キョン「誰かチョコくれないもんかね」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:阿笠博士「歩ちゃんの家の合鍵が完成したぞい!」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 00:32:21.84 ID:kUrGtH3hO

古泉「おや、まだもらっていないのですか?」

キョン「嫌味かこの野郎。紙袋いっぱいとかどこの漫画だこの野郎。この古泉野郎」

古泉「いえ、そういうことではなく」

キョン「じゃあどういうことだ。お前は今日本中のモテない男を敵に回したんだぞ」

古泉「あなたなら少なくとも一つはもらえるものかと」

キョン「・・・母親と妹に貰っても嬉しくないんだよ!」

古泉「ですから、そうではなく」チラッ

ハルヒ「・・・」ソワソワ

古泉「どなたか素敵な方がくれるかもしれませんよ?まだバレンタインは終わっていませんから」

キョン「もう放課後じゃないか・・・はぁ」

ハルヒ「・・・」ソワソワ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 00:40:06.14 ID:kUrGtH3hO

キョン「はーぁ・・・そもそも日本人はいちいちこんなイベントで浮かれすぎなんだよ」

キョン「企業が売り上げの為に考えたこんなイベントに乗っかるなんて、つくづく嫌になる」

古泉「素敵だと思いますよ」

キョン「そりゃそんだけ貰ってればな」

キョン「はぁ・・・チョコ欲しい・・・」

みくる「ほら涼宮さん、頑張って」ゴニョゴニョ
ハルヒ「・・・で、でも」
みくる「義理だって言って渡しちゃえばいいんですっ」ゴニョゴニョ
ハルヒ「ぅ・・・」

キョン「あーどっかに『義理なんだからね!』って顔真っ赤にしながら渡してくるような素敵乙女はいないもんか」

ハルヒ「っ・・・」

キョン「まあ今時そんなわかりやすい奴いないか。実際いたら失笑もんだぜ」

古泉「・・・・・・なぜあなたはそう」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 00:44:44.84 ID:kUrGtH3hO

長門「・・・」ガタッ

キョン「・・・なんだ長門」

長門「これ」

ハルヒ「っ!」

キョン「もしかしなくても・・・チョコか?」

長門「そう」

キョン「俺に?」

長門「バレンタインは好意をもった男性にチョコを送ると聞いた。だからあなたの為に作った」

キョン「それって・・・」

長門「・・・」

キョン「サンキューな長門。大事に食べるよ」

長門「・・・」コクッ


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 00:51:51.73 ID:kUrGtH3hO

キョン「ここにきてまさかの本命・・・古泉、俺は今幸せだ」

ハルヒ「キョン!」ガタッ

キョン「なんだ。俺は今幸せを噛み締めているとこなんだから邪魔するな」

ハルヒ「こ、これっ」

キョン「ん?」

ハルヒ「義理!」

キョン「あぁ、どうも」

ハルヒ「・・・」ジーッ

キョン「・・・なんだよ」

ハルヒ「ぎ、義理って言っても紙一重の義理で、ぎりぎりっていうか」

キョン「わかったから落ち着いてくれ」

ハルヒ「・・・」ジーッ

キョン「・・・まだなんかあるのか」

ハルヒ「あ、あたしのは大事に食べるとか言わないの?」

キョン「いやまあありがたいけど義理なんだろ?」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 00:57:12.96 ID:kUrGtH3hO

ハルヒ「義理だけどっ!手作りで時間掛かってるの!!」

キョン「お、おう。じゃあ大事に食うよ」

ハルヒ「うん!」


ホワイトデー


キョン「ほらハルヒ」

ハルヒ「な、なによ別にキョンから施しを受けるほどあたしは落ちぶれてないしお母さんもお父さんも建材だし一応健康面には」

キョン「なにをテンパってるのかしらんが、バレンタインのお返しだ」

ハルヒ「・・・」

キョン「一応言っておくがただのクッキーだからな。面白みはないぞ」

ハルヒ「・・・・・・ありがと」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 01:02:00.45 ID:kUrGtH3hO


長門「・・・・・・」

キョン「もちろん長門にもあるぞ。ほら」

長門「・・・紙」

キョン「一応ディズニー〇ンドのチケットなんだが」

ハルヒ「・・・」

古泉「Oh・・・」

キョン「チョコの返事ってことでさ。二人の初デートにしよう」

長門「・・・嬉しい」

キョン「これからよろしくな」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 01:06:37.30 ID:kUrGtH3hO

初デートの日


キョン「よりによってこんな日に遅刻なんて・・・」タッタッタッタッ

キョン「はぁ・・・はぁ・・・長門は、まだ来てないのか?」

ハルヒ「遅い!罰金!」

キョン「・・・ハルヒ?なんでお前が」

ハルヒ「あっ、あんたが誘ったんでしょ!?」

キョン「俺が・・・?」

ハルヒ「そうよ。付き合ってもらえて光栄に思いなさい」

キョン「ハルヒを・・・そうだったな・・・ハルヒとディズニーラン〇に」

長門「違う。あなたはわたしを誘ってくれた」

キョン「長門!」

ハルヒ「・・・」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/02/15(水) 01:12:35.87 ID:kUrGtH3hO

長門「あなたの好きにはさせない。改変は阻止した」

ハルヒ「・・・・・・」

キョン「長門とデート・・・そうだ、長門を誘ったんだ俺は!」

ハルヒ「・・・なんで・・・なんでよ!!」

キョン「だってお前義理って言ってただろ」

ハルヒ「言ったけど・・・っ!」

キョン「じゃあいこうぜ長門」

長門「・・・じゃあの」

ハルヒ「・・・ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


古泉「おっぷす・・・これは死ぬかもしれませんね」

森「喋るな古泉!誰か止血剤を!!誰か!!」


終わり



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