ハルヒ「…古泉くん」 古泉「……」


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1 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/10(火) 22:06:11.79 ID:L4kIPrnD0

注意事項

鬱要素あり。カップリングにこだわる方も注意が必要です。
このスレは不定期に>>1が書き込みます。なので、時期によっては間がかなり空くことも。
デジャブが…と感じるかもしれませんが、以前立てて挫折したのをやり直してます。
それでもおkな人は…駄文に付き合って下さい。




古泉「……」

バタン!!

ハルヒ「やーっほーい!!あれ?古泉君だけ?」

古泉「ええ、みんな用事があると帰ってしまわれました」

ハルヒ「なーんだ…それなら今日はもう解散にしようかしら…」

古泉「……」

古泉「…」ガシッ

ハルヒ「ふぇ?!古泉君?どうした…むぐっ?!」

古泉「…」グチュッ!グチュッ!

ハルヒ「〜〜〜〜〜!」ジタバタ

古泉「…ぷはっ!!」

ハルヒ「くはっ…ちょっと!古泉君!!!いったい何すんの…」グイッ

古泉「…」ブンッ

ハルヒ「キャア!」ガシャアン!

古泉「…」ガチャ

ハルヒ「え…何で鍵をかけるの…?」

古泉「……」

ハルヒ「ねえ…古泉君てばぁ…」

古泉「…」ツカツカ

ハルヒ「ひっ…来ないで!!」

古泉「…涼宮さん……」

ハルヒ「え…ちょっと…やっ」

イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア・・・……

74 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/19(木) 23:29:47.86 ID:SXvjPFPwo

>>1に付け足し。間接的に驚愕のネタバレあるかも。

更に、キャラクターごとにオリジナル設定が出てくることも…
嫌だという人は回れ右してください。

2 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/10(火) 22:07:49.22 ID:L4kIPrnD0

翌日

岡部「みんな―席に着けー!」

キョン(今日はハルヒは欠席か?珍しいこともあるもんだ…)

岡部「今日は涼宮は風邪で欠席だ」

キョン(風邪…ね。あいつならむしろ風邪のほうから逃げていきそうなもんだがな)

キョン(まさか、風邪のストレスで閉鎖空間とかできてたりしないよな…古泉にでも連絡するか…)

キョン「…」

キョン(繋がらん…これはマジで閉鎖空間か?)

岡部「ああ、あとキョン!昼、俺のとこまで来い!では、HR終わり!」

キョン「おいおい、岡部もキョン呼ばわりかよ……」

キョン(でも、いったい何の用なんだ?成績の事についてだったら勘弁願いたいんだがな)




キョン「で、どうかしたんでしょうか?」

岡部「ああ、実は、もう長門には話してあるんだが……」

キョン「……となると、文芸部についての話ですね?」

岡部「そうだ。俺はごちゃごちゃ言うのは好きじゃない。単刀直入に言わせてもらう」

岡部「文芸部は廃部。それに伴い文芸部室は明け渡してもらうこととなった。」

キョン「……はい?」


4 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/10(火) 22:17:45.74 ID:L4kIPrnD0

キョン「……なんでですか」

岡部「俺だって、こんなことは言いたくない。だがな…」

キョン「………」

岡部「あの部室で…えらいことがあってな」

キョン「……えらいこと?」

岡部「ああ。……いいか?落ち着いて聞いてくれよ?」

キョン「…はい」


岡部「…昨日、ある生徒からこのような情報が寄せられた」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

岡部「……以上だ」

キョン「……」

岡部「…キョン?どうしt?!!」グイィ!!

キョン「何なんすかそれ…」グリリリリ…

岡部「ぐあっ…キョン!!落ち着け!!」

教師A「何をやっとるか!!」

教師B「おい!!全員で止めろ!!」

キョン「でたらめぬかしてんじゃねえぞ!!こらああああ!!そんなのウソに決まってんだろうがあ!!」グイッ!!

5 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/10(火) 22:23:38.04 ID:L4kIPrnD0

教室
谷口「おう!!キョン遅かったじゃ…」

キョン「…」ドカッ

谷口「……」

国木田「…キョン?」

キョン「…国木田。今日俺は早退するって担任に伝えてくれ。」

国木田「ええ?!」

谷口「おい、キョン!いったいどうしたんだよ?」

キョン「……」

谷口「涼宮の事か?大丈夫だって。あいつの事なんだからどうせ」

キョン「黙れ」ギロッ

谷口「うっ…」

キョン「じゃあ、頼んだ。」

国木田「え…うん」


いつもの喫茶店

カランカラン。

キョン「来てくれたか…橘……」

橘「…一体何の用なんですか?こんなところまで呼び出して?」

キョン「お前に頼みたいことがある」

橘「嫌です」

キョン「まだ何も言ってないんだがな。」

橘「大体わかりますよ。あなたが言いたいことは。どうせ古泉さんでも 探してくれ、っていうつもりでしょう?」

キョン「お前は閉鎖空間以外でも超能力を発揮できるのか?……正解だ」

橘「ふんっ。」

キョン「なあ、どうしてm」橘「だめです」

キョン「…」

橘「だから言ったんです…佐々木さんに能力を移しておけと、あれ程…」

キョン「でもな、」

橘「言い訳しないでください。見苦しいですよ」

キョン「…はあ」

橘「今回は能力者云々ではなく、一人の女性として言わせていただきます。」

橘「最っ低!!」パンッ

キョン「ぐっ…」

橘「…そちらの身内で起こったことです。そちらで解決してください」

キョン「…」

橘「では」ガチャ カランカラン


橘「ああ、そうそう。前から言おうと思ってたんですが…
  少しは自分で行動を起こしたらどうなの?」

キョン「…」

橘「…」ツカツカ

キョン「…ハルヒの家に行くか」

6 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/10(火) 22:24:43.85 ID:L4kIPrnD0

涼宮家

キョン「…」ピンポーン

ハルヒ母「…どちら様でしょう?」

キョン「…○○というものです。今日はハルヒさんの…」

ハルヒ母「帰ってください…」

キョン「…」

ハルヒ母「貴方、SOS団の一人なんでしょう?…もううちのハルヒに近寄らないで!!」バタン!

キョン「…」

ザアアアアアアアアアアアアアアアア・・・…

キョン「・・はは……はっ……」

キョン「どうしてこうなった……なあ、古泉……おまえいったい何があったんだ?」

7 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/10(火) 22:38:03.94 ID:L4kIPrnD0

キョン「ふふ…ふへっ……うぐっ……」

すっ…

キョン「?……な…がと?」

長門「このままでは風邪をひく。」

キョン「……ありがとよ」

長門「いい。今回はあなたに話があってきた。取り敢えず、私の部屋へ」

キョン「いや、でも俺は」

長門「古泉一樹の事について」

キョン「!…分かった」


マンション―708号室―

長門「どうぞ」

キョン「ああ…」

長門「…ひどく濡れている。服を乾かすから、貴方はお風呂に入って。もう湯は はってある。」

キョン「…何から何まで、悪いな。」

長門「問題ない、これ、バスタオル」

キョン「…さんきゅ」スッ

キョン「ふう…」

キョン(古泉…)





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

岡部「文芸部室から変な物音と、悲鳴がする。すぐに来てほしいと」

岡部「どうも鍵がかかってたらしくてな、教師2,3人で文芸部のドアを破ったらしいんだ。そこには…」

キョン「…何があったんです?」

岡部「着衣を乱している涼宮と、文芸部の窓から逃げようとしている奴がいたらしい」

キョン「もしかして……そいつって……」

岡部「ああ、2年9組の古泉一樹だ」

岡部「…今日は風邪で休みだと言ったがな……登校を拒否してるらしい。…飯も喉を通らないそうだ」

岡部「こんなことがあっては今後の活動は認められん。…しかも、文芸部の活動に関係ない備品もあったからな」

岡部「…その校則を破った活動のため、このような事態になったのだろうということで…さっき話した通りに決定され    た」

14 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/11(水) 20:34:49.71 ID:IU7U1XqT0

キョン(…あいつに限ってハルヒに酷いことをするとは思わなかったんだがな…)

キョン(理由の一つは、あいつがハルヒを神と崇拝する超能力者ってこと。こんなことをすれば閉鎖空間ができて自分に    災難が降りかかることだ。…いや、他の機関の連中に追われる立場にもなるだろう。いずれにしてもリスクが高    すぎる)

キョン(そしてもう一つ…あいつは、自分の欲に溺れて行動をする人間じゃないということ。)

キョン(自分の身の危険を冒してでも機関を一度だけ裏切る。という発言はそんな人間にできるもんじゃない。欲の多い    やつにとってはデメリットしかない)

キョン(それに、例え今までの態度が演技だったとしても…機関はそんな奴をハルヒに近づけないだろう。少なくとも素    の古泉はある程度知ってるだろうからな)


15 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/11(水) 20:43:04.66 ID:IU7U1XqT0

キョン(…だからさ、古泉。俺には今回のお前の行動が理解できないんだ)

キョン(今まで、強制的にしろハルヒのためにやってきたお前がなんでこんなことをしたんだ?)

