涼宮ハルヒのコタツ


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 02:59:44.86 ID:z8J2u5iz0

〜いつもの放課後、いつもの部室〜

どごーん!

ハルヒ「みんな聞いて! 朗報よ!」

キョン「またか、ハルヒお前の言う朗報とやらが良かったためしがないんだが」

古泉「まぁまぁ、その朗報を聞いてからでもいいじゃないですか」

キョン「はぁ、で、今度はなんだよ?」

ハルヒ「部室に暖房器具を設置する手筈が整ったわ」

ハルヒ「映画撮ったときにスポンサーになってくれた電器屋さんが提供してくれるって」

キョン「電器屋? ああ、大森電器店だっけか」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:00:48.62 ID:z8J2u5iz0

ハルヒ「そう、そこよ。去年の売れ残りを倉庫に仕舞ったきり忘れちゃってて処分に困ってるコタツ、セットでどうぞって、さっき電話があったの」

キョン「電話? わざわざお前にか?」

ハルヒ「そうよ。だから、キョン。あんたこれから店にいってもらってきてちょうだい」

キョン「俺が? 今から?」

ハルヒ「そう、あんたが今から」

キョン「お前、俺が毎日往復している山道をもう一回降りて、しかも電車で二駅かかる電器店まで行ってから、おまけに荷物抱えてまたここまで戻って来いって言うのか」

ハルヒ「そうよ。だって急がないとおっちゃんの気が変わっちゃうかもしれないじゃない」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:01:56.33 ID:z8J2u5iz0

ハルヒ「いいからさっさと行ってきなさい。どうせヒマなんでしょ」

キョン「この部屋にいる時点でヒマでない奴なんざ、いない気がするんだが」

キョン「お前はヒマじゃないのか?」

ハルヒ「あたしはこれからしないといけないことがあるから」

ハルヒ「古泉くんは副団長で、あんたはヒラの団員なんだから階級の低い方がキリキリ働くのはどこの組織だって同じよ」

ハルヒ「もちろん、SOS団もそのルールを採用してるわ」

キョン「……はぁ〜」

キョン「まぁ、ちょうど部室に暖房器具も欲しかったしな。わかったよ、いってくるよ」

ハルヒ「あ、そうね、コタツを床に置くのもおかしいわね。古泉くん、柔道部にいって畳もらってきて。4畳半くらい」

古泉「えええっ?!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:03:36.92 ID:z8J2u5iz0

…………

……

キョン「はぁはぁ、やっと……ついた…………死にそうだ」

ガチャ

ハルヒ「遅かったじゃない」

みくる「あ、キョン君、お帰りなさい〜」

古泉「……」

キョン「お前……、よく考えればコタツなんか一人で運ぶもんじゃないぞ。布団込みとか、どんな苦行だ」

ハルヒ「大丈夫よ、キョンだし」

キョン「お前な……、で、古泉、どうしたんだ、真っ白に燃え尽きてるぞ?」

古泉「ええ、ちょっと畳が腰にきまして……」

キョン「そうか、一人で運んだんだな。どっちもどっちか」

ハルヒ「さ、畳も敷き終わったしコタツを置いて暖まりましょ!」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:04:53.55 ID:z8J2u5iz0

…………

……

ハルヒ「さ、セット完了〜」

ハルヒ「あたしが入るのは当然として、よっこらしょ」 もぞもぞ

キョン「当然なのか、何もしてないのに」

ハルヒ「団長なんだから当然の権利があるのよ。義務と言ってもいいわね」

ハルヒ「で、私の右側に古泉くん」

古泉「ありがとうございます。助かります」 もぞもぞ

キョン「俺は?!」

ハルヒ「あんたはヒラの団員なんだからダメよ」

キョン「けっ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:06:11.46 ID:z8J2u5iz0

