長門「……おねしょ」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:シンジ「分かりました、何もしません。ヒモとして生きていきます」

ツイート

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/24(土) 18:22:00.29 ID:eQZlSh6CO

キョン「ハルヒが・・・?」
長門「そう」
キョン「お、おいハルヒ! なっ・・・嘘だろ・・・」
長門「今度は涼宮ハルヒ自身が幼児化してしまった」
ハルヒ「ううん・・・」
キョン「どうなってるんだ・・・
    長門に絵本を読んでやることでハルヒの夢は叶ったんじゃないのか」
長門「それは確か。だから私は元に戻された」
キョン「なら・・・」
長門「ただ、昨日の体験によって涼宮ハルヒの中に新たな願望が芽生えてしまった
   その結果がこれだと考えるのが妥当」
キョン「なんてこった・・・まったく次から次へとこいつは・・・」
長門「・・・」
キョン「子供になってまでしたいこと・・・
    長門、心当たりはあるか? ハルヒは何か言ってなかったか?」
長門「・・・」フルフル
キョン「そうか・・・」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 18:47:49.29 ID:eQZlSh6CO

プルプルプル・・・

キョン「電話・・・古泉からだ。・・・もしもし?」
古泉「朝早くからすみません、緊急の用件です」
キョン「どうしたんだ?」
古泉「久しぶりに閉鎖空間の出現を確認しました。今までに比べると極めて小規模ですが」
キョン「なんだって!?」
古泉「今、現地に向かっているところです。それと、長門さんは元に戻れたのでしょうか」
キョン「あ、ああ、長門は元通りなんだが・・・」
古泉「長門さんは、というと?」
キョン「それがだな・・・」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 18:50:41.36 ID:eQZlSh6CO

古泉「なるほど・・・僕も長門さんと同意見です。
   幼くなった長門さんと接しているうちに何か思いついてしまったのでしょう」
キョン「それより古泉、ハルヒは今ぐっすり寝てるんだぞ。どうして閉鎖空間が・・・」
古泉「そういうことなら答えは簡単です。
   今すぐ涼宮さんを起こして、服を着替えさせてあげてください」
キョン「なっ・・・それどころじゃないだろ!」
古泉「濡れてしまって気持ちが悪いんですよ。そのストレスが閉鎖空間を作ってしまったんでしょう。
   単純な、子供らしいじゃないですか。ふふ、涼宮さんにも困ったものです。」
キョン「・・・」
古泉「ではそろそろ着きますので、そちらは任せましたよ」ガチャ
キョン「長門・・・とりあえずハルヒを起こそう」
長門「・・・」コクッ

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 19:46:41.50 ID:eQZlSh6CO

キョン「ほら、起きろハルヒ、朝だぞ」
ハルヒ「ううん・・・あさ・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「つめたい・・・つめ・・・」ガバッ
キョン「よう、おはよう」
ハルヒ「キョン・・・ユキ・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「って、な、なによこれ! おね・・・わたしがおねしょするなんて!」
長門「・・・」コクッ
キョン(よし)
ハルヒ「それになんだかパジャマがおおきく・・・」
キョン「な、なんだ、またおねしょしたのか、仕方のないやつだな・・・
    布団は俺が干しとくから、早く風呂でさっぱりしてこい。長門、頼む。毎度すまないな」
長門「・・・」フルフル
ハルヒ(どうしてキョンもユキもわたしのからだがちいさくなってることにぎもんをもたないの・・・
    それに、まいどって・・・)
長門「こっち」
ハルヒ「う、うん・・・(これは・・・夢? )」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:03:16.46 ID:eQZlSh6CO

キョン「うまくいったみたいだな・・・」

数分前

キョン「よし、早いとこ起こして着替えさせないと」
長門「待って」
キョン「なんだ長門」
長門「恐らく今の涼宮ハルヒは肉体的には幼少期の姿をしていても
   意識や記憶は元のままのはず」
キョン「どうしてそんなことが・・・」
長門「昨日の私はそうだった」
キョン「だが同じとは限らないぞ」
長門「もし精神的にも退行しているのなら問題はない。
   でも、私と同じだった場合、今の状況に気づいた涼宮ハルヒはこれまでにない混乱とストレスを感じることになる」
キョン「確かに・・・目が覚めたら小さくなっててしかも寝小便してて、そこに俺と長門が・・・」
長門「そう。だからこの状況は夢だと涼宮ハルヒに思わせることが最良」
キョン「夢・・・」
長門「なるべく自然に、これが日常だというふうに振る舞いながら、
   涼宮ハルヒを元に戻す方法を探す」
キョン「よし・・・わかった。やってみよう」

