キョン「専門用語ってカッコいいよな」


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8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 00:42:20.76 ID:RHJCiXcpO

立ったな無事に



古泉「専門用語ですか?」

キョン「あぁ、専門用語だ、お前がハルヒの精神分析みたいな事をしてる時に言うようなな」

古泉「ふむ…確かに専門用語をペラペラとしゃべる人はどことなく知的と言いますかカリスマがあると言いますか、とにかくカッコいい気はしますね」

キョン「だろ?やっぱりお前もそーゆーの意識して喋ってたのか?」

古泉「いえ…僕は今まで気にした事はありませんでしたが……言われてみるとどことなく自分に酔っていたような節もありますね」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 00:45:43.82 ID:RHJCiXcpO

キョン「やっぱりな、識域下が云々とか言ってる時お前なんか得意下な感じがしたからな」

古泉「お恥ずかしい限りです」

キョン「まぁ気にするなよ……でさ、お前ああ言った用語どこで覚えて来たんだ?やっぱり機関で教育されるのか?」

古泉「はい、詳しくはお教えで来ませんが……僕が機関に入ってから精神分野の勉強をみっちり叩き込まれました」

キョン「へぇ……お前もなかなか苦労してるな」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 00:47:49.62 ID:RHJCiXcpO

古泉「まぁ確かに学校の勉強とは全く違う分野でしたし簡単な事ではありませんでした」

キョン「でもそれのおかげでやたらスラスラ専門用語を使えるようになったわけだ」

古泉「そうですね、……ところで、一体なんでまたこんな話題を?」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 00:53:21.36 ID:RHJCiXcpO

キョン「いやなにこの前テレビで何かの番組を見たんだけどさ、なんたら大学の教授だかが出演してたんだよ」

キョン「その教授がなんか訳分からん用語をスラスラ使ってよくわからないことをよくわからない説明をしてたんだ」

古泉「それ視聴者側からは何なのか結局分かりませんよね」

キョン「まぁな、でもその時思ったんだがな、一般人がわからないような専門用語使って説明されてもこっちとしては結局何がなんだか分からないだろう?」

古泉「まぁそうですよね」

キョン「だけどな、その教授が何言ってるのか分からなくても周りの人や視聴者は、ふ〜ん、ってな感じに聞き入る訳だ」

古泉「わかりもしない話なのに聞き入っちゃう事は確かにありますね」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 00:57:51.31 ID:RHJCiXcpO

キョン「聞いてるこっちは何言ってるのか分からなくても教授が言ってる事なんだから正しいと思って聞くんだよな」

キョン「つまりな……その教授がありもしない専門用語をペラペラ捲し立てていてもこっちは気が付かず信じちゃうって事だ」

古泉「そう言われると……そんなそうですよね」

キョン「『教授』って肩書きが何らかの魔力を持ってるのかも知れないな、とにかく相手に分からなくてもそれっぽい事言ってりゃ騙せちゃうって事だな」

古泉「まるで、いやまさに詐欺師ですね」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:00:06.77 ID:RHJCiXcpO

キョン「で、だ。話は最初に戻るがその専門用語をペラペラ捲し立てるのってカッコいいよな」

古泉「そこに戻りますか」

キョン「なんつーか、自分が知らない世界を知ってるって感じがするんだ」

古泉「ふむ……長門さんとかそんな感じですよね」

キョン「だろ?」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:03:04.36 ID:RHJCiXcpO

キョン「そこでだ、ちょっと俺とお前でありもしない専門用語をでっち上げて知的な会話でもしてみないか?」

古泉「見聞きしてる分には知的ですがものすごい馬鹿ですよねそれ」

キョン「まぁそう言うなよ、お前だってさっき自分に酔ってるとか言ってたろ?」

古泉「まぁ興味が無いと言ったら嘘になりますし、ちょっとやってみますか?」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:10:08.57 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



キョン「―――で―――が―――だろ」

古泉「ふむ―――も―――を―――ですよ」


みくる「♪〜」

ガチャ

みくる「あれ?お二人だけですかぁ?」

キョン「だがその基準理論値は―――あ、お疲れ様です朝比奈さん」

古泉「ですが前年度からの比較によりますと―――お疲れ様です、涼宮さんならまだ来ておられないみたいですよ?」

キョン「長門は掃除で遅れるそうです」

みくる「ふぁい、……あのぉ……二人とも何の話をしていたんですか?」

キョン「!」
古泉「!」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:15:49.40 ID:RHJCiXcpO

