キョン「寒くなってきたし朝倉で暖を取るか」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「夢幻闘舞・・また・・ミス」

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19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:06:04.21 ID:8TdComlQ0

キョン「なー朝倉ー」

朝倉「わっ、びっくりした。何よ突然」

キョン「もうSOS団にいるの疲れちゃってさー俺も。だから膝枕してくれっ」ガバ

朝倉「きゃっ、わ、ちょっ。もう……///」

キョン「ほはあ〜朝倉の太ももは天国よりパラダイス銀河だなああ〜」

朝倉「中庭よここ。皆が見てるじゃない///」

キョン「いいじゃん見せてやろうぜ。あー朝倉、好きだ」

朝倉「もう///」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:09:03.63 ID:8TdComlQ0

キョン「なー朝倉」

朝倉「何?」

キョン「耳掃除してくれね?」

朝倉「ダメよ。耳かきだってないし」

キョン「じゃんっ!」

朝倉「どうして持ってるの!?」

キョン「ハルヒがさー『耳かきくらい持っときなさいあんたも』って」

朝倉「意味解んないわ……さすが涼宮さんね」

キョン「まあハルヒはどーだっていいや。耳かき頼むよ」

朝倉「しょうがないわね……」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:12:08.36 ID:8TdComlQ0

朝倉「わあ。けっこう溜まってるわね」コショコショ

キョン「おおぅふ……お前力加減絶妙だな。やべえ気持ちいい」

朝倉「そう? まあ長門さんにもしてあげてるしね」

キョン「そうなのか?」

朝倉「だってあの子ほっといたらお風呂にすら入らないかもしれないレベルなのよ?」

キョン「マジか……知りたくなかった。その点朝倉はいいかほりだぜ」クンカクンカ

朝倉「は、恥ずかしいからそういうこと言わないでよ///」

キョン「あーこの太ももはマジトロピカルだな。一生こうしててー」ガバ

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:33:50.73 ID:8TdComlQ0

ハルヒ「ちょっとキョン! 何やってんのよ!」

キョン「うぉわハルヒ、やべえ!」

朝倉「涼宮さん、これにはわけが……」

ハルヒ「わけもなにもないわよ何やってんのあんたたち、そういう仲だったわけ!?」

キョン「……ああそうさ!」

朝倉「ええっ!?」

キョン「俺は実は朝倉が好きだったんだよ。ハルヒ、お前に振り回されるのはもううんざりだ!」

ハルヒ「なっ、キョン。あんたそれ本気で言ってるの?」

キョン「そうだとも。俺は朝倉が好きだ。特にこの太ももが好きなんだ!」スリスリ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:37:02.45 ID:8TdComlQ0

ハルヒ「もういいわよあんたなんか知らない! 地獄に落ちて閻魔大王に裁判にでもかけられて磔刑に処されて七大地獄一周ツアーでもすればいいのよ!」

キョン「望むところだ!」

朝倉「望むの!?」

ハルヒ「もういいわよ……帰る!」

朝倉「涼宮さん。ああ、行っちゃった……」

キョン「あーすっきりした。さ、朝倉、耳掃除の続きを頼む」ゴロン

朝倉「え、でも……ほんとにいいの?」

キョン「おうとも」

朝倉「しょうがないわね」コチョコチョ

キョン「ああ、このSOS団では味わえない至高の快感……」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:40:00.31 ID:8TdComlQ0

朝倉「はいおしまい」

キョン「ありがとよ朝倉。これで俺の聴力がウサギに引けをとらんくらいにアップしたぜ」

朝倉「大げさなんだからもう」

キョン「朝倉、今度お前ん家行っていいか?」

朝倉「えっ……どうして?」

キョン「お前が好きだからに決まってんじゃねえか。へ、変なこと言わせんな///」

朝倉「でもあなたには涼宮さんが」

キョン「あんなん彼女でもなければ親友でもなければ友人でもねえよ。もともと乗り気じゃなかったんだSOS団なんて」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:42:47.91 ID:8TdComlQ0

