朝倉「ちょっと喜緑さん!」喜緑「ごめんなさい」長門「静かに」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:21:22.13 ID:IpjLkOC/O

朝倉「長門さんも何か言ってくださいよ!!」

長門「……私が何か発言したところで喜緑江美里の意思は変わらない」

喜緑「朝倉さん、わかってほしい、お願いします」

朝倉「うぐぐ……こうなったら情報操作してでも…」

長門「私がさせない」

朝倉「……長門さんの馬鹿!」タッタッタ

ゴンッ

朝倉「痛だ!!くぅ…なんで鍵が…」

カチャカチャ ガチャ バタン!∵∵

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:25:00.10 ID:IpjLkOC/O

長門「……」

喜緑「探してきます」スクッ

長門「……いい、いつか朝倉涼子もわかってくれる」

喜緑「でも…」

長門「私達にも一人一人権利がある。貴女は自分の願いを叶えればいい」

喜緑「ありがとう長門さん」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:27:51.18 ID:IpjLkOC/O


朝倉「……顔が痛い、なんで長門さんは認めてるのよ!こんなの絶対におかしい!」

朝倉「………はぁ」

「どうしましたか?」

朝倉「えっ?ああ、古泉君」

古泉「何かお悩みのようですが……よかったら相談に乗りますよ」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:33:26.73 ID:IpjLkOC/O

古泉「……なるほど。では貴女は喜緑さんが僕たちよりも先にこの学校から卒業してしまうのが嫌だと」

朝倉「そう、私と長門さんは一緒なのに喜緑さんだけ年上に設定されて…、これっておかしいと思うの」

古泉「ふむ、そうですね。朝倉さんの気持ちもわかりますが…
喜緑さんの気持ちもそれとなくわかりますね」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:39:16.87 ID:IpjLkOC/O

朝倉「……」

古泉「これは喜緑さんの気持ちを直に聞かなくてはなりませんが…
もし貴女が喜緑さんの置かれている立場だとしましょう。
貴女ならどうします?と」

朝倉「それも教えてくれなくて…」

古泉「ならばアクションを起こすべきでしょう。僕はそちらがわではないので、これは朝倉さんがどうにかするしかないわけですから」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:43:55.54 ID:IpjLkOC/O

古泉「と、すみませんがバイトがありますので失礼します」スタスタスタ

朝倉(……特に何も解決しなかったなぁ、帰ろう。また長門さんが怒りだしたらまずいし…)

朝倉「あ、鍋に火をつけっぱなしだった!!」タッタッタ

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:47:38.15 ID:IpjLkOC/O

ガチャ

朝倉「長門さん!鍋!鍋!」

長門「……鍋の火なら止めておいた」

朝倉「よかった…ごめんなさい長門さん。喜緑さんは?」

長門「買い物、ついでに貴女を捜しに」

朝倉「ついで…」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 16:53:22.40 ID:IpjLkOC/O

朝倉「買い物って何をですか?」

長門「……食料」

朝倉「もしかして私が帰ってこないとでも?」

長門「……」コクッ

朝倉「子供じゃないんだしそこまでは流石に…」

長門「ドアに顔をぶつけていた。大人ならそんなヘマはしない」

朝倉「……」

ガチャ

喜緑「ただいま」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 17:00:02.46 ID:IpjLkOC/O

喜緑「朝倉さんお帰りなさい」

朝倉「……まだ私は諦めませんから」

喜緑「…はい」

長門「そんなことは置いといて、ご飯」

朝倉「そうですね、今はご飯にしますか」

喜緑「あっ!なら私が作りますよ」

長門「駄目」
朝倉「私がやりますから!」

喜緑「え…でもせっかくですし……お願いします」

朝倉「…そこまで言うのなら……」
長門「駄目」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 17:04:21.72 ID:IpjLkOC/O

長門「貴女は買い物帰り。料理は朝倉涼子が作るべき」

朝倉(いやいや長門さんが普通やるはずですよ?)

喜緑「じゃあお手伝いだけでも…」

朝倉「あ、お願いします」

長門「……」

朝倉「お手伝いくらいなら」ヒソヒソ

長門「……一億歩譲る」

朝倉「じゃあ行きますか喜緑さん」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 17:10:10.60 ID:IpjLkOC/O


朝倉「喜緑さん、それジョイ君です。油じゃないですよ」

喜緑「え?あ、本当ですね。危ない危ない」

朝倉「えっと……砂糖を……」

喜緑「はいどうぞ」

朝倉「それはクレンザーですよ?」

喜緑「じ、冗談で……す」


長門「……不安」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 17:15:27.20 ID:IpjLkOC/O

朝倉「長門さーん!!長門さーん!!」


長門「……」スタスタスタ

朝倉「喜緑さんをお願いします」

喜緑「え?」

朝倉「お手伝いありがとう喜緑さん。もう大丈夫ですから」

長門「……このヘドロのようなものは何?」

喜緑「ヤキソバですけどちょっと失敗してしまって」

長門「喜緑江美里、早く来て」グイッ

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 17:20:34.74 ID:IpjLkOC/O

朝倉「このヘドロどうしよう………しかも何故か無臭っていうのがさらに怖い…」



朝倉「あえて無視しましょうか」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 17:25:56.72 ID:IpjLkOC/O


朝倉「…よし!長門さん喜緑さん、出来上がったんで取りに来てくださーい」


喜緑「はい」スタスタスタ
長門「……」スタスタスタ

朝倉「これお願いします」

喜緑「あの、これはやっぱり食べないんですね…」

長門「これは食べ物ではなくヘドロ。悪質なヘドロ」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 17:33:47.85 ID:IpjLkOC/O

長門「ごちそうさま」

喜緑「ごちそうさまでした」

朝倉「お粗末様でした」

喜緑「あのヤキソバは私、捨ててきますね」

朝倉「いいんですか?」

喜緑「もとはと言えば私が原因ですから」スタスタスタ

長門「喜緑江美里」

喜緑「はい」

長門「あの産業廃棄物を捨てる際にカラスや野良犬・猫が確実に食さないように捨てる事。
とある魔法使いは犬に食べさせ泡を吹かせるという虐待を行った。これは許されない事件」

喜緑「はい、きちんと捨てますよ。行ってきます」

ガチャ バタン

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 17:37:55.45 ID:IpjLkOC/O

朝倉「私が見てきましょうか?」

長門「……私は喜緑江美里を信じたい。貴女がどうしてもと言うのならば話は別」

朝倉「一応行ってきますね、万が一の場合もあるかもしれないので」

長門「万が一ではなく十が一」

朝倉「急いで行ってきます!」スタスタスタ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 17:43:54.12 ID:IpjLkOC/O

長門(……心配、こんな時は紙粘土)コネコネ

10分後

ガチャ

朝倉「なんとかなりましたー」スタスタスタ
喜緑「次は落っことさないように気をつけます」

朝倉「お願いしますね…で、長門さんはなにを?」

長門「……紙粘土」コネコネ

喜緑「流石長門さん。お上手ですねタイトルとかはあるでしょうか?」

長門「喜緑江美里、新たな有機生命体を創造する。の図」

朝倉(うわぁ……グロテスク)