古泉「いうカメレオンの幾何学的偏差値についてちょっと」

みくる「ふぇ?カメレオン?」

キョン「ケビン・D・ジョイナーの構想した学論ですよ」

古泉「さっきのつづきですが……前年度比だと3割増加しているのでやはりあなたの言うような点率崩壊はありえないかと」

キョン「だがなぁ……確かに増加はしているが近年の数値は理論値には到達していないし―――」


みくる「ふぇぇ?てんりつ?りろんち?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:20:53.10 ID:RHJCiXcpO

キョン「元々ドミニクの油紐理論によるとこのままじゃ偏差値の崩壊は外同期間中には免れないって話だったじゃないか」

古泉「しかし油紐理論はヘンドリクの提唱した独立安定定理に矛盾しますし、近年では白鷺法則の方を採用すると言った意見も多いですよ」

キョン「しかしだな――――」



みくる「?、?、?、?、????」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:27:09.55 ID:RHJCiXcpO

古泉「それに外同期間は微空間蠕動の周期によって向こう百年間で最低三十回は起こるとされているじゃないですか」

キョン「その微空間蠕動なんだが先月の鍋島博士の研究成果によると向こう百年間じゃなくて向こう十年の可能性も視野に入れた方が良いって―――」

古泉「圧力振動の周期とも重なりますし―――」

キョン「そこはやっぱり油紐理論の第2節が―――」



みくる「   」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:31:17.77 ID:RHJCiXcpO

みくる「ふぇぇぇぇ…わたしにはお二人が何を言ってるのかさっぱりです……」

キョン「………」

古泉「………っく、」

キョン「くっ…あっはっはっはっはっは!」

古泉「あはははっ!……どうもすいません…っく、」

みくる「ふぇ?」

キョン「実は………」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:36:25.98 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――




みくる「なぁんだぁ……そう言う事だったんですかぁ」

キョン「すいませんねなんかからかってしまったみたいで」

みくる「いいえ……でもびっくりしましたよ」

古泉「やってみるとこれが案外面白いんですよ」

キョン「そうだ……朝比奈さんも一緒にやってみませんか?」

みくる「ふぇ?でもあたしそう言うのはあまり…」

古泉「禁則事項なしで適当な事を喋れば良いだけですよ、慣れれば簡単なもんです」

みくる「じゃあ……わたしもやってみようかなぁ……」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:40:57.00 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



長門「………」スタスタ

ガチャ

キョン「それは環状線差の明確なサンプルだからそれを差し置いては―――お、長門か」

古泉「ふむ、ですが人口回線項の利用により以前より効率が―――おや、お疲れ様です」

みくる「確かに効率的には環状線の回線よりは上がりますけど―――あ、今お茶入れますね」


長門「………?」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:49:17.81 ID:RHJCiXcpO

長門「……なんの話?」

キョン「ああ、以前から問題として上がってたSTOCの性能について話あってるんだ」

古泉「やはり効率的には上昇する人口回線の方が幾分か有利かと」

みくる「でも、効率は上がりますがその分単体評価は下がっちゃいます、ここは今年の新作であるSTCCの企業モデルを採用するのが良いんじゃないでしょうか」

キョン「STCCは確かにハイスペックですが消費電力がSTOC環状線後継機モデルと比べると2割から3割多くてリスクが大きすぎると思うんですよね」

みくる「そこは企業モデルで今開発中の節電率アップのVer.8.15の登場をまちましょうよ」

古泉「いえ、それを待たなくても人口回線ならば既に環状線後継機モデルより1割減が達成されてますし―――」




長門「………」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:55:04.65 ID:RHJCiXcpO

キョン「そもそも人口回線は確かに効率がいいが単体評価が旧環状線モデルと同程度って言う問題があるじゃないか」

古泉「確かに評価は低いですが及第点です、それに今の時代生産量がものを言う時代ですよ」

みくる「質より量は古い考えです、今は量より質を、最高品質を消費者にお届けする事が何より大事だと思います」

キョン「確かに品質は―――」


長門「………」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:57:42.66 ID:RHJCiXcpO

キョン「数値上は―――で―――」チラッ

みくる「そのサンプルには―――より―――」チラッ

古泉「いえいえ―――そこが―――」チラッ



長門「………」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 01:59:57.89 ID:RHJCiXcpO

キョン「……なぁ、長門はどう思う?」

古泉「!」
みくる「!」


長門「……どう思う、とは」

長門「先程からあなた達が話していた内容に付いて…?」

キョン「ああ、そうだ」

古泉「………」ドキドキ
みくる「………」ドキドキ

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:06:49.59 ID:RHJCiXcpO

長門「……まず、旧世代のSTOCではこの先やってはいけない」

キョン「!」
古泉「!」
みくる「!」

長門「そもそもSTOCは量子反応の最短化と言った目的で製造されていたがそれは既にSTOC-78Eの量産化により達成されている
更に新たにSTCCの構築に成功した我々は急遽STOCの生産からSTCCへと方針を変更
現在ではSTCC-41Dの開発にも成功しており今後飛躍的にSTCCの開発が進められていくものと思われる」

