長門「……一樹」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 00:38:01.52 ID:SZifuN7g0

長門「………」
長門「………」
長門「………」
長門「…分かっている。写真が返答する事など不可能」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 00:41:22.79 ID:SZifuN7g0

キョン「顔が近い!気持ち悪いんだよお前!」
古泉「おやおや、手厳しいですね」
キョン「ったくお前は…っいでででで!長門っ、足踏んでるぞ思いっきり!」
長門「……」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 00:44:37.10 ID:SZifuN7g0

古泉「好きです長門さん…貴方をこの腕で抱きたいんです」
長門「……」
古泉「…駄目で、しょうか?」
長門「…構わない。寧ろ私もそれを望んでいる」
古泉「長門さん…!」
長門「一樹…」


長門「…………夢落ちとは、ユニーク」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 00:50:49.92 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「みんな!揃ってるー?」
長門「……」

キョン「珍しいなお前と長門が一緒に部室までくるなんで」
ハルヒ「廊下で偶然会ったのよ。なんか文句ある?」
古泉「涼宮さん長門さん、今日の清掃でここの床にワックス掛けをしたそうですので
くれぐれも足元にはお気をつけて…」

ハルヒ「きゃっ!」長門「っ」

キョン「言ってる内からこけかけとる!ええい間にあうか!?」

ずささーーっ

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 00:54:27.45 ID:SZifuN7g0

古泉「大丈夫ですか涼宮さん」
ハルヒ「え…、ええ!有り難う古泉くん!びっくりしたわ!」

キョン「なんか間に合ったな…大丈夫か長門」
長門「…感謝する」
キョン「いやいや、礼を言われる程の事じゃ」
長門「しかし早く貴方がに抱えられているというこの体制から私を解放して欲しい」
キョン「………」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 00:57:50.52 ID:SZifuN7g0

古泉「ふふ…しかしキョンくんではなく僕が助けてしまう形になってしまって申し訳ありませんね」(小声)
ハルヒ「なっ…!何言ってんのよ古泉くん///べっ…別にあたしはキョンの事なんかツンデレ」(小声)

キョン「あいつらって全然タイプ違うのに結構馬合ってるよな。何話してるかは良く聞こえんが」
長門「…………」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:01:44.68 ID:SZifuN7g0

下校時

長門「…古泉一樹」
古泉「はい、何でしょう」
長門「貴方に質問したい事がある。私と一緒に下校して欲しい」
古泉「はい、分かりました。では行きましょうか」


キョン「…何か長門って俺と古泉じゃ態度が違う様な気がするんだが」
ハルヒ「そう?大体有希って大体おんなじ様な態度取ってるじゃないの」
キョン「そうか?良く見てれば以外に色々違ってるぞ」
ハルヒ「………」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:05:54.25 ID:SZifuN7g0

古泉「で、話とはなんでしょうか長門さん」
長門「貴方は何故あの時涼宮ハルヒを助けたのか聞きたい」
古泉「…何故、と言われましても…」
長門「あの時貴方と彼は肩を並べて雑談をしていた。」
古泉「ええ、そうでしたね」
長門「一方私と涼宮ハルヒも同じ様に肩を並べ部室に足を踏み入れた」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:10:34.02 ID:SZifuN7g0

長門「貴方が私を助け彼が涼宮ハルヒを助ける事も十分に可能だった筈」
長門「涼宮ハルヒは彼に好意を持っている。それは貴方も十分に知っている筈」
古泉「…つまり、長門さんは何が言いたいのでしょうか?」
長門「普段から周りを見て行動する筈の貴方がそんな状況で何故涼宮ハルヒを自らが助ける手段を選んだのかがしりたい」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:15:02.64 ID:SZifuN7g0

古泉「…確かにそれらを踏まえて動けば僕は涼宮さんをキョンくんに助けさせるよう仕向けていたでしょう」
長門「……」
古泉「しかしあの時は咄嗟の事で何も考える暇が無かったのです。涼宮さんと貴方どちらを僕が助けた方が
物ごとは良い方向へ進むかまでは考えられませんでした、申し訳ありません」
長門「…………」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:17:31.26 ID:SZifuN7g0

古泉「…長門さん?」
長門「……貴方の言い分が理解出来た。ここまで付き合ってくれた事を感謝する。」
古泉「え…あ、長門さん、どちらへ?」
長門「私の家の方向はこっち。さようなら」
古泉「…。はい、さようなら。また明日」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:21:52.88 ID:SZifuN7g0

長門(…私の家の方向は先程小泉一樹と別れた道を真っ直ぐいった所)
長門(…私は嘘を付いた)
長門(それは何故)
長門(…それは)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:24:06.88 ID:SZifuN7g0

翌朝

キョン「おはよう長門!」
長門「……」(こくん)
キョン「今日も朝早いな。まあ2番乗りの俺も人の事言えねーか」
長門「そう」
キョン「そうそう。…なあ長門」
長門「なに」
キョン「何か、嫌な事でもあったか?」
長門「!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:25:41.46 ID:SZifuN7g0

長門「……」
キョン「……」
長門「……何故」
キョン「ん?」
長門「何故、貴方はそう思う」
キョン「いや…なんとなく長門がそういう顔してる様に思えたからさ」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:29:01.38 ID:SZifuN7g0

