梨花「今週の分はこれでいいのですよ〜」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:しんのすけ「オラ、やわらかいお肉がたべたいゾ」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:00:04.88 ID:EzY65wqwP

梨花「……と言う事ですので、来週もお願いしますなのです〜にぱ〜☆」

魅音「梨花ちゃん!そっちはどう?」

梨花「大丈夫なのです!ちゃんと公義のお爺ちゃんも回収出来たのですよ」

魅音「さっすが梨花ちゃんだね!雛見沢御三家の名に恥じない仕事振りだよ!」

梨花「ぼくは特別な事は何もしていないですよ。普通にお話しているだけなのですから…」

沙都子「お〜ほっほっほ!まだまだ梨花は爪が甘いのですわよ!わたくしが受け付けた人で遅れる様な方は、今まで一人もいませんのよ!」

レナ「はぅ〜〜♪梨花ちゃんの電話している姿、かあいいよぉ〜!!」

圭一「レナ〜!かあいいモードになる前にこっちを手伝ってくれよ〜!さっきから全然、終わんないぜ……」

詩音「圭ちゃん?それは自分の仕事でしょ?担当のお客さんは責任持って対応しないとダメですよ」

圭一「詩音かよ……んな事言ってもよ……こいつら連絡取れない奴ばっかりだよ……」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:09:09.05 ID:EzY65wqwP

魅音「圭ちゃん?だからあたしは毎回聞いてるじゃん!『ホントに大丈夫なの?』ってさ……それをゴリ押しするのは圭ちゃんだし、自業自得だと思うけどな?」

圭一「んな事言ってもよ……」ブツブツ

レナ「魅ぃちゃん……あんまり言ったらかわいそうだよ?圭一君、レナと一緒にお手紙作ろうよ♪今回のお手紙もすごいかあいいんだよ〜♪」

圭一「レナは良いよなぁ……DM作るだけだからよ〜」



4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:13:48.07 ID:EzY65wqwP

魅音「それなら、圭ちゃん新規でもやる?そっちはおじさんがやるからさ……」

圭一「マジで?さっすが魅音!助かるぜ!みてろよ!明日の予約分はばっちりゲットするぜ!!」ピッ

沙都子「なんなら、圭一さん!わたくしと勝負しませんこと?負けませんわよ!」

圭一「いいぜ!!受けて立とう!先に新規客を3件獲得した方が勝者!負けた方が何でも言う事を聞くっていうのはどうだ?」

沙都子「構いませんのよ!わたくしが見事に勝って圭一さんに目にものを見せてやりますわよ」

レナ「いいなぁ……レナも仲間に入れて欲しいなぁ♪」

詩音「レナさんはそのままDMを作ってくれませんか?私も手伝いますからね!」

梨花「ぼくは台帳確認しますですよ〜」パラパラ

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:14:33.83 ID:EzY65wqwP

魅音「 梨花ちゃん!今月の出し分と回収分を計算してくれるかな?それなら簡単だから頼むよ〜!」

梨花「ぼくに任せてくださいなのです〜」パチパチ(電卓をたたく音)

圭一「ようし!!勝負開始だ!」

ピッ ピッ ピッ ピッ

トゥルルルル……ガチャッ

男「もしもし?」

圭一「あっ!加藤様のお電話で宜しかったでしょうか?俺……じゃなかった……私、ファミリープランの遠山と申しますが、今回ご融資の…」

ガチャ!……プー……プー……

圭一「くっそ〜いきなり切られたぜ……失礼なヤツだよなぁ……」

沙都子「お〜ほっほっほ!!そんな電話対応なら切られて当たり前ですわよ!!これじゃあ、勝負にもなりませんわね?」

ピッ ピッ ピッ ピッ

トゥルルルル……ガチャッ


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:19:33.14 ID:EzY65wqwP

中年男「はい……鶴田ですが……」

沙都子「こんにちわですわ!わたくし、サンライズ・クレジットの佐々木と言いますの!是非、鶴田さんに色々とご案内したくてお電話差し上げたのですが、お時間はいただけるかしら?」

鶴田「……あの……なんでしょうか……」

沙都子「ありがとうございますですわ!今回、鶴田さんに素敵なご提案がありますのよ♪この時期は色々と物入りになりますわ!だからこそ、わたくしからご融資の提案をと思いましてお電話差し上げましたの!ご希望の金額はおいくらかしら?」

鶴田「……10万円とかは……」

沙都子「お任せくださいまし♪そのくらいでしたら、すぐにでもご用意させて頂きますわ!それでしたら、受付をさせてもらっても良いかしら?」

鶴田「はい……どういった事を……」

沙都子「まずは、鶴田さんのお名前、住所、年齢とお仕事を聞いてもよろしいかしら?」(引っかかりましたわ!!ここからが正念場ですわよ!)




ちょっとタバコ買ってきますね

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:26:46.07 ID:EzY65wqwP

魅音「沙都子、相手が持ち家か借家かも忘れずに聞いて!」

詩音「それと、会社の住所と月収、給料日、家族構成と公共料金の名義人と緊急連絡先もお願いします!」

沙都子「かしこまりましたわ!鶴田さんは電気工事をやっているんですの?あの電柱に登ったりするお仕事ですわよね?とても素敵なお仕事ですわ!」

鶴田「いやぁ……それほどでもないですよ……給料が少ないんで……ハハッ」

沙都子「でも、鶴田さんのおかげでわたくし達が安全に電気を使えるのですのよ♪それと、鶴田さんはご結婚なんかはされてますのかしら?」

鶴田「ええ……家内と娘が1人一緒に住んでますね」

沙都子「あらっ!もう、結婚されているのですか?わたくしで良ければお嫁さん候補にして欲しかったのですわ〜♪お子さんはまだ小さいんですの?」

鶴田「小学校2年生ですね…興宮第3小学校に行ってますね」

沙都子「そうなんですの!?わたくしの親戚の子も同じ小学校ですわよ!ひょっとして同じクラスかもですわ!親戚の子は4組ですけれど、お子さんは同じクラスなんですの?」

鶴田「本当ですか?いや〜、そうだったんですか〜!うちの娘は2組ですけどね」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 21:27:29.95 ID:EzY65wqwP

圭一(沙都子のやつ……上手いこと聞き出してるな……俺も負けてられねぇぞ!!)

詩音「レナさん?お手紙が終わったら、鶴田さんの在籍確認と住所の裏取りお願いね♪」

レナ「は〜い♪レナに任せてよ〜!」ピッ

ピッ ピッ ピッ ピッ

トゥルルルル……ガチャッ

受付「ありがとうございます!○○電気です!」

レナ「あの〜……竜宮と言いますけれども、鶴田さんはいらっしゃいますか?」

受付「少々、お待ち下さい……」

詩音「レナさん!!それ、本名ですよ!!」

レナ「大丈夫だよ……何かあったら……」スッ…

詩音「レナさん!なるべく穏便にお願いします……まだ、借りてもいないんですから……」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 22:06:45.13 ID:EzY65wqwP

受付「お待たせ致しました。あいにく鶴田は作業に出ていますけれど、折り返し御連絡致しましょうか?」

レナ「大丈夫です!また、レナからお電話しますから……失礼しま〜す!」ガチャッ

詩音「レナさん……本名バレちゃいましたよ……ハァ……」

レナ「でも、レナは鶴田さんと会わないもん♪平気だよ〜!」

魅音「レナ〜!何かあったらどうするのさ?今回ばかりは婆っちゃは関係ないんだからね〜」

レナ「……魅ぃちゃん…………だから大丈夫って…………言ってるよねぇ…………ねぇ!!聞いてんの!?園崎魅音!!!」ドカッ!!

魅音「ハハハッ……そっ……そうだよね……レナなら大丈夫だよね……アハッ!」

梨花「レナ〜!怒っちゃダメなのですよ〜にぱ〜☆」

詩音「レナさんはお手紙の続きをお願いして良いですか?後は私がやりますから……」スッ

レナ「……詩音さん……ごめんなさい……」

詩音「私より、おねぇに謝った方が良いと思いますよ♪」

レナ「うん……魅ぃちゃん、ごめんね……怒ってる?」

魅音「怒ってなんかいない!気にしないで続けようよ!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 22:10:22.90 ID:EzY65wqwP

沙都子「もう!みなさんちょっと静かにしてくれませんこと!お客様とお話しているんですわよ!」

圭一「くっそ〜!一人も捕まんないぜ……携帯が着信拒否されてたり、使われてない番号も多いし……このリスト古いんじゃないのか?」

梨花「圭一〜!沙都子は圭一と同じリストで捕まえたのですよ〜!頑張ってなのです〜」ナデナデ

詩音「それじゃあ、私は住所の確認をやっちゃいますね!」

ピッ ピッ ピッ ピッ

トゥルルルル……ガチャッ

水道局員「はい!こちら水道局です」



13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 22:16:24.51 ID:EzY65wqwP

沙都子「バッチリですわ!他で30万円程度借りているそうですわ!念の為に振込口座も聞いておきましたわ!」

魅音「そこまで聞ければ、上出来だね!う〜ん……他でつまんじゃってるのかぁ……本当はつまんでる所が短期なのかが知りたかったんだけどねぇ……こりゃあちょっと考え物だなぁ……」

圭一「どうせ、いつも通り最初から10万円なんて貸さないだろ?大丈夫じゃないのか?」

梨花「圭一……ここはみ〜に任せれば良いのですよ〜」

魅音「沙都子、まだ確約は取っていないんでしょ?今日はもう15時過ぎたから明日にまわそうか」

沙都子「それでしたら、わたくしからその事を鶴田さんに伝えておきますわ」

ピッ ピッ ピッ ピッ

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/12(木) 22:19:20.04 ID:EzY65wqwP

トゥルルルル……ガチャッ

鶴田「はい!鶴田ですが…」

沙都子「あっ!佐々木ですけどお世話様ですわ!今、書類を審査部にまわしておりますので、明日の午前中には入金出来ると思いますわよ!」

鶴田「そうですか!!ありがとうございます!!そしたら、入金確認したら連絡しますね」

沙都子「そうですわね!よろしくお願いしますですわ!」

鶴田「こちらこそ、おねがいします」

……ピッ


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 22:23:18.92 ID:EzY65wqwP

沙都子「これでばっちりですわ♪後は、明日審査部からの断り連絡をすれば良いですわよね?」

詩音「それは、私がやりますよ!沙都子ちゃんはあくまで受付担当ですから……」

梨花「圭一〜?まだ捕まえられないのですか〜?このままじゃ沙都子に負けちゃうのですよ〜」

魅音「このままだと圭ちゃんの痴態が拝めそうだね〜!」ニヤニヤ

圭一「魅音!それだけは絶対にさせないからな!!見てろよ!!」

ピッ ピッ ピッ ピッ

……プー……プー……プー


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 22:42:40.98 ID:EzY65wqwP

圭一「またこいつも着信拒否かよ〜!!魅音、そっちはどうなんだ?何とか捕まったのか?」

魅音「大丈夫!!5人のうち3人は連絡取れたよ!明日の午前中までに利息分を入金するってさ!」

圭一「って言うことは、またそいつらはジャンプって事だよな……これは、すごい!すごすぎるぅぅ!!」


レナ「魅ぃちゃん……その人たちって利息を入金しても元金は減らないんだよね?」

魅音「そうだよ♪元金は一括で返済しないと完済扱いにならないからね〜!今回の部活はいつもよりスリリングだねぇ!おじさん、ワクワクしちゃうよ」

詩音「しかも、圭一さんと沙都子ちゃんと2つのグループに分けて1人のお客さんに貸し付けるなんて、おねぇもナイスアイディアですよ」

魅音「その分、リスクは増えるけど見返りは大きいって事だよ!レナ、その机上にまとめた手紙を出してきてくれる?」

レナ「いいよ〜!それじゃあ、行ってくるね〜」

ガチャッ……バタン!