キョン(お前は今どこにいるんだ?…機関に追われてるのだろうか…もしかしたら既に…)

キョン「くそっ…」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

キョン「長門、今あがったぞ。」

長門「そう。…何か、飲む?」

キョン「いや、遠慮しとくよ」

長門「分かった。なら、早速説始めたい。…いい?」

キョン「俺も気になってるしな。そうしてもらうとありがたい」

長門「…じゃあ、座って」

キョン「…」トスッ

長門「…」スッ

16 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/11(水) 21:08:19.67 ID:IU7U1XqT0

長門「まず始めに…今回の事件は実際に起こっているということを教えておく」

長門「朝倉涼子への情報操作のようなことは行われていない。」

キョン「…つーことは、実際にその一部始終を見ていたのか?」

長門「思念体を通して確認した。私の任務はあくまでも観察。積極的な介入は許されていない」

キョン「…大事じゃないのかよ?ハルヒが襲われてるってのは…しかもSOS団も消滅しちまったんだぞ?」

長門「…それでも、介入するようなレベルではない」

キョン「…随分と冷酷だな。お前の親玉は」

長門「今回の事態については、涼宮ハルヒの力が作用していると思われたが、力の行使の形跡が見つからなかった」

キョン「あれがハルヒの願望だったら、相当なMってことになるだろうよ」

長門「だが、古泉一樹の独断専行とも思えない。このようなことをするほど、彼は愚かではない。」

キョン「…それは俺も考えていたが」

長門「…確かに、今の情報量だと古泉一樹単体の犯行だとしか思えない。」

キョン「…」

17 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/11(水) 21:42:58.84 ID:IU7U1XqT0

長門「…今回の事態に対し、私は私で調査をする。思念体からの許可も出た。貴方もできれば独自で調べて。涼宮ハルヒが貴方にだけしか知られたくないと願っている場合がある。そうなったら私には手の施しようがない」

キョン「…分かった」

長門「…私からの話は以上。ただし、一つだけ注意をしておく」

キョン「なんだよ?」

長門「今回の騒動によって、学校側からの監視がきつくなることが予想される。目立った行動をとらないほうがいい…無理はしないで」

キョン「…ああ」

22 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/12(木) 13:08:46.12 ID:cIHYpGSe0

翌日・学校

キョン(兎に角学校には来たが…ハルヒは来てないみたいだな)

キョン(まあ、あんな目にあったんだ…来なくても無理はないだろう)

キョン(…俺は俺で独自の捜査を、か。…でも凡人の俺にとちゃ目立たずに調査するなんて至難の業だぞ)

キョン(だが、やるしかないか…まだ事件があってから日が浅い。今日は様子見にあてることにしよう)

キョン「よーっす」

クラスメイト1「…」ヒソヒソ

クラスメイト2「…ププッ」ヒソヒソ

キョン(…噂されてんのか…まあ、それ位は覚悟すべきだろう。興味本位で絡んでくる奴もいるかもしれん)

国木田「お早う。キョン」

谷口「よ!今日もぎりぎりだな」

キョン「ああ、お早う。国木田。谷口。…ハルヒはまだ来てないか」

国木田「…ああ、まだ風邪が治ってないって…ことになってるね」

キョン「その言い方からすると…知ってるようだな。谷口も、か?」

谷口「ああ。今、北高はその話題で持ちきりだぜ?」

国木田「涼宮さんも古泉くんも目立つ人たちだったからねぇ。いい意味でも、悪い意味でも。」

23 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/12(木) 14:30:15.24 ID:cIHYpGSe0

キョン「はあ…これは思ったよりやりにくいかもな」ボソ

谷口「ん?何だって?」

キョン「いや、なんでもねーよ」

谷口「ま、暫くはクラスの質問攻めにあってもおかしくないぜ?下手したら先公たちにも呼び出しされるだろうな」

国木田「気になることもあるだろうけど、今は我慢だよ。キョン。少なくとも僕と谷口は味方だから…」

谷口「聞ける程度の頼みなら聞いてやっから、相談したかったらいつでも来い!!」

キョン「お前ら…ありがとう」

28 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/17(火) 18:09:50.41 ID:euAGpTHz0

ガラッ

岡部「全員席に着けー!HR始めるぞ」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

岡部「…連絡は以上だ。それと、涼宮は今日も欠席だ」

ザワザワ・・・

岡部「静かに。どうやら風邪を拗らせてしまったらしい。この時期は風邪になりやすいから皆も気を付けるように!」

岡部「ああ、あと…キョン」

キョン(あんたまでその呼び方かよ…)「はい」

岡部「昼休み、職員室まで来るように。」

!!…ザワザワザワ…

キョン「…」

岡部「これでHRを終わる。各自、授業の準備をするように。」

ガラガラ…

キョン(……まだ何かあんのかよ。…そう言えば、昨日取り乱しちまったからな…そのことだろう)

クラスメイト1「…」ジー

クラスメイト2「…」ジー

キョン(……胃に穴が開きそうだぜ)

29 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/17(火) 18:23:33.03 ID:euAGpTHz0

授業中

教師「…ここを、○○!」

キョン「…ええと、x=3…ですか?」

教師「正解だが…これくらい悩むまでもないだろう…まあいい。座れ」

キョン(…接し方に棘があるな。…やっぱり、か?)

教師「〜であるから、ここは…どうなる、谷口?」

谷口「えー…と?????」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

昼休み

キョン(……呼び出し喰らってたな)

キョン「…行くか」

31 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/20(金) 16:34:56.29 ID:nOKQ7ACE0

国木田「キョン、弁当は?」

キョン「職員室に行ってからにするさ」

谷口「おいおい、お前みたいな馬鹿野郎が空腹状態じゃ先生の有りがたいお言葉も耳に入ってこないぜ?鹿の耳に念仏状態になるのは請負だな!」

キョン「お前はどんな状態でも耳を傾けようとすらしないだろ。このバカ」

谷口「てめえーーー!もう協力してやんねえぞ!!」

キョン「まだ一回も頼んだ覚えはないぞ、このバカ」

国木田「うん、確かに谷口は馬鹿だね。言葉通りの…狙ってないんだったらある意味天才なのかな?」

キョン「ははは、確かにな。」

谷口「…お前らなあ」

キョン「ホントは一緒に食いたいところなんだが…このまま食う飯は美味くないことだけは分かるからな。すまん」

谷口「へっ。早くいって来いよ。待っててやるから…10分だけ」

国木田「うわっ。小さいなあ…谷口は」

谷口「なんだと?!俺よりチビのくせして…」

キョン「ははっ、すぐ戻ってくるさ」


ガラガラ

33 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/24(火) 15:39:49.83 ID:Ukr3m40l0

職員室

コンコン
キョン「失礼します」

岡部「おう、キョン。来たか。まあ座れ」

キョン「…」

岡部「さて、お前に来てもらったのは他でもない。…お前には2週間の停学処分が下された」

キョン「え?!て、停学?!」

岡部「ああ…残念なことに、長門有希も停学だ。本当は一緒に呼び出すつもりだったんだが…今日は休みみたいでな」

キョン「…あの事件のせいで……ですか?」

岡部「まあ、それもあるな。このような事態になった原因は正にそれだが…今回の停学処分についてはそれだけが関係しているわけじゃない」

キョン「と、いうと?」

岡部「普段の文芸部室での活動内容、及び部室の使用について問題があったんだよ」

34 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/24(火) 16:02:27.75 ID:Ukr3m40l0

岡部「文芸部の活動には関係ない備品。これだけでも十分に処罰、もしくは厳重注意の対象になる」

岡部「それに加えて、火気厳禁のはずの校内でのガスコンロの使用。コンピ研から強奪したパソコン」

岡部「ああ、強奪についてはコンピ研からの証言があったよ」

岡部「また…生徒の劣情を煽るような衣装。何でも3年の朝比奈に無理やり着せていたそうじゃないか」

岡部「これに関してはもう犯罪だと言われても仕方ない」

岡部「…他にも色々と理由はあるが、このような活動をしてきたものに対し何の処分もしないのはおかしい」

岡部「という理由で文芸部員、及び文芸部室で活動していた5人のうち、お前と長門と涼宮に対して停学処分。古泉一樹には退学処分が言い渡された」

キョン「朝比奈さんは大丈夫だったんですか?」

岡部「おう。あの生徒はもともと書道部だったらしいな。文芸部室の活動に参加するようになったのも、涼宮が無理やり連れて行ったからだと、書道部員からの上訴があった。」

岡部「その甲斐あって、朝比奈は厳重注意のみとなった」

キョン「そう、ですか。…よかった」

岡部「…本来ならばお前ら全員退学処分もんだぞ。これくらいで済んだのを有りがたく思え」

キョン「…はい」

岡部「…停学処分については、明日から有効となる。放課後、もう一度俺のところに来い。書類を渡す」

キョン「…分かりました」

岡部「よし、今はもう帰ってよろしい」

キョン「はい…失礼しました」

37 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/24(火) 16:32:13.93 ID:Ukr3m40l0

キョン(道理で先生たちの反応、態度が冷たかったわけだ。まさか停学処分の身になるとはね)

キョン(それにしても長門まで停学か…まあ、長門なら校内に入り込むのも容易いだろうし、調査には何の影響も出ないだろうな)

キョン(だが…俺はどうしたもんかね。親にもこっ酷く叱られるだろう)

キョン(長門…学校からの監視は逆に緩くなっちまったんじゃないか?…親からの監視はすごそうだが…)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
教室
キョン「ふう…」ガラガラ

国木田「あ!お帰り!!キョン!!」

谷口「意外と早かったな!」

キョン「ああ。お叱りの言葉というよりは、今後についての事務連絡みたいなもんだったからな」

国木田「今後についての連絡?」

キョン「ま、追々話すさ。それより飯を食わせてくれんか?腹が減ったんでな」

谷口「それはこっちのセリフだ!俺たちもお前を待ってたんだからな!」

国木田「ああ。さ、早く食べようよ」

キョン「お、おう…」

38 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/24(火) 16:58:10.61 ID:Ukr3m40l0

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
谷口「は?!停学?!」

キョン「のわっ!!ご飯を飛ばすんじゃねえ!!」

国木田「口にものを含んだまましゃべんないでよ谷口。汚いじゃないか」

谷口「お、す…すまん」

国木田「でも確かに…古泉君が退学処分なのはまだ納得できるよ。…でも、なんでキョンまで停学になるのさ?」

キョン「なんでも、SOS団の活動が不謹慎なもんだとか、部室の利用方法や備品が公序良俗に反するとか、そんな理由だ」

国木田「おかしいよ。だったら何で今さらなのさ?部室棟だって学校が管理してるだろう?学校側が今まで気づかないなんてありえないよ」

国木田「それに…活動についてだって、他の顧問の先生が部室棟にいるんだ。どんな活動をしてるかなんて分かりそうなもんだろう」

谷口「言われてみればそうだな…そもそも、何で文芸部には顧問が居なかったんだ?」

国木田「えっ?いないのかい?」

谷口「おう。今回の事があって学校で聞き込みしてたんだ。そしたら生徒に聞いても文芸部の顧問なんて聞いたことないって言ってたし…」

谷口「先生たちに聞いても、誰も知らなくて、調べてみたら文芸部だけ顧問がいない状態になってたんだと」

国木田「…ふつう有り得ないよ。こんなことって」

キョン(まあ…その理由は大方予想がつくけどな)

