キョン「古泉は完璧すぎる」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:03:23.22 ID:huB1zOx20

このSSは、数日前立てたものの立て直し
ホントは全部書き溜めてからやるつもりだったけど
…勢いがつかなくて、最後まで書けなかったから
途中から即興でやる

それでもいい人は付き合ってくれ

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:05:20.76 ID:huB1zOx20

取り敢えず、最初から投下

文芸部室

コンコン

古泉『開いていますよ』

ガチャ

キョン「お前だけか……って、何してんだ?」

古泉「今まで我々がここに持ち込んだ物の整理ですよ。結構増えて来たのでね」

古泉「普段は朝比奈さんがやってくれているようですが…いつも彼女に任せておくのは気が引けますし」

古泉「それに、彼女では手の届かないところが多々ありますから。暇を持て余すよりはいいと思いまして」

キョン「殊勝なこった。おら、残りは何処だ?手伝うぞ」

古泉「ありがとうございます。ですが、あと少しですので…」

キョン「こういうのは断った方が気まずくなるんだよ。…あそこに積んであるのがそうか?結構残ってんじゃねえか」

古泉「これでも半分以下に減ったんですよ?」

キョン「…一体どこにしまわれてたんだよ、この量…」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:10:14.45 ID:huB1zOx20

片付け中…

キョン「ん?これは何処にしまえば…」

古泉「ああ、それはその棚の上にお願いします」

キョン「これか?…よっと」グイ

キョン「………」

古泉「どうしたのですか?」

キョン「…届かん」

古泉「じゃあ、貴方はこちらをそこの棚に入れてください。こちらは僕が乗せておきます」ヒョイ

キョン「あ、ああ…」スッ

古泉「…よっと」ポスン

キョン「…」

古泉「…?どうかなされましたか?」

キョン「…いや、お前、結構背が高いんだって思ってな」

古泉「そうでしょうか?自分では平均近くではないかと思っていたのですが」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:14:50.67 ID:huB1zOx20

キョン「…それは俺がチビだって言いたいのか、おい…で?お前は身長なんぼなんだ?」ヒョイ

古泉「最近は計測してませんから何とも…転校してくる前の学校では一応178cmでしたか…」ガタガタ

キョン「お前…高1で178はでかい方だろうが…第一、日本人の平均身長は172前後だぞ?」ポス

古泉「貴方はいくつなんです?」ガタン

キョン「俺か?確か…少し伸びてたな…173くらいだったような」

古泉「ならば、貴方も大きい方に入るじゃないですか」ゴト

キョン「…お前に言われても嫌味にしか聞こえんぞ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:20:19.88 ID:huB1zOx20

キョン「まあいい、他に気になったのは…さっき荷物上げるのを変わってもらった時。あの荷物、重すぎるとまではいかないが結構な重量があったぞ?」

キョン「それを難なく持ち上げてたよな、お前……機関は軍事訓練でもしてんのか?」グイ

古泉「まさか。確かに、体型維持程度の運動はしていますが、そのような特殊訓練は受けていませんよ」コト

古泉「神人を倒すのには筋力は関係ないですし」

キョン「…体型維持のトレーニングの内容が気になるが、まあ、そこは流しておこう」ボス

古泉「…まだ何かおありで?」ヒョイ

キョン「…というか、まだ始まったばかりだ。…頭脳明晰、ルックスは悪く見積もっても上の中。それにさりげない気遣いに柔らかな物腰…」

キョン「正直、お前の長点を挙げだしたらきりがない」

古泉「あははっ……いつも気味悪がられている貴方に褒められるとは、これは明日は雪でも降るのではないでしょうか?」

古泉「褒められて悪い気はしませんがね」サッサッ

キョン「茶化すなよ。俺は結構真剣何だぜ?」

古泉「…要するに、何が言いたいんです?」

キョン「…きっぱりと言わせてもらうがな」

キョン「古泉は完璧すぎる」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:26:31.36 ID:huB1zOx20

古泉「…何を仰るかと思えば、そんな事でしたか」

古泉「完璧だとは大げさですね。貴方にどう映っているかは分かりませんが、僕は完璧なんかじゃありません」

古泉「ほら、僕はいつも貴方にボードゲームで負けているでしょう?その時点で完璧ではないですし…」

古泉「それに、貴方のような機転の良さ…他者への思いやり…この僕にはありませんよ」

古泉「第一、この容姿や性格が嘘偽りの物である可能性もあるでしょう?全ては涼宮さんの願望に合わせて作られた紛い物と言ってしまえば…」

キョン「確かにルックスの問題は別にせよ、お前の性格が演技だと考えることもできる。だけどな」

キョン「こんなに長い間一緒に居たんだ…少しくらいぼろが出てもいいと思うんだが?」

古泉「涼宮さんは一人で世界規模の改変を行ってしまう人物です。そんな人物のところに三文役者を送ると思いますか?」

キョン「まあ、そこんとこはよくは知らん。機関がどんな教育をしているかなんて考えたくもない」

古泉「どんなことをしているのか、と言われても機密事項なので言えないのですがね」

キョン「そこで俺が疑問に思った点が一つある」

キョン「古泉、お前は何歳なんだ?」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:30:29.76 ID:huB1zOx20

古泉「……はい?」

キョン「だから、お前は本当のところは何歳なんだって聞いてんだよ」

古泉「そんなの考えるまでもないでしょう?16歳ですよ。僕は早生まれではないのでね」

キョン「…口ではそう言ってるが俺は信じられん。お前みたいな人の接し方……」

キョン「例え演技であったとしても数年で身につくようなもんじゃねえ」

キョン「あとお前の顔……今まで言わなかったが、中学出たばっかの野郎の顔だちじゃねえだろ」

古泉「…僕が俗にいう『老け顔』であることは認めますよ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:37:12.71 ID:huB1zOx20