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 22:47:18.32 ID:EzY65wqwP

沙都子「レナさんもいきなりスイッチが入ってしまいますのね……」

魅音「しょうがないよ……あの子も色々あったからね……」

梨花「ぼくはみんなで仲良くが一番だと思うのですよ〜」

詩音「そうですね♪みんな仲良くが一番ですね」

沙都子「ところで、圭一さん?勝負の方はまだ終わっていませんのよ?このままでは罰ゲームも期待できそうですわ♪」

圭一「ふざけんな〜!でも、全く捕まらないのは仕方ないだろ?」

沙都子「あらあら♪言い訳なんて男らしくないですわよ?圭一さん」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:00:44.76 ID:EzY65wqwP

ガチャッ

レナ「ただいま〜♪レナ、ちゃんとお手紙出してきたよ〜!でね、お手紙を入れたポストがすっごいかあいいんだよ〜♪圭一くん!後でお持ち帰りしに行こうよ〜!はぅ〜♪」

圭一「レナ〜、ポストをお持ち帰りしたら、せっかく出したDMが届かないじゃんかよ……」

魅音「二人とも、勝負続けるの?おじさんには圭ちゃんが勝てるとは思わないけどなぁ〜!このままじゃらちが明かないから、後30分頑張って圭ちゃんが新規を取れなかったら沙都子の勝ちって事で良いね?」

圭一「ああ……それでいいぜ!!残りの30分……全力でいくぜ!!ソウルブラザーズよ!!俺に力を!!」

梨花「み〜…台帳の計算終わったのです〜」

魅音「梨花ちゃん、ありがと!ん〜…どれどれ……」パラパラ

魅音「今月の入金客数は35人で……金額が563万6000円……出金客数が52人で……金額が387万2000円かぁ……」

詩音「おねぇ……どうですか?今月は売上げ良かったですか?」

沙都子「今月は結構忙しかったですわよ〜!まったく、圭一さんがもっとしっかりしてくれれば良いんですのよ!」

圭一「沙都子!いちいちうるさいぞ!邪魔するなよ〜」

魅音「そうだねぇ……ここから小此木さんへの毎月の守り代(保安経費)とリスト代やDMラベル費用、雑費を引くと……単純に120万円の利益だねぇ……」

詩音「思ったよりに少ないんですね……」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:06:29.31 ID:EzY65wqwP

梨花「それは仕方がないのですよ〜、小此木へはたくさんお金を払わないとだめなのですよ〜」

レナ「高野さんに言ったら少しは安くならないのかな?かな?」

魅音「レナ〜!高野さんになんかに頼んだら、ろくな事にならないよ〜!レナもわかるでしょ?どうせ高野さんの事だから祭具殿に入れろとか、オヤシロ様の文献が欲しいとか、言うに決まってるよ」

詩音「おねぇ……それなら私から葛西の方に聞いて見ましょうか?トラブルの時の用心棒代わりですよね?」

魅音「う〜ん……それはちょっと無理なんじゃない?何より、あの人だと本気で殺りかねないでしょ?それに、婆っちゃにこの事が知れたらそれこそ大目玉じゃ済まないよ……今度こそ生爪じゃなくって手足の指と永遠のお別れになるんじゃないかな?」

詩音「それなら、仕方ないですね……」

沙都子「圭一さん?そろそろ時間ですわよ!!結局、この勝負はわたくしの勝ちって事でよろしいですわよね?」

圭一「まだ、後5分残ってるぜ!!ここからが前原圭一の本領発揮だぜ!!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:12:42.96 ID:EzY65wqwP

ピピピピッ……ピピピピッ

魅音「そこまで!!ちゃんと30分計ってたからね〜♪この勝負は沙都子の勝利!!」

沙都子「やったですわ〜!!負け犬圭一さんへの罰ゲームを決めて良いのですわね?」

梨花「圭一もよく頑張ったのですよ〜」ナデナデ

魅音「沙都子〜!圭ちゃんへの罰ゲームはどうするの?」

沙都子「そうですわね〜……圭一さんへの罰ゲームは「全身剃毛」がいいですわ!!」

圭一「ちょっ!!「全身剃毛」って……まさか……」

沙都子「そうですわよ!身体中をツルツルにしてもらいますの♪髪の毛はバリカンで丸刈りにしてから、スキンヘッドにしていただきますのよ!!」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:20:05.79 ID:EzY65wqwP

詩音「沙都子ちゃん……本気で言ってるんですか?」

レナ「はぅ〜〜!!ツルツルの圭一くん……」

魅音「本当に?全身って事は……脇とかも……だよね……」ドキドキ

沙都子「もちろんですわ!!圭一さんをツルツルピカピカの産まれたままの姿になっていただきますわ!」

圭一「…………誰が剃るんだよ……」

梨花「ぼくが剃るのですよ〜にぱ〜☆」

魅音「だっ……だめだよ!だって梨花ちゃんにはまだそんなのは……」

詩音「あら?おねぇ……ずいぶんと必死なんですね〜♪」ニヤニヤ

レナ「レナも剃りたいな〜♪はぅ♪はぅ〜♪」

沙都子「バリカンは用意してありますのよ!!詩音さん!圭一さんを押さえつけてもらえませんか?」

圭一「沙都子!お前……本気かよ!!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:29:13.13 ID:EzY65wqwP

詩音「圭一さん……残念ですけれども、諦めた方が懸命ですよ〜」グイッ

圭一「詩音!お前まで腕を掴むなよ!!」

梨花「圭一?いい子にしないとだめなのですよ〜♪」グイッ

魅音「圭ちゃん……残念だけどこれは部活の掟だから……」グッ

レナ「はぅ〜……圭一くんの……ハァハァ……ツルツル……オットセイ……」グッ

沙都子「圭一さん?最初は髪の毛からいきますわね……」ブィーン



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:31:43.72 ID:EzY65wqwP

                ・
                ・
                ・
圭一「…………こんなの…………あんまりだ…………」グスッ…ポロポロ…

詩音「ずいぶんとさっぱりしましたね♪」

魅音「良いじゃん!清潔感溢れる好青年だよ!圭ちゃん♪」

梨花「圭一〜……すごいツルツルなのですよ〜」ナデナデ

レナ「圭一くん♪かあいいよ〜!!お持ち帰りぃぃ〜」ギュン

沙都子「あっ!みなさん!レナさんを止めてくださいまし!まだ、続きがありますのよ!」

魅音「……そうだったね……ここからが本番……だよね?」

詩音「おねぇ……圭一さんが抵抗するなら、このスタンガンで一思いに……」

梨花「詩音〜……乱暴はだめなのですよ〜」

沙都子「圭一さん♪覚悟はよろしいですわね?」ススッ

圭一「!!!!」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:40:06.38 ID:EzY65wqwP

                ・
                ・
詩音「これで完成ですね♪」

沙都子「圭一さん?どうですの?ツルツルに生まれ変わった感想は?」

魅音「圭ちゃんって……結構……すごいんだね」ドキドキ

レナ「ツルツルのオットセイ……かあいいよ〜♪」グッ

梨花「圭一〜風邪を引かないように気をつけるのですよ〜」ナデナデ

圭一「お前ら……ひどすぎるぞ……オヤシロ様に祟られてしまえ……」グスッ

魅音「さて、圭ちゃんの罰ゲームも終わった事だし、片付けて帰ろうか」

沙都子「そうですわね……明日も早い事ですしわたくしも帰りますわよ」

詩音「じゃあ、片付けしたら解散って事でみなさん良いですか?」

梨花「みんなで協力して片付けるのです〜」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:42:01.95 ID:EzY65wqwP

〜次の日〜

魅音「みんな〜おはよ〜♪」

沙都子「あっ!魅音さん!おはようございます」

レナ「魅ぃちゃん♪おはよ〜今日も頑張ろうね〜」

詩音「沙都子ちゃん?昨日の鶴田さんに連絡するのを忘れないでね?」

梨花「み〜……まだぼくは眠いのですぅ〜」

魅音「あれっ?圭ちゃんは?」

ガラッ…

圭一「おはよ〜……昨日はお前らのせいで散々だったぞ……」

魅音「圭ちゃん!おはよ〜さん!今日もがんばろう〜!」

詩音「圭一さん?昨日は災難でしたね……」

圭一「お前らがやったんだろ!!」

梨花「圭一、喧嘩はよくないのですよ〜にぱ〜☆」

魅音「じゃあ、全員揃ったところで、今日も頑張りますか〜♪」

一同「お〜〜〜!!!!!」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:46:28.19 ID:EzY65wqwP

沙都子「まずは鶴田さんに連絡ですわ」

ピッ ピッ ピッ ピッ

トゥルルルル……ガチャッ

鶴田「はい……鶴田ですが」

沙都子「サンライズの佐々木ですけれども、おはようございますですわ!先ほど、審査部から書類が戻ってきたのですけれども……」

鶴田「ええ……今日の午前中に入金ですよね?」

沙都子「それが……ちょっと審査部からお話があるんですの……少々お待ちくださいませ」ピッ

詩音「沙都子ちゃん!ここからは私が……」ピッ

詩音「もしもし、お電話かわりました!審査部の安藤と申します。今回の融資の件ですけれども、ちょっと当社では難しいみたいなんですよ……」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/12(木) 23:52:25.85 ID:EzY65wqwP

鶴田「えっ?そんな……昨日の話では大丈夫って佐々木さんが……」

詩音「ええ……うちの方で審査にかけさせて頂いたのですが、他社にも借り入れがありますよね?全部で4社で120万円ほど……」

鶴田「そんな……僕は1社しか借りてませんよ?金額だって30万くらいなのに……」

詩音「当社で鶴田さんのデータを確認させて頂いた所、このようなデータが上がってきているんですよねぇ……」

鶴田「じゃあ……今日中に融資は無理なのですか?」

詩音「全く、ダメって事はありませんけれども……仮融資という形でしたら……」

鶴田「えっ?融資は大丈夫なんですか?」

詩音「一応、仮融資なので金額は下がりますね……あくまで仮なので、当社とのお付き合い次第ではすぐに本融資に切り替える事は可能ですけれども、どうされますか?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:00:19.85 ID:El9W4lPYP

鶴田「金額は……どのくらいでしょうか?」

詩音「今回の鶴田さんの審査結果では初回で出来る金額は2万円ですね。最初の返済日は今日が10日なので、1週間後の17日になりますね」

鶴田「1週間ですか……その時に2万円返せば良いのでしょうか?」

詩音「当社では初回に2万円の貸し付けに対しては完済金額で4万円になります。お利息だけでしたら、更新手数料の5千円を含めまして2万5000円になりますね……」

鶴田「えっ……ずいぶん、高いですよね……」

詩音「先ほども申し上げましたが、あくまで仮融資になりますので……そうですねぇ……当社と3回程度お付き合い頂けましたら、すぐにでも本融資に切り替えますよ」

鶴田「本融資で10万円ですか?」

詩音「ええ!大体のお客様は本融資にて10万〜20万前後は枠が広がっていますけれども……どうされますか?」

鶴田「…………本当に、本審査に切り替わるのですね…………」

詩音「ええ!当社とのお付き合いをきちんとして頂ければ、大丈夫ですよ」

鶴田「それでしたら……お願いします……」

詩音「ありがとうございます!!早速、ご融資の手続きに移らせて頂きますね」(よし!!新規客ゲットです♪悟史君……詩音は頑張っていますよ)

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:04:36.21 ID:El9W4lPYP

詩音「鶴田さんの口座は佐々木が承っておりますので、これからすぐに入金させて頂きます!それと、初回のお客様は登録手数料がかかりますけれども、宜しいですか?」

鶴田「……それはなんですか?」

詩音「当社のデータベースに鶴田様の情報を登録させて頂くのに5000円頂いておりますが、今回は入金分から差し引きさせて頂きますので、鶴田様の口座には1万5000円のお振込になりますね」

鶴田「そうですか……わかりました……お願いします」

詩音「これから、入金手続きに移りますのでお昼くらいには確認取れると思いますので、確認次第ご連絡をお願いします♪」

鶴田「はい……よろしくおねがいします……」

ガチャッ



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:11:27.98 ID:El9W4lPYP

魅音「詩音♪お疲れ〜!その様子だと上手くいったみたいだね〜」

沙都子「詩音さんの電話応対はいつ聞いてもすばらしいですわ!」

梨花「パチパチパチパチ〜なのですよ〜」

圭一「詩音の話し方や声のトーンは引き込まれるものがあるからなぁ」

レナ「レナもお客さんとお話したいのになぁ〜」

詩音「レナさんはうっかり本名をいうじゃないですかぁ〜!それは良くないですよ!」

魅音「取りあえず、この調子で頑張ろうね!!」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:16:21.57 ID:El9W4lPYP

〜興宮地区〜

大石「ふ〜今日も暑いですねぇ……今日は非番ですから、こんな時はエンジェルモートで可愛いウエイトレスを眺めながらゆっくりとアイスコーヒーでも飲みたいものですねぇ」

熊谷「そうですね〜!大石さん!でも、非番なのは大石さんだけですよ?」

大石「その通りです!!熊ちゃんには暑い中、市民の安全を守って頂きたい者ですなぁ〜んっふっふっふ」

熊谷「大石さん!今夜あたりどうですか?たまには飲みにでも?」

大石「おっ!それは良いですねぇ〜しかしながら私は今月ちょっと厳しいんですよ……これがね……」

熊谷「それは大石さんがバニーガールのお店に行くからですよ……」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:19:35.11 ID:El9W4lPYP

大石「それを言われるとちょっと困ってしまいますねぇ〜」

熊谷「それでは、今夜は自分が奢りますよ!いつも大石さんにはお世話になっていますし……」

大石「おや〜?良いんですかぁ〜……私はね、こう見えても……飲むんですよ……お酒をねぇ……」

熊谷「良いですよ!それでは、20時にいつもの雀荘で良いですか?これから、1回署に戻らないといけないので……」

大石「了解!20時に雀荘で……楽しみにしていますよ」

大石(さてと……今月はさすがに厳しい……そういえば、なにやら家に手紙が届いていたんだが……)パサッ

ピラッ

大石(なになに……「大石 蔵人様への特別なお手紙です   ※今回の特別融資枠20万円※  〜迅速貸し付け・秘密厳守・保証人・その他・担保不要〜」……)


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:27:17.68 ID:El9W4lPYP

大石(う〜ん……どうも怪しい……そんなに上手い話があるわけないんだがな……)