谷口「それに、ちくった生徒も怪しいな…」

キョン「…ん?」

谷口「キョン…お前は四六時中涼宮といるから分かんないだろうが…涼宮はほぼ全員の生徒から避けられてんだぜ?」

谷口「このクラスはそうでもないがな。お前が居て、涼宮が変わったおかげで」

キョン「俺は何もしてないぞ」

谷口「そう思ってんのはお前だけだ…中には快く思ってない、忌み嫌ってる奴だっている」

キョン「…」

谷口「涼宮の悲鳴が聞こえたら、関わろうとしないかむしろほくそ笑んでる奴もいるだろう。…どちらにしても助けようとはしないはずだ」

国木田「確かに…先生たちに連絡した人、結局分かってないからね」

キョン「…成程な」

39 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/24(火) 17:13:00.47 ID:Ukr3m40l0

キョン(国木田はもとより、谷口もなかなか頭が切れるじゃねえか。それに情報収集能力も抜群だ…)

キョン(俺は明日から学校に来れない。…ここは……)

キョン「…国木田。谷口。一つ、頼まれてくれるか?」

谷口「なんだ?今回の事の調査とかか?」

キョン「…ああ」

国木田「僕は構わないよ。谷口は?」

谷口「もちろん構わねえぜ!!約束もしたからな。できる限り協力するって。男に二言はねえ!」

キョン「そうか…助かる」

国木田「じゃあ、キョンは僕たちに調べてほしい事を連絡してくれ。それを元に動くから」

キョン「了解だ」

谷口「期間中は真面目にしてろよ?不良学生!」

キョン「わぁったよ」

47 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/01/25(水) 16:40:41.32 ID:lRzwZWP80

キョンの自宅

キョン(岡部から渡されたのは…親への今回の件についての報告書と反省文用紙、そして停学中の課題)

キョン(母さんに報告書を渡したらぶっ叩かれちまった…説教は親父が帰ってからにするらしいな)

キョン「にしても…なんなんだよ、この課題の量は…確実に授業でやる分を超えてるだろ。」

キョン「それに反省文…400字詰めが20枚って……何書けばいいんだよ。俺の語彙力ではせいぜい10枚が限度だぞ…」

キョン(…そんなことよりも、だ。学校での調査はあいつらに任せるとして…俺はどうすればいいだろうか)

キョン(今回の事で、自宅謹慎を食らっちまったら…)

キョン「はあ…やれやれ」

50 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/02/07(火) 18:31:52.66 ID:fK8BcP/h0

キョン「…長門に電話してみるか。一応の現状報告は必要だろう」

キョン(…あいつ確か携帯持ってなかったな。…固定電話の番号は…っと)pipipi

キョン「……………」

キョン「…………」

キョン「………」

キョン「…出ない、か。まあ、調査してるんだから当たり前っちゃあ当たり前だ」

キョン「今日起きたことは留守電にでも入れておくことにしよう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夕食後

キョン「…痛え、マジで痛え……手をあげられるのは分かってたが…痛ぁ」

キョン(…だが、親父の恩赦で停学中は外出ができるようになったのはでかいな…週2だけど。)

キョン(この2週間で外出できるのは4回、か。普段はできない街での調査の時間だ。有効に使わなくては…)

51 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/02/11(土) 01:06:13.95 ID:7oPDSrB70

キョン(今日は水曜日、外出が許されてんのは金曜と火曜。明日は…俺は指示を出すしかない。それ以外はじっとしておこう)

キョン(さて、何を調べてもらうか…だな。取り敢えず、下手ではあるが、事件前の古泉の様子を9組の連中に聞いてもらうとするか)

キョン(まあ、最もあいつがぼろを出すとは思えんが)

キョン(後は…部室に残っていた痕跡とか、物品とかも調べてもらおう…何か残ってればいいが)

キョン「…取り敢えずはこんくらいか?一日でそんなに多くは調べらんないだろう。」

キョン「情報も足りんし、これ以上は何をしたらいいか分からん。…じゃあ、あいつらに電話するか」pi

キョン「………おう。谷口か?…そう、早速だが、明日調べてほしいことがあるんだ…国木田にも言っといてくれ」

キョン「調べてもらいたいのはな…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キョン「…ああ。まずは様子見、ってところだな。…よろしく頼む」pi

キョン「これで良し…さて、今日と明日は真面目に謹慎してますかねえ…」

61 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/16(月) 13:10:54.02 ID:LTfXf2tC0

お久〜ぼちぼち開始

木曜日の夕方

prrrr

キョン「おう、どうだった?」

谷口『んー…話す前にいくつか聞いておきたい事があるんだが』

キョン「なんだ?」

谷口『お前ら、あの事件がある前日まではSOS団とかいう集まりの活動はやってたんだよな?』

キョン「ああ。本当にいつも通りにな」

谷口『で?事件があった日は?』

キョン「少なくとも、俺は行かなかったな。その日は親戚の家に行かなきゃいけなかったからな」

谷口『ま、確かにそうでないとお前に目撃されちまうよな。ちなみに、他の奴らも用事があったそうだ』

キョン「…そうか……朝比奈さんが目撃してなくてよかったぜ。あの方がそんな場面見たら病床についてしまいかねん」

谷口『確かにな。じゃあ、最後の質問だ。ここ最近…ああ、事件が起こる前1,2ヶ月単位でだが…』

谷口『なんか違和感みたいなものはなかったか?仲間の雰囲気とか、癖が変わってたとか…』

キョン「違和感?…雰囲気はさっきも話した通り普段と変わらんかった。癖が変わってるっていうのも……」

谷口『…?何か心あたりでもあるのか?』

キョン「いや…そう言えば…本当に些細なことなんだが…俺が最後に部室に来ることがなくなった気がするな」

谷口『…詳しく話してくれ』

62 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/16(月) 13:26:38.16 ID:LTfXf2tC0

キョン「SOS団は5人のメンバーで構成されているのは知ってるな?」

谷口『キョンと涼宮に長門有希、朝比奈さん…それと古泉だな?』

キョン「まあ名誉顧問や準団員を入れればもっといるんだがな…基本的に活動はその5人で行う訳だ」

キョン「朝比奈さんとは学年が違うし、古泉や長門とはクラスが違う。…だから日によっては団員の集合時間がまちまちになる」

キョン「だが、俺は長門より先に部室に着くことはほとんどなかった。実際、ここ数か月は俺が行くと必ず本を読んでた」

キョン「朝比奈さんについても、あの人が掃除当番だった日以外は先に着替え終わっているか、もしくは着替え中だったから…」

谷口『お前は常に一番最後だったってか?ここ最近を除いて』

キョン「ああ。古泉も大抵は俺より早かった。ハルヒも俺を引っ張って行ったりするとき以外は俺より早い…だが」

谷口『この1,2ヶ月はそうでもなかったのか?』

キョン「今思えば、もう引っ張っていかれることはなくなってたな。それまでなら週1では引っ張られていたはずなんだが」

谷口『古泉の方もか?』

キョン「ああ。確実に俺より早く来る日が少なくなってきている。…そう言えば、何回かハルヒと一緒に入ってくるときもあったな」

谷口『…キョン。それ、ビンゴだぜ』

67 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/04/18(水) 17:19:22.85 ID:E9QknB6O0

キョン「ビンゴだ?」

谷口『北高生の目撃情報によると、ここ1〜2ヶ月で男女二人組が頻繁に体育館裏の倉庫に出入りしていたんだそうだ』

谷口『女の方は普通の身長で、黄色いリボンが見えたらしい。男の方は長身…大体180くらいだったそうだが…』

谷口『近くで見たわけじゃないから涼宮たちかどうかははっきりしなかったんだ。…だが、お前の話からすると…』

キョン「…ああ。十中八九ハルヒと古泉だ」

谷口『…俺のほうで分かったのはこれくらいだな。国木田は今日は塾があるらしいから夜の電話になると言っていた』

キョン「そうか。…ありがとな。協力してくれて」

谷口『水くせーぞ。それに、そういう感謝の言葉はこれが解決してからにするんだな』

キョン「……ああ。何としてでも、真相をつかんでやる」

谷口『…まだ先の話になると思うんだがな、お前、今回の件の真相が分かったらどうするつもりなんだ?』

キョン「どうするって?」

谷口『今回の件はお前らの団体全員に深い傷を負わせた。…それもここまで行くと修復不可能なんじゃないか?』

キョン「だが…」

谷口『仮に涼宮が古泉の事を許したとしても、だ。古泉は退学処分になっちまってるからこの学校には出入りできない』

谷口『それ以前に文芸部は廃部だ。以前のような活動はもうできないだろ』

キョン「…外で活動すればいい」

谷口『…お前さ、自分を傷つけた奴と以前のように接することができるか?俺なら無理だね。絶対態度に出ちまう』

キョン(…俺と朝倉みたいな関係ってことか)

谷口『っていうか、涼宮がどうこう言う前にあいつの親御さんが許さないだろうな。お前らと活動することをさ』

キョン「……この前、ハルヒの家に行ったんだ。…もう二度とかかわるなと言われた」

谷口『妥当だろうな。キョン、それを踏まえて…真相を突き止めることで何がしたいんだ?』

キョン「……いやに突っかかってくるんだな。お前、もしかして諦めろとかでも言うつもりか?」

谷口『ないとは思うが…もしお前が興味本位、或いは自己満足で真相を突き止めたいって言うなら…やめとけって言いたかったんだ』

谷口『深入りすることでさらにお前の立ち位置が悪くなることだって有り得る。解決できずに唯の骨折りになることだってある』

谷口『例え解決したとしても、それがお前にとっていいことである確証もない。…知らないほうが幸せかもしれん』

谷口『正直、ハイリスクローリターンな賭けだ。それでもお前はやるってのか?』

キョン「……」

谷口『俺たちが頑張ってくれたのに…っていう負い目なら感じることはねえ。俺も国木田も、お前がいいならそれでいい』

キョン「……」

谷口『……よく考えてくれ。お前が心を決めるまでは、こちらも協力は惜しまねーからな』

68 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/04/18(水) 17:33:19.41 ID:E9QknB6O0

