ハルヒ「なーんか面白こと起きないかしらー」


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2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:01:45.86 ID:yD6w1pWi0

キョン「―――…は?古泉、そりゃ本当か」

古泉「はい。これも涼宮さんの力によるものでしょうかね。」

みくる「ふぇぇ〜…」

長門「ユニーク」

なんてこった…よりによってどうしてあの人なんだよ……

キョン「それで、今後どうするつもりなんだ?」

古泉「今のところはまだ解りませんが、対応はこちらで考えますのであなたは安心してください。」


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:03:57.01 ID:yD6w1pWi0

翌日
俺はいつものように妹に叩き起こされて眠気の醒めないまま学校に来ていた。
あれ、なんか教室の隅になんか席が用意されてるんだが、どういうことだ?
なるほど、こいつはまた妙な予感がするぞ……

ガラガラ
岡部「今日はみんなにお知らせがある。新しい転校生の紹介だ。新城、入ってくれ」

そこにはハンサムな男子高校生が…
…ってぇ、新川さん!?
新川さん「こんにちは、新城です。隣の高校から転校してきました。」

ハルヒの不思議パワーで若返ったせいか、渋みが少し薄れた声で深々とお辞儀をした新川さんは頭を上げてチラッと俺の方を見ると、かすかに笑った
いや、そんな笑顔を向けられても困るんですが…
ひげは残さず剃られていて整えられた髪の毛はキマっている。背は少し縮んだのか、古泉と変わらない大きさになっていた。
雰囲気は…やはり前と変わってないな。

新川さん「―――」
ハルヒ「―…ねぇキョン、なんかあの人見たことない?」

キョン「い、いや…初めてなんじゃないか……」

ハルヒ「それにしてもまたもや謎の転校生だわ!何か裏がありそうね!」
あー、どう反応すればいいのやら。

パチパチパチ…
岡部「新城はあそこの涼宮の後ろに座ってくれ。」
新川さんは席につくと初めて会ったかの様にハルヒと挨拶を交わしていた。

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:06:02.76 ID:yD6w1pWi0

キョン「新城、ちょっとこっちにきてくれないか」

新川さん「ええ、かしこまりました」


キョン「あの、新川さんですよね?」

新川さん「覚えていてくださいましたか、光栄です。どうも、機関の新川でございます。」

キョン「えっと…なんでこの学校に来たんですか?」

新川さん「私自身、こうしてみたかったものでして。それにしても再び高校生活を送れるとは趣深いものですな」

キョン「そうですか…。では、改めてよろしくお願いしますね。呼び方はどうすればいいですか?」

新川さん「新城でいいですよ。今は同い年ということですので、古泉のように呼び捨てにしてもらって構いません」ニコッ

え、笑顔がとても素敵だ……
それにしても今の新川さんはなんだか楽しそうだ。
こういう自然な新川さんと学園生活を送るのもいいかもしれないな。


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:09:26.99 ID:yD6w1pWi0

「新城くん、趣味はー?」

「得意ではありませんが、チェスなどが好きですね。」

「彼女はー?」

「おりませんな」

教室に戻るとクラスの女子達に尋問を受けている。流石新川さん。さらりとした対応である。
しかしいつものことながら気品のある喋り方だな。あの人は普段何の仕事をしているんだろう?

…ん?
ハルヒを除くクラスの女子で阪中さんだけが新川さんのところに行かず、席でじっとしている。
どうしたんだ、具合でも悪いんだろうか?


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:12:23.17 ID:yD6w1pWi0

数週間後。新川さんは一向に元の姿に戻ることはなく、俺、谷口、国木田と仲良くしている。
ただ、なぜだろう。あの時以来、阪中さんは何かが抜けた感じでボーっとしている様子である。
「あの…阪中さん?」

阪中「ひぇ、あ、新城くん!!?」

新川さん「どうなされました?どうやら体調が優れぬようですが」

阪中「だ、だ大丈夫なのね。ちょっと考え事をしていただけなのね…」

新川さん「そうですか、安心しました。」

阪中「…新城くん!!」

新川さん「なんでしょう?」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:15:37.50 ID:yD6w1pWi0

阪中「その…なんだね、心配してくれてありがとう、なのね……」モジモジ

新川さん「礼なんてとんでもない。では、私はこれで。さようなら」スタスタ

阪中「さようならぁ…っ」

クラスメイト「阪中さん、一緒帰ろう?」

阪中「んぁ、あ、はーい」

阪中「(はぁ…それにしても新城くん…めちゃかっこいいのね……)」カァァ

クラスメイト「阪中さん、どうかした?なんかいいことあったの?」

阪中「あ〜…、んーん、なんでもないのねっ♪」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:19:31.71 ID:yD6w1pWi0





キョン「ときに古泉、新川さんについてなんだが」

古泉「はぁ、なんでしょう?」

キョン「新川さんって結婚してるのか?」

古泉「いえ、彼は独身ですよ」

キョン「そうか。それとさ、古泉」

古泉「はい?」

キョン「……新川さんって、実年齢はおいくつなんだ?」

古泉「んっふ、禁則事項です☆」

あーお前がそれを言うな。っていうかさっきから顔が近いんだよ。
あのセリフは朝比奈さんが言うからこそ完成するのであってだな、お前なんかが言っても寒いギャグにしか聞こえんぞ

古泉「おっと、これは失礼しました」クスッ

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:22:05.79 ID:yD6w1pWi0

今更ながらスレタイで盛大にミスってることに気づいた
次の朝
谷口「よう新城!」

新川さん「ああ、おはようございます」

阪中「おはよう新城くん」

谷口「!!?」

新川さん「おはようございます。今日は元気そうでなによりです」

阪中「昨日はありがとうなのね。お礼と言ってはなんだけど、新城君はいっつも売店でパンばっかり買ってるみたいだから…その…」モジモジ

新川さん「……お気遣い、ありがとうございます。」

阪中「あ、あはは…ごめんねうまくいえなくって…これ、弁当なのね」スッ

阪中「じゃっ」スタタ

谷口「おい新城、いったいどうなってんだよ…」シクシク

新川さん「……(な、何も言えませんな……)」

新川さん「(しかしながら今日は自分で弁当を作ってきてしまった…けれど好意は受け取るべき…)」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:24:56.62 ID:yD6w1pWi0

昼休み
キョン「新城、今日はずいぶんとカラフルな弁当箱を持ってきたんだな…」

新川さん「ええ、阪中さんが作ってくれたものでして。とてもおいしくございます」

国木田「へぇー阪中さんが…新城くん阪中さんと付き合ってるの?」

新川さん「そうかもしれませんし、そうでもないかもしれませんな」ニコッ

谷口「なんだそれ…ていうか俺にもそろそろ彼女欲しいぜ。まったくよぉキョンはいっつm…」ブツブツ

新川さんはいちいちかっこいいなおい…それに比べて谷口と来たら……
谷口がモテないのはその差なんじゃないか。俺が言えたことでもないがな。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:29:16.20 ID:yD6w1pWi0

岡部「よし、今日はこれで終わりだ。みんな気をつけて帰れよー」

谷口「新城帰ろうぜー」

新川さん「ああそのことですが、今日はちょっと学校で用事を済まさねばいけないものでして…」

谷口「まさか……彼女と!!?」

国木田「谷口はそろそろ妄想を垂れ流すのをやめた方がいいと思うな。ほら、帰るよ」グイグイ


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:32:48.32 ID:yD6w1pWi0


〜〜〜

阪中「あっ、ちょっとロッカーに忘れ物したから先に行っててー!」

クラスメイト「わかったー!」

阪中「ふぅ…ってあれ、教室に誰かいるのね」

阪中「あれ、新城くんなのね……ってあれ?」

阪中「(あの人自分の弁当持ってきてたんだ…ちょっと余計なことしちゃったのね……)」シュン

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 00:59:03.93 ID:yD6w1pWi0

書きながら投下してるのでちょっと間隔とらせてもらいます

んぁ、何だってんだこんな時間に……ピッ
キョン「もしもし」

「こんな夜中にすみません。新川です」

うおっ!?新川さんか。しかしなんか声戻ってません?

新川さん「ええ、そのことについてお知らせするためにお電話させていただきました」

新川さん「実は私、今日の夜9時に元の姿に戻りましてな」

な、なんだって!?

キョン「え、じゃあ新川さんは高校生活どうするんですか」

新川さん「機関の方で転校することになったということにしています」

キョン「そうですか…嬉しいような嬉しくないような」

新川さん「私自身とてもいい体験ができましたので満足しています。仲良くさせていただき誠にありがとうございました」

新川さん「ではこれで失礼します。良い夜を」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:06:10.78 ID:yD6w1pWi0

失礼ですねー。ちゃんと洗いましたよ!

数週間とはいえ、あっという間の出来事のように感じた。
新川さんがどう思っているのかは不明だが、俺自身新川さんのおかげでこの数週間楽しく過ごさせてもらったことには感謝しなければならない。

岡部「えー、急なことでこっちも戸惑っているんだが、新城くんが昨日をもって転校した」

ざわざわ……

谷口「なんだったんだあの人」

国木田「最後まで謎な人だったねー」

ハルヒ「ねぇキョン、これって不思議じゃない?」

待て、それ以上は言わせん。どうせ新城の住んでたところに行こうってんだろ。断固拒否するッ!

阪中「(そ、そんな…急過ぎるのね……せめて別れの言葉でも聞かせてほしかったのね…)」

阪中「(それに…)」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:13:12.26 ID:yD6w1pWi0

キンコンカンコ-ン

ジャアネー! バイバーイ!
…ウワータニグチ!コッチクンナ!

阪中「(はぁ……なんか新城くんがいないとさみしいな……)」

おい、そこのかわいこちゃん!こっち来てよ!

阪中「ひぇっ!!な、なんなの!何なのね!やめて!」

そんなに抵抗するなよ…なぁ……?

阪中「キャー!」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:21:09.84 ID:yD6w1pWi0

キキキキーッ!ドン!

阪中「ひゃ!…あ、あれ……一体これはどうしたのね」



「おい!何してくれてんだこのじじい!」ブン!

新川さん「おっと、暴力はいけませんな」パシッ

「うおっ、何だこいつ!やんのk」ガシャーン!

ピクピク……

森さん「ふぅ。ようやく止まってくれましたわ。助かりました」

新川さん「ふふ、流石ドジっ子さん、ですな」

阪中「あ、あのぅ…助けてくれてありがとうなのね……あなたたちは?」

森さん「ただの通りすがりのローラースケーターです」ニコッ

新川さん「私もただの通りすがりのタクシードライバーですよ」ニコッ

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:30:03.45 ID:yD6w1pWi0

森さん「では、そろそろ暗くなってきたのでタクシーに乗せてもらいますね」

新川さん「了解しました。では!」

阪中「タクシードライバーさん、ちょっと待って欲しいのね!」

新川さん「…はて、なんですかな?」

阪中「あなた……新城くん?」

新川さん「………」

新川さん「さぁ、そうかもしれませんし、そうでないかもしれませんな」ニコッ

新川さん「ではこれで!」

阪中「(新城くん…ありがとうなのね……)」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 01:39:09.31 ID:yD6w1pWi0

岡部「えー、今日は新しい転校生を二人紹介する。と言っても一人はお前らと面識があるがな」

新川さん「どうも、新城です。みなさんと再会できて嬉しい限りです」ニコッ

森さん「どうも、園田です。ドジっ子ですが、どうぞよろしくお願いしますね」ニコッ

阪中「(新城くん…次はちゃんと気持ちを伝えるのね)」

やれやれ、こりゃまたとんでもないことになりそうだ…

つづく

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:00:43.73 ID:yD6w1pWi0

えっと、二人して何をしてらっしゃるのでしょうか?
機関こんなので大丈夫なのか?本当に大丈夫なの?ねぇ古泉?

キョン「あのー、園田さん、ちょっとお話があるんですが…」

森さん「あ、はい、なんでしょう?」

キョン「えっと、ここでは言いにくいのであっちで…」

キョン「森さん、ですよね?」

森さん「あ、覚えててくれましたか。以前孤島でお会いしました森です。どうも」ニコッ

それで、今回もまた新川さんみたいに学園生活を満喫したくなったと?
でももし仕事ができたらどうするんですか?新川さんも古泉も森さんもいない時田丸さんしかいないじゃないですか

森さん「……てへっ♪」

この人、ドジっ子の域を完全に突き抜けてやがる……しかもなんとなく妹化してないか?

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:06:36.47 ID:yD6w1pWi0

「あの…ぅ、園田さん?」

森さん「あ、はいなんでしょう?」ニコッ

阪中「あなたと以前会ったことがある気がするのね……」

森さん「いえ、気のせいだと思います。ふふっ」

阪中「(何なんだろうこの人……)」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:08:46.29 ID:yD6w1pWi0

ハルヒ「ねぇキョン」

なんだ?何かいい不思議でも思いついたのか?

ハルヒ「あの園田さん、何か匂うのよね……普通じゃないわ」

キョン「(新川さんの方がずっと怪しいと思うんだけどなぁ…古泉とキャラかぶるからあいつ的には触れないのか?)」

ハルヒ「そうだ!園田さんをSOS団に誘ってみるってのはどうかしら?」

うおっまたなんか要らん事を思いつきやがった。

ハルヒ「園田さーん、ちょっといいかしら?」

森さん「あ、はいなんでしょう?」ニコッ

ハルヒ「あなた、私涼宮ハルヒ率いるSOS団に入ってみない?っていうか入りなさい!」

おいおいいくらなんでもその言い方はないだろ……頼み方ってもんを知らんのかお前は
それに初対面の人に向かっていきなりため口、それに命令は失礼だと思うぞ?

森さん「あ、いいんですよキョンくん」

森さん、あなたまでその名前で呼ぶんですか……

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:13:28.05 ID:yD6w1pWi0

森さん「それで涼宮さん、そのSOS団ってのは具体的にどんな活動をするんでしょう?」

ハルヒ「SOS団ってのはね、この世の不思議を探して―…」

あの、森さん?こいつの話は大真面目に聞く必要はないんですよ?
なに熱心にうなづいてらっしゃるんです?
まさか本当にこの変人集団にk森さん「解りました。ぜひ入れさせてください」ニコッ

きょん「」

ハルヒ「解ったわ!今日はSOS団休みだから勝手に団室覗いちゃっていいわよ。キョン、今日あんたが鍵当番だから」

今日は、っていうより俺ずっと鍵当番じゃないですか?ねぇハルヒさん?

この日、森さんは二人で団室を視察に来た。

森さん「へぇ、ここがSOS団の団室ですか…いいところですね」

キョン「ハルヒを除いての話ですけどね」

森さん「あら、いいじゃないですか。」

キョン「…そうでしょうか?」

森さん「だってこんな高校生活、そう体験できるものではありませんよ?」ニコッ

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:18:41.55 ID:yD6w1pWi0

森さん「うふふ、ほんとに高校生に戻った気分だわ♪」

森さん「はぁ…古泉はこんな生活を毎日送っていたのね……私も高校生のころこんな生活送りたかったなぁ」

森さん「SOS団かぁ…そういえば私このころ何も部活に入ってなかったわね。楽だけどなんか中身がないというか…」

森さん「あっ、そういえば古泉に連絡しなきゃ」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:26:59.01 ID:yD6w1pWi0

プルルル
古泉「うおっ、森さんからだ」

古泉「もしもし?」

森さん「あ、古泉君?私SOS団に加入させてもらったわ」

古泉「それはそれは。よかったですね」

森さん「このことについてなんだけど、覚えておきなさい古泉、機関の外では私とあなたは何のかかわりも持ちませんから」

古泉「つまり、森さんのことを前から知っていると思われる言動は慎め、ということですね?」

森さん「流石古泉ね。ものわかりがよくて助かるわ。もしそのような行動を取ったら…」

古泉「肝に銘じておきますよ。ばれたら大変なことになりそうだ」

森さん「じゃ、また学校でね」ピッ


森さん「…あれ、私何考えてるんだろ……こんなことじゃいけないわ」


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:36:57.50 ID:yD6w1pWi0




俺はいつものように退屈な授業を惰眠で消費し、いつものようにSOS団へと向かった。
もっとも、ひとつだけいつもの通りとはいかないわけだが。
ノックをして朝比奈さんがいないか確認すると、澄んだ声でどうぞと聞こえてきた

キョン「園田さん早いんですね」

森さん「ええ、楽しみにしてましたから」

森さん「(あれ、なんだろこの気持ち……)」ギュッ

キョン「園田さん?どうしました?」

森さん「あ、いえ、なんでもありません」ニコッ


数分後、長門、朝比奈さん、古泉の順に登場し、そしてしばらく5人で自己紹介を済ませた後ハルヒがタイミングよく入ってきた
ハルヒ「やっほーみんな!SOS団の新メンバーをしょうk…ってもう済んだかしら」

森さん「ええ、みなさんとても人柄がよさそうですぐになじめそうです」

そいつはよかった。だが森さん、長門は無口だったぞ?

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:43:12.45 ID:yD6w1pWi0

それから数週間がたった。森さんは
ハルヒ「そろそろ時間ね。また明日!じゃ、キョンは鍵よろしく〜っ」バタンッ

へいへい。

あの、キョンくん……

キョン「なんですか園田s…!!」

森さん「しばらくこうさせてくれませんか……?」

あぁ…う…なんというか……

森さん「この歳になって私、時々自分が怖くなるんです」

森さん「だめだってわかっててもおさまりが効かなくなっちゃって……」

キョン「…たまにはいいんですよそれで。あんまり自分を縛らない方が良いです。悩みがあるのなら俺が聞きますよ」


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:49:58.34 ID:yD6w1pWi0

森さん「では、そうさせていただきます」

森さん「キョンくん」

キョン「…!!」

「私、いつの間にかキョンくんのこと好きになっていたみたいです」

森さんがそう言い終わるか終らないうちに、俺の唇は森さんの唇でふさがれていた。

森さん「ハァ…ハァ……すいません。私はこれで失礼sキャッ!」

気がつくと、俺は森さんをやさしく抱きしめていた

キョン「俺も気がつくと森さんのこと、好きになっちゃってたみたいです」

森さん「キョンくん……ありがとう」ギュッ

キョン「それにしても森さん、告白の前に抱きつくのは順序が逆ですよ。ドジっ子さんですね」

森さん「…えへへ♪」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:53:15.63 ID:yD6w1pWi0


翌日から、俺と森さんの交際が始まった
古泉には絶対にハルヒに見つからないようにと念を入れて注意されたが、結局一ヶ月後にハルヒにばれてしまった
けれどもハルヒはこのことを疎ましく思わず、むしろ歓迎しているように見えた。お前も成長したんだな。
その後の新川さんはというと、一度は阪中さんにアタックされたが自身の年齢差を考慮したせいか丁重にお断りし、相変わらず独身を貫いているようだ
だがハルヒによれば阪中さんはまだ次の機会を狙っているそうだ

ハルヒ「あー最近ほんと退屈ね。なーんか面白いこと起きないかしらー」

キョン「そんな頻繁に不思議なことが起こるはずがないだろ……」

ピリリリ
古泉「もしもし?…ちょっと失礼しますね」バタン

古泉「え、またですか?」

古泉「そうですか…んふ、これは楽しいことになりそうですね」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 02:54:41.55 ID:yD6w1pWi0

おわり。っと
じゃが別の話がもうちっとだけ続くんじゃよ

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:02:20.85 ID:yD6w1pWi0

ありがたやありがたや
次はちょっとおかしくなっちゃうから先に謝っておきます
ごめんなさい

何かがあやしい。なんとなくそんな気がしたにょろ。
最近この学校にめがっさ大きなパワーを感じるっさ。

私がみくるとキョンくんに会いに1年5組に来た時のこと。

「やっほー、キョンくんいる?」

谷口「鶴屋さん!俺のこと覚えてます!?たにgmg…」

国木田「お前ちょっと黙ろうね」

キョン「あ、どうしました鶴屋さん?」

鶴屋さん「ちょっとみくるがキョンくんに用があるらしくてね」

キョン「へ?」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:05:20.25 ID:yD6w1pWi0


みくる「あのぅ…キョンくん、今度の文化祭でぇ、私たち焼きそば店を開くんです。」

そえでぇ…そのぉ…

鶴屋さん「つまりだねキョンくん、キョンくんのお友達とこの割引券をもってきてほしいのっさ!」

みくる「そ、そそぅいうことなんですぅ…ふぇぇ……」

鶴屋さん「じゃ、まったねー!……」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:09:35.15 ID:yD6w1pWi0


みくる「どうしたんですか鶴屋さん?」

鶴屋さん「この1の5に大きな気を持った奴が二人いたっさ。」

みくる「ふぇぇ!も、もしかしてキョンくんとすずみやさ 鶴屋さん「じゃないのさこれが…」」

鶴屋さん「みくる、ちょっと待っててね」


…!!
二人がこっちを見てるにょろ。すでにあっちもこちらに気づいてるにょろか…!!
こいつら…できる!

ガラガラ
鶴屋さん「ごめんキョンくん、ちょっと用事がある人がいるんだけど呼んでくれないっかなー?」

キョン「あ、はい」

鶴屋さん「あの人とあの人なんだけどねー?」

キョン「わかりました。」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:14:05.74 ID:yD6w1pWi0

鶴屋さん「ちょっとお二人さん、ついてきてほしいにょろ。あ、みくるごめんねー先行っててほしいっさ」

みくる「あ、はぁい鶴屋さん」トテトテ



鶴屋さん「あんた達、どうやら並みの人間じゃないニオイがプンプンするっさ」

新川さん「それはそれは。光栄にございますな。」

森さん「ええ。あなたもよく気がついたわ。」

鶴屋さん「ズバリいうよ。あたしと勝負するにょろ!」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:18:05.21 ID:yD6w1pWi0


森さん「それは面白そうですが…」

新川さん「その前にこちらには少しやるべきことがありますのでね。あなたなら耐えられるかと思いますがついてきますか?」

鶴屋さん「わかったにょろ。案内してくれっさ」

デキる男がタクシーで都会のど真ん中へ移動して、そこでデキる女が目を閉じてくれと言ったので私は言われるがままにした。
そもそも高校生がタクシーを運転している時点で碌な連中じゃないことは予想がつくにょろ。

「あれ、閉鎖空間ズレてません?」

「扉がそこじゃありませんな」

「あははっ、そうでした」ニコッ

「まったく、ドジっ子ですな」ニコッ

し、しっかりしてくれっさ。目つぶってるから不安にょろ…


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:23:03.03 ID:yD6w1pWi0



トンネルを抜けると、そこは灰色の世界だったさ。人っ子一人見当たらなくて、女からもうすぐ始まるだとか言われて私はビルの屋上にのぼった。

そしたらめがっさ、めがっっさ大きな青い巨人が二体出てきて、男と女はその一体へ赤い光を出しながら向かっていったっさ。
二人はその巨人の周りをくるくる回りながら気で巨人をずばずば切り裂いていった。まもなく巨人は砂と化したにょろ。

ピシュン ピシュン ピシュン!

鶴屋さん「すごい…あんな巨人をたった1分で!?」

フッ

森さん「もう一匹残ってるのであなたもやってみます?」ニコッ

新川さん「楽しいですよ。まぁちょっとしたエンターテイメントですな」ニコッ

ここで退いたら鶴屋家の名に傷がついてしまう…おこるんだ私ッ!

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:28:09.80 ID:yD6w1pWi0

プチッ!

鶴屋さん「ヤー……ッ!!めがっさーーー!!!」ゴゴゴゴ....

新川さん「な、なんですと!!?」

森さん「全身から緑色のオーラが…あの子、とても大きな気を持っているようね……」

ウォォォォ!!! ドシン ドシン
青い巨人があたしをたたきつぶそうとする。
でも甘いにょろよ!動き!速さ!すべて甘いにょろ!

鶴屋さん「にょろー!!!」

あたしは全力で巨人の胸に鶴屋流古武術で風穴を空けてやった。


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:31:31.49 ID:yD6w1pWi0

鶴屋さん「ふぅ。終わったにょろ。」

森さん「とても素晴らしい技でした。」

新川さん「あれなら私たちと十分戦えますな。」

鶴屋さん「ありがたく受け取っておくにょろ」ニコニコ

その後私たちはしばらくそのへんの空き地で修業した後、仲良く学校へ戻っていったとさっ!

おしまい

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 03:36:52.09 ID:yD6w1pWi0

50レスで終わったから何か書こうと思ったらハルヒちゃんみたいな話になってました。
なんていうか、ごめんなさいww

残りは田丸兄弟編を書くなり森さんの続きを書くなり落とすなり好きにしてください
飛び入り乗っ取り大歓迎。僕も思いついたら乗っ取りとして参加するかもしれません。
ではおやすみなさい。

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 08:20:41.45 ID:yD6w1pWi0

なんと残っていたとはww
おはようございます。残っちゃったからにはまた一つ何か書くべきか。
とりあえずなにか考えますね

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 08:42:36.23 ID:yD6w1pWi0

了解。とりあえずトイレで話練ってきます

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 09:03:53.25 ID:yD6w1pWi0

期末考査一週間後といえば、良くも悪くも自分と向き合わなければならなくなる時期である。
俺はもちろん後者だな。そうでなければ今頃岡部に呼び出しを食らうこともなくにこやかに下校しているか、友達とテストの点数で競争していることだろうよ。

「まだやれるわ。がんばれ私」

…はぁ?なんだ今の声。空耳だと思うが生徒会室から変な音が聞こえてきた。
とりあえず扉に耳をひっつけてみる。

「えみり、ここが勝負どきよ。あともう少しでノルマ達成だわ!」

き、喜緑さん!?あの人こんなキャラだったっけ?
いや、あの人があんな弾んだ声を出す筈がない。待て、別人が喜緑さんのマネをして生徒会室に潜り込んでいるということも考えられる。そうだ。きっとそうに違いない。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 09:14:42.66 ID:yD6w1pWi0


「おい君、何をやっている」

うおっ!!
振り返ると俺の目の前に生徒会長がいた。

会長「なんだ、君か。生徒会に何か用でもあるのか」

い、いえ、俺はたまたま通りかかっただけでして、特にこれといった用件もないんです。

会長「君は数分間生徒会室の前で棒立ちしていたじゃないか。」

本当に何もないです。いや、マジで。気になることをふと思い出したのでその場で考えていただけですよ


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 09:20:12.79 ID:yD6w1pWi0


会長「なんだ、そうだったのか。じゃあそこをどいてくれ。」

あ、すいません。そういってさっと横に下がって会長がドアを開けると、なんと喜緑さんがそこにいた。

会長「喜緑くんもういたのか」

喜緑「ええ、先ほどから書類を片付けていました。今日の分は終わったので外で休憩でもしようかと思いまして」

なんか喜緑さんの視線が俺に突き刺さっている。目を合わせるな、殺されるぞ

会長「そうか、仕事がはやいな。ご苦労だった。」

喜緑「どうも」ニコッ


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 09:23:55.64 ID:yD6w1pWi0

喜緑「あら、キョンさんですか。どうもこんにちは」ニヤニヤ

この人、目が笑ってないぞ…

キョン「こ、ここんにちは…ははは……」

喜緑「最近どうです?長門有希がエラーを起こしたりしていないでしょうか」ニヤニヤ

キョン「長門は…だ、大丈夫です……」

「さっきの、聞いていたんですね」ボソッ

その瞬間、俺は背筋が凍った。たぶん我ながら情けない声を出していただろう。いや、今回は仕方ない。だっていっつも笑顔でいる人からこんな声をかけられてみろ。マジでチビるぜ

とりあえずここまで書いた

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 09:32:03.74 ID:yD6w1pWi0

喜緑「人の話を盗み聞きするなんて、いけない子ですね…あなたもそう思いませんか?」スッ

キョン「ひ、ひぃ!!」

喜緑さんのやわらかい手が俺の頬に触れる。だれか助けて。悟空、早く来てくれ!!

ハルヒ「あれ、キョンじゃない!…って、あなたコンピ研部長の彼女じゃない。何やってるの?」

喜緑「あら、先日はどうも。この人のほっぺたに制服の毛玉がついていたものですから取って差し上げただけです。」

ここは同意するべきだ。そうでもしないと殺されるぞ
キョン「ああ、そ、そういうことだ。」

ハルヒ「…あっそう。キョン、道草食ってないではやく団室に来なさいよ」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 09:37:48.09 ID:yD6w1pWi0

書き溜めます。こんなのでいいのかな?

