ハルヒ(ちょっとこれ……いいじゃないの)


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「朝倉涼子は私の奴隷…あなたに指図されるおぼえはない」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:23:18.00 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「ちょっとキョン、クンニしなさい」

キョン「は? 今某講○社さんの漫画のやっつけヒロインの台詞が聞こえた気がしたが?」

ハルヒ「やっつけヒロインが誰かはしらないけど、あんたは今の私の言葉が正確に聞こえたのかしら?」

キョン「……確か、クン……国造りしなさいといったか?」

ハルヒ「確かに我がSOS団をSOS国に発展させるのは将来的に実行するけど、今はそんなことどうでもいいのよ」

キョン「国にするのか……」

ハルヒ「当然でしょ。それより今は、あんたが私の言葉を正確に聞き取れなかった事が問題よ。あんたは毎日丁寧に耳掃除をするべきだわ!」

キョン(聞き間違いであって欲しかったんだが)

ハルヒ「もう一度だけ言ってあげるわ。いい? 今度はちゃんと聞き取るのよ? キョン、あんた私にクンニしなさい!」

キョン「お断りだバカヤロウ」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:24:53.31 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「なんでよ!」

キョン「何でもくそもあるか。そもそも部室に来た早々なんでそんなわけわからん命令をされにゃならんのだ」

ハルヒ「分けわからないなんてことないじゃない。いい? 私が性的欲求が高まってる。そこにキョンが来た。だからクンニさせる。これ以上明快なことのどこがわけわからないのか、そっちのほうが謎だわ」

キョン(またおかしなことをこいつは……。今度はなんの影響だ? そもそもいつもならいるはずの長門がいない。何か知ってそうだな……)

ハルヒ「ほら、さっさとしなさい。待ちくたびれちゃうじゃない」

キョン「いや待て、ひとまずお前がクンニして欲しがっていることは置いといてだ」

ハルヒ「何勝手に置いてるのよ馬鹿キョン! 団長命令が聞けないっていうの!?」

キョン「そんな理不尽な命令をいきなり聞けるか! だいたい部室で人目が少ないからといって、ここは学校だろうが!」

ハルヒ「欲望に場所は関係ないのよ! 公園で盛ってるカップルを見れば自明の理でしょうが」

キョン「いやだからといってだな……(まずい、なんでこんなことで言い争ってるんだ俺は。なんでこんなことになってる!)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:26:04.20 ID:Kw5EHri00

キョン(授業が終わって30分。何故長門は来ない? 朝比奈さんや古泉はどうした!? あいつらも噛んでるのか? まさかどこかで観察を……?)

ハルヒ「……じれったいわね、もう! これでもクンニしないっていうの?!」ガバァ

キョン「!? は、馬鹿、お前、なんて格好を……!?」

ハルヒ「机の上でM字開脚しただけでしょ? なにをそんなに驚いてるのよ。 どう、これでもまだその気にならないの?」

キョン「クッ……(いかん、なんだその挑発的な上目遣いは……。熱っぽい視線で俺を見つめるな、足を閉じろ!!)」

ハルヒ「何よ、照れてるわけ? この程度で赤くなっちゃっておっかしいわね。キョンってば意外と子供なのかしら?」

キョン「な、何を……。そんなわけないだろうが!」

ハルヒ「ふ〜ん? だったらできるでしょ、クンニ? それとも中学生みたいにチラチラスカートの中を見るだけで満足しちゃってるのかしら?」

キョン「ハルヒ、おまえ……!!(いかん、落ち着け、このままじゃあこいつのペースに……)」

ハルヒ「ほら」チラッ

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:28:17.23 ID:Kw5EHri00

キョン「!? (い、今パンツの奥の肌色が……!? う、静まれ俺の股間! 朝比奈さんならともかく、相手はハルヒだろうが)」

ハルヒ「ほら、ほら。なんなら胸も触る?」チラッチラッ

キョン「ぬおお!!(ブ、ブラウスからチラ見えの谷間だと……!?)」

キョン「う、うう……」フラフラ

ハルヒ「そうよ、素直になりなさいキョン。もっと近くに寄ってここを舐めるの」

キョン「こ、ここを……、ハルヒの……」

ハルヒ「そうよ、私のここよ。パンツの上から? それとも脱がす? まあそこはあんたに決めさせてあげるわ」

キョン「俺は……俺は……(なぜだ、頭がうまく働かんぞ……)」

ハルヒ「……そう。そこに顔をうずめて、舐めるのよ、キョン。そのまま舌を突き出すの。好きにしていいのよ?」

キョン「…………」

ガチャ 

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:30:23.13 ID:Kw5EHri00

みくる「遅くなっちゃいました〜。ごめんなさい、今週はお掃除当番で〜……て……え……?」

古泉「お待たせして申し訳ありません。僕も担任に呼ばれてしまいまして……っと、これはこれは……」

みくる「なななななな、何してるんですか涼宮さんそんなところでそんな格好でえ! ああ!? 駄目、キョン君駄目です!! そんなとこに顔を入れちゃ駄目なんですよ!」

古泉「これは真に興味深い状況ですね……。幾許かの嫉妬を感じざるを得ません、んっふ」

キョン「……あさ……ひな……さん? こいず……み……」

ハルヒ「……もう! いいところだったのに! とんだ邪魔が入ったわね!」

みくる「部室で何をしてるんですか二人とも! 涼宮さんはそこから降りてください! キョン君は早くそこからはなれてええええ!!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:32:47.42 ID:Kw5EHri00

古泉「まあ落ち着いてください朝比奈さん。ところで、聞くのも野暮だとは思いますが、お二人は今何をなさっておいでで?」

キョン「う……俺は……俺は何を……」

みくる「きょ、キョン君……?」

ハルヒ「何も? ただキョンにクンニをさせようとしてただけよ? 何か問題があるのかしら?」

みくる「く、くく……くっく〜!?」

ハルヒ「なによみくるちゃん、死にそうな鶏の真似? そういう芸はイベントの為にとっておきなさい。日頃から練習するのは団員としていい心がけだけど」

古泉「クンニ……ですか。ですがなんでまた急に? しかも部室という比較的人の目が入りやすい空間で」

ハルヒ「別に。ちょっとキョンをからかいたくなっただけよ、最近反抗的だったしね。でももういいわ、なんか白けちゃったし」

古泉「…………」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:35:10.67 ID:Kw5EHri00

みくる「キョン君? 大丈夫ですか? 顔色が悪いですよ、キョン君?」

ハルヒ「……もういいわ、キョン。私は帰るから、後はよろしくね古泉君。それじゃ」

ガチャ バタン

古泉「……朝比奈さん、彼の様子は?」

みくる「え、あ、涼宮さん帰っちゃったんですか? えと、キョン君! キョン君大丈夫ですか?!」

キョン「う……ええ、なんとか」

古泉「さて、どういうことか説明して頂きたいのですが?」

キョン「ああ、俺も状況を整理したい……。なんで俺はあんなことを。が、その前に長門、いるか?」

みくる「え? あ、そういえば長門さんは……? いつもならもう本を読んで待ってるのに」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:37:45.70 ID:Kw5EHri00

古泉「言われてみれば姿がありませんね。いったい今日はど……」

ギギィ……

みくる「ひっ!」

古泉「……まさか今の今までずっとロッカーの中に?」

長門「……」コクリ

キョン「全部、見てたのか?」

長門「……堪能した」

キョン「見てたならなんで……」

長門「……私の役目は涼宮ハルヒの観察」

長門「彼女は今までに無いくらいの積極性を持ってあなたに干渉しようとした。これはいままでにないこと」

長門「……情報統合思念体も静観を望んだ」

キョン「……」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:41:11.57 ID:Kw5EHri00

古泉「長門さんの事情は仕方ないでしょうが、まずは状況の説明をお願いします。正直に申し上げまして、いきなりあのような場面に出くわすとは予想外もいいところでして」

古泉「僕としてもかなりの驚きを隠せませんよ、んっふ。まるで女王と下僕の様相でした」

みくる「すごいものを見ちゃいました……」

キョン「俺だってお前らに見られたくなかったがな。(特に朝比奈さんには)」

キョン「女王といわれりゃいつものハルヒって感じだったんだが……。部室に入ってきたらいきなり……」

−−−−−−−

−−−−−

−−−


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:44:06.76 ID:Kw5EHri00

古泉「なるほど。そしてあなたは何故か意識が希薄になって言われるがままになったと」

キョン「ああ。正直なところ、お前らが来てくれて助かったのは事実だな」

みくる「ふぇぇ、あ、危なかったんですね……(どっちが危なかったんだろう)」

古泉「それはよかった。僕はてっきりお二人の仲が進展するきっかけを潰してしまったのかといささか後悔していたところでした」

キョン「そんなわけあるかバカヤロウ」

古泉「ふむ、あなたには再三申し上げているはずですが……まあいいでしょう」

古泉「問題は、何故涼宮さんがいきなりそのような言動をとったかですね」

キョン「いきなりはいつものことだが、今回のは流石に理由がおもいつかん」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:47:37.20 ID:Kw5EHri00

みくる「ですね……。涼宮さんが急にHな女王様みたいになっちゃうなんて……。しかも下僕がキョン君……ウフフ」

キョン「朝比奈さん?」

みくる「え、あ、なんでもありません! い、今お茶いれますね!!」アセアセ

キョン「……はあ、どうも」

古泉「女王と下僕という立ち位置でいえば、大まかにはいつものSOS団と言って差し支えないでしょうが……」

キョン「それはそれでいやすぎるぞ。まあ朝比奈さんなんかは、その最たる例という気がしないでもないがな」

古泉「あなたも朝比奈さんを下僕にしてみたいと?」

キョン「そうは言っとらんだろうが」

古泉「組織に言えば下僕の一人二人……なんなら僕が下僕になりましょうか? 個人的には従順で素質があると思いますが」

キョン「今のは聞かなかったことにしてやる」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:50:42.62 ID:Kw5EHri00

古泉「んっふ、冗談です。そう、ただのつまらない冗談ですよ……」

キョン「そう聞こえないのがまた恐ろしいがな」

古泉「ですがやはり謎ですね。組織からの報告では、ここ数日の涼宮さんの活動にはなんら特異な点は認められなかったのですが」

キョン「俺もそう思う。少なくとも昨日の活動終了まではいつも通りだったからな。やはりその後って事か……」

古泉「涼宮さんが自宅に戻ってからということですね」

キョン「うむ……。あいつが、その、欲求不満になる何かが……」

みくる「お茶です〜。はいどうぞ、キョン君。古泉君も」

キョン「あ、どうも。そうだ朝比奈さん。女の子が欲求不満になる時ってどんな……」

ガシャーン!

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:54:18.92 ID:Kw5EHri00

キョン「おうわ!!」

みくる「あ、ああ! 長門さんの分が! え、えと、欲求不満なんてそんな私は別に……! あの、あの」

古泉「思いつきとはいえ、いまのはデリカシーにかける質問でしたね」

キョン「なんでもありません! 今のは忘れてくださいお願いします後生です!」

長門「…………お茶が」

キョン「すすすすまんな長門も! あ、朝比奈さん長門にもう一杯お願いします!」

みくる「え、ひゃわ、はい! ただいま!」

古泉「まったくあなたという人は……」

キョン「……面目ない」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 10:57:56.37 ID:Kw5EHri00

古泉「それに朝比奈さんと彼女とでは、欲求のベクトルが違うと思いますし、どの道無駄な問いかけだったかと」

キョン「お前も大概だがな! だったらお前はどういう欲求があるのか、参考までに言ってみろ」

古泉「僕ですか? それはまあ、ご想像におまかせしますよ、んっふ」

キョン「……変な寒気がしたからこの質問はなかったことにしよう」

古泉「何か失礼な言われようですがまあいいでしょう。そういうあなたは?」

キョン「俺か? そうだな……俺は」

長門「……(お耳ピクピク」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:00:25.98 ID:Kw5EHri00

キョン「やっぱり朝比奈さんみたいな……」

みくる「私がどうかしましたか〜?」パタパタ

キョン「いえなんでも。朝比奈さんのお茶はいつもおいしいな〜と思いまして」

みくる「そうですか? うふふ、ありがとうございます〜。はい長門さん、お待たせしました」

長門「……チッ」

みくる「えっ?!(舌打ちされた?!」ビクビク

キョン「そうだ長門。おまえは何か心当たりがあるか?」

古泉「そういえば、ずっとロッカーに隠れていましたね。ということは既に涼宮さんが変化する兆候を掴んでいたということでは?」

長門「……」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:04:06.91 ID:Kw5EHri00

キョン「そうなのか長門!? なら教えてくれないか? なんでもいいんだ!」

長門「……心当たりはあるといえばある。というか他に考えられない」

長門「……少年調教」

古泉・キョン「?」

みくる「ピクリ)」

キョン「なんだって? 少年……?」

長門「……『少年調教』。昨日、帰宅前に涼宮ハルヒに貸した本」

古泉「タイトルだけで何か察しがつきますね……」

みくる「……長門さんも読んでるんですか?」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:08:52.41 ID:Kw5EHri00

長門「ピクリ)……あなたも?」

みくる「もちろんです。女性なら読んでないほうが不思議なぐらいの素敵な本ですよね!」

長門「……今、初めてあなたを身近に感じた」

みくる「……私もです、長門さん」

キョン「あの……。二人見詰め合ってるところ悪いんですが、なんですかその『少年調教』って」

古泉「恥ずかしながら、僕も聞いたことがありませんね。どういった内容……かは想像がつくのですが」

みくる「男性なら知らなくても仕方ないかもしれませんね……。でも! ぜひ男性にこそ読んでほしいというかむしろ無理やりにでも読ませたいと!」

キョン「あの、朝比奈さん……?」

みくる「ああ、でも古泉君ならもしかしたら読んでるのかな? なんて妄想してたんですけどそっか〜読んでなかったんですね残念です……」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:13:47.73 ID:Kw5EHri00

みくる「これはですね、タイトルからも判る通りある少年を年上の女性が自分の好みに調教するというか理想の男性に仕立てあげるというか……!」

キョン「(いつもの朝比奈さんじゃない……)」

長門「……今巷の女性たちに口コミで大人気のR−15な官能小説。シリーズ8巻は累計500万部を突破している」

キョン「へ、へ〜……」

みくる「勿論全部持ってますよ! 未来では禁制で閲覧指定の文化資料になってますけど、こっちに来て読んでみたらこれがもうたまらなくきゅんきゅんきちゃうんです!」

キョン「(そこは禁則じゃないんですね朝比奈さん……)」

みくる「まず可愛らしくて天使の表現がぴったりの少年がですね! お隣の綺麗なお姉さんに憧れてこっそり部屋に忍びこんじゃうんです!」

みくる「で、それを目撃しちゃったお姉さんがその弱みを使って少年を自分好みに育てて変えちゃうって話なんですけど……」

長門「……最初は泣きながら許しを乞い命令を聞く少年が、いつしか命令されることに恍惚を覚えていく。天使が悪魔によって変えられていく様がとても……くる」

みくる「そうなんです! 話としてはありがちなんですけど、その過程の描写がいやらしさの中にも二人の愛が育まれる様子が綺麗に表現されていて」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:17:25.90 ID:Kw5EHri00

長門「……女性の現実には叶えづらい願望を追体験させてくれる、ということで大人気」

みくる「そう、そうなんです! 長門さんわかってますね!」

長門「……あなたも、朝比奈みくる」

キョン「(こんなにいきいきした 表情の二人は初めてみたかもしれん。ていうか朝比奈さん、あなた……)」

古泉「……なるほど。朝比奈さんの願望が垣間見えましたね。それはともかく、それではますます納得いきませんね」

キョン「ん? 何がだ?」

古泉「わかりませんか? 朝比奈さんの説明を思い出してください。致命的に一致しない項目があるのですよ」

キョン「致命的に……?」

長門「……天使のような可愛らしい少年」

キョン「天……あっ!」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:21:09.24 ID:Kw5EHri00

腹痛くなってきちゃった


古泉「こういってはなんですが、あなたはどうみても天使の様な愛らしい、とは言いがたいですよね。むしろ精悍できりっとした、というタイプでしょう」

キョン「無理にほめんでいい、かえって虚しくなるだろうが。その前に致命的と言っているしな」

みくる「キョン君はキョン君でそそりますよ? 大丈夫です!」

キョン「謎のフォローをありがとうございます朝比奈さん。だが言われてみりゃそうだな。そんな本を読んで何故ハルヒは俺を……」

長門「……シリーズは8巻」

みくる「あっ! そうか、そうですよね。じゃあキョン君は最新8巻の……」

長門「……なかなかやる、朝比奈みくる。そう、私が貸したのは8巻。じっくり読んでから涼宮ハルヒに渡した」

みくる「うふふ、8巻でじっくり。で、キョン君ということは長門さんも……ですね?」

長門「……チッ、調子に乗るな(ボソッ」

みくる「ビクッ)ご、ごめんなさい……」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:24:44.67 ID:Kw5EHri00

古泉「その8巻に彼が関わる何かがあるということですか?」

長門「……8巻は7巻までとは趣向を変えたもの。自分に反抗的な同じクラスの男子を、思春期の青い肉体を使って誘惑、虜にして調教する」

みくる「気の強い男子が欲望に抗えなくて堕ちていく様がまたそそるんです!(ハァハァ」

長門「……肉体に溺れる様もいい」

キョン「あ、朝比奈さん落ち着いてください……。長門も今日は饒舌だな……?」

古泉「では涼宮さんはその8巻を読んで彼を調教してみたくなったと……。」

古泉「しかし不思議ですね。今回は周囲にではなく彼女本人にしか力が働いていないようです。これは非常に珍しいケースかと」

長門「……今回に限っては周囲に変化をもたらす意味がない。……彼を最初から隷属させることも、『過程』という観点で考えれば」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:29:44.66 ID:Kw5EHri00

古泉「あくまで自分の魅力で堕とさなければ意味が無い。しかし普段の彼女はそのような行動に抵抗を持っている……」

古泉「加えて、その本は追体験できるということで評判なのでしたね? たまたま内容が現状に一致したと考えると……」

古泉「なるほど、合点がいきました。自己催眠に近いのでしょうね。これは至急調査の必要がありますね。組織に連絡を入れてきます」

キョン「今度は知らずに自分に力を使ったってことか。また面倒なことになってきたな〜ったくあいつはもう!」

キョン「しかしなんだって長門はそんな本をあいつに貸したんだ? 内容を知っていたらやっかいな事態になるって想像つくだろ」

長門「……今週はずっとこのシリーズを読んでいた。そうしたら彼女が興味を示した。だから貸した。それだけ」

キョン「いきなり8巻をか?」

長門「……手持ちがそれしかなかっただけ」

キョン「……まあ流石にお前が読んでる本にまで干渉する気はないが。しかし長門がそんな本を読むとは意外だな」

長門「…………文化の観察」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:34:14.91 ID:Kw5EHri00

支援感謝 さるこわい

みくる「うふふ、長門さんも女の子ですよ、キョン君」

キョン「そりゃどう見ても女の子ですが。外見の可愛らしさもレベルは高いですしね」

長門「ガタタッ)……っ!」

キョン「ん? どうした長門。ほれ、本が落ちたぞ」ヒョイッ

長門「……なんでもない///」アセアセ

キョン「? おかしなやつだな。ほら、本が逆さまだ、しっかり持て。まさかハルヒの力が今更……」

長門「……問題ない///」

みくる「ニヤニヤ)」

ガチャ

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:37:37.79 ID:Kw5EHri00

古泉「ただ今戻りました。森が現物を持っているそうなので、大まかな内容をレポートにまとめて送ってもらう算段がつきました。それをもって解決策を練ります」

キョン「森さんも持ってんのか。すごい浸透率だな……」

古泉「とりあえず今日のところは解散しましょう。あなたには情報をまとめて今夜にでも連絡を差し上げるということで」

キョン「ああ、すまんな。ハルヒに調教されて下僕になるなんて御免だぜ」

古泉「そうは言ってもまんざらでもないのでは?」

朝比奈「そうですよキョン君! 新しい地平ですよ? 興味はないんですか?」

キョン「朝比奈さんまでやめてくださいよ……。とにかくさっさといつも通りに戻ってもらわないと。今度は教室でやられかねませんからね」

古泉「まあ僕としても毎日あのような光景を見せられては敵いませんからね。早々に解決するにこしたことはないでしょう」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:40:41.03 ID:Kw5EHri00

キョン「ああ、じゃあ夜にな。今日は解散!」

朝比奈「はい、じゃあ途中まで一緒に帰りましょうね〜? うふふ」

長門「……(パタン」

古泉「んっふ」

長門「……(今夜が、勝負時。見逃せない)」

みくる「(キョン君が涼宮さんに隷属……さっきはびっくりしたけど、ちょっと見たいなあ)」

古泉「(さて、あのビッチに彼の貞操を奪わせるわけにはまいりませんね)」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:45:57.85 ID:Kw5EHri00