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:03:30.54 ID:IpjLkOC/O

長門「完成」

喜緑「持ってみても……」

長門「駄目、まだニスを塗っていない」

朝倉「できれば外、またはベランダで……」

長門「……寒いのに?」

朝倉「……できれば」

長門「……ちっ」スタスタスタ

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:09:25.17 ID:IpjLkOC/O

朝倉「で、喜緑さん。前にも聞きましたけどなんで卒業しちゃうんですか?情報操作すれば私達と一緒に卒業できるんですよ?」

喜緑「三年生が卒業するのは当たり前じゃないですか、私も一高校生として卒業したくて…」

朝倉「……そうですよね、私がちょっと我が儘でした。すみません」

喜緑「ありがとう朝倉さん」

朝倉「……長門さん臭いんでベランダの窓閉めてくださいよ!!」

長門「閉めろとは言われていなかった」ヌリヌリ

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:15:38.94 ID:IpjLkOC/O

喜緑「あ、お菓子あるんですよ」

朝倉「いいですね、長門さんがニス塗りしてる間に食べちゃいましょうか」

喜緑「冷蔵庫の1番下にガーリックがありますから」

朝倉「冷蔵庫の1番下?そんな場所じゃ……」

ガラガラ ぽいっ

長門「……」

ガラガラ ぴしゃっ

喜緑「あ、長門さんがもう食べちゃいましたね残念ですけど」

朝倉「……そうですね、なんとなくわかってましたけど」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:21:16.14 ID:IpjLkOC/O

喜緑「ニスってなんですか長門さん?」

長門「……ニスを塗る事で表面に光沢が現れ綺麗に仕上がる」

喜緑「綺麗……に?あ、長門さん。よければ貸してもらってもよろしいですか?」

長門「……」スッ

喜緑「ありがとうございます」スタスタスタ

長門「……?」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:23:55.13 ID:IpjLkOC/O

>>37
ですよね

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:26:46.16 ID:IpjLkOC/O

喜緑「朝倉さん、リンゴですけどいかがです?」

朝倉「綺麗なリンゴですね、いただきます」

喜緑「長門さんにも持っていきますね」スタスタスタ

朝倉「本当に綺麗なリンゴだなぁ」

しゃくしゃく

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:42:22.65 ID:IpjLkOC/O

喜緑「長門さん、リンゴいりませんか?」

長門「……いらない」

喜緑「おいしそうですよ?」

長門「ニス」

喜緑「わかります?綺麗ですよね、臭いが少し強かったので消してみました」

長門「ニスは食べ物に塗るものではない。身体に異常がでる場合がある。
今、朝倉涼子がどたばたしているのもそれが原因」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:46:50.60 ID:IpjLkOC/O

朝倉「……き、気持ち悪い…」

喜緑「すみません…」

朝倉「大丈夫ですけど…もうニスは塗らないでくださいよ?」

喜緑「肝に命じます」

長門「……今度から貴女が何かを作った時は自分で味見してほしい」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 18:51:05.09 ID:IpjLkOC/O

朝倉「少し休んできます」ヨロヨロ

長門「水を大量に飲んだほうがいい、私が持っていく」スタスタスタ

朝倉「ありがとう長門さん。たまには役に立ちますね…」

長門「たまに?」

朝倉「……すみません失言でした。いつも役に立ってます」

長門「……そう」スタスタスタ

喜緑「私は何をすればいいでしょうか?」

朝倉「テレビでも見ててください」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 19:00:16.16 ID:IpjLkOC/O

長門「喜緑江美里は私が見張っている。安心して寝て」

朝倉(喜緑さんも長門さんもいろいろと危ないからなぁ…)

長門「何か言いたい事があるなら聞く」

朝倉「あ、ありがとうございます!安心してねます!」

長門「……それがいい。心配だから」

朝倉「料理が、ですか?」

長門「そう」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 19:04:00.36 ID:IpjLkOC/O

翌日

朝倉「……んー」ムクッ

朝倉「あれ?置き手紙が…」ひょい

「今日は午前中からバイトなので私の分の昼食はいりませんので」

「SOS団に」

朝倉「みんないないのか…とりあえず朝ごはん……あれ?もう1時だ、寝過ぎちゃった」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 19:09:46.09 ID:IpjLkOC/O

朝倉「ということはお昼ご飯をとりあえず」スタスタスタ

九曜「−−−−」もぐもぐ

朝倉(………えー?)

九曜「−−−−」もぐもぐ

朝倉「どなた……?」

九曜「−−ば」

朝倉「ば?」

九曜「−−れ……た」トコトコトコ

朝倉「………」

九曜「さよう−−−−なら−−−」ガチャ バタン

朝倉「……今のって不法侵入…な、長門さーん!!!夕飯は無しになりましたー!!!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 19:23:53.35 ID:IpjLkOC/O

ガチャ

長門「ただいま」

朝倉「あっ長門さん!!なんで電話したのにでないんですか!?」

長門「着信拒否を解除するのを忘れていた」

朝倉「どうりですぐに転送されたわけだ…
って、そんなことより夕飯の材料が何者かによってねこそぎ持って行かれました…」

長門「……誰に」

朝倉「何者かです」

長門「……」
朝倉「……」

長門「外見は?」

朝倉「呪われた人形みたいな…」

長門「断定した。行ってくる」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 19:30:09.67 ID:IpjLkOC/O


長門「……待って」

キョン「うわっ……長門か、どうした?忘れ物か」

長門「ついてきて」スタスタスタ

キョン(なんだってんだ?まさか俺の知らないところでハルヒパワーが炸裂しているのか?
それにしても今の長門からはただならぬオーラのようなものが感じられるな…朝倉にでもお菓子をパクられたか?)

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 19:35:51.65 ID:IpjLkOC/O

長門「……見つけた」

九曜「−−−」

長門「夕飯代」

キョン(まさかコイツに用事だとはな……、というよりなんで俺が着いてこなくちゃいけないんだ?
理由を俺の脳内ネットワーク、Google先生で検索しても掠りもしないんだが)

長門「夕飯代を請求する。この要求をのまなければ彼がすごいことになる」

九曜「−−−−」ブルブル

キョン(なんだ?コイツにバイブレーション機能があるのか?
てか長門、俺がどうすごいことになるんだ?出来れば説明してほしいんだが)

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 19:56:56.70 ID:IpjLkOC/O

九曜「−−−いまから−−−−よしの…や」

キョン「なんだ?おごってくれるのか」

九曜「−−−−−−−−−−−−」

長門「肯定とみなす」

九曜「−−−−−−」トコトコトコ

キョン「俺もいいのか?」

九曜「だい−−−じょうぶ−−−……?」

キョン「は?」

長門「貴方も」

キョン(いやいやいや……最後のクエスチョンは非常に気になるんだが………まぁいいか、タダ飯できるならな)スタスタスタ

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:00:49.10 ID:IpjLkOC/O



朝倉「……遅いなぁ、大丈夫かな長門さん」

ガチャ

朝倉「長門さん?」

喜緑「ごめんなさい、私です」

朝倉「お帰りなさい。喜緑さん、長門さん知らない?」

喜緑「ちょっとわかりませんね、すみません」

朝倉「そう……、それと夕飯の用意がまだ出来てなくて…その……」

喜緑「大丈夫です。外で食べてきましたから」

朝倉「そうなんですか、ならいいんですけど」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/27(月) 20:14:15.29 ID:IpjLkOC/O



