ハルヒ「ああっイッていい?もうイッていい?」キョン「いけよ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:20:51.56 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「あっ…あっあ…イク……イクぅう…!!」

ハルヒ「イク、ああっイッちゃうう…」

キョン「………」

ハルヒ「………?」

キョン「………」

ハルヒ「…あれ?いかない…?」

キョン「エンジンかかってねえよ」

ハルヒ「!!」ギク


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:23:07.99 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「………」

ハルヒ「………」チラ

キョン「………」

ハルヒ「きょ…キョン?」オドオド

キョン「………」

キョン「…わざとか?」

ハルヒ「え」ビク

キョン「まさか本気で言ってるんじゃないよな」

ハルヒ「ば、馬鹿言いなさいキョン!ジョークよ!もう!」アセアセ

キョン「そうか、よかった」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:25:32.32 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「まったくもう、場を和ませようとする団長の心遣いがわかんないなんてダメよぅ?」

キョン「すまんな」

ハルヒ「キョン怒ってる?」クリンッ☆

キョン「全然」

ハルヒ「な、なんかいつもと雰囲気違うわよ?」アセアセ

キョン「同じだ」

ハルヒ「そっか、よかったぁ〜」ホッ

キョン「そうだ」

ハルヒ「なんかさ、目が座ってるって言うかさ、口以外全然動いて
キョン「早く行けよ」

ハルヒ「なぃ…のよね……う、うん…」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:28:33.79 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「えと、エンジンね、エンジンをかけるにはキーを回すのよね?」

キョン「………」

ハルヒ「ね?」チラ

キョン「………」

ハルヒ「………」

キョン「………」

ハルヒ「………」プルプル

キョン「回さんのか?」

ハルヒ「ま、回すわよ!!」ビクッ

キョン「回せよ」

ハルヒ「ウン回す…」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:32:06.91 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「よし!キーを回してエンジンかけるわよっ☆彡」

キョン「かけろよ」

ハルヒ「えっと、キーは…」キョロキョロ

キョン「………」

ハルヒ「…え…と…?」キョロキョロ

キョン「スゥゥゥウウウウウウウウ……………」

ハルヒ「あ、あれぇ?あれぇ?」キョロキョロ

キョン「はぁあああ〜〜〜〜〜〜〜………」

ハルヒ「えと、えと、あれー?」

キョン「ハンドルの右」

ハルヒ「わっ分かってるわよ!!」ビク

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:37:03.52 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「よっ」グリッ

フワァ〜〜〜〜 ※エアコンの音

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ほっ」グリッ

フワァ〜〜〜〜〜

ハルヒ「……?」

キョン「………」

ハルヒ「キョン!!車が壊れたわ!!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:43:13.50 ID:0pgzQPeG0

キョン「クラッチ踏んでるか?」

ハルヒ「くらっち?」

キョン「クラッチ」

ハルヒ「……えっと…」キョロキョロ

ハルヒ「………」キョロキョロ

キョン「………」

キョン「左のペダルだ」

ハルヒ「わ、分かってるわよ!よっと」グイ

キョン「……ブレーキも踏んどけ」

ハルヒ「そ、そうね!ん、あれ?よっ、くっ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:48:14.42 ID:0pgzQPeG0

キョン「………」

ハルヒ「このっ、ふんっ、あれ、何かおかしいわね…」

キョン「………」プル…

ハルヒ「あれぇ?あれぇ?ええっと、んん〜?」モタモタ

キョン「………」プルプル

ハルヒ「あれぇ?足が届かな…んっく、変だわね…」

キョン「……ッ、………〜〜ッ」ワナワナ

ハルヒ「ふっ、あれぇ?、変な設計ね、ぬっく、何か、せまいっ」チンタラチンタラ

キョン「ガァアアアアアアアアアアッ!!!!」ガーッ

ハルヒ「ひぃぃっ!!!」ビックーン!!

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:54:46.72 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「キョ、キョン!?どど、ど、どうしたのよ!?」ビクビク

キョン「どぉおおしたのじゃねえええッ!!!」

キョン「何で!左の!ペダル踏むのに!!右足使うんだよコンチクショオオオオッ!!!」

ハルヒ「あ、道理でやりにくいと思った」

キョン「降りろ!!おおお降りろハルヒ!!もう一度俺がやってみせるからおるろ、ろいお、お、降りろ!!」

ハルヒ「キョン!!大変よ!!」

キョン「何だ!!何だハルヒ!!」

ハルヒ「ドアが開かないわ!!閉じ込められた!!」カコカコ

キョン「鍵かかってんだよぉおお!!ドアロック外せ!!そんで降りろ!!頼む!!」

ハルヒ「あー鍵ね、そっかそっか」グリッ

フワァ〜〜〜〜〜

ハルヒ「あれ?」

キョン「げぶぁああああっ!!!」 ※吐血


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 22:59:41.98 ID:0pgzQPeG0

みくる「涼宮さん…キョン君…頑張って…」ハラハラ

森さん「あの、ただいま戻りました…長い間、申し訳ございませんでした」

みくる「あ、森さん退院できたんですね」

森さん「はい…胃に穴が3箇所も出来てしまっていました…」

森さん「それより涼宮さんは…?」

みくる「それが…あれから1mmも…未だにエンジンのかけ方すらままならない状態です…」

森さん「うっ」キリキリ

森さん「ま、またお腹がぁ…あうう」キリキリ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:04:42.51 ID:0pgzQPeG0

※座席チェンジ

キョン「ハァ…ハァ…ケフッ」

ハルヒ「キョン大丈夫?」

キョン「大丈夫だ…いいかハルヒ、もう一度やってみせる。よく見てるんだぞ」

ハルヒ「うん」コクン

キョン「まず座席に座ったらブレーキを踏み、ミラーを見やすい位置に調整してシートベルトだ。」

キョン「そんでギアがニュートラルになってるか確認。ブレーキ以降の順序はまぁ、あんま気にせんでいい」

ハルヒ「そうね」

キョン「ここまではさっきちゃんと出来てたよな」

ハルヒ「うん」コクリ

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:11:03.76 ID:0pgzQPeG0

キョン「ここからだな…エンジンをかけるぞ、いいか?」

ハルヒ「いいわ」

キョン「クラッチペダルを踏み…左足でな?それから右足でブレーキを踏んだままキーを回す。こうだ」グリッ

キュルル…ブォンドッドッドッドッド…

キョン「な?簡単だろ?」

ハルヒ「簡単ね!」

キョン「何でブレーキを踏むか分かるよな?」

ハルヒ「安全のためね!サイドブレーキとフットブレーキで万が一の急発進を防ぐのよ!」

キョン「そうだ!!いいぞハルヒ!」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:18:25.48 ID:0pgzQPeG0

キョン「よしっ!じゃあもう一回だ!まずはエンジンかけるまでだ!一つ一つやっていくぞ!」

ハルヒ「うん!」バタム

キョン「お前ならやれる!きっとだ!」バタム

ハルヒ「任せなさい!」クイクイ

キョン「そうミラーを見やすい位置に直す!」

ハルヒ「そんでシートベルトね!アンタもやんなさい?」ガチャ

キョン「そうだ!同乗者の安全を守るのもドライバーの義務だ!次はなんだっけ!?」ガチャコ

ハルヒ「ギアの確認よ!ニュートラル状態にして……ブレーキとクラッチを踏む!」ググイ

キョン「そうだ!!」

ハルヒ「サイドブレーキを外して…」カコ

キョン「行け!ハルヒ!」

ハルヒ「そしてキーを……回す!!!」グリッ

ペカー

ハルヒ「キョン!!なんか光った!!」

キョン「降りろおおおおおおお!!!!!!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:25:13.94 ID:0pgzQPeG0

キョン「ハルヒ…」

ハルヒ「なによ」

キョン「………」

ハルヒ「………?」

キョン「………」ジー…

ハルヒ「////」ポッ

キョン「………」

ハルヒ「な、なんとか言いなさいよ」

キョン「ハルヒ…」

ハルヒ「なに?」

キョン「はぁ…」

ハルヒ「な、なによぅ…」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:35:29.37 ID:0pgzQPeG0

キョン「ハルヒ…」

ハルヒ「な、なによ、なんなのよさっきからぁ…」ビクビク

キョン「何でだ?」

ハルヒ「なんでって」

キョン「何で出来ないんだ?」

ハルヒ「な…なんでかしら…?」

キョン「お前、本当にハルヒか?」

ハルヒ「はぁ?」

キョン「俺の知ってるハルヒはな、性格はアレだが才色兼備、頭脳明晰、質実剛健、抜山蓋世、蘇民将来…」

ハルヒ「な、なによもうっ♪そんなおだてたって」ニヘラヘラ

キョン「こんなバカはハルヒじゃねえ…お前誰だよ…ハルヒをどこにやった…」

ハルヒ「だ、誰がバカですってこのアホキョ………」

ハルヒ「な…泣いてる…の…?」

キョン「ふぐっ…うっ…グシッ、うっうっ…」ポロポロ

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:43:39.01 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「………」

キョン「うぐふっ…フギッ、ひぐぅ…うう…」ポロポロ

ハルヒ「………」


ポッ ポッポッ

ザァ――――――…


キョン「うっ、うっ、うおぅ…おぐっ、ひん…」ポロポロ

ハルヒ「………ズッ」

ハルヒ「うっ…うえっ、ひっ、ヒック」ジワワ-

キョン「ハルヒを返せ…ふぶぅ…おっ、おれは…こっ、こんなダメハルヒ、見たくねえ…!」

ハルヒ「えぐっ、えぐぅ…な、なによぅっ、ぶひっ、あ、あたしだって、頑張ってるのに…!」エグエグ

ザァ―――――――――――――――…

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:49:30.87 ID:0pgzQPeG0

キョン「く…だったら…頑張ってるってんなら、なんで、なんで上達しない…?」グシ

キョン「これ、もう、苦手とかそういうレベルじゃねーぞ…」

ハルヒ「ふっぐ、ひっぐ、あたしだって、ヒッ、わかってるわよぉ…でも、何か出来ないのよぉ」ハウハウ

キョン「教わったことを、一個づつ、ぐふっ、やりゃあいいんだよ…こんなコト言わせるんじゃねえ…」

ハルヒ「わかってるわよぉ…!でも、運転席にすわると、なんか頭が、真っ白になっちゃうんだから仕方ないでしょお〜」エグエグ

キョン「甘ったれたこと言うんじゃねえ…この、ダメハルヒっ」

ハルヒ「なによぉ〜っ!うええ〜」ポロポロ

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:54:35.49 ID:0pgzQPeG0

ハルヒ「ぐしっ…なによ…あんたの、ヒッ、教え方が、悪いのよっ、ヒック、えっ、うえっ、あたし、悪くないもんっ」

キョン「なんだと、このっ、ぐふっ、ダメハルヒ…、うっうっ…じゃあアレは何だ…」


妹「縦列駐車って馴れるとかんたんだねー」ぶろろろ

長門「そう」

妹「あ、雨がふってきたよー」ぶろろろ

長門「フロントガラスが濡れると視界が悪くなる…そんな時は…」

妹「うん!これだよね有希ちゃん」カチ

ウィーコウィーコ

長門「あなたはとても優秀」ナデナデ

妹「えへへへ」グリングリン


キョン「なんで…後部座席で、モンハンやりながら聞いてただけの妹の方が、お前より先に運転覚えてるんだよっ」

ハルヒ「あっ、あたしがっ、あたしが聞きたいわよぅぅ〜…なんでよぉ〜〜うえーん」ベソベソ

ザ――――――――――………


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/15(月) 23:59:26.77 ID:0pgzQPeG0

一ヶ月前に遡る……

・・・・・・・

・・・・

SOS団部室

ハルヒ「夏休みにみんなで車の免許を取るわよ!!」

キョン「待てハルヒ」

ハルヒ「なによ!!」

キョン「なによじゃない、俺達は車の免許取れる年齢じゃないだろ」

ハルヒ「みくるちゃんは?」

みくる「あ、わ、わたしはその、もうちょっと先ってことになってるんですぅ…」

ハルヒ「こと?」

キョン「とっ、とにかく俺達はまだ誰も免許が取れないんだよっ」アセアセ

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:03:26.24 ID:4e31Hzhi0

キョン「だからなハルヒ、俺達が教習所に行ってもまだ意味が無いんだ」

ハルヒ「あーもう分かったわよ!」

キョン「分かってくれたか」

ハルヒ「でも教習所いく」

キョン「分かってねえじゃねーか…」

ハルヒ「話は最後まで聞きなさい!」

ハルヒ「つまりね、こういうことなのよ」

ハルヒ「入ってきていいわよ鶴屋さん」パチンッ

ガチャッ

鶴屋さん「やっほー!」

ハルヒ「こういうことなのよ!」

キョン「大体分かった」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:12:39.09 ID:4e31Hzhi0