長門「……私は今、そんな顔をしている…」
キョン「…っや、ただ俺にはそう見えるって話なんだがな」
長門「……そう」
キョン「ああ」
長門「……足」
キョン「?」
長門「踏みつけてしまった」
キョン「ああっ、」
長門「謝罪する」
キョン「いいぞ別にまあ痛くないっつったら嘘になるが」
長門「でもあなたにも非はあった」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:31:33.54 ID:SZifuN7g0

キョン「……それは古泉に「気持ち悪いって」言った事か?」
長門「……」
キョン「長門さ、お前」
長門「貴方は、時々恐ろしく洞察力に優れてる」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:34:28.28 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「キョーン!何ボーっとしてんのよ!授業中もずっと考え事してたでしょ!」
キョン「んん?ああ…そうだったかもしれんな」
ハルヒ「何他人事みたいにいってるのよ!」
『貴方は、時々恐ろしく洞察力に優れてる』
キョン(………認めたって事なんだろーな、あれ)
キョン「…それは違うぞ、長門」
ハルヒ「は?今何て言った?」
キョン「いーや、何でもないさ」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:37:44.30 ID:SZifuN7g0

古泉「失礼しま…おや、まだ涼宮さんだけとは珍しい」
ハルヒ「みくるちゃんは都合があって欠席ですって。
キョンは同級生の男子の追試に付き合わされてるのよ!まったく良い迷惑だわ!」
古泉「おやおや、それは災難でしたね」
ハルヒ「全くよ!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:40:04.22 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「………ねえ、古泉くん」
古泉「はい、なんでしょう?」
ハルヒ「話したい事があるんだけど…今からあたしが言う事、絶対誰にも言わないでくれる?」
古泉「……。ええ、分かりました。絶対誰にも漏らしませんよ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:43:58.73 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「あたし思うのよね…女のカンっていうの?まあそんなのどうでもいいんだけど…
つまり…その、キョンはね、いつも有希の事ばっかり気にしてる様な気がするの」
古泉「…はい。」
ハルヒ「…それってキョンが有希の事…そうなのかなって…。古泉君はどう思う?
気になって仕方がないのよ」
古泉「…成る程。それでは涼宮さんにしてみれば気にせずにはいられませんね」
ハルヒ「古泉くんっ!///」
古泉「ふふ、すみません」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:46:46.55 ID:SZifuN7g0

古泉「…そうですね…。僕はそいういう事に関しては疎いので良くは分かりませんが
特にそのような事はないかと…」
ハルヒ「…嘘っ」
古泉「涼宮さん…?」
ハルヒ「古泉くん嘘吐いてる…っ。」
古泉「涼宮さ…」
ハルヒ「どうして!?あたしを傷つけない為にっ…?でもあたしは本当の事が知りたいの!」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:49:07.23 ID:SZifuN7g0

古泉「…嘘などついていませんよ。本当に分からないんです」
ハルヒ「古泉君!」
古泉「……」
ハルヒ「…。分かったわ。なら本当に嘘吐いてないっていうのね?」
古泉「ええ、そうです」
ハルヒ「じゃああたしの眼を見て!」
古泉「な…」(何て典型的な…)
ハルヒ「早く古泉くん!もっと顔を近ずけるのよ!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:52:13.31 ID:SZifuN7g0

古泉「も…もう充分に近いです涼宮さん。だからそれ以上身を乗り出すのは…」
ハルヒ「そう言ってごまかそうとしてるわね!?」
古泉「…涼宮さん…」
ハルヒ「……。ごめんなさい古泉くん。あたしっていっつもこうなのよね。
思い立ったらすぐ行動しなきゃ気が済まなくて…自分の感情をなかなか制御出来なくて…うんざりよ、もう」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:56:23.85 ID:SZifuN7g0

>>67 ごめん。他にも色々色々誤字脱字あるけどスルーしてくれ

ハルヒ「…こんなんじゃ、キョンの眼中に入らないのも当然よ」
古泉「……」
ハルヒ「大人しくて従順で可愛い有希の方がずっといいわ…あたしなんか…こんなっ…」
古泉「涼宮さん、これ以上自分を卑下する事は止めて下さい」
ハルヒ「古泉くん…。…有り難う、優しいのね。でも、」
古泉「涼宮さん」
古泉「怒りますよ、涼宮さん」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 01:59:48.50 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「なっ、なんで古泉くんが怒るのよ!」
古泉「…つまりそういう事なんです」
ハルヒ「訳分かんないわよ!もう!」
古泉「…ふふっ、いいんです、それで。」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:02:50.19 ID:SZifuN7g0

キョン「…………長門?」
長門「…………」
キョン「何やってんだよそんな所で突っ立って。部室入らんのか?」
長門「……今、入ろうとしていた処」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:09:57.19 ID:SZifuN7g0

帰宅後

古泉(……涼宮さんがあそこまで思い詰めていたとは…この先何らかの支障が出なければ良いのですが…)
古泉(…そう、僕は彼女を観察し彼女の機嫌を損ねぬ様フォローに回るべき立場)
古泉(…………いや、違う)
古泉(僕は今まで事務的に涼宮さんと接しようとする事で自分の感情を揉み消そうとしている…)
古泉(…だってどうしようもないじゃないですか…)
古泉(涼宮さんはキョンくんが好きで…彼と涼宮さんが結ばれればこの世も安泰だ)
古泉(……僕に出る幕は無い)

