古泉「どうも、古泉です」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 17:55:05.80 ID:Cm9ZplUj0


古泉「は〜い、どうも古泉です」

キョン「キョンです」

古泉「いや〜もうすっかり夏ですね」

キョン「そうだな」

古泉「夏は好きですか?」

キョン「ん〜。暑いから嫌いだな。お前は?」

古泉「僕は大好きです。夏は常にフルボッキですね」

キョン「なんでやねん!!」

古泉「…」

キョン「…」



2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:00:22.96 ID:Cm9ZplUj0


古泉「…」

キョン「…絶対すべると思うんだ」

古泉「…えぇ。今のはちょっとした放送事故ですよ」

キョン「何がいけないと思う?」

古泉「そうですね…。やっぱり夏と下半身は関係ないんじゃないでしょうか?」

キョン「やっぱりそこか…」

古泉「えぇ」

キョン「でもな…俺はボッキって言葉が大好きなんだよ」

古泉「はぁ」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:04:17.60 ID:Cm9ZplUj0


キョン「漢字で書くとこうだろ?」さらさら

古泉「そうですね」

キョン「でもな、片仮名で書くとこうだろ?」さらさら

古泉「はい」

キョン「そしたら…ブフッ。駄目だ笑いが堪えきれない」

古泉「大丈夫ですか?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:08:29.88 ID:Cm9ZplUj0


キョン「話を戻すぞ」

古泉「はい」

キョン「やっぱり貧乳はすばらしいと思うんだ」

古泉「戻ってますかこれ」

キョン「お前はどっち派だ?」

古泉「…僕も恥ずかしながら貧乳派です」

キョン「お前は話がわかる男だ」

古泉「いえいえ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:13:59.36 ID:Cm9ZplUj0


キョン「…」

古泉「…」

キョン「貧乳」

古泉「貧乳」

キョン・古泉「イェイ!!」

古泉「何ですかねこのノリ」

キョン「貧乳は人をおかしくする魅力があるってことの良い例じゃないかな?」

古泉「…恐ろしいですね」

キョン「…あぁ。全くだよ」



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:19:15.18 ID:Cm9ZplUj0


古泉「もう文化祭まで時間がありません」

キョン「…そうだな」

古泉「それなのにネタと言えばさっきの所までしか出来てないじゃないですか」

キョン「…」

古泉「これは非常事態ですよ」

キョン「…助っ人を呼ぼう」

古泉「助っ人?」

キョン「あぁ。助っ人」

古泉「誰ですか?」

キョン「ちょっと待ってろ」ピポパ



9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:25:39.08 ID:Cm9ZplUj0


プルルル

古泉「ロッカーの中から着信音が聞こえてくるんですけど…」

ガチャ

長門「何?」

キョン「おぉ、長門。助けてくれ」

古泉「ロッカーの中にいたことには触れないんですね」

キョン「それを聞くのはデリカシーに欠けるってもんだ」

古泉「そうですかね…」

キョン「それでだな…」

かくかくしかじか



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:33:43.80 ID:Cm9ZplUj0


キョン「と、いうわけなんだ」

長門「事態は把握した。任せて」

古泉「本当ですか!?」

長門「…」コクン

長門「ちょっとこっちに…」

キョン「俺か?」

長門「…」コクン

キョン「…」

長門「終わった」

キョン「何をしたんだ?」

長門「もう一回ネタをやったらわかる」

キョン「もう一回ネタをやればいいんだな。古泉、もう一回ネタをやるぞ」

古泉「はい」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:40:00.16 ID:Cm9ZplUj0


古泉「は〜い、どうも古泉です」

キョン「キョンです」

古泉「いや〜もうすっかり夏ですね」

キョン「そうだな」

古泉「夏は好きですか?」

キョン「ん〜。暑いから嫌いだな。おまえは?」

古泉「僕は大好きです。夏は常にフルボッキですね」

キョン「なんでやねん!!」

ドゴンッ

古泉「ぐわーーーーーー!!」

ドンガラガッシャン


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:44:04.76 ID:Cm9ZplUj0


キョン「…」

古泉「…」ぴくぴく

長門「突っ込みの威力を最大限まであげてみた」

キョン「…大丈夫か?」

古泉「…な、なんとか」ぴくぴく

長門「ユニーク」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:52:09.01 ID:Cm9ZplUj0


古泉「死ぬかと思いました」

長門「ごめん」

キョン「長門も悪気があったわけじゃないだろうから許してやってくれ」

古泉「まぁいいですけど…」

長門「…でもそんなの関係ねえ。でもそんなの関係ねえ」ボソッ

古泉「怒りますよ?」

長門「ごめん」

キョン「オッパッピー」

古泉「怒りました。もう僕は完全に怒りましたよ」



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 18:57:51.70 ID:Cm9ZplUj0


キョン「ごめん」

長門「ごめん」

古泉「もう許しません」

長門「…」

長門「…ツンデレか」ビシ

古泉「…」

キョン「長門、今のタイミングで突っ込むのはやめなさい」

長門「ごめんなさい」



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:04:29.58 ID:Cm9ZplUj0


ガチャ

朝倉「長門さんいる!?」

長門「まずい」ダッ

ぱりーん

朝倉「くっ…!!また逃げられた…」

古泉「何かあったんですか?」

朝倉「それが聞いてよあの子ったら私のプリンを許可無しに食べてたのよ!!」

キョン「プリン?」

朝倉「えぇ」

古泉「ぷっちん?」

朝倉「えぇ」





23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:15:08.69 ID:Cm9ZplUj0


キョン「成る程な。所でそれは何時の話だ?」

朝倉「昨日よ」

古泉「…」

キョン「…」

古泉「…もしかして昨日からずっとロッカーに?」

キョン「…さぁ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:22:33.19 ID:Cm9ZplUj0


キョン「話は変わるが、朝倉」

朝倉「何よ?」

キョン「俺たちの漫才をみてくれ」

朝倉「漫才?何で?」

キョン「文化祭で披露することになったんだ」

朝倉「…ふ〜ん」

古泉「ではいきますよ」

…………………

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:29:26.92 ID:Cm9ZplUj0


キョン「どうだ?」

朝倉「…これを文化祭でひろうするつもりなの?」

キョン「あぁ。なんかまずいかな?」

朝倉「まず過ぎるわよ…」

キョン「そうかな…。どこを直せばいいと思う?」

朝倉「…」チラッ

古泉「…」ぴくぴく

朝倉「…まず突っ込みの威力がありすぎ」

キョン「…」

朝倉「目の前であんな惨事が起こったら笑えないわよ…」

キョン「…それは俺も薄々感じていた」

古泉「…んっふ」ぴくぴく

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:34:40.94 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「次はボケが全く意味がわからなかったわ…」

キョン「具体的には?」

朝倉「何で夏=下半身の式が成り立っているのよ。びっくりしたわ」

古泉「でしょう?」

キョン「おっ、もう大丈夫なのか?」

古泉「はい。すこし漏れてしまいましたが気にする程の事ではありません」

キョン「そっか」

古泉「えぇ」

朝倉「少しは気にしなさいよ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:42:43.84 ID:Cm9ZplUj0


キョン「じゃあどうしたら良いと思う?」

朝倉「そうね…。とりあえず無理に下ネタに持っていかないことね」

キョン「自然の流れなら良いかな?」

朝倉「不自然じゃなければそれも有りじゃないかしら」

キョン「だってさ」くるっ

古泉「何でそこで僕を見るんですか?ボッキって単語を意地でも入れようとしてたのは
あなたのほうじゃないですか」

キョン「んっふ」

古泉「喧嘩売ってます?」

キョン「五万で売ってるよ」

古泉「ちくしょう。高くて買えない」

キョン「はっはっは」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:49:30.55 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「ちょっと」

キョン「何だよ?」

朝倉「やる気あるの?」

キョン「どうなんだ古泉?」

古泉「何でまた僕にふるんですか?」

キョン「俺がお前のことを愛してるからだよ」

古泉「あっやばい。吐きそう」

キョン「冗談だよ。冗談」

古泉「冗談でも言って良いことと悪いことがあるって森さんが言ってました」

キョン「園生が?」

古泉「何で下の名前で呼んでるんですか?」

キョン「…」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 19:56:52.51 ID:Cm9ZplUj0


古泉「ちょっと。あなたまさか…」

キョン「そのまさかさ」

古泉「えっ…」

キョン「まぁ冗談なんだけどな」

古泉「ちょっと!!今ので寿命が三カ月縮みましたよ!!]

朝倉「微妙な数字ね」

キョン「ブラックジョーク。略してブラ」

朝倉「殆ど原型とどめてないわよ」

キョン「ブラと言えば朝倉は巨乳派?それとも貧乳派?」

朝倉「う〜ん。やっぱり貧乳かしら」

キョン「ブラボー」

古泉「グレイト」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:05:18.97 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「やっぱり貧乳が一番よね」

キョン「だよな」

古泉「えぇ。長門さんとか正直たまりませんよね」

朝倉「古泉君。あなたわかってるわね」ガシ

古泉「んっふ」ガシ

キョン「うん、うん。良い話だ」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:13:17.07 ID:Cm9ZplUj0


キョン「…もし」

古泉「何ですか?」

キョン「道の真ん中にちっちゃなおっぱい、中くらいのおっぱい、大きなおっぱいが
    落ちてたらどうする?」

朝倉「おっぱいって落ちてるの?」

キョン「もしもの話だ」

古泉「そうですね。僕だったらちっちゃなおっぱいは持ち帰って後は警察に届けます。
   落とした人は困っているでしょうから」

キョン「成る程。お前はBタイプか」

朝倉「私はとりあえず揉んでみるわね。何か反応があるかもしれないし」

キョン「朝倉は手堅くAタイプか」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:30:33.12 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「えぇ。あなたはどうするの?」

キョン「…俺は全部持ち帰るよ」

古泉「大きなおっぱいもですか?」

キョン「あぁ」

朝倉「あなた貧乳派じゃないの?」

キョン「貧乳派だけど目の前におっぱいが落ちてるんだ。持ち帰るしかないだろ」

朝倉「…」

古泉「…」

朝倉・古泉「!!」

朝倉「その手があったか!!」

古泉「んっふ。これはやられましたね」

朝倉「えぇ。悔しいわ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:33:38.30 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「ところで」

キョン「?」

朝倉「漫才はどうなったの?」

キョン・古泉「!!」

キョン「…忘れてた」

古泉「また貧乳にしてやられましたね」

キョン「あぁ」

古泉「困ったものです」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:38:46.20 ID:Cm9ZplUj0