朝倉「どうぞ、ここがわたしの家よ」

キョン「うっは、初めて入るぜおっじゃまー♪」

朝倉「散らかってたらごめんなさいね」

キョン「すっげぇ綺麗じゃねえか。長門と違って女の子っぽいな!」

朝倉「そう、かな……///」

キョン「あー落ち着くななんか。ここなら時間移動も閉鎖空間もなんも関係ねえもんなあ」ゴロゴロ

朝倉「今お茶にするわね。ちょっと待ってて」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:45:33.46 ID:8TdComlQ0

キョン「朝倉俺さー。もうあいつらにつきあうのイヤなんだわー」ズズズ

朝倉「そうだったの? 全然そんな風には見えなかったけど」

キョン「そう見せないとハルヒがああだろ? あいついつまでたってもガキだからな」

朝倉「そっか……あたしのせいよね。あなたを涼宮さんの面倒見る役みたいにしちゃったから」

キョン「お前は悪くねえよ。ただ、だからもうあそこには行きたくないんだ、俺は」

朝倉「そう。それじゃ好きにすればいいと思う」

キョン「ってなわけでまた膝枕してくれ!」ゴロ

朝倉「きゃっ! もう……甘えん坊なんだから///」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:50:06.28 ID:8TdComlQ0

キョン「――というわけだから俺はもう文芸部室にはいかんぞ」

古泉「……本気で言っているんですか? 昨日僕が《神人》を退治するのにどれだけ苦労したかお話しましょうか」

キョン「いやけっこうだ。お前は世界の崩壊を食い止めるために勝手に頑張っててくれ」

古泉「ちょっ、何言ってるんですか。今までせっかくみんなで頑張ってきたじゃないですか」

キョン「うんざりなのさ何もかもな。お前も結局俺をいいように使っていただけなんだろ。解ってんだよ」

古泉「そんなことありません!」

キョン「あるね。ま、とにかくそういうことだからあとはそっちでよろしくやってくれ。何ならハルヒにコクってみたらどうだ?
    ちょっとはイライラが静まるかも解らんぞ」

古泉「あなたって人は……本当にSOS団を抜けるんですか?」

キョン「俺は本気だ。そして朝倉とつきあうことにした」

古泉「……もういいです。解りました」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:52:27.84 ID:8TdComlQ0

長門「……」

キョン「おう長門、どうした? 何か俺の顔についてるか」

長門「部室に来ないというのは本当?」

キョン「そうだけど、それがどうした?」

長門「……」

キョン「おいおい長門、らしくねえな。お前はハルヒを観測してて、ハルヒには変化が欲しかったんだろ? ちょうどいいじゃねえか」

長門「……」

キョン「まあとにかく、俺は朝倉とつきあうことにしたからな。部室にはもう行かない」

長門「……そう」

キョン「そんじゃな長門。今までありがとよ」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:57:50.37 ID:8TdComlQ0

みくる「キョンくーん!」

キョン「朝比奈さん。いやー最近寒いっすねえ」

みくる「そうですね。今日は手袋してきちゃいましたぁ。……ってそうじゃないです!」

キョン「どうしました?」

みくる「部活やめるって本当ですか」

キョン「ええまあ。いい加減飽きましたしね。ハルヒもそろそろまともになってもいい頃でしょう」

みくる「えっえっ、でもでもっ、今まで楽しかったじゃないですか」

キョン「そうですか? 俺は別にそんな楽しくありませんでしたよ。学校中から白い目で見られるし」

みくる「ええぇぇ……。そうなんですか……」

キョン「何度かやめようって思ってたんですよほんとは。俺この前朝倉に告白して。この際だからSOS団もやめちまえって思いまして」

みくる「ふぇぇ……」

キョン「朝比奈さん?」

みくる「うぇっ、えっ、えぅぅ……」

キョン「やだな。泣かないでくださいよ。そんな日もありますって。あ、今ハンカチ出します」

みくる「もういいです、キョンくんなんか知らないです……」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:59:57.98 ID:8TdComlQ0