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:12:39.13 ID:SZifuN7g0

古泉「おはようございますキョンくん」
キョン「おお、朝の通学路で会うのは珍しいな」
古泉「そうですね。しかし今日も良い天気ですので何かいい事ありそうです」
キョン「…ああ、そうだな」
古泉「…はい」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:15:58.74 ID:SZifuN7g0

古泉(…彼は、いい加減気付いているのでしょうか、涼宮さんの気持ちに…)
キョン(…こいつは、知っているんだろうか?長門が自分に気がある事を…)
古泉(…いや、その可能性は低いだろう…彼女の気持ちに気付いてるとしたら
安易に長門さんに気が有る素振りが伺える様な発言を言ったりはしない)
キョン(…うーん…分からんな…こいついっつもへらへらへらへらしてやがるから腹の底が読めん…)

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:21:14.48 ID:SZifuN7g0

古泉(……このまま放っといていいのだろうか…。しかしこのままでは涼宮さんの精神が…)
キョン(ここは俺がさりげなく長門の気持ちをアピールするべきか?…馬鹿、自滅行為じゃないか…)

古泉「……」
キョン「……」
古泉・キョン「あのさ、」「あの、」
古泉・キョン「……」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:24:04.54 ID:SZifuN7g0

古泉「…なんでしょう?」
キョン「お、お前こそなんだよ!」
古泉「いや…その、近くに美味しいケーキがあるカフェをを見つけたんですが」
キョン「お…おお、いいなそりゃ。し、しかし男2人でその手の店はきついんじゃないかー?」
古泉「で…ですよねー」
ハルヒ「ならみんなで行きましょうよ!!」
古泉・キョン「「!!?」」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:28:16.34 ID:SZifuN7g0

古泉「す、涼宮さん?!」
キョン「ハルヒ!お前いつからそこにっ…!」
ハルヒ「なによぉ!あたしに聞かれちゃまずい話でもなかったでしょ!
とにかく今日のSOS団の活動は美味しいケーキがあるカフェで今後の方針についての会議を行いましょう!」
キョン「なんじゃそら…」
古泉(しまった…口から出た出まかせがこんな事に…下校までに何処かいい場所を見つけなければ…)

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:35:28.18 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「有希!みくるちゃん!今日の放課後は皆でカフェに…って、あら、今日もみくるちゃんいないの?」
長門「…最近体調が悪い様子。」
キョン「無理して学校に来ていたが結局早退の繰り返しだったって聞いたからな。
家で大人しく寝てるのが一番だろう」
古泉「おやおや、それは心配ですね。」
ハルヒ「それじゃあカフェに行った後にみんなでみくるちゃんの家にお見舞いに行くってのはどう!?」
キョン「良い案だと思うぞ」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:38:47.66 ID:SZifuN7g0

朝礼前

古泉「長門さん、ちょっといいですか」
長門「……」(こくん)
古泉「実は諸事情でおいしいケーキがあるカフェを探さなければならなくなったのですが…」
長門「……」
古泉「ふふ、どこか良いお店、ご存じ無いでしょうか?」
長門「何故それを私に聞く」
古泉「長門さんは様々な面で知識が豊富ですので」
長門「……そう」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:42:10.44 ID:SZifuN7g0

長門「……残念ながら、私は貴方の期待に添えられる事が出来ない」
古泉「おや、そうでしたか」
長門「謝罪する」
古泉「いえいえこちらこそ。どうも有り難うございました。では、」
長門「……」
古泉「……」
長門「……」
古泉「…あの、長門さん…制服の裾を掴まれては中々前に進めないのですが…」
長門「…謝罪する」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:47:28.87 ID:SZifuN7g0

古泉「何か僕に言いたい事が?」
長門「…いいえ。何でも無い」
古泉「そうですか、ではそろそろ朝礼が始まりそうな時間ですので」
長門「……また」
古泉「ええ、また後ほど」
長門「………」
長門「………」
長門「……一樹」
長門「………」
長門「………」
長門「……この距離で…私のこの声の大きさで…私の声が彼の耳に届く事は不可能」
長門「………それでいい」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:54:04.36 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「古泉君が紹介してくれるカフェってどんな所なのかしら」
キョン「ん…ああ、どうせ小洒落たとこなんだろうな」
ハルヒ「でしょうね!きっとそうに違いないわ。古泉くんだもの」
キョン「はは、やけに古泉を買ってるな。」
ハルヒ「別に買ってるとか…そういう訳じゃ」
キョン「もしかして好きなのか?あいつの事…」
ハルヒ「………」
キョン(だとしたら長門とハルヒがライバルになる訳か…?うーむ、更にややこしくなりそうだ)

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 02:58:36.14 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「……か…」
キョン「は?」
ハルヒ「キョンの馬鹿!鈍ちん!最低よ!!」
キョン「はっ…はぁ!?」
ハルヒ「もう知らないっ!!!」
キョン「なっ…おい待てよっ!!」

谷口「おーし、遅刻ギリセーフ…っておいキョン、涼宮っ、!?何だあいつら!?ツレションか!?」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 03:02:05.69 ID:SZifuN7g0

キョン「待てハルヒ!お前何をそんなに怒って…っ!」
(つーか足速ええっ…そういや運動神経いいんだっけこいつ…)
ハルヒ「それが分からないあんたに怒ってるのよ!追っかけてこないでよ馬鹿キョン!」
キョン「な…なんだとう!?くそ、こうなりゃ意地でも追いついて…って加速するなよっおいっ!!」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 03:12:25.39 ID:SZifuN7g0

