キョン「あんたの髪の毛抜かせなさいよ!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:10:53.00 ID:tFkm+f180

ハルヒ「ちょっとキョン」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「髪の毛抜かせてくれない?」

キョン「……すまん、なんだって?」

ハルヒ「あんたの頭を禿げさせろって言ってんのよ!」

キョン「なんでだよ!?」

ハルヒ「気持ちいいかもしれないでしょ!」

キョン「意味がわからんわ!ていうかなぜそれを教室で言うんだよ!みんな見てるだろこっちを!」

ハルヒ「何あんた恥ずかしいの?」

キョン「当たり前だろ!なんで俺が変みたいな言い方をするんだ!?」

ハルヒ「よし、ちょっと聞きなさい」

キョン「え?あ、ああ……なんだ?」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:11:38.32 ID:tFkm+f180

ハルヒ「髪の毛って、どうして伸びると思う?」

キョン「ええと……髪の毛って細胞の集まりなんじゃないのか?」

ハルヒ「正確には、死んだ細胞の集まりね。毛根にある細胞は生きてて、成長が早いらしいわ」

キョン「ああ、じゃあ毛根の細胞が細胞分裂して、死んだ細胞が外に出ていって……」

ハルヒ「Very good!その通り、そうやって髪の毛は伸びているのよ!」

キョン「だからなんだって話なんだが……」

ハルヒ「まあまあ、ここでちょっと話をずらしてみましょう」

キョン「ずらす?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:12:39.69 ID:tFkm+f180

ハルヒ「世の中には、色々な性癖があるわよね?」

キョン「性癖って言葉は正しくないらしいが、まあそうだな」

ハルヒ「うるさいわね、伝わればいいのよ。で、たとえば下着好きとかっているわよね?」

キョン「泥棒とかやるのはいただけないけどな……」

ハルヒ「さて、彼らはなぜ泥棒をするのかしら?お店で買うのじゃいけないのかしら?」

キョン「ええと……それはやっぱり、誰かが身につけていたってことが重要なんじゃないか?」

ハルヒ「そうなのよ!誰かが使っていたことが重要なのよ!」

キョン(……こいつ変態なのか?)

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:13:52.43 ID:tFkm+f180

ハルヒ「人が身につけていたり、触ったものには、汗やその他の排出物が付着するわ」

キョン「あー、指紋がどうとか、DNA検査がなんだってやるもんな」

ハルヒ「つまり、下着ドロをする人たちは、そこまでガチガチに論理的な理由でないけど、相手の排出物や細胞が重要だと思ってるのよ」

キョン「そうかもしれないな」

ハルヒ「そこで髪の毛の出番よ」

キョン「DNA検査にも使える、排出物の塊ってわけか」

ハルヒ「そうなのよキョン!それに加えて、髪の毛を抜いたそのときっていうのはね、生きていた細胞が一気に引き出されるっていうことなのよ!」

キョン「そ、そうなのか?」

ハルヒ「そうなのよ!たまらないわ……細胞が、こう、スポッと!」

キョン(意味がわからん……)

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:14:53.65 ID:tFkm+f180

ハルヒ「私は、髪の毛を集めたいわけじゃないわ。毛根が抜ける感覚、それがたまらないのよ」

キョン「じゃあ下着ドロのくだりはいらなかったんじゃないのか?」

ハルヒ「黙りなさいな!細胞の話として重要だったんじゃない!収集したいのか、ある瞬間を狙ってるのか、そういう違いがあるだけよ!」

キョン「そ、そうか、すまん」

ハルヒ「わかってくれればそれでいいわ。じゃあ、さっそく髪の毛を抜かせてくれない?」

キョン「……まあ、一本だけなら」

ハルヒ「やった!話が早くて助かるわ!」

キョン「あ、ああ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:16:06.51 ID:tFkm+f180

ハルヒ「じゃあいくわよ?」

キョン「おう」

ハルヒ「んっ!」プチッ

キョン「つっ……」

ハルヒ「ああ、たまらないわこの毛根の色の違いが……この子は今、キョンから抜け出てきたのね……」

キョン「感想を言うのはやめてくれ。気持ち悪いぞ」

ハルヒ「ああごめん、つい癖で」

キョン「癖なのかよ」

ハルヒ「こないだなんて電車で隣に座って寝てたお姉さんの髪を抜いて、小声で感想を呟いていたら降りる駅を通り過ぎていたわ」

キョン「お前知らない人の髪を勝手に抜くなよ……」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:17:13.85 ID:tFkm+f180

