ハルヒ「あの夏の思いでは」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 23:48:01.58 ID:SjQgwHkh0

「ちょっと宜しいでしょうか」

キョンとのオセロに惨敗したらしい古泉君が言った。
あたしはネットサーフィンの手を休め、彼を見る。
ゲームに負けた直後だと言うのに、いつもの爽やかな笑みを浮かべている。

「なあに?」

あたしは言う。
言い出したのがキョンだったら「くだらない事だったら死刑よ!」とでも言うのだろうけど、
古泉君には、何故か言えない。
何でだろう? 彼の実直さが、そう思わせるのだろうか。
それとも、心の奥であたしは古泉君に距離を置いているのだろうか。
そう考えつつも、口は勝手に言葉を紡ぐ。

「副団長の提案なら、聞く価値はあるというものよ! 言いなさい、古泉君!」

古泉君は、恭しく一礼し(嫌味に見えないのが不思議だ)言った。

「ここでオナニーをしたいのですが構いませんね?」

団室の空気が凍りついた。

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 23:50:23.08 ID:SjQgwHkh0

まず発言したのはキョン。

「おっ、お前! いきなり何を言ってるんだ!?」

まあ、確かに正論よね。

「ふぁ、ふぇ、ふぇ」

みくるちゃんは悲鳴なのか何なのか、良く分からない呟きを漏らしている。
顔が真っ赤になってて、可愛い。

「……」

有希は、ハードカバーの本を読むのをやめ、古泉君を見ている。
この状況でも無表情なのはある意味、すごいわよ。

古泉君は続ける。

「聞き取れませんでしたか? ではもう一度言います」
「僕は、今ここで、オナニーをしたいのです。構いませんね?」

沈黙。
流石のあたしにも、彼が何を言っているのか、ちゃんと把握できたとは思えなかった。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/18(金) 23:58:49.29 ID:SjQgwHkh0

「……つまり、こういう訳ね」

あたしは古泉君の言った言葉を、そのまま捉えることにした。

「古泉君は、オナニーがしたくなった。だから許可を得るために発言した」

我が意を得たりと頷く古泉君。

「正にその通りですよ涼宮さん。僕は、今、オナニーをしたいのです」

キョンが叫ぶ。

「お前、馬鹿か!? んなもん別に宣言する必要無いだろう! 家に帰って、勝手にオナればいいじゃねえか!」

そう。あたしもそれは思った。
しかし。

「それでは意味がないのですよ」
「僕は、この団室でオナニーをしたいのです」
「そして、一番大切なことなのですが……それを皆さんに見ていて頂きたいのです」

みくるちゃんは床に座り込み、顔を隠して震えている。
免疫が無いのか、カマトトぶってるのか、どちらでも良い。
それでこそ、SOS団の萌えキャラの行動に相応しいのだから。

「何故、私達に見せる必要があるの?」

有希が聞く。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 00:08:29.04 ID:ykdTv9vp0

「……そこから説明しなければなりませんか」

古泉君は立ち上がり、団室の中央に椅子を用意し、座る。

「そもそも、オナニーとは何でしょう?」

「お前もう黙れ!」

「うっさいわよ、キョン! 古泉君の話を聞きましょう!」

空気の読めない雑用係を黙らせ、古泉君を見る。
彼がこんな事を言い出すのは、初めての事だ。
あたしは何故か胸の動悸が高まるのを感じながら、古泉君の次の言葉を待つ。

「そもそも、オナニーとは」
「後ろめたいもの。隠さねばならないもの。そう思ってはしませんか?」

それは、あたしが何度も考えた事だった。

「しかし、それは誤った認識だと、僕は考えたのです」
「いえ……悟った、というべきなのでしょう」
「今日、僕は、自分の教室でオナニーをしました」
「授業中でしたが、その時の僕は、もう辛抱堪らなかったのです」
「ズボンの中に手を突っ込み、しごきました」
「そして、そのまま発射」
「僕のズボンは、精液でぐっしょりと濡れてしまいました」
「……けれど、そんな事はごく些細な事なのです」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 00:23:50.05 ID:ykdTv9vp0