キョン「ただいまーっと……あれ? 誰もいないのか?」

キョン「変だな、今日は特に出かけるなんて話も聞いてないが……」

妹「あ、キョン君おかえりー」

キョン「おう、おやじとおふくろは? どっか行ってるのか?」

妹「急に親戚が倒れちゃったからお見舞いだってー。明後日には帰ってくるからよろしくって言ってたよ」

キョン「……そうか(いやなタイミングだな。だが妹がいるということはハルヒは関係ないのか?)」

妹「キョン君お腹すいたー。これで三日持たせなさいだって」

キョン「一万か。これならそこそこ豪華な飯が食えそうだ。ちょっと買ってくるか」

妹「豪華な夕飯! お買い物一緒にいこーね!」

キョン「ああ、行くか」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:49:49.58 ID:Kw5EHri00

キョン「ふう、食った食った」

妹「ごちそうさまー。キョン君お風呂入る?」

キョン「あとでな。まずは腹を落ち着けてからだ。お前はどうする」

妹「キョン君一緒に入りたい?」

キョン「断固断る」

妹「けちー。ミヨキチなら一緒に入るくせにー。いいもん、一人で入るから」

キョン「ミヨキチとも一緒に入らんぞ俺は。風呂掃除はお前な」

妹「はーい。おっふろ、おっふろ」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:53:36.58 ID:Kw5EHri00

キョン「ふう、いい湯だ」カポーン

妹「キョン君電話ー」

キョン「俺は今風呂……、いやまて出る」

妹「はいどーぞ」

キョン「サンキュ。もしもし?古泉か?」

古泉『ご名答です。よくわかりましたね、そんなに僕からのコールを待ちわびていましたか?』

キョン「気色悪い。で、どうだ? なにかわかったか?」

古泉『ええ、とても興味深いことが。結論から言いますと、今夜あなたの家に涼宮さんが向かいます』

キョン「は?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 11:58:09.21 ID:Kw5EHri00

古泉『予定調和ですよ。シナリオ通りと言ってもいい』

キョン「どういうことだ?」

古泉『不思議に思いませんか? 今日の部室での出来事』

キョン「不思議といえば不思議だが、そりゃいつものことだろ」

古泉『そうではありません。あの場に僕たちが居合わせてしまったことがですよ』

キョン「なんだ? どういう……」

古泉『涼宮さんが本気であなたを隷属させようとしたなら、あそこで僕たちの闖入をゆるしたか? ということです』

キョン「……続けろ」

古泉『僕たちが現れなければ、あなたはあのまま涼宮さんにクンニをしていたはずです。涼宮さんもそれを望んでいた』

キョン「クンニって言うな」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 14:39:56.97 ID:Kw5EHri00

古泉『失言でした、失礼。ですがどうです、そう考えるほうが自然でしょう?』

キョン「確かにな。……あのままおまえらがこなけりゃ俺は間違いなく……してたしな」

古泉『んっふ、照れずにクンニとおっしゃればいいものを。まああなたらしいといえばらしいですね』

キョン「黙れ。いいから要点をさっさと言え」

古泉『ええ、森からレポートをもらい、例の8巻の流れを把握したんですが。これから面白いことがわかりました』

キョン「面白いだと?」

古泉『僕がシナリオ通りと言ったことを覚えていますね? 僕らの闖入はすでに規定事項だったということです』

キョン「……なるほどな。読めてきたぞ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 14:47:37.03 ID:Kw5EHri00

古泉『さすが察しがいいですね』

キョン「そこまで言われりゃ馬鹿でも気づくさ」

古泉『あの場面はこういうシナリオでした』

『放課後の空き教室で向き合う男と女。女はその肢体でもって男を誘惑し、男は耐え切れず女の身体に言われるまま触れようとする
だが空き教室に用具を置きにきた他の生徒が入ってきて、二人の行為は寸前で中断されてしまう』

古泉『他の生徒が僕らだった。あなたは涼宮さんに触れようとしてもそれは結局叶わなかったわけです。残念でしたね』

キョン「残念なわけあるか。むしろ大助かりだよ」

古泉『そうですか? まあ、寸止めをくらった男は持て余した欲望の塊を抱えて悶々としていたそうですが、あなたは違いましたしね。そこは現実の補正が働いているのでしょう』 

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 14:53:11.99 ID:Kw5EHri00

キョン「で、次は女が男の家に来ると。その時の男と女はどうなってる? というか俺はこの後どんな目にあうというんだ?」

古泉『それですが、あなたのご両親は今不在ですね? そして帰宅は明後日。違いますか?」

キョン「……その通りだ。それもシナリオか? ちなみに親戚の見舞いだ」

古泉『そうです。不在の理由はこちらでは結婚記念日の温泉旅行となてますね。ここも現実の補正がかかったということですか』

キョン「だが妹は家にいるぞ。それでもハルヒはうちにくるのか?」

古泉『妹さんの在宅はシナリオ通りです』

キョン「なんだと!?」

古泉『ええ、僕も驚きましたが、現実のあなたと同じく、小説の男にも年の離れた妹が存在しています』

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:00:25.87 ID:Kw5EHri00

キョン「なぜ妹が関係する。今から俺たちに何がおこるというんだ」

古泉『非常に申し上げにくいのですが……』

キョン「今更だな、いいから言ってみろ」

古泉『では遠慮なく。妹さんは、あなたと涼宮さんの肉体関係を目撃、且つ証言するという重大な役割を担っているようです』

キョン「……おい、なにか? 俺はハルヒとの、最悪、その、セックスシーンを妹に見られたうえ周囲に吹聴されてしまうというのか?」

古泉『厳密には、吹聴というよりかは我々親しい何人かに思わずばらしてしまうといったところですね。因みに目撃した妹さんは初めての性衝動に戸惑う設定のようです」

キョン「ふ・ざ・け・ん・な!! なんだそのとんでもない設定の小説は! 小学生に何させる気だ!」

古泉『さあ、そういう話ですし。それに最近の子は進んでるともいいますが』

キョン「そんなもんは認めん! 俺は断じてハルヒとそんな関係にはならんぞ?!」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:10:10.02 ID:Kw5EHri00

古泉『今日のところはそういう関係にはなりませんね』

キョン「あ? どういうことだ?」

古泉『今日のあなたはおあずけを食らった犬といったところです』

キョン「つまり?」

古泉『涼宮ハルヒと肉体関係を結ぶのは今日ではなく明日ですね。今晩はいうなれば『仕込み』といったところでしょうか』

キョン「……ちょっとシナリオを読んでみろ」

古泉『多少ショックは受けると思いますよ? 心していてください。では今後のシナリオです……』

『女、男の家の前に立ち男に電話をする。男は女を家に招きいれ、妹をあやしつつ自分の部屋へと女を誘う
女は学校での出来事を話し、男の欲を刺激する。耐え切れない男は女をだこうとするが、女に制止される
自分の言うことをきけば最後までやらせると言われた男は、女の命令を忠実に実行する。
妹に行為を覗かれていることに気づき、その日はそれで終わる』

古泉『今日はこんなところですね』

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:16:18.29 ID:Kw5EHri00

キョン「最悪どころの話しじゃないな。なんだその命令とか行為とか曖昧な表現は」

古泉『はっきり内容を告げるともっとショックを受けるかと思いまして』

キョン「……もういい聞きたくない。で、ハルヒはいつうちにくる」

古泉『おそらくあと一時間ありませんね。彼女の性格を鑑みて、小説を参考にしても30分後といったところでしょうか』

キョン「すぐじゃねえか! 何か対策はないのか!? 俺はみすみすあいつの犬になるつもりはないぞ!」

古泉『僕としてもそれはゲフンゲフン、まあ、一応の対策は考えてあります」

キョン「教えろ、大至急だ! 俺が湯冷めする前に」

古泉『おや、今は裸ですか? 準備万端ですね見に行きたいぐらいですよ』

キョン「ぶちのめされたいか」

古泉『冗談です。ではその対策ですが、実に簡単なことです』

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:21:56.55 ID:Kw5EHri00

リビング

prrrrrr prrrrrrr

キョン「きた!(いや駄目だ出るなキョン! なに普通に手を伸ばしている)」

prrrrrr prrrrrr

キョン「しつこいな……もう10コール以上も」

prrrrrr prrrrrr

キョン「……恐ろしい。居た堪れなくて出てしまいそうな自分が恐ろしい」

古泉(彼女を家に入れなければいいだけです。電話もでない。簡単でしょう?)

キョン「古泉よ、これはなかなか忍耐がい……」

妹「キョン君電話ー!」ピッ

キョン「ぬおおおおおお!?」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:27:54.62 ID:Kw5EHri00

妹「もしもしー? うんいるよ。はーい」

妹「はいキョン君、はるにゃんから」

キョン「……おお、ありがとうな」

キョン「ゴクリ)もしもし……?」

ハルヒ『なんで出なかったの? あんた団長の電話を無視していいと思ってるわけ? いい度胸じゃない!』

キョン「いやすまんうっかりうとうとしていてな。全く電話に気づかなかったつかれていたんだなハハハ」

ハルヒ『……そうなの? ふん、だらしないわね、妹ちゃんに感謝なさい』

キョン「ああ、まったくできた妹だ。できすぎて困るくらいだ」

ハルヒ『あんたにはもったいないわ。ところでキョン、ちょっとカーテン開けなさい』

キョン「何故だ」

ハルヒ『いいから』

キョン「だから何故今俺の家のカーテンを開けねばならんのかと聞いている」

ハルヒ『うっさいわねキョンのくせに! いいからあんたんちのリビングのカーテンをさっさと開けなさい!』

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:34:12.86 ID:Kw5EHri00

キョン「……わかった」シャー

ハルヒ『やっほー」ブンブンノシノシ

キョン「……なぜそこにいるのかきいてもいいか?」

ハルヒ『え? そりゃ遊びにきたからに決まってるじゃないの。当然じゃない、変なキョンね』

キョン「そうじゃなくてだな、なぜこの時間に俺の家の前に制服姿で……だぁぁ、もういい」

キョン「帰れ、今すぐおうちに帰りなさいゴーホーム」

ハルヒ『ちょっと! 両親が留守のあんたの為にわざわざ来てあげた団長に対するそれがあんたの態度なわけ? もっと敬意を払いなさい! そして泣いて感謝しなさい!』

キョン「頼んでない。そして何故お前が俺の両親の不在を知っている」

ハルヒ『……あれ? そういえばそうね。誰かに教えてもらったんだっけ……?』

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:41:25.02 ID:Kw5EHri00

キョン「(こいつ……まあ自分がやってると気づかれるよりはマシか?)」

キョン「古泉にでも聞いたのか? あいつには教えていたからな(貸しだぞ古泉)」

ハルヒ『そうだったかしら? そんな気もするわね。まあいいわ、それよりキョン、いつまで窓越しに電話で会話させる気? いい加減家の中に入れなさい! 外は結構寒いのよ!』

キョン「それは駄目だ」

古泉(彼女からの電話に不可抗力で出た場合でもまだ大丈夫です。家の中には入れずに帰宅させてください)

キョン「少し早いが俺はもう寝る。せっかく来てもらって悪いが、お前も今日は帰ってくれないか」

妹「え〜、キョン君寝ちゃうの? はるにゃんと遊びたいのに〜」

ハルヒ『妹ちゃんは遊びたいそうよ? あんたは寝てなさい、私は妹ちゃんと遊ぶから。さあ、ドアを開けなさいキョン!』

キョン「ボソッ)大事な話しだからあっちに行ってなさい」

妹「ぶー。はーい……」 

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:48:16.81 ID:Kw5EHri00

キョン「いや、妹も寝るそうだ。急に眠気が襲ってきたらしくてな。というわけでまた明日」

ハルヒ『嘘つくんんじゃないわよ。あんた私を舐めてると痛い目みるわよ? バニーの格好で校庭一周させられたい?』

キョン「それはぜひご勘弁願いたいな(やりかねんな、こいつなら)」

ハルヒ『だったらおとなしく問答無用でドアをあけなさい。そして団長の私を敬いながら迎え入れなさい』

キョン「はー……。あのなハルヒ。明日も学校があるんだぞ? それに俺は本当に疲れてるんだ。家事も色々やったしな。
     明日は明日でまた早朝から色々やらなきゃならないんだ。今晩は勘弁してくれないか」

ハルヒ『…………』

キョン「ハルヒ? 頼む、明日は相手をしてやるから」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:51:22.99 ID:Kw5EHri00

ハルヒ『……わかったわよ、馬鹿キョン』

キョン「わかってくれたか、助かる」

ハルヒ『じゃああんた、今から私を送っていきなさい』

キョン「なぜそうなる」

ハルヒ『当然じゃない。あんたこんな時間に夜道を女の子を一人で歩かせる気?』

キョン「その夜道を一人でここまで歩いて来たのは誰なんでしょうかね」

ハルヒ『あんたでしょ』

キョン「俺がいつお前を歩かせたというのか……」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:54:12.76 ID:Kw5EHri00

ハルヒ『……怖いのよ』

キョン「は? なんて?」

ハルヒ『怖いって言ったのよ! 一人で帰るのが! 悪い?!』

キョン「いや悪いもなにも……怖いってお前がか? ええ?」

ハルヒ『失礼な反応ね馬鹿キョン! 私だって人並みに怖いって感情くらいあるわよ!』

キョン「それは失礼。で、何が怖いんだ?」

ハルヒ『……ここにくる途中、不良に絡まれたのよ』

キョン「なんだと……? 大丈夫だったのか!?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 15:59:51.28 ID:Kw5EHri00

ハルヒ『その時は無視して小走りで走り抜けたから平気だったわよ。だけどあいつら遠くに離れてもずっと私をからかってた』

キョン「お前が不良をね……」

ハルヒ『そりゃ一人二人ならなんとかなるかもしれないけど、あいつらバイクもあったし人数も5〜6人いたのよ? 流石の私でも無理ね』

キョン「おまえならバイク奪ってウイリーで全員なぎ倒しそうなもんだが」

ハルヒ『あんたたまには痛い目に会わないと駄目なようね……』

キョン「すまん、冗談が過ぎた。ふぅー、で、そいつらが怖いから送ってほしいと」

ハルヒ『そ、そうよ! 途中まででいいから……。あいつらがいない道を通って』

キョン「はー……」

ハルヒ『……ねえ、お願いよキョン。私だって、たまには頼りたくなる時があるんだから……お願い」

キョン「……わかったよ、だけどほんとに途中までだぞ?」

ハルヒ『……ありがとうキョン!!』

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:03:14.73 ID:Kw5EHri00

キョン「着替えるからちょっと待ってろ」

ハルヒ『う、うん……クシュッ! ズズ』

キョン「……ああ、そうか、ちょっと玄関の中に入っててくれ、今開けるから」

ハルヒ『あ、うん。 ……ありがと、フフッ』

ガチャ

キョン「ほら入れ。すぐ準備するからな」

ハルヒ「ええ、でも準備はしなくていいわ」

キョン「は?」

ハルヒ「やーね、全部嘘に決まってんじゃない。キョンの家の中に入るための演技よ、演技」

キョン「……クソッ……」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:10:18.72 ID:Kw5EHri00

キョン「(やられた、すまん古泉……。俺は、俺はまだこいつをみくびっていたようだ……)」

ハルヒ「はーまったく、キョンの頑固にも困ったもんね。あんたはもう少し柔軟な頭をもちなさい。そんなんだからいつまでたっても平団員なのよ?」

キョン「くっ……おまえというやつは」

妹「あ、はるにゃんだ! やっぱり遊ぶことにしたんだねキョン君!」

キョン「ああ、なし崩し的にな……」

ハルヒ「こんばんは妹ちゃん。キョンッたらこの寒空のした私を一人で家まで帰らせようとしたのよ? どう思う?」

妹「えーキョン君それは駄目だよ! はるにゃんは女の子なんだから、夜遅くはあぶないんだよ!」

ハルヒ「そうよねー。ね、帰るの怖いから今日は妹ちゃんの家にお泊りしてもいいかしら?」

妹「お泊り? わーい、やったー! 一緒に寝ようねはるにゃん! じゃあお風呂も一緒!」

ハルヒ「ですってよ、キョン。妹ちゃんはほんといい子ね?クスリ」

キョン「……ああ、全くだな(嵌められた、か)」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:15:38.98 ID:Kw5EHri00

長門「……涼宮ハルヒの入室を確認」

みくる「うふふ、いよいよなんですね? キョン君が調教される時が……うふふ」

長門「……喜ぶのはまだ早い。彼が耐えるかどうかで全てが変わる」

みくる「キョン君は意思が固そうですけど……。でも相手は涼宮さんなんですよ〜? そうは持たないと思うんです〜」

長門「……それを観察するために、ステルスモードで潜入する」

みくる「撮影、しっかりお願いしますね長門さん!」

長門「……あなたも、『少年調教』初版作者サインいりの報酬を忘れないで」

みくる「当然です! でも成功報酬ですよ?」

長門「……問題ない。しくじらない」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:20:37.95 ID:Kw5EHri00

古泉「……家の中に入れてしまいましたか。まずいですね」

森「どうして? むしろ彼女にとってはいい方向よ。ようやく彼と正面から素直に向き合えるんですから」

古泉「素直に……ですか? はたしてそうなのでしょうか」

森「不服そうね、古泉」

古泉「そんなことは……」

森「彼に思いをよせても無駄だとわかっているでしょう? それが恋になる前にあきらめなさい」

古泉「そんな思いなど……ぼくは」

森「ふふっ……素直じゃないわね。(だからこそ……なのよ)」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:24:48.48 ID:Kw5EHri00

キャッキャッ
妹(わーはるにゃんのおっぱいやわらかーい! どうしてこんなに気持ちいいのー?)

ハルヒ(大丈夫よ、妹ちゃんもあと数年で同じようになるわ)

妹(ほんと? わーい! おっきいおっぱいはキョン君も喜ぶよねー!)

ハルヒ(そうね、キョンはおっきい胸が大好きみたいよ? でも大きさよりも手触りと感度が大事なのよ妹ちゃん。これは絶対に覚えておきなさい!)

妹(はーい!! おっぱいは手触りと感度がだいじ!)

キョン「風呂場で何大声で叫んでやがる……」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:30:04.19 ID:Kw5EHri00

キョン「いかん、本格的にまずい事態だ……」

キョン「このままでは、俺はあいつに命令されそれを実行し、あげくその行為を妹に見られるという羞恥プレイを演じねばならん」

キョン「だめだ、それだけは避けなきゃならん。一体どうすれば……、ジョン・スミスを使うときか? いや、しかしこれは本当に重大な場面で使うべき切り札……」

キョン「だが今は重大な場面じゃないのか? 主に俺の貞操を守る意味で、だ」

キョン「わからん、俺は一体どうしたら……。古泉、そうだ、あいつならもしかしたら監視しているかもしれん」

prrrrrrrprrrrrrrrrr

古泉「…………」

森「無視しなさい、古泉。それにでたら重大な命令違反よ」

古泉「くっ……(耐えてください、きっとあなたなら……)」

キョン「でない、か……」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:34:40.87 ID:Kw5EHri00

キョン「何かあったか……? 長門や朝比奈さんはどうだ?」

キョン「まてよ、今日の二人の様子は尋常じゃなかった。もしかしたらこの事態に一枚噛んでいるかもしれん。いや、最悪既にハルヒによって改変とやらをされていたら……」

キョン「だめだ、あの二人には期待できそうにないな」

キョン「となると必然、頼りは己のみってやつかい。やれやれ、今まででいちばんひどい状況かもしれんな」

キョン「どうしたもんか……」

キョン「まてよ、シナリオ、小説……。ストーリーをなぞるハルヒと俺、か」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 16:58:38.69 ID:Kw5EHri00

キョン「そうか……つまりそういうことなんじゃあないのか? しかし不可解だな。古泉ならもっと簡単にこの解答にたどりつきそうなもんだが……」

キョン「まあ、今はあいつの助けが得られないんだ。自分でやってみるしかないだろうさ」

キョン「ハルヒ、お前はストーリーをなぞる。俺はそのストーリーを破綻させるために動く。これはお前と俺の勝負ってわけだ」

キョン「確実な方法は、あいつから命令されない状況に持ち込むということだが……」

キョン「うむ、これだな。ていうか簡単じゃないかこんなの。俺が家にいなければいい」

キョン「となれば長居は無用、気乗りはせんがコンビニで一夜を明かすしかないか……」

キョン「よし、着替るとするか!」

ゴソゴソ バサッ

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:02:52.26 ID:Kw5EHri00

キョン「ま、妹はハルヒが見てくれるだろ。悪く思うなよ、こっちもいろいろとかかってるんでな」

ガチャ

ハルヒ「ちょっとキョン! こんな時間にどこ行くつもりよ!」

キョン「なっ?! (風呂を上がったのか? そんな物音は一切しなかったはず……!)」

キョン「あ、いや、ちょtっとコンビニにだな……お前はなんつー格好をしてやがる!」

ハルヒ「え? 何よ、お風呂上りなんだからバスタオルを身体にまいてるのよ。常識じゃない。裸がいいとかキモイことぬかすんじゃないわよ?」

妹「キョン君えっちー!」

キョン「そうじゃねえ! ひとんちでバスタオル一枚で動き回るのがおかしいんだろうが! 着替えはどうした着替えは!」

ハルヒ「あるわけないじゃない」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:08:31.33 ID:Kw5EHri00