ハルヒ「まあ、気をつけるわ。今度感想を呟くときは、Twitterで呟くから」

キョン「そっちのことじゃないが、まあいいだろう。ハルヒ、そろそろ部室に行こうぜ」

ハルヒ「ああ、あたし今日掃除当番なのよ。先に行っててちょうだい」

キョン「そうか、わかった」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:18:10.19 ID:tFkm+f180

キョン「しっかし、ハルヒもわけわからんな……髪の毛を抜くのが好きってどういうんだ?」

ガチャ

キョン「おーっす。あのなあ、ハルヒは」

古泉「ぎゃああああああああああああああああ」

長門「……」ブチンバブチンブチブチ



キョン「Jesus……!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:19:25.31 ID:tFkm+f180

キョン「お、おい長門!」

長門「なに?」バブチバブチ

古泉「……」ブクブクブク……

キョン「なにじゃない!古泉の髪を抜くのをやめろ!気絶してるぞ!」

長門「泡を吹いている」ブチンブチブチバブチン

キョン「だからやめろっての!」ガシッ

長門「つかまった」

キョン「ああ、古泉……ブフッ……すごい禿げ散らかしてる」プークスクス

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:20:34.20 ID:tFkm+f180

キョン「いいか長門、人の髪の毛をあんまり抜いちゃダメなんだぞ」

長門「どうして?」

キョン「痛いし、髪の毛は人の見た目にも重要なものだからな」

長門「でも、少しくらい抜いても」

キョン「これは少しとは言いません!ああ、古泉……フフッ」

長門「笑ってる」

キョン「笑ってないよ」ニヤニヤ

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:21:17.88 ID:tFkm+f180

キョン「しかし長門、どうして古泉の髪をこんなに抜いてたんだ?」

長門「人の頭髪は、ケラチンという硬質たんぱく質で形成されている。3重構造になっており、中心部にあるのが髄質で……」

キョン「ちょっと待て長門」

長門「なに?」

キョン「俺は頭髪の説明ではなくて、なんで古泉の髪の毛を抜いていたかを聞いているんだ」

長門「人の毛を抜くのはとても気持ちがいいこと。すばらしい」

キョン(ハルヒの影響なのか?)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:22:18.18 ID:tFkm+f180

長門「音や、そのときの手ごたえが、私を何度でもよみがえらせる」

キョン「ああ、でもな長門、あんまり抜くとな……」

古泉「……ん?……」ムクリ

キョン「お、古泉、クフッ気付いたか」

古泉「あ、どうも。部室に来て、長門さんとお話したことまでは覚えているんですが……アレ?なんか涼しい?」

キョン「とりあえず、ちょっとトイレに行ってこい」

古泉「あ、はいそうします」ガチャスタスタスタ……

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:23:08.45 ID:tFkm+f180

キョン「やれやれ、長門、あんまり抜くと、古泉みたいになっちまうんだぞ」

長門「禿げ散らかしていた」

キョン「お前のせいでな」

長門「私のせいではない。それに古泉一樹は最近調子こいてたので問題ない」

キョン「俺もそう思う」

長門「でしょ?」

<キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:23:58.79 ID:tFkm+f180

長門「ものすごい悲鳴が聞こえた」

キョン「古泉の声だったな」

ダダダダダガチャッ

古泉「ちょっと長門さんこれどういうことですか!」

長門「怖い」ヒシッ

キョン「おいやめろ古泉!フフ、長門が怖がってるだろ!」

古泉「怖がってるだろじゃないですよ!ていうか何笑ってるんですか!」

キョン「フヒヒwwwwwwwwww笑ってないおwwwwwwwwwwwwwwww」

古泉「殺すぞ!」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:24:57.41 ID:tFkm+f180

キョン「まあ落ち着け古泉。長門、治してやれ」

長門「了解した。リネットビショップイチバンカワイイケッコンシヨウ」ゴニョゴニョ

古泉「あ、治った……ありがとうございます、長門さん」

長門「気にすることはない」スッ

古泉「え?」

長門「……」バブチブチンブチブチ

古泉「ぎゃあああああああああああああああああ」

キョン「やめろ長門!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:25:49.20 ID:tFkm+f180

ガチャ

ハルヒ「おーっすみんな!おまた……ちょっと何やってんの有希!?」

長門「古泉一樹の髪を抜いているところ」ブチブチン

ハルヒ「あたしにもやらせなさいよ!」ブチブチブチブチ

古泉「……」ブクブクブク……

キョン「古泉!?ブフッ古泉ィィィィィ!!!!!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:26:41.85 ID:tFkm+f180

