みくる「長門さんと仲良しになりたいんです!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:16:33.35 ID:Pzffr5jx0

―――団室


みくる「どう思いますか、キョン君!」

キョン「えっと…なんでいきなり……?」

みくる「やっぱりいつまでも苦手なままでいるのはよくないと思うんです!」ダンッ

キョン「まぁ、そうですね…(今日の朝比奈さんテンション高いなー…)」

みくる「協力してもらえますか?」

キョン「えぇ…いいですけど…」

みくる「ありがとうございましゅ!」


キョン・みくる「(噛んだ…)」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:18:00.03 ID:Pzffr5jx0

みくる「やっぱり仕掛けるなら涼宮さんのいない今だと思うんです」

キョン「邪魔も入りませんしね」

みくる「むぅ…とりあえずどうしましょうか……」

キョン「適当な会話でもしてみたらどうです?」

みくる「適当な話…と言いますと…」

キョン「例えば天気の話とか本の話とか…とりとめもない感じの話です」

みくる「分かりましたぁ。お茶を持ってくときに頑張ってみようと思います!」フンス

キョン「えぇ。頑張ってください、朝比奈さん!」



古泉「………(この人たち声でかいなぁ…)」

長門「………(丸聞こえ……)」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:20:12.85 ID:Pzffr5jx0

みくる「長門さん、お茶です」

長門「…………」コクッ

みくる「…えっと、…ええと……きょっ今日は天気がいいですね!」

長門「………」

みくる「なっ長門さんは何のご本を読んでるんですかぁ?」

長門「………」スッ

みくる「え…えっとぉ……哲学のご本ですかぁ……分厚いですねぇ…」

長門「………」コクッ

みくる「あ…えっと……じゃあ読書頑張ってください…」

長門「………」



みくる「今のはいい感じだったのではないでしょうか!」

キョン「どこらへんが!?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:21:50.20 ID:Pzffr5jx0

みくる「だめでしたか…?」

キョン「まぁ、お世辞にも会話が弾んだ感じだったとは言い難いでしょうね…。長門一言もしゃべってないし…」

みくる「…うぅ……。どうせ私なんてダメな子なんですぅ…」ショボーン

キョン「いや、そんなことないですって!あれが長門の通常運営ですから!しょうがないですよ」

みくる「通常運営じゃだめなんです…。私は長門さんと仲良しになりたいんです。ガールズトークする仲になりたいんですぅ!」ダンッ

キョン「す……すいませんでした……(ガールズ…トークだと……?)」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:23:30.57 ID:Pzffr5jx0

キョン「次の作戦に行きましょう」

みくる「お願いします、コーチ!」

キョン「いいでしょう。次の作戦は名付けて『ボディータッチ大作戦』です」

みくる「な…なんかえっちぃ名前ですね///」

キョン「作戦の中身は名前通り!長門にボディータッチをすればいいんです!」

みくる「難易度高いですぅ……」

キョン「確かに難易度は高いです。しかし!直接体を触れ合わせることによって親密になることもあるんですよ!」

みくる「そ…そうなんですか!」

キョン「そうなんです!さぁ行くんです、朝比奈さん!」

みくる「がんばって来ましゅ!」トテトテ

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:25:50.53 ID:Pzffr5jx0

古泉「あなたが絡みを見たいだけなのでは…?」

キョン「………。だって女子がじゃれ合ってるのって……なんというか……萌えないか?」

古泉「………。同感です」

キョン「…………!!!」



キョンと古泉の間にこれまでになかった何かが芽生えた。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:26:43.90 ID:Pzffr5jx0

みくる「なっ…なーがっとさん!」ダキッ

長門「………。どうしたの……?」

みくる「えっと…長門さんかわいいので……つい抱きついちゃいましたぁ…(やっと喋ってくれた…!)」

長門「…………」

みくる「だめ……でしたか?」

長門「………。だめじゃない」ギュッ

みくる「ながとしゃん………」キュンキュン

長門「………」




キョン「Yeah!」

古泉「Wooooooooooooooo!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:28:16.55 ID:Pzffr5jx0

みくる「キョン君!今の感動的瞬間を見てくれましたか!?」

キョン「えぇ…とても…感動的でした…」

みくる「うふふー」

キョン「では最後のひと押しです。特別講師をお呼びしました」

みくる「特別講師?」

キョン「紹介します。古泉先生です」

古泉「どうも。古泉です」

みくる「古泉先生……。よろしくお願いしますぅ」ペコリ

古泉「こちらこそ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:29:37.63 ID:Pzffr5jx0