キョン「……ま、此処まで疑ってもどうせ真実を確かめる術は無いんだよな」

キョン「俺が言っていることが真実だとしても、古泉がちょっと変わった高校生だったとしても、どちらにせよ機関が工作してるだろうからな」

古泉「はぁ……そこまで分かっているのなら、何故このようなことを?」

キョン「ん…こうやって揺さぶれば少しは襤褸を出してくれるかと思ったんだが……ま、お前が何かを隠しているっていう前提があっての話だが」

古泉「貴方は僕を一体なんだと思ってるんですか…」

キョン「不思議な転校生」

古泉「…」

キョン「そんな顔すんなよ。俺は団長様に『あたしたちが来るまでしっかり活動してなさい』って言われたんだ」

キョン「『不思議には食らいつく』っていうSOS団としての職務を全うしただけだよ」

古泉「要するに…暇つぶし、と言う訳ですね?」

キョン「そういうこった…そろそろ、ハルヒたちも来る頃合いだろう」

バーン!!

キョン「ほらな?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:44:26.15 ID:huB1zOx20

ハルヒ「みんな!集まってる?!…って何よ、古泉くんとキョンだけ?有希たちは?」

キョン「朝比奈さんは掃除当番、長門はコンピ研に定期報告があるらしい。今度新しいOSを出すって言ってたな…」

ハルヒ「なによ…団活が最優先事項でしょ?!弛んでるんじゃないかしら…」

キョン「自分の事を棚に上げるな。お前だって遅れて来たじゃねえか」

ハルヒ「あたしのはれっきとしたSOS団の為のだからいいのよ」

キョン「…そうかい。もう何も言わんよ」

古泉「しかし、その程度の用事ならもうそろそろ2人とも部室に顔を出してくるでしょう」

ハルヒ「ならいいんだけど」

ガチャ

みくる「すみませ〜ん。遅れました…」

長門「……」

ハルヒ「遅いわよ!二人とも!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:46:41.01 ID:huB1zOx20

おっと、一つ言い忘れた

オチは決まってるから安価は無いよ…多分

ちなみに、時期は消失後の雪山前…位と想定

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 22:53:34.62 ID:huB1zOx20

ハルヒ「全く…二人とも少し弛んできたようね…これは由々しき事態だわ…更生のために罰が必要かしら…?」

みくる「ぴぃ?!涼宮しゃん…な、なんで私を睨んでくるんですか?!」

ハルヒ「…まずはみくるちゃんからにしましょうか」ワキワキ

みくる「ひいいいいい!!」

ハルヒ「ほらぁー!観念なさーい!!」ガバァ!!

キョン「…古泉」

古泉「…了解しました」

バタン

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:00:50.68 ID:huB1zOx20

古泉「…メンバーがそろったとたん、賑やかになりましたねぇ」ニコニコ

キョン「…楽しそうだな?」

古泉「それはもう。まさに青春を謳歌している…といった感じです」

キョン「年よりくさいんだよお前は…一々」

古泉「貴方が言いますかね、それを」

キョン「…お前ってさ」

古泉「?」

キョン「…その楽しいって感情も……作り物なのか?」

古泉「……」

キョン「さっき見せた笑顔も……ハルヒが望んだからで、お前の意思はそこに存在してないのかよ?」

古泉「……」

キョン「…すまん、変なこと聞いたな。」

キョン「……忘れてくれ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:07:05.59 ID:huB1zOx20

古泉「……やはり、都合が良すぎですよね、こんなの」

キョン「…古泉?」

古泉「貴方が言いたいことも分かりますよ。さっき言ったばかりですからね。今、此処にいる僕は演技をしているに過ぎないかもしれないと」

古泉「普段は仮面を被っているのに、この感情だけは嘘ではないなんて……漫画の臭い科白みたいですよね…」

キョン「……すまん、古泉。」

古泉「謝らないでください。僕の不徳の致すところですから…ただ、これだけは信じてもらえますか?」

キョン「…なんだ?」

古泉「…僕がこうして、SOS団に参加して楽しいと感じているこの感情は」

古泉「誰のものでもない、ただ古泉一樹としての感情だということを」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:13:44.15 ID:huB1zOx20

キョン「…ああ、もちろんだ」

古泉「ありがとうございます」

みくる『グスッ……どうぞぉ…』

古泉「どうやら終わったようですね。……行きましょうか」

キョン「おう…なあ、古泉?」

古泉「……なんでしょう?」

キョン「…もし、全ての問題が解決して、ほとぼりが冷めたら…その時には…」

キョン「……何もかも、包み隠さず話してくれるって、約束してくれるか?」

古泉「…」

キョン「…疑ってるわけじゃない。…変な風に聞こえるかも知れんがな…もっと、お前の事が知りたくなったんだよ」

キョン「…都合のいいこと言ってるのは、分かってる。だけど今のままじゃ、やっぱり機関の影をぬぐえないから、だから…」

古泉「!!…んっふ。分かりました、約束しましょう」

古泉「全てが終わって、僕が普通の自分になった暁には」

古泉「真っ先に、貴方に話しましょう……嘘偽りのない、ありのままの僕を、ね」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:20:00.07 ID:huB1zOx20

