朝倉「あなたを愛して涼宮ハルヒの出方を見る」


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29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 11:14:49.67 ID:k+FGbHuV0

キョン「何を言っているんだお前は」

朝倉「多少期待してたんでしょキョン君も。放課後に教室に呼び出された時点で」

キョン「そりゃ期待してたさ。でもそこに涼宮の話が出てくるとは思わなかった」

朝倉「多分知ってると思うけど、あの子には特別な力があるのね。私達からすれば自立進化の可能性だけど」

朝倉「でも待ってたって何も変わらない。ジリ貧状態っていうの? 待ってるだけなのは嫌いなの私」

朝倉「何かを変えようと思って、私はあなたを殺そうとも考えた。でもそれじゃあ失敗する可能性が高い」

朝倉「だからあなたに告白したの」

キョン「……待て待て、話が早すぎて何も理解できない。簡潔に話してくれないか」

朝倉「つまり――」

キョンの前に瞬間移動

朝倉「――あなたを愛して涼宮ハルヒの出方を見る」




だと思ったのに

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 11:53:32.22 ID:k+FGbHuV0

キョン「そんなに回りくどく言われたら理解が追いつかないのだが」

キョン「ようするにお前も実は涼宮を取り囲む一員の一人ってことでいいのか?」

朝倉「うん、そう」

朝倉「私は長門さんと同じ、対有機生命体コンタクト用インターフェース」

朝倉「じゃないとさっきの瞬間移動に理由がつかないでしょ?」

キョン「そうか」

キョン「俺の目がおかしくなったわけではないのか」

朝倉「じゃあ返事をもらえるかしら」

キョン「返事?」

朝倉「さっきの告白の返事」

キョン「さっきのは告白だったのか」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 12:00:40.51 ID:k+FGbHuV0

キョン「返事か……」

キョン「返事はNOだ」

朝倉「……なんで?」

朝倉「断られるとは万が一億が一にも思っていなかったんだけど」

キョン「正直、お前が普通に純粋に告白してきたのなら、俺は一日考えたすえにYESを選択してたと思う」

キョン「でもお前は、対なんとか用インターフェースで、しかもその告白は涼宮の出方を見るためなんだろう」

キョン「本当に俺が好きという気持ちが伝わってこない」

キョン「そんな告白は受け入れられない」

朝倉「……ふーん」

朝倉「人間って難しいのね」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 12:05:36.62 ID:k+FGbHuV0

キョン「話はそれだけか。じゃあ帰らせてもらう」

キョン「これ以上涼宮を理由に俺に近づいて来ないでくれ」

キョン「……」

キョン(ドアがない)

朝倉「ごめんなさい、少しこの教室の構造をいじらせてもらったわ」

キョン「……どうやら本格的に人間じゃないらしいなお前」

朝倉「だからそう言ったじゃない」

朝倉「どうせここから出られないんだし、時間はたっぷりあるんだから、少し話を聞いて」

キョン「……」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 12:11:14.13 ID:k+FGbHuV0

朝倉「あなたは私から好きって気持ちが伝わってこないから告白を断った」

朝倉「まずこれはあってる?」

キョン「……」

朝倉「危害は加えないから、そんな睨むのはよしてくれないかしら」

朝倉「私は純粋に興味が湧いただけなのよ」

朝倉「この人間の感情に」

キョン「……そういえばお前は俺を殺すとも考えたとか言ってたな」

キョン「あれはどういうことなんだ」

朝倉「質問に質問を返さないで」

キョン「この質問に答えたらさっきの質問に答えてやるよ」

朝倉「……わかったわ」

47 名前:すまん憂鬱がないからここらへんうろ覚え[] 投稿日:2012/03/26(月) 12:26:43.88 ID:k+FGbHuV0

朝倉「私はさっき言ったけど、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース」

朝倉「あなたたちの言葉でわかりやすく説明すると、宇宙人ってことになるわ」

朝倉「簡単に言うと、私たちの進化のために必要なことを涼宮さんがやってのけたの」

朝倉「さっき言ってた自立進化ってやつね」

朝倉「三年前に起こったそれを確かめるために、数多くの宇宙人がこの星に送られたわ」

朝倉「でも涼宮ハルヒはなにも変化を見せなかった」

朝倉「あなたと会うまでは」

朝倉「あなたと会ってから涼宮ハルヒはいろいろな方向から見て『普通ではない人間』を集めたSOS団をつくった」

朝倉「あなたと会ってから、涼宮さんに変化が起こったのよ」

朝倉「つまり涼宮さんにとってあなたは特別なのよ」

朝倉「だから殺すことでもっと変化をもっと起こそうと思ったの」

キョン「……正直意味がわからん」

キョン「じゃあなんで俺を殺さなかったんだ?」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 12:42:23.06 ID:k+FGbHuV0