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 09:59:08.75 ID:yD6w1pWi0

ちょこっと投下

結論から言うと、助かった。ハルヒマジでGJ。今回ばかりはお前がナンバーワンだ。
喜緑さんは不敵な笑みを浮かべながら撫でるようにして手をおろして

喜緑「キョンさん、次はないですよ」

と優しくも無機質な声で言い放つとそのままスタスタと歩き去って行った。
その後俺はふらふらしながら職員室へ赴き、岡部のありがたい説教を聞いて部室へと向かった。
朝比奈さんのかわいらしいメイド姿のおかげで少し精神を紛らわせることに成功したが、この日一日はなんだか力が入らなかった。

ハルヒの終了の合図とともに俺は部室を片付け、帰ろうとしたところを後ろから引っ張られた。


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 10:03:45.70 ID:yD6w1pWi0

キョン「どうした、長門?」

長門「あなたに忠告がある」

キョン「…なんだ?」

長門「喜緑江美里のこと。」

長門「彼女は現在穏健派に属するインターフェースだが、特異な性格に設定されて生み出されたため、稀にあのような行動に出ることがある。気をつけて。」

やはり長門にはバレていたのか。

長門「もし万が一のことがあれば私が対処するが、そのような事態に至らぬようあなた自身が適切に行動するべき。」

すまんな、長門。ありがとよ
長門の静かな忠告は岡部の大きな声での説教よりも身に沁みた。
それにしても久しぶりに長くしゃべったな。射手座の日以来じゃないかこんなの。

この先の展開に躓いてます。誰かポスケテ

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 10:22:06.60 ID:yD6w1pWi0

視線が感じられない…だが続けるぜ

翌朝、俺はなぜだかわからんが生徒会から呼び出しを受けた。それも全校放送で。マジで恥ずかしい。
…いや、なぜだかわからんってのはただの知らないふりだ。実際どうなるのかは気づいている。

谷口「おまえまた何かやらかしたな?涼宮は呼びだされずにお前だけが呼び出されるなんて。」

国木田「でもどうしてだろうね。キョンはなにも悪いことしてないと思うんだけど。」

キョン「いや、たぶんあのことだろうなっていうことくらいは察せるさ。ここ一年で俺は急成長したんだ」

ハルヒ「鈍感のくせに?」

キョン「うるさいな。俺のどこが鈍感だってんだよ。」

ハルヒ「そういうとこよ。このバカキョン」

キョンは確かに鹿だがな、俺は人間だぞ。バカって言うな
と自分でもわけのわからん突っ込みをしてしらけていると終礼のチャイムが鳴った

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 10:29:12.44 ID:yD6w1pWi0

放課後、俺が丁寧に二回ノックをすると会長氏の「入りたまえ」という声に安堵して入室した。

キョン「今回はどういったご用件で呼び出したんです?」

会長「ああ、そのことだが呼び出したのは俺じゃない。喜緑書記のほうだ。」

キョン「!!」

会長「じゃ、俺は校内を見回りに行ってくるからこの部屋は自由に使ってくれたまえ」ガチャッ

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 10:33:49.52 ID:yD6w1pWi0

そ、そんなあ……はぁ。

喜緑「うふふ、昨日はなにがそんなに怖かったのかしら?」

キョン「え、笑顔が素敵なところですよ…ははっ……」

喜緑「…ふーん。でもうれしいわ。そんなこと言ってくれて」

喜緑さんがそう言いながらゆっくりとこっちへ近づいてくる。
ヤバい。とてつもなくヤバい何かが喜緑さんの周囲を取り巻いている。

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 10:44:01.64 ID:yD6w1pWi0

と、思ったらそのままドアへ向かった。

ガチャッ

キョン「なんなんですかー?」

その時の俺はとても気の毒な顔だっただろう。たぶん半泣きだった

キョン「何で俺連れてこられたんですか、何で、かか、鍵を閉めるんですか?いったい何を」

喜緑「お静かになさい」ニコッ

喜緑さんの小さくもよく通る声が俺の耳に届き、俺はビクッとして固まった。


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 10:50:11.99 ID:yD6w1pWi0

喜緑「私はねぇ…あの時あんな声を聞かれてものすごく恥ずかしくって…」

テレポートでも使ったのかと思うほどあっという間に間合いを詰め、俺の頬を舐めるように撫でていた。

キョン「や、やめてください……」

喜緑「私恥ずかしい思いをすると自然と体がこうなっちゃうんです……」

な、なんで足を絡めてくるんですか!ちょっと!だめですこんなことしては!
喜緑さんの甘い吐息が首にかかる。ああっダメ!ダメ!耐えられん!やめて!

喜緑「今のままの自分ではどうしようもないですよね……」

ああもうヤバい、いろんな意味でヤバい!ちょっと長門!助けて!悟空でもいい!
こいつ本当は穏健派の振りした急進派なんじゃないか!?ねえ長門!

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 11:27:21.62 ID:yD6w1pWi0

ちょっと!胸当たってますよ!当ててるんですか?これもうゴールしていいよね?
喜緑「学校の密室で二人のこの状況ですることと言ったら限定されてますよね?」
ま、まさか…そんな!!そっちのゴールは嫌だよ!?

フッ

ってあれ?急に体が軽くなったぞ……

喜緑「ですからっ♪」
喜緑さんが数m後ろに飛び退いた
喜緑さんの手に刃物が握られているッ!?
こ、ここまでか……

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 11:32:18.64 ID:yD6w1pWi0

ナガえもん!助けて!

喜緑「キョンさんにこの長い髪の毛をバッサリ切って欲しくって」ニコッ

………

キョン「」チリーン

結論から言うと、そいつがどうやら本題だったらしい。
喜緑さんは髪が長い所為ですぐ体が熱くなってしまい、こんな行動に出てしまうということらしい。長門曰く。長門、そいつはジョークか?
昔から妹の髪の毛を整えるのは俺の仕事だったため、こういうのは得意だ。
読者諸君、この度はエロシーンがなくて残念だったな。もうズボンはいていいぞ。


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 11:36:40.81 ID:yD6w1pWi0

キョン「それで、どうして俺なんかに頼んだんですか?」

俺はブータレながら喜緑さんに訊く。

喜緑「長門さんに頼むと味気ない髪型になりそうですし、会長氏に頼んでも断られるのが落ちです。」

キョン「は、はぁ……」

喜緑「だからこの機会にキョンさんをちょこっと脅せばキョンさんに切ってもらえるんじゃないかと思って♪」

ねぇ、突っ込んでいい?


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 11:39:06.76 ID:yD6w1pWi0

喜緑「長門さんに聞いたらキョンさんは髪を切るのが上手とのことですしね」ニコッ

脅すって……俺はそんなことされなくても頼まれたら素直に切ってたんですがね

喜緑「こうすれば誰にも邪魔されず確実だったでしょう?」

ええ、まぁ確かにここまでされれば切らざるを得なくなりますよね。
でも流石にちょっと強引すぎじゃないですか?
それに美容院に行くっていう手もありますよね?ねぇ喜緑さん?

喜緑「…て、てh キョン「ドジっ子じゃないッ!」」


95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 11:41:35.27 ID:yD6w1pWi0

キョン「ふぅ、終わりましたよ」

喜緑「うわぁ素敵。ありがとうございます」ペコ

キョン「いえいえ。次からは普通に頼んでくださいよ。いつでも切ってあげますから」

喜緑「あら、それはプロポーズと受け取っていいんですね?ふつつか者ですが、どうzキョン「違うぞ!断じてな!」」

喜緑「……ふふっ♪」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 11:42:52.42 ID:yD6w1pWi0

おわり。
読んでくれてありがとう!>>1先生の次回作にご期待ください!

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 12:41:02.23 ID:yD6w1pWi0

「あさくらりょーこ、ふっかつ!」

……グスン

私は朝倉涼子。ただキョンくんを殺そうとしただけなのに長門さんに消されちゃった…
どうにかして復活することができたんだけど体、能力ともに不完全になっちゃって残念。
だけど私はキョンくんを殺すのよ。殺してあげるわ…ふっふっふ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[age] 投稿日:2009/10/26(月) 12:46:32.57 ID:yD6w1pWi0

朝倉と橘がストライクゾーンでないとな!?

マーオ

……!!?
何かが、とんでもない何かが後ろにいるわ。何なのよこの空気…
私は死亡フラグを立てないようさっと後退しながら後ろを振り向くと、猫が口を大きく開けて今にも私を食べんとしている。

朝倉「ちょっと誰か!私を救って!嫌ー!」ジタバタ

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 12:51:26.67 ID:yD6w1pWi0

〜〜〜

ん?あれは猫に……なんだあいつ?小人が食われてる!?エエッ!?
とりあえずあいつを救出しなければ。話はそれからだ

おらやめろ!
ゲスッ
猫「ギャゥ!」サササッ


「おい大丈夫か?」

朝倉「うぅありがと…でも私もうお嫁に行けないわ……」グスン

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 12:58:51.74 ID:yD6w1pWi0


「「……??」」

朝倉「あ!キョンくんじゃない!さっそくだけど死んでもらうわ」ブンブン

ペチッ
朝倉「ああっ!」

……私もうダメかも グスン

キョン「……それよりだれだお前?それより無駄な抵抗はせんほうが良いぞ。ほら、名前は?」

朝倉「あちゃk…朝倉です」

へぇーあちゃくらか。こりゃまた奇妙な人間だな。どこに住んでるんだ?それよりなんで俺の名前を知ってるんだ?

あちゃくら「朝倉よ!キョンくんをこの前殺そうとしたでしょ!…家は……」

キョン「いや、俺の知ってる朝倉はそんな小柄でもないしそんな性格でもない。」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:06:13.86 ID:yD6w1pWi0

キョン「そうだな……じゃあ俺の家にこい。あちゃくらさんよ」ヒョイ

あちゃくら「だから朝倉ですー!」ジタバタ

あちゃくら「(…あれ、でもこれ逆にキョンくんを殺すチャンスじゃね?)」ニヘラッ

キョン「……何笑ってんだお前」プッ

あちゃくら「こらそこ笑うなー!!」ジタバタ

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:11:08.38 ID:yD6w1pWi0

そんなこんなで、このあちゃくらとかいう謎の人型生物と俺は帰宅した。

キョン「ただいまー」

妹「おかえりキョンくーん…なにその生き物?」

キョン「あちゃくらとか名乗るおかしな奴だ。触るか?」

あちゃくら「私は見世物じゃなーい!!」

妹「うわっキョンくん喋るよこれ!」ふにふに

あちゃくら「ううはーい!」ジタバタ

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:17:12.97 ID:yD6w1pWi0

キョン「ほらほら、そのくらいにしとけよ。こいつは俺の部屋に住ませるからな。」

妹「……ぶー」

あちゃくら「(うぅ…今度この人にも仕返ししてやる……)」ギリギリ

俺の部屋に上がると、シャミセンが寝ていた。


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:21:43.68 ID:yD6w1pWi0

あちゃくら「( ゚ω゚)……」

キョン「どうした?…あー、シャミセンか。あいつはお前を襲ったりはせんと思うが…怖いか?」

あちゃくら「……」コクリ

キョン「おーい妹、シャミセンを預かってくれー」

妹「ハーイ。シャミこっちいくよー!」

シャミセン「にゃあ。」スタスタ

あちゃくら「(あれ、この猫実はしゃべれるんじゃね……?)」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:26:54.97 ID:yD6w1pWi0

キョン「ところであちゃくら、何食べるんだ?ドッグフードか?」

あちゃくら「みりゃわかるでしょ……」

キョン「ああ…チーズか」

あちゃくら「そーうそうそれそれ…ってバカー!!」

キョン「おおっ」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:34:11.21 ID:yD6w1pWi0

キョン「おっと、飯どきらしいから行ってくるな。おとなしくしとくんだぞー」バタン

あちゃくら「まったく…」

あちゃくら「(でもこんな生活もまんざら悪くないですね)」

キョン「ふう。食った食った。」

あちゃくら「遅いですよまったく……」

キョン「すまんな。ほら、お前の分だ」コトン

あちゃくら「これはカレー……キョンくん…」うるうる

キョン「ププーッ!」

あちゃくら「こら笑うなーっ!」ブンッ!

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:39:38.20 ID:yD6w1pWi0

キョン「じゃ、そろそろ電気消すぞ。っていうかあちゃくら、お前どこで寝るんだ?」

あちゃくら「床でいいですよぅ…」プンスカ

キョン「…じゃあ俺のベッドに来いよ。俺が床で寝る」

あちゃくら「でもそれはキョンくんに悪い気が……」

キョン「じゃあお前床ね」

寝れッ!
グハァッ!

数十分後

あちゃくら「うぅ……結局キョンくんの布団にもぐりこんだのです…」

あちゃくら「(寂しかっただなんて言えないですよ…)って何考えてるんだこんなんでいいのかわたし?」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:47:55.43 ID:yD6w1pWi0

〜〜〜〜

キョン「んあっ……俺寝てたのか?」

キョン「あれっあちゃくら……」

あちゃくら「すぅ…」ゴロン

キョン「なんだかんだ言ってかわいい奴なんだな」ボソッ

ナデナデ

あちゃくら「(今聞こえましたよ……ばかっ)」カァァ

あちゃくら「(今度お返ししてやるのです……)」


キョン「ぐぅ…んー……」

あちゃくら「んっ…ぜんっげんってっかいッ!うぅ重いい……」


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:53:54.59 ID:yD6w1pWi0

翌朝
キョン「ふぁー…よく寝た。」

キョン「あれ、あちゃくらさん?」

あちゃくら「……。」ペッタリ

キョン「おいあちゃくら!しっかりしろ!」

………
……



121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 13:56:46.11 ID:yD6w1pWi0

あちゃくら「ふぅ。どうなるかと思いましたよ。重かったです。」

あちゃくら「ちゃんとダイエットしてくださいよ?」

キョン「それはおまえが勝手に布団にもぐりこんだからだろ?なんでもぐりこんだんだ?」

あちゃくら「うぅ…それは……(何も言えません…)」

キョン「そうか。わかったよ」ニコッ

あちゃくら「(その顔は卑怯ですよぅ…)」カァァ


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:03:13.82 ID:yD6w1pWi0


キョン「さて、今日は日曜だし。あちゃくらよ」

あちゃくら「は、はいぃ!(もしかして…デート…?)」ポッ



キョン「部屋の掃除をするぞ」

あちゃくら「うりゃーッ!!」ドスッ グエッ!

あちゃくら「結局ゲームセンターに行くことになったのです!」

キョン「…お、あちゃくら、UFOキャッチャーがあるぞ!」スタスタ

あちゃくら「おぉ、それをやりましょうキョンくん」

あちゃくら「今気づいたんですけどこの肩乗りインコみたいなノリやめてくれません?」

キョン「よいではないかよいではないか」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:12:51.80 ID:yD6w1pWi0


ウィーン…ウイーンガタン…

あちゃくら「そうそうその調子その調子…」

あちゃくら「っていつの間にかアームにつままれてるー!」ガーン

あちゃくら「はぁ…もういいです私…ぬいぐるみ程度の価値しか残ってないんですから……。」

キョン「あちゃくら!その人形をつかむんだ!」

あちゃくら「…はっ!わたしこんなことしてられない!私はやればできる子、朝倉さん!」

ボトン


キョン「よくやったなーあちゃくら」ニコッ

ナデナデ

あちゃくら「(悪い気はしません……もうっ。)」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:19:45.62 ID:yD6w1pWi0


キョン「ふぅ、今日はよく遊んだな。」

あちゃくら「たのしかったですねー」

キョン「あ、あちゃくら、スモチでも買って帰るか?」

あちゃくら「それむりっ」

ちゅるやさん「(にょろーん……)」



125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:23:33.96 ID:yD6w1pWi0

あちゃくら「さっき帰るとき誰かいたような…」

キョン「あちゃくら、暇だしゲームでもしないか?」

あちゃくら「キョンくんはゲームじゃなくて勉強をするべきですっ!」

キョン「……」じーっ

あちゃくら「うっ…、操作方法教えてくださいよ?」もうっ

あちゃくら「おーっ、これ以外と楽しいですねー」

キョン「だろ?しかしあちゃくら、お前やるな。初めてですかな?」

あちゃくら「…?さ、さようでごじゃるぅ…ん?」

キョン「クスクス」

ドスッ!

キョン「」フシュー

あちゃくら「もう、そろそろ勉強しますよっ!」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:30:52.21 ID:yD6w1pWi0

あちゃくら「ほら、この過マンガン酸イオンが硫酸さんしぇいかで硫酸てt…」

あちゃくら「ねぇちょっとキョンくん、聞いてますか?」

キョン「ふぁあ……」

ゴンッ!

キョン「定規の端は無しだろ流石にいーッ」

あちゃくら「キョンくんそれだから成績悪いんですよ!ちゃんと集中できるようにならないとだめです!」

キョン「……グゥ」

あちゃくら「あ、グゥの音は出るんですね。何か文句あるんですか?」

キョン「いや、こいつは腹の虫の音だ」

あちゃくら「ムキーッ!!もうバカーッ!!」

ぎゅるるる…

あちゃくら「…夕飯にしますか」ニコッ

キョン「…ああ、そうだな」ニコッ

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:37:45.71 ID:yD6w1pWi0

キョン「ふぅ。ご馳走様」
あちゃくら「ご馳走様です」

キョン「ところであちゃくら、なんとなく食べ足りなくはないか?」

あちゃくら「うーんそう言われればそうですねぇ…」

キョン「じゃあお菓子持ってこようか?」

あちゃくら「いいですねー。持ってきてください!」

キョン「どんなのが良い?チョコか?グミ?アメ?」

あちゃくら「チョコでよろしくお願いします!」


あちゃくら「やっぱりきのこの山ですね」

キョン「いや、たけのこの里だろ」

あちゃくら「きのこです!」キョン「たけのこだろ!」

バリバリバリ……

妹「やめてーっ!!」

シャミセン「キノコの山(にゃあ)」

妹・キョン・あちゃくら「「「………シャミセン?」」」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:44:44.02 ID:yD6w1pWi0

あちゃくら「(このままでいいのか私……)」

キョン「じゃ、電気消すぞ」カチッ

あちゃくら「(……よし)」

あちゃくら「(キョンくん、お命頂戴!!)」キラン

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:48:16.90 ID:yD6w1pWi0

あちゃくら「(……あたしにそんなことできませんよぅ…うぅ……)」ポタポタ

ガチャ

キョン「(朝倉……)」

あちゃくら「なんでよりによって今日という日が雨なんですか…」

トテトテトテ…

あちゃくら「(雨で涙が見えないからいいんですけどね…)」グスン

キョン「ここにいたか」ヒョイ

あちゃくら「ひぇっキョンくん!!?…顔見ないでっ!!」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:52:08.31 ID:yD6w1pWi0

キョン「……あちゃくら」

あちゃくら「な、なんでしょう……」ヒッグ

キョン「お前が俺を殺そうとしたのは知ってる。だがもういいんだ。お前はすんでのところで引き返すことができた」

キョン「今は好きなだけ反省して好きなだけ泣いたらどうだ?…それに」

キョン「俺はお前が大好きなんだよ、あちゃくら」ナデナデ

あちゃくら「……わあぁぁん!!キョンくーん!!」

キョン「……」ギュッ

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 14:56:40.63 ID:yD6w1pWi0

あちゃくら「……卑怯ですよぉ」

あちゃくら「いちいち無駄に優しくしてくれて……」

あちゃくら「でもうれしいです…ばかっ……」グスン

キョン「…気は済んだか?」

あちゃくら「うん……私も」

キョン「ん?」

あちゃくら「私もだいすきです…キョンくん……」

キョン「ああ、俺もだ、朝倉。」


キョン「雨、止んだな」

あちゃくら「そうみたいですね……」

キョン「帰ろうか…俺達の家に」ニコッ

あちゃくら「……はいっ♪」ニコッ

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:08:54.38 ID:yD6w1pWi0

翌朝
キョン「うぅっ重い……ん、重い!?」

キョン「朝倉!」

「ふぁああ……なんでしょう…」

キョン「お前体元に戻ってるぞ!」

朝倉「へっ……わぁ!ほんとだ!」

キョン「よかったな、朝倉さんよ」ニコッ

朝倉「えへへ…ありがとうキョンくんっ♪」ニコッ

朝倉「でも……」

キョン「……でも?」

朝倉「今月曜日の朝9時だよ?」

キョン「うわああぁぁあぁッ!!!」

おわり

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:14:42.95 ID:yD6w1pWi0

ふう。最後だってのにさるさん食らって書き込めなかったww

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 15:25:02.78 ID:yD6w1pWi0

途中で支援してくれた人ありがとう。

ひとつだけ言わせてくれ
おにぎりの具最強は焼きたらこ

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/26(月) 15:46:55.26 ID:yD6w1pWi0

ということで書くなり落とすなり好きにしてくだされ

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:07:10.26 ID:yD6w1pWi0

やっぱりなんかアイデア出てきたから書いてみます

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:21:00.49 ID:yD6w1pWi0

どうもです

〜〜〜

「いい湯だなっWAWAWA♪…ってうぉっ!!なんだこれ!!!」

谷口「なんてこった…こいつは驚天動地だぜ……」


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:27:07.14 ID:yD6w1pWi0

キョン「よう谷口!」

谷口「あのさぁキョン、おれやっぱ超能力とか信じる気になったわ……」

キョン「…なんだって?」

谷口「超能力とかそういう超常現象を信じられるんだよ…今なら……」

キョン「なんだってんだ一体。谷口そんなやつじゃあなかっただろ。幽霊でも見たのか?」

谷口「幽霊なんてちゃちなもんじゃねえ……こいつはすげえもんだぜ。」

キョン「何がだ」

谷口「あとで見せる。ちょっと放課後一緒に来てほしい」

キョン「何のことかわからんが…わかった。ハルヒも呼んでいいか?」

谷口「あー…そいつはやめた方が良いと思うぞ」

キョン「…わかった。じゃあ長門は?」

谷口「うおっマジで!!呼んでくれるのか!?」ソワソワ

キョン「(解りやすい奴だ…)」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:30:47.93 ID:yD6w1pWi0

放課後
ハルヒ「キョン、早く団室に行くわよ!」

キョン「そのことなんだがよ、今日谷口と用事があってだな…」

ハルヒ「何?SOS団より谷口を優先するっていうの?馬鹿じゃない?」

谷口「いや、今回ばかりは深刻なんだよ涼宮。解ってくれ」

ハルヒ「…まあいいわ。好きにすれば?」

キョン「(ハァ…いったい何が深刻なんだ。とてもつらそうにはみえんが)」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:35:13.39 ID:yD6w1pWi0

ハルヒ「やっほー!キョン以外みんないるー?」

古泉「長門さんが、今日は用事があるということなので先に帰られました」

ハルヒ「なによ…つまんないわね……良いこと思いついたわ!みくるちゃん、今日は撮影会よ!」

みくる「ふぇ?撮影会…ってなにするんですかぁー!やめてくだしゃいすじゅみやさん」

古泉「おっと」バタン

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:40:59.62 ID:yD6w1pWi0

キョン「よう長門。来てくれてありがとな。」

長門「構わない。それより彼のことについて知りたい」

谷口「いきなりなんだがよぉキョン、俺って何かおかしくないか?」

キョン「まぁ頭は変態だが…そうだな、ってお前右足が太いぞ」

長門「……」

谷口「それなんだよキョン。ちょっと見てくれ。」

谷口はいきなりズボンを脱ぎ始める。

キョン「うおっ!何すんだ谷口!長門がいるんだぞ!」サッ

谷口「まぁまぁよいではないかよいではないか。」ズルズル

谷口「前は隠してるからこっち向いていいぞ」

前は隠してるからって……うぉっ!!なんだこれ!!?

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:47:15.47 ID:yD6w1pWi0

長門「!!」

なんと、谷口の股の間からひょろ長く茶色いものが生えていた

キョン「ってなんだよ…それ見せられるようなものじゃねえだろ。」

谷口「ちげえよ。よーく見てみろ?」

長門「彼の股から俗に言うしっぽが生えている。」

キョン「え、あれしっぽなのか?…ちょっと触らせてもらうぞ」ギュッ

谷口「あふん…あっやめてくれキョン……」ヘナヘナ

キョン「うわっなんだ谷口。変な声だしやがって」

長門「当然の結果。彼のしっぽはいわゆる性感帯。」

キョン「…は?」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:53:52.66 ID:yD6w1pWi0


谷口「助かったぜ…わかっただろ?こいつは本物なんだ」フラフラ

キョン「長門、今回もまたハルヒか?」ボソッ

長門「……彼をこっちに」

キョン「谷口、長門がちょっときてほしいだと」

谷口「長門さんが?ああ喜んで!」スタスタ

長門「失礼する」カプッ

長門がいきなり谷口の腕にかみついた

谷口「あふん!何をするd」バタン

長門「…ちょっとこっちへ」

キョン「……ああ」


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 16:59:16.56 ID:yD6w1pWi0

キョン「……ああ」

キョン「それで、谷口は大丈夫なのか?」

長門「問題ない。彼に麻酔を使用して眠らせただけ」

キョン「いや、そうじゃなくてだな。しっぽが生えているがどういうことなんだ?」

長門「…これから言うことは本当のこと。私を信じてほしい」

長門がいつになく真剣な口調だ…

キョン「あ、ああ。話してくれ」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:06:38.10 ID:yD6w1pWi0


長門「私の情報検索によれば彼は現在ヒトから猿へと退化していると思われる。」

キョン「な、なんですと!?」

キョン「…ハルヒの仕業か?」

長門「そう」

キョン「でだ…あいつを助けるにはどうすればいいんだ?」

長門「今対策を練っている。細胞の形を保存するナノマシンを形成中」


とりあえずそいつを谷口に打ち込んでこれ以上の退化を押さえ、ついでにしっぽを切り落として谷口の記憶を消去した

長門「おそらくもう大丈夫のはず」

キョン「ふう。谷口はこのままほっといても大丈夫だろうな。帰ろう、長門」

長門「……」コクン


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:34:17.65 ID:yD6w1pWi0

翌日

俺は夢を見ているようだった。いつものように遅刻寸前に起床し、急いで学校の坂を上って教室に入ったときのことだ。


キョン「おはようおおおっ!!な、何だこれ!」

国木田「おはよう。あれっ、キョンしっぽは?」

キョン「えっ!?えっ?」

ハルヒ「まったく、ドジキョンね。今日体育あるわよ?」

俺は半狂乱で教室を飛び出し文芸部室に向かった。なんなんだよこれ!どうなってんだ!

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:40:56.30 ID:yD6w1pWi0


キョン「長門!これは一体…ってうわあああっ!!」

そこにいたのは、黒い耳、黒いしっぽの生えた長門だった

長門「これは驚くべき事態。昨晩大幅な改変がなされた。」

長門「一昨日涼宮ハルヒが谷口に動物の性質を付加されることを望んだため、あのような事態になった。」

長門「そして昨晩、涼宮ハルヒはそれをすべての人に付加されることを望んだ。それがこの結果」


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:47:33.81 ID:yD6w1pWi0

キョン「…だが待てよ長門、俺は何も変わってないじゃないか」

長門「あなたは人間の性質を付加された。だから何も変わっていない」

キョン「冗談じゃねえよ!どうすればいいんだ!」

長門「…私自身この事態でもなんら支障はないと思われる。」

キョン「ひぃっ…いっ嫌だ」ボソッ

長門「!!?」

キョン「嫌だ!俺は嫌だぞこんなの!認めないッ!」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:55:13.06 ID:yD6w1pWi0

バタン
ハルヒ「なによキョン、こっちのほうがステキじゃない?」ニヤニヤ

なぜおまえがここにいる…
いや、ちがう…おまえはハルヒじゃないただのへびだ……

古泉「とにかくおちついてください。」ニヤニヤ
みくる「キョンくんこっちに来てくださいよ」ニヤニヤ
谷口「おいキョンおまえなにふざけてんだ?」ニヤニヤ
国木田「だめだよたにぐち、こいつあたまいかれてるよ」ニヤニヤ

嫌ダ…いヤだ……

長門「こんどとしょかんに」ニヤニヤ

うわああああ嫌だああああッ!!!

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 17:59:13.20 ID:yD6w1pWi0

〜〜〜〜

キョン「ハッ!…ハァ…ハァ……」

気がつくと俺は部室にいた。何だ夢か…しかしなんだったんだ。マジで嫌な夢だったぜ…

トントンッ

「ねぇキョン、この格好似合うでしょ?」ニヤニヤ

キョン「うわ…うわああああッ!!!」

バタンッ!

みくる「どこ行くんですかキョンくん!キョンくん!」

ハルヒ「何よキョン。こんな幼稚な仮装ごときに驚いちゃって。バカじゃないの?」

みくる「嫌な夢でも見たんですよ。ふぅ、もう着替えてもいいですかぁー?」

長門「…この猫耳、気に入った」スッ

古泉「んっふ、こんなに驚いてくれるとは。でもせめて持っていたお菓子袋は置いていってほしかったですね」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 18:05:20.41 ID:yD6w1pWi0

おわり。

なんだか微妙な終わりになってしまったけど、ハロウィン前と言うことでこんなものもいいかなと思って書いてみました
正直書かない方が良かったと思ってるww

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:27:38.10 ID:yD6w1pWi0

いつものルートを通っていると不意に後ろから声をかけられ振り返った

「どうも、お久しぶりです」

だが振り向いたときには俺は柱に縛り付けられていた

「お目覚めですか?」

んんっ…ここはどこだ。それよりお前、いきなり気絶させるなんて手荒な真似をするなよ

「ふふっ、すみません。こうでもしないとキョンくんに逃げられちゃうかな、と思ったので」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:32:27.22 ID:yD6w1pWi0

キョン「橘か。」

橘「ええ。覚えていてくださいましたか」

キョン「それで、こんなことをするからにはきっと大事な用事があるんだろうな?」

橘「あなたにとってはあまり大事なことではないかもしれませんが、私にとってはすごく大事なことなんです」

キョン「わかった。とりあえず、俺は逃げないからこの手錠を外してもらおうか。手首が痛いんでな」

橘「絶対逃げないと約束してくれます?」

キョン「ああ。」

橘「……わかりました。ではそこの椅子に座ってください」

橘に手錠を外してもらった俺はそばにあったパイプイスに腰掛けた

ところでここはどこなんだ?

橘「私の家の地下室です」

なるほど殺風景なわけだ……

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:41:32.38 ID:yD6w1pWi0

橘「今回私があなたを連れ出したのは、私の願いを叶えてもらうためです」

キョン「全く…俺は神龍じゃないんだぞ。」

橘「いえ、あなたは神龍と同じ、いえ、それ以上の力を行使できる数少ない方です」

キョン「なるほど、ハルヒの力か?」

橘「ええ。ですが今回は涼宮ハルヒさんの力を利用しようなどという考えはありません。」

キョン「…じゃあなんだよ。お前は何が望みなんだ?どんな願いも1つ、話だけ聞いてやろう」

橘「……キョンくん、あなたは現在付き合っている人はいますか?」

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:52:18.73 ID:yD6w1pWi0

キョン「いないな。俺が彼女を持てると思うか?」

橘「いえ、あなたは実際に複数人の女性の気持ちを掌握しています」

キョン「そいつは間違いだな。まだ誰からも告白されておらん」

橘「いいえ、行動に移ってないだけですよ。私にはわかります。だからこそのお願いなんです」

キョン「言ってみろ。」

橘「率直に言います。私の彼氏になってほしいんです」ニコッ

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 21:59:05.17 ID:yD6w1pWi0

キョン「……は?」

橘「聞こえませんでしたか?」

キョン「いや、お前の口から想像もつかない言葉が飛び出したもんだからな」

橘「…だめですか?」

キョン「ここで簡単にOKしちまったら俺はただの軽い男に見られる。そんな男と隣を歩いてて気分いいか?」

橘「それでいいんですよ。むしろそのほうが好都合じゃないですか」

キョン「どうしてだ?」

橘「あなたの性格の良さは私が十分承知してます。私だけがあなたを見ていればいいんです」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:08:06.22 ID:yD6w1pWi0

キョン「……俺の性格が歪んじまってもいいっていうのか?」

橘「ええ。ですが性格が歪むことはありません。私があなたを染めて差し上げますよ♪」

キョン「(こいつ、こんなに一途だったとは……)」

キョン「…染めてくれるというからには、お前は俺がお前を好きにさせてくれるんだろうな?」

橘「ええ、むしろ私なしでは生きられないくらいにっ」ニコッ

キョン「……よかろう、京子。」ギュッ

橘「ひゃあ……」

キョン「よろしくな。期待してるぞ」

橘「こ、こちらこそ…よろしくっ」カァァ

俺達は付き合う上でのルールをいくつか取り決めた。
今日はそこで別れ、俺は家に帰った。

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:15:41.28 ID:yD6w1pWi0

キョン「ただいまー」

妹「お帰りキョンくーん」

キョン「…ああ」

妹「キョン…くん?」

おれは無愛想に返事を返し、自分の部屋へこもった。
京子以外と感情を込めて会話してはいけないんだ。妹でもルール違反だな。
メールもそっけないものにする。京子以外とは。
一日に100通は京子にメールし、そのたびに愛する気持ちを伝える。

俺は日に日にオレンジ色、そして橘の香りに、酸っぱ過ぎるほどに甘酸っぱく染め上げられていった。



キョン「すまんな、今日も用事があるんだ。先に帰らせてもらうぞ」バタン

ハルヒ「ちょっとキョン!待ちなさいよ!!」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:28:27.34 ID:yD6w1pWi0


ハルヒ「最近キョンの態度がそっけないわね…」

みくる「どうしたんでしょう……元気がないようにも見えますし」

長門「おかしい。私個人としても最近の彼は理解できない」

プルルル
古泉「…すいません、バイトが入りましたので僕はこれで失礼します」

ハみ長「「「……。」」」

ハルヒ「ちょっと、みんなでキョンの後をつけてみない?」

みくる「ふぇぇ…でもそれはキョンくんのプライバシーにかかわるんじゃ…」

長門「だが、そうすることが彼の性格急変の原因を突き止める最善手」

ハルヒ「…いきましょう」


191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:37:33.73 ID:yD6w1pWi0


ハルヒ「キョンはどこに行ってるのかしら?」

みくる「ふぇぇ……」

長門「彼の進むルートは北高のどの生徒の家のものでもない」

ハルヒ「ますますあやしいわね…」


みくる「ふぇぇ、キョンくんが誰かの家に入っていきますよぅ…」

ハルヒ「キョンが入り次第表札を確認するわよ!」

長門「ー…表札に橘という文字を確認した」

ハルヒ「長門さんでかしたわ!」

長門「…ここからはあなたたちには危険すぎる。ここは私が確認作業を行う」

ハルヒ「わかったわ…くれぐれも気をつけてね?」

長門「…理解した」スタスタ


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:46:33.86 ID:yD6w1pWi0

長門「ー…不可視フィールド展開。侵入する」シュンッ!