キョン「なんでない」

ハルヒ「持ってきてないからよ。察しなさいよその程度」

キョン「いや、そうか、わかった。じゃああれだ。なんで着替えがないのにうちに泊まるなんて言いやがったんだおまえは!」

ハルヒ「着替えなんてあんたのシャツでも借りればいいと思ったのよ。なにかおかしい?」

キョン「いろいろとなあ! 百歩譲ってシャツは貸すとしてもだ。 下着はどうするつもりなんだ下着は! それも俺のトランクスで済ませようとかいうんじゃないだろうな!」

ハルヒ「ああ、その手があったわね! キョン、あんたのパンツ貸しなさい! 清潔な洗い立てが条件よ!」

キョン「貸すかどあほう!」

妹「はるにゃん、あたしの貸したゲルー!」

ハルヒ「妹ちゃんのかー。ちょっと小さいわねー。ま、別に着ないって選択もあるわね」

キョン「ねえよ! 断固ありませんそんな選択は!」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:13:39.18 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「あーうるさいわね! じゃあどうしてほしいのよ! いい加減にしないと全裸で歩き回るわよ! あんたのせいだからね!」

キョン「なんでそっちに話しが飛ぶ! 脱ぐな! タオルから手を離せ! わかった、買ってくる。俺が買ってきてやる」

ハルヒ「どこで?」

キョン「今コンビニに行くと言っただろうが。ついでだ、恥を忍んで女性用を買ってきてやるから感謝するんだな。むしろそれを着てもらうことで俺が感謝するがな!」

ハルヒ「まああんたがそれでいいならいいけどね。ご近所にあんたはコンビニで女性用ショーツを買う高校生って噂されちゃうわね」

キョン「誰のせいだ誰の……。もういい行ってくる。おとなしく待っていろ」

ガチャ

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:18:34.80 ID:Kw5EHri00

エージェントA「ターゲットが屋外に出ようとしています」

森「一帯の送電を解除」

エージェントA「了解。送電カット開始」

ブツン

キョン「おお、なんだなんだ、停電だと……?」

ハルヒ「きゃっ! なによいきなり! 妹ちゃん、大丈夫?」

妹「う、うぇ、うぇぇ、キョン君! キョン君どこー!! 暗いよ、やだ、怖いよー!! きょんくーん!!」

キョン「んなっ! 全く、こんな時に! おいどこだ、大丈夫か!」

妹「きょんくーーん!! いっちゃやだああああああ!!」

ガチャン

エージェントA「ターゲット、屋内に戻りました」

森「引き続き監視を厳となすように」

古泉「…………」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:23:18.05 ID:Kw5EHri00

キョン「よしよし、もう大丈夫だぞ」

妹「うっ、うぅ……グスッ」

キョン「いきなり停電とはな(まさかこれもハルヒが……。俺を調教するためにここまでやるか……? いややるな。はた迷惑なこいつなら間違いなくやる)」

ハルヒ「ちょっとキョン、どうすんのよ。真っ暗で何も見えないわよ? こんなんじゃ危なくておちおち歩いてらんないじゃない」

キョン「待ってろ、懐中電灯をとってくる。しばらく妹を頼んだぞ」

ハルヒ「あ、ちょっとキョ……きゃっ!」

キョン「なにを……うおっと!」

ドスン!

キョン「……つう、大丈夫かハルヒ、妹も」

妹「う、うん、大丈夫……」

ハルヒ「……あんたどこ触ってんのよ」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:27:42.96 ID:Kw5EHri00

ふにょん

キョン「……これはまさかあれでしょうか」

ハルヒ「……あれって、なにかしら?」

キョン「ッ!! すす、すまんハルヒ! いいいまのはわざとじゃないぞ! 決してわざとじゃない! ああ不可抗力さ不可抗力だとも!! なっ、そうだよな!!?」

ハルヒ「……さっさと懐中電灯持ってきなさい」

キョン「ただ今!」

キョン「(やわらかかったやわらかかったというか突起があったあいつブラしてないくそやばいぞこれはあいつの術中じゃないか俺ってやつは!!!)」

キョン「ちくしょおおおおおおおおお!!」

ハルヒ「…………」

妹「キョン君へーん」

ハルヒ「いつもでしょ」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:33:47.50 ID:Kw5EHri00

カチリ ピカピカピーー

キョン「…………すまん」

ハルヒ「もういいわ。非常時だったし不問よ不問。それ以上いったら殴るわよ」

キョン「…………はい」

妹「キョン君一緒に寝てー?」

キョン「!!(妹と一緒に寝るということはこいつに目撃される状況が自動的に作られるということ! これはいかんぞ!)」

キョン「いや、ハルヒおねーさんと寝なさい。でないとハルヒおねーさんが寂しいだろう」

妹「キョン君は? 寂しくないの?」

キョン「俺はいつも一人だろう。いいか、今日はしっかりとハルヒおねーさんにくっついてしがみついて離さない勢いで一緒に寝なさい」

ハルヒ「なによその妙な就寝指導は。何をたくらんでるのかしら、キョン」

キョン「何もない(企んでるのは明らかにお前だ)」

キョン「ほら、ここが妹の部屋だ。頼んだぞ」

ハルヒ「ま、団員の妹は私の妹でもあるしね。まっかせなさい。じゃ、おやすみ」

妹「おやすみー」

キョン「ああ、おやすみ」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:38:56.01 ID:Kw5EHri00

キョン「一山超えたか……。油断はできんがな」

キョン「とりあえず、ドアを施錠……だけじゃ物足りんし障害物を置いておくか」

キョン「さすがにハルヒでもこれは越えてこれんだろう。ふう、寝る前に運動したし変な緊張で限界だな……。寝よう」

スヤスヤスー

森「くっ、ドアを塞いで寝たようね……」

古泉「作戦は失敗では? さすがに彼女でもこれ以上は小説をなぞれないと思われますが」

森「甘いわね古泉。私たちの神がそんな程度だとでも? それにまだ手はあります」

古泉「……?」

森「ザザ ガピー)お願いします……」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:41:05.79 ID:Kw5EHri00

長門「……合図」

長門「……」ス……

カタカタカタカタカタ……カチャリ

長門「……任務完了」

キョン「スヤスヤスースピー」

カチャリ カチャ…… キィィィィ

?「ねえ、キョン……?」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:45:07.70 ID:Kw5EHri00

古泉「……まさか! 長門さんですか?! なぜです森さん!」

森「……何故? お互いの利益の一致です。ほかに彼女と組む理由が?」

古泉「聞いていません! この作戦はあくまで僕ら機関が……」

森「古泉、彼に情報を与えましたね?」

古泉「!?……なんのことでしょうか」

森「あなたは本当に……天使のように純粋ね」

森「新川、かれを拘束してください」

古泉「なっ!?」

ガシっ


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:51:36.81 ID:Kw5EHri00

古泉「何故です森さん! なぜ僕を!」

森「あなたが彼に与えた情報は、情報足りえるものではなかった。それでも彼には十分過ぎるヒントだったようですね」

古泉「くっ……」

森「彼女が求める物のために我々は動き、そして守ります。今回彼女が求めたものは彼でした。だから我々はほんの少し手を添えた」

古泉「なぜです! 僕たちは静観するスタンスだったはずです!」

森「時間が、立ち過ぎたの。もう干渉無しでは彼女の神たる資質を見ることはできない。機関の上も痺れを切らしました」

古泉「そんな話は聞いていません!」

森「あなたは危険因子として監視されていました。今回その懸念が当たってしまった。残念だわ、古泉」

古泉「僕は踊らされていたというわけですか……。くそっ!くそおおおおおお!」


ハルヒ「ねえキョン、おきなさい……?」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:55:39.48 ID:Kw5EHri00

キョン「う……(なんだ、人の気配……)」

ハルヒ「キョン、ねえキョン、起きなさいったら……」

キョン「ハル……ヒ……?(ボー」

キョン「ハルヒ……? ハルヒだと!? おまえなんで部屋に!」

ハルヒ「私があんたの部屋にいちゃおかしい? 鍵は開いてたし……ねえ、わかってたんでしょ?」

キョン「(鍵が……?)何を、わかっていたっていうんだ?」

ハルヒ「私たちが、こうなることを、よ」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 17:59:50.85 ID:Kw5EHri00

キョン「……こうっていうのはどういうことだ、ハルヒ」

ハルヒ「……。私の胸、どうだった?」

キョン「!?不問と言っただろ……」

ハルヒ「ええ、咎めないわよ? だから ただ純粋に感想を教えなさいって言ってるだけ」

キョン「答えたくないな……」

ハルヒ「ノーブラだったのよ。あんたの指先がどこにあたったかわかる?」

キョン「……知らん」

ハルヒ「嘘ね。団員の嘘なんて私にはすぐわかるのよ。あんたの指先は覚えてるわよ。どこに触れたか」

キョン「やめろ、言うなハルヒ」

ハルヒ「……ボソッ)乳首……よ」

キョン「!!??」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:04:59.95 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「思い出したかしら? キョン、正直に言いなさい。そのときあんたがどう思ったか。私の胸と……乳首に、触れて何を感じたの?」

キョン「さあな。何も感じなかったさ。暗くて慌てていたからそれどころじゃなかったからな」

ハルヒ「そういえば暗かったわね。あの時のあんたの顔、凄く見たかったけど残念だわ。……仕方ないから今見てあげる」

キョン「何を……」

シュボッ

ハルヒ「ろうそく、借りたわよ。ああ、キョンの顔、ゆらゆら炎に照らされて綺麗だわ」

キョン「何がしたいんだお前は……」

ハルヒ「顔が見たいだけよ。ねえ、どう? あんたのYシャツかりたんだけど、似合う?」

キョン「いつのまに俺のを……」

ハルヒ「脱衣所。上はこれだけなの。ねえ、ブラしてると思う? さっきみたいにノーブラだって思ってる?

キョン「興味ないな」

ハルヒ「本当に?」


長門「……ハァハァハァハァ」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:07:29.80 ID:Kw5EHri00

エージェントA「神々しい……ハァハァハァハァ」

エージェントB〜Z「ふぉおおおおおおおおおおおおおおおシコシコシコシコシコシコ」

森「見なさい古泉! 脱いだわよ! 新川、どうあれどうなのハァハァハァhァ」

新川「お恥ずかしい、年甲斐もなく……きて、しまいましてね」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:10:51.77 ID:Kw5EHri00

キョン「……本当だ」

ハルヒ「嘘よ」

キョン「何故そうわかるんだハルヒ? どうしてお前は言い切れる」

ハルヒ「どうしてかわかるんだもの、仕方ないじゃない。でもそうね、確かめるにはもっと簡単な方法があるわね」

キョン「! 俺に触る……ぐっ!?」

長門「……対象の手足の拘束を確認。状況を観察する」in クローゼット

ハルヒ「触るのは私じゃないわよ? キョン。あんたが私に触れるのよ」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:17:00.82 ID:Kw5EHri00

キョン「何を言って……おい、なんで俺の上に覆いかぶさる」

ハルヒ「だってあんた縛られてるじゃない? 私が少し手伝ってあげないと。全く世話が焼けるんだから。平・団・員」

キョン「お前はっ……!」

ハルヒ「蝋燭に照らされてる私の身体どうかしら? ちゃんと見えてる? 見なさいキョン」

キョン「断る」

ハルヒ「そう……」プチプチ……プチ ファサ……

キョン「?(何の音だ……)」

ハルヒ「上を脱いだのよ」

キョン「!? よせハルヒ! 服を着ろ!」

ハルヒ「ああ、駄目よキョン。団員が命令ちゃ。あんたに命令できるのはあたしだけ。団長のあたしだけ。そうでしょ? 目をあけなさいキョン」

長門「……対象の瞼の固定完了。涙液による眼球保護確認」

キョン「……!!!」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:22:45.24 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「……見たじゃない。(ニッコリ」

キョン「こんな……ウブッ」

ハルヒ「口を動かしなさいキョン。でないと窒息するわよ? 胸で、ね?」

キョン「う、うぶっ、くっ、ぐぅぅ……」

ハルヒ「んっ……。馬鹿ね、抵抗しても苦しいだけよ? ほんの少し口を動かすだけでいいのよ? なんなら唇をわずかに開くだけでもいいの」

キョン「う、う〜っ、んぶぅ! ぐぐぅ……!!」

ハルヒ「意地っ張り……。でもねキョン、気づいてるかしら?」

キョン「?」

ハルヒ「あんたが必死に顔を動かすのって、私の胸に必死で顔をこすり付けてるのと一緒なのよ?」

キョン「!? ぶはぁっ!」

ハルヒ「キョンはおっぱい大好きなんだもんね? 顔をこすりつけて苦しいほどに埋まっちゃうほどに好きなんだもんね?」

キョン「ち……が……ぶぅ……!」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:28:52.78 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「キョンの呼吸で胸の表面が揺れるのよ。わかる? それが私にどんな快感を与えてると思う?」

キョン「ん〜、ん〜!!」ブンブン

ハルヒ「あんたが抵抗すればするほど、あんたは私を愛撫していることになるの!私の胸に必死に奉仕してることになるの!これがあんたのやってる抵抗の真実よ!」

キョン「(俺は……俺は……」

ハルヒ「ねえ、認めちゃいなさいよ。気持ちいいんでしょ? 私の胸に顔を埋めて嬉しいんでしょ? みくるちゃんより柔らかいわよ? そうだ! あの子に今のあんたの格好を見せてあげましょうか!」

キョン「やめ…………」

ハルヒ「ねえキョンわかる?!あんたの唾液で私の胸がてかってるの、わかる? これ、全部あんたが塗りつけたのよ? あんたが私になすりつけたの!」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:38:08.77 ID:Kw5EHri00

キョン「(俺は……俺は……何をしてる? なんでこんなに苦しんで我慢している……?)」

ハルヒ「ああっ! 乳首にキョンの唇こすれちゃう! 唇の間にはさまれそうよ! 挟んで! その唇で吸っていいのよキョン! あんたが自分で吸うの!」

キョン「(俺の上で踊っているのは誰だ? ハルヒだ。 どんなハルヒだ? いつもの? 違う、 ほとんど肌を露わにしたハルヒだ)」

ハルヒ「認めちゃいなさい! んぁっあ! あんたはっ! 私の、団長のんんぅ! 胸で溺れて、くっ、ああああ! もっと溺れたいって思ってるんだって!!」

キョン「(俺の顔の上にあるのはなんだ? ハルヒの胸だ。 何故だ? ハルヒは何故俺にこんなことをしてる?
    決まってる、俺を調教するためだ。 なぜ? ハルヒが望んだからだ。 どうして? 知るかそんなこと
    このハルヒはいつものハルヒか? SOS団長、俺の席の後ろのいつものハルヒか? やたらやかましいあいつか?違うだろ
    いつものハルヒじゃない。じゃあなんだ。俺はなんだ。いつもの俺だ。それがなんでこんなことになってやがる。
    なんで俺だけこんな真面目に頑張ってる。意味はあるのか、無いだろうさ。ならなんで頑張る?なんで?)」

ハルヒ「もっと!キョン、もっとあんたの唾液塗りつけて! わたしのおっぱいをあんたで溺れさせなさい!キョン!」

キョン「(もう、知るか)」

長門「……マーヴェラス」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:44:36.13 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「!? あっう! ひぅぅ!やあっあぁ! キョン?! キョン!!」

キョン「いいさ、もういいんだ。素直になっちまえばいいんだ。ハルヒ、お前の胸で、溺れさせてくれ……」

ハルヒ「……っ! ふふっ、キョン、いい子ね。やっと素直になってくれた」

キョン「ああ、もういいんだ。我慢しなくていい、そうなんだろ、ハルヒ……?」

ハルヒ「そうよ、キョン。あんたはもう自分を偽らなくていいの。これが欲しいんでしょ? 私の胸が、食べたいんでしょ?」

キョン「ああ……そうだ(ハルヒの胸、蝋燭の明かりで、俺の唾液で、あんなに淫靡に光ってて)」

キョン「お前の胸……、最高に綺麗だ、ハルヒ」

ハルヒ「……そうよ、あんたは私の胸に溺れるの。溺れていいのはあんただけなのよ、キョン」

キョン「ああ、溺れさせてくれ……。今、すぐにでも」

ハルヒ「ふふふ……駄目よ」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:46:51.24 ID:Kw5EHri00

キョン「!?」

エロージェントA〜Z「!?」

森「あぅん!?」

新川「……ふぅ」

長門「…………」シュッシュッ! シュッシュッ!

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 18:51:52.22 ID:Kw5EHri00

キョン「なん……なんでだ! どうして今更駄目だなんて……!?」

ハルヒ「示すの」

キョン「しめ……す?」

ハルヒ「あんたが認めた証、あんたが溺れた証を、自分で示すの、キョン」

キョン「どうやって……」

ハルヒ「私はこの椅子に座っているだけにするわ。ここまで来なさいキョン。這いずって私のところに来なさい」

キョン「行くさ……行ってやる……行かせてくれ、ハルヒ。おまえの元へ」

ずり……ずり……

ハルヒ「いい子だわ、キョン。這いずってでも私を求めてくる、それでこそキョンなのよ」

キョン「ああ、俺は、お前を求める。それが、俺なんだ……」


モゾモゾ ゴソゴソ

妹「……おしっこ」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 19:06:30.17 ID:Kw5EHri00

キョン「ついたぞ、ハルヒ……」

ハルヒ「偉いわね、キョン。ごほうびよ。ん……」ツツー……

キョン「ハルヒの……唾液……ああ!」ピチャン……コクン

ハルヒ「……どうかしら、ごほうびの味は? いってごらん?」

キョン「こんなに、こんなに甘いなんて……信じられないくらいの甘さだ……」

ハルヒ「私の胸はあんたの唾液で溺れたの。あんたは私の唾液でどこを溺れさせたいのかしらね?」

キョン「お前が溺れさせてくれるなら、どこでもいい」

ハルヒ「……ねえキョン、ここ、キスして」スッ

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 19:10:52.02 ID:Kw5EHri00

くっそ、米やりすぎたか……


キョン「足に、か? おまえが望むならどこだって、クンニだって喜んでやるのに」

ハルヒ「それは、別のご褒美よ? 踝にキスしなさい。ゆっくりと、そして徐々に舐め上げていくの」

キョン「ああ……、お前のどこだって、丹念に舐め上げてやるさ……」レロ……チュ……

ハルヒ「ああ……上手よ、キョン。あんたの舌使い、すごくいい……」

妹「はるにゃんいないー……」トテトテ

ペチャ……ピチャ……
ボソボソ……

妹「? キョン君の部屋、ちょっと明るい……」

妹「きょんく……?!」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 19:15:55.35 ID:Kw5EHri00

長門「……!」キュピーン シュッ

妹「……! ? (声が出ない……? 身体もここから動けないよう……キョン君……はるにゃん……?)」

妹「(二人、何してるの? はるにゃん、裸だけどなんだか綺麗……蝋燭で光って、お姫様みたい……)」

妹「(? キョン君、はるにゃんの足元で何してるのかな? ……!? あれ、舐めてるの?)」

妹「(キョン君、はるにゃんの足のとこ、舐めてるの? なんで、どうして……?)」

妹「コクン……(なんであんなに嬉しそうなのかな。なんではるにゃんはあんなに綺麗に笑ってるのかな)」

妹「(なんで、おっぱいがドキドキしちゃうんだろう……。なんで、こんなに心臓のとこ、苦しいのかなあ?)」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 20:46:05.66 ID:Kw5EHri00

妹「(なんだろうこれ……キョン君をみてドキドキするのは、キョン君のことが好きだからかなあ?)」

妹「(でも……はるにゃんをみてるともっとドキドキする……。はるにゃん、綺麗だなあ……)」

ハルヒ「いいわ、キョン。そのまま上に上がってきなさい。口は離しちゃ駄目よ? 離したらまた最初からだからね?」

キョン「ん……ちゅぅ……れろ……れろ……」

ハルヒ「そう、膝も皿の形になぞって綺麗に嘗め回すの。膝の裏側も丹念にね……。もう左足が半分あんたの唾液に溺れてきてるわね……」

キョン「はぁ……はぁ、んちゅう……」ピチャピチャ……

妹「(キョン君、はるにゃんに言われた通りにやってる。はるにゃん嬉しそう。キョン君もうれしそう。なんでだろ、私もあんなふうにさせてみたいなぁ。キョン君、私がお願いしても同じにしてくれるのかなぁ?)」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 20:52:19.24 ID:Kw5EHri00

妹「(キョン君に、私の足とか舐めてもらいたいな。おねがいしたら、おへそも舐めてくれるかな? もしかしてもしかして、ちゅーとかもしてくれるのかな?)」

妹「(いいなあ、はるにゃんいいなあ。わたしもキョン君に同じことしてほしいよぅ。ううん、させてみたいよぅ。うう、なんかもじもじしちゃうぅぅ)」

ハルヒ「そこは駄目よ、キョン」

キョン「どうしてだ……ここが、ここが一番欲しいのに! なんでさせてくれないんだハルヒ!」

ハルヒ「だって、あんた最初に拒んだじゃない。部室で、いやがったじゃない? キョンのいやがることはね、したくないのよ?」

キョン「いやじゃないさ、本当は全然いやなんかじゃない! 欲しかったから、だから本心を必死に否定していただけだ! 俺が馬鹿だったんだハルヒ! おまえのそこをおれにくれ!」

