コナン「光彦が死なねえ……」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「ご本読んで」キョン「お、おう」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:09:06.89 ID:ncLKhMLX0

コナン(キック力増強シューズの出力を最大にして──)カリカリ…

コナン(光彦の首の後ろにサッカーボールを叩き込む!)バチバチ…

コナン(喰らえッ!)

ドゴンッ!

ドシュウゥゥゥゥゥッ!

ボゴォッ! ベキィッ!

コナン(よし、首の骨が折れた音だ!)

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:13:36.35 ID:ncLKhMLX0

光彦「あ、コナン君じゃないですか」

コナン「!?」

光彦「ひどいじゃないですか〜いきなりボールをぶつけるなんて」

コナン「お前……今のでなんともねえのか!?」

光彦「当たり前じゃないですか!」

コナン(バカな!)

コナン(たしかに手応えはあった!)

コナン(くそっ、こうなりゃ別の手だ!)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:16:41.75 ID:ncLKhMLX0

コナン(腕時計型麻酔銃の針に、猛毒を塗った……)

コナン(ハワイで入手した、アフリカゾウですら一かすりで即死するシロモノだ)

コナン(小学一年生の光彦なら、まちがいなくやれるはず!)

コナン(喰らえッ!)

パシュッ!

チクッ

コナン(首筋にヒット! やった!)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:19:34.04 ID:ncLKhMLX0

光彦「今、首筋がチクリとしましたねえ」

光彦「虫でしょうか?」

コナン「!?」

光彦「コナン君、この辺りに虫が飛んでいませんでしたか?」

コナン「え!? あ、ああ……もしかしたら蚊じゃねえか?」

コナン「ほら、夏だしよ……」

光彦「…………」ニヤッ

コナン「!」

コナン(今の笑み……明らかに俺に向けていた!)

コナン(ヤロウ……!)

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:22:08.06 ID:ncLKhMLX0

コナン(どうもボールだの麻酔針だのの飛び道具じゃ、効果がねえみたいだ)

コナン(だったら、あまり気は進まねえが──)

コナン(直接攻撃でやってやる!)

コナン(スケボーのヘリにカミソリをつけて……)

コナン(光彦のノドをかっ切ってやる!)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:25:25.19 ID:ncLKhMLX0

光彦「あ、コナン君、スケボーに乗ってどこかにお出かけですか?」

コナン「どこかに逝くのはオメーだよ、光彦!」

ギュンッ!

光彦「え!?」

コナン「あばよ、光彦!」ギュアッ

ザンッ!

コナン(よし、ノドと頸動脈を同時に切り裂いた!)

光彦「…………」ブシュウウウ…

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:29:20.10 ID:ncLKhMLX0

光彦「刃物をつけたスケボーに乗るなんて、危ないじゃないですか!」ブシュウウ…

コナン「!?」

光彦「もう少しで、ボクの首が飛んじゃうところでしたよ」ブシュウウ…

コナン(スケボーのカミソリはたしかに光彦の首を切り裂いてる……)

コナン(なのに──)

コナン「光彦が死なねえ……」

光彦「さて、次はどうするんですか? コナン君?」ニヤッ

コナン「!」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:32:19.68 ID:ncLKhMLX0

コナン「だったらよ……」

コナン「出力マックスのキック力増強シューズで」

コナン「オメーがくたばるまで蹴りまくってやらぁ!」バリバリ…

光彦「どうぞどうぞ」

コナン「うおおおおっ!」ダダダッ

コナン(狙いはもちろん、頭だっ!)バッ

ドゴォッ!!!

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:36:16.65 ID:ncLKhMLX0

コナン(光彦の頭が砕け散った……今度こそ!)

光彦「フフフ、大したキックじゃありませんでしたね」ドロ…

コナン「!?」

コナン「だったら次は胸だ! 心臓をぶっ壊す!」

ズドォッ!!!

コナン(胸骨もろとも心臓が破裂する感触があった!)