古泉君の話は続く。

「僕の周りには、異様な匂いがしていたことでしょう」
「まあ、僕自身には、自分の精液の匂いなど分からなかったのですが」
「隣の席の女子が、おかしな目で僕を見たので、そうと分かりました」
「ちょうどその時、彼女が消しゴムを床に落とした事で、事態は急変します」
「僕は、近くに転がってきた消しゴムを拾い、彼女に手渡しました」
「彼女は僕に、例を言いかけると異変に気づきました」

ここで古泉君は言葉を切り、みんなを見渡す。

「その異変とは」
「消しゴムに、僕の精液が大量に付着していた事です」

誰かの喉が鳴る。
あたしではない、誰かが喉を鳴らした。

「無論、故意ではありませんでいた」
「しかし、ちょうどおにんにんを握っていた手で、消しゴムを拾ってしまった」
「それだけの事だったのです」

ふと気がついたが、古泉君のズボンのチャックは全開だった。
だけど、その中身は、今は見えない。

「彼女は奇声を上げました」
「何事が起こったのか、教師も、他の生徒も、その時は分かっていませんでした」
「だから、僕は叫んだのです」
「その消しゴムは僕の精液でべっとりだ! ……とね」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 00:34:39.29 ID:ykdTv9vp0

「あっという間に、教室は阿鼻叫喚の地獄絵図になりました」
「女子は僕から一ミリでも遠く離れようとし」
「男子は、ここではとても言えないような言葉を、僕に浴びせかけました」

そう言った古泉君の表情は、まるで捨てられた子犬のようで、思わず抱きしめたくなるところだった。

「いや。いやいやいや! 古泉! お前おかしいぞ!」
「なあ! 嘘だろ? 本当はそんな事、してないんだろ?」
「いくらハルヒが退屈そうにしてるからって、そんな作り話は悪趣味だ!」

キョンが叫ぶ。
でもね、キョン。
あんたも、気がついているんでしょう?
古泉君は、真実を語っている。

床を見ると、みくるちゃんが気絶していた。
パンツが見えている。

「……それから、貴方はどうしたの?」

有希が聞く。
そう。分かっちゃったのね、有希は。

古泉君は、有希に柔らかな視線を送ると、話を続ける。

「僕を救ってくれたのは、担任の教師でした」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 01:27:03.57 ID:ykdTv9vp0

「先生は、何も語らず、僕を教室から連れ出しました」
「そして汚れたズボンと、スキャンティを自らの手で洗ってくれたのです」
「僕を、叱らないのですか? と聞くと」
「先生は言いました」
「君を叱る理由が無い、と」

この北校に、そんなできた教師がいた事実にあたしは驚いた。
教師なんて人種は、生徒の気持ちなんて分かろうともしない。
それがあたしの持論だったと言うのに。

「いや、おかしいだろ? なあ、おかしいよな?」

キョンがぼやく。
気持ちは分からなくはないわ。
でも、キョン。
あんたは、もう分かってるはず。
だから、泣いているんでしょう?

みくるちゃんが、いつの間にか立ち上がっていた。

「……お茶、入れますね」

そう。
みくるちゃんも、理解したのね。

有希の顔を見る。
いつになく、輝いて見えた。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 01:38:01.14 ID:ykdTv9vp0

みくるちゃんの淹れたお茶を飲んで、一息つく。
いつもより、美味しく感じられるのは気のせいじゃない。

「……先生は、言いました」
「自分も、似たような思い出があるんだ、と」
「中学生の頃、入院していたクラスメイトの女子の病室で、乱れたその子の肢体を見て」
「つい、オナニーをしてしまったそうです」
「その時は、彼も罪悪感を抱いたそうです。自分は最低だ、とね」
「しかし、今では……それはむしろ、誇りに感じているそうです」
「人は、オナニーをすべきだ」
「そこがどこであっても。まわりに誰がいようとも」
「自分は、オナニーをしたからこそ、その後、救われたんだ、と」
「碇先生は、そう言って、満面の笑顔で僕を抱きしめてくれました」

古泉くんの右手が――オナニーをする右手が――強く握り締められる。

「僕はオナニーをしてもいい!」
「ここでオナニーをしてもいいんだ!」
「みんなが祝福してくれる!」
「だから! 僕は! ここで! ……っ!」

古泉君は泣いていた。
悲しくて泣いているんじゃない。
あたしたちに、伝えたくて泣いているんだ。

古泉君。
伝わってるよ。大丈夫。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 01:47:12.06 ID:ykdTv9vp0