ハルヒ「ここを……?」

キョン「ああ……欲しいんだ、ハルヒ」


245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 20:56:32.03 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「じゃあ、あげない」

キョン「そんな、俺を、俺を許さないのかハルヒ! 一度でもお前を否定したからか! そうなのか!?」

ハルヒ「違うわ、キョン。あんたが欲しがるからよ」ヌチャァ……

妹「(はるにゃん、どこをキョン君にあげようとしてるの? キョン君はどこを欲しがってるの? キョン君が欲しいって言ったら、はるにゃんのかわりにいっぱいあげるのに……!)」

キョン「欲しがったら、もらえないのか……?」

ハルヒ「ううん、逆よ。欲しがってるなら、最高の状態であんたにあげるわ。ごほうびとして、ね」

キョン「ごほうび……だと?」

ハルヒ「明日よ」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:04:13.96 ID:Kw5EHri00

長門「……(そう、明日。今日はまだ本当の隷属への扉を開けただけ)」

森「今日のシナリオは最後までいかない、いけない。今日は彼への調教日。熟して刈り取る頃には、至上のエッセンスが散りばめられているでしょうね」


ハルヒ「今日は私があんたを導いてあげる。だけど明日は違うわ。あんたが自分の力で私を満足させてみなさい。それができたら……ここ」クパァ

キョン「う……ああ……」

ハルヒ「ここを、あんたにあげる……ね、がんばりなさい? ……キョン」

キョン「…………はい」

妹「(……ッ! あそこって、大事なところだってお母さんが言ってた……。そこをキョン君にあげるの? はるにゃんは、大事だからキョン君にあげるの……?)」

妹「(キョン君、そんなにここが欲しいんだ……。はるにゃんのが欲しいんだ。私のも、欲しがってくれる、かなぁ?)」ドクン……

長門「……新しい血が、脈動してる」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:11:02.43 ID:Kw5EHri00

チチチ チュンチュン

キョン「ん……う……朝、か?」

キョン「……なんか妙にのどがひりひりするな……」

キョン「昨日はなんかしたか? 昨日……ハルヒ? ……!! 」

キョン「っあ、ああ……。俺は、やっちまったのか? あれだけ勝負と息巻いていて、ハルヒの誘惑にあっさり陥落しちまったのか……?」

キョン「手足が縛られた感触がしっかり残っている。と、いうことはだ……。やはり現実か」

キョン「うおおおおおおおおおおおお!!! 俺のバカヤロウ! なんっつー取り返しのつかないことを!」

コンコン

キョン「ビクッ)!?」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:15:50.72 ID:Kw5EHri00

キョン「な、なんだ!?」

妹「キョン君、ごはん……」

キョン「……おう(ハルヒとことがシナリオ通りに進んだということは、こいつも当然俺たちの絡みを目撃……)」

妹「……えへへ、おはよ、キョン君。よく眠れた?」

キョン「あ、ああ。おまえはどうだ(んn、普通だな?)」

妹「うん、なんかすごくすっきりしてるんだよ! はるにゃんのおかげかも!」

キョン「そうか、ハルヒの……あいつなんかしたのか?」

妹「ううん、してもらってないけど、見せてもらっただけ」

キョン「!? な、何をだ? というかだな、一つ聞きたいんだが、お前夕べはちゃんと自分のベッドで寝ていたか?」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:20:36.35 ID:Kw5EHri00

妹「一回おトイレに起きたよ」

キョン「……何か変なもの見たり聞いたりしたか? いや、見たり聞いたりしてなきゃそれでいいんだが」

妹「何かあった?」

キョン「いーやなにもないぞ大したことなどなにも起きていないからお前は一切気にするな」

妹「? ふーん 変なキョン君。ご飯冷めちゃうよ」

キョン「ああ、すぐ行く(おかしいな、何も見ていないのか? それならそれでむしろ歓迎すべきだが)」

妹「あ、そーだキョン君、あのね、昨日はるにゃんにしてたみたいなことね。……いつか私にもしてくれたらうれしいなーえへへ」

キョン「ぶぇっほげほげほっ! おまえ……! 何を……!?」

妹「さ、シャミもごはん〜」パタパタ

キョン「……最悪、だな」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:25:52.18 ID:Kw5EHri00

キョン「……よう」

ハルヒ「おっそいわよキョン! 妹ちゃんなんか早くからおきて手伝ってくれてたってのにあんたは全く」

キョン「すまん」

ハルヒ「ほら、ちゃっちゃと食べちゃいなさい。朝食作ってやったんだから感謝しなさいよ!」

キョン「あ、ああ……」

妹「はるにゃんお料理も上手だね! いいなあ」

ハルヒ「妹ちゃんも修行すればこれくらい楽勝よ! おっぱいもね」

キョン「ゲェッホ! ゴホッ! お前は朝から何を……!」

ハルヒ「何よキョン、きたないわね。さっさと食べなさい。私はもう食べたから学校先に行くわよ」

キョン「何、もうそんな時間か? あ、それよりハルヒ、お前昨日の……」

ハルヒ「ああそれとキョン、あんた学校行く前にちゃんとシャワー浴びてきなさいよ?」

キョン「ん、なんでだ?」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:30:44.92 ID:Kw5EHri00

ハルヒ「なんでってあんた、そんなこともわかんないの?」

キョン「……ああ」

ハルヒ「……匂うわよ? 乾いちゃってるから余計にね」

キョン「なんの話だ」

ハルヒ「……じゃ、お先に」カチャ

キョン「あ、おいハルヒ」

スッ

ハルヒ「ボソッ)お互いの色んな液、乾いちゃってるからね? ちゃんと洗っておきなさい……」

キョン「……っ!(ゾワッ」

ハルヒ「……今日はご褒美の日よ、しっかり我慢しておきなさい。じゃあね、妹ちゃん」

妹「はるにゃんばいばーい」

キョン「…………(ゾクッときたぜ、腹の奥からな)」


258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:35:15.00 ID:Kw5EHri00

妹「……ねえキョン君、お風呂入るの?」

キョン「……ああ、そうするさ。身だしなみは大事だからな」

妹「ふーん、じゃあじゃあ、お風呂で昨日のはるにゃんみたいなことしよっか?」

ゴチーン

キョン「そんなこと言うんじゃありません! というかそのことは忘れろ! いいな!」

妹「いたーい! えーでもあれやって欲しい……」

キョン「わ・す・れ・ろ! それとこのことは誰にも言うな決して言うなわかったな!」

妹「はーい……。キョン君のおこりんぼ」

キョン「それで結構。皿は洗っといてくれ」

キョン「はぁ、まったく最低だな。古泉になんと言ったらいいやら……。気が重いぜ」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:42:15.22 ID:Kw5EHri00

古泉「……彼は今頃どうなっているのでしょうか。彼女に対抗できたんだろうか……」

古泉「いえ、その望みは薄いですかね。機関が全面的に極秘バックアップしているうえ、あの長門有希まで味方についている」

古泉「彼一人で太刀打ちできるとは思えませんね。一度目は完敗といったところですか」

古泉「ですが、二度目。今日さえなんとかすることができれば、彼らは、いや、僕らはいつものSOS団に戻れる」

古泉「もっともこの体たらくでは彼の元へ参じることもできない。負けは決まったも同然ですか。世界はどうなってしまうんでしょうね」

森「ほんとうにどうなるのかしらね。あなたはどういう世界が創造されるとおもってる? 古泉」

古泉「……! 森 園生! あなたは!!」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:47:10.46 ID:Kw5EHri00

森「そう怖い顔をしないで。元はといえば機関を裏切ろうとしたあなたが悪いのだから」

古泉「だからといってこんなやりかたが!」

森「所詮私たちは裏方なの。裏方は暗部。暗い仕事はお手の物。あなたもそれを承知で機関に入ったのでしょう?」

古泉「ここまでやるとは聞いていませんでしたが」

森「それでも察しはついていたはずよ? 違う?」

古泉「……ふっ、そうですね。そうでしたよ。僕としたことが忘れていたようです」

森「急に素直になったわね。でも重要な情報は教えられないけどね」

古泉「…………」

森「だから怖い顔をしないの。天使の様な顔が台無しよ?」



264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 21:54:38.53 ID:Kw5EHri00

古泉「天使ですか、そう、天使ですよ。そもそも『少年調教』などという小説が出回ったのがいけないんですよ!」

古泉「こんな本さえ涼宮さんが手にしなければこのような事態は起きようがなかった! 彼だって調教されるような目にはあわなかったんです」

古泉「しかも8巻にいたってはまるで見ていたかのように内容が彼ら二人に一致している。偶然にしてはできすぎです! これも機関が仕組んだことなんでしょう?」

森「…………」

古泉「それに作者のスノウ・モーリーとかいうカナダ人。この方は実在しませんね? 一体いつからこの計画は動き始めていたんですか、森さん」

森「その聡明さがあなたの命を縮めるのよ、一樹。けど、だからこそここまで気づかなかったとも言える」

古泉「? なんの話を……」

森「単純。されどそれ故に読み違えることはままあるものね」

森「私のフルネーム、いってごらんなさい」

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:00:16.64 ID:Kw5EHri00

古泉「森 園生 もり そのう……!?」

森「そうよ、やっと気づいてくれたようね」

古泉「あなたが……『少年調教』の作者……?」

森「ただ名前を入れ替えていじっただけ。それなのに身近すぎて気づけない。よくある話です」

森「8巻は彼女の為だけに紡がれた物語。1〜7巻は世間へこの本の存在を広く認知するためだけに創られたの」

古泉「なんでそこまで壮大にする必要があったんですか……」

森「機関にも派閥はあると言ったでしょう。それに私の趣味を生かせる作戦であった」

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:05:57.33 ID:Kw5EHri00

古泉「趣味……ですか?」

森「少年を調教することよ」

古泉「!?」

森「ノンフィクション。まあ多少脚色も混ざってはいるけれど、天使の様な少年たちを堕落させることに、私は喜びを見出していました」

森「組織にそれがばれたのが3人目の時。ですが私の行いを黙っている代わりに、ある計画への参加が交換条件として示された」

古泉「それが今回の……というわけですか」

森「ねえ、古泉。8人目は天使とは言えなくても、彼にはずっと抑えられない情熱を抱いていたわ。できればあなたの代わりに学校へ潜入したかったくらい」

森「でも実際はそれは叶わなかった。彼は彼女のものと決められていた。だから私は彼女になりきって、彼を小説の中で犯し続けた」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:11:07.32 ID:Kw5EHri00

森「本の中では、かれは私の自由にできた。それこそどんな調教にも、醜い要求にも応えてくれた。それがどんなに喜ばしいことだったかわかるかしら」

森「けど現実には、残酷な結末。どんなに私が望んでも、彼は私の手の内には入らない。それがどんなに私の心を削っていったかあなたに想像できる? いえ、きっとあなたには想像できたはね。だってあなたは……」

古泉「やめてください。ぼくはそんな……」

森「隠さなくてもいいわ、古泉。判っているのよ、あなたは同類だって。初めて班を組んだ時からずっとね」

古泉「違う……ぼくは」

森「もういいでしょう古泉、素直になるの。気持ちを、心をさらけだしなさい」

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:16:21.77 ID:Kw5EHri00

古泉「僕は……僕は」

森「結局、私たちは表には出れないの。一生彼女の陰で生きて、彼女のストレスの後始末をして終わるの」

森「だから私は、彼女へのせめてもの復復讐として、本の内容を今までにないえぐさで書き上げたのよ」

古泉「ですが……彼女は僕達には神にも等しかった。何故復讐なんて言葉を……」

森「神に弓を引く天使だって、いなかったわけではないわ。わかるでしょう?」

森「本当なら、綺麗に彼らを結ばせることだってできた。本来の8巻はそういう内容と結末だった」

古泉「本来……は?」

287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:21:47.00 ID:Kw5EHri00

森「ふふっ、そもそもあんな結ばれ方をする必要があるとでも?」

古泉「それは……ですが作戦前の説明では、異常な状態での結びつきほど固いものだと……」

森「その分、壊れ方も尋常ではないわね」

古泉「森さん、あなたは……!?」

森「全てはでっちあげよ。データの捏造なんて機関ではお手の物。まあ、内部で最重要案件に対して行われているとは思いもいらなかったでしょうが」

古泉「何があなたをそこまで駆り立てたのです……」

森「さあ、今となってはきっかけなんて些細なものだったのかもね。でも、それが膨らんで膨らんで、いつしか自分でも抱えきれなくなってしまった時、何も見えなくなってしまった」

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:27:24.75 ID:Kw5EHri00

森「最後は賭けだった。彼女がこの本にどれだけ感情移入できるか。でもそれもあまり心配はしていませんでした」

古泉「長年、観察しつづけたから、ですか」

森「そう。どういう導入で、どういう展開にして、どういう驚きを与えるか。彼女の趣味嗜好を知る私には容易だった。あとは男性を彼に似せて、彼女が自然に脳内で補完さえすればいい」

森「結果は、ご覧のとおりよ」

古泉「そして二人は結ばれる。物語はそこで終わっています。しかし現実は続く。その最終的な結果がどうなるかは予測がつかない」

森「ええ、それで世界が終われば、それこそ私の理想通りです」

古泉「なら、彼女を、涼宮ハルヒを……」

森「殺せばよかったと?」

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:32:12.03 ID:Kw5EHri00

森「殺せるとでも? そして、それを試さなかったとでも?」

古泉「……」

森「だめでした。何度かやろうとしました。でもその度に、身体の奥、自分の身体なのに自分ではない誰かに止められるのです」

森「その絶望。慄き。あなたにわかる、古泉? 私は結局神に弓引く天使にすらなれなかった」

古泉「あなたは……本々が天使ではないのです」

森「そう、そうね。だから全てを成り行きにまかせることにしました。……もうつかれたんですよ、ふふっ」

古泉「哀しい笑いですね……」

森「古泉、あなたなら、いいえ、あなたにしかわからないこの痛みを、一緒に抱えてくれないかしら?」

古泉「僕が……あなたと共に、ですか? なんの冗談です」

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:41:59.17 ID:Kw5EHri00

森「あなたなら、私の9番目の天使になれると思ったんです」

古泉「僕は……そんな上等な存在ではありませんよ」

森「初めてあった時から、あなたには目をつけていました。この子なら本当の私の天使になってくれると。彼とは違い、堕ちた世界で私の隣にいれる天使になれると」

森「……お願いよ。もう一人で暗い所にいるのは辛いの。せめて最後の時までだけでいい、隣で羽を休めさせて頂戴……」

森「お願い、一樹……」

古泉「(僕は……ここまでのようです。この人の気持ちが、痛いほどにわかってしまう。分かりたくないのに、わかってしまうんです)」

古泉「(そんな彼女を放ってはいけません。彼女の隣にいなければならない。例え、救われない共依存だと分かっていても)」

古泉「(結局また、最後はあなた一人に頼ってしまうことになるんですね。ほとんど力になれなくて申し訳ないです。)」

古泉「(もしまた会えるならそのときは、みんなと同じ様に、あなたを呼ばせてもらいましょうか。友として、仲間として、あの呼び名を)」

森「一樹……一樹ぃ……」

古泉「また……あの部室で……」

299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:49:17.47 ID:Kw5EHri00

長門「……お宝ご開帳」

みくる「……ゴクリ」

長門「……これが、その場で起きた全てを記録した記録媒体」

みくる「く、ください! はやくぅ!」

長門「……ブツは」

みくる「これです! これ! ほんとうは私のお宝でしたけど、交換に出しても惜しくないこの映像が手に入るんですから! 後悔は、きっとしません!」

長門「……交渉成立。中身の確認を」

みくる「は、はい! さっそく……」

長門「……お茶」

みくる「さっそ……え? 長門さん、なんですかぁ?」

長門「……お茶、と言っている」ギロリ

みくる「……はい、少々おまちくださいね〜……」テテテテ

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:52:45.90 ID:Kw5EHri00

みくる「シクシク)……」

長門「……これが、初版限定『少年調教』作者サイン入り」ゴクリ

長門「……しかも100冊限定ブックカバー、垂涎物」

長門「……森 園生に頼んでも意味がない一品」ホクホク

みくる「……あの、お茶です(オズオズ」

長門「……ん」

長門「………………いい」ホッコリ

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 22:54:43.80 ID:Kw5EHri00

みくる「あの〜長門さん……?」

長門「……(チラリ」

みくる「み、見てもいいですか? この記録映像……」

長門「……好きにすればいい」

みくる「! は、はい! じゃあさっそくPCで!」

長門「……それは無理」

みくる「ふぇ?」

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 23:00:12.76 ID:Kw5EHri00

みくる「あの、無理ってどういう……?」

長門「……防コピー及び再生フィルターをかけている」

みくる「こぴ……フィル?」

長門「……物理的に現存する世界全てのPCでの再生は不可能。私がアクセスコードを入力しないかぎりただのがらくたディスク」

みくる「え……つまり……?」

長門「……再生用のコードが欲しければ、『少年調教』2巻限定版と引き換え」

みくる「…………そんなぁぁぁぁぁぁぁ!!」

長門「……見たくないならいい」

みくる「ひどいです長門さ〜ん! ふぇぇぇぇえぇん!!」

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 23:05:11.41 ID:Kw5EHri00

長門「……ならさっさとブツをもってくるべき」

みくる「うっ、うっ、今日のこの日をどれだけ楽しみにしてたと思ってるんですか! いくら長門さんでもあんまりだと思いますよ!」

長門「……」

みくる「私だって怒るときは怒ります! ディスク返しますから本も返してください!」

長門「……一度交換に応じた以上、再度の交渉はしない」

みくる「無効です! 詐欺ですこんなの!訴えますからね!」

長門「……やればいい」

みくる「ほ、本気ですよ!?」

長門「……法廷に証拠として提出するときだけ、再生コードを入力する」

みくる「?」

長門「……中身は未成年の裏物。どうなるかは……」

みくる「……本持ってきますね! 急いで行ってきま〜す!」

長門「……最初からそうしていればいい」

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 23:13:23.69 ID:Kw5EHri00

みくる「ハァッ、ハァッ! と、とって……ゼハァ! ブッハァッ! きま……した……よ?」バタン

長門「……ご苦労」

みくる「ディ、ディス、ディスクを……長門さん……」

長門「……もう再生できる。私は忙しい」ホクホク

長門「……これが『少年(『ry」ホッコーーーーリ

みくる「みれる……ついにキョン君と涼宮さんの……うふ、うふふふ」

長門「……キショ」

みくる「あ、そういえば、長門さんは現場で撮影してたんですよね? やっぱり生だと大分……?」

長門「……匂い、体温、臨場感、全てにおいて映像とは別次元」

みくる「うう……うらやましいですぅ……」

長門「……何度も動画再生を繰り返し、今では常時脳内再生」ニヤァ

みくる「……今笑いました?」

長門「……笑っていない。黙れビッチ」

みくる「……は〜い、えへへ」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/03(水) 23:24:40.89 ID:Kw5EHri00

長門「……今日は涼宮ハルヒは部室に来ない」

みくる「え、そうなんですか? じゃあ、思う存分このビデオを堪能しちゃっていいんですよね? うふふ、うれしいな〜」

長門「…………(涼宮ハルヒ『は』」

みくる「へえ〜キョン君最初はしっかり抵抗してるんですね、すごいです! あの涼宮さんの力を前にして……」

みくる「あっ! キョン君の両手足が! これは長門さんですね、ナイスフォローですぅ」

みくる「わっ! やっぱり涼宮さんの胸は綺麗ですね〜。大きくて形も綺麗……いいなぁ」

長門「……(ピク」

みくる「わっ、わっキョン君埋まってます! 涼宮さんの胸に埋まってますよ! やだ、こんなふうに……。おおきいとあんなふうに簡単に」

長門「……(ピピクッ」

みくる「や、や、乳首があんなところに……はぅ。顔、挟めちゃうんだ……。試してみたいな(ボソッ」

長門「……ブチッ)シャオラ!」

ボン! ボワー!