キョン「…分かった」

谷口『ん。明日はどうすんだ?』

キョン「今日と同じように調査してくれ。目をつけられそうになってるなら、何もしなくていい」

谷口『おう。その辺はこっちで判断するさ。じゃあ、また明日な』

キョン「ああ」pi

キョン(…なんで、調査してんのか…解決したらどうするのか、か…)

キョン(……そんなの、決まってんだろ)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

谷口「…」pi

谷口「やっぱり、気になるんだろーなぁ…気持ちは分からんでもないが…」

谷口(……いい結果になるとは思えねーな)

70 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/04/18(水) 18:18:59.64 ID:E9QknB6O0

夕食後

prrrrr…prrrrrr

キョン「…長門?」pi

キョン「もしもし?長門か?」

長門『そう』

キョン「どうした?何か分かったのか?」

長門『それもある。それに加え、貴方と情報の交換をしておく必要があったため連絡した』

キョン「俺の方は大した収穫はなかったが…まず、長門の方の調査結果が知りたい」

長門『分かった。まず、朝比奈みくるについて』

キョン「朝比奈さん?何かあったのか?特に何の処罰も受けてなかったはずだが?」

長門『彼女は今日学校を休んだ。理由は親戚の用事』

キョン「…朝比奈さんに親戚がいるわけねーよな…」

長門『そう。実際は、もうこの時間平面上に存在していない』

キョン「…未来に行ったのか」

長門『その公算は大きい。でも、必ずしもそうとは言えない』

キョン「…どういうことだ?」

長門『貴方が言う未来は恐らく`この世界の時間軸上に存在する世界’であると思われる』

キョン「…まあ、そうだな」

長門『その解釈では、貴方の推測が正しいとは言い切れない。未来は複数存在しているから』

キョン「…俺の行動次第で、未来が変わるってか?」

長門『そう。貴方はこの世界における乱数要素。貴方の行動はこの世界に重大な変化をもたらす』

長門『だが、朝比奈みくるからすれば未来はすでに規定事項。今現在から未来へと続く歴史は一つしか存在しえない』

キョン「…朝比奈さんたちの未来へつながるように俺が時間軸を持っていけば、朝比奈さんは未来に行ったってことになるんだな」

長門『その解釈は正しい。今回の事件は未来におけるかなり重要な不確定要素…間違えれば修正の余地はない』

キョン「おいおいマジかよ…」

長門『えらくマジ』

キョン「……ところで長門、もし…俺が朝比奈さんの未来へ続く時間軸を選択できなかったら…朝比奈さんの未来はどうなっちまうんだ?」

長門『少なくともこちらからの観測は不可能になる。…だが、存在が無くなるわけではない』

キョン「どういうことだ?」

長門『簡単。朝比奈みくるの未来が我々にとって異世界化するだけ』

キョン「異世界化…?」

長門『通俗的に言えば、もしもの世界。そのどちらにも優位性はなく対等な関係。正しい、間違いの基準がない』

キョン「…つまり、自分のいる世界が正しいとしか認識できないってことか?」

長門『一般的には。だが、それを覆すことができる存在がある。それが…』

キョン「…異世界人か」

71 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/04/18(水) 18:52:43.48 ID:E9QknB6O0

長門『彼らが実際に存在するかは分からない。だが、仮に二つ以上の世界を同時に観測できるとすると…』

キョン「…成程な。それが正しいかどうかは抜きにしても優劣は決まるわけだ」

長門『否。異世界人が優先した者が正しいものとなる』

キョン「…なんじゃそりゃ」

長門『元来「正しい」という概念は絶対的なものではなく相対的なもののはず。故に、固定化がなされず、変動する』

キョン「確かに、戦争が起こってるってことからも、容易にそれは想像できるな」

長門『比較する術を持たない者、相対的な判断ができないものは「正しい」という事を定義すらできない』

長門『正しいと思っている世界はただ存在しているだけ。しかし異世界人は比較し、優劣をつけることができる』

長門『…持たざる者はそれに従うほかない』

キョン「……俺たちだって、選ぶ権利があるはずだ」

長門『法治国家における法律と同じ。法律を作るものが異世界人。国民が私たち』

キョン「…異世界人が秩序ってか?それ、なんて神様だ……って、まさか…!!」

長門『そう。涼宮ハルヒは最も異世界人に近い存在』

72 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/04/18(水) 18:55:48.92 ID:E9QknB6O0

うお〜〜〜!!頭回んねー!!
今日はこれで最後かな?ちょっと脱線してるっぽいけど…ここ大事なとこ
長門との電話の部分はこのSSの異世界と未来の定義かな。(っていうか俺の中での設定)
これからは無理してでも進めていきたいと思うから、矛盾点あったらスルーでおなしゃす!!

78 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/27(金) 16:19:55.35 ID:7p1H/xjSo

キョン「……」

長門『これはあくまで推論。深く気にすることはない』

長門『それに例えそれが正しかったとしても、涼宮ハルヒについての概念が変わるわけでもない』

キョン「そ、そうだな…で?お前のさっきの言い方だと、他にも何かあるんだろ?」

長門『涼宮ハルヒと古泉一樹について、分かったことが幾つかある。と言っても今回の件の解決に大きく貢献するものではない』

キョン「構わん。教えてくれ」

長門『分かった』

79 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/27(金) 16:49:23.78 ID:7p1H/xjSo

長門『まず一つ。この3日間の間、情報統合思念体による涼宮ハルヒ、及び古泉一樹の位置座標の特定作業が行われた』

長門『しかし、両名の座標は特定されなかった。これに関しては涼宮ハルヒによる情報プロテクトがかけられた可能性が高い』

キョン「え?古泉はともかくとしてハルヒは……普通に家にいるんじゃねえのか?」

長門『もちろんその可能性はある。だが、確認するための術がない』

キョン「そんなの、直接家に行けば…あ」

長門『彼女の母親も改ざんの影響を受け、正確な情報を把握していないはず。第一、我々ではまともに掛け合ってくれるかどうかさえ怪しい』

キョン「この前門前払いされたくらいだもんな…」

81 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/27(金) 17:55:18.33 ID:7p1H/xjSo

長門『無理やり彼女の母親の思考を解析する事も可能。だが、許可がおりないし、何より負荷が大きすぎて精神が崩壊する可能性もある』

キョン「許可がおりても俺がやらせん」

長門『以上の事から…涼宮ハルヒについては恐らく、貴方にしか位置を特定できない。貴方に任せたいと思う』

キョン「…外出禁止の身なんだがな」

長門『週に二回外出できるはず』

キョン「知ってんのかよ。まあいい。だが、あまり期待しないでくれよ?俺は一般人なんだ。鍵と言われようとな」

キョン「強硬策とかはとれん。そこんとこは理解しといてくれ」

長門『分かった。同様に、古泉一樹も涼宮ハルヒにより位置が特定できなくなっている可能性が高い』

キョン「そうなると古泉が一番厄介だな…あいつの家なんてどこにあるか知らないから手がかりもつかめそうにない」

長門『古泉一樹が自宅にいる可能性は低い。彼の所属する機関に襲撃されかねないから』

キョン「確かにそうだが………」

長門『何?』

キョン「いや、何でもないさ」

キョン(古泉がハルヒの力が行使されると分かっていたら……)

キョン(なんだかんだハルヒは団員には優しい。今回の件にも理由があると考えているなら、古泉の身の安全を確保しようとするだろう)

キョン(古泉がそこまで推測していたとしたら……考え過ぎか?)

長門『古泉一樹の位置特定はこちらでも再度行う。でも、現段階では貴方が頼り』

キョン「そうか…分かった。こっちで何とかしてみる……あ、と。長門、閉鎖空間はどうなってるんだ?」

キョン「もしかしたら、ハルヒも古泉もそこにいるかも…」

長門『大規模なものは発生していたが山場は過ぎた。だが、その間に両名の生命反応は消えていない』

キョン「…それだったらその反応の発信源を辿れば位置の特定が…」

長門『無理。スカラー量でしか観測されていないため、座標軸に当てはめることが出来ない』

キョン「??」

長門「大きさだけが存在し、相対的な位置がベクトルで表せていないということ。我々を原点とする座標で考えると、点がまだ打たれていない状態」

長門「更にそのスカラー量も不鮮明。よって特定は不可」

87 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/30(月) 01:01:37.65 ID:x8zEaIhBo

キョン「要するに…存在していることは分かってんだけどそれがどこにあるか分からないってことか?」

長門『そう』

キョン「なら、そういってもらった方が分かりやすかったな」

長門『…善処する。涼宮ハルヒと古泉一樹の位置情報に関する報告は以上。次に古泉一樹の最近の行動について』

キョン「最近って…どれくらいだ?」

長門『今から1〜2か月前から2週間前までが該当する』

キョン「……2週間前以降は?」

長門『データの損傷が激しく、修復が不可能な状態で参照された。読み取りも不可』

キョン「…取り敢えず、分かる部分だけ教えてくれ」

長門『先日の事件が起こるまでは閉鎖空間の発生はほぼ皆無と言って差し支えなかった』

長門『これは古泉一樹のSOS団の活動への出席率からも容易に推察できる』

長門『よって彼の機関の活動は定例会議のみであった…だが』

長門『2か月ほど前から会議が開かれる頻度が高くなってきていた。この段階では我々情報統合思念体も特に重要視していなかった』

長門『そして2週間前、古泉一樹が機関本部へと向かう最中…情報に膨大なノイズが発生。それからは古泉一樹の行動が把握できていない』

キョン「…どうして今まで言ってくれなかったんだ?」

長門『…今回のようなノイズの発生は決して珍しいものではない。現にこの1年近くで3回は発生している』

長門『今回も同様の事象だと判断したため、貴方に知らせる必要性がないと判断した』

キョン「んなあほな…」

長門『それに、きっと貴方なら気に留めないどころか我々の行動に異議を唱えてくるはず。これも理由の一つ』

キョン「…確かに、否定はできんが」

88 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/04/30(月) 01:24:09.06 ID:x8zEaIhBo