キョン(長門・・・うまくやってるかな)

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:12:46.27 ID:eQZlSh6CO

長門「脱いで」
ハルヒ「うん・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「うんしょ・・・」
長門「入って」
ハルヒ「・・・」
長門「・・・」シャー
ハルヒ「あの・・・ユキ?」
長門「熱かった?」ゴシゴシ
ハルヒ「ううん、そうじゃなくて・・・」
長門「・・・大丈夫、彼には私からもうまく言っておく」シャー
ハルヒ「・・・う、うん、ごめんなさい・・・ありがとう」
長門「・・・」コクッ
ハルヒ(やっぱり・・・わたしはまだゆめのなかにいるんだわ・・・それなら)

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:20:11.32 ID:eQZlSh6CO

キョン「お、さっぱりしてきたな」
ハルヒ「キョン!」
キョン「な、なんだハルヒどうした」
ハルヒ「キョン、ユキ、きょうはがっこうをやすみなさい!」
キョン「な、何を言い出すんだお前は」
ハルヒ「そしてわたしといっしょにあそぶのよ!    (これがゆめなら・・・めいっぱいたのんしんでおかなきゃ!)」
キョン「・・・」
長門「・・・」フルフル
キョン「わかったわかった、そうしよう」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:25:33.41 ID:eQZlSh6CO

ハルヒ「そうときまればさっそくこうどうよ!」ぐぅ〜
キョン「まずは朝飯だな」
ハルヒ「そ、そうね、そうしましょう///」
キョン「作ってくるから髪を乾かしたりして待っててくれ」
ハルヒ「わかったわ」

キョン「何か変な展開になってきたぞ」
長門「とりあえず従っておくしかない」
キョン「しょうがないな・・・こうなったら古泉と朝比奈さんも呼ぶか」
長門「・・・」コクッ

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:37:04.58 ID:eQZlSh6CO

ピンポーン

キョン「ん、誰だこんな時間に・・・」ガチャ
古泉「おはようございます、お呼びがかかったような気がしたので来てしまいました」
キョン「・・・相変わらず悪い意味で気持ち悪いやつだな」
古泉「ははっ、これは手厳しい。彼女にも声をかけてきたんですよ」
みくる「お、おはようございます」
キョン「朝比奈さん! おはようございます!」
みくる「・・・お邪魔でしたか?」
キョン「とんでもない、先に上がっていてください」
みくる「よかったぁ、あとこれ、ちょうどお弁当を作っていたところだったので
    みんなで食べられるように持ってきちゃいました」
古泉「さすがですね」
キョン「ありがとうございます、今朝飯の用意をしてたとこなんですよ。助かりました」
みくる「ふふっ味の保証はできませんが・・・ではお邪魔しますね」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:50:41.37 ID:eQZlSh6CO

キョン「それで、大丈夫だったのか?」
古泉「ええ、閉鎖空間の規模に比例して神人も小さなものでしたし、
   そちらでうまくやってくださったお陰です」
キョン「そうか・・・」
古泉「涼宮さんはどうですか?」
キョン「ハルヒには『この状況は夢だ』と思い込ませておくことになった」
古泉「なるほど・・・いい手かもしれません」
キョン「開き直ったのか、遊びにつきあわされるはめになったけどな」
古泉「ふふ、それで全員集合なんですね」
キョン「ハルヒが小さくなってまでしたかったことを突き止めて
    それを叶えさせてやるまでの辛抱だ」
古泉「その割にはまんざらでもなさそうですが・・・さておき、わかりました。
   涼宮さんには元に戻ってもらわないと困りますからね、僕も最大限努力しましょう」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 20:57:01.22 ID:eQZlSh6CO

古泉「遅くなりました、涼宮さん長門さんおはようございます」
ハルヒ「キョン、おそいわよ!
    せっかくみくるちゃんがおべんとうをもってきてくれたのに」
キョン「ハルヒ、ほっぺにケチャップついてるぞ。
    待ちきれなかったのか」
ハルヒ「はらがへってはいくさはできぬよ!」
キョン「へいへい、わかったから綺麗に食べなさい」ゴシゴシ
ハルヒ「ん・・・」
みくる「まだおふたりのぶんもたくさんありますよ」
キョン「おいしそうだ、いただきます」
古泉「では僕も、いただきます」
長門「・・・」モグモグ