長門「……!!」

橘「キョンくん…はぁ…んっ…」

キョン「大好きだ…京子…ん…ちゅ…」


ハルヒ「無事でよかったわ長門さん。どうだった?」

長門「これから言うことは本当。現実を受け止めてほしい。」

長門「…橘京子という名の女性が、彼と激しいキスを繰り返していた。」

ハみ「!!!」

ハルヒ「そんな…キョンが…」

みくる「うぅ…キョンくぅん……」

長門「…狼狽している場合ではない。私としても非常に残念。今は一刻も早く彼を取り戻すことに努めるべき。」

ハルヒ「……そうね。いきましょう!!」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 22:57:50.24 ID:yD6w1pWi0



橘「はぁっ…キョンくん……」

キョン「京子……はむっ……」

バタンッ!!

キ橘「「!!!」」

ハルヒ「あなた!私たちのキョンを解放しなさい!!」

キョン「ハルヒ…貴様!!」

ハルヒ「貴様…?何言ってるの…キョン!目覚めなさいよ!」

橘「んーっ!!んんー!!」

長門「橘京子の捕獲に成功した。あなたも脱走するべき」

キョン「長門!今すぐ京子を解放しろッ!!」

長門「!!?…なぜ。私たちはあなたの復帰を望んでいる。」

みくる「キョンくーん、正気に戻ってくださぁい…ふぇぇ……」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:05:07.09 ID:yD6w1pWi0

どうもw

キョン「お前らこそ正気に戻ったらどうだッ…。何を考えたらそんな真似ができる!京子は俺の彼女なんだぞ!
今すぐ出ていけ!」

ハみ長「「「!!!」」」

ハルヒ「…悪かったわね」

キョン「あぁ?」

ハルヒ「…悪かったわねって言ってるのよバカキョン!もう知らないっ!!」ダッ

みくる「しゅずみやさぁーん……」タッタッタッ

長門「……。さようなら、キョンくん」ポロポロ


キョン「大丈夫かっ、京子!怪我はないか!!」ベリベリ

橘「ハァ…ハァ…っ」

橘「殺してやる…」

キョン「京子?」

橘「殺してやるッ!!」

キョン「やめろ、京子!」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:14:05.07 ID:yD6w1pWi0

橘「離してキョンくん!あいつらだけは!あいつらだけは殺さないと気が済まないわ!!キョンくんを傷つけたあいつらだけは!!!離して!!」

キョン「放すものか!!お前は俺のことだけを見ていればいいんだ!俺だけを!」ギュッ

橘「……!!」

キョン「絶対に手放さない…京子。そして俺はお前の物だ。だから安心してくれ」ギュッ

キョン「京子…俺はお前が大好きだ」

橘「グスッ…うぇぇん……キョ…ンくん…」ギュッ


俺は間も無く北高を中退し、そして京子との新しい生活が始まった。
京子が言うには橘家は多くの貯蓄を保有しており、稼がなくとも十分楽に暮らしていけるとのことだ。
京子は学業面も優秀なので、馬鹿な俺は京子に毎日勉強を教えてもらった
高認も一発で通り、一緒に橘家で受験勉強に励む日々……
頑張った甲斐あって俺達は妥協せず、レベルの高い大学に一緒に入ることができた。そして…

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:16:47.32 ID:yD6w1pWi0

キョン「目が覚めたか。」

橘「なぁに?こんな手荒なまねするなんてよほど大事なことなのね」

キョン「今回俺が京子にこうしたのは、俺の願いを叶えてもらうためだ」

橘「私は神龍なんかじゃありませんよ?」

キョン「いや、お前は俺の願いを、神龍以上の満足度で叶えてくれるであろう奴だ。」

橘「…なるほど。わかりました。どんな願いも一つだけ叶えてあげます」

キョン「橘京子…俺と結婚してくれ」

橘「ふふっ。容易い願いですっ♪」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/26(月) 23:18:39.72 ID:yD6w1pWi0

おわり

読んでくれてありがとう!>>1先生の次回作n(ry

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 00:48:53.53 ID:UvP5v7NeP

>>1とちゅっちゅしたい

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 00:51:25.88 ID:m0Q+tk4i0

>>217
オラ男には興味ねぇーッ!やめてくれー!

プルルル
古泉「あ、バイトが入りましたので、お先に失礼します」

古泉「急がないとッ…!」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 00:57:15.14 ID:m0Q+tk4i0

古泉「ハァ、ハァ…。遅れました。古泉、ただいま参戦します」

森「遅かったわね。あと残り一匹よ。あなたが倒しちゃいなさい!」

古泉「解りました。ではッ!」

スパッ!スパッ!…サラサラサラ……

古泉「お疲れ様です。いつも遅れてすいません」

森さん「いいのよ仕方ないわ。でももうちょっと早く来れない?最近神人がまた増えてて…」

古泉「……善処します」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:03:44.04 ID:m0Q+tk4i0

古泉「ただいまーっと…」

ピロリン
古泉「あれっメールだ」

from:涼宮さん
to:キョンくん
to:朝比奈さん
to:長門さん
subject:日曜日の探索
明後日は探索するわよ!
だからしっかり休んでおきなさい!

古泉「やれやれ…また閉鎖空間が発生することになりそうですね……」

了解しました。っと

古泉「(それにしても私はどうしてこうまでして苦労しなければいけないんでしょうか)」

機関からは招集がかかり、毎日のように決死の思いで神人と戦う…
キョンくんからは毎度文句を言われ、疎ましく言われ…
恋愛も娯楽も仕事のせいで半強制的に禁止…
僕のモラトリアムはいつになったら訪れるんだろう…

古泉「(彼の言動は彼なりのスキンシップなのでしょうが、ここまでストレスが溜まってると…)」
古泉「(僕は何を考えているんでしょう…)」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:10:17.11 ID:m0Q+tk4i0

ピロリン
from:森さん
subject:お疲れ様v(^_^*
毎度頑張ってるね。
体調に気を付けるんですよ。お休みなさい♪

古泉「(おっともう寝る時間だ…)」

古泉「……」

午前3時
プルルル
古泉「んっ…また神人狩りですか……」

森さん「今日は早く来たみたいね。助かるわ」

古泉「いえいえ。これが仕事ですから」

新川さん「さ、入りますよ」

シュンシュンシュン!!
古泉「(今日の神人なんて強さですか…ッ!)」

古泉「(いけない、眠気が…)」フラッ

森さん「古泉!避けて!」

バシンッ!
「古泉くん!しっかりしなさい!古泉!!」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:17:48.05 ID:m0Q+tk4i0

「古泉!」

古泉「んっ…ここは……」

新川さん「気が付きましたか。ここは機関の病院です。怪我をしていますのであまり動かない方がよろしいかと」

古泉「そうですか…」

パシンッ

古泉「ぐっ!」

森さん「古泉!なにやってるの!」

古泉「森さん…迷惑掛けてすいません。僕の不注意でした……」

ギュッ

森さん「もうっ…心配したんだから……」ポロポロ

古泉「……。」

新川さん「そろそろSOS団の皆様が来るようですので、また伺います」

森さん「古泉、もうそんなに無理することないのよ。体調が悪くなったら私に任せなさい?」

古泉「あ、ありがとうございます……」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:22:12.10 ID:m0Q+tk4i0


ガラガラッ
キョン「古泉ッ!大丈夫か!」

みくる「ふぇぇっ古泉くん……」

古泉「大丈夫とまではいきませんが、すぐ復帰しますよ」

長門「……。」

ハルヒ「副団長がいないとSOS団のまとまりが緩くなるわ。早くよくなってまたみんなで日曜探索に行きましょ!」

古泉「(そっか…今日は日曜日探索でしたね……)」

古泉「僕の所為でこんな日曜日にさせてしまって、どうもすいません…」

ハルヒ「謝らなくてもいいの。他人の心配をするのは怪我を治してからよっ!じゃ、お大事に!」

みくる「お大事に……」

古泉「さようなら。」


226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:29:23.56 ID:m0Q+tk4i0

長門「……。」

長門「あなたは先に行っていて。」

キョン「…わかった。体に気をつけろよ。お前がいないとつまらんからな」

古泉「んふ、わかりましたよ」ニコッ

長門「古泉一樹、目をつぶって」

古泉「あっはい…」

スゥ…

古泉「これは……!?」

長門「傷を修復しておいた。でもあなたはまだ疲れているはず。二週間ほどゆっくり休むといい」

古泉「…ありがとうございます、長門さん」

長門「では、また部室で」スタスタ

古泉「さようなら」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:34:29.89 ID:m0Q+tk4i0

古泉「(つながりですか…)」

一時期この力があることで涼宮さんのことを憎んでいましたが…
こうして味方でもない方が助けてくれるのは間違いなく涼宮さんのおかげでしょう
SOS団と機関…僕は板挟みのようで案外そうでもない
そして普通でないからこそ経験できるものを美味しく頂いちゃっている、案外恵まれた存在なのかもしれませんね

古泉「ふふっ」ニコッ

一週間後
ギィッ
「こんにちは」

みくる「こんにちは。古泉くん久しぶりですねー。今お茶淹れますね」

古泉「お気遣いどうもありがとうございます。あなたのお茶を飲むのも久しぶりですね」

キョン「おっ古泉!すっかり元気そうだな!」

古泉「ええ。長門さんに傷を修復s…」ヒソヒソ

長門「……」ピクッ

古泉「おっと、これ以上は言わない方がよさそうだっ」ニコッ

キョン「違いないなっ」クスッ

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:36:12.94 ID:m0Q+tk4i0

ハルヒ「いやーお待たせー!ってあれ、古泉君もう元気になったの!?」

古泉「ええ、おかげさまで」

ハルヒ「よかったわ!じゃあ副団長が復活したということで、今日は喫茶店でパーティしましょう。もちろんキョンの奢りねっ♪」

古泉「いえ、毎回彼に奢りを頼むのは可哀そうですよ。それに今回の事故はぼk キョン「いや、待て古泉」」

キョン「今までいろいろ世話になってるしな。古泉には感謝しないとだめだ。だから今日は俺がおごってやるよ」

ハルヒ「おっ久々に気前が良いじゃないキョン!じゃあ早速行くわよーっ!」

みくる「ああっ待ってくださいしゅずみやさーん」タッタッタッ

長門「……」テクテク

古泉「どうもありがとうございます。流石あなたは涼宮さんの鍵となる御方ですね。改めて尊敬しますよ」

キョン「うっ…うっせ!ってか顔近いんだよ気色悪いな!」スタタッ

古泉「…んっふ、困ったものです」ニコッ

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:37:10.18 ID:m0Q+tk4i0

おわり
読んでくれてありがとう!>>1先s(ry

230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 01:54:38.32 ID:m0Q+tk4i0

こういうほのぼの(?)系もいいですよね。
短いけど良い感じに終わることができました。
次回予告
2.鶴屋さんの溜息
みくる「鶴屋さん最近なんか元気ないですよぉ…ふぇぇ……」
キョン「あの鶴屋さんが落ち込むなんて…とんでもないことになりそうだ」

3.スケベビジン美代子
ミヨキチ「あのう、キョンさん、そんなこと言われるとあたし…」モジモジ
キョン「いや、そっちの意味じゃないですよ?」
ミヨキチ「」

じゃ、また後で。御休みなさい

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:20:33.75 ID:m0Q+tk4i0

キョン「鶴屋さんの元気がない?」

みくる「えぇ、そうなんですよぅ。まるで別人みたいになっちゃってぇ……どうしたんでしょうか……」

キョン「あの鶴屋さんが…」

古泉「彼女は大抵のことでは落ち込まないですからね…よほど深刻な悩みをお持ちなんでしょう」

キョン「何が原因なのかわからないんですか?」

みくる「えぇ…どうしたのか聞いてみたんですけど、放っといてくれって言われて……ふぇぇん」グスッ

こりゃなんかとんでもないことが待ち受けている予感がするな…

長門「……。」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:25:28.71 ID:m0Q+tk4i0

ハルヒ「やっほー!ってあれ、あんた達なに辛気臭い顔してんのよ」

キョン「なんか最近鶴屋さんの元気がないみたいでな…」

ハルヒ「鶴屋さんが?」


ハルヒ「そう…、そういうことだったのね」

ハルヒ「でも私たちSOS団がそんな人たちを放っておくわけないじゃない!それに鶴屋さんはSOS団の名誉顧問なんだからね。ほら、行きましょ!」

キョン「おいおい、鶴屋さんがほっといてくれって言ってるんだ。しかも人に言えない悩みを抱えてるかもしれないじゃないか。俺達は関わるべきじゃない」

ハルヒ「いいえ、一人で悩みを抱え込んでいいはずないわ!ほら、行くわよみくるちゃん!」

みくる「ま、まま待ってください涼宮さぁーん」

キョン「はぁ…」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:31:20.02 ID:m0Q+tk4i0

どうもーw

ハルヒ「やっほー、鶴屋さんいる?」

鶴屋さん「あっハルにゃん……」

ハルヒ「なんか最近元気がないそうじゃない。何か悩みがあったら私に話しなさい!解決してあげるわ!」

鶴屋さん「悩みはあるっちゃあるんだけど…どっちも人には言えないっさ……ごめんねハルにゃん。気持ちだけ受け取っておくよ」ニコッ

みくる「(ふたつ…?)」

ハルヒ「鶴屋さん、無理して笑わなくてもいいのよ。解決したら絶対団室に遊びに来ることよ!じゃ、みくるちゃんいきましょっ」


鶴屋さん「(だめだよ…今回ばかりは……)」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:38:58.04 ID:m0Q+tk4i0

キョン「どうだった?」

ハルヒ「ダメだったわ。相当落ち込んでるみたいで。」

ハルヒ「はぁー、なんか鶴屋さんが元気ないと私たちも元気がなくなっちゃうわね…」

みくる「うぅ…鶴屋さんには深刻な悩み事があるそうでぇ……」

キョン「…よっぽど厄介なんだろうな、その悩みは」

ハルヒ「ハァ…なんかやる気が出ないわ。じゃあ今日はこの辺で解散しましょ。」

ガチャ

トントン
キョン「ん?どうした、長門」

長門「あなたに話がある。彼女のこと」

キョン「あ、あぁ……」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:43:23.70 ID:m0Q+tk4i0

キョン「それで、話ってなんだ?」

長門「鶴屋家敷地内に空間転移装置の使用の痕跡が発見された。二日前から複数回使用が確認されている。」

キョン「なんだって?」

キョン「その、そいつはなんなんだ?俺にわかるように説明してくれ」

長門「遠隔地に一瞬で移動するための装置。いわゆるワープゾーン。」

キョン「ワープゾーンだって?」

長門「そう。彼女が落ち込んでいるのはおそらくこのせい。だから今から鶴屋家に入り原因を排除したい。許可を」

キョン「んー、俺じゃなく鶴屋さんに聞いてみよう。余計な御世話かも知れんからな」

長門「……そう」

キョン「じゃ、行くか」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:48:40.70 ID:m0Q+tk4i0

ピンポーン
「ハーイ」

鶴屋さん「あれ、キョンくんじゃないか」

キョン「今日は鶴屋さんの悩みを聞きに来ました」

鶴屋さん「……ごめんキョンくん、放っておいてくれないかなっ」

キョン「最近知り合いが連続して忽然と姿を消しませんでしたか?」

鶴屋さん「!!…ど、どうしてそれがわかるんだい?」

キョン「あー…えっと……」

長門「とにかく問題の解決を図りたい。許可を」

鶴屋さん「そっか…なんとかしてくれるんだね……」

鶴屋さん「ありがとっ。じゃあキョンくんと長門っちにお任せするっさ。」

長門「原因は鶴屋家敷地内にあると思われる。中に入らせてもらいたい。」

鶴屋さん「そ、それはまじでかい?」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:54:52.45 ID:m0Q+tk4i0

キョン「なるほど、両親や使用人が2日前から連続して姿を消しているということですか…」

長門「あなたが被害に遭わなかったのは幸運。もしあなたがいなければこの問題の解決はより困難になっていた。」

鶴屋さん「そっか…あたし怖かったんだよ。ハルにゃんたちが巻き添えくらうのが…」

キョン「…大丈夫ですよ。俺達は決していなくなったりしませんから。」

鶴屋さん「キョンくん…ありがとっさ……」


キョン「じゃあ鶴屋さん、準備をするので少し後ろを向いてもらえませんか?」

鶴屋さん「あ、わかったっさ。よろしくねっ」クルッ

キョン「長門、よろしくな」ボソッ

「鶴屋さん、失礼します…」

トンッ

鶴屋さん「あっ…!」バタン

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 09:59:17.63 ID:m0Q+tk4i0



キョン「それでだ長門、その空間転移装置とやらから両親や使用人を助け出せばいいんだな?」

長門「そう。そして脱出後、その装置を破壊する」

キョン「それで、その装置ってのはどこにあるんだ?」

長門「…あそこ」

キョン「か、鏡!?なんでまた鏡が…」

長門「空間転移装置の構造については言語で説明できないが、あの部屋で偶然条件が重なり空間転移装置の基本的な仕組みが形成されていた。」

キョン「なるほど…よし、行くか」

長門「了解」


257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 10:04:39.82 ID:m0Q+tk4i0


「ー!」

「鶴屋さん、起きてください」

鶴屋さん「あれっ…キョンくんに…長門っちに…」

鶴屋さん「お母さん!?」

鶴屋母「もう、あんたいきなり倒れちゃって心配したんだから…」

鶴屋さん「ん…ん?」

キョン「全て解決しました。もう大丈夫ですよ鶴屋さん」

鶴屋さん「えっ…あっ、ありがとキョンくん!」

鶴屋母「あらっ、何かいいことでもあったのかしら?じゃ、お茶持ってくるわね」

キョン「…そろそろ混乱させちゃいそうなので、俺らはこれで失礼します。」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 10:10:23.82 ID:m0Q+tk4i0

鶴屋さん「待つっさキョンくん!…もうひとつ、悩みがあるにょろ…」

キョン「え、ほかにまだあるんですか…それ、話してくれますか?」

鶴屋さん「その、あたし…実はハルにゃんのことが好きになっちゃったにょろ……」カァァ

キ長「「!!!!」」

おわり

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 10:18:57.30 ID:m0Q+tk4i0

ふう。次はミヨキチですな。まだ考えてないので休憩させてもらいます

271 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:13:46.52 ID:m0Q+tk4i0

吉村美代子、通称ミヨキチ。年は11、俺の妹の同級生だ。だがスタイルもよく、顔もかなり可愛い。
大きくなればきっと朝比奈さん(大)と良い勝負になるであろう子だ。
中学卒業後に一度彼女と映画館に行ったことがあってな。
そのミヨキチがどうしたかって?
今回もまたPG-12指定の見たい映画があるそうで、俺は付き添い人の役目だ。
断じて付き合っておらん。おっ、来た来た

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:16:01.49 ID:m0Q+tk4i0

ミヨキチ「どうもすいません。今日も御世話になります。チケットはあらかじめ取っておきました」

キョン「用意周到だな。じゃ、さっそく行くか」

俺達は駅に乗って映画館のある町へ向かった。

しかしながらこの子、えらく礼儀正しい子だ。うちの妹もこいつを見習ってほしい。
そしてもうひとつ望むのなら、彼女が大学生なるくらいまでケバケバの化粧は避けてほしいということだ。

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:18:43.74 ID:m0Q+tk4i0

ガタンゴトン
ミヨキチ「……」ソワソワ

キョン「そんなに早まらなくていいぞ。チケットは中で出せばいいだろう」

ミヨキチ「!」ピクッ

キョン「ん?どうしたんだ。何に驚いたんだ」

ミヨキチ「えっ…えっ?」カァァ

ん、なんか俺変なこと言ったか?と思っているとミヨキチは

ミヨキチ「あ、いえ、何でもありません。気にしないでください…」

と、何か間違いを犯したような目をしながら外の景色を眺めていた。
変わった子だな。

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:23:36.65 ID:m0Q+tk4i0

今回もどこかの喫茶店に寄るみたいだが俺の服はその喫茶店になじむものなのか…
などととりとめもないことを考えているうちに映画館に着いた。

キョン「今回はどんなものを見るんだ?」

ミヨキチ「どんなモノって…その……//あ、いえ、なんでもありません」

キョン「さっきからなんだかおかしいぞ?体調悪いのか?」

ミヨキチ「いえ、大丈夫です。お気遣いありがとうございます」

気になったのは、ミヨキチがひとつ前のセリフを俺の臍あたりをチラ見しながらいったことだった。
乾いたご飯粒がついているわけでもないのに、どうしてそんなソワソワしてるんだ。

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:27:38.70 ID:m0Q+tk4i0

キョン「今度も前回と同じ俳優が出演してるやつか」

ミヨキチ「ええ。あの俳優さんかっこいいと思いません?」

キョン「ああ確かに格好いい。だが俺の記憶に似たような顔の男がいるのが気に食わん」

そいつは藤原にそっくりだったんだ。いや、こいつマジで藤原なんじゃないか?

ミヨキチ「へぇ、今度その人に会わせてもらえませんか?」

キョン「あー、そいつはたぶん無理だ。前ちょっとしたことがあってな、いわゆる犬猿の仲ってやつだ」

ミヨキチ「そうですか…」

うん。確かに顔はいい。スタイルもいい。だがそれだけだぞ?

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:32:42.94 ID:m0Q+tk4i0

結局映画は俺の趣味には全く合うものでなく、開始20分で眠りこけてしまった

ミヨキチ「起きてください?」

キョン「…ああ、すまん、寝てたか……ぬわっ!」

長い間座っていたせいで足が痺れていた。

キョン「すまん、起こしてくれないか。ちょっと立てないんだ」

ミヨキチ「た、勃てないって…//あっ、すいません今起こします」

少々疑問に思いながら起立した。なんだってこいつはこんなに恥じらっているんだ。
彼女が恥じらった対象のワードを検索してみる。

……なるほど、こいつ実はむっつりなんだな。よし、そうとなればちょっといじめてやるか

280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:35:15.86 ID:m0Q+tk4i0

キョン「ありがとう。」クスッ

ミヨキチ「?どういたしまして。」

キョン「吉村さん、そういえばマグロ、って知ってるか?」

ミヨキチ「まっ、まぐろ…///あ、えと、知ってますよ」

キョン「マグロってさ、ずっと動いてるらしいんだよ」

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:37:20.86 ID:m0Q+tk4i0

ミヨキチ「えっ、逆じゃないですか?」

キョン「…なるほど」

ミヨキチ「えっ?」

キョン「吉村さん。変なこと聞きますけど、あなたむっつりですね?」

ミヨキチ「〜〜〜〜!!!///」


キョン「あ、ほら、喫茶店着きましたよ」クスッ

282 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 12:41:15.08 ID:m0Q+tk4i0


とりあえず俺は喫茶店に入るとミヨキチにコーヒーを勧めて落ちつかせた

キョン「吉村さん、マグロは体がでかいから水中の酸素を十分に取り込むためにはずっと動いてないといけないらしいんですよ」

ミヨキチ「うぅっ……その話はもう無しで宜しくお願いします…」

キョン「ごめんごめん」クスクス

ウェイトレス「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ。」コトッ

キョン「じゃあいただこうか」ニコッ

ミヨキチ「え…ええっ」クスッ

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 13:01:27.15 ID:m0Q+tk4i0

またもやラストでさる食らったww

俺はミヨキチがケーキ食べ終わるまで適当に喋り、その後割り勘で支払って店を出た。
始めて会った時と比べてだいぶ距離は縮まったと思う。

ミヨキチ「今日はいろいろ楽しかったです。ではまたの機会に」

キョン「こちらこそ。さようなら」


キョン「ただいまーt」ドスン!

キョン「げふっ!…おい妹、俺が帰ったからってそんなにはしゃぐな」

妹「ねぇ、キョンくん教えてほしいことがあるんだけど」

キョン「あぁ…なんだ?」

妹「まぐろってなに?」

キョン「」

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 13:06:20.51 ID:m0Q+tk4i0

あ、おわり。>>1先生の次回作にご期待ください

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 13:16:22.13 ID:m0Q+tk4i0

次回作は妹とハルヒママか…うーん難しいなw
とりあえず休憩

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:10:41.57 ID:m0Q+tk4i0

ピピピッピピピッ
キョン「おっ。妹ー」

妹「なに?キョンくん」

キョン「風呂湧いたから入るぞー」

妹「あのねキョンくん、私もどちらかと言うと中学生寄りなんだしそんな幼稚なことしないよ」

キョン「そ、そうか…じゃあ先に入るぞ」オロオロ

妹「……」

キョン「(そうか…妹も大人になったんだな…兄ちゃんうれしいな……)」ザブン

妹「(ほんとはキョンくんに甘えたいのに…なにやってるの……)」

298 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:16:29.62 ID:m0Q+tk4i0

それからというもの、俺と妹の口数は極端に減少し、生活する上で最低限の会話しかしなくなっていた
妹の日課であろう朝のプロレス練習もなくなり、すこし刺激が足りない寂しい生活が続いていた

キョン「ただいまー」

キョン「……」

シャミセン「ニャー」

キョン「ただいま、シャミセン。」


キョン「妹ー、スパゲティ作ったから降りてこい。」

妹「あとで食べるー」

キョン「…じゃあ冷めないうちに食べろよー」

妹「はーい」

キョン「……」

299 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:22:13.59 ID:m0Q+tk4i0

キョン「妹、風呂湧いたけど先入るかー?」

妹「どうでもいー」

キョン「じゃあお兄ちゃん先に入るからなー」

………

キョン「……。」

キョン「(妹がこうなったのはいつからだっけな…嬉しいような悲しいような)」ザブン

キョン「なんでだ…なんでこんなものが出てくるんだ……」

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:28:24.83 ID:m0Q+tk4i0

妹「(なんで…なんでキョンくんに冷たくしちゃうの……)」

妹「(あやまらなきゃ…キョンくんに……)」スッ

妹「キョンくん」

コンコン
キョン「ん、なんだ妹、はさみか?」

妹「違うのキョンくん。入っていいかな」

キョン「えぁ…あ、いいぞ。」

ガチャ
妹「久しぶり…キョンくんの部屋変わってないねー」

キョン「むしろそこまで大きな変化が出る部屋を見てみたいもんだ」

キョン「それより久々だな…妹が入ってくるなんて」

妹「うん…」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:33:04.83 ID:m0Q+tk4i0

妹「あのね、キョンくん。最近私とキョンくんあんまりしゃべってないじゃん」

キョン「あぁ、そうだな…妹もここ最近でずいぶん成長したからな。」

妹「そのことなんだけどね、キョンくん」

キョン「ん、なんだ?いきなりマジな顔になって」

妹「ごめんね、キョンくん。今まであたし冷たかったよね…」

キョン「あ、ああ……確かに素っ気なかったな」

妹「でもね…私ずっと寂しかったの…キョンくんと話せなくて」

妹「……」

キョン「……」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:38:37.59 ID:m0Q+tk4i0

妹「だからその…キョンくんに久しぶりに甘えたいなと思って……」

キョン「……」

妹「ダメ…かな?」ウルウル

キョン「…ダメなわけないだろ。俺達は兄弟なんだから。これからもずっと甘えていいんだぞ」

妹「うぇぇん!おにいちゃぁぁあん!!」ギュッ

ナデナデ

キョン「辛かっただろうな…ぐすっ……ほら、泣きやめよ。ちょっと大きくなったから兄ちゃんも支えきれないぞ。どうだ、ゲームでもするか」

妹「卑怯だよ…ひっぐ……」ギュッ

妹「でもおにいちゃん…だいすき……」

キョン「ああ、俺もだ…ぐすっ…お兄ちゃん嬉しいぞ……ははっ…」

304 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:41:46.07 ID:m0Q+tk4i0

〜〜〜〜

妹「キョンくん、朝だよー」ドスン

キョン「ぐぉっ!妹、お前も大きくなったな…」

妹「…てへっ♪」

それから、妹は嘘のように元気になった。一緒にご飯も食べてくれるし、一緒に出かけるようにもなった。
だけれど風呂で妹の成長した体をみるのは流石に断った。そりゃ妹だって俺の愚息は見られないだろう。

毎朝の刺激が強くなって戻ってきたのはきつい…けど、お兄ちゃん嬉しいよ

終わり

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 14:46:06.05 ID:m0Q+tk4i0

しんみりさすなって言われても仕方ないね。
でもこういうのしか思いつかなかったww
エロはあんまり得意じゃないんです

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 15:56:07.73 ID:m0Q+tk4i0

「こんにちはー♪あなたがキョンくん?」

聞きなれない声がする。後ろを振り向くときれいな女性が立っていた

キョン「あ、はいそうですけど…あなたは誰です?会ったことありますっけ…」

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:01:47.97 ID:m0Q+tk4i0

「会ったことはないです。どうも、涼宮ハルヒの母です」

キョン「え、ハルヒのお母さん!?(ちょっと待て、なんか若くね?)」

ハルママ「いつもハルヒからあなたの話を聞いているわ。あなた意外とカッコイイいいじゃなーい」スリスリ

キョン「ちょ、なにするんですか」アセアセ

ハルママ「ちょっと家までこない?お菓子をご馳走するわ」グイグイ

キョン「わかりました!わかりましたから離してください!」

まるでハルヒみたいだ…行動が無理やりすぎる

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:10:09.01 ID:m0Q+tk4i0

ハルママ「ただいまー」

ハルヒ「おかえりー」

キョン「おじゃまします」

ハルヒ「!!!」

ハルママ「ハルヒのお友達連れてきたわよー」

ハルヒ「キョン!?」

キョン「よっ」

ハルヒ「えっ何あんた、なんでここにきたの?」

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:17:25.75 ID:m0Q+tk4i0

キョン「さっき街で偶然遭遇してな、そんでここに拉致られてきたわけだ」

ハルママ「拉致じゃないわよ。任意同行よ」

キョン「それハルヒが前使ったセリフだぞ」クスクス

ハルヒ「もう、パクらないでよお母さんっ」クスクス

キョン「しかしお前とお前のお母さん、性格がまるで一緒だな。」

ハルヒ「うるさいわね。好きでこうなったわけじゃないのっ」

ハルママ「あら、子供のころ「ママみたいな人になりたい」ってよく言ってたじゃない?」

ハルヒ「あーあーあー聞こえない!!」

ハルママ「ふふふっ」クスクス

ハルヒ「…ちょっとお腹すいたからコンビニに行ってくるわ。キョン、私が帰ってくるまでここにいるのよ!」ガチャン

キョン「ヘイヘイ。ではしばらくお世話になりますね」

ハルママ「いってらっしゃーい。あ、いえいえいいのよ。今週はパパ出張で帰ってこないし。」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:25:42.25 ID:m0Q+tk4i0


ハルママ「ねぇキョンくん…」ジリジリ

キョン「な、ななんでしょう……」

ハルママ「ハルヒのこと好き?」ズイッ

キョン「ぅわ!!な、何言ってるんですか…ッ」

ハルママ「あなた、ハルヒと話してるとき目がキラキラしてたわ。ね、そうなんでしょ?」

キョン「ううっ…確かに悪い気はしないですが……」

ハルママ「私としても、あなたを食べちゃいたいくらいなのよ…」

キョン「ひぃっ!やめてください!落ちついて!」

ハルママ「冗談よ。本気にしちゃった?ふふっ♪」

まったく心臓が止まるかと思いましたよ…

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:35:05.82 ID:m0Q+tk4i0

キキッ!