長門『…涼宮ハルヒについては特にこれと言った変化は見られなかった。情報改竄の痕跡も皆無』

長門『我々の方で調べられたのはこの位。他の勢力の動きも調べたが、有意な情報は得られなかった』

キョン「なあ、長門。その…ハルヒの行動に変化が見られないと言っていたが…それはどの範囲での話だ?」

長門『どの範囲とは?』

キョン「ほら、例えば授業中とか…放課後とか、帰ってからとか…そのすべてがいつも通りだったっていうのか?」

長門『…貴方のいわんとすることが読めない…どういうこと?』

キョン「…そうだな、じゃあ俺が今日得た情報の報告がてら話すとするか…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

長門『…つまり、古泉一樹と涼宮ハルヒがともに行動していたという点で、変化が生じているということ?』

キョン「ああ。正直、ハルヒが俺以外の男子と二人っきりでいたなんてことは聞いたことがないな」

キョン「って、なんだかこれじゃあ自意識過剰男みたいだな」

長門『…おかしい。古泉一樹と涼宮ハルヒがそのような接触を行っていたという情報は無い』

キョン「…なんだと?」

90 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/04/30(月) 01:50:57.82 ID:x8zEaIhBo

ヤバい…致命的なミスに気付いた……
キョン達の学年ですが
1年→2年
にしてください。道理でおかしいと思った…

91 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 14:21:22.51 ID:gUW+vfsfo

長門『貴方の証言中の事象は確かに存在している。涼宮ハルヒ、古泉一樹が部室に到着する時間はここ2ヵ月、平均して20分遅い』

長門『だがその間彼らが一緒に行動していたというデータはない。勿論、部室に向かう途中で鉢合わせたのは事実』

長門『観測されたデータからは、彼らの生活パターンのずれは偶偶各々の事情が絡んだ故にこのようなことが起きたとしか思えない』

キョン「……そこにもハルヒの力の介入があるってのか」

長門『恐らくは』

キョン「だが、証言が食い違うような改変はしないはずだ。疑念を持たせたくなかったら尚更な。おそらく改変が及ばなかったとか、そんなとこだろう」

キョン「……とすれば谷口の証言か長門の証言、どちらかが真でどちらかが偽……ってことになるが」

長門『どちらも偽であることも考えておいた方が良い。彼女はこの世界の仕組みを根底から覆せうる存在。この程度の改変は容易いはず』

キョン「……だとしたら完全にお手上げじゃねーか」

92 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 14:49:10.08 ID:gUW+vfsfo

長門『……どちらも偽であったとしても、その差異を比較することで真実にたどり着ける可能性は捨てきれない』

長門『貴方は今のまま調査を続けていて欲しい。こちらも単体で調査を続行する』

キョン「分かったが……なあ、他に的確な方法はないのかよ?」

長門『……涼宮ハルヒの思考のトレース』

キョン「おい、それはやめとけってさっき言ったばかりじゃねえか」

長門『先刻の思考の読み取りとは意味が異なる。一般にひとが行うそれの事を指す』

キョン「ハルヒの心理状態を読み取れってのか?」

長門『そう。彼女も人間……何かしらの発露があるはず。貴方は涼宮ハルヒに一番近い人間。適任のはず』

キョン「……分かったよ。何とかしてみる」

長門『……今回の対話では有意義な情報が得られた。次回の交信はいつにする?』

キョン「俺の方からは新しい情報が入り次第連絡する。長門もそれに倣ってくれ。だが、何もなくても1週間に一回は連絡を取り合おう」

長門『……了解した。では、また次の機会に』

キョン「おう……」pi

キョン(……朝比奈さんの行方、古泉たちの居場所、情報の食い違い、ハルヒの力の行使……そして異世界人……)

キョン「はあ……どれから手を付けたらいいか分かんねーな」

キョン(取り敢えずは国木田からの報告を待つしかねーか……それまでに色々まとめておかなきゃな)

94 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 16:19:36.61 ID:gUW+vfsfo

キョン「よっし、んじゃあ先ずは……」prrrrr

キョン「ってえ!!なんだよ、人がやる気になったときに……って、国木田か?」pi

キョン「よお、どうだ?何か分かったか?」

国木田『まあ、少しは。……さっき谷口と情報交換しあってね、古泉くんの行動については説明したって言ってたから、その他の事について』

キョン「……ああ、そう言えば部室について調べてくれって頼んでたが……谷口からの報告はなかったな」

国木田『役割を分担したからね。学校の噂とか、目撃情報を調べるには谷口が適任だから』

国木田『……あの人脈には侮りがたいものがあるよ。北高一の情報屋だろうね』

キョン「……最近のあいつには驚かされっぱなしだ。あいつ、バカそうに見えて実はすごい奴なんじゃ?」

国木田『……まあ、それは認めざるを得ないね』

国木田『それで頼まれていた部室についての事だけど……綺麗さっぱり。何もなくなってたよ』

キョン「……だろうな。部室を明け渡せって言われてたんだ。そうなっててもおかしくはねーだろーよ」

国木田『キョン?僕は”何もなくなってた”って言ったんだよ?キョン達が持ち込んだものから、もともとあったであろう備品まで全部』

キョン「机とか、そういったものもか?」

国木田『そう。あるのは取り外し不可能な黒板とかくらいかな……しかも、何故か新品そのもののようになってた』

国木田『おかしいよね?古泉くんは所謂“強姦未遂”っていう罪状には当て嵌まってるはずだ。刑法上、最も重い性犯罪だよね?』

国木田『未遂でも、既遂と同じ罪状のはず。犯人が捕まってないのなら、当然捜索がされるはずだ』

国木田『……ご存知の通り、古泉くんはまだ捕まっていない。手がかりもないに等しい』

国木田『……そんな状況で物的証拠が残っているかもしれない部室をこんな早くに、それも使用前みたいな状態に戻すと思う?』

キョン「……確かに。普通なら現場保持のために立ち入り禁止にして……物品なんぞは絶対動かさないはずだ」

95 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/05/05(土) 16:23:13.57 ID:gUW+vfsfo

国木田『でしょ?それに明け渡すためなら、本来の備品は残ってなきゃおかしいよね?……まあ、おかしいのはそれだけでもないんだけど』

キョン「ん?なんだよ?」

国木田『キョン、停学を言い渡される前……警察の姿を見た?こんな事件だ。学校内だけじゃ収まりつかないよね?』

国木田『それにキョンに至っては重要な参考人だ。警察の取り調べが行われていてもおかしくはないよね?』

キョン「……」

国木田『……実は今回の事件、ニュースにもなってないんだよ。万引きとか、窃盗とか……そういうちゃちな事件なら納得できるけど……』

国木田『今回みたいな倫理観に反する、視聴者の興味や嫌悪感を誘うネタ……マスコミが放っておくと思うかい?』

キョン(……ショックで失念していたが、確かにそうだ……)

国木田『キョン……どうやら今回の1件、僕たちが思っているよりも厄介かもしれないよ?』

国木田『ここまで事件をうやむやにできるんだ……相当大きな組織が絡んでいてもおかしくない』

キョン「……っ!!」

国木田『……正直、政界の大物クラスは相手取らなきゃいけないだろうね。そこで僕から2つほど確認を取りたいんだ』

国木田『谷口も話してくれたらしいけど、キョンは今回の真相を本当に暴くつもりかい?』

国木田『ちょっと調べただけで、こんなに大きな敵の影が出て来たんだ。……もっと深くまで調べようとすれば、妨害も出てくるだろうね』

国木田『……もはや興味本位じゃ踏み込んじゃいけない領域だよ』

国木田『……あと、それについて関係することなんだけどさ……』



                        『キョン……何か僕たちに隠し事してない?』



101 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/05/07(月) 19:34:27.85 ID:9H8CKdfUo

キョン「……隠し事?」

国木田『そう。……僕はさ、良くも悪くも涼宮さんや古泉くんは目立つって言ったけど、結局は一介の高校生にすぎないでしょ?』

キョン「ははっ……ハルヒの前でそんな事言ったらさぞどやされることだろうな」

国木田『茶化さないでよ……兎に角、そんな普通の高校生が事件に巻き込まれただけでこんな……まるで隠蔽工作みたいなことが起こるのかな?』

国木田『僕には理解できないな。何の得もないもん』

国木田『まあ、彼らは美男美女だからそれを狙った大物が……っていう線も無きにしも非ずだけどさ』

国木田『そう考えるより、涼宮さん、若しくは古泉くんにに何か秘密があるって考えた方が妥当だよね。いや、両方って可能性もある』

キョン(こいつ……なんて勘のよさしてやがる……!!)