数か月後・驚愕事件後の日曜日

prrrrrrr prrrrrrrr

キョン「…ぁい?」

ハルヒ『おはよっ!キョン!その様子だとまだ寝てたみたいね!』

キョン「うっ…ボリューム落とせ…耳がいかれる…というか、休日位寝ててもいいだろうが」

ハルヒ『なーに親父臭いこと言ってんのよ。今日は午後から不思議探索するから12時に何時もの喫茶店に集合しなさい!』

ハルヒ『結果次第では夜まで延長とかもあるから、親にちゃんと言っときなさいよ?意見があれば探索後に聞くから!』

ハルヒ『それじゃあね!お〜ば〜☆』ガチャ

つー、つー…

キョン「…相変わらず姦しい奴だ……どっこいせ…」

キョン妹「キョンくーん。お出かけ〜?」

キョン「ああ、昼からな…母さんたちに夜遅くなるかもって伝えといてくれ」

キョン妹「うん!りょーかい!!」

ここまでが前回だったかな?
次から未投下分

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:27:29.14 ID:huB1zOx20

昼・いつもの喫茶店

ハルヒ「遅いわよ」

キョン「…また俺が最後か」

ハルヒ「残念だったわね。後5分早ければ古泉くんより早かったのに」

キョン「…」チラッ

古泉「…」ニコッ

ハルヒ「と、いう訳で…奢りも決定したし、何か飲みながら今日の予定について話し合いましょうか」

キョン(どうせお前の独壇場だろうが)

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ハルヒ「…以上!!」

キョン「…つまり、これからは『市内探索組』と『市外探索組』に分けて行動すると?」

古泉「そうすることで不思議を発見できる可能性が上がると…素晴らしいアイディアですね」

ハルヒ「その通りよ、古泉くん!皆はどうかしら?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:31:57.86 ID:huB1zOx20

キョン「市外に行くのは構わんが…電車賃はどうすんだ?第一、市外ってどこだよ?」

ハルヒ「電車賃はもちろん各自持ち。市外ならどこでもいいわ。絞っちゃったら市外に展開する意味がないじゃない!!」

キョン「…それは言えてるか」

ハルヒ「うん!じゃ、そういうことだから早速組み分けしましょ!赤いのが市内、青いのが市外組だから」スッ

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電車内

キョン「…まさか野郎二人でお出かけと相成るとはな」

古泉「いいじゃないですか。少なくとも僕は貴方とこうして出かけられることに喜びを感じています」ズイ

キョン「顔近いぞ…息がかかってんだよ」

古泉「これは失礼しました……しかし、実際問題…貴方も満更では無いように見えますが?」スッ

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:36:39.62 ID:huB1zOx20

キョン「そうだな。お前と差しで話す機会はなかなかないからな…丁度いいかもしれん」

古泉「……やはり、あの時の事が気にかかっているのですか?」

キョン「…まだ、ほとぼりはさめていないのか?」

古泉「ええ…敵対勢力がその勢いを失ってきてはいますが…まだ解決と言う訳にはいきませんね」

キョン「…」

古泉「ですが、事態は収束に向かっています。この分であれば、予ての約束を果たせる日もそう遠くないかと」

キョン「…古泉」

古泉「はい?」

キョン「それ、死亡フラグだぞ?」

古泉「…不吉なこと言わないでください」

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31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:41:48.13 ID:huB1zOx20

市外・街道

キョン「にしても、だ。なんでハルヒは急に市外まで探索範囲を広げるなんて言い出したんだろうな?」

古泉「神の気まぐれ…と言えば一言で済みそうなものですが」

キョン「あんな事件があった後だ。……杞憂であればいいんだけどな」

古泉「…」

キョン「…なあ?あれからどうなってるかくらいは話してくれてもいいんじゃないか?」

キョン「俺だって当事者だ。知る権利はあるはずだぞ」

古泉「…そうですね。それくらいならお話しできると思います」

古泉「立ち話もなんですので、どこか適当なところに入りましょうか」

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34 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2012/03/26(月) 23:47:26.42 ID:huB1zOx20

個室のある喫茶店

古泉「さて、あの事件の事後についてですが…先刻電車内でお話ししたとおり、敵対勢力はその勢いを失いつつあります」

キョン「その時聞こうと思ったんだが…消滅はしてないってことなのか?」

古泉「はい。ほら、橘京子という敵対勢力側の人間が居ましたよね?彼女の話だと、いまだ諦めの悪い残党がいるようでして…」

古泉「他の関係者たちに報復活動を呼びかけているようなんです」

キョン「報復活動って…いや、それよりも、だ。橘からの話って…信用していいものなのか?」

キョン「敵への情報のリークなんて、お前たちのような機関からしたら大罪だろ。処刑されてもおかしくないんじゃないか?」

古泉「そのあたりは大丈夫です。あの事件が解決した後に言ったじゃないですか。彼女は涼宮さんの能力についての争いから手を引くと言っていたと」

キョン「ああ、そしてお前が橘のメルアドを控えておいたということもな。この色男め」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:53:40.38 ID:huB1zOx20

古泉「これも仕事の内ですから……話を戻しますが、彼女は容姿に似合わず敵対勢力の幹部だったんです」

古泉「それが故に敵対勢力の機密事項を隈なく知っていたようで、涼宮さんの能力に対する対策も彼女の派閥が練っていました」

古泉「さて、貴方にも話したことがあると思いますが僕たちの機関は決して一枚岩ではありません」

古泉「強硬派や保守派、主流派など…長門さんの方の情報統合思念体ほどではないにしろ、幾つかの派閥が存在します」

キョン「向こうの勢力にも同じことが言えると?」

古泉「ええ。橘さんの派閥と報復活動をしようとしている派閥は、もともと険悪な関係だったそうでして…」

古泉「彼女らが手を引くまでは橘さんの勢力が大多数を占めていたので、彼らは相当弾圧されていたと語ってくれました。他でもない、橘さんがね」

キョン「『までは』ってことは…」

古泉「お察しの通り、今では報復活動をしようとしている派閥が主流です。もっとも、今の敵対勢力は似て非なる存在ですが」

キョン「そりゃそうだろ。行動概念が違うんだから」

古泉「確かに、その意味での違いはあります。ですが、仕組み自体も大きく変わっているようです」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 23:58:23.59 ID:huB1zOx20