鶴屋さん「あっはっは!今度ウチで自動車教習所をおっぱじめるんさ!」

鶴屋さん「教習所っても、短期講習専用のだけどねっ!連休使って1週間合宿とかよくあるだろっ」

鶴屋さん「今回、ハルにゃん達には宿泊施設とかコースの視察をして欲しいにょろ!」

キョン「つまり俺達はモニター役ってことですか」

鶴屋さん「そだよっ!食事宿泊全部タダ!ついでに車の運転も覚えられるんだからお得っさね!」

キョン「まぁ、確かに…」

ハルヒ「これはもうやるしかないわね!あたしスピンターンとか片輪走行とかやってみたいのよね〜」

キョン「車かぁ…大丈夫かな…」

ハルヒ「心配しなくてもいいわ!あんたの物覚えの悪さは分かってるから」

ハルヒ「まあぁあ?その時は?あたしが?教官やってやってもいいわよ?プスーwプススーw」

キョン「俺が心配してるのはな、目を離した隙にお前が路上に飛び出してかないかってことだよ」

ハルヒ「それもいいわね…あー、はやく夏休みになんないかしら♪」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:19:54.53 ID:4e31Hzhi0

そして現在…

教習所内の食堂【鶴仙人】

シィィ―――――――――ン……

カチャ……    カチ……


キョン「………」カチャ…

ハルヒ「………」

森さん「…あ、あのぅ…お口に合いませんでしたか…?」ソワソワ

キョン「あ、いえ…美味しいですよ、森さん……はぁ…」

森さん「………っ」オロオロ

長門「おかわり」ムッシャムッシャ

森さん「あ、はい、ただいま…」パタパタ

妹「おいしいね!みくるちゃん!」モグモグ

みくる「そ、そうですね〜」

ガチャ

鶴屋さん「おっすみくる〜…って、ありー?」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:29:51.98 ID:4e31Hzhi0

鶴屋さん(みくるみくる、あの二人、どーしちゃったのさっ)

みくる(それが…涼宮さんだけ車の運転が全然覚えられなくて…)

鶴屋さん(へえ〜、ハルにゃんにも苦手なコトがあるんだねっ)

みくる(うん…奇跡的にあった神様の気まぐれ真空地帯みたいなの…)

鶴屋さん(そっかそっか〜…ん? じゃさ、キョン君はどしたのっかな?)

みくる(キョン君、焦ってるんだと思うの…)

みくる(森さんはストレス性胃潰瘍で入院して、荒川さんも血圧上がっちゃってリタイア…)

みくる(もう涼宮さんに運転を教えられるのは自分しかいないから…うう)

鶴屋さん(なるほどねぃ〜…およっ?そういや古泉くんは?)

みくる(これ…古泉君が残した書置きですぅ)カサ

鶴屋さん(なになに…薬用カルピスでそら豆を煮た奴が犯人で青いイナズマが僕を責める…?なんだいこれ)

みくる(古泉君、過剰なストレスで精神を病んでしまったみたいなんです…その書置き残して、失踪しちゃって…)

鶴屋さん(うわっちゃぁ〜)

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:35:58.44 ID:4e31Hzhi0

キョン「……」カチャ…

キョン「……」

キョン「なぁ、ハルヒ…」

ハルヒ「ひっ!」ビックゥ!!

ハルヒ「な、なによぅ」オドオド

キョン「あの…な…その…」

ハルヒ「………」ビクビク

キョン「あー…なんて言ったらいいか…明日のことなんだが…」

ハルヒ「あっ!!」ガタッ

キョン「!?」

ハルヒ「あっ、あた、し、あっご、ごちそうさまッ!!」ダッ

キョン「………」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:40:24.63 ID:4e31Hzhi0

ハルヒは、結局森さんの料理に一切手を付けることなく食堂を出た。

俺もハルヒの後を追って食堂を出たが、小走りで逃げるように部屋へと向かうハルヒに追いつくことができなかった。

いや、正直に言おう。追いつこうと思えばできたさ。あの時のハルヒなら朝比奈さんでも追いつけた。

いつか見せた他の追随を許さないスプリントは見る影もなかったし、何度も足を縺れさせてつんのめっていた。

だが、俺は追いついた後、それからどうするかが解らなかった。叱るか、励ますか、笑い飛ばすか…

そのどれを試みても、なんだかハルヒを傷つけてしまう気がした。

ハルヒが部屋の扉を締め、ガチャリと鍵を掛けた時、俺は内心、少しだけホッとしていた。

あいつのことだ、次に顔を出した時には、きっといつもの調子を取り戻しているさ。

そんな言葉を自分に言い聞かせ、踵を返した。

その時、ハルヒの部屋からすすり泣く声が聞こえた気がした。

俺は逃げた。惨めで情けなくて仕方なかった。



……俺があの時、ちゃんとハルヒを支えていれば…あんなことにはならなかったのかもしれない…

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:46:08.70 ID:4e31Hzhi0

そして月日は流れ…

某キャンプ場


キョン「あー、すっげえいい天気だな…高原の風が最高だ」

みくる「空気もおいしいですぅ〜」

キョン妹「わーい!みくるちゃんこっちこっち〜」キャッキャ

みくる「はぁ〜い♪」

長門「そろそろお昼…」

キョン「ん?そういや腹減ったな」

鶴屋さん「そろそろコテージに戻ろっか!バーベキューの用意がしてあるよっ」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:50:57.66 ID:4e31Hzhi0

森さん「お帰りなさいませ♪バーベキューの準備は整っていますよ」

新川さん「最高級の食材をご用意しました」

キョン「ありがとうございます、何から何まで用意してくれてすいませんね」

森さん「いいんです♪私達こそ、お誘い頂けてとっても嬉しかったんですから」

新川さん「ふふふ…ここ数日の森のはしゃぎ様といったらありませんでしたぞ」

森さん「や、やだもう、新川さんたら、そんなことありませんっ」////

キョン「あはは、それじゃあみんなでお昼にしましょうか」

鶴屋さん「今日は無礼講にょろ!ささ、森さんも荒川さんも、いっしょにごはんだよっ!」

森さん「はぁい♪」

新川さん「はっはっは」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 00:56:46.77 ID:4e31Hzhi0

キョン「うん、美味い!食材もさることながら、大自然の中で食べるバーベキューは最高だな」

みくる「やっぱり車があると活動の幅が広がっていいですねぇ」

キョン妹「ね〜!」

長門「……」もぐもぐ

森さん「多めにご用意しましたから、たくさん食べてくださいね?」

鶴屋さん「あっはっは!おじさんも呑みねぇ!」ドポドポ

新川さん「かぁ〜、応えますなぁ…どれ、お返しに」ドポドポ

森さん「あの、よかったらいかがですか?」

キョン「ああ、それじゃ少しだけ…おっとと」

森さん「うふふ♪」

キョン「ふぅ…よぉハルヒ、お前もどうだ?」




ハルヒ人形「・・・・・・・・・・・・」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:01:48.75 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ家

モニター『よぉハルヒ、お前もどうだ?』※ライブカメラ(受信のみ)

ハルヒ「ううん…あたしは…いらないわ…ふふ…」

バリッ

ハルヒ「………」モグモグ

ハルヒ「うん…おいしい…バーベキュー(うま○棒バーベキュー味)、おいしい…」

『ハルヒ、遠慮せずどんどん食えよ』

『はるにゃんコレ!コレ最高っさ!』

『お野菜も良質のものを選びましたからご賞味くださいね』

ハルヒ「うふふ…みんなやさしいわね…たべきれるかしら…うふふ」

バリ

ハルヒ「うふふ…」ムシャムシャ

ハルヒ「うふふ…ふふ」モッシャモッシャ

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:06:23.19 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「……」ムシャッムシャッ

バリ

ハルヒ「……」ムシャリ…ムシャ…

バリ

ハルヒ「うう…口の中パッサパサ…」

バリ

ハルヒ「……」ムシャリコ…ムシャル…

ハルヒ「…ん」

ハルヒ「んんっ!?」ビクッ

ハルヒ(唾液を含んでセメント状になったうまい棒バー○キュー味が喉に思いっきり詰まって気道を完璧に閉ざしたわ!!)

ハルヒ(み、水…!)バッ

ガッ ビシャッ

ハルヒ「かは…ッ(こ…こぼれちゃ…やば…)」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:12:41.44 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「んぐぁ…かはっ、かッはァッ!!はぐ、あぐぅ…」ビクンビクン

ハルヒ(水、水を…死んじゃう、助けて、誰か…!!)


『いやぁ〜楽しいな!!バーベキュー最高!!』

『長門さん、お水いりますか?』

『いただく…ゴキュッ!ゴキュッ!ゴッキュッ!ンゴキュゥウウッ!!』

『わぁ、すごい飲みっぷりですぅ』

『おいおい長門、盛大にこぼれてるぞ』

『たかがみず』


ハルヒ「んがっ、きひゅ、ヒュゥ、フヒュウゥ…ッ」ガクガクガク…

ハルヒ(ああ、水、みずぅ!!されどみずぅ!!目の前にあるのに!嫌ぁ…意識が…遠く…)


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:17:51.59 ID:4e31Hzhi0

ドサッ…

ハルヒ(あがが…なんであたしが…あたしだけがこんな目に…)

ハルヒ(あいつら…あたしがこんなに苦しんでるのに…あんなに楽しそうに…)

ハルヒ(アホキョン…いつか同じ苦しみを味わうがいいわ……)

ハルヒ(………………)

ハルヒ(…なんてね…仕方ない…か…)

ハルヒ(あたしが悪いんだ…無能なあたしが悪いんだ…)

ハルヒ(ごめんね…あたしは…先にリタイアよ…)

ハルヒ(みんなと一緒にいられて…楽しかった…いい人生だった…)


『はふぅ…ちょっと飲みすぎてしまいました…』

『そうですね…俺も少し酔ったみたいです…森さん、一緒にコテージで休みませんか?』

『うふふ… ええ、いいですよ?』ペロリ


ハルヒ(……はやく…終わって…聞きたくない…もう嫌…意識…はやく…途切れて…)



84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:26:04.59 ID:4e31Hzhi0

パンッ パンッ パンッ

『はっはっは!そぅれそぅれ!!はっはっは』

『あんっ!ひぃん!も、もっと!凄いっ!ああ、もっとぉ!』

パンッ パンッ パンッ


ハルヒ(やめて…やめて…やめて…見たくない…聞きたくない…ひぃ、ひぃ)

ハルヒ(もう殺して!死なせて!いい人生だったってことにしといてよぉっ!!)

ハルヒ(うううううううううううう嫌嫌嫌もう嫌!嫌ぁ!ひぃいいまだ終わらない!死ねないィイ!!)

パンッ パンッ ハルヒ パンッ

ハルヒ(ひぃいいごめんなさいもう許して、死になさい!早く死んでよぉ、あたしぃいぃいいいぃいぃぃぃぃい!!)

パンッ シッカリシロ パンッ ハルヒ おい!ハルヒ!! パチンッ しっかりしろってば!!


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:32:08.16 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「」ヒクヒク

キョン「ハルヒ!おいハルヒ!目を覚ませ!」パチン ペチン

ハルヒ「ヒ……ヒィ……」ヒク…

キョン「ハルヒ!」パンッ

ハルヒ「ひ…」

ハルヒ「ひぃいいいいいッ!!」ギックーン!!

