【うみねこ】ハルヒ「ここが……、六軒島」【山羊さん集合】


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 14:58:23.32 ID:VPYrrICO0

《2010年 10月末》


《午前8時》
「ここが右代宮家の屋敷・・・・・・。想像よりも立派なお屋敷だわ」
ハルヒが右代宮邸を見ながら呟いた。
もっとも今ではこの豪邸に住むものはいない。
1986年に起こった六軒島爆発事件によって右代宮家の人間のほとんどは息絶えてしまった。
あの事件以後、物好きな人間たちが六軒島の真実と称し、あの日六軒島で何が起こったのか解明しようと試みたらしい。
しかし、時代の流れもあるのだろう、六軒島の真相を暴くというムーブメントはいつしかにか忘れ去られていった。
人々に忘れられたこの島は、誰も立ち入らない孤島として、今日までその存在を封印してきた。
しかしハルヒの突拍子のない提案により、その封印は破られたのだ。

4 名前:このスレについて[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:04:38.13 ID:VPYrrICO0

今からSOS団が六軒島にやってきたという設定で、SSを書きます。
魔女の住む島六軒島……。やはり事件は起きてしまいます。
みなさんにはこれら起こる事件の真犯人、トリック、動機等を推理しながら、話を読んでもらえると幸いです。
文章を全部投稿し終わった後に赤字やら青字やら使って色々やりたいと思っています。
尚、うみねこを知らない方でも今回の事件に関してだけは分かるようになっているはずですので、どうかご参加ください。

文章が荒く未熟なのは仕様。

5 名前:このスレについて[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:07:04.00 ID:VPYrrICO0

ハルヒが六軒島事件に興味をもったのは少し前のこと。
全ては、ミステリー小説にはまったハルヒが放ったこの一言から始まる。
「現実に起こったミステリーチックな事件って何かないのかしら」
「それは中々難しい質問ですね。ミステリーというのは創作においてこそ成り立つものばかりですから」
返事をしたのは小泉だった。
「つまんないわね、現実って」
「唯一思い当たる事件といえば、六軒島爆発事件でしょうか」
「何それ!?中々面白そうじゃない。私の知的好奇心を擽るわ!」
小泉の余計なこの一言が、今となっては忌々しい。
「ご存知ありませんか?かつて大富豪であった右代宮一家が、ある日突然起きた爆発により壊滅した事件です」
「へー、何よそれ。ただの事故じゃないの?」

小泉はハルヒに六軒島爆発事件についての概要を説明した。
実はこの事件のことは俺も知っている。
俺が生まれる頃、世間はこの事件の話題で大層盛り上がっていたらしい。
この事件は当時、中学生だった俺を大いに惹きつけ、一時期は六軒島爆発事件について夢中で調べたものだ。
だから小泉がこの事件の名前を出したとき、少しだけ心が浮き立ったのだが、それは内緒だ。


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:08:57.61 ID:VPYrrICO0


「なによそれ!どう考えたって絵羽って人が怪しいじゃない!黒幕に決まってるわ!」
ハルヒが何やら喚いているが、言っていることは至極妥当。
この事件を知った人物は、皆最初に同じ感想を持つのだ。


まぁ、そんなこんなで好奇心旺盛なハルヒの提案で、俺たち半ば無理やり六軒島に連れてこられた。
だがまぁ実は俺も少しだけ乗り気だった。
今まで想像の領域でしかなかった六軒島に足を踏み入れる事に、僅かながら興奮を覚えていた。

メンバーは、俺、ハルヒ、小泉、長門、朝比奈さん、といつも通りの変わらない構成だ。

「でも、なんでこのお屋敷は今もここにあるんですか?」
朝比奈さんが極めて妥当な質問をしてくる。

「ん、何でも物好きな大富豪が全壊した右代宮邸を精密に再現したそうですよ。つまりこれはデプリカってわけです」
そんな物好きが本当にいたかは疑問だ。
実際はハルヒが『右代宮邸を見てみたい』そう思ったから、ここに存在するまで。
ハルヒの願望が、その大富豪の気持ちを無理やり動かさせたに違いない。
屋敷の再現具合は見事なもので、当時の屋敷を知る人間でさえも感嘆の声をあげてしまう程だという。
つまりこれは、あの日、爆発が起きなかったと仮定した世界での右代宮邸に限りなく近い存在なのだ。。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:11:10.57 ID:VPYrrICO0

「すごいわね、キョン!これで台風でも来れば、本当の意味で1986年を再現できるわね!」
数時間後、気候の異常現象とやらにより、台風が発生した。
六軒島は強い風と、荒れ荒れしい大波に囲まれた。
そう、あの日の六軒島のように・・・・・・。

【午前11時】

急に降り出した大雨から逃げるために、俺たちは六軒島本館の客間へと避難した。
「もぅなんなのよこの雨!せっかくの美しい景色が台無しだわ!」
「お前が望んだことだろ」
「はっ!?意味わかんない、何言ってるの?」
ハルヒが俺を睨みながら言った。

現在この島にいるのは俺たち五人だけだろう。
小泉が連れてきた使用人たちは、ハルヒが本島へ帰らせてしまった。
ミステリアスな雰囲気を味わう為に大人の介入は不要だとか、わけの分からない事を言っていた気がする。
まぁ、ハルヒの活動において、部外者は邪魔ということなのだろう。
「台風が止むまで、私たちこの島から出られないんですよね・・・・・・」
朝比奈さんが眼に涙を浮かばせながら言った。
「そういう事になりますね。この台風、今日中に止みそうもありません。長丁場になるかもしれないので、体調には気をつけてください」
俺は朝比奈さん優しく言った。
朝比奈さんはハルヒに無理やり連れてこられた被害者なのだ。
こういう時こそ、男として頼りがいのある存在でありたい。

「しかしハルヒよ。俺は腹が減った。昼食はまだか」
「はぁ!?アンタ馬鹿じゃないの。せっかくこんなミステリアスな場所に来てるのに!食欲くらい抑えなさいよ!」
「無茶を言うな。仮に昼食を我慢したところで夕食の問題もある」

俺たちは日帰りのつもりでこの島に来ていた。
だから食事の問題など当然考えていなかった。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:14:00.49 ID:VPYrrICO0

「確かに、台風が明け方にやむと考えても三食は抜くことになってしまいます。それは流石に身体に堪えるでしょう」
「ん〜、確かにそうね。じゃぁまず台所に行って食料を確保しましょうか」

「台所へ行っても質素な缶詰しかないぜ」
突如聞こえた誰かの声。
声の元へと目を向けると、大柄な男がドアの前に立っていた。
ニット帽を深く被るその男は、気取った様子でこちらを見ている。
歳は四十前後だろうか。しかしその表情は年齢を感じさせないほど若々しい。
ニット帽からのぞかせる赤髪と白髪が混じりあった特徴的な髪色が印象的だ。

「ちょっとアンタ、誰よ!?私たちの探検を邪魔しようって言うんじゃないでしょうね!?」
恐れなどないのだろう。ハルヒが初対面の男に向かって食って掛かる。
しかし赤髪の男はハルヒの勢いに全く怯まない。むしろ微笑を浮かべながら言った。
「元気のいいお嬢ちゃんだ。そういうの、嫌いじゃないぜ」
「はっ!?意味わかんない!だからアンタは誰なのよ!?」
その質問に、男は手を顎に当て、わざとらしく考える仕草をする。
「そうだな・・・・・・。ただの通りすがりの人間さ。まぁ目的はアンタたちと同じだと思うぜ」
「アンタも、この島の真実を暴きにきたのね?」
「ククク・・・・・・。面白れぇ・・・・・・。そうさ、俺もこの島の真実を暴きにきたんだ」
男が意味ありげに笑いながら言った。
何がそこまで愉快なのか、俺には理解できない。
何気なく横に目をやると、あの温厚な小泉が険しい表情で赤髪の男を見つめていた。
「おい小泉。どうした?」
「いえ、なんでもありません」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:17:23.99 ID:VPYrrICO0

《午後一時》

激しい横風が窓ガラスを叩く。
どうやら台風は先よりも強くなっているらしい。
俺たちは赤髪の男がふるまった料理を食堂の大テーブルで食べていた。
これが中々本格的で美味い。
「昔、知人の料理人に教えてもらった、俺が作れる数少ない料理なんだ」
一同が挙げる絶賛のコメントに、赤髪の男は照れ笑いを浮かべる。
そういうのには慣れていないのだろうか。
「ところで、貴方の名前はなんというのでしょうか?」
小泉が尋ねた。
「俺の名前か・・・・・・。う〜ん、そーだなー。須田ヤサヨなんてのはどうだ」
男の口ぶりから、それは今即席で考えた偽名であることは明白だった。
だがそれが偽名であろうと何の問題もない。
きっと本人にも詮索されたくない理由があるのだろう。

「この状況って、いかにもミステリーって感じよね!」
ハルヒが唐突に言い出した。それに須田さんが言葉を返す。
「ミステリー・・・・・・、か。確かにな、嵐に閉じ込められた孤島なんてのはいかにもミステリーっぽいな」
「いかにも殺人事件が起こりそうな感じだわ」
「1986年、今と同じような状況で殺人事件が起きてるしな」
「しかし実際に殺人事件かどうかは不明です。世間が爆発事件を面白がって殺人事件に仕立て上げたというのが真相ではないでしょうか?」
今度は小泉が口を開いた。
「いいや。あの場所で、殺人事件は確かに起こった」
「何故そういいきれるんですか?」
「さぁな。なんとなくだ。それに殺人事件が起こってた方が面白いだろ?」
「それは少し不謹慎だと思いますが?」
「不謹慎・・・・・・?ククク・・・・・・。爆発で壊滅した右代宮家を、勝手な妄想で弄んだ大勢の人間たちよりはよっぽどましさ」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:18:09.89 ID:VPYrrICO0

男が言ったその言葉に続くものは誰もいなかった。
しばらくの沈黙の後、ハルヒが口を開いた。

「そういえば、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』も似たようなシチュエーションよね」
「おっ、嬢ちゃん。若いのに偉く古典的な本を読んでるんだな」
「私最近ミステリー小説に嵌ってるの。だからミステリー小説の古典作品は一通り読んだつもりよ」
「へー。面白えじゃねーか。俺もミステリー小説は大好きだぜ。もう嫌ってほどにな」

これをきっかけにハルヒと須田さんはミステリー談義に華を咲かせた。
俺はさほど詳しくないが、かなりマニアックで踏み込んだ内容についてまで話している。
ヴァンダイン二十則の意義やら、ミステリーの動機推理は重んじるべきだの、須田さんもかなり乗り気なようだ。
ハルヒと語り合う須田さんは先ほどまでと比べると、別人のように生き生きとしていた。
この二人は以外に相性がいいのかもしれない。
楽しそうな二人を見ているとなんともいえないジェラシーが沸いてきた。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:21:47.52 ID:VPYrrICO0

《午後二時》
「なぁハルヒ。お前は六軒島事件の真相を暴きにきたんだろ?一向に暴けそうな気配がしないんだが」
須田さんとのミステリー談義を休憩し、客間のソファーで寝転ぶハルヒに言った。
「ん〜、そうねぇ。確かにこのままじゃ真相に至ることはできないわ。でも、じゃぁどうすればいいのよ?」
「俺に聞くな」

「お嬢ちゃんたちはこの島の秘密を知りたいわけか」
「ええ、そうよ。わたしたちはその為にここまでやってきたんだから」
「そうか。じゃぁ聞くが、お嬢ちゃんは誰が犯人だと思う?」
「私はやっぱり絵羽って人が怪しいと思うわ。唯一の生き残りだもの」
「そうか、アンタも絵羽黒幕説を主張するのか。しかしそれだと少し納得ができねぇことがでてくる」
須田さんはにやりと笑みを浮かべる。
まるで全てを見透かすように・・・・・・。
「なによ、納得できないことって」
「あの島には絵羽さんの夫と息子もいたんだぜ。いくら金が欲しいからって家族を見捨てるか?」
「普通の感覚ならありえないことよね。ただ絵羽は普通の人間じゃなかったの。冷酷非道な、金の魅力に取り付かれた哀れな人間。家族の命など省みなかったのよ」
「中々過激な意見だな」
「ミステリーを読み解く上で、犯人の心理を普通の人間と照らし合わせても意味ないでしょ」
「そりゃそうだな。殺人を犯す人間が普通の心理状態だとは思えねぇ」

殺人を起こす人間の精神は異常である。
それが先天的だろうが、後天的だろうが、それだけは確かだ。
殺人者の心理を、一般人と同じくくりで考えても意味のないことなのだ。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:22:49.03 ID:VPYrrICO0

「そもそもこの島で殺人事件など起きていなかったって考えたことはあるか?」
「どういう事よ」
「あれはただの不幸な爆発事故。最初から殺人など起きてなかったってことさ」
さっき、殺人事件が起きたと断言した須田さんが、打って変わって全く別の可能性を示しだした。
「そうね。本来ならそういう扱いになるはずの事件よ。でもそれだとメッセージボトルとか絵羽生存とかの謎が残るのよ。第一ただの事故じゃつまらないじゃない。わたしの知的欲求心が満たされないわ」
ハルヒのその言葉を聴いて、須田さんは何処か悲しそうな表情を浮かべた。


六軒島爆発事件を不可思議な殺人事件へと仕立て上げたのは港に流れ着いた二つのメッセージボトルである。
そこから転じて、絵羽黒幕説が盛り上がり、いまや六軒島爆発事件は事故ではないという見方が主流になっていた。

「愛がねぇな、その推理は・・・・・・」
「愛?何いってんの?」
「いや、なんでもねぇ・・・・・・」

須田さんは遠い目をして、それ以上何も言わなくなった。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:23:32.96 ID:VPYrrICO0

《午後6時》
須田は一人大ホールに佇んでいた。
目の前にあるのは、懐かしき黄金の魔女ベアトリーチェの肖像画。
何故だろう・・・・・・、自分は何故、この島に戻ってきたのだろう。
決して戻ることはないと思っていたのに、何か不思議な力に引き寄せられるように、この島に帰ってきてしまった。