キョン「ではこれから皆でネタを考えましょう」

朝倉「私も?」

キョン「嫌よ。面倒くさい」

古泉「まぁそう仰らずに。手伝ってくれたらチロルチョコあげますから」

朝倉「本当?」

古泉「えぇ」

朝倉「…仕方ないわね。今日だけよ」

古泉「チョロイもんですね」

朝倉「聞こえてる聞こえてる。そういうのは聞こえないように言って頂戴」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:44:21.09 ID:Cm9ZplUj0


キョン「では意見がある人は挙手をお願いします」

朝倉「は〜い」

キョン「はい、朝倉」

朝倉「やっぱり最初のインパクトって大事だと思うのよ」

キョン「うん」

朝倉「だから全裸で登場するっていうのはどうかしら?」

古泉「…それは非常に興味深い」

キョン「…あぁ。それは盲点だったな。メモしておこう」メモメモ



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:49:01.20 ID:Cm9ZplUj0


キョン「他に意見はありませんか」

古泉「では僕が」

キョン「どうぞ」

古泉「今流行りのギャグを取り入れてみてはどうでしょうか」

キョン「今流行りのギャグって何があるんだ?」

古泉「二の倍数と二のつく数で気持ちよくなる、とかはどうですか?」

キョン「あぁ〜それは良いかもな。これもメモっておこう」メモメモ

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:53:02.16 ID:Cm9ZplUj0


キョン「他に意見は…」

朝倉「…」

古泉「…」

キョン「…」

朝倉「…」

古泉「…」

朝倉「…あなたは何かないの?」

キョン「俺か?」

朝倉「えぇ」

キョン「あることにはあるんだがな…」

朝倉「とりあえず言ってみてよ」

キョン「言っていいのか?」

朝倉「えぇ」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 20:58:47.54 ID:Cm9ZplUj0


キョン「おちんこラジオ体操第一をやるっていうのはどうだ?」

朝倉「おちんこ?」

古泉「ラジオ体操?」

キョン「あぁ」

古泉「それは一体どういったものなのですか?」

キョン「今見本を見せるよ」ぬぎぬぎ

朝倉「ちょっと」

キョン「なんだよ」

朝倉「いきなり脱がないでよ」

キョン「仕方ないだろ。脱がないと出来ないんだし」

朝倉「それは私の居ないところでやって」

キョン「何だよ…。全裸案出したくせに」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 21:07:52.33 ID:Cm9ZplUj0


古泉「んっふ。とりあえず今までの案を少し纏めてみましょうか」

キョン「あー!!」

古泉「どうしました?」

キョン「俺が議長やるんだよ!!」

古泉「わかりましたからそんなに怒らないでください」

キョン「…コホン。では今までの案を少し纏めてみましょう」

朝倉「さっきから思ってたんだけど、何でそんな話し方なの?」

キョン「この方が議長っぽいだろ?」

朝倉「正直そうでもないわよ」

キョン「マジ?」

朝倉「マジ」

キョン「…ショックだ」

朝倉「そういうのにこだわる前にネタを考えなさいよ」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 21:15:02.28 ID:Cm9ZplUj0


古泉「気を取り直して今までの案を纏めてみましょうか」

キョン「そうだな」

古泉「まず全裸で登場します」

朝倉「うん」

古泉「それからおちんこラジオ体操第一と、二の倍数と二のつく数で気持ちよく
   なります」

キョン「うん」

古泉「…」

朝倉「…」

キョン「…」



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 21:24:12.20 ID:Cm9ZplUj0


キョン「…まだ短いな」

朝倉「尺よりももっと気にする所があると思うのよ」

古泉「完成度は後回しです」

キョン「あぁ。とにかく今は出せるだけ案を出すことに集中しよう」

朝倉「そういうものかしら」

キョン「あぁ」

朝倉「言い切られるとそんな気がしてくるわね」

古泉「不思議ですよね」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 21:38:59.20 ID:Cm9ZplUj0


古泉「…思いつきませんね」

キョン「あぁ」

朝倉「…ところで」

キョン「何だ?」

朝倉「何で漫才をやることになったの?」

キョン「一から説明しないと駄目か?」

朝倉「当たり前じゃない」

古泉「困ったものです」

朝倉「…古泉君ちょっと来なさい」

古泉「断ります」

朝倉「痛いようにはしないから」

古泉「その強く握られた右手がある限り近寄りたくありません」

キョン「まぁそう目くじらをたてるなよ」

朝倉「後で覚えておきなさい」

古泉「んっふ」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 21:44:47.36 ID:Cm9ZplUj0


キョン「簡単に説明するとな」

朝倉「うん」

キョン「ハルヒのせいだ」

朝倉「もう少し詳しく」

古泉「困ったものです」

朝倉「OK、古泉君早く来なさい」

古泉「嫌です」

朝倉「ならこっちから行くわ」すたすた

古泉「バリアーーーー!!」

朝倉「!!」

古泉「ふふっ。バリアをはったからあなたはこちらに来ることは出来ませ

朝倉「パ〜ンチ」ドスッ

古泉「痛い!!」

朝倉「あ〜すっきりした」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 22:00:01.18 ID:Cm9ZplUj0


古泉「…卑怯ですよ」

朝倉「バリアってあなた子供じゃないんだから…」

キョン「話を戻してもいいか?」

朝倉「えぇ」

キョン「ハルヒがな…」

ぽわんぽわん

ハルヒ「暇ね」

キョン「平和な証拠だ。文句言うなよ」

古泉「そういえばそろそろ文化祭の季節ですね」

キョン「そうだな…」

ハルヒ「文化祭…ね」

ぽわんぽわん

キョン「と言うわけだ」

朝倉「え!?回想終わり!?」

キョン「あぁ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 22:15:15.74 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「いやいやいや、全然わからないから」

古泉「では続きは僕が」

朝倉「ちゃんと説明してよね」

古泉「任せてください」

ぽわんぽわん

森「古泉」

古泉「何ですか?」

森「ここに百円玉があるわよね?」

古泉「ありますね」

森「これがもし百万円玉だったら何に使いたい?」

古泉「そうですね…。まずはカレーをナンで食べてみたいです」

森「ふ〜ん」

ぽわんぽわん



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 22:22:52.73 ID:Cm9ZplUj0


古泉「というわけですよ」

朝倉「なめてるの?」

古泉「いいえ」キラン

朝倉「良い顔で返事するのはやめて。あなたたち説明する気ないでしょ?」

キョン「やる気はある」

古泉「あります」

朝倉「じゃあ何で回想があんなに要領を得ないのよ。古泉に至っては全く
   関係なかったし」

古泉「呼び捨てですか」

朝倉「名前を呼んでもらってるだけありがたく思いなさい」

キョン「でも呼び捨ての方が親しい感じがあるよな」

朝倉「それは嫌」

古泉「これはこれは」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 22:32:31.29 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「じゃあこれからはゴミ虫って呼ぶわね」

古泉「じゃあ僕は貧乳さんって呼びますね」

朝倉「何かむかつくわね」

キョン「じゃあ俺は間をとるわ」

朝倉「間って何よ」

キョン「ちんこ」

朝倉「あなたたち人の神経逆なでするのうまいわね」

古泉「それほどでも」

キョン「まぁな」

朝倉「ほめてないわよ」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 22:37:35.64 ID:Cm9ZplUj0


キョン「ネタを考えないと」

古泉「そうでした」

朝倉「結局理由は教えてくれないのね」

キョン「何でも教えてもらえると思ったら大間違いだぞ」

朝倉「何で私怒られてるの?」

古泉「それで貧乳さんは何か良いアイディアはありませんか?」

朝倉「うるさいわよゴミ虫」

キョン「まぁまぁ二人とも落ち着いて」

朝倉「私は落ち着いてるわよ」

古泉「貧乳さん」

朝倉「前言撤回」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 22:48:24.00 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「帰っていい?」

古泉「帰ったら貧乳さんの有ること無いことを僕の全勢力を使って全校生徒に
   言いふらします」

朝倉「例えば?」

古泉「貧乳さんはペットボトルのキャップを集めるのが趣味であるとか…」

朝倉「…」

古泉「カレーが大好きであるとか…」

朝倉「…」

古泉「実は魚類であるとか…」

朝倉「…それで脅しているつもりだとしたら逆に尊敬するわ」

キョン「だってさ」

古泉「照れますね」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 22:56:36.39 ID:Cm9ZplUj0


朝倉「…はぁ。わかったわよ」

キョン「?」

朝倉「乗りかかった船だし最後まで手伝ってあげるって言ってるのよ」

古泉「今僕の中で貧乳さんの地位が上がりました」

キョン「俺も」

朝倉「私は今どのくらいの位置にいるの?」

古泉「トマトケチャップ以上、ゆで卵未満ってところですかね」

キョン「俺は靴箱以上ロッカー未満ってところかな」

朝倉「…せめて生き物で挟んで欲しかったわ」

古泉「元気だしてください」

朝倉「うるさい」

キョン「ち〜んこ」

朝倉「あぁもう!!」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 23:01:01.04 ID:Cm9ZplUj0


キョン「よし、そろそろネタを考えようぜ」

朝倉「うるさい」

キョン「そういらいらするなよ」

古泉「煮干し食べます?」ぽりぽり

朝倉「何で学校に煮干し…」

古泉「美味しいからです。それに校則に煮干しを持ってきてはいけないなんてことは
   書いてなかったはずです」

朝倉「まぁ別に良いんだけどね…」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/14(金) 23:09:23.47 ID:Cm9ZplUj0


キョン「何か良い案はないものか…」

古泉「助っ人でも呼びますか?」

朝倉「あなた他にお友達居たのね」

古泉「酷いですね」

キョン「二人ともそういがみ合うなって」

古泉「貧乳さんが突っかかってくるんですよ」

朝倉「あなたのほうが先よ」

キョン「まぁそれは後で決着つけるとして今は古泉に任せよう」

朝倉「…わかったわ」

古泉「わかりました」ピポパ

古泉「もしもし古泉です」

古泉「えぇ。学校に来て貰えませんか?」

古泉「はい、出来るだけ早くお願いします」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 00:27:23.21 ID:LvNMcXMJ0


古泉「では、また」ピ

キョン「誰に電話したんだ?]

