ガトー「かがみなどには…!!」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:光彦「お久しぶりです小林先生、僕のこと覚えてますか?」

ツイート

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 13:57:40.23 ID:uX4tTu1K0

二ナ「貴方じゃあ無理よ!今すぐ降りて!」

かがみ「私だってパイロットの端くれよ!」

モーラ「今は給弾中よ!すぐには出せないわ!」

かがみ「急いでください!」

かがみ「計器は…通信装置はこれ?」カチッ

ガトー『―――れは、我々はデラーズ・フリート!この機体の核弾頭は頂いて行く!ジオン再興の為に!』

かがみ「デラーズフリート…ジオン!?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 14:05:51.57 ID:uX4tTu1K0

バニング「どうしたお前等!」

みゆき「ジオンです!ジオン軍が2号機を奪って…!」

バニング「ジオンが!?畜生、全員機体に乗り込め!かがみ少尉はどこに行った!」

こなた「あー、大尉」

バニング「何だこなた少尉!早く機体に乗れ!」

こなた「かがみならガンダム1号機に乗って2号機を追って行っちゃいました」

バニング「な…ガンダムで!?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 14:22:29.89 ID:uX4tTu1K0

こなた「こなた少尉、ジム改、出ます!」

つかさ「つかさ伍長、ジム、行きます」

みゆき「みゆき准尉、ザクUF2型陸戦仕様、出撃します!」


こなた「ミサイルに乗じて奇襲、ね」

バニング「ミサイルになんかビビるなよ!?どうせ当たる訳無いんだ!進め!」

つかさ「でもちょっと怖いかもー…ってきゃ!」ドォーン

みゆき「つかささん!?」

つかさ「大丈夫だよ〜。爆風で驚いただけだよ〜」

バニング「馬鹿野郎!他所見してるんじゃない!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 14:30:33.23 ID:uX4tTu1K0

ゲイリー『ザク…連邦に捕獲されたか。その姿は忍びん。せめて、この手で!』

みゆき「きゃあああああああああああ!?」ガガガガガ

ゲイリー『南無三!』

みゆき「いやああああああああああ!!!」ドウーン

こなた「みゆきさん!?」

つかさ「ゆきちゃあああああああああああああああん!!!」

バニング「足を止めるな!准尉の仇は俺が討つ!お前等は先に行け!」

こなた「…っ」ガヒュー

つかさ「嫌ああああああああああ!!!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 14:41:51.85 ID:uX4tTu1K0

ガトー「ガンダム奪取に成功した。これより帰還する」

かがみ「ここから出す訳には行かないのよ!」ガシーン

ガトー「ほう?小癪な。見逃してやったにも拘らず。1号機まで失いたいと言うのか?」

かがみ「逃がさない…逃がさない!」

ガトー『おい、貴様。先ほどのウェーブか』

かがみ「え?」

ガトー『死にたくなくば、そこを退けェ!』ブウン

かがみ「っきゃああああああああああああ!?」バシィン

ガトー『ほう?素人にしてはやる!』ブゥンブゥン

かがみ「…ッ!…ァ!」バシィンバシィン

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 14:54:32.34 ID:uX4tTu1K0

シナプス『―――か!聞こえるか!かがみ少尉!』

かがみ「はい!聞こえてッ…います!」バシィン

シナプス『そこを今すぐ離脱してくれ!2号機の奪還は他の機体に任せて下がれ!』

かがみ「無茶です、敵と交戦中に。それにッ…まだ、勝敗が決まった訳じゃ!」

ガトー『フン、心意気だけは良し。だがな!』ガガガガガガガガガ

かがみ「ッ、バルカン?回避運動を…って後ろに壁ぇ!?」ガキィン

ガトー『かがみ少尉。私の相手をするには君はまだ…未熟!』

かがみ「未熟ですって!…あれ?」

ガトー『後ろだ!』ガシィン!

