坂井悠二「学園都市?」


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3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 10:55:36.24 ID:a+BNscsAO

シャナ「ええ、ただの人間たちが自在法を使ってるみたい」

悠二「そういえばこの間も自在法を使ってる人間がイギリスにいたね」

シャナ「これは良い傾向なの?」

悠二「そうだね。新世界が生まれ、数千年。人間も徒も上手く共存してるみたいだし」

シャナ「…そう。それで悠二はどうするの?」

悠二「なにが?」

シャナ「悠二はもう十分頑張った。だからそろそろ休んでいいと思う」

悠二「え?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 11:03:42.66 ID:a+BNscsAO

シャナ「悠二、一緒に学校に行こっ!」

悠二「いや、それはダメだよ。だって僕は―――」

アラストール『坂井悠二。この子は常々、貴様と一緒に学校を卒業したかったと言っていたのだ』

シャナ「ちょっ、アラストール!!」

悠二「ああ…」

シャナ「な、なによその目は!!////」

悠二「いや、別に」

シャナ「うぅー…////」

悠二「分かった。もう一度、学校に行こう」

悠二(あの学園都市とかいう街も気になるし、それにシャナの望みも叶えられて一石二鳥かな)

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 11:15:22.04 ID:a+BNscsAO

悠二「―――それでシャナ」

シャナ「なに?」

悠二「シャナの名前はとりあえず“平井ゆかり”にしておくよ」

シャナ「ん」

悠二「それから寮が別れてるから今までみたいに一緒には住めないよ」

シャナ「えっ」

悠二「とりあえずこんなところだけど何か質問はある?」

シャナ「嫌だ。一緒に住む」

悠二「いや、だけど…」

アラストール『誰にも知られなければ良いだけだろう』

悠二「アラストールまで…」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 11:21:10.76 ID:a+BNscsAO

シャナ「悠二、離れるのはダメって言った」

悠二「それはまた意味合いが違うんじゃ」

シャナ「違わない」

アラストール『坂井悠二』

悠二「なに、アラストール」

アラストール『諦めろ』

悠二「……はぁ、分かった。そこら辺は僕が何とかするよ」

シャナ「うん!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 11:30:10.68 ID:a+BNscsAO

悠二「―――というわけなんだよ」

ユストゥス「あはははは、お義兄さんも苦労してますね」

悠二「やっぱりヴィルヘルミナは相変わらずなの?」

ユストゥス「はい、過保護すぎますね」

悠二「はは、まぁ、僕も初めて会ったときは消されかけたからね」

ユストゥス「愛情が深いんですよ。それにしても学園都市ですか、気になりますね」

悠二「ああ、そこでユストゥスに頼みたいんだ。僕は学園都市内部から探ってみるからユストゥスには外部を調べてほしいんだ」

ユストゥス「はい、わかりました」

悠二「それじゃー僕はそろそろ…」

ユストゥス「えっ、もう帰るんですか」

悠二「いや、まだ完璧に信頼を取り戻せてないみたいだからさ」

ユストゥス「ああ…」


ヴィルヘルミナ「………」ジー

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 11:43:35.97 ID:a+BNscsAO

数日後。

悠二「いよいよ学校だね」

シャナ「悠二、緊張してる?」

悠二「まぁね。学校には通うのは久しぶりだから緊張してないと言ったら嘘になるよ。シャナは?」

シャナ「私は全然」

悠二「だろうね。そうだ、シャナ」

シャナ「?」

悠二「シャナはレベル二の発火能力者にしておいたから」

シャナ「むっ、私はそんなに低くない」

悠二「それは分かってるけど、あまり目立つようなことは避けたいんだ」

アラストール『ふむ、そうだな。我らの力は大方レベル5に該当するだろう』

悠二「うん。だから、シャナ。出来るだけ自在法は使わないで欲しいんだ」

シャナ「……分かった」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 11:57:45.41 ID:a+BNscsAO

とある学校の職員室―――

ガラガラガラ!

悠二「失礼します」

シャナ「………」

小萌「おっ、来ましたね!」

悠二「!」

シャナ「…小さい」

小萌「いきなり失礼な子なのですよー!」

悠二「えっと、君。誰かの娘さんなのかな。月詠小萌ってひと知ってるかな?」

小萌「こっちも酷い子ですねー! それと私が月詠小萌なのです」

悠二「…………ごっこ遊び?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:07:42.89 ID:a+BNscsAO

悠二「―――すいません。まさか本当に先生だったなんて」すたすた

シャナ「……」すたすた

小萌「別に良いのですよー」すたすた

悠二「それで僕たちの教室は」

小萌「ここなのですよー!」

ガラガラガラ!