古泉「すぐにわかりますよ」

がちゃ

森「失礼します」

キョン「早いなおい」

朝倉「誰このメイドさん」

森「どうも初めまして。森園生と申します」

朝倉「朝倉涼子です」

キョン「どうも」

森「お久しぶりです」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 00:35:05.78 ID:LvNMcXMJ0


古泉「では森さんも来たことですし、第二回会議を始めましょうか」

朝倉「何であなたが仕切るのよ」

古泉「仕切りたい年頃なんで」

キョン「思春期特有の悩みだな」

朝倉「突っ込まないわよ」

古泉「では何か意見のある人は挙手をお願いします」

森「はい」

古泉「良いですね〜森さん。そのぐいぐい来る感じ、大事にしてください」

森「私は何で呼ばれたんですか?」

朝倉「ゴミ虫の扱いになれてるわね」

キョン「あぁ…。あの古泉の年功序列を無視したボケを華麗に流すなんて…流石森さんだ」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 00:42:56.07 ID:LvNMcXMJ0


古泉「良いですか森さん。僕たちは文化祭で漫才を披露することのなったですが」

キョン「全然ネタが思い浮かばなくてですね」

朝倉「色んな人の意見を取り入れようって流れになったんです」

森「成る程。話はわかりました」

古泉「何か良いアイディアはないでしょうか?」

森「難しいですね…」

朝倉「そんな真剣に考えなくてもいいですよ。どうせ恥をかくのはこの二人ですし」

古泉「そんなこと言っていられるのは今だけですよ」

朝倉「どういう意味よ」

古泉「秘密です」

朝倉「教えなさい」

古泉「禁則事項です」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 00:48:13.79 ID:LvNMcXMJ0


森「…こういうのはどうでしょうか?」

キョン「何ですか?」

森「やっぱり動きがあるほうが面白いとおもうので、真顔で反復横とびを
  やり続けるというのは…」

kyon「good!!」

koizumi「fantastic!!」

朝倉「え…何このノリ」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 00:52:44.96 ID:LvNMcXMJ0


古泉「じゃあ一度通してみますか」

キョン「そうだな」

朝倉「脱ぐつもり?」

キョン「練習だし脱がなくても良いんじゃないか?」

古泉「そうですね」

森「脱ぐ?何を?」

朝倉「服です。もっと言うと身につけている衣類すべてです」

森「文化祭の出し物じゃないんですか?」

朝倉「文化祭の出し物です」

森「今の文化祭は進んでるんですね」

朝倉「二十一世紀ですから」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 00:58:15.62 ID:LvNMcXMJ0


古泉「どうでしょうか?」

森「素人にしては良い感じではないでしょうか」

朝倉「まだまだ改善の余地はありそうね」

キョン「でも良い感じでできてきてるからなんとか間に合いそうだな」

朝倉「そうね」

森「それではそろそろ私は帰ってもよろしいでしょうか?晩御飯の支度があるもので…」

キョン「えぇ。お忙しいところわざわざありがとうございました」

森「では失礼します」

がちゃ

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:04:43.21 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「…私も帰っていいですか?」

キョン「駄目」

古泉「です」

朝倉「何で駄目なのよ?」

キョン「最後まで手伝うって言ってたよな?」

古泉「えぇ。今更面倒くさくなったからって帰しませんよ」

朝倉「くっ…!!」



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:09:03.96 ID:LvNMcXMJ0


古泉「ではこれからどうしましょうか?」

朝倉「ネタを考えるんじゃないの?」

キョン「休憩だ。適度な休憩は人間にとって必要不可欠なものだからな」

古泉「マックにでも行きますか?」

朝倉「それなら私は帰っても…」

キョン「駄目」

古泉「です」

朝倉「はぁ…」

キョン「じゃあ行くか」

古泉「えぇ」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:13:20.88 ID:LvNMcXMJ0


古泉「ポテトおいしいです」もぐもぐ

キョン「同意」もぐもぐ

朝倉「うん」もぐもぐ

キョン「あっ…」

古泉「どうしました?」

キョン「そういえば…」

朝倉「部室に忘れ物でもしたの?」

キョン「俺…童貞なんだ」

朝倉・古泉「!!」

朝倉「急に何言い出すのよ…」

古泉「びっくりしましたよ」



86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:17:40.05 ID:LvNMcXMJ0


キョン「お前らには知っていて欲しかったんだ…」

古泉「んっふ」

朝倉「いや…そこは隠しておいて欲しかったわ…」

キョン「古泉は?」

古泉「僕ですか?」

キョン「あぁ」

朝倉「答えなくていいわよ」

古泉「…僕もあなたと同じ童貞ですよ」二コッ

キョン「…!!」キュン

朝倉「もうやだこの人たち」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:25:03.51 ID:LvNMcXMJ0


キョン「まぁ冗談はここら辺にしといてだな…」

朝倉「冗談だったんだ」

キョン「童貞っていうのは本当だけどな」

朝倉「それはわかってるわよ」

キョン「そう言われるのは納得いかない。俺だって惜しいところまでいったんだ」

朝倉「へぇ。涼宮さんと?」もぐもぐ

キョン「いや、鶴屋さんと」

朝倉「…鶴屋さんって確か一つ上の先輩よね」

キョン「あぁ」

古泉「…」

朝倉「へぇ。意外ね」もぐもぐ



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:30:50.30 ID:LvNMcXMJ0


古泉「…」

朝倉「どうしたの?」

古泉「…え、えええななな何でもないですよ」

朝倉「そんなに取り乱すのに何でもないわけないじゃない」

キョン「そうだぞ。悩みならきいてやるぞ」

古泉「ほほほほ本当になんでもないんですよ!!別に鶴屋さんのことなんてどうとも
   思ってないですし!!鶴屋さんとあなたがどんな関係だったかなんてこれっぽ
   ちも気になってません!!」

朝倉「…」

キョン「…」

古泉「@「fpか@bfm@@v:」」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:38:10.71 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「…へぇ。あなた鶴屋さんのこと好きなんだ」

キョン「意外だな」

古泉「誰もすすす好きなんて言ってないじゃないですか!!僕はあの八重歯が
   気になるだけであって、別にあの八重歯で甘噛みされたいなんて思っ
   てるわけじゃないですよ!!」

朝倉「ちょっとは落ち着きなさいよ」

キョン「何を言ってるのかわからんぞ」

古泉「落ち着いてますよ!!」ガタン

朝倉「座りなさい」

古泉「座ってます!!」

キョン「いや、お前今立ってるよ」

   

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 01:47:34.80 ID:LvNMcXMJ0


古泉「〜!!」

古泉「そうですよ!!僕は彼女のことが気になりますよ!!悪いですか!?」

朝倉「誰も悪いだなんて言ってないじゃない」

キョン「そうだぞ」

朝倉「ちなみにいつからなの?」

キョン「それは気になるな」

古泉「…あの草野球大会の日からです」

朝倉「草野球大会?」

キョン「そっか。おまえあの時居なかったな」

朝倉「えぇ。記憶にないから多分」



95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 02:02:05.95 ID:LvNMcXMJ0


キョン「それにしても鶴屋さんとはな…」

朝倉「意外よね」

古泉「別に良いじゃないですか…誰を好きになっても」

朝倉「全然構わないわ。それよりも、あなたは鶴屋さんのどこに惹かれたの?」

キョン「ぐいぐいいくな」

朝倉「女の子はこういう話が好きなものなのよ」

古泉「やっぱりあの笑顔ですよね。草野球の試合の時に見せたあの笑顔は僕の脳内
   デスクトップの壁紙ですよ」

キョン「確かにあの笑顔の破壊力は侮れんな」

古泉「でしょう?」



96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 02:10:16.04 ID:LvNMcXMJ0


古泉「僕はあの笑顔を守るためならバイトだって頑張れます」

キョン「そうか…」じ〜ん

ピルルル

古泉「あっ。ちょっと待ってください」ピ

朝倉「公共の場ではマナーモードにしないと駄目じゃない」

古泉「はい…はい。わかりました。今から向かいます」ピ

キョン「何かあったのか?」

古泉「閉鎖空間が発生したようです」

朝倉「行かなくていいの?」

古泉「今日くらいは行かなくても良いんじゃないでしょうか?」

キョン「おい、さっきの感動を返せ」

古泉「だってポテト食べたいですし」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 02:18:04.51 ID:LvNMcXMJ0


キョン「でもこんな中途半端な時間に閉鎖空間って…。ハルヒの身に何かあった
    のか…?」

古泉「…ふむ」

朝倉「あれじゃないかしら」

キョン「あれ?」

朝倉「あれはあれよ。女の子の日」

キョン「成る程」

古泉「たまには役に立ちますね」

朝倉「えーい」ドスッ

古泉「痛ッ!!暑ッ!!」

キョン「oh…目にポテトが…」

古泉「痛いですよこれは!!痛いですよこれはー!!」ごろごろ

朝倉「もぐもぐ」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 02:24:09.70 ID:LvNMcXMJ0


キョン「追い出された」

朝倉「あなたが騒ぐからよ」

古泉「僕のせいですかね」

朝倉「うん」

キョン「だな」

古泉「うわぁ…これが噂の四面楚歌ってやつですか」

朝倉「飴玉あげるから」

古泉「話の脈絡って知ってます?」

朝倉「じゃあいらないの?」

古泉「貰います」

朝倉「はい、上〜げた」ヒョイ

古泉「…」

キョン「古泉、耐えろ!!」



99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 02:34:53.59 ID:LvNMcXMJ0


古泉「え、えぇ。別にこれっぽっち、これっぽっちも怒ってなんかないですよ」ギリギリ

キョン「やばい。これはとてもじゃないけど放送出来る顔じゃない」

朝倉「♪」コロコロ

古泉「…ムキュイィーーー!!」

キョン「落ち着けって!!」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 02:41:02.91 ID:LvNMcXMJ0


長門「しっぺ」ぺし

ハルヒ「腕が!!」

長門「デコピン」ピン

ハルヒ「痛い!!」

長門「ババチョップ」ゴスン

ハルヒ「むん!!」

みくる「こんなことして世界的な意味で大丈夫なんですか?」

長門「問題ない。神人が出現しても機関がなんとかしてくれる」

ハルヒ「…有希!!もう一回勝負よ!!」

長門「かかってきなさい」

じゃんけんポン

森「今日の神人は一段と凶暴だなぁ…」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 02:52:11.49 ID:LvNMcXMJ0


キョン「ネタ切れだな」

古泉「えぇ」

キョン「文化祭なんてなくなれば良いのに」

古泉「同感です」

朝倉「…」

キョン「猫の手も借りたい気分だ」

古泉「…そうですね」

朝倉「誰か呼ぶ?」

古泉「あなたの紹介では碌な人が来なさそうです」

キョン「まぁまて古泉。今はそんな贅沢いっていられる状況じゃない。ここは一つ朝倉にかけてみようじゃないか」

古泉「…そこまで言うなら」

朝倉「…全く。もっと素直に頼めないのかしらね…」ピポパ

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 03:03:55.72 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「もしもし。今すぐ来て」