国木田『そうだとするとSOS団の活動についても納得できる。キョンは夏休みにSOS団で旅行に行ったんだろ?』

キョン「……ああ。古泉の親戚に富豪がいるらしくてな」

国木田『都合が良すぎるよね。今回の事件がなかったら珍しい人もいるんだな、で済んだけどさ』

国木田『それに映画撮影。神主さんにエアーガンを乱射したそうじゃないか』

キョン「主にハルヒのバカがな」

国木田『神主さんにも目撃されてたはずなのに……なんで苦情の電話の1本も来ないのさ?』

キョン「……」

国木田『……他にもまだまだ不審な点がたくさんあるけど……どれも普通の人じゃなしえない事ばかりだ』

国木田『でもさっきも言った通り、僕は涼宮さんや古泉くんをを普通の高校生だと思ってる。じゃあどうしてこんな矛盾が生じているのかと考えれば……』

国木田『それはキョン……いや、もしかしたらSOS団全員共通の隠し事があるとしか思えないんだ』

キョン「……」

国木田『勿論これは推測にすぎないから、キョンが否定してしまえばそれまでな訳だけど……実際のところどうなんだい?』

102 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/05/07(月) 20:15:33.31 ID:9H8CKdfUo

キョン(……こいつの言ってることは大体あってる。……でも、認めるわけにはいかないよな……)

キョン(だが、下手に否定すれば逆に不審がられる。不信感を持たれて、仲違いを起こすような事態だけは……)

キョン(それに今は数少ない協力者を失いたくはない)

キョン(もっとも……ハルヒが神様で、古泉がとある組織の構成員……若しくはリーダーなんだ……なんて、流石に信じないよな)

キョン(……信じてもらえないのを見越して正直に言うのもありだが、そんなことをすればそれこそ機関から何をされるか分からない)

キョン(俺だけならまだいい。矛先が谷口や国木田にまで向けられたら……)

キョン「」ゾワッ

国木田『……キョン?』

キョン(……だとしたら)

キョン「国木田」

国木田『ん?』

キョン「……お前の言った通りこの事件にはでかい組織が絡んでいる……だろう」

国木田『……そう断言できるってことは……やっぱり?』

キョン「ああ……お前が知らない秘密みたいなもんはある……ハルヒがこんな目に遭ったのも、恐らくは……それ絡みだ。決まったわけではないが」

国木田『……』

キョン「……話すべき時が来たら、必ず話す。……だから、今は聞かないでくれないか?」

国木田『……それはつまり僕の2つの問いにどちらもイエスって答えでいいのかな?』

キョン「ああ……」

103 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[saga] 投稿日:2012/05/07(月) 20:45:17.96 ID:9H8CKdfUo

国木田『……はあ、本当はその隠し事を教えて欲しかったけど……真相を知りたいその理由もしっかりしてそうだ』

国木田『分かったよ。これ以上はキョンが話してくれるまで何も聞かないし、キョンの納得のいくまで協力するよ』

キョン「ありがとう……だが、国木田。お前はいいのか?」

国木田『何がだい?』

キョン「今回の件は下手に関わると……ケガじゃすまん。冗談抜きでだ。なのにお前らには何のメリットもない」

キョン「……なのに、協力してくれるのか?……実際、お前らの協力がなかったら相当痛手なんだが」

国木田『あー……じゃあその秘密を教えてもらえるってのが報酬ってことでどうかな?』

キョン「……おい、これは遊びじゃないのはお前だって」

国木田『勿論理解してる。だけど、人間に特有の知的探究心はどうしても抑えられないんだよ。それも、今回の件は相当な謎みたいだ』

国木田『それが満たされるなら、ちょっとくらいの火遊び位なんてことないさ』

キョン「……いいのかよ、そんなんで」

国木田『そもそもそんな問いすること自体おかしいんだよ。何もメリットを感じられなかったら協力するなんて言わない』

国木田『僕には僕なりのメリットがあるんだ。キョンが理解できなくてもね。お互いに利用し合ってるって思ってくれればいいんじゃないかな?』

キョン「……はあ、分かったよ。もう勝手にしてくれ。ただし責任はとれんかもしれんぞ?」

国木田『キョンが何かをするに限って、そんなことは起こらないよ。もともと平穏を好む君があえてこんな大きな事件に首を突っ込むんだ』

国木田『何かしらの考えがあるんだろう?自分にも、そして僕たちにも被害がないようにする秘策がさ?』

キョン「……」

国木田『沈黙は肯定と受け取るよ。じゃあこの話はここまでにして、僕からの追加の報告があるんだ』

109 名前:ホントに書く暇がない… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/25(月) 00:37:01.37 ID:oGpaBX2Fo

キョン「報告?」

国木田『うん。まず一つ目。今回の出来事の情報を集めるには校内だけじゃ足りないと思ったから、僕の方で校外の情報を集めることにしたんだ』

国木田『有益な情報を得られる確率は校内よりも少ないけど、やっておくに越したことはないだろ?』

キョン「……だな。目撃情報とかがあがるかもしれん」

国木田『そういう訳で僕が通ってる塾の友達とか、その人たちの関係者たちの協力を募ったら案外協力者が居てね?』

国木田『これなら調査も捗りそうだ』

キョン「そうか……報告はそれだけか?」

国木田『いや、もう一つ……キョンは外出はできる身なのかい?』

キョン「一応は、な。日時指定で1週間に2回しかできないが」

国木田『明日は?』

キョン「ん……大丈夫だが?」

国木田『そう。ならちょうどいいな』

110 名前:ホントに書く暇がない… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/25(月) 00:38:58.18 ID:oGpaBX2Fo

キョン「何処か一緒に行った方がいいとこでもあるのか?」

国木田『いや。今日部室に行った後その足で塾に向かって協力者を募ったんだけどその協力者の中でも凄い熱心な人がいてね……』

国木田『是非とも直に話を聞きたいって言ってるんだけど……』

キョン「……すっかり有名人だな。どんな人だ?」

国木田『僕も君もよーく知っている女の子だよ。今回の事件に尋常ならざる興味を抱くあたり、変わった女の子だね』

キョン「…………」

国木田『……どうする?会いに行くかい?』

キョン「そうだな。まだこれと言った情報がある訳でもないからな。いろんな奴にあっておくのも悪くないだろう」

国木田『分かった。時間と場所だけど……』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キョン「……分かった。今日はありがとな」

国木田『……これから大変になるね。……キョン、絶対に真実を見つけよう』

キョン「ああ。もちろんだ。……じゃあまた」pi

111 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/25(月) 00:46:52.63 ID:oGpaBX2Fo

キョン(校外の情報も国木田経由で何とかなりそうだな……長門も校内だけじゃなく色んなところを調べてるようだし……)

キョン「……あれ?俺ってもしかして役に立ってない?」

キョン「……いや、俺が言い出さなかったらそもそもこんな捜査はしてないわけで…」ウーン

キョン「俺は俺のできることをやるまでだな……今日は明日のために早めに寝ておくか」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

国木田宅

国木田『……谷口かい?うん、キョンにはもう連絡したよ』

国木田『……うん。やっぱり引く気はないみたいだね。キョンはかなり真摯な気質だから』

国木田『僕も……どちらかと言うと反対だな。……うん、分かってるよ。どうするのか、決めるのはキョンだ』

国木田『……そう言えば明日、キョンがあの子と会うことになったんだ。……そう。前話した女の子』

国木田『…………ああ。もう、どうにもならないだろうね』

国木田『……うん。結果は折を見つけて伝えるよ。……それじゃ』pi

国木田「キョン……ホントに後悔しないんだよね?」

113 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/06/25(月) 21:13:56.69 ID:oGpaBX2Fo

金曜日・停学2日目 午後2時

キョン(……たった一日外に出ないだけだったのに、随分と外に出るのが久しぶりな感じがするな)

キョン(次に外に出れるのが火曜日……4日後か。気が重くなるなこりゃあ……)

キョン(SOS団の活動がある時は、家で過ごす事こそが至高だと思ってたもんだが)

キョン(……団活が、ある時は……)

「おや?まさか約束の30分前に来ているとは……珍しいこともあるものだ」

キョン「……随分なご挨拶だな。久しぶり。って言うくらいの可愛げがあってもいいもんだが」

「くっくっ……それを君が言うかい?1年ぶりの再会に、まるで昨日会ったかのような挨拶しかしないような君が?」

キョン「ああ、はいはい……失礼な奴で悪かったな、佐々木」

佐々木「僕は気にしてないよ。むしろ堅苦しい挨拶なしに付き合える相手はなかなかいないものだ。そういった意味ではむしろ好ましく感じている」

キョン「それは光栄だ」

佐々木「さて、本来ならば早速旧交を温めたいといったところだが……事態が事態だ。そうも言ってられない」

キョン「……」

佐々木「……苦労しているようだね、親友。随分と窶れたじゃないか。……こういう非日常な事件の扱いには慣れていると思ったんだが」

キョン「こういう現実的な事件に関しては生憎と経験値0のペーペーだ」

佐々木「それでも何とか解決しようというその真面目な姿勢は流石と言ったところか。では、少しでも君の力となれるようもっと詳しく話を伺うとしよう」

キョン「……ああ」

115 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/06/26(火) 15:28:57.90 ID:MoesIMnco

移動中

キョン「今さらなんだが……学校はどうしたんだ?こんな平日の真昼間に街中うろついて、ばれたらやばいんじゃないのか?」

佐々木「本当に今さらだな。だが、心配することはない。今日は午後からの授業が一つも入ってないのさ。要するに早あがりなんだ」

キョン「ほー……なんかあるのか?」

佐々木「なんでも校舎の点検を行うらしい。古い校舎ではないのだが、転ばぬ先の杖というところなのだろう」

キョン「うちの学校にも見習ってほしいもんだ。結構ボロボロだからな」

佐々木「そう言って、君は授業を受けたくないだけなのだろう?」

キョン「ははっ……お見通しか」

佐々木「まったく……それで、どの店に入るんだい?いつもの喫茶店かい?」

キョン「……いや、今日はちょっと遠出して〜〜のファミレスにしようぜ」

佐々木「なんだ?いつもの場所では何か不都合があるのかい?」

キョン「お前の言う通り、事態が事態だ。今回の件が古泉個人の仕業にしろ、そうでないにしろ、俺の身に何も起こらないとは考えにくい」

キョン「不本意にも、俺はハルヒにとっての鍵らしいからな」

佐々木「……何時もの喫茶店に罠がかけられていることを危惧しているのかい?」

キョン「……そんなところだ」

佐々木「…………君が言うならそういうことにしておこう」

キョン「おう。電車に乗るからな、運賃くらいは俺が出すよ」

佐々木「……そうか。では、好意に甘えるとしよう」

117 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 17:00:31.59 ID:q8BvXx0Ao

市外のファミレス

キョン「よし、んじゃあ適当に座るか」スタスタ

佐々木「……キョン、どこに行く?」

キョン「ん?いや、だから適当に席を……」

佐々木「今一度、君が行こうとしている先をよく見給え」

キョン「は?……あ」

佐々木「……迷いもなく”喫煙席”方面へ行くとは……今回の停学の理由はもしかしてそっちが主かな?不良学生?」

キョン「んなわけあるか。あんなもん、頼まれても吸わん」

佐々木「同感だ。君が吸わないなら向こうの禁煙席がいいだろう。無意味な受動喫煙は避けたいからね。それでいいかい?」

キョン「異議なしだ」

118 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 17:16:23.47 ID:q8BvXx0Ao

