佐々木「キョンと付き合って涼宮さんの出方を見るよ」


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250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 11:00:51.23 ID:zH+PXKea0

キョン「……これで本当に大丈夫なんだろうな?」

古泉「ええ。涼宮さんはカンが鋭いですから、騙されてくれるかは心配でしたが」

古泉「あなたの言葉を疑うようなことはありませんでしたね。恋は盲目ってやつですか」

古泉「健気な恋心じゃないですか。……どうです? この際、本当に涼宮さんと……」

キョン「おい、古泉。何度も言うがな、俺はハルヒと付き合うつもりは無いんだ」

キョン「それに、万が一、俺がハルヒと付き合うことになってもだ、お前らの都合で付き合うのはゴメンだ」

古泉「んっふ、冗談ですよ。冗談」

キョン「……やれやれ……『世界の平和の為に佐々木と別れたフリをしろ』……か……」


254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 11:03:29.56 ID:zH+PXKea0

キョン「ところで、俺が佐々木に事情を説明しちゃいけなかったのはどうしてなんだ?」

古泉「それは、演技にリアリティを求めるためです。……と言うのは表向きの理由で」

古泉「あの部室には、長門さんや朝比奈さんも居ましたからね。誤魔化す為ですよ」

キョン「……あの後、佐々木に謝るのに、俺がどれだけ苦労したのか分かってるのか」

古泉「ええ。その代わりと言っては何ですが、これを」

キョン「ん? ……ペア旅行のチケットじゃないか!」

古泉「これは僕個人からのささやかなお礼です」

キョン「こ、古泉……」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 11:11:40.51 ID:zH+PXKea0

古泉「……ただ、あなたと佐々木さんが交際を続けることに、僕個人としては反対はしませんが」

古泉「ほかの勢力や、そもそも、涼宮さんが認めるかどうかは……」

長門「……情報統合思念体としては、そのようなことは認められない……」

キョン「な、長門!!お前、何時からここに……」

長門「……最初から。正確に言うと、あなたが恋人にニヤニヤしながらメールを打っているときから」

キョン「……」

長門「……涼宮ハルヒに対して、必要以上の精神的ストレスを与えるべきではない……」

キョン「そ、それはそうだが」

長門「……ただし、あなたがわたしと図書館に一緒に行くと言うのなら、考え直すと言っている……」

キョン「……」

長門「考え直すと言っている」

キョン「……」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 11:28:03.79 ID:zH+PXKea0

キョン「と、図書館ぐらいなら」

長門「……」 ニヤ

古泉「……さて。未来人としては、今回のことについて、どうお考えなのですか?」

長門「……朝比奈みくる。盗み聞きをするのはよくない……」

ロッカー「ガタッ、ガタガタ……バターン!!」

みくる「ひぃぃ!!どうしてわかったんですかぁぁ!?」

みくる「よ、よくわからないですけどぉ、規定事項からは外れてないみたいですから」

みくる「【禁則事項】が【禁則事項】にならなければ【禁則事項】なので大丈夫だと思います」

キョン「朝比奈さん。説明が【禁則事項】だらけですけど、テキトーなこと言ってませんよね?」

みくる「そ、そんなことありましぇん!!」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 11:30:47.99 ID:zH+PXKea0

古泉「……残るは、涼宮さんだけですが……」

キョン「分かった分かった。ハルヒの前では、佐々木の話題は口にしない。俺と佐々木は別れたまま」

キョン「万が一、バレそうになった場合には、親友のフリをする……だったな?」

古泉「Exactly(その通りでございます)」

キョン「やれやれ、せっかくのペア旅行も、これじゃ行けるかどうかは分かったもんじゃないな」

長門「行かなければいい。旅行は中止して、わたしと一緒に図書館に行くべき」

長門「遠くに行きたいのなら、わたしと全国のココイチ巡りをするといい」

みくる「あ、あの、長門さん」

長門「なに」

みくる「ココイチって、みんな同じ味なんじゃ……」

長門「!?」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 11:40:05.98 ID:zH+PXKea0

バーン!!

