【葛城家の日常その弍】アスカ「なにこの気持ち悪い物体…?」


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15 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 02:29:22.02 ID:b7Ct3XHDO

【葛城家の日常その弍】アスカ「なにこの気持ち悪い物体…?」


シンジ「え?アスカ知らないの?」

アスカ「見たことないわ、こんなイボイボした物…」

シンジ「これはゴーヤだよ」

アスカ「なにゴーヤって?」

シンジ「苦瓜だよ、美味しいんだ」

アスカ「えっ!?食べれんのこれ?」

シンジ「うん、ゴーヤチャンプルーが有名だよ」

アスカ「へぇ〜」

シンジ「ビタミンCが豊富で、美容と健康に良いんだよ」

アスカ「び、美容?」

アスカ「ちょっと興味出てきたわ…」

シンジ「今夜食べようよ」

アスカ「うん」




16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 02:31:44.78 ID:b7Ct3XHDO


ミサト「た〜っだいま〜」

シンジ「お帰りなさい」

アスカ「お帰りー」


ミサト「ん?それゴーヤ?」

シンジ「そうですよ」

ミサト「へぇ〜珍しいわね、あたし食べないわよ」

シンジ「えっ?嫌いなんですか?」

ミサト「だって苦いじゃない」

アスカ「美容に良いんだってー」

ミサト「び、美容…」


ミサト「た、食べるわ…」


シンジ「じゃあ準備しますから、先にお風呂入っちゃってください」

アスカ「あたしはもう入ったから(またあんな目に遭うのは真っ平よ…)」

ミサト「わかったわ」



17 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 02:40:16.65 ID:b7Ct3XHDO


シンジ「まず縦に半分に切って、中の種を取り除く…」ストン   ザリッザリッ…

シンジ「適当な厚さにスライス…」トントントン

シンジ「塩を振って軽く混ぜて置く…」

シンジ「豆腐を縦に半分、横に8等分…」ストストスト…

シンジ「ザルに入れて水を切って置く…」ザザッ

シンジ「最初から硬めの豆腐を買っておくと捗るよ」

アスカ「ふむふむ…」

シンジ「卵を割って溶いておくよ、たっぷりと5個くらい」

アスカ「味付けしないの?」

シンジ「最後で良いんだ」

シンジ「鍋にお湯を沸かして置こう」ガチン ボッ!