まさか自分の他に人がいるとは思わなかったが、あの少女とのミステリー談義は中々楽しかった。
かつての懐かしい記憶が蘇り、少しだけ24年前に戻った気がした。
だからこそ、また後悔の念を強めてしまう・・・・・・。
また、あの楽しかった時間に戻りたい。
何度そう思っただろう。毎日毎日、過去の記憶に縋って生きてきた。それを生きる糧としていた。
結果として、須田の心にはますます虚無感が降り積もった。
須田の頬を、一滴の涙が拭う。
「俺を・・・・・・、俺を許してくれ・・・・・・」
震える声はやがて嗚咽となり、須田はベアトリーチェの肖像画の前で蹲るようにして泣きじゃくる。
それは姿はまるで、黄金の魔女ベアトリーチェに、詫びているように見えた。

その姿を影から覗き見る小泉と長門の姿があった。
「長門さん、やはりあの人は・・・・・・」
長門はこくりと頷き言った。
「須田ヤサヨは真実を知っている」
「問い詰めてみれば、新たな真実が分かるかもしれませんね。後で少しお話を聞かせてもらいましょうか」
小泉は気取った様子で呟いた。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:24:40.91 ID:VPYrrICO0

《午後七時》
須田の作った夕食を食した一同は、須田を除き全員客間に集合していた。
「あー、おいしかったー。須田さんの話すミステリーうんちくも中々愉快だったわね」
「あぁ。あの人はものすごくミステリーに精通してるみたいだな」

「ところでアンタたち。何か手がかりは見つかった?屋敷中を探索させたんだから、少しくらい進展はあったんでしょうね?」

「申し訳ございません。僕には何も見つけられませんでした」
小泉にが言った。どうやら他の部員も何も発見することはできなかったようだ。
屋敷を探索したところで数十年前の事件の証拠が見つかるわけもないのだからそれは当然の話だ。
「ほんと駄目ね、アンタたちは」
「お前はなにか見つけられたのか?」
「うるさいわね!私は探偵!何かを見つけてくるのはその助手の役目なのよ!」
ハルヒの暴論には毎度毎度苦笑するしかない。
ハルヒが喚き止むと、見計らったように小泉が言った。
「申し訳ございません。所用があるのです少しだけ席を立ちますね」
そういうと小泉は客間から出て行った。
この島での用事とはなんなのか想像もつかない。
また機関とやらの事じゃなければいいが・・・・・・。

須田はまた大ホールにいた。
あの肖像がを見つめ、なにか物思いに耽っているようだ。
小泉は深呼吸をし、覚悟を決めた。
そして須田に声をかける。真相を聞きだすために・・・・・・。

19 名前:このスレについて[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:26:37.96 ID:VPYrrICO0

ここまでうみねこ本編のネタが多めなのは仕様です。
最初はうみねこの偽書を書こうと思ってたものですから……。

これから起こる事件について、直接的に関係することはないとは思います。



20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:28:05.66 ID:VPYrrICO0

《午後九時》〜客間〜
俺たちはトランプをして時間を潰していた。
小泉はまだ戻ってこない。
俺たちが奴の安否を気にかけ始めた頃、客間の扉が開き、須田さんが入ってきた。

「あっ、須田さん。小泉が何処にいるか知りませんか?」
「知らないなぁ。外に薔薇でも見にいったんじゃないか?・・・・・・クスクス」
今のは須田さんなりの冗談なのだろうか。
こんな嵐の日に、わざわざ外に薔薇を見に行くような馬鹿げた人間などいない。
確かにあいつは変わり者だが、そこまでおかしな事はしない。
「でもまぁ、アイツの事ですからその内ひょっこり戻ってきますよ」
「そうだといいが、少し心配だな・・・・・・」
「大丈夫ですって。アイツはそういう奴ですから」
「そうか、それならいいんだが・・・・・・」
須田さんは心配そうに呟いた。
「君たちはトランプをやってるみたいだね。懐かしいなぁ、俺も昔はよくやったもんだぜ」
「須田さんも一緒にやりますか?」
ハルヒが訪ねた。
「ひひひ、悪いが遠慮しとくぜ。ところで、ゲストハウスに移動しないか?」
「ゲストハウス?右ノ宮家の従兄弟たちが寝泊りしていた場所ね!ぜひいきましょ!」
「そうだな。あっちの方が設備も整ってるし快適だぜ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:29:09.95 ID:VPYrrICO0

喧しいハルヒを眺めていると、長門が俺の肩を叩いた。
「おっ?なんだ長門」
「ちょっときて」

長門の言うままに、俺たちは廊下へ出た。
客間とは対照的に、空気が冷えていて居心地が悪い。
「どうした、こんな所に呼び出して」
「気をつけて」
「えっ・・・・・・、気をつけろって何を?」
嫌な予感がした。
長門が何かを警告してくると言う事は、よほどの事が起こっているに違いない。
「この島は今、完全なミステリー領域へと化している」
「それ、どういうことだ。さっぱり意味が分からないのだが」
「涼宮ハルヒは自らの力を使用することができない」
「力っていうのはあいつの願った事は全て現実になるっていう摩訶不思議なあれか?」
長門はこくりと頷いた。
「しかし何でそんな事に?」
「涼宮ハルヒが望んだからそうなった。今、この島では涼宮ハルヒ本人もただの人間として存在している」
「つまりそれは、アイツが何かを願っても、それが叶うような不思議なことは起きないって解釈していいんだな?」
「そう」
ハルヒ自身が現実的なミステリーを渇望した為に、非現実的な自らの能力を失ったという事だろう。
「そりゃいいことじゃないか。この島にいる間はあいつのヘンテコな力に振り回されなくてすむわけだ」
そう言って俺の頭に疑問が浮かぶ。
あいつがミステリーを望んだってことはつまり・・・・・・。
「もしかしてこの島で何か事件が起きるのか?」
「そう。そしてそれは凶悪な殺人事件である可能性が極めて高い」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:32:36.16 ID:VPYrrICO0

ミステリーといえば殺人事件。
ハルヒがもし本当に、ミステリー小説みたいなことを望んでいたのなら・・・・・・。
そこまで考えて自分が愚かな考えをしていることに気がついた。
いくらハルヒがミステリー小説に夢中だからといって、アイツはその為にSOS団の団員が死んでいいと思うような奴じゃない。
それは俺が保障する。
長門は考えすぎなのだ。
俺は勝手に納得し、長門と一緒に従兄弟部屋へ戻った。

《午後9時30分》
ゲストハウスへと行くために、須田さんに先導されながら俺たちは移動していた。
大ホールを通ると、その中央に何か落ちている事に気がつく。
「これは……」
かたっぽだけの革靴が粗雑に転がっていた。
今日、革靴を履いていた奴に心当たりがある。
「なぁハルヒ。この靴って確か、小泉が履いてたやつだよな。」
「そ、そうね。確かにそうだわ。はっきりと覚えてる。これは今日小泉君が履いていた靴」
不吉な予感がした。
須田さんは革靴をかかげ、その側面を指先でさした。
その指先にあるのは、血のような赤い染み。
「ひっひっひ……。どうする?今から彼を捜索するかい?」
「そうですね。こんな物があるの無視するわけにはいかないでしょう」
「わ……、わたしもそうした方がいいと思います」
長門も肯定の頷きを見せた。
「じゃあ早速屋敷本館内を見回ることにするか」
ハルヒが何か思い悩んだ仕草をしながらそれに答える。
「う〜ん……、そうね。皆、私についてきて」
「各自分散して探した方が早いだろうが」
「それだと危ないでしょ。皆で固まって行動するべきよ」
「危ない……?そりゃどういう事だ?」
「いや、意味なんてないのよ。ただの直感。ただ、何か嫌な予感がするのよね……」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:33:42.34 ID:VPYrrICO0

俺たちは5人一緒に屋敷内を探し回った。
しかし結局、あいつの姿を見つけることは出来なかった。


《午後11時》
俺たちは右ノ宮の子供たちが使っていたという、いとこ部屋で再びトランプを楽しんだ。
「こんな夜にはやっぱりビールよね!ほらアンタも飲みなさい!」
ハルヒが俺にビールのジョッキを押し付けてくる。
俺はそれを拒まずに受け取り、勢いよく飲み干した。
普段ならこんな事はしないのだが、今日は六軒島に来たという事で気分が高揚していた。
長門も黙々とビールを口へ流し込んでいる。
意外と大酒のみなのかもしれない。
「ほら、みくるちゃんも飲みなさいよ!」
「え・・・・・・、私はいいです」
「のりが悪いわね!?ホラ!」
ハルヒが朝比奈さんの口へと無理やりジョッギを押し付ける。
「ひぃ〜〜!やめてくださぁ〜い!」
「おいハルヒ。その辺にしておけ」
「ちぇ、のりが悪すぎよ」

そんなこんなで賑やかにしていた俺たちだが、慣れない土地に来たこともあり、流石に疲れてくる。
「おいハルヒ。なんだか眠くなってきた。もう寝るぞ」
「そうね。実は私も、もう眠たくて・・・・・・」
俺たちはそれぞれのベッドに入り、消灯した。

以外にもハルヒが一番疲れていたようで、すぐにかわいらしい寝息が聞こえてきた。
そして次第に俺もまどろみの中へ引きずり込まれていく……。




24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:36:57.48 ID:VPYrrICO0

《深夜?時》

身体に妙な圧迫感を感じ、長門は目を覚ました。
外はまだ暗く、他の皆もぐっすりと眠っているようだった。
『ユキ、オネガイ、ワタシヲ タスケテ』
誰かの声が聞こえた。
私はその声の主を知らない。
その声に反応するものは誰もおらず、皆何事もないように安らかに眠っていた。
その声はまるで自分の心に直接語りかけているようだった。
『ワタシハ ヘヤノ ソトニイルワ』
不思議な声につられ、私は従兄弟部屋を後にする。
誰も起こさないよう慎重にドアを閉めた。
『ゲストハウス ノ ソトマデキテ』
不思議な声に操られるように階段をおりる。
何故だろう。自分でも驚くほどに、恐怖という感情は湧き出てこない。
初めて聞くその声に、妙な信頼感を覚える自分がいた。

ゲストハウスの玄関扉は、強風による圧力で重く感じた。
嵐がやむ気配は少しもない。
『薔薇庭園まできてちょうだい!早く』
私はその声の言うままに薔薇庭園までやってきた。
しかし・・・・・・、そこには誰の姿もない。
今のは幻聴?私は寝ぼけていたのだろうか?

夜なのに辺りが明るい事に気が付く。
これは・・・・・・、蝶々?
私の周りをたくさんの黄金の蝶が飛び交っていた。
その光景はクリスマスツリーの綺麗な装飾を思い出させ、心が少しだけ浮き立った。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:37:54.58 ID:VPYrrICO0

・・・・・・。

石製の地面がやわらかなゼリーのさながらに裂けている。
長門は敵の奇襲を横に飛ぶことで、紙一重で回避した。
少しでも敵の殺気を感じ取るのが遅れていたら、この地面のように自分は真っ二つになっていただろう。
「あらあ、避けられちゃった。クスクス」
いつのまにか目の前に緑髪の少女が立っていた。
その少女の右手には青色の剣が生えている。
「私は煉獄七姉妹次女のレヴィアタン。七つの大罪である『嫉妬』を司っているわ」
この声は先まで私の心に語りかけていた人物の物と間違えなく同一であった。
「何か用事でも?」
「たいしたことじゃないのよ。あなたに死んでもらいたくって!」
そう言い放つと、少女は長門に斬りかかってくる。
一瞬で数メートルの間合いを詰めるほどの勢いだ。
統合思念体による強大な力を持つ長門でさえ、身体をそらして交わすのがやっとだった。
青き剣を大振りしたレヴィアタンに僅かな隙ができる。
それを長門は見逃さない。統合思念の力を使い、地面から無数の槍を生やした。

レヴィアタンの身体をいくつもの槍が貫き、鮮血が飛び散った。
もちろんそれは残像。レヴィアタンは槍の剣山から遠く離れた場所にいた。

「あんたのその澄ました顔が気にいらないのよ・・・・・・」
レヴィアタンが呟いた。その表情に先までの余裕はない。怨霊に執り付かれたように般若の形相を浮かべていた。
レヴィアタンの豹変ぶりに長門は数瞬凍りつく。
嫉妬の力がレヴィアタンの力を暴発させていた。
「ずっと嫉んできたわ・・・・・・。毎日毎日毎日、嫉妬の怒りに飲み込まれていく私の気持ちが、あんたに理解できるのっ!?」
圧倒的な迫力に気後れしてしまい、何も言い返せない。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:38:40.42 ID:VPYrrICO0

レヴィアタンは明らかに冷静さを欠いていた。
今の彼女は、嫉妬に怒り狂う鬼そのもの……。

「あんたなんかに分かってたまるか!殺してやる殺してやる殺してやるうぅうううう!!!」
レヴィアタンはそう捲くし立てると、消える・・・・・・。
瞬間移動と表現できる程の速度で、長門の身に青い剣が迫ってきた。
レヴィアタンが踏み込んだ足場にできた大きなクレーターがその勢いを物語る。

レヴィアタンが長門の周りをぐるぐると回った。
残存が幾多にも残り、レヴィアタンが何人もいるように錯覚してしまう。
いつ、どこから攻撃がくるか分からない恐怖。
その焦眉の時間を終わらせたのは、レヴィアタンだった。
後方から高速で青の剣を突き出してくる。
それを一瞬の間で感知するが、レヴィアタンの剣も一瞬の間に長門に迫っていた。。
人間を超越したスピードでそれを避けようとするが、叶わない。
剣は長門の右頬突き刺し、左頬から突き抜けた。

レヴィアタンは勝利を確信する。
顔面を貫かれて無事な人間がいるはずない。
「あっはは。ざまーみろ!死ね死ね死ねええええ!!」
突き刺さった青の剣をドリルのように回転させる。
鼻や舌などの肉片が辺りに飛び散った。



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:39:47.61 ID:VPYrrICO0

「あはは!きもちいわ!最高に気持ちい!」
割られた西瓜さながらに長門の顔は抉れていた。
間違いなく死んでいることを確信したレヴィアタンは剣を引き抜こうとする。
しかし何かに挟まり抜くことができない。
「嘘・・・・・・、でしょ・・・・・・!?」
未だ絶えぬ長門が、最期の力を振り絞り剣を噛み締める。
「なんであんた生きてるのよ・・・・・・!?意味分からない?!」
長門は宇宙生命体のアンドロイド。
脳を完全に破壊しない限り、彼女が息絶えることはないのだ。

レヴィアタンは思わず後退る。
しかし右手に生えた剣が長門に噛み止められ、それすらも許されない。
長門はいつの間にか赤く光る槍を手にしていた。
それを喰らえば間違いなく自分に命はないだろう。
そう確信できるほどの力をその槍は纏っていた。
顔がない人間が槍を持つ姿はまるで悪魔。
その不気味な姿にレヴィアタンはただ立ち竦み、そして死を覚悟した。


真紅の槍がレヴィアタンの顔面に迫り、思わず目を瞑る。
・・・・・・。
死んだ・・・・・・?
あれ・・・?
まだ・・・・・・、生きてる?




