ナミ「ヒマだし好きって言ってからかってみようかしら」ルフィ「……」


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1 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/25(火) 00:05:28.39 ID:bu8yQhQDO

眠くなるまで続けます。


ナミ「次の島までずいぶん時間があるわね……この辺り、周期的な変化もないから日誌に書くこともあまりないし…」


タッタッ

ルフィ「なあ、ナミー! 島にはいつつくんだ?」

ナミ「…あ、ルフィ。って、当分は海の上って昨日言ったばかりじゃない」

ルフィ「そうだったか?」
ナミ「そーです」

ルフィ「困った。ヒマすぎて腹減ってきたぞ」

ナミ「どういう理屈なの、それ……あ」

ナミ(こいつをからかって遊ぶのもおもしろそうよね)

ルフィ「どーした? ナミ」

足ブラブラ

ナミ(でも、こいつ何言っても過剰に反応するからな。何か返答に困る質問とか……あ、そうだ)


ナミ「ねえ? ルフィ」

ルフィ「?」

ナミ「好き」

ルフィ「ああ! オレもだ!」

ナミ「そういうのじゃなくて、あんたのこと愛してるの。ハンコックの話は聞いてる。あの人と一緒の気持ち」

ルフィ「……?」

ナミ「にぶいわね。だから、あんたの女になりたいって言ってるの」

ルフィ「母ちゃんなら間に合ってるけど」

ナミ「ぶっ。誰もあんたの母親になんかなりたくないわ!」

ルフィ「じゃあ姉ちゃんか?」

ナミ(どういう育ち方したらこうなるのかしら)

3 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/25(火) 00:24:46.39 ID:bu8yQhQDO

ルフィ「でも、おまえもう母ちゃんか姉ちゃんみたいだしなあ」

ナミ「身内ネタから離れてくれるかしら」

ドダダダダ!

ルフィ「んあ?」

サンジ「いいいい、い、 今! 愛しのナミさんの可愛いフルボイスの愛の告白をこの耳でしかと受けとめたんだが!? 気のせいでしたかああああ?!」

ナミ「うん、ごめん。気のせい」ニコ

サンジ「でっすよねええええ!」

ダダダダ

ナミ「あ、サンジくーん! オレンジのシャーベットお願いできる?」

サンジ「はあああい!! ただいまあああ!!」

ルフィ「なんでぇあいつ?」

ナミ「……ルフィ、もう一度言うからよく聞いて。あと、首だけじゃなくて、船首にある身体もここにもってきて」

ルフィ「ああ、わりぃわりぃ」

ヒュン。スタッ。

ルフィ「真面目な話なんだな」キリッ

ナミ(こいつ、今まで何を聞いてたのかしら)

ナミ「あのね、ルフィ。私ね、あなたのこと愛してる。あなたの子どもが欲しいの。海賊王の子どもが」

ナミ(あれ? ちょっと過激すぎたかしら)

ルフィ「……」

ナミ「ルフィ……?」

ルフィ「……」

むぎわら帽子を目深に被る。

ルフィ「……」

6 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/25(火) 01:00:16.16 ID:bu8yQhQDO

バアン!

チョッパー「お、オレ、まだ赤ん坊取り上げたことないんだけど!?」

ナミ「きゃ?! あんた、何聞き耳立ててんのよ!?」

ウソップ「こら! ウッカリトナカイ! 急に扉開けんな! ……とっ、お二方気になさらず……失礼しやした」

チョッパー「ルフィ! まだ、早いぞ! オレの腕的にも! 避妊だけはしてくがぼぼ!」
バタム。

ナミ「気が早いわね……っと、ルフィ?」

ルフィ「……スゥーハー」

ナミ「深呼吸?」

ルフィ「ナミ、ワリィ。腹減ったからこの話はまた後だ……」
ナミ「え、ええかまわないけど」

ルフィ「……」

ヨタヨタ。

ナミ「……何か大きなダメージを与えたのかしら……失礼しちゃう……」ズキッ

ナミ「……ん? まあ、いっか。次はロビンで遊んでみようかな」

テクテク

----女部屋

ガチャ

本を読む手を休め、ロビンが入り口に視線を向ける。

ロビン「あら、日光浴はもうよくて?」

ナミ「ええ、大事なこと言い忘れてたから」

ロビン「?」

ナミ「私ね、最近ロビンを見てると胸がドキドキするの…」

ロビン「あら」

ナミ「あなたのこと思うと、眠れない夜もあった。切なくて身体がどうにかなってしまいそう」

ロビン「そう。私も、あなたがいつ他の海賊に奪われてしまわないかヒヤヒヤしているわ」

ペラ。

ナミ「愛してるわ。ロビン!」
ダダダダ。

ギュ。

ロビン「ええ、ありがとう。その気持ちだけで、十分よ」

ペラ

ナミ「……なんで、本読む片手間の返事なのよ」

8 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/25(火) 01:34:34.94 ID:bu8yQhQDO