キョン「うおっ!?は、ハルヒ!!」

ハルヒ「ひぃ、ヒィイ、はひ、はひぃ…きょ…ん?」ブルブル

キョン「よかった、意識が戻ったのか…」

森さん「は…はあぁ〜…よかったぁ…」ヘナヘナ

ハルヒ「お…おみ…お…みじゅ…」

キョン「なんだ?何か言ったかハルヒ?」

ハルヒ「お水を…お願いします…おみずを…ください…お願いです…おみずを…」

キョン「森さんッ!」

森さん「は、はいっ!」ダッ

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:37:24.14 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「グス…ひっく、ひっく…おいしい…おみず、おいしぃ…」ピチャピチャ

キョン「はぁ〜…一体どうしちまったんだよ、ハルヒ」

ハルヒ「ひく、ひっく…ひっく…わかんないわよぅ…」ペロペロ

森さん「涼宮さんが部屋に閉じこもって、しばらくは皆さんそっとしておいたんです」

森さん「でも、彼が…何か嫌な予感がすると仰って…」

キョン「俺と森さんで扉を破ったら、お前砂嵐の映ったテレビの前で悶絶してたんだぜ?」

キョン「やれやれ、後で鶴屋さんに謝らんとな…」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:43:45.92 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「………」

ハルヒ「ふふ…そっか…あれ、夢かぁ…」

森さん「もう!心配させないでください!私、泡を吹いてる涼宮さん見て腰が抜けるかと思ったんですからね!」グスッ

ハルヒ「ふふ…いいのよ…あたしなんて…あのまま死んで…ヒッ、し、死んでぇ…ッ」プルプル

森さん「涼宮さん!そんなこと言わないでください!」

ハルヒ「うう…また、あんな惨めな思いするなら…死んだほうがマシだったわよぅ…うっ、うええ〜ん」ヒンヒン

森さん「涼宮さん…そこまで思いつめて…」

キョン「…森さん、少し、二人だけにしておいて下さい」

森さん「…でも……」

キョン「お願いします」

森さん「………解りました…私、食堂で待ってますから」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:49:14.41 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「なによぅ…グシュ、この、年上好きの…ヒック、エロキョン…リアキョン…」グシグシ

キョン「何の話だ」

ハルヒ「もう、もういいわよ…あたしなんて、ヒック、どうせ、ヒック、ダメハルヒよ…」メソメソ

キョン「そうだな」

ハルヒ「ううん、ダメハルヒどころじゃない…ダメダメハルヒよ…ダメよダメダメダメハルヒよぅ…うう」

キョン「おいハルヒ」

ハルヒ「キョン、あんたまだあたしをハルヒって呼んでくれるのね…」

ハルヒ「あたしはダメよダメダメダメハルヒだけど、でも言い直させるのも恐縮すること山の如しだから返事させてもらうわね…」

ハルヒ「なぁに?キョン…いえ、キョンさん…」

キョン「明日の話だ」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 01:57:29.89 ID:4e31Hzhi0

キョン「明日、車のエンジンをかけられなかったら…免許は諦めろ」

ハルヒ「ふふ…明日なんて言わずに、今諦めたって

キョン「それは許さん」

ハルヒ「…キョン?」

キョン「ハルヒ、お前、俺に世界史の勉強を教えてくれたことがあったろ」

ハルヒ「ああ…あったわね…身の程を弁えず不遜な態度で天に唾すが如くキョンさんに対して偉そうに…」

キョン「今度は俺の番だ、ハルヒ。俺がお前に運転を教える」

ハルヒ「無理よ…どうせあたしは…ダメよダメダメダメハルヒ、略してD・4・Hよ」

キョン「かもな」

キョン「だが、今諦めるのは許さん…いくら得手不得手があろうと、最後まで努力はしろ」

キョン「俺も最後まで付き合ってやるからさ」

ハルヒ「うう…うっ…」メソメソ

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:03:33.98 ID:4e31Hzhi0

キョン「それにな、公共交通機関が発達した今の世の中、免許がなくったって不自由なく生きていけるさ」

ハルヒ「そうね…あたしが死にかけたのは自分で水零しちゃったからだしね」

キョン「なんの話だ?」

ハルヒ「なんでもないわ…ふふ、今度は気をつけるから…気を付けておるす、ヒグッ、お留守番すりゅ、からぁ」ブワ

キョン「だから何の話をしてるんだお前は」

ハルヒ「ヒッグ、ぶひっ、あっ、あんた達だけで、ひぶっ、海なり山なり、行きゃあいいじゃないの…うっうっ」

キョン「お前は行かないのか?」

ハルヒ「あたっ、あ、あたしっ、くるま、うんてん、できっ、できなっ、ヒッ、いっしょ、ひぐ、いけない、もんっ」

キョン「乗ってきゃいいだろうが」

ハルヒ「えぅううぅぅうう〜…いっ意地悪っ、あたし、くるま、動かせ、ない、もんっ」

キョン「だから、誰かの車に乗ってきゃいいじゃねーか…」

ハルヒ「ふえ?」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:08:33.39 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「え?だって…」

キョン「何か話が噛み合わないな…あ、もしかしてお前…」

キョン「5人でどっか行くのに車5台で行くつもりなのか!?」

ハルヒ「……?」

キョン「なにキョトンとしてやがる…いいかハルヒ」

キョン「俺達5人でどっか行くにしてもだ、車は一台か、荷物込みでも精々二台で事足りるだろうが」

ハルヒ「……?」

ハルヒ「…」

ハルヒ「…ッ!!」ピシャァアアアッ!!

キョン「こいつ……」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:17:22.14 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「じゃ、じゃあ、あたし運転できなくても一緒に行けるの!?」

キョン「行ける」

ハルヒ「あたしを車に乗せてくれるの!?」

キョン「もともとそういう乗り物だろ」

ハルヒ「キョン…」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「じゃあキョン、あたしをキョンの車に乗せてくれるの?」

キョン「どの車に乗ったっていいんだぞ」

ハルヒ「あたし、キョンの隣がいい…」

キョン「う…」ドキ

キョン「お、お前が乗りたいとこに…乗りゃあいいじゃないか…」ドキドキ

ハルヒ「わ…」パァ

ハルヒ「わぁあ……♪」パァアアッ

ハルヒ「うん!!」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:25:32.03 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「そっか…そうなんだ…あたし…一緒に…いっ、いっしょにいけりひぃ、ふいいいんっ!ひぃ〜ん…」ウェーン

キョン「あ〜泣くな泣くな…」ナデナデ

ハルヒ「だっで、ヒッ、あたし、あたヒッ、あんたと、みんなと、ヒック、いっしょ、嬉し、嬉しくって、ひっく」グリングリン

キョン「その代わり、明日はキッチリエンジンかけられるようになって、いつか俺を乗せてくれよな」

ハルヒ「う゛んっ、がんばる…あだし、あした、がんばるね…うんと、がんばるからね…!」ズピピ

キョン「よしよし…お前晩飯殆ど食ってないだろ?明日に備えて食いにいこうぜ」

ハルヒ「うん…なんか安心したらお腹空いたわ…」

キョン「食堂に行こう…多分森さんのことだから色々用意してくれてるさ」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:32:59.58 ID:4e31Hzhi0

そして、俺とハルヒは遅めの夕食にありつかんと食堂へと向かった

食堂には予想通りに森さんがポツンと座っていたが、俺とハルヒの姿を確認するやいなや

まるで一ヶ月間行方不明だった猫の帰還を知った少女のような、驚きと嬉しさが溢れ出したような表情を見せると

倒れる椅子を気にも止めずにハルヒに駆け寄り、驚いたことにそのまましっかりと抱きついた。

突然の抱擁に暫くはどうしていいか解らないといった体のハルヒであったが、森さんが自分を本気で心配してくれていたこと

そして自分が立ち直ったことを心から喜んでくれていることを悟ったのだろう。

すでに泣き腫らした目からダメ押しと言わんばかりの大粒の涙を溢れ出させ、森さんと抱き合って感謝と謝罪の言葉を繰り返した。


その後、森さんが用意してくれたナスの素揚げ、鳥肉とゴボウの煮物、生ハムのマリネをおかずにどんぶり4杯の飯を掻き込み

さらに俺達のためにこっそり作っておいてくれた果物入り牛乳寒天の8割を吸い込むように飲み下したハルヒは

明日に備えて消化に専念すると告げると、森さんに丁寧に、かつ今までより親しみを込めた礼を言って部屋に戻っていった。


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:37:57.59 ID:4e31Hzhi0

キョン「ふう…やれやれ」

森さん「うふふ、お疲れ様です」

キョン「まったく、手の掛かるヤツですよ…しかしコレ美味いですね…」

森さん「本当ですか?うふ、シロップに炭酸を加えてみたんです」

キョン「道理で口当たりが爽やかなわけだ」

森さん「まだ少し残ってますから、よかったら如何ですか?」

キョン「あ、それじゃあお言葉に甘えて…」

森さん「はい、どうぞ……あ」

森さん「…」ニコッ

キョン「?」



____
,r== 、ヽ
人ノ从)ト
゚д゚ノiノ  ジィィー…
つ O



119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:43:16.79 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「キョーン〜?」ツツツ…

キョン「お、ハルヒか…お前寝るんじゃなかったのか?」

ハルヒ「寝るわよ。あんたも寝なさい」

キョン「そりゃ寝るさ」

ハルヒ「今」

キョン「いや、俺はもうちょっとしてから寝ようと…せめてこのおいしい牛乳寒天をだな…」

ハルヒ「いいから来なさい!」

ハルヒ「あんたが森さんに狼藉を働きそうな予感がしたから戻ってきたのよ!」

森さん「あらあら、うふふ」ニコニコ

キョン「バッ、おまっ、俺が森さんにそんな恐ろしいことするわけが…ハッ!!」

森さん「うふ」ニコォォ…

キョン(゚Д゚)

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:52:41.63 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「そういうわけだから、オヤスミ、森さん」

森さん「はい、おやすみなさいませ♪」

キョン「離せって、おい、引っ張るなこら!」ズルズル

ハルヒ「まったく、アンタみたいな危険な性獣を森さんと二人だけにしちゃうとは、あたしもヤキが回ったかしら…」

キョン「くっ、苦しい…ハルヒ、ちょ、あ、意識が…遠く…」ズルズルズル

バタン


森さん「………」ニコニコ

森さん「もぅ…涼宮さんたら可愛いなあ…」ニコニコ

森さん「いいなぁ…彼みたいな子が一緒で…」

森さん「うふふ…」

森さん「…ん」

森さん「彼の食べかけの牛乳寒天が…結構残ってますね」

森さん「……うん、捨てるのももったいないし、頂いちゃいましょ」

森さん「んー、我ながら美味しいです♪」

森さん「二人とも、喜んでくれてよかったぁ…ふふ」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 02:59:46.77 ID:4e31Hzhi0

翌日


キョン「ハルヒ、落ち着け」

ハルヒ「はぁっ、はあ、はあああうううう…」ガタガタ

キョン「落ち着けって!まだ車に乗ってもいないんだぞ!」

ハルヒ「さっさささ最後のチャチャンス、さいいごののチャチャチャ、ちゃんっしゅううう…」ガグガグガグ

キョン「大丈夫だ!落ち着け!落ち着かなきゃ出来るもんもできんぞ!」

ハルヒ「そそそそうね、COOLにならなきゃ…COOL!COOL!COOL!COOL!COOL…ああダメ、HOTになちゃうぅ…」

キョン「ああもう…ダメならダメで問題無いって、お前昨日納得してたじゃねーか!」

ハルヒ「そそ、そうね!そうだたわね!リラッ、り、り、あー何か来る!何か来る!」

ハルヒ「ヴォウウェエエエウェエウェエ」ビタビタビタビタ


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:06:00.69 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「ヴォウウェエエエウェエウェエ」ビタビタビタビタ

キョン「だ、大丈夫かハルヒ!」サスサス

ハルヒ「うえっ、ぺっぺっ…はぁ、はぁ、大丈夫…ぶい…」ピース

キョン「ホントかよ…」

ハルヒ「へへへ…ヘップッ!エヴォオオオオォオゥ」ドボドボドボ

キョン「ダメじゃねえか…」サスサス




みくるちゃん「がんばえー」

つるやさん「しっかいー」

森さん「………」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:11:49.75 ID:4e31Hzhi0

キョン「やれやれ、やっと乗り込めた…」

ハルヒ「はあっはぁっ、ゴクッ、はぁっ、はあぁあああ〜…」ガタガタガタ

キョン「ハルヒ、何も一発で決めることはないんだぞ?まだ午前中だし、なんならしばらく休んで…」

ハルヒ「そんな余裕は無いわよッ!!ヒイィッ!!じ、時間が過ぎてく!カウントが見えるぅう!!」グルグル

キョン「気をしっかり持てハルヒ!目が決勝戦のジャックハンマーみたいになってるぞ!!」

ハルヒ「ななな、何か言った?ごめんなさい聞いてませんでした!ひぃいいごめんなさいごめんなさいいぃ〜」

キョン「大したことは言ってない!落ち着けハルヒ!お前の震えで外から見たら誤解されるくらい車が揺れてるぞ!!」



ながと「ゆにーく」

いもーと「わー」

森さん「………ッ!」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:18:28.96 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「あぁぁああぁ、そ、その前に、お、おしっこしてくる、ああ、ダメ、時間が、カウントがぁあああ…」

コンコン

キョン「ん?森さん、どうかしましたか?」ウィーン

森さん「あのう、こんな時に何ですが…明日一緒に路上の練習に行きませんか?」

キョン「えっ」

森さん「涼宮さんがリタイヤしたら、私が教える相手は貴方だけになりますから…」

森さん「ね?それなら明日は、私がつきっきりで教えてあげます…色々と…ね」

ハルヒ「………ッ?」

キョン「え、あ…まあ、俺もここまでやったら路上も行ってみたい気持ちはありますが…その…」

森さん「わぁ、じゃあ明日は貴方を独り占めできるんですね♪」

森さん「初めての路上運転は色々と疲れますから…途中で長めの休憩をはさみましょうね?」

キョン「きゅ…休憩…?」

森さん「はい、休憩です…なんなら宿泊でも…ふふ、この意味、わかりますよね♥」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:23:58.60 ID:4e31Hzhi0

キョン(*´д`)ハァハァ

森さん「あなたみたいな若い子だと、私が疲れちゃうかも…うふ」

キョン(*´Д`) ナ、ナンデキュウケイデツカレルンデスカ…

森さん「それは、行ってからのお楽しみです♥」ペロリ

キョン((*´Д`))ハァハァハァ…

ミ シ ッ

キョン(*´д`)…?

