涼宮ハルヒの憂鬱……か 続


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 20:46:35.10 ID:HUs4ZX3eO

俺はとある県立の北高に通う高校1年生である。

「涼宮ハルヒの憂鬱」という売れないライトノベルを読んだ事が原因かどうかは不明だが、
程なくして同じくコアな読者である鈴木はるこという少女に出会い、そして様々な事件、人物に巡り会う事となった。

俺は人から「キュン」と呼ばれていた。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 20:48:23.81 ID:HUs4ZX3eO

鈴木はることは、ライトノベル「涼宮ハルヒの憂鬱」に(恐らく)影響されまくった人物であり、俺が今所属する、元文芸部、現BBQ団の団長でもある。

その元文芸部に始めから所属していたのが自称宇宙人、短門逝希。一瞬でもあいつを長門と勘違いした自分がいたたまれない。
読書家であるように見えるが、実際読んでる本の内容は薄っぺらいものが多い。まだまだ謎が残る奴でもある。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 20:51:23.11 ID:HUs4ZX3eO

続いては大泉。自称超能力者。機関という団体に所属し、はるこの神人になった際の活動抑止が主な仕事……らしい。
ちなみに俺の世界の神人は、破壊活動などせず、窃盗・万引きがメインな行為である。
ここ3年で30件以上のコンビニ・スーパーが閉店した理由はこれだったらしい。

極めて迷惑な話である。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 20:52:41.49 ID:HUs4ZX3eO

続いての団員、明朝比奈かこさん。1年先輩である高校2年生の彼女ははるこから、無理矢理、BBQ団に引き抜かれた人物であり、
その理由は「萌え要素」らしいが、残念なことに豊満なバストと同サイズの3サイズの持ち主である事から「肥え要素」にしか見えないのは自明の理である。
未来人……ではないはず……だと思われる。


以上に俺を加えたのがBBQ団の全団員であったのだが……

イレギュラーが発生したのであった。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 20:54:16.26 ID:HUs4ZX3eO

それは、長門有希の出現である。
本の中だけの空想の人物であった長門が、実際に俺たちの前に現れ、しかも俺を漁原凉好の魔の手から救い出してくれた。

彼女曰わく、この世界担当の対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースとして派遣されてきた……との事。
俺がそれにより3日3晩我を忘れてベッドの上で1人でベリーダンスを踊っていたのは内外不出だ。

そして、彼女もBBQ団への準会員として団活に顔を出すようになった。

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 20:57:50.79 ID:HUs4ZX3eO

長門の話によると、有機生命体が存在する世界は幾つもの惑星に存在しており、自律進化の可能性を追って、
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースがそれぞれ派遣されていると。

長門の監視対象ははるこかと尋ねると、「まだ分からない」という返答が帰ってきた。「可能性は高い」らしい。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:00:19.06 ID:HUs4ZX3eO

涼宮ハルヒの世界は終焉を迎えたとも言っていた。

結末は?と尋ねると

長門はこう言った「……乞うご期待」

……おとなしく驚愕を待てという事か……

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:01:51.89 ID:HUs4ZX3eO

……とこれまでが大まかな現在に至る流れである。

はるこの暴走は未だ衰えを見せず、つくづく「涼宮ハルヒの憂鬱」という書籍が世間に広く知られてなかった事が救いでもあったが、既読者の俺からすると毎日が赤面ものなのであった。
はるこは意識的か無意識的か中途半端に原作に近い発言、行動を繰り返していた。

今日はその幾つかを紹介したい。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:11:22.62 ID:HUs4ZX3eO

バタン!

はるこ「お待たせ!ニュースよ!野球大会に出る事になったわ!!」

……始まった。そろそろとは思っていたが、鈴木はるこの退屈が始まったのだ。

キョン「野球って俺らがか」

はるこ「そうよ!これに優勝すればBBQ団の名前も1人歩きするってもんよ」

そもそもBBQ団は活動内容が明確になっていない団である。
1人歩きをしたら、尚更途方にくれるのは間違いない。

シュッ!シュッ!