ロビン「甘えん坊さんにはこれで十分かと思ってね」

ナミ「バレバレってわけ」

ロビン「嘘でも嬉しいわよ?」

ナミ「あたし、冗談は言うけど、嘘は言わないのよ」

ロビン「嘘つきね。人の心はそう簡単に盗めないの」クスクス

ナミ「……もー、少しくらいノリなさいよね」クスクス

ロビン「ごめんなさい」クスクス
ナミ「いいわよ。最初から騙せるなんて思ってないし」
ロビン「あなたの容姿であんな風に迫られたら、たいていの男は落ちるんじゃないのかしら」

ナミ「そんな男がいないからロビンの所に来たの」

ロビン「でも、船長さんには受けてたじゃない?」

ナミ「何言ってるのよ。あいつ、無邪気な顔で笑ってって! ロビン! 覗くなんて悪趣味じゃない?」

ロビン「フフ」

ナミ「そんな艶っぽく笑わないでよ!」

ロビン「今夜はいい暇つぶしができるかしら」ボソ

ナミ「なに?」

ロビン「なんにも。所で、次のターゲットは? 剣士さん?」

ナミ「ゾロわ……あいつたまに未亡人みたいな雰囲気出すからこういうのできないのよね……本気で怒るし」
ロビン「じゃあ、やっぱり私と……」

スッ

ナミ「な、何? 急に手なんか回して」

ロビン「かまって欲しいなら最初からそう言いなさい」ニコ

ナミ「え」

ナミの身体から手が何本も生える。

ロビン「航海士さんにも、たまには甘えさせてあげる」
アー!(くすぐられただけ)




9 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/25(火) 01:53:57.11 ID:bu8yQhQDO

数十分後

ナミ「ひどい目にあったわ」
トボトボ

ナミ「そして、あまり時間も経ってない…うう、買い物したい……服買いたい」

ドン

ナミ「あだ」

ルフィ「あ」

バッ

ナミ「な、ルフィ?!」

ヒュッ。ザブーン!

ナミ「……はああああ!?」
ルフィ「が、ばぼげ、ぼげ」
ナミ「あんた何やってんの?! バカなの?! って、そこの素振りてる鈍感男!」

ゾロ「お? うっせえ、ええあああ?! おあ?! ルフィ! おまえ、いつから泳げるようになった?!」

ナミ「どっから見ても溺れてんのよ! 早く助けて!」
ゾロ「なんだ、居眠りでもしてたのか?バカな船長持つと苦労するなあっと」

トン、ザブーン!




11 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/25(火) 02:42:00.64 ID:bu8yQhQDO

船長室

ナミ「はい、タオル」

ルフィ「サンキュ」

フキフキ

ナミ「あーあ、麦わらもずぶ濡れじゃない。ここに干しとくわよ」

ルフィ「ああ」

ナミ「というか、人の顔見て飛び込むなんて」

ルフィ「身体が」

16 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/26(水) 02:01:12.70 ID:zLaYJa/DO

ルフィ「身体が勝手に動いた」

ナミ「さっき、私と目が合ってから飛び込まなかった?あんた」

ルフィ「知らねぇ」

ナミ「まあ、いいわ。服も全部脱いじゃいなさい。湿ってるのもダメなんでしょ?」

ルフィ「ああ」

パサパサ

ナミ(……こいつ、前より逞しい体付きになったわね……そりゃ、そうか。成長期だし)

ナミ「じゃ、私行くね。風邪引いても恨むんじゃないわよ」

ルフィ「……」コクコク

ナミ「?」

バタン。

ナミ「さって、何だか疲れちゃったなあ……」

ヨホホホ〜

ナミ「……あいつで今日は最後にしましょうか」

タタタ

ナミ「ブルック……今いいかしら?」

ブルック「ヨホ」

ナミ「ありがと…実はね」

ブルック「ヨホホン」

ナミ「一目見たときから、あなたのその白くて慎ましやかな骨に心奪われていたの」

ブルック「ヨ、ヨッホ?!」

ナミ「……あんた、何でさっきからヨホしか言ってないのよ」

ブルック「ヨホー」

カキカキ

ナミ「歌ってたら顎関節症になった? いや、あんた別にすり減るもんないでしょ」

ブルック「ヨホホホホ!」

ナミ「バカ……」

ダダダダ!