ハルヒ「みんなー!!」

キョン「!!」

古泉「!!」

長門「……」

みくる「」

ハルヒ「あれ、みくるちゃんどうしたの? 顔がボコボコにぶん殴られたみたいになってるわよ」

みくる「……な、なが……」

長門「……ココイチを馬鹿にしてはいけない……」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 11:50:27.28 ID:zH+PXKea0

ハルヒ「有希、アンタ、両手が真っ赤じゃない!!怪我でもしたの!?」

長門「トマトケチャップ」

古泉「返り血ですよね」

長門「なに」

古泉「いえ、僕の見間違いでした」

みくる「」 チーン

ハルヒ「まぁいいわ!!」

ハルヒ「みんな!!今日の団活は……」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 12:00:29.89 ID:zH+PXKea0

キョン(……佐々木とペア旅行……佐々木とペア旅行……二泊三日……)

ハルヒ「ちょっと、キョン!!失恋したからってボンヤリしてるんじゃないわよ!!真面目に聞きなさい!!」

キョン「はいはい。俺の心の傷口に塩を刷り込むんじゃない」

キョン(……二泊三日か……あんなこともこんなこともできるな……)

ハルヒ「……? キョン、首筋のここのところが赤くなってるわよ?」

キョン「!!」

キョン「蚊!!蚊だよ!!蚊に刺されたんだよ!!」

ハルヒ「ふうん」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 12:01:56.48 ID:zH+PXKea0

ハルヒ「……ねえ、キョン。アンタ、何かアタシに隠してない?」

キョン「恐れ多くもSOS団の団長様に、隠すようなことがあるわけ無いだろ」

長門「……彼の首筋は虫刺されなどではない……」

キョン「!?」

ハルヒ「!?」

長門「……キスマー……」

古泉「な、長門さん!!」

キョン「ぱりぱりチキン+チキン煮込み+野菜+ソーセージ 400g 辛さ普通」

長門「!!」

長門「……了解した……」

キョン「やれやれ」

みくる「えっ? えっ? な、なんですか?」

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 12:10:51.50 ID:zH+PXKea0

ハルヒ(……怪しい……キョンの首筋のアレ……)

ハルヒ(……蚊に刺されたように見えるけど、でも、やっぱり……)

ハルヒ(……それに、いま、有希が『キスマーク』って言い掛けたような……)