キョン「いっ!!」

キョン「いぃッててててッ!は、ハルヒ!痛てえ!手!手ェ離せ!」

ハルヒ「ごめんキョン…もう少しだけ…手、握ってて…」ギュゥウウウ…

キョン「に、握ってるのはお前だろ…ッ!く、砕け折れる!」ミシミシ

キョン「……ん?」ミシミシペキ

キョン・森さん(震えが止まってる…)

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:31:05.80 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「ちょっと森さん」

森さん「は、はい」ビク

ハルヒ「車動かすから、そこにいると危ないわよ」

森さん「出来るんですか?無理はなさらないでください?」

ハルヒ「はぁ…もういいわよ…もう大丈夫だから…」

森さん「あら?」

ハルヒ「そんな回りくどいことしなくったって…ううん、ありがと…」

森さん「何のことですか?」

ハルヒ「分かってるわよ…昨日の森さんが、そんなこと言うわけないもん」

森さん「………」

森さん「うふっ、私もまだまだですね…」

キョン「?」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:33:54.76 ID:4e31Hzhi0

森さん「でも、涼宮さん?私もあながち冗談って訳じゃないんですよ?」

ハルヒ「………」

森さん「私だって人間…いえ、女ですからね…欲しいものは、やっぱり欲しいんです」

ハルヒ「………」

森さん「それを手に入れるためには、多少汚いことだって出来るんですよ」

ハルヒ「………」

森さん「空から欲しいモノが降ってくるのを、ただ口を開けて待ってるのは嫌ですからね」

ハルヒ「………」

森さん「あなたもそうでしょう? ふふ…頑張って下さい」

ハルヒ「………ふんっ」

キョン「?」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:37:57.70 ID:4e31Hzhi0

キョン「なぁ、さっきから何の話をしてるんだ?」

ハルヒ「別に」

キョン「別にってことは無いだろ」

ハルヒ「あーーーうるさい!サッサとベルト締めなさい!死にたいの!?」カチャッ

キョン「お、おお、そうだったな」ガチャコ

ハルヒ「やっとわかったわ!なんでこのあたしがこんなザマだったのかがね!」


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:42:20.30 ID:4e31Hzhi0

キョン「なんでだ」

ハルヒ「相手よ!やっぱりこういうのは強い相手がいなきゃ燃えないわ!!」

キョン「相手?誰のことだ」

ハルヒ「うるさい!!このエロキョン!!」クイクイ

キョン「エロとはなんだ…そう、ミラーを見やすい位置に

ハルヒ「うるさいって言ってんでしょーが!!黙って見てなさい!」ググッ

キョン(おお、クラッチとブレーキを…なんか知らんが吹っ切れたみたいだな…)

ハルヒ「あたしはね…」グッ

ハルヒ「勝つのが……」

ハルヒ「………」

ハルヒ「/////」ポ

キョン「…?」

ハルヒ「だっ、大好きなのよッ!!」グリッ



キュキュルルルル…ブォゥン!! ドッドッドッドッド…

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:48:08.16 ID:4e31Hzhi0

森さん「………はぁ…恥ずかしかった…」テクテク

みくるちゃん「わーしゅずみやしゃんれきたー」

つるやさん「めれたいにょろー」

ながと「ゆにーく」

いもうと「わー」

森さん「思ったとおりです…信じてましたよ…涼宮さん」

みくるちゃん「ねーしゅぢゅみやしゃんに何ていったのー」ヨチヨチ

つるやしゃん「しいたいにょろーおしえてーねーねー」クイクイ

ながと「せつめい…」クイクイ

いもーと「あ、こいずみくんだー」

森さん「うふふ、皆さんも大好きな人ができたらきっと解りま……え?古泉?」

みくるちゃん「くゆまのほうにむかってましゅ〜おーい」パタパタ

森さん「な、なんだか凄く嫌な予感が…」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:53:57.86 ID:4e31Hzhi0

キョン「よしっ!!よくやったハルヒ!な?諦めないでよかっただろ?」

ハルヒ「うん!グスッ、よかった…よがっだよぉ〜…」エグエグ

キョン「そうだろうそうだろう!よし、このまま発進してみるんだ!」

ハルヒ「そうね!この勢いで、一気にアンタに追いついてやるんだから!!」

キョン「その意気だ!!発進の仕方は分かってるよな!?」

ハルヒ「もろちんよ!!」

キョン「よしっ!やっちまえハルヒ!!!」





キョン「ん?」

キョン「も…もろちん?」


151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:58:43.28 ID:4e31Hzhi0

ハルヒ「はあっはああ〜〜!!!シャイドブレェキ外してぇええ〜〜〜」ガグガグガグガグ

キョン「お、おい、ハルヒ?」

ハルヒ「平地だからセカンドにしてぇアクアクアクセル、アクセルふかして、ふかしてぇぇええへえぇ〜〜!!」ヴォオオオオオオオンオンオンオン!!!

キョン「は、ハルヒ、吹かしすぎだぞ?きいてるか?ハルヒ?あれ?ハルヒ?」

ハルヒ「みぎよし!ひひ、ひだりよし!まっすぐ、よし、もう一度みぎよしヒダリヨシミギヨシマッスグウエウエシタシタヒダリミギヒダリミギABカカロットォオ…

キョン「またジャックハンマーみたいになってる!!目が!目が怖い!!」

ハルヒ「そそそそんでぇ〜、く、くらっちおぉ〜、ゆゆ、ゆっくりぃ〜〜〜!!!」ガクガクガクキョロキョロキョロ

キョン「ゆっくりね!ゆっくりしていってね!!」

ハルヒ「離すッ!!」パッ

キョン「おまバカゆっくりって言っ


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 04:03:20.57 ID:4e31Hzhi0

古泉「いやあ、長い間留守にしてしまってすみませんでした」

古泉「気がついたら甲子園球場で裸に靴下とネクタイだけ着けて警官に囲まれていましたよ」

古泉「振り切るのに多少骨が折れましたが…僕はなんであそこにいたんですかね?」

古泉「それはそうと、エンジンがかけられるようになったのですね」

古泉「おめでとうございます」

古泉「貴方は次は路上でしたね、お手数かけて申し訳ありません。では僕も教官役に戻るとしましょう」

古泉「なんだか凄く久しぶりな気がします…まるで長い夢から醒めたような」

ハルヒ『離すッ!!』

キョン『おまバカゆっくりって言っ

古泉「んっふ」




ドグシャァッ!!!


おし まい

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 03:28:14.73 ID:AtZFPF/70 ?2BP(100)

sssp://img.2ch.net/ico/folder3_02.gif
ハルヒはもういいから森さんとの路上訓練をだな……いやむしろ休憩のほうを早くしろください

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 04:11:23.62 ID:4e31Hzhi0

立てる時間間違えた…

>>140
じゃあ書く
でも一回寝かせてくれ。。。眠くて死にそう

昼ごろに残ってたらまったり書きます

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:09:49.40 ID:4e31Hzhi0

森さん「〜♪」

キョン「……」ドキドキドキ

森さん「あのう…」

キョン「ハッ、はいっ」ビクッ

森さん「立ちっぱなしでもなんですから、ベッドにでも腰掛けててください。何か飲みますか?」

キョン「え、あ…じゃあ、お茶か何か…適当に…」ギシ

森さん「かしこまりました…あれ?」

キョン「どっ、どうかしましたか?」ビクッ

森さん「えっと…まあいいか、ハイ、どうぞ?」

キョン「あ、どうも……」カシュ

キョン「んっ…んっ…」ゴキュゴキュ

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:14:46.90 ID:4e31Hzhi0

キョン「…んん?」ゴキュ…

キョン「あ、あれ?コレ、もしかして烏龍ハイじゃ…」

森さん「あ、やっぱりわかりますか?」

キョン「森さん、判ってて渡したんですか?」

森さん「ふふ…そのくらいなら大丈夫でしょう?」

キョン「はぁ…まあ少しなら…」クイ

森さん「でも、お酒を飲んでしまったら車の運転はできませんね」

キョン「ゲホッ!そ、そうか…!そういやそうだ…じゃあ帰りは森さんが?」

森さん「んっ…んっ…ふぅ、おいし♪」

キョン「………」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:22:03.31 ID:4e31Hzhi0

キョン「森さん…」

森さん「うふふ 大丈夫ですよ?宿泊でチェックしましたから」

キョン「いや、そういう問題じゃ…」

森さん「この台風では車の運転は危険です。だから台風が通過するまで宿泊施設で待機…何か問題がありますか?」

キョン「大アリですよ…」

森さん「ふふふ…例えば?」

キョン「例えば…場所とか…」

森さん「でも、他に宿泊施設がありませんでしたし…」

キョン「ラジオで注意報が出てから急に目的地が変わったように感じたんですが」

森さん「何のことだかわかりませ〜ん♪」

キョン「……」

森さん「他に何か?」

キョン「色々とあります。例えば…」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:28:07.57 ID:4e31Hzhi0

森さん「例えば…キョン君て呼んでもいいですか?」

キョン「え?あ、はい」

森さん「例えばキョン君は、私とこういう事するの、お嫌ですか?」

キョン「え?い、いや、決してそんなわけでは…」

森さん「ふふ、よかったぁ…」

森さん「心配してたんですよ?キョン君に年増の女は嫌だ、なんて言われたらどうしようかって…」

キョン「と、とんでもない!年増だなんて…一時は同年代かと思ってたくらいで…」

森さん「あはっ 嬉しい!」ガバッ

キョン「うわっ」


194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:36:28.36 ID:4e31Hzhi0

ギシッ

キョン「ちょ、森さん…」

森さん「朴念仁かと思ってたら、意外に女性を喜ばせるのが上手いんですね」

キョン「あの、も、森さん?」

森さん「うふふ、見直しちゃいました…」

キョン「ちょ…この体勢…マズイですって…離れて…」

森さん「いやだ…私の方から押し倒しちゃった」

キョン「森さ…わっ、ちょ、下…当たってますけど…!」

森さん「うん…判ります…キョン君の、凄く固くなってるのが…」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:44:23.94 ID:4e31Hzhi0

森さん「ごめんね?キョンくぅん…」

森さん「ほんとは、時間をかけて誘惑して、キョン君の方から押し倒させてあげようと思ってたんです…」スリ…スリリ…

キョン「ちょちょちょちょ、森さん!そんな擦り付けたら、あぅっ」ビクッ

森さん「でも、キョン君と二人でいたら、キョン君が可愛くて、我慢できなくなって…ん…ふぁぅ…」スリスリ…

キョン「あ、ちょ、やば…くッ!ぬうう…!」

森さん「キョン君、いいんですよ?我慢しないでくださいね?んふぁ、ふわぁ、はぁ、はぁうっ」スリスリシュリシュリ

キョン「そうは…いきますかって…うぐ、ぐぅうう…」

森さん「はん、んっ、あ、大丈夫です…ひゃっ、わ、私も、もうとっくに出ちゃってますからぁ…」シュリシュリ…ニュリ…ヌリュ…ヌリュヌリュ…

キョン「うおうっ!?うわっ、森さっ、そんな…反則…ぐっ、うぐっ!!」

森さん「いいんですよ?はぁっ、キョン君、ねっ?一緒に…一緒にぃ、あ、あっ」ヌリュヌリュヌリュニュリュ

キョン「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ギリギリギリ

森さん「〜〜〜〜〜〜ッ!ひっ!」ガクガク

キョン「〜〜〜〜〜ッ!!ぬぐうぅううッ!!」ギリィッ

森さん「――ッ!、――あっ、んんッ!」ビクンッ

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:54:27.19 ID:4e31Hzhi0






森さん「は、はふぅ〜…」ポフ…

キョン「ハァッ……ハァッ、ハァッハァッゴクッ、はぁ、はぁ、はぁ…」

森さん「はぁ、はぁ、はぁ…もう…意地っ張り…ふふ♥」

キョン「はぁ…はぁ〜…あ、危なかった…」

森さん「ごめんなさい…私に堪え性が無いばっかりに…勝手に果ててしまいました…」

キョン「はぁ、はぁ…はぁ…」

森さん「それとも…イッちゃいました、のほうがそれっぽいですかね?」

キョン「うう…」

森さん「ね、キョン君?」ペロ

キョン「うわひゃっ」ビクッ

森さん「やっぱりキョン君、耳が弱いんですねぇ…」ペロペロ

キョン「くぁ…森さん…うう」ゾクゾク

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 11:59:51.68 ID:4e31Hzhi0

森さん「ね、キョン君…キスってしたこと、ありますよね?」

キョン「え?…えぇ、まあ…」

森さん「眠り姫の時、ですか?」

キョン「はい…あれをカウントしていいのかは解りませんが」

森さん「じゃあ、女性とこういうトコに入ったことは?」

キョン「…いえ…今日が初めてです…」

森さん「女性に押し倒されちゃった…なんてことも?」

キョン「初めてですよ…」

森さん「その女性をイかせちゃった…なんてことは?」

キョン「も、森さん…」

森さん「ふふっ♪ キョン君の初めてを三つも奪っちゃいましたね」

キョン「…っ」ドキ

森さん「…今夜は、キョン君の初めてをもっともっと戴いちゃいますから、覚悟してくださいね♥」


202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 12:06:46.76 ID:4e31Hzhi0