ダッダッダッダ ドンッ

ハルヒ「っきゃっ!」
古泉「…っ。…っ涼宮さん!?」
キョン「こ…古泉っ!頼むからハルヒを抑えつけててくれ!」
ハルヒ「っ…!」 ダッ
キョン「くそっ…待…て…ぜえっ……はあ…」
古泉「…涼宮さんの眼…、潤んでました…。…一体何がどうしてあのような状況に?」
キョン「…お…前こそ何でこんな所に…今は朝礼の時間だぞ…」
古泉「急に用を足したくなったのでトイレに寄ってたんですよ。それより何で彼女が…」
キョン「お…俺にだって分かんねえよ!」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 03:15:42.14 ID:SZifuN7g0

古泉「…意図的では無くても彼女を傷つけるような事を言ったのではないのですか?」
キョン「そんな事…大体話してたのはお前の話題ぐらいなんだぞっ」
古泉「僕の…話題?」
キョン「あいつがお前を褒める様な事言ってたから、古泉の事好きなのか?って聞いただけだよ!
一体それの何が…………」
古泉「…………」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 03:20:09.21 ID:SZifuN7g0

古泉「…………分かりました」
キョン「な、何がだよっ!?俺には何もかもさっぱりだ!」
古泉「今は詳しく説明する事は出来ませんが…貴方が非を感じる事ではありません」
キョン「……古泉?」
古泉「ですが彼女をああさせた義務が貴方にはあります」
キョン「……」
古泉「だから追ってあげて下さい、彼女を」
キョン「……良く分からんがわかった。お前、あいつが行きそうな場所の目星とか分かるか?」
古泉「そんなものがなくても貴方ならきっと彼女を見つけられる筈です」
キョン「……なんだよ、それ」
古泉「運命…なんでしょうね。そういう、運命なんです。」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 03:23:59.79 ID:SZifuN7g0

キョン「……やっぱわけわからんぞお前。じゃあとにかく俺は行く!」
古泉「はい、いってらっしゃい」
キョン「…おう!」タッ
古泉「…………」
キョン「……なあ古泉っー!」
古泉「…なんですかー?」
キョン「何か良く分からんが、有り難うな!」
古泉「……ええ。御礼を言われる理由が僕にもよく分かりませんが」
タッタッタッタッタッタ

古泉「……ええ、キョンくん」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 03:33:12.82 ID:SZifuN7g0

長門「…今のは本当に彼に行かせるべきだったか私には分からない」
古泉「! 長門さん…何故」
長門「涼宮ハルヒ等だと思われる男女が教室を勢いよく飛び出したという情報を聞きつけた」
古泉「そうでしたか…」
長門「今彼の気持ちは涼宮ハルヒには無いように思える。だから彼女は傷ついた。
そんな状況の中で貴方が涼宮ハルヒを彼に追わせたのは何故」
古泉「…彼女は確かに彼に傷つけられました。しかしそれを癒す事が出来るのも彼だけなんです」
長門「……」
古泉「例えまだ彼の気持ちが涼宮さんになくとも、おそらく今回の件で彼は涼宮さんが自分に向けている
感情に気付く事でしょう。彼女程の容姿や才能に恵まれている女性が自分に気が在ると知れば
彼も彼女を意識せずにはいられなくなる」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 03:36:34.28 ID:SZifuN7g0

古泉「あの二人の想いが通じ合うのは時間の問題でしょう」
長門「…貴方は」
古泉「…はい?」
長門「…貴方はそれでいいの」
古泉「……」
長門「本当は貴方自身が涼宮ハルヒを追いかけていきたかった筈」
古泉「……ふふ……知っていらしたんですか、僕の気持ちを」
長門「大分」
古泉「…やれやれ…長門さんには本当に敵いませんね」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 11:25:29.22 ID:SZifuN7g0

長門「……私もあなたには敵わない」
古泉「はは、そうですか」
長門「…敵わない」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 11:28:58.88 ID:SZifuN7g0

タッタッタッタッタ

キョン(古泉の奴はあんな事言ってやがったが全然ハルヒ見つかんねーじゃねーか!)
キョン(おっと分かれ道だ…右か左か…?…そういや右行った方には公園が有った筈だ……)
キョン(……特に根拠も無いが何となくハルヒはそこにいるような気がしてならん……)
タッタッタッタッタッタッタ
キョン(…………。本当にいやがったよ)