みくる「うきゃああああ! ぱ、パソコンが爆発しました長門さん! ディスクが、ディスクが!! いやああああああんn!」

長門「……知ったことではない」スッキリ

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 00:08:41.48 ID:AA7UDChO0

みくる「うう……ディスク……ディスクが……」カチャ ガチャ

長門「……〜♪」

みくる「! あ、ああ! やった!やりました長門さん! ディスクは奇跡的に無事です! これで、これで続きが見れますぅ!!」

長門「……チッ」

長門「……朝比奈みくる」

みくる「……はい?」

長門「……警告する。視聴中に声を上げることを禁止する。ヘッドフォンも着用。守らなければ容赦しない」

みくる「……肝に、銘じますゥ……」

長門「……ならいい」

みくる「…………ウヒヒ」カチャウィーン

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 00:11:37.18 ID:AA7UDChO0

みくる「…………」モジモジ

みくる「………………」モジモジモジ

みくる「……………………」モジモジモジモジモジモジ

みくる「……ンハッ……」ピクン

長門「……(こいつ)」

長門「……彼の気配(ニヤリ」

コンコン

キョン「……おう、二人だけか」

長門「……」

みくる「……ムフーッムフーッ」

キョン「朝比奈……さん? 一体何を必死に見ているんだ?」

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 00:17:12.14 ID:AA7UDChO0

キョン「なあ長門、朝比奈さんは何を必死に見てるんだ? 珍しくヘッドフォンまでして」

長門「……メスとしての情操教育中」

キョン「なんだそれは。朝比奈さん? 朝比奈さ〜ん?」トントン

みくる「ぅひぃ!! えっ! はっ?! や、ななななんですか!?」

キョン「……おお、驚かせてすいません朝比奈さん(俺もびっくりしたぜ)」

みくる「……ッ! きょきょきょきょくんんんん?? な、なんで……! (はっ、長門さんまた!?)」

キョン「なんでって、いや部活の時間だったし、ちょっと聞きたいこともありまして……何見てたんですか? そんなに必死に」

みくる「あ、この、これはですね、え、必死でした? 私必死でしたか? 」

キョン「ええ、そう見えましたが……。あとそれは俺のPCですが、朝比奈さんのはどうしたんです?」

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 00:21:33.35 ID:AA7UDChO0

みくる「え? 私のですか? えと、その、なんか調子が悪くて爆発しちゃいまして、勝手にキョン君のを借りてましたごめんなさい!」

キョン「いえ、使うのは構いませんが。爆発ですか? 一体どういう使い方をすればそんな風に……」

みくる「いえいいんです私の使い方が悪かったんです! すいませんちょっとお手洗いにいかせて!」

キョン「え、あの、朝比奈さん? 朝比奈さん!? なんでトイレにPCを持って行くんだ……」

長門「……」

キョン「……なあ、長門、ちょっといいか」

長門「……」コクン

キョン「ん、そうか実はな」ガタン

キョン「ん? なんかこの椅子湿ってるな。朝比奈さん汗でもかいたのか?」

長門「……(あのホルスタイン」

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 00:59:33.93 ID:AA7UDChO0

風呂上がったら、下着が無くってハルヒ状態 3月4日はノーパン記念日

キョン「椅子変えるか。……で、聞きたいことがあるんだ。いや、聞いてほしいこと、かもしれんが」

長門「……」

キョン「昨日のことだ。おまえならもしかしたらもう知っているかもしれんがな」

長門「……」

キョン「……。例の『少年調教』って本な。それでハルヒがああなったのは周知だと思う」

長門「……わかっている」

キョン「恥ずかしい話だと思ってるが、今のところ、そうだな、昨日の時点まではその本の内容通りに俺とハルヒの現実が動いちまってる」

キョン「お前や朝比奈さんなら知ってるな? 本の内容通りのことが、俺とハルヒの間にあったんだ……」

キョン「古泉から聞かされていた通りになっちまった。なんとか回避しようとはしたが、結局努力の甲斐なく……。いや、きっと努力なんてしてなかったのかもな、俺は」

長門「……」チクン

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:05:39.58 ID:AA7UDChO0

キョン「本気ならあいつの誘惑やら力なんて抵抗できる、そう思ってた。……甘かったんだな」

キョン「あいつの口車にうまく乗せられたってのもあったが、それも全部油断した俺が悪い、自業自得ってやつだ」

キョン「ハルヒに命令されるままにあいつの身体に溺れて、あげくそれを妹に見られた。……笑えるぜ? 朝、妹がなんて言ったと思う?」

長門「……言わなくてもいい」チクンチクン

キョン「いや、聞いてくれ。頼む……長門」

長門「……」

キョン「自分にも、ハルヒにしたようなことをしてくれ、だってよ」

キョン「……耳を疑ったさ。俺のせいで、俺が不甲斐無いせいで妹までハルヒの力の影響を受けちまった。まさか家族があんなふうになるとはな」

キョン「まだ、どこかで甘えがあったんだな。ハルヒなら、そこまで露骨に力を振るわないだろうっていうな」

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:13:13.53 ID:AA7UDChO0

キョン「……また同じ事を言われたら、俺はどんな顔をして、どんな言葉をあいつにかけてやればいい?」

キョン「いや、そもそも俺にあいつを怒る資格があるのかもわからん」

長門「……」ズッキンズッキン

キョン「このままあいつを受け入れちまえば、それで全部楽になると思うか? 全部片付いちまうのか?」

キョン「古泉にも連絡がつかない。朝比奈さんは……まあよくわからん。今相談できるのは長門、お前だけだ。いつも頼りにしてばかりで本当に悪いとは思ってる……」

長門「……」ズッキンバッキンジックジック!

キョン「……今回ばかりはお手上げだぜ。もう、あいつのせいで奔走するのにも疲れちまった。いっそ、流れにまかせてみるのもいいにかもな?」
キョン「情報統合思念体だっけ? お前の親玉達も、俺とハルヒがそうなることを望んでるのか? 少なくとも、古泉の機関はそうだったみたいだぜ」

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:20:17.95 ID:AA7UDChO0

長門「……(これは?心が、痛い?」

キョン「もしかしたら未来世界もそうなのかもな……。なあ長門、俺はどうするべきだ。このまま本の通りにあいつとくっつくか。それとも断固それを拒むか?」

キョン「……もう、俺には何も考えられないのさ」

長門「……あなたは……あなたは、自分がそうしたいと思うことをやるべき」

キョン「……俺の、したいことだ?」

長門「……そう。あなたがしてきたことは、いつも結果的に世界を改変から救ってきた。私もあなたに救われている」

キョン「俺がお前を救ったことがあったか? 救われたことは何度でもあるが」

長門「……救われている。少なくとも、私はそう感じた」

長門「……感じる、そう思えることも、きっとあなたのお陰」

長門「……自ら情報連結を解除するということすら、あなたと過ごさなければ考えもしなかった」

キョン「俺は……お前を変えたっていうのか?」

長門「……私は、三年前よりもずっと人間に近くなっきていると感じている。それは誰よりも、あなたの影響」

375 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:25:36.89 ID:AA7UDChO0

長門「……私が涼宮ハルヒから力を奪って、情報統合思念体から抹消措置を受ける可能性があった時もそう」

長門「……あきらめないあなたがいたから、私はここにいる」

キョン「長門……」

長門「あなたが諦めないなら、私はあなたに協力する。例え情報統合思念体の利益に反することであっても」

キョン「……ありがとうな、長門」

長門「……いい。これでもあなたへの恩は感じている」

キョン「ははっ、恩なら俺も背骨が曲がるくらい背負ってるぞ? ……お前がいてくれて助かった」

長門「……」



みくる「(……あれ? なんか……長門さんがずるくないですかぁ?)」コソコソ

381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:32:14.63 ID:AA7UDChO0

キョン「よし……そうと決まればさっそくだな! まず長門、俺があいつとくっついた場合、世界はどうなる?」

長門「……予測不能。このまま安定する可能性が最も高いが、幾許かの改変は見られるはず」

キョン「たとえば?」

長門「……まず、あなたと涼宮ハルヒが女王と下僕の関係に変わる事。それもだらけた肉体関係が継続する」

キョン「……ちょっと、遠慮願いたい展開だぜ。本の通りだとそうなるわけか」

長門「……そう。加えて、古泉一樹が所属している機関の超能力者は、その力が消えると思われる」

キョン「そりゃまたなんでだ?」

長門「……涼宮ハルヒが、あなたという共依存できる安定した対象を手に入れるから」

長門「……結果、彼ら機関の能力の使い道がなくなり、自然に彼らは消滅する。おそらく古泉一樹も」

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:40:17.96 ID:AA7UDChO0

キョン「古泉が、消える? なんでだ! 消えるなら力だけでいいだろうが!?」

長門「……力を持っていた人間の記憶を消すより、その人間自体を消すほうが早い。もともといなかった者と考えれば周囲とのつじつまも合う」

キョン「そんな馬鹿な話しが……!」

長門「……あくまで過程。だが可能性は高いと断言できる」

キョン「なら、朝比奈さんたち未来人は?」

長門「……この時間軸に朝比奈みくるの異時間同位体を確認していない。事が起きる直前から」

キョン「つまり?」

長門「……この流れは彼らにとって規定事項か、もしくはすでに彼らの時間軸から外れ、この時間軸に干渉できなくなっているものと推定できる」

キョン「じゃあ朝比奈さんは?」

長門「……時空漂浪者。いわゆる迷子。彼女がタイムトラベルできるか確認してみればいい」

長門「……朝比奈みくる、どう?」

ガチャ
みくる「で、できないですぅぅぅぅう!! キョン君! 私未来に帰れなくなっちゃいましたあああああああああ!」

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:45:20.55 ID:AA7UDChO0

長門「……これで確定。未来人にかんしては後者」

キョン「じゃあ、もうここはハルヒが創った世界に変わってるってことか?」

長門「……そう」

みくる「ふえええええ、きょんくぅぅぅぅぅぅぅん! 私、私どうしたらいいんですかああああああ?!」

キョン「……朝比奈さんはいつものこととして、なんてこった……。俺があいつの誘惑に負けたってだけで、もうそこまで……」

長門「……責任の一端は、私にもある。そこの牛にも」

キョン「何……? どういうことだ長門」

みくる「ビクゥッ!)」オドオド

長門「……今回、機関と手を組んで涼宮ハルヒを焚きつけたのは私たち」

キョン「おまえらが……? なんで……」

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 01:51:41.18 ID:AA7UDChO0

みくる「そ、その、ええと……」

長門「……簡単に言うと、あなたと涼宮ハルヒの絡みが見たかった」

キョン「……おい」

みくる「ち、違うんですよ? その、『少年調教』の8巻の中身があまりにキョン君達に似てて、それで、これが涼宮さんとキョン君だったらどうなるのかな〜? って思ってたら未来から指令がきて……」

キョン「どんな、指令です?」

みくる「……あのぅ、今回は一切手を出さず口を出さず、ただ自由行動をしてればいいって……」

キョン「小学生か……」

長門「……私は別のヒューマノイドインターフェイスと接触した機関の人間と共同で作戦を組み、涼宮ハルヒの情報フレアを観察する、と命令を受けた」

長門「……その際、私は直接バックアップはせず、主に二人の肉体的接触を観察しろと」

キョン「なんでそんなピンポイントな命令をおくったんだ思念体は」


389 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 02:00:07.73 ID:AA7UDChO0

長門「……あなた達人間の繁殖行動は、我々からみればひどく非効率」

長門「……だが非効率ながら多種多様な絡み要素があり、その複雑で多様性に満ちた行為は実に観察しがいのあるもの」

長門「……我々の重要な観察案件でもある。個人的にも実に充実した時間をすごせた」

キョン「……なあ、長門。つまりおまえはあの場にいたってことか?」

長門「……因みにあなたを拘束したのは私。結びは某SM雑誌のソフトなやりかたを参考にした」

キョン「確かにあまり痛くなかったがな! それ以前におまえにこっそり観察されていたことが重大な案件だよ!」

長門「……ディスクにも焼いた。朝比奈みくる・ホル・シュテインがそのディスクをさっきまで見ていた」

キョン「…………」チラリ

みくる「…………てへっ☆」

長門「……チっ」

キョン「最悪だな、ああ、最悪を通り越してどこにいけばいいのか手探り状態だぜ全くなあ!!」

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:11:32.08 ID:0/Cz1FEA0

長門「……嘆かないで。あなたは可能性の獣だった」

みくる「(あ、思い出しちゃった)」ジュンジュワー

キョン「嘆かずにはおれんわ! ……そうか、全部見られちまってたか。でもな、長門」

長門「……何」

キョン「確かにお前が機関と手を組んでたってのはショックだったさ。でもそれはもう過去のことだ。そうとっていいんだろ?」

長門「……構わない。今から私はあなたのために行動を開始する」

キョン「……なら、俺はお前を信じてやるだけやってみるだけだ」

みくる「が、頑張りましょうね! キョン君、長門さん! 私も未来のために何か……」

長門「……あなたは数に入っていない」

みくる「えぇぇ?!」

長門「……未来とも交信できず、どの時間軸にも飛べない。完全に戦力外。ただの牛乳製造機」

みくる「ひ、ひどいです長門さん! 私だって何か……きょ、キョン君?!」

キョン「非常に残念ではありますが……」

みくる「……うぅ。正真正銘のマスコットキャラなんですね、私……ふええええん!」

468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:18:15.45 ID:0/Cz1FEA0

ID変わってるな

キョン「で、長門。さっきの続きなんだが」

長門「……あなたが涼宮ハルヒを拒んだ場合」

キョン「ああ、いつかおれとハルヒだけが閉鎖空間に閉じ込められた状態、あれが再現されるのか?」

長門「……その可能性は濃厚」

みくる「(涼宮さんとキョン君の絡み濃厚っだったなぁ)」

長門「……ただ、あの時とは状況が異なると思われる」

キョン「どう変わるってんだ?」

長門「……涼宮ハルヒが理想の依存対象とするあなたと、それを拒むあなた。どちらがその存在を望まれるか、ということ」

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:24:19.16 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……? もう一人、俺が現れる……か?」

長門「……あるいは、あなたと涼宮ハルヒの理想が具現化したあなたと入れ替わるか」

みくる「(キョン君を製造するのかな? 一人くれるかな、涼宮さん)」

キョン「そりゃ……、そりゃ俺が消えて、別の俺があいつや、お前らの傍にいることになるっていうのか」

長門「……そう」

キョン「……俺は、ここにいるあいつに必要にないから消されて、必要な別の俺を……。そりゃあんまりだぜ、ハルヒ……」

長門「……消されるとは限らない。可能性があるというだけ」

キョン「それでも意味はかわらんだろう! 今まで俺は何の為に生きてきた!? あいつのおもちゃになるためか? 冗談じゃねえぞ、そんなの!」

470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:29:48.31 ID:0/Cz1FEA0

長門「……それでも、あなたは唯一涼宮ハルヒが望んだ普通の人間」

長門「……今はその望みが人為的に歪められているだけ。機関によって」

キョン「どうすりゃもとに戻る」

長門「……現時点では判明していない。閉鎖空間が発生した時点で何らかの解決方法が見出せるはず」

キョン「……ハルヒが、本を読んだ記憶を消す……ってのはどうだ? そうすりゃ……」

長門「……それも可能だが、実行直前になって恐らく私は消去される」

キョン「却下だな」

長門「……」

長門「

471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:35:28.45 ID:0/Cz1FEA0

長門「……あなたが消されない可能性もある」

キョン「なんだって? だが……そうすると俺が二人っていう異常な状況が生まれないか?」

長門「……それはないかもしれない。閉鎖空間と現実のこちら、それぞれにあなたが一人づつなら」

キョン「……以前古泉が言っていた状況ができあがるってわけか」

キョン「だけどあいつはこうも言ってたな。閉鎖空間がハルヒにとっての現実になったとき、こっちはどうなるかわからんと」

長門「……鏡面世界として残る可能性はある」

キョン「どのくらいの可能性だ?」

長門「……私があなたを殺す可能性と同じくらい」

キョン「なら0じゃないか」

みくる「(やだ……キョン君かっこいいです……。)」ジュンジュワワー

473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:43:32.92 ID:0/Cz1FEA0

キョン「なら、俺はハルヒの要求を断る。そしてあいつを説得するか無理やり納得させて正気に戻す」

キョン「もし変な空間に閉じ込められても、別の世界に飛ばされても。あきらめないで駆けずり回って、打てる手は全部打ってやる」

キョン「そしていつものSOS団としてこの部室でおまえらと馬鹿みたいに騒ぐ。今まで通りにな」

長門「……私という個体も、そうでありたいと願っている」

キョン「いつもの迷惑なハルヒの能力、今回もそれをごまかすってだけだ。な〜に、やってやるさ」

長門「……できることは全て協力する」

キョン「なら心配することはないじゃないか。長門、お前がいれば百、いや万倍力ってやつだ」

みくる「(私は……?)」

長門「……でも、あなたがやるべきことはそう簡単ではない」

475 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:48:58.19 ID:0/Cz1FEA0

長門「……涼宮ハルヒの力に抵抗するのは非常に困難。本気で望んだ力に対して、私ができることもあまりない」

キョン「……おいおい、あまり脅かすな」

長門「……脅しではない。けれど、やれることは全てやるとも言った」

キョン「俺は何をすればいい?」

長門「……まずはあなたの精神的な抵抗値を大幅にあげる。目を閉じてリラックスしてほしい」

キョン「……ああ、ふー、こうか?」

長門「……じっとして」

ちゅ

キョン「!?」

みくる「な、長門さんなにしてるんですかぁ!?」

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:53:20.59 ID:0/Cz1FEA0

キョン「な、な、長門、お前……」

長門「……? 噛み付くよりも、脳に近い部位に直接注入したほうが効率的」

みくる「だ、だからってき、きき、キスなんてずる……あ、いえ、なんでも……!」

長門「……あなたたちが慌てる理由がわからない」

キョン「……いや、まあ。うぅん、ゴホン! こ、これでハルヒの誘惑に耐えられるってわけか?」

長門「……長くは持たない。ただ、あなたの理性と野生との揺り幅は大きく減らせる」

長門「……耐えられるうちに涼宮ハルヒを説得して」

キョン「……わかった」

479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 14:57:41.96 ID:0/Cz1FEA0

長門「……今からやれることはそう多くはない。とにかくあなたは耐えて」

キョン「ゴクリ)俺はなにを準備すりゃいい」

長門「……これを読んで、流れを把握しておいて。私の記憶から構成した8巻」

キョン「これか……。ここで読んだほうがいいか?」

長門「……家に帰ってからで構わない」

キョン「だが家には……」

長門「……問題ない。夜まで涼宮ハルヒはあなたの前に姿を現さない。それに舞台は家ではない」

みくる「あ、そういえば最後の舞台は公園でしたね〜」

キョン「外かよ……」

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:01:51.12 ID:0/Cz1FEA0

長門「……私も準備をしておく。古泉一樹のことはまかせてほしい」

キョン「やっぱりあいつの身になにかあったのか?!」

長門「……仲間に拘束されている。あなたを救おうとしたから」

キョン「救う……? あいつは今回のことを知っていたんだな?」

長門「……最初から。だからこそあなたを機関に逆らって救おうとした。個人的な感情で」

キョン「あいつ……、そんなに俺との友情を大事に思っててくれたっていうのか」

みくる・長門「(それはない)」

482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:07:06.58 ID:0/Cz1FEA0

キョン「ありがとうな、長門。一旦家に帰ってこいつを読んでみるさ。……また、会えるんだろ?」

長門「……必ず。でも気をつけてほしい」

キョン「? ハルヒにか?」

長門「……そう。私が述べたのはあくまで推論。全く違う状況が生み出される可能性もある。それ程涼宮ハルヒは予測がつかない存在」

長門「……だから気をつけて。でも諦めないでほしい。見えなくても、私はあなたに力を貸し続ける」

キョン「……ああ。またな、長門。朝比奈さんも」

ガチャ バタン

みくる「キョン君……」

長門「……。……朝比奈みくる、あなたに確認したいことがある」

みくる「……っ! ひゃ、ひゃい! なんですか!?」

483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:10:47.03 ID:0/Cz1FEA0

長門「……あなたに下された指令について」

みくる「え? でも、ほんとにさっき言った通りのことを言われただけで……」オドオド

長門「……本当に?」

みくる「……は、はい! 嘘じゃないですぅ!」

長門「……嘘だったらけつに牛乳瓶を突っ込んで体内にミルクを強制的に返還する」

みくる「嘘なんてつきませんよぅ! それに、返還ってなんですかぁ?! 私牛乳なんて出ませんよう!」

長門「……ならいい」

487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:16:33.27 ID:0/Cz1FEA0

長門「……未来側が手をださないであなたに自由行動をさせた」

みくる「はい」

長門「……なら、この件は未来からは確定事項である可能性がある」

みくる「え? でもさっきは……」

長門「……いたずらに彼を混乱させたくはない。それに、これが規定事項であった場合、彼が大いに傷つくと思われる」

みくる「長門さん……」

長門「……未来人にとっては、手を出さなくても特に問題がない事例であるということにもなる」

みくる「でも、私には……」

長門「……事前の命令内容を反芻すればいい」

489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:22:52.99 ID:0/Cz1FEA0

長門「……今回は一切手を出さず口を出さず」

みくる「はぁ」

長門「……つまりあなたが何をしようと何をされようと、それは予定されていた事柄の一つでしかない」

みくる「えっとぉ、つまり?」

長門「……あなたは空気」

みくる「……」

長門「……ある時点で未来側が干渉する可能性はあるが、全ては彼次第」

長門「……私は帰る。準備をするから」

みくる「……あ、長門さん……」

長門「……あなたは好きにすればいい。所詮空気……プ」

カチャ パタン

長門「…………あれが、キス」

長門「…………身体が、熱くなっている」////

493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:28:01.38 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……意気込んではみたものの、やっぱり不安ってのはあるもんだ」

