キョン「ハルヒが…退学だと?」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「……やるしかないのか」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 14:02:52.52 ID:7K8Isrxk0

谷口「まじだって!援交の写真が出回ったらしい」

キョン(退学になんかなってみろ、世界が滅びるぞ)

国木田「キョンの友達が一人減っちゃうね」

キョン「友達なんかじゃねーよ……」

ハルヒ「」 ガラッ

谷口「おおっ、涼宮さんのおでましだ。国木田、俺たちは席に戻ろうぜ」

ハルヒ「」 ガタッ

キョン「よ、よお、ハルヒ……」

ハルヒ「人間の三代欲求って知ってる?」

キョン「食欲、睡眠欲、性欲、のことか?」

ハルヒ「そう。三代欲求の一つでしかないのよ。食欲や睡眠欲は悪いこと?性欲を満たしちゃいけないの?」

キョン(だいぶイライラしてるな)

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 14:04:38.49 ID:7K8Isrxk0

ハルヒ「SOS団はどうなるの?私がいなくちゃ何もできないじゃない!」

キョン「確かに」

キョン(あいつらの観察対象のハルヒが退学になりゃSOS団は壊滅だよな)

キョン(朝比奈さんの溢れんばかりの胸を見れなくなるのは少々惜しい。長門にもまだまだ教えてやりたい本がある)

キョン(古泉は……まあいい)

キョン「なあ、ハルヒ。なんだ、その……援交ってのは本当なのか」

ハルヒ「若気の至りよ」 ブスッ

キョン「事実なんだな。言っちゃ悪いが、お前は非処女の中古品だ、売女だ」

ハルヒ「何ですって!あんなことしたのは一回だけよ!それに……」

キョン「初犯なら許されるのか?世の中そんなに甘くないんだ」

ハルヒ「うるさいわよ、キョンのくせに」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 14:18:35.08 ID:7K8Isrxk0

キョン「お前はそうやって俺たちを裏切るんだな」

ハルヒ「裏切ってなんかないわよ」

キョン「お前がそうやって文句を言ってる間に団員が何をしてるかわかるか?」

キョン「朝比奈さんと長門は校則の抜け道を探してる。過去の退学に同じ様な事例があったかどうかもだ」

キョン「古泉は退学が取り消しにならないか、校長にかけあってる」

キョン「そんな団員たちの努力もお前の言葉一つで水の泡だ」

キョン「申し訳ないと思わないか?」

ハルヒ「……」

キョン「黙ってても俺たちには何も伝わらないぞ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 14:27:00.21 ID:7K8Isrxk0

ハルヒ「……団員が団長を助けるのは当然じゃない」

キョン「そうか、そう思ってたのか。わかったよ」 ガタッ

ハルヒ「ちょっと、どこ行くのよ」

キョン「決まってるだろ。横柄な態度の団長のために働く必要なんかないぞって伝えに行くのさ」

キョン「あいつらは授業もサボる覚悟だったが、こんな団長のために時間をドブに捨てる様なことさせられない」

ハルヒ「待ちなさいよ」

キョン「あ、俺このまま帰るから。今日は休みだってことにしてくれ。じゃあな」

ハルヒ「キョン……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 14:38:28.66 ID:7K8Isrxk0

キョン「ああ、そういうことだ。長門と朝比奈さんにも伝えといてくれ。二人はハルヒがどうにか退学を免れる様にいろいろ調べてることになってるから」

キョン「頼んだぞ。じゃあな」 プツッ

キョン「くそっ……!ハルヒが貫通済みだと!?」

キョン「俺だって処女厨じゃない。好きだった男に抱かれて中古になったのなら仕方ないさ」

キョン「だがよりによって援交ときたもんだ。ハルヒが金のために汚いおっさんに……!」

キョン「写真さえ、写真さえ流出しなければ……」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 14:48:49.80 ID:7K8Isrxk0

キョン「いや、待てよ……。俺は写真を見ていない」

キョン「谷口から話を聞いただけだ。ハルヒは若気の至りとは言ったが、否定も肯定もしていない」

キョン「谷口の話なんて所詮噂だ。ソースはない」

キョン「やった、希望が見えてきたぞ。空だって飛べる気がする」

キョン「よし、メールはこれでいい。ハルヒにどう謝るかかんがえなくちゃな!」

キョン「俺の思いよ北高の涼宮ハルヒに届け!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 15:00:32.93 ID:7K8Isrxk0