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 11:33:06.38 ID:SZifuN7g0

キョン「…………、何良い女子高生が真昼間から一人でブランコなんか漕いでんだよ」
ハルヒ「!キョ、キョン!?」
キョン「しっかしなつかしいな。どれ、オレもやってみるか」
ハルヒ「…………どうしてここが分かったのよ……」
キョン「……おれにも良く分からん。ただお前がここにいるような気がした」
ハルヒ「…………」
キョン「…………」
ハルヒ「……あんたが……」
キョン「?」
ハルヒ「あんたがそういう言動取るから!これじゃ諦められる物も諦められないわ!」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 11:38:54.43 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「ずるいわよあんた…ずるい!」
キョン「な、何がなんだよっ…泣くなよハルヒ…」
ハルヒ「あんたが好きなのは有希なんでしょ……っなのに……っこんな……っ」
キョン「っ……!」
ハルヒ「…………こんなっ」
キョン「…………」
ハルヒ「…………」
キョン「なあ……ハルヒ……」
ハルヒ「……っなによっ」
キョン「俺が長門を好きな事…何時から知ってたんだ?」
ハルヒ「……っ」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 11:44:41.66 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「……っずっと前からよ。……そりゃ分かるわよ、あんた有希を見るとき、すっごく優しい眼をするものっ」
キョン「…………そうか……」
ハルヒ「……あたしにはっ、絶対に見せてくれない顔だわ……っ」
キョン「…………」
キョン「…………?」
キョン「…………ハルヒ?」
ハルヒ「……だからなによっ」
キョン「……俺は今から物凄くデリカシーの無い事を聞くかもしれんが、いいか?」
ハルヒ「……?…いいわよ……」
キョン「……あのさ……外れてたら笑い飛ばしてくれ。……お前、もしかして俺の事好きなのか?」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 11:47:28.55 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「……っ!!」
キョン「…………」
ハルヒ「…………今頃……気付いたの……?」
キョン「……たった今、そんな疑問が俺の頭に浮かんだ」
ハルヒ「……馬鹿キョン……」
キョン「……」
ハルヒ「……っ鈍いのよ……馬鹿……」
キョン「……すまん」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 11:56:07.68 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……あ」
ハルヒ「な……なによ」
キョン「……『洞察力に優れてる』」
ハルヒ「?」
キョン「……俺が前に長門の心情を見破った時そう言われた」
キョン「長門への思いを誰にも漏らした事無かったのにお前はそれを簡単に見破ったよな」
ハルヒ「……」
キョン「でもそれと洞察力が優れてる、ってのはちょっと…違うよな。」
ハルヒ「……ええ」
キョン「……ずっと見てくれてたんだな……」
ハルヒ「……ええっ……そうよ……っキョンっ…・…」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:02:17.27 ID:SZifuN7g0

キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……」
ハルヒ「……戻りましょうか」
キョン「ああ、しかし説教もんだろうなこれ」
ハルヒ「……良いわよ!あんたと一緒なら説教だって……何だって……」
キョン「……ハルヒ……」
ハルヒ「……なんて、言われてもあんたは困るだけよね」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:06:46.22 ID:SZifuN7g0

キョン「ハル……」
ハルヒ「でもそんなのあたしの知った事じゃないわ!」
キョン「!」
ハルヒ「あたしはあたしの想いを今まで貫く。他人の為にそれを曲げるなんて有り得ないわ」
キョン「……ハルヒ」
ハルヒ「……だから……あんたも自分の想いを貫きなさい」
キョン「!

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:12:22.79 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「同情されて付き合われるなんてオチはまっぴらごめんだしね!」
キョン「……」
ハルヒ「……例え……叶わない恋でも想って想って想って想って……
それでやっとふんぎりがついたら、それはそれでいいのかもしれないわ」
キョン「……」
ハルヒ「あんたが先にそうなるか、あたしが先にそうなるか、分からないけど」
もしそれがあんたの方が先だったら、その時はあたしの勝ちね!」
キョン「おいおい……何だよ勝ちって……」
ハルヒ「その時はあんたを想ってる女が他にいるって事、忘れんじゃないわよ!」
キョン「……」
キョン「……ああ、忘れないさ」
キョン「……有難う、ハルヒ」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:18:59.06 ID:SZifuN7g0

古泉「……いやあ、屋上とは風通りが良く心地よい場所ですね」
長門「……」(こくん)
古泉「結局僕等もこんな所で授業をサボってしまう形になってしまいましたが……
まああの状況でクラスに戻るのも今更でしたしね…おっと、誰かからメールの様です」
長門「……」
古泉「…………。成る程、」
長門「……」
古泉「キョンくんからです、今から涼宮さんと一緒に学校に戻るとの事で」
長門「……そう」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:24:29.84 ID:SZifuN7g0

古泉「閉鎖空間が閉鎖空間が生じる様子もなさそうですし、やはり上手くいった様ですね」
長門「……」
古泉「……これで万事解決、ですね」
長門「……貴方は」
古泉「?」
長門「自分の感情を押し殺し彼女達に接している」
古泉「……そういう、立場ですから」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:31:01.67 ID:SZifuN7g0

長門「私も時々その様な状況に陥る事がある」
古泉「長門さんもですか」
長門「そもそも私にこの様な感情が湧きあがる事自体不自然。最初はエラーの一種かと思っていた」
古泉「……」
長門「けれどそうではなかった」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:35:23.87 ID:SZifuN7g0

長門「この胸の苦しさが何よりもそれを証明している」
古泉「……長門さん……あなたも……」
長門「古泉一樹」
古泉「……はい、なんでしょう」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:40:51.07 ID:SZifuN7g0

長門「私にこんな感情を教えたのはあなた」
古泉「……はい?」
長門「あなた」
古泉「…………」
古泉「…………」
古泉「……そう……でしたか」
長門「貴方は薄々、ごく僅かではあるがそれを察していた筈」
古泉「……敵いませんね、貴女には」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:47:21.58 ID:SZifuN7g0

古泉「……言い訳がましいかもしれませんが…それはつい最近の事でした。
正直かなり驚きましたが……僕の気持ちは涼宮さんにあった。それは今でも変わりません」
長門「分かっている」
古泉「……デリカシーの無い事を言ってますね、申し訳ありません。
……涼宮さんがこの先僕を見る事は100%ない事でしょう。
しかし今更僕が彼女への気持ちから抜け出そうにもそれは至難の業です」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 12:53:03.40 ID:SZifuN7g0

