ハルヒ「キョン、あけおめ!」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:長門「・・・・・・舐めて」

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6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/31(金) 23:34:07.95 ID:BebkgNuh0

キョン「なんだよ、急に呼び出して。せっかく桑田圭祐見ようと思ってたのに」

ハルヒ「何言ってんのよ。SOS団は大晦日でも絶賛活動中なのよ」

キョン「そうですか、で?」

ハルヒ「で?ってなによ」

キョン「長門や朝比奈さん、古泉は?」

ハルヒ「あの子達は今日はおやすみよ。雑用係だけは別だけど」

キョン「…帰っていいか」

ハルヒ「なーにいってんのよ!初詣行くわよ、初詣!」

キョン「はぁーやっぱそうなるのか」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/31(金) 23:40:54.62 ID:BebkgNuh0

ハルヒ「さぁ、いくわよ!」グイグイ

キョン「おい、西宮神社は方向逆だぞ」

ハルヒ「はあ?あんな人の多い所、待ってる間に年があけちゃうじゃない。
   こっちよこっち!」

キョン「おいおい、行くあてあるのか?」

ハルヒ「いいから着いてきなさい!」

キョン「あ、手袋忘れた」

ハルヒ「しゃーないわね。こっちの手は団長のポケットに入れる権利をあげるわ」

キョン「いや、それだったら自分のポケットに」

ハルヒ「いいから!」ギュッ

キョン「…」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/31(金) 23:45:49.16 ID:BebkgNuh0

キョン「おい、なんか寂しい場所に向かってる気がするんだが」

ハルヒ「もう少しよ。ほら!あの石段を登ったら目的地に着くわ」

キョン「おい、本当に大丈夫か」

ハルヒ「いいから、いいから」

キョン「なんちゅう急な階段だ、外灯もないし。ハルヒ、気をつけろよ」

ハルヒ「わ、わかってるわよ」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:00:03.17 ID:U9/Xqo0/0

キョン「はぁはぁ、一体こんなところに何が…あれ?」

ハルヒ「ね、穴場でしょ!」

キョン「こんなところに神社があったのか。えらい小さいが」

ハルヒ「一応、今日は大晦日だから灯りがついてるけど。ここ、誰もいないのよ」

キョン「そうだろうな、社務所もないし」

ハルヒ「あっ!」

キョン「どうした?」

ハルヒ「しっ!耳を澄まして」

            ゴーン ゴーン
キョン「除夜の鐘だ…」

ハルヒ「キョン!明けましておめでとう!団長からお年玉をあげるわ」

キョン「なんだ?」

             チュッ
                      おしまい

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:33:21.67 ID:U9/Xqo0/0

           〜そして4月〜
−キョン高校3年生・妹中学1年生・春−

その日は珍しく、キョンは一家全員で外食をした。
キョンの妹の中学進学を祝うために、父親がかなり豪勢なレストランを予約したからだ。

妹「あ〜おいしかったねぇ。キョン君が来年大学受かったらまた行こうね!」

キョン「せっかく美味いもの食ったのに、嫌なこと思い出させるなよ」

家にたどりついた頃には10時を回っていた。

(キョン)母「さぁ、急いでお風呂沸かさなくちゃね」

(キョン)父「母さん、それは後にしよう」

母「…あなた」

父「二人とも、ちょっとこっちに来なさい」

暗い顔をした父親は、キョンと妹をリビングのソファに座るように促した。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:34:31.11 ID:U9/Xqo0/0

父「お前も、もう中学生になるんだな…」

妹「そうだよー、もうオトナだから、学校帰りにマックとかに寄ってもいいよね!」

父「まだお前はガキンチョだよ。でもな、確かにこれからどんどん大人になる。
  だから今日は、お前に話があるんだ」

キョン「おやじ?」

妹「なにー?お父さん顔がこわいよー」キャハハ

父「○○(妹の名前)はね、お父さんとお母さんの本当の子じゃないんだ」

キョン「おやじ!」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:36:11.74 ID:U9/Xqo0/0