From:キョン君
Subject:確かめたいことがある
本文:流出したハルヒの写真をくれ

古泉「んっふ、困りましたね」

みくる「キョン君に見せたらショックで死んじゃうかもしれません」

長門「彼に写真を見せるべき」

古泉「長門さんはキョン君が死んでもいいんですか?」

長門「彼なりに解決策を見つけて写真の提示を望んでいるはず」

みくる「言われてみればそんな気もしますけど……」

古泉「よし、それならここは涼宮さんの流出写真を添付してキョン君の出方を見ましょう」

長門「その言い回しはやめて」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 15:25:09.89 ID:7K8Isrxk0

From:古泉
Subject:頑張ってください
本文:SOS団はキョン君の味方です
添付:涼宮さん

キョン「きたか……」

キョン「ま、写真が本当にハルヒの流出とは限らん。ドッキリ大成功、なんて書いてあるかもしれないしな」

キョン「見るぞ……!」 カチッ

キョン「……ははっ」

キョン「裸のハルヒが髭面の兄ちゃんと……」 ガクガク

キョン「いやまてよ、そっくりさんという可能性だって捨てきれない。ハルヒフォルダの画像と検証するか」

キョン「ハルヒ、信じてるぞ」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 15:37:29.89 ID:7K8Isrxk0

キョン「歯の形、髪の色、目の位置、どれも同じだ」 ガクガク

キョン「それにこの枕、ハルヒが喫茶店の帰りに買っていたのと同じ……」 ブルブル

キョン「うわああああああ!!」 ガタッ

キョン「嘘だ、嘘だああ……!」

キョン「援交、それも自分の家に連れ込んでたなんて洒落にならん」

キョン「俺は、ハルヒに好意を抱いていた俺はどうすればいいんだ?」

キョン「俺が好きだった清純なハルヒはもういない……?」

キョン「ハルヒ、ハルヒ……!!!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 15:43:46.23 ID:7K8Isrxk0

ハルヒ「何よ」

キョン「ハ、ハルヒ……?」

ハルヒ「そうよ。あんたのことが心配になって学校を抜け出した涼宮ハルヒよ」

キョン「く、来るな!この売女め!」 ポイッ

ハルヒ「痛いわ。コロネなんか投げつけないでよ」 ヒョイッ

キョン「俺に関わるな!俺の好きだった清純なハルヒはもういないんだ……!」

ハルヒ「俺の好きだった清純なハルヒですって?」 ポッ

キョン「ああ、俺のハルヒは知らない男に股を開いたりしないんだ……」

ハルヒ「キョン、落ち着いて聞いて」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 15:56:58.92 ID:7K8Isrxk0

ハルヒ「これね、枕買った日の帰り道なのよ」

ハルヒ「キョンと別れた後、具合が悪くなって、しゃがんでたら声をかけられたの。あの人にね」

ハルヒ「ホテルで休ませてくれるって言うからついて行ったわ」

ハルヒ「キョンに買ってもらった枕を使って横になった。キョンのプレゼントの枕なら体調も良くなる気がして」

ハルヒ「その後、私ったら眠っちゃってね。で、勝手にキスされて、写真撮られて、挙げ句の果てにそれをばらまかれたの」

ハルヒ「これだけは言えるわ。私の好きな人はキョン。初めてだってキョンにあげるつもりよ」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 16:05:02.26 ID:7K8Isrxk0

キョン「ハルヒ、お前……」

ハルヒ「お願い、信じて……」 ポロポロ

キョン「ごめんな、事情も知らずにせめたりして。ハルヒ、無事でよかった」 グスン

ハルヒ「私こそごめんね。私の好きなのはキョンだけだから」

キョン「俺もハルヒが好きだよ」 チュッ

ハルヒ「……初めてだから、優しくしてね」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 16:11:29.56 ID:7K8Isrxk0

古泉「無事に解決した様ですね。皆さん、ご尽力ありがとうございました」

みくる「解決って言っていいんでしょうか……?」

長門「涼宮ハルヒの写真はまだある。舌を出して笑っている写真は言い逃れできないはず」

古泉「ああ、そんなものもありましたね」

みくる「ど、どうしましょう〜。せっかく退学を取り消しにできたのに……」 アタフタ

古泉「長門さんの力なら一枚の写真の存在くらい消せるんじゃないですか?」

長門「それが無理だから今回このようになった」

古泉「そうでしたね。また何とかしなくては」

古泉「まったく、涼宮さんは困った人です」


おわり

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/08/12(金) 16:14:49.75 ID:7K8Isrxk0

読んでくれてありがとう
>>1がライフライナーだったら面白くなったんだろうが、残念ながら>>1は王国民です
ライフライナーさん、これからも頑張ってね



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:のび太「ドラえもん、僕を未来の果てに連れて行ってくれ」