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:22:05.76 ID:IpjLkOC/O

>>60
ご親切にどうも

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:27:16.15 ID:IpjLkOC/O

ピンポーン

朝倉「はーい」

ガチャ

キョン「よう朝倉、長門をお届けだ」

長門「……ZZ」

朝倉「ありがとう…、でもなんでこんな状況なのか説明してほしいんだけど…」

キョン「簡単に言うとだな……食い過ぎて寝ちまった」

朝倉「……何となくわかったかも」

キョン「じゃあ俺は帰る。またな」スタスタスタ

朝倉「ありがとキョン君!……そういえば私だけ夕飯食べてない」キュルルルル

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:31:09.66 ID:IpjLkOC/O

喜緑「長門さん寝てますね」

長門「……ZZ」すやすや

朝倉「爆睡ですね……うらやましい」

喜緑「そうだ!夜食作りますよ私」

朝倉「材料がないんで無理ですよ?」

喜緑「あ、それもそうでしたね。残念です」

朝倉(追い打ちだけは勘弁してください喜緑さん…)

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:35:13.63 ID:IpjLkOC/O


喜緑・長門「……ZZ」

朝倉「二人とも寝たしコンビニでも行って何か口にしないと…」そろそろ

かちゃ

朝倉「そーっとそーっと」

パタン

朝倉「よーし、うまくいったぞ」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:48:47.69 ID:IpjLkOC/O

朝倉「手持ち500円……うーん、何にしようかな」

ヤキソバ大盛り215円

朝倉「こ…これは!買いですね、あとはお茶で完璧…」

店員「400円になります」

朝倉「はい」

店員「100円のお返しになります。ありまがしたー」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:52:19.15 ID:IpjLkOC/O

朝倉(まてよ…戻ってもし長門さんが起きたら確実に食べられる……
はっ!ここはコンビニ、お湯がある!!ありがとうコンビニの神様、朝倉涼子はあなたに感謝します)

かち………じゅぼっぼぼぼ……ちょろ〜ん

店員「んくっw」

朝倉「水入れてください」

店員「はいただいま……クヒッ……」

朝倉(……なんか腹がたつなぁ)

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:55:36.35 ID:IpjLkOC/O

100℃

朝倉「よしよし、沸騰沸騰」

カチ じょぼぼぼぼ

朝倉「蓋をしてこのまま3分……」

3分後

朝倉「すみませんトイレでお湯をきってもいいですか?」

店員「え?あ、どうぞどうぞ」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 20:59:58.70 ID:IpjLkOC/O

ガチャ

朝倉「………」スタスタスタ

店員(……?ヤキソバを持っていない!?それとどこと無く涙目……)

朝倉「すみません……こぼしちゃいましたぁ………」

店員「…お姉さん、もう一個ヤキソバ持っていっていいよ。うん」

朝倉「……あの、え?……そんな」

店員「いいからいいから」
店員(ああ、俺はクビだな間違いない)

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:03:35.70 ID:IpjLkOC/O

帰宅

朝倉「世の中にはいい人間もいるんだなー」ズルズルもぐもぐ

長門「……ずるい」

朝倉「絶対に!絶対にこれだけはあげられませんからね!?」

長門「……卑怯者」スタスタスタ

朝倉(死守成功!というか長門さん起きるタイミング良すぎる……)

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:08:31.19 ID:IpjLkOC/O

翌日

朝倉「長門さんおはよう」

長門「……」ジー

朝倉「なんですか?まさか昨日の事を根に持ってるとか…」

長門「あおのり前歯についーてるーよ
   あおのり前歯についーてるーよ
   昨夜食べたカップヤキソバのあおのり前歯についーてるーよ
   歯をーみがーけーよー」

喜緑「あ、本当ですね」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:11:49.47 ID:IpjLkOC/O

長門「私達には毎晩歯を磨けと言っているのにもかかわらず。
自分にはびっしりとあおのりを前歯と口の周りに付着させ……」

喜緑「ほっぺにも着いてますよ」

朝倉「洗ってきますから…許してください」

長門「駄目」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:15:22.43 ID:IpjLkOC/O

朝倉「どうですか!?これで綺麗になりましたよ!」

長門「まだ」

朝倉「……えっ?まだ着いてますか?」

長門「ここ」グイッ

朝倉「イタタタタ!!眉毛眉毛!!!」

長門「……間違えた」

朝倉(うう……くっそー、長門さんじゃなかったら情報連結を解除してやるのに……)

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:21:29.23 ID:IpjLkOC/O

朝倉「今日は皆さん家にいるんですか?」

長門「午後から温水プール」

喜緑「私は特に用事はありませんよ」

朝倉「いいなぁ長門さんプール、お金とかはあるんですか?」

長門「……無い、しかし古泉一樹のコネで無料。パラダイス」

朝倉「古泉君ってなんでもありですね」

長門「……来たい?」

朝倉「すごく」

長門「あおのりをプールに浮かべない?」

朝倉「………」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:25:47.41 ID:IpjLkOC/O

長門「涼宮ハルヒに聞いてみる」

朝倉「あ、お願いします」

喜緑「長門さん、私も大丈夫ですか?」

長門「……たぶん」

朝倉(……よーし、今日ははめをはずして泳ぎまくっちゃいますよ)

長門「朝倉涼子」

朝倉「はい!」

長門「お留守番」

朝倉「……え?」

長門「嘘」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:43:25.68 ID:IpjLkOC/O

inプール

古泉「貸し切りにはなりませんがどうぞお楽しみください」

一同「はーい」

朝倉「喜緑さん、ウォータースライダーに行きませんか?」

喜緑「いいですよ」

朝倉「じゃあ長門さんが私に悪戯するまえにいきましょう!」スタスタスタ

喜緑「わかりました」スタスタスタ


キョン「古泉よ」
古泉「なんでしょう」
キョン「女だらけでいづらいんだが」
古泉「彼等を御呼び立てすればよろしかったのでは?」
キョン「国木田だけならいいんだがオプションとしてついてくる谷口がな…」
古泉「大丈夫ですよ、警備は厳重なので」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:49:25.71 ID:IpjLkOC/O

朝倉「きゃぁぁぁぁ」

ザパーン!!

喜緑「意外と勢いがありますね、少し驚いてしまいました」

朝倉「……ん?喜緑さん、ちょっと長門さんを見てください」

喜緑「えーっと、水鉄砲のような物を所持していますね」

朝倉「絶対狙ってますよこれは……、喜緑さん私を影に…」

喜緑「もうこっちに来たみたいですね」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:50:35.82 ID:IpjLkOC/O

>>88
今回は喜緑さんも加えてみようかと
似たような感じになるのは許して

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 21:56:01.69 ID:IpjLkOC/O

朝倉「うわ…めちゃくちゃカシャカシャして空気入れてますよ……」

喜緑「あ、あしどりが早くなりましたね」

朝倉「ビートバンさえあれば……っ!」

長門「朝倉涼子」

朝倉「な…なんですか」

長門「涼宮ハルヒがSOS団主催水鉄砲大会を開始するとのこと」

朝倉「なんだぁそんなことですか、やります」

長門「そう」

朝倉「で、長門さんはその水鉄砲で私を撃つんでしょ?」

長門「撃つ」

朝倉「顔はやめてくださいね、最近の水鉄砲は高威力だそうですから」

長門「善処する」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:02:27.19 ID:IpjLkOC/O

朝倉(長門さんより前を歩けば顔に当たらないはず)スタスタスタ

喜緑「朝倉さんやる気満々ですね」

朝倉(違います!長門さんから逃げてるんです)

長門「……」バシュッ

ビチャッ

朝倉「熱っ!!ええ!?いや……ええー?あっつーい…」

長門「……」ニヤリ

朝倉(まさか…まさか熱いお湯で攻撃してくるとは……不覚…
くそぅ……表情にでてないけど心底ニヤついてますね?)