手を鳴らす音。

キョンが、拍手をしていた。
泣いていた。もう、余計な言葉はいらなかった。

拍手の音が増える。
有希だ。その顔には、うっすらと笑みが浮かんでいた。

もう一つ。
みくるちゃんだ。目を真っ赤に充血させながら、それでも笑顔で。

あたしも拍手をする。もちろん、満面の笑みで。

四人の拍手が、団室を包み込む。

古泉君は、最初は呆けた表情だったけど。
次第に、その顔に、いつものどこか嘘臭い笑顔ではない、本物の笑顔が湧き出ていた。

「おめでとう、古泉」

「おめでとうございます」

「おめでとさん」

「ふふっ、おめでとう。副団長」

古泉君が叫んだ。

「僕は、今ここで! オナニーをします!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 01:56:59.31 ID:ykdTv9vp0

あわただしくベルトを外し、ズボンを脱ぎ、スキャンティ――可愛らしいフリルのついた――を脱ぎ捨てた古泉君。
既にいきり立っていた古泉君のおにんにんは、皮が被っていて、ポークビッツみたいなサイズだったけど。
そんなの誰も気にしない。
古泉君の、オナニーの邪魔はしない。

人間のものとは思えない声を出し、古泉君はしごいた。
傍から見れば正気の沙汰では無かっただろう。
でも。
これが、人間なんだ。
宇宙人も。未来人も。超能力者も。異世界人も。
きっと分かり合えるはず。
だって、オナニーは誰でもするものなんだから。

三十秒も経たずに、古泉君が叫んだ。

「で、出るぅ! 古泉みるく、でましゅぅーっ!」

おにんにんの大きさからは想像もできないほどの大量の精液がほとばしった。
まるで、虹の様に放物線を描き、飛んだ。

と、その時。
団室の扉が開いた。

「やっほー! みくるはいるかいっ!」

鶴屋さんだった。

位置関係の都合で、古泉君の精液が鶴屋さんの顔面に直撃した。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 02:08:53.99 ID:ykdTv9vp0

静かだった。

誰も動かなかった。

鶴屋さんは、古泉君を見て、あたしたちを見て、自分の顔に手をやり、そして最後に古泉君を見た。

古泉君は、極上の笑顔を浮かべていた。

鶴屋さんが、ポケットから携帯を出した。

団室に響く、プッシュ音。

大した時間もかからずに、あいつらはやってきた。
青い服を着たあいつら。
何の権利があるのか知らないけど、人の自由を、精神の自由を取り締まるあいつら。

古泉君は、連れて行かれた。
助けてあげたかったけど、あたしたちにはどうすることもできなかった。
だってそうじゃない?
誰だって我が身が大切なんだから。

でも。それでも。
古泉君は、自分の主張を貫き通した。
誰にでもできることじゃ、決して無い。

騒がしい車に乗せられ、連れて行かれる古泉君を、あたしたちは団室の窓から見送った。

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/19(土) 02:22:44.52 ID:ykdTv9vp0

――

キョンが一人でオセロをしている。
みくるちゃんがお茶を淹れてる。
有希が本を読んでいる。
わたしはネットサーフィン。

今はもういない貴方へ。

あたしたちは変わってないよ。でも、少し寂しい。
だけどね。
貴方の、あの日の生き様は。みんなの心に、今なお残ってる。

SOS団員の名簿からは貴方の名前は消えたけど。
北校の生徒ではなくなっちゃったけど。

貴方の事は忘れない。
ちゃんと動画はプロフ付きでネットに流したし、その反響も凄かった。
もし、また。貴方に会えたら。
その時は、もう一度見せてくれると信じてるから。

風が冷たくなってきた。
あたしはキョンに言って窓を閉めさせた。
もう、秋も近い。

でも、あたしたちは忘れない。
あの夏の思い出は。

fin

20 名前:南部十四朗 ◆pTqMLhEhmY [sage] 投稿日:2010/06/19(土) 02:30:20.21 ID:ykdTv9vp0

 規制解除されたんでとりあえず書きました。
 でもこれ今まで書いた中で一番の駄作認定です。まあ全部駄作なんですが。
 ウンコ系SSにすれば良かったと反省してます。読んでくださった方ありがとうございました。



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