真剣な表情の父親を見て、妹は吹き出して笑った

妹「やめてよーお父さん。もうわたし中学生だよ。
  そんなウソ信じるわけないよー」

父「本当なんだ。これがお前の本当のお父さんとお母さんだ」

キョン「もうやめろよ!」

キョンの言葉を無視して、父親は一枚の写真を妹に手渡す。
その写真には、いかつい感じの男性と、妹をそのまま大人にさせたような顔を
した女性が写っていた。


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:45:29.83 ID:U9/Xqo0/0

妹「…うそだよ」

父「本当なんだ。お前の本当のお母さんはね、お前を生んだ時に亡くなって、
  運の悪いことにその翌年にはお父さんが病気で亡くなった」

妹「ウソだ!本当のお父さんとお母さんはここにいるじゃない。
  なんでこんなイジワル言うの?ひどい、ひどいよ!」

そういうと妹はリビングを飛び出して、階段を駆け上がり、自分の部屋のドアを
大きな音をたてて閉めてしまった。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:48:01.74 ID:U9/Xqo0/0

妹がいなくなったリビングには重たい空気が流れていた。
床に落ちた写真を拾い、キョンが口を開く。

キョン「なんで今打ち明けたんだよ!一番多感な時期で、しかも
    もうすぐ中学に入学するって時に」

父「…そうだな。お前も受験なのにな」

キョン「俺のことはどうでもいい」

父「お前、来年大学に受かったら一人暮らしをするつもりだろう」

数ヶ月前からハルヒがやたらに特訓と称して、時間があればキョンに勉強を教えていた。
その甲斐もあってキョンの成績は急激に上がり、ハルヒと同じ大学を志望することを決めていた。
しかしその大学は、家から通うのには遠すぎる距離だった。



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:50:05.89 ID:U9/Xqo0/0

キョン「それがどうかしたのかよ?」

父「アイツはな、俺や母さんよりも一番お前になついている。
     だから、お前がそばにいてやれるこの一年の内に伝える事が
一番いいと母さんと話し合ったんだ。お前には申し訳ないが」

キョン「俺はこんなことになるなら、別に地元の大学を志望してもよかったんだ。
    いや、就職してもいい!なんで言ってくれなかったんだよ」

父「先に伝えてたら、さっきお前がいったように、お前は自分の希望する進路を
  諦めると言い出すだろう?そんなことはさせたくなかったんだ」

キョン「…それは」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:54:43.82 ID:U9/Xqo0/0

父「それに中学生にもなったら、俺と母さんの血液型と、自分の血液型の矛盾に
  いつ気が付いてもおかしくない。アイツが疑念を抱いたりする前に、ちゃんと
  伝えてあげることが必要だと思ったんだ。」

キョン「…」

父「お前もこの一年大変だと思うが、アイツを支えてやってくれないか?」

キョン「…わかった」

母親はすすり泣いていた。
キョンはゆっくり立ち上がると、妹の部屋へと向かった。



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:55:24.21 ID:U9/Xqo0/0

キョン「入るぞ」ガチャリ

妹はベッドに突っ伏し枕に顔をうずめ、声をあげて泣いている。
キョンはベッドに腰掛け、何も言わずに妹の頭をなでた。

妹「うっうぅぐすっ、キョン君も…しってたのぉ?」

キョン「そうだな。お前が家に来たとき、俺は6歳だったからな」

妹「なんで今までだまってたのぉ」

キョン「お前が初めて家に来た時な、ものすごく可愛い赤ちゃんだったんだ。
    この子のお兄ちゃんなれるんだって思ったら、俺はもう嬉しくてな、
    そんなこと言うの忘れてた」

妹「うわあぁぁんキョンくん…おにいちゃん…おにいちゃーん」

起き上った妹はキョンの膝の上に乗り、キョンの胸に顔をうずめて涙をすりつけた。


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 00:57:24.93 ID:U9/Xqo0/0

明け方近く、泣き疲れて眠ってしまった妹をキョンはそっと持ち上げて、
優しくベッドに寝かせた。少年の様に細かった体が、少し丸みを帯びて柔らかく
なっていることにキョンは気付いた。

キョン(こんな時に何を考えてるんだ俺は、いつまでもコイツのお兄ちゃんでいると決めた
のに)