喜緑「朝倉さん元気ですね」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:09:57.28 ID:IpjLkOC/O

ハルヒ「てことでチーム分けね!!あ、キョンと古泉君は必ず敵同士になること!
で、ステージは迷路プールよ!いかにも戦いの場にうってつけよね」

キョン「古泉、迷路プールなんてやばいもんを何故つくった」
古泉「急遽作成しまして、流石に危険ですから警備員が僕達を見守っていますのでご安心を」
キョン「ハルヒのためか……機関とやらはかなり物好きな連中だな」
古泉「それは否定しませんよ」


朝倉(長門さんの敵になりたくないな……あ!そうだ!!)


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:15:20.71 ID:IpjLkOC/O

朝倉「ねえ涼宮さん、七人じゃチーム分け出来ないから私は審判で…」

ハルヒ「え?八人いるわよ、番号!1」

キョン「2」
長門「3」
みくる「4」
古泉「5」
朝倉「6」
喜緑「7」

朝倉「ほらやっぱり…」

鶴屋「あははっ!遅れちゃったよーっ!!ハルにゃんゴメンよ!」

ハルヒ「大丈夫よ鶴屋さん」

朝倉(このひとを忘れてました……)

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:24:30.47 ID:IpjLkOC/O

ハルヒ「はーいクジ引いてー」

………

Aチーム:ハルヒ・キョン・長門・みくる
Bチーム:古泉・朝倉・喜緑・鶴屋

古泉「なかなかのチームで」

朝倉「長門さん、さっきの熱いのは禁止ですよ」

長門「……」コクッ

ハルヒ「ルールは簡単!今から古泉君が風船を配るからそれをつけて、もぎ取り合うのよ!!」

キョン「水鉄砲関係ねぇぇぇぇ!!!!!!!……すまん」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:35:24.92 ID:IpjLkOC/O

ハルヒ「キョン、あんたわかってないわ…水鉄砲は牽制攻撃出来るじゃない!!」

古泉「流石は涼宮さん奥が深い」

キョン「浅いだろ、幼児プールより浅いだろ」

朝倉(もぎ取る?……長門さんなら沈ませかねない……
あ、長門さん意外に取ってもらえば)

古泉「ちなみに勝利したチームには豪華賞品があるので頑張ってください」

朝倉(……ちょっとだけ、がんばろうかな)

キョン(……ん?朝比奈さんはこっちのチームだから……そうか、古泉をやっちまえばいいんだな。
さわらせんぞ古泉……と言うか触ったらズボンおろしてやる)

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:41:23.22 ID:IpjLkOC/O

古泉「ではAチームはこちら側で待機していてください。
僕たちBチームはあちら側からいきますので準備が整いしだい開始します」

ハルヒ「みくるちゃん!ひゃわーとか言ってるだけじゃ承知しないわよ!」

みくる「ひゃいっ!ががが頑張りますう……」

キョン「おいハルヒ、朝比奈さんを脅すな。
大丈夫ですよ朝比奈さん、ハルヒは俺が阻止します」

長門「……」ジー

朝倉(凄い見てますね………本当に怖いんでやめてくれないかな)

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:52:56.93 ID:IpjLkOC/O

古泉『開始してください』
ハルヒ『ラジャー!』

朝倉「喜緑さん、もし私が水中に引きずり込まれたら助けてくださいね?」

喜緑「もちろん助けますよ」

鶴屋「ふっふっーん!あたしはちょいと狙いがあるんで行ってくるよー」じゃばじゃば

古泉「お気をつけて、ちなみに僕もわからないような仕掛けがあるのでその点も踏まえて下さい」

朝倉「凄いなあの人…」
喜緑「頼れる方ですからね」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/27(月) 22:57:49.22 ID:IpjLkOC/O

Aチーム

ハルヒ「うーん分かれ道ね…どうしようかしら」

キョン「二手に分かれていいんじゃないか?」

ハルヒ「そうね、あんたついてきなさい!有希、みくるちゃんをお願いね」

長門「……」コクッ

キョン(朝比奈さんと一緒になりたかったんだが……はぁ)

みくる(長門さん…なんか怖い…)

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 00:08:57.97 ID:Fgu4WazuO

喜緑「こちらにいってみましょう朝倉さん」

朝倉「そうですね、喜緑さんがそういうのなら」バシャバシャ

喜緑「泳いだ方がいいんじゃないですか?音もあまりしませんし」

朝倉「なるほど、潜水で進みますか」

喜緑「ではお先に」パシャン

朝倉「あ、待って喜緑さん」パシャッ

121 名前:茹であがりました[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 00:14:40.73 ID:Fgu4WazuO


朝倉(そろそろ苦しい…)スイスイ

バシャッ

朝倉「ぷわっ……喜緑さーん、どこにいますか?」

朝倉「……いない、逸れちゃった?一直線だったはずなんだけど…
まさか古泉君が言ってた何らかの仕掛け?ワープ?まさかそんな技術が現代の人間に使えるわけがないし…
……非常に怖い、長門さん絶対こないでくださいよ」スイスイ

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 00:21:04.71 ID:Fgu4WazuO

Bチーム古泉

古泉(おやおや、いつもながら仲がよろしいようで)

ハルヒ「キョン、静かに動きなさい。不意打ちされたらたまったもんじゃないわ!」

キョン「お前こそ静かにしたらどうなんだ」

ハルヒ「あたしは静かじゃない、あんたと違って」

キョン「声がでかいって事だ、少しボリュームを下げろ」

古泉(…そうですね、こんな時の水鉄砲ですよね)バシュッ

びちゃっ

キョン「のわっ!?て、敵襲かっ?HQ!HQ!」

古泉(この反応…これは癖になりそうですね)

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 00:29:03.71 ID:Fgu4WazuO

Aチームみくる・長門

長門「………」ピタリ

みくる「どどうしたんですか〜〜?まさか誰か来たんですか〜??」

バシャンッ

鶴屋「あっはっはっ!みっくるぅーあまいよあまい!」

みくる「ひょえあわわわいぁ〜!!つ、鶴屋さぁ〜〜ん!?」

鶴屋「正解!あたしだよっ!!で、第二問!
今、あたしが手に持っているのはなんでしょうか!?」

みくる「ひゃわぁぁぁ!!わたしの水着返してくださいぃぃ〜!」

鶴屋「さあみくる!欲しかったらこっちにおいで〜
これがやりたかったんだよねー」スイスイ

みくる「恥ずかしいですよぅ〜」バシャバシャ

長門「………朝比奈みくる、死亡確定」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 00:35:12.23 ID:Fgu4WazuO