ハルヒ「で、次はみくるちゃんね。私の左側」

みくる「え? 私ですかぁ?」

ハルヒ「と〜ぜんよ。いつもお茶を入れてくれてるみくるちゃんを入れなかったら罰が当たるわ」

キョン「まぁ、それは当然だ。朝比奈さんがコタツに入らなければコタツの存在意義が薄れるな」

ハルヒ「……まぁ、そこのアホは放っておいて。で、向かいは有希よ」

長門「……」

キョン「え? 俺は?」

ハルヒ「そうね、キョン、アンタは交代要員ね」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:07:23.73 ID:z8J2u5iz0

キョン「交代?」

ハルヒ「そう、例えば誰かがトイレにいくでしょ。そのときだけ空いたスペースに入ることを許可するわ」

キョン「ハルヒ、それはないだろ」

ハルヒ「何よ。一番下っ端なんだから当然よ」

みくる「あの〜、私お茶入れたりいろいろすることあるんで、キョン君、代わりにコタツに入って……」

ハルヒ「ダメよ、みくるちゃん。女の子は腰が大事なのよ? 冷やしたらダメなんだから」

キョン「あ〜、朝比奈さん。お心遣いは嬉しいのですが、俺もそこまでは」

みくる「えぇ〜、で、でも〜」

キョン「大丈夫です。朝比奈さんを寒い目に合わせるくらいなら、そこのアホを放り出しますんで」

ハルヒ「誰がアホよ、失礼ね!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:08:43.68 ID:z8J2u5iz0

古泉「あ、なんでしたら、僕の隣に入りますか、下半身まで密着OKですよ」

キョン「古泉……その爽やかな笑顔でサラッと言うのはやめろ」

古泉「HAHAHA、残念です。あなたとなら密着24時間OKなんですが」

ハルヒ「わくわく」

キョン「やめろ。それとハルヒ、期待するな」

みくる「あ、お茶入れ直しますね」

ハルヒ「キョン、10秒だけコタツ体験してもいいわよ」

キョン「はぁ〜、いや、もういい」

長門「……」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:09:54.35 ID:z8J2u5iz0

キョン「長門」

長門「……何?」

キョン「コタツ空いてるぞ」

長門「いい」

キョン「いや、くそありがたい団長命令もあるし、別に俺も気にしないから」

長門「私にはコタツに入るという習慣はない」

キョン「いや、習慣って」

キョン(そういや長門の部屋にコタツあるよな……。もしかして俺のために遠慮してくれてるのか?)

長門「あなたが入ればいい」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:11:14.53 ID:z8J2u5iz0

キョン「いいのか? 寒くないのか?」

長門「……」 こくり

キョン「すまん、恩に着る」 もぞもぞ

ハルヒ「有希いいの?」

有希「……」 こくり

ハルヒ「じゃ、いいわ。キョン、有希に感謝しなさいよ」

キョン「はいはい」

ハルヒ「ハイは一回」

キョン「はいよ」 もぞもぞ

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:12:21.77 ID:z8J2u5iz0

キョン「あ〜、暖まる〜」

ハルヒ「そうね〜、寒い日はコタツよね〜」

みくる「はい、もっと暖まるお茶をどうぞ」

ハルヒ「ありがと」

古泉「ありがとうございます」

キョン「いつもすいません」

長門「……」 こくり

みくる「いいえ〜、私にできるのってこれくらいだし」 もぞもぞ

さわさわ

みくる「あ、ごめんなさい。足が」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:13:35.41 ID:z8J2u5iz0

キョン「いえいえ、朝比奈さんの足ならいくらでもぶつけてもらっていいですよ。むしろ大歓迎ですよ」

みくる「も、もう〜キョン君ったら、からかわないでください〜」

ハルヒ「キョン、アンタ何言ってんの?」

キョン「宇宙の真理だ」

ハルヒ「はぁ、みくるちゃん、こんなの相手したらビョーキが移るわよ」

みくる「病気、ですか?」

さわさわ

キョン(また足が……、もしかして朝比奈さん、わざとやってるのか?)

