ハルヒ「あたしの机が……ない」


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10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 19:55:31.39 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「キョンの後ろの席はあたしの席じゃ…」
キョン「何を言ってるんだ?そこは朝倉の席だぞ?」
ハルヒ「じゃあ、あたしの席は?」
キョン「知らん、というか誰だお前は」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 20:10:02.93 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「はぁ?なんの冗談よ、だいたい朝倉は春に引っ越していないでしょ」
キョン「いや待て、何を言ってるかさっぱり分からんぞ」
ハルヒ「とぼけるのもいい加減にしないと怒るわよ!大体人の鞄に落書きまでして!」
?「あの…」
ハルヒ「しかも机と椅子を隠すってどういうことよ!理由によってはただじゃ置かないわよ?」
?「あの…」

ハルヒ「五月蝿いわね!なによ…朝倉?」
朝倉「あの、なにしてるんですか?」
キョン「おい朝倉、これはお前の知り合いか?何の恨みがあるか知らんが部外者を学校に入れるとかなに考えてんだ?」
朝倉「し、知り合いじゃない…」
キョン「じゃあ誰だ?」
朝倉「さぁ…?」
キョン「さぁって、とりあえず外に連れて行けよ」
朝倉「私が?」
キョン「お前以外に誰が居る」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 20:33:01.56 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「ちょっと朝倉」
朝倉「…はい」
ハルヒ「あんたいじめられてるの?」
キョン「おいおい人聞きの悪いk」
ハルヒ「キョン、アンタは黙ってなさい」
朝倉「そ、そんな事無い…と、とりあえず一緒に来てください!」
ハルヒ「あ、ちょっと!」

キョン「なんだアレ?」
谷口「…」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 20:47:35.52 ID:SzWFxfBf0

文芸部室
ハルヒ「どこに連れて来るかと思えばSOS団の部室じゃない」
朝倉「え?」

ガチャ
ハルヒ「あれ…何も無い?」
朝倉「ここは今、廃部寸前の文芸部室ですよ?」
ハルヒ「そんな…誰もあたしの事覚えてないし、朝倉は転校してないしSOS団は無いしどうなってんのよ」
朝倉「お名前、聞いても良いですか?」
ハルヒ「涼宮、涼宮ハルヒよ」
朝倉「えっと…涼宮さんはどうしてこの学校に?」
ハルヒ「どうしてって…あたしがここの生徒だからよ」
朝倉「5組の?」
ハルヒ「そうよ、ちょうど机の無い朝倉の席になってる場所があたしの席」

朝倉「そうですか…」モジモジ
ハルヒ「なにモジモジしてるのよ?トイレなら行って来なさい」
朝倉「あ、いやこれは癖で…」
ハルヒ「あー!もう!なんかあたしの知ってる朝倉と全然違うわね!あっちの朝倉鬱陶しいけどアンタも鬱陶しいわね!」
朝倉「すみません…」
ハルヒ「すぐそうやって俯いて謝るからいじめられるのよ!顔を上げなさい!」
朝倉「は、はい!」


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 21:01:24.51 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「よいしょっと…」ガタガタガタ
ハルヒ「座りなさい」
朝倉「はい」

ハルヒ「とりあえずなんでいじめられてるか答えなさい」
朝倉「え?」
ハルヒ「え?じゃないわよ。いじめられてる原因を聞いてるのよ」
朝倉「分かりません…入学して暫くしたら急に下駄箱に変な手紙が入ってたりして…」
ハルヒ「ふんふん」
朝倉「そうしたら次は上履きがぐちゃぐちゃになってたり」
ハルヒ「ぐちゃぐちゃ?」
朝倉「変な液体でもかけられたんだと思います…それから教科書の間にカッターの刃が入ってたり」
「ジャージが盗まれたり水泳の時間に靴下だけが盗まれてたり…みんなが私を避けたり」

ハルヒ「なんか一部はいじめというより変態の仕業な気がするわね」
朝倉「それで、今日来たら机も椅子も無いし鞄は落書きされてるし変な人が叫んでるし」
ハルヒ「なんか言った?」
朝倉「すみません…」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 21:15:51.42 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「だからすぐ謝らないの」
朝倉「…」
ハルヒ「俯かない!」
長門「うるさい」
ハルヒ「え?」
朝倉「な、長門さん…」