Bチーム喜緑

喜緑「まさか一方通行の隠し扉があるなんて思いませんでした。
朝倉さんを見失ってしまいましたし…」

長門「……」

喜緑(危ない危ない……長門さんがいましたいました。とりあえず一旦離れないと)スイスイ

長門「喜緑江美里」

喜緑「ばれちゃってましたか。流石です」

長門「朝倉涼子はどこ?」

喜緑「私の風船をとれたら教えてあげますよ長門さん」

長門「……そう」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 00:41:22.73 ID:Fgu4WazuO

Aチームキョン、ハルヒ

ハルヒ「どうしたのキョン?」

キョン「お前俺に水鉄砲撃ったか?」

ハルヒ「撃ってないけど」

キョン「だとしたら近くに敵がいるな」

ハルヒ「本当なの?気をつけるわよキョン」

古泉(残念ですがこっちですよ)ぴしゃっ

べちゃ

キョン「うあっ…!!!後ろだハルヒ!」

ハルヒ「挟み打ちよキョン!!!」

145 名前:ちょっとだけ[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 11:46:25.43 ID:Fgu4WazuO

ハルヒ「キョン!プールの水が濁ってる!!」

キョン「この匂いは……バスロマン!?……なるほどな、水上からの視界を遮ったわけか」

ハルヒ「じゃあ誰かが潜ってるってこと?ピンチじゃない!」

キョン(だとしたら朝倉あたりが妥当か、息継ぎ無しでここまで潜水するのは常人じゃ厳しい。
というか入浴剤は用量を守って使いやがれってんだ)

古泉(さて、彼と涼宮さんはこれで十分でしょう。
僕はおいとましますか)スイスイ

ハルヒ「キョン!!潜るわよ!!」
キョン「ああ!!」

古泉(ノリノリですね)

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 11:50:29.91 ID:Fgu4WazuO

Bチーム鶴屋

鶴屋「ほらほらみくるー!こっちだよっ」スイスイ

みくる「ま…まってガボくだひゃガボーい」バシャバシャ

鶴屋「あははっ!みくる溺れた真似うますぎるにょろー!」

みくる「ガボガボ……」ブクブクブク

   rー" ̄ ̄ヽ
あ / /"ヽ ヽ \
り // /   ヽハ 、ヽ
ゃ〃{{ノ  \リ||| |
?レ小|●  ● 从|、|
 ヽ|⊃ 、__ ⊂⊃|ノ|
/⌒L|ヘ ヽ_)  j/⌒リ
\/ | l>r、_イァ/ /|
`/ /| |ヾ|三/{ヘ_∧|
ヽ< | | ヾ∨/ヾ 彡"|


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 11:56:46.93 ID:Fgu4WazuO

鶴屋「ほらみくる捕まって!」

みくる「わっぷわっぷ」ガシッ

鶴屋「よし!大丈夫かいっ?」グイッ

みくる「ぅう〜……気持る悪うぃ……」

鶴屋「ごめんよみくる〜…」

みくる「……あれ?これは?」

鶴屋「あたしの風船だね!まいったなー!みくるに取られちゃったよっ!!
いやぁーめがっさやるじゃないかみくるー」

みくる「あ、ありがとうございます鶴屋さん」

鶴屋「でねー」

みくる「はい?」

鶴屋「水着落っことしちゃってねっ!にゃっはははは」

みくる「……そんなぁ」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/28(火) 12:40:53.93 ID:Fgu4WazuO

鶴屋「しょうがないからあたしのかしたげるよ」

みくる「えっ……でも…」

鶴屋「敗者のいうことは聞くもんだよ!」

みくる「あう…わかりましたぁ、ありがとうございます」

鶴屋「はっはっは!じゃあ水着探しがんばんな!」

みくる(あ、ちょっときついなぁ)

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:15:07.07 ID:lPE12fX4O

朝倉「この水鉄砲っていくらなんですか?」

店員「1290円。税込みだよ」

朝倉(た、高い…高すぎる……500円くらいだと思ってたのに)

店員「90円なら負けてあげるよ」

朝倉「いいんですか!?」

店員「いいよいいよー」

朝倉「買います!!!」スッ

店員「あー、出来れば2000円札はやめてほしいなぁ」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:20:27.02 ID:lPE12fX4O

店員「ありがとうございましたー」

朝倉(これで長門さんに仕返しができますね!
……そうだ、私も熱いお湯をこのタンクに入れよう。目には目をってやつですよ)コポコポ

喜緑「朝倉さん」

朝倉「ん?どうしたの喜緑さん」

喜緑「長門さんが心配してましたよ」

朝倉「まさかぁ、長門さんは私の心配をするくらいなら次の悪戯を考えてますよ」

喜緑「うーん……どうでしょう。さみしそうでしたよ?」

朝倉「え……、とりあえず長門さんはどこに?」

喜緑「さっきのプールにいると思います」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:26:30.55 ID:lPE12fX4O

プール

朝倉「あ、いた」

長門「……ZZ」

朝倉「寝てる……いや、これはフェイント……!!ですよね?」

長門「……ZZ」

朝倉「水鉄砲で射殺しますよ長門さーん」

長門「……ZZ」

朝倉「ほんとに撃ちますよ?撃っちゃいますよ??」

長門「……ZZZ」すやすや

朝倉(う…撃てない……無防備状態でいる人に撃てるわけが……
だけど今寝てる人は人間じゃなくて宇宙人!それに獄悪非道の長門さん!!
ここで撃たなきゃ私の未来が……)

長門「……じれったい」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:32:34.57 ID:lPE12fX4O

朝倉「……やっぱり起きてたんですか」

長門「起きていた。せっかくのチャンスを貴女は無駄にした。
飲んだら乗るな、撃たないなら買うな。こんな言葉がこの星にはある。
よって発砲しなかった貴女にその水鉄砲は不要、返して」

朝倉「そうですね、そうですよね…わかりました。
これは長門さんに………そうはいくか」

長門「……」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:41:27.59 ID:lPE12fX4O

長門「一つ聞きたい」

朝倉「え?はい、なんですか」

長門「値段」

朝倉「えっと1200円でした」

長門「……っ」

朝倉(鼻で笑われた…)

長門「……それはいい買い物。私は涼宮ハルヒに呼ばれているから温泉に行ってくる」スタスタスタ

朝倉「……」

長門「それと」

朝倉「……はい」

長門「お湯を入れる時は温度を調節しなければ熱で変形する場合がある。
例として貴女の水鉄砲はもうゴミ、それに1200円とは本当に良い買い物」スタスタスタ

朝倉(帰ろうかな……)

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:48:39.56 ID:lPE12fX4O


キョン「おい長門、朝倉はどうしたんだ?」
古泉「どこにもいらっしゃらないのですが…おいていくわけにはいけないので」

長門「急用」

キョン「急用?てことはもう帰ったのか」

古泉「それでしたらいいのですが」

ハルヒ「帰り道わかるのかしら?」

長門「平気、彼女は優秀」

キョン「そうだな、長門が言うんなら大丈夫さ」

古泉「ではバスの中へどうぞ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 14:55:18.06 ID:lPE12fX4O