さわさわ、さわさわ

キョン(う、朝比奈さん、結構大胆だなぁ)

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:15:04.47 ID:z8J2u5iz0

キョン「朝比奈さん……、ちょっとこれは」

みくる「ふぇ? 何がですか?」

キョン「へ?」

古泉「すいません、僕です」

キョン「お前かよ!!」

古泉「僕の瞳にはあなたが温もりを求めているように見えましてですね」

キョン「温もってるよ! コタツで!」

古泉「残念です」

ハルヒ「……ほぉ」 キラキラ

キョン「だから、ハルヒ! 何を期待してるんだお前は!」

ハルヒ「いや、別に何も期待してなんか……」

みくる「キョン君、考えすぎですよ〜」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:16:30.38 ID:z8J2u5iz0

キョン「くそ、みんなして俺をからかいやがって」

つんつん

キョン(また誰かが足で突いてきやがる)

キョン(古泉か、また古泉の野郎か!)

キョン(蹴ってやる) ゲシッ!

ハルヒ「痛っ」

キョン「……え?」

ハルヒ「…………何よ?」

キョン「……いや」

つんつん

キョン(何を考えてるんだ……)

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:17:55.99 ID:z8J2u5iz0

ハルヒ「ふふん」 ニヤリ

キョン(よし、俺も突いてやれ)

つん

ハルヒ「キャッ」

キョン「んあっ!」

キョン(なんかヤバイとこ触ったか? マジか?)

ハルヒ「ふっふっふ〜、甘いわね」 ニヤリ

みくる「どうかしましたか?」

ハルヒ「いや、臆病な だ・れ・か・さ・んが痙攣起こしたみたいでねー」

古泉「おやおや」

キョン(くそ、これじゃセクハラじゃないか)


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:19:12.38 ID:z8J2u5iz0

ハルヒ「ほれほれ」

つんつん

キョン「ちょ、ま、やめ」

みくる「コタツの中で遊んでるんですか、ふふふ」

古泉「思わず童心に帰ってしまいますね、これは」

キョン「くそ」 ずぼ

ハルヒ「なっ!」

キョン「え?」


ぷにぷに


キョン(この俺の足を両側から包む柔らかさは……ハルヒの太もも?)


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:21:05.47 ID:z8J2u5iz0

ぷにぷにぷにぷに


キョン(じゃ、このつま先に当たるぷにぷにしたのは……)

ぷにぷにぷにぷにぷにぷに

ハルヒ「あ、あぁ、やぁ、やだっ!」

キョン(もしかして、もしかすると) ぷにぷにぷ

キョン(……はっ!!)

ハルヒ「キョ〜〜ン〜〜〜」 うるうる

キョン「な、ハルヒ、泣くな、まて」

ハルヒ「泣くかっ! 死ねっ!」


どごーん!!


キョン「ちょばむっ!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:22:08.91 ID:z8J2u5iz0

キョン(タマが……)

ハルヒ「みくるちゃん、古泉くん、行きましょっ!」

みくる「えぇっ? キョン君が」

ハルヒ「そんなエロ野郎なんか放っておいていいわ」

キョン(やば、意識が……)

古泉「やれやれですね」

ハルヒ「有希はどうする」

長門「……」 ふるふる

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:23:32.04 ID:z8J2u5iz0

ハルヒ「そ、気をつけてね、襲ってきたら殺していいから」

長門「……わかった。殺害しておく」

キョン(目の前が、暗……)

ハルヒ「ついでだわ、映画の特典シーンの撮影にいきましょう」

みくる「えぇー!」

キョン(…………)


…………

……

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:24:53.62 ID:z8J2u5iz0

キョン「はっ、初恋限定解除?!」 がばっ!