キョン「………」ドキドキ

森さん「あ、ごめんなさい…私ったら、いつまでもキョン君に跨ったままで…重くありませんでしたか?」

キョン「…大丈夫です」

森さん「あは、キョン君のズボン、大きな染みが出来ちゃってますね」

キョン「お、俺じゃないですよ!」

森さん「うふふ…解ってますよ? わぁ…私、こんなになってたんだ…」クリクリ

キョン「おうふっ」

森さん「恥ずかしいなぁ…もう、キョン君に私がいやらしい女だってバレてしまいました…」チラッ

キョン「……ッ」フイッ

森さん「ふふっ」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 12:13:50.57 ID:4e31Hzhi0

森さん「キョン君、お風呂の用意が出来てますから、先に入っててください」

キョン「え?」

森さん「その間にお洗濯しておきますから」

キョン「そんな、悪いです…」

森さん「いいんですよ…それに…私の方はキョン君のズボンどころじゃないですから…」

キョン「あぅ…は…はい…じゃあ…お願いします…」ドキドキドキ

森さん「あ、でもお風呂に入ったらキョン君の汗の匂いが流れちゃって勿体ないですね」

キョン「な、何言ってるんですか…もう…」

森さん「えへ、キョン君には私がいやらしい女だってバレちゃいましたからね…ん〜」クンカクンカ

森さん「今更取り繕ったって…はぁ、はぁっ、私ったら、また興奮してきて…」クンッカクンカ

キョン「わっ、わ、森さん、待って!風呂に行きます!行かせてください!」アセアセ

森さん「くすくす…はい、ごゆっくり」

キョン「…覗かないでくださいね」

森さん「はぁい♪」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 12:19:58.24 ID:4e31Hzhi0

お風呂場

キョン「…でかい風呂だな…うちの倍はある…」チャプ

キョン「はぁ〜…なんかちょっとヌルイな…」パチャパチャ

キョン「………」

キョン「……はぁ…この流れって…やっぱり…」

ガチャ

森さん「お待たせしました〜」ニコニコ

キョン「やっぱりな…」

森さん「お湯加減は如何ですか?」ペタペタ

キョン「うおおっ!!ちょ、何で裸で!!」

森さん「だってお風呂ですし、服も全部洗濯しちゃいましたから」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 12:54:58.70 ID:4e31Hzhi0

キョン「はぁ…覗かないでって言ったのに…」ブクブク

森さん「はい♪一緒に入るんですから覗きではありませんよ?」ペタペタ

キョン「あの、せめて少しは隠してくれませんかね…目のやり場が…」

森さん「もう、服を着て入浴しろと仰るんですか?キョン君はマニアックですね…」プシャァアアアア (注.シャワーです

キョン「いや、でも、何もそんな堂々としなくったって…」

森さん「うふふ、私、身体にはけっこう自信がありますから…どうですか?私の身体」シャアアア

キョン「どうって…」

森さん「けっこう着痩せするんですよ、私…。朝比奈さんほどではありませんが、胸だって…」シャアアアアア

キョン「………」チラ…

森さん「キョン君」キュ

キョン「はい…」

森さん「私のカラダ、どうですか?」ポタ ポタ

キョン「……っ」

キョン「…………凄く…綺麗です…」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 13:32:48.87 ID:4e31Hzhi0

少しは気の利いた言葉を…という思いはあったが、俺の口から出た言葉はやはりというか何というか、えらく月並なものだった。

そしてその言葉を受けた森さんはというと、顔を少し俯かせ、口の前で掌を合せながら何かを耐え忍ぶように肩を震わせている。

しまった、スベったか?顔面の温度が一気に上昇し、俺の少なくない黒歴史に新たな1項目が追加された……かに見えた。しかし。

「んふっ、んふふふ…」

落とし穴へ向かって歩く大人を物陰から見つめるいたずらっ子のような笑い声に、黒歴史に追記するペンが止まる。

俺は耳を疑った。思わず第三者の存在を目で探しちまったくらいだ。だがその声は、紛れも無く森さんの唇から発せられていた。

驚嘆とはこのことだ。この方がこんな笑い方をするとは…そして、辛うじて聞き取れるくらいの声で

「……本当ですか…嬉しい…」

とつぶやく。よく見ると森さんも顔が真っ赤になっているらしい。らしい、というのはさっきより顔を伏せる角度が低くなり

その表情が確認できなくなっているものの、湿りを帯びた髪の間に見える耳が椿のように真っ赤になっていたからだ。

見ているだけでその温度は伝わり、俺は、自分の耳まで熱くなる感覚を覚えていた

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 13:40:31.68 ID:4e31Hzhi0

もとから普通の空気ではなかったものの、今、さらに何とも言えない変な具合になっているのが俺でも判った。

俺は妙な義務感に駆られ、この空気をなんとかしようと逡巡したのだが、思考は脳みその周りをクルクルまわるだけで、

森さんとここに来てからずっと受けの会話しかしてないな、などという見当違いの独り言が頭に浮かぶだけである。

森さんのつぶやきから10秒ほどの沈黙があったが、開口を切ったのは俯いたままの森さんだった。謎の情けなさが尻を突っつく。

「一緒に湯船に入って、いいですか?」

「あっ、いや、俺、もう上がりますから…」

情けなさが尻に突き刺さった気がした。


224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 13:45:40.96 ID:4e31Hzhi0

森さんの言葉に弾かれるように出たこの言葉。思わず森さんを拒絶する形になってしまった。

いやっ!違うんです森さん!決して貴女と同じ湯に浸かるのが嫌というわけではないんです!いやむしろ…

今度は顔が青くなって行くような気がした。もしかしたら森さんを傷つけてしまったのでは…これはもう死ぬしかねえ…


しかし、森さんの返事は何らかの期待を含む、なにやら楽しげなものだった

「いいですよ?じゃあ先に上がっちゃってください?」

俯いたままに見えた森さんは、その実、上目遣いでこちらを凝視していた。

そして、いたずらっぽく続ける

「……見てますから…」

突然俺の頭に一句浮かんだ。




男には 出るに出られぬ 時がある

             詠み人 俺



226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 13:48:44.17 ID:4e31Hzhi0

「出ないんですか?それじゃあ、失礼しますね?」

「あ…う…はぃ…」

森さんのほっそりした御御足が湯に差し込まれた。思わず目をそらす。

何だろう、ぬるかったお湯の温度が一気に45℃くらいにまで跳ね上がった気がする。

「どちらがいいですか?」

と、森さん。何のことだ。俺はどっちでもいいですよ。一説にはルイージの方がジャンプ力あるそうです。

「それじゃあこっちで…改めて失礼します」

目の前に白い背中が迫ってきた。俺の胸と森さんの背中に押し上げられ、湯が顔にはねる。

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 13:56:05.80 ID:4e31Hzhi0

少しの間を置いて、俺は何が起きたかを理解した。



投げ出した俺の足の間に腰を下ろし、俺の胸に寄り掛かって背中を預けている。森さんがだ。

俺の顎に森さんの柔らかな頭髪が触れ、立ち上る甘い香りに意識を失いそうになる。

気を張っていないと、何故か幼さを感じさせる艷やかな髪の分け目に鼻先を突っ込んでしまいそうだ。

胸に森さんの背中が触れている。肌理細かい、薄桃色をした肌から感じる体重が全ての感覚を奪っていくようだ。

そして森さんの肩越しに見えるのは、神々しすぎて正面からはまともに見ることのできなかった柔らかそうな胸だ。

何という生気、写真や映像で見るのとは明らかに違う。頭がくらくらする。手を伸ばせば届く距離に………

手…

手は……?

俺の手は今何をしている?

良かった、バスタブにイソギンチャクのように張り付いている

ホッとしたその刹那、俺のイソギンチャクを森さんの手が優しく引き剥がしていた

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 14:04:12.90 ID:4e31Hzhi0

柔らかな力に、俺の腕はどうしても逆らえなかった

そして、ここが定位置なんですよとばかりに案内された場所、そこは森さんの腹部である

おっかなびっくりな俺の両手をしっかりと自分のお腹に貼り付けた森さんは、満足したかのように俺の左肩に後頭部を乗せ

「はぁ〜…極楽極楽…ですね」

と、冗談交じりに言った。

同感だった

ただ俺の場合は今にも心臓が誤作動を起こして、言葉通りの意味で天に召されちまいそうな気がしていた訳だが…

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 14:18:02.10 ID:4e31Hzhi0

森さんの望んだフォームに落ち着き、1分程経過しただろうか

「ふぅ…」

何というか、この体勢、死ぬほど落ち着く。

体がが順応したのか、それとも森さんの頭髪から醸し出される甘い香りが脳を溶かし始めたのかは解らないが、

呼吸をする度に鼻腔を抜け、肺に送り込まれる甘い香りが身体中に張り巡らされた余計な緊張を解いていった。

まあ、一箇所だけほぐれる気配が無い愚かなきかん坊もいるが、森さん、気付いてくれるなよ…

「ふん、ふふん〜♪」

ご機嫌で何となく聞き覚えのある鼻歌を唄っている森さんに気づいている様子は無い

しかしまあ、気づかないフリをしている可能性が高いんだがな

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 14:25:39.02 ID:4e31Hzhi0

しかし…

今日はやられっぱなしだな…

「………………」

気持ちが落ち着いてくると、俺はある居心地の悪さを覚えていた。

この桃源郷のような至れり尽くせりのシチュエーションの中において、しかしその感覚は確かに存在していた。

なんだろう、何か不満を持っているのに、その不満が言葉で言い表せない。



例えばそうだな、腹が減ったので何か食おうと思い、バナナを手に取ったとしよう。

すると誰かが俺の手からバナナを取りあげ、皮を剥き、丹念に筋を取って、一口サイズにカットして、皿に盛り付けて

俺の前に置いて、俺が食べるのを生暖かい目で見つめてくるようなこの感覚。

腹が空いていることに変わりはないので結局食べる事になるのだが、何か満たされない気持ちが残るのが解るだろうか。

悪くはないが、それでいいのかと言えばいいわけがない。俺にだって男としてのプライドがある。

そう、プライドだ。俺は男としてのプライドを守りたいんだ。

俺はこんなベリーイージーモードに甘んじるつもりはない。それは男としての沽券に関わる。


男には、男の矜持ってもんがあるんですよ、森さん

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 14:34:25.85 ID:4e31Hzhi0

とりあえず頭を動かしているうちに冷静な思考が戻ってきた。同時に闘志が明確になっていくのが判る。

いくら貴女が相手でも、男としてこのままでは終わらせませんからね。せめて悲鳴の一つでも上げさせてやらねばな。

しかし相手はあの森さん、並みの相手ではないのも確かだ。(他に相手したことあるのか?と言われると困るが…)

何にせよここは一つ、慎重に攻め口を探さねばなるまい。

「メイド♪メイド♪冥土の土産♪」

当の森さんはというと油断しきっている様子で、聴いてるだけで頭痛になりそうな歌詞を楽しげに口ずさんでいる。

何という余裕の態度か。きっと俺なんぞは嘴の黄色いツバメちゃんくらいにしか思っていないのだろうな。


…しかし、それは逆に捉えると、森さんが俺に心を開いている、という風にも取れるのではないか?

あの森さんが、誰にでもこんな無防備な姿を晒すとも思えない。もしかして俺の前でだけ…というのは俺の思い上がりだろうか?

いっそ森さんに全て委ねたほうが、それはそれで色々と捗るのでは……性的な意味で…


くっ!何を考えているんだ、俺!さっきの決心はどうした!一矢報いろ!一矢!