ハルママ「あら、そろそろ帰ってくる時間だわ。ついでに泊まっていかない?」

キョン「いえ、そろそrハルママ「良いじゃないのっ♪」」

キョン「う…じゃあ家に連絡をいれます」


ガチャ
ハルヒ「ただいまー」

ハルママ「おかえり♪あのねハルヒ」

ハルヒ「えっお母さん何?」


ハルママ「今日、キョンくんをお泊りさせることにしたわ。これはチャンスよ♪」

ハルヒ「えっ…余計なことしないでよお母さん」カァァ

ハルママ「じゃ、夕食作ってくるわね」スタスタ

ハルヒ「……ばか」

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:38:57.05 ID:m0Q+tk4i0

ハルヒ「キョーン」

キョン「ん、なんだハルヒ」

ハルヒ「暇だし、夕食ができるまでの間ゲームでもしない?」

キョン「ハルヒゲーム持ってんのか。いいぜ。相手になってやるスマブラだけは負ける気がしねえ」

ハルヒ「幸運ね。言っとくけどあたしスマブラ得意だから。キョンに負けたりしないわよ!」



ハルヒ「キーッ!キョンなんであんたそんなに強いわけ?一日何時間やってるってぐらいじゃない」

キョン「よく妹がスマブラやろうって言ってくるんだよ。だがお前のリンクもなかなかいい動きしてたぜ」

ハルヒ「キョンに褒められても嬉しくありませんー!」

キョン「そうかいそうかい」ニコッ

こうしてみると、ハルヒはなかなかかわいい奴だな…ハルヒのお母さんの言うとおり、俺はこいつが好きなのかもしれん。
いや、たぶんずっと好きだったんだろう…

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:41:32.51 ID:m0Q+tk4i0

ハルママ「夕飯できたわよー」

ハルヒ「さぁキョン、食べに行きましょ」

キョン「おうよ」

「「「いただきまーす」」」

ハルヒ「お母さん、これおいしいわ!」

キョン「料理店でも出せそうな味だな。おいしいです」

ハルママ「ふふっありがと♪」

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:49:09.56 ID:m0Q+tk4i0

ハルママ「ところでハルヒ…」

ハルママ「キョンくんっていい子だと思わない?」

キョン「ブッ!!」

ハルヒ「ちょっとキョン汚い!!」

キョン「す、すまん…」

ハルママ「…それで、どうなのよ?」

ハルヒ「ぅぐっ…キョンはただのあたしの奴隷よ!それだけ!」

ハルママ「じゃあ、キョンくんはわたしがもらってもいいかしら?」

キョン「ンッ!!ゲホッ!!けほっ!!!」

ハルヒ「んもぅっ……」カァァ

ハルヒ「お母さんの馬鹿っ!」ダッ

キョン「おいハルヒ!ゲホッゲホッ」ダッ

ハルママ「これでいいのよね……」

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 16:54:50.93 ID:m0Q+tk4i0

キョン「ハルヒ、よく聞いてくれ」

ハルヒ「なによぉ…」

キョン「俺さ。ずっとお前のことうっとおしいと思い込んでたんだ」

ハルヒ「…悪かったわね」

キョン「でもさ、それは違ったんだ。ハルヒのお母さんからそう気付かせてくれた」


338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 17:00:20.97 ID:m0Q+tk4i0

キョン「ハルヒ。俺はお前が好きだ」

ハルヒ「えっ…」

キョン「どうだ、俺をSOS団雑用係から団長様の彼氏に昇進させてもらえないか」

ハルヒ「こ、この鈍感…あんたのことずっと好きだったんだからぁっ……」カァァ

―…

ハルヒ「お母さん、ごめんね?あたしお母さんの気遣いに気付けなかった…」

ハルママ「いいのよ過ぎたことだし。でもね……」

キョン「…でも?」

ハルママ「いつ結婚するのか教えてくださらないかしら」ニコッ

キョン「ッ!!!!」

ハルヒ「ちょっと!キョン!しっかり!!」


ハルママ「ふふっ…ハッピーエンド、ですわね♪」

おわり

352 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:01:25.26 ID:m0Q+tk4i0

保守がてら次回予告
飯食べてきます

1.九曜の招待
キョン「……お前、俺を連れてきて一体何がしたいんだ?」
九曜「━━━ゃ━━━」
キョン「は?」

2.橘の実験室
キョン「なんだってんだこんな所に白衣まで着せてつれてこられて」
橘「今日はキョンくんと実験をしようと思います」
キョン「…なんのだ?」

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:32:53.93 ID:m0Q+tk4i0

よし。だいぶ進んだので投下しながら書き溜めていきます

━━━━━━━━━

キョン「!!!」

なんだこの異様な感じ。後ろになにか居る。とてつもなくおそろしい何かが。落ち着け、死亡フラグを立てるな。俺は出来る子。前に飛びながら後ろを…見るッ!

キョン「お前は…周防九曜……なんでお前がここにいる」

そこにはどこか屋久杉を連想させる荘厳な容姿、そしてすべてを無に還すかのような透き通った存在感。
佐々木団の宇宙人、周防九曜がいた。

355 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:39:58.55 ID:m0Q+tk4i0

九曜「━━━━━ゃ━━━━━━━━━━」

キョン「な…なんだって?」

九曜「━━━━━にゃん━━━━━にゃん━━━━━━━━━━」

キョン「………は?」

なにを言っているんだ。まさか俺を殺す呪文でも唱えているのか?

キョン「来るな!こっちにくるんじゃない……ッ!」

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:44:41.27 ID:m0Q+tk4i0

数十分後。依然俺と九曜はにらみ合っている。

キョン「………。」

九曜「━━━」

…杞憂か?と、特に襲ってくる様子も見えない。ここらで静寂を砕いてみるか

キョン「なぁ、周防九曜とやら」

九曜「━━くーちゃんと━━━呼んで━━━━━」

キョン「!!!!」ズキュンッ!

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:52:35.35 ID:m0Q+tk4i0

聞いていればさっきから…見た目とは裏腹になんて可愛いことを言うんだこいつは。これは所謂ギャップ萌えというやつなのか!?


キョン「なぁ…くーちゃん?」

九曜「━━━━♪」

か、かわいい…じゃなくて!

キョン「お前、俺に何の用だ?」

九曜「━━━━来て━━━━欲しい━━━━」

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 18:57:46.54 ID:m0Q+tk4i0

キョン「ど、どこへだ?」

九曜「━私の━━家━━━━━」

キョン「どうしてだ?何が目的だ?」

九曜「━━きん━━そく━━じこーう━━━━」

キョン「くーちゃん…その喋り方をやめてくれ。どうにかなりそうだ」

九曜「━━━━━━━━♪」

キョン「…わかったよそれでいい。案内してくれ。それよりくーちゃん、家には他に誰か居るのか?」

九曜「━━━ひとり━━━━━」

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:07:06.11 ID:m0Q+tk4i0

キョン「それで、今日俺をここに連れてきたのはどういう目的なんだ?」

九曜「まずは━━━料理を━━━━食べる━━━━」スタスタ

キョン「りょ…料理!?何がしたいんだこいつは…」
クルッ
キョン「!?」

九曜「━━━━くーちゃん━━━━━━。」
スタスタ…
…くーちゃんは。

九曜「━━━━食べて━━━━━━」コトッ

キョン「おお、ちゃんとした料理だ」

九曜「━━━━━━━━」
パクッ

うまい…こんなにうまい料理をまさか遠い宇宙からきた宇宙人の家で食すことになるとは誰が予想出来ただろう…
キョン「う、うまいぞ。くーちゃん」

九曜「━━━━━━♪」


361 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:12:50.49 ID:m0Q+tk4i0

キョン「ゴホン。それで、くーちゃんよ、なんだってこの俺をこの家につれてきたんだ?」

九曜「━━━━これが━━━目的━━━━━」

キョン「これ?なんのことだ。」

九曜「━━━━あなたと━━━━同棲━━━━━━」

キョン「!!?」

キョン「…それだけか?」

九曜「━━━━そう━━━━━━」

なんだよ…なにかされると思ったらこんなことをするためだけに連れてこられたのか

キョン「俺じゃない他の誰かでもいいだろ。俺は帰るぞ。別の奴をあたってk」ガシッ

九曜「━━━━━━━━」ウルウル

そ、そんな目で見るな…そんな目で見られても俺は何の特も損もない、それにハルヒに面倒なことに…

九曜「━━━━━━━━」


364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:24:27.61 ID:m0Q+tk4i0

キョン「…すまん。悪かったよ。とりあえず風呂に入らせてくれ。」

九曜「━━湧いて━━━━いる━━━━」ヌギヌギ

キョン「待て!早まるな!俺は一人で入るぞ!」

九曜「━━━━━━。」

キョン「いや、付いてくるな」

九曜「━━━━━━━━━━」ズーン

キョン「ふぅ。なんだってんだあいつは」ザブン

<━━━━くーちゃん━━━━━━

キョン「うわぁっ!いきなり現れるなくーちゃん!そして部屋に行ってろ!」


366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:31:51.34 ID:m0Q+tk4i0

何をしよう。九曜は座布団に座ったままジッとこっちを見ている。
…そうだ

キョン「これ貸すから読むといい。結構おもしろいぞ。読めるか?」

九曜「読める━━━━━━」

九曜「━━━━━━でも━━━━読んで━━━━━━」

うっ…その上目遣いやめてくれ。可愛すぎる

九曜「━━━━━━」

キョン「わかった。だからその物欲しそうな顔をやめてくれ」

368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:42:55.80 ID:m0Q+tk4i0


九曜「━━━━━━♪」


キョン「なにかがおかしい。何となくそんな気がした。」

九曜「━━━━━━━━♪」

〜〜

キョン「おしまいっと。」

カチッ カチッ カチッ
キョン「もう12時過ぎてるぞ。はやいな…」

キョン「九曜、もう寝よう。電気消すぞ」

九曜「━━━わかっ━━━た━━━━━」
パチッ


369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:51:55.46 ID:m0Q+tk4i0

ズシッ
キョン「!!!」

なんなんだこれ…体が動かねぇ…金縛りか?
いや、顔は動かせるな…っておい!くーちゃん!?

九曜「━━━同棲━━━生活━━━とは━━━━このこと━━━━━」

くーちゃん!おい!ズボンを脱がすなッ!おい!

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 19:58:32.77 ID:m0Q+tk4i0

九曜「━━━━━━こうすると━━━━よろこぶ━━━━━━とならった」はむっ

チュパ…レロ……

ああっ!くわえるな!もう理性が駄目!やめてぇ…くーちゃん…

九曜「━━━━気持ち━━━━良い━━━━?」

ああ、気持ち良いからもうやめてくれッ…
あ、あれ、止まった…漸く聞いてくれたか

九曜「━━ここから━━━━本番━━━━━━━━」ヌギッ

ま、まさか!?おいくーちゃん…やめろ…やめなさい…

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:06:26.98 ID:m0Q+tk4i0

ヌプヌプヌプ…
九曜「━━━━━━━━━」

キョン「━━━━━━!!」

あれ、血が出てる…まさかくーちゃん、初めてだったのか?

九曜「━━━━━そう━━━でも━━━やめない━━━━♪」

じゅぽっぬぷっぬぷっ…
理性に反したくないが、マジで気持ち良い…ああ…もう理性なんて消えちまえば良いんだ…ああっそろそろ……でっ出るッ!

キョン「〜〜〜〜〜〜!!!」

九曜「━━━━━━━━━━!!////」

どぷっどぷっ………

やっちまった……なんてこったい………だが気持ちよかったぞ。もうお前も満足しただろう。だから……おい、くーちゃん…?くーちゃん!あーっ!やめて!あっー!

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 20:14:01.88 ID:m0Q+tk4i0

翌朝
キョン「…」シナシナ

九曜「━━━━━━━━」テカテカ

九曜「━━━━キョ━━━━━ン━━━━━━━」

キョン「んっ…どうした、九曜?」

ゴトッ

キョン「ん、なんだこれ?」

九曜「━━━━すっ━━━━━ぽん━━━━━」

キョン「ま、まさか…ははっ…」

九曜「━━━━━━これから━━━━毎日━━━━━━━━♪」

キョン「」

こうして、俺たちがこれから続いていった長い同棲生活が始まった

おわり

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 21:42:37.04 ID:m0Q+tk4i0

そろそろ再開しますね。

「キョンさんっ♪」

可愛らしい声で声をかけられた俺はスッと振り向いた。
それはそれはこの世のものとは思えないほどの美少j…なんだ橘か

橘「ええ。今日はキョンさんにお願いがあってきました。」

キョン「お願い?佐々木団のことか?俺はそんなの知らんぞ」

橘「いいえ、佐々木さんとは無関係です」

キョン「じゃあなんだってんだ?」

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 21:48:45.58 ID:m0Q+tk4i0


橘「ちょっと協力してほしいことがあるんですよ」

キョン「協力…?そいつは危険なことか?」

橘「いいえ、とても気分のいいことです♪」

気分のいい協力、と言うからには一緒に買い物に付き合ってほしいとか、ボランティア活動に参加してほしいとかそういう類のものなんだろうか…?
まぁそんなことは今はどうでもいいが…

キョン「とりあえず、それはSOS団の不利益になったりせんことだろうな?」

橘「何をもってそう捉えるかはわかりませんが、危害は加えません。どうします?キョンさん」

キョン「ほう…じゃあいいぞ。協力しようか」

橘「ありがとうございます♪では、私についてきてください」

キョン「お、おう…」

思えば、これが運命の分かれ道だったのかもしれない。ここでやめておけばまた別の人生が…
おっと、これ以上は頭が混乱する。やめておいた方が良いな。
ともかく、俺は橘の後ろについていったんだ。

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 21:55:30.42 ID:m0Q+tk4i0

橘「キョンさん、着きましたよ」ニコッ

キョン「あれ、表札に橘って書いてあるけど、これ橘の家じゃないか」

橘「ええ、そうなんです。どうぞ、入ってください」

しかしでかいな…橘の家が歴史のありそうな純和風の屋敷だったとは…財力はほぼ鶴屋家くらいじゃないか?

橘「長々と歩かせてしまってすいません。目的の部屋に入る前に休憩しましょう。すこしここで待っていてください。」

橘「我が家伝統の和菓子とお茶です。どうぞ召し上がってください」コトッ

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:04:22.60 ID:m0Q+tk4i0

なんと、意外と気の利くやつじゃないか。朝比奈さんを誘拐したといえ、お前のことはだいぶ見直したぞ。

橘「えへへ、嬉しい限りですっ♪」

キョン「ところで、今日は何を協力すればいいんだ?」ズズッ

橘「まぁ後でわかりますから。楽しみにしていてくださいね。ちょっとしたボランティアのようなものです。」

キョン「へぇ、ボランティアね。」

橘「では、そろそろ行きましょう。」スッ


橘「こちらです」

あらら…地下空間があったとは。こんな歴史的価値がありそうな屋敷に地下室を造っていいのか?
まぁ…こまけぇこたあいいんだが、俺はそういう細かいことに自然と突っ込みたくなる人間でな。

橘「この部屋です」

そうこうしているうちに目的の部屋についたらしい。おぅ、なんという清潔空間。
橘、お前の家は何の仕事をしているんだ…?

キョン「ここは何の部屋なんだ?」

橘「私の部屋であり実験室でもあります。」

キョン「へぇ、お前意外と博学なんだな。」

橘「いえいえそれほどでもっ…」

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:15:30.13 ID:m0Q+tk4i0

キョン「で、今回俺は何をすればいいんだ?」

橘「今回キョンさんが行うボランティアというのは…そうですね、悪く言えば実験台になっていただきたく思いまして」

キョン「実験台…か。それで、どういう実験をするんだ?」

橘「こういう実験ですっ」トンッ

俺はいきなり台に突き倒され、橘に唇を貪られた。

キョン「ぷはぁ…こ、こいつはどういうこったい」クラクラ

橘「私とあなたが子供を育てて、どうなるか、っていう実験ですね♪」

な、なんだって…それより、体が熱いぞ……

橘「ええ、先に謝っておきます。ごめんなさい、先ほど出したお茶に媚薬を混ぜさせてもらいましたので」

橘「では、実験の準備を始めさせてもらいます。」

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:26:57.96 ID:m0Q+tk4i0

橘は俺の上に跨ると、またもや熱いキスを俺に渡しながら俺の衣服を剥ぎ取っていった。
ああ、そろそろ俺も我慢できんぞ…

キョン「はぁ…はぁ…橘ッ!」ガバッ

橘「きゃあっ!…もう、強引なんですからっ」

俺の仕返しだ。橘のスカートを脱がし、パンツをずらして舌を入れる。

橘「はぁ…キョンくんが私を求めてくれるなんてぇッ!…思いませんでした…はぁ……私も…」

またしても俺は橘に仰向けになるよう押し倒され、目の前に橘の秘部が差し出された。なるほど…なめろってか…やってやるさ

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:34:11.06 ID:m0Q+tk4i0

橘「はぁ…キョンくん、私のあそこ、だいぶ濡れてきました…もうそろそろ、キョンくんのぉっ…ほしいれふ…はむっ……ぷはぁっ……」

キョン「はぁ…ッ!はぁ…、何がほしいって?…」

橘「いぢわる…わかってるじゃないですか……」

キョン「わかったよ。くれてやる…ッ!」

橘「ひぎっ……!」ギュッ

キョン「はぁっ…はぁっ…た、橘、お前血が出てるぞ…大丈夫か?」

橘「はぁっ…!えへ…そういって止められますか?」

キョン「愚問だったな…動かすぞッ!」

橘「はぁ…おねがいしまふ……はぁ…」

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:40:53.18 ID:m0Q+tk4i0

橘「大分きもちよく…なってきましたっ……」

キョン「ああ、俺もだ…動きを早めるぞっ」ヌプヌプ

橘「はぁ…ひゃぁ…はぁ…っ!もうだめっわたし、いきそう……!」

キョン「あぁっ俺もだッ!一緒にいくぞッ!大好きだ京子ッ!うぁっ!」

橘「キョンく〜んッ!!!あぁっ!//」

はぁ…はぁ…

402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:48:28.65 ID:m0Q+tk4i0

橘「あなた、どこまで体力あるんですか…4回も出すなんて……」

キョン「流石にもう疲れたよ…ちょっと寝かせてくれ…」

橘「はい…でも、もう私はあなたのものですから」

キョン「ああっ…媚薬の効果があったとはいえ、さっきぶつけたのは俺の本心だ…俺はもう間違いなくおまえのものだよ…これからもよろしくなっ」ニコッ

橘「えへへっ、大事にさせてもらいますね。こちらこそよろしくお願いします」ニコッ

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 22:54:36.08 ID:m0Q+tk4i0



橘「キョンくん、これは準備の第二段階無事成功ですよ!」

キョン「なんだって!?そりゃえらくめでたいもんだな!」

橘「この調子で第三段階もがんばりますっ♪」

キョン「あぁ…がんばってくれよっ」ニコッ

おわり

404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:01:22.69 ID:m0Q+tk4i0

ちょっとエロくしすぎたかな?
とりあえず休憩。

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/27(火) 23:10:28.71 ID:m0Q+tk4i0

次は阪中さんか…
前回と違って途中で次回のものを書き始めたりってのがないのでちょっと長くかかるかな。
それまで朝倉の良さについて語っているとよいですな

422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 00:49:49.08 ID:8oedAdWy0

国木田「なんか最近キョン気の毒だよねぇ…みんなに嫌われちゃったのかな……」

谷口「しっかしよぉ、女子って誰かをハブるときって妙な連帯感が出てくるよな」

まったくだよ…あぁ、どうしてこうなったんだ?…とりあえずハルヒ以外では一番よく喋る阪中にでも聞いてみるか


キョン「阪中さん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

阪中「ひぇっ!な、何なのねキョンくんっ(い、いきなり話しかけられると心の準備ができないのねっ)」ドキドキ

明らかにおびえているな。回りの視線もかなり痛い。ハァ、阪中さんもだめか…


424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 00:59:24.47 ID:8oedAdWy0

国木田「あ〜あ。もっと優しく話しかけなきゃだめだよキョン。」

おい、今のそんなにダメだったか?

谷口「俺みたいによぉ、「ねぇ阪中さん、ちょっと来てくれるかな?」とか言ってどっかにつれていった方が良いんだよ」

国木田「ああ、キョン、こいつの言うことはあんまり真に受けない方が良いよ」

ああ、分かってる。

谷口「おいそいつはひでぇよキョーン。」

谷口「…だが阪中のやつビビりかたが普通じゃなかったぜ。ありゃなんかあると踏んだね」

それは俺も思うな。なんだってそんなに驚かなきゃいけないんだ。
前まで結構仲良かったし、それなりに話せたんだが…
あれだけ驚かれると俺も落ち込まざるを得んな…

国木田「なんか阪中さんのところに女子が集まってきてるよ。キョン、本当に何もやってないの?」

ああ、マジでなにもやってないさ。なんなら神に誓おうか?
って言っても、古泉曰く神はハルヒだったんだっけ。あいつは助けてくれそうにないな…

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 01:09:58.27 ID:8oedAdWy0


キンコンカンコーン
結局このまま放課後になっちまったよ…あーあ、俺のスクールライフもここで早めにピリオドをつけないといかんのかな…

阪中「キョ、キョンくん!」

キョン「え、あ、阪中さん?…さっきはすみません。急に話しかけたりして」

阪中「あ、私こそごめんね…心の準備ができてなかったから…」

…心の準備?なんだそれ。クラスメイトに話しかけるのに心の準備も何も要らんと思うが……

キョン「あー、それで、何の用ですか?」

阪中「あ、そうだったのね。キョンくん、明日空いてるかな?その…」

キョン「その…なんですか?明日は空いてますけど」

阪中「良かった…その…キョンくん、簡単に言うとデートしてほしいのね」カァァ

正直最近疎遠だった阪中の口からこんな突拍子もない言葉が紡ぎ出てくるとは思わなかった。

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 01:19:59.41 ID:8oedAdWy0

キョン「へ、で、デートですか!?」

阪中「は、はいぃ…ダメですか?そうですよね…わたしなんかじゃ…だめなのね…」

キョン「いえ、駄目なわけないじゃないですか。いきなりそんなことを言われて吃驚しただけです。それで、どこ行くんですか?」

阪中「ほ、本当なのね?ありがとう!」パァァ

だめだ、この人最後まで話を聞けない

キョン「ええっと、それより何処に行くんです?遊園地とかですか?」

阪中「いや、ルソーの散歩に一緒に行ってほしいな、なんて…」カァァ

またマニアックなデートを選んだもんだ。そうでもない?俺は彼女なんていたことがないからな。わからんのだ

キョン「いつにします?」

阪中「明日の正午、私がキョンくんの家に行くっていうのはどうなのね…?」

キョン「いえ、俺が阪中さんの家を訪問しますよ。その方がルソーが疲れずに済みますしね」

阪中「えっいいの?わ、わかった。じゃあ正午に呼び鈴を鳴らしてねっ」アセアセ

キョン「了解しました。じゃあまた明日」ニコッ

429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 01:28:40.54 ID:8oedAdWy0

スタスタ
阪中「うまく行ったのね…」

タッタッタッ
クラスメイト「阪中さん…どうだった?」

阪中「その、成功したのね」

キャー!よかったー!もう阪中さんどうなるk―…

阪中「(キョンくん…やっぱり優しいのね……//)」


翌日
キョン「うぅ…寒い。阪中さん起きてるかな」

ピンポーン

阪中「(キョンくんがきたのねっ!きゃ〜//)」

阪中「(…ってしてる場合じゃないのね。)今行くのねーっ。ルソー、ほらいくのね」タッタッタ

ワンワンッ!

キョン「おぉ、ルソー今日も元気だな。ははっ」

キョン「あ、ごめんね。それじゃあ行こうか」

阪中「う、うん…」

430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 01:38:16.02 ID:8oedAdWy0

阪中「あのぅ…キョンくん」

キョン「あ、なんでしょう?」

阪中「その、彼女とか、好きな人とかいるのね?」ドキドキ

キョン「阪中さんとデートしてるのに、そんな人いるわけないじゃないですか」

阪中「そっか…良かったのね」ホッ

キョン「でも、なんでそんなこと聞くんですか?」

阪中「キョンくん…涼宮さんから聞いてた通り。やっぱり鈍感なのね」ドキドキ

阪中さんが急に立ち止まる。

キョン「どうしました、阪中s 阪中「キョンくんっ!」」

431 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 01:48:34.65 ID:8oedAdWy0

キョン「な、何でしょう」

阪中「キョンくん、あたし、ずっとキョンくんのこと気になっていたのね…」

阪中「毎晩夢に出てきて…それで……」ポロポロ

キョン「……」

阪中「だかr キョン「ルソー」」

阪中「…えっ……?」

キョン「今日からお前は俺の飼い主になったぞ。よろしく」ナデナデ

キョン「そして阪中、今日から俺はお前の彼氏だ。これからもよろしくな。」ギュッ

阪中「…うんっ…よろしくなのねっ…ぐすっ……」ギュッ

その日の阪中は、とても温かかった。

432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 01:51:35.12 ID:8oedAdWy0

月曜日
妹「あれ、キョンくんもう起きてるー…」

キョン「ははっ、残念だったな妹」クスクス

ガラガラッ
阪中「あっ、キョンくんおはよう。これ、昨日作ってきたのね…」スッ

キョン「弁当か…ありがとよ。大好きだぞ阪中」

阪中「ありがとっ…キョンくん……」ギュッ

谷口「 」

おわり

433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 01:58:51.35 ID:8oedAdWy0

というわけで、今夜の分は終了。
明日の予定は
1.森駆ける鹿
2.ありえない3人
※いつも通りすべて仮題
です。なにかリクエストがあれば受け付けます。ではおやすみなさい。

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 09:47:00.46 ID:8oedAdWy0

森駆ける鹿ですね。では、投下始めます

ガタンゴトン…
土曜日。暑苦しく揺さぶられる満員電車内で俺は退屈そうに外を眺めていた。
最近特にこれと言った事件が起きてないんだよな。あいつの機嫌がいいせいか、それとも抑え込んでいるのか。
前者であれば俺は何も言わん。その方が古泉に仕事をしてもらわんでも済む。
だが今日の俺には、ハルヒの力とは無関係に大事件が迫っていた。



454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 09:59:23.66 ID:8oedAdWy0

俺がふと後ろを見ると、スーツ姿の森さんが物憂げにたたずんでいた。
こちらには気づいていないようなので声を掛けてみる。

キョン「あれ…あなた、森さんですよね?」

ビクッ!

森さん「ひぇっ…!?キ、キョンさん…」

森さん「(どうしようキョンくんだキョンくんだキョンくんに声をかけられた…がんばってわたし)」ドキドキ

あ、あれ…なんか顔赤くね?