キョン「だが、このままあいつの言うなりってのも癪だしな。やれるだけやってやるさ! ん、あれは谷口と国木田じゃないか」

キョン「……別の世界に飛ばされるなり、消されるなりしたらあいつらとも……。いや、考えないほうがいいな、こんなもんは。おーい、何してんだおまえら」

谷口「WA?」

国木田「やあ、キョン。今帰りかい?」

キョン「ああ、おまえらもか」

谷口「WA」

キョン「どうせ教室で女の話でもしてたんだろうがな?」

国木田「あはは、流石キョン。その通りさ」

谷口「WA! WAWAWA!? WA〜」

キョン「今更かくすな。お前のやることなんざお見通しだ」

谷口「……WA」

496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:32:53.14 ID:0/Cz1FEA0

国木田「キョンこそどうしたんだい? いつもなら部活動……団活動かな? 涼宮さんに引っ張り回されてる時間だろう?」

キョン「うちだって毎日活動してるわけじゃない。たまには休むさ」

谷口「WAWA〜WA、WA」

キョン「そうだな、たまには一緒に帰らないか? いいだろ国木田」

国木田「僕は構わないよ。キョンと一緒っていうのも随分久しぶりな気がするよ」

キョン「俺もだ。不思議なもんだな、前はよく一緒に帰ってたのに、最近じゃあすれ違いばっかりだったな……」

国木田「……キョン////」

谷口「WAnn……////」

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:36:13.18 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……とまあそういうことがあってだな」

国木田「あはは、キョンらしいや」

谷口「WAWAWAW」

キョン「っと、じゃあ、俺はこっちだからな。……また、明日な」

国木田「うん。ねえキョン、悩みなら相談に乗るよ?」

キョン「!? なんのことだ?」

国木田「今日のキョンはいつもと違って見えてさ、ちょっと……心配になっただけだよ」

谷口「WA?」

キョン「ははっ、心配するな、杞憂だそんなもん。だがありがとう国木田」


499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:39:50.83 ID:0/Cz1FEA0

キョン「じゃあな二人とも。明日遅刻するなよ」

国木田「それは谷口に言ってやってよ。今日だって遅刻だ」

キョン「それもそうか。谷口、それとおまえな、WAばっかりで何言ってるかわからんぞ? じゃあな」

国木田「じゃあねキョン」

谷口「WA!? WAWA、WA〜!?」

国木田「さあ? 僕にもわからないけど……言えるのは一つかな」

谷口「WA?」

国木田「死ね☆」ニッコリ

谷口「!?」

国木田「じゃあね。一緒にいるところ、あまり人に見られたくないんだ」テテテテテ


谷口「…………。びっくりだぜ」

501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:44:31.78 ID:0/Cz1FEA0

キョン「国木田にもわかるほど深刻な表情だったってことか……。しっかりせにゃならんな。ただいま」

がちゃ

妹「あ、キョン君おかえりなさ〜い。ねえ、これどうかな〜?」

キョン「!? ふ、服を着ろ服を! 全裸で走りまわるんじゃありません!」

妹「え〜? でもはるにゃんだって……」

キョン「あいつのことは忘れろ! いいな!」

妹「ぶー。じゃあキョン君がはるにゃんにしたことしてくれたら忘れてあげる!」

キョン「なんだと……?」

妹「だから〜、はるにゃんにしたことして? あとあと、はるにゃんのここ欲しがってたよね? キョン君にあげるから〜!」

キョン「なんてこった……」

503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:51:40.33 ID:0/Cz1FEA0

妹「ね〜きょんく〜ん」

キョン「(俺があいつの誘惑に負けたから……あいつの前で心がおれちまったから……)」

妹「……して? ちゃんとお風呂も入ったよ?」

キョン「(馬鹿だったけど、素直さが可愛らしかったこいつまで、ハルヒの影響で変わっちまった)」

妹「キョン君? はるにゃんの代わりにさせてあげるよ? キョン君」

キョン「(今ので、完全に決めたぞ、ハルヒ。俺はお前を拒絶する。今のお前を拒絶してやる)」

妹「う〜、キョン君! 無視は駄目なんだよ! きょn……」

ガシッ ギュウ〜

キョン「すまん……」



505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 15:57:10.94 ID:0/Cz1FEA0

妹「あ、キョン君? う、嬉しいけど痛いかも〜」

キョン「馬鹿な兄貴を許してくれるか」

妹「キョン君? なんであやまるの〜?」

キョン「お前にこんなことをさせるきっかけを作っちまった自分が情けないからだ……」

妹「……キョン君、泣いてる? よしよししてあげようか?」

キョン「こんなことをしてるお前が、させられてるお前が悲しくてな……」

妹「私のせい? 私のせいでキョン君泣いてるの……? どうして……? このかっこで、キョン君にお願いしたから?」

妹「キョン君困ってるの? ……やだ、キョン君泣いちゃやだ……ごめんなさい……! もうしないから泣かないできょんく〜ん!!」

キョン「……(ギュウ」

妹「ごめんなさい〜! ごめんなさ〜い! え〜〜〜ん!!」

509 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:01:21.09 ID:0/Cz1FEA0

妹「スヤスヤスピキュー……」

キョン「よく眠ってるな……。泣き疲れちまったか」

キョン「俺があいつと結ばれれば、こんなことは当たり前になっちまうってのか? いや、その時おれはその事にきづけるのか?」

キョン「そもそもそうなった時、あいつの隣にいるのは本当に今の俺か?」

キョン「もう変わっちまってるんだ。知らないうちにあいつの、ハルヒの望む世界に」

キョン「みんな変わっちまう。谷口は変だったがいつも通りだ」

キョン「……なあハルヒ。これは本当にお前が望んだ世界か……? 違うだろう? ハルヒよ……」

511 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:06:49.28 ID:0/Cz1FEA0

キョン「本の内容なんて誰が書いたか知らん。スノウ・モーリー? だれだそりゃ」

キョン「だがな、ハルヒ。これはスノウ・モーリーが望んだ、あるいはただ描いた世界だ」

キョン「俺たちに似てるからッて、そりゃお前が望んでることじゃないんだろうさ」

キョン「お前が望んでるのはこんな世界じゃない。本当に望んでるのは……。俺が望むハルヒも、今のおまえじゃあないんだ」

キョン「……SOS団はなんの為に作った。世界の不思議はおおいに楽しめたか? まだだろう」

キョン「取り戻してやるぜ。そして元の俺たちに還ってやるさ。そのためにハルヒ、俺はお前を正気に戻してやる!」

512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:11:06.94 ID:0/Cz1FEA0



prrrrrr prrrrrr

キョン「……なんだ」

ハルヒ『外に出なさい』

キョン「…………」ピッ

ガチャ

キョン「……制服、なんだな」

ハルヒ「当然でしょ? 私は学生なんだから。それにあんたもそのほうが嬉しいと思って」

キョン「本ではワンピースだったと思うが」

ハルヒ「本? なにそれ? まあいいわ、行きましょうキョン」

キョン「どこへだ……・?(公園、にか?)」

ハルヒ「……どこがいい?」

515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:16:23.62 ID:0/Cz1FEA0

キョン「どこって……決めていないのか?」

ハルヒ「冗談よ。行くわよ、学校に」

キョン「何だと……?(なんで学校なんかに……?)」

ハルヒ「私がそう決めたのよ。黙ってついて来なさい。……ご褒美がまってるんだから、ね?」

キョン「……!!」ドクン……

ハルヒ「ほら」

キョン「?」

ハルヒ「手」

キョン「なにを……」

ハルヒ「繋ぎなさい。これは紐であんたを縛る代わり。まさか学校まであんたにリード付けて行くわけにもいかないでしょ」

キョン「……」ギュ……

ハルヒ「……じゃ、行くわ」

516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:21:44.06 ID:0/Cz1FEA0

エージェントA「対象、家を出て行きますが……この進行方向は予定とは……」

森「……対象を追跡。行き先が判明し次第、そこの周囲に新たに観測地点を設けます」

新川「予定外ですな。そうそう上手くはいかないと」

森「そうですね(何故急に……。所詮人形は人形。創造主の意思には干渉できないとでも?)」

森「作戦は続行。本部との連絡は密に」

エージェントB〜Z「了解」

森「(一樹。結果がどうなろうと、私は後悔しないわ。もう後悔するという感情すらないのかもね……)」

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:26:45.35 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「ついたわね」

キョン「いいのか? いくら生徒といってもこの時間に……」

ハルヒ「平気よ。そんな気がするし」

キョン「そうかよ(気がする、か。そりゃ気のせいじゃなくて、お前が無意識に平気な状態にしてるだけだ)」

森「学校、ね……」

森「ストーリーが崩れた。まさか、初めて出会った場所で、なんて気持ちでいるのですか? そんなセンチメンタリズム……」

新川「作戦を見直す必要が……」

森「今更ですね。もう止まれませんよ、私たちは」

519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:31:21.70 ID:0/Cz1FEA0

機関 地下拘留所

古泉「始まっているころでしょうね」

古泉「僕はこんな所で何をしているのか……いえ、何もしていないか」

長門「……何かしたいなら、そう言って」

古泉「!? 長門有希……どうしてここに。いや、どうやって!?」

長門「……」

古泉「……いや、愚問でしたか。あなたなら容易でしょうね」

長門「……事は始まっている。だがあなた達の予定とは違った方向へ」

古泉「どういうことです……?」

523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:36:23.49 ID:0/Cz1FEA0

長門「……舞台は、涼宮ハルヒの意思によって学校へと変わった」

古泉「彼女が、そう望んだからですか?」

長門「……恐らく。この先はどうなるかは分からない。ただ、基本行動は本の通りになると思われる」

古泉「……なら、意味が無いでしょう。彼らは結ばれ、僕らはどうなるかわからない。この世界も」

長門「……彼は拒絶すると言った」

古泉「彼が? どうやって拒絶できるというんです? 彼女は神にも等しい……」

長門「……あなたを救うためでもある」

古泉「……ッ! 僕を……? 何故です! そんなメリットなどどこにも……!」

長門「……元に戻りたいと言っていた」

525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:43:16.21 ID:0/Cz1FEA0

長門「……また、あの部室でと」

古泉「……彼が」

長門「……あなたはどうしたい?」

古泉「僕は……あなたはどうなんです? 情報統合思念体の意思は?」

長門「……私がここにいる。それでわかるはず」

古泉「……あなたの意思で、というわけですか」

長門「……」

古泉「そう、そうですね……。もし許されるのなら……。堕ちた僕でも望んでいいのなら……」

古泉「もう一度、あの場所で……」

長門「……確認した。あなたをここから連れ出す。先程朝倉みくるの異時間同位体も出現していた」

長門「……現在のホルスタインよりは役にたつ黒毛和牛。恐らく目的は同じ」

古泉「……。お願いします、長門さん!」

長門「……(コクリ」

526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:44:17.28 ID:0/Cz1FEA0

朝倉……? 朝比奈だよ……朝比奈みくるだよ……

合体してキョ乳眉毛に……

532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:47:31.72 ID:0/Cz1FEA0

キョン「靴をとるから、手を離していいか?」

ハルヒ「まあ仕方ないわ。もともとここまでのつもりだったし。私は先に部室に行くから、あんたは5分後にくること。いいわね?」

キョン「ああ、わかった」

パタパタ

キョン「……はぁ」 ギ カチャ

キョン「ん? 手紙……?」

キョン「この便箋、まさか!」

534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:52:30.92 ID:0/Cz1FEA0

ホルスタインの肉は乳臭いよね

『お久しぶりですね、キョン君。 お気づきとは思いますけど、この手紙は今の私……、ええと、高校生の私が書いた物ではありません。
つまり未来の私ですね。ある事情で、今までそちらには干渉できませんでした。ですが一定の時間だけはそちらに飛ぶことができたのです。
本当なら会ってお話ししたかったけど、それはできなかったの。ごめんなさい。
本当に伝えたいことはここからです。一言だけ。

あなたは、キョン君です。他の誰でもない。彼女の王子様

これだけ。あとはあなたに託されています。その時代の私をよろしくね。空気は人間には大事なんですからね?』

536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:55:41.93 ID:0/Cz1FEA0

キョン「相変わらずわけが分かりませんよ朝比奈さん……」

キョン「あとは俺に、か。ええ、そうですね。ここからは他の誰にもできない、俺の仕事です」

森「手紙……? 一体誰から。まさかあの子……?」

森「彼のロッカーの近づいた者を確認したものは?」

エージェントA〜Z「ネガティブ」

森「……(どうして。なぜこうも狂っていくの)」

537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 16:59:41.03 ID:0/Cz1FEA0

コンコン

キョン「入るぞ、ハルヒ」

ハルヒ『いいわよ』

ガチャ

キョン「なんの道具だ、そりゃ」

ハルヒ「なんだと思う?」

キョン「首輪に、ロープ……それになんだ? なんかのリモコンみたいな……」

ハルヒ「こう使うのよ」 カチッ ブィィィィィィィン

キョン「……いやな形と振動だな。まさか」

ハルヒ「あんた用のバイブ。感謝しなさい? 放課後急いで買ってきたんだから」

キョン「よく買えたな。準備のいいこって」

ハルヒ「あんたのためだもの。これくらいなんでもないわ」

キョン「俺の為、ね」

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 17:32:23.86 ID:0/Cz1FEA0

キョン「(正念場だな……)で、お前はそれで何がしたいんだ?」

ハルヒ「何って……。あんたにご褒美をあげるための下準備ってとこかしら」

キョン「昨日言ってたご褒美だな。だがなぜそんな道具が必要なんだ?」

ハルヒ「あんたは昨日私に示したわね、忠誠の証。あんたが私に溺れたって認めた証」

キョン「…………ああ、そうだったな」

ハルヒ「でもそれだけじゃ駄目なのよ。足りないの!」

キョン「……何が足りてない? これ以上なにを望んでる?」



551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 17:38:50.52 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「昨日のはあんたが私の身体に溺れた証。今日のはあんたが私のものになる証よ」

キョン「それが首輪と……バイブか?」

ハルヒ「やーね、違うわよ。これはただのオプション。ご褒美用の小道具よ」

キョン「……なら、何を以って俺がお前の物になった証にする?」

ハルヒ「昔の奴隷ってさ、家ごとに焼印を押されてたんですって。知ってた?」

キョン「焼き……印……?」

ハルヒ「そうよ。でもね、残念ながら私の家には焼印なんてなかったの。だから急遽作ってみたわ、これ」

キョン「なんだそれは……」

ハルヒ「これを熱するとこういう模様が浮かんでくるの。今はとりあえず朱肉でいいわね」

ポン

キョン「こりゃ、SOS団の……」

ハルヒ「そ。あんたとあたしには相応しいと思わない?」

553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 17:44:53.51 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……! ふざけるなよハルヒ……!」

ハルヒ「誰がふざけてるのよ。なに怒ってんのあんた」

キョン「ふざけてないならなお悪いだろうが! よりにもよってSOS団のマークだと? それを俺の身体に刻むってのかお前は!」

ハルヒ「もちろん私も刻むわよ? あんたには右胸、私には左胸。ちょっと熱いかもしれないけど、まあ仕方ないわね」

キョン「(確かにこういう描写はあった! あったがこれは、あんまりだろうスノウ・モーリー!? なんでSOS団のマークなんだ!」

ハルヒ「抱き合った時、私たちはこれが触れ合ってますます一つになれるの。ねえ、とても素敵じゃない? そう思うでしょ、キョン」

キョン「……思うわけがないだろうが」

555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 17:49:09.67 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「「ピクリ)……何ですって?」

キョン「俺がそんなことをされて喜ぶとでも思ってるのか、お前は」

ハルヒ「どうして嬉しくないのよ! そこは泣いて喜んで跪くところよ! そうしなさい、飼い主の命令よ!」

キョン「そうする『ところ』か。飼い主か。なあハルヒ、『団長命令』じゃなくて『飼い主の命令』なのか」

ハルヒ「……? 何が言いたいの、キョン。何かおかしいところがあった? 何を笑ってるの! 答えなさい、キョン!」

キョン「SOS団は俺とお前だけじゃなかった。そうだろう」

560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 17:54:27.66 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「え……?」

キョン「その焼印のマークはSOS団のものだ。なら俺とお前だけじゃない。長門、古泉、朝比奈さん、それに準団員の鶴屋さん、コンピ研。
     その全員に関わりがあるマークだ。どうして俺とお前だけに相応しいなんていえる?」

ハルヒ「…………」

キョン「刻むなら、俺たちだけじゃなくそいつらにも刻め。そのマークは二人だけのもんじゃないんだぞ」

ハルヒ「何あんた、そんなことで怒ってたの?」

キョン「……何?」

ハルヒ「全く可愛いわねキョンったら。焼きもち……かしら? 飼い主が他の人間に興味を持っちゃったから?」

キョン「お前は何を言っている」

565 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 17:59:38.93 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「大丈夫よキョン。私のペットはあんただけ。あんたの飼い主も私だけ」

キョン「なら、他の……」

ハルヒ「そんなやつ等どうでもいいじゃないの」

キョン「どうでも……?」

ハルヒ「ええ、どうでも。元々あんたと私の二人から始まったのよ? なら元に戻るだけじゃないの。二人で1に戻るだけ」

キョン「……あいつらのことはどうでもいいのか」

ハルヒ「まあ楽しかったのは事実ね。でも今はそうね……。あんたのことしか考えられない。あんたしか欲しいものがないわ」

567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:03:43.14 ID:0/Cz1FEA0

キョン「(やはりお前は違うのか……?)」

ハルヒ「あんたが私と一つになれば、それだけで満足できちゃいそうなのよね。なんで不思議探検なんてやってたのかしら?」

キョン「(本の女も、全部を捨てて男と一つになってたっけな)」

ハルヒ「もう、そんなことはいいから、さっさとやることやるわよ!」

キョン「そんなこと……!?」

パチリ

キョン「電気を……? おい、ハル……」

シュッ ボッ

ハルヒ「……明かりはこれでいいわ。蝋燭だけ」

574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:13:11.33 ID:0/Cz1FEA0

キョン「おいハルヒ……!?」

ハルヒ「ノーブラよ」

キョン「んなっ!」

ハルヒ「あんた好きでしょ、ノーブラ」

キョン「……ちがっ!」

ハルヒ「今日は下もはいてないわ」

キョン「…………ノー……パンティ……?」

ハルヒ「お陰でここにくるまでスースーしたわ。あんたの家に行くときはもっと興奮したわね」

ハルヒ「めくれちゃったらどうしよう。覗かれたらどうしようって。……あんた以外に見られたくなかったから、必死でスカートを抑えてた」

キョン「キュン)……(おいなんだ今の高鳴りは! いいかげんにしとけよ俺!)」

581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:18:33.53 ID:0/Cz1FEA0

コトリ……

ハルヒ「そこから見える? キョン……」 フワッ

ハルヒ「私のここがどうなっているか、あんたわかる……?」

キョン「……わ、わからん! というかスカートをめくるな!」

ハルヒ「そう、わからないの……? ふふ、まあいいわ。昨日の従順っぷりを取り戻せるように、また調教してあげる」

キョン「(耐えろ、あいつらのためにも、耐えるんだ!)」

ハルヒ「……ここ、溢れてきてるのよ? 聞こえる? キョン……」クチュ……

キョン「っ!?」


森「もう、誰にも止められない……」

エージェントA〜Z「ハァハァハァハァ!」

新川「昨日に続いて……きて、しまいましてね」

584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:23:36.16 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「ん……」クチュ チュブ……

キョン「おいやめろハルヒ……頼む」

ハルヒ「何を……? ちゃんと言いなさい、キョン」ヌチュ……

キョン「だから……」

ハルヒ「やだ……糸引いちゃった……ふふ。ん……自分のって、こういう味なのね……」

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「あんたも味見したいでしょ? ねえ、キョン」

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:27:55.90 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「ふふ、布越しに触る自分の胸……乳首がこすれるもんなのね。昨日はキョンが直に舐めてたから、ちょっと新鮮だわ」

キョン「それを言うな……」

ハルヒ「でもやっぱり、あんたの舌がいいわ。こんな布いらない」パサッ

ハルヒ「蝋燭の火でも、見えるでしょ? あんたが求めた、あんたが溺れさせた私の胸よ」

キョン「ああ、見えてるさ……」ググッ

ハルヒ「来なさい、キョン。また足元から私を溺れさせなさい。あんたの唾液にまみれさせなさい」

キョン「…………」

ハルヒ「あんたが来ないなら、私がいってあげる」

591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:32:24.46 ID:0/Cz1FEA0

キョン「来なくていい。いや、来ないでくれ」

ハルヒ「あらどうして? やっぱりあんたが来てくれるの?」

キョン「……俺は……行かない。行くつもりは無い」

ハルヒ「……なら、私が行くしかないじゃない。全く、あんたから私を満足させるって約束はどうなったのかしらね」

スタスタスタスタスタ ピタ

キョン「ハルヒ……」

ハルヒ「ねえキョン、今私は五歩歩いたわ」

キョン「? それが何……」

ハルヒ「五歩で太ももの内側、膝の近くまで垂れちゃったの」

キョン「!?(聞くな! 聞いたら終わりになっちまう!)」

ハルヒ「あんたが綺麗にしなさい。するの、キョン」

595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:47:04.36 ID:0/Cz1FEA0

森「いって……。いくのよ……。彼女と一つになってください! そして、世界を……」

長門「……もう終わり」

森「……ッ! 誰!?」

古泉「残念ですよ、園生。……いえ、森さん」

森「一樹、それに長門有希!? 一体どうして……。あ、新川や他の者は……」

長門「……じじいはそこで果ててる。他は既に無力化済み」

古泉「僕は、やはりあなたのやりかたに賛同できません。一度は堕ちた身ですが……」

森「一樹……何故なの?」

古泉「SOS団副団長として、断固あなた達に抵抗すると決めました。そして、あの部室に帰ってみせると」

長門「……そういうこと」


599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:51:58.15 ID:0/Cz1FEA0

森「ふふ……そう、そうなの。あなたはやはり天使のままなのね、一樹……」

古泉「一度はあなたを受け入れた身としては、とても心苦しいですが……」

森「やめてください。……心のどこかでこうなることはわかっていたのかもしれません。不思議と、ショックが少ないもの」

古泉「森さん……」

森「でももういいわ。どうだっていいんです。あれが見える?」

古泉「あれは……部室が微かに明るい? まさか涼宮さんと彼が?」

森「そうよ。あとは彼が一歩踏み出すだけです」

604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 18:57:17.98 ID:0/Cz1FEA0

古泉「させません……!」 ダッ!