朝倉「今すぐ。駅前の喫茶店」

朝倉「じゃあね」ピ

キョン「誰を呼んだんだ?」

朝倉「来たらわかるわよ」

キョン「ってことは俺の知っている人物ってことか」

朝倉「えぇ」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 03:56:02.61 ID:LvNMcXMJ0


カランコロン

朝倉「来たわよ」

キョン「…ん?」

古泉「…ふむ」

喜緑「お久しぶりです」

キョン「はい」

古泉「お久しぶりです」

キョン(誰だっけ…)

古泉(誰でしたっけ…)

喜緑「それで話ってなんですか?」

朝倉「えぇ。それがね…」

…………………………

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 11:33:51.93 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「と言うわけなの」

喜緑「…話はわかりました。力になれるかわかりませんが協力します」

キョン「ありがとうワカメさん」

喜緑「ワカメ?」

キョン「…いえ」

キョン(名前がワカメじゃないとしたらもうお手上げだ。しかし今から名前を聞くのも
    気が引けるしな…)

古泉(あの様子だとどうやら彼も忘れているようですね)

古泉「すいませんちょっと」コソッ

キョン「なんだ」コソっ

古泉「もしかしてあなた彼女のこと忘れていませんか?」

キョン「そ、そんなことないぞ」ドキッ

古泉「ふふっ。その反応はどうやら図星のようですね」




114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 11:42:19.32 ID:LvNMcXMJ0


キョン「…悪いか?」

古泉「仕方のないことだと思いますよ。なんせ僕も彼女のこと覚えていませんから」

キョン「本当か?」

古泉「えぇ」

キョン「しかしそれだとこれからどうするつもりだ?名前がわからないままだと
    いろいろと不便だぞ」

古泉「そうですね…。少しずつ話を引き出してみる、というのはどうでしょうか?」

キョン「と言うと?」

古泉「僕らが何処で知り合ったのか、などと言った情報を上手く引き出すように誘導
   するんです」

キョン「それだ!!」

朝倉(…まる聞こえなんだけどなぁ)

喜緑(…そんなに私って影薄いのかなぁ)



115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 11:48:28.80 ID:LvNMcXMJ0


キョン「ところでそれは誰がやるんだ?」

古泉「お願いします」

キョン「俺?」

古泉「えぇ。ここはあなたの方が適任かと」

キョン「…逃げたな」

古泉「滅相もない」

キョン「…」

喜緑「…」

キョン「えぇ〜こほん。あの〜」

喜緑「何ですか?」

キョン(引き出すって言ったって何をどうすりゃ良いんだよ…)

喜緑「…」

古泉(僕の分も頑張ってください!!)

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 11:55:52.19 ID:LvNMcXMJ0


キョン「…俺たちって何処かで会いましたっけ?」

古泉「!!」

古泉「ちょ、ちょっと!!」

キョン「な、何だよ?」

古泉「それじゃあ僕たちがワカメさん(仮)を忘れてたのばればれじゃないですか!!」

キョン「声がでかいぞ馬鹿!!」

古泉「あっ…」

朝倉「…」

喜緑「…」

古泉「…こほん。チロルチョコ食べます?」

キョン「…多分もう手遅れだそ」

喜緑「…まぁ別に良いですけどね」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 12:06:18.08 ID:LvNMcXMJ0


キョン・古泉「すいませんでした」

喜緑「別に構いませんよ。では改めて自己紹介させていただきますね。喜緑江美里です。
   どうぞよろしく」

キョン「黄緑さんですね」

喜緑「漢字が違います」

古泉「紫さんですね」

喜緑「喜緑です」

キョン「ワカメさんですね」

喜緑「ケンカ売ってます?」

キョン「いいえ、滅相もない」キラン



118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 12:07:35.00 ID:LvNMcXMJ0


喜緑「…帰ります」

キョン・古泉「!!」

キョン「ま、待ってください!!」

古泉「チロルチョコ食べます!?」

喜緑「…失礼しました」

キョン「ワカメカムバーーーーーーーーーーク!!」

古泉「ィィヤッハーーーーーーーー!!」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 19:50:50.18 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「また追い出されたじゃない」

古泉「青春っぽくて良いじゃないですか」

朝倉「はぁ。何を言っても無駄みたいね」

古泉「チロルチョコ貰います?」

朝倉「うん」

古泉「上ーげた」ひょい

朝倉「…」グッ

キョン「落ち着け」

朝倉「落ち着いてるわよ」

キョン「じゃあその右手に持っているナイフは仕舞なさい」

朝倉「それは嫌よ」

古泉「ふふっ。やり返してやりましたよ。全く貧乳さんは単純ですね」

朝倉「よし」グッ

キョン「ちょ、馬鹿。二人ともやめろ!!」


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:00:37.71 ID:LvNMcXMJ0


古泉「走馬灯が見えました」

朝倉「良かったわね」

キョン「結構血流れてけど大丈夫なのか?」

古泉「古泉ですから。ナイフで刺した程度では僕は倒せませんよ」

キョン「そっか…古泉だもんな」

古泉「えぇ。また少し漏れてしまいましたけど」

キョン「まぁ気にする程のことでもないな」

古泉「えぇ」ニコッ

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:14:25.61 ID:LvNMcXMJ0


長門「革命」

ハルヒ「あぁ〜!!何でここで革命なんかするのよ!!」

長門「これであがり」パサ

みくる「あっ…わたしもあがりです」パサ

ハルヒ「…ググッ」

長門「これであなたの三十五連敗。あなたのように大富豪が弱い人は今まで見たことがない」

ハルヒ「…」

みくる「長門さん流石に言い過ぎでは…」

ハルヒ「…ムキー!!」ムシャムシャ

みくる「す、涼宮さん!!トランプは食べ物じゃないですよ!!」

……………………

森「あっ、一体増えた」



141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:23:37.95 ID:LvNMcXMJ0


キョン「…」

朝倉「…」

キョン「…そういや朝倉ってどうして再構築されたんだ?」

朝倉「今更?」

古泉「そうですよね。進級とともにいつの間にかクラスに紛れ込んでましたよね」

朝倉「簡単に言うと長門さんがご飯をつくるのが面倒くさくなったらしいのよ」

キョン「召使いか」

古泉「と言うよりも飯使いって感じですよね」

朝倉「別にうまくないからね」





143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:29:39.64 ID:LvNMcXMJ0


古泉「それよりも僕はあなたの対応が気になりますよ」

キョン「対応?」

古泉「えぇ。だってあなた貧乳さんに殺されかけたわけじゃないですか?」

キョン「あぁ」

古泉「それなのに全く怖がる様子もないですし…。普通は距離を置こうとするものでは
   ないかと思うのですが…」

キョン「そんなことか。それなら大丈夫だ、だって俺の方が強いからな」

朝倉「調子にのらないで」

古泉「?」

キョン「こういうことだ」

ぽわんぽわん

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:37:14.79 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「じゃあ死んで」しゅ

キョン「甘いな!」

カキン

カランカラン

朝倉「そ、そんな…」

キョン「お前の動きは単調なんだよ。そんな動きじゃ俺は殺せないぜ」かちゃ

朝倉「…私の負けね。撃ちなさい」

キョン「グッナイ」

ドキューン

ぽわんぽわん





145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:44:11.10 ID:LvNMcXMJ0


キョン「こんな感じだったからな」

朝倉「嘘つかないで。大体何で回想のあなた銃を持ってるのよ」

キョン「自由の国だからな」

朝倉「お願いだから会話して頂戴」

古泉「実際はどんな感じで?」

キョン「あっ!!てめっ!!俺を信じてないな!!」

古泉「グッナイは無いかと…」

朝倉「誰も信じないと思うわよ。実際はこうよ」

ぽわんぽわん

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:51:38.96 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」

キョン「えっ…?ごめんもう一回言って」

朝倉「…あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る」

キョン「コロス…ケ?」

朝倉「あなたを!!殺して!!涼宮ハルヒの出方を見る!!」

キョン「殺す…。俺を?」

朝倉「あなた以外に誰がこの場にいるのよ」

キョン「…」クラッ

朝倉「?」

キョン「…」パタン

朝倉「ちょ、ちょっと!!まだ何もしてないわよ!!」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 20:58:34.32 ID:LvNMcXMJ0


キョン「無理…吐く。恐怖で吐く…」

朝倉「あなたどれだけハートが弱いのよ!!」

キョン「…うぷ。やばい…出る」

朝倉「…あぁもう!!保健室に行くわよ!!」

キョン「…腰がぬけて立てない」

朝倉「…早く背中に乗りなさい!!」

キョン「…すまん」

朝倉「謝らなくていいから!!行くわよ!!」


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 21:04:09.35 ID:LvNMcXMJ0


保健室

朝倉「ほら、とりあえず横になって」

キョン「あ、あぁ」

朝倉「はい、一応袋を渡しておくわ。吐きそうになったこれにして。後、水もここに
   置いておくわ」

キョン「…あぁ」

がらっ

長門「BABABA絆創膏〜♪」

朝倉「あっ」

長門「あっ」

朝倉「…」←片手にナイフ

キョン「…」ベッドでぐったり



149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 21:17:21.76 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「こ、これは違うのよ!!いや…違わないけど…」

長門「…」ジー

朝倉「でも別に殺そうとしたわけじゃないの!!」おろおろ

長門「…」

朝倉「…そう看病!!これは看病しようとして…ね?」

長門「パーソナルネーム朝倉涼子を敵性と判定。当該対象の有機情報連結を解除する」

朝倉「ちょ、ちょっと!!」

長門「情報連結解除、開始」

朝倉「だから誤解だって!!」

シュ〜

ぽわんぽわん

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 21:31:47.47 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「こういうわけよ」

古泉「…」

キョン「そんな目で俺を見ないでくれ。仕方ないだろ。ナイフなんて突きつけられた
    ことなかったんだし」

古泉「まぁ…これならあなたが貧乳さんのことを怖がらないのにも納得いきますね」

キョン「テヘへ」

古泉「テヘへじゃないですよ」

朝倉「今何時?」

古泉「今ですか?…午後九時を少し回ったところです」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 21:44:03.40 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「もうそんな時間なの!?」

キョン「何か用事でもあるのか?」

朝倉「晩御飯を作らないと!!」

キョン「今日くらいは別に良いんじゃないか?」

朝倉「そういうわけにはいかないわ!!作り忘れたりなんかしたら…」

古泉「どうなるんですか?」

朝倉「一週間は靴の中に画鋲を入れられるわ…」

古泉「…地味な嫌がらせですね」

キョン「いや…でもあいつ今お前から逃げてるんじゃ…」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 21:51:40.82 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「逃げる?何で?」

キョン「プリン」

朝倉「プリン?」

朝倉「…」

朝倉「…あー!!」

古泉「まさか忘れてたんですか?」

朝倉「そ、そんなわけないじゃない!!」

キョン「…」

古泉「…」

朝倉「…ごめんなさい。忘れてました」


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 22:00:04.97 ID:LvNMcXMJ0


古泉「…あれ?」

朝倉「どうしたの?」

古泉「あの公園でブランコを全力で漕いでいるのって長門さんじゃないですか?」

キョン「あぁ〜本当だ。今一回転してたぞ」

朝倉「本当だ!!長門さ〜ん!!」ダッ

キョン「…ブランコっておっぱいを連想させるよな」

古泉「ブラ繋がりってことですね」

キョン「そういうことだ」

古泉・キョン「…」

古泉・キョン「あっはっは!!」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 22:12:01.52 ID:LvNMcXMJ0


長門「♪」ぐるんぐるん

朝倉「長門さん!!」

長門「!!」

ぴょいーん

キョン「すげぇ…飛んだ」

ずざーーーーーーーーーー!!