森さん「いえ、ただの人違いです」キリッ

キョン「今、キョンさんって言いましたよね。森さんでしょ?」

森さん「(うぅしくじった…私のばかっ!)」

森さん「森です…森園生です。」

スーツ姿の森さんなんて今日は珍しいものが見れたな。
だけど…

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 10:05:00.77 ID:8oedAdWy0

キョン「なんで誤魔化したんです?あ、ばれちゃまずいですか…?」ヒソヒソ

あんっ//

キョン「も、森さん?」

森さん「は、はい…」ぽけーっ

森さん「ハッ!あ、えっと、ばれちゃまずいわけでもないんですけど、ついうっかり…」

一体どうしたんだこの人…見ていればさっきから様子がおかしいぞ

キョン「そうですか…ドジっ子さんですね」クスッ

森さん「(ドジっ子…さんっ……)」フラッ

キョン「えっ森さん!」ゲシッ


仕方がないので俺はスーツの胸ポケットに収まっていた定期入れを取り出し、
森さんをおんぶしながらその駅で降りて近くの公園のベンチに森さんを横たえる。
俺にも森さんにも大した持ち物がなかったため仕方なく森さんに膝枕をして雑誌を読むことにした。
いや、森さんのかわいい顔を近くで見られるのは正直たまらん。だが、ここで「仕方なく」を抜かせばただの変態に思われてしまうからな。いや、こんなことをしている時点で俺はすでにただの変態なのか?こいつは仕方ないよな?


457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 10:16:51.33 ID:8oedAdWy0

森さん「う、うぅん…」スリスリ

うっ!…いかん、落ち着け俺。岡部の顔を思い浮かべるんだ…これは岡部だ……
いや、岡部の寝顔は流石に気持ち悪いな…古泉だ……

森さん「な、なんらこれ…」ジィー

キョン「うわっ!」

森さん「あ、あれ、私…って、キョンさん!?//ええっと、ええと…」

キョン「ふぅ…目が覚めましたか。ずっと倒れてたんですよ」

ピクッ
森さん「(もしかして、膝枕されてたんじゃ…)」

森さん「えへへ…//」

だめだこの人……

458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 10:29:17.10 ID:8oedAdWy0

キョン「それで、降りる駅はここで良かったんですか?」

森さん「あっはい…わざわざすいません」

森さん「あの…キョンさん、もしよかったら私の家に上がっていきませんか?」

キョン「え、いいんですか?」

森さん「あっ、家の人がいますよね…」

キョン「いえ、今日は大丈夫ですよ」

両親は海外出張でいないし、妹はミヨキチの家に泊まる約束をしてて、シャミセンは…
そうだ、シャミセンも妹と一緒だったな。

森さん「ほんとですか?じゃあ一緒に来てください♪」


森さん「はい、どうぞ」コトッ

キョン「お気遣いありがとうございます。それより今日は何の帰りだったんですか?」

森さん「閉鎖空間に行ってました。」

キョン「なるほど…スーツ姿の森さん、かっこよかったですよ」

森さん「……食事の用意をしてきます///」サササッ

なんなんだあの人…

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 10:38:58.44 ID:8oedAdWy0

ピリリリッピリリリッ

キョン「森さん、携帯鳴ってますよー」

森さん「えぇっ!?…キョンさん、料理はできてますので取って食べてください。えーっとそれから、本棚は自由に使ってもらって結構ですので!行ってきます」ガチャンッ

森さん「(残念だな…はぁ…)」

あらら、行っちゃった…食事までしていくつもりはなかったが…
ええっと台所はあっちか…?

キョン「うま、うまーっ!」

〜〜〜〜

森さん「オラオラオラオラァーッ!くたばりやがれぇーっ!」シャンシャンシャンッ!

新川さん「ハァッ!(森さん、いつになく真剣ですな……)」シュンッ!

古泉「よっと…(これはちょっとした恐怖ですよ…)」シュンッ!


森さん「ふぅ。みんなお疲れ。じゃ、私帰るわねっ」タッタッタッ

新古「(何なんでしょう……)」

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 10:52:31.38 ID:8oedAdWy0

森さん「(ただいまーっと…あれ、キョンくん寝てますね)」

森さん「ふふふっ…キョンくーん」ぷにぷに

森さん「なるほどー、起きませんねぇ…」

森さん「にゃんにゃん…にゃんにゃんにゃん♪ふにゃ〜」スリスリ

森さん「(あー私幸せです…)えへへっ…///」ぽけーっ

キョン「(起きるに起きられん…)」

森さん「わたしキョンくんのこと好きなんだよ?…って何言ってるんだろう」カァァ

森さん「(いいわよね…ほっぺくらいになら…)」チュッ

森さん「きゃーしちゃった〜っ///」

森さん「…では、おやすみなさい」

キョン「(か、かわいい……)」

464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:01:06.08 ID:8oedAdWy0

キョン「あっおはようございます。昨日は寝てしまってすいません。いつも御苦労さまです」

森さん「いえ、仕事ですからっ。あ、いま朝食作りますね」クルッ

キョン「…にゃん」

森さん「!」ピクッ

キョン「…にゃんにゃん」

森さん「!!!(えっ嘘…)」ピクピクッ

キョン「にゃんにゃん…にゃんにゃんにゃん。ふにゃー♪」

森さん「(聞かれてたのね……)」グスッ

森さん「……ひっぐ……えぐっ……ごめんなさいキョンさん。昨日…あたし………」ポロポロ

465 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:08:26.78 ID:8oedAdWy0

キョン「……」

キョン「森さん、こっちを向いてください」

森さん「へっ…?んむっ!!」

キョン「ぷはぁ…昨日の仕返しですよ。」

キョン「黙っててすいません。でも正直、森さんの気持ちが聞けてうれしかったです。俺も森さんのこと好きですよ」ギュッ

森さん「キョンくん…ふぇぇん……」ガシッ


キョン「森さん」

森さん「なんですか、キョンくん?」

キョン「にゃんにゃん…」スリスリ

森さん「にゃんにゃん…//」スリスリ

キョン「にゃんにゃんにゃん♪」

森さん「えへへっ、大好きですよ、キョンくん…///」

キョン「俺も大好きですよ森さんっ」

森さん「ふにゃあっ///」

466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 11:14:10.94 ID:8oedAdWy0

おわり。
読んでくれてありがとう!>>1先生の次回作にご期待ください!

476 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:17:33.32 ID:8oedAdWy0

放課後、長門以外の皆が部室に来る前に一足先に部室を訪れ、俺がネットサーフィンをしていた時のことだ

トントン

キョン「ん、長門か」

長門「これ、貸すから。いま読んで。」

キョン「あ、ああ」

長門「私は先に帰る。」

そう言って長門はスタスタと部室を出て行った。

477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:23:51.41 ID:8oedAdWy0

分厚い本をめくり、おそらく栞が挟んであるだろうと直感した俺は0.5kgはあるであろうそいつを逆さまにしてパラパラとめくる。

ヒラッ

なるほど。やはり何か用事があるんだろうな。

「終わったらすぐ私の家に来て」

しかし、ハルヒの機嫌は特別芳しくないわけでもなく、最近はむしろ良いように思われるが。
何の用事だろう…

「どうしたんですか、悩んでるような顔をして」

キョン「うわっ!!!…古泉、驚かすなよ」

古泉「あなたが気付かなかっただけですよ。入室したときに挨拶しましたから」

キョン「そ、そうか…スマン」

古泉「それで、なにかあったんですか?できる限りのことは僕がして差し上げますよ」

キョン「ああいや、これは俺一人の問題だからな…気遣いはありがたく受け取っておく」

古泉「んっふ、ありがとうございます」


478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:30:24.81 ID:8oedAdWy0


ハルヒ「お待たせっ!ってあれ、長門さん今日はいないの?」

キョン「先に帰るとか言ってたぞ。何か用事があるんだろ」

ハルヒ「…そう?珍しいわね」

みくる「キョンくんお茶です〜」

キョン「ありがとうございます、朝比奈さん」


ハルヒ「じゃ、今日は解散っ!キョン、鍵よろしくね!」

みくる「さようならー」

古泉「では僕も、失礼します」

キョン「ヘイヘイっと。」

俺は職員室に行って鍵を返したのち、すぐ長門の家に向かった


480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:38:07.94 ID:8oedAdWy0

ピンポーン
ガチャッ
「………」

キョン「俺だ。長門」

ウィーン


キョン「おーい、長門」

ガチャ

長門「入って」

キョン「おじゃましまーすっと…この部屋に入るのも久しぶりだな」

「こんにちは。久しぶりねキョンくん」

「どうも、こんにちは」

キョン「はッ!?あっえっ?長門?」

482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:42:09.38 ID:8oedAdWy0

俺は眼を疑った。情報統合思念体によって生み出された対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース…だっけか?
我ながらよく言えたもんだ。あのとき何回も頭のなかで反芻したからな。
って、それどころじゃない。そいつが長門の部屋にもう2人いるんだ。
一人は放課後俺を殺そうとした朝倉涼子。
そしてもう一人は謎に包まれた生徒会の書記、喜緑江美里さん。

長門「大丈夫、朝倉涼子はもう急進派ではない。」

朝倉「あのときはごめんね。今はもう何もしないから」

キョン「あ、あぁ…」

長門「今日は私たち3体があなたに話があるため、あなたをここに呼んだ」

キョン「なぁ長門…本当に危険な目には遭わなくて済むんだよな?」

長門「済む」

喜緑「大丈夫、心配ご無用です。さ、座って下さい」

483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:46:10.72 ID:8oedAdWy0


キョン「それで、今回は3人そろって一体何の用だ?」

朝倉「キョンくん、ここに私たちはやってきたのは私たちが自律進化の可能性をつかむためっていうのはわかるわよね?」

キョン「ああ、それについてはだいぶ前に長門から長々と聞かされた」

喜緑「クスッ」

長門「…喜緑江美里、今のダジャレは笑うところではない」

あ、なんかすいません喜緑さん……結構面白いと思ったのに

朝倉「…それで、今までいろいろやってきたんだけど、私たちは肝心なことに気付かなかった」

キョン「肝心なこと…?」


484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 13:54:23.04 ID:8oedAdWy0


長門「つまるところ、私たちは有機生命体との性行為によって自律進化の可能性を引き出すことができると考えた」

喜緑「だから、あなたに私たちの自律進化を手伝ってもらうわ」ガシッ

朝倉「ああっ長門さん肝心なところを横取りしないで!喜緑さんも早まりすぎよっ♪」

キョン「お前ら!落ち着いて!まず俺のHPを上限なしにするなりしてくれ!」ジィー

長門「もうやってる」はむ

キョン「ああそうか…用意周到だな…って感心しとる場合なのかこれ!?」

朝倉「あー長門さんずるーい私も混ぜてよ!」

喜緑「キョンくん、私のここ、舐めてくださる?」

キョン「あぁっ……!わかった…」

長門「ちゅぱっ…あむっ……美味しい……」

朝倉「キョンくんのがこんなに大きいなんて…れろっ……」

喜緑「ほらキョンくん、もっと舌を動かして頂戴…っ!」

キョン「(宇宙人ってのはこんなに淫乱なものなのか…っ)」ちゅぱっ…

485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 14:02:31.11 ID:8oedAdWy0

朝倉「はぁ…濡れてきたわっ…じゃああたしが一番乗りねっ…んっ……」ヌプヌプ

朝倉「はぁっ…キョンくんの大きいわっ…こすれて…はぁっ……」パチュンパチュン

長門「喜緑江美里…私のあそこを弄ってほしい…」

喜緑「わかったわ……はぁっ…」

キョン「ちゅぱっ…じゅる……ぴちゃっ…」

朝倉「はぁっ…気持ちいぃ…はぁんっ……」


キョン「(やべっもうだめだッ!)」

朝倉「そろそろ…あっキョンくん、激しい!!あっ、一緒にイってぇっ!ああああ〜っキョンくん!!!」パチュッパチュッ

キョン「〜〜!!!!」
どぴゅっどぴゅっ……

朝倉「はぁっ……はぁっ…もう最高っ…」くたぁ

キョン「はぁっ…ちゅぱっ…(正直…たまらんっ…!)」


喜緑「長門さんっ……次は私ね。やだ、もうこんなに大きくなっちゃって…」

長門「了解。私は彼の唇をいただく」

喜緑「ほらキョンくん見て。エッチな結合部をっ……ぁんっ!」

486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 14:08:53.63 ID:8oedAdWy0

キョン「はぁっ…ちゅぱっ…」

長門「あっ…れろっ…んむっ……」

喜緑「朝倉さんの言う通りねっ…ああっ…大きいわっ……」

キョン「ぴちゅっ…(なんちゅう腰の動かし方だ…)」

喜緑「あっ…だめっ……エッチな汁が溢れちゃう……」



キョン「ちゅぱっ…(ああっそろそろ行きそう)」パチュッパチュッ

喜緑「だめっキョンくん!…ああんっ!わたしの首絞めてっ!!イクッイクッ!あっ!」

キョン「うおっ!」ギュゥッ!!

びゅるるるっ!

喜緑「あぁっ…はぁっはぁっ…けほっ……」


キョン「はあっはあっ…最後は長門か……」

長門「そう。一人だからあなたもやりやすいはず。では始める…」ずぶずぶっ


487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 14:16:19.93 ID:8oedAdWy0


キョン「うあっ…!なんて締まりだよッ!…くっ……」

長門「はぁっ…んっ…もっと欲しい……」

キョン「はぁっ…わかった………」

長門「……嬉しい…もうすぐ……あんっ……」


キョン「…速めるぞっ…イキそうだ……」ヌプッヌプッ

長門「はぁっ…だめ……限界………!!!!」

キ長「〜〜〜!!」

どぷっどぷっどぷっ…

488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 14:23:38.81 ID:8oedAdWy0

キョン「…疲れた……これで満足か?」

喜緑「もう動けません……」

朝倉「正直堪らなかったわ…」

長門「……礼を言う」

ガシャァァンッ!!!

キ喜朝長「!!!?」

九曜「━━━私も━━━━進化を━━━━━━━━━━━」

おわり


489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 14:26:51.37 ID:8oedAdWy0

うん。ごめんなさい。僕には無理でした

493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 15:08:29.60 ID:8oedAdWy0

じゃあ書き溜めながら投下していきます

俺はキョン。
正直、このような冒頭になる時点で何らかのフラグが立っているんだ。
だからこの時点で話を終了させればフラグはまとめてバキバキに折られるんだろうが、そんなことをしていては読者的に納得がいかないだろうからあえてフラグは立たせておくとする。

今日、俺は一つの懸案事項を抱えていた
と言うのは、下駄箱に丁寧な字でこんな手紙が入っていたからだ。

「放課後、一年五組の教室にて待つ」

…こいつ、フラグの塊みたいなもんだよな。マジで解りやすい。こんなことを書いて俺をどうにかできるとでも思っているんだろうか。
甘い。甘過ぎる。だからあえてギリギリでフラグを回避することでその甘ったれた考えを叩き直してやるんだ

495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 15:21:06.90 ID:8oedAdWy0

俺はいつものように放課後文芸部室でくつろぎ、適当に時間を潰して1年5組に向かった。
いつものようにってのがまたフラグ臭いがな。
よし、ちょっと一本折ってやるか

キョン「長門、今から1の5に来てくれないか。」

長門「…なぜ」

キョン「正直嫌な予感がする。いや、嫌な予感しかしないんだ。それにさ」

キョン「長門は前危機が迫るとしたらまず俺だって言ってたよな。」

長門「……。」コクリ

キョン「単なる告白だったらいいんだけどさ…」

と、何か臭わせるようなことをいえば告白じゃなくなるんだなこれが。

キョン「でもなにかあったとき、俺は自分で自分を守れるほど強くないんだ。」

キョン「だからお願いだ」

長門「……そう。わかった。」

よし、完璧。マジでばっちり。ここまでやってればなんら心配する必要はない…と言うのは嘘ぴょんだ。
こんなふうに調子に乗っていたら余計なフラグが立っちまうからな。

496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 15:32:51.77 ID:8oedAdWy0


長門「……待って。1の5の教室に情報操作が施されている。手を加えるから少し待っていて」

良いぞ長門。その調子であえて逆のフラグを立たせてやれ。

長門「終わった。ここからはあなた一人で十分。」

キョン「わかった。」スタスタ

ガラガラ
そこにいた人物を目にして、俺は意表をつかれた。と言っておけば当たり障りがない。
朝倉「遅いよ」
うん、何ともかわいらしい。朝倉か。

朝倉「入ったら?」

キョン「なんだお前か」

朝倉「そ、意外でしょ」

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 15:44:07.25 ID:8oedAdWy0


キョン「何の用だ?」

朝倉「用があるのは確かなんだけどね、ちょっと訊きたいことがあるの」

とりあえず話だけ聞いておいてやろう。

朝倉「人間はさぁ、よく『やって後悔するよりも、やらなくて後悔する方が良いっていうよね。』」

キョン「まぁよく言うよな。人間はそういうふうにできてるらしいし。」

ここまでで立ったフラグは朝倉が只者ではない何かだということだ。
「人間は」と言っている時点で、なんか怪しいよな。とりあえず聞いてみよう

498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 15:51:31.81 ID:8oedAdWy0


キョン「朝倉よ、俺からも聞きたいことがあるんだがいいか?」

朝倉「なぁに?」

キョン「お前、只の人間じゃないんだろう?」

朝倉「…どうしてわかったの?」

おうふ、こいつは死亡フラグだ。
「知ってしまったからには殺すしかないわね」だとかそう言うことを言ってくる可能性大ありだ。
長門がさっき何かしてくれたから大丈夫だろうが、一応ここは回避しておかねば。
こういうところで気を抜くとほとんどのキャラは死ぬんだよな。

キョン「だってよ、『人間は』とか言ってる時点でお前が人間じゃないみたいじゃないか。」

ここからだな。ここで何も言わなければ次にくる言葉はほぼ確実に「知ってしまったからには〜」だ。
だから俺は続けて言う。フラグを立て直してやる。

キョン「だが、そう言うの結構好きだぜ。昔そう言うのに憧れてたからな。」

朝倉「……人間の嗜好って正直わからないなぁ」

499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 15:56:54.08 ID:8oedAdWy0

キョン「じゃあ俺が教えてやろうか?」

ギュッ
朝倉「!!!」

俺は朝倉を優しく抱きしめた。
よし、驚いているな。

キョン「正直に言おう、朝倉。俺さ、お前のことずっと好きだったんだ」

朝倉「えっ……」

キョン「ただお前が人間じゃないからだとか、そんなことは関係ない。」

キョン「優しいお前に、俺は惚れちまったんだ…」

朝倉「……キョンくん…」

500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 16:02:02.40 ID:8oedAdWy0

朝倉「私、実はね。長門さんと同じ、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース。人間じゃないの」

朝倉「今日キョンくんを呼んだのは、ここでキョンくんを殺して涼宮さんが発生させる大きな情報爆発を観測しようと思ったの。」

キョン「なるほどな…朝倉」

朝倉「…何?」

キョン「俺が死ねばお前は長門の言うような自律進化の可能性を引き出すことができるんだろ。」

キョン「俺はお前が好きだ。だからお前の好きにしてくれ。」

朝倉「わかったわ。じゃあ死になさい!」

キョン「……。」

ヒュッ

501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 16:09:38.77 ID:8oedAdWy0


朝倉「どうして…できないよぉ…ねぇどうして……」ポロポロ

ギュッ

キョン「そいつはな、人間で言う感情ってものなんだ。」

朝倉「えっ…?」

キョン「俺に死んでほしくない…つまり好きっていう気持ちがたった今お前を支配したんだ。」

キョン「感情が良いものなのかというのはわからんが、感情ってものを理解できただろ。よくやった。お前は立派に成長できたよ」ナデナデ

朝倉「キョンくん…?…ぐすっ……」

キョン「なんだ?」

朝倉「ありがとう……」

キョン「あぁ。」

504 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 16:21:56.27 ID:8oedAdWy0

朝倉「キョンくん…あなたなら私を成長させてくれると思うの。」

朝倉「だから、ずっと一緒にいてもいいかな……?」

キョン「…ああ、当たり前だろ。」

朝倉「…えへへっ// あ、あれ。顔に力が入らないよ…これは一体どういうこと?」

キョン「お前が嬉しいって感じたから力が抜けたんだよ。抵抗しなくていい」

朝倉「そっか…あたしまた成長したねっ♪」

キョン「そうだな…くすっ」

朝倉「ふふふっ」

505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 16:27:47.57 ID:8oedAdWy0


というわけで、俺はこの死亡フラグを見事にへし折り、代わりに「付き合っちゃうフラグ」をたてることに成功して朝倉と付き合うことになった。そして
と書いておけば、何かいいことがある。その予想は外れなかった
その後、朝倉は長門に頼んで急進派から主流派のインターフェースに改造させてもらったらしい。

良くできたハッピーエンド…だろ?

おわり

506 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 16:33:26.76 ID:8oedAdWy0

あれ、そこまで駄作にはならなかったのかな…?
駄作って書くとそうなりにくくなるフラグってやつか

513 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/28(水) 17:28:05.59 ID:8oedAdWy0

今回のやさしいキョンは長くなりそうです。
書き溜めが半分くらい終わったら投下始めます。ラストは決まってるのでたぶんタイピングは止まらないと思う。

514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 17:49:14.36 ID:8oedAdWy0

投下も長くなりそうだから今からしちゃった方が良いな。じゃあ始めます

俺はある日こう思ったんだ。なんで俺はこうも人間関係がうまく続いているのか。
頻繁に突き放すような態度を向けている妹・国木田・谷口・古泉、やれやれとダルそうに付き合っているハルヒ。
何度も助けられつつも何もしてやれない長門。藤原や橘を含めてもいい。
もしかすれば、心の中では俺を嫌っているのかもしれない。
だが彼らは俺の態度に文句を言わずに付き合ってくれている。なんで俺は嫌われないのか。
何もしてやれないのに。

だから俺はその日から一週間、みんなに優しく接することにしたんだ。
できるだけ優しく、だがきちんと自分の意見を抱えて。感謝の意とともに。
そして、今日がその最初の日だ。


515 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 17:54:46.46 ID:8oedAdWy0

一日目

キョンくん起きてーっ!!

朝、いつものように妹に叩き起こされた。だがこいつはいつも俺のためにこうしてくれているんだ

キョン「妹、いつもこうやって兄ちゃんを起こしてくれてありがとうな。感謝してるぞ」

妹「えっ…キョンくんどうしたの。」

キョン「いや、いつもおまえには鬱陶しそうに構ってるからな。いつかこうやって感謝しなきゃいかんと思ったんだ」

妹「ふーん…。でもキョンくん、もう出ないと遅刻しちゃうよ!」

キョン「ありがとさん」ニコッ

妹「変なの…」ブー

516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 17:59:56.77 ID:8oedAdWy0


谷口「ようキョン!」

キョン「よっ谷口」

谷口「うおっ…そういえばキョン、今日月曜日だろ?なんかテンションあがらねーし夜ゲーセンにでも行かね?」

キョン「いいな。国木田も誘おうぜ」

谷口「…お前が俺の話にノるなんて驚天動地だぜ。いったいどうしたんだ?なんか嬉しいことでもあったか?」

キョン「いや、何もないさ。」

谷口「ま、俺はその方がいいけどな!ははは!」

国木田「おはよー」

キョン「よっ国木田。今日谷口と一緒に夜ゲーセン行くんだけどさ、一緒に行かないか?」

国木田「へぇキョンが。珍しいね。行く行く。何時から?」

谷口「そうだな…キョン、SOS団はいつ終わるんだ?」

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:04:36.70 ID:8oedAdWy0


キョン「そうだな、6時くらいか。だから移動と着替えの時間込みで7時に駅前集合ってのはどうだ?」

谷口「了解。途中でハルヒにキャンセルされたとか許さんからな!」

キョン「ああ、分かってるよ」

国木田「なんかキョン、今日おかしくない?」

谷口「それ俺も思ったんだよ。やけにノリがいいし。頭でも打ったか?」

キョン「いや、そいつは気のせいだ」ニコッ

谷国「(……?)」

谷口「まぁいいか。つか早くいかねーと遅刻しちまうぜ!チンタラやってられねぇじゃん!」ダダダダッ

キョン「うおっやべっ!」ダダダッ

国木田「もう十分前だよー!」ダダダダッ

519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:10:17.30 ID:8oedAdWy0

キョン「ふぅ。よっハルヒ」

ハルヒ「……」フン

キョン「どうしたんだ?拗ねてるのか?」

ハルヒ「違うわよ。最近不思議なことがないからつまんないのよね…」

キョン「そうか…じゃあ日曜日に探索でもしないか?」

ハルヒ「あんた解ってきたじゃない!うん、ひとつ昇進させてやってもいいわね」

キョン「どう変わるんだ?」

ハルヒ「うーんそうね…雑用から団員その1にしてあげるわ!」

キョン「そりゃどうも」ニコッ

ハルヒ「(なによこいつ…?)」

520 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:18:17.47 ID:8oedAdWy0

谷口「それにしてもよーキョン、最近俺の中で1年4組の出席番号25番の女子の株が上がってきてんだよ。個人的にあれは1ランクアップでB+だな」モグモグ

キョン「ほーう、なんて名前だ?」モグモグ

谷口「えっと何ってったっけ…あー忘れた」

国木田「でも谷口がその女子の名前を知ったところでたぶん付き合うのは無理だと思うよ」

谷口「うるせーな!俺は鑑賞してるだけd−…」

キョン「……」ニコニコ

思えばこのクラスになって初めて声を掛けてきたのがこいつだったな…
俺のどこが谷口にアピールされたのかは知らんが、こいつのおかげでクラスから浮かずに済んだんだよな…

521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:23:14.67 ID:8oedAdWy0

キンコンカンコーン
谷口「あー終わった。じゃあキョン、また後でメールするわ!」

国木田「またあとでね」

キョン「おうわかったよ。じゃあな」


次はSOS団だな…
俺はいきなり入って朝比奈さんの着替えを見ないよう、2回ノックする。
「はぁーい」
と天使のような声が聞こえたので俺は中に入る。

みくる「こんにちはキョンくん。先週は探索がなかったから2日ぶりですね。」

キョン「ええ、そうですね。」

みくる「…あっ、今お茶淹れますね。」アセアセ


みくる「はい、どうぞ」コトッ

キョン「ありがとうございます。…うん、いつもながら美味しいですよ」ニコッ

みくる「…?いえいえ、どういたしまして」


522 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:29:15.14 ID:8oedAdWy0

ギィッ
古泉「こんにちは。」

キョン「おっ来たか古泉。昨日はチェスのルールを覚えてきたんだ。勝負しようぜ」

古泉「なかなか積極的ですね。いいでしょう、やりますか」

キョン「言っておくがな、今日は接待プレイは無しだぞ」ボソッ

古泉「…バレていましたか。ふふっ、じゃ、はじめますね」


キョン「やっぱり古泉、お前いままで手加減してたな?お前マジで強いぞ」

古泉「んっふ、あなたの動かし方もなかなかのものでしたよ。」

キョン「じゃ、もう一局やらせてくれ。次は手加減してくれよ?」ニコッ

古泉「わかりましたよ。(彼、いつもと様子が違いますね…?)」

523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:37:51.42 ID:8oedAdWy0

ハルヒ「やっほーみんな!」

キョン「おす。今日は何すんだ?」

ハルヒ「今日はね、みくるちゃんの衣装を買ってきたのよ!」

みくる「ふぇぇ……」

キョン「ほら、その辺にしとけよ」

ハルヒ「何よキョン、あたしに逆らうって言うの?あんたやっぱり雑用係のままn−…」

以前はこのやり取りにストレスを感じていたが、こうして穏やかな気持ちで見てると案外ほほえましいものなんだな…


524 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:49:24.32 ID:8oedAdWy0

ハルヒ「じゃ、今日はこれで解散!キョン、鍵よろしくね」

キョン「了解。また明日な」

ハルヒ「(どうかしたのかしら…?)」スタスタ


キョン「長門」

長門「……何?」

キョン「日頃お前には助けられてるしな、恩返しがしたいんだ。どうだ、今度の土曜日、図書館にでも行かないか?」

長門「…行く」パァァ

キョン「じゃ、そう言うことで。時間は金曜日にまたメールするから。」

長門「……そう」

526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 18:55:57.79 ID:8oedAdWy0

谷口「あー、キョン本当に来るかな?あいつ涼宮に捕まってなければいいけど…」

おーい!

国木田「あ、キョンが来たよ!」

谷口「うおっマジであいつきやがった!ようキョン!まずはUFOキャッチャーでもしないか?」

国木田「僕は構わないけどキョン、どうする?」

キョン「俺も同感だ。さ、行こうぜ」ニコッ


谷口「はぁー楽しかったぜ。また3人で遊ぼうな!」

国木田「キョンの気まぐれがその日に当たればいいけどね。」クスッ

キョン「おう、じゃあな!」

528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:06:58.06 ID:8oedAdWy0


キョン「ただいまー」

ドスッ!

妹「おかえりー」

キョン「あぁっ!…妹よ、大きくなったのは嬉しいがもうちょっと優しくしてくれ」ピクピク

妹「キョンくん怒らないねー、じゃあこういうのはどう?」コチョコチョ

キョン「やめろ!やめろったら!ははははっ!」ジタバタ


529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:12:05.49 ID:8oedAdWy0

二日目

火曜日。今日も昨日みたいに優しく接した。
周りは昨日の変化にもう慣れているみたいで、SOS団の枠にとらわれず話しかけられることも増えていった。
優しくすることがこんなに気持ちいいことだったとは。いい気分だな。

〜〜〜

ハルヒ「じゃ、今日はこの辺で解散!鍵は…そうね、今日は私が返してくるわ!」

キョン「?お、おう…じゃ、またな!」バタン

ハルヒ「…ねぇ、キョンってなんか昨日からおかしくない?」

みくる「なんか角が丸くなったって言うか…優しくなったような気がしますぅ」

古泉「僕にも冷淡な態度を取らなくなりましたからね。まことに喜ばしい限りです」

長門「………」

ハルヒ「どうしたんでしょうね…怪しいわね。みんな、キョンを尾行するわよ!」

みくる「ふぇぇ…涼宮さんまってくださぁーい」

古泉「長門さん、行きましょう」

長門「……」パタン


530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:18:56.57 ID:8oedAdWy0


タッタッタッタッ……

キョン「〜〜♪」

ガタンッ

キョン「ただいまーっうおっ!妹よ、今日はきかんぞ!俺のふkk−…」

ハルヒ「…なにもおかしくないわね……」

みくる「なんなんでしょう…」

古泉「彼女でもできたんでしょうか?にしては帰宅中携帯を一度も触りませんでしたけど…」

長門「……」

ハルヒ「仕方ないわね……帰りましょう?」

531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:23:18.55 ID:8oedAdWy0

佐々木「やあキョン。なんだって僕なんかを呼び出したりしたんだ?」

キョン「いや、なんとなくお前に会いたくなってな。どうだ、学校生活は?」

佐々木「順調だよ。キョンは相変わらず変わってないね」

キョン「そうかい」ニコッ

佐々木「…キョン、君はこれだけのために僕を呼び出したのかい?」

キョン「いや、とりあえずどこか喫茶店にでも寄ろう。もっといろいろ聞きたいこともあるしな」

キョン「でさ、国木田のやつがー…」

佐々木「くっくっ、彼も変わってないみたいだね。それよりキョンー…」


佐々木「今日は楽しかったよ。実に有意義な話ができた」

キョン「ああ、俺もだ。あ、そうだ、佐々木」

佐々木「なんだい?」

キョン「佐々木団の他のメンバーのメルアドを教えてくれないか。この前は失礼な態度を取っちまったからな、お詫びがしたいんだ」

佐々木「…?くっくっくっ、きみは本当に変わっているね。ちょっと待って。メールで送るから。」

キョン「ああ、ありがとよ」ニコッ

532 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:31:58.28 ID:8oedAdWy0

キョン「よし、まずは藤原にでもメールを送っておくか」

藤原「ん、なんだこいつ」

from:sos-Reeve's-muntjac@〜
subject:よう。
ひさしぶりだ、藤原。以前あったキョンだ。
佐々木からメルアドをもらったからメールした。
現地人の分際で、なんて言わずに聞いてほしい。
明日、会えるか?