キョン「そりゃそうだろ。行動概念が違うんだから」

古泉「確かに、その意味での違いはあります。ですが、仕組み自体も大きく変わっているようです」

古泉「橘さんの派閥は、手を引くと決めてから自らの派閥の解体と同時に、その勢力の解体も行ったのです」

古泉「彼女の判断は正しいものだと思います。まあ、あそこまで涼宮さんの力と言うものを見せ付けられたら誰でも分かると思います」

古泉「神に抗うなど無意味なことだ、とね」

キョン「確かに、どう対策を講じようが後から修正されちまう」

キョン「遅だしじゃんけんもいいとこだ」

古泉「しかし、現場に立ち会わないものにはそれが分からない。神は絶対ではないのだと信じて止まない」

キョン「で、組織の解体は済んでるが人員だけはいるから再構成しちまおうと」

古泉「そういうことです。構成員は以前の半分以下なのですが…パトロンも変わり、相当な武闘派勢力になってしまっています」

キョン「おい、ますます橘の身が危ないんじゃないのか?」

38 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2012/03/27(火) 00:03:35.60 ID:huB1zOx20

古泉「ええ。だから僕たちに協力を要請したんですよ。敵側の情報を提供するという条件付きでね」

キョン「…隠れ家でも提供したのか?」

古泉「橘さんの派閥を吸収させてもらいました。人員的にも、能力的にも…とても魅力だったので」

キョン「派閥、解体したんじゃなかったのか?」

古泉「彼女は余程人望もあったそうで…一声かければ、だそうです」

キョン「人は見かけによらないもんだな」

古泉「と、いう訳で橘さんが提供してくれた情報は十分信憑性が高いかと」

古泉「仲間の情報を一々疑っていては先に進めませんから」

キョン「成る程ね…まさか超能力側の抗争がそんなことになってるとはな。…それにしても、なんで橘はお前たちに助けを求めたんだろうな」

キョン「返り討ちにあうとか…考えなかったのか?」

古泉「これは推測でしかありませんが…事情を知っている我々なら、説明の手間が省けるからではないでしょうか?」

古泉「ぐずぐずしていては、情報を隠蔽しようとする武闘派にやられてしまいますし」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 00:09:53.13 ID:SYFV8wzW0

キョン「…そう考えるのが妥当か。その武闘派の問題が片付けば…」

古泉「万事解決とはいきませんよ。涼宮さんの問題に機関の解体問題、未来人、思念体への対策…問題は山積みです」

キョン「…生きてるうちに終わるんだろうな?それ…」

古泉「まさに『神のみぞ知る』…涼宮さん次第ですよ。…取り敢えず、現在お話しできるのはここまでです。くれぐれも口外なされないようお願いします」

キョン「了解だ。…さて、残りの時間はどうする?」

古泉「そうですね…時間も時間ですし、ウィンドウショッピングでもいかがですか?」

キョン(男と二人でするのも気が引けるが…ハルヒへのプレゼントも買わなきゃならんし、丁度いいかもな)

キョン「お前と、と言うのが甚だ遺憾だが…いいだろう」

古泉「相変わらず手厳しいですね」

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43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 00:15:02.56 ID:SYFV8wzW0

探索・夜の部〜切符売り場

キョン(不思議探索昼の部が終了したが、特別な収穫があるはずもなく)

キョン(それに気分を害した麗しき団長殿は、不機嫌をダダ漏れにしつつ不思議探索の夜の部の開催を宣言した)

キョン(あろうことか籤分けでまた青い爪楊枝を引いてしまい、財布の残基にダメージを与えられることになったのだが)

ハルヒ「…」

キョン(この状況は俺の精神力ゲージを大幅に削っている)

ハルヒ「ねえ、キョン」

キョン「…なんだ?」

ハルヒ「あんた、どこか市外で行きたい場所ある?」

キョン「一番近い所」

ハルヒ「特に行きたいところはないってことね。じゃああたしが行先決めるわ。ここよ」

キョン(…もろさっきと同じところじゃねえか)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 00:22:29.77 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「…どうしたのよ?」

キョン「ああ、何でもない。ここでなんかあるのか?」

ハルヒ「ちょっとね」

キョン「…目的がないよりましか。行こうぜ」

ハルヒ「あんた、不思議探索を何だと思ってんのよ」

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デパート内

キョン(…まさかデパート単位で被るとは)

キョン「至って普通のデパートだが…此処が本命か?」

ハルヒ「違うわよ。まだ時間早いからここで暇つぶすのよ。日用品とか、雑貨とかも買いたいし」

キョン(不思議探索はどうしたんだよ…)

キョン「そうか。本命は楽しみにしてるぜ?」

ハルヒ「当たり前じゃない!団長直々に選んだイベントなのよ!楽しめなかったら嘘だわ!」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 00:28:32.48 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「…ていうか、あんたの方が下っ端なんだからホントはあんたがあたしをもてなさなきゃいけないのよ?」

ハルヒ「少しはあんたもあたしを…もっとこう…満足させるよう努力しなさい!!」

キョン「アバウトすぎだろ…善処しますよ。団長殿」

ハルヒ「分かればよろしい。さ、早く行きましょ」


キョン「手始めに何から買うんだ?」

ハルヒ「そうね…最初は衣類かしら?」

キョン「おいおい…雑貨も買うんだろ?最初に服なんか買ったら邪魔だろうに」

ハルヒ「大丈夫よ。体のいい荷物持ちがいるから」

キョン「…お前なあ」

ハルヒ「何?もうさっき言ったこと忘れたの?努力しなさい。努力」

キョン「へいへい…」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2012/03/27(火) 00:34:33.13 ID:SYFV8wzW0