28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:40:43.90 ID:VPYrrICO0

レヴィアタンは目を開く。
そこでは、レヴィアタンのものと同じ青い剣が長門の頭部を貫いていた。
「ベルゼブブ!」
その青い剣の宿主は、レヴィアタンの妹であるベルゼブブだった。

「姉さんったら、すっごい涙目じゃない。かっわい〜!」
「ちっ、あんたにしては中々頼もしいじゃないの」
「ずっと影で見守ってたのよ。もしも、の時の為にね」
「私も舐められたものね・・・・・・」
レヴィアタンは悪態をつく。
しかし内心では窮地を救ってくれた妹に感謝をしていた。
「ところでコレ、どうすんの?いらないなら私の玩具にしていい?」
ベルゼブブは立ったままの状態で死んでいる長門を指差して言った。
「駄目よ。私が処分するわ」
「えっ〜!なんでよ!」
目の前にあるおもちゃを自分の物にできなかった事に対して、ベルゼブブは納得出来ずに駄々をこねた
「私もこれで遊びたい〜!」
いつの間に現れたのだろう。妹のアスモデウスが話にわりこんできた。
そんな妹たちを無視し、レヴィアタンはパチっと小気味の良い音を指でならす。
その音と同時に長門の死体は激しい炎に包まれた。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:41:27.88 ID:VPYrrICO0


《翌日 午前8時》
「ちょっと、キョン!おきなさい!」
ハルヒが俺の頭を叩きながらいった。
不愉快な目覚めに腹が立った俺は、いつもにも増して不機嫌そうに言った。
「もうちょっとましな起こし方があるだろうよ」
「ちょっと大変よ!有希がいないの!」
俺ははっとして、長門が寝ていたはずのベッドを見た。
確かに、長門はいない。
長門のベッドの横には、アイツが昨日読んでいたハードカバーの分厚い本が粗雑に転がっていた。
アイツは本をこんな乱暴に扱わない。
嫌な予感がした。
「朝比奈さんは何か知りませんか?」
「すみません、私、ずっと寝てて・・・・・・」
朝比奈さんは涙声でいった。
「ハルヒ、お前は何か知らないのか?」
「はぁ?アンタ馬鹿ね。知らないからこうしてアンタを叩き起こしたんでしょ!」
「そうか。悪いが俺も何も知らん。ぐっすり寝ってた」

俺たちはゲストハウス中を捜したが、結局長門の姿を見つけることはできなかった。
長門、これがお前の言っていたミステリーの始まりなのか?
そしてこれはハルヒが望んでいることなのか・・・・・・?
只ならぬ悪寒が、俺の胸を騒がせた。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:42:13.73 ID:VPYrrICO0

誰もいないけど、ここまででだいたい半分くらい。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:43:04.96 ID:VPYrrICO0

《午前9時30分》
俺たちはとりあえず、屋敷に戻る。
てっきり須田さんもゲストハウスの別室で寝ていると思っていたのだが、それは思い違いのようだった。
天気は相変わらず荒れていて、朝なのに曇り空で薄暗い。

須田さんは大ホールにいた。
黄金の魔女ベアトリーチェの肖像画をぼんやりと眺めている。
こんな朝から何をしているのだろうか。
声をかけるのを躊躇うが、今はそんな悠長なことをしている場合ではない。
俺たちは須田さんに、小泉に続き長門も行方不明になった事を伝えた。

「何?あの娘も消えちまったのか?」
「ええ。ゲストハウス中を捜したんですが見つかりませんでした。須田さんは長門を何処かで見かけませんでしたか?」
「俺は見かけなかったぜ」
その時、ハルヒのわざとらしい咳払いが聞こえた。
「須田さん。あなた、昨日の夜、何処にいたのよ?」
「君たちを従兄弟部屋へ案内した後、俺もゲストハウスの別室で休んでいたぜ」
「なるほど。じゃぁ何故、朝早くからこんな所にいるのかしら?」
「せっかく六軒島に来たんだ。寝坊してたらもったいないぜ」
「なるほど。あなたのアリバイを保障する人間はいないのかしら?」
「アリバイか・・・・・・、へへへ、物騒じゃねーかお嬢ちゃん」
「アリバイ調査はは探偵としてまず始めにやることよ」
俺はハルヒにつっこみを入れる。
「まだ事件が起きたと決まったわけじゃない。まずやることべきことは、あいつらの捜索だろうが」
「ん〜、それもそうね。まだ屋敷の中を探索てないし。まずは一階を捜しましょ!」

俺たち四人は一緒に屋敷内を探索した。
バラバラに分かれて捜した効率はいいのだが、それだと危ないからというハルヒの提案でそうすることになった。
確か昨日の晩も同じ流れがあったよな……。
まるで、この島の中に俺たちを襲う人間がいるみたいで物騒ではないか・・・・・・。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:44:00.50 ID:VPYrrICO0

《午前10時》
俺たちは屋敷中を捜したが、二人の姿は何処にも見当たらなかった。
ついに屋敷一階の探索を全て終えた。

「ん〜、有希たちはどこにいるのかしら」
「ひひひ、一階にいなければ二階だな。あそこの階段を上がれば、右ノ宮金蔵が使っていた書斎があるぜ」
「須田さんはずいぶんこの屋敷に詳しいんですね」
「あぁ。六軒島事件ほど俺の知的好奇心を煽ってくれるものもねえからな」
ハルヒは頷くジェスチャーをして、その意見に肯定を示した。

書斎の扉は、他の部屋のものと比べると大きく、何処か威厳を感じさせた。
そして俺たちは沈黙する。
それは扉の威厳に圧倒されて・・・・・・?
違う。
書斎の扉には赤い塗料でこう書かれていた。
『黄金の魔女ベアトリーチェは今蘇る』

「なによこれ・・・・・・」
最初に動き出したのはハルヒ。
大扉を開けようとするが開かない。
「なによこれ!鍵がかかっているわ!」
ハルヒはもどかしそうに扉を叩くが一向に開く気配がしない。

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:45:47.46 ID:VPYrrICO0

扉に書いてある真っ赤な落書き。
六軒島爆発事件の偽書ではこういう時たいてい部屋の中に・・・・・・。
最悪の想像をしてしまうが、俺は頭をふりそれ以上考えるのをやめる。
とにかく今はこの扉を開けなくては。

「へっ・・・・・・、面白れえ。お嬢ちゃん、どいてな」
須田さんは廊下に置いてある様式の椅子を扉に叩きつけた。
しかし扉は開かない。須田さんはそれでもしつこく扉を椅子で殴りつける。
バコン、バコン、と大きな音が何度も響き渡った。
俺の隣では朝比奈さんがふるふると震えていた。

そしてついに、勢いよく扉が開いた。
我先にとハルヒが書斎へ入り込む。
「有希っ・・・・・・!!」
中からハルヒの悲鳴が聞こえた。
「こりゃひでぇ・・・・・・。ひどすぎるぜ・・・・・・」
あの須田さんですらも、動揺した様子を見せている。

嫌な想像が的中してしまったのだろうか。
俺は恐怖を振り払い、決死の覚悟で室内へ入りんだ。
そして中を確認する。

かつて右ノ宮金蔵が使っていたであろう大きなデスクがあった。
そのデスクの椅子に、小柄な少女が座っている。
体中が血塗れで、凄惨な姿を晒していた。
その少女の顔を確認しようとするが、・・・・・・できない。
顔がないのだからそれは当然だった。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:46:50.61 ID:VPYrrICO0

少女の顔には、ぽっかりと穴が開いていた。
まるで何かに抉られていたように・・・・・・。
今にも床に落ちてしまいそうな眼球がぷらぷらとぶら下がっているのを見てしまい、嘔吐感を覚える。

よく見ると抉れた顔に金属でできた重々しい杭が刺さっている。
須田さんは死体に近づき、その杭を引き抜きぬいた。
「Asmodeusって書いてあるぜ。なんのことだかさっぱりだ」
アスモデウス・・・・・・。それは色欲を意味する名詞だ。
俺は港に流れ着いたボトルメールを思い出す。
あのボトルメールの中でも、顔が抉られた死体が度々描写されてきた。
そして碑文の見立て殺人で、七つの大罪を司る杭も度々出てきている。
文章で読むだけなら平気だったその様子も、こうして目の前にあるとひどく耐え難かった。

朝比奈さんに室内を見せてはいけないと思い、振り向くが遅かった
彼女は俺の後ろで意識を失い、うつ伏せに倒れている。
俺は吐瀉物に塗れた彼女の身体を介抱するため、その身体を抱きかかえた。
可愛げな少女が吐くものでもやはり臭いは強烈だった。


ハルヒは目の前の光景を理解できずにいた。
どうして・・・・・・!?どうして有希がこんな事になっているの!?
だれ!?だれなのよ!?こんな鬼畜な事をする悪魔は!
信じられない!どうして有希がこんな事に・・・・・・!?

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:47:49.24 ID:VPYrrICO0

血塗れの死体からは辛うじて、パープル色の髪を確認することができた。
やはりこの死体は長門だったのだ。
ハルヒ・・・・・・、お前が望んだのは本当にこんなミステリーなのか?
仲間を犠牲にしてまでも、お前は残虐な殺人事件を望むのか・・・・・・?
ハルヒは無表情に死体を見つめている。
その表情から、何を考えているか読み取ることはできない。
仲間の死に絶望しているのだろうか?
それとも・・・・・・。
悪い想像が杞憂であることを知らせたのは、ハルヒの頬を伝う一滴の涙だった。
やはりそうだ、ハルヒが仲間の死を望むわけがないのだ。
こういう事態になってしまったのは、何か他に原因があるはずなのだ。

《午前11時》
俺たち四人は客間に集合していた。
現場保存の為に、書斎にはほとんど手をつけていない。

案の定、外部との連絡はとれなかった。
島の電話はもちろん、携帯電話もいかれてやがる。
やはり1986年の六軒島は今日ここに完全再現されているのだろう・・・・・・。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:48:51.20 ID:VPYrrICO0

朝比奈さんは先の現場の光景が、頭に焼き付いて離れないのだろう。
小動物のようにすすり泣いていた。

「許せないわ。犯人の奴・・・・・・」
「あぁ。そうだな」
「私、絶対犯人をとっ捕まえてやるんだから。そして土下座して謝らせてやるの」
「謝らせるで済ますのか?」
「そうね。きっとひどい目に合わせちゃうと思うわ」

ハルヒが怒りに身を任せたらどうなるのだろう。
きっと想像もつかにくらいスペクタクルな事がおきるに違いない。
ただそれも、犯人に対する行いなら制止する気は毛頭ない。
俺も犯人が憎かった。
だから犯人を目の前にしたら、どうなるか分からない。
近くに凶器があったなら、それを使って朽ち果てるまでに痛めつけてしまうだろう。

「有希を殺害したのは一体誰かしら」
ハルヒが全員に問いかけるように言った。
「有希は私たちと一緒に従兄弟部屋で寝ていたはずよ。誰かが連れ去ったってことになるわね」

長門を連れ去ったのは誰か。
至極全うな問いかけではあるが、果たしてあの場から誰にも気づかれずに長門を連れ去ることができるのだろうか。

「お嬢ちゃんたちは皆一緒の部屋で寝ていたわけだろ?誰にも気が付かれず有希ちゃんを連れ去ることはできるとは思えねぇが」
「確かにそうね。有希が少しでも声をあげれば、私たち三人の内の誰かが気付く可能性は高いわ」
「そうさ。だから従兄弟部屋から無理やり連れ去ったっていう、前提が間違ってるんじゃねえか?」
「つまり、有希は一人で勝手に従兄弟部屋を抜け出して、そこを犯人に襲われたってこと?」
「そう考えるのが自然だぜ。従兄弟部屋に侵入して有希ちゃんを強引に連れ去るなんて、確実性にかける」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:50:10.45 ID:VPYrrICO0


「それならそれで、何故有希は従兄弟部屋から抜け出したかっていう疑問がでてくるわね」
「トイレにでもいったんじゃねえか?そこを待ち構えてた犯人に襲われたってわけさ」
「有希以外の誰かがトイレに行っていたら?」
「あの書斎にいたのは嬢ちゃんだったかもな」

無差別殺人・・・・・・。
もしその推理が当たっていたなら、俺は今こうしてここにいなかったかもしれない。
しかし無差別殺人であるなら、犯人の動機はなんなのか・・・・・・。想像もつかなかった。