ハルヒ「……キョン、正直に答えて欲しいんだけど、アンタ、本当は佐々木と別れて……」

「その質問には僕が答えよう」

ハルヒ「!!」

キョン「!!」

古泉「!!」

長門「……」

みくる「えっ」

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 12:16:41.87 ID:zH+PXKea0

キョン「佐々木!!」 ハルヒ「……」

佐々木「くつくつ。……驚かせてしまったかな?」

ハルヒ「……キョンと別れたはずのアンタが、ここに何の用事?」

ハルヒ「……悪いけど、この部室はSOS団専用なの。部外者は立ち入り禁止」

ハルヒ「分かった? 分かったなら、さっさと出て行って欲しいんだけど?」

佐々木「すまないね、キョン。約束を破ってしまって……」

キョン「佐々木、お前……」

ハルヒ「約束? ちょっと、キョン!約束ってどういうこと!?」

佐々木「その質問には僕が答えるよ。それはね……」

ハルヒ「アンタには訊いてないわよ!!」

キョン「ハ、ハルヒ、落ち着け、これは、その、なんというか……」

古泉「バイトの時間でーす」

キョン「……すまん……」

古泉「……悪いと思うのなら、あなたの責任で事態を収拾してください。では……」

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 12:31:08.48 ID:zH+PXKea0

佐々木「涼宮さん。あなたは何か誤解をしているようだから、説明をさせて欲しいの」

ハルヒ「誤解ですって? 冗談じゃないわよ!!」

佐々木「最初に、涼宮さん、あなたに謝らなければならないわね。ごめんなさい」

佐々木「僕とキョン、いいえ、私とキョンは、別れたフリをしていただけなの」

ハルヒ「……」 キッ

キョン「……ハルヒ、すまん……」

佐々木「言い訳に聞こえるかも知れないけど、あえて説明をするとしたら」

佐々木「これは私が言い出したことなの。……涼宮さんの気持ちも知っていたから……」

ハルヒ「表向きには別れたフリをして、アタシがキョンのことを諦めるまで、二人で仲良く待とうってことでしょ」

ハルヒ「……同情ってわけ? それとも憐れみかしら? ……いい加減にしなさいよ、アタシを何だと思ってるの?」

佐々木「ごめんなさい。でも、私もキョンが好きなの」

ハルヒ「アタシだって!!……アタシ……だって……」

ハルヒ「……どうして、アタシじゃないのよ……キョン……」

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 12:48:24.49 ID:zH+PXKea0

ハルヒ「……キョン、正直に告白するわ……」

ハルヒ「アタシはアンタのことが好きよ。好きで好きでたまらない。ずっと好きだった……」

ハルヒ「……でも、それをアンタに伝えたら、それで断られたらどうしようって思って……」

ハルヒ「……ウジウジ悩むなんて、アタシらしくないわよね。……でも、怖かったのよ……」

キョン「……ハルヒ、俺は……」

ハルヒ「うるさいわね!!慰めの言葉なんて聞きたくないわよ!!」

キョン「……」

ハルヒ「……ゴメン。……いいのよ、キョン。……ぐすっ……もういいの……」

キョン「……」

ハルヒ「……アタシが、もっと素直になれていたら……こんなことにはならなかったのかしら……」

佐々木「ねえ、涼宮さん」

佐々木「……告白をするのが早いか遅いかで、勝ち負けが決まるのはフェアじゃない。そうは思わない?」

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 12:50:07.73 ID:zH+PXKea0

ハルヒ「……? どういう意味よ」

佐々木「キョン。僕は、君のことが好きだ。君は鈍いから気付いていないかも知れないけど、ずっと好きだったんだ」

佐々木「キョンを好きな気持ちは誰にも負けないつもりだよ。……涼宮さんよりも、ほかの誰よりもね……」

佐々木「僕はね、キョン。……たまたま、君に告白をするタイミングが早かったお陰で、君と恋仲になれた……」

佐々木「……そんな風には思いたくないんだ……」

キョン「ば、馬鹿を言うんじゃない!!俺は告白の早い遅いで、お前と付き合うかを決めたわけじゃ……」

佐々木「それなら、いまの涼宮さんの告白を聞いてどう思ったんだい? そして、その告白を僕よりも前に聞いていたとしたら?」

キョン「……それは!!……それは……」

佐々木「くつくつ。正直だね、キョン。僕は、そんな君が好きなんだ。……だから、君とは別れることにするよ」

キョン「!?」

ハルヒ「!?」

長門「!!」 ガタッ

みくる「!?」

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 13:16:42.07 ID:zH+PXKea0

キョン「ま、待て!!どういうことなんだそりゃ!!」

佐々木「どういうこともこういうことも、そういうことさ。僕は君と恋人関係を解消させてもらう」

佐々木「その理由は……そうだな、お互いの価値観の不一致ってところが無難だろう」

佐々木「……そして、ここで、僕は『改めて』君に告白する……」

佐々木「キョン、君が好きだ。付き合って欲しい。僕の恋人になってくれないか」

キョン「? お前が何を言ってるのか分からない、何が言いたいんだ?」

佐々木「鈍いなあ、そんなことじゃ、僕の恋人としてはやっていけないよ」

ハルヒ「……!!」 ハッ

ハルヒ「……ああ、そういうこと、そういうことね……」

佐々木「……涼宮さんは気付いたようだね……」

ハルヒ「アンタ、いい度胸してるじゃないの。このアタシと正面からやり合おうなんて……」

キョン「さっぱりわからん」

ハルヒ「……しょうがないわね、キョン、ボンクラのアンタにも分かるように、このアタシが説明してあげるわ」

ハルヒ「アンタは佐々木に振られたの。だから、いまのアンタはフリーなの、いいわね? フリーってのは、恋人が居ないってことよ?」

キョン「なんだか分からんが、そうらしいな」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 13:32:45.73 ID:zH+PXKea0

