キョン「全員……彼氏持ち……か……」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:ガトー「かがみなどには…!!」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:15:34.34 ID:8GmyI0W40

キョン「んなワケないない。ありえねーよ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:17:32.71 ID:8GmyI0W40

キョン「全く、東スポみてーな情報に踊らされるとこだったぜ」

キョン「……」

キョン「軽く確認してみるか……軽く」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:19:32.52 ID:8GmyI0W40

キョン「まずは長門かなー」

キョン「……」

キョン「やめよう……最初に長門は怖すぎる……いや信じてるけど……」

キョン「……朝比奈さん辺りからいくか」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:30:54.32 ID:8GmyI0W40

キョン「あ、いたいた……っと鶴屋さんも一緒か」

鶴屋「あれ?キョン君どうしたっさ」

みくる「珍しいですねぇ。キョン君から来てくれるなんて」

キョン(この天使達が人のモノになってしまっている……)

キョン「いや大丈夫だ。大丈夫!」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:34:00.67 ID:8GmyI0W40

みくる「なにが大丈夫なんですかぁ?」

キョン「え、いやその……」

鶴屋「んー?ホレホレ言っちゃいなよー。キリキリ吐くっさ!」

キョン「その……えっと……実は、ですね……」

みくる「?はい、なんですかぁ?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:36:43.60 ID:8GmyI0W40

キョン「いやその……朝比奈さんに彼氏が出来たなんて根も葉もない噂が流れてるみたいで……」

みくる「えっ」くるっ

鶴屋「ち、違うって!私誰にも話してないっさ!」

キョン「え」

みくる「あ……」

鶴屋「……あちゃー」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:40:46.09 ID:8GmyI0W40

キョン「……いるんですか?彼氏……」

みくる「あ、うー……そのぉ……」

鶴屋「ご、ごめんよみくる……」

みくる「い、いえ、いいです。元々は私が先だったし……」

キョン「……」

みくる「そのぉ……ごめんなさい。黙っていて……。いつか話そうと思ってたんですけど……」

キョン「……」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:46:34.77 ID:8GmyI0W40

キョン「相手……って……聞いても……」

みくる「えっと……わ、私の……『職場』の、上司で……」

キョン「……」

みくる「ずっと、支えてくれてて……私、ドジだから……。それでも優しくて……。で、でも恋人っていうか、なんていうか、そう言っていいのか微妙っていうか……」

キョン「えっ」

みくる「……結婚、しようって。言ってくれてて……。だから……婚約者さんかなぁ。えへへ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:49:44.21 ID:8GmyI0W40

鶴屋「いやーまたノロケられちゃったねー」

みくる「も、もぉーからかわないで下さいよぉ」

キョン「……」

鶴屋「いやいやごめんよっ!みくるがあんまり幸せそうだからついねっ」

みくる「……鶴屋さんだって似たようなものなのにぃ」

キョン「……は?」

みくる「……はひゃ!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 20:53:26.42 ID:8GmyI0W40

キョン「え、今の、どういう……」

みくる「ご、ごめんなさい!忘れて下さい!」

鶴屋「……あーいやいや。これでさっきのオアイコってことで。ま、キョン君ならいいさね」

みくる「ごめんなさぁい……」

鶴屋「気にしない気にしない!」

キョン「鶴屋さん……も?」

鶴屋「ん?んー……。まぁ、ねっ」ニコッ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:02:31.81 ID:8GmyI0W40

キョン「へ、へぇ……」

鶴屋「私の場合、いわゆる許婚ってやつなんだけどね。親同士が決めた」

キョン「な、そんなの……!」

鶴屋「おっと、勘違いしてもらっちゃ困るな。私の方はむしろノリノリっさ。……素敵な人でね。昔からの憧れ……かな」

キョン「……」

鶴屋「ただねー、向こうはやっぱり大人だから……。許婚なんて今更古いって、君は本当に自分の好きになった人と結ばれるべきだ、とか言ってるし……。まだまだ子供扱いさ」

みくる「鶴屋さん……」

鶴屋「でも好きだから!その人に振り向いてもらえるように頑張るのさっ!いつかきっと、女として見てもらえるようになってみせるよっ!」

キョン「……」

鶴屋「この話はキョン君とみくるにしか話してないんだから、ナイショだよ?」

みくる「はい!」

キョン「……はい」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:06:23.14 ID:8GmyI0W40