光彦「こんなものですか? コナン君」ボロ…

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:39:33.91 ID:ncLKhMLX0

コナン「腰!」

ドガァッ!!!

コナン「肩!」

バゴォッ!!!

コナン「首!」

ベキィッ!!!

コナン「腹!」

ガゴォッ!!!

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:41:43.77 ID:ncLKhMLX0

コナン「金的!」

ブチュァッ!!!

コナン「みぞおち!」

ドムゥッ!!!

コナン「肝臓!!!」

メキィッ!!!

コナン「肛門!!!」

ザクゥッ!!!

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:45:33.98 ID:ncLKhMLX0

コナン「ハァ……ハァ……」

コナン「いくらなんでもこれだけキックを浴びせりゃ……」ニッ

シュゥゥゥ……

光彦「フフフ……」

コナン「!?」ギョッ

光彦「今、なにかしましたか?」

コナン「なんでだ……なんで死なねえ!?」

コナン「うっ、うおおおおおおおおおおっ!!!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:47:42.65 ID:ncLKhMLX0

ズガァッ!!! ボグゥッ!!! ドゴンッ!!!

メキャアッ!!! ガゴッ!!! ズギャッ!!!

ドグァッ!!! ベゴンッ!!! ドムァッ!!!

バキャアッ!!! ズムッ!!! ボゴンッ!!!

ガキィッ!!! メリィッ!!! ボギャアッ!!!

ザシュゥッ!!! ズガァッ!!! ゴガッ!!!

ドズォッ!!! ミシィッ!!! ズンッ!!!

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:50:31.67 ID:ncLKhMLX0

「オラオラァッ!」 「くたばれやァ!」 「オラァーッ!」

モクモクモクモク……

元太「くそっ、煙で全然見えねえぞ!」

歩美「コナン君の叫び声しか聞こえてこないよ!」

光彦「煙の中では、いったいなにが起こってるんでしょうか!?」

灰原「私たちも中に入った方がいいかもしれないわね」スッ…

阿笠「いや待て! 蔵馬君が出てきよったぞ!」

ザッ……

光彦「あの──」

蔵馬「もう終わった」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 01:56:16.45 ID:ncLKhMLX0

歩美「終わった?」

元太「じゃあコナンはいったい誰と戦ってるんだよ?」

「うおりゃあッ!」 「ウラァーッ!」 「キエァーッ!」

サァァ……

灰原「蔵馬さんが撒いた煙幕が晴れてきたわね……」

元太「あ!」

光彦「こ、これは──」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:00:20.50 ID:ncLKhMLX0

歩美「コナン君が、オバケみたいな木に捕まってる!」



コナン「なぜだァ〜〜〜〜〜!」

コナン「なぜ死なねェ〜〜〜〜〜!」

コナン「光彦ォ〜〜〜〜〜!」



灰原「蔵馬さん、江戸川君を捕えているあの植物は?」

蔵馬「“邪念樹”」

蔵馬「エサに幻覚を見せ、おびきよせて寄生する」

蔵馬「最初に江戸川と出会った時、すでに種を植えこんでおいた」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:04:14.94 ID:ncLKhMLX0

阿笠「なるほど!」

阿笠「ばら撒いた煙幕は、目をくらますためではなく」

阿笠「邪念樹の幻覚物質が外にもれないためのシールドだったというわけじゃな!」

阿笠「ワシらや君自身が巻き込まれないために!」

蔵馬「ええ、そういうことです」

光彦「さすが蔵馬さん、すごい頭脳プレーですね!」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:08:43.73 ID:ncLKhMLX0

コナン「くそォォォォォ!」

コナン「なぜだァァァァァ!」

コナン「なぜくたばらねぇ〜〜〜〜〜!」



蔵馬「邪念樹はエサが死ぬまで離さない」

蔵馬「しかし、いつまでもチンタラと黒の組織を追い続ける江戸川は」

蔵馬「死ぬことすらできない」

蔵馬「永遠に光彦君の幻影と戦い続けるがいい」



うおおおおおおおおお……!



