺は待っていたのだが
代わりに返ってきたのは、重くるしい沈黙だけ

国木田「・・・」

キョン「・・・」

・・・くそ

お互いに、好き合っているはずなのに
それなのに、関係は停滞していて

その状況に、思わず歯噛みしてしまう

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:02:54.27 ID:SPBxQjq70

国木田「――そうだ」

それは努めて取り繕われた、明るい声色

国木田「今日、SOS団は? 休みじゃないよね? 時間大丈夫なの?」

キョン「・・・、心配すんな。休みの許可はとってある」

国木田「そっか・・・安心したよ」

なんでお前が安心するんだ
そう言おうと、口を開きかけたところで

国木田にまじまじと顔を覗き込まれ、一歩後ろに後退する

キョン「な、なんだ?」

国木田「んー・・・キョンはさ、もうすっかり"らしく"なっちゃったなぁ、と思って」

キョン「らしく?」

国木田「うん。SOS団らしく」

キョン「・・・勘弁してくれ」

デコに手を置き、やれやれというようなポーズで
俺は辟易を示した

375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:07:13.23 ID:SPBxQjq70

キョン「引き込まれた当初は、こんなに長く存続するとは思ってなかったさ」

国木田「ふふ。僕の中じゃ、得心いってるけどね」

キョン「そうかい。お前には、何でもお見通しだな」

国木田「ええっ、買いかぶりだよ。さしもの僕も千里眼はもってないし」

キョン「・・・そういう超能力がらみのボケはやめてくれ」

そんな風に

誰も、何も、傷がつかない
当り障りのない会話を続けながら

これからどうすべきか
頭の片隅で俺は考える

――このまま

国木田が望まないのであれば
俺も潔く身を退くべきだろうか?