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 14:44:07.08 ID:4e31Hzhi0

色々と刺激や考えることが多く、もう一時間近く湯船に浸かっている気もするが、バスルームの壁に取り付けられた温度計にオマケで

付いているような時計を見るに、森さんの乱入から3分と経っていないということをここに確認しておく。


さて、森さんに一矢報いるための突破口だが、心当たりが一つあった。

それは森さんが俺を押し倒してからの一連の行動にある。あの時、森さんは意外なほどの早さで絶頂に達した。

いくらなんでも早すぎやしないか?自慢じゃないが、俺、童貞なんだぜ?

そして、それは森さんも知っているはずである。今までの経験から推察するに、機関の調査能力ならそれくらいは把握しているはずだしな。

なんとも嫌な推察だが、この件に関しては大きな意味合いを持ってくる。それは二つの事実から、ある仮説を引き出すのだ。


事実@ 俺は童貞である

事実A 森さんは俺より先にイった


俺の場合のこの二つの事実は、事実以上の意味を持たない。

だが、森さんの立場で考えるとどうだろうか

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 14:50:42.98 ID:4e31Hzhi0

森さんは機関に所属するエージェントである。観察対象に含まれている俺が童貞であるということは把握済みだろう。

森さんの言葉が本当だったとして、童貞より先に絶頂に達してしまう、というのは大人な女性としてはどうなのだろう?

一般論になるが、堪え性のない自身の体を誇る可能性は低いと思われることから、恐らく多少の恥じらいがあったはずである。

では恥じらった森さんはどんなアクションを起こしたか?


そう、あの時、森さんは俺の耳を舐めたのだ。

ここで俺は一つの仮説を立てる。


【仮説】森さんは自分が先に絶頂した気恥しさから、俺の耳を舐めて誤魔化した?

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 14:54:22.40 ID:4e31Hzhi0

自尊心に傷が付いた人間がする行動の一つに、誤魔化す、というものがある。

森さんの性格を考えれば少々考えにくい行為ではあるとも言えるが、仕事上でのミスとは違い、今回はプライベートでの事である

仕事の場では責任を取ったり、別の仕事で挽回もできるかもしれない。しかし童貞に根比べで負けた失態を挽回するにはどうするか。

なんとかして誤魔化そうとする心理があったのではないか?まさか他の童貞を連れてきて挽回スリスリする訳にもいくまいし

少々強引だが、とりあえずここは森さんが誤魔化す行動を取ったということで分析を続けようと思う。

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 15:01:48.32 ID:4e31Hzhi0

ここで注目したいのが、誤魔化そうとした森さんが、何故耳を舐めるという方法に至ったか、ということである

失態を誤魔化すためには、できるだけ大きなインパクトを与えようとするのが普通だろう。

あの時、森さんは俺に大きなインパクトを与える必要があった。そして取った行動が、耳舐め行為だ。

何故耳舐めか? 効果的だと森さんが判断したからだ。

何故効果的だと判断した? 森さんは効果の程を知っていたからだ。

では何故、効果の程を知っていた!? それは…森さんにとって…耳は……


…俺は遂に突破口に辿り着いた。瞳孔が猫科動物の如く拡大する。

森さんに最大のインパクトを与える方法、それは…それは…!



厚い雲の隙間から、一筋の光が差し込んだ

その光は、濡れた髪の隙間からちょこんと顔を出している、森さんの形の良い耳を照らしていた

光に導かれ、俺は森さんの可愛らしい耳に、そっと唇を寄せた……


255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 15:10:49.26 ID:4e31Hzhi0




俺はバスルームの天井を眺めていた

森さんのカチ上げショルダーがクリティカルヒットしたことよって顎が跳ね上がり、その衝撃によって体が硬直している。

天井に取り付けられた点検孔を見つめながら、俺は初っ端から舌を使わないで正解だったと心から安堵していた。

もし森さんの耳に舌を這わせていようものなら、俺は自分で自分の舌を噛み千切っていたことだろう。死ぬとこだった。

しかし俺の予想は的中したようだ。まさか森さんがあんな反応を見せるとも思わなかったが…

グギギと頸を元に戻すと森さんの後ろ姿が視界に戻った。


森さんは肩を限界まで竦め、顔を伏せて小さくなっている。

俺の手に添えられていた両手は、胸の前で神に祈るように固く組まれ、震えていた。

手だけではない。薄桃色に変わった肩も瘧に罹ったように戦慄き、振動で首筋に浮いた汗の玉が流れ落ちていく

その姿はまるで激しい詰責を受けながら、いつ拳骨が落ちてくるか、それとも張り倒されるのかと怯える子供のようだった。


俺の胸の中に、何かが燃え上がるのを感じた。


259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 15:22:11.69 ID:4e31Hzhi0

再び森さんの側頭部に顔を寄せる。

「ひっ」

という小さな悲鳴と共にびくりと肩を強ばらせるが、俺はお構いなしに肩と頭の間に鼻先を突っ込んだ。

森さんの肩は可動域の限界に達しているためにさっきのようなカウンターの心配がなくなったという事もあるが、

耳たぶをくわえられた時に森さんの口から発せられたあの声を、俺はどうしてももう一度聞きたかったのだ。

「ひ……ひ……やっ、キョン君そこは…ひぃぃ…」

俺の頭に隙間をこじ開けられ、耳が射程圏内に入ったのを察したのか、森さんは情けない声を出した。

さっきまで俺に身体を預けていた森さんと俺との立場は逆転し、いつの間にか俺が森さんに覆い被さっている形になっていた。

胸の中に燃える何かが更に激しく燃え上がった。何かが叫んでいる。喰らいつけ、と。

俺は意識してゆっくりと、森さんの耳に吐息が掛かるように唇を開いた。

「ああ…ゃ…やぁ…ひっ」

森さんの耳には俺の獣じみた息遣いが、さぞかし大きく聞こえていることだろう。

俺の唇が、燃えるように火照った森さんの耳たぶを捉えた

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 15:31:41.67 ID:4e31Hzhi0

「ひゃあっ!、あっうッ」

耳たぶを捕縛されると森さんは再び叫び、ますます身を固く強ばらせた。首筋から怖気が伝わる。

俺の頭を押し出さんと首を竦め、必死に肩で抵抗する森さん。しかし。

「あっ、わ、わぅ、やっ…」

綱渡り中にバランスを崩した時のような悲鳴を漏らしながら、森さんの体から力が抜けていくのが手に取るように判った。

次第に肩も下がってきている。固く組んでいた手も解かれていて、胸の前で所在なげにゆるゆると揺れていた。

あの森さんが俺にされるがままになっている。為す術なく、いじらしく身を縮こませて怯えている。

一体何に?そう、俺にだ。あの森さんが、こんなにも弱々しく…

それを見た時、俺は胸の内で猛る炎の正体に気がついた。

これは原始の意思だ。人の、いや、獣の記憶だ。文明の光に隠された、雄として産まれ持った狩猟本能だと。

炎がうねり、絡み合い、一匹の四足獣が姿を現した。火炎の吐息と共に、獣が叫ぶ

(恐れるな!食らいつけ!!獲物を倒し、糧とせよ!!)


271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 15:40:39.23 ID:4e31Hzhi0

「キョンく…もう…おねが…そこは…だめなの…」

情けなく慈悲を訴え震える森さんの横顔を見ながら、俺は唇を離してニヤリと笑った

まだですよ森さん、今のはほんの小手調べですからね、年上だか機関だか知りませんが、隙を見せたら喰らい付かれるんです

普段の自分からは想像もつかないような攻撃的な思いが胸の炎を焚き付け、燃え盛る火炎が一層凶暴な獣の本性を照らす

俺は今どんな貌をしているのだろう。全てが終わった時、俺は今までの自分でいられるのだろうか。

僅かに残る理性が的外れの不安を訴えかける。だが知ったことか。獣に明日は無い。今ここにある欲望が全てなんだよ。

こんなものじゃないぞ、まだまだこんなものじゃない、この極上の獲物を食い尽くしてやる。

そうだ…俺は人である前に、獣なんだ。獲物をいたぶる本能は、神が与えたもうた心の力だ。

善も悪もない、誇ることも恥じることもない、純粋な、ただただ純粋な生命の煌きだ!

俺はもう…何も恐れない…


俺は凶悪な微笑みのまま2度舌舐めずりをすると、その舌を哀れな獲物の急所へ這わせた。

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 15:48:39.53 ID:4e31Hzhi0

「ひああっ!やっ…やっやっやっ!、ああ、いやぁんっ!」

柔らかい牙を突き立てられた森さんは、もはや防御は不可能と悟ったのか首を前に突き出して回避を試みる。

しかし俺は獲物の下腹部に添えた腕に力を込め、それを許さなかった。力任せに引き寄せ、耳中を舐め回す。

勃起した俺の分身が獲物の柔らかな尻にめり込んだが、もうお互いに気にしている余裕はない。

「ああっ、やぁっ、わひぃっ」

耳たぶを甘噛みし、耳介(※)を舌でなぞると、普段からは想像できないような素っ頓狂な声があがる。

「ひいっ、やだ、やめ、やめ…あっあっ、あうっ!ふわ、ああ――…ッ」

俺は獲物の耳を執拗に舐め回し、噛み解し、唾液まみれにする。獲物も俺の舌の動きに律儀に反応した。

そして耳の穴に俺の舌を捻じり込もうとした時、獲物は驚異的な身体の柔らかさを利用することに考えが至ったのか、

頭を湯面スレスレにまで近づけて俺の射程距離から弱点を離すことに成功した。


俺と森さんの荒々しい息遣いが、暫くの間、バスルームの中で嘶いていた。





(※耳の上半分、うにょにょーんてなった部分)


279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 16:00:04.08 ID:4e31Hzhi0

無言。俺も森さんも無言だった。やや間抜けな格好だが森さんの取った方法はなかなか効果的で、俺は攻めあぐねていた。

だが、何ということはない。何も俺までストレッチに付き合う必要は無いのだ。膝を立てれば簡単に今の続きを味わえる。

いくら森さんといえど水中にまで逃げるとは思えないし、仮に湯に潜っても、俺は湯の中でも舐め続ける所存だ。

だが、俺はそうしなかった。

森さんの腹を抑えていた手を離す。森さんの肩から力が抜けたように見えた。しかし、すぐにビクリと跳ねる。

俺の両腕はすらりと括れた腹から30cmほど上にある、柔らかな胸へと移っていた。

豊かなボリュームに指が埋まる。掌に感じる突起が固く凝っている。

「……あ…」

切なそうな吐息が漏れる。腕を惹きつけ、獲物を抱き寄せた。

俺の胸と森さんの背中が再び、より密着する。

おかえりなさい、森さん。

そう囁くと、森さんは観念したように頭を俺の肩に戻した。豊かな胸を愛撫する俺の腕に、森さんの手が添えられる。

防御でも抵抗でも無い、俺の手の存在を確かめるように撫でる森さんの手の動きからは

(もう、好きにして…)

という諦めと、微かな期待のような意思が読み取れた

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 16:12:47.23 ID:4e31Hzhi0

「ああ…ああぁ、きょんくぅん…んんぅ、ふうぅ…」

たっぷりとした森さんの胸を揉みしだき、中指と薬指の間に乳首を挟んだまま全体を持ち上げる。

つられて森さんの体も見えない糸に引かれるように持ち上がり、唇から漏れ出す熱く湿った吐息が俺の指に絡みついた。

手に力を込めると、森さんの体がヒクッと反応する。強く揉まれるのが好みなのだろうか。

固さが増し、ぷっくりと自己主張をし始めた乳首こねくり回すと、溜息に混じる艶が際立った。

「ひぅ…ぁあぅ…ふっ……くぅん…」

切なげな嗚咽と共に森さんは左手を俺の腕から離し、唇に当てた。声を出さないよう堪えているつもりなのだろう。

指を噛んだり口を手でふさいだりと必死で堪える姿が健気で可愛らしく、俺は再び森さんの耳に舌を這わせた。


286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 16:20:02.21 ID:4e31Hzhi0

「やあっ…ひ、ひぃ…キョン君…こんな…わたしこんな――ああっ」

ぞくぞくと震える森さんではあったが、もう防いだりするつもりは無いようである。

抵抗する気力も、あがらう意思も失ってしまった森さんは、最早放たれる欲望をただ受け止めるだけだ。

もっとも、抵抗しようがしまいがどちらでも構わんがね…

俺はノーガードになった森さんの耳を触手のような舌で蹂躙し、柔らかな両胸をこねくり回した。

たっぷりと唾液を擦り付け、耳朶を吸い、胸を強く掴みあげ、甘噛みし、乳首を弄び、耳の穴に舌を潜り込ませる。

「ああ―――…ふわっ、ふああぁ…くひィ、ひいっ!ひぃぃ…あ…で…ああっ!」

ビクンと跳ね上がった後、関節が融解したかのように俺の身体にくたりと持たれ掛かっている森さん。

だがそれでも俺は追撃の舌を緩めなかった。蕩けきった森さんの体はヒクヒクと痙攣し、時折大きく身体を反らせた。

なんとなく蜘蛛の罠に嵌り、体中に糸を食い込ませたまま毒を注入されるモンシロチョウを連想する。

じゃあ俺は蜘蛛か。いいだろう。魂まで甘く溶かして、全てを飲み込んでやる。




どのくらいの間、そうやって森さんをいたぶっていたのだろう。

森さんが予想外の反撃に出た。

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 16:22:05.78 ID:4e31Hzhi0

ちょっと休憩…

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 17:44:49.80 ID:4e31Hzhi0

流石に半日費やしたからには終わらせたい


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/08/16(火) 17:48:36.22 ID:4e31Hzhi0