シンジ「お湯が沸いたら、ゴーヤを茹でるよ、苦味が軽減されるから」

シンジ「栄養は多少抜けるけど、気にしないでね」

アスカ「ふ〜ん」

シンジ「茹で過ぎると柔らかくなりすぎるから、ちょっと固いかなって所が目安だよ」

シンジ「茹で終わったらザルにあけとく…」ザ〜

シンジ「スパムミートが有れば良いんだけど、今日は魚肉ハンバーグをスライスして使うよ、安いしね」


シンジ「よし、下準備はOK!調理に入るよ!」


シンジ「使いやすいから、中華鍋を使うよ」カチャン

シンジ「油を入れて…煙が出るまで熱くするよ」ボォ〜

シンジ「熱くなったら豆腐を入れよう」ジュワ〜

シンジ「僕はあまり崩さないのが好みだから、丁寧に焼き色を付けるよ」ジュワッ

アスカ「すでに美味しそうなんだけど…」グギュルル…

シンジ「焼き色が付いたら、魚肉ハンバーグとゴーヤを入れる…」ジュワワ〜

シンジ「火が通ったら、塩胡椒と旨味調味料で味付け」パッ パッ

シンジ「次に卵を入れて、ざっくりと絡めていく…」カシャーン カンカン

シンジ「具材に纏わせるようにね、あまりポロポロな炒り卵状態は好きじゃないんだ」

シンジ「半熟くらいで止めて置けば、余熱で丁度良くなるよ」

シンジ「最後に鍋肌から醤油をちょろっと回し入れる…」チョロッ ジュワ〜

シンジ「こうすると、香ばしくなって美味しいんだ」ジュワッ カンカン

アスカ「お、美味しそう…」ジュルッ

シンジ「お皿に移して鰹節をハラハラと…」ハラハラ…

アスカ「おお〜…鰹節が踊ってるわ…」

ミサト「ふ〜、さっぱりした〜」

シンジ「あ、ミサトさん、丁度今出来上がったところです」

ミサト「あら、美味しそうな匂いじゃない」

シンジ「絶対ビールに合いますよ」ニコッ

21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 11:32:12.32 ID:b7Ct3XHDO


ミサト「さ、いただきましょ!」ギシッ

アスカ「あんたその格好で食卓につかないでよ、部屋着くらい着てきてよね〜」

ミサト「え〜暑いんだもん、とりあえずビールよ!」

イタダキマース!

ミサト「ん〜…ゴーヤか〜」オソルオソル…

シンジ「豆腐と卵も一緒に口に入れたら、あまり苦く無いですよ」

ミサト「そ、そう…」パクッ…  モグモグ…

アスカ「あたしも食べよ…」パクッ モグモグ…


ミサト「」モグモグ…
アスカ「」モグモグ…


ミサト「食べれる…むしろ美味しいじゃない」グビグビ

ミサト「ビールにもぴったりだわ♪」

アスカ「へ〜、そんなに苦味も気になんないわね」

シンジ「でしょ?」ニコニコ

シンジ「常食すると風邪も引きにくいんだってさ」

アスカ「そうなんだ、ゴーヤって凄いのね」モグモグ


ミサト「ん、ちょっとトイレ…」ガタ

ハラッ… ボヨン!

シンジ「ぶーーーーっ!!///」

アスカ「バカミサト!見えてるわよ!!」

ミサト「あら、しっつれ〜い♪」グイッ


シンジ(アラサーは恥じらいが無いのかよ!!//)



〜〜〜〜食後〜〜〜〜

アスカ「さて、寝るまでまだ時間あるわね…」

アスカ「バカシンジ!ゲームするわよ!」

シンジ「ん?いいよ」

アスカ「あら?素直じゃん、いつもは渋るクセに」

シンジ「ストUやろうよ」

アスカ「ほっほ〜、良い度胸してんじゃない、フルボッコにしてやるわ!」


シンジ「」ニヤッ…


23 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 15:38:22.67 ID:b7Ct3XHDO


シンジ「♪〜」カチャカチャ

アスカ「あんたなにやってんのよ?」

シンジ「ふっふっふ…対アスカ用に調達した秘密兵器だよ」

アスカ「スティックコントローラーじゃん」

シンジ「これさえ有れば昇竜拳が自由自在に出せる!パッドだと上手く出せなかったけど」

シンジ「これなら起き上がり昇竜拳も楽勝だよ!」

アスカ「あんたそんな物であたしに勝てると思ってんの?」

シンジ「ふっふっふ…コンボも練習して出せるようになったからね…」

シンジ「一発入ったらピヨりから死亡まで一気だよ!」

アスカ「ふっ…まあいいわ、かかって来なさいよ」



24 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 15:39:50.56 ID:b7Ct3XHDO


round1  ファイッ!

アスカ「ふ〜ん、ケンねぇ…ちょろいわ」

シンジ「そっちこそガイルかよ、ギタギタにしてやるよ」


ハドウケン!ハドウケン!
ソニッブー ソニッブー

シンジ「しゃがんで待ってたって、僕は倒せないよ!」ピョーン

アスカ「今だ!サマーソルトキーック!」

ドカッ! ボテッ

シンジ「くっ!」

アスカ「ほらほら、行くわよ!」ピョーン

シンジ「!!」カシャッ

バキィ! ボテッ

アスカ「なっ!?起き昇?」

シンジ「氏ね!アスカ!」ピョーン

シンジ「めくり大キックしゃがみアッパー大昇竜!!」

ドカッ!バキィ!ショウリュウケン!バシッバシッ!