古泉「諦めの悪い男と笑って下さって結構です。しかしこのような状況の中
貴女の気持ちを受け取る様な事は、…………僕には出来ないのです」
長門「……古泉一樹」
古泉「……はい」
長門「確かに私は貴方と自分が恋人同士の様な関係になる事を心のどこかで望んでいる」
古泉「……」
長門「けれどそれは今この状況の中では不可能」
古泉「申し訳…ありません」
長門「それでも私は貴方の傍にいたい」
古泉「!」
長門「私の感情を知った上でも避けたりぜずに貴方の傍に置いて欲しい」
古泉「長門さん…」
長門「それは不可能な事では無い筈」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:01:29.19 ID:SZifuN7g0

古泉「すみません涼宮さん、念の為カフェに連絡をしみたのですが本日は休店日のようでして…」
ハルヒ「ええ!? それは残念ね……楽しみにしてたのに……」
キョン「じゃあ今日は大人しく朝比奈さんの見舞いだけして解散しようじゃないか」
ハルヒ「仕方がないわね……」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:07:59.07 ID:SZifuN7g0

古泉「しかし手ぶらで行く……というのもなんですね」
ハルヒ「じゃあ男陣!あんた達2人はみくるちゃんに何かお見舞いの品を買ってから来なさい!
あたしと有希は先に行っているから!」
キョン「やれやれ勝手な奴だな……」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:15:02.96 ID:SZifuN7g0

古泉「流石に大型スーパーには様々な品がならんでいますね…
ここはベタにフルーツの盛り合わせでも買っていきましょうか?」
キョン「入院中ってわけでもないのにそれは少し大袈裟じゃないか?」
キョン「…………」
キョン(…………ちょっと待て、長門とハルヒを二人っきりにするのってちょっと不味い事じゃなかったのか?
ハルヒは……その……俺が好きな訳で……俺は長門が好きな訳で……長門はこいつが好きな訳で…。)

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:20:20.18 ID:SZifuN7g0

キョン(…………というか、こいつはどうなんだ?前にも思ったが結局こいつは長門の事をどう想って…)
古泉「……朝方は、お疲れ様でしたね」
キョン「え?ああ…?」
古泉「涼宮さんですよ。」
キョン「あ…ああ。……お前の言った通り本当に手がかりも無しにあいつのとこ行けて吃驚したぞ」
古泉「ふふっ…そうですか。」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:24:10.66 ID:SZifuN7g0

古泉「……」
キョン「……」
古泉「……あの、さしでかましい事を言う様でなんなのですが」
キョン「? 何だよ」
古泉「……彼女と、上手く行きましたか?」
キョン「!」
キョン「……どういう事だ?……お前はどこまで知ってる?」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:29:06.39 ID:SZifuN7g0

古泉「……。彼女が、貴方に好意を抱いている事は知っていました」
キョン「……ハルヒがお前に言ったのか?」
古泉「まさか。…見てるだけで伝わって来ただけです」
キョン「……。」
古泉「……」
キョン「お前もか…古泉」
古泉「?」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:34:53.95 ID:SZifuN7g0

キョン「正直ここまで狭い距離でぐるぐるやられると訳が分からんな」
古泉「……狭い距離、と申しますと?」
キョン「だって考えてみろ、俺といいお前といい長門といいハルヒといい……」
キョン「何でこうにも誰一人報われねえんだろうな」
古泉「……誰一人?……貴方と涼宮さんは今日晴れて結ばれたのでは…」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:39:44.55 ID:SZifuN7g0

キョン「っ? 何だよそれ……」
古泉「彼女の精神は乱れに乱れ掛けていました。それはもう本当に閉鎖空間が生じる一歩手前のレベルまで……
しかしそれは貴方が追いかけて行った事で無事何事も起きず収まりました。
つまりそれは……そういう事なのではないのですか?」
キョン「……そういう事じゃ……ねえんだな、……これが……」
古泉「え……」
キョン「……。確かに俺はあの後ハルヒに告白された」
キョン「でも、俺はあいつの気持ちを受け止めてやる事は出来なかった」
古泉「!」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:43:32.99 ID:SZifuN7g0

古泉「な……」
キョン「俺には好きな奴がいる」
古泉「!」
キョン「でもそれはハルヒじゃない」
『正直ここまで狭い距離でぐるぐるやられると訳が分からんな』
『だって考えてみろ、俺といいお前といい長門といいハルヒといい……』
古泉「…………。まさか……」
キョン「……ああ、長門だよ」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:54:09.77 ID:SZifuN7g0

キョン「お前……知ってる……よな?長門の気持ち」
古泉「……今日、実は僕も貴方と同じような状況になたりました」
キョン「…………」
古泉「彼女に……長門さんに想いをぶつけられました。でも答えてあげれる事は出来なかった……」
キョン「……長門は、どんな反応をしていたんだ」
古泉「……」
キョン「頼む」
古泉「……それでもいいから傍にいさせて欲しい……と……」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 13:56:15.65 ID:SZifuN7g0

キョン「そうか……」
古泉「……」
キョン「……」
古泉「……」
キョン「なあ古泉……」
古泉「はい、何でしょう」
キョン「ぶん殴って良いか?」
古泉「それはこちらの台詞です」