「犯人が有希を外に呼び出したってことも考えられるわね。それなら誰にも気づかれずに有希を殺害する事が可能になるわ。もし気づかれても適当な言い訳をすればいいだけだし」
「おいハルヒ。それはつまり・・・・・・」
「そう、犯人が有希と面識のある人物でなければ成り立たない推理よ」
「俺たちの中に犯人がいるっていうのか?冗談も休み休みにしろ」
「仮定の話よ。本当にそうだとは思ってないから安心しなさい。あんたもみくるちゃんも殺人ができる程、たくましくないのは私が一番知ってるんだから」
それを聞いて、すぐに須田さんが突っ込んだ。

「誰々が人殺しできるわけがない、だから犯人リストから除外する・・・・・・。ミステリーの探偵としては少しお粗末だな。たとえ小さな子供だろうと、潔白が証明されるまでは疑い続けるべきだと思うが」
「あなたの言ってる事はよく分かるわ。そうね、この二人の潔白を証明する証拠はない。でもね、そんな証拠がなくたって私には分かるの。この二人が殺人なんてしないことを、団長として保障するわ」
「ひっひっひ、面白え。じゃあその二人は殺人を起こさないと仮定しようじゃねえか。するとこの中で犯人になり得るのは俺と嬢ちゃんだけってことになるがいいか?」
「私?私が犯人のわけないでしょ。【探偵が犯人であることを禁ず】、ミステリーの常識じゃない」
「ひっひっひ、自分の潔白だけはミステリーを盾にして証明するわけか。となると、この中で怪しいのは俺だけってことになるな」
「そういう事になるわ」
「生憎だが俺には動機がねぇ。嬢ちゃんたちとは昨日初めて会った」
「動機があるかないか、そんなことは重要じゃないわ。大事なのは犯行が可能か不可能かよ」
「ならそこの二人にも犯行は可能ってことになるな」
「そうね。ミステリーの理論に則って考えるとキョンとみくるちゃんは残念ながら白だと言えないわ」
「今のところ確実な潔白は嬢ちゃんだけってことか。なんせ探偵さんだからな。くっくっく」

※【】は真実の赤を表す。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:51:19.78 ID:VPYrrICO0

この二人の奇妙な会話は、中々興味をひいた。
こんなおかしな会話を聞ける機会は滅多にないだろうが、雰囲気が悪くっているのを感じた為、俺は二人の会話に割って入る事にする。

「ハルヒ、その辺にしておけ。ここは現実だ、ミステリー小説のルールなんて通用するわけもない。俺たち五人は全員白だ。犯人はこの島に隠れ潜む7人目。そんなことは最初から分かりきってるだろ」
「わかってるわよ、そんな事・・・・・・」
ハルヒが機嫌悪そうに答えた。
「この島に隠れ潜むねぇ・・・・・・。ひっひっひ。そういえばいなくなった彼が無事かどうか心配だな」
「小泉を疑っているんですか?」
「そんなわけないだろ。俺は純粋に彼を心配してるだけさ」
須田さんが皮肉をこめるかのように言った。
その態度に対して、俺の頭に血が上る。
「小泉を疑ってるんですね?あなたの顔を見てれば分かります」
「そんなつもりはなかったが、まぁでも怪しいよな、実際」
「あなたは誰構わず人を疑うんですね。ミステリー小説の読みすぎじゃないですか?」
俺は語気を強めて言った。
「じゃぁ聞くが何故彼は消えてしまったんだ?」
「それは・・・・・・」
俺は言葉に詰まった。行方が掴めない小泉、それが持つ意味は極々限られてくるからだ。
「彼がが犯人であるか。あるいは既にもう犯人に襲われているか。どっちだろうな」
俺はもちろんあいつが犯人だなんて、微塵も思っていない。
しかし須田さんからしてみれば小泉は昨日出会ったばかりの他人に過ぎないのだ。
小泉が姿を現さないという事実だけで、小泉を怪しく思うのは仕方のないことでもある。


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:52:02.31 ID:VPYrrICO0

「・・・・・・、一つ聞きます。どうすれば小泉の潔白は証明されるのですか?」
「そうだな。小泉君の死体でもでてくれば限りなく白だと思うけどね」
須田さんは愉快で仕方がないというような表情で言った。
それを見て、俺の中での須田さんのイメージががらりと変わる。
冷酷非道なミステリー狂。この人にとって他人の命など、大した意味をもたぬ駒のような物なのだ。
この人には気をつけないといけない。俺の直感がそう告げた。
しばらくの沈黙の後、俺は訊ねる。
「死体を見つけても、完全な白にはならないのですか?」
「そりゃそうさ。有希ちゃんを殺した後、良心の呵責に苛まれて、自殺しちまったのかもしれねえしな。ひっひっひっひっひ」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:53:28.37 ID:VPYrrICO0

《正午》 〜客間〜
「あのぅ・・・・・・」
ここで朝比奈さんが始めて口を開く。
「どうしたんですか?」
「私・・・・・・、シャワーに入りたいんですけど」
「そうね。流石に着替えたほうがいいと思うし」

朝比奈さんの服は未だ、自らの嘔吐物で汚れていた。
この様な状況下であろうとも、風呂で綺麗さっぱり身体を洗い流したいと思うのは必然だった。
俺も先から微かに漂う胃液臭が気になっていたのでそれに賛同する。
「そうですね。須田さん、この屋敷にシャワーを使えるところは?」
「客室の一つ一つにバスルームがついてるぜ」
「じゃぁ・・・・・・、あの、いって来ますね」
「待ってください。流石に一人じゃ危険です。俺も一緒にいきま」
「ちょっと!あんたみくるちゃんに何かする気でしょ!?下心が丸見えよ!」
ハルヒが勢いよく俺を制した。
「いや、別にそんなつもりは・・・・・・」
「とにかくっ!あんたはここにいなさい!みくるちゃんには私がついていくわ!」
「女子二人じゃまだ心元ないんだが」
「あんたがついていくよりはよっぽど安心よ!」
ハルヒに言いくるめられて、俺は半ば強制的に納得させられてしまった。
朝比奈さんが怯えた目で俺を見てくることに、少しだけショックを受ける。
俺はそんなに信頼されていないのか・・・・・・。


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:54:44.50 ID:VPYrrICO0

《午後12時 10分》
ハルヒたちが客間をでていき、俺は須田さんと二人っきりになった。
「大丈夫かね、嬢ちゃんたち。俺たちも一緒にいったほうがよかったんじゃねえか?」
「いえ、大丈夫ですよ。ハルヒがいればもう無敵みたいなもんですからね」
「なんだ、あの嬢ちゃんのことを信頼してるんだな」
須田さんがニヒルな笑みを浮かべながら言った。
俺は正直、須田さんのことを信用していない。
長門を殺害した犯人がもし俺たち五人の中にいるのだとすれば、この人が一番怪しい。
「犯人は今頃、何処に隠れているんですかね」
「さぁな。この島は広い。隠れる場所なんていくらでもあるさ。案外近くにいたりしてな」
「それ、どういう意味です?」
俺はいつ攻撃されてもいいように身構えた。
この人が胸ポケットに拳銃を隠し持っていても、何らおかしくないのだ。
「深い意味はねえさ」
そういうと、須田さんは両腕で後頭部を押さえ、ソファーにもたれかる。
俺は何ももってないから安心しろ、そう訴えかけているように見えた。
「しかし、とんでもない事になってしまいましたね」
「犯人は女の子の顔をぐちゃぐちゃにできる逝かれたやろうだ。気をつけた方がいいぜ」
「須田さんも気をつけてくださいね」
「あぁそうだな。俺はまだ死にわけにはいかねえ。少なくとも後一年はな」
須田さんが意味深に言った。
まるで、俺に詮索してほしいかのように。
「後一年?一年後に何かあるんですか?」
「あぁ。後一年で今まで俺を縛っていた枷がようやく抜けるんだ」
「枷?どういうことですか?」
「俺の罪を裁く為の枷さ。それが抜けたとき、ようやく俺は長き戦いにチェックメイトできる」
言っている事が抽象的すぎて、意味が分からない。
「長き戦い?チェックメイト?どういうことですか、それ?」
「今はまだ言えねえな。後一年したら教えてやってもいいぜ。ひっひっひ」
一人で気味の悪い笑い声をあげると、須田さんはそれ以上なにも話さなくなった。

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:56:36.27 ID:VPYrrICO0

《同刻》
みくるがシャワーを浴びている間、ハルヒは大ホールの肖像画の前で一人佇んでいた。
どうしてこんなことになったのだろうと、一人慮る。
大事な仲間である長門を失ったショックは未だ拭いきれない。
せめて小泉が現れてくれれば、心も少しだけ楽になるのだが・・・・・・。
その時、背後に気配を感じ頭をめぐらした。
黄金の蝶・・・・・・?
金色の光を放つ蝶たちが、幻想的に飛び交わしていた。
その蝶たちの中に幽かな人影が見える。
そこに立っていたのは銀髪の少女だった。
「あなた誰?」
「煉獄の七姉妹三女、憤怒のサタンとは私のことよ」
「えーっと、文鎮さんが何の用かしら」
煉獄の七姉妹・・・・・・。その名は六軒島の偽書で何度も聞いたことがある。
七つの大罪に対応する、ベアトリーチェの下級家具たちだ。

「ふふふ・・・・・・、生意気な口を聞けるのも今の内だけよ」
そう言ってサタンは一番近い客室のドアのへ向かって歩き出す。
「ちょっと、何する気!?」
「決まってるじゃない。あなたの仲間を八つ裂きにしてあげようと思ってね」
その客室のバスルームには、無防備なみくるがいる。
「ふざけないでよ!みくるちゃんに手は出させないわ」
ハルヒはサタンの肩につかみかかった。
途端、鳩尾に激痛が走る。
サタンの強烈な後ろ蹴りがハルヒの腹部にヒットしていた。
呼吸がうまくできず、地の上の魚のようにのた打ち回る。
辛い胃液を垂らしながら、ハルヒはその疝痛のような痛みにもがき苦しんだ。
そして察してしまう・・・・・・。
長門殺しの犯人がこの目の前にいる女だと。
自分たちの仲間に犯人がいなかった安堵感と、大切な仲間の命を弄ばれたことに対する憤りが交じり合った。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:57:24.30 ID:VPYrrICO0

「あら、みっともない、クスクス」
サタンは地面に倒れるハルヒをゴミのような目で見下すと、ドアノブに手をかけた。
そしてそれを廻す動作をする。
しかしドアノブは回らなかった。
サタンは不思議に思い、自らの右手を見て驚愕する。
右腕が溶けたチョコレートのように、液状化して地面に垂れていた。

「な。なによこれ!?」
「そのドアに触ると・・・・・・、溶けるわよ?」
耳元でハルヒがそっと囁いた。

客室の扉にはハルヒが創り出した防御結界が張られていた。
それを生み出したのはハルヒの仲間を守りたいという一途な思い。
仲間を思う力が魔法へと昇華し、煉獄の七姉妹すらも阻む強力なシールドになったのだ。

身の危険を感じ、サタンは脱兎のごとく大ホールの中央へと逃げ出す。
「はぁ・・・、はぁ・・・・・・、なんなのよあいつ・・・・・・」
サタンは狼狽することしか出来ない。
ただの小娘が、魔法を使うなんてありえなかった。
ただの小娘が、自分の前に立ちふさがるなんてありえなかった・・・!!

誇り高いサタンの性格がそれを許さない。
自らの矜持を保つために、自分をコケにした人間を生かしとくわけにはいかなかった。
更に、右腕を失った事への憤怒がサタンをいきり立たせる。

ハルヒの姿はベアトリーチェの肖像画の前にあった。
「我が主の前に、偉そうに立つなぁ!!!」
サタンは高速を超える超高速でハルヒへ向かって飛び掛った。



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:58:48.18 ID:VPYrrICO0

サタンは高速を超える超高速でハルヒへ向かって飛び掛った。
サタンの突撃は鉄骨すらも、手品のスプーンのように曲げてしまう程の威力。
まともに当たれば生身の身体など一瞬で消し飛んでしまうだろう。

そのスピードに人間が反応できるわけもなく、ハルヒの顔面へサタンの左拳がクリンヒット。
しかし、確かに当てたはずなのに、感触が無い。
サタンの左腕は右腕と同様に、液状化していた。
扉へかかっていた防御結界はハルヒの身にまで波及していたのだ。

ハルヒの目の前で唖然とするサタン。
ハルヒは当然その隙を見逃さない。
サタンの顔面へと、右拳を叩き込む。
「あんたみたいな雑魚が、わたしたちSOS団の結束に勝てるわけないでしょ!思い知りなさい!」
サタンは少年漫画さながらに、数十メートルの距離を水平に吹っ飛ばされる。
遥か先の壁に激突し、ようやくその勢いは収まった。
「なによ。大したことないじゃない」
ハルヒはそう呟くと、踵を返しみくるのいる客室へ戻ろうとした。

カキカキカキカキカキカキカキカキ・・・・・・・。
金属と金属がぶるかりあうような甲高い音が遠くから聞こえた。
その音は次第に大きくなっていく。

窮鼠のサタンの最後の悪あがきだった。
煉獄の七姉妹は杭になって初めてその力を発揮する。
サタンの捨て身の一撃の前に、ハルヒの防御結界が通用するかは疑問だった。


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 15:59:56.75 ID:VPYrrICO0

ハルヒは身の危険を感じ、身を翻すが間に合うはずも無い。
音速で迫ってくる杭はハルヒの右腕に打ち込まれた。
鈍痛が走り、眩暈がする。
しかしそれを悟られぬように表情は平然のままに保った

最後の力を振り絞り、右腕に突き刺さった杭を左手で掴んだ。
「最後の悪あがきってわけね。でもこれでおしまいよ」
ハルヒの急所に杭を打ち込めなかった時点で、勝負は既に決していたのだ。