長門「もう昼休み。ここは大声を出す場所では無い。大声を出したいなら音楽室へ」
朝倉「長門さんごめんね」
長門「貴女は少し態度を改めるべき。そんな事だから的にされる」
ハルヒ「有希もたまには良いこと言うじゃない」
長門「知らない人に馴れ馴れしく名前で呼ばれたくない。誰?」
ハルヒ「ゆき…じゃなかった、長門さんもあたしの事覚えてない?」
長門「知らない」
ハルヒ「涼宮ハルヒよ、よろしくね」
長門「何組の生徒?」
ハルヒ「5組よ。と言っても何故か居ない事になってるけど」
長門「それは当然」

ハルヒ「へ?」
朝倉「どういうこと?長門さん」
長門「貴女の事を知らないと言ったが、訂正する。貴女を見たことがある」
ハルヒ「どこで!?」
長門「喫茶店」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 21:37:27.63 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「喫茶店?」
長門「貴女が男子生徒と一緒に居るところを見たことがある」
ハルヒ「キョン?」
長門「違う。二人とも光陽園学園の制服を着ていた」
朝倉「光陽園の制服って真っ黒だからすぐ分かるよね」
長門「そういえば貴女ほど髪は短くなかった。あと、とても難しい顔をしてた」
ハルヒ「ふーん…(有希の方がよっぽど難しい顔してると思うんだけどな…)」

朝倉「あそこは進学校だし学校が近いから良く北高と比べられるね」
長門「朝倉涼子、貴女は少し空気を読んで発言したほうが良い」
朝倉「ごめんね…」
ハルヒ「ん?二人とも制服姿だったのになんで男子って分かったの?」
長門「貴女の質問が良く分からない」
ハルヒ「だってあそこは女子高だから男子生徒だったら女装してる事にならない?」
長門「…あそこは昔から共学の学校。女装が似合わない事もなさそうだったけど」
ハルヒ「うーん…余計こんがらがってきたわね…」

キンコーンカンコーン
朝倉「あ、もう昼休み終わりなんだ…」
長門「私は教室に戻る。貴方達は早退したと伝えておく。今日は帰ったほうがいい」
朝倉「え?私も?」
長門「席が無いのに教室に帰るの?」
朝倉「あ…」
長門「彼女と一緒に帰ること、わかった?」
朝倉「はい…」
ハルヒ「強気な有希と弱気な朝倉ってのも悪くないわね…」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 21:48:38.52 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「じゃあ、行きましょうか」
朝倉「なら私の家に」
ハルヒ「有希と同じマンションの505号室ね」
朝倉「なんでそれを?」
ハルヒ「一応クラスメイトだからよ」

学校前坂
ハルヒ「そうそう、朝倉の家に行く前に光陽園学園の前を通りたいんだけど良いかしら?」
朝倉「良いですよ」

光陽園学園前
ハルヒ「誰も居ないわね…」
朝倉「授業中ですから…」
警備員「ん?おや涼宮さん、こんなところでなにやってるんだね」
ハルヒ「え?」
警備員「もう授業が始まってるよ」
ハルヒ「あ〜あたし涼宮ハルヒの妹で、偶然学校の前を通っただけなんです」
警備員「そうだったのか、瓜二つだから間違えてしまったよ、すまないね」
ハルヒ「良いんですよ、良く間違えられますから。じゃあこれで」
警備員「気をつけてな」

朝倉「お姉さんが居るんですか?」
ハルヒ「居るわけ無いでしょ、演技よ演技」
ハルヒ「しかし本当にあたしは光陽園の生徒になってるんだ…一緒にいた男子って誰かしら」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 22:09:48.18 ID:SzWFxfBf0

マンション505号室
朝倉「どうぞ」
ハルヒ「お邪魔します…レイアウトは有希のところと一緒か」
朝倉「長門さんの所に行った事あるんですか?」
ハルヒ「ええ、何度もね…ご家族は?」
朝倉「二人とも海外に出張で居なくて…」
ハルヒ「朝倉も?有希と朝倉の親ってなんか変わってるわね」

朝倉「でも、おかげで長門さんと仲良くなれたから良かったなって思ってます」
ハルヒ「その性格じゃあ友達なんて出来そうに無いものね」
朝倉「はははは…そう言えばこれからどうするんですか?」
ハルヒ「なにが?」
朝倉「え?いや、だって北高の生徒じゃないんですから最悪、涼宮さんが二人居る事に…」
ハルヒ「忘れてた…どうしよう?」
朝倉「それは私に聞かれても…」