キョン「……」トボトボ

キョン「二人とも、キラキラしてたな……」

キョン「すげぇ……幸せそうに……」

キョン「……クソッ」

キョン「……」

キョン「……部室にでも顔出すかな。今日はもう、朝比奈さんも来ないみたいだし」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:15:25.25 ID:8GmyI0W40

キョン「おーす」

古泉「こんにちは」

キョン「……なんだ古泉だけか。ハルヒと長門は?」

古泉「涼宮さんならどうやら何か名案を思いついたらしく飛び出していってしまいました。長門さんはコンピ研の方に」

キョン「激しく嫌な予感がするな……。しかしハルヒはいいとして長門がコンピ研にか」

古泉「ええ。以前の彼女からでは考えられない変化ですよね。これも彼方の影響、でしょうか」

キョン「よせよ。俺はなにもしちゃいない。しかし……上手くやれてんのかなあいつ」

古泉「ええ。皆さんとても親切にしてくれているみたいで……有難いことです」

キョン「ふーん……」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:21:40.75 ID:8GmyI0W40

古泉「……どうかしました?」

キョン「……なにが?」

古泉「顔色が、優れないようでしたので……」

キョン「……別に。なんでもねーよ」

古泉「そうですか……ならいいのですが……」

キョン「……」

古泉「あ、そういえば長門さんと言えば」

キョン「ん?」

古泉「この間の祝日、彼女と遊びに行ったんですか?彼女にしては珍しくアミューズメント施設のストラップなんか付けていて……。ふふっ、よほど嬉しかったのでしょうね」

キョン「……え?」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:29:42.15 ID:8GmyI0W40

古泉「最近の彼女は男女というものへの理解が深まってきている節がありますし……。まぁ、僕の立場からしたら複雑なのですが、友人としては……彼方の意思を尊重しますし、祝福……」

キョン「俺は……そんなとこ行ってないぞ……」

古泉「え……」

キョン「……」

古泉「そう、ですか。いやお恥ずかしい。勝手な勘違いで話してしまって……。最近の彼女は以前より社交的ですしね。友人同士で行ったのかもしれません」

キョン「ああ……」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:33:20.88 ID:8GmyI0W40

キョン(長門も……?いやまさか……)

キョン(あいつはそんなの興味ないだろ……)

キョン(あいつは……無口で、無愛想で、俺達以外とはまともなコミュニケーションだって……)

キョン(……)

キョン(……長門……)

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:39:05.66 ID:8GmyI0W40

キョン(結局、ハルヒも長門も帰ってこなかったな)

キョン「……ん?あれは……」



長門「……それじゃ、ここで……」

コンピ研部長「あ、ああ……うん、そうだね……」

長門「……」

部長「……」

長門「……」

部長「……また、明日……」

長門「……うん。また、明日……」

長門「……」ふりふり

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:43:57.65 ID:8GmyI0W40

キョン「……」

長門「……そんなところで何をしてるの?」

キョン「……気付いて、たのか」

長門「……」コクッ

キョン「なんだ……その……あの部長さんと、あれだ。仲、いいのか?」

長門「……彼は、とても親切」

キョン「そ、っか。うん、仲のいい、友達ってやつか。よかったな長門」

長門「……」コクリ

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:48:13.51 ID:8GmyI0W40

長門「でも……」

キョン「……」

長門「ただの友人という表現では、正確ではない」

キョン「……どういう」

長門「私という個体は、彼に特別な好意を持っているらしい」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/06/28(木) 21:56:02.43 ID:8GmyI0W40

長門「彼といると……心拍数が上昇する。彼といると……時間の経過がおかしく感じる。それが、不快ではない」

キョン「……」

長門「これは、感情だと考察する。私という個体は、彼という存在に特別な意味を見出している」

キョン「そう、か」



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「……ゆっりゆら、らっらっら」