キョン「あ、捨てハルヒだ。おーよしよし」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:吹雪「司令官、中はダメって言ったじゃないですか……」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 00:24:11.43 ID:f1fxX5za0


ハルヒ「……」プルプル

キョン「いい子だなー」ナデナデ

捨てハルヒ「みー」ホンワカ

古泉「一体何が起こってるんです?」

みくる「ふ、ふえぇ……ちっちゃい涼宮さんです……」

長門「限りなく小範囲での世界改変が行われている」

古泉「つまり、涼宮さんの能力の影響だと?」

長門「そういうことになる」

キョン「おーいい子だ」ギュウ

捨てハルヒ「みー!みー!」キャッキャッ

ハルヒ「なんなのよ……なんなのよこれは……」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 00:31:49.64 ID:f1fxX5za0

捨てハルヒ「んー……」スースー

みくる「ふふっ、キョンくんの頭の上で寝ちゃってます」

キョン「そっとしといてやりましょう。すごく気持ち良さそうですし」

みくる「ええ」ニコッ

ハルヒ「な、なんなのよ……なによこれ……」プルプル

キョン「ん、どうかしたか? ハルヒ」

ハルヒ「どうかしたかじゃないでしょ……あんたの頭の上のそれはなんなのよ!?」

キョン「何って、捨てハルヒだが」

ハルヒ「はぁぁ!? 何よそれ!!私は捨てられてなんかないわよ!!」

キョン「お前はな。だがこのハルヒは捨てられてたんだよ」

古泉「いつ出会ったので?」

キョン「ああ、登校の途中でな。ダンボールに捨てられてた。一度は見逃そうかと思ったんだが、なんだか放っておけなくてな」

長門「今日は雨。賢明な判断」
キョン「ああ、サンキュー」

ハルヒ「いやいやいやいや」
キョン「なんだようるさいぞ。捨てハルヒが起きちまうだろうが」
捨てハルヒ「ん……」モゾモゾ

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 00:37:01.86 ID:f1fxX5za0

ハルヒ「なんで皆そんな冷静なわけ?」

古泉「あ、いえ……」

みくる「その……かわいいので」

長門「害は無さそうだから」

ハルヒ「た、確かにそうだけど」

キョン「あーなんだこいつ、あったかいぞ」スリスリ

捨てハルヒ「みー!」スリスリ

ハルヒ「くっ……!!」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 00:38:43.04 ID:f1fxX5za0

ハルヒ「キョン! それこっちに寄こしなさい!」

キョン「却下だ。お前に渡すと何をされるか分からんからな」

ハルヒ「何もしないわよ!!」

キョン「どうだか。なー? ハルヒより俺の膝の上の方がいいよなー?」

捨てハルヒ「みー!みー!」ニコニコ

キョン「ほらな?」

ハルヒ「ぐぬぬ……!!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 00:41:22.67 ID:f1fxX5za0

ハルヒ「古泉くん!!」

古泉「は、はい」

ハルヒ「キョンからあの子を奪ってちょうだい!!」

古泉「い、いえ……それは……小さい子ですし怪我をさせてしまうと」

ハルヒ「くぅ〜! みくるちゃん!」

みくる「は、はいぃ!」

ハルヒ「そのおっぱいで挟めばきっとその子の興味はキョンなんかよりみくるちゃんに向くはずよ!」

みくる「ええぇ!? だ、ダメですよぉ! その、恥ずかしいです……」

ハルヒ「もう! じゃあ有希のむn……なんでもないわ」

長門「……」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 00:48:11.16 ID:f1fxX5za0

キョン「とにかくこの捨てハルヒは渡さんからな!! 誰がなんと言おうとだ!!」

長門「捨てハルヒでは長い。名前をつけるべき」

ハルヒ「ちょっと有希!!何協力してんのよ!!」

古泉(根に持ってますね……)

キョン「お、確かに長門の言う通りだな。名前か……そうだな」

長門「ハルにゃん、ハルハル、ハルちゃん、ハルビン、ハル」

キョン「こいつは可愛いからな。可愛い名前が似合うだろう」

ハルヒ「なっ、か、かわいい……」カァァ

みくる「落ち着いて下さい、キョンくんが言ってるのは小さい涼宮さんの方ですよ」

ハルヒ「い、言われなくても分かってるわよ!! うるさいわね!」

みくる「ふ、ふえぇ〜……」ニヤリ

古泉「……」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 00:55:24.93 ID:f1fxX5za0

キョン「よし、ハルちゃんにしよう。ハルにゃんも良いと思ったが、そっちのでかいのと被る場合もあるしな」

ハルヒ「……」プルプル

長門「私も触りたい」

キョン「お、そうか。ハルちゃんもきっと喜ぶぞ」

みくる「わ、私もいいですかぁ?」

キョン「どうぞどうぞ」

捨てハルヒ「みー、みー」

みくる「うふふふふ」ニコニコ

ハルヒ「古泉くんは触らないの……」

古泉「え、ええ……なんだか僕まで行くと地球が無くなりそうなので……」

ハルヒ「そう……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 01:01:25.08 ID:f1fxX5za0