ガチャ

長門・喜緑「ただいま」

……

喜緑「お土産ありますから出て来てください朝倉さん、美味しいですよ」

長門「……気配がない」

喜緑「朝倉さーん!………いないみたいですね」

長門「……携帯にかからない」

喜緑「ど…どうしましょう……」

長門「……私の責任。探しに行ってくる、貴女は待っていてほしい」

喜緑「そうですね、もし帰って来た時のために残っています。
気をつけて下さい長門さん、晩御飯の仕度はしておきますから」

長門「それだけは絶対にしない事」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:02:33.05 ID:lPE12fX4O

長門「……朝倉涼子の行きそうな場所は全て駄目……」

アンコイリーパスタラッ

長門「もしもし」

朝倉「……長門しゃん…迷子に…………」シクシク

長門「……どこ?」

朝倉「どこかの森です……暗くてよくみえなくて猿みたいな泣き声が……」

長門「……今からそっちに向かう」

朝倉「怖いよ長門さーん!はやく助けてぇ〜……!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 15:10:35.74 ID:lPE12fX4O


喜緑「うーん…私だけ何もやらないのはやっぱり悪いような気がしますからホットケーキでも作っていましょう」

がさがさ

喜緑「確か粉を牛乳でとかしてフライパンで焼くという手順でしたから……
ありました、強力粉?強そうな粉ですね」

がさごそ

喜緑「牛乳は……ちょっと温いけど焼くので大丈夫ですね」ドロドロ

喜緑「わぁ粘り気がある牛乳は始めて見ましたよ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 15:13:53.72 ID:lPE12fX4O

喜緑「後は焼くだけ……」

ジュー……

喜緑「そういえば長門さんが味見をすることって言ってましたね」ヒョイッ

もぐもぐ

喜緑「ほんのりすっぱくて良い感じですねー」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 15:19:01.10 ID:lPE12fX4O

ガチャ

長門「ただいま………異臭がする」
朝倉「う…確かに……」

喜緑「おかえりなさい長門さんと朝倉さん。
ホットケーキ作ったんですけど朝倉さんお腹減ってますよね?どうぞ」

長門「待って」

喜緑「長門さんの分もありますからね」

長門「……味見」

喜緑「しましたよ、形は少し悪いですけど味の方はなかなかでしたよ」

長門「……本当に?」

喜緑「はいもちろん」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 15:24:01.04 ID:lPE12fX4O

喜緑「口を開けていただけたら私が食べさせてあげますよ」

朝倉「……そ、そうですね!せっかく喜緑さんが作ってくれたんだもの」あーん

喜緑「はいどうぞー」スポ

朝倉「ギッ……」

長門「私は……遠慮しておく」

喜緑「遠慮なさらずにどうぞ、口をあけてください」

長門「………そのまえに材料を見せて」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 15:34:50.07 ID:lPE12fX4O

長門「強力粉、生卵、牛乳……?もはやチーズ、砂糖、……これは何?」

喜緑「よくわかりません」

長門「よくわからないもの、バニラエッセンス、チョコレート」

喜緑「どうですか?」

長門「少しあっている」

喜緑「ほっ……よかったぁ、間違っていたらどうしようかと思ってましたよ」

長門「本当に味見をしたならば貴女はもう手遅れ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 15:55:05.13 ID:lPE12fX4O

長門「……やはり私は遠慮する」

喜緑「え…、朝倉さん。どうでした?」

朝倉「えっ?あ……ごちそうさまでした」

喜緑「ほら、朝倉さんも御馳走って絶賛してますよ、長門さん食べてみてくださいよ」

長門「明日、朝倉涼子に異変が見受けられなければ食べてみてもいい」

朝倉「明日と言わずもう駄目かもしれませんよ長門さん」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 16:02:06.61 ID:lPE12fX4O

喜緑「そうですか…なら後は私と朝倉さんだけで食べますか」

朝倉「……大丈夫ですよ?まだ生きてますから」

喜緑「じゃあマーガリン持ってきますね?」

長門「朝倉涼子、死ぬ前には食べるのをやめて」

朝倉「死んだら骨は拾ってくださいね」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 16:08:59.98 ID:lPE12fX4O

翌日

長門「………歯磨き粉がない」

朝倉「下の机にありますよ」

長門「朝倉涼子、体調は?」

朝倉「体調はこの上なく最悪ですね、それと昨日のアレについて一つ発見できました」

長門「……なに」

朝倉「アレ消化しません」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 16:34:16.53 ID:lPE12fX4O

朝倉「途中で喜緑さんも気持ち悪くなってやめましたし」

長門「そう」

朝倉「ちなみにまだお腹の中に残ってるんで朝ごはんとか作りたくないんですけど…」

長門「なら出前」

朝倉「それなら適当に注目してください、私はいりませんから……おえ」

長門「吐くならトイレに行って」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 16:46:40.03 ID:lPE12fX4O

長門「喜緑江美里はどこ?」

朝倉「散歩だっていってどこかに行きましたよ」

長門「………実験してみたい。協力してほしい」

朝倉「実験…ですか?いったい何を?」

長門「このカレー粉をチョコだと言い張って喜緑江美里に食べさせる。これは味覚障害かどうか検査するため」

朝倉「どうぞ好きにしてください、私は洗濯物干しますから」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 17:02:04.74 ID:lPE12fX4O

ガチャ

長門(……来た)

喜緑「あれ?長門さんどうしたんですかカレー粉なんて持って正座して」

にゃー

長門「これはチョコレート食べて」

にゃー

喜緑「やだなぁ長門さん。カレー粉ですってば」

長門「……うっかり」

喜緑「で、子猫拾ってきちゃいました」

にゃー

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 17:25:33.13 ID:lPE12fX4O

長門「……」

喜緑「かわいいですよ、触ってみます?」

長門「……」コク

ガブッ

長門「……本当に痛い」

喜緑「ダメですよ長門さんを噛んじゃ!」ぺしっ

にゃー

長門「……退場、その猫は退場」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 17:35:31.10 ID:lPE12fX4O

喜緑「飼いましょうよ」

長門「ペット禁制」

喜緑「大丈夫ですよ、さっき話をしたらオールオッケーだそうです」

長門「ここは私の部屋、私に敵対する生命体は不必要」

喜緑「もう噛んだりしませんよね?」

にゃー

長門「……一日くらいなら様子を見ていい」

喜緑「ありがとう長門さん。よかったですね」

にゃー タッタッタ

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 17:38:03.10 ID:lPE12fX4O

にゃー タッタッタ

喜緑「元気に走ってますね、余程この部屋が気に入ったんでしょうか?」

長門「……そんなことより絆創膏を探して」

喜緑「キズアワワならありますよ」

長門「それは駄目、コレクション」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 17:41:54.85 ID:lPE12fX4O

朝倉「さぁ洗濯物を干し終えたし少しベッドで……
なにあの黒い塊……臭いんですけど……まさか長門さんが…
いやいや、さすがに長門さんでも私のベッドの上で…」

にゃー

朝倉「そうですよね、長門さんじゃないですよねー」

にゃー

朝倉「……どうしてくれようかなこの子猫」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 17:45:18.60 ID:lPE12fX4O