布団を妹にかけると、寝顔を少し見つめた後で、キョンはそっと部屋を後にした。
リビングに降りると、父親も母親もまだ起きていた。

父「アイツ、眠ったのか?」

キョン「ああ、泣き疲れてたよ」

母「アンタ今日始業式でしょ。少し眠りなさい」

キョン「ああ、そうさせてもらうよ」

眠れるはずなどなかったが、とりあえず布団にキョンは潜った。


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:05:31.83 ID:U9/Xqo0/0

結局一睡もできなかった重い体で、キョンはいつもの坂を登る。
学校に着くころには、四月の頭だというのにうっすらと汗が額に浮かぶ。
キョンが下駄箱に靴を置こうとしたその時、後ろから声がした。

ハルヒ「おはよう!キョン」

キョン「おお、びっくりした。なんだハルヒか」

ハルヒ「なんだとは何よ。新学期早々しけたツラしてるわね。
    どうでもいいけど早く行くわよ」

キョン「ああ、クラス発表の掲示板か」

ハルヒ「それはアタシが見てきてやったわ。最悪なことにアンタとまた同じクラスよ!
    さっさと新しい教室に行くわよ」

そういったハルヒの顔は、ほのかに赤くなっていた。



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:09:58.76 ID:U9/Xqo0/0

キョンの予想通り、新しい教室でもハルヒの前の指定席だった。
これもハルヒの能力なのかとキョンは思った。そうなると、
まだ教室に来ていない3年連続担任の岡部のことも、ハルヒは
まんざら嫌いではないのかもしれない。

キョン「なぁハルヒ、お前本当によかったのかよ?」

ハルヒ「なにがよ?」

キョン「お前、数学の解法がどうだとか、理系科目の方が好きそうだったのに
    理系コースを選ばなくて。それにお前ならもっと上の最高ランクの大学だって…」

ハルヒ「アタシはあの大学に行きたいのよ!」

そういうとハルヒは一冊のパンフレットを取り出し、キョンに開いてみせた。


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:11:53.52 ID:U9/Xqo0/0

ハルヒ「キョン見なさいよ!この教授はね、医大出たのに急にピラミッドに興味を持って、
    何百万も借金してエジプトに飛んだ変人よ。ミステリーサークルについての研究
          とかもしてるみたい。アンタまだ学部決めてなかったわよね?じゃあ歴史学科に
          しなさい。それでこの教授の考古学ゼミに入って、不思議探しするわよ!」

キョン「お前なぁ、そんなことまでもう考えているのか?」

ハルヒ「当たり前じゃない!目標は明確な方が勉強にも力が入るわ」

キョン「…そうだな」

キョンの気のない返事に、ハルヒの表情が少し淀む。


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:14:28.47 ID:U9/Xqo0/0

ハルヒ「…アンタ嫌なの?」

キョン「いや、大学に入ってもお前に引っ張り回されてる自分の姿が目に浮かんでな…」

その言葉を聞いたハルヒの顔が、パッと明るくなる。

ハルヒ「当然よ!アンタは大学でもアタシの雑用係というありがたい任務が待ってるんだ             だ            からね」

ハルヒの声を聞いていると、キョンの重たい心が少し晴れた気がした。

ハルヒ「まぁアンタは相当勉強しないと合格は厳しいんだからね!
          さっそく今日からSOS団で特訓よ」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:17:29.37 ID:U9/Xqo0/0

放課後、キョンとハルヒは学校を出ると、校門の傍では古泉一樹と長門有希、
そして私服姿の朝比奈みくるが待っていた。

ハルヒ「みくるちゃーん。ちゃんと勉強してた?」

みくる「はい、何か制服を着てるみなさんがうらやましいです」

この春、高校を卒業したみくるはハルヒとの接触を続けるために、ワザと浪人生になった。
春休みの間もキョンの家で開かれる勉強会に参加し、そして今日から開かれる放課後の勉強会にも参加することになっていたのだ。