気がつくと、森さんの胸を弄んでいる俺の腕に添えられた森さんの手が離れていた。

だからどうするということもなく森さんの耳を貪る俺の視界の隅で、湯面から森さんの桜色になった細い腕が姿を現す。

腕で俺の頭を引き剥がすつもりだろうか。まだそんな気力が残っていたとは…だが今更何ができる。

弱々しくも迫り来る森さんの腕を確認しながらも、俺は愛撫を続け、ふやけそうな耳を犯す。抵抗されたところで構うものか。

逆に何をしても無駄だということを思い知らせてやる。

そして最後には森さんの口から、いっそ食べてくださいと言わせてやる。お願いですから食べてくださいと哀願させてやる。

俺の中の獣が嘶き、雄叫びを上げた。最後の抵抗を跳ね除けるべく、臨戦体型を取る。

いよいよ腕が俺の首に回された。森さんは弱々しい、しかしある感情を含んだ力で…




俺の頭を優しく撫で、抱き締めていた

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 17:56:26.10 ID:4e31Hzhi0

俺は戸惑った。

俺は森さんを完全に屈服させ、服従のポーズをとらせ、そのうえで何度も喰らい突いて甘い悲鳴を思う存分楽しむつもりでいた。

ところが、これは何だ?屈服したのか?いや違う、何かが違う…。違和感とも罪悪感ともつかない感情が滲み出てきた。

森さんは何がしたいんだ?早く止めを刺して欲しいのか?俺は森さんをどうしたいんだ?止めを刺したいのか?

森さんがぎこちない動きで首を回し、顔をこちらに向けた。涙で飽和寸前に濡れた瞳が俺を見ている。何か言いたげな顔で俺を見ている。

拭うことも忘れ、涎に塗れた森さんの唇が何かを囁いた。何かを求めている。

胸の中に現れた獣が急速に萎縮していくのが解る。

森さんの腕は、弱々しい力で、俺の首を自分に向けて引き寄せていた。

艷やかな果実のような、小さな唇も近づいてくる…



俺は吸い込まれるように唇を重ね、森さんの胸にあった腕を解いて華奢な身体を抱きしめた。

もはや獲物を渇望する炎は完全に消滅し、代わりに森さんに対する猛烈な愛しさが湧き出していた。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 18:04:58.90 ID:4e31Hzhi0

温かく柔らかい唇が、森さんの唇が、その一点が俺の全ての感覚を奪っていく。

耳を舐めても、胸を掴んでも、それでも交わらなかった二人の男女が、唇を通して一つになった。

グスタフ・クリムトの絵画のように二人の時間は切り取られ、静謐な、それでいて言葉無き声が零距離を交差する。

二人は唇を離し、相手を確認し、直ぐにまた唇を重ねた。込み上げる感情が一度の接吻では御しきれないと言わんばかりに。

三度目は森さんが首を伸ばし、俺の唇にに吸い付いた。捕縛する意味が無くなったため、俺は腕の力を抜いた。

まるで示し合わせたように、森さんは唇はそのままにゆっくりと身体の向きを変え、体勢をこちらに向ける。

投げ出された両足に股がった状態で向かい合った森さんと、視線が交差する。



「キョン君…」

「森さん…」

互いの名を確かめるように呼び合い、二人はまた唇を合わせた。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 18:09:25.85 ID:4e31Hzhi0

どちらからともなく舌が触れた。

触れた瞬間、二つの舌は互いに求め合い、示しあったように息を合わせて絡み合う。

ヌラリ、ヌルリと抱き合う舌が二人分の唾液を混ぜ合わせ、共有した。

二人の呼吸で熱帯雨林のようになった空気が互いの肺に染み込み、血管を流れて体中に浸透していく。

俺の舌が中に侵入する。つるつるした歯の感触を感じながら、熱い体温に溺れる。

森さんもそれを歓迎するかのように舌を纏わりつかせ、次々と体液を分泌させた。

舌を戻すと、森さんの舌がそれを追いかけて俺の口内に入ってくる。遠慮なんぞはこれっぽっちも無い。

森さんの両手が俺の頬に添えられて、くっついた頭を更に近づけようと力がこもる。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 18:15:48.12 ID:4e31Hzhi0

唾液を交換し、舌と舌でじゃれ合いながら、俺は自分の両手が手持ち無沙汰なことに今更ながら気がついた。

もう一度、あの豊かな胸を可愛がってやろうと思い、腕を伸ばすがどうも体勢的にやりにくい形である。

俺は伸ばしかけた両手を、とりあえず森さんの背中に置いた。その時、森さんの舌が止まり、熱い吐息を漏れた

おいおい森さん、あなた耳だけじゃなくて背中まで弱いんですか?

森さんが悶えるのはいいのだが、やはり柔らかい胸を楽しんだ後ではどうも今更感がある。

舌が止まってしまうのも寂しいので、俺は背中に回した腕を滑らせ、森さんの腰へと移した。

13 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 18:26:02.51 ID:4e31Hzhi0

「ああ…キョン君…キョンくぅん…」

(…ん?森さん?)

何故か森さんが切なく喘いだ。

腰がかくかくと震えている。

俺は気づいた。

森さんは、いよいよ二人が最終ステージに突入する事を予感したのだ。

俺は初めからそのつもりだったと装い、森さんの腰を撫で回す。

指をついと滑らせ、森さんの下腹部を通過して薄く柔らかな陰毛の丘を駆ける。

森さんは目を閉じ、舌を俺の唇に突き出したまま、はひはひと荒い息を吐き出している。

再び獣性が呼び起こされる気がしたが、それをぐっとこらえて、優しく、ゆっくりと森さんの秘部へと突入させた。

森さんの中へと続く割れ目に触れた時、指先が異変を訴えた。

濡れている。お湯の中なのに濡れている。

15 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 18:33:23.59 ID:4e31Hzhi0

「森さん…」

「ひゃぃ…はう、う…」

舌を出しっぱなしの間の抜けた顔に気付き、慌てた様子の森さんである。

「凄いことになってたんですね」

「やぁ…言わないで…」

「こんなになるものなんですねぇ…」

森さんの股間は明らかに水質が違い、トロリと揺蕩う粘液が指に纏わりついている。森さんは

「ごめんなさい、わた、私…水気が多くて…やだっ、わたしったら何を言って…」

と、一人で桃色の頬を紅く上染めにして俯いていた。

「なんでこんなザマになったんです?」

指で秘部をなぞり、森さんの俯いた顔を跳ね上げると、俺は少々意地悪に聞いてみた

「そんなの…知りません、わたし…」

恥じらって顔を背けるものの、今や森さんは文字通り俺の掌の上である。

俺は指先で森さんに、答えろ、と命じた。


17 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 18:41:44.73 ID:4e31Hzhi0

「ああっ、やぁ…き、気持ちよくて…あっ、気持ち良くってあたし…ああ―――」

羞恥心で真っ赤になった森さんが、堰を切ったように告白を始めた。

俺は言葉ではなく、指先で続けるよう促す。

「キョン君が、私のみみ、やめてって、んうっ、言ったのにわたしの耳、舐めるからぁ、あっ!」

「わたしもう、何がなんだかわからなくって、ああ、だめキョン君!そこ、そこダメなのっ」

「ああ、ごめんなさい、ほ、ほんとはあの時、感じて、感じすぎて、おしっ、ああうっ!」

「はひっ?キョン君? はぅ、キョン君っ!?」

自分で聞いておいて何なのだが、その時俺はある発見に心を奪われていた。

何か一瞬とんでもないことを聞いたような気もするが、その時全ての意識は指先に集中していた。

粘膜の端で発見した突起は他の皮膚とは明らかに感触が違い、ツルツルとしている。

固く充血したその小さな突起は、まるで逆鱗のように森さんの肉体を掻き乱していた。

18 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 18:49:35.67 ID:4e31Hzhi0

腰を前後左右に動かして逃げ惑う森さんの必死の抵抗を、俺は正確に追跡して一定の圧力で突起を捏ねくる。

指に感じる粘性が一層濃さを増し、森さんの吐息がさらに荒々しくなる。

森さんはしばらく無駄な回避を試みていたが、観念したのだろう、俺の肩を痛いくらいに掴みむと首筋に顔を埋めた。

逃げることをやめた腰がへこへこと情けなく前後に揺れ、早く爆発させて欲しいと俺に訴えかけている。

俺はどこか冷静に、空いたほうの手で今から晴れ舞台に挑む息子を確認してみた。

なんの心配もなかった。お前、誰だよと思ってしまうほど、今までに無い自己主張をしている。

さぁ、ファイナルラウンドだ。

俺は森さんの腰をしっかりと掴み、長年付き合ってきた相棒を森さんの秘部にあてがった。

その時、森さんの指が俺の鼻にそっと当てられる。息を整えながら、森さんがそっと囁く

「ね…キョン君…園生のお願い、聞いてください…」

何を言ってるんだこの人は

「続きはベッドでゆっくりと…ね?」

はい

21 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 18:55:43.75 ID:4e31Hzhi0

絞られた明かりが二人を包んでいた。

森さんはこちらに背を向け、しなだれるように座ったまま何かを待っていた。

素肌に羽織る白いガウンからのぞく森さんのうなじを、頼りない照明がオレンジ色に照らす。

俺がベッドに乗ると、森さんはチラリとこちらを見た。

スルリとガウンが滑り落とされ、女の体が露になる。俺はもう一度言う。

「綺麗です…本当に…」

森さんは身体をこちらに向けると、微笑んだ。

いつか見せた、人を殺せるくらいの凄惨な笑顔のベクトルを逆にしたような、花のように柔らかい笑顔だった。

24 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:00:27.78 ID:4e31Hzhi0

二人は予め書かれた台本に従うように顔を近づけると、何度目かのキスをした。

求め合う二つの唇から、くちゅり、ちゅくりと濡れた音が奏でられる。

俺はもう、森さんが可愛くて愛しくて仕方なかった。その森さんが、俺を求めてくれる幸福感でどうにかなりそうだった。

優しく拮抗する二人のせめぎ合いを、俺の唇が打ち破る。

ポトリと後ろに倒れた森さんが可愛らしく笑った。

「今度は私が押し倒されちゃいましたね…」

「けっこう簡単にできるもんなんですね」

「だって、あなたがキョン君ですから」

そう言って少女のように笑った森さんに次の声が出なくなり、俺は森さんを見つめることしか出来なかった。

26 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:04:27.43 ID:4e31Hzhi0

森さんの笑顔が次第に薄まっていくと、恥じらう表情が残った。

「そんなに見つめないで…」

「どうして」

「恥ずかしいもん…」

子供っぽい言い方に、俺の頬が緩む。

「……さっきとは逆ですね、森さん」

「だって…こんな気持ちになっちゃうなんて…わたし…」

再び言葉が出てこなくなる。これだから童貞は。

「…私も修行が足りませんね…こんなはずじゃなかったのに」

「そうだったんですか?」

「はい…私ったら舞い上がっちゃって…せっかく買った可愛い下着も見せる前に洗濯しちゃうし」

「それは残念だ」

俺は森さんの下着があるべき部分を見た。ああ、水気が多いってのは本当だったんだな。

あなた、とんでもないことになってますよ。気づいてないんですか?

俺は股間の痛みに気がついた。誇張ではなく、マジで普段の2割増しくらいに膨らんでいた。

28 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:09:05.41 ID:4e31Hzhi0

俺はもう限界だった。

まだ何かを言おうとする森さんに、今にも爆散しそうなほどの怒張を押し当て、黙らせた。

混じりっけなし、純度100パーセントの森さんの体液が亀頭を濡らす。それだけでもう俺は暴発寸前だ。

先端がが森さんの中心に繋がる道にめり込む。森さんが叫んだ。

「ま、待って!キョン君!」

なんですか!?

「お願い…待って…」

何だってんですか!?あ、そうか!ゴムですね!?すみません童貞なもので!!

「ううん…今日、大丈夫な日だし…キョン君がそれでいいなら、わたし…」

いやっほぉおおおおおおおおおおお

「でも、あの…その…」

「い、痛くしないでください……」

おおお………



お?