ピリリリ……ピリリリ……ピリリリ……

梨花「電話がなっているのですよ〜」ピッ

梨花「もしもし〜ファミリープランなのです〜」

大石「あ〜もしもし……今日、うちにお宅さんから手紙が届いたんですけどねぇ〜……んっふっふっふ〜」

梨花「お手紙が届いたのですか〜♪ありがとうございますなのです〜」

大石「いや〜それでですね……この特別融資っていうのはどういう事なんですかね〜……ちょっとお話をお伺いしたいんですがねぇ……」

梨花「それはお手紙の通りなのですよ〜♪届いた人だけへの特別なご案内なのです〜」

大石「そうですか……一応私はこれでも公務員なのですが、枠は広がるんですかねぇ〜」(どこかで聞いたような声だな……)

梨花「公務員さんなのですか〜♪安定なお仕事ですね〜何をやっているんですか〜?」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:32:53.64 ID:El9W4lPYP

大石「興宮署で刑事をやっています……大石と申しますが……お宅さんはお名前は何とおっしゃるんですか?」

梨花「!!!!…………ぼくは、佐久間っていいますよ〜」アセアセ

魅音「 梨花?どうしたの?」

梨花「しょ、少々お待ち下さいなのですっ」

詩音「いきなり慌てちゃってどうしたんですか?」

レナ「 梨花ちゃん、何か変だよ〜」

沙都子「大丈夫ですの?何か汗かいてませんこと?」

圭一「どうしたんだ?知恵先生から電話でも来たのか?」

梨花(ちょっと!!何なのいきなり!!あの大石のタヌキ親父から電話なんて聞いてないわよ!!ちょっとこれはまずいわね……)

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:34:48.48 ID:El9W4lPYP

梨花「み〜……大石から電話なのですよ〜」

魅音「ええぇぇぇ!!大石って興宮署の?」

圭一「魅音……ヤバくないか?」

沙都子「これはちょっとまずいですわね……」

レナ「大丈夫だよ〜♪レナがお話しようかな?かな?」

詩音「レナさんはいいですから……おねぇ、どうするんですか?」

魅音「う〜ん……よし!おじさんに任せて!ちょっと代わるよ」ピッ

魅音「もしもし……お電話代わりました……松下と申しますけれど、大石さんで宜しかったでしょうか?」

大石「確かに、大石蔵人と言いますが……私のような公務員でも貸してくれるのですかねぇ……」

魅音「そうですね……身分がしっかりしている方でしたらお貸ししますけれども、お仕事は何をされているのでしょうか?」

大石「これがですねぇ……お恥ずかしながら、警察官なんですよ……とは言っても安月給の雇われなんですけどねぇ〜んっふっふっふ」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:37:57.97 ID:El9W4lPYP

魅音「ご希望の金額はお幾らでしょうか?」

大石「手紙の通りにあった金額でしたら助かるんですけどねぇ〜やはり、難しいでしょうかね〜」

魅音「一応、当社でも審査を致しますので、このまま受付を取らせて頂いても宜しいでしょうか」

大石「それは、構いませんけれど……時間はどのくらいかかりそうですかね〜」

魅音「そうですね〜大体、30分前後で結果は出ると思いますけれど、なにぶん審査部が混んでいますから……」(大石のヤツ……焦っているのかな……それとも私達を探っているのか……どっちにしても早めに切り上げた方が得策だね…)

大石「そうですか〜……いやね……手紙には迅速融資って書いてあったものでねぇ……何とかなりませんかねぇ」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:44:28.76 ID:El9W4lPYP

詩音「おねぇ……大丈夫ですか?」

魅音「それでしたら、私から審査部に掛け合いますので、何か身分証をFAXしてくれませんか?」

大石「在籍確認で連絡されるとちょっと困るんですよね〜……秘密厳守って書いてあったものでね……んっふっふっふ」

魅音「わかりました……それなら大石さんがお持ちの警察手帳のカラーコピーを送ってくれませんか?もちろん、表紙と顔写真付きの部分をお願いしたいのですが……」
魅音(これで決定的な証拠になるはず……公務員は借金が発覚すると最悪クビになる……上手くいけば、あの忌々しい大石をギャフンと言わせるチャンスだよ!)



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:46:27.27 ID:El9W4lPYP

大石「そうですねぇ……それでしたら私も都合が良いですねぇ……それでは私の警察手帳を送らせてもらいますよ」

魅音「わかりました…、在籍確認はそれで問題ないですよ、それでは受付をを進めていきますので住所と緊急連絡先をお願いします」

詩音「おねぇ、住所の確認はと緊急連絡先の裏取りは私がやりますからね?」

魅音「わかったよ……頼むね」ススッ

魅音「受付は以上です、これから審査に入りますので、少々お待ち下さい。こちらから折り返し連絡しますので……」

大石「そうですか……くれぐれも穏便に頼みますよ……」

ガチャッ

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:54:19.24 ID:El9W4lPYP

沙都子「魅音さん!危なかったですわね〜」

梨花「み〜のおかげで助かったのですよ〜」

レナ「魅ぃちゃん、いいなぁ……レナも大石さんとお話したかったのになぁ……」

圭一「すげえな!さっすが魅音だぜ!頼りになる部長さまだな!」

魅音「ハハハッ……おじさんもちょっと焦ったけどね……詩音、じゃあ、続きを頼むよ」

沙都子「魅音さん?そういえば、昨日の鶴田さんから連絡がきませんわ?」

詩音「おかしいですね……入金はもう、終わっていますけど……」

圭一「連絡した方がいいんじゃないのか?」

魅音「圭ちゃん、鶴田さんはおじさんが連絡するから、ちょっと聞いててくれる?こういう場合の対応を教えるからさ」

梨花「み〜、頑張ってなのですよ〜」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 00:58:43.20 ID:El9W4lPYP

ピッピッピッ

トゥルルル……ガチャッ

鶴田「はい!鶴田ですが……」

魅音「サンライズの者ですが、鶴田さんですか?」

鶴田「はい……そうですが……何か?」

魅音「あんた昨日、うちから金借りたよな?入金確認したら連絡するって話じゃないんか?」

鶴田「……はい……すいません……」

魅音「入金確認はしたのかって聞いているんですが?あんたさぁ、耳ついてんの?」

鶴田「それは……確認しましたけど……すいません」

魅音「だったら、さっさと連絡してくれないと困るんですけど?そういう小さい約束も守れない人には本融資すら出来なくなっちゃうんだよねぇ……」

鶴田「……すいませんでした……」

魅音「わかったんなら、うちは良いんですけどね……それと前日確認で返済日の前日の午前中迄に電話下さいね?これをしないとうちは完済出来ないんでね……

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 01:06:41.80 ID:El9W4lPYP

鶴田「……えっ?それは聞いていませんけど……」

魅音「はぁ?なんだそりゃ?昨日、受付したのは誰かわかりますぅ?」

鶴田「えっと……確か佐々木さんって女性の方が……」

魅音「……そうですか……少々お待ち下さい……」ピッ (携帯をスピーカーにする)

魅音「佐々木ぃ!!てめぇ!!こっち来いよ!!何やってんだよ!!うちの大事な鶴田さんに迷惑かけんなよ!!てめぇがケツ持つんか?ああ!?」ドカッ!! (机を激しく蹴る魅音)

沙都子「すいませんですの!!以後、気をつけますから……」(芝居に対応する沙都子)

ピッ

魅音「……すいません……お待たせ致しました……それでは前日確認の連絡をお待ちしておりますので……よろしくお願いしますね……」

鶴田「……はい……必ず連絡させてもらいます……失礼します……」

ガチャッ

ピッ

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 01:13:58.19 ID:El9W4lPYP

魅音「って感じかな?どう?圭ちゃん、わかったかな?」

圭一「……あっ……ああ……」ゴクリ(魅音のやつ……すげぇ迫力だな……これが「園崎家の次期頭首」の貫禄……)

レナ「魅ぃちゃん……鶴田さんはまだ返済日は来てないんだよね?なんで、そんなに魅ぃちゃんは怒るのかなぁ?かな?」

魅音「さっすが、レナだね!いい所に気が付いたね〜?何でだと思う?」

詩音「おねぇ?それは私が答えて良いですか?それは、鶴田さんが入金確認をした後にうちに連絡をしなかった……そうですよね?」

レナ「それは、レナもわかるよ〜!でも、あんなに怒る事ないと思うな!鶴田さん、かわいそうだよ……」

詩音「レナさん?それでは聞きますけど、あのままおねぇが優しく対応したら鶴田さんはどう思いますか?」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 01:22:17.68 ID:El9W4lPYP

レナ「………そっかぁ……もしかしたら、ちょっとくらい返済が遅れてもここなら大丈夫って思うのかな?かな?」

詩音「ご名答です!そうすると、最悪……」

沙都子「貸したお金は返って来ない!ですわ」

梨花「そうなのですよ〜☆お客さんは甘やかしたらダメなのです!アメとムチで上手くコントロールするのです〜!ナデナデ、ピシピシ!なのですよ〜」

魅音「圭ちゃんもわかったかな?ちゃんと連絡してくるお客は優しく接する!だらしないヤツはガンガン厳しくして良いからね!!」

圭一「でもさ……魅音、返済日に遅れるって言う連絡が来たらどうするんだ?厳しくするのもまずいんじゃないか?」

魅音「その時は延滞金つけちゃえば良いんだよ!圭ちゃんも知っての通り、1日遅れる事に1万円延滞金が付くでしょ?」

圭一「ああ……そうだな……」

魅音「そうすれば、多少なりとも返そうって気持ちになるでしょ?返さないと文字通り『雪ダルマ式』に増えるだけだからね〜」

沙都子「魅音さん!でも、どんどん借金が膨らんでしまったらお客さんも返せませんことよ?どうするんですの?」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 01:27:31.88 ID:El9W4lPYP

詩音「その時は、その時ですよ…………沙都子ちゃん……人間って「捨てる部分」がないって知ってますか?」

沙都子「詩音さん……それってどういうことですの?」

魅音「詩音!!沙都子にはまだその話は早いよ……」

詩音「……ごめんなさい……おねぇ……沙都子ちゃんにはまだ早いですね……」

沙都子「子供扱いはしなくていいんですわよ!そんなのレディーに失礼ですわ!詩音さん!どういうことなんですの?」

詩音「……返済に遅れたお客さんには、銀行の口座をいっぱい作ってもらって、私達はそれをもらうだけですよ!その他にも携帯電話とかもありますけどね!そうですよね?おねぇ?」

魅音「そうだね〜!結構、口座ってストックがないとすぐに止まっちゃうからね〜、携帯も定期的に番号変えるからね!どっちも必要だよ」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 01:31:29.50 ID:El9W4lPYP

沙都子「そうなんですの?詩音さんの言い方からですと、いかにも拉致って入江の所で解剖して腎臓や角膜売ったり、高野さんに頼んでドバイに淫売婦として派遣するとかをイメージしましたけど、その程度なんですのね?」

魅音「ハハハハ!そっ、そっ、そんな事はしないよ〜!沙都子は想像力が豊かだねぇ……ハハッ」

詩音「そうですよ〜!沙都子ちゃん!高野さんの所は高くて頼めませんから……だから、葛」

魅音「詩音!!私はそれくらいにした方が良いと思うんだけど?」

梨花「詩音〜!口は災いの元なのですよ〜?お喋りなスズメさんはオヤシロさまに舌を切られるのですよ〜☆にぱ〜」

圭一「……あいつら……まともじゃねぇな……」

詩音「そう!そう!圭一さんって今、時間空いてます?」

圭一「ああ、丁度手は空いてるけど……どうしたんだ?」

詩音「ちょっとお金を下ろしてきて欲しいんですけれど、お願い出来ますか?」スッ

圭一「別にいいぜ!そういえば、どこで下ろせるんだっけ?」

魅音「ちょっと悪いんだけど、興宮まで行ってくれるかな?自転車なら近いでしょ?村にはATMがないから是非、男の子の圭ちゃんに行ってもらえると助かるんだけどなぁ……」

圭一「……わかったよ!行ってくりゃいいんだろ?まったく魅音は人使いが荒いぜ……」スッ

ガチャ   バタン

トットットッ……

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 01:35:37.89 ID:El9W4lPYP

レナ「圭一くん一人で大丈夫かなぁ?」

詩音「平気ですよ、レナさん!そんなに圭一さんが心配なんですかぁ?おねぇ、ライバル出現ですね〜」ニヤニヤ

レナ「そっそんなことないよ!!ただ……遠いから大丈夫かなぁって……」

梨花「圭一はちゃんと無事にお使いして来るから大丈夫なのですよ〜」

魅音「私達だと地元だから顔が割れやすいから、ここは圭ちゃんあたりが一番適役なんだよね」

沙都子「それに口先の魔術師ですから、何かトラブルがあっても切り抜けられますものね」

梨花「圭一は出し子なのですよ〜」

魅音「取りあえず、圭ちゃんが戻ってくる前に大石の件を終わらせなくちゃね」

詩音「それなら、私がやりますね」

魅音「うん!任せるよ!何かあったら、すぐに代わるから」

詩音「了解です!こういう時のおねぇってすっごい頼りになりますね」


ちょっと風呂行ってきます 30分くらいで戻るんで……

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:15:15.66 ID:El9W4lPYP

ピッ ピッ ピッ ピッ

トゥルルルル……ガチャッ

大石「はい……大石ですが……」

詩音「こちら、審査部の安藤ですが、審査の結果が出ましたのでご連絡をした次第ですが……」
                          ・
                          ・
                          ・
                          ・
大石「そうですか……仮融資は2万円で最初の返済日が7日後って事になるんですね……」