短門が素振りを始めていた。

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:15:01.99 ID:HUs4ZX3eO

明朝比奈「野球を見ながら食べる焼き鳥は最高ですね」

はるこ「そうよ!その意気よ!」
明朝比奈さんは意気があるというよりも、既に息が上がっている。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:18:56.72 ID:HUs4ZX3eO

大泉も特に反対せず……まぁこいつは、はるこがストレスを溜めなければ楽である。というのが正直な所だろう。

俺としても、これ以上店が潰れるのは至極迷惑だ。
それこそ、うちの街からジャスコが消えようものなら死活問題だ。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:22:20.69 ID:HUs4ZX3eO

って、お前は野球のルールをわかっているのか?

はるこ「体験入部したからね、ばっちりよ!」

実際はどの部からも勧誘の声が掛からなかったはるこであるのでバッチリなわけははない。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:27:43.54 ID:HUs4ZX3eO

ちなみに長門は今日はいない。自分たちで解決しろって事か……

はるこ「じゃあ早速練習にいくわよ!」

キュン「試合はいつなんだ」

はるこ「日曜日」

キュン「明後日じゃないか!?メンバーも足りないし、間に合わないだろ!」

はるこ「大丈夫よ、その辺の暇そうな奴、引っ張ってくれば」


国林田・谷川「お呼びですか」

2人加わった。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:33:09.07 ID:HUs4ZX3eO

はるこ「ちょっと待ってて!」


はるこは10分程で戻ってきたかと思えば、新品の野球道具一式を抱えていた。

大泉の顔が真っ青になっていた。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:36:34.10 ID:HUs4ZX3eO

キュン「あと2人は……」

明朝比奈「私の…モグモグ…友達でよければ」

……あと1人

俺は妹を連れてこないといけないのか チラッ

はるこ「」ジーッ


どうやらそうらしい。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:41:38.47 ID:HUs4ZX3eO

はるこ「じゃあまずは特訓ね!」
どこでだ?

はるこ「そこ」


……果たして都合よくグラウンドを貸してくれるだろうか……?

ザザーッ

短門は既にスライディングの練習に入っていた。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:47:17.19 ID:HUs4ZX3eO

ちなみに明朝比奈さんは、はるこにメイド服、ナース服など様々なコスプレ衣装を着せられそうになったが
ケンシロウよろしく全てが破け基本、スウェットである。


はるこ「じゃあ、行きましょう!」


展開が読めん。やはり勝たなくてはいけないのだろうか?

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:52:38.40 ID:HUs4ZX3eO

はるこが野球部と交渉している。グラウンドを貸せ、とでもいってるのだろうが、野球部も引かない。

サッ

……確かに見えた。はるこが何かを渡した途端、野球部は易々とグラウンドを明け渡した。

はるこ「育てておいてよかったわ」


ダメ、絶対。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 21:59:03.81 ID:HUs4ZX3eO

はるこ「じゃあまずは千本ノックよ!」

ノックの雨が降り注ぐ。

しかしいかんせん、はるこである。ノックの球が当たらない。

野球部は幸せそうだった。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 22:10:17.70 ID:HUs4ZX3eO

それでもようやく球が当たるようになったはるこは容赦なくノックを俺らに浴びせる。

大泉は5球に1球、髪の毛の中に球がめり込む。

そうだ、この展開は明朝比奈さんが危ない!

サッ!パシッ!シュッ!

明朝比奈「バッチこーい!」


明朝比奈さんはもの凄い肉の揺れをものともせず、華麗にグラブをさばく。

球をさばく度に、明朝比奈さんは自分へのご褒美といってフライドチキンを頬張っていた。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 22:15:30.77 ID:HUs4ZX3eO

短門はというと、部室での勢いは身を潜め、完全に棒立ち状態だった。ただ突っ立っている。
耳の横数ミリを掠める球にもかかわらず微動だにしない。

……これは、短門はやはり……

バン!