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:03:13.24 ID:eQZlSh6CO

ハルヒ「ごちそうさまでした! おいしかった〜」
古泉「本当ですね、朝比奈さんはいいお嫁さんになれますよ」
キョン(・・・こっちを見るな)
みくる「そんなことないですよぉ、お粗末さまでした」
長門「・・・」ケプッ
キョン「で、ハルヒ、今日はどうするんだ。どこか行きたいところでもあるのか?」
ハルヒ「もちろんよ! キョン、ゆうえんちにつれていきなさい!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:12:00.72 ID:eQZlSh6CO

古泉「さすが平日なだけあって、それほど混んではいませんね。
   これならアトラクションでもそれほど待たされることはないでしょう」
みくる「遊園地なんて久しぶりですーなんかわくわくしますね」
ハルヒ「さーいくわよ! もくひょうはあとらくしょんのかんぜんせいはなんだから!」
キョン「ちょ、ハルヒ、わかったから引っ張るなっ」
長門「・・・」ワクワク
古泉「長門さんは遊園地は初めてですか」
長門「・・・」コクッ
古泉「僕たちも楽しみましょう、もちろん本来の目的も忘れないように」
長門「・・・」コクッ
みくる(あんなに目を輝かせている長門さん初めて・・・ふふっ)

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:24:02.43 ID:eQZlSh6CO

ハルヒ「まずはあれね」
みくる「大きい〜」
キョン「いきなりあんな馬鹿デカいジェットコースターからか」
ハルヒ「ゆうえんちといえばジェットコースターよ!」
古泉「その通りです」
キョン「そうかい」
ハルヒ「キョンはやくっ」
キョン「焦らなくてもジェットコースターは逃げたりしないぞ」
長門「・・・」キラキラ

ハルヒ「さすがにめだまなだけあってならんでるわね・・・
    キョン、はぐれないでよね」
キョン「お前こそな」
ハルヒ「・・・」ギュッ
キョン「いきなり手を握ってきたりして・・・どうした?」
ハルヒ「・・・はぐれないように、よ」
キョン「そうか」
ハルヒ「・・・」
キョン「大丈夫、そばにいるから安心しろ」
ハルヒ「・・・うん」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:44:29.60 ID:eQZlSh6CO

キョン「って、ちょっと待てハルヒ」
ハルヒ「・・・なによ」
キョン「お前乗れないんじゃないか?」
ハルヒ「え?」
古泉「ああ、身長制限があるみたいですね」
キョン「ちょっと測ってみよう」

ハルヒ「・・・」
キョン「背伸びしてもダメだ。これは諦めるしかないな」
ハルヒ「ゆうえんちにきてじぇっとこーすたーにのれないなんてさぎだわ・・・」
キョン「ハルヒ・・・」
みくる「・・・あ、あっちにもありますよ、ジェットコースター!」
キョン「おお、子供も乗ってるようだし、あれなら平気そうだ」
ハルヒ「なによ、あんなちっちゃいの・・・」
古泉「こちらのジェットコースターは涼宮さんが大きくなったら、ということにしましょう」
キョン「そうだな、ハルヒが乗れるようになる頃にまた来ようぜ」
みくる「ですねっ」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 21:56:37.99 ID:eQZlSh6CO

ハルヒ「いいわよ、わたしはあれにのってくるから、みんなはこれにのりなさいよ・・・
    せっかくならんでたのにもったいないし・・・」
みくる「・・・実は私、これはちょっと怖かったのであっちのほうが・・・えへへ」
古泉「このジェットコースターは次のお楽しみです。さ、行きましょう」
キョン「ほら、行こうハルヒ」ギュッ
ハルヒ「あっ・・・」
キョン「今日の主役はお前なんだ。楽しもうぜ」
ハルヒ「・・・」ギュッ

長門「・・・」
古泉「そんなに悲しそうな顔をしないでください」
みくる「かわいい・・・」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:04:25.15 ID:eQZlSh6CO