キョン「ハルー、ハルちゃーん!こっちにおいでー」

捨てハルヒ「みー!」トテトテ

キョン「ははっ!よくできました!」ギュウ

捨てハルヒ「みー!みー!」キャッキャッ

ハルヒ「なんだか無性にイラつくわ……なによ……なんなのよ」

キョン「可愛いなぁお前は」ナデナデ

捨てハルヒ「んー……」ゴロゴロ

みくる「ふふっ、撫でられたら寝ちゃいそうですね」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 01:06:05.74 ID:f1fxX5za0

捨てハルヒ「みっ!」モジモジ

キョン「ん?どうしたハルちゃん」

捨てハルヒ「みー……」プルプル

キョン「こ、これはまさか……」

長門「トイレ」

ハルヒ「な、なんですってぇ!?」

キョン「そうか、生き物だもんな。当たり前か……。じゃあ、ちょっと行ってくる」

ハルヒ「ちょ、ちょちょちょちょっと待ちなさいバカキョン!!」

キョン「ん?なんだよ」

ハルヒ「そ、それは中はどうなってんのよ!! その服の下は!!」

キョン「さあ、脱がせてみないと分からないな」

ハルヒ「脱がすな!! この変態!!エロキョン!!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 01:12:57.92 ID:f1fxX5za0


キョン「はぁ!?何を言ってやがる!!」

ハルヒ「こっちのセリフよ!! それ、どうみたってその服の下は……」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「あ、あたしの……こ、このバカ!!アホ!!何言わせんのよ!!」

キョン「お前が勝手に言ってるだけだろうが。大体な、俺はこんな小さな生き物に欲情するような人間ではない!
    犯罪を通り越して異常性癖者だろうが!!」

ハルヒ「い、異常……で、でも!!」

古泉「これはさすがに涼宮さんがお気の毒では……」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 01:20:24.08 ID:f1fxX5za0

キョン「ちっ、なんなんだよあいつは……結局トイレに俺のハルを連れて行きやがった……」

古泉「今の内に状況の整理を行いましょうか」

キョン「しつけはまずトイレからだって言うだろうが……大事なコミュニケーションなんだぞくそっ」

古泉「長門さん、涼宮さんの改変だということは分かりましたが、
   これは彼に構われたいという願望の現れと捉えてもよろしいのでしょうか?」

長門「間違いではない。しかしわざわざあのような姿の小さな涼宮ハルヒが出現した理由は、彼女の羞恥心による部分が大きい」

古泉「なるほど。直接構われると恥ずかしいと……なんというか、素直なお方ではありませんね」

長門「そう……。間接的に彼に構われることによって心の充足を得ようとした。が、逆効果」

古泉「やはりそうですか……」

キョン「まだかよくそっ」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 01:29:43.80 ID:f1fxX5za0

古泉「あの、少しは事態の深刻さを把握していただけると助かるのですが……」

キョン「どこが深刻なんだ? かわいいだろうが」

古泉「いえ、あのですね。このままだと確実にハルちゃんは消えてしまいますよ」

キョン「なにっ!? 何故だ!!お前!!俺のハルちゃんに何をするつもりだ!!」

古泉「い、いえ!僕は何もしませんが、先程も話していた通り、涼宮さんはあなたとのコミュニケーションツールのような感覚でハルちゃんを生み出したのです」

キョン「さっぱりだ。簡単に言ってくれ。何故消えるんだ?」

古泉「現状あなたは本体である涼宮さんを二の次にしてハルちゃんばかりを構っていますよね?
   このままだと気づきますよ。『あ、ハルちゃんがあたしとキョンの関係をさらに遠ざけている』とね」

キョン「つまりハルちゃんが邪魔だと……?」

古泉「そうなってしまいます。このままだとね」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 01:32:46.68 ID:f1fxX5za0

キョン「そんなことを言われてもどうすりゃいいってんだ」

古泉「簡単な話です。本体の涼宮さんも構えばいいのですよ」

キョン「はぁぁ!?」

古泉「ちょっと抱きしめてみたり、頭を撫でてみたり、その程度でいいのです」

キョン「なっ……!!」

古泉「ハルちゃんが消えてしまいますよ?」

キョン「んぐぐ……ぐぬぬ……んがあああああ!!」

キョン「……わかった。わかったよ」

古泉「助かります」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/30(金) 01:39:09.56 ID:f1fxX5za0

長門「……このままだとハルちゃんがこの世界に残り続けてしまう可能性も否めない」

古泉「……僕の機関は最悪の場合それを良しとしています。周りへの影響も、涼宮さんを見る限り問題なさそうですし」

長門「……思念体も害は無いと判断している。しかし、改変はできる限り修正するべき」

古泉「そうですね……」

長門「打つ手が無くなった場合は、私が」

古泉「……分かりました」

ハルヒ「はぁ……暴れて大変だったわよ」ガチャ

みくる「手こずっちゃいました……」

捨てハルヒ「みー!みー!」ジタバタ



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