顔面直撃だ。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 22:20:50.49 ID:HUs4ZX3eO

その後、はるこは幸せそうな野球部相手にノックを続けた。

遠くから見てるとはるこも幸せそうに見えた。


ダメ、絶対。

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 22:38:01.54 ID:HUs4ZX3eO

試合当日〜

明朝比奈さんは亀屋さんという方を連れてきた。
明朝比奈さんを「丸」と表現するのであれば、亀屋さんは「線」だった。

その上、本家よろしくにょろにょろ言うのは想定の範囲内だったが、それしか喋らないの思考の範疇の外だった。


亀屋「にょろ〜にょろにょろ、にょにょにょにょろ〜」


静かにしろ。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 22:49:40.10 ID:HUs4ZX3eO

妹を連れてきた俺にはるこは台本のように文句を並べた後、ちょうどいいハンデだわ!といいその場を立ち去った。あくまでも自分の姿勢は崩さないらしい。

でも、これ、長門がいなくて大丈夫か?もしや……短門がどうにかしてくれるのだろうか?

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:09:33.81 ID:HUs4ZX3eO

何でも相手は優勝候補にも上がるチームらしい。素晴らしいくらいに、この辺りは原作準拠である。
果たして、勝たなくてははいけないのかどうなのか?悩み所である。

不意に大泉が声を掛けてくる。顔が近い、髪が陰毛だ。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:13:01.07 ID:HUs4ZX3eO

大泉「この勝負なんとしても勝たねばなりません。理由は貴方も知っているはずです。彼女が作り出す空間により行われる行為を未然に防ぐためです」

……あぁ、やっぱり勝たなきゃダメなんだな……

長門来ないかな……

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:19:09.88 ID:HUs4ZX3eO

オーダーはアミダによって決められた。

四番、俺。


なぁ、はるこ。お前「力」もってんだろ。


ちなみに谷川は9人しかいないにも関わらすポジションは「執筆」となっていた。


かくしてプレイボール

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:25:12.04 ID:HUs4ZX3eO

……だったが、はるこが盗ってきた……もとい、準備した用具一式にヘルメットが無かったため、
やむなく、はるこの親父が学生紛争の際に使っていたヘルメットを着用して試合に臨んだ。


一番バッターははるこ。ここはやはり、ツーベースを打つのか?

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:29:25.32 ID:HUs4ZX3eO

コキン。

はるこの打球はぐんぐんと飛距離を伸ばし外野の頭を越え……たのはバットだった。


空振りだ。


はるこ「ピッチャー全然大した球じゃないわよっ!……」


間違っている。

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:36:27.12 ID:HUs4ZX3eO

結局はるこはフォアボール、ボークにより2塁に進塁した。

現実ってやつだ。小説のようにはいかん。

明朝比奈さんの打順だが、俺はデッドボールの心配はしない。デッドするのはボールの方だ。

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:41:40.48 ID:HUs4ZX3eO

明朝比奈さんは結局、見逃し三振だった。本人曰わく、お腹が空いて力が出ない、ど。

どこかのパン工場のヒーローのようだ。

続く短門。フルスイング!フルスイング!フルスイング!

三振。


当然、流れを読める俺もここは三振だった。


はるこが怒る。ただお前も大したことはしていない。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:49:28.58 ID:HUs4ZX3eO

いっておくが俺たちの守備は酷い。原作も酷いものだったがそれ以上に穴だらけである。

小学生

空腹

にょろにょろ

短門

執筆

ときている。

はるこだけは気合い十分だ。球を受ける大泉のプロテクター代わりを務めるのは、はるこの親父が学生紛争の時に(略)言うまでもない。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/07(土) 23:59:01.38 ID:HUs4ZX3eO