朝倉「次は私の番でしょ」

キョン「……そういえばそんなこと言ってたな」

朝倉「あなたは私から好きって気持ちが伝わってこないから告白を断ったの?」

キョン「そうだ」

朝倉「じゃあどうし――」

キョン「次は俺の質問だぞ」

朝倉「……」

朝倉「待ってよ。いくらなんでも攻守交替が早すぎるでしょ」

キョン「お前がYESかNOで答えられる質問を持ってくるのが悪い」

朝倉「……セコい。人間とは思えないセコさだわ」

キョン「人間じゃないお前がそのたとえをするのか」

朝倉「……」

キョン「わかったよ。もう一つだけ答えてやる」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 12:51:24.61 ID:k+FGbHuV0

朝倉「じゃあ、どうしたら好きって気持ちが伝わる告白になるの?」

キョン「……」

朝倉「ねえ。わかりやすく説明してくれない?」

キョン「そりゃあ、『ずっと前から好きでした』とか『一目惚れしてしまいました』とかだろ」

朝倉「その言葉をただ言えばいいの?」

キョン「……」

朝倉「あなたのその顔に一目惚れしてしまいました。友達からでもいいので付き合ってくれないでしょうか」

キョン(やばいな。いいな、これ)

朝倉「ずっと前から好きでした。友達として接しているうちに自分があなたの顔ばかり追っていることに気づいてしまいました。どうか私と恋仲になってくれませんか」

キョン(これもいい)

朝倉「本当にこれだけでいいの?仕草とかは必要――」

キョン「ま、待て。次は俺の質問だ」

朝倉「……」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 12:59:53.08 ID:k+FGbHuV0

キョン「お前は殺そうとしていた」

キョン「どうしてそれが告白に変わったんんだ」

朝倉「周りの人間がね、よく言ってたのよ。恋をすると人は変わるって」

朝倉「私はそんなことに興味がなかったの」

朝倉「でも、あなたを教室で待っている間に心変わりしちゃった」

朝倉「あなたを殺してしまうと、何らかの変化が起こるでしょ?」

朝倉「その変化が起こると、私だっていなくなる可能性もあるかもしれない」

朝倉「殺すってこと自体、重大な命令違反だしね。消されるかもしれない」

朝倉「だったら、せっかくだから、まず気になることを消化することにしたの」

キョン「じゃあ告白するってことは、命令違反にはならないのか?」

朝倉「……!」

キョン「なんだその盲点だったわ、みたいな顔は」

朝倉「つ、次は私の質問よ」

キョン「……」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 13:08:03.08 ID:k+FGbHuV0

朝倉「告白のときにする仕草とかないの?」

朝倉「例えばキスとか」

キョン「キス?」

朝倉「……そう。キス」

キョン「いや、告白のときにキスはおかしいだろ。恋が成就したんならまだしも」

朝倉「――」

キョン「いや瞬間移動されてもしないものはしない」

朝倉「……ずっと好きだったの、キョンくん」

キョン「――」

朝倉「キョンくん……」

チュ

キョン「……ほっぺかい」

朝倉「なにかいった?」

キョン「……なにも」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 13:13:20.03 ID:k+FGbHuV0

キョン「で、命令違反なのか?」

朝倉「なにが?」

キョン「だから俺に告白することだ」

朝倉「学校以外で積極的にキョンくんに接することが命令違反だから……」

キョン「ダメだな」

朝倉「大丈夫でしょ」

キョン「普通にダメだろ」

朝倉「だってここ普通に学校じゃない」

キョン「……お前の上はそういう場所という意味で言ったんじゃないと思う」

朝倉「じゃあどういう意味よ」

キョン「お前、意外にバカなんだな」

朝倉「どういう意味よ」



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 13:20:15.69 ID:k+FGbHuV0

朝倉「じゃあ次私」

朝倉「口同士でキスしてみたい?」

キョン「もはや質問じゃないな」

朝倉「もっと好きっていう感情を伝えるには、どうすればいいの?」

朝倉「キス?」

朝倉「それとも……」

ダキ

キョン「おい朝倉」

朝倉「キョンくん」

朝倉「私さ、いろいろな言い訳を用意して、いろいろな理由であなたにかまってもらおうとしてたけど」

朝倉「本心はさ、本当に好きなの」

朝倉「でも、普通にやったんじゃあ涼宮さんには勝てないから」

朝倉「だから、結局普通じゃない力を使っちゃった」

朝倉「セコいよね」

朝倉「キョンくんなんかより、全然セコいよね」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 13:32:29.07 ID:k+FGbHuV0