小萌『―――えー、出席を取る前に皆さんにビックニュースです。 なんと今日から転入生が追加です! それも二人も!』

ざわざわ! ざわざわ!

小萌『ちなみにその子たちは男の子と女の子ですー! 皆さん、よかったですねー』

小萌『それじゃー入ってください!』

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:16:41.72 ID:a+BNscsAO

ガラガラガラ!

ざわざわ! ざわざわ!

悠二「えっと、僕は坂井悠二です。これから一年間、よろしくおねがいします」

わー! ぱちぱち!

シャナ「………平井ゆかり」

おー! ちっちゃーい! かわいいー!

悠二「えっ、それだけ?」

シャナ「他に紹介することがない」

悠二「いや、あるでしょ! メロンパンが好きとか、メロンパンが好きとか、メロンパンが好きとか」

シャナ「好きな食べ物はメロンパン」

おー! ぱちぱち!

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:26:23.29 ID:a+BNscsAO

小萌「えっと、それじゃー転入生たちに何か質問はあるかな」

はいはーい!

小萌「じゃあ、そこの青い髪!!」

青ピ「ゆかりちゃんは彼氏とかいるのかなー?」

シャナ「これ」

悠二「!?」

おぉおおおお!! わぁああああ!!

悠二「ちょっ、シャナ!」

リア充爆発しろ!!

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:33:57.78 ID:a+BNscsAO

小萌「―――それじゃー、ひと通り質問が終わったようなので坂井ちゃんと平井ちゃんの席はあそこです! 調度、上条ちゃんの後ろですね」

悠二「はい、分かりました」

悠二(ちゃん?)

シャナ「悠二、はやく行こ」クイッ

悠二「はぁー」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:39:33.57 ID:a+BNscsAO

上条「お、よろしくな」

悠二「うん、こちらこそよろしく」

上条「そっちの子もよろしく」

シャナ「ん」

土御門「かみやん、やめとくにゃー! いくらかみやんでも彼氏持ちとフラグは立てられないぜよ」

悠二(フラグ?)

上条「何を言ってるのかな、土御門クン。生まれてこの方、女の子に縁がないのにフラグなんて」

青ピ「かみやん、屋上」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:44:26.20 ID:a+BNscsAO

ガシッ! ボカッ! ドスッ!

おっ! なんだ! また始まったか!

吹寄「貴様らはいつめいつも!」

小萌「あわわわわ」


悠二「ははは、なんだか面白そうなクラスだね」

シャナ「うん」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:52:03.47 ID:a+BNscsAO

悠二「―――はぁ、やっと終わった」

シャナ「悠二、帰ろう」

土御門「ほほーう、今からデートかにゃー」

悠二「違っ…」

青ピ「センセー、ここに不純異性交遊をしているひとがいまーす!」

きゃー!!

上条「ちくしょー、羨ましすぎる!!」

シーン

上条「えっ」




悠二「今のうちに帰ろっか」

シャナ「うん」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 12:59:38.78 ID:a+BNscsAO

悠二「―――シャナありがと」

シャナ「いきなり何?」

悠二「ううん、ただ学校に通うことを進めてくれてありがと」

シャナ「別に、お礼を言われるほどのことじゃない。それに最近は徒の横行も全然みなくなったからそろそろ休んでもいい頃合いだと思ったの」

悠二「うん―――!?」



悠二「シャナ!!」

シャナ「分かってる!!」タッ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 13:07:50.18 ID:a+BNscsAO

悠二(この自在法は学園都市のモノじゃない。イギリスで感じた気配と同じ)

悠二(徒の自在法)

悠二(それがどうして学園都市に…)

悠二(とりあえず様子を見に急ごう)

 悠二の周りに無数に並列する透明な煉瓦が展開される。坂井悠二の自在法“文法”―――そして、展開された透明な煉瓦の組み合わせを変え、その瞬間、その場から悠二の姿が消えた。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 14:30:42.86 ID:a+BNscsAO

禁書目録「はぁ……はぁ……っ…」タッ

禁書目録(逃げなきゃ、教会まで)

ゴゴゴゴゴォ

イノケンティウス『――――!!』ヒュン!

ズドォオオオ!!