禁煙席

佐々木「さて……君はもう昼食を済ませたのかい?」

キョン「まだだが?」

佐々木「なら丁度いい。僕もしっかりとした昼食は取っていないのでね。遅めの昼食としよう」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

佐々木「注文は決まったかい?」

キョン「ああ」

佐々木「なら店員を呼ぼうか」

店員「……」テクテク

キョン「お……すいません」

店員「はい。いかがなされなしたか?お客様?」

キョン「注文してもいいでしょうか?」

店員「え?」

佐々木「……」スッ

ピンポーン♪

キョン「へ?」

佐々木「すみません。この人、こういうところにあんまり来ないから勝手が分かってないらしくて……」

店員「あ……はい?失礼します」ススス

佐々木「……君が早く食欲を満たしたいのは分かるが、様式には従わないとね?」

キョン「……すまん」

佐々木「大したことじゃないさ」

119 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 17:30:43.41 ID:q8BvXx0Ao

店員2「ご注文をお伺いします」

佐々木「クリームスパゲッティーを一つ。キョンは?」

キョン「んじゃ、このハンバーグ定食にしようかな……それと飲み物n」

佐々木「あと、ドリンクバーを2つお願いします」

キョン「……っと」

店員2「畏まりました。ご注文を繰り返させていただきます」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

店員2「以上でよろしいですか?」

佐々木「はい」

店員2「畏まりました。しばらくお待ちください」スタスタ

キョン「……」

佐々木「……」

キョン(空気が……)

佐々木「……キョン。僕は以前、君は全く変わらないといったことがあったよね?」

キョン「どうした、藪から棒に?」

佐々木「訂正しよう。君は変わったな……もっとも、さっきまで僕が気付かなかった程度にではあるが」

キョン「はあ?」

佐々木「君は、僕が思っていたよりも随分とSOS団にのめり込んでいたようだね。会ってから今までの君の挙動ではっきりした」

キョン「……」

120 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage saga] 投稿日:2012/06/30(土) 17:59:54.66 ID:q8BvXx0Ao

佐々木「僕が知ってる君は誰であろうと平等に扱っていた。いい意味でも、悪い意味でもね。まあ年功はわきまえているが」

佐々木「それがここまで来るまでの電車賃を率先して払うと言ってきた。以前の君なら割り勘で済ませそうだからね。理由はさっき言った通り」

キョン「……悪い意味で平等ってか?」

佐々木「無論。仮にも僕は女性だ。男性ならば連れの女性の移動費を払うくらいの甲斐性がなくてはならないからな」

佐々木「まあ、それはあくまで一般論にすぎないけどね。ちなみに僕はそのような気遣いは好まないよ」

佐々木「これは偏見かもしれないが、そのような行動の裏には何かしらの下心があると思っているからね」

キョン「俺はそんなもんないぞ?」

佐々木「十分知ってるよ。だからこそ言えるんだ『君はSOS団にのめり込んでいる』ってね」

キョン「意味が分からんぞ……」

佐々木「聞いたところでは、キョン。君は随分あの団体の中で奢らされてるようじゃないか」

キョン「そのせいで俺の財布は万年氷河期な訳だが」

佐々木「それなら尚更あそこで電車賃を出そうなどという発言には至らないだろう。下心もないとすれば、君の行動はなぜ起こるのか……」

佐々木「それはSOS団での”奢る”という行為が慣習化して、他の親しい人間にも同じ行動をしてしまっているから……と考えるのが妥当だろうね」

キョン「……成る程な。確かにハルヒには有無を言わさず奢らされているからな」

佐々木「だがここでも奢ると言わない以上、あんまり高いものは奢らせていないようだ。精々ジュース1つ分くらいかな?そこに彼女の優しさが見て取れる」

キョン「優しい奴はそもそも奢らせるようなことはせん。それにフリーマーケットでも奢らされたぞ?」

佐々木「それも大して高いものはねだらなかっただろう?」

キョン「……」

佐々木「くっくっ……図星のようだ」

121 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage saga] 投稿日:2012/06/30(土) 18:33:20.51 ID:q8BvXx0Ao

佐々木「まあ、他にもいろいろ判断材料はある。先ほど禁煙席に向かおうとした時、店員を呼んだ時、注文の時とかがあてはまるだろうね」

佐々木「禁煙席の方向……あれは何時もの喫茶店でいつも座っている席の方向と同じだったのだろう?」

佐々木「店員を呼んでからの下りも、全て喫茶店での癖だ。違うかい?」

キョン「……その通りだ。だが、なんでそんなことを今言うんだ?今日の目的を忘れたんじゃないだろうな?」

佐々木「勿論。僕は目的と手段をはき違えるほど愚かになったつもりはない。……そうだな、ここまで言ったなら、先ほどは流したが敢て言ってしまおうか」

キョン「……何をだ?」

佐々木「何時もの喫茶店を避けた理由。先ほどの君が言ったのは君の本意ではないのだろう?」

キョン「……」

佐々木「君はあの喫茶店を避けたかったんだ。あの場所に行くと否応なしに思い出されるからね。SOS団の記憶が」

キョン「……っ」

佐々木「もう以前のようには戻れないこのような状況で以前の記憶を呼び起こしてしまうのはとてもつらいものだ。僕にだって経験はある」

佐々木「……今からきついことを言うが、構わないかな?」

キョン「……言ってくれ。そんな気遣いは要らないと言ったのはお前だろ……」

佐々木「そうだな。じゃあ言わせてもらおうか」





122 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage saga] 投稿日:2012/06/30(土) 18:38:35.08 ID:q8BvXx0Ao





               「そんな……君が女々しくなった状態で……今回の事件の真相にたどり着けるのかい?」







123 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 18:43:54.96 ID:q8BvXx0Ao

今回分はしゅーりょーです

キョンは絶対うじうじするタイプだと思います。やると決めても、心がついてこないっていうタイプだと。

ファミレスでベル鳴らさずに店員さん捕まえたときってすごい目で睨まれますよね……って、そんなことするのは俺だけか

では、またノシ

124 名前:三度目の正直… ◆R5ELseajhM[sage] 投稿日:2012/06/30(土) 19:09:35.64 ID:q8BvXx0Ao

そうそう。もう一つ。
ハルヒの能力の解釈がえらいことになってます。
矛盾点は見逃してね☆

126 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga] 投稿日:2012/07/08(日) 17:13:40.73 ID:h9WBYDn5o

キョン「女々しくって……」

佐々木「現にそうだろう?今の君の状態は以前の彼女に未練たらたらな男性のそれと大差ないよ」

キョン「……それとこれとじゃ事態の重さがちがいすぎるだろう?」

佐々木「僕はそう思わないね」

佐々木「過去に縛られて一向に前を見ようとしない生産性のなさはそっくりだ」

キョン「んだよ……」

佐々木「ん?」

キョン「じゃあ俺が今こうして真相のために行動してるのも愚の骨頂だっていうのかよ……!」

キョン「ただの自己満足な、意味のねえ馬鹿馬鹿しい行動だって言うのかお前は!!」ダンッ!!

佐々木「……そうだと言ったらどうする?」

キョン「!!」キッ

佐々木「君が今やっていることは独りよがりの偽善行為と取られてもおかしくはないよ」

キョン「……!!んだと!?」ガッ

ガチャン

佐々木「……痛いよ。頼むから胸倉をつかむのをやめてくれないか?」

キョン「お前は……お前は何を分かったつもりで……!!」

佐々木「……確かに、僕は君と比べたらSOS団についての関係、及び知識はあまりにも少ない」

佐々木「だが今の君がいささか感情的になり過ぎていることくらいは分かる」

キョン「……そんな事!!」

佐々木「無いと言いたいならまずはその手を離してもらおうか」

128 名前:三度目の正直 ◆R5ELseajhM[] 投稿日:2012/08/03(金) 16:25:32.98 ID:FJrOD0ADo

なんかこれ以上かけないので、ここで打ち切りにさせてもらいます。すみません。

133 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/08/03(金) 19:34:15.73 ID:FJrOD0ADo

結末だけ書くと

SOS団のメンバーがキョン以外姿を消してしまう(ハルヒと古泉が死亡(若しくはたまに噂を聞くのみ)、みくるは現代へこれない。長門は思念体へ帰還)。
古泉の機関が消滅
キョンは停学が解け、そのまま恙ない(?)生活に戻る。団活だった時間は佐々木とつぶしている。

っていうのがオチ。
古泉の行動理由、キョンがののしられた理由、谷口、国木田が知っていることは設定を全部書くことになるからめっちゃ長くなるが……OK?

130 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage] 投稿日:2012/08/03(金) 18:04:29.78 ID:+m9YWyoJ0

止めるなら箇条書きでいいから古泉の行動理由くらい説明していけ

135 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/08/03(金) 20:08:50.92 ID:FJrOD0ADo

>>130
根底にあるのが『機関の意思』 黒幕も古泉の機関という設定です。オチにおける全員の顛末を書いておきます。

キョン、国木田、谷口:生存。事件解決後もいい友達(?)

