波平「カツオ、お前も家族のために中忍試験を受けてきなさい」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 12:56:50.17 ID:kg6xI7cY0

カツオ「それが家族にとって何のメリットがあるのさ?」

波平「隙あり!!」

ピシュッ

カツオ「いたたたっ…!いきなり手裏剣なんか投げないでよ!」

波平「お前のその心の隙がいかんのだ」

カツオ「それで、中忍試験を受けてこいって訳?」

波平「左様」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:01:07.75 ID:kg6xI7cY0

カツオ「でも、僕忍者じゃないから受けれないよ」

波平「ワシの推薦で受けることができる」

カツオ「父さん何者なの?」

波平「木の葉の三忍の影の1人と言われていた忍者であった」

カツオ「へぇー」

波平「しかし、長年身体を酷使し過ぎた所為でチャクラすら練れなくなった」

カツオ「父さん…」

波平「良いかカツオ」

カツオ「はい」

波平「忍びとは、ただ強力な忍術を使えばいいってものではない」

波平「仲間と力を合わせ決して諦めない事が大切になってくる」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:05:47.05 ID:kg6xI7cY0

カツオ「分かった、僕受けるよ」

波平「母さん今日は赤飯を炊いてくれ」

フネ「はいはい」


マスオ「カツオくん、中忍試験を受けるんだって?」

カツオ「うん」

マスオ「こう見えても、僕も中忍試験を受けたことがあったからね」

カツオ「ホントに!?マスオ兄さんが!?」

マスオ「そうだよ〜残念ながら僕は1次試験で落ちちゃったけどね」





11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:10:08.31 ID:kg6xI7cY0

カツオ「1次試験そんなに難しいの?」

マスオ「筆記試験だよ」

カツオ「マスオさんの得意分野じゃないか!」

マスオ「カンニングがバレたんだよカツオくん」

カツオ「え……」

マスオ「昔、僕とお父さんとアナゴくんの3人でチームを組んで受けたことがあったんだよ〜」

カツオ「え…父さんは三忍…」

マスオ「まぁ詳しくは試験の内容は話せないけど、こんな感じだったんだ」

ほわんほわん(回想シーン)

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:15:45.04 ID:kg6xI7cY0

―数年前―

イササカ「それでは、これより筆記試験を行う」

イササカ「始めッッ!!!」

カリカリ

サラサラ

マスオ(よし…問1以外は全部分からないぞ)

アナゴ(最終問題は45分後に出題されるみたいだねぇー)

波平(ぴくぴくっ)

イササカ「26番立て」

花沢父「うっひ?」

イササカ「5回目だ、いささかお前のカンニング行為にも飽きてきた」

イササカ「3人とも摘み出せ」

花沢父「そ、そんな!!花子ォォォ〜〜〜!!」

マスオ(そうか…不正行為1回につきー2点だったんだ…)

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:21:55.80 ID:kg6xI7cY0

アナゴ(それに、僕達3人の持ち点がどうなってるか…)

マスオ(僕が1点しかない)

アナゴ(僕は問2以外全部分からなかったよぉー)

波平(ぴくぴく)

マスオ(お父さんの様子がおかしい…!?)

アナゴ(だ、大丈夫さぁ…きっと磯野さんなら…)

波平「ちょっと答案用紙を覗かせてもらいますぞ」

マスオ「えぇー!?」

ヒュンッ

クサッ

波平「…!」

波平の答案用紙にクナイが刺さった

イササカ「そんなに堂々と不正行為をした奴は始めてだ…3人とも失格だ!!」

マスオ「失格!?」



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:29:02.37 ID:kg6xI7cY0

―回想終了―

マスオ「これにより、僕達は永久的に忍びになることは出来なくなったんだ」

カツオ「そんな…父さんの所為じゃないか…」

マスオ「お父さんは悪くないよ」

カツオ「でも!父さんの所為でマスオ兄さんの忍び人生が…!」

マスオ「そんな事をするお父さんを予想出来なかった僕に責任があるさ」

カツオ「……」

マスオ「だから、カツオくん。信頼出来る仲間と一緒に試験を受けることをお勧めするよ。」

カツオ「うん!」

マスオ(時代は変わった…新たな世代にへと繋げるべきなんだ…)

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:36:01.62 ID:kg6xI7cY0

カツオ「じゃあ、僕は仲間を集めてくるよ!」

タッタッタ

マスオ「ふふっ」

ズキッ

マスオ「くぅっ…!」

乳首の下を押さえるマスオ

マスオ(くっ…またあの呪印が疼いてきてる……)


カツオ「僕の信頼出来る仲間と言えば…」

花沢「あら磯野くんじゃない!」

カツオ「オエッ」

花沢「そんなに慌ててどうしたのよ〜?」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:40:28.68 ID:kg6xI7cY0