サンジ「ナミすぅわあああん!ロビンちゅあああん!」

クルクルクル。スタッ。

サンジ「妖艶な美女達に捧げる愛の媚薬入りオレンジシャーベットができたよーん!」

ナミ「名前にはもうつっこんであげないわよ? あら、やだ、すごくおいしそう」
ガチャ

ロビン「ご相伴に預からせていただけるのかしら?」

サンジ「どうぞどうぞ!」

18 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/26(水) 02:24:06.69 ID:zLaYJa/DO

キョロキョロ

サンジ「大丈夫だな……」

ナミ「何が?」

サンジ「いや、ルフィの奴はこういう時必ず飛んでくるでしょ?」

ナミ「そう言えばそうね」

ロビン「確かに。何か合ったのかしら」

ナミ(まだ海水のダメージが抜けてないの?)

ナミ(もー、サンジ君が言うから気になってきちゃったじゃない。しょうがない、持っていってやるか)

ナミ「私ちょっとルフィの所に」

ロビン「……待って。そう言えば船長さんに試してほしいものがあったの」

ゴソゴソ

ナミ「何それ」

ロビン「最近、疲れが抜けないらしいから。精力のつく漢方よ。お願いできる?」
ナミ「ふーん。わかったわ」
テクテク。

ロビン「……」クスクス



コンコン。ガチャ

ナミ「ルフィ? 入るわよ?」

カツカツ。

ナミ「あら、どこにもいない」

キョロ

ナミ「しかも脱ぎっぱなし。あ、帽子は乾いたかな「」



19 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/26(水) 10:09:37.87 ID:zLaYJa/DO

ナミ「たくっあいつ……どこに……ん?」

ナミ(ベッドに不自然な膨らみが)

テクテク、バサッ!

ルフィ「……こ、こほん」

ナミ「新しい遊び?」

ルフィ「いやちげぇ」

ナミ「私を無視するなんて、もうシャーベットあげないわよ?」

ルフィ「いらねーもん」

ナミ「はあ? あんた、熱でもあるんじゃないの」

ナミがルフィのおでこを触って確かめようとする。

ルフィ「ねぇってば、触んなよ」

ペシッ

ナミ「いたっ」

ルフィ「あ…」

ナミ「ルフィ……あんたしばかれたいわけ?」

ルフィ「……わっかんね」

ナミ(どM発言? じゃないわね、疲れがとれないって話半信半疑だったけどホントなのかも)

ナミ「はー…まあいいわ。これ一つはロビンから、もう一つはサンジ君の」

コト、コト

ルフィ「すまねぇ……あんがと」

サッ、ヒョイ、パク。

ルフィ「!? な、なんだよコレ……おえ……ロビンのやつむちゃくちゃにっげえぞ…」

ゲホゲホ!

ナミ「良薬は口に逃がしって言うし……どれどれ」

ヒョイ、パク

ナミ「んぅ!? こ、これは…ひどい」

ルフィ「も、盛られた……」
ガク

ナミ「何言ってんのよ……あ、ほら、あーんしてシャーベット入れてあげるから」
ルフィ「いいって、自分でできるし」

ナミ「あら、もしかして恥ずかしがってんの? ルフィのくせに」

ルフィ「……ああ、そうだ。すっげぇ恥ずかしくてしょうがねぇ」

20 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/26(水) 10:46:02.22 ID:zLaYJa/DO

ナミ「今さら何言ってんだか。漸く私の美しさにひれ伏す気になった?」ニヤ

ルフィ「いや、知ってる。ナミは綺麗だ。出会ったときから今も」

ナミ「……」

ガシャン!