衣類売り場

ハルヒ「まずはここね」

キョン「ここって…安物しか売ってねえぞ?いいのかよ…」

ハルヒ「服なんて、値段よりもその人のセンスが問われるのよ。高いからっていい服だとは限らないわ」

ハルヒ「それに、その服単体はよくても組み合わせによってはひどいものになることだってあるしね」

ハルヒ「その逆も然り…だから、買う服自体が粗雑でも全然問題ないのよ」

ハルヒ「高いと、もう持ってる服との組み合わせが悪いこともあるし、それなら安い服で色んな組み合わせ楽しんだ方がマシだわ」

キョン(…こいつも丸くなったもんだな。今じゃすっかり女の子だ)

キョン「そんなもんかね…」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 00:41:43.54 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「そんなもんよ…まあ、あんたのセンスじゃ良くも悪くも平凡にしかならないでしょうけど」

ハルヒ「実際、今の服装がそれを物語ってるわ」

キョン「俺は別にそれでもかまわん」

ハルヒ「駄目よ。あんたがそんなんじゃSOS団の名誉に関わるわ。そうね…うん!まだ結構時間があるからついでにあんたのも見繕ってあげる!」

キョン「はあ?何言って…」

ハルヒ「いいからいいから!早く来なさい!!」

キョン「うお?!バカ!引っ張るな!!」

キョン(ああ…周りから生暖かい視線が…)


52 名前:書き溜めが…尽きそうだ[] 投稿日:2012/03/27(火) 00:48:14.86 ID:SYFV8wzW0

キョンの服、見繕い中

キョン「なあ、ハルヒよ…」

ハルヒ「なーにー?…うーん、これはちょっと違うわね…」

キョン「お前の言葉だと、組み合わせが大事なんだろ?俺の持ってる服との相性なんて分かるのか?」

ハルヒ「あんたの服なんてワンパターンすぎてどれもこれも似たようなのばっかだから、聞くまでもないわ」

ハルヒ「そうでなくても、あんたの私服の枚数なんて少なすぎて其々記憶できるレベルだわ」

キョン「…まじかよ」

キョン「それはそうと、ハルヒ。こんな言葉聞いたことないか?」

ハルヒ「う〜ん?」

キョン「服をプレゼントする奴は、それを脱がす気満々でおくr…グバッ!!?!」

ハルヒ「な、何言ってんのよ!自惚れんな!バカ///」

キョン「み、鳩尾…」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 00:55:42.31 ID:SYFV8wzW0

で…

キョン「…ちょっと、派手すぎないか?」

ハルヒ「ま、テーマはちょっとダンディーかつフォーマルってとこかしら?」

ハルヒ「派手に感じるのは普段のあんたの服装のせいよ。こんなの、シックな方に入る部類よ?」

ハルヒ「これなら、他の服とも合わせやすいはずよ。あんたもとは悪くないんだから基本何でも似合うしね」

キョン「お、おう…そうか…ありがとよ」

ハルヒ「…ふん!」

ハルヒ「さてと…じゃあ次はあたしの服ね」

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57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:01:47.22 ID:SYFV8wzW0


ハルヒ「うん。こんなものかしら?」

キョン「時間がかかった割にはあんまり買わないんだな?」

ハルヒ「女の子の服選びなんて、こんなもんよ?家にある服と合わせれば相当な組み合わせができるし」

ハルヒ「でも、確かにもう一着くらい買ってもよさそうね…キョン。一度だけチャンスをあげるわ。一着だけ、あたしの服を選びなさい」

キョン「ハルヒ、お前さっきの話をきいt」

ハルヒ「あんたにそんな度胸なんかないでしょ。バカ言ってないでちゃっちゃとしなさい」

キョン「…はいよ」テクテク

ハルヒ「あんたがそんな事しないって信じてるから、大丈夫なのよ…」ボソ

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:07:09.82 ID:SYFV8wzW0

5分後

キョン「選んだぞ」

ハルヒ「早いわね…ワンピースと…なんでキャミソールなんか持ってんのよ?あたしは1着って言ったんだけど?」

キョン「俺のつたないセンスではここまで絞るのが精一杯だ。…じゃ、会計してくるから」バッ

ハルヒ「あ…ちょっと…あたしの分」

キョン「服選んでもらった&服選ばせてもらったお礼だ」

キョン「俺から進んで奢る滅多にない機会だ。好意は素直に受け取っておけよ」

ハルヒ「…ありがと」ニコッ

キョン「…おう///」

キョン(今の表情…あの時のハルヒにそっくりだ…)

キョン(…周りの視線なんて気にならんぞ)

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:13:39.33 ID:SYFV8wzW0

雑貨売り場へ向かう途中


ハルヒ「あ、ヤバ…パジャマも新調しなきゃいけないんだった!」

キョン「おい、洋服売り場から結構離れちまったぞ?」

ハルヒ「買い直してくる!!あんたは荷物持ってて!!」

キョン「俺m」

ハルヒ「あんたにパジャマなんて選ばせないわよ!!エロキョン!!」ダッ

キョン「あっ…行っちまった。やれやれ…しばらくここで待つとしますかね…」

「ふふふ…随分とお楽しみみたいですね」

キョン「…はあ、そうだよなあ。ハルヒと不思議探索でペアになる時にはいつだって何か起こる前兆か若しくは事後だよな」

キョン「そんでもって市外探索ときたもんだから何かあると思ってたが…とんでもない面倒を持ってきてくれたもんだ…」

「酷いですね。私を一体なんだと思ってるんですか?邪険しすぎです!!」

キョン「あんな事件の後じゃ、邪険したくなるだろうよ。橘」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:25:06.86 ID:SYFV8wzW0