古泉「あっ、着地に失敗しましたね」

キョン「俺に突っ込まれた時のお前みたいな転がり方だな」

古泉「僕あんな風に転がっていったんですか?」

キョン「あぁ」

古泉「確かに目の当たりにすると笑えませんね」

キョン「だな」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 22:42:26.83 ID:LvNMcXMJ0


長門「…」

朝倉「…」つんつん

長門「…」

朝倉「…」

キョン「生きてるか?」

朝倉「…まぁ死ぬことはないと思うから大丈夫だとは思うけど」

長門「…」

古泉「どうします?」

朝倉「…」

長門「…」

朝倉「しょうがないから部屋まで連れていくわ。…よいしょ」

キョン「大丈夫か?」

朝倉「長門さんはあなたに比べて軽いから大丈夫よ」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 22:54:55.01 ID:LvNMcXMJ0


キョン「きつくなったら古泉に言ってくれ。代わりにおんぶしてくれるらしいから」

古泉「僕ですか」

朝倉「あなたたちに任せたら長門さんが何されるかわからないじゃない」

キョン「失礼なやつだ」

古泉「恩を仇で返された気分ですよ」

朝倉「わかったわかった。きつくなったらお願いするわね」

古泉「まぁ任されたらあんなことやこんなことしますけどね」

朝倉「あなたは少し本音を隠すことを覚えたほうがいいわよ」

古泉「古泉ですから」二コッ


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 23:04:25.66 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「…ふぅ」

キョン「どうだ?」

朝倉「大きな外傷は見当たらないから大丈夫よ」

古泉「それにしても長門さんの部屋って大きいですね」

朝倉「私の部屋よ」

古泉「え?長門さんの部屋ではないんですか?」

朝倉「正確には私たちの部屋よ」

キョン「二人で住んでるのか?」

朝倉「えぇ」

古泉「僕たちも二人で住みます?」

キョン「何で」

古泉「なんとなく言ってみただけですよ」

キョン「お前はお茶目なやつだな」

古泉「んっふ」



163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 23:10:41.95 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「でも誰かと一緒に住むのも大変なのよ」

古泉「どうしてですか?」

朝倉「プライバシーが皆無といっていいわ」

キョン「ほうほう」

古泉「興奮しますね」

朝倉「やめて」

キョン「お前ってそういうキャラだっけ?」

古泉「普段の僕は仮の姿です。これが本当の僕…スーパー一樹改ですよ」

朝倉「ただのむっつりってことね」

古泉「平たく言えば」

キョン「認めるのかよ」

古泉「自分に嘘はつけないもので」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 23:17:39.82 ID:LvNMcXMJ0


朝倉「でもあなたチロルチョコくれなかったじゃない」

古泉「根にもちますね」

朝倉「まぁね」

古泉「誇らしげに言わないでください。リアクションに困るじゃないですか」

キョン「まぁまぁ」

古泉「そういえば」

キョン「何だ?」

古泉「あなた鶴屋さんとはどういった関係なんですか?」

キョン「今更感が否めないな…」

古泉「良いじゃないですか教えてくれても」

朝倉「それは私も気になるわ」

キョン「お前…もしかして俺のことを…」

朝倉「安心して。それはないから」

キョン「そうはっきり言われると傷つくな…」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 23:32:20.59 ID:LvNMcXMJ0


古泉「それでどういった関係なんですか?」

キョン「必死だな」

古泉「必死でも良いじゃないですか!!気になるんですもん!!」

キョン「あ、あぁ」

キョン(今更嘘だったなんて言えるわけねぇ…。どうしたものか)

古泉「…もしかして嘘だったんですか?」

キョン「!!」ギクッ

古泉「その反応…やっぱり」

キョン「ち、違うぞ古泉!!」

古泉「童貞なんて嘘だったんですね!!そんな顔して鶴屋さんとやっちゃったんでしょう!?
くそう!!これだから主人公は嫌いなんだ!!何もしなくても簡単にフラグたてやがって!!」

キョン「こ、古泉落ち着け!!」

古泉「あなただって心の中ではフラグの一つも立てられない僕のこと馬鹿にしていたんでしょう!?」

キョン「いやだから…」

古泉「くそーーーーーーーーー!!」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 23:43:25.09 ID:LvNMcXMJ0


古泉「ふふふ…。所詮僕は脇役。主人公になることはできないんです…」

キョン(うおーー!!もう絶対嘘だったなんていえねえよ!!誰か助けてくれ!!)

朝倉「…そんなこと言ったら私なんてなんて言えばいいのよ。脇役以下?
エキストラ?ははっ…」

キョン(何でお前まで落ち込んじゃってるんだよ!!)

キョン「…」

古泉「…」

朝倉「…」

しーん

キョン(お願い。誰か助けて)

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/15(土) 23:49:39.55 ID:LvNMcXMJ0


古泉「…りんご」

朝倉「…ごりら」

古泉「…らっぱ」

朝倉「…ぱん」

古泉「…」

朝倉「…」

キョン(なんて暗いしりとりなんだ…。それになぜいきなりしりとりが始まったんだ…)

キョン「…」

キョン「あー古泉」

古泉「…リンゴ」

キョン「古泉!!聞いてくれ!!」

朝倉「…ゴマ」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 00:01:04.61 ID:xoQ/jSZx0


キョン「さっきの話は全部嘘だったんだよ!!」

古泉「…マンモ…え?」

キョン「だから!!俺は鶴屋さんとは何も無かったんだよ!!」

古泉「…本当ですか?」

キョン「あぁ」

古泉「…」

キョン「古泉?」

古泉「…ぃ」

キョン「い?」

古泉「イィヤッホーーーーーーー!!」ダッ

キョン「室内で走りまわると危ないぞ!!」

古泉「そんなの関係ないですよ!!そんなの関係ないですよーーー!!」

キョン「ばっ…そこは窓…!!」

ぱりーん

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 00:06:42.37 ID:xoQ/jSZx0


キョン「…」

朝倉「…」

キョン「…ここ何階だっけ?」

朝倉「…七階」

キョン「…」

朝倉「…」

キョン「…事情聴取とかってあるのかな」

朝倉「…多分」

キョン「…」

朝倉「…」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 00:17:19.97 ID:xoQ/jSZx0


キョン「って落ち着いてる場合じゃねぇ!!」

朝倉「えぇ」

キョン「とりあえず窓から下を確認しよう!!」

朝倉「わかったわ!!」

……………………

キョン「…いない?」

朝倉「そんなわけないじゃ…ない」

キョン「だろ?」

朝倉「…これって一体どういうこと?」

キョン「…」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:09:47.05 ID:njUVWNJq0


キョン「…待て」

朝倉「…何よ?」

キョン「何か聞こえないか?」

朝倉「…怖いこと言わないでよ」

…い

キョン「いや…確かに聞こえる」

朝倉「…」

…いぃ

キョン「近づいてるぞ!!」

朝倉「…」

古泉「いぃやっほーーーーーー!!これからは僕の時代ですよーーーー!!」ズダダダダ

キョン「…」

朝倉「…」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:15:08.85 ID:njUVWNJq0


キョン「…」

朝倉「…」

キョン「…元気そうで良かったな」

朝倉「…」

キョン「朝倉?」

朝倉「…」

キョン「…立ったまま気絶してる…のか?」

朝倉「…」

キョン「…えい」もにゅ

朝倉「…」

キョン「ふむ。胸を揉んでも反応はなし…と。どうしたもんかな」

朝倉「…」

キョン「とりあえずもう一回揉んどくか」もにゅ

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:25:04.84 ID:njUVWNJq0


ばたん!!

古泉「鶴屋さーーーーーーん!!」

キョン「!!」

朝倉「!!」

キョン「こ、古泉!?どうやって戻ってきたんだよ!?ここオートロックだぞ!?」

古泉「今の僕には一般常識は通用しません!!」

朝倉「…ちょっと」

キョン「何だよ!?」

朝倉「誰に許可とって人の胸勝手に触ってんのよーーー!!」ゴスン

キョン「揉んでる途中なの忘れてた!!」

古泉「ふふふ」

朝倉「…き、キャーーーー!!」

古泉「な、何ですか!?」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:35:38.68 ID:njUVWNJq0


朝倉「お願いだから呪わないで!!生前いろいろ罵倒したのは謝るから!!」

古泉「…」ぴこーん

古泉「嫌です。僕は絶対にあなたを許しません」

朝倉「そ、そんな…。ちゃんと定期的に饅頭供えるからお願い…」

古泉「嫌です」

朝倉「…ちょっと!!あなた何で寝てるのよ!!一緒にお願いしなさいよ!!」ギリギリ

キョン「…く、くるし…」

古泉(うわ…見る見るうちに彼の顔色が変わっていっていますね)

朝倉「は〜や〜く〜!!」

キョン「し…しぬ…」

古泉「それくらいにしたほうが…」

朝倉「きゃーーーー!!きゃーーーーー!!近寄らないでよーーーー!!」ぎりぎり

古泉「ちょ…本当にまずいですって!!」





185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:40:56.84 ID:njUVWNJq0


ギャーギャーワーワー

長門「…」むく

きゃーー!

まずいですって!