ルフィ「うわ!?つめて!?」

ナミ「あ、あ、あんた何さらっとサンジ君みたいな台詞吐いてんのよ。おこさまのくせに」

ルフィ「俺に言われるのいやか? すまねぇ」

ナミ「謝ることでもないけど……って、ごめん! ズボンびしょびしょだわっ」

ルフィ「あー、いーよ」

ナミ「拭いておくかなくちゃ」

ポフポフ。フキフキ

ルフィ「いいってば、やめろ」

ルフィがナミの腕を掴む。

ナミ「何よ……今日はやけに突っ掛かるじゃない」

ルフィ「何って……おまえがさっきあんなこと言うから、俺、どうしたらいいのかわっかんねーんだ」

ナミ「あんなこと?」

ルフィ「俺の子どもが欲しいって……」

ナミ(し、しまった…真に受けるお年頃だったなんて)

ナミ「そ、そうは言ったけどね、やっぱりほら、あんたには海賊王になるって夢があるし、ハンコックにもそう言って……」


ルフィ「そうだ。言った。でも、今日ナミに同じことを言われて……わかった」

ナミ「な、なにが?」

ルフィ「ハンコックがだめとか、今はダメだとか…俺、バカだから何も考えてなかった」

ルフィはナミの腕を引き寄せる。

ルフィ「俺、ナミが好きなんだ」

21 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/26(水) 11:12:58.19 ID:zLaYJa/DO

読んでくれている方へ、ありがとうございます。あと、エロくなるんで注意です。では、夜にまた書きにきます

26 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/27(木) 01:01:58.02 ID:1fwHQutDO


ナミ「あー……えっと、ごめん今なんて?」

ルフィ「オレもおまえが好きだ」

ナミ「気のせいってことは?」

ルフィ「ねぇぞ」

ナミ(ま、まずい。目がマジだわ。ど、どうしよ。言うしかないわよね)

ルフィ「なあ、ナミ……」

ナミ「あ、あのさ、ルフィ。それはすごくありがたいんだけど、実はウソなのよ」

ルフィ「ん?」

ナミ「あなたを、異性として好きになったことなんてないのよ」

ルフィ「?」

ナミ「だから、今日のはあんたをからかおうと思ってついた冗談。OK?」

ルフィ「それ……本気で言ってんのか?」

ナミ「……言われて悪い気はしなかったけど、私のはあくまで遊びだったの。わかってくれた?」

ルフィ「なんだ、そっか……」

ナミ「じゃあ、そういうわけで」

ナミはベッドから降りようとした。

ガシッ

ルフィ「何がそういうわけだよ」

ナミ「悪かったと思ってる。なんなら土下座しましょうか?」

ルフィ「……ナミ」

ナミ(もしや、本気で怒ってる? ……う、だって信じると思わなかったんだもん)

ナミ「ルフィ、ごめんなさい。いたずらが過ぎたわ」

ルフィ「……」ポロ、ポロ

ナミ「あ、え? ええ?! あ、あんた何泣いて……」

ルフィ「泣いてねぇもん……」ポタポタ

28 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/27(木) 01:35:58.07 ID:1fwHQutDO

ナミ「や……泣いてるわよ」
ルフィ「これはさっきの海水だ」

ナミ「いやいや、無理あるから」

ルフィ「……見んな」クルッ
ナミ「ど、どうしたのよ、あんた」

ルフィ「わっかんねえよ……ただ、みじめだって思ったら勝手に」

ナミ「……」ズキ

ルフィ「…オレじゃだめなのか? ダメなら、ダメならもうほっといてくれ。こんなガキクセェとこ見せたくない」

ルフィはナミの腕を離した。

ナミ「ルフィ……」

ルフィ「……」

ナミ「あんたが泣いてるの初めて見るかも……しかも、私のせいで」

ルフィ「ナミのせいじゃねぇから。オレは小さい頃から泣き虫だ」

ナミ「……」

ナミはベッドにもう一度腰掛ける。

ナミ「言えた義理じゃないけど、あたしみたいな女のために流す涙がもったいない。そう思うわよ」

ルフィ「どうしてそんな風に言うんだ」

ナミ「あんたはさ、こんなことで心を乱されちゃいけないわけ。だから、早く忘れて」

ルフィ「無理言うな」

ナミ「キスしたら忘れてくれる?」

ルフィ「ナミ、いい加減にしろ……おまえが嫌がることをオレはしたくねぇし、させたくもねぇ」

ナミ「……あんたってホントに甘ちゃんよね」

ルフィ「オレが勝手に勘違いした。それで済む話だ」

ナミ(……なんでそんなにイイコちゃんなのよあんたは。これじゃあ、みじめなのあたしの方じゃん)