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 14:01:26.25 ID:SZifuN7g0

キョン「……確かに俺達同じ様な状況なんだな」
古泉「ええ」
キョン「誰だって好きな奴と付き合いたい」
古泉「……ええ」
キョン「おれかお前のどっちかが女だったら誰でも良いみたいないい加減な奴だったらまだ良かったのかもしれん」
古泉「ふふ、それでは女性陣の皆さんが可哀想ですよ」
キョン「俺はお前の事をたまに薄気味悪く思う時もあるし長門の気持ちがお前にある事に
勿論がんがん嫉妬もしってるが」
キョン「……それでもお前の事も結構好きなんだぜ」
古泉「……」
キョン「こいういの、綺麗事って言うんだろうか」
古泉「……」
古泉「さあ……僕には分かりません」
古泉「でも、僕も貴方を失いたくはないです」
古泉「……これって、綺麗事でしょうか」
キョン「……さあ、分からんな」

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:12:14.25 ID:SZifuN7g0

ピンポーン

キョン「朝比奈さーん、大丈夫ですかー?」
古泉「涼宮さん、長門さん。お見舞いの品買って来ましたよー」
タッタッタッタ ガチャ
ハルヒ「もう!遅いわよ2人とも!」
キョン「すまんすまん。ところで朝比奈さんの調子はどうだ?」
ハルヒ「本人は大丈夫って言ってるけど熱があるわ。全く無理しちゃって……」

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:15:49.00 ID:SZifuN7g0

古泉「おやおやそれは心配ですね」
キョン「全くだ。…あ、おじゃましまーす」
ハルヒ「処でお見舞いには何を買って来たの?」
キョン「ニンニクの醤油漬け」
古泉「それから鰻の蒲焼きです」
ハルヒ「あんた達……うら若き乙女のお見舞いになんてもの買ってるのよ!」
キョン「フルーツじゃベタだと思った結果こうしてスライディングしたわけだ」
古泉「精が出るものの方が良いと思ったのですが……」

347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:19:30.68 ID:SZifuN7g0

古泉「いやーすっかり暗くなってしまいましたね。空が真っ黒でうす」
長門「時刻は午後7時半を回っている」
キョン「うーむ、こんなに遅くまで居座っているのは迷惑だったかもしれんな」
ハルヒ「何言ってるの!具合が悪い時は自然と心細くなるものなのよ!
みくるちゃんだってあんなに喜んでたし…。」
古泉「しかしこの時間帯の女性の一人歩きは危険ですね」

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:21:57.64 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「それもそうね。……。キョン!私は古泉くんに送って貰うからあんたは有希を送っていきなさい」
キョン「!」
古泉「!」
長門「……」

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:25:02.87 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「いいでしょう?古泉くん」
古泉「……僕は構いませんが……」
ハルヒ「なら決定!キョン!有希を安全に送り届け無かったら許さないんだからね!」
キョン「お……おう」
ハルヒ「じゃあ行きましょう古泉君!」
古泉「涼宮さん、そんなに裾を引っ張らなくとも……」

キョン「……」
長門「……」
キョン「……行っちまったな」
長門「……。」

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:30:41.61 ID:SZifuN7g0

キョン「……じゃあ俺達もいくか」
長門「……」(こくり)
キョン「悪かったな、古泉じゃくて」
長門「構わない。けれど何故あそこで涼宮ハルヒが古泉一樹に自分を送らせ
私を貴方に送らせる様に仕向けたのが謎。本来なら有り得ない。」
キョン「……。さあ……変に俺に気をつかってんのかもな……」
長門「訳が分からない」
キョン「はは。そうだよな、すまん長門」
長門「貴方が私に謝罪する意図が分からない」

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:34:47.58 ID:SZifuN7g0

さっきから誤字脱字が凄まじい…ごめん。

キョン「……古泉がハルヒを送る事に対して長門の心中は穏やかじゃないだろ?」
長門「否定は出来ない」
キョン「正直だな、長門は」
長門「しかし何故それが貴方が私に謝罪する事に繋がるのかが理解不能」
キョン「そうだなあ……まあそんな事はどうでもいいじゃないか。星がこんなに綺麗なんだからさ」
長門「……」
キョン「はは、ちょっと臭すぎるか俺?」
長門「……ユニーク」

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:39:23.35 ID:SZifuN7g0

長門「でも、確かに綺麗」
キョン「だろ」
キョン「綺麗だ、長門」
キョン「………星が、なぁ?」
長門「……」(こくん)
長門「……燦然と瞬いている」

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:44:06.15 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「綺麗な星ねー!また今度皆で集まって観測しましょうよ」
古泉「ええ、良いアイディアですね」
ハルヒ「……」
古泉「……」
ハルヒ「ねえ……古泉くん」
古泉「はい?」

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:49:50.78 ID:SZifuN7g0

ハルヒ「古泉くん、全部分かってるんでしょう?あたしの気持も、キョンの気持も」
古泉「……」
ハルヒ「あたしね、今日失恋しちゃったわ」
古泉「涼宮さ……」
ハルヒ「いやちがうわ、失恋って言うのは恋を失うって意味なのよね。
でもあたしは違うわ。どれ位時間が掛かってもいい、いつか絶対
キョンと幸せになってみせる。ううんなる。そんな気がするの」
古泉「……。僕も、そう思いますよ」
ハルヒ「ふふふ、有り難う。だから古泉君は何も心配しなくても大丈夫よ!」