長門「?」

長門「…」すく

とてとて

長門「…」そぉ



186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:45:56.83 ID:njUVWNJq0


キョン「…」ぶくぶく

朝倉「近寄らないでってば!!」

古泉「これ以上近寄りませんからまずその手を彼の首から離してください!!」

朝倉「何言ってるのよ!!」ギリギリ

古泉「だから!!」

キョン「…」ぶくぶく

長門「…何の騒ぎ?」

古泉「長門さん!!お願いです!!彼女に首を絞められている彼を助けてください!!」

長門「…わかった」

とてとて

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:53:03.44 ID:njUVWNJq0


朝倉「な、長門さん!!助けてください!!古泉君がマンションから落ちて、走って、帰って
   きて私を呪うんです!!」ギリギリ

長門「落ち着いて。まずはその手を離してあげて」

朝倉「手?」

長門「…」コクン

朝倉「…」ちら

キョン「…」

朝倉「…うわっ!!」ぽい

キョン「…」ばたん

古泉「大丈夫ですか?」

キョン「…」

長門「…」

朝倉「え…。これわたしのせい?」

長門「…」こくん

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 01:59:25.71 ID:njUVWNJq0


キョン「あとちょっとで死ぬとこだったぞ」

朝倉「ごめんなさい」

古泉「僕はまだ死んでません」

朝倉「だって普通七階から落ちて生きてるなんて思わないじゃない…。
   それにすごい勢いでマンションの前を走ってたし…」

キョン「確かにあれは怖かった」

古泉「それはすいませんでした…。今度からは気をつけますね」

朝倉「是非そうして頂戴」

キョン「今度って…次もあるのか?」

古泉「時と場合によりますね」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 02:17:12.92 ID:njUVWNJq0


朝倉「なんかどっと疲れたわね」

キョン「じゃあ今日はもう寝るか」

朝倉「帰る気はないの?」

キョン「いいじゃん明日休みだし。いいよな、長門?」

長門「…」こくん

古泉「決まりですね」

朝倉「長門さんが良いっていうならいいですけど…」

古泉「枕投げやります!?」

朝倉「人の話聞いてなかったの?」

古泉「はい」

朝倉「悪びれる様子すらみせないのね…。疲れたって言ってるの」

古泉「僕は疲れてません」

朝倉「聞いてません」



192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 02:23:14.87 ID:njUVWNJq0


朝倉「とにかくもう寝るの!!」

長門「…え」

キョン「長門?」

朝倉「枕なんか持ってきちゃってどうしたの?」

長門「…」

古泉「もしかして枕投げがしたいのですか?]

長門「…」こくん

古泉「だそうです」

朝倉「…」

長門「…」うるうる

朝倉「…ちょっとだけよ」



194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 02:29:23.42 ID:njUVWNJq0


朝倉「も…う体力の限界…」

古泉「え…ぇ。枕投げってこんなにハードな競技だったんですね…」

キョン「…長門も…もう満足…だろ?」

長門「…」こくん

朝倉「さぁ…もう寝ましょうか」

古泉「…えぇ」

キョン「…あぁ」

長門「…寝床の準備をしてくる」とてとて

キョン「…すまんな」

古泉「…お願いします」



195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 02:38:39.67 ID:njUVWNJq0


キョン「…」

古泉「…もう寝ました?」

キョン「…いや。起きてるよ」

古泉「なら少し話しませんか?」

キョン「別にかまわないぞ。でも何についてだ?」

古泉「そうですね…。今は夜なので…好みのおっぱいについて話しませんか?」

キョン「おっいいなそれ」

古泉「では僕からいきますね。僕は小ささの中にも包容力を秘めたおっぱいが好きです」

キョン「ほう」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 02:44:57.51 ID:njUVWNJq0


古泉「小さいのに包容力を秘めている…。その逆説的な感じがたまりませんね」

キョン「たまらないな…」

古泉「あなたは?」

キョン「俺か…。俺はやっぱりハリだな。ハリがあるおっぱいが好きだ」

古泉「良いですね…」

キョン「だろ?」

古泉「…」

キョン「…」

古泉「…真っ暗な部屋で童貞二人がおっぱいについて語り合う図ってどうなんで
   すかね?」

キョン「…言うな」

古泉「…寝ますか」

キョン「…あぁ」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 02:53:38.44 ID:njUVWNJq0


とんとんとん

キョン「うぅ〜ん。今何時だ…?」

朝倉「もう昼過ぎよ」とんとんとん

キョン「うわぁ!!何で朝倉が居るんだよ!?」

朝倉「何寝ぼけたこと言ってるのよ。ここは私と長門さんの家よ。そんなことより
   長門さんと古泉君を起こしてきて頂戴。もうご飯できちゃうから」

キョン「あ、あぁ。わかった」

朝倉「どうしたの?」

キョン「い、いや…。何でもない」

朝倉「そう。なら早く起こしてきてよ」

キョン「…」

キョン(朝勃ちしてるから動けないなんて言えるわけないだろう!!)




198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 03:10:07.08 ID:njUVWNJq0


朝倉「もしかして体調が悪いの?」すたすた

キョン「く、来るな!!」

朝倉「え?」

キョン「それ以上こっちにこないでくれ!!」

朝倉「何よ…人がせっかく心配してあげてるのに…」

長門「…おはよう」ふら〜

朝倉「おはよう。ご飯できるから顔洗ってきて」

長門「…無理」

朝倉「一緒についていってあげるから。さっ行きましょう」

長門「…」ふら〜

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 13:32:19.92 ID:xoQ/jSZx0


いただきます

キョン「もぐもぐ…美味い」

古泉「流石飯使いさん」

朝倉「食べないでも良いのよ?」

古泉「ごめんなさい」

長門「もぐもぐもぐもぐ」

キョン「…」

古泉「どうしました?」

キョン「いや…何か忘れているような気がしてるんだ」

朝倉「気のせいじゃない?」

古泉「そういえば明日は文化祭ですね」

朝倉「そうね」

キョン「あぁ」

古泉「とても楽しみです」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 13:42:42.69 ID:xoQ/jSZx0


キョン「あぁ」

朝倉「二人とも子供ね」

キョン「そういうお前だって本当は楽しみのくせに」

朝倉「そんなことないわよ」

キョン「クラスで出し物決める時凄い張り切ってたじゃないか」

古泉「ほぅ」

朝倉「うっ…。別に良いじゃない!!私にとって初めての文化祭ですもの!!」

古泉「可愛いところもあるじゃないですか」

朝倉「うるさいうるさい!!」

長門「もぐもぐもぐもぐ」



221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 13:46:58.58 ID:xoQ/jSZx0


ぴんぽーん

朝倉「誰よ!?」

キョン「一先ず落ち着けよ」

古泉「インターホンに罪は無いですよ」

朝倉「…」とてとて

がちゃ

喜緑「こんにちは」

朝倉「何だ…江美里か。じゃあね」

ばたん

喜緑「ちょ、何で閉めるんですか!!」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 13:51:31.14 ID:xoQ/jSZx0


がちゃ

朝倉「で、何?」

喜緑「何でそんなに露骨に嫌そうな顔するんですか…」

朝倉「別に…」

喜緑「せっかくケーキを作ってきたのに…」

朝倉「ケーキ!?本当!?」

喜緑「えぇ」

朝倉「やったー!!あがってあがって!!」

喜緑「失礼します」

朝倉「ケーキケーキ♪」





223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 13:57:20.99 ID:xoQ/jSZx0


古泉「あっ」

キョン「あっ」

喜緑「あっ」

古泉「紫さんじゃないですか」

キョン「こんにちは。紫さん」

喜緑「き、み、ど、り、です!!」

キョン「む、ら、さ、き?」

喜緑「…もう紫でいいです」

朝倉「良いの?」

喜緑「…あきらめました」

長門「紫江美里」

喜緑「長門さんまで!?」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:04:39.53 ID:xoQ/jSZx0


長門「ケーキ」

喜緑「…あぁ。ケーキですね。そうですよね…私なんてケーキに比べたらゴミの
   ような存在ですよね」

長門「ケーキ。早く」

朝倉「長門さん、少しはフォローしてあげてください」

長門「けーき?」

朝倉「長門さん?」

喜緑「いいんですよ…いいんですよ…もう」

古泉「元気だしてください。紫さんは紫さんで良いところ沢山ありますよ」

キョン「そうですよ。だからそんなに落ち込まないでください」

喜緑「…フォローありがとうございます。相変わらず名前は間違ってますけど…」

朝倉「落ち着いたみたいだし、皆でケーキでも食べましょう」

おー!!

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:10:26.63 ID:xoQ/jSZx0


喜緑「ところで」

朝倉「何?」さくさく

長門「もう少し大きく切って」

朝倉「はいはい」さくさく

喜緑「漫才は完成したんですか?本番は明日ですけど…」

朝倉「漫才?」ぴたっ

キョン「?」

古泉「?」

長門「…」ひょい

朝倉「あっ…長門さんつまみ食いは駄目ですよ!!」

長門「…」しょぼん



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:17:36.74 ID:xoQ/jSZx0


喜緑「文化祭で漫才をやる、って昨日言ってたじゃないですか」

朝倉「…」

キョン「…」

古泉「…」

長門「…」

朝倉「…!!」

キョン「そうだよ!!俺たち文化祭で漫才披露しないといけないんだよ!!」

古泉「どどど、どうしましょう!?」

キョン「おおお、落ち着け!!」

朝倉「あなたこそ落ち着きなさいよ!!」

古泉「包丁こっちに向けないでくださいよ!!」

朝倉「えっ!?」ヒュッ

キョン「うわっ!!何で投げるんだよ!!あと少しで当たってたぞ!!」

朝倉「ご、ごめんなさい…」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:24:02.79 ID:xoQ/jSZx0