アスカ「ぎゃあああ!!昇竜が2発当たった!ピヨってるぅ!!」カチャカチャカチャカチャ

シンジ「遅い!!」ピョーン

ドカッ!バキィ!ショウリュウケン!

oh…oh…oh…

you Win!


アスカ「」ワナワナ…

シンジ「か、勝った…初めてアスカから一本取った…」




25 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 15:44:23.80 ID:b7Ct3XHDO


round2  ファイッ!

アスカ「このぉ〜!!負けてらんないのよ!あんたなんかにぃ〜!!」ピョーン

シンジ「迂闊な!!」カシャッ

ショウリュウケン! バキィ! ボテッ

アスカ「ちぃっ!!」

シンジ「そこっ!!」ピョーン

シンジ「めくり大キック小足払い×2大アッパー大昇竜!!」カシャッバチバチカシャッバチィバチィ!

アスカ「な、なによそれぇ!!あああピヨり!!」カチャカチャカチャカチャ

シンジ「もらったぁ!!!」

ドカッ!バキィ!ハドウケン!

シンジ「しまった!間違って波動拳出しちゃった」

アスカ「うわっHPが1ドット!?」

シンジ「トドメだよ!」ピョーン

アスカ「こっちくんなぁ!」


シンジ「小パンチ」ピシッ

oh…oh…oh…

you Win!


アスカ「……」





26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 15:45:51.73 ID:b7Ct3XHDO


アスカ「ま、負けた…このあたしが…バカシンジに…しかも最後、屈辱過ぎる…」ワナワナ…

シンジ「勝った!勝った!修行の甲斐があった!」ガッツ!


アスカ「くっ…悔しいぃぃぃ〜!!」ドカッ!

シンジ「あっ!何すんだよ!!」

シンジ「中の人への物理攻撃は反則だろぉ!」

アスカ「うっさい!うっさい!あんたなんかこうしてくれるわ!だいたい何で今さらストUダッシュturboなのよ!!」ドカッ!ドカッ!

シンジ「ひ、ひどいよアスカぁ!!自分でturboが最高って言ってたじゃないかぁ!!」


ガラッ

ミサト「あぁん…もう、うるさいわねぇ…」ヨロッ

ミサト「あたし明日早いんだから静かにしてよねぇ…」

アスカ「だってバカシンジが、バカシンジのクセにあたしに勝つからぁ!!」

シンジ「良いじゃないかぁ!!アスカいつも勝ってるだろ!!たまに僕が勝って何が悪いのさ!!」

アスカ「バカシンジのクセに生意気なのよ!!あたしに勝つな!!」

シンジ「で、出たな…理不尽女王!!アスカはいっつもそうだ!!」


ミサト「あんたたち…」ピクピク…

シンジ「はっ…」ゾクッ
アスカ「はっ…」ゾクッ

ミサト「いい加減にしなさああああい!!」スパーン!スパーン!

シンジ「いてっ!」

アスカ「いった〜い…」

ミサト「さっさと寝ろっ!!」ビシッ!


シンジ「は〜い…」
アスカ「は〜い…」

スタスタ

アスカ「クラエ…」ゲシッ
シンジ「ナニスンダヨ…」ゲシッ
アスカ「アンタ、ジョシニケリクレルナンテサイテーヨ…」ゲシッ
シンジ「アスカガワルインダロ…」ゲシッ


ミサト「こらあああああ!!!」カッ

シンジ「ひぃ!ごめんなさーい!」ガラッ ピシャ
アスカ「ひぃ!ごめんなさーい!」ガラッ ピシャ


ミサト「ったくもぉ…」ボリボリ




葛城家は今日も平和であった。


終わり

27 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2013/04/12(金) 15:48:44.33 ID:b7Ct3XHDO

以上を持ちまして一旦完結致します。
ご支援ありがとうございました_(._.)_

30 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2013/04/12(金) 17:15:26.96 ID:b7Ct3XHDO

本業の昔話シリーズ手に掛けはじめたので、
こちらはまたいつかやりますね。



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