藤原「……は?」

3日目
水曜日。3日も俺の状態異常が変わらないおかげで、みんなはすっかりこの状態を正常であると認定してくれた。
昼休みに藤原からメールが届いた。どうやら会えるらしい。
あいつのことだから現地人には興味がないなどと言われないかヒヤヒヤしてたが、案外すんなりOKしてくれた。

535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:40:03.83 ID:8oedAdWy0


キョン「なぁ、ハルヒ」

ハルヒ「なによ、キョン」

キョン「先に謝っておく。今日から3日間、SOS団の活動を休む。ちょっと大事な用事があってな」

ハルヒ「なんですって?SOS団を差し置いて自分の用事を優先するの?」

キョン「ああっすまん…こればかりは外せないんだ……」

ハルヒ「……まぁいいわ。ただし、日曜の探索には絶対来ることよ!(最近キョン優しいからこれくらい許してしてあげないとね…)」

キョン「ありがとよっ」ニコッ


キョン「あれっ、長門だけか。」

長門「そう。」

キョン「仕方ないな…長門、今から土曜までこの時間から用事があって来れない。ハルヒには伝えておいたがもしかしたら言わないかも知れん。だから2人に伝えておいてくれないか」

長門「……?」

537 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:47:54.97 ID:8oedAdWy0

藤原「あいつおっせ―な…あ、きた」

キョン「すまん藤原。待たせた。」

キョン「先に言っておく。藤原、以前失礼を働いたな。悪かった」

藤原「……おう。それでなんだ現地人。用ってのは?」

キョン「実はな、一緒に遊びに付き合ってほしいんだ」

藤原「……いいぜ。暇だしな」

キョン「なんだ、案外ノリいいじゃないか。じゃ、まずカラオケにでも行くか」

538 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:51:28.64 ID:8oedAdWy0

藤原「おいキョン、俺からすればこれ全部化石みたいなもんだぜ。こんなもん歌えねえよ…」

キョン「こういうのは雰囲気で歌うんだよ。それより藤原、今キョンって言ったか…?」

藤原「う、うるせーな。現地人って呼び方疲れんだよ…」

キョン「ありがとな」ニコッ

藤原「……既定事項だ…」

キョン「ん?…おい、曲始まるぞ」

藤原「あ、ああ。〜〜♪」


キョン「藤原、今日は楽しかったぞ。ありがとな」

藤原「現地人に褒められても嬉しくねーよ。」

キョン「ははっ、藤原らしいな。」

藤原「それよりキョン」

キョン「ん、何だ?」

藤原「……、な、なんでもねえよ!達者でな。じゃ」スタスタ

キョン「じゃあな!」ニコッ

540 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 19:59:46.65 ID:8oedAdWy0

キョン「ふぅ、次は九曜だな」

4日目
木曜日。接点の少ないクラスメイトから話しかけられるようになった。
前まで暗いやつだと敬遠していた奴も、話しかけると案外話の通じる奴で、ゲームの話やらスポーツの話やらで盛り上がるようになれた。

キョン「よう、九曜!いきなりメールしてすまんな。」

キョン「以前俺はお前を気味悪がってはいたが…いまはそうじゃない。いままでごめんな。前の俺は忘れてくれ」

九曜「━━━構わない━━━━━━━━」

九曜「━━━━━キョン━━━━━━━━」

キョン「なんだ?」

九曜「あなたの━━━━瞳━━━以前より━━━━きれいね━━━━━━━━━」

キョン「…褒めてくれてありがとよ。それで今日のことなんだがな」

キョン「実はな、今日一日俺と遊んでくれないかと思ってさ」

九曜「━━━━━OK━━━━━━━」


542 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:08:06.74 ID:8oedAdWy0

九曜「━━━━━上がって━━━━━━━━」

キョン「まさかお前の家に上がってさらに料理まで食べることになるとはな。驚いたよ」

九曜「━━━━キョン━━━━━━━━━━━━━━」

キョン「なんだ?」

九曜「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━」

九曜「━━━━━━━━━━━━━━━なんでもない━━━━━━━━━」

キョン「そうかい。」クスッ


キョン「今日はありがとなー!」ニコッ

九曜「━━━━━ばいばい━━━━━━━━━━」フリフリ



キョン「あとは……」


544 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:13:40.23 ID:8oedAdWy0

5日目
金曜日。橘と会う日だ。今日は昼休み、岡部と面談があったんだが、意外なことにずいぶんと褒められたんだ。
行いもよくなったし、なにより以前と比べて優しくなったと言われた。この先生、やっぱりいい先生だな。
しっかり俺のことを見てくれているんだ……

キョン「よっ、ずいぶんと遅かったじゃないか」

橘「はぁっはぁっ……すいません。授業が長引いちゃって」

キョン「いいさ。まずは橘」

橘「はい?」

キョン「今までのお前は誘拐犯だったが俺はもう忘れる。だからお前も今までの無礼な俺を忘れてくれ」

橘「……?どうしたんですかいきなり」クスッ

キョン「ああ、なんとなく謝っておきたくって。はははっ」

キョン「それでだ橘。今日は映画を見に行かないか」

橘「え、いいですよ。嬉しいです♪」

546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:23:28.36 ID:8oedAdWy0

橘「キョンくーん、起きてください?」

キョン「んぁっ…あ、すまん…寝ちまってたよ」

橘「ははっ、自分で誘っておいて変な人ですね」クスクスッ

キョン「はははっ」ニコニコ


キョン「いやあ、楽しかったよ。」

橘「ええ、私も楽しかったです。ではまたいつか」スタスタ

キョン「ああ、またいつか…」ニコッ

キョン「……」

547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:29:58.28 ID:8oedAdWy0


6日目
土曜日。今日は長門と図書館に行く日だ。月曜日に俺が誘ったとき、数mm口と眉毛が微妙に上がったんだ。
あれはきっと喜んでくれたんだろう。俺も嬉しいよ、長門…。

キョン「あれっ長門、今日は私服なのか」

長門「あなたに一度でいいから見てもらいたかった」

な、なんかこいつ今さらりとすごいこと言ったぞ……

キョン「ああ、すごく似合ってるぞ。綺麗だ。」

長門「……!!…そう」

キョン「じゃ、行くか」ニコッ


トントン
キョン「ん、長門か。」

長門「これ、読んで」

キョン「…?ああ、ありがとよ。面白いのか?」

長門「ユニーク」

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:37:41.57 ID:8oedAdWy0

長門「……」

キョン「ん、もう時間か。長門、そろそろ出よう」

長門「…そう」


キョン「長門、ちょっとお願いがあるんだ。」

長門「…何?」

キョン「明日まで、未来のお前とは同期しないでくれ。お願いだ」

長門「…?……そう」

キョン「ありがとよ。…あ、そうだ長門」ガサゴソ

長門「?…!!」バスッ

キョン「ほら、お面だ。気に入ってくれるといいが」

長門「…ありがとう」

キョン「ふふっ、よかったよ」ニコニコ

キョン「じゃあまた明日な!」スタスタ

長門「……!」パクパク

長門「………。」

550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:44:12.71 ID:8oedAdWy0

キョン「ふぅ…あと一日か……明日はうんと楽しまなきゃな」

7日目。
日曜…週最後の日。いよいよやってきた。今日は2時間前に駅前についた。
ふふっ、これで今日の奢りは俺じゃなくて済むぞ。

ハルヒ「はあっ…はぁっ…ってあれっ、キョンあんた一番なの!?」

キョン「そうだ。今日はハルヒ、お前に奢ってもらうからな」ニコッ

ハルヒ「うぐっ…もう、仕方ないわね。じゃあいつも通り喫茶店に向かうわよ」

キョン「長門、午前中は朝比奈さんと古泉、午後はハルヒと一緒に回りたいんだ。できるか?」コソコソ

長門「わかった」

551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 20:53:09.80 ID:8oedAdWy0


古泉「あなたとこうやって話すのも久しぶりですね」

みくる「いままでなんの用事があったんですかぁ〜?」

キョン「ああ、引っ越した昔の友人がたまたまこっちに来てな、それで3日連続で遊びに出かけたんだ」

古泉「そ、そうですか…(なにか匂いますね)」

みくる「なるほど〜…」

キョン「ちょっと朝比奈さん、席を外してもらえますか。古泉と二人でしゃべりたいんです」

みくる「?は、はぁ〜い」


552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:01:32.91 ID:8oedAdWy0

キョン「古泉、今まで冷たい態度取って悪かったな。ごめん」

古泉「なんですかいきなり改まって。良いんですよ。あなたは元々巻き込まれた人です。僕のことを気に掛けることはありませんよ」

キョン「…古泉、お前は俺が友達だと思うか?」

古泉「何言ってるんです?そう思いますよ。当たり前じゃないですか」

キョン「……ありがとう」グッ

古泉「?…んっふ、しんみりさせないでください。ほら、朝比奈さんがあちらで待ってますよ」

キョン「あ、ああ…わかった。じゃあ今度はお前が席を外してくれ。朝比奈さん、もういいですよ」

みくる「あ、はぁーい。あれ、古泉君どこ行くんですか?」

古泉「トイレです。朝比奈さん、彼が呼んでましたよ」タッタッタッ

553 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:06:48.90 ID:8oedAdWy0

キョン「朝比奈さん、あなたはいつも俺にお茶を淹れてくれました。ありがとう」

みくる「えっ…いきなりどうしたんです?」

キョン「いえ、いつも当たり前にしてくれてるのでこうしないと気が済まないんです」

みくる「ところでキョンくん、最近性格が急に変わりましたけど、何かあったんですかぁ…?」

キョン「すいません。禁則事項です……」

みくる「ひぇっ………」

古泉「お待たせしました。あれ、もう終わりましたか。」

キョン「ああ。じゃ、行きましょう」ニコッ


ハルヒ「キョンと二人で探索なんて初めてじゃない?」

キョン「あれ、そうだっけ。」

ハルヒ「…ま、まぁいいわ。早く遊園地行きましょ♪」

キョン「ああ」ニコッ


554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:12:08.76 ID:8oedAdWy0

ガタンゴトン
ハルヒ「うわぁ、高いわね…車がケシ粒じゃない」

キョン「…ハルヒ、ちょっとお願いがあるんだが」

ハルヒ「なに?言っとくけど、パンツ見せてくれとか、そんな下品なお願いしたら張り倒すわよ!」

キョン「セーフかわからんのだが…いまからハルヒ、ポニーテールにしてくれないか?」

ハルヒ「えっ何言ってるの?……わかったわよ。ちょっとあっち向いてて」

キョン「ああ、ありがとう」

ハルヒ「どう、似合ってる?」

キョン「反則的なまでに似合ってるぞ。」

ガチャンッ

ハルヒ「あっ…うぐっ……このバカキョン!ほら、もうこんな時間よ。さっさと戻るわよ!」

キョン「ああっ」ニコッ


ハルヒ「じゃ、今日はこれで解散と言うことでっ!明日また会いましょう!」

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:20:19.48 ID:8oedAdWy0

ただいま

キョン「ふぅ。ただいまー」

うぐっ!ああ、忘れてたぜ…

妹「キョンくんお帰りー」

キョン「ああ、ただいま」ニコッ

キョン「………」

妹「…キョンくん?」


558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:25:23.35 ID:8oedAdWy0

ガチャン

キョン「…………。」

かなり疲れたな……でも………
でも、人生でこんなに感謝された7日間はない。嬉しかったよ。またな、みんな…スッ
トンッ!

ギシッ…

妹「キョンくーん、はさみー」がちゃ

妹「キョンくん?キョンくん!お母さん!!キョンくんが!!キョンくんが!!!」


……

559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:32:32.23 ID:8oedAdWy0

キョン!キョン!!

キョン「……ここは…?」

ハルヒ「あんたなにやってんのよ!!…怖かったんだから」ポロポロ

みくる「ふぇぇ…キョンくーん……」

キョン「…すまん」

古泉「あなたはもう何も考えなくていいです。ただ一緒に居てくれるだけでいいんですよ」

キョン「迷惑掛けたな…」

ハルヒ「もう死ぬなんて勝手な真似許さないからね!しっかり休んでまたSOS団に戻るのよ!じゃああたしらは帰るから!」

長門「私はしばらくここにいる」

ハルヒ「…わかったわ。じゃ終わったらメールしてね!」スタスタ

キョン「あ、そう言えばメー…ル…?」
スッ
キョン「長門?ああ、サンキュー」


560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:38:24.75 ID:8oedAdWy0

カパッ
新着メールが3件あります!

from:谷口
subject:(´;ω;`)
谷口
涼宮から聞いたぞ。
おいキョン!なんてことするんだよ!
お前また遊ぶって言ったじゃないか!!
国木田
谷口のメール借りるよ。
キョン、優しかったのはこのためだったんだね。
もっと早く気づいていれば……
もしこのメールを見ることができたら、また3人で遊ぼう。約束だよ

キョン「ああ、すまんな…」

ブーッ、ブーッ
新着メールが1件あります!
キョン「なんだこいつ、こりゃまたタイムリーに着やがったな。」

from:藤原
subject:よう、目が醒めたか?
全く、俺も未熟者だ。
まさか知ってるはずの事実にハラハラすることになるとはな。
先日お前のおススメの曲を練習してみたんだが、あれからかなり上達したんだ
キョン、また今度カラオケ行こうぜ

キョン「なるほど、こいつが既定事項か…」

561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:46:05.59 ID:8oedAdWy0

from:九曜
subject:無題
あなたがこうすることはわかっていた
けどみらいはむやみにかえることではないとおもいあえてなにもいわなかった
こんどはあなたがりょうりをつくって

キョン「こいつ……」

from:橘
subject:キョンくん…
また映画にいけないかと思ってずっと心配してましたけど、
藤原君が大丈夫って言ってくれたので安心しました。
キョンくん、治ったらまた映画館に行きましょう。
そうそう、できれば佐々木さんに涼宮さんの力を譲渡してほしいです\(^o^)/

キョン「ふふっ……ハルヒは渡さんよ」

562 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 21:53:39.99 ID:8oedAdWy0

from:佐々木
subject:ふっふっふ
キミは本当に愚かだ。
僕を差し置いて先に死ぬなんて早まった考えはやめた方が良いよ。
藤原君に真実を教えてもらうまで僕がどれだけ落ち込んでいたかわかるかい?
…今はこれ以上責めない方が良いね。
また遊べるといいな。

キョン「………」

トントン
キョン「んっ……長門?」

長門「………また、図書館へ」

キョン「……ああっ………」

おわり

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/28(水) 22:08:47.70 ID:8oedAdWy0

疲れたので休憩します
a week(今作)…19KB
arakawa(初回)…9KB
ワロタ

583 名前:>>1です[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:03:00.83 ID:cssHD9Hs0

IDが変わったのでテスト。

ついでにちょっとずつ投下していきます

この話は前作a week(仮題)のスピンオフです。ご了承ください


長門に折れた首や神経、壊死した脳細胞を復元してもらいすっかり元気になって退院した俺は今日、ある約束をしていた。
先週すっかり仲良くなってしまった藤原とカラオケに行くという約束だった。

キョン「よっす藤原!」

藤原「なんとまぁすっかり元気になりやがって。首ひん曲がったりしてないか?」

キョン「ああ、俺達の宇宙人に直してもらったんでな。」

藤原「そいつは良かった。じゃ、カラオケ行こうぜ!」

584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:11:29.61 ID:cssHD9Hs0


キョン「〜〜♪」

藤原「おう、退院後にしてはやるじゃねーか。声帯も元通りになってやがるか」

キョン「現地人を舐めんなよ?」

藤原「ははっ!未来にはカラオケなんてものはないからな。お前の方がうまいに決まってるさ」

キョン「そうなのか。それ、お前の番だぜ」

藤原「おっ、おう。」

藤原「〜〜〜♪」

586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:21:51.71 ID:cssHD9Hs0


キョン「なんかお前上達早いな。将来歌手にでもなれるんじゃないか?」

藤原「だから現地人に褒められても嬉しくねーって。」

キョン「じゃあ現地人とすっかり慣れ親しんでるお前は何なんだ?」クスッ

藤原「うっ…うっせぇな!」

キョン「あはっはっはっ!」

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:31:14.03 ID:cssHD9Hs0

藤原「ところでキョン、佐々木がなんかお前に話があるみてーだぜ」

キョン「佐々木が?俺に?」

藤原「ああ。よくわかんねーが『伝えておいてくれ、くつくつくつ。』だとさ」

キョン「そいつは佐々木の真似だな?あいつ笑い方変だよな」クスクス

藤原「俺たちの時代にいればあいつの笑い方はもはや国宝級だぜ」クスクス

589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:37:05.48 ID:cssHD9Hs0

キョン「ああっ退院早々こんなに喉を使うとは思わなかったぞ…」

藤原「お前今年は首に縁がある年だナァッ」

藤原「…裏返っちまった…不覚……」

キョン「ぷっはっは!お前今のマジで恥ずかしいぞっ」プークスクス

藤原「うっせー黙れ現地人!…じゃあ俺は帰るからな。また行こうぜ!」

キョン「ああ、また今度な!」

あいつ、この時代で友達ができなくてムシャクシャしてたからあんなに冷たかったんじゃないか?やけにプライドが高そうだったからな。
…そういえばさっき藤原に佐々木が話があるって言われたな。

590 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:42:28.18 ID:cssHD9Hs0

プルルルッ
橘「だれですか?」

佐々木「…キ、キョンみたいね」カァァ

佐々木「えへん…あー、よし」
ピッ
佐々木「なんだ君か」

キョン「そうだ俺だ。さっき藤原と遊んでたんだが、その時にあいつからお前が俺に話があるって言ってきてな」

佐々木「うん、彼の言うとおりだよ。」

橘「(気のせいでしょうか佐々木さん、目がめっちゃキラキラしてます…)」クス

591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:49:37.99 ID:cssHD9Hs0

キョン「それで、話って一体何なんだ?」

佐々木「…それは会ってからすることだよ、キョン」

キョン「それもそうだな…じゃあ今から会えるか?」

佐々木「ああ。橘さんもいるけど平気かい?」

キョン「橘か…大丈夫だ。ついでにあいつに今度また映画見に行こうと言っておいてくれ」

佐々木「…分かったよキョン。じゃあ××の喫茶店で会おうか」

キョン「了解。またあとでな」
ピッ
佐々木「…橘さん、あなたは本当にうらやましいことをしてくれるね……」

橘「へっ?あっなんですか?何がですか?ひ、ひゃあ!」

佐々木「うりゃうりゃうりゃ〜っ!」コショコショコショ

橘「ひゃっひゃっ止めてっ!佐々木さん!ひゃっひゃっ!」

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:54:19.03 ID:cssHD9Hs0

キョン「よう佐々木」

橘「聞いてくださいよキョンくん。私がキョンくんと映gmj…」ジタバタ

佐々木「やあキョン。あ、彼女はなんでもないよ。くっくっくっ」

キョン「そうか。じゃあ入ろうか」

598 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 00:58:15.88 ID:cssHD9Hs0

佐々木「うん…キョン、そろそろ本題に入るよ」

キョン「おう、そうだな」

佐々木「キョン、前僕が言っていたことを覚えているかい?」

キョン「いちいち覚えとるやつがどこにいるか」

佐々木「…愚問だったね。僕は前君にこういう話をしたことがある。恋愛というのは一種の精神病だって」

キョン「ああ、聞いたことあるな。中3のときか」

佐々木「そうだよ。それについての話なんだ。」

キョン「…続けてくれ」

佐々木「僕はね、ずっと恋愛という精神病になりたくなかったんだよ。」

佐々木「でもね、ある日ふと思ったんだ。この世の中に精神病にかかっていない人というのが一体何人いるのかって」

599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:01:37.67 ID:cssHD9Hs0

佐々木「人間には個人によって性格が違うだろ?」

キョン「ああ、まぁその通りだな」

佐々木「人々の性格、個性さえもが精神病として位置づけられている今、健常者というものはいないんじゃないか、つまりアンリアルな存在じゃないかと思い始めてね」

佐々木「そう考えると、僕は今まで健常者と言うアンリアルな存在を目指して努力してきたわけだ。」

佐々木「そして僕は考えたんだ。なれもしない、そして取り立てて個性も持たない存在に近づこうとすることのどこが面白いというのかってね」

佐々木「だから僕はこう考えた。精神病にわざとかかってしまっても構わないんじゃないか…って…」モジモジ

600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:03:27.49 ID:cssHD9Hs0

キョン「つまりなんなんだ?」

佐々木「つまり…そのぅ……」カァァ

キョン「なんだよ。ちゃんと言ってくれ佐々木」

橘「佐々木さんはつまり恋愛をしても構わないんじゃないかって言ってるんですよ。」

キョン「あ、なーるほど」

佐々木「うぅっ…橘さん、君はよくそんなことを恥ずかしげなく言えるね」

橘「佐々木さん、これは恥じらいを持つものではありませんよ?」

602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:06:57.15 ID:cssHD9Hs0

橘「そして、この状況を含めまとめて判断すると佐々木さんはつまり何が言いたいんだと思います?」

キョン「……もしかして、俺と付き合ってほしいってか?」

佐々木の顔がみるみるうちに赤くなっていく。正解か。わかりやすいなこいつ

橘「ほら佐々木さん、きちんと言わないとっ♪」

佐々木「うっうるさいなぁ…!」

佐々木「ちょっと…落ち着く時間をくれ…ふぅ…ふぅ…」ドキドキ

603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:11:58.48 ID:cssHD9Hs0

佐々木「…よし。」

キョン「準備ができたか」

佐々木「うん。私と付き…付き合ってください……」カァァ

キョン「良く言ってくれたな。嬉しいぞ。」

佐々木「そ、それで…どうなんだい、キョンは」ドキドキ

キョン「…もちろんいいに決まっているさ」

佐々木「……」ぽーっ

橘「佐々木さん、大丈夫ですか?」

キョン「…こりゃしばらくかかりそうだっ」クスクスッ

おわり

604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:15:33.46 ID:cssHD9Hs0

この読者が読み終わるまでのタイムラグで緊張するww

606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:21:46.58 ID:cssHD9Hs0

今朝からの予定
鶴屋さん
喜緑幼女
長みくる
の3本立て(今のところ)でお送りします。
ってのであってるかな。


608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 01:36:29.17 ID:cssHD9Hs0

今更ながらスレタイで盛大にミスったことに後悔してる。
面白ことってなんだよ…ほんとはずかしいww
もしまたこんなスレを立てることになったときはちゃんとした名前にしますね。

というわけで明日に備えて話を考えたり書き溜めたりします。
また来てくださいね。お休みなさい

612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 02:08:50.12 ID:cssHD9Hs0

読み返していて気付いた。
中学時代のキョン佐々木とハルヒのやつがまだでしたね。スル―して申し訳ない

622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 08:37:50.01 ID:Ja2PX0azO

「ふぅ。終わったよ。じゃ、もう帰るから。元気でな」

ハルヒ「なんだったのあいつ…手伝ってくれたのは嬉しいけど……」

「おい!」

えっ、あいついつの間にあっちに!?

「世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく!」

ハルヒ「あいつ、怪しいわね……もしかしてテレポートでも使えるんじゃないかしら?」

ハルヒ「これって、私が追い求めていた不思議なの!?」パァァ

ハルヒ「北高…入ってみるだけの価値がありそうねっ♪」

623 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 08:44:48.70 ID:Ja2PX0azO

カリカリカリ…
キョン「なぁ佐々木、この問題を教えてくれるか…」

佐々木「どれどれ。これはaが2だろう?だから片方が2x,もう一方がxだと考えるんだ。そしてbとcを見て(2x-)(x-)となるんだ。だかr……」カリカリ

佐々木「よってx=1/2,3となるわけだよ。」シャッシャッ

キョン「その…佐々木」

佐々木「な、なんだい……っ」ドキドキ

キョン「aとかbとかっていうのは一体なんなんだ?」

佐々木「…はぁ、まったく君って人は……」

624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 08:55:53.70 ID:Ja2PX0azO

キョン「ふぅ。やっと全部消費したか。ありがとよ、佐々木」

佐々木「礼には及ばないよ、くっくっくっ」

キョン「それじゃ、そろそろ帰るかっ」

佐々木「あ、ああっ…」ドキドキ


625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 09:02:21.03 ID:Ja2PX0azO

キョン「うわぁすっかり暗くなってやがる」

佐々木「…そういえばキョン、今日は七夕の日だね。何か願い事でもしたかい?」

キョン「ああ、そうだな…金と土地かな。」

佐々木「くっくっくっ、君らしい願いでホッとしたよ。僕はねー…」


ハルヒ「えっ、あれジョンスミスじゃない?」

ハルヒ「ねぇあなたたち!」

キョン「…佐々木、彼女を知ってるか?」ボソッ

佐々木「いや、知らないな…」ボソッ

キョン「…なんですか?」

627 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 09:10:15.65 ID:Ja2PX0azO

ハルヒ「あんた…ジョン・スミスって人、知ってる?」

キョン「さぁ…知らんが…佐々木、お前は?」

佐々木「ジョン・スミスって言うと…アメリカで言う山田太郎みたいなものだね。それがどうかしたんですか?」

ハルヒ「あっ…えぅ…なんでもないわ。ありがとう」タッタッタッ


佐々木「彼女、何してたのかな…」

キョン「さぁ。ジョン・スミスとかそんなやつここらにいるわけないのにな…」

佐々木「もしかしたらそのジョン・スミスというのは特別な人かもしれないね。」

キョン「特別な人?宇宙人とか?」

佐々木「かもしれないね。でも僕はこう思うんだ。わざわざ彼女が僕たちに話しかけてきた、それはジョンスミスが僕たちに関係があるからかもしれないよ」

628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 09:22:21.25 ID:Ja2PX0azO

ハルヒ「なにあいつ、彼女いるんじゃん……」

ハルヒ「(…でも、なんか悔しい……)」

ハルヒ「いえ、違うわ、これは一種の気の迷いよ。精神病の一種よ!」

ハルヒ「…うぅ…なによ……」



ハルヒ「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。このなかに宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら私のところに来なさい!以上!」

キョン「(…なんだこいつ……)」

ハルヒ「(あぇ、な、んなのこいつ……)」

630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 09:38:19.85 ID:Ja2PX0azO

キョン「なあ、曜日によって髪型を変えるのはひょっとして宇宙人対策か?」

ハルヒ「いつ気づいたの(あれ、こいつやっぱりどこかで…)」

キョン「すこし前から」

ハルヒ「……ねぇ、あんた

631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 09:43:40.57 ID:Ja2PX0azO

キョン「ん?」

ハルヒ「…あたし、あんたとどっかであったことある?ずっと前に」

キョン「…いや、ないと思うが……」

ハルヒ「!!あ、あんた…」

キョン「どうしたんだ、そんなに驚いて」

ハルヒ「ね、ねぇあんた…ジョン・スミスって知ってる?」

キョン「………あっ」

おわり


632 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 09:59:40.57 ID:Ja2PX0azO

ちょっと短いかな。
中学の時点で色々やらせると歴史がまるで変わってつまらなくなるからあまりいぢりませんでした。

635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 10:44:00.76 ID:Ja2PX0azO

できたので投下します

事の発端は、真夏のある金曜日の放課後だった。

ハルヒ「じゃ、今日はこれで解散!」ダッ

キョン「じゃあ、俺も帰るよ。最後の人鍵よろしくな。」

636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 10:47:54.53 ID:Ja2PX0azO

今日は運が悪かった。帰っている途中で忘れ物に気づいたんだ。

キョン「あっ、やべっそう言えば体操服ロッカーに置きっぱだったな…」

ロッカーに入っているということは、湿気がこもっているということだ。

637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 10:53:58.95 ID:Ja2PX0azO

ロッカーに入っているということは、湿気がこもっているということだ。
そして今日は金曜日。そして今は夏。つまりこのまま放っておくと、月曜日にロッカーから異臭が漂い、

谷口「うおっキョンくっせ!しかもカビ生えてるじゃねえか!お前体操服ちゃんと洗ったのか?」

国木田「うわぁキョン……」

とまぁこんな感じになりかねん。つまり嫌われてしまうってこった。
だから俺は仕方なく1の5前のロッカーに押し込まれている体操服を取りに行ったんだが…

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 11:01:21.75 ID:Ja2PX0azO

鶴屋さん「あれっ、キョンくんのロッカーが半開きだねっ……」

鶴屋さん「(あれは…キョンくんの体操服!!!)」

鶴屋さん「(誰もいないねっ……)」コソコソ

鶴屋さん「すー…はぁ…キョンくん……」ぽーっ

鶴屋さん「はぁ…良いニオイっさ……」くんくん


俺が階段を降りて1の5の教室前の角を曲がった時のことだ。
キョン「(あれは、鶴屋さん…なにやってるんだろ)」

鶴屋さん「キョンくーん……」スンスン

キョン「(まさか…うん、理由があるかも知れない。もうちょっと様子を見るか…)」

639 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 11:11:04.93 ID:Ja2PX0azO

数分後

鶴屋さん「ぺろっ…ちゅーっ…ああしょっぱいにょろ…はぁ……」

キョン「(よし、こいつは黒だな。行くか…)」

キョン「あの…、鶴屋さん?なにしてるんですか?」

鶴屋さん「(見つかってもうたにょろ……っ!!!!)」ビクッ!!