その姿を遠くから見守るものがいた。
煉獄の七姉妹の末妹、色欲を司るアスモデウスだ。
もし姉が劣勢になったら、助太刀する予定だった。
今、姉は大ピンチに陥っている。
すぐにでも自分が助けに入らなければ、手遅れになってしまうだろう。
しかしアスモデウスの足は動かない。
ハルヒの圧倒的な気迫にけおされ、恐怖で身が凍えた。
自分が助けに入ったところでどうなるというのか・・・・・・。
姉のようにあっという間にやられてしまい、全身を溶かされてしまうかもしれない。
アスモデウスは圧倒的なハルヒのオーラに飲み込まれ、遂にその場で腰を抜かしてしまった。

「もしあんたの仲間がまた私たちを襲ってきたら、片っ端から返り討ちにするからよろしくね」
「く・・・・・・、こんなはずじゃなかったのに・・・・・・」
観念したサタンが涙声で言う。
「命乞いしても無駄よ。絶対に許さないんだから」
ハルヒが右手に力を入れると、杭のサタンは激しく燃え盛る。
炎が消えて残ったのは僅かな炭のみだった。


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:02:17.91 ID:VPYrrICO0


《午後12時30分》
ハルヒたちが客室へ戻ってきた。
朝比奈さんの髪の毛は湿っていて、清潔感が漂っている。
服はジャージに着替えたようで、先までの汚れた服は捨ててきたらしい。
「どっかの部屋のクローゼットでも漁ればもっといい服あると思うぜ」
「一応探してみたけど無かったわよ。いくら1986年の屋敷を忠実に再現してるといっても、流石に服までは頭が回らなかったみたいね」
「それもそうだな」

《午後12時40分》
皆、気だるそうにソファーにもたれかかり、会話はなくなっていた。
俺も頭を背もたれに預け、豪華なシャンデリアを眺めながら色々と考え込んでいた。
小泉は何処へ消えたのか?長門を殺した犯人は誰か?殺害に至った動機は何なのか?何故顔を抉る必要があったのか?あの杭は何を意味するのか?
考え出したらきりが無い。頭が痛くなってきた。
ハルヒはどう思っているか尋ねようと頭をおこした。
・・・・・・。
机の上に封筒が置いてある。
その封には片翼の鷲の刻印が。
確かこれは右代宮を表すマークだった気がする。
「おいハルヒ。これなんだ?」
「えっ?何よそれ」
「お前が置いたわけじゃないのか。じゃあこれは須田さんのですか?」
「俺も知らないぜ」
「あのう・・・・・・、私も分からないです」

ありえなかった。
この手紙に誰も心当たりが無いなどありえないのだ。
少し前まで、この机の上には何もなかった。
だから俺以外の四人が置いたとしか考えられない。


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:03:01.97 ID:VPYrrICO0

俺は嫌な予感を覚えつつ、手紙を封筒から取り出し、そして恐る恐る読む。

『六軒島へようこそ、来賓の皆様方』
その後に続く文字に、俺の背筋が凍てついた。
『長門有希を殺害した犯人は五人の中にいます。決して推理を怠らないでください。怠惰もまた、大罪なのですから。――黄金のベアトリーチェ 』

「なんて書いてあるのよ?」
「なにも書いてねえさ。」
俺は咄嗟にそう答え、手紙をポケットに閉まった。   (封筒で赤字バトルできるかも
この手紙の示す意味。それを考えるだけで身震いしてしまう。
こんな悪趣味な事をする人間は一人しかいない。
ハルヒか?違う。あいつは長門の死に本気でショックを受けていた。
こんな事をするわけがない。
つまり、もう明白ではないか。
この手紙の主の正体など・・・・・・。


「俺はちょっと外に散歩にいってくるぜ。三人で固まってれば安全だろ」
唐突に須田さんが言い出した。
「一人で歩き回るなんて、犯人にとっては格好の餌食よ」
「俺は大丈夫さ。昔、ちょっとだけ空手をかじったことがあるだ」

そう言うと須田さんは客間をでていった。
それを見送った後、ハルヒたちにばれないようにこっそりと扉を施錠した。
もしかしたら須田さんが銃をもって奇襲を仕掛けてくるかもしれない。
そんな最悪な想像を頭が過ぎったからだ。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:04:39.30 ID:VPYrrICO0

《12時 45分》
「外は寒かっただろ。これでも飲め」
俺は熱い紅茶を汲み、ハルヒにティーカップを渡した。
ハルヒはそれを右手で受け取るが、すぐに床へ落としてしまう。
「おいおい。何やってるんだ。気をつけろよ」
「うるさいわね。それ拭いときなさいよ」
ハルヒがこんなミスをするなんて珍しい。
普段ならこういう役回りは朝比奈さんのものだからな。
やはりハルヒも精神的に参っているのだろう。

10分後、客間の扉がノックされた。
「おーい、開けてくれ。面白いもん見つけちまったぜ」
須田さんの声だった。
警戒しながら扉を開くが、須田さんは何も持っていない。
どうやら凶器を持って襲ってくるという想像は杞憂に終わったようだ。
「どうしたんですか?」
「ついに見つけちまったぜ」
須田さんは俺にしか聞こえない小声で呟いた。

《午後一時》
玄関ホール(=大ホール)の中央に、真っ赤な塊があった。
いやでも察してしまう。それがなにかの死体であることを。
その死体は黄金の魔女ベアトリーチェの肖像がに頭をむけ、礼儀正しく設えてあった。
仰向けに横たわるその死体には、天井を見るための顔がついていない。
長門と同じように、顔はつぶれたトマトのように凄惨な様子を晒していた。
そしてその抉れた部分には重々しい杭が刺さっていた。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:06:32.89 ID:VPYrrICO0

血塗れでよく見えないが、この服はあいつの物に違いない。
目の前に横たわる惨い死体は、両足に見覚えのある革靴を履いていた……。

「ひっひっひ。こりゃまたひでえだろ?」
「まさか、長門に続いて小泉までもがこんな姿になっているなんて・・・・・・」
「みくるちゃんを連れてこないで正解だったわね」

須田さんが惨い光景を見ることになる、そう教えてくれたため俺たちは朝比奈さんを連れてこなかった。
彼女は今、客間で一人待機している。
客間の鍵を閉めておけば、彼女の安全は確保されるはずだ。

「顔から流れている血は、結構新鮮みたいだぜ」
死体の顔面から流れる血は、まだ瑞々しく真紅に染まっていた。
今も尚、少しずつ血溜まりの面積は拡大していた。

須田さんは躊躇いも無く平気様子で死体へと近づいた。
顔に刺さっている杭を引き抜き、それをじっと見つめる。
「Satan・・・・・・、って書いてあるようだぜ」
サタン、それが意味するのは憤怒。
怒りくるいたいのはこっちの方だ・・・・・・。

しばらくの沈黙。
最初に口を開いたのは須田さんだった。
「はぁ、俺は疲れちまった。昨日はあまり寝付けなかったからな。そこらで休憩してくるぜ」
須田さんは杭を小泉の死体の横に置くと、気だるそうにこの場を後にした。
ちらりと横目でハルヒをみると、長門の時とはうって変わり、冷静に何か考え込んでいた。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:07:18.82 ID:VPYrrICO0

ハルヒは目の前の光景を見てますます確信を強めた。
やっぱり、そうなのね。
こんな事をした犯人はアイツしかいない!

「ちょっと、一人にさせて・・・・・・」
「そういうわけにはいかん。一人じゃあまりにも危険だ」
「うるさい」
ハルヒは凄んだ声色で言った。今までにないくらい強烈に睨みつけてくる。
その目はコミカルな要素を全く含まない、真剣な拒絶を表していた。
そんな風に睨まれたら、何も言い返せないじゃないか・・・・・・。
俺はホールを後にするハルヒを黙って見届けた。
もうどうにでもなれと、半ばやけくそだったのかもしれない。

俺はホールに座っている椅子に座り肖像画を眺めた。
本来は朝比奈さんの為にすぐに客間に戻るべきなのだろう。
しかし今は一人になりたい気分だった。
もう誰も信用できない。そんな疑心暗鬼な気持ちが少しだけ芽生えたからだ。
それに一人になって少し頭を整理したい。
何が起きているのかをじっくりと考えなければ。
部屋に施錠しとくように言ってあるから、朝比奈さんの身は安全だろう。
俺自身の安全は最早どうでもよかった。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:09:40.57 ID:VPYrrICO0

《午後1時20分》

ハルヒは長門の死体がある書斎の前にいた。
何故ここにきてしまったのか自分でも分からない。
もしかしたらこの扉を開けた先に、元気な有希の姿があるかもしれない。
そんなありえない想像を信じて、いつの間にかここまで来てしまったのだろうか。
大事なSOS団の仲間として、大切な親友として、また有希と楽しい時間をすごせたらどんなに幸せだろう。
私は扉を開く・・・・・・、少しずつ、ゆっくりと・・・・・・。

私の目に飛び込んできたのは、眩い黄金の光。
あの物騒で重苦しかった書斎は、幾多にも飛び交う黄金の蝶が美しく彩っていた。
その蝶たちの中央に人影があった。
「有希・・・・・・?有希なの・・・・・・?!」
人影はこくりとうなずく。
飛び交う黄金の飛沫の隙間から私は確かにみた。
微笑む有希の姿を。
やはりそうだ、有希は最初から死んでなんていなかった。
顔がない死体は誰かの替え玉、あるいは幻想だったんだ。

ハルヒは感涙しながら長門に抱きつく。
それを受け止めるように、長門もハルヒのわきに腕を通した。

「有希・・・・・・。生きててくれたんだね・・・・・・」
「違う。私は確かに死んだ」
「えっ?」
「最期にあなたにお別れの言葉をいいたかったから、魔法の力で少しだけ命を貰った」
「魔法・・・・・・?なによそれ?」
「白い魔法。それは信じることで初めて使える、優しい魔法」
「意味が分からない・・・・・・。何を言っているの?」
「もう時間が無い。最期にこうして貴方といることができただけで私は満足。今までありがとう。貴方は孤独な私を絶望の淵から救い出してくれた。それを私は永遠に忘れない。さようなら・・・・・・」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:10:37.08 ID:VPYrrICO0

長門は黄金の光に包まれ、そして消えた。
ハルヒは宙を空振りするように手をかき回すが、既に長門の姿は無くなっていた。
気が付くとあれだけたくさんいた黄金の蝶たちも、ほとんどいなくなっていた。

顔のない長門の死体が、死体発見時と同じようにで晒されている。
その死体の肩には一匹の黄金の蝶がとまっていた。
その蝶が羽ばたくのと同時に、死体に小さな火が発火する。
その火は次第に大きくなっていき、長門のことを、真実を焼きつくす炎で消滅させた。

「やめて・・・・・・。有希・・・・・・、いなくならないで!!!!」
『ハルヒの願いは叶わず』、後には焼け跡すら残らなかった。

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:12:25.23 ID:VPYrrICO0

《1時40分》
みくるは未だ一人で客間に待機していた。
嵐は強さを増し、それがより一層不安を煽る。
屋敷に隠れ潜んでいるかもしれない犯人から身を守る為に、客間の鍵は扉も窓も全て施錠した。
つまりこの部屋での安全は保障されているのだ。

一同のあの慌てぶりを見るに、また良くないことが起きたのは明らかだった。
それがなんなのか、薄々理解はしている。
もう全てが終わりなのだ、そんなネガティブな思考が頭を支配した。

一同がこの部屋を出て行って、だいぶ時間がたった気がする。
体が疲れ切っていていたのもあるのだろう。柔らかなまどろみが襲ってくる。
眠ってしまってはいけない、私が眠ってしまったら、皆が戻ってきてもこの部屋に入ることができなくなってしまう・・・・・・。
そう言い聞かせるが、視界はどんどん失われていく。
もう、駄目・・・・・・。
眠りに落ちるその瞬間、目の前に光り輝く何かをみた。
これは・・・・・・、黄金の蝶?
その幻想的な蝶たちの群れに、半分眠っていた頭は完全に覚醒した。

部屋一面が馥郁たる蝶の郡に染められていた。
そして目の前の机の上に、居丈高に立つ少女は・・・・・・誰?