気合い十分だったはるこではあったがそこは、優勝候補。初回に2点を取られ、気付けば9-0。
コールド負け、王手である。その時。ピロロロロロロ。大泉の電話が鳴った。

大泉「……ええ、はい……そうですかわかりました」

大泉が声を掛ける。

大泉「まずいことになりましたよ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 00:03:48.25 ID:LtRQpH2uO

大泉「ジャスコの店員が早退をする人が、この時間になり急に増えたそうです」


ジャスコ。


はるこ……いや神人の好き放題にされる空間。忘れる筈がない。

逝.短門>SURIIPINGU BYUUTEI


トラウマだ。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 00:24:13.97 ID:LtRQpH2uO

大泉「つまりこういうことです。今ジャスコは鈴木さんの無意識的ストレスにより、店員の数が急減しています。このままでは試合後、
鈴木さんは何処に寄ることもなくジャスコに向かいむさぼり尽くし、あとには何も残らないでしょう」

キュン「……つまり、はるこは野球に負けてるから、そういうことになってしまうのか」

大泉「そのようです」


これ以上地域活性を邪魔してなるか。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 00:35:21.52 ID:LtRQpH2uO

大泉「僕に考えがあります。あなたが前回戻ってきたとき、どのように戻ってきました?」

キュン「思い出させるな。無理だ、断る」

大泉「ハーハッハッハッ!わかりました、要は『勝てば』いいんです。多分うまく行きます、彼女とは利害が一致する筈ですから」


大泉が白い円の中の短門の方へ向かう。

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 00:42:00.77 ID:LtRQpH2uO

利害が一致する筈……と大泉は言っていた。大泉と短門が会話を交わす……なかなか終わらない。

……言い合いになってないか?
しまいにとっつかみあう程の喧嘩になり、短門は広辞苑の角で大泉を殴り続ける。
大泉の髪の毛ディフェンスも限界を迎えそうになったその時。短門はこちらを見つめた。

そして頷き、打席へ向かった。

赤泉になっていた。

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 00:50:57.72 ID:LtRQpH2uO

明朝比奈「短門さん……とうとう……」

歩く空腹が口を開く。同時に食物を入れる。基本動作である。
明朝比奈「呪文を唱えて……」

キュン「呪文ってなんですか?」
明朝比奈「えっと……禁則事項です」ニコッ

あ……両手が……

明朝比奈「ええ、皆さんお馴染みの……

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 01:04:40.87 ID:LtRQpH2uO

明朝比奈「>>103」ニコッ

短門は一体何をするつもり……いや何が出来るんだろう?


答えは直ぐに解った。


がコーン!!

審判「デ、デッドボール!!」

相手ピッチャーの球は有り得ない軌道を描き、ヘルメットを捉えた。

短門「ホ、ホーミングモード」

それだけ言って、ヘルメットを渡し、顔に赤い筋を流し一塁に向かった。


マジか。

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 01:08:15.99 ID:LtRQpH2uO

これが最後のイニングだ。
現在9-0。

えーと、逆転するには……何人が犠牲になるのか、俺は頭のなかで計算していた。



その間も続く鈍い音。逆転へのセレナーデ。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 01:19:23.27 ID:LtRQpH2uO

俺たちは痛みと血液を引き換えに得点を重ねる。

逆転だ。

短門……もう十分だ……


短門「そ、そう……」クラッ

逆転のベースを踏んだ大泉が相手チームへ掠れた声で「ど、どうもすみません……我々、少しばかり非常識な……そ…んざ…い……なんで……」バタッ

大泉は赤泉を超えた。


試合終了。

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 01:23:53.03 ID:LtRQpH2uO

当然、2回戦は棄権だ。

相手チームから俺は封筒を預かった。


はるこ「……ご飯でも、行きましょうか……」


流石のはるこもぐったりだった。

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 01:31:09.16 ID:LtRQpH2uO

ファミレスに向かう途中、はるこが突拍子もなく、大きな声を挙げる。

はるこ「財布が無い!落としたのかしら……1万5千円もしたのに……」ブツブツ

はるこの話によるとネットで買った、1万5千円のヴィトンの財布を無くしたのだそうだ。

ダメだろ色んな意味で。


キュン「はるこ、俺が奢るから元気だせよ」

はるこ「……うん」


ちょっとした臨時収入もあったしな。


俺らはファミレスで今日という日をお互い労いあった。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 01:58:15.19 ID:LtRQpH2uO