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 19:54:58.62 ID:SZifuN7g0

古泉「ええ…。」
古泉「ええ、涼宮さん。貴方の幸せを願っています」
ハルヒ「やっぱり優しいわね!古泉君は」
古泉「そんな事ありませんよ。ただ僕は……」

古泉(……ただ僕では、貴女を幸せにする事が出来ない。貴女は僕にはそれを望んでいない。
貴女に幸せになって欲しい、これは何よりも僕の願いです。だから、僕は)

古泉「願う事しか出来ないんです」
ハルヒ「……?」

362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:04:29.76 ID:SZifuN7g0

古泉「……涼宮さん」
ハルヒ「なに?」
古泉「貴女から副団長に任命された時、本当に嬉しかったです」
ハルヒ「な、なによいきなり」
古泉「今、僕は少しでも貴女の力添えになっているでしょうか」
ハルヒ「ええ!古泉君は気が効く優しいし優秀だし言う事無いわ!SOS団に必要不可欠な存在よ!」
古泉「……」
ハルヒ「……古泉君?」
古泉「あ…、すみません。あまりにも嬉しくて……」
ハルヒ「何よ、大げさね」
古泉「……ふふ、それでも、嬉しかったです。」
古泉「……それから少し、すっきりした様にも思えます」
ハルヒ「?」
古泉「さあ行きましょうか涼宮さん、明日には朝比奈さんの元気な顔が見れるといいのですが」
ハルヒ「そうね!もし明日みくるちゃんが休んだらまたみんなでお見舞いに行きましょう!」
古泉「…ええ!」

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:09:13.15 ID:SZifuN7g0

翌日

古泉「おはようございます」
長門「……」(チラッ)(こくり)
古泉「まだ長門さんだけの様ですね。」
長門「……」(こくり)

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:13:28.19 ID:SZifuN7g0

古泉「昨日は無事帰路につく事はできましたか?」
長門「心配ない」
古泉「まあ彼もいた事ですしね」
長門「涼宮ハルヒの方は」
古泉「無事家まで送りましたよ」

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:22:10.21 ID:SZifuN7g0

長門「……そう」
古泉「……ええ」
長門「……古泉一樹」
古泉「なんでしょう?」
長門「抱きしめて」
古泉「!?」
長門「と私が言ったら貴方は困惑するしか他にない」
古泉「……」
長門「……私はそれが悲しい」

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:28:36.44 ID:SZifuN7g0

古泉「……」
長門「……」
古泉「……長門さん」
長門「……」
古泉「僕は言いましたね、自分の気持ちは涼宮さんにありそれから抜け出そうにも
それは至難の業だと」
長門「……」
古泉「僕は、そう言いました」

369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:33:23.36 ID:SZifuN7g0

長門「……」
古泉「……僕は今までずっと涼宮さんを見てきました」
長門「……」
古泉「……ずっと、涼宮さんだけを」
長門「……もうやめて」
古泉「……」
長門「今私はこれ以上何も聞きたくないと思っている」
長門「これ以上貴方の口から涼宮ハルヒへの想いを聞きたくない」
古泉「いいえ、聞いて下さい長門さん」

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:41:24.02 ID:SZifuN7g0

古泉「……僕は涼宮さんだけしか見ていなかった」
長門「……」
古泉「ですが、それはもう止めます……最も、まだもう少しだけ時間がかかるかもしれませんが」
長門「……!」
長門「……何故」
古泉「……素敵な女性は、彼女一人ではないのですから」
古泉「何時までも狭い視野の中で泳いでいて、苦しくなるのは自分です」

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:50:48.82 ID:SZifuN7g0

古泉「……ですから、もしよろしければ少し時間を僕にくれませんか」
長門「……」
古泉「ずるい…のかもしれませんが、僕の中で涼宮さんの立ち位置が
完全に恋愛対象から友情のものにへと変わった時…」
古泉「その時は、きちんと貴女という女性としっかり向かい合いたいと思います。」
古泉「……もう、眼は逸らしません」
長門「……」
長門「……承諾した」
古泉「わっ…!あの…長門さん…今はまだこういう事は……」
長門「少しだけ」
長門「少しだけ、抱きつかせていて」
古泉「……」
古泉「……はい、分かりました」

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 20:58:46.66 ID:SZifuN7g0

キョン「あーあ……空が綺麗だなー。今日も良く晴れとる」
ハルヒ「本当ねー。……っじゃないわよ!何なのよいきなり裏庭まで連れ出して!
SOS団の活動はどうなるのよー!」
キョン「まあいいじゃないかたまには」
ハルヒ「大体あんただって活動しに来たんでしょ?部室の前で立ってたし…なのにどうしてこんな」

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 21:04:40.13 ID:SZifuN7g0

キョン「まあそんな事はどうでもいいじゃないか。空がこんなに綺麗なんだからさ」
ハルヒ「はぁ!?なんなのよそれ!」
キョン「……綺麗だよ」
ハルヒ「へ!?///」
キョン「いや、空がな」
ハルヒ「っ…………!!この馬鹿キョン〜〜〜〜!!」

終わり

383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/05/17(土) 21:07:47.68 ID:SZifuN7g0

終わりました。今まで付き合ってれたみんな本当に有り難う。
保守してくれたみんなも本当に有り難う。
全く書きだめとかストーリー構成してなかったのに最後まで書ききれたのも
お前等のおかけです。



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