鶴屋さん「…いやぁ、ロッカーの前に体操服が落ちてたから誰のか確認してたっさ!」

キョン「でもなんか顔近かったですよね…」

鶴屋さん「それはっ……あたし目があんまり良くないから見えなかっただけっさ?」

キョン「あれっ、俺の記憶によると鶴屋さんは鼻を近づけてたようですが……」

641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 11:21:25.10 ID:Ja2PX0azO

鶴屋さん「それは…キョンくんの体操服のニオイが心地よかったからつい…」

キョン「なんか僕の体操服舐めてませんでした?」

鶴屋さん「(この人、ずっと見てたのかーっ!!?)」ガーン

鶴屋さん「うぅっ…ごめんキョンくん……出来心で………」


キョン「…それってほかの人の服でもやってるんですか……?」

鶴屋さん「違うっさ!そのぅ、これはキョンくんだけのことでっ、ああっ…なんでもするから許してくれっさ……」グスン

キョン「…大事なことなので2度言いますね。じゃあ付き合ってください」

鶴屋さん「……へっ?」

キョン「罰ゲームとして、僕の彼女になってください」

鶴屋さん「…(でもキョンくんにはハルにゃんが……)」

鶴屋さん「うぅっ……」

642 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 11:32:43.47 ID:Ja2PX0azO

キョン「そこまで深刻に悩まなくてもいいんですよ。今回は罰、それも少しの間だけですから」

鶴屋さん「わかったにょろ…よろしくっさ」

キョン「…鶴屋さん、僕と付き合うのは嫌ですか?」

鶴屋さん「い、嫌じゃないにょろ!嫌じゃないんだけどっさ……」

鶴屋さん「でも…もしキョンくんのことが好きな人がいたら悪いっさ……」

キョン「鶴屋さん、そんなことは考えなくていいんです。そんな人がいても断りますよ。俺、鶴屋さんが好きでしたから」

鶴屋さん「……」ぽーっ

鶴屋さん「はっ…そ、それはマジにょろ?」

キョン「マジにょろっ」クスッ

鶴屋さん「やぁーっキョンくぅーん!!」ガシッ

キョン「うおぁっ!」

鶴屋さん「はぁ…いいニオイにょろ……」スリスリ

キョン「(正直……たまりません)」


643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 11:40:55.64 ID:Ja2PX0azO

鶴屋さん「そうだキョンくん、明日二人で遊園地にでもいかないかなっ?」

キョン「いいですね。正直鶴屋さんとならどこへでも行ける気がしますよ」

鶴屋さん「きゃーっ!!このっこのっ♪」ばしばしっ

キョン「ちょっ!痛いっ!痛いですって!」

翌日
鶴屋さん「遅いよキョンくんっ!早くしないとジェットコースターが逃げrキョン「ませんね」」

キョン「ふふふっ。じゃ、いきましょっか」

鶴屋さん「にょろっ!」

644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 11:52:45.43 ID:Ja2PX0azO

鶴屋さん「キョンくん、ジェットコースターに乗るっさ!」

キョン「いいですけど…どれに乗るんですか?」

鶴屋さん「一番高いあれっさ!」

キョン「………」

ゴォォォォォッ
鶴屋さん「あっはっは!あっはっはっはっ!」

キョン「〜〜〜!!!」

キョン「はぁっ…はあっ…冷や汗かいちまった…」

鶴屋さん「じゃ、あたしが拭いてあげるっさ♪」ペロッ

キョン「あぁっ!!!!」ビクビクッ

キョン「…鶴屋さん」

鶴屋さん「なんだいっ?」

キョン「あなた…本当はとんでもないド変態さんだったんですね」

鶴屋さん「いやーそれほどでもーっ」

キョン「いやほめてないって」クスクスッ

646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 12:04:06.06 ID:Ja2PX0azO

キョン「そろそろどこかで食べましょう」

鶴屋さん「そう思ってさキョンくん、鶴屋流特製弁当を持ってきたっさ!」

キョン「おっマジですか。じゃああそこで食べましょう」


モグモグ…

鶴屋さん「あのね…キョンくん……」ドキドキ

キョン「なんですか…?」
鶴屋さん「キョンくん、キョンくんはあの時罰っていったにょろね…」

キョン「ああ、はい確かに…」

鶴屋さん「でもね、キョンくん私のことを好きって言ってくれたじゃないっ…」

647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 12:12:20.24 ID:Ja2PX0azO

鶴屋さん「わたしもキョンくんのこと好きだったんだよ…だから…」

キョン「……」

鶴屋さん「罰じゃない、ちゃんとした付き合いにしたいにょろ…だから……」

鶴屋さん「私の正規の彼氏になってくださいっ!!」

キョン「…ああ、ありがとう。よろしくなっ」ニコッ

鶴屋さん「……やったーっ!!やったっさお母ちゃんっ!さ、あーん」

キョン「あーん…」

鶴屋さん「ざーんねんっ!」ヒョイ

鶴屋さん「と見せかけて口移しにょろッ!!」むちゅう

キョン「んむっ!」

鶴屋さん「にょろにょろにょろにょろ!!」カァァ

キョン「やったなっ!」ガバッ

鶴屋さん「にょろっ///」

648 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 12:14:51.44 ID:Ja2PX0azO

おわり

次は喜緑幼女ですな。

654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 12:57:52.64 ID:Ja2PX0azO

ではきみどりさん投下します

朝、俺が教室で谷口・国木田と弁当を下らない話をしていると、いきなり生徒会長が入ってきた。
生徒会長「失礼する。キョンとやらはどこにいるんだ?」

阪中「あそこにいるのね」スッ

生徒会長「ああ、ありがとう。」

生徒会長「ちょっと君、今すぐ僕に付いてきてくれ」

キョン「えっ?俺ですか?」

生徒会長「ああ、君だけで良い、早く来てくれ」

キョン「あ、はいわかりました…」


656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 13:06:12.10 ID:Ja2PX0azO

生徒会室に入った俺は、そこにある光景に目を丸くした

キョン「な、なんじゃこりゃー!!」

「かいちょー、はやくあそんでよー」バンバン

生徒会長「ああ、ちょっと待ってくれーっ」アセアセ

会長が急いで身の丈のあわない机.椅子に座っている子供に駆け寄る。
生徒会長様ともあろうお方が、なぜこんな少女、いや幼女と戯れているんだ…?
俺にはサッパリわけが解らない。まさか会長、この年で子供が出来たから隠し子としてここで育ててるんじゃあないだろうな?
…ああ、違うな。そうだったとして隅々まで注意の届く生徒会長が俺をここに呼ぶはずがない。


657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 13:15:09.72 ID:Ja2PX0azO

キョン「会長、これ…一体どういうことですか?」

生徒会長「あぁ、この子なんだが…実は喜緑くんなんだ…」

えっ、なんですと!?
…確かに髪の毛は黄緑色をしているし、顔も喜緑さんに似ている…なるほど、喜緑さんだな。
でも、どうしてこうなった?

キョン「いつこんな姿になってしまったんですか?」

生徒会長「いつからこうなったのかは俺にもわからん…今日俺が生徒会室に入った瞬間これだったんだ」

はぁ…また厄介なことが起こったもんだ…

生徒会長「そこでだ、キョンくんとやら、喜緑くんが元の姿に戻るまでこの子を見ててほしいんだ。君ならある程度の事情を知っている筈だ。」

キョン「ですが…」

生徒会長「すまない、俺はいまから仕事があるんだ。頼んだぞッ!」バタンッ!

キョン「会長!!」

658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 13:26:44.49 ID:Ja2PX0azO

はぁ…弱ったなぁ……
ところでこの子、俺のことはわかるのか?

キョン「ねぇきみどりちゃん、俺のことはわかるかい?」

きみどり「キョンくんでしょー!しってるよ!あたししょうらいキョンくんのおよめさんになるんだもん!」

キョン「あははっ、俺はきみどりちゃんとそんな約束をしたことはないよ。それにきみどりちゃんなら俺よりもっといい相手が見つかると思うけどな」

きみどり「うっ…うぅ……えぅっ………うわぁぁぁん!キョンくんのばかー!キョンくんのばかー!うわぁぁん!!」

キョン「ああ〜、わかったよきみどりちゃん、けっこんするよ。きみどりちゃんはしょうらいの俺のおよめさんだ」

きみどり「……ほんとー?」パァァ

キョン「あぁ、本当だよ」

どうせまた元に戻ったら記憶を無くしてて、この約束は覚えていないだろうし、もし万が一元に戻ったときも、黄緑さんは俺のことに見向きしないだろうからな。

きみどり「わーいきょんくんのおよめさんーっ!えへへーっ!」

キョン「ふふ、よかったね」ニコッ


660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 13:41:19.16 ID:Ja2PX0azO

パタン
生徒会長「ふぅ。漸く仕事が終わったよ。」

キョン「お疲れさまです。だけど次から俺一人を無理矢理置いていくなんてしないでください」

生徒会長「あぁ、そのことについてなんだが…、すまない、今日一日彼女に付きっきりでいてくれ。ほら、食料もちゃんと用意してる」ガサッ

キョン「いや、そういう問題じゃないでしょ。俺の授業はどうするんですか?」

生徒会長「ああ、それは俺の方できちんと対応する。それに君は成績が芳しくないところをみるとおそらく寝てるんだろう、いくら聞いていてもあまり対して変わらないだろう?」

キョン「うっ、後半は言う必要ないですよ…」

生徒会長「ああ、失礼。兎に角、今日一日がんばってくれ。頼んだぞ。では俺は授業に戻る」スタスタ

662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 13:57:07.54 ID:Ja2PX0azO

きみどりがいるから乱暴な口調はしないんじゃないかと思ってこの口調にしました。それにこの役職が気に入っているということなのでで生徒会長ぶった口調ても良いんじゃないでしょうか…?

キョン「きみどりちゃん?ってあれ…」

きみどり「キョンくん……わたしねむい………」

いくら喜緑さんが長門と同じ対有機生命体ヒューマノイドなんちゃらでも、この体じゃすぐ疲れるんだろうな…
子守唄の一つでも歌ってやるかな

キョン「じゃあ、俺の膝の上に横になって」

きみどり「ん…」

キョン「ねんねんころりよ おころりよ…」トン トン

きみどり「……うーん………」

キョン「ぼうやは良い子だ ねんねしな」トン トン

キョン「坊やのおもりは どこへいっt…」トン トン

ふぅ、さすがに寝るのがはやいな。じゃあ俺も寝るか…

663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 14:08:15.74 ID:Ja2PX0azO

きみどり「キョンくん!つまんないよあそぼうよー」ゲシゲシッ

キョン「んっ…あ、もう起きたのか」

きみどり「うん。ずっとひまだったからキョンくんにちゅーしちゃった//」

キョン「あっ…うぅっ………」モジモジ

うう…こういうときはどう反応するべきなのか…妹より小さいから扱いにくいぜ…

キョン「じゃあそろそろご飯食べようかっ」

きみどり「うんっ!」


666 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 14:19:34.68 ID:Ja2PX0azO

キョン「きみどりちゃんたくさん食べたねー」

きみどり「だってたくさんたべないとおおきくなれないもん!」

キョン「よーし、良い子だぞー」ナデナデ

きみどり「えへへーっ///」

きみどり「へっ……」

キョン「へ?」

きみどり「へっ……へくちっっ!!」

ボンッ!!

キョン「!!!!」

668 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 14:29:29.09 ID:Ja2PX0azO

喜緑さん「あらっ…」

キョン「なんとっ!」

喜緑さん「あらら、戻ってしまいましたわ…」

キョン「戻ってしまったって…まさかこんなことをするためだけにそんな姿になったんですか!?」

喜緑さん「…えへっ♪キョンくん、将来私キョンくんのお嫁さんになりますからねっ///」

キョン「うわ…うわぁぁぁ!!!」

おわり


670 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 14:44:38.27 ID:Ja2PX0azO

次は長門みくるですな。
ちょっと休憩します。

677 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 15:28:37.30 ID:Ja2PX0azO

じゃあ書き溜めながら投下します。


長門「あなたは未来から来たもの。宇宙人であるこの私とは相容れない存在。」

みくる「ひぇぇ〜…ですが、あなたの助けがないと地球が破壊されてしまうんですよぉ〜」

みくる「あなたは自分が死んでもいいっていうんですかぁ?古泉くんも動けないんですよ?はぅ…」

長門「私は死なない。私は宇宙からきた身。この程度の危機、どうというものでもない」


678 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 15:34:57.42 ID:Ja2PX0azO

みくる「ひゃぁ、き、来た!それっ!」

みくる「だ、駄目ですぅ!全然効いてませぇん!!いやぁ〜!」

長門「………… ―…」ボソボソボソ

シューッバチバチバチッ…!

みくる「ひぇっ!!…えっ……?」

長門「…あなたを見ていると私の生き別れた弟を思い出す。だから助けた。それだけだ。明日からはまた敵同士」

みくる「あっ……ありがとうございます!」ペコッ

ハルヒ「ハイ!カット!」

679 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 15:43:31.23 ID:Ja2PX0azO

俺たちは、次の文化祭へ向けての映画を作っていた。今日はその最終日である。
ハルヒ「いやぁ〜、今回も会心の演技だったわね!こりゃ当日は評判になること間違いなしだわ!みくるちゃん、ナイスよ!」モミモミ

みくる「ひ、ひゃあっ!」

国木田「谷口、大丈夫かい?」スタスタ

谷口「くっ、数m吹っ飛ばされて大丈夫な訳無いだろ…ってあれ、大丈夫だぜ。俺実は強いんじゃね?」

おそらく長門が宇宙人パワーでどうにかしてくれたんだろう。それにしてもハルヒのやつ、また無茶なことをしてくれたな。まあ、それがハルヒらしいってことなんだが。
あ、ちなみに谷口は今回大躍進を果たしてラスボスになったんだ。おめでとう、谷口。別にうらやましくはないが。


682 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 15:49:04.46 ID:Ja2PX0azO

みくる「ふぅ、疲れたぁ…」

長門「朝比奈みくる」

みくる「ひぇっ!?な、長門しゃん?」ビクッ

長門「…聞いて」

みくる「な、なんでしょう…」

長門「いままで、あなたとは最低限度の会話しかしたことが無かった。」

長門「だが、私という個体はあなたと親睦を深めたいと思っている。」

みくる「えっ……?」

長門「だめ…?」

みくる「あ、もちろん!いいですよぅ!どうします?買い物にでも行きますか?」

長門「…」コクッ

みくる「じゃぁ〜、明日の10時に駅前に集合しまし、しょう!!」

長門「わかった」

683 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 15:59:25.39 ID:Ja2PX0azO

みくる「長門さぁ〜ん!」

長門「……」スタスタ

みくる「さ、いきましょう」ニコッ

長門「……。」コクリ

みくる「へぇ〜、この時代にも可愛い物がいっぱいあるんですねぇ…ほら、長門さん!あれかぶってみてください!あの狐のかぶり物!」

長門「わかった」ポスッ

みくる「ふふっ、長門さんおかしいっ」クスクス

長門「……//」

684 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 16:06:21.07 ID:Ja2PX0azO

みくる「長門さん、私小腹がすきました、喫茶店にでも行きません?」

長門「……」コクッ


長門「これを」スッ

みくる「じゃあ〜私はこれでっ」スッ

ウェイトレス「かしこまりましたー。以上でよろしいですね?」

みくる「はぁ〜い。」

ウェイトレス「では少々お待ちください」スタスタ


みくる「ふぅ、今日はいっぱい買いましたね。」

長門「……」コクリ

ウェイトレス「お待たせしました」コトッ

みくる「あっ、美味しそ〜。いただきまぁーす」

みくる「ひゃぁ〜、おいしい!」

長門「……おいしい」

685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 16:16:02.79 ID:Ja2PX0azO

みくる「……あ、そうだ長門さん」

みくる「あーん」スッ

長門「………」

みくる「あぅ…その……」

長門「あーん」ぱくっ

長門「……おいしい」パァァ

みくる「はぁ〜よかったです!じゃ長門さん、わたしにmー…」

〜〜〜

みくる「今日は楽しかったですねぇ。」

長門「私という個体は非常にうれしいと感じている。また一緒に。」

みくる「〜!!長門さんっ!」ぎゅっ

長門「……ありがとう」ニコッ
おわり

686 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 16:28:43.86 ID:Ja2PX0azO

次はちびキョンか。頑張ります

692 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 18:13:31.61 ID:Ja2PX0azO

やっと終わりました。では

俺はいつもより早く起きた。なぜか良く眠れた。俺はそのまま妹をスル―して学校の準備をする。
あれっなんか制服がいつもよりでかく感じる。それになんだ、いつもより目線が低くないか…まさかっ!

キョン「うそ…だろ……!?」

俺は、いつの間にか小学生になっていた。学年で言えば小1位か。妹と大して変わらんころの俺だ。
見た目は子供、頭脳は大人ってか…バーロー……
さて、ここでひとつ考えるべきことがある。学校はどうしよう。
こんな恰好で登校しても「小学生は家に帰りなさい」だとか言われそうだし、もし俺だとばれてハルヒが自分の力を信じるようなことになれば…
そうだな、今日は学校を休もう。とりあえず妹にも見つからぬよう外に出ようか。


693 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 18:22:25.32 ID:Ja2PX0azO

妹と…をけしてくんさいww

とりあえず公園に来たのはいいが…やはり平日の朝だな。ジョギングをする爺さんしか見かけないぞ。
このまま公園で暮らすってのは嫌だし、誰かに連絡するべきなんだろうか…
あっ、携帯忘れた…ちくしょう制服のポケットか……

トントン
「ねぇ坊や、学校はどうしたの?ランドセルは?」

キョン「もっ、森さん!?」

森さん「えっ、なっ、何で私の名前を!?」

キョン「(しまった…だが待てよ、森さんなら安心して打ち明けられるかもしれない……)」

森さん「(この子、どこかで会ったことあるのかしら…?超能力戦隊ショーに出た時も誰にも声をかけられなかったし…)」

キョン「あの……俺の話を聞いてもらえますか?」

森さん「あっ、ええ。どうぞ。どうしました?(しかしこの子、めちゃくちゃかわいいじゃない〜////)」

キョン「えっと…実は俺、キョンなんですよ……」


694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 18:37:53.12 ID:Ja2PX0azO

森さん「……へっ?え、あのキョンくんですか?」

キョン「ええ…今日の朝起きたらいきなり小1の頃の自分になってて、それで行き場がないから仕方なくここに来たわけなんです」

森さん「へぇ…(って、キョンくんこんなに可愛かったの?)」

森さん「…じゃあ、私の家に来ませんか?大したおもてなしはできませんが、公園でうろつくよりはましでしょう」

キョン「いいんですか!?良かった…じゃあ、さっそく案内してくれませんか」

森さん「あ、はい。」

俺と森さんはタクシーで森さんの家に向かった。だが体が小さいせいか、俺は睡魔に襲われ、眠りこけてしまった。

キョン「んっ…ここは……?」

森さん「あっ、起きましたか。私の家です。キョンくんの寝顔はばっちり見させてもらいました♪」

キョン「うぅっ……」カァァ

人に寝顔を見られるというのはなんとも恥ずかしいもんだな……


696 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 18:51:03.61 ID:Ja2PX0azO

キョン「運んでくれたんですか?すいません、眠気に勝てなくって……」

森さん「いえ、いいんですよ。あ、そういえば機関.学校.家にはうまく連絡しておきました。」

親はどんな説明を聞いて納得したんだろうか……何も知らない奴からすれば誘拐だぞ。
まぁいいとして、俺はいつまでここに住まわせてもらえるんだろう。

キョン「森さん、俺はいつまでここにいられるんですか?」

森さん「いつまででもいいです。もしキョンくんが元に戻っても、ここに住んでもらって構いませんよ♪」

キョン「いや、それはまずいでしょ…ああ、えっと」

森さん「なんですか?」

キョン「その、一方的に住まわせてもらうのは悪いので、何かできることがあれば…その……」

森さん「うーん…そうですね……じゃあ私のことをそのう姉ちゃん、って呼んでください。そして今日からキョンくんは私の弟です♪」


697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:00:07.12 ID:Ja2PX0azO

ううっ、そのう姉ちゃんか…恥ずかしいな……

森さん「あと…そうですねぇ……」

えっ、まだあるのかよ…

森さん「そうだ、敬語はやめてください。キョンくんの容姿で敬語は似合いませんからっ」

これもまた恥ずかしいな……

森さん「うん、以上です♪」

キョン「よろしくおn…よろしく、そのう姉ちゃん」

森さん「(きゃー、かわいー///)キョンくん、今日からよろしくね?」ニコニコ

今日の森さん教えてください。以前の森さんはどこに行ったんですか…っていうか、もしかしてこれが素の森さんなのか?


699 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:12:42.94 ID:Ja2PX0azO

森さん「そろそろ仕事にいかなくちゃね。あんまりはしゃいじゃだめよ?えっとあとは…」

森さん「あ、そうそう、朝の料理の残りがあるからお腹がすいたら食べていいわよ。じゃ、行ってきます♪」
パタン

ふぅ。とりあえず飯食いながらテレビでもみるか…

もぐもぐ……なにこれうめえ…流石、メイド役をつとめていただけのことはある。

ピッ
「きょうのゲストはこの方d」もぐもぐ…

ピッ
「というのはですね、ナットウキナーゼがですね、えぇー…」もぐもぐ…

ピッ
「ワッハッハッハ!」ずずずっ…コトン

プツッ

……ああテレビつまんね。寝るか…って、どこで寝ればいいんだ?
もうカーペットの上でいいか。森さんの部屋を見ちゃうのもあれだしな。



700 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:24:09.14 ID:Ja2PX0azO


キョン「すぅ…すぅ……」

森さん「ただいまーってあれ、キョンくん寝ちゃってるし…」

森さん「もう、腹出しちゃって。よっと……」

ボスッ
森さん「ふぅ、軽いわね。私も寝ようかしら……」


…どれくらい寝たんだ……ってあれ、体が動かんぞ……ってぇ!!!
俺の眼の前にあったのは、森さんの安らかな寝顔だった。この状況、まさか抱きつかれて…るんだなこれが。ああなんてこったよ。

…もしかして森さん、ずっとひとりでさびしかったんだろうか……



702 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:36:35.01 ID:Ja2PX0azO

森さん「んっ……ふぅ、よく寝た。(キョンくんの夢見ちゃったな…はぁ……)」//

キョン「…そのう姉ちゃん……」

森さん「ふぁっ、起きてたのキョンくん!!?」

キョン「姉ちゃんに抱きつかれてて…ところで、胸が当たってるんだけど」

森さん「あっごめんね…」

森さん「(…いいこと考えたっ♪)」

森さん「うりゃあっ!!」ガバッ

キョン「うわぁっ!」

704 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:49:12.45 ID:Ja2PX0azO

森さん「ふふふっ、キョンくんお人形さんみたいね。可愛いっ」スリスリ

どうしてこうなった……

キョン「ねえそのう姉ちゃん、やめてよ…」

森さん「いいじゃない減るものじゃないし♪…あ、姉ちゃんに抱きついてきてもいいのよ?」

うっ…正直抱きつきたい気分だぜ…だが押さえろ、押さえr…やっぱ無理っしょ!

キョン「姉ちゃんっ!」ぎゅっ

森さん「ひゃあっ!…ふふ、そうよ。それでいいの。好きなだけ…お姉ちゃんに甘えて頂戴?//」

キョン「う、うん……」

707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 19:59:10.55 ID:Ja2PX0azO

数日後

キョン「ふぁぁ……ってあれ」

ムクッ
おっ!戻ってる!

キョン「そのう姉t…森さん、森さん」

森さん「ほら、そのう姉ちゃんでしょ…ってキョンくん!?」

キョン「なんか、戻っちゃったみたいです俺。はははっ」

森さん「…ベットの上に若い男女が二人……」

キョン「…えっ?」

森さん「こういうのもいいかもね!えいっ♪」トンッ

キョン「ああっ!!」


708 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 20:01:55.68 ID:Ja2PX0azO

おわり。飯を食べてきますぞ

710 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 20:12:01.47 ID:Ja2PX0azO

ただいま。今から猫京子編に。
あと2つネタを募ります。

718 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 21:15:20.56 ID:Ja2PX0azO

どうも!ではだいぶ溜まったので投下します

テクテク……
橘「ふぅ…今日も疲れたわ……」

「おい、そこの娘よ」

橘「!!!」ビクッ

「そこの手提げかばんを持っておる娘じゃ」

橘「ひゃっ!な、なんですかこの声…誰ですかっ!」

「わしか?ただの猫じゃよ。」

橘「猫って…何ですって?えっ?」クルッ

猫「すまん、わしの望みを聞いてはくれんか」

橘「えっ、何で猫が喋ってるの?えっ?」

猫「ちゃんと話を聞かんやつじゃのう…ええいそれっ」ピョンッ

橘「ひ、ひぇっ!」

ピカッ!!


719 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 21:23:39.77 ID:Ja2PX0azO

橘「…にゃあ(なにこれ!?)」

橘「こういうことじゃ。一時的にお前さんの体を貸してもらうぞ(えぇっ!!?)」

グググッ…

橘「(えっ、なになに!?)」

ピョコッ

橘「よし、生えてきたな…(えっ猫耳?しっぽ!?)」

橘「うーむ、落ち着くまで待つかのう…(もうなんなのよぉ〜!!!)」

721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 21:33:49.96 ID:Ja2PX0azO

橘「……(うっ……なんでこんなことしたんですか……)」

橘「すまない娘よ。私はお願いがあってな。(…えっ?お願い?)」

橘「さっき言ったじゃろうが…それでな、その願いというものなんじゃが、聞いてくれるかの?(…うん。何ですか?)」

橘「実はわし、生まれて恋愛というものをしたことがなくてな…一度でよいから経験してみたいと思ったんじゃ(……)」

橘「…お主、好きな者がおるじゃろ?(ひ、ひぇっ!なんでわかるんですかっ!)」

橘「体を共有しとるからわかるんじゃよ。キョンという者か…ふむ……(あっ…うぅ……//)」

橘「そこでだお主、わしと契約をせんか?(契約…ですか?)」

橘「つまりじゃ、お主の恋を成就させる代わりにじゃ、お主の体の中にいつかせてほしいんじゃよ(な、なるほど…)」

橘「(それで、あなたは必ず恋を実らせる神様みたいな猫なんですか?)……」

橘「違うがほれ、しっぽと猫耳がかわいいじゃろ?」フリフリ

橘「(そ、そんなぁ〜!!!)」

722 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 21:43:31.85 ID:Ja2PX0azO

橘「〜ぁっ!ってあれ、戻った…」

橘「(これからはお主の体の中で見守っておるぞ)えっ…あ、わかりました……」

橘「ふぅっ…これ出歩くときは帽子かぶらなきゃなぁっ…」テクテク

橘「あっそういえば、猫耳ってこれ機能するのかな?ちょっと耳塞いでみよ」


橘「…ちょっ!これすごい!何これっ!!凄い聞こえるっ!!!」

橘「……ふふっ、これいいかもにゃっ♪」

橘「…えっ、どうしたのかにゃ…にゃ?ひえぇっ…!?(すまぬ、ちょいと遊んでみたかったんじゃ)」

橘「にゃ〜〜〜〜〜っ!!」

724 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 21:51:08.02 ID:Ja2PX0azO

チュンチュン

橘「ふぅ、後はキョンさんに会わなきゃっと…」

橘「(ここで待ち構えておけば確実でしょっ…)」

キョン「行ってきまーす」

橘「(あっ来た!)」タッタッタッ

橘「あn谷口「ようキョン!」」

キョン「おう、谷口か」

谷口「昨日さ、ナンp−…」

橘「……」

725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 21:58:29.10 ID:Ja2PX0azO

キーコ…キーコ…
橘「はぁ…私、ツイてないですね…」

「どうしたんだ橘。なにがついてないって?」

橘「にゃっ…!キョ、キョンさん!?」

キョン「なんだその『にゃ』って」クスクス

橘「〜〜〜!!!(ふしゃしゃ、すまん。ついな)」

キョン「隣、いいか?」

橘「あっ、はい…」ドキドキ

726 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:05:47.63 ID:Ja2PX0azO

キーコ…キーコ…

橘「あのっ、キョンさん」

キョン「ん、何だ橘。言っておくが佐々木団のことなら聞かんぞ」

橘「…あなたは今付き合っている、または好きな人はいますか?」

キョン「あっと…いないが」

橘「(ほっ…)そうですか…それで、キョンさん。よろしければめるっ…メルアドを交換したいんですけど」

キョン「あ、いいぞ。ほれ、携帯貸してくれ」

橘「あっ…はいっ」スッ

727 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:13:12.12 ID:Ja2PX0azO

キョン「よしっと。」

橘「ありがとうございます。じゃあ、私はこれでっ!」タッタッタッ

キョン「……?」

橘「……あっ、キョンさん!」タッタッタッ

キョン「なんだよ、せわしない奴だな」クスクス

橘「あのぅ、明日…よろしければ一緒に映画見に行きませんかにゃ?…あっ」

キョン「ぷふっ!にゃって…おまえ意外と可愛いとこあるんだな。いいぞ何時だ?」

橘「うぅ〜っ、明日九時に駅前でっ。失礼します///」タッタッタッ

橘「(〜〜〜〜!!!)」


729 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:19:25.18 ID:Ja2PX0azO

橘「あっ、来た来たっ……」ドキドキ

キョン「よっ。時間通り…だよな。じゃ、いこうか」

橘「は、はいっ」


「好きなんだよ!サチコ!!」ギュッ

「タカシ…!」

キョン「…」チラッ

橘「えぐっ…うぅっ……」ウルウル

キョン「……(可愛い…)」

730 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:26:38.03 ID:Ja2PX0azO

スタスタ
橘「はぁ、一杯泣いちゃいましたぁ…」

キョン「ふふっ、お前らしいな」

橘「そんなぁ」カァァ

橘「…あの、キョンさん。わたし、キョンさんに言いたいことがあるんです」

橘「実は私、初めて会ったときからずっとキョンさんのことが…」

ビュゥッ!…パサッ

橘「あぁっ!うぅ…(頑張れ娘よっ!)」

キョン「(ね、猫耳!?)」

橘「好きだったんですっ!だから、その…付き合ってくれませんか」ウルウル

キョン「(一撃必殺ッ…!)」

橘「…へ、返事をきかせてください……」

キョン「…ああ、ありがとう。よろしくな」ぎゅっ

橘「ふゎあっ……///」


731 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:30:50.92 ID:Ja2PX0azO

キョン「それで…その、お前の頭についてるやつなんだ?」

橘「猫耳です…なんか突然生えてきて……しっぽまで生えてきたんですよ?うぅ…」

キョン「…その方がずっと可愛いぞ。似合ってる」ナデナデ

橘「ふにゃぁっ……あっ」

キョン「ぷふっ、なんだよそれ」クスクス

橘「え、えへへっ……//」

733 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/29(木) 22:37:15.02 ID:Ja2PX0azO

おわり

残すところあと2作品となりましたな。
足り…るよね、きっと。 予定
今日…なし
明日…
.1みくる発情期
.2キョンの強気
いつもながら仮題

759 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 08:27:01.00 ID:BJIULIgnO

では、投下していきます。

ハルヒ「最近なにか物足りないのよねぇ…」

こいつ、またよからぬことを考えてるんじゃなかろうな…

キョン「何が物足りないんだ?」

ハルヒ「あんたバカね、それがわかったら苦労しないわよ…」

キョン「…それもそうだな」

だが、分かっていても苦労するものはある。それが普通なんだ。
まったく、こいつはほんとに羨ましいよ……


760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 08:37:06.93 ID:BJIULIgnO

今日の朝比奈さんは、なんだか様子がおかしかった

みくる「あのぅ…キョンくん」

キョン「なんですか、朝比奈さん」

みくる「前大きくなったら…お嫁にもらってくれるって約束しましたよねぇ…」

キョン「ああはい、そんなこともありましたね…はは…」

みくる「それでぇ…私を今すぐお嫁にもらってほしいんです」

長門「!!」ピクッ

キョン「あ、そうですか…ってえぇ!?」

古泉「これは……」

みくる「私キョンくんのことをことを考えるとぉ…ここが熱くなっちゃって……」ギュッ

キョン「あ、朝比奈さん!?落ち着いて!…今日はもう帰った方が良いですよ。」

みくる「キョンくぅん……」ウルウル

761 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 08:47:55.55 ID:BJIULIgnO

なんだろう、本当に今の朝比奈さんはおかしい。
こういうことにはずいぶんと恥じらいを持っていたのに、今日はそれがまるでない。どうしてだ?