数日後〜

俺ははるこが、また何か違うスポーツ大会を提案する事を予想していたが、それは行われなかった。
はるこもスポーツはもうこりごりといった表情だ。

大泉は頭に包帯を巻いており、現在は白泉だ。

短門は家庭の医学を読みふけっていて、明朝比奈さんは相変わらずだった。
からあげクンとからあげクンチーズを一緒に食べる、ハーフ&ハーフというのにハマっているそうだ。


俺もしばらくスポーツはいいかなと思う6月の空は梅雨らしからぬ、太陽の光を照らしていた。

続く…

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:01:45.44 ID:LtRQpH2uO

秋の話になる。
学校は現在、1年を通して一番の盛り上がりを見せてる。

文化祭が始まろうとしていた。

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:07:43.94 ID:LtRQpH2uO

俺の所属する(させられた?)BBQ団では映画を撮影し上映する事になっていた。

映画の撮影の件は、また、いずれその時がくれば話したいと思う。

今日はゆっくりと文化祭を楽しむ予定だった俺は校内を、国林田、谷川と並び歩いていた。

亀屋さんに貰った、焼きそば割引券をその手に持って。

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:13:57.20 ID:LtRQpH2uO

それは何かというと、明朝比奈さんのクラス企画による焼きそば喫茶の招待券のようなものだった。

教室を探す。

見つけた。亀屋さんが駆け寄る。

亀屋「にょろにょろにょ〜にょにょろ!にょろ〜にょにょろにょにょろ〜にょにょろ〜!」

店の中に入る……と、予想はしていたが、客よりも5倍はある量の賄いを食べていた。

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:16:33.61 ID:LtRQpH2uO

国林田「何だか、逆に食欲がなくなるね……僕は食べるのやめとくよ」

そうだな、おれもそんな気分だ。


谷川「……俺も書くのやめとこうかな」


キュン・国林田「お前は書け」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:20:11.06 ID:LtRQpH2uO

ヤバい……眠気が

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:31:58.44 ID:LtRQpH2uO

俺は2人と別れ、どこにいこうかパンフレットを眺めながら考えていた。

短門の占い部屋を覗く。……占いというよりはただの呪術師にしか見えん。程ほどにしとけ。

大泉の演劇も少し覗いたが、意外と本格的で笑いどころがなさそうなので、足早に立ち去り、結局、一番落ちつけそうな体育館へと足を向けた。
吹奏楽、軽音楽、一般バンドの演奏があるらしい。

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:45:09.99 ID:LtRQpH2uO

体育館に着き、しばらく席について、ここ最近長門とあったやりとり、聞くことの出来た情報を思い返していた。





長門「短門逝希は対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェースであることが解った」

長門「情報統合思念体はその能力により、人間社会でいう役職の概念がある。彼女の情報統合思念体はこちらの世界でいう所謂、窓際族」

長門「目的は現在の所、私共と一致しており協力体制を執ることになった。私という個体も彼女に非常に深い興味を持った」
長門「私は以前の世界に滞在した事で一つの自律進化に成功した。その一番は『恥ずかしい、照れる』という感情を覚えた。
それを隠しながら話す時はいささか大変」



……惚れてまうやろー!!

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 02:49:50.76 ID:LtRQpH2uO

と、バンドの演奏が始まった。俺はそれを何となく聴きながら睡魔の魔の手に堕ちる……まさにその時だった


はること短門が舞台に現れた。


……そして、それに続くように長門もとてとてと舞台に登ってきた。

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:02:50.09 ID:LtRQpH2uO

『続いてのバンドはENOZの皆さんです』

アナウンスに紹介されはるこはバンドのセンターに立った。

……なんだなんだ、お前は何処までも、コアで忠実な不思議な奴だ。素直に思った。

ドラムの力強いカウントが始まる。

1!2!3!4!