長門「……無理、学校には入れない」

古泉「なんですって? 何故ですか長門さん!」

長門「……学校の周囲に小規模な空間断裂が見られる。私でも干渉できない」

古泉「そんな……」

森「ふふ、もう止められない誰にもとめることができない! 見なさい一樹! あれが私の最後の抵抗の証よ! 神に弓を引いた悪魔の!」

古泉「あなたという人は……」

森「……どうせ消えるんです。誰も彼も消えてしまう。なら、消される前にあなただけは私の手で! 私の天使だけは!」

長門・古泉「!?」

パンッ! パンッ!

608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:02:14.94 ID:0/Cz1FEA0

キョン「俺は……うぅ……!」

ハルヒ「我慢しないの。跪きなさい、キョン。あとは言われなくてもわかるわよね?」

キョン「くっ……うう!」

ハルヒ「……ねえキョン」スッ

ハルヒ「……ボソッ)私の中に、入りなさい……」

キョン「……はい」

シャガミ

ハルヒ「いい子。昨日のように、下からよ……?」

キョン「はい……」ススッ

ちゅ…… バチッ!!

キョン「……ッ! い、いてえ!」

610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:07:09.92 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「? 何よいきなり! なんなの!? さっさと舐めなさい!」

キョン「……ぐっ(唇から電気が……)」

ハルヒ「なに口押さえてるのよ。まだ抵抗する気? いいかげんにあんたは……」

キョン「(こいつは何も感じなかったのか? 唇から……まさか、あの時の?)」

キョン「……長門に感謝だな」

ハルヒ「何よそれ! なんで有希が出てくんのよ! 私以外の人間のこと考えるなんて絶対に許さないわ!」

キョン「……人間、か。そうだな、あいつもそうなっていい頃さ。なあそうだろう?」

ハルヒ「何を一人で納得してるの? キョン、さっさと跪いて……」

キョン「断固断る。ああ、断ってやるさ、ハルヒ。今のお前からの要求はな」

613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:12:18.81 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「断るってどういうことよ……」

キョン「……そのままの意味だ」脱ぎ脱ぎ

ハルヒ「意味わかんないわよ! 何上着脱いでるの?! あんただってやる気じゃないの?」

キョン「これはこうするためだ」フゥワサ〜ン

ハルヒ「なっ……」

キョン「確かにお前の裸は魅力的だ。思春期の誰もが、俺だってそれは認めざるを得ん」

ハルヒ「だったらなんで……!」

キョン「だが、それはいつものお前なら、という条件があってのことだ」

ハルヒ「いつもの……? じゃあ何? あんた私がいつもの私じゃないとでもいうわけ?」

キョン「残念ながらな」

616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:18:22.37 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「……! いつもの私じゃなければ今の私は何なのよ!」

キョン「……『少年調教』って読んだだろう」

ハルヒ「……『少年調教』? そんなの……ううん……どこかで……?」

キョン「? 覚えてないのか? お前はその本の8巻を読んだはずだ!」

ハルヒ「8……巻……。し、知らない、そんなの読んでなんか……」

キョン「嘘だ! お前は読んだ! そして本に影響を受けてこんなことをしている! 多少は望んだとしてもだ、それは本当にお前が本心からしたいと思ったことか? お前は本に踊らされているだけじゃないのか? どうなんだ、ハルヒ!」

ハルヒ「違う……私は、読んでない。そんな本は知らないわよ!」

618 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:24:30.99 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……!! なら知らなくてもいい。だが本が無くても俺の知っているハルヒならこんなことはしない!」

ハルヒ「……あんたが私の何をわかるっていうの、キョン!!」

キョン「少なくとも今のお前よりはお前を知っている!」

ハルヒ「わけの分からないことを言うなって言ったじゃない! いいからあんたは私の物になりなさい! あんたが望んだ通りにしなさい!」

キョン「俺はそんなことを望んじゃあいない……」

ハルヒ「え……?」

キョン「俺は、お前にそんなことをして欲しいなんて思っていないと言っている」

ハルヒ「嘘よ! だめよそんなこと、あんたは望まなきゃ駄目なの、キョン! じゃないと、そうじゃないと結末が……!」

キョン「一体なんの結末だ? それこそ『少年調教』だろう?」

ハルヒ「だからそんな本知らないって言ってるでしょう!」

621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:29:43.12 ID:0/Cz1FEA0

キョン「だったら何故、俺がそう望むと思ってるんだ」

ハルヒ「え……それは……だって」

キョン「逆に聞いてやる。お前が俺の何を知っているんだってな」

ハルヒ「知ってるわ……。あんたは……私の身体を望んで……私と一生を共にしたいって……」

キョン「……俺がそう言ったか?」

ハルヒ「言わなくてもわかるわ! だって書いてあったんだから!」

キョン「滅茶苦茶だな、ハルヒよ」

ハルヒ「そしてあんたは今からこう言うの……。そう、そうだわ」

キョン「なんて言うんだ? お前の中にいる俺は、お前になんと言ったんだ?」

628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:36:43.76 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「そう……ちょうちんあんこうの話を……するの」

キョン「なんであんこうが出てきた」

ハルヒ「あんたが言ったんじゃない! ううん、違う、今から言うんだわ、そうよ」

ハルヒ「あんこうのオスは、メスと交尾したあとはメスの身体の一部になるって……。でも実際にはあんたは私の一部になれないから、せめてずっと傍にいるって」

キョン「俺がそんな臭い台詞を吐くわけか」

ハルヒ「そうよ、そうだわ。ねえキョン、すぐに焼印をいれましょう! そうするべきだわ!」

キョン「また随分と唐突だなぁおい」

ハルヒ「そして直ぐにあんたと私の焼印をくっつけるの! そうすれば傷口がくっつきあって、ずっと離れないわよ!」

キョン「なんとも、生活しづらそうな……」

ハルヒ「あんたが言ったちょうちんあんこうの夫婦みたいになれるのよ?!」

キョン「言った覚えも、言うつもりもないがな」


638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:41:57.10 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「そうよ、最初からそうすればよかったのよ! 早く焼印を入れるべきだわ! そうすればあんただって……」

キョン「……貸せっ!」

バッ

ハルヒ「なにすんのよ馬鹿キョン!」

ガラッ ポーイ

ハルヒ「なんてことすんのよ! あれがないと、あれがなきゃ……」

キョン「なんだ? あれがなければなんだと言うんだ? どうなんだハルヒ!」

ハルヒ「結末が! 結末が変わっちゃうじゃない!」

645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 19:54:25.08 ID:0/Cz1FEA0

キョン「結末なんてどうでもいいだろうが!」

ハルヒ「よくなんてないわよ! なんでそれがわからないのよキョン!」

キョン「わかってたまるか! いいか、今のお前は本に影響されすぎちまってる! 自分でも気づかないうちに本の中身を自分の世界に置き換えちまってるんだ! それを自覚しろハルヒ!」

ハルヒ「そんなのあるわけないわ! 本は本、現実には換えられないもの! あんたは何言ってるのよキョン!」

キョン「(お前にはそれができる、いやしてしまっているんだハルヒ!)ならもういい!」

ハルヒ「……なにがよ」

キョン「俺は自分の世界に帰りたい」

ハルヒ「あんたの世界? そんなのここ以外に、私の傍以外にどこがあるの」

キョン「今のお前の傍には俺の世界はないんだハルヒ。お前がいる世界は俺たちの世界じゃないんだ!」

ハルヒ「……駄目、駄目よキョン、何言ってるの? あんたは私の隣にいなきゃ駄目なのに……」

キョン「……それは、無理だ。すまん」

ハルヒ「ッ! なら、なら、そんなキョンは! そんなあんたなんかいらないわっ!!!!」ゴオオオオオオオオオオ!!

キョン「……! うっお!? あああああああ!!」

シーン

キョン「う……ハル……ヒ……? おいハルヒ? どこだ、どこにいった? ハルヒ、ハルヒィィィィィィィィィ!!」

671 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 20:38:45.97 ID:0/Cz1FEA0

長門「……! 大規模な情報フレアを感知」

古泉「これは閉鎖空間……? ですが以前よりももっと複雑な……」

森「うくぅ……はじ……まったよう……ですね……」

古泉「あなたの望み通りということですか?」

森「……もう、自分が何を望んだのか……わから……ない……」ガクリ

長門「……世界が急速に変わっている。もうすぐあちらの世界にも干渉できなくなると考えるべき」

古泉「肩の治療は後回しですね……」

長門「……私ならすぐ治せる」

古泉「いえ、この傷は消してはならない、消したくないのです。……彼女がつけた傷なのですから」

長門「……理解不能。この女はあなたを殺そうと……」

古泉「だからですよ、長門さん。これもまたあるべき形です、んっふ。……さあ、行きましょう。やれることをやりに」

長門「……わかった」コクリ

674 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 20:42:43.46 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……ハルヒが、消えた」

キョン「どこにいった? どこなんだハルヒ! 俺は……ここにいる俺は一体誰の世界にいる!?」

コンコン

キョン「!? その光は……こ、古泉か! まて、今窓を開けるから!」

ガラッ

キョン「古泉! 古泉なんだろう? お前がいるということはここは閉鎖空間なんだな!?」

古泉(……肝心な時に力になれず、申し訳ありませんでした)

677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 20:50:13.21 ID:0/Cz1FEA0

キョン「そんなことはいい! ……無事でよかったじゃないか、なあ古泉よ」

古泉(痛み入ります。ですが今回もやはり時間がありません)

キョン「てことはここはやはり……」

古泉(ええ、あの時と酷似しています。ですがあのときよりも不安定といえます)

キョン「どういうことだ?」

古泉(あの時は強固で入るのも一苦労だった閉鎖空間ですが、今は僕一人の力で入れる。ですが存在を安定させることができません)

古泉(空間から弾かれそうになるかと思いきや、あっさり光球として活動できるくらいに力が戻る)

古泉(涼宮さんの心がそれだけ揺れ動いているわけです。現実と、本の中の現実とで)

キョン「……なら、まだやれることはあるんだな?」

古泉(ええ、ですが時間はあまり。徐々に存在を維持できなくなっていますから。それに今の僕はあまり体調がいいとは言えませんので)


679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 20:58:22.43 ID:0/Cz1FEA0

キョン「何があった」

古泉(それは今お話しするには相応しいとは言えませんね。まずは涼宮さんとあなたに、こちらに戻ってきていただきませんと)

キョン「ああ、必ず戻ってやるさ。あいつと一緒にな」

古泉(……んっふ、頼もしいですね。……おっと……。これは……)

キョン「おい古泉?」

古泉(いえ、急がないといけないかもしれません。今涼宮さんがまた何かをしたようです。僕もあまり……)

キョン「何か? 何かとはなんだ古泉! しっかりしろ!」

古泉(いいですか? 僕は何かをしろとは言えません。何をすべきかもわかっていませんしね。ただ、これだけはわかっています)

古泉(あなたは、あなたが思っていることを伝えるべきではないかと思います。あなたの心に正直に。全て、さらけだしていいんだと思っています)

キョン「全てを……か?」

古泉(ええ、それがきっと……元に戻るための……。ああ、限界ですね。最後に長門有希からの伝言です)

古泉(パソコンを……) フッ

キョン「古泉! 古泉!? ……くそっ! ハルヒ、これで全部終わりなんてなったら俺はお前を許さんぞ! 何をしてでも元の世界に帰ってやるからな!」

685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:04:00.99 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……長門、またパソコンか?」

ピッ ブゥーン

キョン「…………!!」

YUKI..N 見えてる?

キョン「ああ、見えてるぞ!」カチャカチャ

YUKI..N 時間がない 手短にする

YUKI..N こちらからあなたへ干渉する手段は完全に失われた

YUKI..N あとはあなたに全てを任せるしかない

YUKI..N 情報フレアも急激に収まってきている でもそれは些細なこと

688 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:09:59.57 ID:0/Cz1FEA0

YUKI..N このままあなたと会えなくなるのは、とても残念なことだと思う

YUKI..N だから、帰ってきて欲しい。こちら側へ、涼宮ハルヒと共に

YUKI..N あなたが思ったことをやるべき。それで駄目なら、私は後悔しない

YUKI..N 私という個体が消えても構わない。あなたがいないなら

YUKI..N …………また…………クローゼットの中から…………

ブツン

キョン「長門……。お前が消えていいわけなんかないだろ。また、会ってみせるからな、お前にも」

キョン「ハルヒ、どこにいやがる……!」

694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:18:06.17 ID:0/Cz1FEA0

キョン「あいつが光った時は俺が消されると思って焦ったが……。実際消えたのはあいつだった」

キョン「俺は部室に置き去りって形だしな。てっきり別の世界に飛ばされたかと思いきや、古泉たちの話だとあいつはまだここにいる」

キョン「ならどこにいるってんだ!? 迷って考えてる時間なんてありゃせんぞ……。急がないとあいつらは……」

キョン「……俺の思った通り、か。直感? だがそんな曖昧なもんに頼っていいのか?」

キョン「俺が部室にいるってことは、だ。SOS団は関係ないってのか? なら、どこだ」

キョン「初めて会った場所か? それなら……中学校か? あそこまで走っていっても間に合うとは思えん!」

キョン「そもそも今のあいつは俺を覚えてなかったしな。うっすらとは感じたようだったが……」

キョン「なら、なら本当に『今』のあいつと出会った場所は……」

キョン「教室、か」

697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:22:46.00 ID:0/Cz1FEA0

キョン「ここにいなけりゃお手上げだが……いや、いるな。そう信じなきゃあいつらに会わせる顔がない」

ガラッ

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「…………え?」

キョン「なっ!?」

ハルヒ「あんた……キョン?」

キョン「……どうしてそこに俺がいる……?」

ハルヒ「なんでキョンがそこにいるのよ……? 」

キョン「誰だ、ハルヒ。お前の前に跪いてる俺の顔をしたやつは……」

ハルヒ「あんた誰よ……キョンはここにいるのに……」

キョン「そいつは一体誰なんだ! ハルヒ!」

701 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:28:24.10 ID:0/Cz1FEA0

キョン?「……お前が誰だ」

キョン「?!」

キョン?「お前が誰なんだ? 俺はハルヒのキョンだ。こいつが望んだな。で、お前は誰だ?」

キョン「俺は俺だ……。ハルヒが望んだかどうかなんてわからんがな! だがずっとそいつの傍にいた! お前と違ってな!」

ハルヒ「……私の傍にいたキョン? ずっといた……? でも、キョンはここに、私の足元にいるじゃない……」

キョン「そいつは俺じゃない! よくみろハルヒ!」

ハルヒ「よく見たって……キョンじゃないの。このキョンもあんたも、どっちもキョンよ! どういうことよ!」

キョン「ハルヒ、落ち着け! いいか」

キョン?「いいじゃないか、どっちがキョンかなんて」

ハルヒ「……え?」

704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:32:33.29 ID:0/Cz1FEA0

キョン「なんだと……?」

キョン?「そうだろう、ハルヒ……」 スック

ハルヒ「あ……キョン? んっ……」

キョン?「キョンは俺さ。お前が望むキョンはな」 ギュ〜

ハルヒ「あぁっ! キョン、そんなに強く揉んじゃ……!!」

キョン「おいっ! 何してやがる!」

キョン?「何? いや、ただハルヒが望むことをしているだけだぞ? なにかおかしいところがあったか?」

キョン「俺はそんなことはせんぞ!」

ハルヒ「あんたは……しないの?」

キョン?「な? キョンならこうするのにな……?」

706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:36:40.59 ID:0/Cz1FEA0

キョン「それはおまえが俺じゃないからだろうが!」

キョン?「俺はおまえさ。ただ、ハルヒがより望む、という注釈がつくが」

キョン「……何を」

ハルヒ「そうよ……。キョンはこうじゃなくちゃ駄目なのよ……。私のいいなりになって、私の命令をちゃんと聞いて……」

キョン?「お前に命令されるのが俺の望みだ、ハルヒ。次はどうしたらいい? 言ってくれ」

ハルヒ「そうね……」

キョン「言うなハルヒ! それはお前の本当の望みじゃないだろう!」

キョン?「ちっ、うるさい俺だな」クチュ

ハルヒ「ふぁぁっ! きょ、キョン、まだ命令は……!?」

キョン?「言われなくてもわかるさ、お前の望みならな」

708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:41:11.60 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……! ハルヒにさわんじゃ……」

ハルヒ「ああ、いいっ! もっと触ってキョン! そうよ!」

キョン「んなっ!?」

キョン?「ああ、ここだろ? わかってる」クチュ ヌチュ チュッ グチュ

ハルヒ「……んっ! あっはぁ! いい……の、キョン……もっと……!」

キョン?「こっちは……いいのか?」カミカミ

ハルヒ「やだっ、乳首……! 一緒は……あっ……くっ……うぅん!」

キョン?「駄目じゃないだろ、お前はこう望んでるんだ。お前のことならすぐわかるさ、ハルヒ」

ハルヒ「キョン……キョン……」トローン

キョン「…………」プルプル

715 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:46:03.29 ID:0/Cz1FEA0

キョン「(なんだってんだこれは……)」

キョン?「お前にもっと溺れさせてくれ……」

キョン「(台詞も行動も、本の通りじゃねえか……)」

ハルヒ「うう……キョン……上手……よ……」

キョン「(なんでこんなもんが俺の目の前で繰り広げられてやがるんだ……!)」

ハルヒ「ねえキョン……もう我慢できない……あんたと早く……一つに、しなさい」

キョン?「ああ、ハルヒ。一つになろう……」

キョン「やめっ!?」

719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:52:30.16 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「今、あんたに押してあげる……!」

キョン「あれはさっき捨てたはずの……!?」

ジュゥゥゥゥゥ!

キョン?「……これで、証は俺の右胸についたぞ。次はお前の左胸に付けてやるよ、ハルヒ」

ハルヒ「……はぁ……早く……早くしなさい……!」

キョン?「いくぞ……」ジリジリ

キョン「やめろって言ってんだよ気持ちわりぃ俺が!!」

ブン ガシャーン!!

キョン?「くっ……!」

ハルヒ「きゃっ!」

キョン?「なにしやがる……!」

キョン「こっちの台詞だ!」

723 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 21:57:27.98 ID:0/Cz1FEA0

キョン「ハルヒから離れやがれ!」ダッ!

キョン?「ちっ……」スッ ドスッ!