ハルヒ「ふう、全部抜けたわね。キョン、ちょっと髪の毛掃除しといて」

キョン「あ、ああわかった……クフッ……」

長門「しかし物足りない。もっと髪の毛を抜きたい」チラッ

ハルヒ「そうねえ……」チラッ

キョン「……なんでこっちを見ている。やめろよ。俺に手を出したらお前ら本当にぶっ殺すぞ」

ガチャ

みくる「こんにちは、アレ、なんでキョン君が掃除してるんですか?私が……キャアアアアアアアア!!!!!」

キョン「あ、朝比奈さん」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:27:52.97 ID:tFkm+f180

みくる「こ、古泉君が!頭から血を流しつつツルッパゲに!」

長門「……」ガシッ

みくる「えっ」

ハルヒ「ハァーイみくるちゃん!ご機嫌いかが?」

みくる「す、涼宮さん、古泉君が」

ハルヒ「わー古泉君大丈夫かしらー(棒)」ブチバブチン

長門「……」ブチブチブチブチン

みくる「ぎゃああああああああああああああああああああ」

キョン「朝比奈さぁぁぁぁぁん!!!!!」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:28:35.10 ID:tFkm+f180

キョン「ああ、朝比奈さんまで……クフッ……てめぇらの血の色は……ブフッ何色だァー!!!」

ハルヒ「あ、赤だけど……さーて、あたしは満足したし、帰るわ。キョン、有希、後始末よろしくね!」

キョン「ああ」

長門「了解した」

ハルヒ「ありがと!じゃあね!」ガチャバタン

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:29:37.55 ID:tFkm+f180

キョン「長門、頼めるか?」

長門「了解した。エイラサンサーニャチャンヲシアワセニシテヤレヨナ」ゴニョゴニョ

古泉「う、うーん」ムクリ

みくる「あ、あれ?私……」ムクリ

キョン「大丈夫ですか朝比奈さん。古泉と頭をぶつけて、二人共倒れていたんですよ」

みくる「ああ、そうだったんですかぁ」

古泉「妙に頭がズキズキすると思ったらそういうことでしたか」

長門「……」コクリ

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:30:20.30 ID:tFkm+f180

みくる「あれ?でもこの部屋妙に髪の毛が散乱してませんか?」

キョン「床屋でも来てたんでしょう。さあ、片付けましょう」

みくる「はい!」

古泉「お手伝いします!」

長門「私も」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:31:05.38 ID:tFkm+f180

キョン「ふう、なんとか片付いたな」

みくる「それじゃあ私はそろそろ帰りますね」

古泉「お疲れ様です」

長門「お疲れ」

みくる「はい。それじゃあ」ガチャバタン

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:31:52.35 ID:tFkm+f180

キョン「長門」

長門「わかっている」スッ

古泉「どうしたんですか?」

長門「……」ガシッ

古泉「えっ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:32:39.83 ID:tFkm+f180

キョン「古泉。世の中にはな、髪の毛がなくて苦しんでいる人たちがたくさんいるんだ」

古泉「は、はい」

キョン「それなのにお前はイケメンオーラを出して、髪の毛で悩む間もなく、女をちぎっては食べちぎっては食べ」

古泉「え、僕童貞ですよ?」

キョン「マジで!?」ブチンブチブチ

長門「それは初耳」バブチバブチ

古泉「ぎゃあああああああああああああああああ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:33:33.64 ID:tFkm+f180

長門「全て抜き終えた」

キョン「ふう。俺的には髪を抜いたときに、相手のリアクションがあったほうがいいな」

長門「私はどちらでもいい」

キョン「そうなのか。とりあえず古泉の髪だけ治して帰ろうぜ。もう夜だしな」

長門「了解した。ミヤフジカワイイイモウトニシテカワイガリタイ」

キョン「よし。じゃあ行くか」

長門「うん」ガチャバタン

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:34:38.96 ID:tFkm+f180

キョン「おっす」

ハルヒ「ちょっとキョン!大変よ!」

キョン「何かあったのか?」

ハルヒ「今朝のニュース観た!?」

キョン「いや、観てないな」

ハルヒ「実はね……」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:35:35.66 ID:tFkm+f180