キョン「……朝倉」

キョン「さっきも言ったけどさ、俺はお前が普通に告白してきたら、オーケーしたと思う」

キョン「正直涼宮は面白いやつだとは思ってるけど、恋愛感情は微塵も抱いてない」

キョン「お前はセコくなんかないさ」

キョン「多分お前は、好きな人には正直でいたかったんだ」

キョン「だからお前はセコくなんかない」

朝倉「……セコいよ」

キョン「お前が正直に正体を明かしてくれたご褒美に、俺も本心を伝えよう」

キョン「実はさ、俺こういう非現実的なことに巻き込まれることを望んでたんだ」

キョン「可愛い宇宙人に告白されて、受け入れて、周囲に悟られないように付き合う」

キョン「それである日宇宙人だってバレて、そこから別の宇宙人が存在を消しにくるんだ」

キョン「大ピンチに陥る二人、しかしそこで俺に秘められし力が覚醒」

キョン「突然出た必殺技で、悪い宇宙人を倒し、宇宙人と仲良く平和に暮らす」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 13:38:40.68 ID:k+FGbHuV0

キョン「これはほんの一部だが、そういうことを毎日望んでいたんだ」

キョン「ベッドの中で、寝る前に考えていたんだよ」

キョン「まさしく今、そういう状況じゃないか」

キョン「最高の気分だ」

朝倉「キョンくん……」

キョン「告白の返事だがな、訂正する」

キョン「オーケーだ」

キョン「付きあおう朝倉」

キョン「いつまでも仲良く暮らそう」

朝倉「……キョン……くぅん」

パリーン


69 名前:間違った[] 投稿日:2012/03/26(月) 13:50:00.81 ID:k+FGbHuV0

キョン「……長門!」

朝倉「……長門さん」

長門「ひとつひとつのプログラムが甘い。側面部の空間閉鎖も情報封鎖も甘い」

長門「だから私に気づかれる。侵入を――」

長門「……?」

長門「なんで抱き合ってる?」

キョン「ほら、来たぞ朝倉。悪い宇宙人だ」

朝倉「長門さんは悪い宇宙人じゃ……」

キョン「いーや、悪い宇宙人だ。倒して俺たちは平和を勝ち取るんだ」

長門「……?……?」

朝倉「……プッ」

朝倉「そうね、勝ち取りましょ」ニコ

キョン「さあいくぜ朝倉」

キョン「俺達の戦いは、これからだ!」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/26(月) 14:04:49.78 ID:k+FGbHuV0

キョン「SOS団としての責務を果たしながら朝倉と付き合うのも難しいな」

キョン「土日は100%と言っていいほど部活があるし」

朝倉「だから私が部活が終わった後、こうしてあなたの家族にバレないようにあなたの部屋に来てるんでしょ」

キョン「正直お前の部屋の方がいいんだけどな、しっぽりむふふできるし」

キョン「お前の宇宙人パワーでどうにかばれないでお前の部屋に行くことはできないのか」

朝倉「人間にできないことをやって、あなたに嫌われたくない」

キョン「残念だったな。俺は普通じゃないお前が好きなんだ」

朝倉「……」キュン

朝倉「しょ、正直めんどくさい」

キョン「なんでどもった」

朝倉「い、いいでしょ別に。ここで話せてるだけマシだと思いなさい」

84 名前:[] 投稿日:2012/03/26(月) 14:13:35.92 ID:k+FGbHuV0

キョン「しっかしあれだな」

キョン「長門との戦いはどうにか回避できたが、ハルヒに感づかれると即アウトってのはキツイな」

キョン「学校でいちゃつくってのも素敵なシチュエーションなのに」

朝倉「……やっぱり私なんて」

キョン「大丈夫だって」

キョン「恋なんて障害がある方が燃えるんだから」

キョン「今は朝倉のことしか愛してないし」

朝倉「『今は』?」

キョン「い、いや、それは言葉のアヤで」

朝倉「他の人にも興味を抱き始めてるんだ」

朝倉「やっぱりあなたを殺した方が」

朝倉「それで私も消滅したほうが」

キョン「ま、待て朝倉。勘違いだ」

朝倉「一緒に幸せなところにいきましょ、キョンくん♪」

キョン「ぎゃあああああああああああああ」



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