禁書目録「っ!」

禁書目録(大丈夫、これのおかげで痛くない。うん、大丈夫。だから止まったらダメ、走らなきゃ)タッ

ステイル「ちッ、やれイノケンティウス!!!」

ヒュン!! ズバァアアアア!!!

禁書目録「ふぇ?」ビクッ

ステイル「なッ!!」

イノケン/ティウス『―――――』ドサッ

ステイル(僕のイノケンティウスが一閃された!?)

バサァ! スタッ!

シャナ「……何してるの?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 14:41:46.09 ID:a+BNscsAO

ステイル「き、君は…?」

シャナ「質問しているのは私の方、今なにしてたの?」チャキ

ステイル「っ、うるさい! イノケンティウス!」

シュウウウウ…

イノケンティウス『――――!!!!』ゴゴゴゴゴ

ステイル「僕のイノケンティウスに攻撃しても無意味だ!」

禁書目録「だ、ダメなんだよ! はやく逃げて!」

シャナ「ふーん、で? それが何?」




シャナ「なんどでも叩き切るのみ!」タッ



悠二「はは、やれやれシャナはもう―――それでこっちはどうします?」

神裂「決まっているでしょう」チャキ

悠二「やっぱりそうなりますか」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 14:51:37.68 ID:a+BNscsAO

神裂「…ひとつだけ聞いてもよろしいですか」

悠二「何ですか?」

神裂「何故、関係のないあなた達があの子を助けるのですか?」

悠二「……関係ありますよ。僕の望みは真の意味での共存。あなた達が自在法を使い、ひとを傷つけるというなら僕らが黙っているわけにはいかないんですよ」

神裂「???」

神裂(共存? 徒? 自在法? 言ってる意味は分かりませんが、どうやら互いに理由があるようですね)

神裂「そうですか―――“救われぬ者に救いの手を”」

悠二「??」

神裂「これが私の魔法名です」

悠二(魔法名? 通称のようなものか)

神裂「それでは行きますよ!!!!」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 15:01:13.78 ID:a+BNscsAO

シャナ「―――もう終わり?」

ステイル「ぐっ、ふざけるな! 僕はまだ―――やれる!!」

シャナ「へぇ」

ステイル「“灰は灰に、塵は塵に、吸血殺しの紅十字”」ボワッ

シャナ(封絶を張ればすぐに片付けられるだろうけど、悠二に自在法は使うなと言われてる。だから―――叩き斬る!)

 シュッ!

ステイル「ぐっ」ドサッ

禁書目録「あ、あの、そのひとは」

シャナ「大丈夫、殺してない」

禁書目録「そう、よかった」ほっ

シャナ「どうしてあなたが安堵するの?」きょとん

禁書目録「あっ、なんでだろ」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 15:11:09.12 ID:a+BNscsAO

神裂「―――そのふざけた格好は一体何なんですか!?」

悠二「これは単なる僕の礼装さ」

神裂「霊装?」

神裂(なるほど、何らかの魔術的意味のある装備というわけですね)

悠二「それに格好のことを君に言われたくはないな」

神裂「なっ!? こ、これだって一応は霊装みたいなものなんですよ!」

悠二(どの地域の礼装なんだろ)

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 15:38:01.13 ID:a+BNscsAO

 神裂が刀に触れる度に地面が抉れ、それを事前に察知したかのように悠二は、神裂の見えない斬撃を避け、吸血鬼を握る手に力を込める。

悠二(あの斬撃は単なるワイヤーだ。だけど攻撃があんな単調なものばかりなのか)

悠二(仕掛けてみるか)

神裂(っく、私の七閃を駆使しても仕留め切れない)

 瞬間、斬撃の嵐が止んだ。

神裂「なッ!?」

 そして、悠二の展開した文法に七閃のワイヤーが捕縛され、七閃を使用することが叶わなくなった。まだ奥の手は残ってる。唯閃を使えば現状を打開することができるかもしれない。だけど、彼女はそれを躊躇った。

 その一瞬の躊躇いが悠二に好機を齎した。瞬間、悠二は既に神裂の目前まで迫り、吸血鬼を振り下ろした。





 そうして世界に二十人もいない聖人である神裂は敗れ、そのまま意識を失った。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 15:50:26.95 ID:a+BNscsAO

学生寮の悠二たちの部屋。

神裂「―――ッ! ここは」

ステイル「どうやら目を覚ましたようだね」

神裂「痛ッ!」

ステイル「まさか君が負けるなんて思いもしなかったよ」

神裂「そうですか、私は負けて―――!! 禁書目録は!」

ステイル「ああ、それなら心配いらないよ。もう平気さ」

神裂「えっ」



ぎゃあああああ不幸だぁああああああああ!!!