キョン「…えっ?」
古泉「…はい?」
みくる「…ふぇ?」


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:11:25.70 ID:RHJCiXcpO

長門「更に我々は新型のSTタイプであるSTLCの開発に着手している
STLCの開発に成功すれば今までの作業効率から全体で6割の上昇が予想されている」

キョン「……あのー、長門さん?」

長門「しかしこれはまだ我々の中でも一握りしか知らなかったはずの最重要機密、何故あなた達がSTタイプの存在を知っているのかは知らないが見逃す訳にはいかない」

キョン「えっ」
古泉「えっ」
みくる「ふぇっ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:16:07.02 ID:RHJCiXcpO

長門「心配しなくても命は取らない………大部分の記憶を消去するだけ」

キョン「なっ、長門違うんだ俺達は!」

長門「私と言う個体はあなた達の記憶を消去するのはとても残念………しかし情報統合思念体の指示だから逆らう事はできない」

古泉「お、落ち着いて下さい長門さん!」

みくる「ふぇぇぇぇ!?」

キョン「やめるんだ長門!話せばわかる、だから、長門!」

長門「………ごめんなさい、それは、無理………」


ピカッ

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:19:49.45 ID:RHJCiXcpO

キョン「………?あれ?」

古泉「……記憶が…消えてませんね」

みくる「ふぇっ?」

長門「………」

キョン「あのー、長門?」

長門「ユニーク」

キョン「へ?」

長門「あなた達が私をからかって遊んでいた、だから私もあなた達をからかってみた」

古泉「すると……つまりさっきのは……」

長門「ジョーク」

みくる「ふ、ふぇぇぇぇ〜びっくりしたぁ〜」ヘナヘナ

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:22:53.41 ID:RHJCiXcpO

キョン「それにしても長門がまさかあんなジョークをするとはな」

長門「ユニーク」

古泉「僕達の会話がでっち上げって言うのは見破られていたんですね、いやはや、かないません」

キョン「まぁ長門に俺達の浅知恵が通用するとは思って無かったが流石にびっくりしたなぁ」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:36:44.54 ID:RHJCiXcpO

キョン「折角だからハルヒが来るまで長門も一緒にやろうぜ」

長門「一緒に……?」

古泉「先程のようにありもしない話題を専門用語を使ってさも詳しいかのように会話すると言う遊びですよ」

みくる「結構楽しいですよね」

長門「とてもユニーク」

キョン「じゃあやってくれるんだな?」

長門「………」コク

キョン「おお!じゃあ早速―――についてだが―――」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:47:29.34 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



ハルヒ「〜〜〜」ズンズン

ガチャ

ハルヒ「なんだ、もう皆いたのね」


キョン「その次世代的アニミズムはどこかおかしいと思うんだがなぁ………お、ハルヒか」

古泉「ですが古典的オルドリニズムの弊害もありますし以前と同じ様には………お疲れ様です」

みくる「でもでも、現在のカースドリックにもコメリドリクス的概念が無い訳じゃありませんし、あたしは問題ないと思いますけど………お茶入れますね」

長門「しかしこのままカースドリックを続けていてもアサノソウエルの二の舞、私個人としてはこれからはカブストスに期待している」



ハルヒ「……?」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 02:52:25.73 ID:RHJCiXcpO

キョン「だがなぁ…カブストスにはレーゲルリンペって言う致命的な弱点があるし難しいんじゃないか」

長門「レーゲルリンペは確かに脅威だがこれから先もカブストスがオスムトルニキスの戦略に固執していたらの話」

古泉「まぁカブストスは最近パイクスの方に熱心とも聞きますし以外と良い線いくんじゃないでしょうか」

みくる「でも、カブストスはレーゲルリンペ以外にヤマタマンダムとかン・ィヨジィ・キトの圧力にも耐えなければいけないんですよね…」



ハルヒ(……皆何の話をしているのかしら)