食いかけのキャラメルコーンが食われてた…いや、どこかにあるのか?
どちらにせよ見つからねえから再開


橘「そんなに器が小さいと将来出世できないですよ?男は器量が大事なのです」

キョン「生憎、高校のサークル未満でさえ最古参なのに平のまんまの俺には出世なんてどっちにしろ無理だろうよ」

キョン「それに、恙なく生活が送れれば俺はそれ以上は望まん」

橘「相変わらずですね。その平凡を望もうとするその姿勢は…」

キョン「で?俺に直接会いに来たからには何か目的があるんだろ?」

橘「そうでしたそうでした!…って貴方、随分と落ち着いてないですか?」

橘「普通、以前の敵を見たら少しは警戒心を顕わにしてもいいと思うのです…はっ?!もしかして私、舐められてる?!」

キョン「落ち着け、そのせいもあるが…お前がもう危険じゃないのは分かってるってのが最大の理由だ」

橘「うう…速攻で肯定されちゃいました」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:30:29.38 ID:SYFV8wzW0

橘「それはそうと…何故私が危険じゃないと分かるんですか?貴方、一般人ですよね?」

キョン「ま、あいつらと関わってることを除けばな。お前の事については古泉から直に話を聞いている」

橘「……そう、古泉さんから…。どこまで聞いてるんです?」

キョン「お前の派閥が機関に吸収されたくらいか」

橘「それだけ分かっていれば十分ですね。…と、時間もないことですし、私からの用件。済ませていいですか?」

キョン「ああ。何の用だったんだ?」

橘「まず、貴方の連絡先…あ、携帯のアドレスと番号の事ですけど…教えてもらえませんか?」

キョン「別にかまわんが…教えられてないのか?」pi

橘「吸収されたとはいえ、もともとは敵同士。信頼を得るのは難しいのです…あ、私のも教えておきますね」pi

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:36:15.21 ID:SYFV8wzW0

キョン「…ってことは、今回の接触はお前たちの独断だったのか?」

橘「スケジュールの調整、涼宮ハルヒの行動パターンの予測…その他もろもろの調整…大変でした」

キョン「…お前、案外すごいんだな。ちょっとは見直したよ」

橘「当然です。そうでなければこの仕事はやってられませんから。あともう一つ…はい」カサ

キョン「……これは?」

橘「地図…みたいなものですね。印がついている場所に、そこに書いてある時間に来て下さい。お話したいことがありますから」

橘「でも、条件があります。…必ず一人で来ること。誰にも連絡を取らない事」

橘「機関の見張りを心配する必要はありません。その日の貴方の監視役は全て私の同士、若しくは協力者ですから」

キョン「……機関に助けてもらった恩を、仇で返すつもりか?」

橘「そんな顔しないでください。少なくとも、貴方たちにとってはいいことですから…機関や、その後援者に対してはどうかは分かりませんけど」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:43:01.88 ID:SYFV8wzW0

橘「そもそも、古泉さんが居なければ私たちがこうして機関に入ることもできなかったんです」

橘「古泉さんが親身になって掛け合ってくれなかったら…今頃…」

キョン「…」

橘「だから、古泉さんたちには恩がありますけど、機関自体にはありませんからいいのです」

橘「…涼宮さんと接触するといけないので、今日のところはこれで…あ、遅刻は5分までなら許しますから。では」スッ

キョン(一人で行くのは気が引けるが……約束を守らなかったら…あいつは……)

キョン(……話がなんなのか気になるし、ここは素直に従っておくか)


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2012/03/27(火) 01:49:31.95 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「キョ――――ン!!」ダダダダダダ

キョン「ええい、大声を出して走ってくるな。目立つだろうが」

ハルヒ「何よ、待たせちゃいけないと思って急いできたのに……ん?」

キョン「どうした?」

ハルヒ「あんた、さっきまで誰かと話してた?…キョンじゃない匂いがする」スンスン

キョン「お前は犬か…くっ…くすぐったいからやめろ///」グイ

ハルヒ「あん」

キョン(ハルヒの匂いが…)

ハルヒ「…ま、冗談はこれくらいにして雑貨を買いに行きましょうか」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 01:56:22.02 ID:SYFV8wzW0

雑貨売り場

ハルヒ「シャー芯と、消しゴム…後はノートと…」

キョン「…文房具ばっかじゃねえか。てか、それくらいコンビニでも買えんだろ」

ハルヒ「ついでよ、ついで…あ、あとこれ!」

キョン「ふぅ…これで全部か?」

ハルヒ「そうね。じゃ、会計済ませましょ」

会計

店員「以上で1338円になります」

ハルヒ「……キョン!500円貸して!」

キョン「もはや小銭のレベルじゃねえぞ?!なんでだよ?」

ハルヒ「そうした方がきっちり払えるの!!大丈夫!しっかり返すから!」

キョン「いつ返すかを言わないところがお前らしいよ…しゃーねーな。ほれ」チャリン

ハルヒ「ありがと!キョン!」ニッ

店員「…」ニコニコ テカテカ

キョン(…慣れって怖いよな……)

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 02:09:36.07 ID:SYFV8wzW0

デパート外

キョン「さてと、お前の買い物を終えてデパートを出た訳だが…」

ハルヒ「うん。時間的には丁度いいわね…行きましょ。この分なら歩いても十分間に合うわ」

キョン「なあ、もう教えてくれてもいいんじゃないか?何があるかさ?」

ハルヒ「あんたは好物を真っ先に食べたいタイプだったっけ?がっつき過ぎよ。この何が待ってるかのワクワク感を楽しめないなんて人生損してるわ」

キョン「分かった分かった…このキョン、貴方の行くところであれば例え地獄でもついて行く覚悟です」

ハルヒ「ぷ。ばーか…」パッ

キョン「あ…」

ハルヒ「何よ?」

キョン(手…そう言えば、今までは普通に繋いでたんだよな…大学ハルヒを見てから…どうも意識しちまうな)