カツオ「や…やぁ」

花沢「顔が引きつってるわよ磯野くん」

カツオ(ぴくぴくっ)

花沢「それより、あたしに用があったんでしょ!」

カツオ「え?」

花沢「磯野くんの考えてることなんてお見通しよ!うふふ」

カツオ(殺意が芽生えてしまう…)

花沢「早く言いなさいよ!」

カツオ「な、何でもないよ!ホントに!」(僕はかおりちゃんがいいんだ…)



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:45:14.75 ID:kg6xI7cY0

かおり「あら磯野くん」

カツオ「かおりちゃん!!」

かおり「これからピアノのレッスンなのよ」

カツオ「そうなんだ…」

花沢「磯野くん、かおりちゃんに対して全然態度が違うじゃない」

カツオ(うるさいなぁもう)

かおり「なんの事かしら?」

花沢「磯野くんが、差別するのよ!女子差別よ!」

かおり「まあ…女子差別なんてひどいわ磯野くん」

カツオ「ぐぬぬ……」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:48:09.37 ID:kg6xI7cY0

花沢「ほら、隠してる事言いなさいよ!」

カツオ「何もないよ!!」

ドンッ(突き飛ばす)

花沢「アァァァ〜〜」

ドカッ(電柱に後頭部をぶつける)

花沢「ひくっひくっ…」

かおり「……これちょっとまずいんじゃないの?」

カツオ「どうしよ…花沢さん、不死身だから大丈夫だよね…」

かおり「じゃあ私ピアノのレッスンがあるから……」

タッタッタ

カツオ「あ!待ってよかおりちゃん!!待ってよ!!」

花沢「……」

カツオ「ねぇ花沢さん、嘘だよね?」

花沢「……」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:52:26.53 ID:kg6xI7cY0

カツオ「はは…僕人殺しかな……」

サブちゃん「やぁ、カツオくん」

カツオ「三郎さん!」

サブちゃん「死体の処理に困ってるみたいだね」

カツオ「ど、どうしてそれを…?」

サブちゃん「さっきから電柱の柱に隠れて見てたんだ」

カツオ(バレてるな…)

サブちゃん「どうするんだい?その子」

カツオ「今考えてるんだ…それに花沢さんが死ぬ訳ないし……」

サブちゃん「僕が何とかしてあげようか?」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 13:58:47.40 ID:kg6xI7cY0

カツオ「三郎さん…出来るの?」

サブちゃん「最近、死体処理のバイトも始めたからね」

カツオ(なんだ…三郎さんから感じるこの殺気…)

サブちゃん「1回500円で引き受けるよ」

カツオ「10円の50回払いでお願いしていい?」

サブちゃん「了解」

カツオ「三郎さん、死体回収のバイトなんてして楽しいの」

三郎「まぁね…死を運ぶ男って呼ばれたいからね」

カツオ(この人は嘘をついてる…)

三郎「じゃあ、とりあえずこの子は預かっておくよ」

カツオ「はい」

ぶろろろろろん

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:01:56.85 ID:kg6xI7cY0

カツオ「よーし花沢さんもいなくなったし!」

カツオ「今度はあいつを誘いに行くか!」

タッタッタ


―公園―

中島「……」

カツオ「よぉ中島」

中島「磯野か…」

カツオ「何してるの?」

中島「目を瞑って、周囲の音や声を聞いてるんだ」





33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:04:44.16 ID:kg6xI7cY0

カツオ「ホントにそんなこと出来るの?」

中島「…今、女子高生の声が2人聞こえた」

カツオ「え」

中島「今度はサザエさんの声が聞こえた」

カツオ「姉さんの!?」

中島「大体、この技は習得しかけてきたよ」

カツオ「そんな技、何に使うのさ?」

中島「野球の時に相手投手が、次にどんな球を投げるか分かるんだ」

カツオ「それなら10割バッターも夢じゃないな…」

中島「…磯野、そこのレンガを僕に向けて投げてくれないか?」

カツオ「お前…目瞑ってたら避けれないだろ!?」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:08:22.23 ID:kg6xI7cY0

中島「避けれる」

カツオ「ゴクリ…」

中島「それと、僕の背後から投げつけてくれ」

カツオ「完璧に避けれないじゃないか…」

中島「修行の成果を試すいい機会だ、やってくれ」

カツオ「分かった…後で恨んだりするなよ?」

中島「来い」

カツオ「南無三!!!!」

ヒュンッ

中島(約15秒後に、僕の後頭部に…)

ガツンッ

カツオ「あ……」

レンガは中島の後頭部に見事に直撃した

中島「がっ……はっ………!」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:14:19.45 ID:kg6xI7cY0

中島は地面に落ちた眼鏡を拾い上げ

中島「ふぅ…僕もまだまだだな…」

カツオ「お前、頭から血が噴水みたいに出てるけど…」

中島「え?大丈夫だよ磯野ォ」

カツオ(これだけ耐久力のある馬鹿が仲間にいれば心強い…)

中島「それより何か用か?」

カツオ「僕と一緒に中忍試験を受けない?」

中島「……」

カツオ「え、もしかして拒否……」

中島「ちょっと考えさせてくれないか?」

カツオ「お前毎日暇だろ?」

中島「うるさい!!!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:19:11.21 ID:kg6xI7cY0

タッタッタ

カツオ「あ…中島待てよ!」

中島(あいつと僕はライバルだ…!)