神裂「えっと、説明をおねがいします」

ステイル「ああ、そうだね」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 15:59:01.02 ID:a+BNscsAO

ステイル「―――というわけで脳がパンクすることがないわけだ。それであのツンツン頭の少年の力を使い、首輪を破壊したんだけどあの子が魔術を―――」

神裂「―――そうですか」

悠二「なんだ、もう目が覚めたのか。聖人というのは意外と頑丈なんだね」

ぎゃあああああ

シャナ「騒がしい」

悠二「うん、賑やかだね」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 16:17:07.53 ID:a+BNscsAO

 その頃、窓のないビル。

アレイスター「―――この学園都市に私の計画にない者が侵入しているようだ」

アレイスター「…………暗部組織アイテムへの伝令係に繋げろ」

『はい』

アレイスター「今から送るデータの者を可及的速やかに排除せよ」

『分かりました』





アレイスター「さてさて、どうなるか楽しみだ」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 16:31:10.80 ID:a+BNscsAO

麦野「―――はぁあああああああ!? んだよそれ、なんでいきなり仕事の変更なんか!!」

『上からの命令よ。今からデータを送るわ。どんな手段を使っても構わない。可及的速やかに彼らを殺しなさい』

麦野「ちッ! 分かったよ!」

滝壷「むぎの、なんだったの?」

麦野「仕事変更だ、今から出るわよ」

絹旗「超勝手ですね」

フレンダ「結局、私らは常に振り回される側ってわけよ」



麦野(ちッ、なんでこの私がたかだかレベル2程度のゴミを掃除しに行かないとならないのよ!)イライラ

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 16:48:47.39 ID:a+BNscsAO

 その頃、学生寮の悠二の部屋では、悠二は何枚かに分けられた書類を読み、あまりにも非人道的な行為の記された内容に驚いていた。

悠二「絶対能力進化計画、か。こんなことが平然と行われているのか」

悠二(やっぱり止めるべきだよな。だけど、どうやって止める。この街には樹計図の設計者がある)

悠二(…壊すか。だけどどうやって……)

悠二「はぁー」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 17:00:10.91 ID:a+BNscsAO

シャナ「悠二、ため息なんか吐いてどうしたの?」

悠二「ちょっと、考えが纏まらなくて頭を悩ませてたんだ」

シャナ「何を考えてたの?」

悠二「この実験の止め方」

 悠二はシャナに今まで読んでた書類を渡す。それにシャナは軽く目を通した。

シャナ「この一方通行ってのを倒せばいいだけじゃないの?」

悠二「いや、そんなに単純な問題じゃないんだよ。仮に一方通行を倒せたとしても樹計図の設計者があるせいで今度は他の誰かが実験を引き継ぐかもしれない。それも今度は二万通りの方法とかじゃなく、さらに増えて五万通りの方法とかになるかもしれないんだ」

シャナ「その度に潰せば」

悠二「無理だよ。この街はレベルに依存し過ぎているんだ。例えばレベル1の人間がレベル6に到達できるかもしれないとなったら喜んで実験に乗っかるだろう」

シャナ「………被害を最小限にするには実験を止めないが一番の選択になる」

悠二「そう、だから考えているんだよ」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 17:13:42.34 ID:a+BNscsAO

シャナ「―――ところで悠二。気付いてる?」

悠二「うん、この寮の下で何かをしているひとがいるね」

シャナ「誰だと思う?」

悠二「実験の内実を知られたと思った研究者が、僕たちを消そうとしている可能性が高いね」

シャナ「なら」

悠二「行ってみるよ―――」

 悠二は完全に気配を遮断し、文法による瞬間移動を行った。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 17:21:46.20 ID:a+BNscsAO

悠二(杞憂だといいけど、多分なにか仕掛けてるよな)

フレンダ「〜♪♪」

フレンダ(結局、芸術は爆発ってわけよ)

悠二(ああ、爆弾ね。それにしても狩人を思い出すよ)

悠二「ねぇ、君なにしてるの」

フレンダ「なにナンパ? 今忙しいから後にして、それに初対面の女の子に馴れ馴れしく何してるの?とか聞くな……ん…て…」

フレンダ(あれ、この顔は、えっと、今回の標的!?)