ハルヒ「つぎはわたしたちのばんね!」
みくる「ドキドキします・・・」
古泉「これもなかなか迫力がありそうですね」
キョン「ほら、ハルヒ、頭ぶつけるなよ」
ハルヒ「うんっ、だいじょうぶ!」
みくる「ドキドキ・・・」
古泉「さ、僕たちも乗りましょうか長門さ・・・んはすでに乗ってますね」
長門「・・・」ワクワク

ビーッ

ハルヒ「しゅっぱーつ!」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:12:51.95 ID:eQZlSh6CO

ガタンガタン・・・

ハルヒ「・・・」
キョン「・・・ハルヒ、大丈夫か?」
ハルヒ「こんなこどもだまし、どうってことない・・・わ」
キョン「・・・」
みくる「上から見ると充分高いです・・・」
古泉「僕もドキ☆ドキしてきました」
長門「・・・」キラキラ
ハルヒ(からだがちいさくなったせいか、よけいにたかくかんじる・・・)

ガタン・・・

キョン「落ちるぞ!」
ハルヒ「よゆうよよゆ――きゃあああぁああぁぁぁああああぁぁぁ!!」
みくる「きゃああぁぁぁあああ!」
古泉「ふんもっふ!」
長門(ゆにいいいいいいいいいいいく)

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:23:20.01 ID:eQZlSh6CO

遅い上にえろしーんとか皆無でごめんねごめんね

キョン「ふう、見かけによらず結構すごかったな」
古泉「なかなかでしたね、ですがその発言は少しきわど」
キョン「黙れ」
みくる「楽しかったけどやっぱり怖かったですぅ・・・」
長門(この惑星のジェットコースターは・・・ユニーク・・・
   統合情報思念体に報告・・・)
キョン「ハルヒ、大丈夫か?」
ハルヒ「・・・」
古泉「涼宮さんどうされました?」
みくる(涼宮さん・・・ あっ・・・)

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:36:04.44 ID:eQZlSh6CO

みくる「キョンくんキョンくん・・・」ボソボソ
キョン「なっ・・・」
ハルヒ「・・・」すそをギュッ
キョン「・・・俺、替えの売ってないか探してきますから
    朝比奈さんはハルヒをお願いします」
みくる「わかりましたっ」
キョン「・・・絶叫したら喉が乾いたな、すまないが古泉と長門で飲み物を買ってきてくれないか」
古泉「涼宮さんは・・・」
キョン「頼む」
古泉「わかりました。
   ・・・ほら長門さん、ブツブツ言ってないで行きましょう、ジョーンズさんって誰ですか」
キョン「よし、・・・大丈夫だハルヒ、俺に任せろ」頭をポンッ
ハルヒ「・・・」
みくる「涼宮さん、あっちに水道がありますから行きましょうっ」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:51:54.97 ID:eQZlSh6CO

みくる「すぐ綺麗になりますよ」ジャー
ハルヒ「・・・」
みくる「大丈夫ですからね」
ハルヒ「・・・せっかくのゆうえんちなのにみんなにめいわくかけて・・・ヒック」
みくる「はい、次は右足です。
    ・・・キョンくん、ものすごい速さで走っていきましたね」ジャー
ハルヒ「ヒック・・・」
みくる「大丈夫だ、任せろ、って・・・SOS団の頼れるお兄ちゃんですね」フキフキ
ハルヒ「ヒック・・・」
みくる「それにきっと・・・涼宮さんだからですよ」
ハルヒ「・・・みくるちゃん」
みくる「はい、終わりっ」
ハルヒ「グス・・・」
みくる「あとはキョンくんが戻ってくるのを待つだけですっ」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 22:59:04.22 ID:eQZlSh6CO

古泉「アイスコーヒーをふたつとオレンジジュース・・・長門さんはどうしますか?」
長門「馬刺ソーダ」
古泉「え?」
長門「お茶でいい」
古泉「ではあとお茶をふたつでいいですね」
長門「バッテラミルク」
古泉「そんなカクテルないよね」
長門「あるよ」
古泉「え、あるの」
店員「クーポンマガジン・ホットペッパー」
長門「ユニーク・・・」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:08:46.06 ID:eQZlSh6CO

キョン「はぁっはぁ・・・これでいいか・・・よし」

ハルヒ「みくるちゃん」
みくる「なんですか?」
ハルヒ「わかったきがする」
みくる「?」
ハルヒ「ううん・・・洗ってくれて、ありがと」
みくる「いえいえ、どういたしまして。これは私のバッグに入れておきますからね」
ハルヒ「あとで古泉くんやユキにも言わなくちゃ」
みくる「キョンくんにも、ですよ」
ハルヒ「・・・うんっ」