♪〜♪〜
ハルヒ「ん、誰かしら?…古泉君?もしもし」
古泉「もしもし、古泉です。今よろしかったでしょうか?」
ハルヒ「ええ、どうかしたの?」
古泉「今日は学校をおやすみになられたので体調でも崩されたのかと心配に」
ハルヒ「あー…そう、ちょっと熱があってね、休んだのよ」
古泉「そうでしたか」
ハルヒ「…!古泉君、今どこに居る?」
古泉「え?学校ですが?」
ハルヒ「どこの?」
古泉「どこのって…光陽園学院ですが」

光陽園学園じゃ無くて光陽園学院だった


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 22:33:10.69 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「あたしは休んでるのね?」
古泉「ええ…」
ハルヒ「学校終わってからで良いから今から言う場所に来て欲しいの」
古泉「あの、状況が読めないんですが…」
ハルヒ「○○マンションの505号室よ!絶対に来てね!じゃあ!」
古泉「ちょ、涼み」

ハルヒ「と言う事で古泉くんが来るわ」
朝倉「は、はぁ…」
ハルヒ「それまで何してようかしら」
朝倉「ゲームでもやります?」
ハルヒ「良いわね」


北高教室前廊下
国木田「キョンなら居るよ」
長門「呼んで欲しい」
国木田「キョン、お客さんだよ」

キョン「なんだ、長門さんか」
長門「大事な話がある。放課後、文芸部室に来て欲しい」
キョン「ここじゃ出来ない話か?」
長門「出来ない」
キョン「分かったよ。だが、忘れてるかもしれんから呼びに来てくれ」
長門「わかった」

エネミーエーシーワンサーティーアバーブ!!!
ハルヒ「オンラインって面白いわね」
朝倉「凄いうまいですね…」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 22:59:48.73 ID:SzWFxfBf0

北高1年5組教室 放課後

長門「呼びに来た」
キョン「おう、悪いな…誰も居ないしここで良いか?」
長門「構わない」
キョン「で、話ってなんだ?その顔じゃ告白とかでは無さそうだが…」
長門「朝倉涼子をいじめるのを止めて欲しい」
キョン「なんでだ?可哀想だからか?」
長門「そう、彼女は少し気が小さいだけ」

キョン「ほら、可愛いものはいじめたくなるってよく言うだろ?」
長門「…」
キョン「睨まないでくれ…俺だって困ってる。知らぬ間に朝倉をいじめてたんだから」
「周りもそれが当たり前みたいになってるし、クラス委員もいつの間にか阪中に変わってるし」

長門「記憶に食い違いはある?」
キョン「多少な、少なくとも長門さんの性格はそんな感じじゃなくて朝倉みたいだったはずだ」
長門「そう、それで良い」
キョン「なにか知ってるみたいだな」
長門「協力して欲しい」
キョン「ああ」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 23:02:25.98 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「本当にいじめられる心当たりって無いの?」
朝倉「ないです…」
ハルヒ「はぁ…なんか変なことばかり…悪い夢でも見てるようだわ」
朝倉「夢…そういえば、いじめられ始める前によく変な夢を見てました」
ハルヒ「なに?」
朝倉「私がキョンくんを放課後の教室に呼び出してナイフで襲う夢です」
ハルヒ「なにか関係…あるわけないか」
朝倉「無いですよねぇ」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 23:13:13.54 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「ところで朝倉って結構良い身体してるわよね」
朝倉「え?え!?」
ハルヒ「古泉くんが来るまでまだあるし…」ワキワキ
朝倉「や、やめ…」
ハルヒ「お断りします」
朝倉「ああああ!」

ピンポーン
ハルヒ「チッ予想以上に早く来たわね」
朝倉「うう…汚された…」
ハルヒ「いいから服着なさい。上がってきて古泉くん、505号室よ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 23:22:48.02 ID:SzWFxfBf0

ハルヒ「いらっしゃい古泉君」
古泉「お邪魔します…ここが涼宮さんの自宅ですか」
ハルヒ「違うわよ」
古泉「え?」
ハルヒ「そこでうなだれてる服装の乱れた娘の家よ」
古泉「えーと…どういう状況なんでしょうか?」