みくる「キョンくん、あたしキョンくんが欲しいですぅ……」ムギュッ

キョン「ちょ、長門、何とかしてくれ!」

長門「━━」ブツブツブツ

みくる「きょ…」パタッ

みくる「……すぅ………」

キョン「…長門、こいつは一体どういうことなんだ?」

長門「…朝比奈みくるは現在、涼宮ハルヒの改変能力の影響により発情していると思われる」

キョン「おいおい、またハルヒか…なにか解決法はあるのか?」

長門「ない。今は間接的に涼宮ハルヒの不満を解決するしかない」

キョン「……やれやれ」


762 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 08:57:40.27 ID:BJIULIgnO

その数分後。ハルヒがいつもより大きな音を立てて入ってきた。


ハルヒ「やっほー!おそくなってごめんね…みくるちゃーん?ってあれ、寝てる…」

ハルヒ「ちょっとキョン、みくるちゃんを起こしなさい!今日はみくるちゃんにエロエロの衣装を持ってきたんだから!」

キョン「おい、朝比奈さんだって日ごろの疲れがたまってるんだぞ。少しは休ませてあげたらどうだ」

ハルヒ「うるさいわね!みくるちゃんはそんなにヤワじゃないはずよ!」

キョン「………」じーっ

ハルヒ「うぅっ…なによ……」

ハルヒ「…わかったわ……じゃ、4人で始めるわよ。キョン、今度の日曜のことなんだけどね?コースをk−…」


763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 09:11:00.26 ID:BJIULIgnO

みくる「ん…あれっ……」ムクッ

ハルヒ「おっ起きたわねみくるちゃん!」ガバッ

みくる「ひゃっ…あんっ!!!」

ハルヒ「!?」

ハルヒ「み、みくるちゃん?どうしたの?」

みくる「はぁ…はぁ……」トロンッ

ハルヒ「…なんだか具合悪そうね……確かに休ませた方がいいかも…ごめんねみくるちゃん?」

みくる「あっ…いぇ……」

みくる「あれっ、キョンくん…」テクテク

764 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 09:23:23.09 ID:BJIULIgnO

キョン「ん、どうしたんですか朝比奈sんm!!」

ハルヒ「!!!」

みくる「え…えへへ…キスしちゃった……」ぽーっ

ピリリリリッ
古泉「…すいません、バイトが入りました。」スッ

なんてこった…よりによってハルヒの目の前で……

ハルヒ「……もう知らないっ!!」タッタッタッ…

みくる「はぁ…次に行ってもいいれすかぁ…?」

キョン「だ、だめですよ!」

みくる「いいじゃないれすくぁ…」スリスリ

キョン「やめっおい長門!」

766 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 09:33:16.24 ID:BJIULIgnO

長門「…汗を採取する」ペロッ

キョン「……」

長門「!!!…彼女の汗から媚薬が検出された」

キョン「おい…そりゃどういうことなんだ?」

みくる「…すぅ……」

長門「朝比奈みくるは媚薬を摂取して先程の行動に及んだ」

キョン「となると…だれかに盛られたってことか?」

長門「……おそらく」

なるほど…とすると、こいつは朝比奈さんの茶碗に誰かが媚薬を混入させたと見た
こんなことをするのは……

キョン「長門、情報統合思念体とやらに聞いてくれ。今回の事件は急進派がやったことなのか?」

長門「━━……━━…今回は急進派が絡んでいない」

キョン「じゃあ誰が…」

767 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 09:43:48.41 ID:BJIULIgnO

長門「……そろそろ媚薬の効果が切れるはず。」

キョン「はぁ…すまんな長門。今日はありがとう。」

長門「構わない。では私はこれで」スタスタ

キョン「……」


みくる「ふあぁ……キョンくん?あれ、ここ…どうなってるんですかぁ?」

キョン「あなたは誰かに媚薬を盛られてたんですよ。それでいろいろやr…いや、その…」

みくる「…はぅ…ごめんなさい……」ポロポロ

キョン「…へっ?」

みくる「わたし…自分で…ぐすっ……」

キョン「えっ朝比奈さん?どうしたんですか!?」

768 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 09:55:30.74 ID:BJIULIgnO

朝比奈さんが泣きやんで落ち着いたところで話を聞いてみると、朝比奈さんはどうやら自分自身に媚薬を使ったらしい。

キョン「なるほど…でもどうしてですか?」

みくる「そそ、それは……私…キョンくんのことが好きで…でもは、恥ずかしくてぇ…」メソメソ

キョン「…そ、そういうことだったんですか……」

みくる「はい……あの」

キョン「なんですか?」

みくる「今回のこと…なかったことにしてほしいんです…私、このまま進んじゃうと…歴史を変えちゃって……」

みくる「守るはずの未来を壊すようなことしちゃって…ほんとにばかなことしました……」

キョン「…わかりましたよ。あなたのことはあまり考えないようにします。」

キョン「でも、あなたの気持ちはちゃんと伝わりましたよ。さ、着替えてください。帰りましょう」ニコッ

みくる「…は、はいっ!」


長門「……」

769 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 10:00:33.29 ID:BJIULIgnO

翌日
キョン「おーすってあれ、長門だけか」

長門「…そう。それよりあなた……」ウットリ

キョン「えっ、長門?な、長門ォッ!」ガタンッ!

おわり

779 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 12:28:38.73 ID:BJIULIgnO

漸く完成したので投下します。

俺、何をやっているんだろう。毎日ハルヒに振り回されてばかりで。
そりゃ、たまには俺自身の意見を言ったりする。
だが、朝比奈さんがバニーガールをハルヒに着せられて連れて行かれそうになった時もきちんと止められなかったし、
俺がハルヒに遠くの商店街へストーブを貰いに行った時も、きちんと否定できなかった。
甘い、甘過ぎるんだよ俺は。
自分が嫌な時は自分を変えてやればいいんだ。自分をそこまできつく抑えて一人SMでもしていたいのか?
否、それはいやだ。自分を変えよう、より強気な自分に。さぁ、やるぞ。
俺は目ざまし時計を早めに設定する。


780 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 12:34:16.03 ID:BJIULIgnO


朝。
ジリリリリッ!
自分に負けるな。
ガバッ!

……ふぅ。

妹「キョンくーんってあれ、キョンくん今日は早いね」

キョン「ああ。さ、お前は早く下に行ってろ」

妹「はぁーい」スタスタ

781 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 12:40:14.09 ID:BJIULIgnO


ふぁあ〜…やっぱ起きるの早すぎたか……

坂を上っている途中、谷口を見つけた

キョン「よう、谷口!」

谷口「うわっ!…なんだキョンか」

キョン「なんだとはなんだ。俺より美少女の方が良かったってか?」

谷口「そりゃ…否定はできねえよ」

キョン「ぶふっ!お前ほんと女好きだな。あんまりモテてないくせに」

谷口「おっ、お前に言われたくねぇよ年齢イコールの癖に!このまえ彼女できたからお前よりは進んでるぞ!」

キョン「なんだって?」コチョコチョ

谷口「WA,WAー!!何でもありませんっ!ああーっ!!」


782 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 12:47:41.18 ID:BJIULIgnO

そんなこんなで、俺と谷口は教室に着いた。

キョン「よう、ハルヒ」

ハルヒ「…なによ」

…強気に行くんだ、俺。ここなんだよな。いつも「…なんでもない」だとかでめんどくさそうに終わらせる俺なんだ。
怒りっぽく、そして頑固に…

キョン「なによとは何だ。お前毎朝いつも俺にそう冷たく返すけどさ、俺の気持ち考えたことないのか?」

ハルヒ「…えっ?」


783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 12:56:16.49 ID:BJIULIgnO


よし、いいぞ。この調子だ。

キョン「眠たいままあんな長ったらしい坂を毎日上ってよ、それで教室に来てテンションあげようと思って気持ち良く挨拶して返ってくるのがこれかよ。」

ハルヒ「あっキョン、それh…」

キョン「やめてくれないかそういうの。いい加減イライラするぜ」

ハルヒ「うぅっ……なによ!キョンのくせにムカつくわね!」

ハルヒ「黙って聞いてれば好き勝手言いまくって、何様のつもり?」

キョン「お前こそ何様だよキョンのくせにって。なんだ、俺の方が身分が下だって言うのか?ふざけるなよ」

ハルヒ「あたしはSOS団の団長なの!団長様が雑用に向かって上から目線で何が悪いって言うの?」

785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:06:57.08 ID:BJIULIgnO

キョン「SOS団って何か偉いことしてるのか?只不思議探すだけの集団じゃないか。つうかおまえそんなに褒められるようなことしたか?」

キョン「いっつも理不尽な自分ルール押しつけて俺に奢らせてるしよ。休みだと思って出かけようと思うときに探索の連絡は入ってくるしよ」

ハルヒ「……うぅっ…」

クラスメイト全員が俺たちの方を見て、静まり返っていた。

キョン「それにな、俺はそれ以前にお前の同級生なんだ。年上でもないのに同級生に向かって上から目線ってどういうこったよ」

ハルヒ「あぁーっもうイライラするわね!!このバカキョン!!!」

キョン「イライラしてんのは俺だバカハルヒ!!いい加減俺の気持ちも考えてくれないか!」


787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:12:48.57 ID:BJIULIgnO


ハルヒ「なによ…なによなによ!!何よ!!…ぐすっ…うえぇん……」

俺は初めてハルヒの泣いた顔を見た。
なぜだろう、正直胸が苦しい……だがこれで良いんだきっと。

キョン「…ふんっ!泣いたってどうにもならん。これからよく考えてくれ。それだけだ。」

そう言って、俺は机に座った。

やはりというべきか、1分もしないうちに、泣いているハルヒにクラスの女子達が群がってきた。



789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:21:11.21 ID:BJIULIgnO


阪中「ちょっとキョンくん酷過ぎるのね。もう少し言い方ってものがあるでしょ!?」

キョン「言い方も何も俺は正しいと思うことを言ったまでだ。なんで俺が咎められなきゃいけないんだ」

阪中「……最低」

そう言って、阪中は席に戻っていった。

「涼宮さん、大丈夫?保健室行こうか?…立てる?」

ハルヒ「うぅっ……」コクリ

ハルヒが教室を去った後、冷たく、痛い視線が一斉に俺の胸に突き刺さった。


790 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:30:03.20 ID:BJIULIgnO


俺は後ろの席が空いたまま授業を何となく受けて、一時間目が終わると尿意を催し、トイレに行った

ふぅ、次は数学か……あれっ、教科書がない。机の中に置き勉してたはずだぞ…

「うーい、じゃあ授業を始めんぞー」ガラガラ

キョン「先生、すいません教科書を忘れました」

………

「おいおまえ、授業もまともにきいとらんのに教科書ないとは何やそれ?立ってろ」

キョン「……すいません」ガタッ

792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:37:07.63 ID:BJIULIgnO


「じゃあ終わるぞーお前ら予習しとけよー」ガラガラ

キョン「ハァ……飯買いに行かなきゃ………」スタスタ

くすくすっ…

キョン「……」ピクッ

…なるほど。そう言うわけか……くそっ理不尽な………


793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:43:30.02 ID:BJIULIgnO

3時間目の直前、ハルヒが戻ってきた。何か声をかけようと思ったが、俺は強気になったんだ。
何も言うことがないから、そのまま前を向いている。
ふと横をみると、女子が目配せをして俺の方を向いた。なるほど……畜生め

「それじゃ始めます。」

きりーつ、礼。お願いしまーす。着席。


「それで、このtoはなに、国木田くん?」

国木田「不定詞です」

「何用法?」

国木田「形容詞的用法です」

「OK,座っていいわよ」

794 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:53:43.60 ID:BJIULIgnO


「…ほらそこ、なにボーっとしてんの。じゃあ君、この文を訳してちょうだい」

キョン「あっ…ええっと、すいません、どの文ですか?」

くすくす……
「He sat on the chair with his legs crossed. どうぞ」

キョン「えーっと…彼は…」

「ほら、ちゃんと訳してきなさい。このwithは何て訳す?」

キョン「あーっ…わかりません」

くすくすくす…

「じゃあ次の人、このwithはー…」

笑い声が…辛い……くそったれ…


796 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 13:59:47.28 ID:BJIULIgnO

「…ーこのwithはどう訳せばいいの?」

ハルヒ「〜させて」

「よろしい。この文にはー…」

キョン「……」

ハルヒ「(キョン……)」

799 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 14:08:59.22 ID:BJIULIgnO

昼休み、俺は一緒に飯を食おうと谷口と国木田を誘ったが、断られた。
谷口と国木田は女子に嫌われたくないらしい。俺はお前らの何だったんだよ……

俺は便所の個室でメロンパンをかじり、教室に戻った。

「でさー、あいつうけるよねー」

「だよね!まじキモいよね」

俺じゃない…俺じゃない……
何人かが俺の方を向いている。俺じゃないぞ…



800 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 14:17:04.82 ID:BJIULIgnO

結局俺は今日SOS団の活動を欠席した。

すっかり意気消沈して帰ってきたので家に帰るころには一時間も経っていた。携帯を開くと新着メールが6つ。
ひとつは迷惑メールか。……

from:古泉
subject:大丈夫ですか?
あなたが休むなんて珍しいですね。
涼宮さんもあなたがいないことで落ち込んでましたし…
明日は会えるといいですね。では

古泉…スマン…ありがとう……




801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 14:24:24.89 ID:BJIULIgnO


from:長門
subject:無題
仕方がない。
だが落ち込むことはない。心配ない。私がいる。

長門…お前見てたのか……

from:朝比奈さん
sucject:えっと…
大丈夫ですか?何か良く分からないけど…
体調が悪いんですかね?早く元気になってください^_^

………


802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 14:30:54.99 ID:BJIULIgnO

from:谷口
subject:すまんかった
助太刀してやれなくてすまん。
俺女に弱いからさ…ごめんな。
お前が友達だと思ってなくても、俺と国木田はお前を友達だと思ってる。
また、一緒に遊びに行かないか?


from:阪中さん
subject:ゴメン。
最低とか言ってごめんね。
あなたも正しいよ。
でも私は涼宮さんは何も考えてないようで、本当は彼女が一番SOS団を心配してるんじゃないかな。
あなたのことも。それとあの子は私もひどいと思うね。
私はあなた側に付く。元気出して?
今から涼宮さんに会いに行って仲直りしてきたら?

すまん…ありがとう……行ってくる…!




803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 14:38:22.13 ID:BJIULIgnO


俺はすぐに着替えて、ハルヒにメールをした。駅前で会おうと。

妹「キョンくん、出かけるの?」

キョン「ちょっと用事があってな。ちょっとしたら戻ってくるから俺のお菓子食べてていいぞ」

妹「はーい。」
ガチャ


キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「キョン…とりあえず喫茶店に行きましょ。ここじゃ寒いわ。」

キョン「あ、ああ…」


804 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 14:46:17.08 ID:BJIULIgnO


ハルヒ「ホットコーヒー」

キョン「ああ、俺もそれで。」

「お待たせしました。ホットコーヒーですね。ではごゆっくり」

ハルヒ「…キョン、悪かったわ。確かに私は偉そうだったしわがままだったわね…」

キョン「すまん、俺も言い過ぎた…仲直りしてくれるか?」

ハルヒ「もちろんよ……」

キョン「……ありがとう」

805 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 14:56:19.37 ID:BJIULIgnO

ハルヒ「それでさ、今日はなんかあんたかなり落ち込んでたけど…もしかして…」

キョン「……ああ、そうみたいだな。」

ハルヒ「ごめんね……今日あたしからみんなに止めるようメール送っておくわ。」

キョン「ありがとう……」

ハルヒ「私があんたをこき使ったのは悪かったわ…その…わたしね、キョン」

キョン「ん…、なんだ?」

ハルヒ「あれはあんたのことが好きだったから…あたしなにかにつけてあんたと話したかったのよ……」

キョン「えっ…?」

ハルヒ「鈍感……ずっと私あんたのこと思ってたんだから…ぐすっ……」

キョン「…ありがとう、ハルヒ……」


806 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 15:01:19.42 ID:BJIULIgnO

それから喫茶店を出た後、俺達は二人でしばらく他愛もない話をした。

キョン「ハルヒ、その、今更なんだが」

ハルヒ「何よ、キョン」

キョン「…俺と付き合ってくれるか?」

ハルヒ「もちろんよ……バカキョン……えへへっ」ギュッ

その笑顔は今までハルヒがみせた中でもとびっきりの笑顔だった…

807 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/30(金) 15:08:12.48 ID:BJIULIgnO

おわり。


(^o^)…
めちゃくちゃ余っちゃってますね。
次が終わったらどうしましょうかww

811 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 15:54:47.81 ID:BJIULIgnO

了解しました。書けるだけ書きます。


今日、私は一つの懸案事項を抱えていた。それは朝、下駄箱に入っていたノートの切れ端。
そこには
「放課後誰もいなくなったら、1年5組の教室に来て」

と書いてあった。

おにゃのこの字だな。
…こいつは告白ですかな?…ふっふっふ、よかろう。
字だけでこの私をここまで興奮させるとは、貴様なかなかの者だな。良いだろう、待っているがいい!

私はあふれ出る興奮を隠しながら放課後、1年5組に向かった。



812 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:07:41.05 ID:BJIULIgnO


「遅いよ」

…正直、よだれが出ますぞ。朝倉涼子か、よろしい。くっくっく
私は朝倉の体を舐めまわすように見つめる。
ふむ…この太ももがたまりませんな。そして顔はこの上なく申し分ない。
髪の毛は青くてさらさら…こんなに彼女の体をマジマジとみたのは初めてだ。

朝倉「…早く入ったら?(私の体を見つめて何がしたいんだろう…)」

キョン「おお、すまないすまない。つい君に見惚れていてな。」

朝倉「へっ?」ドキッ!

キョン「ふむ…この私をここまで連れてきたのは評価に値するぞ。」

朝倉「…何のこと?」

キョン「私のような紳士をここまで興奮させるとは大したものだ…ふふふっ」

朝倉「(な、何なのこの人……寒気がするわ)」

キョン「それで、私に何の用ですかな?」


814 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:13:51.26 ID:BJIULIgnO


朝倉「用は確かにあるんだけど、ちょっと訊きたいことがあるの。」

キョン「…ほう」

朝倉「人間はさぁ、よくやって後悔するよりも、やらなくて後悔する方が良いって言うよね。」

キョン「ふむ、良く言うかはしらんが聞いたことはある。」

朝倉「じゃあさ、たとえ話なんだけど、現状を維持するまではじり貧になることは解ってるんだけど、
どうすれば良い方向に向かうことができるのかわからないとき…
あなたならどうする?」

キョン「…じり貧でよいではないか」

朝倉「へっ?」


815 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:18:47.54 ID:BJIULIgnO

キョン「私は紳士であるから、やって後悔するよりも歩く姿をじっと見ていることだけで満足だ。離れてもこの目に焼き付いている」

朝倉「えっ…えっ……?(何この人?話が進まないじゃない〜!)」

朝倉「そ、そう……そうなんだ。その…それで」

キョン「ん、なんだ」

朝倉「観察対象が変化しないとき、あなたならどう思う?私は飽き飽きしちゃうんだけどなあ」

キョン「変化しないのならそれで良い。見えないことに興奮し、自由に妄想するのはとても良いことだ」

朝倉「えっ、えぇっ……」

817 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:23:56.27 ID:BJIULIgnO



キョン「それより朝倉よ、お前なかなか良い体つきしとる……」じぃーっ

朝倉「へっ、何あなた?えっ?この人本物の変態?」

キョン「変態のような野蛮な存在とは区別してほしいものだ。俺は紳士だ。ほら、後ろを向いてごらん」

朝倉「こ、こう…?」

キョン「ほう、たまらんっ!!」

朝倉「(何この人気持ち悪いッ!!)」
ヒュッ!!

キョン「!!!」


818 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:30:38.61 ID:BJIULIgnO

ガシャンッ!!!!

長門「一つひとつのプログラムが甘い、だから私に侵入を許される。」

キョン「(ほう、長門も近くで見るとなかなかかわいいのう……)」

キョン「(近距離から漂うかすかな髪のかほり……よきかな!)」クンカクンカ

キョン「って、!!なんだこの戦いはッ…!!」

キョン「(ふむ、傍観するのか…悪くない、じっくりと堪能させていただくぞ)」


819 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:36:01.61 ID:BJIULIgnO


キョン「(ほう…おほっ、なかなかの揺れ具合だの……ふふふ…)」

キョン「(おおっ!このチラリズム!たまらんっ……!ッ、鼻血ですか…)」フキフキ

キョン「おっと」ヒュンッ!

ブシュブシュ!

キョン「長門!!!」

長門「大丈夫、問題ない」

キョン「(…この子、なかなか良い性格をもっとるではないか…我慢強い、そう、たんぽぽのように)」

821 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:41:44.60 ID:BJIULIgnO


長門「……終わった」

朝倉「あなたの3年余りの人生が?」

長門「違う。情報連結解除、開始」

朝倉「そんな……」


朝倉「キョンくんを殺せなくて残念、でもね、これだけは言っておくわ。あなたが変態だってこと、もうクラスの女子にはばれてるわよ。じゃあね」サラサラ

キョン「!!!!」

822 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:48:21.21 ID:BJIULIgnO


長門「……」パサッ

キョン「長門、大丈夫か!」ササッ

長門「大丈夫。肉体の損傷は大したことない。」

キョン「(こんなに近くでこの子をみれるとは…なんという幸せ)」ダラー

キョン「ふ、ふへへへ」

長門「(……)」

長門「あなた」

キョン「な、なんですかな?」

長門「気持ち悪い。━━……」

キョン「あらら、あらららら……」サラサラ

823 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 16:55:52.52 ID:BJIULIgnO

長門「…朝倉涼子を再構築する」

パッ!

朝倉「あら、長門さん?…キョンくんはどうしたの?」

長門「…気持ち悪いので私が始末した」

朝倉「あらそう、よかったわ♪」

長門「……」コクリ

-Happy end-


824 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 17:12:32.55 ID:BJIULIgnO

次はバレンタインですな。
そしてその次はハルヒか。
書き溜めてきます

837 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 18:54:58.78 ID:BJIULIgnO

2月13日

ハルヒ「明日はバレンタインね……キョンをどうやって手に入れようかしら♪」

みくる「ふぇぇ……禁則事項ですけど、キョンくんは渡しさせさませぇんっ!!」

ハルヒ「!!!みくるちゃん、あなた敵だったのね……うりゃっ」ペロペロ

みくる「ひぇぇ〜〜!!」

長門「彼は私がいただく。渡さない」ペラッ

ハみ「…ッ!!!」


838 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 18:58:33.22 ID:BJIULIgnO

佐々木「橘さん、九曜さん、バレンタインはどうするつもりだい?」

橘「もちろんキョンくんを貰いに行きますよ。九曜さんは?」

九曜「━━━━キョン━━━━━━━━」

佐々木「おやおや、いつのまにか敵が増えてるみたいだね。くっくっくっ」


839 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 19:05:27.73 ID:BJIULIgnO


キョン「ふぅ…今日、明日はSOS団休みか……休みだし家でぐーたらするのも悪くないな…」

ブルルルッ
キョン「メールか…って何これ!?新着メール多っ!!」

未読メール
1.15:34ハルヒ
2.15:23長門
3.14:58長門
4.14:32長門
5.12:44みくる
6.9:03古泉

うわ、まだあるよ……ほう、ハルヒ達家に来るのか……じゃあ今日中に部屋片付けなきゃ…ってあれ、なんで古泉!?


840 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 19:14:58.82 ID:BJIULIgnO

2月14日

ハルヒ「やっほーキョン!!」

みくる「こんにちわキョンく〜ん…」

長門「……」

キョン「よう、寒いだろう。上がれよ」


ハルヒ「ふぅ、だいぶ暖まってきたわね。さ、遊びましょ?」

みくる「あっ、このゲーム知ってます〜」

長門「スマブラなら負ける気がしない」

ハルヒ「じゃあスマブラね!あたしも負けないわよ!!」

ピンポーン

キョン「んっ、誰か来た。ちょっと見てくる」スタスタ


841 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 19:25:56.90 ID:BJIULIgnO


ハルヒ「ちょっとキョン遅くない?」ピコピコ
でゅくし!!でゅくし!!
みくる「ですねぇ〜…ふぇぇ……」ピコピコ

長門「……見てくる」スッ

ハルヒ「有希、まだ途中よ!…ハッ、まさか抜け駆けね?許さないわ」ダッ

みくる「あっ勝ちました〜っ!…ってあれ、みなさんどこいくんですかぁ〜!!」


キョン「なっ、佐々木達じゃないか」

佐々木「やぁ、あがらせてもらうよ」

ハルヒ「あれっ、佐々木さん?あなたも遊びにきたの?」ニコッ

長門「……」

九曜「━━」

キョン「何この空気……」



842 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 19:36:24.10 ID:BJIULIgnO

キョン「それで、なんだお前ら」

佐々木「今日はキョン、君を貰いに来てね」

ハルヒ「えっ!?…佐々木さん、キョンは渡さないわ」

橘「あら、キョンくんはあなた達だけが狙ってるわけじゃないですよ?」

みくる「ふぇぇ〜…」


キョン「もうやだこの子達」

843 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 19:45:11.77 ID:BJIULIgnO


ハルヒ「じゃあキョンをいただくのは腕相撲が一番強い人にしましょう!」

長門「……」ピクッ

佐々木「…キョンを奪うための条件は平等のほうがいい。どうだい、じゃんけんで決めないか?」

橘「それあっさりしすぎてません?」

九曜「━━━━━━━━━」

長門「朝比奈みくる、お茶」

みくる「はぁーい」


キョン「あの、ここ俺ん家なんですけど……」



844 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 19:54:58.43 ID:BJIULIgnO

みくる「結局じゃんけんですかぁ…よかったです」

ハルヒ「じゃ、行くわよ!!じゃんけんぽんっ!」

じゃんけんぽん!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでっしょ!

キョン「どうなるこった……ってうわっ!!」スッ


橘「私が勝っちゃったみたいですね♪じゃあキョンさ…キョンさんがいない!!」

ハルヒ「な、なんですってー?」

九曜「━━━━天狗の━━━━仕業━━━じゃ━━━━━」



845 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 20:06:16.64 ID:BJIULIgnO

佐々木「とりあえず急いでキョンを探そう。」

みくる「あぁっ、待って、待ってくださ〜い」

長門「…この場合、外に連れて行かれた可能性が高い」スタスタ

ハルヒ「わかったわ、みんな、行きましょう!」ダッ

みくる「あぁっ、まってくださいい!!」
バタン!
……

橘佐九「計 画 通 り」ニヤッ

ガサゴソッ
佐々木「九曜さん、ありがとう。とりあえず不可視フィールドを消してくれないかな」

九曜「━━ここからは━━敵━━━━━」スッ



846 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 20:13:09.62 ID:BJIULIgnO


佐々木「キョン、この3人の中から選んでくれ。もちろん僕だろ?」

橘「私ですよね?」

九曜「━━瞳が━━━きれいね━━━━━」

キョン「どうしてこうなった…」

パリンッ!!

佐々木「!?」

ハルヒ「家の中だったのね!?」

森さん「ふっふっふっ、キョンさんは私がいただきますね♪」シュタタタタッ

橘「今すぐ追いましょう!!」



847 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 20:24:51.54 ID:BJIULIgnO


ハルヒ「あれっ、森さん!」

森さん「涼宮さん、キョンさんが誘拐されました!!私はあちらを探すのであなたたちはあっちを!」

ハルヒ「解ったわ!!」タッタッタッ


森さん「……ふふっ。さ、車に乗りましょ?中で私の特製そのうチョコを召し上がって下さいっ」ニコッ

キョン「(もうどうにでもなれ……)」



848 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 20:35:46.70 ID:BJIULIgnO


ハルヒ「見つけたわ!!私たちを出し抜いたわね!!」

橘「すいません…それより森って人を見かけませんでした?」

みくる「ひぇっ…まさか……」

九曜「━━━あいつが━━━━ルパン━━━━追えー━━━」


おわり

852 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 20:42:09.08 ID:BJIULIgnO

皆さん乙でした。
読んでくれてありがとうございます。

856 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/30(金) 20:55:37.68 ID:BJIULIgnO

九曜さん、勘弁してくだされwww

>>854->>855
大事なことでしたかww
長らく付き合ってくれてありがとうございました。

告知ができるようブログ作って見たんですが、ちと自己主張が過ぎてますかな?
ttp://ameblo.jp/shiroi-kotoh

858 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/10/30(金) 21:25:43.41 ID:BJIULIgnO

ていうかこれ追記機能が無いのかっ…
なんちゅうこったい\(^o^)/

はい、またでは近いうちにまた会いませう。



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