キョン「……うっぐ! がはっ!」 どさっ

ハルヒ「!? キョ、キョン!」

キョン?「どっちのだ? まあいいさ。お前忘れてないか? 設定じゃあ、こっちの俺の方が強いってことをな」

キョン「……ぐっ……くそっ……たれめ……。いてえじゃねえかよ……」

ハルヒ「……キョ、キョン……設定とか、こっちとか、なんの話しよ……」

キョン?「なんでもないさ、気にしないでくれハルヒ。続けよう」

キョン「ま……、待てよ、ハルヒ……」

ハルヒ「キョン……?」

730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 22:06:07.45 ID:0/Cz1FEA0

キョン「少しは……気づけってことだ……」

ハルヒ「な、何をよ……」

キョン「お前のはた迷惑な脳みそは……注意力って奴を無くしたか……? そんなんじゃ不思議なんてみつかりっこないな……くくっ」

ハルヒ「あんた何言ってるのよ……」

キョン「ゲホッ、ゲホッ、はぁー……。熱せられた鉄を押し付けられて、なんでそいつは平気なんだ……?」

キョン?「…………」

キョン「不思議だなあ? 普通なら、いや、俺なら間違いなく悲鳴を上げて喚いてると思うぜ、我ながら情けないがな」

キョン?「そりゃ俺がお前じゃないからさ」

キョン「そうか? なあハルヒ、お前はどう思う? 俺をよく知ってる筈のお前は、そうされた俺を想像して、どうすると思うんだ?」

ハルヒ「あんたなら……キョンならきっと……あのキョンだもん、情けない……平……団員……?」

キョン?「もういいハルヒ、さっさと続けるぞ」 グイッ

ハルヒ「あっ!?」

733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 22:13:24.08 ID:0/Cz1FEA0

お風呂に入りたいの

キョン「おいっ!」

キョン?「黙って見てろよ、俺。ハルヒ、今から俺とお前は結ばれるんだ」

ハルヒ「わ、私はキョンと……」

キョン?「そうだ、わかるか? それが俺とお前が望む結末なんだ。思い出してくれ。だから俺はここにいるんだ、ハルヒ」

キョン「ち、違うぞハルヒ! そいつは違うんだ! 結末なんてあっちゃならないんだ!」

ハルヒ「結末……そう、そうだわ。私はあんたとちゃんと結ばれなくちゃ。この世界であんたとずっと一緒にいなくちゃ……」

キョン?「そう、この世界でだ。俺とお前は求め合うんだ、ハルヒ……。あんこうだ」

キョン「違う! この世界はお前の世界じゃないんだぞハルヒ! 俺と帰るんだ、古泉、長門、朝比奈さん、SOS団がある世界に!」

ハルヒ「SOS……団……違う世界……」

743 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 22:19:43.63 ID:0/Cz1FEA0

キョン?「聞かなくていいんだ。目も閉じろ。口も閉じろ。耳は閉じてやる」

ハルヒ「キョン……。一緒に……」

キョン?「ああ、一緒にだ。俺の体温だけ感じろハルヒ……」

ハルヒ「……うん」

キョン「駄目だ……、やめろハルヒ……! やめろ、本の中の俺!」

ハルヒ「……あ、これ、先っちょかしら……? キョンの……触れてる……」

キョン「くそう!」ガクっ!

キョン「なん……力が入らん……。ッ! 腕が、消えてる! 冗談だろおい……!」

ハルヒ「……や……、入っちゃう……、キョンが入っちゃう……」

キョン「足までかよ……! ハルヒ、駄目だハルヒ! お前が結ばれるのはそいつじゃ駄目なんだよハルヒ!! 聞いてんのか!」

ハルヒ「もうすぐ……うう……ん……!」

キョン「ハルヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!」

769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 22:56:55.69 ID:0/Cz1FEA0

キョン「俺は……俺はお前が好きだああああああああああああああああ!!!」


ハルヒ「!?」ガバッ!

キョン?「ハルヒ!?」

ハルヒ「……キョン? 何て言ったの……」

キョン「俺は、お前が好きだと言ったんだ」

ハルヒ「……」

キョン?「おいハルヒ、そいつの言うことは……」

ハルヒ「黙りなさい!」

キョン?「……はい」

ハルヒ「もう一度言いなさい、キョン……」

キョン「……お前が好きだぞ、ハルヒ」

775 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:00:44.76 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「……どうしてあんたがそれを言うの?」

キョン「……どうしてってのはなんだ、どういう意味だ」

ハルヒ「あんたはキョンだけどキョンじゃないんでしょ? ……だったらなんでその言葉をあんたが言うのよ!」

キョン「……俺が言ったら駄目だってのか」

ハルヒ「だってそうじゃない! 結末が望むキョンはこっちなのに! 今転がってるあんたじゃなくて目の前に立ってる従順なキョンなのに!」

ハルヒ「……なのになんであんたがそれを言うのよ……」

キョン「ハルヒ……」

キョン?「おいハルヒ」

ハルヒ「あんたも言って。言いなさいキョン」

キョン?「……っ」

781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:04:39.28 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「私の望んだキョンがあんたなんでしょ? さっき言ってたじゃない」

キョン?「そうだが……」

ハルヒ「なら言えるでしょう。言うのよ、キョン!」

キョン?「あ……ぐ……」

ハルヒ「言いなさい! 言ってよ、馬鹿キョン!」

キョン?「う……ああ、あああ!」

キョン「そいつには無理だろうな」

ハルヒ「……なんでよ! 私が望むなら、そうならキョンは言ってくれるわ! そうでしょ、キョン!」

キョン?「…………」

キョン「お前のことを本当に好きなのは俺だからだ、ハルヒ。ずっとお前の隣にいた、俺だ」

794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:17:02.64 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「……違うわ、あんたは私を拒絶したキョンよ! そんなキョンがなんで私を好きなんて言うの……」

キョン「俺だから言えるんだハルヒ。お前を見てきて、お前と笑いあった俺だから言えるんだよ、ハルヒ」

ハルヒ「……キョン、言いなさい! 早く、早く私を好きって言うの! 言って! あんたが言わなきゃ駄目じゃないの!」

キョン?「…………言えん」

ハルヒ「ッ! どうしてよ!」

キョン「八巻には、好きなんて台詞は全くないからな。あるのは依存、命令、一緒、それくらいだ。だから本の中の俺には言えないんだよ」

ハルヒ「本の中って何よ……ここにいるキョンはキョンじゃない! 本なんてどこにもない! あんたは私を混乱させないで!」

キョン「ならハルヒよ、お前が現実の俺を否定しながら、しっかり抱きしめているそれはなんだ」

ハルヒ「これは……」

キョン「なんでお前が否定した俺の上着を羽織って、しっかり握りしめてる」

799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:23:30.67 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「それは……!」

キョン「おまえが気づきはじめてるからだ。いや、そいつを創った時から分かっていたからか? 本の中の俺は現実の俺とは違うってことを」

ハルヒ「違うわ! 違う、たまたまそこにあったから……!」

キョン「どこにだ? 俺は上着をお前にかけはしたが、その辺にほっぽっちゃいないぞ」

ハルヒ「…………」

キョン「わかってる筈だハルヒ。なあ、お前の本当の望みはなんだ?」

ハルヒ「……キョンと一つになって、世界から隔絶されて生きていくことよ!」

キョン「それは本の中の話だ。決まっていることだ。いや、決められたことだ」

ハルヒ「違う、決められてない……これは私が決めた」

キョン「……もういいだろうハルヒ」 スタスタ

ハルヒ「……来ないで。来ちゃ駄目なの。あんたはこっちに来ちゃだめなキョンなのよ……」

806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:28:45.65 ID:0/Cz1FEA0

キョン「……すまないな、ハルヒ」

ぎゅう……

ハルヒ「ッ!? ……駄目、駄目よ」

キョン「駄目じゃない。これでいい」

ハルヒ「キョン、キョンは? 私が望んだキョン……どこ! 出てきなさい!」

キョン「もういない。消えたんだ」

ハルヒ「……消え……た? そんなわけないわ! キョンが消えるなんて、人間が消えるわけないじゃない!」

キョン「(お前なら消せるんだ……)本当だ」

ハルヒ「キョン……キョン……」

キョン「俺はここにいるぞ。すまない、ハルヒ。俺はきっと怖かったんだ」

ハルヒ「怖い……なにが……」

キョン「お前に惹かれちまってる俺がだ。好きになっちまったことを認めるのがだ」

812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:34:34.60 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「私を……好き?」

キョン「ああ、そうだ。それを認めちまったら、俺は今までの俺じゃ……SOS団の平団員じゃいられなくなるってな」

ハルヒ「SOS団……」

キョン「そうだ。お前が、俺たちが作ったSOS団だ。覚えてるか?」

ハルヒ「覚えてる……あんたが階段の踊り場で手伝わせろって……」

キョン「……お前が無理矢理手伝わせたんだが、まあいいさ」

キョン「お前を好きになったら、お前を独り占めしたくなる。SOS団の平団員じゃなく、一人の男として、お前の隣にいたくなる」

キョン「俺は、自分でも思っても見なかったほど、独占欲が強かったらしい」

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:41:00.32 ID:0/Cz1FEA0

俺のあんこうはひらがなさ!


キョン「お前があいつに抱かれそうになった時、脳みそが本気で沸騰しそうだったぜ」

キョン「自分に焼きもちをやくなんざ、馬鹿みたいな話だがな」

キョン「だが、それをみたお陰か……? お前に気持ちをぶつけられることができたってわけだ」

ハルヒ「あんたの、気持ち……」

キョン「おお、そうだ。なんだ、まだ言って欲しいか? 間接的にはお前のお陰だしな。いいぞ、何回でもいってやるさ、もうやけだ」

ハルヒ「……言いなさいよ。言ってみなさい」

キョン「お前が好きだ、ハルヒ。他の誰よりもな。大好きだ」

ハルヒ「……ふふっ」

キョン「……なんだ、何かおかしいのか。人の本気を笑うとは、お前は本当に性質が悪いな」

ハルヒ「違うわよ、馬鹿キョン……」

828 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:45:10.05 ID:0/Cz1FEA0

キョン「?」

ハルヒ「不思議なのよ……」

キョン「……何がだ?」

ハルヒ「すっきりしてる……ううん。なんだか胸の中でぐるぐる渦巻いてた感じの黒いものが、一気に消えちゃったていうか……」

キョン「黒い物……」

ハルヒ「うん。なんだったのかしら? それにそもそも、なんで私はあんなにあんたと変な結びつきを求めてたのかしら……」

キョン「……。さあな、なんでだろうな。俺にはわからんが」

ハルヒ「あんたが……その、好きっていってくれたら、なんか……。どうでもよくなったわ」

キョン「そりゃなによりだ」

837 名前: ◆e1uSVm8EAw [] 投稿日:2010/03/04(木) 23:48:41.65 ID:0/Cz1FEA0

ハルヒ「っていうか私裸なのよね」

キョン「今それを言うか……。寒いか?」

ハルヒ「…………」

ぎゅ……

ハルヒ「……寒くないわ」

キョン「……そりゃ、なによりだ」

ぎゅう……

キョン「あとは、元の世界に帰るだけってわけだが……」

ハルヒ「元の世界……?」

847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:53:51.69 ID:0/Cz1FEA0

キョン「お前は気にせんでいい」

ハルヒ「……変なキョン」

キョン「俺の思う通りに、か」

キョン「初めてお前と二人きりになった時は、こんなに気持ちがはっきりしてたわけじゃなかったんだよな」

ハルヒ「初めて……?」

キョン「今は、心底こうしたいと思ってるぜ」

ハルヒ「何の話よ」

キョン「帰るって話だよ、あいつらのいる世界にな。また、不思議探索をするためにな」

ハルヒ「……」

キョン「一緒に帰るぜ、ハルヒ。スリーピングビューティーのお姫様と王子がな」 ス

ハルヒ「ちょっとキョン、さっきからな……ん!?」

ちゅ

853 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/04(木) 23:57:53.24 ID:0/Cz1FEA0

ガターン! ドサッ

キョン「……またこれか」

キョン「なんで毎度ベッドから落ちて夢落ちになるのかね……」

妹「キョン君起きた〜?」 ガチャ

キョン「ドキ)おう、起きたぞ……」

妹「あはは、変なかっこ! ご飯だよ!」

キョン「ああ、時におまえな」

妹「な〜に?」

キョン「……いや、全裸で歩くんじゃないぞ?」

妹「そんなことしたことないよ! キョン君のエッチ!」

キョン「そうか……(ほっ」

866 名前: ◆e1uSVm8EAw [] 投稿日:2010/03/05(金) 00:03:41.01 ID:8c8C40lr0

キョン「眠い……」

国木田「おはよう、キョン」

キョン「おう、国木田か……」

国木田「眠そうだね? ゲームでもやってた?」

キョン「いや、ただちょっと夢見が悪くてな」

国木田「体調管理はしっかりしなよ? あ、谷口だ」

キョン「よう谷口。朝っぱらからお前のつまらん顔が見れて嬉しいぜ」

谷口「WA? WA〜WA!」

キョン「本心だ、怒るな」

874 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:07:04.72 ID:8c8C40lr0

キョン「全く、ただの冗談だろうが。悪いな二人とも、ちょっと急ぐから後でな」

国木田「うん、教室で」

谷口「WA〜」

タッタッタッタッタ

キョン「谷口もいつも通りだったし、大丈夫だとは思うが……」

国木田「キョンにしては珍しく早いとはおもったけど」

谷口「WAWAWAWA。WAWA〜WA?」

国木田「うん? ねえ谷口、言ったよね? 死ね☆」テッテッテッテッテ


谷口「…………またびっくりだぜ」

884 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:10:14.93 ID:8c8C40lr0

古泉「おはようございます。教室には?」

キョン「おう、行ったがな。……いなかった」

古泉「そうですか。まあ、あとで登校してくると思いますよ。それでどうでした? むこうの世界では」

キョン「ああ、今からかいつまんで説明してやる」

―――
――


古泉「なるほど。しかし驚きですね、あなたが消えそうになったとは」

キョン「今回ばかりは駄目だと思ったな」

888 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:14:27.23 ID:8c8C40lr0

古泉「ですが、結局はこの世界に戻って来てくれましたね。感謝しています」

キョン「……ふん。意地でも戻ってくるときめていたからな」

古泉「その意地も、別方向では解消されたようで」

キョン「ああ、認めたさ。あいつに対する気持ちをな。それで戻ってこれたわけだしな」

古泉「……安心、しました」

キョン「もっと明るい顔でいう台詞だろ、それは」

古泉「……んっふ、そうですね。何分今回は肝を冷やしたものですから」

キョン「俺も驚いたさ、まさか森さんがな」

古泉「ですが戻ってこれたのも彼女のお陰かもしれません」

899 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:21:02.81 ID:8c8C40lr0

キョン「なんでだ? 森さんがこれを書かないで、長門がハルヒに渡さなきゃ今回は手」

古泉「ええ、ですがあなたの話を聞いてそう思ってしまったのですよ」

キョン「ふん? まあいいさ、報告はこれくらいだ」

古泉「最後に一つ」

キョン「なんだ?」

古泉「あなたが、あんこうにならずにすんでよかったですよ。彼女の身体に溺れて、帰ってこなくなると思っていましたから」

キョン「……俺は、あいつに取り込まれるより隣にいたいって思っただけさ。それじゃな」

古泉「んっふ……。(森さん、やはり彼こそが彼女にふさわしいんですよ……)」


909 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:25:39.25 ID:8c8C40lr0

古泉「あの本には彼が好きと伝える台詞がなかった。あなたは言わせたくなかったのでしょうか?」

古泉「好きな相手に、他の女性を好きと言わせるなんて、たとえ本の中でもさせたくなかったということでしょうか……」

古泉「ですが森さん、今の彼の笑顔をあなたに見せたかった」

古泉「あんなにうれしそうな顔をされては、嫉妬なんて毛ほどもわきません」

古泉「素直に祝福するしかできませんよ……。僕の心もこんなに晴れやかなのですから」

912 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:30:32.76 ID:8c8C40lr0

キョン「よう長門、いたか」

長門「……おかえりなさい」

キョン「……ああ、ただいま」

長門「……あなたが帰ってきてくれてよかった」

キョン「おまえらのお陰だ」

長門「……最後まで頑張ったのはあなた」

キョン「そうでもないさ。お前が唇にしてくれたあれ。それがなけりゃやばかった」

長門「……そう」モジモジ

キョン「おまえらはなんともなかったか?」

長門「……特に問題ない。それより、中での状況を知りたい。こちらからは観測できなかった」

キョン「ああ、今から話す」

長門「……絡みは特に詳しく」

キョン「え?」

長門「……絡みの描写は特に詳しく細かく濃厚に」

キョン「……おう」

914 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:33:27.53 ID:8c8C40lr0

キョン「と、いうわけだ」

長門「…………ンフー」

キョン「長門?」

長門「……なんでもない。よくわかった」

キョン「そうか……」

長門「……また、あなたとこうして話せて嬉しい」

キョン「俺もだ、長門」ナデリコナデリコ

長門「……! …………トイレに行く」ガタン

キョン「え、あ、おう。じゃあまたあとでな」

長門「…………ハァハァハァハァ」

キョン「ちょっと顔赤かったな……」

?「お帰りなさい、キョン君」

921 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:36:31.32 ID:8c8C40lr0

キョン「あなたは……朝比奈さん、お久しぶりですね」

みくる大「本当に。今回はお疲れ様でしたね」

キョン「やっぱり知ってたんですか?」

みくる大「ごめんなさい。でもあなたの前にはどうしても姿を現せなかったんです」

キョン「タイムトラベルできなかったからですか? でもあの手紙は……」

みくる「あの時空であの時間軸だけは、できたんです」

キョン「いつです?」

みくる大「あなたと涼宮さんが手を繋いでいる間だけ」

926 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:41:46.40 ID:8c8C40lr0

キョン「見てました?」

みくる大「ええ、あの時間だけは飛べるというのが規定事項だったので。見ていたのは私ではなかったですけど」

キョン「じゃあ誰が……」

みくる大「禁則事項ですよ。うふふ」

キョン「ですね」

みくる大「あの時間に、あの手紙をあそこに置くのが私の役割でした」

キョン「でもなんでその時だけ……」

みくる大「手を繋いでいるときだけは、いつもの涼宮さんだったからだと思います。あなたの傍に居たいと思う、作り物の感情じゃない自分の感情で動いた涼宮さんだったから」

みくる大「だから、自分の感情で動いたから、学校に行けたんですよ。二人の大事な場所に、ね」

929 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:45:45.90 ID:8c8C40lr0

みくる大「もう行きます。そうだ、これは言ってもいいことになってるんでした」

キョン「なんですか? 朝比奈さんの3サイズなら感激ですが」

みくる大「それは永遠に禁則です。放課後、涼宮さんはここにいます。この部室のこの椅子に」

キョン「そんなこと言っていいんですか?」

みくる大「ええ、私も大人ですから」

キョン「ははっ、ありがとうございます」

みくる大「ええ、それじゃキョン君。今回もお疲れ様でした」

キョン「朝比奈さん!」

みくる大「はい?」

キョン「あのディスク、ちゃんと処分したんでしょうね?」

みくる大「それも、禁則です。それじゃ」

バタン

934 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:49:16.83 ID:8c8C40lr0

放課後

キョン「…………」

ガチャ

キョン「……よう。今登校か?」

ハルヒ「!? え、ち、違うわよ! 今から団の活動よ! 他のみんなはどうしたの!?」

キョン「さあ? 今日は来ないんじゃないか」

ハルヒ「な、なんでよ!?」

キョン「知らん。隣座るぞ」

ハルヒ「あ、あんたの椅子はこれ……」

キョン「いいからそこ座ってろ」

941 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:52:49.44 ID:8c8C40lr0

ハルヒ「…………」モジモジ

キョン「…………」

ハルヒ「……なんか喋りなさいよ」

キョン「なんかって……なんだ」

ハルヒ「それくらい自分で考えなさい! 全くあんたはそんなんだからいつまでたっても……」

キョン「髪伸びたな」

ハルヒ「え? 髪?」

キョン「ああ。切ってからまた随分伸びた」

ハルヒ「そうかしら……。あんまり気にしてなかったから」

キョン「俺は毎日見てたからな。気づかざるを得ん」

ハルヒ「え? 何、いきなり、あんた、なに」

キョン「お前に言いたいことがある」

943 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:54:57.53 ID:8c8C40lr0

ハルヒ「……何をよ」

キョン「大事なことをだ」

ハルヒ「…………」

キョン「……あのな」

ハルヒ「待ちなさい! ちょっとあんた向こう向いてなさい!」

キョン「……わかった」

ハルヒ「ごそごそ)いいわよ……」

キョン「ん……。……なあハルヒ」

ハルヒ「なによ」

キョン「お前が好きだ」

947 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 00:58:03.56 ID:8c8C40lr0

ハルヒ「……え……と」

キョン「お前が大好きだ」

ハルヒ「……うん」

キョン「うんってのはなんだ」

ハルヒ「……い、いきなりあんたは何を言い出すのかしら……」

キョン「もう気持ちに嘘はつけん。お前が好きなんだ」

ハルヒ「……」

キョン「なんか言ってくれないか」

ハルヒ「私も……」

キョン「お前も?」

ハルヒ「う……うう……」

ハルヒ「……! キョン! あんたは今日から裏SOS団団長よ! 団員はあんた一人! いいわね!」

キョン「は?」


956 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 01:02:11.42 ID:8c8C40lr0

ハルヒ「なんか不服そうね……? いいでしょ決まり! 団長命令!」

キョン「聞きたいんだが、裏ってなんだ」

ハルヒ「察しなさいよ、馬鹿キョン……」

キョン「表じゃ平で情けない団員なんでな。教えてくれ団長」

ハルヒ「……ボソボソ」

キョン「聞こえん。はっきり言え」

ハルヒ「……ッ! 一回しか言わないからね! いい? 裏SOS団の意味は……!」

キョン「意味は?」

ハルヒ「うぅ……! す、涼宮ハルヒをおおいに好きになる団、よ! わかったわね!」

キョン「……なあハルヒ」

ハルヒ「何よ馬鹿キョン!!」

キョン「ポニーテール、似合ってるぞ」

ちゅ
                                              Fin

966 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/05(金) 01:04:09.09 ID:8c8C40lr0

SSでは初めてのハルヒだった
途中いろいろ入れたらなんか矛盾がでちゃったけどもういい! 俺がんばったよね!
あんこう万歳!
よんでくれてありがとう! お疲れ様!


漫画にしてくれvipper



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:ハルヒ「おなか痛いし眠いし、ほんと最悪だわ!」