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 02:28:20.84 ID:SYFV8wzW0

キョン「…何でもない。場所は分からんからエスコートはできないぜ?」

ハルヒ「そんな似合わないことはさせないから安心しなさい。あんたはあたしに黙ってついてくればいいの」

キョン「…そうだな。お前はいつも俺を引っ張って…この方が、俺たちらしいか」

ハルヒ「そゆこと。よく分かってんじゃない」

キョン「伊達にお前と一緒に居た訳じゃねえよ」

ハルヒ「…うん」

キョン「……」

ハルヒ「じゃあ、何時も通りに行くわよっ!!」グン!

キョン「っと!…はは、やれやれ……」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 02:35:31.96 ID:SYFV8wzW0

街道・本通り

キョン「ん?…こりゃあすげえ…」

ハルヒ「何でも、今日はこの街道あたり一辺の記念日らしいわね。町興しの一環ってことで…」

キョン「…このイルミネーションか……幻想的だな」

ハルヒ「そうね。…ここだけ、魔法がかけられたみたいに」

キョン(…前のお前だったら、下らないって唾棄してたかも知れんがな)

キョン「…日常に垣間見える、ちょっとした非日常。こういうのも悪くないもんだ…流石は団長殿。いい目をお持ちで」

ハルヒ「はあ…あんたはだからいつまでたっても平なのよ」

ハルヒ「こんなんじゃ終わらないわ!!ついてきなさい!」

キョン「おいおい…少しくらい、この風景をだな……」

ハルヒ「あんたは…舌の根も乾かないうちに…だから!」

キョン「大丈夫だって。…どこまでもついてくよ。ハルヒ」

ハルヒ「…」プイ

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 02:43:36.27 ID:SYFV8wzW0

街道・裏道

キョン「何だかだんだんと人通りが少なくなっていくんだが…」

ハルヒ「大丈夫よ。道は間違ってないから」

キョン(お前の起こす事件は洒落にならんからなあ…奇怪な事件が起こんなきゃいいが…)

ハルヒ「ねえ?」

キョン「うん?」

ハルヒ「あたし、中学校の時に色々なことしてたっていうの、知ってるわよね?」

キョン「ああ、谷口伝いでな。教室に札はったり、グランドに絵をかいたり…」

ハルヒ「そう。あの時のあたしは…必死だった。自分は特別だ。そうでなきゃ嘘だって」

ハルヒ「皆とは違うから…みんなが否定してる宇宙人とか…会えるはずだって」

キョン「…今は?もうそんなに必死じゃないのか?」

ハルヒ「SOS団のみんなが居るから、前よりもずっと楽しいし、気楽なの」

ハルヒ「あたしが夢を追っている後ろには、ちゃんと支えてくれる人たちがいるから…」

キョン「…」

ハルヒ「…もう少しよ。行きましょ」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 02:54:04.24 ID:SYFV8wzW0

町はずれの山・入口

ハルヒ「ここを少し上ったとこに公園があるのよ」

キョン「ここで運動かよ…マジで荷物…」

ハルヒ「あたしも持ってるんだからお相子でしょ。ほら!」

ハルヒ「っと、その前に…遅くなりそうだからみんなに現地解散するよう伝えておこうかしら」

山中

キョン「…なあ?」

ハルヒ「…」

キョン「流石に山の中で手を繋いだまんまはきついんじゃ?」

ハルヒ「あたしは平気よ」

キョン「…ならいい」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 03:04:51.53 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「もしかしてもうばてたの?心配しなくても後10分もすれば着くわよ」

キョン「雑貨屋で懐中電灯も買ったと思ったら、こういうことだったのか…」

ハルヒ「まあね。それだけ減らず口叩けるならまだ大丈夫でしょ。どんどん行くわよ!」

キョン「…こうして山登りするのはバレンタイン以来か?」

ハルヒ「どうかしら?鶴屋さんとこでの花見を入れないならそうなると思うけど?」

キョン「先週やったやつか?確かにちょっと小高いとこにあったがあれを山と呼ぶには無理があるだろ」

ハルヒ「ま、そう言われればそうね」

キョン「…ああ、なるほど。あれがお前の言う努力って奴か?」

ハルヒ「違うわよ。あれはあたしたちの費やした労力に対する努力よ」

ハルヒ「あたしが言ってるのはあたしを楽しませるための努力。立場が逆なのよ」

キョン「そうかい…んじゃ、俺が努力した暁にはそれなりの見返りがあるってことか?こりゃあ期待できそうだ」

ハルヒ「…考えてやらないことはないわ」

キョン「…なんですと?」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 03:11:58.23 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「まあどうせ?あたしを納得させるような成果はあがらないでしょ」

ハルヒ「ホワイトデーの時なんか思い出しただけで…プッ」

キョン「あ、あれは…古泉の奴が…」

ハルヒ「ま、そうやって何やってもビシッと決まらないとこもあんたらしいわよ」

キョン「…また、みんなで一緒にピクニックに行きてえな」

ハルヒ「…着いたわ」

キョン「やっとか…へぇ…結構見晴らしがいいんだ……!!」

ハルヒ「そう。見晴らしがいいが故に街道のイルミネーションが一望できるのよ…この穴場を見つけるのには苦労したわ」

キョン(確かに、この景色は圧巻だ…でも、そんなの問題じゃねえ…これは…)