悠二「ごめんね、暗部組織アイテムのフレンダさん」ゴッ

フレンダ「…っ」ドサッ

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 17:35:33.28 ID:a+BNscsAO

悠二(さてと、まずは原子崩しをおびき寄せようかな)

悠二(この子に人質の価値があるのかは分からないけど、上手くいけば樹計図の設計者を破壊できるかもしれない)

 瞬間、光線が悠二に降り注ぎ、文法の組み合わせを変え、分析の自在法を行った。

 そして、分析が完了した瞬間、原子崩しは方向を変え、雲を突き抜け、宇宙に漂う人工衛星に当たり、爆発した。

 単なる原子崩しでは無理なことだが、悠二は原子崩しに周囲に無尽蔵に溢れる存在の力を加え、威力を底上げしたのだ。

麦野「えっ」

悠二「よしっ、ユストゥスの情報通りの位置に衛星があった」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 17:41:53.77 ID:a+BNscsAO

 窓のないビル

アレイスター「……樹計図の設計者は破壊されたか。だけど、おかげで貴重な情報を得ることができた」

アレイスター「やはり私の考えは正しかった。彼らは“廻世の行者”に“炎髪灼眼の討ち手”だ」

アレイスター「アレを試すか。学園都市の内部にいるのだ。袋の鼠だ」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 17:50:59.62 ID:a+BNscsAO

 その後、アイテムは引き上げた。それから数日の月日が経ち、ユストゥスから新たな書類が届いた。

悠二「―――シャナ。そろそろ行く?」

シャナ「うん、だけど一方通行の能力は分かるの?」

悠二「ユストゥスに頼み、アウトローの東京支部を紹介してもらったんだ。そこで色々と調べたよ」

シャナ「アウトローは知ってたのに関与しなかったの?」

悠二「みたいだね」

シャナ「そう」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 17:58:21.98 ID:a+BNscsAO

悠二「それからシャナには他にやってもらいたいことがあるんだ」

シャナ「?」

悠二「多分、御坂美琴は自分が死ぬことで実験が止まると考えると思う」

シャナ「なるほど、それを私が足止めしてればいいの?」

アラストール『坂井悠二、貴様はひとりで大丈夫なのか?』

悠二「多分、大丈夫。対策はきちんと練ったから」

アラストール『そうか。ならば我らは我らの役割を果たそう』

シャナ「うん、悠二、こっちは任せて」

悠二「ああ、任せたよシャナ」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 18:35:59.86 ID:a+BNscsAO

 坂井悠二は次の実験を始める場所の操車場まで駆ける。そして、シャナは審判を使い、御坂美琴の居場所を見付け、その場所まで紅蓮の翼を広げ、飛んでいく。

 既に自在法を使うことを許されたシャナは鉄橋にひとり黄昏れる御坂美琴を見付け、その場に降り立った。瞬間、紅蓮の翼を形成していた炎は消えた。

美琴「あんた、なに?」

 その問いに対する答えをシャナは示した。

シャナ「絶対能力者進化計画の関係者よ」

 的確な答え。確かに実験を潰そうとしているシャナ達もまた絶対能力者進化計画の関係者なのだろう。

 だが、その答えは的確だけど曖昧だったせいで歪曲に伝わり、御坂美琴は激怒した。

美琴「ぁあああああああッ!」

 その直後、シャナの顔の横を雷撃の槍が通り過ぎた。

美琴「消えなさい、次は当てるわよ」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 19:21:28.63 ID:a+BNscsAO

 その挑発的な態度の美琴にシャナは、冷静に確信に迫る言葉を放った。

シャナ「本当に死にたいの?」

美琴「っ!」

シャナ「本当に死にたいのなら勝手に死ねばいい」

美琴「うるさいっ!!!!!!」

バチバチバチィ!!

