佐々木「うふふ・・・私ね、前から涼宮さんのことイイなぁって」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「将来の夢はお嫁さんになること」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:12:49.76 ID:VaPxIJbWO

喫茶店


キョン「だから言ってるだろ、俺は別にハルヒがそういった意味で好きなわけじゃないって」

佐々木「くっく、いやはや、すまないキョン。何、一応は僕も花の女子高生なんだ。
親友の色恋沙汰に興味を持ってしまうのはごく自然なことだろう?」

キョン「へえ、お前にも俗っぽい所があったとはな」

佐々木「・・・だから涼宮さんは私が貰っちゃってもいいよね」ボソッ

キョン「?なんか言ったか?」

佐々木「いやいや。ああ、ここは僕が持つよ。キョンには色々と世話になっているしね」


みたいなの

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:19:58.70 ID:7TbN2wNv0

佐々木「恋は精神病のようなものだ」

キョン「ん?」

佐々木「これは僕の恋愛観でね。恋は人を盲目にさせて周りを見えなくするようなものだし」

佐々木「激しく高ぶったり落ち込んだりするのはやはり精神病のそれだと思うんだ」

キョン「はぁ、お前もハルヒみたいなことを……」

佐々木「だが、悪いことだとは思わないよ」

佐々木「心が不安定になることがいけないと思うんだ」

キョン「そんなものかね」

佐々木「あぁ、そんなもんだと僕は思うよ」

佐々木「ところで」

佐々木「女の子を好きになるのは果たして恋なのだろうか?」


キョン「は?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:27:14.43 ID:7TbN2wNv0

佐々木「一般的には」

キョン「まて、佐々木。……お前なに血迷ったことを──」

佐々木「血迷ってなんかないさ、ただの好奇心だよ」

キョン「ならいいが」

佐々木「くくく、キョン、君今不安定だったろう」

キョン「そりゃ親友が急に同性愛に目覚めたとか言いだしたら焦るに決まってるだろ」

佐々木「くくく、本当にそうだとしたら君はどうするんだい?ふふ、こっちの方に興味がでて来た」

キョン「俺は──あぁそうかいと言って捨てるが」

佐々木「本当にそうできるかな。君はなんだかんだといって慌てん坊だからね、
くくく」

佐々木「そうだな例えば──」

佐々木「あの、古泉くんとかいう君の友人が同性愛者だとしようじゃないか」


キョン「──は?」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:30:21.78 ID:7TbN2wNv0

佐々木「そう言って君に詰め寄り……」

キョン「まずあいつが友人だというところから否定したい」

佐々木「おや、友人じゃあなかったのかい?もしかして親友かい?だとしたら少し妬けるね」

キョン「気色悪いことをいうな」

佐々木「くっくっく、ずいぶんと嫌われようじゃないか古泉くんは。一体彼がなにをしたんだい?」

キョン「……あいつの場合」

佐々木「場合?」


キョン「同性愛者がシャレにならん」

佐々木「おやおや」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:35:44.85 ID:7TbN2wNv0

キョン「あいつは忌ま忌ましいが、イケメンだ」

佐々木「ふむ……、そうだね整った顔立ちをしている」

キョン「モテる顔だろう」

佐々木「くっくっく、僻みかい?キョン」

キョン「うっせぇ、──それで、あいつはきっと女子にも告白だとかされているだろう忌ま忌ましい」

佐々木「ふむそれで?」

キョン「なのにあいつはバイトやら団活に貴重な青春の一ページを費やしている」

佐々木「おや」

キョン「加えて俺と会話するときの距離が近い。正確に伝えると鼻と鼻の間が1センチほどだ。近すぎる」

佐々木「おやおやおや」

キョン「……シャレにならん」


佐々木「くっくっくくっくっく、くっくっく」

キョン「笑いすぎだ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:42:40.91 ID:7TbN2wNv0

キョン「そんなわけであいつを喩えにするのはやめろ。背筋が冷える」

佐々木「くっくっく、それはすまなかった。君の周りの人で説明した方がわかりやすいと思ってね」

キョン「どうしてそれで古泉を選ぶんだ。ピンポイントすぎる。どうせなら朝比奈さんで頼む」

キョン「朝比奈さんだ」

佐々木「や、やけに朝比奈さんを押すじゃないか。あの可愛いひとだろう?」

キョン「当たり前だ、あの人には鶴屋さんがいる」

佐々木「鶴屋さん?」

キョン「朝比奈さんの友人でな、これが元気で爽やかな乙女なんだ」

佐々木「お、乙女……?」

キョン「ゆりんゆりんにするなら麗しの彼女たちがいい」


佐々木「お、おう……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:49:33.78 ID:7TbN2wNv0

佐々木「くっくっく、そんなにご所望なら彼女で喩えようじゃないか」

佐々木「まず、君と二人っきりの状況だ」

キョン「ほう」

佐々木「そこで彼女が真剣な眼差しになって君を見つめる」

キョン「ほほう」

佐々木「そして君に言うんだ「私実は女の子が好きなんです」と」

キョン「訂正を要請する」

佐々木「?」

キョン「『あ、あのキョンくん!じ、実は聞いて欲しい事があるんですぅぅ!』(裏声)」

佐々木「お、おう……」

キョン「『じ、実はわた、わたしぃ!つ、鶴屋さんの事が好きなんでしゅ!』(裏声)……だ」

キョン「この様に声真似も頼む」

佐々木「お、おう」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:52:46.37 ID:7TbN2wNv0

