ハルヒ「キョン、国木田君とセックスしなさい!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:島風「パチスロいかなきゃ・・・」提督「ファッ!?」

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26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 12:18:22.57 ID:kUa3FiRLO

その日は、妙に国木田が俺にまとわりついた。別に拒否する理由もない。
国木田が普段通りなのを俺が変に受けてるだけかもしれないからだ。
流石に昼飯時に、アーンをされた時はビビったが「冗談だよ」と静かに笑った国木田は、いつも通りに見えた。
膝を触ったり、頬を擦り付けたり。友人なら当たり前よりは少し過剰かな?とも思いつつ、気にしないでいた。

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 12:23:42.45 ID:kUa3FiRLO

帰り際「今日は部活サボって僕と帰らない?駅前に新しいラブホテルが出来たんだ」とにこやかに告げる友人と、アイツを天秤にかける。
「悪い。部活はサボれない。今度、埋め合わせするから」
すると国木田は満面の笑みで「きっちり、きっちり埋めてよ。期待してるからキョンに埋めてもらう事を。僕もきっちり埋めるから」にこやかさを増し帰り支度をしだした。

アイツは見てるのか見てないのか、聞いてるのか聞いてないのか、眠そうにしていた。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 12:33:35.90 ID:kUa3FiRLO

国木田に悪いことをしたなと思いながら、気が付くとアイツは席にいなかった。
慌てて、部室に向かう。
いつも通り隅で本を読んでいる。
いつも通り肌が露出した衣装でお茶を準備している。
いつも通り感情の見えない笑顔で将棋の駒を並べている。

アイツはパソコンをしている。いつもなら遅れた事をナジるのにディスプレイから目を外さない。
俺はナジられずに済んだとホッとしつつ、また厄介事をするんじゃないかと胸の中でやれやれと呟いた。

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 12:38:15.01 ID:kUa3FiRLO

俺は、古泉の対面に座る。「それじゃ、一局。」うふふとでも聞こえてきそうな笑みで告げる。
俺は王将をつまみあげ自分側の盤の真ん中に定める。金、銀と並べ、最後に歩を置く。駒のズレを揃えた後、歩を転がした。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 12:51:55.16 ID:kUa3FiRLO

振り駒の結果は俺の後手番。将棋は先手が若干有利らしい。まあ、あくまで実力差によるが。
さっさっと駒が進む。古泉は角道をとりあえず開け、飛車先を突く。
どうしようか?ゆっくり息を吸い、後手番でお気に入りなゴキゲン中飛車に組んでいった。
古泉の顔が一瞬曇る。古泉はゴキゲン中飛車に勝った事が無い。丸山ワクチンをすれば良いのだが、どうも知らない様だ。
じっくりとしっかりと、俺の優勢になる。古泉は唸りながら駒を進める。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 12:57:33.65 ID:kUa3FiRLO

古泉が「負けました」と告げる。
随分前からお前の玉は死んでたよと、ここまで口に出ながら飲み込む。
先後を入れ替え、もう一局が始まる。
俺は先手の時は、単純に原始棒銀を採用する。トントン進む銀の開拓は気持ちが良い。
俺の圧勝。
何局が指したが、全て俺の勝ちだった。

パタンと本が閉じられる。アイツは相変わらずボーっと眺めたディスプレイから目を離し「それじゃ、帰りましょ」とらしくない元気の無さで告げる。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 13:03:38.70 ID:kUa3FiRLO

こいつは、有り余る元気をろくな事には使わない。かといって、あまりに元気が無いのは不気味で不気味で仕方ない。
俺は重い腰を上げゆっくりと立ち上がり帰ろうとする。
そんな俺をギッと睨む。恐い恐い団長様だ。「キョン、ちょっと話しがあるから校門で待ってて」
「ああ、分かった」軽く返事する。
古泉は将棋で負けた時より怪訝な顔をし俺の耳元で呟く「くれぐれも僕のバイトを増やさないで下さいね」
そのセリフを俺に言われても困る。アイツ次第なんだからな。
「善処するよ」
いつもの、にやけた笑みに苦味が加わっていた。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 13:08:05.85 ID:kUa3FiRLO

俺は一人、校門で待った。まだまだ寒い夕方の校門。吐く息がどこまでも白い。
「お待たせ」ハルヒが小さな声で告げた。
「ああ」俺は適当に返す。それにしても寒い。
「ねぇ、キョン?今日、国木田と」そこまで言い、口ごもる。
俺はハルヒの次の言葉を待つ。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 13:14:27.40 ID:kUa3FiRLO

「キョン、国木田君とセックスしなさい!」
校門で言うに相応しくないセリフに、叫ぶ様な声。誰かに聞かれたら只じゃ済まないセリフだ。

「お前、何を言ってるんだ」俺のセリフは至極当然なセリフだ。
「何って、そのままよ。アンタ達の言動から出る結論は、これでしょ」
何を言うんだコイツは?急に大声でわけの分からん事を言う。
国木田と俺がセックスって、バカげている。
一瞬、古泉を思い出す。悪い古泉、お前のバイトを増やすかもしれん。それでも俺は言い返さざるをえないんだ。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 13:19:57.91 ID:kUa3FiRLO

「何で、俺が、その、あれだ。国木田と、せ、セックスしなきゃいけないんだ」
ハルヒは不機嫌そうに「アンタ達、今日、何したか忘れたの?
休憩中はピッタリ寄り添って、お昼ご飯はアーンなんてするし。まるで恋人同士じゃない」
ちょっと待ってくれハルヒ。お前は何故いつも突飛なんだ。
やれやれと思いながら、今日の国木田とのやり取りを思い出す。
思い出す、思い出す。

すまん、ハルヒ。あながち間違いじゃない気がしてきた。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 13:23:07.74 ID:kUa3FiRLO

「なんというか、すまん」ようやく声を絞り出す。
「あげくに、ら、らラブホテルに行くですって」
ハルヒは泣き出しそうな顔をしていた。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 13:28:32.28 ID:kUa3FiRLO

えんだあああ

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/03/07(水) 13:33:00.39 ID:kUa3FiRLO

いやあああ



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