詩音「そうなんですよ……誠に申し訳ありませんが……多少、お付き合い頂ければすぐにでもお手紙でお知らせした金額をご融資して御返済も毎月1回という形で出来るのですが……申し訳ありません……こればかりは……」

大石「そうですか……それは仕方ありませんよね……良いでしょう……背に腹は代えられませんな……」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:20:30.63 ID:El9W4lPYP

詩音「そうですか!ありがとうございます!」

大石「その代わり……本当に本融資は出来るんですよね?ウソや偽りはやめて下さいね……これでも警察官なのですから……」

詩音「はい!当社はお約束をしっかり出来るお客様には誠心誠意を持って対応致しますから……」

大石「わかりました……それでは初回完済が4万円ですね?利息だけなら2万5000円という形ですね?」

詩音「はい!お利息だけですと、更新って言う形になってしまいますので、なるべくでしたら完済頂けた方が、本審査へもスムーズに進むと思いますよ」

大石「わかりました……それでは、口座への振込みをお願いしますね……んっふっふっふ」

詩音「はい!それと、返済日の前日に確認のご連絡を午前中までにお願いしておりますので、よろしくお願いします」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:25:06.51 ID:El9W4lPYP


大石「それと、最後に確認なんですけどね…………仮審査でそちらに払った分の利息は戻ってくるのでしょうかねぇ……どう考えても、この利息……高すぎませんかねぇ……」

詩音(最後の最後で突っ込んできますね……確かにうちの利息は暴利……法定利息をはるかに超えている……大石……ただの腹ボテオヤジじゃないって事ですね……)

詩音「そうですねぇ……当社では仮融資で頂いたお利息は本融資の時にお客様に還元させて頂いております」

大石「どういうことでしょうかねぇ……」

詩音「本審査の時には10万円をご融資されたお客様は12回払いでしたら、毎月1500円のお支払いになります。その分を当社は還元させて頂いておりますので、10回払いに返済回数が下がる方もいらっしゃいます。」

詩音「これは借入金額と返済希望回数により上下致しますので、そこだけご了承頂けますか?」

大石「なるほど……それならどのお客さんも公平に利用できると言う事ですか……」

詩音「そのとおりですね!融資金額が増えれば、お利息もその分融通させて頂きますので……」

大石「わかりました……それでは、お願いしますね」

詩音「ありがとうございます!!15時までには入金致しますので確認の連絡だけお願いします」

ガチャ

ピッ

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:32:15.32 ID:El9W4lPYP

〜興宮商店街〜

圭一「ふ〜……さっさと銀行で下ろして戻らなくっちゃな……」

圭一「この近くに銀行は……あっ!あった!」

銀行員「いらっしゃいませ〜」

圭一(ATMがずいぶん混んでるな……早く下ろして戻りたいのに……くそっ!)

トントン

圭一「……ん?何だよ……ったく……っげぇ!!」

大石「おやおや〜前原さんじゃないですかぁ〜こりゃ、ど〜も」

圭一「お、大石さん……どうしたんですか……今日は仕事じゃ……」

大石「今日は私、非番なのでねぇ……ちょっと銀行に来たんですよ……お金を下ろそうと思いましてね?前原さんこそどうしたんですかぁ?何やら驚いていますけど……んっふっふっふ」

圭一「そりゃあ、後ろからいきなり肩を叩かれたら誰だって驚きますよ……」(くっそ〜!よりによってなんでこんな時に……)

大石「いやね……銀行の前をきょろきょろしながら入っていく前原さんらしき人物を見かけましてね……もしやと思い、声をかけたんですよ」

圭一「そうだったんですか……偶然ってすごいですね……ハハッ…」(マジでうざいな……早く下ろして立ち去りたいぜ)

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:35:24.26 ID:El9W4lPYP

大石「おやぁ……前原さんの手に持っているそのカード……ちょっと見せて頂いても良いですかな?」

圭一「えっ……これは……ちょっと……あの……」(ヤバイ!!このキャッシュカードは俺の名義じゃないから、このまま見せたら確実に疑われる……圭一……落ち着け……クールになれ……)

大石「前原さん……そのカードを私に見せられない理由でもあるんですかねぇ……」

圭一「いや……そんな事はありませんけど……今、親戚のおじいちゃんがこっちに来てて、ちょっとお金を下ろして来てくれって頼まれたんですよ……見たいのなら別に良いですけど……」スッ
(我ながら、ナイスな言い訳だ!!これなら、大石の野郎をごまかせる!口先の魔術師は伊達じゃないぜ!!)

大石「こりゃ、どうも……ふむ……」マジマジ

圭一「どうです?普通のキャッシュカードですよね?名前はおじいちゃんの名前ですけど……」

大石「前原さん……ちょっと、外で私とお話でもしましょうか……」グイッ

圭一「ちょっ!ちょっと!何ですか?いきなり腕を掴んで!痛いんですけど……離してくださいよ!」

大石「前原さん!!いいから私と外に来るんです!!いいですね?私も手荒な事はしたくないんですよ!」グッ

圭一「わかったから、行きますって!いい加減、離して下さいよ」バッ

※大石に促され、銀行の外に出る圭一と大石




76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:41:25.58 ID:El9W4lPYP

大石「前原さん……このキャッシュカードなんですけどねぇ……」

圭一「はい……それがどうしたんですか?」(大石のヤツ……何かに気付いたのか……それとも、最初からお見通しなのか……)

大石「このカード……この銀行じゃあ使えませんよ……」

圭一「えっ?……そうなんですか……」

大石「ええ……このカードなら歩道橋を越えた先の銀行でしたら使えますよ」

圭一「そうだったんですか……わざわざ、すいません……それじゃ俺、急いでるんで……」ダッ

大石「前原さん!!ちょっと待ってくれませんかねぇ……」グッ

圭一「何ですか?急いでいるんですけど……」

大石「下ろしたお金……落とさないように気をつけて下さいよ……いくら下ろすのかわかりませんけれどねぇ……」

圭一「大丈夫ですよ!ちゃんと封筒に入れて気をつけて持って行きますから……それじゃ、大石さんも気をつけて!」

タッタッタッタッ……

大石「………………」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:47:51.25 ID:El9W4lPYP

ピッピッピッ……

圭一「これで、お金はちゃんと下ろせたぞ……取りあえず、枚数を確認っと…………48…49…50…ぴったりだな」

圭一「後はこの50万を無事に持って帰らないとな……よし!帰るか!」


大石(……前原さん……おかしな事に首を突っ込んでいなければいいんですけどねぇ……さてと、私もお金を下ろすとしますか……)



ガチャッ

圭一「ふ〜!!やっと帰ってきたぜ〜!途中で大石にとっつかまって大変だったぜ〜」

魅音「圭ちゃん!お帰り!ちゃんと下ろせた?まさか、使ってないよね〜?」

沙都子「魅音さん!圭一さんは油断も隙もありませんわ!圭一さん!さあ、下ろしてきたお金をここに出してくださいまし!」

圭一「沙都子!俺はそんな事はしないぞ!ちゃんと下ろした金はここにあるから、確認しろよ〜!」バサッ

詩音「そうですよ!沙都子ちゃん…圭一さんはお金をちょろまかす様な卑劣な人じゃありませんよ……万が一、そういう事をすれば圭一さんは生きてこの部屋を出られませんから♪」

圭一「詩音……お前、恐ろしい事をしれっと言うなよ……」

梨花「沙都子〜!圭一は大丈夫なのですよ〜、悪いドロボウ猫さんは棒で叩いてから、皮を剥がされて三味線になっちゃうのですから……」

魅音「………48…49…50…大丈夫だよ!ちゃんと金額は合ってるよ!ごくろうさん!後は、延滞客の追いをやってくれるかな?捕まえたら、おじさんに代わってくれれば良いからさ」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:51:18.34 ID:El9W4lPYP

圭一「わかった!それはそうと、昨日の大石の件はどうなったんだ?」

魅音「詩音が無事に貸し付けたよ!振り込みも終わってるから、後は入金確認の連絡待ちだね」

圭一「だからか……大石に銀行で鉢合わせになったんだよ…それでな……」

レナ「だから大石さんも銀行に来てたんだね!圭一くん……危なかったね〜」

梨花「圭一が無事に帰ってきたからそれでいいのですよ〜」

ピリリリ……ピリリリ……ピリリリ……


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:53:30.98 ID:El9W4lPYP

ガチャッ

沙都子「もしもしですの!サンライズ・クレジットですわ!あら!大石さんですの?御用時は一体何ですの?」

大石「入金確認の電話なんですけどねぇ……ちゃんと振込まれていましたので、その連絡なんですがねぇ…」

沙都子「そうだったんですの?ありがとうございますですわ!それでしたら、来週の返済日もよろしくお願いしますですわ!」

大石「わかりました……くれぐれも本融資もお願いしますよ……」

沙都子「それは、大石さんとのお付き合い次第ですわね!安藤さんにはわたくしから、伝えておきますわよ!」

大石「そうですねぇ……佐々木さんでしたか……どうですかぁ?今度、お茶でも……」

沙都子「わっ…わたくし、お仕事がありますので……こっ…これで、失礼させて頂きますわ!」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 02:56:55.19 ID:El9W4lPYP

ガチャ

ピッ

沙都子「何なんですの?あのオヤジ……入江以上に気持ち悪いですわね……」

魅音「沙都子〜?どうしたの?」

沙都子「大石にお茶に誘われましたわ!!まったく……レディーにはもっとスマートに誘って欲しいですわね!」

詩音「沙都子ちゃんはオヤジキラーですからね♪その証拠に沙都子ちゃんの顧客は年齢層が高いですよね?公義のおじいちゃんも沙都子ちゃんが受け付けましたからね!」

梨花「沙都子はおじさんにはモテモテなのですよ〜」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:02:18.40 ID:El9W4lPYP

〜2週間後 雛見沢村 祭具殿内〜

羽入「ん…んん〜…ふぁ〜……何か面白い事はないのです〜?綿流しのお祭りも終わってしまって、後は特に何のイベントも雛見沢にはないのですよ〜」

羽入「最近、梨花も何やら忙しそうで全然構ってくれないです……こうなったら、沙都子の家にでも行ってみるのですよ」

〜北条家〜

羽入「すいませんなのです〜!羽入ですけど〜沙都子ちゃんいませんか〜なのです〜」

ガラッ!

鉄平「ん〜…何じゃい……昼間っからうるさいのぉ……」

羽入「!!!!」

鉄平「ん?何じゃお前……沙都子の友達かぁ?沙都子ならおらんぞ!ったく、どこをほっつき歩いてんじゃ……」

羽入(これが雛見沢一の悪党……北条鉄平なのですか……この凶悪そうな顔と髪型から醜気が滲み出てます……)


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:09:06.22 ID:El9W4lPYP

鉄平「さっきから黙っとったらわからんじゃけぇ!!うちに何の用じゃ!!このダラズ!!」

羽入「あっ……あの……沙都子ちゃんは……」

鉄平「お前、わしの話を聞いとらんのか!沙都子は居ないって言っとんじゃ!!」

羽入「どこに行ったかは……」

鉄平「わしが分かるかボケェ!!勝手に探して来い!!」

羽入「ひぇぇぇ!!ご、ごめんなさいなのですぅぅ!!」タッタッタ……

羽入「あぅ〜……仕方がないのです……こうなったら自分で探すしかないのですよ……取りあえず学校にでも行ってみるですか……」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:13:50.12 ID:El9W4lPYP

〜雛見沢分校教室〜

魅音「何とか、今週は調子が良さそうだね!鶴田さんも、大石もちゃんと返済日に遅れないでジャンプしているし……」

レナ「魅ぃちゃん……先週貸したお客さんで連絡取れない人がいるんだけど……」

詩音「レナさん!本当ですか?おねぇ……ひょっとして圭一さんが見落としてたのかも……」

魅音「ええ??ホント?しょうがないなぁ……私が連絡してみるよ……」

ピッ ピッ ピッ ピッ

トゥルルルル……ガチャッ

「お客様のおかけになった電話は、電波の届かない所に……」

ピッ

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:20:11.80 ID:El9W4lPYP

魅音「圏外か、電源落としてるね……詩音!この人の受付票は?」

詩音「おねぇ!ここです!」ススッ

魅音「この園崎魅音から、逃げようってのかい?いい根性してるねぇ!!」

梨花「み〜、どうするのですか?」

詩音「決まってるさ!きっちり追い込むだけだね!!」

レナ「魅ぃちゃん?追い込むってどうするのかな……かな?」

魅音「もちろん、こいつの職場、親戚、家族全部に連絡するよ!圭ちゃん!沙都子!携帯をこっちに集めてくれる?みんなで一斉に連絡するよ!」

圭一「もしもし、○○運送さん?斉藤和馬さんはいらっしゃいますか?私ですか?斉藤さんの友達なんですけどね……」

梨花「もしもしなのです〜!斉藤さんの奥さんなのですか?お宅の旦那さんが、お金を返してくれないのですよ〜」

詩音「もしもし?○○スーパーですか?斉藤さんの奥さんはお手隙ですか?ちょっと言いにくい事なのですが、そちらに勤めてる斉藤美由紀さんの旦那さんがですね……」

沙都子「高木さんのお宅ですの?弟さんの斉藤和馬さんはご存知ですわよね?弟さんがうちからお金を借りて返してくれないんですの!代わりに払ってくれますわよね?」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:27:53.64 ID:El9W4lPYP