「眠そうな面しちゃって、かっわい〜!」
煉獄の七姉妹の末妹、色欲を司るアスモデウスが愉快そうに言った

アスモデウスは姉のサタンを救えなかったことを悔やんだ。
だからせめて、こいつだけでもと選んだ生贄が朝比奈みくるだったのだ。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:27:01.31 ID:Hh2UeAyoO

「あのう・・・・・・、誰ですか?」
みくるは初めて見たはずのその少女に何故か親しみを覚えた。
この少女は自分と近い存在だと、直感的に感じ取っていた。
そう、今まで長い時間ずっと近くにいた誰か。
この少女が赤の他人だとは到底思えなかった。
少なくともそれが、長門を惨殺した殺人犯でないことは分かる。
「自分に聞けばぁ?きゃはは!!」
アスモデウスは右手から生える青い剣をみくるの喉仏へとむけた。
「悪いわね。あんたの仲間が戻ってくる前に、私はあなたを始末しなくちゃいけないの」
「始末する・・・・・・。それは何を意味するのですか?」
みくるは怯える様子は億尾も見せず、力強く尋ねた。
「決まってるじゃない。あんたが死ぬってことよ!」
少女は青い剣を、みくるの額を目掛け突く。
しかし、みくるの額は岩のように硬く、軽い傷をつけることすら叶わなかった。
「硬ぁ・・・・・・。あんたどんだけ石頭なのよ・・・・・・」
「そうですね。私は確かに頑固かもしれません。だから仲間を守るためには信念を貫き、命を賭すことも惜しまない」
「はぁ!?ただの人間が生意気そうなこといってんじゃないわよ!」
「人の心を弄ぶ家具に、私の気持ちは分か

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:29:04.21 ID:Hh2UeAyoO

らないでしょうね」
平然と言い放つその様は、アスモデウスの逆鱗に触れた。
「調子にのるなぁ!!!」
アスモデウスは全力で青い剣をみくるの額へと押し付けるが、やはり刺さらない。
「どうしてよ!どうして効かないのよ!」
「貴方ごときに私を揺るがすことはできません。さようなら」
青い剣を伝い、赤いオーラのようなものがアスモデウスへと渡る。
その赤いオーラは周囲の黄金の蝶たちもろとも、アスモデウスを焦がした。
「熱い・・・・・・!熱い・・・・・・!あんたこれでいいの!?私死んじゃうわよ!いいの!?」
アスモデウスの懇願に、みくるは耳を傾けない。


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:33:56.32 ID:Hh2UeAyoO

真実の宿る赤いオーラは力を増し、赤い飛沫が部屋中へ飛んだ。
その飛沫が晴れると、黄金の蝶も、金髪の少女も、全てが元より存在しなかったように消えていた。
残っているのは少し前までのもの寂しい光景。
風が木々を揺らす。強雨が窓を叩く。
その音に包まれるように、みくるは永遠のまどろみに飲みこまれた。

《午後1時30分》
俺は未だ玄関ホールで一人考え込んでいた。
あの手紙を置いた人物が須田さんであるなら、やはり須田さん=殺人者となるのだろうか。
いや、だがまて。
須田さんが本当に殺人者であったとしても、危険を犯してあの手紙を置く意味がないではないか。
俺たち四人全員に気づかれずに机に手紙を置くなんてことは、ばれるリスクが高すぎる。
そもそも須田さんに俺たちを殺害する動機があるのだろうか?
いくら考えても答えは見えず、俺は途方に暮れた。
その時、屋敷中に破裂音のようなものが響いた。
それはパーティー用クラッカーの音を何倍も強くしたような音。
音は客間の方角から聞こえてきた。
客間の前には須田さんがいた。
やはりあの音はこの部屋の中から聞こえてきたのだろうか・・・・・・?
「須田さん、今の音はなんですか?」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:37:09.43 ID:Hh2UeAyoO

「分からねえ。俺もあの発砲音みたいな音を聞いて駆けつけてきた所だ」
発砲音・・・・・・、嫌な響きだ。
俺は一刻も早く室内の様子を確かめようとドアノブに手をかける。
しかし、ドアノブは回らない。
「ドアは開かないぜ。鍵がかかってやがる」

俺と須田さんは二人で協力してドアを破壊した。
ドアの向こうに、朝比奈さんが横たわる姿が見えた。
やはり予感は的中してしまった。
もう・・・・・・、何もかもが終わりだ・・・・・・。
俺はドアの先へと進むことができず、その場に立ち尽くしていた。

須田さんは朝比奈さんのもとに駆け寄り、検死をする。
「あー、こりゃ即死だな」
須田さんは容赦なく言った。
朝比奈さんがまだ生きているかもしれないという僅かな希望を打ち砕かれた俺は、床に膝をつき、絶望に打ちひしがれた。
そしてやっと理解する。長門も小泉も朝比奈さんも、みんなみんな死んでしまったという事実を。




70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:39:29.48 ID:Hh2UeAyoO

俺は全てを受け入れ、室内へと踏み込んだ。
朝比奈さんの額には何に貫かれたような穴が開いていた。
顔に穴が開いていないこと事に少しだけ安堵してしまう。
死んでしまったら、顔があろうとなかろうと関係ないのに馬鹿みたいな話だ。
朝比奈さんのむき出しになったふとともには刃物に切り込まれたかのような傷跡が無数に残っていた。
この傷がなんなのか、想像もつかない。
ただこれが直接の死因でない事くらいは分かった。
見るのも辛いほど痛々しいが死に至る程の傷ではない。
朝比奈さんの顔横には、あの重々しい杭が落ちていた。
Asmodeusと書いてあるようだ・・・・・・。
この杭は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:43:04.42 ID:VPYrrICO0

「ひっひっひ。また手紙か」
須田さんは手に片翼の鷲の刻印が押されている封筒を持っていた。
また悪趣味な内容が書いてあるに違いない。
その中になんて書いてあるか。
そんなことはどうでもよかった。
「なんて書いてあるか知りたくないのかい」
「ええ。もう、どうでもいいんですそんな手紙」

手紙の中にはまた不吉なことが書いてあるに違いない。
読んだところで不快な気分になるだけだろう。
それよりも俺にはしなくてはいけないことがある。

みんなが死んでしまった今、俺にできること。
それは今や唯一の仲間であるあいつを守ることだ・・・・・・!!

「須田さん。俺はハルヒを捜してきます」
須田さんは嫌らしい笑みを浮かべる。
そして俺の後ろの空間を見つめながら言った。
俺の後ろに誰かがいて、まるでその人物に語りかけているように・・・・・・。

「その必要はないみたいだぜ。遅かったじゃねえか・・・・・・・・・、なぁ小泉君?」
辺り一面に、喧しい発砲音が鳴り響いた。


75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:44:01.82 ID:VPYrrICO0

―――数ヵ月後

あの不気味な島から脱してもう一月がたつ。
未だ夢にでてくるくらいに刺激的な体験だった。
今はもう、平凡な現実へと引き戻されてしまったのだが・・・・・・。

あぁまずい、もう家をでなければ学校に遅刻してしまうではないか。
だが家を出る前に一つだけやらなくてはいけないことがある。

俺は部屋に飾ってあるSOS団の集合写真の前に立った。
それは部室で楽しそうに笑うみんなの写真。
今では全てが懐かしい。

俺は深く黙祷する。
毎日こうすることが、今はなき仲間たちへのせめてもの手向けになれば良いのだが。
二度と戻ってこない仲間たちを思うと、未だになんとも言えぬ気持ちになる。
この感情を文字で表すと、どういう言葉になるのか分からなかった。



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:45:27.17 ID:VPYrrICO0

部屋のノブに手をかけたその時、PCの電源をつけっぱなしにしていた事を思い出す。
おっと、危ないところだった。
これはまだ見られるわけにはいかないからな。
俺は何度も読み返したテキストファイルを閉じ、PCの電源を落とした。

通いなれた急な坂道を歩いていると、既に桜が開花している木がいくつかあることに事に気が付いた。
もうこんな季節か。
全てが遠い過去のようだ。
まるで夢を見ていたかのように感じる。
ハルヒたちとの愉快な物語は、現実に起こった物なのだろうか・・・・・・?
そんなくだらない疑問すら浮かんでくるほどだった。
ハルヒと出会ったあの日を思い出す。
あれから一年、色んな事があった。

思う所は色々あるが、朝から『憂鬱』な気分に浸るのは避けたい。
あのヘンテコな物語を思い出してしまうだろうからな。
俺はそれ以上を考えずに、再び坂道を登り始める。

あぁ、そうさ。
全て終わったんだ。

――――ハルヒたちはもう帰ってこない。でも、きっと来世で会えるさ。涼宮ハルヒの泣く頃に。


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:46:57.17 ID:VPYrrICO0

以上で出題編は終わりです。
人もいないからこのスレも終わりなのか……!?

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:48:04.95 ID:VPYrrICO0

今から提示する謎を全て暴け。

Q1,長門の死体発見時、書斎は密室であった。そのトリックは?
Q2,ホールで見つかった小泉の死体。こんな事をするなんて許せない!一体誰の仕業?
Q3, みくるの死体発見時、客間は密室であった。そのトリックは?

簡単なことです。
これらの謎を皆様方の知力を駆使しして、解き明かしてくれればいいのです。
皆様方が使える武器は『復唱要求』と青き仮定(青文字)のみ。
青文字を示したければ《》で文字を囲むことです。
そしたら私が赤き真実(赤字)を【】で言い表し、儚き青を引き裂いてあげましょう。
一例を見せるとこんな感じです。
《この島にはSOS団の五人と須田ヤスヨ以外の7人目が存在した!!》
【この島には最初から最後まで、6人の人間しか存在しない!!】

知的欲求心旺盛な山羊の皆さんなら、この程度の易しい問題はすぐに解けてしまいますよね?
もし猫箱を開き、真実を露にしたいのなら、まずはこの3つの謎を解明することです。
楽しみにしていますよ。

83 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 16:51:40.66 ID:VPYrrICO0

http://dl8.getuploader.com/g/4d4e52df-62c0-40a2-b914-6c66b63022d0/6%7Cnovel/2/%E6%9C%AC%E7%B7%A8%E3%80%80.txt
読み返すときに面倒だろうと思ったのでうpしました。

あとコテつけます。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:51:22.46 ID:Tm19BkUk0

《検死は完璧である》こうか

85 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 16:53:58.79 ID:VPYrrICO0

>>82
【彼らが発見した死体は正真正銘の本物である。つまり検死は完璧!!】

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 16:53:17.89 ID:4eLV3jVq0

赤で復唱要求
“長門の死体発見時、書斎は密室であった”
“みくるの死体発見時、客間は密室であった”

87 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 16:55:21.45 ID:VPYrrICO0

>>84
【長門の死体発見時、書斎は密室であった】
【みくるの死体発見時、客間は密室であった】

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:55:09.12 ID:0Zb7Qexo0

復唱要求
≪登場人物を他人と見間違えたりしない≫

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 16:55:22.26 ID:CA8AOuDPO

とりあえず王道の青

部屋に鍵をかけるマスターキーが存在し、犯人はそれを使い密室にした

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 16:56:28.03 ID:4eLV3jVq0

復唱要求
“替え玉トリックは存在しない。発見された死体は長門、小泉、みくる本人の死体である”

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 16:56:46.96 ID:5ebbKfow0

復唱要求
≪首なし死体、顔なし死体の身元を証明する≫

91 名前:また規制された[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:02:36.54 ID:Hh2UeAyoO

>>86
【登場人物と他人をみまちがえたりはしない】
>>88
【この話にマスターキーの存在は関与しない】

>>89
復唱を拒否する。理由は言わない。

>>90
復唱を拒否する。

92 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:06:17.98 ID:VPYrrICO0

気が変わった。
【替え玉トリックは存在しない。発見された死体は長門、小泉、みくる本人の死体である】
【首なし死体、顔なし死体の身元を証明する】

これらを赤き真実で断言する。
替え玉トリックなんて使い古されたトリック、使いませんよ

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:06:53.02 ID:0Zb7Qexo0

復唱要求
≪俺の嫁発見時、書斎の中には長門の死体以外人はいなかった≫

94 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:08:55.26 ID:VPYrrICO0

>>93
【長門の死体発見時書斎には誰もいなかった。皆で一緒に書斎へ向かったと書いてあるであろうが!】

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:11:16.63 ID:0Zb7Qexo0

>>94
つまりあの場にいなかった古泉はすでに死んでるって事でいいのか

99 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:13:31.65 ID:VPYrrICO0

>>96
言葉が足りませんでしたね。
【長門を捜索するために書斎に向かったメンバーは、失踪者である小泉を除く全員だ!】

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 17:09:10.37 ID:4eLV3jVq0

復唱要求
“客間の扉破壊時、客間の中にはみくるの死体以外に人はいなかった”

97 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:11:51.49 ID:VPYrrICO0

>>95
【客間の扉破壊時、客間の中にはみくるの死体以外に人はいなかった!第一発見者は須田、それに次いでキョンが発見した】

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:12:59.23 ID:CA8AOuDPO

復唱要求
鍵は内側からしかかけられない

101 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:15:41.53 ID:VPYrrICO0

>>98
これも説明不足でしたかね。
補足します。

【2010年の六軒島にはマスターキーは存在しない。だが、それぞれの部屋固有の鍵が存在した!もちろん書斎の鍵も、客間の鍵も存在している。そしてそれはそれぞれ一本ずつしか存在せん!】

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:14:33.98 ID:Tm19BkUk0

復唱要求
探偵はハルヒである

104 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:17:32.00 ID:VPYrrICO0

>>100
復唱するまでもありません。
涼宮ハルヒが探偵になりたいと思わなければ、ミステリー領域は存在するはずもありませんからね。



愚問すぎるから復唱拒否だ!!

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 17:16:46.27 ID:5ebbKfow0

ハルヒは幻想を見ている、≪よってハルヒは探偵ではない≫
復唱要求
≪探偵はキョンである≫

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:17:25.99 ID:0Zb7Qexo0

復唱要求
≪三件の殺人犯は同一人物である≫
≪長門、古泉、みくるは犯人に殺された≫

107 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:22:03.64 ID:VPYrrICO0

>>102
>>104と同じ理由で復唱を拒否する。
愚問すぎる愚問すぎる愚問すぎる・・・っ!

>>103
【直接的に殺害した人物は全ての殺人において別人である!】
【長門、小泉、みくるは犯人に殺された。しかしそれが直接的であるとは限らない。】

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:19:56.81 ID:CA8AOuDPO

それならば青

犯人はそれぞれの固有の鍵を使い、部屋を密室にした


ついでに復唱要求
部屋の鍵は誰でも自由に使える場所にあった

111 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:26:11.96 ID:VPYrrICO0

>>105
その青き仮定を真実の赤で切り刻みましょう。
【全ての事件の犯人が固有の鍵を使い部屋を密室にしたわけではない】

【部屋の鍵は誰にでも使える場所にあった!】

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 17:22:34.78 ID:5ebbKfow0

復唱要求
≪犯人は須田である≫
≪一年後に全てを話すと言ってた内容はずばり86年の六軒島事件の犯人であること≫
≪なぜ1年後なのか、殺人の時効は25年だからである≫

114 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:31:47.89 ID:VPYrrICO0

>>109
一番上の青みたいに直に真相に迫る青に答える義務はありません。

真ん中の青について答えよう。
【そうだ。須田は一年以上たったら事件の真犯人をある人物に語ろうとしていた】
なぜ一年後なのか。
一年後は丁度あの事件から25年目みたいですが・・・・・・?