29 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/27(木) 02:15:12.93 ID:1fwHQutDO

ルフィ「……そうだ、この話は最初からなかったんだ」

クル。

ルフィ「くぅー、なんか一段落着いたら腹減ってきた」

ナミ「待ってよ……」

ルフィ「今度はもちっとオレにも分かりやすく頼む」ニコ

ナミ「ふざけんな! バカ!」

ルフィ「ええ?!」

ナミ「何一人で綺麗にしめようとしてるわけ?」

ルフィ「ぎ、逆に切れんなよ……」

ナミ「呆れてんの! カッコつけて馬鹿みたい」

ルフィ「そんなんじゃねぇし」

ナミ「あんたがそんなんだから、私あんたに本気になれないのよ?!」

ナミは枕を掴んで、ルフィの顔面に叩きつける。

ルフィ「……ちょ、なんだって?」

ナミ「あんたが、いつまでも、あたしをネコみたいに扱うから! 私はあんたに、構ってほしいとか言えないんだから!」

バシバシ!

ルフィ「意味分かんねぇぞ、おい……?」

ナミ「少しは甘えさせろバカ野郎! あんた、だいたい遅いのよ! 二年前に言っておけ!」

ルフィ「い、いや、あだ! ば、ばたばた、ぐぅえ!? してたし」

ナミ「私の気持ちはすっかり冷めちゃったわよ……」

ピタ

ナミ「今じゃ立派なおばさんよ。なのにあんたはいつまでも眩しいから見てらんない」

ルフィ「そんなことねぇよ。言わなきゃわかんないんだよ。オレが馬鹿なの知ってんだろ!」

35 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 01:07:35.39 ID:xOSK54nDO

ナミ「ええ、あんたはバカで、脳筋だわ。けど、意外と繊細……」

ルフィ「意外は余計だ」

ナミはルフィの瞼についていた水滴をぬぐってやる。

ナミ「どうやったら、また、あんたのこと想えるかしら……ね」

ルフィ「……オレにはわからねえ。ナミがそうしたいならそうすればいい」

ナミ「できるならしてるわよ……」

ルフィ「どういうことだよ?」

ナミ「言わない」

ルフィ「言えよ」

ナミ「なんでもないわ……」

ルフィ「なあ、ナミ。……甘えたければ言ってくれ。オレがダメならダメと言ってくれ。オレは言われなきゃわかんねえ」

ナミ「そんなことじゃない……あんたに真剣になるより、おちゃらけた方が何倍もマシだって思ってるだけ」

ルフィ「それでも、オレはいい」

ナミ「……ホントは冷めたんじゃないの。あんたが死にそうになってる時、一緒にいれない自分が嫌なの。ルフィがお兄さんを助けに行ってる時、私あんたの傍にいられなかった。でも、よく考えたら、いつもそう。大事な場面で隣にいるべきなのは恋人じゃなくて、仲間。あんたはそうじゃないとダメでしょ?」

ルフィ「……」

ナミ「私は、私も……仲間でありたい」

ルフィ「ナミ……」

ナミ「……なに」

ルフィ「お前の言いたいことは、分かるようでやっぱりさっぱり分からん」

ナミ「まあ、期待はしてなかったけど……」

ルフィ「とにかく、お前はオレの仲間でいたい。そうだな?」

ナミ「ええ……」

ルフィ「じゃあ、オレは仲間のナミを愛してやる」

ナミ「だから……」

ルフィ「うるせえ……オレは仲間を大切にしたい! ずっと一緒に冒険したい!一緒に笑って泣いて怒って飯食っていたいんだ! それが、オレの仲間の愛し方だ! それから……」

ナミ「な……なんなの急に」

ルフィ「ずっと隣にいてほしい……」

ナミ「ルフィ……」

ルフィ「そう思ってもいいだろ?」

ナミ「仲間に特別なんてないのよ……」

ルフィ「ああ。ずっと一緒にいるなんてこともできねえよ」

ナミ「だったら」

ルフィ「信じちゃダメなのか」

ナミ「……」

ルフィ「オレは、信じてきた。たったそれだけで、今日まで生きてきた。夢を信じて仲間を信じてたから生きてこれた。だからさ、ナミ」




36 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 01:43:33.31 ID:xOSK54nDO