ハルヒ(なんでこんなゆめをみてるのか・・・わかったきがする)

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:18:31.55 ID:eQZlSh6CO

みくる「キョンく〜ん! こっちですよ〜!」
キョン「はぁっはぁっ、遅くなりました」
キョン「こんなのしかなかったんですが・・・」
ハルヒ「・・・」
みくる「これは・・・この遊園地のマスコットキャラクターですねっ」
キョン「みたいですね、今のお前なら似合うと思うぞハルヒ」
ハルヒ「むー・・・」
みくる「さぁ、とにかく穿いちゃいましょう」

古泉「ただいま戻りました」
長門「・・・ユニフォームの・・・Kや・・・」ブツブツ
みくる「おかえりなさいー」
キョン「おお、ありがとうな、ふたりとも」
古泉「そちらも解決したようですね」
長門「・・・ットペッパー団、にしよ・・・」ブツブツ

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:24:53.62 ID:eQZlSh6CO

古泉「はい、涼宮さんはオレンジジュースです」
ハルヒ「あ、ありがとっ」
古泉「いえいえ」
ハルヒ「ユキもありがと!」
長門「・・・」コクッ
みくる「ふふっ」
キョン「よーし、これを飲んだら・・・」
長門「・・・」ジー
キョン「どうした長門」
みくる「・・・メリーゴーランド?」
ハルヒ「いいわね! のんだらいきましょう!」
長門「・・・」コクッ

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:33:56.51 ID:eQZlSh6CO

ハルヒ「キョン! わたしはうまがいいわ!」
キョン「よしきた」
ハルヒ「・・・おちたらあぶないからうしろにのるのよ」
キョン「ああ、わかった」
ハルヒ「ふふふっ、うまー!」

みくる「長門さんはどうしますか?」
長門「・・・」ジー
みくる「馬車ですねっ 一緒に乗りましょう」
長門「・・・」コクッ

ビーッ

ハルヒ「しゅっぱーつ!」
キョン「こ、こら、ちゃんと捕まってろ」

みくる「あ、古泉くんも馬に・・・」
古泉「ハハハハハ」
みくる「・・・」
古泉「ハハハハハハハハハハ」
長門「素敵」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:42:59.55 ID:eQZlSh6CO

日付が変わる・・・だと・・・?

ハルヒ「つぎは・・・」
長門「あれ」
古泉「定番のコーヒーカップですね」
みくる「目が回るからちょっと苦手です・・・」キョン「ははっ、あんまり回しすぎなければ大丈夫ですよ」
ハルヒ「いきましょう!」

キョン「ハルヒっ・・・ちょっ・・・やりす・・・ぐぇ」
ハルヒ「これはたのしいわ!」
みくる「キョンくん・・・うう、私も・・・」

長門「・・・」
古泉「な、長門さんは平気なんですか」
長門「よゆう」
谷口「お、おい、あのカップの速度ヤバいんじゃね?!」
国木田「見てるこっちのほうが酔いそうだよ・・・」
古泉「さ、さすがに回しすぎ・・・ました・・・
   これでも動じないとは・・・さすが長門さん」
長門「エレエレエレ」
古泉「・・・」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/24(土) 23:47:42.76 ID:eQZlSh6CO

ハルヒ「さーて次はー!」
キョン「・・・」
みくる「・・・」
古泉「・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「どうしたのよみんな」
キョン「いや・・・ハルヒ、次は大人しめなところを頼む」
ハルヒ「しょうがないわねー・・・」
キョン「朝比奈さん大丈夫ですか?」
みくる「なんとか・・・」
古泉「飛んできた汁でベトベトです・・・」
長門「汁だく」

ハルヒ「じゃあここにするわ!」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:00:28.48 ID:JVz+5rVdO

誤字とか改行とか多いかも 申し訳なす


古泉「お化け屋敷ですか」
みくる「ううっ・・・ついにきてしまいましたか・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「ちかづいてみるとちょっとはくりょくがあるわね・・・」ギュッ
キョン「全員でゾロゾロ行くのもアレだし、どうす
古泉「こんなこともあろうかとクジを作ってきました」
キョン「顔が近い! ・・・なんか臭うぞお前」
古泉「・・・さあ、順番に引いてください」
ハルヒ「さすがこいずみくん、きがきくわね!」
古泉「お褒めにあずかり光栄です」
ハルヒ「でもくさい!」
みくる「ドキドキ・・・」
長門「・・・」
キョン「・・・」
古泉「・・・」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:12:24.02 ID:JVz+5rVdO