朝倉「長門さーーーん!!!糞尿を撒き散らしてる猫がーー!猫がー!!!」




喜緑「朝倉さんが何か叫んでますよ」
長門「糞尿がどうのこうのと聞こえた」




朝倉「きゃあああ!!!その足で走り回らないで!!!」どたばた

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 17:57:12.89 ID:lPE12fX4O

朝倉「すばしっこいなぁ……」

にゃー

朝倉「捕まえたら水責めにしてやるぞ」ダッ

スカッ どてっ

朝倉「……ぬぬぬぬ、なんで猫が家にいるんですか長門さぁぁぁぁん!!!」

長門「呼んだ?………この部屋臭い、誰がやったの?」

にゃー チラッ

朝倉「なんでこっちを見るのかな!猫のくせにー!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 18:01:04.15 ID:lPE12fX4O

長門「朝倉涼子、もよおしたらトイレでしなさいと習わなかった?」

朝倉「冗談言ってる場合じゃないですよ長門さん!
ほうっておいたら長門さんの布団とかにも糞尿撒き散らされますよ!?」

長門「………」ガシッ

ニャアッ

朝倉「さすが長門さん、一回で仕留めましたね!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 18:29:06.60 ID:lPE12fX4O

朝倉「長門さん、その猫はどこから?」

長門「喜緑江美里が拾ってきた」

朝倉「喜緑さんか……ペット禁制じゃなかったですか?」

長門「喜緑江美里曰く、話はつけてきたとのこと」

朝倉「なるほど…さすが喜緑さん。
その猫貸してください、洗ってきますから」

長門「……気をつけて」スッ

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 18:47:27.45 ID:lPE12fX4O

朝倉「ほら動かないで」ジャー

ぶるにゃぁぁぁぁぁぁぁ

朝倉「爪がほっぺに……痛い………尋常じゃなく痛い……」

ぶるにゃぁぁぁぁ

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 18:52:57.68 ID:lPE12fX4O

朝倉「うごかないで……」わしゃわしゃ

ぎにゃぁぁぁぁ

朝倉「断末魔の叫びみたいな泣き声はやめてほしいな…」

ガブッ

朝倉「いだ……クソネコー!!!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 19:11:00.74 ID:lPE12fX4O

長門「………」

カチャ

長門「洗いおわっ……」

朝倉「……」

長門「血だらけ……」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 19:18:37.19 ID:lPE12fX4O

喜緑「あの……傷薬です」スッ

朝倉「駄目じゃないですか喜緑さん!確かに猫は可愛いですけど…」

喜緑「やっぱり可愛いですよね!」

朝倉「あのそういう意味じゃなくてですね」

長門「それよりも猫を乾かしたほうがいい」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 19:41:08.68 ID:lPE12fX4O

朝倉「ひりひりする……今日はお風呂やめておきます私」

長門「……」

喜緑「どうかしましたか長門さん?何か考えているみたいですけど…」

長門「名前」

喜緑「そうですね、名前が無いことには呼べませんからね」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 19:46:24.67 ID:lPE12fX4O

朝倉「かなり暴れん坊ですからね、そこを踏まえて考えてみたらどうですか長門さん?」

喜緑「あ、この子はメスですよ」

長門「……暴れん坊……メス…………」

朝倉「でもいいんですか喜緑さん」

喜緑「?」

朝倉「喜緑さんが拾って来たなら喜緑さんが決めた方がいいんじゃ?」

喜緑「何となく長門さんでいいです」

朝倉(意外とテキトーだなぁ)

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 19:50:51.99 ID:lPE12fX4O

長門「………大輔」

朝倉「いやメスだって言ってたじゃないですか」

長門「あなたは大輔。決まり」

大輔「にゃー」

朝倉「……」

喜緑「なんだかどこかで聞いた名前ですね」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 19:56:30.72 ID:lPE12fX4O

朝倉「じゃあ私は部屋に戻って少し休んでますからね」

喜緑「はい、後は任せてください」

長門「任せて」

朝倉「いろいろと不安ですがわかりました。あまり暴れさせないでくださいよ」スタスタスタ

ガチャ ぐにっ

朝倉「………うわぁ忘れてた…しかも踏んだ…」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:07:53.84 ID:lPE12fX4O

長門「……餌」

喜緑「買いに行きますか?」

長門「私が行ってくる。貴女は見ていて」

喜緑「はいわかりました。お金は…」

長門「平気、朝倉涼子のへそくりの場所は全て把握している。問題無い」

喜緑「へそくり?とりあえずお金は大丈夫なんですね、行ってらっしゃい長門さん」

長門「……」コク

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:20:11.23 ID:lPE12fX4O

コンビニ

長門「……」ジー

キョン「よう長門、何してるんだ?」

長門「……これ」

キョン「ん?猫缶じゃないか、どこかで猫でも拾ったのか?」

長門「喜緑江美里が」

キョン「喜緑さんが?てことは猫か犬…はないな、猫がいるわけだな」

長門「……そう」

キョン「俺ん家の餌を分けてやるぞ?」

長門「……」

キョン「遠慮ならしなくていいぞ、妹が無駄に買い込んでるからな」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[>>57たぶん違うかも] 投稿日:2009/04/29(水) 20:34:48.86 ID:lPE12fX4O

キョンの家

キョン「ただいまー」

妹「わーいキョン君だー、お土産はー?」

キョン「ありません、そうだ妹よ」

妹「ん〜?なぁにい?」

キョン「余ってるシャミセンの餌持ってきてくれないか」

妹「いいけどなんで〜?」

キョン「ん?長門が猫を飼ってな」

長門「……」

妹「あー、有希ちゃんだぁ!わーい、有希ちゃんがお土産だー」

キョン「いいから早く持ってきなさい」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:44:56.96 ID:lPE12fX4O

キョン「ほら長門」

長門「……2種類?」

キョン「ああ、カリカリした餌と缶詰の柔らかい餌だ。
最初は缶詰で馴れさせてからの方がいいかもな」

長門「……」コク

キョン「少し重いから硬い餌は俺が持つが缶詰は任せたぞ」

長門「ありがとう」

妹「あたしもいくー」

キョン「だーめ、お留守してなさい」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 20:47:00.05 ID:lPE12fX4O

ちょっと風呂はいってきます

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:01:22.24 ID:lPE12fX4O

ガチャ

長門「ただいま」

喜緑「おかえりなさい、買えました?」

長門「彼が分けてくれた」

喜緑「え?」

キョン「こんにちは喜緑さん、よければどうぞ」

喜緑「ありがとうございます。これで大輔君にもご飯をあげられますよ」

キョン(大輔……?いやにリアルだな、名付けぬしは誰だ?喜緑さんなのか?)