ルフィはナミを抱き寄せる。ナミはわずかに抵抗した。

ルフィ「だから信じろ。信じ続けろ。ナミの隣にはオレがいて、オレの隣にはナミがいる。それを信じろ」

ルフィはふいにナミに口付けた。

ルフィ「……おまえが信じられくなる時が来ても、オレは信じてやる」

ナミ「っ……あたしの嫌がること、しないんじゃなかったの?」

ルフィ「なんか……して欲しそうに見えた。違ったならわりぃ」

ナミ「……違くない」ボソ

ルフィ「へ?」

ナミ「うっ……いつまで抱きついてんのよ」

ルフィ「イヤ?」

ナミ「……当たってる」

ルフィ「何がだよ?」

ナミ「言わせるなバカ!」

ボカッ

ルフィ「いでぇ!」

ナミ「あんたの下半身のブツが当たってるの!」

ルフィ「あ、これ、さっきからずっとこんなんでさ。どうすりゃいいんだ」

ナミ「あ、あたしに聞かないでよ」

ルフィ「なんつーか痛え」

ナミ(そ、そうよね。こいつも男だった)

ルフィ「身体も熱いし……」
ナミ(で、でもあたししたことないし、どうすれば)

ルフィ「ナミ……おまえ見てるとすっげぇ苦しい」

ナミ「……触ってみていい?

37 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 09:45:31.86 ID:xOSK54nDO

寝落ちごめん


ルフィ「え? いいけど」

サワサワ

ナミ(硬い……でもグニョグニョしてる)ドキドキ

ルフィ「ちょっ、やばいナミ」
ナミ「へ?」

ルフィ「なんか出そうだ」

ナミ「あ」

パッ

ルフィ「……離すなよ」

ナミ「湿ってきたからつい」
ルフィ「直接触ってみるか?」

ナミ「……」コク

ヌギヌギ。パサ

ルフィはベッドで膝立ちになり、腰掛けているナミの顔の前に自分の逸物をあらわにした。

ナミ「……あんたに似合わず凶悪」

ルフィ「触ってほしい」

ナミ「こ、こう?」

ニギニギ

ルフィ「顔上げてくれ」

ナミ「え?」

チュパ

ナミ「……っぁ……んっ」

ギュウ

ルフィ「ちょっと、口開いて……ああ、そんな感じだ……ペロ……レロ……っん」

チュポッ

ナミ「な、んで……っは……っはぁ……無駄にうまいのよ」

ルフィ「キスがそんな気持ち良かったのか?」

ナミ「う……ん」

ルフィ「言っとくけど、オレは初めてだぞ? ナミが感じやすいだけじゃないのか」

ナミ「そんなこと…」

ルフィ「じゃあおまえ、オレのことすっげぇ好きなのな」ニヘ


38 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 21:35:45.07 ID:xOSK54nDO

ナミ「そ、そんなこと……」

ルフィ「オレは好き」ニカッ

ナミ「うぅ……」ドキッ

ルフィ「オレ……ナミのも見たい」

ナミ「……イヤだって言ったら?」

ルフィ「……」ゴソゴソ

ルフィは服を着始める。

ナミ「な、なにしてるの?」

ルフィ「イヤだったら、オレはこの部屋から出ていくだけだから」

ナミ「違う、別にイヤって言いたいわけじゃ」

ルフィ「じゃあ、自分で脱いでくれ。ただし、脱ぎ始めたら、もうオレは止まれそうにないぞ」

ナミ(だ、だってまだ心の準備とか、てか何でこいつにリードされ始めてんのよ私は!)