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 03:18:34.30 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「なんかこの町、結構街道が入り組んでんのよね。だからイルミネーションで飾りつけすると…なんか変な絵みたいでしょ?」

キョン(そうだ…これはまるで…七夕の…)

ハルヒ「不思議よね…町の人たちは何の作為もないのに」トトッ

キョン「…」

ハルヒ「なーにボーっとしてんのよ?こっちにベンチがあるから座りましょ?」ポス

ハルヒ「丁度よく街を見渡せるからベストポジションよ?」ポンポン

キョン「ああ…」テクテク

ハルヒ「にしても…ほーんとすごいわよね。宇宙から星が降り注いでそのまま地面に残ってるみたいだわ」

キョン「どうした?今日は随分センチメンタルだな?」トン


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/03/27(火) 03:26:18.53 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「…あーあ、あたしも焼きが回っちゃったかな?キョンにこんな事言われちゃうなんて」

ハルヒ「…あたしも団長引退かしら?…早く次の団長も育成しなきゃ…」

キョン「…なーに言ってんだ」ポン

ハルヒ「ひゃ?!な、なに?!」ビク

キョン「我らがSOS団の団長はいつでも不思議追い求めてる奴で、皆をもちろん自分自身も楽しませてくれる奴じゃなきゃ勤まらない」

キョン「…ハルヒ、お前は退屈な日々の中から普通の人なら気付かない小さな不思議を見つけたんだ。そして、俺を感嘆させてくれた」ナデナデ

キョン「焼きなんて回っていねえ。むしろ成長してんじゃねえか?不思議に対する視野が広くなって、もっと人を盛り上がらせられるようになって」

キョン「お前は、間違いなく、最高の団長様だよ。今日はちょっと今までの頑張りの反動が出ただけだ」

ハルヒ「……気障なこと言っちゃって…似合わないわよ」ポス

キョン「…自覚してるさ」

ハルヒ「…」

キョン「…」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 03:31:30.65 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「…中学の時さ、グランドに絵を描いたって言ったじゃない?」

キョン「…ああ」

ハルヒ「他の人はあたしだけがやったって思ってるみたいだけど…実は他にも協力してくれた人がいるのよ」

キョン「…」

ハルヒ「…北高の制服着た高校生だったわ。一目見たときに変な奴だって思ったけど…話を聞いてみたら……もっと変な奴だった」

キョン「…どんな話だったんだ?」

ハルヒ「ん?…そいつ、いかにも宇宙人とか、未来人、超能力者の知り合いがいるように話すのよ。挙句の果てには、俺の名前はジョン=スミスって」

キョン「ふざけた奴だ…」

ハルヒ「ホントにね。…でも、羨ましかった」

ハルヒ「あたしより、ずっとずっと…特別な人間っぽかったから…不思議に満ち溢れた奴だったから…」

ハルヒ「…一番ムカついたのは、あたしが家に帰る途中。どっからか声をかけてきたのよ」

ハルヒ「『世界を大いに盛り上げるための、ジョン=スミスをよろしく』って」

キョン「…それがSOS団の名前の由来か?」

ハルヒ「そ。単純でしょ?…でも、負けたくなかったのよ。こと、不思議に関してはね。だからあたしからの挑戦状のようなものだったのよね」

ハルヒ「『あたしならここにいるからさっさと出てきなさい。あんたなんかに負けないんだから』って」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 03:32:34.75 ID:SYFV8wzW0

ハルヒ「ま、最近ではそいつの事でむきにならなくなってきたけど」

キョン「…なんで、俺にはそのことを話してくれたんだ?今までは誰にも秘密の話っぽかったぞ?」

ハルヒ「…この話はね、次の団長になる奴だけに話して聞かせるつもりだったのよ。あたしの志を継ぐ奴にね」

ハルヒ「だけど、あんたになら話してもいいかなって…なんだかんだで一番付き合い長いのはあんただし」

キョン「そりゃ光栄なこった」

ハルヒ「そーよ?すっごい名誉なことなのよ?誇りなさい」

キョン「ところでハルヒ…いつまで肩に頭乗せてる気なんだ?」

ハルヒ「…努力しなさい」ギュウ

キョン「…喜んで」

92 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM [] 投稿日:2012/03/27(火) 03:39:54.82 ID:SYFV8wzW0

折り返し地点に到達しました

ちょっとハルヒをデレさせ過ぎたけど…

驚愕で両想いなこと分かったし、2人ならこれくらいやっても違和感ないっしょ

後半はもっとシリアスが多くなるかな。

もし朝までこのスレ残ってたらこのまま続きかくけど、落ちてたらパートじゃなくて下のタイトルで立てます

古泉「大事な約束ですから」

古泉メインのSS書いたか?と聞かれましたが、古泉メインは書いてません。古泉無双は書いてますが…

では、一旦ノシ

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/27(火) 10:19:35.65 ID:SYFV8wzW0

起きたんだが…午前中は書けるかどうか微妙です(前記の理由 >>80

一応さわりの部分だけ投下

不思議探索後の休み明け・通学路

キョン(…指定されたのは今日の午後7時30分。団活は普段6時近くまでやるから直接行かなきゃ間に合わんか…ん?)

古泉「…」ニコ

キョン「珍しいな。こんなところで会うとは」

古泉「ですが偶然ではありません。必然です」

キョン「…つまりは待ち伏せか?趣味が悪いな」

古泉「お許しを。これも…」

キョン「仕事のうちってか?」

古泉「ええ。そういうことです」サッ

キキィ!! ガチャ

古泉「道中聞きたいこともありますから。お乗りください」

キョン「…聞かれちゃまずいことなのか?」

古泉「ええ。涼宮さん絡みの事ですから」



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