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 21:04:16.25 ID:lPE12fX4O

キョン「長門、猫の名前が大輔なのか?」

長門「……大輔」

キョン「そ、そうか。良い名前だな」

長門「……そう」

喜緑「でもメスなんですよ」

キョン(……宇宙人のネーミングセンスに口出すわけじゃないが人間ならいじめにあうな…確実に)

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:15:54.73 ID:lPE12fX4O

キョン「朝倉はいないのか?」

長門「部屋の掃除」

キョン「掃除か、俺も家に帰ったらしないとな」

にゃー

朝倉「はいってきちゃ駄目!!またうんちするんでしょ!?駄目!!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:27:01.77 ID:lPE12fX4O

キョン「大変な猫みたいだな、トイレのしつけは必ずしないとな」

喜緑「やってみます」

キョン「あ、猫のすなを買うべきだったな」

長門「なら今からいってくる」スタスタスタ

喜緑「すっかり猫にはまりましたね長門さん」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 21:33:26.76 ID:lPE12fX4O

てす

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:40:13.26 ID:lPE12fX4O

キョン「あ、待て長門」

長門「……なに?」

キョン「どの猫砂良いかわかるか?」

長門「……」

キョン「とりあえず俺もついていくか」

喜緑「そうだ、よければ私も行きたいんですけど…大丈夫ですか?」

キョン「そうですね、喜緑さんもなにかと覚えた方がいいと思いますんで」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 21:50:48.74 ID:lPE12fX4O

朝倉「やっと片付いたし臭いもとれた……」

ニャー

朝倉「はいはい、あっちいきますよー」スタスタスタ

にゃあ

朝倉「長門さーん、喜緑さーん何か食べたいものありますかー?」

朝倉「……あー、誰もいない」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 22:02:27.23 ID:lPE12fX4O

朝倉「ん?猫缶がある」

ニャアッ

朝倉「食べたいの?」

ガリガリガリガリガリ

朝倉「引っ掻いても缶はさすがに無理だと思うんだけどなぁ」

ニ”ャー

朝倉「もしかしたら長門さんが自分で食べるために買ったのかもしれないし…
今開けて怒られるのは嫌だなぁ……」

ガリガリガリガリガリ

朝倉「でもなんだかかわいそうになってきちゃったりしなかったり……
どうしよう」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 22:06:16.34 ID:lPE12fX4O

朝倉「……仕方ない!開けてあげますよー」スッ

パキッぺりぺり

朝倉「はい」コト

ばくばくばくばくばく

朝倉「あっ、零れてる零れてる」スッ

ガリッ

朝倉「っつ……また噛まれた……」

う”ぅ”〜

朝倉「なんか唸ってる……餌なんか取らないのに…」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 22:11:50.96 ID:lPE12fX4O

ガチャ

喜緑「ただいま」

朝倉「あ、喜緑さん。今までどこに?」

喜緑「猫のトイレとかいろいろ買いにでかけてました」

朝倉「なるほど、長門さんも一緒ですよね?」

喜緑「はい、もうすぐ来ますよ」

キョン「ふんっ……重いなコレ」ドサッ

朝倉「あれキョン君も一緒?」

長門「商品を選んでもらった」

朝倉「ありがとうキョン君、それにしてもよくお金ありましたねー」

長門「風呂場の換気扇内部に落ちていた」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:20:26.13 ID:lPE12fX4O

朝倉「長門さん、私のへそくりですよそれ…」

長門「名前が記入されていなかった」

朝倉「そんなお札と硬貨に朝倉涼子なんて書きたくないですよ!」

キョン「なら袋に名前を書いて入れればいいんじゃないか?」

長門「そうそう」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:30:27.34 ID:lPE12fX4O

キョン「さて、そろそろ俺は帰るとするか」

喜緑「今日はありがとうございました。また来て下さいね」

長門「今度は貴方の家の猫も」

朝倉「できれば大根とか食材を……」

キョン「わかったよ、今度は食材のシャミセンを連れてくるさ」

朝倉(食材の……シャミセン?)

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:44:36.25 ID:lPE12fX4O

ピンポーン

キョン「ん?誰か来たみたいだな」

喜緑「はーい」カチャ

国木田「あのー……あれ?キョン?」

キョン「……国木田?長門ん家に用か?」

国木田「用っていうか僕の家の猫が黄緑色の髪色の女の人に連れていかれたって聞いてね。
いろいろと捜していたらここにいるって情報がはいってさ」

にゃー

国木田「わっ!!飛びつかなくてもいいのに……、邪魔したみたいだね。
僕はもう用事も済んだし帰るよ、またねキョン」スタスタスタ

一同「……………」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 22:50:23.28 ID:lPE12fX4O

長門「あ……大輔…………」

バタン

キョン「……飼い猫だったのか」

喜緑「近寄って来たからてっきり野良猫だと…」

長門「………」

朝倉(怪我+餌代など+仕事を増やす……今までの時間を返して……)

キョン「ま、まあそんなこともあるだろうな人生ってやつは」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:04:15.29 ID:lPE12fX4O

朝倉「やっとあの時の怪我が治りましたよ」

長門「……?」

喜緑「あの時って私が間違って猫を拾ってきた時ですか?」

朝倉「そうですよ、かなりえぐれてたから時間がかかりましたよ。
病院にも行けませんでしたからね長門さん」

長門「それは貴女があんなわかりやすい場所に金銭を隠しておく方が悪い」

朝倉「わかりづらい場所ですよ普通は!長門さん今日は栗ご飯の栗無しですね」

長門「抗議する、それは栗ご飯じゃない」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:09:14.80 ID:lPE12fX4O

長門「もし栗を入れなかったら貴女が寝ているすきに剃刀で眉毛を剃る」

朝倉「うっ……わかりましたよ!もう!」

喜緑「でも朝倉さんが眉毛を剃ったらどんな感じになるか興味ありますね」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:20:25.33 ID:lPE12fX4O

朝倉「でももう卒業式かぁ……、喜緑さんが卒業…やっぱり寂しいなぁ」

喜緑「ありがとう朝倉さん、でも私とは毎日会えるじゃないですか」

長門「……会える」

朝倉「そうなんですけどね、何となくっていいますか」

喜緑「なら卒業式を楽しみにしていて下さい。お願いします」

朝倉「楽しみに?……難しいですよ」

長門「食費が減る。それを楽しみと考えれば貴女は楽しみに思えるはず」

朝倉「なんですか?私がそんな外道にみえますか?」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/04/29(水) 23:25:34.27 ID:lPE12fX4O

卒業式当日

「卒業生起立」

ガタッ

朝倉「あっ間違えちゃった……」

ざわざわ

教師「おー朝倉、卒業しちゃうか?」

長門「……恥ずかしい人」
朝倉「………だって緊張して…」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:28:44.28 ID:lPE12fX4O

教師「在校生代表、喜緑江美里!」

喜緑「はい、私は皆さんと卒業ができなく−−」


朝倉「………え?」


教師「では次のプログラムに移りまして校歌斉唱」


朝倉「ええ…?」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:34:07.35 ID:lPE12fX4O

卒業式終了

朝倉「あの……喜緑さん?」

喜緑「わかってます」

朝倉「なんで卒業を…」

喜緑「私、赤い彗星と呼ばれるくらい赤点をとってしまうほどテストができなくて…」

朝倉「まさか……留年?」

喜緑「おはずかしながら…ちなみに後二人、留年した人達がいるんです。その人達と私は赤い三連星と呼ばれ…」

朝倉「………」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:38:37.97 ID:lPE12fX4O

鶴屋「んやぁ長門っち!今年もよろしくっ」
みくる「一緒にがんばりましょう」

長門「……そう」

喜緑「どうですか?わかってもらえましたか朝倉さん」

朝倉「赤いなんちゃらってことは理解できました。
要するに今日は赤飯を炊いてみんなで食べましょうか」

喜緑「はい!」

長門「断固拒否、うどん一択」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      おわり

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/29(水) 23:46:23.98 ID:lPE12fX4O

また留年させちゃったけど終わりです
見ててくれた人達、レスしてくれた人達どうもどうもー
また暇になったら書きます。今度は面白くなるように努力しますよ
ノシ



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