喜緑「まだ時間はありますから少し落ち着いてください」

キョン「あ、あぁ。すまないな」

古泉「僕としたことが取り乱してしまいました」

朝倉「そうね。それによくよく考えたら私は焦る必要なかったわ」

古泉「なぜです?」

朝倉「だって出ないし」

古泉「…長門さん。ちょっと…」

長門「…?」

古泉「…」ごにょごにょ

長門「…」

古泉「…お願いできますか?」

長門「…」コクン

朝倉「何こそこそしてるのよ」

長門「…終わった」

古泉「ありがとうございます」


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:29:15.36 ID:xoQ/jSZx0


キョン「何をお願いしたんだ?」

古泉「耳をかしてください」

キョン「あぁ」

古泉「…」ごにょごにょ

古泉「…と言うわけです」

キョン「成る程な。それは良いアイディアだ」

朝倉「私にも教えてよ」

古泉「そうですね。あなたに関わることだから教えておきますか」

朝倉「私に関わる?」

古泉「はい。漫才の件ですが…あなたも出ることになりました」

朝倉「はい!?」

キョン「よろしくな」

朝倉「いやいやいや、おかしいわよ!!何で私が出ないといけないのよ!?」

古泉「死なばもろともです」



229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:35:27.05 ID:xoQ/jSZx0


朝倉「長門さんも何でそんなお願い聞くんですか!?」

長門「…非常に興味深いから」

キョン「まぁあきらめろ」

古泉「ふふふ。一緒に死にましょう」

朝倉「嫌よ!!まだ後一年学校が残ってるのよ!?」

古泉「一年なんてあっという間ですよ」

キョン「そうだぞ。それに一人よりも二人、二人よりも三人の方が滑ったときの恥ずかしさ
    が少なくていいじゃん」

喜緑「頑張って」

長門「ファイト」

朝倉「絶対いやーーーーー!!」



230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:40:22.54 ID:xoQ/jSZx0


喜緑「ところで、今漫才はどの位まで完成してるんですか?」

古泉「見ます?」

喜緑「見せてくれるんですか?」

キョン「えぇ。別に減るもんじゃありませんから」

古泉「じゃあ始めますか」

キョン「そうだな。朝倉、やるぞ」

朝倉「…」ぶつぶつ

キョン「聞こえてないみたいだな」

古泉「まぁ練習ですし今は二人でやりましょう」

キョン「そうだな」

………………………

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 14:55:57.11 ID:xoQ/jSZx0


古泉「どうですか?」

喜緑「…」

キョン「紫さん?」

喜緑「…非常に言いづらいんですけど」

古泉「はい」

喜緑「これ…漫才なんですか?違うような気がするんですけど…」

キョン「え?」

喜緑「漫才をやるんですよね?」

古泉「はい」

喜緑「…もう一回お願いしてもいいですか?」

キョン「わかりました」


234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:03:01.20 ID:xoQ/jSZx0

キョン「どうですか?」

喜緑「やっぱりこれは漫才ではないですよ。どちらかと言うと一発ギャグの部類に入るかと」

古泉「…」

キョン「…」

朝倉「…」

キョン「明日までに完成…か」

古泉「無理じゃないでしょうか…」

朝倉「…」

喜緑「…とにかく今からでもネタを作ってみてはどうでしょうか?もしかしたら
   間に合うかも…」

古泉「それしかないですね」

キョン「よし!!やるぞ!!」

おー

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:09:45.93 ID:xoQ/jSZx0


ちゅんちゅん

キョン「…朝だな」

古泉「…えぇ」

朝倉「結局間に合わなかったわね…」

キョン「…うおおおぉぉおぉぉぉお!!どうすりゃいいんだよおおぉ!!」

古泉「…んっふ」

朝倉「…はは。終わった」

長門「…」

古泉「…どうしましょう」

朝倉「…」

キョン「…こうなったら最終手段だ。ハルヒの力を使おう」

朝倉「どういうこと?」

キョン「ハルヒに強く願わせるんだ。漫才はなかったことにする、と」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:16:10.75 ID:xoQ/jSZx0


古泉「ふむ。しかしどうやって?」

朝倉「そうよね。何をするつもり?」

キョン「…ハルヒに告白する」

みんな「!!」

古泉「告白とは…。ですが告白と漫才…どうやって繋げるおつもりで?」

朝倉「そうよ。全く関係ないじゃない」

キョン「まぁ話は最後まで聞いてくれ。ハルヒに告白してオッケーを貰うだろ?」

古泉「オッケーを貰うこと前提で話を進められる神経がすごいです」

朝倉「そうよね。オッケー貰えないかもしれないのにね」

キョン「…うるさいぞ」

朝倉「話を続けて」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:21:47.02 ID:xoQ/jSZx0


キョン「…それでだな。ハルヒに言うんだよ。お前は彼氏に全校生徒の前で恥を
    かかす気か、って」

朝倉「うわぁ」

古泉「主人公のセリフとはとてもじゃないけど思えませんね」

長門「最低」

キョン「…」

朝倉「そんなこと言ったら三秒でふられるわよね」

古泉「半径五メートル以内に入って欲しくないですよね」

長門「考え方がクズ」

キョン「…」

朝倉「同じ空気を吸って吐いてるって事実が不快よね」

古泉「食物連鎖の最下層に存在して欲しいですよね」

長門「捕食されればいい」


238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:25:21.86 ID:xoQ/jSZx0


キョン「…ぐす」

朝倉「泣かないでよ。まるで私たちが悪いみたいじゃない」

古泉「泣けばいいって問題じゃないですよ」

長門「とりあえず土下座」

キョン「…お前らみんなタンスに小指ぶつけて悶えてしまえ!!」ダッ

朝倉「どこにいくのよ!?」

キョン「うるせぇ!!俺は作戦を遂行して俺の考えが正しかった事を証明
    するんだ!!」

古泉「ちょ!!」

長門「世界やべぇ」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:32:45.42 ID:xoQ/jSZx0


ハルヒ「〜♪」

キョン「ハルヒ!!」

ハルヒ「キョン?どうしてあんたここに?」

キョン「そんなことはどうでもいい!!話があるからきいてくれ!!」

ハルヒ「は、話?」

ハルヒ(話って何なのかしら…。もしかして告白!?)

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待って!!まだ心の準備が…」

古泉「居ましたよ!!」

朝倉「あの雰囲気…。まずい!!時間がないわよ!!」

キョン「…」すぅー

キョン「…お前と合体したい!!」

ハルヒ「…え?」

朝倉「どりゃーーーーー!!」

ごん!!

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:39:43.02 ID:xoQ/jSZx0


キョン「…ここは?」

古泉「閉鎖空間の中ですよ」

キョン「…俺はふられたのか?」

朝倉「さぁ。でも確実に言えるのは告白の台詞は最悪だったわよ」

長門「…」こくん

古泉「これで世界が滅亡したら…と考えると少し憂鬱ですね」

キョン「古泉一樹の憂鬱ってか」

朝倉「あなたTPOって言葉知ってる?」

キョン(TPOか。…平らなぱいおつ。つまり貧乳の隠語みたいなものか)

キョン「あぁ。大好きだ」

朝倉「はい?」

古泉「ふざけるのはその位にしておいて、元の世界に戻るために涼宮さんを
   探しにいきましょう」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:45:14.92 ID:xoQ/jSZx0


キョン「部室にいるかと思ったんだがな…」

古泉「居ませんね」

朝倉「どうするの?」

長門「…」

古泉「とりあえず一踊りしますか?」

朝倉「踊りません」

キョン「なぁ…」

長門「…何?」

キョン「…やっぱりさっきの告白は駄目だったかな?」

朝倉「当然じゃない。あなた何言ってるのよ」

キョン「…良いと思ったんだがな」

朝倉「良いわけないでしょ。そもそもあなた涼宮さんのことどう思ってるのよ?」

キョン「どうっていわれても…」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:52:07.04 ID:xoQ/jSZx0


朝倉「好きでもないなら告白なんてするもんじゃないわよ。相手を傷つけるだけよ」

キョン「…」

古泉「…恋愛経験ないのに語りますね」

朝倉「ちょっと表に出なさいこの童貞野郎」

古泉「嫌ですよ。この貧乳野郎」

朝倉「今まで流してきたけど私別に貧乳じゃないのよこのホモ野郎」

古泉「僕も別にホモじゃないですよこの眉毛野郎」

長門「落ち着いて」

キョン「そうだぞ。もっと緊張感をもっていこうぜ」

古泉「僕は悪くありません。悪いのは眉毛野郎です」

朝倉「せめて”さん”くらいつけなさい」

古泉「眉毛野郎さん」

朝倉「眉毛さん、でしょ?」

キョン「…二人で探しにいくか」

長門「…」こくん

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 15:56:20.89 ID:xoQ/jSZx0


キョン「教室にもいない…か」

長門「…」

キョン「なぁ長門、お前の力でハルヒの居場所を特定することってできないのか?」

長門「出来なくはない」

キョン「なら…」

長門「しかし推奨はできない。今力を使うとあなたの大事な息子さんが消しゴムサイズに
   なる」

キョン「MONOか!?」

長門「…」こくん

キョン「ならやめとくか」

長門「…」こくん

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 16:00:34.08 ID:xoQ/jSZx0


部室

朝倉「ホーモ!!ホーモ!!」

古泉「太眉毛!!」

朝倉「うるさいわね!!古泉のくせに!!」

古泉「そっちこそ朝倉のくせに!!」

朝倉「あーあーあ。ホモの言うことはきこえませーん!!」

古泉「眉毛に栄養がいきすぎて思考回路がショート寸前ってことですか」

朝倉「それはあなたのことでしょ」

古泉「聞こえてるじゃないですか」

朝倉「人のあげ足とって楽しい?」

古泉「えぇ!!」二コッ

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 16:06:28.77 ID:xoQ/jSZx0


キョン「思ったんだが」

長門「何?」

キョン「神人を倒せばいいんじゃないか?神人を倒せば閉鎖空間ってのは消滅
    するんだろ?」

長門「一理ある」

キョン「そっちのほうが早いと思うんだ」

長門「しかしそれでは根本的な解決にはならないと私たちは思った」

キョン「根本的?」

長門「この閉鎖空間を発生させた原因はあなた」

キョン「おぅふ。はっきり言われると傷つく」

長門「大丈夫。あなたが閉鎖空間の発生の原因になっているのは今に始まった
   ことじゃない」

キョン「…長門は俺のこと嫌いか?」

長門「…」

キョン「何か言ってくれ…」

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 20:31:49.05 ID:U2jcjvCh0


1です
違うパソコンからになりますが再開します

長門「…しかしその方法ではあなたたちの関係は先に進まないと考えた」

キョン「どういうことだ?」

長門「私たちはあなたたちの煮え切らない関係にやきもきしている」

キョン「…」

長門「簡単にいうと付き合って欲しい」

キョン「じゃあ長門に言わせれば俺の行動は間違ってなかったってことか」

長門「告白という行為について言えばそうなる。しかし問題はあなたが告白のときに
   発したセリフ。あれでは体が目当てですと宣言しているようなもの」

キョン「…すいません」

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 20:49:17.39 ID:U2jcjvCh0


長門「でも逆にこの状況は私たちにとって好都合だと考えた」

キョン「…」

長門「私たちはあなたに世界の運命を任せたいと思う」

キョン「…えぇ。責任重大じゃん…」

長門「涼宮ハルヒはあなたのことを想っている」

キョン「…」

長門「あなたは涼宮ハルヒのことをどう思っているの?」

キョン「俺は…」

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 20:52:17.15 ID:U2jcjvCh0


部室

古泉「…」

朝倉「…」

古泉「…僕たち何で言い争っていたんでしょうね?」

朝倉「…さぁ」

古泉「この感覚…まるで賢者タイムですよ」

朝倉「…そうね」

古泉「…僕たちも探しにいきますか」

朝倉「…そうね」



284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 20:57:38.23 ID:U2jcjvCh0