キョン「…………」

キョン「……なんだ、夢か」

長門「……」

キョン「なんだ、長門、お前だけか」

長門「……」 こくり

キョン「他のみんなは?」

長門「……」 ふるふる

キョン「く、人が悶えて気絶したというのに、どこへ」

長門「……」 パタン すたすた

キョン「お、長門。コタツはいるか?」

長門「……」 こくん

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:26:21.82 ID:z8J2u5iz0

キョン「よし、他の誰もいないし今のうちだ。今なら3箇所選びたい放題だぞ」

長門「……そこがいい」

キョン「そこって……俺のところか?」

長門「……」 こくり

キョン「あ、俺がどけばいいんだな」

長門「違う、一緒に」

キョン「え?」

長門「一緒に入りたい」

長門「詰めて」

キョン「いや、無理だって、こんなに狭いんだし」

長門「……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:27:50.36 ID:z8J2u5iz0

キョン「ほかにも空いてるんだし」

長門「私があなたの前に入ればよい」

キョン「え?」

長門「少し下がって」

キョン「……こうか?」

長門「……」ごそごそ、すぽっ

キョン「んな」

長門「暖かい……」

キョン「長門……、お尻が当たってるんだが」

長門「大丈夫、私は気にしない」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:29:07.20 ID:z8J2u5iz0

キョン「あ、足が痺れると思うんだ、この姿勢」

長門「足を崩して、伸ばせばいい。」

長門「……背中が寒い」

キョン「え?」

長門「背中に隙間があいてると熱の保存効率が悪い。もっと前に詰めるべき」

キョン「え? え?」

長門「早く」

キョン「……こうか?」 ぴとっ

長門「……そう、背中が暖かい」

キョン「……これは」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:30:22.58 ID:z8J2u5iz0

キョン(長門をまるで後ろから抱きしめてるみたいだ……)

キョン(いや、実際抱きしめているわけで)

キョン(長門、やっぱり小さいな……)

キョン(抱き枕ってこんな感じかな……)

キョン「長門、何読んでるんだ?」

長門「……『愛はさだめ さだめは死』」

キョン「ん? たしか有名なSF小説だったよな?」

長門「……F.E.A.R.のほう」

キョン「……スマン、わからん」

長門「……わからなくてよい」 ぺら……ぺら……


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:32:18.25 ID:z8J2u5iz0

キョン(長門の髪、いい匂いするな……)

キョン(髪の毛がサラサラで、顔埋めるだけでなんか幸せな気持ちに……)

キョン(長門の耳、いまここで舐めたりしたら、どんな反応するかな……)

長門「……」 じー

キョン「な、なに? (バレた?)」

長門「いまは舐めるのに適した状態ではない」

キョン「ちょっと待てっ! 何言ってるんだ、長門」

長門「……」 じー

キョン「……もしかして俺の考えが読めるのか?」

長門「顔に書いてある」

キョン「顔かよ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:33:30.62 ID:z8J2u5iz0

キョン「ちなみに適した状態じゃないってのは何故なんだ?」

長門「今日は体育があった。少し汗臭い」

キョン「ふむ」


はむっ


長門「……っ」 ぴく

キョン「あ、ホントだ、少ししょっぱいな」

長門「……」 じー

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:35:08.88 ID:z8J2u5iz0

キョン「どうした、長門」

長門「あなたのおかげできれいになった、感謝する」

キョン「どういたしまして」

長門「……」 かくっ

キョン「ん? なんだ?」

長門「……右耳だけきれいなのはおかしい。左耳もきれいにしないとバランスが崩れる」

キョン「ふ、わかったよ」

はむっ

長門「……っ、……っ」 ぴく

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:37:36.57 ID:z8J2u5iz0

…………

……

長門「……」 ぺら……ぺら……

キョン(このチラリと見えるうなじがまた……)

キョン(襟元から見える鎖骨の微妙なラインが……あうあう)

キョン(長門の肩、アゴ置くのにちょうどいいな……)

キョン「よっと」 ぎゅむ

長門「……」 ちらっ

キョン「む、肩におかれるとやっぱり邪魔か?」

長門「……構わない」

キョン「そうか?」

長門「……ただ」

キョン「ん?」

長門「あなたの匂いがする」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:39:29.94 ID:z8J2u5iz0

キョン(うーん、長門の読んでる本がわけわからん)

キョン(ビッグ・ザ・陳老師ってなんだ?)

長門「……」 ぺら……ぺら……

キョン(……ヒマだ。長門の身体でも触るか) わきわき

キョン(長門の腰、細いな両手で掴めそうそうだ……)

キョン(長門の腹、無駄肉がない……いつもあれだけ食べてるのに)

キョン(長門の下腹、すべすべだな……)

キョン(長門の……)


どごぉっ!!