ハルヒ:力の消失。先の件で世間一般には失踪扱い。実は古泉の機関のコネで海外の学校で暮らしていた。後に古泉の機関に口封じのため追われ、殺害される。

古泉:超能力消失。退学後はハルヒと同じく海外の学校へ。ハルヒの力が消失した後はハルヒと同じ顛末を辿る。

長門:ハルヒの能力の消失により、情報統合思念体から帰還命令がでて、それに従う。

みくる:未来に帰ったまま。元々いた過去が変わってしまったため、現代への渡航は不可に。

佐々木:ハルヒに代わり、神の座に就く。キョンとはパートナー(?)になる

橘:佐々木に追従。だが、佐々木に対する態度はまったく変わっていない

今回の設定では『ハルヒが古泉に好意を抱いている』という設定を考えていました。(キョンの考察で触れるつもりだった↓のような感じで)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
キョン(……そうだな。今思えばハルヒと古泉の仲が異様に良くなっていったっていう状況証拠ならある)

キョン(一番いい例が冬山の『双六』だろう。二人で作っていたと言うあたり、もしかしてその頃から……)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
それを踏まえ、状況を整理します。

古泉の行動理由ですが、実は行動を起こしていません。ハルヒの情報改竄で”そういう事実があった”ということになってます。
なぜハルヒが改竄を行ったかについては『一途に古泉のため』。
機関が『涼宮ハルヒが古泉一樹に好意を持った』という点を利用し、古泉を唆してハルヒに力を行使させたというのが当初の設定です。
ハルヒはなかなか勘が鋭いので、古泉の不穏な空気を感じ取って、古泉の不可解なお願いも何も聞かずに受け入れるでしょう。
古泉には『命令を実行しなければお前を[ピーーー]』と脅迫し、実行を促したと考えていました。古泉の性格からすれば自分が死んでも……となりそうですが

・ハルヒが古泉に惚れていたこと(自分の意思だけで行動はできないという考えに至る)
・上を踏まえたうえで、古泉が死んでしまえばハルヒが絶望し世界が崩壊しかねないこと
・時間が経てばキョンも別の生活を手に入れられるだろうということ

いや待て、古泉殺したら世界崩壊→迂闊に手出しできなくね? ってなりそうだけど、古泉はハルヒに『惚れられた』だけで、鍵でも何でもない。
力を移し替えるのに必要なのは鍵であるキョンだから……言うこと聞かなかったら二人を盾にハルヒの能力を佐々木に移したあとで古泉とハルヒを殺せばいい。
その後、薬でもなんでも使って佐々木を言うことを聞く人形にした後キョンを[ピーーー]→神の力を手に入れました!!機関の大勝利!!

↑が古泉にも察しがついたためキョンとの約束『一回だけ機関を裏切ってでも〜』を(キョンから見れば)破って機関に加担しました。
これは古泉にとっても苦痛だったと、それに耐え、命令を実行したのもキョンのためだったとオチの場面で判明する設定でした。

今回の情報改竄についてですが、全ての人に同じ効果があったわけではなく、特にハルヒに深く関係する人物(主にハルヒの力に関して)
は特別な改ざんがされています(橘が激怒した理由はこれが原因)。序盤の事件の様子は、一般の人に対して行われていた改竄記憶です。
この複雑な改ざんは機関の意図によるもので、キョンに加担する者をなるべく減らそうという意図がありました。(橘とか、クラスメイトとか)
ホントは長門の協力も得られないようにしたかったが、長門にはあまり改ざんが加えられなかった(事件があったと思わせるのが精一杯)。

じゃあ、何故こんなことを機関はしでかしたのか?
最大の理由がやはり神の力の占有。
次に『鍵』を壊してしまうこと。古泉が逆らわない限りはキョンは最大の不確定要素。なら、変なことをされる前に殺せばいい。
加えて橘の組織の壊滅も行える(キョンがいない→佐々木が神になることはない)

この3つが一番最初に思いついた理由でした。



……なんか矛盾があるかも……まあ、また考え直せばいいわけだが。次のレスは国木田と谷口について。

136 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2012/08/03(金) 21:00:05.76 ID:FJrOD0ADo

元々このSSは『ハルヒの力って結局なんなんだ?』『国木田と谷口はやたらとキョンにヒントを与えてくるけど何者なの?』

っていう疑問から生まれました。その疑問を解消するために考えた設定が谷口と国木田に付け加えられています。

彼らは何者か?これへの自分の回答は『異世界人』というものでした。ちなみにハルヒ、キョン、佐々木も異世界人という設定です。

このSSでの異世界人の定義は

・各々の異世界人は自分自身の世界を所有していて、その世界においては己が法であること(つまりはその世界の神さまである)

・異世界人は、他の異世界人が所有する異世界への渡航が可能であること

・異世界人にも格があり、その能力は自分の所有する世界の数で決まるということ

・現在を起点にすべての分岐する未来を観測、選択可能(自覚があれば)。つまりは選択されなかった未来(異世界)も覗くことができる。

・自覚がない場合でも、自分の所有する世界であれば思った通りに世界が動く。

・ただし覗ける未来は一部の異世界人を覗き、他の異世界人からの干渉がなかったと仮定した際の未来であること。世界の選択の際も、異世界人の介入があればおかしいことに

・自分が異世界人であるという自覚があれば、他の異世界人からの干渉を受けないようにすることも可能。または、一部の干渉のみ受け入れることも可

・異世界人であることを自覚するには他の異世界人からの介入、若しくは異世界の自分自身からの介入が必要である事

・ハルヒのように、自覚なくとも使用できる、他の異世界人にはない特性が各々の異世界人に備わっていること

他にも設定があったような気がしたが、思い出せる分はこれ。思い出したら随時補足していく。


一番上にも書いた通り、谷口と国木田は異世界人であり、それを自覚済み。

その内、国木田の固有能力が『異世界人の介入を含めての異世界の観測』だからキョンの行動についてはある程度の予測が建てられていた。

一方、谷口の方の能力は『異世界人などからの改竄の跡を読み取り、改竄前の情報を閲覧すること』キョンへの質問も全てを分かっててやってました

よって谷口と国木田が知っていたことは『事の大まかな顛末』と『事件の真相』

つまりは何もかもお見通しですよってことだったわけで…………

ちなみに設定上のハルヒ、キョン、佐々木の固有能力を挙げておくと

ハルヒ:異世界同士を結合させる能力。情報改竄の正体が、色々な世界をくっつけることだった

キョン:異世界そのものを作りあげる+ハルヒによって結合された世界を紐解く能力

佐々木:異世界を消去する能力

よって

ハルヒの閉鎖空間:崩壊した世界を全て結合させたもの→神人はその世界に居た異世界人が変化した姿

佐々木の閉鎖空間:消去した世界の跡地 つまりは『無』の空間

というもの。

裏設定として、藤原が朝比奈さん(大)を姉と呼ぶのは、ハルヒによって異世界同士がつながってしまった結果である。というものがありました。


次は詳細な結末について

138 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[] 投稿日:2012/08/03(金) 21:50:30.86 ID:FJrOD0ADo

キョンの決着のつけ方について

佐々木に偽善だと言われたキョンは、それでも俺はまたみんなが、以前のようには無理でも笑えるようにしたいと打ち明けます。

佐々木はあきれつつも調査の協力を了承しました。しかし、ただ一言

「皆に気遣うことが最良の手段ではない事を覚えておきたまえ。時には我を出すことが最良となる場合もある。あくまで君にとっては、だが」

「気遣いからの行動は、意思をそがれやすいものなんだよ?キョン」

佐々木にも協力してもらいながら調べていくうちに、他の面々の証言の矛盾が大きくなっていくことに気付いたキョンはハルヒの力の影響ではないかと思い至ります。

そして、国木田と谷口から伝えられる古泉とハルヒの関係にキョンの打ち出した推理……それらによって事件の真相についてほぼすべてを知ったところで

谷口と国木田からもう一度尋ねられます

「結局分かった事件の真相は、古泉と涼宮がお前を出汁に駆け落ちしたってことだったが」

「それを知った今、お前はどうしたい?前聞いたように他の面々を気遣うのなら、ここでおしまいにするのが無難だが?」

キョンは一瞬逡巡しますが

「けじめをつけに行く。他の誰でもない、自分のために……俺が前を向くために」

と返します。佐々木の助言によって、本当にしたいことを自覚したキョンの語調はかなり強いものでした。

その決意の固さを受け取った谷口はここでキョンに異世界人としての自覚を持たせます。

自分の力を自覚した後、キョンは今までの2人に今まで協力を感謝する。と言う由を伝えます。お礼は必ずと言い残し、古泉たちのところに向かおうとしましたが

「お礼なら、今頼まれてくれないか」

と言われます。その内容が『涼宮ハルヒからの能力の抹消』

キョンの異世界人の能力故、それをできるのはキョンのみなのだと打ち明けられます。なぜ?と問い返せば

「人の手に堕ちた神、それも涼宮のような厄介な能力をもつものはそのまま野ざらしにしておけない」

「下手すればそれこそすべての世界を取り入れられることだってある。そのまま崩壊でもされたら……」

キョンはその旨を了解し、単身古泉たちのもとへ。途中機関の妨害が入るも異世界人として目覚めたキョンにとっては妨害にもならない

この世界は涼宮ハルヒの世界でありながらいくつもの世界が結合されてできた世界(設定上)。キョンの所有する世界も当然含まれる

ならば、自分の都合のいいように世界の方を変えてやればいい。神の前に人の力など無に等しい。

そんな調子で古泉たちのもとに着いたキョンは古泉たちの言い訳の後、涼宮ハルヒに自分がジョン=スミスであることをつげ、こう言い放ちハルヒの能力を奪います

「世界を大いに盛り上げてくれっていったんだがなあ……自分のために他の奴の世界を食いつぶすとはどういう了見だこら」

「結局はお前も俗人にすぎないってことか。……人の身に堕ちた神、涼宮ハルヒ。お前は神様失格だ」



その後、二人の行方はどこ知れず、やれ転校しただの、自殺しただのいろいろな噂が飛び交いますが、キョンにとってはもう詮無きこと。

事件は解決したものの、涼宮ハルヒの残した、この混沌とした世界をもとに戻すためキョンは今日も結合された世界の分解を行っています。

中には消去せねばならない世界(ハルヒの閉鎖空間)もあるので佐々木も連れだって(この時点で佐々木には異世界人の自覚を持ってもらっています)。

で、ラストのキョンの科白

「……結局俺はあいつの尻拭いか、やれやれ。前を向くための行動が過去の清算をしなきゃならない結果を招くとは……」

「いつになったら前を向けるようになるのかなぁ。ハルヒ」

で終了。

ホントはもっと細かい部分があるけど、ざっとこんな感じ



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