ここまで言って一番したの青を読みました。
≪なぜ1年後なのか、殺人の時効は25年だからである≫
【そうです。一年後が時効であるから須田は誰かに真実を語ろうとしていたのです。だが須田が誰にそれを語ろうとも、それは今回の事件には関与しません】

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 17:26:45.78 ID:5ebbKfow0

>>104
探偵は幻想を見てはならない
よってハルヒが探偵ならロジックエラー

115 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:32:37.65 ID:VPYrrICO0

>>112
【涼宮ハルヒは探偵でない】
さすがに苦しいので潔く観念します。

118 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:36:56.09 ID:VPYrrICO0

密室について補足します。

【長門の死体発見時、書斎は確かに密室であった。隠し通路でもない限り人間の出入りは不可能でしょう。しかし、右ノ宮金蔵の建てたこの右代宮家本館に、そんなおかしな仕掛けなどあるはずもありません……】
【みくる発見時、客間は確かに密室であった。隠し通路でもない限り人間の出入りは不可能でしょう。しかし隠し通路なんてこの屋敷にはないんですよ!】

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:32:50.07 ID:0Zb7Qexo0

復唱要求
≪長門殺害時の密室は犯人が外部から鍵をかけて作られた≫

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 17:33:42.23 ID:4eLV3jVq0

青き真実
《みくるの客間。犯人が犯行後に鍵を使って外から扉を施錠して密室を構築した。》

120 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:39:48.14 ID:VPYrrICO0

>>116
復唱を拒否する。

>>117
【犯人が外から扉を施錠したとは限らない】

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:38:57.75 ID:cyChTmwS0

やっと追いついた
復唱要求
《2010年10月末、ハルヒ達が六軒島に来た翌日の午後1時時点で、
長門、小泉は死亡している》
《書斎及び客間はベアトリーチェの密室定義に基づく》

123 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:43:25.89 ID:VPYrrICO0

>>119
【2010年10月末、ハルヒ達が六軒島に来た翌日の午後1時時点で、
長門、小泉は死亡している】

二つ目は復唱拒否です。

126 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:48:26.09 ID:VPYrrICO0

ここまで出た赤字のまとめ。
【この島には最初から最後まで、6人の人間しか存在しない!!】
【彼らが発見した死体は正真正銘の本物である。つまり検死は完璧!!】
【長門の死体発見時、書斎は密室であった】
【みくるの死体発見時、客間は密室であった】
【替え玉トリックは存在しない。発見された死体は長門、小泉、みくる本人の死体である】
【首なし死体、顔なし死体の身元を証明する】
【長門の死体発見時書斎には誰もいなかった。】
【客間の扉破壊時、客間の中にはみくるの死体以外に人はいなかった!第一発見者は須田、それに次いでキョンが発見した】
【長門を捜索するために書斎に向かったメンバーは、失踪者である小泉を除く全員だ!】
【2010年の六軒島にはマスターキーは存在しない。だが、それぞれの部屋固有の鍵が存在した!もちろん書斎の鍵も、客間の鍵も存在している。そしてそれはそれぞれ一本ずつしか存在せん!】
【直接的に殺害した人物は全ての殺人において別人である!】
【長門、小泉、みくるは犯人に殺された。しかしそれが直接的であるとは限らない】
【犯人が固有の鍵を使い、部屋を密室にしたとは限らない】

【部屋の鍵は誰にでも使える場所にあった!】
【涼宮ハルヒは探偵でない】













128 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:49:12.59 ID:VPYrrICO0

【長門の死体発見時、書斎は確かに密室であった。隠し通路でもない限り人間の出入りは不可能でしょう。しかし、右ノ宮金蔵の建てた右代宮家本館に、そんなおかしな仕掛けなどあるはずもありません……】
【みくる発見時、客間は確かに密室であった。隠し通路でもない限り人間の出入りは不可能でしょう。しかし隠し通路なんてこの屋敷にはないんですよ!】
【犯人が外から扉を施錠したとは限らない】
【2010年10月末、ハルヒ達が六軒島に来た翌日の午後1時時点で、
長門、小泉は死亡している】

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 17:44:06.29 ID:5ebbKfow0

復唱要求
≪3人は別々の犯人に殺害されたが直接犯を唆した同一の誰かがいる≫

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:40:45.54 ID:KG1E1PGc0

復唱要求
<<密室とはベアトリーチェの密室定義を満たす>>
<<誰も自殺していない>>

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:46:44.84 ID:cyChTmwS0

復唱要求
《午後1時以降、小泉視点で物語が進んだことはない》
《全ての時間において、名前を交換した人物はいないし、
須田を除き、他人の名や偽名を名乗っていた物もいない》

130 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:54:15.56 ID:VPYrrICO0

>>124
復唱拒否だ

>>121
1つ目は復唱拒否
2つめも復唱拒否!!!!!

>>125
1つめは・・・・・・、復唱拒否!!!
そもそも午後一時が一日目なのか二つ亀なのか分からぬ!

名前を交換した人物・・・か・・・。いいだろう
【全ての時間において、名前を交換した人物はいないし、
須田を除き、他人の名や偽名を名乗っていた物もいない】

なかなか鋭いか・・・も・・・?

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:48:29.64 ID:Tm19BkUk0

仮説が青で状況確認が復唱要求なのか

≪小泉と長門は相打ち≫それを発見した第三者が脚色した
長門と小泉の死に絶望して≪みくるは自殺した≫

復唱要求
全て他殺であり自殺者は存在しない

133 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:56:20.18 ID:VPYrrICO0

.>>127
一つ目の青を切り裂く
【小泉と長門は相打ちではない!】
二つ目は・・・・・・。
ぐおおおおおおおおお!!!!

認めよう。
朝日みくるは自殺である。

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:49:50.97 ID:KG1E1PGc0

復唱要求
<<長門が死亡する前に前に小泉は死亡した>>

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 17:54:44.67 ID:5ebbKfow0

復唱要求
≪到着した日の午後九時の時点、小泉は生存していた≫

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:41:53.75 ID:0Zb7Qexo0

蒼き真実と復唱要求は違うんだっけ。よく分からん

青き真実
≪長門殺害時の密室は犯人が外部から鍵をかけて作られた≫

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 17:54:50.78 ID:0Zb7Qexo0

とりあえずQ1から解いていこうぜ

>>122に答えてくれよ
【外から施錠したとは限らない】じゃなくてしっかり否定しないとそれが真実になるよ?

134 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 17:58:41.83 ID:VPYrrICO0

>>129
【6人で一番最初の犠牲者は長門である】

>>131
【到着した日の午後九時の時点、小泉は生存していた】

加えて【朝比奈みくるは自殺である】

>>132
【長門の密室を構築した手段。それは外から鍵をかけたという物ではない!】

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:00:42.75 ID:cyChTmwS0

復唱要求
《二日目午後1時以降、小泉を名乗る人物の視点は存在しない》
《事件において、「俺」は小泉ではない。冒頭から最後まで、俺とは小泉ではなく、別の誰かである》
《全ての時間において、小泉は二人以上存在しない》

141 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:03:46.64 ID:VPYrrICO0

>>137
一つ目は復唱拒否。
もしかして小泉を騙る人物を幻想描写で小泉に見せているとお考えですか?
ならばその幻想を打ち砕きます。
【幻想描写が交わっているのは黄金の蝶がでてきた場面だけである。つまりそれ以外の場面は全て真実!!】

二つ目も復唱拒否。
・・・ぐっ

三つ目も復唱拒否!

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:00:57.45 ID:5ebbKfow0

復唱要求
≪小泉が長門を殺し、それを見た朝比奈が長門を殺し自殺した≫

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:02:15.03 ID:Psgr2m9u0

復唱要求
午後9時半、小泉の片方の靴を発見した後その靴は置いたままにした。

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:02:45.11 ID:4eLV3jVq0

1つ確認したい…
文中に度々出てくる右ノ宮(ウノミヤ)ってわざと?

146 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:06:51.80 ID:VPYrrICO0

>>138
二つ目の長門は小泉の間違いであろうか。
復唱はできないが、だいぶ真実に近い・・・
まずい

>>139
【片方の靴はその場所に放置したまま、一同はゲストハウスへと向かった】

>>140
素で間違えた('A`)

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:04:48.92 ID:0Zb7Qexo0

そもそも古泉じゃないの?

復唱要求
≪キョンの名字は小泉ではない≫

151 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:10:58.15 ID:VPYrrICO0

>>143

     /|     /|
      / |    / |
     /  |   /  |
    /   |  /   |
   / ̄ ̄\/ ̄ ̄\
  |  ・  |  ・  |
 \\__/\__//
―‐(∴ __▼__ ∴)―‐
 /  ‖ ||  ‖  \
    ‖   ̄   ‖
    ‖      ‖
    ((__M__〃

ふ・・・、復唱拒否だ!

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:04:26.50 ID:KG1E1PGc0

復唱要求
<<島にいる六人は一貫して同一の六人である。>>
<<この島において六人は人間にできることしかできない>>

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:08:53.44 ID:5ebbKfow0

>>146
間違えちまったw
≪古泉が長門を殺し、朝比奈が復讐に古泉を殺し自殺した≫

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:09:22.00 ID:4eLV3jVq0

復唱要求
“六軒島到着以降、小泉は一貫して同じ服を着ていた”

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:09:31.59 ID:0Zb7Qexo0

復唱要求
≪長門は人間として扱われている≫

150 名前:147[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:10:52.52 ID:5ebbKfow0

復唱要求
≪古泉の密室は朝比奈を庇うために瀕死の状態で自ら施錠した≫

156 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:15:24.58 ID:VPYrrICO0

>>142

【島にいる六人は一貫して同一の六人である。】
【この島において六人は人間にできることしかできない】

>>147
【朝比奈みくるは殺人を犯していない!】

>>148
【六軒島到着以降、小泉は一貫して同じ服を着ていた】

>>149
【長門は人間として扱われている】

>>150
【古泉は即死である!】


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:12:54.10 ID:Psgr2m9u0

≪古泉とハルヒは共犯関係にあった。小泉は失踪したふりをして屋敷内に隠れていた。長門を殺したのは小泉、小泉を殺したのはハルヒ≫

157 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:17:44.22 ID:VPYrrICO0

>>152
やばいやばいやばいやばい
【長門を直接的に殺したのは古泉ではない!!】

そして申し訳ないが致命的な赤字があったので訂正・・・
答えを少しだけ明かすようなものなのだが・・・

【朝比奈みくるは殺人を犯していない!】

【【朝比奈みくるは殺人は殺人を起こそうというつもりは微塵もなかった】

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:14:49.55 ID:HSb025IU0

昨日の他称名探偵()の登場じゃ
青で
《このトリックはハルヒを読んでいなくても解ける》

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:14:34.72 ID:cyChTmwS0


「ここに出てくる俺(キョン)とはすなわち古泉とは別の名前をもつ「古泉」である。
つまり、物語中に古泉は二人存在している。
更に、玄関ホールで死んでいた人物は両足に靴を履いている。
物語途中にて、古泉は靴を片方無くしているはず。
それなのに死体は両足に靴を履いていた。よって、ここで殺されている人物は
物語冒頭の俺(キョン)である犯人だけ当てるとするなら、
まずキョンが長門を殺害、その後みくるに殺され、みくる自殺」
Q2については犯人当てろって事なのでこんな感じ?

158 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:19:49.06 ID:VPYrrICO0

>>155
【このトリックはハルヒを読んでいなくても解ける】

>>154
ふふふ・・・・・・。
【キョンは殺人を起こしてはいないわ!】
だがかなり近い、まずい、やばい

161 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:23:14.65 ID:VPYrrICO0

もうここまできたら潔く認めます。

【主人公キョンの苗字は古泉である】
と。

しかぁし、【この事実はQ1〜Q3を解く上では関係ない。たとえキョンの苗字が田中であろうともQ1〜Q3に関与する描写には影響しない!】

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:23:29.02 ID:Tm19BkUk0

杭について復唱要求
女性の腕力で人を殺すに足る道具である

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:24:36.35 ID:9/DC1pIR0

復唱要求

殺害された三人は長門、古泉、みくるの順番に殺された

166 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:29:02.42 ID:VPYrrICO0

>>162
【杭で直接人を殺すのは中々に困難だ。本編中にでてきていない凶器Xがあると考えるのは妥当】

>>163
【殺害された三人は長門、古泉、みくるの順番に殺された】


新たなる真実。
【顔を抉った道具は庭倉庫からもってきたものである。それを使って顔を耕すには少なくとも10分以上の時間を要する!】

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:25:32.05 ID:KG1E1PGc0

復唱要求
<<1の書く小泉と古泉はただの表記のブレである>>

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:27:50.29 ID:rO7kI4eD0

復唱要求
副賞要求にはこたえられない理由がある

168 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:30:54.69 ID:VPYrrICO0

>>164
【1の書く小泉と古泉はただの表記のブレである】
キョンを小泉、本物を古泉って表記しとけば深みがでたかもと後悔しています。

>>165
全て私の戦略ですよ。

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:29:31.53 ID:Psgr2m9u0

復唱要求
書斎の扉は観音開きである。

169 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:33:01.40 ID:VPYrrICO0

>>167
【書斎の扉は観音開きである。】

書斎の扉についても言及。
【右代宮金蔵が建てた屋敷の書斎にはオートロック機能があったが、今回の屋敷ではそれはない】
誰かがオートロックだろって突っ込みいれるの待ってたけどなかったから、ここで明かします。
微妙にヒントになってるかもね。

171 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:34:11.13 ID:VPYrrICO0

【SOS団の5人は島に到着時、各々が他の4人と会話を交わしている】
【この事件における密室は天井が存在する】


175 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:37:14.61 ID:VPYrrICO0

ハルヒを知らない人に補足。
キョン、つまりこの話の主人公の本名は『涼宮ハルヒの憂鬱』において伏せられていた。
だからキョン=古泉は可能なのです。
しかし友達同士名前がかぶっていたら本編中に描写があってもよさそうですが。

そういえばキョン君がテキストファイル閉じたとかいう描写がありましたよね。

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:37:08.11 ID:HSb025IU0

>>160はスルーかの
【この島には最初から最後まで、6人の人間しか存在しない!!】
ならこれに突っ込むが……青でな
《6人の人間とは生死を問わず、キョン、長門、ハルヒ、みくる、小泉、須田である》

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:36:14.61 ID:KG1E1PGc0

復唱要求
<<書斎は原作通りオートロックである>>

一遍に青き真実
<<長門は朝比奈の過失で死亡し、朝比奈は長門を書斎に運ぶ
 そこを古泉(NOTキョン)に見つかり、朝比奈は古泉を殺害
 その後朝比奈みくるは自殺した>>

178 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:42:13.09 ID:VPYrrICO0

>>174
【俺という存在は最初から生きているし、人間である】
【6人の人間とは生死を問わず、キョン、長門、ハルヒ、みくる、小泉、須田である】

>>173
【書斎のオートロックはこの話の書斎において実装されていなかった。全てが完全に再現されているわけではないのだ!】

【長門が死んだのは朝比奈の過失によるものではない】
そういえば朝比奈さんの死体発見時に・・・・・・。

182 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:44:47.46 ID:VPYrrICO0

【古泉は致命傷以前に傷を受け、その時点では死んでいない】

184 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:51:28.10 ID:VPYrrICO0

Q2,ホールで見つかった小泉の死体。こんな事をするなんて許せない!一体誰の仕業?