かがみ「蹴りぃ!?…ッあああああああああ!」ガシャァァン

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 15:08:15.18 ID:uX4tTu1K0

バニング『―――か!おい、聞いているのか!かがみ少尉!』

かがみ「………」

バニング『かがみ少尉!生きてるんだろうが!?』

かがみ「…え?…あ、はい」

バニング『これより我々は2号機を奪還するために追撃を開始する』

かがみ「あ、はい。ガンダムは―――」

バニング『降りんでもいい。手が足りないんだ。准尉も…』

かがみ「え?……まさ、か。みゆ、き、が―――」

バニング『ああ、いや、ともかく乗ったまま付いて来い。武器はこなた少尉から受け取れ』

かがみ「………はい」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 15:17:16.83 ID:uX4tTu1K0

こなた『…かがみ。はい、これ。GMライフル』


かがみ「うん、ありがと」

つかさ『お姉ちゃん…。ゆきちゃんが…』

かがみ「…解ってる。そう落ち込まないの」

つかさ『だって…。だって…!』

こなた『つかさ。ここは戦場だよ。敵味方構わず人は死ぬし、敵を殺す事だってある。仕方が無いんだよ』

つかさ『…うん』

バニング『……よし。準備が終わったらすぐ行くぞ。刻一刻と2号機は遠ざいてる』

3人「はい!」

バニング『返事は良し。給料をただ取りするなよ。行くぞ!』

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:18:59.66 ID:uX4tTu1K0

こなた『あーあ、何時までたっても霧霧霧。何時になったら海岸線が拝めるのかねー』

つかさ『もう結構進んだよねー』

バニング『私語は別に良いが、回線は小隊内のみに繋いでいるんだろうな?』

こなた『OKでーす』

つかさ『……OKで〜す』

かがみ「つかさ?まさかアンタねー」

つかさ『だ…大丈夫だよお姉ちゃん!』

かがみ「ジオン軍に聞かれてたのかもしれないのよ!?全くつかさは…」

つかさ『……ごめんなさーい』

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:26:43.93 ID:uX4tTu1K0

バニング『別に良い。ミノフスキー粒子で溺れちまいそうな程ここら辺は粒子で満ちているからな』

こなた『たしかに前を進んでいる…カレント小隊?からの連絡も時々ノイズが入りますしねー』

バニング『ああ。そろそろあの助平野郎からの定期連絡が入ってもいい頃合なんだが…まさか』

かがみ「大尉、カレント小隊はまさか―――」

バニング『かもしれん。応答しろ!カレント小隊!状況を知らせろ!おい!聞いてんのかカレントの助平野郎!』

つかさ『あのー、大尉。まさか残ったのは〜』

バニング『俺達のみ、という事になるな』


…あ、それとコムサイの所はアレン中尉の役を誰にするか決まらなかったので省略しちまいました
つかさにするわけにもいかないし、アレン中尉を入れると5人で進撃することになってめっさ書きにくくなるので
すんまそん。原作と完全に同じって事で勘弁してください。要望があったら書きます