長門「屋上」

キョン「え?」

長門「屋上に涼宮ハルヒはいる」

キョン「知ってたんなら最初から教えてくれても…」

長門「何でも与えてもらえると考える癖はなおした方がいい」

キョン「…怒られた」

長門「さぁ行って」

キョン「どこに?」

長門「…」

キョン「冗談だ。だからそんな目で見ないでくれ」

長門「…」

キョン「行ってきます!!」

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 21:09:36.38 ID:U2jcjvCh0


屋上

ハルヒ「…」

キョン(本当に居た。俺の気持ち…か)

キョン(ポニーテール姿は文句なしで可愛いと思うけど…)

古泉「困っているようですね」

キョン「うわっ!!今までで一番顔が近い!!」

朝倉「そんなあなたに訃報よ!!」

長門「…吉報」

朝倉「…吉報よ!!」

古泉「勢いよく叫んだ分一層と恥ずかしいですね」

朝倉「うるさいわよ!!」

長門「…顔真っ赤」

朝倉「…わざとよ!!」



286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 21:14:09.76 ID:U2jcjvCh0


キョン「で、吉報ってなんだ?」

古泉「そろそろ世界の終わりが近づいています」

キョン「吉報!?」

朝倉「いつまでも自分の気持ちに素直になれないあなたにとっては良い話じゃない」

長門「…」こくん

キョン「なんて自己中心的な考え方なんだ…」

朝倉「とにかく早くいっちゃいなさいよ」

古泉「世界の運命はあなたに任せました」

長門「…頑張って」

キョン「えぇ…」

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 21:18:27.68 ID:U2jcjvCh0


キィ

ハルヒ「…誰?」

キョン「俺だ」

ハルヒ「…何の用?」

キョン「…」

ハルヒ「用がないならどっか行ってよ」

キョン「えっ…とだな」

ハルヒ「…」

キョン「…俺はポニーテール萌えなんだ」

古泉「まさかの使いまわしですか」

朝倉「二回目ともなるとマンネリよね」

長門「…」こくん

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 21:23:23.30 ID:U2jcjvCh0


ハルヒ「いつかの夢にでてきたあんたもそんなこと言ってたわね」

キョン(夢?…あぁ、あの閉鎖空間に二人で閉じ込められた時の話か」

ハルヒ「それで?」

キョン「あ…」

ハルヒ「…」

古泉「詰まっちゃいましたよ」

朝倉「大事なところで失敗するタイプね」

長門「…」こくん

キョン「あ、あぁ〜」

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 21:27:48.35 ID:U2jcjvCh0


ハルヒ「…」

キョン「それから…貧乳萌えなんだ!!」

ハルヒ「…」

古泉「ちょ、あの童貞何言ってるんですか」

朝倉「あなたも童貞でしょ」

古泉「まぁそうですけど」

朝倉「それだったらそんなに童貞童貞言うもんじゃないわよ」

古泉「そうかもしれませんね。これはこれは、恥ずかしいところを見せて
   しまいましたね。穴があったら入りたいですよ。童貞だけに」

朝倉「…三点」

古泉「三点!?」

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 21:57:19.77 ID:0lh2SvlA0


ハルヒ「それで?」

キョン「こんなことは言いたくはないが…お前の乳はでかすぎる」

古泉「おい」

朝倉「世界終わった…」

長門「…」

ハルヒ「…おちょくってるの?」

古泉「おや?涼宮さんらしくありませんね」

朝倉「そうよね。もっと怒るかと思ってたんだけど」

長門「…」こくん

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:04:49.79 ID:0lh2SvlA0


キョン「いや、俺は真剣だ」

ハルヒ「…」

キョン「俺は確かに貧乳が好きだし小さな子供だって好きだ」

古泉「さらりと言ってますけど問題発言ですよね」

朝倉「えぇ。いきなりのロリコン発言ですものね」

長門「…ロリコン?」

朝倉「小さな子供が好きなひとのことですよ」

長門「…」

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:17:33.47 ID:0lh2SvlA0


キョン「でもな…それは所詮属性でしかないんだよ。…ハルヒ」

ハルヒ「何よ?」

キョン「俺はお前のことが好きなのかもしれない。気づいたらお前のことを考えてる
    俺が居るんだ。この気持ちはポニーテールや貧乳といった属性なんかとは関
    係ない」

ハルヒ「…」

古泉「聞いてて恥ずかしいですね」

朝倉「そうね」

キョン「だからこっちを向いてくれ。そして帰ろう。元の世界へ」

ハルヒ「…」ぷるぷる

キョン「ハルヒ?」

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:21:22.19 ID:0lh2SvlA0


ハルヒ「何…よ?」

キョン「泣いてるのか?」

朝倉「デリカシーのかけらもないわね」

古泉「まぁ彼らしくて良いじゃないですか」

長門「…」こくん

ハルヒ「泣いてなんか…ないわよ」

キョン「…」すたすた

古泉「おや…彼が涼宮さんに近づいていきますよ」

朝倉「まさか…キス!?」

古泉「うわー!!」


301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:30:53.66 ID:0lh2SvlA0


朝倉「ふふっ。あなたにはまだ早かったかしら」

古泉「い、いえ。もう僕も高校生ですよそういった類のものだってドントコイです!!」

朝倉「キャー!!肩に手をかけたわよ!!」

古泉「いっちゃいます!?いっちゃいます!?」

朝倉「あぁ〜!!」

古泉「うわ〜!!」

朝倉「目つぶっちゃった!!くるわよ!!」

古泉「あぁー!!」ばっ

朝倉「古泉君!!目を逸らしちゃだめよ!!」

古泉「わ、わかりました!!」

朝倉「距離が…」

古泉「…」ごく

朝倉「いったー!!」

古泉「わー!!」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:36:39.86 ID:0lh2SvlA0


…………

キョン「…ここは?」

古泉「部室ですよ」

キョン「…戻ってこれたのか」

古泉「そのようですね」

キョン「…ハルヒは!?」

朝倉「たぶん教室の方じゃないかしら?」

キョン「ちょっといってくる!!」

朝倉「ふふっ。若いって良いわね」

古泉「そうですね」

長門「…」こくん

古泉「それじゃあ僕たちも行きますか。もう文化祭の方も始まってるようですし」

朝倉「そうね♪」

古泉「楽しそうですね」

朝倉「初めての文化祭だもんね。楽しみにきまってるじゃない♪」

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:41:50.39 ID:0lh2SvlA0


古泉「ふふっ」

朝倉「何よ?」

古泉「あなたって意外と可愛いところありますよね」

朝倉「ななな何いってるのよ!!」

古泉「さぁいきますか」

朝倉「ちょっと待ちなさいよ!!」

古泉「ふふっ。待ちません」

がちゃ



305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:46:38.48 ID:0lh2SvlA0


喜緑「やっと見つけた!!」

朝倉「あら、江美里じゃない。そんなに慌ててどうしたのよ?」

古泉「何かあったんですか?」

喜緑「何か、じゃないですよ!!とにかく早く体育館に来てください!!」

朝倉「体育館?」

喜緑「漫才ですよ!!もうそろそろあなたたちの出番ですよ!!」

古泉「…」

朝倉「…」

古泉・朝倉「あーーーー!!」

おしまい

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:48:33.61 ID:0lh2SvlA0


以上でこの話は終わりです。
たくさんの支援、保守ありがとうございました!!
質問があればどうぞ

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 22:54:44.02 ID:0lh2SvlA0


おまけ

朝倉「はぁ」

古泉「そう落ち込まないでください」

朝倉「…だって」

古泉「良いじゃないですか。長門さんにみんなの記憶を改ざんしてもらってなかった
   ことになったんですし」

朝倉「でも見たでしょ?反復横とびやった時のみんなの顔。この世の終わりを感じさ
   せたわ」

古泉「それも時間がたてばきっと良い思い出に変わりますよ」

朝倉「何であなたそんなに前向きなのよ?」

古泉「ふふふっ。僕は気づいたんですよ」

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 23:28:20.73 ID:Z55hPBRV0

朝倉「何を?」

古泉「どうやら僕はドМのようです」

朝倉「…」

古泉「恥ずかしながら漫才をやっている間ずっとフルボッキでした」

朝倉「…近寄らないでね」

古泉「ふふっ。そしてもう一つ気づいたことがあります」

朝倉「…何?」

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 23:33:47.29 ID:Z55hPBRV0

古泉「ずっと今まであなたと言い争ってきましたけど…」

朝倉「待って。凄い嫌な予感がするの」

古泉「僕はそれが非常に気持ち良かったんです。もちろん性的ない意味で」

朝倉「変態だーーーーーーー!!」ダッ

古泉「ちょっと!!まだ僕の話は終わってませんよーーーーーーー!!」ダッ

朝倉「ついてこないでーーーーーー!!」

古泉「待ってくださーーーーーーい!!」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 23:43:47.05 ID:Z55hPBRV0


長門(彼は涼宮ハルヒのことを想っていた)

長門(本人は気づいていないかも知れないけど…彼はよく涼宮ハルヒのことを
   見ていた)

長門(そのときの彼の目は…私が彼を見ていたときと同じものだった)

長門「…」ちらっ

キョン「〜」

ハルヒ「〜」

わいわい

長門(彼が涼宮ハルヒと仲良くしているのをみると少し寂しい)

長門(…けど)

長門(彼が幸せでいられるならそれでも良いと私は思う。彼が幸せでいられる
   こと…。それが私の幸せだと…そう思うから)

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 23:51:48.28 ID:Z55hPBRV0


喜緑「う〜ん」

喜緑「どっちのケーキにしようかな…」

喜緑「こっち…が良いかな?」

喜緑「…」

喜緑「…やっぱりこっちにしよう!!」

喜緑「すいませーん!!これくださーい!!」

ありがとうございましたー

喜緑「ふんふふ〜ん♪」

喜緑「長門さん喜んでくれるかな♪」

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/16(日) 23:56:26.06 ID:Z55hPBRV0


以上で後日談もおしまいです
長い間ありがとうございました!!
またどこかで会いましょう!!



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