>>89
これはまた別の世界って事で解釈してもらえればwww
俺も成長した梨花ちゃまや沙都子は…… orz

魅音「レナはピザ屋とお寿司屋さんに連絡して!出前攻撃で追い込んでくれる?」

レナ「うん!魅ぃちゃん…どのくらい注文すればいいのかな?かな?」

魅音「うちで貸したお金が3万円だから、ざっとその10倍は注文していいよ!後、消防車も連絡して斉藤の家に呼びつけていいからね!時間があれば葬儀屋に電話して奥さんの名前で葬儀用の花輪も注文しておいて!!」

レナ「うん!……もしもし?斉藤ですけれど、特上寿司を5人前と大トロを15人前お願いします!大事なお客さんが来るから、急ぎでお願いできますか?」

圭一「えっ?うちの会社にそんな人はいないって?そんな訳ないでしょ?ちょっと待って下さいよ!」

魅音「圭ちゃん?どうしたの?」

圭一「魅音!会社の人間がそんな人はいないって……」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:35:25.26 ID:El9W4lPYP

魅音「……これはかばってるかもね……ちょっと代わってくれるかな?」

ピッ

魅音「もしもし?お宅の社員の斉藤さんを出して欲しいんだけど………えっ?先週で退社??そんな訳ないでしょ?ちょっと待ってくれますか?」

詩音「おねぇ…どうするんですか?」

魅音「こいつの在籍を確認した時の担当者ってわかる?」

沙都子「確か前田って男の人ですわ!」

魅音「了解!さっすが沙都子だね!抜かりはないねぇ……それなら、矛先をこいつに向けて……」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:44:52.11 ID:El9W4lPYP

ピッ

魅音「お待たせしました……前田さんはいますよねぇ?」

社員「少々、お待ち下さい……」

前田「代わりましたけれど、どのようなお話でしょうか……」

魅音「前田さん?サンライズ・クレジットの者ですけど、お宅の社員で斉藤っていますよねぇ?」

前田「えっ……斉藤ですか……斉藤は先週退社しましたけれど……」

魅音「そうだったよねぇ……退社しているんだよねぇ……それと先週からそちらさんに新しくバイトで入った人っているよね?」

前田「ええ……その人がどうしたんですか?私には関係ないですよね?」

魅音「そのバイトの人間ってうちの息がかかってるんだよ……前田さんも含めたお宅さんの全従業員の住所、連絡先のネタはこっちの手元にあるんだけど……これは楽しい事になりそうだね……」

前田「……脅しているんですか……」

魅音「……まぁ、うちは本人と連絡さえ取れれば何にも問題はありませんから……それじゃ……そういう事で……くれぐれも宜しくお願いしますね……」

ガチャッ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:50:09.99 ID:El9W4lPYP

圭一「魅音……どうだったんだ?足取りは掴めたのか?」

魅音「大丈夫だよ!相手にはそれなりのプレッシャーをかけておいたから、何かしらのアクションはあるはずだよ」

沙都子「そうですわ!きっと本人から連絡が来るに決まってますわ!!」

レナ「魅〜ちゃん!出前と消防署と葬儀屋さんに電話しておいたよ♪これで良いのかな?かな?」

魅音「レナ!御苦労さん!詩音!ちょっとそこのパソコンで調べて欲しい事があるんだけど、大丈夫?」

詩音「いいですわよ!おねぇ!何を調べるんですか?」

魅音「ここに今までの延滞客のリストがあるから、延滞客の住所をゼ○リン地図で調べて欲しいんだけど……ついでにプリントするから予約番号もメモしておいてね!」

梨花「み〜……地図なら、グー○ルマップでも良いのではないですか〜?」




109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 03:56:25.43 ID:El9W4lPYP

魅音「梨花ちゃんはそこが甘いんだよ〜!いい?確かにグ○グルマップでも地図は出るよね……それが同じ地図でもゼン○ン地図ならプリントした時にそこに住んでいる人の名前まで出るんだよ♪」

沙都子「っていう事は……本人がそこに住んでいるかもわかるって事ですわね?それに隣近所の名前も分かるなら、104で番号が聞けるって事ですわ!」

魅音「さっすが沙都子だね!そこで本人だけじゃなく隣近所まで番号が割り出せれば、後は分かるよね?圭ちゃん?」

圭一「追い込みの質が上がるって訳か……」

レナ「そうだね……確かにお隣さんに知られたら、レナだったら困っちゃうもん……お引越ししなくちゃだよ〜」

詩音「レナさんの言う通りですね……雛見沢みたいに近所のしがらみが強い地区ならひとたまりもありませんよね?」

梨花「真綿で首を絞めるのです〜にぱー☆」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 04:06:11.45 ID:El9W4lPYP

〜3時間後〜

ピリリリ……ピリリリ……ピリリリ……
※着信画面 斉藤一馬 サンライズ※

魅音「ほら、当の本人から連絡が来たよ!」

レナ「レナが出てもいいかな?かな?」

魅音「良いけど、後で代わってくれる?」

レナ「うん♪大丈夫だよ〜」

ピッ

レナ「お電話ありがとうございます。サンライズクレジットの竜宮です」

斉藤「……あの……斉藤ですけど……すいません……」

レナ「斉藤さんですかぁ?お世話様です!突然どうしたのかな?かな?」

斉藤「……何回も連絡を頂いたそうで……仕事中だったので、遅くなりました……」

レナ「いえいえ!わざわざありがとうございます♪レナは怒ってないから平気だよ?レナはね……ちょっと待ってて下さいね」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 04:15:03.21 ID:El9W4lPYP

魅音「もしもし……斉藤さん?ずいぶんとお忙しい御身分ですねぇ……儲かってそうで何よりで……」

斉藤「そんな事無いですよ〜ハハハ……お陰様で貧乏暇なしってやつですね」

魅音「斉藤さん??あんた、自分の状況ってわかってるよね?返済日も含めて10日間も連絡が途切れるっておかしな話だよねぇ……それってうちをナメてるんだね?それならそれで別に構わないけどさ…」

斉藤「いえ……そんな事はないですけど……」

魅音「取りあえず、どうするの?延滞もガッツリついてるんだけどさ……そういえば、あんたの娘さんは元気かなぁ……確か、今日は遠足だったよねぇ……」

斉藤「…………」

魅音「まぁ、「家に帰るまでが遠足」って言うよね?取りあえず、明日にでもせめて5万位は入金をお願いしたいんですけど……何せ全部で元金含めて15万は溜まっているからねぇ」

斉藤「でも、それでも完済するまで延滞は付きますよね?」

魅音「前回の返済分と明日までの延滞金を詰めれば延滞は付かないさ……それでも10万円だからね?あんたに払えるとは思わないんだけど?だから、多少譲歩しているんですけど?」

斉藤「明日までに最低5万円ですね……それで娘には……」

魅音「人聞きの悪い事言わないで欲しいねぇ?こっちは何にも言ってないじゃないか?ただ、娘さんが不憫だなぁって思っただけですよ……」

斉藤「……わかりました……明日までには必ず払います……」

魅音「まぁ、よろしくお願いしますね……こっちも色々手を煩わせたくないものですから……」

ピッ

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 04:26:54.48 ID:El9W4lPYP

レナ「魅ぃちゃん?大丈夫〜?」

魅音「ん?大丈夫だよ!あの人はちゃんとやってくれると思うよ!まぁ、支払がなかったらなかったでどうなるかはわかってるだろうからね」

圭一(魅音には何があっても金は借りれないな……)

沙都子「魅音さんだけは絶対に怒らせてはいけませんのよ!そうですわよね?詩音さん?」

詩音「そうですね♪何たっておねぇは園崎家の次期頭首ですから」

梨花「でも、詩音も怒ると猫さん達はガタガタ、ブルブルなのですよ」

レナ「そうだね〜♪魅ぃちゃんと詩ぃちゃんには、間違ってもお金は借りられないよ〜!ねっ?圭一君?」

圭一「そ、そうだよな……ハ…ハハッ……」(詩音もやっぱり無理だよなぁ……)

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 04:36:41.83 ID:El9W4lPYP

〜雛見沢分校の廊下〜

トットットット……

羽入(あれ?教室から話し声が聞こえるですよ……みんな部活で遊んでいるのですね♪それならボクも仲間に入れてもらうのです〜)

トットットット……

ガチャガチャ……

魅音「あれ?何か音がしなかった?」

レナ「ん〜?どうしたのかな?かな?ちょっとレナが見に行こうか?」

詩音「大丈夫です!ここは私が行きますよ!一応、ドアには鍵をかけていますけどね……誰が来てもこのスタンガンで一撃ですよ♪」

羽入「う〜ん……鍵がかかっているのです〜梨花ぁ〜!いないのですかぁ〜!」

梨花「し〜!ちょっと待つのです!外にいるのは多分羽入ですよ〜」

魅音「えっ?そうなの?梨花ちゃん?どうする?」

詩音「羽入ちゃんってこういうのってどうなんですか?」

圭一「大丈夫なんじゃないか?大人しいし、口は堅いだろ?」

梨花(あの子は意外にも真面目振ってるから、こんな場面を見たら上手く対応出来るのかしら……何よりもこの事をバラされるのが不味いわね……)

梨花「ちょっと待ってて下さいなのですよ〜ボクが羽入とお話してくるのです〜☆」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 04:44:50.79 ID:El9W4lPYP

魅音「そっか!じゃあ、任せるよ!くれぐれも変な風にしないでね?いくら雛見沢御三家の梨花ちゃんでも「許されない事」って言うのがあるからね」

梨花「ボクに任せて下さいなのです☆羽入なんかはちょちょいのちょいなのですよ〜」

トットットッ

ガチャガチャ  ガラッ

羽入「梨花〜!どうしたのですか?探したのですよ……ングッ」

梨花「良いから黙ってて!!あんた、私と約束できる?」ヒソヒソ

羽入「んん?」

梨花「良い事?今、この教室で起きている事を絶対に誰にも言わないって約束出来る?」

羽入「……んん!」コクリ

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 04:51:05.58 ID:El9W4lPYP

梨花「それと、もう一つ……この教室にいる間は勝手に姿を消したりしないで!神通力も禁止!!わかった?大丈夫でしょうね?」

羽入「…………」コクリ

梨花「万が一、約束を破ったら「激辛ハバネロ入りのキムチの刑」じゃ済まないわよ!さしずめ、「リアル綿流し」って所かしら?もちろん、流されるのはあんたの内臓だからね!!わかった?わかったら返事!!」

羽入「んん!!んん〜〜〜!!」コクコク

梨花「それならいいわ……」スッ

羽入「ぷはぁ……一体何なのですかぁ〜」

梨花「黙って入ってらっしゃい!良い事?事情は後で説明するから、取りあえず大人しくしてて!お願いだから!」

羽入「はいなのです……」(こんなに怖い梨花は初めてなのですよ……)


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 05:09:27.40 ID:El9W4lPYP

ガラッ

梨花「羽入は大丈夫なのですよ〜☆ボク達の仲間入りなのです〜」

沙都子「そうなんですの?さすが梨花ですわ」

レナ「羽入ちゃんが追い込みかける所を想像すると……かあいいよぉ〜」

詩音「羽入ちゃんは取りあえず、空いている所に座ってくれますか?」

圭一「久し振り!羽入!元気だったか?」

羽入「皆さんもお元気そうで何よりなのです〜♪ところで、皆さんは何をしているんです?机の上にいっぱい機械と紙がありますけど……」

魅音「まぁ……ちょっとした人助けって所かな?これも結構大変なんだよ〜!おじさんも頑張っちゃっているんだから!」



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 05:16:08.73 ID:El9W4lPYP

羽入「そうなのですかぁ……ボクに出来る事があればお手伝いしますですよ〜!」

梨花「羽生……」ボソッ

羽入「!!!!」

圭一「ん?どうした?」

羽入「あぅあぅ〜……何でもないのですよ……ハハッ……」

梨花「羽入はここで、黙って見てれば良いですよ〜」

沙都子「そうですわ!羽入さんにちょっとお買いものに行って来てもらうのはどうでしょう?」

魅音「ん?そっかぁ〜そろそろ15時になるからねぇ……ちょっと休憩しようか!」

詩音「それなら、羽入ちゃんにおやつでも買ってきてもらいましょう」



127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 05:19:43.99 ID:El9W4lPYP