ハルヒ「というわけなのよ」
古泉「つまり涼宮さんは僕らの知っている涼宮さんでは無いと?」
ハルヒ「そういうことね」
古泉「なんでまたそんなことに…」
ハルヒ「それが分かれば帰るんだけどね」
古泉「失礼しました」
ハルヒ「気にしたら負けよ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 23:31:28.80 ID:SzWFxfBf0

ピンポーン
朝倉「誰だろう?涼宮さん、他に誰か呼んでる?」
ハルヒ「古泉くん以外は呼んでないはずだけど?」
朝倉「ちょっと行ってきますね」


長門「お邪魔する」
キョン「エライ良いところに住んでるんだな…」
みくる「あの…ここどこですか?何で私連れてこられたんですか?」

朝倉「長門さんにキョンくんに…だれ?」
長門「朝比奈みくる、途中で捕獲した。涼宮ハルヒと古泉一樹を含めて大事な話がある」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/23(火) 23:52:06.79 ID:SzWFxfBf0

長門「その前に彼から謝罪がある」
キョン「え?俺か?」
長門「朝倉涼子に言わなければならない事があるはず」
朝倉「わ、私に…?」ビクビク

キョン「あーその、今まですまなかった。いじめるつもりは無かったんだが結果エスカレートしてしまった」
朝倉「あ…う…うん…」
古泉「涙目で顔が真っ赤ですね」
朝比奈「???」
ハルヒ「なんか面白くないわね…」

長門「今起きている事を簡単に説明する。これは夢」
ハルヒ「夢?」
長門「そう夢。詳しい説明は省く、ここに居る5人の夢が強制的にリンクされた結果、異常な事態になった」
ハルヒ「五人?」
キョン「一人足らないぞ?」
古泉「まさか涼宮さん…?」
長門「違う、朝倉涼子の除外されている。と言うより、朝倉涼子は強制リンクによって生まれた夢の住人」
朝倉「え?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 00:07:53.75 ID:1bEEqFhO0

朝倉「な、長門さん…何を言ってるのか全然わかんないよ…」
長門「貴女を生み出した原因は私。ごめんなさい」
ハルヒ「どう言う事?」
キョン「現実には朝倉は居ないのか?」

長門「居る。ただ、複数の記憶から生み出された結果、意思を持った」
古泉「長門さんが生み出す原因となったと仰りましたが、それは一体?」
長門「私は朝倉涼にそばに居て欲しい想っていた。それがトリガーとなった」
みくる「難しい話はわかりません…」

長門「この夢の中の人々は記憶を入れ替えられている。涼宮ハルヒを除いて」
ハルヒ「なんであたしだけ記憶が入れ替えられなかったのかしら?」
長門「…それはわからない。でも貴女の記憶が現実であることは確か」
朝倉「なんで長門さんにはわかるの…」
長門「一度目覚めて、再度リンクしたから」
朝倉「それなら長門さんが言っている事が本当かどうかも怪しいじゃない!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 00:28:29.65 ID:1bEEqFhO0

キョン「落ち着け朝倉」
朝倉「五月蝿い!私の事をストレス解消にいじめてたくせに!」
キョン「う…」
古泉「とりあえず落ち着いてください」

長門「…」
ハルヒ「有希、現実でも朝倉と仲が良かったのね?」
長門「彼女はよく私の心配をして様子を見に来ていた…また会いたいと、一緒に居たいと願った私のせい」
ハルヒ「誰にだってあることよ、とくにそれが親しい人ならなおさらだわ。私だって…」

キョン「くっ…落ち着け朝倉…古泉、脚抑えろ脚!」
古泉「は、はい!」
朝倉「離して!触らないでよぉ!」ガッ
古泉「うぐっ!」
みくる「あわわわ…」
長門「離してあげて」
キョン「良いのか?」
長門「大丈夫」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 00:38:59.80 ID:1bEEqFhO0

朝倉「どうして…どうして酷い事言うの…」
長門「ごめんなさい、でも貴女と一緒に居たいという気持ちは嘘じゃない」
朝倉「う…うう…私も長門さんと一緒に居たいよ…」
長門「…それはできない」