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:33:11.70 ID:uX4tTu1K0

こなた『ジオンの奇襲ですか?』

バニング『十中八九そうだろうな』

こなた『…奇襲ばっかり。ジオンはそんなに奇襲が好きなんですねー』

バニング『少数で攻める以上そうするしかないだろうな。もしの話だが俺がジオン軍にいたらそうしている』

つかさ『そういえば、さっきから言ってるガトー、って誰のことなの?』

かがみ「あんたねー。そのくらい知っときなさいよ」

こなた『ソロモンの悪夢、でしょ?ソロモンで鬼神みたいな働きをしたっていう話の。現代戦史の教本にも確か載ってた筈だよ』

バニング『ああ。そのソロモンの悪夢が、野良犬みたいに2号機を奪っちまったって事だ』

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:37:42.63 ID:uX4tTu1K0

つかさ『ええ〜!?そんな教本に載るような人と闘うの〜!?勝てる訳―――』

バニング『お前等!演習用スティックを出せ!マップナンバー103だ!』

3人「は、はい!」

バニング『俺たちの追撃ルートはここ、敵の逃走ルートはここだ。…さて、ここで問題だ。奴等はどこに回収艇を呼んだと思う?』

つかさ『え〜、ここら辺?』

かがみ「そんなとこで待ってどうするのよ。地形的に考えてここでしょ。」

バニング『確かにいい場所だ。だが考えても見ろ。敵は歴戦の勇士だぞ?』

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:39:42.24 ID:uX4tTu1K0

こなた『…あ』

バニング『俺が予想するに、ここだ。ここならば岩によってちょうど俺たちの進行ルートの死角になっている』

つかさ『でも、この位置からじゃ回収艇を守れない…』

バニング『馬鹿野郎。敵は逃げることを優先してるんだ。わざわざ発見されるリスクを負うよりはるかに効率的だ』

こなた『でも敵はあのソロモンの悪夢かー。追いついたとして本当に奪い返せるのかなー』

バニング『連邦だってジオンだって同じ人間だ。倒せないなんて事は無い。』

バニング『だがな、決定的な違いが1つある。お前等、何だか判るか?』

つかさ『えー…と、宇宙に住んでるか地球に住んでるか?』

バニング『違う。かがみ少尉、判るか』

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:44:50.15 ID:uX4tTu1K0

かがみ「え…?戦う…意味とか、志や…信念ですか?」

バニング『俺にも上手い言い方は解らん。だがな、闘いは一瞬で決まる。迷いのある方が負けだ。もはや掟と言っても良い』

こなた『戦場の、掟…ですか』

バニング『我が子を守ろうとする母親、手負いの獣。それらは皆強い。生きる事、戦う事に明確な意思があるからだ』

かがみ「………」

バニング『お前等にも解る時が来るだろう。その時は、必死で自分の子を護れ』

3人「はい!」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:45:53.30 ID:uX4tTu1K0