古泉「先ほどの件で長門さんが朝比奈さんを嫌っていないことが分かりました。むしろ好意を持っているとみていいでしょう」

みくる「うれしいですー」

古泉「ですが、団活中にこれ以上距離を縮めるのはなかなか難しいと思うのです」

キョン「ハルヒが来るとなおさらな」

古泉「そこで!てっとり早く休日に一緒に出かけると言うのはどうでしょうか」

みくる「い…いきなりですかぁ…。でも休みの日はSOS団の活動がありますし…」

古泉「そこは何とかしましょう。彼が!」

キョン「俺が!?」

古泉「2人きりで出かけよう、と涼宮さんに言って下されば大丈夫です。僕的には一石二鳥です」

キョン「このやろう……!」

古泉「(朝比奈さんと長門さんがイチャイチャしてるの…見たくないんですか?)」コソコソ

キョン「(このひきょう者め……!分かったよ!)」コソコソ


古泉「決定ですね」

キョン「………」

みくる「?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:30:58.33 ID:Pzffr5jx0

キョン「問題は長門を誘う口実…ですね」

みくる「うーん……」

古泉「休みの日で、しかも長門さんと行く必要のある用事……ですか」

みくる「えっと…お洋服を買いに行く、とかどうでしょう?長門さんいつも制服ですし…」


キョン・古泉「「それだ!」」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:32:49.95 ID:Pzffr5jx0

みくる「あのぅ…長門さん…」

長門「なに?」

みくる「えと…よかったら今週の土曜日出かけませんか?…えっと…あの…長門さんいつも制服だし、そのぅ……よかったら一緒にお洋服とか見に行きたいなぁ……って」

長門「……わかった」

みくる「あっありがとうございます……!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:33:48.42 ID:Pzffr5jx0

みくる「先生方!やりましたよ!」

古泉「おめでとうございます、朝比奈さん。あとはあなた次第です!」

キョン「うまくいってよかったですね!」

みくる「えへへ…。二人とも、本当にありがとうございました!」



古泉「さて……、そろそろ涼宮さんが来る頃かと思われます。あなたもうまくやって下さいね」

キョン「ちくしょう……」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:34:52.58 ID:Pzffr5jx0

――土曜日


みくる「すいません!待たせちゃいましたかぁ……?」

長門「大丈夫。それにまだ約束の30分前」

みくる「不思議探索のおかげで約束の時間より早く行く癖がついちゃいましたね」

長門「………」

みくる「えっと…じゃあさっそく行きましょうか」

長門「………」コクッ

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:35:55.03 ID:Pzffr5jx0

――店内

みくる「ここ、私がよく来るお店なんです。かわいいお洋服がいっぱいあるんですよ」

長門「そう」

みくる「長門さんはどんな感じのお洋服が好きですか?」

長門「……よくわからない。あなたに選んでほしい」

みくる「せっ責任重大ですねっ…。えっとじゃあこのワンピース試着してみてください」

長門「わかった」








17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:37:18.43 ID:Pzffr5jx0

――レストラン

長門「……………」

みくる「結局3時間もかかって…しかも7着も買わせちゃって…すみません」

長門「いい」

みくる「でも長門さんとってもかわいいですぅ」

長門「……………」

みくる「えっと…お腹すきましたねぇ」

長門「すいた」

みくる「私はオムライスにしようかなぁ…。長門さんは何にします?」

長門「ハンバーグ定食、ミートドリア、ホットサンド、鶏のから揚げ、フライドポテト、バケツパフェ」

みくる「それ全部食べるんですかぁ!?」

長門「食べる」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:38:23.17 ID:Pzffr5jx0

長門「………………」パクパクモグモグ

みくる「……(いっぱい食べるなぁ…)」

長門「………………」パクパクモグモグ

みくる「この後どうしましょう?長門さんどこか行きたいところありますか?」

長門「……図書館」

みくる「長門さんご本好きですもんね。じゃあ図書館にしましょうか」

長門「………………」コクッ

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:39:33.87 ID:Pzffr5jx0

長門「………………」パクパクモグモグ

みくる「……(もしかしてこれは……ガールズトークのチャンスなのでは…?)」ドキドキ

長門「……………(パフェうまい……)」パクパクモグモグ

みくる「なっ長門しゃんはっ…好きな男の人とかいるんでしゅかっ……?」

長門「………………」

みくる「……………(もう引き返せない…)」

長門「………………」

みくる「………(どうしよう……)」

長門「それは……」

みくる「それは…?」

長門「禁則事項」

みくる「……!!!」

長門「……………」

みくる「…ふふっ。私の取らないで下さいよぅ」

長門「……………」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:41:34.42 ID:Pzffr5jx0

――帰り道

みくる「今日は楽しかったです!ありがとうございました」

長門「……………」コクッ

みくる「……えっと…ずっと長門さんと仲良くなりたいなって思ってたんです。その…これからも今日みたいに…仲良くしてくれますか…?」

長門「……私も……」

みくる「えっ?」

長門「私も、あなたに仲良くしてほしいと思っている」

みくる「長門さん……」

長門「……………」

みくる「えへへ…。じゃあこれからもよろしくお願いします!」

長門「…………。こちらこそ。」








21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/27(金) 20:43:09.66 ID:Pzffr5jx0

――エピローグ


みくる「長門さん、お茶ですぅ。暑いから気を付けてくださいね」ニコッ

長門「…………。ありがとう」





ハルヒ「なーんかあの二人最近仲いいわよね。会話も増えたし」

キョン「そうだな。いいことじゃないか」

ハルヒ「いいんだけどさ…。なんて言うか…ちょっと妬けるわよね」


古泉「涼宮さんには彼がいるじゃないですか」


ハルヒ「なっ…何言ってるのよ!」ドスッ
キョン「なっ…何言ってんだよ!」ドスッ


古泉「ぐふぅっ…!!!!」


                         完



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