これは単刀直入に言うとハルヒの仕業です。
ハルヒと古泉は共犯関係にありました。
しかし『ある事』が原因で、ハルヒは古泉に不信感を抱き、古泉を殺そうと企てました。
黒幕はハルヒ。ハルヒが望んでいたのは探偵ではなく、『黒幕』だったのです・・・・・・。
幻想描写においてのサタンとは古泉のことだったのです。
ハルヒが右腕に杭をぶっ刺された描写がありましたが、キョンから受け取ったティーカップを落としてしまったのはそういうわけなんしょう。

・・・あれ?
ハルヒが古泉の死体を発見した時
『ハルヒは目の前の光景を見てますます確信を強めた。
やっぱり、そうなのね。
こんな事をした犯人はアイツしかいない!』
という心理描写がありますが、果たして犯人がこんな事を思うのでしょうか。
新たな謎です。
なぜハルヒは古泉を殺害した張本人であるにも関わらずこんな事を思ったのでしょうか?
これがQ4です。

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:46:11.33 ID:KG1E1PGc0

復唱要求
<<書斎の鍵は古泉が内側からかけた>>

185 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 18:52:34.48 ID:VPYrrICO0

>>183
【古泉は内側から鍵をかけていない】

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 18:57:13.06 ID:KG1E1PGc0

復唱要求
<<古泉の状態はハルヒが古泉を殺害後ハルヒ以外の人の手によって変化した>>

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 18:56:05.30 ID:Psgr2m9u0

≪キョンの本名が古泉で死んでいたのはキョン。殺したのはキョンではない古泉。そして最後にハルヒがキョンではない古泉に殺されたと≫

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 19:00:10.34 ID:Hh2UeAyoO

>>187
復唱拒否!

>>186
【キョンはしんでいない】

197 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:11:51.80 ID:VPYrrICO0

Q3, みくるの死体発見時、客間は密室であった。そのトリックは?

みくるが自殺である事は早々に暴かれてしまいました。
みくるは長門を直接的に殺してしまいました。
その事に罪悪感を覚え自殺してしまったんですね。

あれ、しかしみくるを殺害した凶器は発見されませんでしたね。
手紙を置いた意味もいまいち分かりませんし、あの杭は・・・・・・?
これがQ5

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 19:05:33.93 ID:Y7hQT2QkO

SOS団で殺し合いなんかしないでしょ
露骨なキャラ改悪

199 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:14:21.00 ID:VPYrrICO0

>>194
ミステリー領域により、個々の人格が過激化していた可能性。
このお話が、誰かによる創作である可能性。
そもそも『涼宮ハルヒの憂鬱』という世界が誰かの創作である可能性。
どれがお好みですか?
全部・・・?


http://dl7.getuploader.com/g/4d4e73d7-90d4-49e4-a998-5c78b63022d0/6%7Cnovel/3/%E7%9C%9F%E7%9B%B8%E7%B7%A8.txt
真相編の途中までupしました。
まだ途中までしか書いてませんし、めちゃくちゃ急いで書いたので文章がさらにひどいことになっていると思います。

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 19:05:57.67 ID:Tm19BkUk0

復唱要求
メタ描写のアスモデウスとはみくるのことである

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 19:05:08.87 ID:Psgr2m9u0

≪キョンの本名は古泉で、失踪した古泉がキョン。つまりハルヒと共犯関係だった古泉はキョンの事だった。≫

203 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:16:46.49 ID:VPYrrICO0

遅れました。

>>195
【メタ描写のアスモデウスとはみくるのことである】
もう隠す必要はないでしょう。
彼女の美貌は色欲そのもの。

>>193
【キョンはこのお話の犯行の実行には絡んでいません】
【キョン=探偵。それを認めます。探偵が犯人であることを禁ずる】

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 19:17:02.08 ID:KG1E1PGc0

真相はえーな いまさらだが

205 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:18:37.16 ID:VPYrrICO0

>>204
実はこんなのはまだまだ真相ではないのですよ。
Q1もまだ解けていませんしね。

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 19:18:39.87 ID:C9KQBT5C0

おふぅ……解答はえぇよ……
あと赤と青の問答無しでも解けるようになってるかって事も聞きたかったのに

207 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:21:04.27 ID:VPYrrICO0

>>206
まだQ1もQ4もQ5も解けてませんけどね。
何故最後に燃えてしまう描写があるのか。
ハルヒと長門の感動の再会とはなんだったのか。
まだまだ分からない所があるはずです。

209 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:24:01.67 ID:VPYrrICO0

実は最初はうみねこの偽書を書こうと思ってたんです。
序盤に右代宮絵羽がどうたら〜とか具体的な描写が多いのはその為。
しかし途中でこれじゃあ「ハルヒ」を引っ張ってくる意味がないと思いましてこんな感じになりました。

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 19:28:55.22 ID:Psgr2m9u0

≪観音開きの扉をまず開けて、開けてまま鍵を閉める、そのあと施錠が溝に合わさるように扉を閉めていく。これで密室完成≫

211 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:30:27.97 ID:VPYrrICO0

>>210
【違うわ!】

213 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:39:48.87 ID:VPYrrICO0

最終的な落しどころも考えていたけど人がいないから、もう猫箱の中だな
大黒幕はキョン

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 19:41:29.16 ID:5ebbKfow0

>‎大黒幕はキョン
な、なんだってぇええええ
kwsk

216 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 19:48:47.38 ID:VPYrrICO0

>>214
SOS団は本来、文芸部。
ここから色々、想像してくれ。

5人は自殺する為に六軒島にやってきた。
最後に燃えていくのはそれに関係してる。
だが俺はもう疲れた・・・


222 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 20:05:12.03 ID:VPYrrICO0

《この物語はキョンが書いた空想の小説である》

・・・・

【この物語はキョンが書いた空想の小説である】

SOS団。
それは恵まれなかったものたちの集まりである。
本人たちは惹かれ合うようにあの文芸部の部室へと集まっていた。
そして文芸部としての活動をきちんとする。
それは楽しくて幸せな時間だった。
しかし、あることをきっかけにやはり俺たちは死ぬしかないんだという空気に。
そこで六軒島事件の事をしり、自分たちなりの物語を偽書として作ることに。
そしてできたのが『涼宮ハルヒの憂鬱』
キョンが自分の名前を本編中に表さなかった理由もここで提示。
そこに登場する彼らは彼ら個々が思い描く、自分の理想の姿であった。
そしてそれを遺書に、彼らは色々あって六軒島で生涯を終えることに(いわゆる集団自殺
そんなこんなで色々あってキョンだけ生還(他の部員の死体は燃やした
キョンはその『色々あった』ことを偽書にする(かねてから憧れてた
それがこのスレの物語

これだけだとなんじゃそりゃってなるかもしれないけど
色々理由つけて整合性つけた物語を書いてた。
まぁこれが大筋です。





224 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 20:09:50.00 ID:VPYrrICO0

いや、俺はQ1が解けたら話すすめるつもりだよ
でもとかれる前に人がいなくなってしまった

234 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 20:27:12.09 ID:VPYrrICO0

【正直に言おう。この事件に鍵は関与せぬ!!】


236 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 20:31:19.88 ID:VPYrrICO0

【長門有希は自殺ではない】

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 20:34:25.10 ID:Tm19BkUk0

《Q1〜Q5はキョンが書いた空想の小説の内容である》

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 20:32:52.72 ID:0Zb7Qexo0

長門の死後書斎が作られた

242 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 20:38:38.71 ID:VPYrrICO0

きてしまった
これを最後に一時間以上消える

>>239
【そうであるが、実際におきたことになぞらえている部分もある】

>>238
【長門の死後書斎が作られた】
そうであるが【犯人は密室を構築するさいに鍵は使っていない】

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 21:55:32.16 ID:HVYdfzMF0

"長門の死体発見時、書斎は密室であった"
このことから密室の定義自体がこの物語ではあやふやですね(発見時は扉開いてただろうし)

復唱要求
<<">>33"でハルヒが開かないと言ったのは嘘。その嘘によって密室は完成した。>>

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 21:30:21.38 ID:Tm19BkUk0

大きな部屋を本棚などで仕切って書斎にしたのかもしれないし
とは言え急造なんて高校生に出来る訳ないからな

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 21:21:34.40 ID:6LcMlMbA0

人格はなしの方向で考えるとして
何でもありになっちゃうしね

魔女合戦を真に受けるとして
須田か、ハルヒが長門を襲ったでOKなのだろう?
みくるが実質止めをさした?になるのかな?

須田とハルヒなら、どう考えてもハルヒが犯人な気がするなー
殺害方法そのものに関係があるのかどうかも気になる・・・

密室で使われたとんでもトリックのひとつに
クレーンで持ち上げたとか、殺したあとに部屋を作ったとかあるな
顔が破壊されてるってあるから 睡眠薬で最初に近づいたやつが犯人はありえんし
うーん・・・さっぱりわからんw

274 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 22:26:16.64 ID:VPYrrICO0

>>266
【書斎の扉は本当に開かなかった】

>>263
【そんなふざけた手つかうかよぉ!】

>>262
うぬう・・・

279 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 22:32:15.18 ID:VPYrrICO0

キョンの苗字=小泉がこんなに早く暴かれると思わなかった
書斎の謎は頭をやわらかくすれば分かるはずだよ

280 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 22:33:03.75 ID:VPYrrICO0

書斎の謎のヒント


【長門の死体発見時、書斎は確かに密室であった。隠し通路でもない限り人間の出入りは不可能でしょう。しかし、右ノ宮金蔵の建てたこの右代宮家本館に、そんなおかしな仕掛けなどあるはずもありません……】

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 22:37:43.13 ID:Tm19BkUk0

《この屋敷は金蔵が立てたのではないので隠し扉が存在する》

284 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 22:39:12.39 ID:VPYrrICO0

>>283
【( ゚д゚)ビンゴー】

285 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 22:45:35.55 ID:VPYrrICO0

ということで、はい
せいかいです

おわり?

292 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 22:53:48.64 ID:VPYrrICO0

小泉とハルヒが殺し合いした理由もまだ明らかにしてないかな
みくるが自殺した理由とかもまだだよね
まぁここら辺はいくらでも考えうるか

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:54:07.20 ID:0Zb7Qexo0

登場人物が密室だと勘違いして実は隠し扉がありましたは糞ミステリとして成立するけど
出題者が密室だって保障してるのに隠し扉がありましたは成立しないよ

295 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 23:00:41.24 ID:VPYrrICO0

>>293
うみねこ本編でもそういう使われ方してなかった?

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:04:19.36 ID:0Zb7Qexo0

>>295
さすがに赤字で密室宣言して隠し扉がありましたは無いんじゃね?
あるんだったら原作に忠実ってことで納得しておくけど

299 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 23:05:21.78 ID:VPYrrICO0

>>298
ミステリーなのに本当に密室なわけないと思って使ってたわ。
まぁその意を汲んでくれ。

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 22:59:51.90 ID:Tm19BkUk0

Q4は
《小泉の顔を抉って杭を打ったのと長門に脚色したのが須田》
自分よりうまい脚色ににハルヒは憤慨した

Q5は《自殺したみくるのそばに銃が転がっていたが須田が拾った》

297 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 23:04:07.89 ID:VPYrrICO0

>>294
【小泉の顔を抉るには最低十分以上の時間を要す。須田にあの時間だけで顔を抉るのは不可能】

【うぬ。須田が銃を拾ったのは認める。だが隣に置いてあった手紙は!?片翼の鷲の刻印が押してある封筒は六軒島に一枚しか存在しない!】

302 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 23:12:45.19 ID:VPYrrICO0

newクエッション
みくるの死体についてた、刃でつけられたような傷とは?

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 23:16:51.32 ID:Tm19BkUk0

《ハルヒにサバイバルナイフで脅迫されていた》

305 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 23:22:23.65 ID:VPYrrICO0

ですよね
分かりますよね
そうです
彼女は古泉君に脅迫され、長門さんを殺してしまうんです


小泉=キョンを使ってもっと入り組ませればよかった

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 23:21:28.79 ID:0Zb7Qexo0

真相編書いてくれてるの?

306 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 23:23:09.24 ID:VPYrrICO0

>>304
時間かかるよ
たぶんこのスレ落ちてる

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 23:26:42.42 ID:4eLV3jVq0

出来上がったらさっきのロダにでも上げといてくれよ
期待して待ってるから

308 名前:1 ◆so0H9O2lHg [] 投稿日:2011/02/06(日) 23:29:59.06 ID:VPYrrICO0

う〜ぬ
分かった
じゃぁぼちぼち書いてみる

まだ大きな謎残してるんだけど、それは真相編で触れます

http://u6.getuploader.com/novel/



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