ハルヒ「キョン! いくわよ!」
キョン「おう」

古泉「予定調和というやつですね」
みくる「怖いです・・・」
長門「暗視モードON」キュイーン

ハルヒ「・・・」
キョン「これはなかなか・・・」
ガサガサ
ハルヒ「きゃあ!」
キョン「うお!」
ハルヒ「キョ、キョン!」
キョン「驚いた・・・どうした?」
ハルヒ「てをはなしたらしょうちしないからきゃあああ!」
キョン「わかってるさ」
ハルヒ「・・・」ビクビク
キョン「大丈夫だ、ちゃんとそばにいるって言ったろ」
ハルヒ「う、うん、ぜ、ぜったいにはなさないできゃああああ!」ガバッ
キョン「よしよし」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:18:35.87 ID:JVz+5rVdO

古泉「涼宮さんの悲鳴が聞こえてきますね」
みくる「・・・」
長門「次、そこ」
バサーッ
みくる「きゃああああああ!」
古泉「朝比奈さ」
みくる「いやああああああああ!」
長門「次はそっち」
ガシャーン
みくる「もうやだぁああああああああ!」
古泉「・・・朝比奈さん大じょ」
みくる「ゆるしてくださああああああああい!」
古泉「ユニーク」
長門「ユニーク」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:29:46.16 ID:JVz+5rVdO

みくる「・・・」ボー
ハルヒ「ふ、ふふっ、みくるちゃんのおおさわぎのおかげで
    ちっとも、はぁっ、こ、こわくなかったわね」
キョン「・・・ハルヒ、抱きつかれてると歩きにくいんだが」
古泉「ふぅ、評判通りの怖さでしたね」
長門「ツウジョウモードニキリカエマス」キュイーン
ハルヒ「ちょ、ちょっとおてあらいにいってくるわ」
みくる「あ、私も・・・」
キョン「ここで待ってるぞー」

長門「臭いの人気に嫉妬」
古泉「い、いわゆるひとつのもらいゲロです・・・」
長門「リバース・・・ゲッツ・・・アンド・ターン・・・ユニーク」
古泉「僕もトイレに行ってきます」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 00:48:53.25 ID:JVz+5rVdO

キョン「・・・長門、ハルヒの笑顔を見てたら俺もすっかり楽しんじまってたが・・・」
長門「涼宮ハルヒの願望」
キョン「ああ、いったいなんなんだろうな・・・
    みんなで学校を仮病で休んで遊園地で遊ぶ・・・いや、わざわざ小さくなる理由がないな」
長門「・・・」
キョン「遊園地に連れて行ってもらう・・・うーむ」
長門「わからない以上、このまま涼宮ハルヒにつきあうしかない」
キョン「そうだな・・・」
長門「・・・」
キョン「あいつが満足してるならいいんだ、でも、ずっとこのままってわけには・・・
    それに俺は・・・後ろの席に座るクラスメイトの涼宮ハルヒが」
古泉「涼宮さんの話ですか?」
キョン「うお! 驚かすな顔が近い気色悪い」
ハルヒ「キョーン! つぎいくわよーっ!」
キョン「おーう」

長門「・・・ここで兵庫県にお住まいの眉毛は女の命ですさんからのお便りです。
   空気嫁よガチホモ・・・」ボソッ
古泉「ハハッワロス」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 01:00:01.48 ID:JVz+5rVdO

キョン「もうこんな時間か・・・早いな」
ハルヒ「まだぜんぶせいはしてないのにー」
古泉「楽しい時間というのは往々にして早く過ぎ去ってしまうものです」
みくる「でも本当に楽しい1日でしたっ」
長門「遊園地、ユニーク・・・ユキ覚えた」
キョン「どうするハルヒ、そろそろ帰るか」
ハルヒ「・・・じゃあ、さいごはあれ!」
古泉「観覧車・・・ナイスなチョイスですね」
みくる「観覧車も久しぶりです〜」
長門「・・・」キラキラ