ナミはTシャツに手を掛けた。豊満な胸が上下に揺れる。

ナミ「わ、私だって止めろって言っても、止めてあげないんだから」ドキドキ、バクバク

バサッ

ルフィ「……すっげぇ綺麗」

ナミ「……ありがと」ドキッ

ルフィ「オレの膝座って」

ナミ「うん……」

ナミはルフィの膝に跨った。ルフィはすかさずナミの胸を揉みしだきながら、吸い付いた。

ルフィ「チュパ……」

ナミ「ッ……ン…手、温かくて気持ちいいかも……アッ」

ルフィ「ッンム……チュル……プハッ……うめぇ」

ナミ「は、はぃっ? んぅ!? い、今噛んだでしょ! ひぁ?!」

ルフィ「痛かったか?」ペロペロ

ナミ「ペロペロすなっ……っあぅ…」


39 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 22:30:44.20 ID:xOSK54nDO

ルフィ「……チュパッ……ナミ……下も脱がすぞ」

ナミ「自分で脱げるから」ヨロ

ルフィ「おっと、どうしたんだ?」

ナミ「ルフィが胸ばっかりいじるから……もぅ」

ルフィ「良かった?」

ナミ「そういうことにしとく……」

ルフィ「へへ……」

ナミ「何よ、そのゆるんだ口?」

ルフィ「なんか嬉しいんだ」ニヘッ

ナミ(こいつやっぱり……可愛い……は! じゃないじゃない!)

ナミ「わ、私がその凶悪なの入れて上げるから。あんたはじっとしてていいわよ」ドキドキ

ルフィ「そっか、頼む」

ギシッ。クチッ。

ナミ(なんで私)

クチュ。

ナミ(こんなに興奮してんの……)

ギチッ。グググ。

ナミ「つぅ……!」

ルフィ「だ、大丈夫か?」

サワッ。ヌチュ。

ルフィ「……グチュグチュだ」

ナミ「いぅ、な、ばかっ……ッア」

ヂュホ。

ナミ(分かってるわよ、そんなこと。やっぱり大好きなんだもん。愛してるんだもん)

ルフィ「全部入っちまったな」

ナミ「熱くて、ドクドクいってるね」

ルフィ「動くぞ。きつい……痛かったら言え」

チュ。

ナミ「ッンム……ルフィ……」

ズン! ズン!

ナミ「ヒギッ!」

40 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 23:21:41.93 ID:xOSK54nDO

グジュ! ヂュグ!

ナミ「……ヒッ……ィッ…ハアッ」

ルフィ「ヤッ…ベ……止まんない」

モニュ、ムニュ

グプ、グププ

ルフィ「ッハァ…ッナミ、ベッド上がれ」

チュルン

ナミ「あ……」

ギシッ、ギシィッ

ナミ「や、早くっ、入れてッ」

ルフィ「……ッその顔、卑怯だぞ、ナミィッ」ゾクゾク

ヌル、グリュ。

ジュププ。

パン! パン!

ナミ「ル、フィッ……ルフィッ……激しぃッ…ア…過ぎるよぉッ……」

ルフィ「ハァ……オレ……おまえの中で……ぅッ……アッ……出しちまいそうだ」

ナミ「……いいよ」

ビグン!

ズブ、ズブ!

ナミ「ヒグッ、や、なんか大きくっ」

ルフィ「ナミがいやらしいせいだかんなっ……はっ」

ナミ「そんなっ…んぉっ……こと」カア

ルフィ「ハァ! ……ハア!」

パン!パン!ジュプ!ジュプ!ジュプ!

ナミ「ヒァ……! ……ッア、ッア、ッア……ゃ、ダ、メ……ァ」
ルフィ「ナミ……一緒に!」

グチュ! グチ!

ナミ「ぅん……でもっ……その前にぃっ……言わせてくれるっ……?」

ルフィ「ああ! ……なんだっ?」

ナミ「好き!」

41 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 23:33:13.34 ID:xOSK54nDO

ルフィ「知ってた!」ニカッ

パアン!

ルフィ「出すぞ、ナミ!」

ナミ「うン……ア!」

ルフィ「ン!」ドクドク

ナミ「アーーー!」






数分後


ルフィ「あのさ」

ナミ「なによ」

ルフィ「からかってんじゃないんだよな?」

ナミ「な、なんで、泣きそうな顔してるのよ」

ルフィ「だってよ、だってよ……幸せ過ぎて夢だったら」

ナミ「……信じたのよ」

ルフィ「ナミ……」

ナミ「それだけ……よ!」

チュ!




おわり

42 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/12/28(金) 23:36:00.33 ID:xOSK54nDO

短いものだったけど、読んでくれた方ありがとう。ワンピースはキチ気味のssばっかなので普通のが読みたかったんだ。誰か書かないかな……。



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