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:20:28.72 ID:U9/Xqo0/0

みくる「キョン君、今日からお家に何度もお邪魔することになりますけど,よろしく
    お願いします」

キョン「いえ、妹も朝比奈さんが来てくれたら喜びますよ。
   ただ今日はちょっとアイツ体調崩したみたいで、すいませんけど
   図書館で勉強ということで」

みくる「そうなんですか?心配ですね」

ハルヒ「ホントは団室で勉強すればいい話なんだけどね。
    みくるちゃんは私服だからマズイってキョンが言うもんだから…
    みくるちゃん!明日からは制服か体操服着てここにきなさい!」

みくる「ひえぇぇぇ」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:22:13.67 ID:U9/Xqo0/0

早く帰って妹に会いたかったが、やる気になっているハルヒに
新学期早々水を差すようなことも、キョンはしたくなかった。
それに今日は授業がないので学校も早く終わっている。

キョン(二時間図書館にいても四時には帰れるな)

自分自身のこともしっかりすることが大切なんだと、キョンは自分に言い聞かせた。
昨夜、妹に抱いてしまった、ある感情を抑え込むように。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:24:08.24 ID:U9/Xqo0/0

ハルヒに愚痴を言われながらも、なんとかキョンは二時間ほどで勉強を切りあげ、
予定通り四時ごろには家路についた。

キョン「ただいまーっと」

母「おかえり」

キョン「様子はどうだ?」

母「ずっと布団に潜りこんでるみたい」

キョン「…そうか」

制服も着替えずにキョンは妹の部屋に向かい。ドアをノックした。



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:25:28.02 ID:U9/Xqo0/0

キョン「ただいま。入るぞ」

布団から顔だけを覗かせ、妹は囁くような声で答える。

妹「…おかえり」

キョン「部屋から出てないんだってな。おふくろ心配してたぞ。
その様子じゃ昼飯も食ってないんだろう」

妹「…おなかすいてない」

キョン「じゃあ晩飯は食べるんだぞ。ほれ」

キョンは鞄と一緒に手にぶら下げていた青果店のビニール袋を、妹の顔の前に
見せつけるようにつき出した。

キョン「お前のために一番高いイチゴを買ってきてやったぞ。晩飯の後一緒に食べよう。
    なんならお前ひとりで全部食べてもいい」

泣きはらした妹の目から、出し切ってしまったはずの涙がまた溢れだした


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:28:01.95 ID:U9/Xqo0/0

妹「うっうぅキョン君…わたしこれからどうすればいいの?」

キョン「今まで通りにしてればいい。おやじもおふくろも今まで通りお前のことを
    大切に思ってるんだからな」

妹「キョン君も?」

キョン「ああ、俺もだ」

妹「…」

キョン「今度お前が中学に入ったら、学校帰りに待ち合せてハルヒ達と
一緒にマックにでも行こうぜ」

そういうとキョンは立ち上がり、部屋をあとにしようとする。
そして、ドアを閉める前に一言添えた。

キョン「晩飯、待ってるからな」



38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:29:01.24 ID:U9/Xqo0/0

食卓では、いつもより早く帰ってきた父親と母親とキョンが、四人分の食事を手をつけず
に囲んでいる。その食事が並び始めた時に放送していた野球中継は、すでに終わってしまっ        った。

父親「○○、お前は先に食べろ」

キョン「いや、俺は別に」

父親「明日からさっそく授業があるんだろう」

父親が続けて何か言おうとした時、二階のドアがガチャンと音をたてた。
ゆっくりとした足音が徐々に近づいてくる。



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/01(土) 01:32:40.76 ID:U9/Xqo0/0

妹「…お腹すいた」

食卓に顔を出した妹の一言に、父は微笑み、
母は涙ぐんでいるのをキョンは見た。


結局妹は食事を半分近く残してしまったが、キョンが買ってきたイチゴは一人で全部
食べてしまった。

キョン「お前、味わって食べろよ。」

キョンがそう言うと、妹はわざとイチゴを二つ、一気に頬張って笑った。
その笑顔を見て、またこの家は元通りになるとキョンは思った。
父親と母親には、妹にもキョンにも伝えていない、秘密と嘘がまだあるということも
知らずに。
       涼宮ハルヒの氷点 第一部 終



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