梨花「それなら、ボクも一緒に行きますよ〜」

圭一「そうだな!梨花ちゃんと羽入ちゃんに行ってきてもらうか」

レナ「じゃあ、これお金渡すから、ジュースと好きなお菓子買ってきてくれる?」

沙都子「寄り道しないで帰って来るんですのよ?」

魅音「気をつけて行ってきてね〜」

羽入・梨花「はいなのです〜♪」

ガラッ

トットットット

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 05:29:18.82 ID:El9W4lPYP

       ・
       ・
       ・
羽入「梨花ぁ……どういう事なのですか?」

梨花「羽入……あんたにはバレたくなかったけど、仕方ないわね……私たちは部活の一環でヤミ金融をやってるのよ……」

羽入「ヤミ金融ですか……」

梨花「あんたにはわからないと思うから簡単に説明するけど、いろんなお客さんにお金を貸して利息を取っているの……もちろん金利はべらぼうに高いけど、結構稼げるのよ……」

羽入「何でそんな事をするんですか?それって悪い事ですよね?」

梨花「でも、正直言って人助けになる事もあるわ……普通にお金が借りれなくて困っている人に私たちが貸してその人達はそのお金で食いつなぐ……」

羽入「その人達に貸しているお金はどうしているんですか?」

梨花「魅音よ……彼女が園崎家の大金庫からちょっとだけ拝借してそのお金をこうして貸しているの……だから、絶対に損は出来ないの……」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 05:40:03.51 ID:El9W4lPYP

羽入「でも……お金が返せなくなった人はどうなるんですか……」

梨花「そこは色々な方法で返してもらうわよ?人材を欲しがっている仕事は東京には山ほどあるもの……それ以外にも色々とね……」

羽入「お客さんで知り合いっていないんですか?」

梨花「そうねぇ……色んな所にDMを出しているから色んな人が借りに来るわね……強いて言えば、公義のお爺ちゃんと大石警部かしらね?」

羽入「ええぇぇ!!あの公義のお爺ちゃん……大石までも……梨花……バレないんですか?特に大石は良くないです……」

梨花「そうかしら?いざとなればここは雛見沢でしょ?いくらでも方法はあるわ……」

羽入「……梨花……」(こんな梨花は見た事ないのですよ……)

梨花「さぁ……おしゃべりはこのくらいにして買い物しましょう……あんたの好きなシュークリームも買って良いのよ?」

羽入「本当ですかぁ♪梨花ぁ!ボクは絶対に秘密は守るのです!!お口にチャックなのです!!」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 05:46:47.72 ID:El9W4lPYP

         ・
         ・
         ・
ガラッ

梨花・羽入「だたいまなのです〜」

魅音「お帰り〜!大丈夫だった?」

詩音「わざわざ、遠い所まで行かせてごめんなさいね」

レナ「じゃあ、レナはお菓子を用意するから、圭一君はジュースを用意してくれるかな?」

沙都子「圭一さん?ちゃんと均等に分けてくださいまし!わたくしのだけ少ないとかありえませんことよ」



後、少しで完結するのですが、これから仕事に行く準備をしなくてはいけないので……
なるべく早めに戻ってくるので(夕方〜夜くらい)残ってたら完結させます

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:05:57.48 ID:El9W4lPYP

ちょっとギリギリまで頑張って投下しようかと……
せっかくここまで読んでくれた人に申し訳ないんで……


続き

圭一「ほら……だって沙都子はたくさん飲んだら次の日おねしょするだろ?だから気を使ってんだよ〜」

沙都子「何ですってぇ!!レディに対して失礼ですわ!!謝って下さいまし!!わたくしはおねしょなんてしませんのよ!!」

羽入「そうなのですよ〜圭一さん!おねしょをするのは梨…グフッ!」

梨花「あんた……わかってないみたいね……」ボソッ

羽入「あぅあぅ〜……冗談なのですよ〜……」

魅音「それじゃあ、休憩したらもうちょっと頑張ろうか!」

レナ「よ〜し!!レナも頑張って追いこんじゃうんだからね〜♪」

詩音「いえ……レナさんは大丈夫ですから……」



137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:08:54.81 ID:El9W4lPYP

〜その日の夜〜

ブーン……ブロロロ……

鉄平(ったく……沙都子のやつ、飯食い終わるなりさっさと寝ちまいやがって……何でわしが酒を買いに行かなくっちゃいけないんじゃ……)

鉄平(しかし、最近妙に素直になってきとるのぅ……何ぞ良い事でもあったんかな……)

鉄平(まぁ……わしもあんまり沙都子にガミガミ言わないからなのかのぅ……考えるのも面倒くさいわ……早く買って帰るか……ん?)

キキーッ ガチャッ

鉄平(ここは沙都子の学校……何であそこだけ電気が……ひょっとして鍵が空いてるって事じゃろうか……どっちにしても物騒じゃのぅ……)

鉄平(確認しに行くだけなら大丈夫じゃろ……学校には金目の物なんかないだろうに……)


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:13:07.09 ID:El9W4lPYP

ザッザッザッザ……

ギィ……

トットットット

鉄平(しかし……夜の学校っちゅうもんも薄気味悪いのぅ……ここは……教室?)

ガラッ

鉄平(……何ぞここで勉強でもしてたんかいのぅ……それにしてはずいぶんと片付いてるのぅ……ん?)

鉄平(この封筒は……ひょっとして……)スッ

鉄平(これは……金じゃろ!!しかもこんなに入っとる!!)

鉄平(この金は…………わしのもんじゃ!!後の事なんか知った事ないわい!!さっさとこの場を去って酒でも買うか!明日は良い1日になりそうじゃの〜)

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:16:45.41 ID:El9W4lPYP


〜次の日〜

ガラガラッ

魅音「おっはよ〜!!みんなぁ!!今日も張り切って部活しようかねぇ〜!」

詩音「おねぇ……テンション高いのは良いんですけど……」

圭一「…………」

沙都子「ハァ……」

梨花「困った困ったなのですよ〜」

羽入「あぅあぅ〜」オロオロ

魅音「ん?どうしたの?みんな?元気ないじゃん」

レナ「あのね……魅ぃちゃん……」

詩音「レナさん……私が話しますよ……おねぇ……怒らないで聞いて下さいね……昨日、回収したお金が……なくなってしまったんです……」

魅音「えっ……おじさんにはちょっと意味がわかんないなぁ〜もう一回説明してくれるかなぁ……ハハハッ」

詩音「おねぇ……だから、昨日封筒に入れておいたお金がなくなったんです!!この中の誰も知らないんです!!」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:20:25.23 ID:El9W4lPYP

魅音「ふ〜ん……で?詩音は何が言いたい訳?」

レナ「魅ぃちゃん……詩ぃちゃんは悪くないよ……だから……」

魅音「レナは悪いけど黙っててくれるかな……」

圭一「魅音!!ちょっと待ってくれよ!!」

沙都子「そうですわ!!詩音さんは無実ですのよ!!」

梨花「み〜、喧嘩は良くないです〜みんな仲良くなのですよ〜」

魅音「そうだよね……みんなの言う事も分かるよ……でもさ、こればかりはちょっとおじさんさすがに我慢ならないねぇ!!」グイッ

詩音「……お…おねぇ……苦し……手を……」

魅音「苦しい??だったら何だってんだい??あんただって分かるよねぇ……このお金の出所をさ……文字通り「命」のかかってるお金だよねぇ……」ガスッ

詩音「グッ!!」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:24:05.33 ID:El9W4lPYP

レナ「魅ぃちゃん!!やめてよ!!」

沙都子「詩音さん!!大丈夫ですの?」

圭一「魅音……いくらなんでも手を出す事はないだろ……」

魅音「圭ちゃんはさ、腹立たないの?あたしだって詩音が犯人なんて思っちゃいないさ……でもさ、あたしと同じ園崎の人間なんだよ?だからこそケジメをつけるんでしょ?」

梨花「み〜……それなら、みんなでお金を探すのですよ〜」

羽入「あぅあぅ〜……ボクもそれが良いと思いますなのですよ〜」

詩音「おねぇ……本当にごめんなさい……」

魅音「…………」スッ

魅音「仕方ないね……それなら、みんなで探すとするかい?」

沙都子「魅音さん……」

梨花「ボクも頑張るのですよ〜」

圭一「みんなで探せばきっと見つかるはずだぜ!」

レナ「う〜ん……でも、どこを探せばいいのかな?かな?」

詩音「取りあえず、この教室から手分けして探しましょう……梨花ちゃんと羽入ちゃんは学校の周りを調べて下さい……」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 06:28:19.37 ID:El9W4lPYP


魅音「詩音……さっきはごめん……」

詩音「おねぇ……もう良いですよ……園崎家の次期頭首なら当然の行動ですよ……ああでもしないと周りに示しがつきませんもの……」

魅音「それもあるんだけどさ……つい、カッとなっちゃって……」

詩音「それと……おねぇ、ちょっと聞きたいんですけど、例の拝借したお金ってどのくらいなんですか?」コソコソ

魅音「……300万……だけどね……実はもうとっくに全額戻しているんだよ……毎月の利益分から少しずつこっそり戻してたからね……」コソコソ

レナ「魅ぃちゃん……何処にも見当たらないよ……」

圭一「ったく……何処にいっちゃったんだよ……」

沙都子「このままでは仕事にも差し支えますわね」

魅音「みんな!集合!レナは梨花ちゃんと羽入ちゃんを呼んできてくれる?」

レナ「うん!わかったよ」

圭一「どうした?魅音?」

魅音「取りあえずは一旦仕事しようよ!このままって言うのも正直嫌だけどさ……終わってから改めて探そうよ」

詩音「そうですね……とりあえずはお客さんの処理を終わらせましょう」

沙都子「わたくしも頑張ってお手伝いさせていただきますわ」

そろそろ限界です  orz 仕事に行ってきます  朝までに完結出来なくてすいませんです

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 19:52:38.62 ID:El9W4lPYP

ただいま戻りました!!たくさんの保守&支援ありがとうです
ちょっとずつ書きためながら、投下します

         ・
         ・
         ・
         ・
ピリリリ……ピリリリ……
※着信 大石 サンライズ

詩音「お電話ありがとうございます!サンライズクレジットです」

大石「もしもし……大石と申しますが……佐々木さんはおいでですかな……」

詩音「少々お待ち下さいませ……」

ピッ

詩音「沙都子ちゃん……大石さんから……佐々木さんご指名ですよ♪」

沙都子「何なんですの?全く!レディーを名指しなんて失礼しちゃいますわ」

魅音「まぁまぁ……沙都子、そこは我慢してよ」


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 19:58:45.93 ID:El9W4lPYP

沙都子「お電話代わりましたわ!佐々木ですけれど、大石さんですの?」

大石「おお!これはこれは佐々木さん!御機嫌いかがですかな……んっふっふ……」

沙都子「大石さん?ご用は一体なんですの?これでもわたくし忙しいんですけれど!」

大石「おおっと!いささか、冷たいんじゃないですかぁ?いえ、ちょっと御相談なんですけどねぇ……今日は返済の日ではないのですがね……ちょっと早めに完済しようかと……」

沙都子「そうなんですの??それはとても喜ばしい事ですわ!それでしたら、完済金額を確認しますので少々お待ち頂けませんこと?」


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:03:13.01 ID:El9W4lPYP

沙都子「お待たせしましたわ!大石さんは特に遅れもなくお支払頂いているので、完済で4万円ですわ」

大石「そうですか……それでしたら、これから入金しますけど、ちょっと確認しても良いですかな……んっふっふ……」

沙都子「なっ……なんですの?」(ホントにいちいち気持ち悪いオヤジですわね……間違っても一緒に同じ空気を吸いたくない人ですわ)

大石「本融資の件ですが……本当に大丈夫ですよねぇ?」

沙都子「それは入金を確認してから、折り返し御連絡致しますわ!大石さんでしたら、履歴も良いので、きっと審査は通ると思いますけど!」

172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:10:35.70 ID:El9W4lPYP

大石「そうですか……それを聞いて安心しました……それともう一つなんですけど……」

沙都子「まだ何かあるんですの?わたくしも大石さんだけがお客さんじゃありませんのよ!」

大石「いえ……これは後ででも構いませんかねぇ……」

沙都子「別に構いませんことよ!それと返済もきちんとしてくれませんかしら?」

大石「これは失礼しました……では……入金したら連絡しますね……じゃあ……よろしk」

沙都子「…………」ピッ


173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:25:32.19 ID:El9W4lPYP

魅音「お疲れさん!沙都子〜、最後途中で電話切ったでしょ?」

沙都子「ふ〜!本当に大石の相手は疲れますのよ」

詩音「でも、大石さん全額払ってくれるんですよね?すごいじゃないですか」

圭一「大石の奴は変態だなぁ……全く沙都子のどこが良いって…いでっ!!」

沙都子「あ〜ら、ごめんあそばせ!手に持っていた電話が滑ってしまったのですわ!」

レナ「圭一君……沙都子ちゃんをそんな風に言うの良くないと思うなぁ……」

梨花「圭一には沙都子の魅力は分からないのですよ〜☆沙都子はいつも可愛い可愛いなのですよ〜」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:28:56.55 ID:El9W4lPYP