キョン「髪抜き魔が出た?」

ハルヒ「そうなのよ。昨日夜道を一人で歩いてたうちの高校の女の子が、ストッキングを被った男に髪の毛を全て抜かれたらしいわ」

キョン「マジかよ……大丈夫なのか?」

ハルヒ「ショックで寝込んじゃったみたい。今、入院してるわ」

キョン「そうか……お前も気をつけたほうがいいな」

ハルヒ「は?あんた何言ってんの?」

キョン「え?」

ハルヒ「あたしたちでそいつを捕まえるに決まってるじゃない」

キョン「マジで?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:36:27.01 ID:tFkm+f180

ハルヒ「……そういうわけで、髪抜き魔を捕まえに行くわよ」

キョン「三人でか?」

ハルヒ「しょうがないでしょ!古泉君もみくるちゃんも気を失っちゃったんだから!」

キョン「お前のせいだろ!だから俺は抜くのは一本にしとけってアレほど……」

ハルヒ「何言ってるのよ!一番たくさん抜いてたのは有希じゃない!」

長門「照れる」

キョン「照れんでいいぞ」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:37:17.18 ID:tFkm+f180

ハルヒ「昨日はこの通りに出たらしいわ」

キョン「おい長門」ボソボソ

長門「?」

キョン「あの二人は治してきたか?」ボソボソ

長門「大丈夫。問題ない」ボソボソ

キョン「そうか」ボソボソ

ハルヒ「それじゃあ早速、この周辺を探してみましょう!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:38:18.49 ID:tFkm+f180

キョン「なあハルヒ」

ハルヒ「何よ」

キョン「昨日襲われた女の子は一人で歩いてたんだろ?」

ハルヒ「そうよ」

キョン「だったら、俺たちも一人を行かせて、それを隠れて見張っていたほうがいいんじゃないか?」

ハルヒ「そうねえ……よし、あたしがおとりになるわ!」

キョン「大丈夫なのか?」

ハルヒ「任せてちょうだい!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:39:26.90 ID:tFkm+f180

キョン「なあ長門」ボソボソ

長門「なに?」ボソボソ

キョン「お前は犯人が誰か知ってるか?」ボソボソ

長門「知っている」ボソボソ

キョン「マジで?じゃあそいつを叩いたほうが早くないか?」ボソボソ

長門「しかし、相手はすぐに現れるので小細工は不要。……来た」ボソボソ

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:40:24.65 ID:tFkm+f180

ハルヒ「あ!何よあんた!あんた例の髪抜き魔ね!」

髪抜き魔「え……あ、涼宮さん!?」

ハルヒ「え!?なんであたしの名前……」

髪抜き魔「ちいっ!」ダダッ

キョン「おっとそうはいかねえ」ニヤニヤ

長門「もうあなたに逃げ場はない」ガシッ

髪抜き魔「ハッ!?離せ!」ジタバタジタバタ

キョン「よっと」スポッ

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:41:16.94 ID:tFkm+f180

ハルヒ「あ!?」

髪抜き魔「……僕に何か用ですか?」

キョン「古泉、お前だったのか」

古泉「また、騙されたな」

キョン「まったく、気付かなかった」

古泉「暇をもてあました」

キョン「神々の」

古泉「あそ」

長門「……」ブチブチ

古泉「ぎゃあああああああああああああああ」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:41:57.17 ID:tFkm+f180

ハルヒ「でも、髪抜き魔が古泉君だったなんて」ブチブチバブチ

キョン「どうするんだ?」ブチブチブチブチ

長門「警察に引き渡すべき」バブチバブチブチン

古泉「……」ブクブクブク……

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:42:41.51 ID:tFkm+f180

こうして、ツルッパゲになった古泉は逮捕され……

俺たちは、古泉の欠けた日常を、神々に与えられてしまったんだ……

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:43:31.18 ID:tFkm+f180

キョン「なぁ、長門……」

長門「なに?」

キョン「俺、時々思うんだ。一歩間違えば、俺も古泉の立場に立っていたんじゃないかなって」

長門「……考え過ぎ」

キョン「……長門」

長門「人は誰でも、大小の差はあれど、間違いを犯すもの。古泉一樹は、運がなかった」

キョン「運、か……」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:44:13.31 ID:tFkm+f180

ガチャ

みくる「こんにちはー」

長門「今のあなたは、疲れているだけ。すぐに元気になる」ガシッ

みくる「え?なんですかなんですか?」

キョン「古泉、俺……お前の分まで、がんばるから!」

みくる「何をですか?」

キョン「あんたの髪の毛抜かせなさいよ!」ブチブチバブチ

みくる「ぎゃあああああああああああああああああああ」


終わり

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/30(火) 17:50:17.01 ID:tFkm+f180

じゃあちょっと参考にしたいんで、みなさんの性癖を書き込んでくれると助かります



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