31 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:13:17.11 ID:4e31Hzhi0

「ごめんなさいキョン君…」

「わたし、言い出せなくて…言わなきゃって思ってても、でもどうしても言えなかったんです」

「いい年してこんなこと、キョン君にバレるの、凄く恥ずかしくて…怖くって…」

「一生懸命大人の森さんを演じて…バカみたいですよね、わたし」

「どうせ、グス、絶対バレるのに…それなのに、ずっと目を背けてたんです」

「そのくせ、やっぱりいざとなったら痛いのも怖くって…」

「ごめんなさいキョン君!ごめんね、ごめんねぇ…」

「弱虫な私を許してください…お願いです、嫌いになっちゃやだぁ…」

言葉を全て吐き出した森さんは、両手で顔を隠し、隠れて泣く子供のように肩を震わせた。


俺の愚息に、更に血液が送り込まれるのを感じる

俺は思った。

今なら死んでもいい。

33 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:15:22.31 ID:4e31Hzhi0

「森さん」

「うっうっ…」

「森さんや」

「ごめんなさい…キョン君ごめん…うぇ、うえーん」

埒があかないので勝手に続けることにする。

「俺の方こそ、すいません」

「ふぇ?」

顔から手を離した森さんが、涙で濡れた大きな瞳をおっかなびっくり瞬かせ、俺を見上げる。

「俺はそんなこと、これっぽっちも気にしませんよ、これっぽっちも」

俺は親指と人差し指で輪を作り、指先を固く押し当てた

「…ほんとですか?」

「ほんとですよ」

森さんの目が潤む。

34 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:17:25.30 ID:4e31Hzhi0

「ほんとですか?ほんとにほんと?」

「本当ですとも」

「軽蔑しないでいてくれますか?」

「しませんよ」

「私のこと、嫌いになったりは?」

「なるもんですか」

矢継ぎ早の質問攻めに俺は笑顔で対応した。子供の相手をしているようだ

「嘘ついてたこと、許してくれますか?」

「嘘なんてついてないでしょう、言わなかっただけで」

「痛くしないでくれますか?」

「すいません」

「え?」

森さんがくりっと首をかしげた。すいません。

35 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:19:39.72 ID:4e31Hzhi0

「あの、やさしくしてく………え?」

「だから、すいませんて」

俺は、もう限界だ、いい加減にしてくれと脈動する怒張を森さんの股間に押し当てた。

「あの、話、聞いててくれました?」

「はい、すいません」

「あのあの、私、初めてで、怖くって…」

「ほんとすいません」

すいません森さん、もう俺、すいません。



「あの…あ…」

と切なげな吐息も漏らしながら目を閉じた森さんだったが、すぐにまた見開かれる

「いったぁああっ!」

36 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:24:10.00 ID:4e31Hzhi0

「あっ、やっ、きょんくん? キョッ、キョン君!?あ、あいた、いたたたた…」

「すんません、もう、ホントすんません」

意表を突かれた森さんが、非常にプライベートな感じで騒ぐ。

待ってください、心の準備が、ちょっと待って、痛いです、きゃあきゃあと四肢を足掻かせる森さん。

もう十分耐えた、お前は頑張った、仕方ないさ、お前を責められる奴はいない、と、いつかの獣が俺の肩を叩く。

「やっ!ちょっ!待って!ほんと、ああっ!痛い!いった、無理、無理ですぅ!!無〜理ぃい〜!!」

「すんません!すんません!もうなんか、すんません!色々すんません森さん!!」

もうムードもヘッタクレもなかった。森さんが連続で繰り出してくるテッポウを全て顔面で受け止めながら

俺は渾身の力を込め、息子を突き立てようと腰を送り込む。が。

「痛いの…ひぃ、キョン君、痛いよぅ…」

両手に挟まれて変顔になった俺の視界の隅に、森さんが大粒の涙をこぼしながら訴えていることに気づいた。

ずるいですよ森さん、その涙は反則です。

この顔を見てしまった俺は、流石にすみません、で済ませられなかった

38 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:27:06.34 ID:4e31Hzhi0

ひっくひっくと肩をわななかせ泣く森さんに、俺は言葉をかけた。

「続けますか?」

涙をくしくしと拭いながら、森さんは首を振る。

「じゃあ、その…やめ…ます?」

意外なことに、この質問にも森さんは大きく首を振った。どっちなんだ。

「キス…」

「え?」

「キョン君…キスして…?」

えーと、いいですけど、なんでまた。

首をかしげる俺に、森さんは言った。

「ごめんねキョン君…私…我慢しますから…痛いの…我慢します…でも…」

「お願い…怖いんです…キョン君…勇気を…」

「わたしに、もう一度、勇気をください…」

39 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:31:17.22 ID:4e31Hzhi0

俺は掴んでいた手首を離し、森さんの握りこぶしにそっと当てた。

指と指が解け合い、絡み合い、しっかりと連結する。

不安げだった森さんの表情が少しだけ和らぐ。

森さんが目を閉じる。

世界で一番優しい磔刑に処された森さんに、俺は祈りを捧げるように平伏した。

唇が重なる直前に、森さんが囁く。

「キョン君…すき…だいすき」


千の言葉を込めたキスは、今までのどれよりも長く、温かかった




40 名前: 忍法帖【Lv=28,xxxPT】 [] 投稿日:2011/08/16(火) 19:33:43.93 ID:4e31Hzhi0

「森さん…」

「うん…いいよ、キョン君」

とは言うものの、やはりどこか不安げな声の森さんである。

「耳舐めながら致しますか?森さん耳舐められるの好きみたいだし、少しは気が紛れるかも」

「す、好きじゃないです…好きじゃないっていうか…ここだと…ちょっと…色々問題が…ゴニョゴニョ」

何故か頬を紅潮させ、眉毛をハの字にした森さんが恥ずかしそうにそっぽを向く。

俺にしては気の利いた案だと思ったのだが、何やら含みを持った言い方で拒否された。どこならいいんだ。

「それに私、思ったんです。ちょっとくらい痛いほうが、今日のことをいつまでも忘れないでいられるんじゃないかなって」

言葉にしたことで決意が固まったのか、もう森さんからは不安が感じられなかった。

「じゃあ…行きますよ」

「はいっ…ど、どうぞ…!」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 19:37:09.89 ID:4e31Hzhi0

目を閉じ、口を真一文字に閉ざした森さんの性器に、俺は相棒を押し当てる。

思えば長い道程だった。

お互いの覚悟を確かめ合うように、俺と森さんが名前を呼び合う

「森さん…」

「キョンく


バァンッ!!!


「あ…先輩いた…」

「いましたいました!やっと見つけました!!ここですここですここここここ!!」

「丁度いいとこですよ!!わっわっ!うわあ〜!私実際に見るの初めてです!!すっごーい!」

「あ、先輩、どうぞ私の事は気にせず続けてください!どうぞどうぞ!さ!さ!」

ちょっとまってなにこれ

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 19:39:17.00 ID:4e31Hzhi0

視線の先で、どこかで見覚えがある、変な生き物が飛び跳ねていた。

俺はこいつを知っている。

ブカブカな制服を身に纏い、デカいニコマークの黄色い髪留めがトレードマーク、遊びたい盛りの子犬のような瞳をした年齢詐称少女…

「渡橋…ヤスミ…」

無意識に声に出していた。間違いない、消えたはずの渡橋ヤスミだ。なぜここにいる。信じられない。

「なんで…お前が…ここに…」

何が信じられないって、よりによって今登場することが信じられない。空気を読め。ていうかなんでいるんだ。とりあえず帰れ。

「はいっ!ヤスミでっす!お久しぶりでっす!」

俺の心情など知ってか知らずか、ヤスミはびしりと敬礼すると、そのまま身体を30度ほど傾けてニッコリと笑った。

「にひっ♪」

そしてくるりと回れ右をすると、扉の向こう側に頭を出し、元気いっぱいな声で叫ぶ。

「団長!!いました!こっちですこっち!あはっヤスミが見つけました!褒めてください!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/16(火) 19:43:27.48 ID:4e31Hzhi0

ドッと汗が吹き出し、体温が10℃程下がった気がした。

団長だって?団長ってなんだ?なんの冗談だ?

なあヤスミ、言い間違いだろ?そうなんだろ?

頼む、間違えていたと言ってくれ。

塾長でも獄長でもなんでもいい、団長じゃなければ何でもいいんだ。

やめろ。呼ぶな。こっちこっちじゃない。わからない。一体何が起こってるんだ。

塾長であってくれ。一期生からでいい、変な名物競技でもなんでもやってやる。

獄長であってくれ。これから予想される惨劇に比べたらカサンドラのがなんぼかマシだ。

だから頼む、団長だけは…団長だけはやめてくれ!!



しかし、暗闇の中からユラリと現れたのは、紛れも無く我らがSOS団団長、涼宮ハルヒその人であった。








すいません次さるさん食らったら一時間ほど書き込めないです。あと少しなので保守お願いします…

50 名前:とりあえず書き溜めた分全開放[] 投稿日:2011/08/16(火) 19:45:33.04 ID:4e31Hzhi0

「団長!見てください!丁度クライマックスなのです!わぁっ!きゃぁ!いやーん」

「・・・・・・おだまり」

「………」

俯いたままのハルヒがそう言うと、ぴょこぴょこ跳ねていたヤスミがピタリと石になった。

俺も石になりそうだ。いっそ石にしてくれ。私は石になりたい…!

何故か真っ白な着物を着て、扉枠に肩で寄り掛かるようにして立っているハルヒ。なんでお前ずぶ濡れなんだ。

「・・・ナニ・・シテルノ・・・?」

俺か。

「キョン・・・ナニ・・・・シテル・・・ノ・・?」

やっぱ俺に聞いたのか。それはお前、あれだ。なんだ。

ダメだ、答えられない。答えられないんじゃない、声が出ない。

幽鬼の如く佇んでいたハルヒが顔を上げ、こちらを見た。

痩けた頬に髪がビッシリと張り付き、血の気の失せた唇にそのうちの一筋がくわえられている。

ドロリと濁った瞳は焦点が定まらず、眼窩にギシリと隈が張っている。怖い。

52 名前:とりあえず書き溜めた分全開放[] 投稿日:2011/08/16(火) 19:47:47.25 ID:4e31Hzhi0

「モリサ・・・・ン・・・」

「ひいっ!」

頭のてっぺんから出たような悲鳴をあげ、森さんが凍りつく。

「キョント・・・ナニシテ・・・・タノ?」

「あ…あわぅ、は…え…あの…しょの…」

俺は森さんの手がガタガタと震えていることに気がついた。同時に、未だに森さんと手を組んでいることにも。

「エ・・・?ナァニ・・・?」

ぐにゃりと首を傾げる。ほぼ直角にまで首を傾けたハルヒが聞き返した。

「ナニ・・・して・・・タノ・・・?」

「きょ、きょきょ、キョン君は…悪く…な…っひぃっ!」

「わ、わたひ…がっ、さそったの、は…わたっ、わたし、で…」

「ごめ…ごめんなしゃい…ああ、もうひわけありゅりぇりぇ…」

可哀想になるくらい怯え、必死に弁明する森さん。

55 名前:とりあえず書き溜めた分全開放[] 投稿日:2011/08/16(火) 19:49:47.89 ID:4e31Hzhi0

くそっ!しっかりしろ、俺!ボサッとしてる場合じゃねえ!

森さんを守るんだ!しかしどうやって!?何とかして誤魔化して・・・

ダメだ!誤魔化すったってお前、マッパの森さんにのし掛るマッパの俺、しかもまだちんこがロックオンしてるままだぜ!?

あまりの衝撃的な出来事に取り繕うのも忘れていた!俺のバカ!

考えろ!考えろ!考えろ!!

「ウフフフナニシテタノウフフフフナニシテタノウフフフフ・・・」

「ひいっ、ひいぃいぃい〜!」

考えろ考えろかんがえろかんがえろかんがえろ………!!

その時、俺の脳味噌に電流が走った。




刑法39条

【心神喪失者の行為は、罰しない】




57 名前:とりあえず書き溜めた分全開放[] 投稿日:2011/08/16(火) 19:52:19.23 ID:4e31Hzhi0


      ,. < ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ > 、
    /               ヽ   _
   〈彡                Y彡三ミ;, も、もうしわけございません…
   {\    \|_ \>ー 、  ト三三ニ:}
   人{ >、,___.>、/三 ヾ\ |わ三彡;! 一時間ほど外出させてください…
  /./ トミ;,_       Y/  \>ノー〜=- "
  V / /!   ̄ ̄ ゝ  |   /  _         残りは必ず書き上げますから…
  し/'┴──----─''|  ン}\-ヾ彡
              ヾ、___ノー'''`



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