蔵馬「お前は“死”にすら値しない」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:11:14.76 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

阿笠「いや〜さすが蔵馬君!」

阿笠「あの新一君をこうもあっさりやっつけるとはのう!」

灰原「これで、米花町の治安は大幅に回復するでしょうね」

元太「でもよ、コナンの代わりはどうすんだ?」

光彦「そうですね。仮にも彼はボクたちの中心人物だったんですから……」

光彦「だれか代わりがいないと──」

蔵馬「それならすでに、俺がうってつけの人選をしておいた」

阿笠「いったいだれじゃ?」

うおおおおおおおおお……!

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:15:25.26 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

ムクロ「オレだ」ザッ

ムクロ「これからはオレが、“名探偵ムクロ”としてお前たちとともに事件を解決する」

阿笠「ほう、これまたキレイな女性じゃのう」

歩美「それに、声がコナン君に似てるね!」

元太「あ、ホントだ! 声がコナンにそっくりだ!」

灰原「頭も工藤君に負けず劣らず切れそうだし、文句のない人選だわ」

蔵馬「そういってもらえると、彼女を連れてきた俺としても鼻が高いよ」

うおおおおおおおおお……!

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:19:21.86 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

光彦「でも、ちょっと気になる点があるんですが」

ムクロ「なんだ?」

光彦「あなたは魔界では三大勢力の一角を担うほど」

光彦「妖力も兵力もずば抜けていました」

光彦「そんな人が、どうしてボクらみたいな小学生に協力してくれるんですか?」

ムクロ「オレがお前たちに協力する理由か? そうだな……」

うおおおおおおおおお……!

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:22:25.40 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

ムクロ「この外見から想像はつくと思うが」

ムクロ「オレの半生は決して幸せだといえるものではなかった」

ムクロ「だが、ある男の計らいによってオレの中の呪い──」

ムクロ「いや、迷いは消し去られた」

ムクロ「それで、今までにやったことのない、新しいことをやってみたくなってな」

ムクロ「この蔵馬の誘いに乗ることにした」

うおおおおおおおおお……!

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:25:29.79 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

阿笠「なんとも泣かせる話じゃのォ……」

灰原「探偵業は色々な仕事があるし、新しく始めることとしてはうってつけだしね」

元太「へへへ、よろしくな!」

歩美「歩美も先輩として色々教えるからね!」

ムクロ「ああ、よろしく頼む」

うおおおおおおおおお……!

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:30:03.57 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

光彦「ああ、そういえば!」

光彦「あなたは元々、奴隷商人痴皇の玩具奴隷だったんですよね!」ニッ

ムクロ「!」

光彦「で、誕生日に自分から酸をかぶって、奴隷から解放されたらしいですね!」

光彦「いやぁ〜ムチャなことをする人ですねぇ」

蔵馬「み、光彦君……」

うおおおおおおおおお……!

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:35:16.98 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

ムクロ「もう……終わったことだ。奴はすでにこの手で殺した」

蔵馬「光彦君、その話は止め──」

光彦「なんでも痴皇によって、ニセの楽しい記憶をインプットされてて」

光彦「実力では負けるはずのない相手なのに、なかなか殺せなかったとか!」

光彦「そんな無駄な葛藤を繰り返しながら、あなたは強くなっていったんですね!」

光彦「いやぁ〜ホントあなたって哀れな人ですよね!」

ムクロ「…………」

うおおおおおおおおお……!

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/08/11(日) 02:40:20.61 ID:ncLKhMLX0

うおおおおおおおおお……!

ムクロ「…………」ザッ

光彦「ん、どうしたんです?」

光彦「そんな怖い顔をしないで下さい。ボクは真実を話してるだけじゃないですか!」

光彦「探偵たるもの、真実を追究するのが務めなんですから!」

ムクロ「…………」

光彦「ボクらの合言葉は、真実はいつもひと──」


ズギャ!!!!!





おわり



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