キョン「そんなわけで全員と縁を切ってきた」

朝倉「ずいぶん思い切ったわね……」

キョン「だって俺お前が好きなんだもん。当然だろ」

朝倉「そう言ってくれると嬉しいけど」

キョン「朝倉。抱きしめていいか」

朝倉「ええ。いいわよ///」

 ギュー

キョン「ああ幸せだあー。雪国で露天風呂に入るより一万倍幸福だぜ」

朝倉「もう///」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:03:14.23 ID:8TdComlQ0

キョン「……キスしていいか?」

朝倉「……」コク

キョン「……」チュ

朝倉「んっ……んぅ、んぁ……」

キョン「……」

朝倉「……ふふ、案外大胆なのね」

キョン「ずっとこうしたいと思ってたんだ。谷口みたいにクリスマスに彼女いなくてオロオロするのはゴメンだしな。ずっと好きだった」

朝倉「まあ……///」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:05:12.85 ID:8TdComlQ0

古泉「――ちょっといいですか」

キョン「ん? どうした古泉。休み時間にわざわざ」

古泉「話があります」

キョン「俺にはねえよ」

古泉「あなたになくとも僕にはあるのです。来ていただけなければ穏当でない手段を取らせていただきますが」

キョン「わーったよしょうがねえな」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:10:45.92 ID:8TdComlQ0

古泉「……涼宮さんと至急よりを戻していただきたいのです」

キョン「何寝ぼけたこと言ってんだ。よりもなにも、俺はもともとあいつとつきあっても何でもないぞ」

古泉「あなたが部室に来なくなってから毎日のように閉鎖空間が発生しています。僕はこのところほとんど眠っていません」

キョン「過労自慢か。ご苦労なこった」

古泉「冗談ではありません。最悪世界が崩壊してしまうのですよ」

キョン「そのセリフは耳タコだぜ。勝手に重力崩壊でもベータ崩壊でも何でもしてればいいだろ。新しい世界ってのも悪くないじゃないか。もう大した望みなんてないしなこの世界に」

古泉「あなたって人は……見損ないましたよ」

キョン「俺はもともとこういう奴だったんだよ。生きたいように生きて何が悪い?」

古泉「交渉決裂ですか。解りました……僕たちの仲もここまでのようですね」

キョン「もともとただハルヒに引っ張りまわされてただけだろ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:14:15.47 ID:8TdComlQ0

キョン「自由ってのはいいもんだな。今までいかに俺があの妙ちきりんな集まりに時間を奪われてたかよく解るぜ」

朝倉「そう? まあ涼宮さんも独特よね。傍からどう見えるか解ってないのかしら」

キョン「解ってるとは思うんだけどな。だから余計にイタいよなあいつは。そんなことより朝倉っ」ガバ

朝倉「きゃっ」

キョン「今日は一緒に風呂に入ろうぜ」

朝倉「えっ、でも……」

キョン「……ダメか?」

朝倉「いい、わよ……///」

キョン「よっしゃ。そんじゃお湯入れてくるな」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:19:27.36 ID:8TdComlQ0

キョン「あーいい湯加減だなぁ」チャプ

朝倉「あなたって大胆ね、すごく……」ポチャ

キョン「人間自然にふるまうのが一番だね。ハルヒや佐々木みたいに無理して自分に言い聞かせるようなのは俺には向いてねぇわ」

朝倉「でもいいの? たしかに統合思念体は今までにない変化を観測できているけれど、あなたはそれで満足?」

キョン「もちろんだとも。好きな人と一緒にいられれば世界がぶっ壊れようがなんだろうがしったこっちゃねえぜ」

朝倉「そう……。ねえ、キスして……」

キョン「……」チュッ

朝倉「もっと……んっ、あっ、あん……」チュルル、チュッ

キョン「……好きだ、朝倉……」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:23:28.22 ID:8TdComlQ0