二ナ『―――み少尉、1号機の柊かがみ少尉。聞こえますか』

かがみ「はい、なんでしょうか」

バニング『話は後にしてくれ。もう敵はすぐそこだ。少尉を降ろす訳にはいかんぞ』

二ナ『いえ、そうではないのです、大尉。私は頼みたい事があるんです。』

かがみ「頼みたい事って…」

二ナ『かがみ少尉、ガンダムを頼みます。そして―――2号機を取り戻して下さい。お願いします』

かがみ「…はい、解りました。約束します」

二ナ『―――はい。ありがとうございます、かがみさん』

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:47:37.56 ID:uX4tTu1K0

バニング『進め!こんな濃霧だ!敵の弾なんて当たりゃせんぞ!』

こなた『ひゃー。弾幕張ってるねー。怒首領蜂?』

つかさ『当たりませんように当たりませんように…!』

バニング『ここは俺たちが相手をする!かがみ少尉!お前はガトーを追え!』

かがみ「了解!」ガシュー

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:49:07.22 ID:uX4tTu1K0

ガトー「ユーコンは…あれか!これでこの機体も重力に晒されなくても済むという訳だ」

かがみ『2号機、待って!』

ガトー「ええい、まだ追ってきたのか、1号機!」

ボブ『逃げてください、ガトー少佐!』

ガトー「しかし、ザメル一機では!」

ボブ『どの道こんなデカイ図体じゃ回収艇には積めませんぜ!早く!』

ガトー「…すまない!」ガシュー

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:54:25.84 ID:uX4tTu1K0

ボブ『通しはせんぞォ!』

かがみ「重装甲MS!?いや、MA?」

バニング『早く行け!少尉!こいつは俺がやる!』ガシュー

ボブ『チイッ!GM如きがぁ!』

かがみ「バニング大尉!頼みます!」ガシュー

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 18:58:07.15 ID:uX4tTu1K0

かがみ『追いついた!2号機!』

ガトー『チィッ!2度ならず3度までも!よっぽど無駄死にしたいらしいな!』

かがみ「2号機を返しなさい!」

ガトー『ほう?貴様は敵に死んで下さいと言えば死んで貰えるとでも思っているのか?』

かがみ「…ッ!」

ガトー『退けィ!邪魔を、するなァァァ!』ブゥン

かがみ「たぁぁ!」バシィン

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 19:02:48.37 ID:uX4tTu1K0

ガトー『フン、多少は度胸が付いたようだが。甘い!』バジィン

かがみ「クッ!…何で!?何でガンダムなんか!?」バジジジジジ

ガトー『何故戦うかも解っていない女なんぞに、話す口を生憎私は持っていない!』

かがみ「私だって、連邦の兵士、一士官よ!」

ガトー『そんな台詞は一人前になってから言うんだな!』ヴォン

かがみ「…くっ!」バジィン

ガトー『非力!』ブォァン

かがみ「…っぁぁ!」バシィン

ガトー『チェック・メイトだァ!』ブゥン

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 19:06:23.05 ID:uX4tTu1K0

かがみ「…っ!誰が!」

二ナ『―――てよ!盾!盾を狙って!』

かがみ「盾!?」バシィン

ガトー『ぬううっ!?』バジジジジジ

かがみ「何!?冷却剤!?」

ガトー『…ッチィ!盾を壊されては元も子もないか…。貴様、覚えておくがいい。ジオンの崇高なる未来を邪魔立てする者は……
    必ず、この私の刃に討ち滅ぼされるであろう!』

かがみ「…ハァ、…ッハァ」

ガトー『ガンダム1号機、柊かがみ少尉。さらばだ』ガシュー

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 19:09:23.48 ID:uX4tTu1K0

つかさ『大丈夫!?お姉ちゃん!』

こなた『かがみ!』

かがみ「ごめん…2号機、取り逃がしちゃった…」

こなた『かがみ…大丈夫だよ。かがみはやられてないんだから』

つかさ『良かった…お姉ちゃん…』

かがみ「バニング大尉は?大丈夫なの?」

こなた『うん、片足を怪我しちゃったけど、大丈夫だよ』

かがみ「良かった…」

つかさ『お姉ちゃん、基地に帰ろ?』

かがみ「…うん」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 21:19:29.21 ID:uX4tTu1K0

かがみ「さて…と。無断で機体、しかもガンダムを持ち出しちゃったんだもんなー。良くて一ヶ月の独房入りぐらいかー」

つかさ『だ…大丈夫だよお姉ちゃん!』

こなた『そうそう。あんまり深くは考えない。流石に死刑にはなんないだろうしねー』

つかさ『こなちゃ〜ん!』

かがみ「こなた…あんたねー…って通信?」

シナプス『―――談笑中すまない。柊かがみ少尉だね?』

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 21:20:54.77 ID:uX4tTu1K0

かがみ「は…はい!」

シナプス『先刻着艦した艦、アルビオンの艦長であるシナプスだ』

かがみ「柊かがみ少尉です。申し訳ありませんでした。勝手に1号機を使用してしまい…。どんな懲罰でも受ける覚悟です」

シナプス『新型はどうだったかね?』

かがみ「え、あ、はい。機動性や操作性、全てを取って最高レベルです。量産機とはとても比較になりません」

シナプス『そうか。ご苦労だった。機体をアルビオンに収容し、ゆっくりと休んでくれ』

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2008/09/23(火) 21:23:11.42 ID:uX4tTu1K0

かがみ「あ、ありがとうございます」

シナプス『それでは』

かがみ「はい」プツッ

こなた『よかったねー、かがみん』

つかさ『罪に問われないなんてねー』

かがみ「そうね。あー、疲れた…。とりあえず休みたいわ…」

こなた『添い寝してあげる〜?かがみん?』

かがみ「逆に疲れるから遠慮しておくわ―――」


ガンダム強奪編、完



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:しんのすけ「まさおくぅ〜ん、オラ金欠なんだ〜」