シンジ「格闘技…ですか?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 01:34:41.06 ID:tccCFirp0

リツコ「ええ。どうかしら?」

シンジ「でも…僕、あまりそういうこと…向いてないっていうか…」

ミサト「あら、決め付けちゃダメよ。
    やってみたら意外と性に合ってたってこともあるでしょ?」

シンジ「…どうして格闘技なんですか?」

ミサト「心身を鍛えるにはやっぱりスポーツじゃない。
    格闘技ならネルフには優秀な教官がたくさんいるのよん。
    曲がりなりにも軍隊だしね」

リツコ「それに、エヴァの操縦にも役立つわ」

シンジ「エヴァの?」

リツコ「エヴァはイメージで動かすものだけれど
    例えば実際にバック転できる人と、できない人では
    イメージには大きく差が出るのよ。
    そしてそのイメージで動くエヴァの動きにもね」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 01:36:53.80 ID:tccCFirp0

ミサト「レイやアスカだって戦闘訓練は受けてるのよ?」

シンジ「え?綾波も!?」

ミサト「あら、レイを見くびっちゃダメよ。
    そこらの大人2〜3人なら一瞬で殺せるわよ」

シンジ「こ、ころ…!?」

ミサト「あ、いや、シンちゃんにそこまでのレベルになってと言わないわよ。
    ただ、その、言いにくいんだけどシンちゃんって普通の中学生に比べ
    ても運動神経の方は…その…ね」

シンジ「すみません……」

リツコ「まあシンジ君には既に色々と無理してもらっているから
    どうしてもとは言わないけど、考えてもらえると嬉しいわ」

シンジ「…はい」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 01:40:24.80 ID:tccCFirp0





シンジ「はぁ…」

レイ「碇君」

シンジ「ひっ!?」

レイ「……」

シンジ「あ、綾波!?な、ななに!?」

レイ「…なぜ驚いているの」

シンジ「え!?い、いや!
    いきなり声をかけられたら、だ、誰だって驚くよ、う、うん」

 oO(ミサト「そこらの大人2〜3人なら一瞬で殺せるわよ」)Oo

シンジ「…っ」ゾクッ

レイ「……?」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 01:44:42.71 ID:tccCFirp0

シンジ「あ、と、ところでどうしたの?何か用事?」

レイ「いえ…」

シンジ「?」

レイ「浮かない顔をしていたから……気になったの」

シンジ「あ、そ、そうなの……ありがとう…」

レイ「……」

シンジ「…あのさ、綾波が格闘技やってるって聞いたんだけど」

レイ「戦闘訓練なら受けているわ」

シンジ「実は…僕もやるようにミサトさん達に勧められてさ…
    でも、僕そういうのやったことないし……」

レイ「それが碇君の悩みなのね」

シンジ「うん…悩みっていうか…」

レイ「問題ないわ。私が教えるもの」

シンジ「ええ!?」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 01:48:46.94 ID:tccCFirp0

シンジ「い、いや、そ、それは悪いよ!」

レイ「どうして」

シンジ「や、その、綾波だって忙しいだろうし…」

レイ「問題ないわ」

シンジ「……あ、ありがとう、でも教えてもらうかは置いておいて
    その、格闘技って具体的に何やってるの?空手とか?柔道?
    そ、それとも、もしかして何とか殺人術とか…」

レイ「南斗水鳥拳よ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 01:53:36.56 ID:tccCFirp0

シンジ「なんとすいちょうけん?」

レイ「そう」

シンジ「ごめん、聞いたことないや」

レイ「今から教えるわ、行きましょう」

シンジ「え!?い、いやちょっと待ってよ!」

レイ「なぜ」

シンジ「ご、ごめん、今日は無理なんだ、その、用事があるし
    や、やっぱりミサトさんにも許可もらわないとだし、その…」

レイ「……そう」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 01:56:40.29 ID:tccCFirp0





シンジ「はぁ…」
    (なんか嘘言って断っちゃって…悪いことしたかな…
     綾波は僕のためを思って言ってくれたのに…
     ……でもやっぱ怖いし)

プシュン!

シンジ「ただいま…」

アスカ「おっそーい!アタシを餓死させる気!?」

シンジ「ご、ごめん、ミサトさんとリツコさんから呼び出しかかって…」

アスカ「いいから早くご飯!ご飯!」

シンジ「…全く、そんなにお腹減ったなら自分で作ればいいじゃないか…」

アスカ「あぁん?何か言ったぁ?」

シンジ「ひっ」
    (そ、そうだ…そう言えばアスカも…
     ア、アスカはどれくらいなんだろう…
     やっぱり人を殺せるだけの……) ゴクリ

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 02:01:18.34 ID:tccCFirp0

シンジ「そ、そういえばア、アスカって格闘技やってるんだよね」

アスカ「は?何よいきなり?」

シンジ「いや、実はさ、さっきの呼び出しって戦闘訓練のことで…」

アスカ「戦闘訓練?
    あ、そういえばアンタが受けてるのって見たことないんだけど
    どんなのやってんの?」

シンジ「いや、受けたことないんだ」

アスカ「ハァ!?」

シンジ「それで綾波が教えてくれるって言うんだけど…」

アスカ「なんでそこでファーストが出てくんのよ!」

シンジ「いや、なんか実はすごい腕前らしいんだ、綾波」

アスカ「フン、どーせ大したことないわよあんな奴」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 02:03:34.86 ID:tccCFirp0

アスカ「せいぜい学生レベルのカラテとかでしょうよ」

シンジ「『なんとすいちょうけん』とか言ってたよ」

アスカ「南斗水鳥拳?はっ、お笑い種ね、あんなもの欠陥拳法よ」

シンジ「アスカは何やってるの?」

アスカ「北斗神拳、いえ、それを更に進化させた『アスカ流北斗神拳』とでも言おうかしら」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 02:09:13.42 ID:tccCFirp0

シンジ「なんか胡散臭いね、それ」

アスカ「ハァ!?」

シンジ(しまった、つい心の声が!)

アスカ「そこまで言うんならアンタで試してあげようじゃない…」

シンジ「い、いや、ごめん、違うんだよ、ごめん、やめて」

アスカ「ファーストに南斗水鳥拳なんか教わる必要ないわ。
    アタシがアスカ流北斗神拳を教えてあげる」

シンジ「ひっ…!」

アスカ「なに怯えてんのよ、安心しなさい
    天才のアタシに出来ないことなんて無いんだから」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/07/15(月) 02:13:48.65 ID:tccCFirp0

アスカ「そもそもアンタには筋肉量が絶対的に足りないわ
    だからまずはこの秘孔で筋肉を2倍にして…」

ズブゥ!

シンジ「ひぎぃっ!?
    い、痛い!痛いやめてよアスカ!!」

アスカ「我慢しなさい!強くなりたくないの?」 ズブブ…

シンジ「あっ…あがっ…が…がが」

ボン!



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