佐々木「些か不本意だが……」

キョン「頼む!そうしないと本気で考えられないんだ!」

佐々木「それならしかたないな」

佐々木「……こほん、『あ、あのキョンくん!じ、実は聞いて欲しい事があるんですぅぅ!』」

キョン「いいぞ!」

佐々木「『じ、実はわた、わたしぃ!』」


キョン「最高だ!」

佐々木「『涼宮さんの事が好きなんですぅぅ!」


キョン「……は?」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 21:56:39.52 ID:7TbN2wNv0

佐々木「『あ、あの……やっぱり変ですよね。女の子がす、好きだなんて……』」

キョン「まて佐々木。熱演のところを悪いが……今なんと言った?」

佐々木「あ、あのやっぱり変ですよね……」

キョン「そこじゃない!もっと前だ!」

佐々木「涼宮さんのことが好きなんです?」

キョン「そこだよ!」

佐々木「ふむ……?」

キョン「ハルヒじゃダメなんだ!」

佐々木「そうかなら……」

佐々木「古泉くんのことが──」

キョン「も っ と い け な い!!」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:01:04.34 ID:7TbN2wNv0

佐々木「……むう」

キョン「鶴屋さんだ!他にあり得ない!」

佐々木「しかし……恋心を懐くなら団員の中からじゃあないかい?」

キョン「いや、それはないな」

佐々木「ふむ、それなら彼女は君に恋心を持つという事はないというわけだ」

キョン「……よく考えたら団員の中からでもありだな」

佐々木「だろう?」

キョン「だがハルヒと古泉はだめだ」

佐々木「そうかいなら……君しかいないね」

キョン「しかたないな」

佐々木「……」

佐々木「実は私、キョンの事が好きなんです」


佐々木「これは議題からずれていないか?///」

キョン「そういえばそうだ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:06:15.05 ID:7TbN2wNv0

佐々木「話を戻そう……君の知人が同性愛者だと告白して来たら、という話だった」

キョン「そうだったか?」

佐々木「ここはわかりやすく僕と君、両方の知人という事ではどうだろう」

キョン「そうだな、そっちのほうがわかりやすい」

佐々木「ふむ、そうなると該当するのは……」


佐々木「妹キョン「国木田」」

佐々木「……」

佐々木「妹キョン「国木田だ」」

キョン「国木田だろ?」

佐々木「……そうだね」

キョン「だろ?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:09:19.14 ID:7TbN2wNv0

佐々木「じゃあ彼が──夕暮れの教室でだ」

キョン「おぉ」

佐々木「紅潮した頬、震える唇」

佐々木「ただ何かを決意した目──」

キョン「おおぉ」

佐々木「『あのね!キョン実は──』」

キョン「おおおぉぉぉ!」



佐々木「『涼宮さんの事が好きなんだ──!』」

キョン「おい」

佐々木「……テヘペロ」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:12:03.58 ID:7TbN2wNv0

キョン「……佐々木」

佐々木「……なんだい?」

キョン「さっきからなんだかおかしいなお前」

佐々木「き、君が言うかい……?」

キョン「さっきからなんだか……やけにハルヒを押してないか?」

佐々木「……………」

キョン「……」

佐々木「気のせいじゃないかな」

キョン「違う」

佐々木「…………」

キョン「佐々木」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:16:12.55 ID:7TbN2wNv0

キョン「俺の目を見ろ」

佐々木「……」

キョン「……何を隠している?」

佐々木「何も?」

キョン「……嘘だな」

佐々木「何故そう思う?」

キョン「佐々木のことならなんとなくわかる」

佐々木「くっくっく、そうか。それは親友として鼻が高いね」

キョン「……何か隠していることがあるなら言ってくれ。俺たち親友だろ」

佐々木「……」

佐々木「わかったよ……白状しよう」

佐々木「ただ引かないとだけ約束してくれ」

キョン「……わかった」

佐々木「……実は──」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:18:48.69 ID:7TbN2wNv0

佐々木「うふふ・・・私ね、前から涼宮さんのことイイなぁって」

キョン「うわぁ」


佐々木「……」

キョン「……」

佐々木「今引いたよね?」

キョン「引いてません」

佐々木「引いたよ!絶対引いてた!」

キョン「ひーいーてーまーせーん」

佐々木「引いてたよ!ぜっっったい!」

佐々木「うそつき!うそつきぃぃ!!」


佐々木「うわぁぁぁん!」

キョン「はっはっは、すまんすまん」

終わり

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:21:09.69 ID:7TbN2wNv0

えー贅沢だなぁ
だけどじつはバッテリーが切れそうなんだ

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/02/02(土) 22:28:11.07 ID:7TbN2wNv0

オチついたし……短くてもいいじゃないか
エロ期待した人はごめんね、でも文句は>>1に言うべきなんじゃないかな



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