ハルヒ「そして、アタシと佐々木の両方から,、同時に告白されてるの」

ハルヒ「アンタはフリー。恋人が居ないんだから、何者にも縛られずに、自分の本当の気持ちに従えるわよね」

ハルヒ「いい? 必要なのはアンタの気持ちよ。アタシと佐々木、どっちが好きなのか。どっちと付き合いたいのか」

ハルヒ「キョン。アタシも『改めて』アンタに告白するわ。……命令よ!!アタシの恋人になって、一生アタシの傍に居なさい!!」

キョン「……これはアレか、改めて、同時に告白をすることで……」

ハルヒ「アタシに、アンタを恋人にできるチャンスができたってわけ。……余裕を見せ付けられてるみたいで癪に障るけど……」

佐々木「くつくつ。僕にもメリットはあるんだ。こうしないと、トンビが横から『から揚げ』を攫っていくようで、スッキリしないからね」

佐々木「僕としては、キョンが本当に僕を好きだからこそ、僕を選んでくれたということが分かる。それだけで賭けてみる価値はあるよ」

ハルヒ「いい度胸ね。でも、調子に乗ってると痛い目を見るわよ」

佐々木「僕はキョンのことを信頼しているからね。僕とキョンは長い付き合いだから」

ハルヒ「!! ア、アタシとキョンだって……」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 13:35:31.86 ID:zH+PXKea0

キョン「ま、待ってくれ!!それじゃ、選ばれなかったほうはどうなるんだ?」

ハルヒ「……正面からキョンを取り合って、それでキョンに選ばれなかったのなら、それはそれでいいわ……」

ハルヒ「でもね、何もしないまま、何もできないまま、キョンに自分の気持ちを伝えられないまま負けるのは絶対にイヤ!!」

佐々木「……僕は……正直に言って、あとあと、後悔することになるのかも知れない。あんなこと言わなければ良かったって」

佐々木「それでもね、キョン。僕は、自分自身が、告白のタイミングなんてものだけが理由で選ばれたとは思いたくないんだ」

佐々木「涼宮さんと、僕と、お互いの気持ちを同時に告白したうえで、どちらが本当にキョンに好かれているのか、キョンに選んで欲しいんだ」

佐々木「そうすれば、キョンが本当に好きなのは僕だって、胸を張って言えるだろう?」

キョン「……ハルヒ……佐々木……」

ハルヒ「お互い、恨みっこ無しよ」

佐々木「ええ、分かってるわ」

ハルヒ「キョン!!」 佐々木「キョン……」



「「どっちを選ぶの!!」」



おわり

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 13:40:49.18 ID:zH+PXKea0

エピローグ

長門「もぐもぐ」

長門「もぐもぐ」

キョン「美味いか?」

長門「……」 コクリ

長門「……」 スッ

キョン「お代わりか? ……もう、5回目なんだが……」

長門「……」 ジー

キョン「分かった分かった!!」

長門「ナスカレーにチーズとトマト」

キョン「はいはい……」

ハルヒ「キョン!!見付けたわよ!!」

ハルヒ「佐々木、こっちよ!!ココイチにキョンが居たわ!!」

佐々木「逃げるなんて卑怯だろう。さぁ!!僕か、涼宮さんか、どちらを恋人にするか選ぶんだ!!」

キョン「か、勘弁してくれ……」

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/26(木) 13:42:00.69 ID:zH+PXKea0

実は俺、長門萌えなんだ

でもセックスしたいのは朝倉なんだ



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