魅音「取りあえず、圭ちゃんとレナで新規客捕まえて!それと、詩音と梨花ちゃんで遅れの客を追ってってくれるかな?」

羽入「……あの……ボクは何をすればいいのですかぁ?」

魅音「羽入はそうだねぇ……そこに座ってて良いよ!何かあったら手伝ってもらうから」

羽入「はいなのです!頑張って皆さんを応援させてもらうのですよ〜」


176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:30:54.16 ID:El9W4lPYP

〜1時間後〜

ピリリリ……ピリリリ……
※着信 大石 サンライズ

レナ「沙都子ちゃん!大石さんから電話来てるよ〜それとも、レナが出ようかな?かな?」

詩音「レナさんは出なくても良いですからねぇ〜ほら、沙都子ちゃん!お願い出来ますか?」

沙都子「うっ……仕方ありませんわね……」


177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:35:34.99 ID:El9W4lPYP

ピッ

沙都子「もしもしですわ!サンライズ・クレジットの佐々木ですわ!」

大石「おや?その声は佐々木さんですねぇ……どうやら、私は運が良いようですねぇ……」

沙都子「はぁ……それで、入金の方は終わったんですの?」

大石「ええ……先日お伺いした口座に振り込ませて頂きましたけど、大丈夫でしょうかねぇ……」

沙都子「確認しますので、少々お待ち下さいませ!」

魅音「詩音!例の口座確認してくれる?多分、大石から入金あると思うからさ、その携帯で確認取れるから」

詩音「了解です!確か、完済で4万円でしたよね?」ピッ…ピッ…ピッ…

圭一「詩音……どうだ?入金されてるのか?」

詩音「バッチリですよ♪でも、ちょっと変なんですよ……大石の振込金額が5万円入金されているんですけど……」


180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:50:28.38 ID:El9W4lPYP

梨花「大石が間違えたのではないですか〜?」

魅音「沙都子!大石にちょっと確認してもらえる?」

沙都子「大石さん?入金の確認は取れましたけど、金額が多くありませんこと?完済で4万円なんですのよ?」

大石「あら?そうですかぁ……うっかり間違えてしまいましたかねぇ……それでしたら直接返しに来て頂いても構いませんか?佐々木さんにね……んっふっふっふ……」

沙都子「何を言っているんですの!!わたくしは仕事で忙しいんですけれど!?」

大石「そう怒らないで下さいよ……それとですね……先日、ちょっとお話させて頂いたお茶の件でも……これでも、私結構詳しいんですよ……色々お洒落なお店なんかもねぇ……んっふっふっふ……」

沙都子「そっ…そうなんですの?それでしたら、いつか時間がある時に行きませんこと?ちなみに土日は家事で忙しいので無理ですわ!」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 20:56:38.85 ID:El9W4lPYP

>>181
おめでとう!大石は「すけべおやじ」に進化したよ!



大石「そうですねぇ……私も非番の日でも呼び出される事があるのでね……いえ、でも夜でしたら時間はもっと作れますよ……どうですかぁ?」

沙都子「わたくし、夜は9時に寝る事にしていますので!規則正しい生活をしないと素敵なレディーにはなれませんことよ!」

大石「ほう……それは素晴らしいですねぇ……私も是非とも見習いたいものですなぁ……それと、今回多めに入金した分は皆さんでご飯でも食べて下さいよ」

沙都子「お気遣いありがとうですわ!それと、そろそろ宜しいですか?さっきからわたくし上司に睨まれていますので!」

大石「おやおや……佐々木さんは人気者みたいですねぇ……それでは、本融資の方をお願いしますね……」

沙都子「そうですわね!それは折り返しこちらから連絡致しますわ!」

ピッ

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 21:08:10.54 ID:El9W4lPYP

レナ「沙都子ちゃん!お疲れ様〜!相変わらずモテモテだよね〜」

沙都子「毎度、毎度の事ですけれども疲れますわ……魅音さん、大石が多めに入金した分は皆さんでお食事でも召しあがって下さいって言っていましたけど……」

魅音「そうなの?う〜ん……でも、大石の口座に振り込み返してくれるかなぁ……大石には変な借りは作りたくないんだよねぇ……」

圭一「大石はちょっと危ない感じがするからな……そのお金の件で恩着せがましくあれこれ言われるのも癪に障るしな」

梨花「大石は変態おじさん予備軍なのですよ〜」

詩音「おねぇ……それと、大石の本融資はどうするんですか?こちらから折り返すって話ですけど……」

魅音「ああ!その事ね?良いよ!知らん振りしちゃって」


あっ……しまった!!
先週、借りた「タユタマ」のDVD全巻と「こはるびより」のDVD全巻返してない!!
返却日が今日までなんだけど、ちょっと今から速攻で返しに行って良いですか?多分、1時間程度で帰ってくるんで
さすがに嫁に行ってもらう訳には行かないんで   orz

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 22:46:55.52 ID:El9W4lPYP

ただいまです
お待たせしました

レナ「魅ぃちゃん?大丈夫なのかな?かな?」

梨花「み〜、きっと大石の事ですから、しつこく電話が来ると思いますですよ〜」

魅音「その時は、審査部が立て込んでて確認中とか、審査中とか何とでも言えるよ」

圭一「でも、ずっとそれでは通らないだろ?どうするんだ?」

魅音「圭ちゃん!良い所に気がついたね!その時は大石のデータをでっち上げて言っちゃえば問題ないよ」

羽生「あぅあぅ〜……みんな腹黒いですぅ……」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:00:50.64 ID:El9W4lPYP

レナ「それってどういう事なのかな?魅ぃちゃん……」

魅音「大石もそうだけど、うちみたいな短期の業者に借りてる人って大体が自分の状況なんてわかってないんだよ……だから、後付けで「ここにも借りてるデータがあります」って押し通すと結構その気になっちゃうんだよ」

詩音「そうすると、思いこみでうちの言いなりになっちゃうって事ですか?」

魅音「まぁ、そんな感じだね!たまにわかっている客でもこっちが1歩も引かなければ、たいていはこっちの意見が通っちゃうんだよ」

圭一(これが、園崎家の人心掌握術ってやつか……末恐ろしいな……)

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:11:50.93 ID:El9W4lPYP

         ・
         ・
         ・
         ・
魅音「今日はこんなところで良いかな〜」

詩音「圭ちゃんとレナさんで新規を5件も取りましたし、私も遅れているお客さんを3人捕まえましたからね♪」

梨花「み〜、ボクも2人捕まえたのです〜」

魅音「みんな!お疲れ様〜!後は無くなった封筒を探すだけだね!」

沙都子「そうですわね!わたくしもそれが気になっていましたのよ」

羽入「そうなのです!ボクもお手伝いするのですよ〜」


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:15:47.37 ID:El9W4lPYP

〜3時間後〜

レナ「う〜ん……どこにあるのかなぁ……さっきからあちこち探しても全然見つからないよぉ……」

圭一「魅音〜!そっちはどうだぁ?見つかったかぁ?」

魅音「圭ちゃん、こっちは全くダメだね……詩音も沙都子達と探しているんだけどね……」

梨花「沙都子〜!やっぱり見つからないですかぁ〜」

沙都子「これは難しいですわね……一体、どこにいったのかしら……」

魅音「もう、暗くなってきたから、今日はこの辺で帰ろうか……」

詩音「そうですね……あんまり、無理して探しても疲れるだけですし……」

レナ「残念だけど、今日は仕方ないのかな?かな?」

圭一「明日はちょっと早めに来て他の場所を探そうぜ」

梨花「今日はみんなバイバイなのですよ〜」

魅音「じゃ、そういう事で今日は解散!また、明日も頼むね!」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:24:49.42 ID:El9W4lPYP

羽入「梨花〜!封筒はどこに行ったんでしょうか……」

梨花「それが分かればこんなに苦労はしないわよ……全く……昨日、最後に学校を出たのは誰なのかしら……」

羽入「みんなが帰る前にはあったんですよね?」

梨花「そうよ……しかも全員一緒に教室を出たから、誰も持っていく事は出来ないはずなのに……」

羽入「という事は、封筒を置き忘れてその後に誰かが入って持っていったって事ですか?」

梨花「そういう可能性もあるけど、それじゃ全員が犯人の可能性もあるわよね……私はそんな事しないけど……」

羽入「あぅあぅ〜それは困りましたですよ〜」


202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:41:22.57 ID:El9W4lPYP

梨花「!!!」

羽入「梨花?どうしたんです?」

梨花「羽入!あんた、神通力で時間を遡れる?」

羽入「最近、その力も弱くなっていますから、成功するかはわからないのです……」

梨花「いいから!!試してみなさいよ!!あんた一人だけ遡るのなら大丈夫でしょ!!」

羽入「あぅあぅ〜梨花は人使いが荒いのですよ〜」フッ……

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:48:43.49 ID:El9W4lPYP

フッ………


羽入「…………」

梨花「…………」

羽入「……ごめんなさいなのです……やっぱり無理みたいなのですよ〜」

梨花「何故なの!!もう一回試してみなさいよ!!」

羽入「何回やっても無理なものは無理なのですよ〜あぅあぅ〜」

梨花「ほんとに役に立たないのね!!」

羽入「そんな事ボクに言われても困るのです〜」


205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/13(金) 23:53:16.03 ID:El9W4lPYP

沙都子「ふぅ……今日はいつもより疲れましたわ……まったくあの大石のせいですわ!!こんな日はゆっくりお風呂に入って疲れを癒すのがレディーの嗜みですわ」

ガラガラ……

沙都子(あれ……今日はあの人は帰っていませんの?また、どこかで遊び呆けているんですわね……)

沙都子(あの人が帰ってくる前にお部屋の片付けとご飯の支度を済ませないとですわね)

沙都子(まったく、こんなに散らかして困った人ですわ……毎日、毎日お酒ばっかり飲んで、いつか死んじゃいますわよ)

沙都子(色んな雑誌やお酒の瓶も少しは片づけて欲しいですわね……あら?これは何ですの?)スッ


207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:01:29.32 ID:El9W4lPYP

沙都子(これは……教室でなくなった封筒ですわ!!まさか……あの人が……)

沙都子(中身は何も入っていませんわ……そういえば、今日はいつもより妙に優しかったですわね……そういう事だったのですわね)

沙都子(あの人が犯人って事は一目瞭然ですわ……それよりもこの事をみんなに伝えないといけませんわね)

ガラッ

タッタッタッタ……

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:11:15.99 ID:IwpTgFDCP

レナ「圭一君……結局、封筒見つからなかったね……」

圭一「う〜ん……一体どこにいっちゃったんだろうなぁ……」

レナ「あれが見つからないと、魅ぃちゃんも困るよね……」

圭一「そうだよなぁ……このままだとみんなギスギスしなくっちゃいけないもんな……困ったよな……」

富竹「お〜い!前原く〜ん!!」

圭一「あっ!富竹さん!こんにちは!どうしたんですか?」

レナ「富竹さん♪こんにちわ〜!今日も野鳥の撮影ですかぁ」

富竹「いやぁ〜、昨日、いつもの様にカメラで写真を撮ってたら変わったものが撮れたんでね……是非、前原君達にも見せようと思ってさ」

圭一「でも、富竹さん昼間は雛見沢にいませんよね?」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:17:26.93 ID:IwpTgFDCP

富竹「そうなんだよ〜!最近は野鳥の夜の生態にも興味があってね……被写体はいつも昼間だからたまには夜の姿もって思ってね……見てみるかい?」

圭一「良いんですか?是非、見せて下さいよ!」

レナ「レナも見たい〜!!富竹さ〜ん!レナにも見せて〜」

富竹「ああ!良いとも!ほら……これだよ」ススッ

圭一・レナ「!!!!!」

富竹「どうだい?すごいだろう!!野鳥のこんな姿はなかなか見れないだろう?」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:31:41.65 ID:IwpTgFDCP

圭一「………あの……富竹さん?これ……野鳥なんでしょうか……僕にはどう見ても学校の更衣室で着替えてる海江田校長にしか見えないんですけど……」

レナ「はぅはぅ〜〜!!富竹さんたら……こんな……こんな趣味があったんですかぁ〜」

富竹「えっ……いやっ……これは違うんだ!!ほら、この更衣室の前にある木に鳥が寝ているだろう?」

圭一「……そうですね……よく見れば確かに木に鳥がとまっていますね……でも、この撮り方はかなり誤解されますよ……」

レナ「レナもびっくりしたよ〜!富竹さんがついに「禁断の愛」に目覚めたのかと思ったよ……あれ?圭一君、この写真この部分を見て……」


211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:38:07.20 ID:IwpTgFDCP

圭一「あれ……これって沙都子の叔父の北条鉄平じゃないか?」

レナ「何で、こんな夜中に学校なんかにいるのかな?かな?」

富竹「ん?どうしたんだい?二人とも、いきなり真剣な顔しちゃって……そんなに僕の写真が気に入ったのかい?」

圭一「富竹さん!この写真、現像して頂けませんか?」

富竹「ああ…別に構わないけど、それなら明日学校に持って行こうか?」

圭一「それは悪いんで……夕方に学校の校門で待ち合わせしませんか?」

富竹「それなら、明日の夕方に分校の校門前で待ってるよ……」

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:43:54.21 ID:IwpTgFDCP

沙都子「梨花〜!!」

梨花「あれ?沙都子なのですか?一体こんな時間にどうしたのです〜?」

羽入「沙都子ちゃん、こんばんわなのですよ」

沙都子「大変なのですわ!!例の封筒の場所がわかりましたのですわ!!」

梨花「そうなのですか?封筒は一体どこにあったのです?」

沙都子「それが……」

梨花「沙都子〜、黙っててはわからないのですよ〜」

沙都子「それが……封筒を持っていったのはわたくしの叔父なんですの!!」

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:47:10.48 ID:IwpTgFDCP

梨花「そうなのですか……」

羽入「あぅあぅ〜それは非常にまずいのですよ〜」

沙都子「でも、確実にあの人が犯人って決まった訳ではないですのよ?」

梨花「それなら、明日みんなに相談すると良いのですよ〜」

羽入「ボクもその方が良いと思うのですよ〜」

沙都子「そうですわね……それなら、明日までの秘密って事にしますですわ!」


215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 00:53:49.70 ID:IwpTgFDCP