はるこ「God nose!!」


なんだよ、鼻の歌って。

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:08:40.28 ID:LtRQpH2uO

大泉「まあまあですね、鈴木さん」

キュン「大泉か、……あぁ、まあまあだな」


長門のみ超絶ギターを弾いており、はるこのボーカルは案の定まあまあ、短門の楽器は見たことがない形をしている。

曲が終わる。

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:21:40.03 ID:LtRQpH2uO

はるこ「実は私と其処にいる有希と逝希は正式なメンバーじゃないの。

ENOZはもともとメンバーのエドワード、ノーチラス、オッドマン、財前から頭文字を取ってつけたバンドなの。

私たちは怪我をしたメンバーのサポートなんだけど……務まってるかどうかわかんないわ……時間がなくて次の曲が最後になります!」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:22:54.61 ID:LtRQpH2uO

彼女たちレベルが高くて、この曲しか出来そうもなかったんだけど……歌詞がまだなくて、私が書いたんだけど……良かったら聴いて下さい!!





『Lost my wallet』!!

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:24:43.57 ID:LtRQpH2uO

♪〜星空見上げ 財布のアリカ教えて

財布は今どこで だれといるのでしょう

無くしてしまったこと思うと さみしくなって

持っていったシネマ 独りきりで探す

大好きな財布が遠い 遠すぎて泣きたくなるの

明日目が覚めたら ほら警察から連絡くるかもgoodnight

I still I still I look it!!

I waiting waiting forever!!

I still I still I look it!!

ミツカラナイノヨ Hi!!

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:39:31.81 ID:LtRQpH2uO

数日後〜

はるこ「なんか、校門の前でビラを配ってたのよ。そしたら先生と彼女達がもめてる声が聞こえたの」

キュン「それで、お前が助け舟を出したのか」

はるこ「何だか、ほっとけなくて……」

国林田「鈴木さん、お客さんだよ〜」

はるこ「ん」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:46:47.43 ID:LtRQpH2uO

はるこ「あ……」

財前「鈴木さん、本当にこの前はありがとう!」

エドワード・オッドマン・ノーチラス「アリガトゴザイマシタ!」

財前「あれからMDの殺到が凄くて……全部あなたのおかげ!」

エドワード・オッドマン・ノーチラス「アリガトゴザイマシタ」

はるこ「いいわ、曲が良かったからよ」

財前「ライブがあったら誘うから、ぜひ来てね!そこの……お友達も一緒に!」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 03:55:11.88 ID:LtRQpH2uO

キュン「良かったなはるこ。大絶賛だ」

はるこ「ううん、あれはきっと時間が無かったから……だからしっかりとした完成形を聴きたくて、みんなMDを求めてるのよ」

キュン「そんなもんか?」

はるこ「そうよ、誰だってしっかり時間と愛情がかけてある作品に出会いたいのよ、焦って作ったモノはダメなのよ」

キュン「そっか……じゃあ、それこそ、『驚愕』がもっともっと楽しみになってきた、今は時間と愛情をかけてる最中なんだな」

はるこ「そうよ、きっと!」

キュン「楽しみだな……『驚愕』なぁはるこ?」

はるこ「うん!」



おわり

191 名前: ◆O5jfgegfnI [] 投稿日:2009/02/08(日) 03:59:44.62 ID:LtRQpH2uO

呼んでくださった方、またまた、長々とお付き合いありがとうございました。

途中、眠気に負けそうになりましたが最後まで書けてよかったです。

感想、アドバイスあったら、是非とも聞いてみたいので宜しくお願いします。

ありがとうございました。

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/02/08(日) 04:25:43.58 ID:LtRQpH2uO

外人の名前は気にしない、気にしない

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