キョン「朝倉……お前体形エロすぎるぞ」

朝倉「そ、そう? うーん、もうちょっと細い方が好みだったかしら」

キョン「んなことねぇよ。ストライクゾーンど真ん中だ」

朝倉「ありがとう///」

キョン「このくびれ具合、ぷるんと張り出したおっぱい、長い髪、美しい曲線を描く太もも、包容力のある笑顔」

朝倉「そんな風に褒められると恥ずかし……んあっ……」チュッチュッ

キョン「……」チュゥゥ

朝倉「溶けちゃいそう……んんっ……」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:27:31.58 ID:8TdComlQ0


 ※※※

谷口「なあキョン、お前と朝倉がつきあってるってマジか?」

キョン「悪いな谷口。嘘偽りない真実だ」

谷口「オーノー! マイガッツ! アイキャントビリーブィッ!!!」

キョン「何で英語なんだよ」

谷口「キョン! この野郎! お前は最低の奴だ! あんなに色んなお人とフラグを立てといて全部バッキバキじゃねえか!」

国木田「昔っからキョンはフラグを折るのが好きだからねぇ」

キョン「そうだったなあ」

谷口「マジかよこの腐れ外道!」

国木田「僕も折られたもんなあ」

キョン「そうだったなあ」

谷口「マジかよこの腐れ外道二匹!! 寄るな! 寄るなぁああ!!」ダダダダダ

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:29:36.86 ID:8TdComlQ0

キョン「さーって今日も帰って朝倉とにゃんにゃんするべ」

みくる(大)「……」ギラッ

キョン「……」ゾクゾクッ

みくる(大)「おうてめえ、ちょっとこっちこい」

キョン「……」コクコク

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:34:59.23 ID:8TdComlQ0

みくる(大)「まあ腹割って話し合おうぜ。ほら座んな。コーヒー買ってきてやったから」

キョン「……つつ冷たいんですけど、これ」

みくる(大)「おめーにゃピッタリだべ? ほら飲めって。ゆっくり話そうじゃねえか」

キョン「……」ガクガク

みくる(大)「いやーほんと見損なったわ。そういう奴だったんだなおめー」

キョン「朝比奈さんこそそういう人だったんですね……」

みくる(大)「あん? もっぺん言ってみ?」

キョン「なな何でもないですすいません!」

みくる(大)「おめーが本性晒したからこっちも晒してやってんだろ? 何ションベンちびりそうな顔してんだてめ? ヤキいれんぞ?」シュボッ

キョン「ライターなんかどうして持ってるんですか!」

みくる(大)「あー、コーヒーと一緒に飲むとうめえ」スパー

キョン「…………キャラちげえ」

みくる(大)「まー大人んなると色々あるんだわ。それはどうでもいい。問題はおめーだよこのスットコドッコイ」

キョン「すっとこ……」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:40:32.16 ID:8TdComlQ0

みくる(大)「おめーのせいで今未来マジヤバイ状態なわけ。ビッグクランチまっしぐらなわけよ。誰のせいだと思ってんの?」

キョン「はははハルヒじゃ

みくる(大)「おめーのせいだろがこのアホンダラゲ!!!」

キョン「ひいいいい!」

みくる(大)「まいいわ。気持ちは解るからな。俺も大人だし?」

キョン「今『俺』って……」

みくる(大)「そんなんどうでもいい」

キョン「はい」

みくる(大)「いいか、この社会にゃ役割ってもんがあんべ? おめーはあの涼宮の面倒みるのが仕事みてーなもんだべよ。
       そっから急に抜け出して好きな子とイチャイチャチュッチュベタベタできると思ってんのかこのたわけ」

キョン「できないっすよね」

みくる(大)「そうだ。それが大人の世界ってもんだ。あの朝倉って女にもきつーく言っといたから。解ったら明日から元に戻れ」

キョン「……」

みくる(大)「返事はァ!!!」

キョン「はいわっかりましたぁ!」ビシィ!

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:41:15.06 ID:8TdComlQ0

キョン「ごめんな朝倉……そういうわけなんだよ……」シクシク

朝倉「大変ねあなたも……」


(おわった)



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