中島(決して交わる事のない色なんだ!!)

タッタッタ

カツオ「なんだよあいつ…」

カツオ「レンガぶつけてから、頭おかしくなったのかな」


中島「……」

中島「あれ?」

花沢「ウッヒッィ」

中島の家の前には、血だらけの花沢さんが体育座りをしていた

中島「こわっ」



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:22:07.88 ID:kg6xI7cY0

花沢「遅かった…じゃない……」

中島「ど、どうしたのその血…?」

花沢「知らないわよ!!目が覚めたらゴミ処理場に捨てられてたんだから!」

中島「ハハッ、花沢さんはゴミって訳か」

花沢「笑い事じゃないわ!」

中島「花沢さんは磯野に誘われなかったのかい?」

花沢「なによ?」

中島「中忍試験のことさぁ」

花沢「中忍試験…あたしは磯野くんからなに1つ聞いてないわよ」

中島「なるほど、大体話は読めてきたよ」



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:27:12.41 ID:kg6xI7cY0

中島「つまり、磯野は僕達と一緒に中忍試験を受けるつもりだったんだ」

花沢「もう〜!磯野くんったらシャイなんだから!」

中島「花沢さんは顔で失格かもね」

花沢「ちょ、ちょっとなによその言い方!まるであたしのことをブスって言ってるようなものじゃない!」

中島(中忍試験か…この3人で組むなら面白いかもしれない…)

花沢「今から磯野くんの所に行きましょうよ」

中島「そうだね、チームをまず結成しないと」

花沢「あたしがチームのヒロインね、うふふ」

中島「……」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:33:46.11 ID:kg6xI7cY0

―磯野家―

カツオ「…」

フネ「馬鹿に塞ぎこんでるじゃないか」

サザエ「中忍試験のメンバーが集まらなかったそうよ」

フネ「友達がいないのかい?」

カツオ「はぁ…試験は明日なのに……」

波平「カツオ」

カツオ「父さん」

波平「元はと言えばワシが言い出したことだ、無理に受ける必要はなかろう」

カツオ「でも……でも僕は……」

波平「一緒にチームを組める仲間がいなければ始まらん」

ガラガラッ

花沢「磯野くーーーん!」

中島「仲間なら…ここにいるぜ磯野ォ!」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:39:54.08 ID:kg6xI7cY0

カツオ「中島…!!っと花沢さんか…」

花沢「もっと嬉しそうにしなさいよ!」

中島「やっぱり、僕達も受けることにしたんだよ」

カツオ「…ホントにいいの?」

花沢「あたし達仲間じゃない!一緒に受けましょう!」

中島「やるからには火影まで上り詰めるぞ」

カツオ「う、うん!!」

波平「良き仲間を持ったな」

カツオ「父さん…!」

中島「ちゃーす」

波平「ワシからはもう何も言うことはない」

波平「己の力を全て出し切るのだ」



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:46:49.81 ID:kg6xI7cY0

そして、試験当日…

カツオ「試験はどこであるの?」

中島「かもめ小学校の視聴覚室でやるみたいだよ」

花沢「あら、日本でやるのね」

カツオ「じゃあ学校まで急ごう」

タッタッタ


―かもめ小学校視聴覚室―

中島「うひょー、受験生は結構いるみたいだな」

カツオ「みんな下忍だよ」

花沢「あたし達は磯野くんのお父さんの推薦で受けれるのよね」

カツオ「なにも特別扱いされるって訳じゃないよ」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/12/27(火) 14:51:10.52 ID:kg6xI7cY0

ナルト「ここがかもめ小学校だってばよ!」

サスケ「ふん」

サクラ(サスケくんサスケくん)

中島「おっと、前からうざそうな3人組がやってきたぜ」

ドンッ

サスケ「…」

中島「うあああああ!!いてぇ!!こいつと肩ぶつかったから、全身骨折したわ!」

ナルト「な…なんだってばよコイツ…」

サクラ「サスケくん!放っておきましょう!」

サスケ「そっちからぶつかってきたんだろ?」

中島「うあああああ!!全身がぁぁぁっ!!」



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