美琴「あんたなんかに何が分かるのよ!」

シャナ「分かるはずがない。いくら私の審判でもひとの心までは読めない」

美琴「だったら―――!」

 瞬間、シャナの蹴りが美琴の腹部を捉え、そのまま吹き飛ばした。

シャナ「話し合いは無理だと判断した。これ以上は水掛け論になるだけ、それに死にたくても死ねない状態にした方が早い」

アラストール『……』





上条「おい、何してんだよ!!」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 19:24:47.49 ID:a+BNscsAO

シャナ「えっ」

上条「御坂に何してんだよ、平井!!」

シャナ「何って見て分からない? 動けなくしただけ」

上条「ふざけんなよ!!」

シャナ「?」

シャナ「ねぇ、アラストール。アレはなんで怒ってるの?」

アラストール『さぁな。我にも分からん』

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 19:50:03.17 ID:a+BNscsAO

 その頃、操車場では一方通行と坂井悠二が対峙していた。

一方通行「……、おい。この場合、実験っなァどォなっちまうンだ?」

 ミサカ10032号は答えない。答えられない。その代わりに坂井悠二が答えた。

悠二「さぁね。でもまぁ、こういう場合は秘密を知った目撃者を殺せってのが一般的じゃないかな」

 それは一方通行に対する挑戦とも取れる発言だった。

一方通行「オマエ、ナニサマ? 誰に牙剥いてっか分かって口開いてンだろうなァ、オイ」

悠二「学園都市第一位の能力者に、だよ」

 瞬間、ゴッと一方通行の足元の砂利が悠二の元に凄い勢いで降り注ぎ、それに対しても動じることなく文法を展開し、全ての砂利の嵐を防いだ。

一方通行「へェ、そいつがオマエの能力ってわけ?」

悠二「さぁ、どうだろうね」

一方通行「はン、まァどォでもいいことだな。今からくたばるやつの力なンてよォオオオオオ!!」トン

ズドォオオオオ!!

悠二「レールか、次から次に、芸があるね」タッ

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 20:12:51.09 ID:a+BNscsAO

一方通行「はっ、オイオイ、なンだ、その姿勢はよォ!! 逃げ回るだけでオレに勝てると思ってンのかァ、オイ!!」

 直後、一方通行の目の前まで黒い炎弾が迫り、彼は常のように反射が作用するものだと思っていた。が、一方通行に直撃した瞬間に爆発した。

 黒炎は四散し、その現象を一方通行は理解できなかった。

悠二「やっぱり届かなかったね、ならこれはどうかな」タッ

 悠二は一方通行の元まで瞬間移動し、そのまま彼の腹部に向けて拳を振るった。

ドゴォ!

一方通行「っがは…ゲホッ…ゲホッ…ゲホッ…てめェ…」

悠二「よかった、成功したみたい」

一方通行「なに、しやがった」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 20:24:44.51 ID:a+BNscsAO

悠二「簡単な話だよ。僕はお前に対して拳を反射するように文法を組み合わせた。
磁石と同じ。異なる極は引き合うけど同じ極では反発し合う。それで僕の拳は君に触れる瞬間、反発した。後は君の反射が僕の拳を引き寄せるだけだ」

一方通行「くそがァ!!」

 その時、一陣の風が吹いた。

一方通行(…風?)

悠二(まずい! 文法の組み合わせを元に――――)

ヒュウウウ!! ゴォオオオオオ!!!

一方通行「くけかかかけかかか―――!」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 20:32:05.09 ID:a+BNscsAO

一方通行「オイオイ、なンだ、もォ終わりか!」

一方通行「立てよ、まだ―――!?」






悠二「はぁ、まさか風が吹くなんてね。無風の日を狙ったはずなんだけど」


一方通行「オマエ、なンで! さっきの防壁みたいなもンはどこに」

悠二「ああ、あれは間に合ったよ。おかげでその子を守れた」

ミサカ「っ!?」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 20:42:41.52 ID:a+BNscsAO

一方通行「オマエ、どこまでオレを―――!!」タッ

一方通行(こいつの拳に纏ってるものを含めた世界に再演算をし直せば―――!)

悠二「無駄だよ」

ドゴォ!!

一方通行「ぐっ…ぁ!?」バタ



悠二「元々、僕という存在が君の反射の対象に入ってるはずがないんだよ、一方通行」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 20:53:38.46 ID:a+BNscsAO

 その頃、いきなり殴り掛かってきた上条を返り討ちにしたシャナは、紅蓮の翼を広げ、操車場に向かっていた。

 そして、操車場に着いた時、シャナが目撃したのはミサカ妹を抱え(シャナの視点からだとキスしているように見える)た悠二と砂利の上に倒れた一方通行の姿だった。

悠二「ん、あれ、シャナ。そっちはど――――」





シャナ「悠二のバカァアアアアアアアアアアア!!!」

ズドォオオオオ!!

悠二「ぐふっ!!」


終わり

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/16(火) 20:59:12.84 ID:a+BNscsAO

エイワス、アレイスター、垣根編を書きたかったけど今から出かけるお



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