古泉「さすがに5人では乗れませんので、先ほどのペアで乗りましょうか」
みくる「そうですねっ」
ハルヒ「そうときまれば、キョン! いくわよっ!」ギュッ
キョン「よし、行くか」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 01:08:49.96 ID:JVz+5rVdO

みくる「うわぁ・・・夕日が綺麗です・・・」
古泉「素晴らしい展望ですね」
長門「これが・・・涙・・・泣いてるのは、私?」
古泉「初号機の凍結を現時刻をもって解除、直ちに出撃させろ」
みくる「何よ、私のときは出さなかったくせに・・・」
長門「どかーん、私は死んだ ユニーク(笑)」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 01:22:45.55 ID:JVz+5rVdO

キョン「いい眺めだな・・・」
ハルヒ「うん・・・」
キョン「・・・どうした」頭をポン
ハルヒ「・・・わたしね、いまゆめをみてるみたいなの」
キョン「あのときみたいにか?」
ハルヒ「そう・・・すごくりあるで・・・まるでげんじつのようなゆめ」
キョン「・・・」
ハルヒ「ここでわたしがなにをいっても、
    げんじつにいるキョンにはとどかないかもしれない・・・
    ・・・ゆめなんだもん、きっととどかない」
キョン「・・・」
ハルヒ「でも、きょういちにちつきあってくれたキョンにはなしておきたいの」
キョン「・・・おう」
ハルヒ「わたしはずっとこうしたかったんだとおもう。
    いつもキョンやユキやみくるちゃんや古泉くんをふりまわして、
    すきほうだいやってきたけど、たのしかったけど、
    ほんとうはみんなに・・・キョンに、すなおになって・・・あまえたりもしてみたかった」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 01:33:32.64 ID:JVz+5rVdO

ハルヒ「きっとそんなわがままながんぼうが、こんなゆめをみさせてくれたんだわ」
キョン「・・・」
ハルヒ「でも、だから、きょうはほんのすこしだったけど、
    キョンにあまえることができてうれしかった」
キョン「そうか」
ハルヒ「ありがとう、キョン、いつもそばにいてくれて」
キョン「俺は・・・」
ハルヒ「・・・」
キョン「俺を頼ってくれたことも、今、話してくれたことも嬉しかったよ。
    普段のお前だって一緒にいて楽しい」
ハルヒ「・・・」
キョン「俺は・・・お前のこと・・・」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・ハルヒ?」
ハルヒ「くー・・・」
キョン「・・・お疲れさん、ハルヒ」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 01:40:31.89 ID:JVz+5rVdO

古泉「いやーいい景色でした」
みくる「あれ、涼宮さん・・・」
キョン「ああ、疲れたんだろうな、寝ちまっ」
長門「し、死んでる・・・」
みくる「ふふ、かわいい寝顔ですね」
古泉「明日の朝には涼宮さんも元通りになっていることを祈るのみですね」
キョン「そうだな・・・よし、帰ろう」
長門「なぜ殺たし」
古泉「涼宮さんは機関の仲間に自宅まで送らせます。
   目が覚めたときに混乱しないようにあらかじめ着替えさせておきましょう」
キョン「ああ、頼む」
みくる「ふぁ〜私も眠いです・・・」
長門「・・・」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/05/25(日) 01:50:06.30 ID:JVz+5rVdO

国木田「おはようキョン」
谷口「キョン、今日もギリギリか」
キョン「ああ、おはよう・・・お前もな」

ガラガラ

キョン「ハルヒ・・・!」
ハルヒ「・・・」
キョン「よいしょ、っと・・・」
ハルヒ「何よ、ニヤニヤと」
キョン「いや、なんでも」
ハルヒ「次の休み、みんなで遊園地行くわよ」
キョン「遊園地か」
ハルヒ「文句あるわけ?」
キョン「ないさ、ジェットコースター、約束したもんな」
ハルヒ「――!!」ガタガタッ
キョン「楽しい夢だったよ、ありがとうな」
ハルヒ「〜〜〜〜バカキョン!/// 全部あんたのおごりだからねっ!!」

おわり

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/25(日) 01:56:57.44 ID:JVz+5rVdO

初めての長めSSに保守とか反応とかありがとう!
なんかもう色々とごめん!

よし桃鉄の人の支援しつつ寝よう



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:光彦「円谷光彦、衆議院に立候補します。」