それも、一つの手ではある
全然、全く、これっぽっちも納得できんが

それでも、国木田が俺を拒むなら、俺は何もしたくない

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:10:28.63 ID:SPBxQjq70


国木田「キョンは、変な女が好きだからね」

煩悶する俺をよそに、国木田は暢気に言う

キョン「また、誤解をまねくような言い方を、お前は・・・」

国木田「ふふっ」

キョン「この際言っておくが、大概、お前も変だからな」

国木田「ええっ、心外だなぁ」

キョン「飄々として、窒素みたいに掴みドコロが無いのもそうだし

キョン「それだけ学力があるのに北高に進学したのも、そうだ。例ならいくらでもあげられるぞ」

国木田「・・・じゃあ」

国木田「変な僕は、好き?」

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:12:44.99 ID:SPBxQjq70

キョン「――っ」

思いがけないその質問に
俺は足を止めて、国木田の顔を見る

目が合うと、国木田は
にわかにしまったというような表情を浮かべる

国木田「ご、ごめん。何言ってるんだろ、僕――」

国木田「ほんとに、変になっちゃったみたい。あははっ」

キョン「・・・国木田、俺は」

国木田「僕、帰るね」

言うが早いか、国木田は
だッと逃げ出した

――逃がさない

とっさにその腕を掴む

国木田「・・・っ」

国木田「痛いよ・・・キョン、離して」

キョン「好きだ」

386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:19:42.92 ID:SPBxQjq70

国木田「なっ」

目を大きくして
国木田は、俺の顔を見つめた

時が止まったような、数秒間

ひとしきり驚ききった国木田は

やがて

次第に

そのぷにぷにの白いほっぺを
赤く赤く、紅潮させていった

また国木田に
触れたくなる衝動が湧くが、こらえる

永遠に感じるほどに長く
永く、見つめ合った後に

俺の想い人は、しかし
バツが悪そうに

顔を伏せた

国木田「・・・キョンは・・・僕なんか好きにならない」

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:23:00.15 ID:SPBxQjq70

キョン「お前が決めるな」

国木田「ダメ、なんだ」

だって――と

顔を上げた国木田の瞳からは
冷たそうな涙が、零れていた

おい、誰だよ
俺の好きな人を泣かしたやつは

国木田「だって僕はキョンのともだ・・・」

止マレ

全てを言い終わる前に、俺は

掴んでいた腕を引っ張って
華奢な肩を抱き寄せて

そして、唇を唇で、塞いでやった

国木田「ん」

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:25:47.40 ID:SPBxQjq70


国木田はびっくりしたように身を硬くすると
細い腕で、俺を押し返そうとした

しかし
その抵抗は切ないほどに、弱々しい

まるで、押し切られるのを期待するかのように
俺の想いを試すかのように

だから
国木田の後頭部に手を固定して

俺は
唇を意地でも離さなかった

――キスは続行される

国木田「・・・ぁ、・・・」

酸素を求めて、半開きになった小さな口に
無理やりに舌を捻じ込んだ

国木田「・・・ん、ぅ・・・」

お互いの舌と舌が、絡み合う

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:29:23.42 ID:SPBxQjq70

いつのまにか
国木田の抵抗はなくなっていた

国木田「は・・・ぅ」

それどころか
積極的に、舌を絡めてくる

口内で、唾液が混ざり合う水音と
荒っぽい吐息だけが、聞こえてくる全てだった

国木田「ん・・・ん・・・」

この行為は

言葉よりも雄弁に
説得力をもって、俺の気持ちを国木田に伝えていた

ぷはっ、と口を離すと
お互いのそこから唾液の糸が引く

キョン「お前は俺の、何だって?」

国木田「・・・」

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:31:43.36 ID:SPBxQjq70

国木田「いいの?」

感極まった声で
問いが返ってきた

涙のにじむ瞳で
見つめられている

キョン「いいって何が?」

国木田「好きでいて・・・いい?」

キョン「・・・」

心底
おかしな問いだな、と思う

国木田が俺を好きでいてくれないと
困るのは
俺の方なのに

キョン「そんなもん、いいに決まって・・・」

国木田「キョンっ!!」

最後まで言い終える前に

がばっと
国木田に抱きつかれ、体勢が崩れた

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:33:36.30 ID:SPBxQjq70


芝生の上に、2人して倒れこむ

そのまま
国木田は声をあげて泣き出してしまい
俺は再び、動くに動けない状況に陥ってしまった

キョン「・・・」

しまったが――まあ、いいか

国木田のめったにみれない泣き顔を見ながら
ほっと脱力した

ラスト一文字ぐらい言わせろよとか思いながらも
ようやく自分を許した国木田の、その小さな頭を撫でてやる

とりあえずは、一安心だ

キョン「全く、焦らしやがって」

いとおしい人に、通じた想いに
この手の平に感じる国木田の存在に

不覚にも

俺も涙が出そうになったとさ

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:35:44.19 ID:SPBxQjq70

長々と語るものでもないので
その後の2人の行為を、簡潔に説明する

ひとまず、俺たちは
人目を避けるため、校舎に避難した

空いていた一番近くの教室に忍び込むと

国木田が落ち着くまでの間
ずっと、俺は胸をかしてやっていた

胸の中に顔を埋めて
国木田は泣いて泣いて、泣いた

その間「好き、好き」と
嗚咽交じりに、何度も繰り返し告白された

俺はもう、一生分の「好き」を国木田からもらった気がする

そして
泣き止んだところで
もう一度、唇を重ねた

それからは、たかが外れたようにキスし合った

ふと気が付けば
また、国木田の目からは、涙が零れていたが

俺は、もう、気にしないことにする

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:37:57.46 ID:SPBxQjq70


――ずっと

俺を想う気持ちに、ブレーキをかけていたんだろう

友人、ましてや同姓だ
俺のことを思えば想うほど、そのブレーキは強くなる

しかし
ようやく
ここへきて

そういうブレーキをかけていた負い目が
陰りが、憂いが、後ろめたさが

一気に、溶けた

その溶けた思いが
止め処ない涙となって、今
国木田の中から流れ出ているのだ

それはさながら――、浄化のように。

国木田の涙の後に唇を這わせながら
俺は、そう思った

406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:41:48.65 ID:SPBxQjq70


        ※

国木田がようやく泣き止んでから、校舎を出ると
外は、すっかり夕暮れになっていた

西の端に、紅く沈んでく太陽が
少しだけ顔をだしている

もうそろそろ、秋空は夜の気配

キョン「なあ、国木田。今日、これから用事あるか?」

国木田「別にないよ」

小さな少年は

憑き物がおちたような、すっきりした顔で
俺だけに向けて

にこっと、純度の高いほほ笑みを浮かべた

国木田「どっかいくの? どこでもついてくよ」

408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:42:48.98 ID:SPBxQjq70

キョン「・・・国木田。俺は、あいにく貧乏性でな」

国木田「うん」

キョン「もらったものは、なるべく返したがらないタイプなんだ」

国木田「うん?」

想いとか――

気持ちとか――

国木田が変わらず
抱えつづけていてくれるのなら

ならば、今一度

この世界で、想いを伝えてみても
それから、気持ちを確かめてみても

心を、体を、重ねてみても

それは、至極
自然なことじゃないだろうか

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:50:54.24 ID:SPBxQjq70

ふいに、乗り越えたはずの壁が
マイナスの思いと共に、ぶり返す

こいつは、それでも――同じ結論に至るのだろうか?
また自分を殺して、否定して、拒絶して・・・?

いや、――させない

キョン「もう、逃げられたくないからな」

国木田「・・・ずっと、いるよ」

次は、世界は消えないんだ
この華奢な体を、俺は、今度は掴んでやれるんだ

――『友達だから』

性懲りも無く、次もあんな顔してきやがったら
とにもかくにも、抱きしめちまえばいいのさ

・・・どうも

さっきから、我ながら
台詞が臭さ過ぎて、死にそうなんだが

まあいい。いいんだ
ありふれた物語のオチなんて概してこんなものさ

ハッピーエンドが、一番なんだ

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:54:01.06 ID:SPBxQjq70


国木田「・・・ふふっ。今日のキョンは、表情がコロコロ変わって、見てて飽きないよ」

キョン「お前の変わらない笑顔を見てれば、俺も退屈しなくてすむ」

国木田「うわぁ、くさいなぁ、その台詞」

キョン「・・・同感だ。でも国木田、ここ、緩んでるぞ」

国木田「ん。あははっ、ほんとだ」

自分のほっぺを触って
国木田は、柔らかそうに笑う

417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:54:44.63 ID:SPBxQjq70


そんな、ふわふわしている俺の想い人を見て

ああ、これが幸せというものか――と
今更、他人事のように実感してしまった

――よし。そろそろだろう

キョン「・・・そうだ」

国木田「何?」

なんの目論見もなく、ただの、全くの、気まぐれによって
何とは無しに――そんな風に

最大限のさりげなさを装って

俺は、告白した


キョン「国木田の家に、エロ本を取りに行きたいんだが」


            ...おしまい

424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:58:50.34 ID:SPBxQjq70

終わりです。ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございました

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/27(火) 17:59:57.71 ID:SPBxQjq70

実はキョンが泣くところで
「もしコピペやAA荒らしがいなかったら
 このSSもっと多くの人に読んでもらえたかもなぁ」
と思って俺も若干泣いてしまったwwwww

でも、こんだけ乙してもらえたし、書いて良かった
お前らにも乙

国木田はかわいい



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