キョン「ず、頭突きがアゴに……」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:41:23.22 ID:z8J2u5iz0

長門「……頭がすべった」

キョン「す、すまん……俺も手がすべっただけなんだ」

長門「……そう、お互い気をつけたほうがよい」

長門「……」 ぺら……

キョン(何故だ、いい雰囲気だったのに)

キョン(……はっ、順序か?)

長門「……」 ぺら……

キョン(そうか……、まずは上からだな)

キョン(む、この感触はシンプルなスポーツブラか)


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:44:19.24 ID:z8J2u5iz0

キョン(長門の胸、少し柔らかさ足りないか)

キョン(この手のひらに少し足りないくらいとか)

長門「……」

キョン「……ん?」

長門「……?」

キョン「なぁ、長門。お前、ブラ必要か?」

長門「……!」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:46:11.20 ID:z8J2u5iz0

キョン「気持ちはわからんでもないが、いらないレベルだろ」

長門「…………」 じー

キョン「たぶん、俺の妹と同じくらいじゃないか?」

長門「………………」 じーー

キョン「……はっ、俺はつい口走って何を」

長門「……………………」 じーーー

キョン「いや、ちょっと待て、長門さん?」

長門「……敵性と判定」


ボゴッォ!


キョン「げしたぽっ!」 どさっ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:48:10.52 ID:z8J2u5iz0

…………

……

キョン(ん……、なんだ? 白い?)


がばっ


ハルヒ「おぅぁ」

キョン「……」

ハルヒ「ぅ、ぁぁ」

キョン「……なんだ、お前だけか」

ハルヒ「何よ、悪いの?」

キョン「……悪くはないが、お前、俺の顔に悪戯描きとかしてないだろうな」

ハルヒ「しないわよ、そんな幼稚なこと」

キョン「そうか?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:50:15.35 ID:z8J2u5iz0

ハルヒ「それにあんたの顔にハンカチ乗ってたから」

キョン「それって乗ってなかったらしたってことじゃないのか?」

キョン「……ハンカチ?」

ハルヒ「そう、ほら、そこに落ちてるでしょ」

キョン「ああ、これか」

ハルヒ「部室に帰ってきたら、有希はいないし、あんたは大の字になってるし」

キョン「そうか」

ハルヒ「それに顔にハンカチかけてあるから、てっきり死んでるかと思ったわ」

キョン「勝手に殺すな……、で、あとの二人は?」

ハルヒ「先に帰ったわ、あんたなかなか起きそうになかったから」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/04/11(土) 03:51:34.82 ID:z8J2u5iz0

キョン「で、お前は帰らずに残ってたのか」

ハルヒ「しょうがないでしょ、あんたは寝てるし、部室に鍵かけて帰らないとダメだし、それに」

キョン「?」

ハルヒ「雨も降ってるし」

キョン「雨か……」

ハルヒ「さ、とっくに下校時間だし、あたしたちも帰るわよ」

キョン「ああ、でも参ったなぁ、俺、カサ持ってきてないぜ」

ハルヒ「一本あれば充分でしょ」

49 名前: ◆fDY1RfIxJo [] 投稿日:2009/04/11(土) 03:53:05.05 ID:z8J2u5iz0

〜雨の通学路、帰り道〜

ハルヒ「もぅ、もっとこっち寄せないさいよ、あたしが濡れるじゃないの」

キョン「充分寄せてるだろ」

ハルヒ「ああっ、あのハンカチ、有希のだとしたら」

キョン「あ?」

ハルヒ「ご臨終ってことは……、あんた、有希にエロいことしたんでしょ!」

キョン「げっ!」

ハルヒ「あんたやっぱ濡れて帰りなさいっ」


ドゴォッ!!


キョン「ぼるねぉっ!」  ズシャーーー

キョン「…………」 ぴくぴく



ハルヒ「べーーっだ」

END

50 名前: ◆fDY1RfIxJo [] 投稿日:2009/04/11(土) 03:56:04.00 ID:z8J2u5iz0

お目汚し失礼しましたー



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