〜次の日〜

梨花「あの鉄平が封筒を持っていったのなら私達がいくら探しても見つからない筈だわ……」

羽入「でも、本当に鉄平さんが持っていったのですか?」

梨花「沙都子はそんな下らないウソを吐く子じゃないのは私が一番わかってるわ……でも、鉄平は限りなく黒に近いグレーよね」

羽入「…………」

魅音「さぁ〜今日も元気に張り切って行こうじゃないか〜」

詩音「おねぇ……朝からテンション高いですね……」

魅音「な〜に言っちゃってんの〜!今日もビシバシと部活をエンジョイするよ〜」


217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:04:40.70 ID:IwpTgFDCP

レナ「……魅ぃちゃん、おはよ〜」

圭一「みんな、おはよ〜」

魅音「あれれ??二人とも朝から元気ないなぁ〜!どうしたのさ?」

沙都子「おはようございますですわ……」

梨花「おはよ〜ございますなのですよ〜……」

羽入「…………」

詩音「沙都子ちゃんたちも何だか様子が変ですよ?おねぇ?どうしたんでしょう?」

魅音「んも〜!みんな、悩みがあるなら、おじさんに相談しなよ〜!力になるからさ!!」

沙都子「そうなんですの?」

圭一「それなら……」

レナ「魅ぃちゃん……実はね……」

梨花「真剣に聞いて欲しいのです……」

羽入「あぅあぅ〜」



218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:12:11.21 ID:IwpTgFDCP

魅音「……なるほど……そういう事ね……」

詩音「でも、確実に北条鉄平がクロって決まったわけじゃないんですよね?」

魅音「そうだけどさ、ここまでみんなの言い分が合致しているとそう考えてもおかしくないよね?何より、沙都子が持って来た封筒が何よりの証拠でしょ?」

詩音「後はレナさん達の言ってた写真ですね」

魅音「それを富竹さんからもらってからどうかだね……」



219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:16:31.21 ID:IwpTgFDCP

〜夕方 雛見沢分校校門前〜

富竹「やあ!みんなお揃いで、どうしたんだい?」

圭一「昨日、言っていた写真の件で……」

富竹「そっかぁ〜!みんな僕の撮った写真に興味があるんだね〜、何なら色々と教えようか?」

魅音「あ〜……富竹さん?取りあえず、その写真を見せて欲しいんだけど……」

富竹「ああ!良いよ!ほら…これだよ〜ちょっと変な被写体が写っているけどあくまで野鳥撮影だから勘違いしないで欲しいな!」

詩音「おねぇ、確かにはっきりと写ってますね……」

沙都子「これは決定的ですわ」

梨花「destroyなのです〜」

レナ「やっぱり、沙都子ちゃんの叔父さんがそうなのかな?かな?」

圭一「富竹さん、この写真もらっても良いですか?」

富竹「ああ、良いよ!これで君達も野鳥撮影に興味を持ってくれれば僕も嬉しいよ〜!ハハッハハハッ」





221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:45:28.22 ID:IwpTgFDCP

              ・
              ・
              ・
魅音「じゃあ……今から雛見沢分校部活メンバー「裏・鬼ごっこ」の始まりだね……」

詩音「おねぇ……準備は大丈夫ですか?」

魅音「大丈夫だよ!準備に抜かりはないねぇ……」

梨花「楽しみなのですよ〜☆にぱ〜」

沙都子「……仕方ありませんわねぇ……」

レナ「魅ぃちゃん……本気で始めてもいいのかな?かな?」

圭一「俺も他の奴らには負けてらんねぇな……」

羽入「ボクも真剣にやらせてもらうのですよ……」

魅音「みんな……行くよ!!」

一同「お〜〜!!!」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:52:49.59 ID:IwpTgFDCP

              ・
              ・
              ・
お魎「ところで……聞いたかい……例の話を……」

公義「お魎さん……それってあの事ですかな……」

お魎「……好奇心は猫を……とはよく言ったもんじゃの……」

お魎「何れにせよ……わしらには関係のない話じゃ……」

公義「…………」


225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:57:58.40 ID:IwpTgFDCP

〜3か月後〜

魅音「よ〜し!!今日も全員集まったね〜!!只今より、本日の部活を開始する!!」

一同「おお〜〜!!!!」

魅音「そうですね……そちらで使ったサイトの料金を至急払って頂かないと自宅や職場にも行く事になりますね……ええ……うちの顧問弁護士も同行させますけどね……」

圭一「あっ……もしもし、ばぁちゃん?オレだよ!わかる?オレ!オレ…」

レナ「もしもし♪おじいちゃ〜ん!久し振りだよぉ〜!うん!私は元気だよ〜♪それでね……ちょっと相談があるんだけど……この前仕事でね……」

詩音「ええ……そうなんです……私の妹がそちらの旦那さんとですね……それはもう強引に……」

沙都子「もしもし?聞いているんですの??昨日の12時37分の東京行きの電車の中で貴方に体を触られたのですわ!!どうしてくれるんですの??これは出る所に出てお話しませんこと?」

梨花「はいなのです〜!この企業は今が上場前ですごいチャンスなのです〜!この機会を逃したらもう半世紀は来ないのですよ〜☆」

羽入「もしもし!!ボクのシュークリームを弁償して下さいなのです〜!!あぅあぅ〜!!」


こうして「雛見沢分校部活メンバー」の夏は過ぎて行く・・・


おわり

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:20:03.08 ID:IwpTgFDCP

>>221からの続き
〜興宮商店街〜

鉄平「ったく……あの雀荘どうなっとんじゃ……一緒に卓についた奴コンビ打ちしとるんと違うか?」

コツ…コツ…コツ…

リナ「あらぁ……鉄平じゃないのさ……どうしたの?ずいぶんとご機嫌ななめじゃないのさ……」

鉄平「リナか……チッ……まぁ、ええわい……ちょっと飲みにでもいこか」

リナ「どうしたのさ?いつものあんたならあたしにたかる癖に……何か良い事でもあったのかい?」

鉄平「まぁの……これじゃい!」スッ

リナ「あんた……これ、どうしたんだよ?こんな大金……」

鉄平「知らんがな、ちぃっと沙都子の学校の教室に置いてあってのぅ……まんまと頂いたっちゅう訳じゃ!」

リナ「最高だね!!これで、当分は何不自由なく遊べるねぇ!」

トントン

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:32:30.98 ID:IwpTgFDCP

鉄平「ん?何じゃい!おのれら!」

魅音「お楽しみの所、悪いんだけどねぇ……それ、返してくれないかなぁ……北条鉄平さん?」チャキッ

詩音「鉄平さん……それさえ持ち去らなければ……安全な人生が歩めたんですけどね……残念です……」スッ

圭一「お前は……取ってはいけない物を取ったんだよな……」グッ

沙都子「……本当に……残念ですわ……」スッ

梨花「genocideなのですよ〜☆」

羽入「祈れ!人の子よ!」

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:46:31.87 ID:IwpTgFDCP

鉄平・リナ「うわあああぁぁぁぁ!!!」ダッ

タッタッタッタ

魅音「いいよ!!いいよ〜!!どんどん逃げなよ!!興宮商店街を使っての鬼ごっこだねぇ!!!」

詩音「おあいにく様ですけど、あなた達の味方は誰一人いませんからね……」

タッタッタッタ……

鉄平「なんじゃあ!!あいつらぁ!!」

リナ「そんな……ハァ……あたしに聞かれても……ハァ……わかんな…ゴスッ!!…ぎゃあぁぁぁ!!」

ドサッ…

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:47:17.21 ID:IwpTgFDCP

圭一「ハハハハハ!!!!何だこいつ……まだ動けるみたいだなぁぁ……」ブンッ

ガシュッ!!

リナ「……あっ……がぁ……ちょ……そんなの……」ドサッ

グシャッ!! グシャッ!!

圭一「やべぇ!!これ、すごいぜぇぇ!!見ろよ!!レナぁぁ!!こいつ、足が曲がんない方向に曲がってるぅぅ!!」

レナ「ねぇぇ……圭一君……このおもちゃの電池ぃぃ……切れてないみたいだよぉぉ……」ズグッ!!

リナ「あああがああがが……」

グリッ……グリッ……

リナ「がああ!!!!」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 03:52:53.70 ID:IwpTgFDCP

梨花「待て待て〜なのです〜☆お喋りな猫さんはお仕置きなのですよ〜☆」シュッ

グサッ!グサッ!

リナ「!!!」

リナ「………………」

ピクッ……ピクッ……

梨花「あれれ?動かないのですよ〜?どうしたんですかぁ?」

沙都子「梨花がおもちゃの配線を切ってしまったのですわ!!もう、乱暴にして壊しちゃだめですわよ?」

梨花「にぱ〜☆ごめんなさいなのです〜」


241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:09:37.47 ID:IwpTgFDCP

羽入「残るはそなただけか……」

鉄平「!!!!」

ダッダッダッダッ……

羽入「フッ……」ピシュッ

ドスッ

鉄平「っくぅ…………ふざけるなぁぁ!!おどれらぁぁ!!」

トットットットット……

魅音「あらぁ……あっという間に捕まっちゃったのかい?ずいぶんと根性のない男だねぇ……フフッ」

詩音「こんなにもあっさりと終わっちゃうなんて……面白くないですよねぇ……おねぇ?」


242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:10:39.19 ID:IwpTgFDCP

魅音「そうだね……詩音……これ、どうしよっかぁ……」

詩音「やっぱり、沙都子ちゃんに手柄を譲るのはどうでしょう?」

魅音「……うん!!さっすが詩音だねぇ!沙都子〜!先攻と後攻どっちが良い?」

沙都子「そうですわねぇ……正直、悩みますけど……先攻が良いですわ!!」ズブッ!クチュッ!

鉄平「グッ……さ…沙都子……この親不孝もんがぁぁ!!」

魅音「じゃあ、次は後攻のおじさんがいくね〜!!」ドスッ

鉄平「かっ……がはぁ!!」フー……フー……

詩音「おねぇ?私の分も残しておいてくれませんか」シュッ!バチバチッ!!

ブス……ブス……

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:24:07.41 ID:IwpTgFDCP

沙都子「まだまだ、終わりませんことよ!!」シュパッ!

シュピッ!ツパァ…

鉄平「お……ヒュー……さ……さと…ヒュー……ゴフッ……」

沙都子「あれ?おかしいですわね?何を言っているか全然わかりませんのよ?もっとちゃんと喋って下さいまし!!」ブチュッ

グリッ……ギュー……ブチン!!

鉄平「ぺ……あああ……ゴボッ……ぐぐ……ヒュー……ぐ……ぐああ……ぁぁぁ……ヒュー……」

沙都子「あれ?引っ張ったら取れてしまいましたわ♪これはちょっと予想外でしたわ」

魅音「沙都子ぉ……そんなに目玉を引っ張ったら取れるの当たり前でしょ……あんまりやりすぎは良くないよ?」グッ……ボキン!!

鉄平「あ………ああ……ヒュー……」



244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:24:48.48 ID:IwpTgFDCP

詩音「そうですよ♪まだまだ後がつかえているんですから!」ザクッ!!

鉄平「……ゴブッ……カハッ……」ピクッ……ビクン!

沙都子「最後はわたくしにお任せですわ!!」ゴリュッ!

グシャ……

鉄平「……さ……と……ヒュ……」ピクッ……ピクッ



245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 04:25:34.19 ID:IwpTgFDCP

羽入「もう終わっちゃったのですか?」

魅音「最後は沙都子にキメてもらったよ」

詩音「沙都子ちゃん……見事な止めでしたよ……」

沙都子「これくらい当然ですわよ!トラップ・マスターの誇りにかけてですわ!」

圭一「ふぅ〜……ふぅ〜……」

レナ「ハァ……ハァ……ハァ……」

梨花「み〜、お片付けはどうするのですかぁ」

魅音「大丈夫だよ!梨花!商店街の人達が手伝ってくれるからね」

詩音「みんな、園崎の息のかかった人達ばかりですから……仕事は早いですよ♪」

魅音「じゃあ、片付けが終わったら、一度学校に戻ってそのまま解散!!いいね?」

一同「おお〜!!」

こんな感じでどうですか……



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