キョン「大丈夫か古泉」
古泉「ええ、ところで僕の名前をご存知なんですね」
キョン「そういえばそうだな…」

長門「もうすぐ夢が終わる。この世界は消えてしまう」
朝倉「わたしは…ここで一人になるの?」
長門「世界と共に消えてなくなる」

みくる「か、身体が透けてきてますぅ!」
古泉キョン「「え?」」
ハルヒ「服ごとよ」
古泉「…すみません」
キョン「…すまん」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 00:46:48.31 ID:1bEEqFhO0

ハルヒ「朝倉」
朝倉「なに…」
ハルヒ「気を落とさなくたって、あっちでまた会えるわよ」
朝倉「現実世界に私は居ないのよ?どうやって会うって言うの!」
ハルヒ「あたしが教室で言ってた事思い出しなさい」
朝倉「え…」

ハルヒ「ちょっとキョン!」
キョン「なんだ」
ハルヒ「あたしが教室でアンタになんて言ったか言いなさい」
キョン「あーあたしの席は?」
ハルヒ「アホキョン!その後よ!」
キョン「朝倉は春に引っ越していない…だったか?」

朝倉「あ…!」
ハルヒ「大体、居ない人間を有希が会いたいなんて願うと想う?だから、あっちでまた会えるわ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 01:01:23.35 ID:1bEEqFhO0

ハルヒ「ね、有希」
長門「貴女が望めば」

古泉「おや、僕達も透けてきましたね」
キョン「本当だ」
みくる「なんか部屋も透けてませんか…?」

ハルヒ「そろそろお別れだけど、みんなが忘れちゃってもあたしが覚えているわ」
長門「私も覚えている」
朝倉「あっちのあたしにもよろしくね」
ハルヒ「もちろんよ、SOS団の団員にしてあげるわ!」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 01:13:13.92 ID:1bEEqFhO0

ハルヒの部屋

ハルヒ「うーん、なんかとても変な夢を見た気がするわ…」
ハルヒ「朝倉…カナダだったかしら…岡部に連絡先でも聞こうっと」


朝 文芸部室

ハルヒ「おっはよー!」バンッ!
みくる「おはようございます」
古泉「おはようございます」
長門「おはよう」
ハルヒ「あれ?キョンは?」
キョン「そこをどいてくれんと入れんのだが?」
ハルヒ「な、後ろにいるならいるって言いなさいよ!」
キョン「今言ったろ」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 01:23:42.34 ID:1bEEqFhO0

ハルヒ「あ、そうだ古泉君ってカナダに知り合いっていない?」
古泉「流石に海外の知り合いはいませんね」
みくる「どうかしたんですか?」

ハルヒ「カナダに引っ越した朝倉と連絡が取りたくてね」
キョン「…」
みくる「キョンくん顔色が悪いですよ?」
キョン「ははは…なんでもありませよ」
長門「来週帰ってくる」

ハルヒ「え?来週帰ってくるの!?」
キョン「なん…だと…?」
長門「朝倉涼子から連絡があった。来週の月曜日から転入してくるとのこと」
古泉「これはこれは」
みくる「?」

ハルヒ「やったわね!帰ってきたら強制入団させるわよ!」
キョン「正気か…?」
古泉「賑やかになるのは良いことですね」
みくる「新しい湯のみを用意したほうが良いですね」
ハルヒ「有希はどうなの?」
長門「…嬉しい」
キョン「マジか…」

ハルヒ「来週は朝倉の歓迎会するわよ!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/24(水) 01:35:26.49 ID:1bEEqFhO0

夕方 長門の部屋

朝倉「長門さんが私の事あんな風に思ってたなんて意外だな」
長門「インターフェースとしてではなく、人間として貴女には感謝してる朝倉涼子」
朝倉「ふふふ、いつでも私は長門さんの味方よ」
長門「でもインターフェースとしての貴女の行動は許容できない」
朝倉「大丈夫、今の私は殆どなにもできない制限状態なんだから」

朝倉「何か食べる?情報操作は出来ないから少し時間が掛かるけれど何か作るわ」
長門「おでんが食べたい」
朝倉「うーん、じゃあがんばって美味しいもの作らなきゃ」
長門「期待している」


朝倉「長門さん」
長門「なに」
朝倉「ありがとう」



スレタイから外れた行き当たりばったりなクソ作品にお付き合いいただきありがとうございました



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