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 13:09:58.05 ID:RHJCiXcpO

いかん寝てた今起きた再開


古泉「そう言えばそのヤマタマンダムですが近隣照査によると近々アスピスクラと併合されるとか言う話を聞きましたよ」

キョン「それほんとか?…もしそれが実現したらカブストスだけじゃなくアベロやレーゲルリンペにも大打撃だな」

みくる「でもそれだとナナカマド規定に抵触するような気もするんですけど……」

長門「今年の規定改正でナナカマド規定はもはや形骸と化して、今後はミズナラ規定を主流にして行くと思われる」

キョン「ミズナラぁ!?あれを採用したらそれこそカブストスは壊滅的じゃないか!一体梨本監督はなにを考えてるんだ……」

古泉「ふむ……やはりこれはアーペックの再来ですかね……」

みくる「アーペックって、アーペックシュタイトムロンの事ですかぁ!?あれがまた起きるようならタクトマラン界はお終いですよぉ!」

長門「どうにかアーペックは避けたい、しかし現状では厳しいのが―――」




ハルヒ(……スポーツ?)

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 13:22:58.20 ID:RHJCiXcpO

キョン「―――確かに……アーペックよりならサモハン期のがましだな」

みくる「サモハン期なら全体的にみてもアーペック程の被害はありませんしね」

古泉「……ですが、サモハン期になるとアスピスクラにやや不利すぎるかと」

長門「そこでヤマタマンダムとの合併、アスピスクラのカリー監督はこの流れを読んでいたと思われる」

古泉「流石"占い魔女(フューチャー・ビジョナー)"と呼ばれたカリー監督ですね…」

みくる「ところでサモハン期になるとミズナラ規定の第3条、『DCBBの基本的解釈』によるとフィールドインポストが問題になって来ると思うんですよね」

長門「フィールドインポストはナナカマド規定ではロベルタ・ハッキネンによって無効とされていた……しかしミズナラ規定のアガペーカーマとサモハン期のジョンブルグネン解釈によって解禁される……」

キョン「あー、やっぱり以前の大ナギニズムの時みたいに新興回転のバックアップ待ちなんじゃないか?」

古泉「しかしそれだとサモハン期が訪れてからのタイムラグが―――」






ハルヒ(ますますわからなくなってきたわ)

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 13:50:13.55 ID:RHJCiXcpO

長門「―――によるとガミニズムの有効転理は迅速に行われるとの事」

キョン「それでも最短でハーベスター周期よりは長いのか…ちょっと遅く無いか?」

古泉「ですがアーペックを避けるためにも少しの妥協はしないと……しかし確かにもう少し早くならないもんですかね」

みくる「ガブリエリルの諸算係数によると高速化にはX軸のアマトをY軸のニップスターに概算的に合同化しないと―――」




ハルヒ(    )ポカーン

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 13:55:36.17 ID:RHJCiXcpO

ハルヒ「………」

ハルヒ「と、取り敢えずあたし今日用事あるから帰るわね!」アセアセ

キョン「えっ」
古泉「えっ」
みくる「えっ」
長門「えっ」

ハルヒ「そ、それじゃあ!」バタン

スタスタスタスタ…



キョン「……おいどうしようネタばらしする前に帰ったぞ」

古泉「少し調子に乗り過ぎましたね……余りに意味不明でいたたまれなくなったんでしょう」

みくる「ど、どうしますぅ?」アタフタ

長門「………ユニーク」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 13:57:29.19 ID:RHJCiXcpO

キョン「まぁ、明日俺が教室であった時にでもネタばらししとくさ」

古泉「お願いしますね……さて、涼宮さんも帰られた事ですし解散しますか」

みくる「そうしますかぁ」

長門「………(本を読むのを忘れた)」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:00:15.59 ID:RHJCiXcpO

しかしこの時俺達は、まさかあんな事になるだなんて誰一人予想していなかったのだ―――――

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:03:47.71 ID:RHJCiXcpO

翌朝


キョン「おぅ谷口、おはようさん」

谷口「おぉキョンか、お前昨日の7時からの番組みたか?」

キョン「残念ながらみてないな…昨日は飯食ってすぐ寝ちまったから」

谷口「そうかー、いやーキョンが観てたならキョンの意見も聞きたかったがなぁ、観てないならいいんだ」

キョン「………?」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:09:04.37 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



ハルヒ「………」

キョン「おっすハルヒ、昨日は何の用事だったんだ?」

ハルヒ「あんたに言っても多分分かんないわよ」

キョン「ならいいか、それで昨日の部室での事なんだが…」

ハルヒ「………?何かあったかしら?」

キョン「だから俺達が話してた事だよ、あれは―――――って訳だったんだ」

ハルヒ「………は?何言ってるの?」

キョン「いや何言ってるも何も……」

ハルヒ「からかうのもいい加減にしてよね全く………」

キョン(ああ、からかわれたのに気付いてお怒りなのか、古泉には悪い事をしたな)

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:14:19.28 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



世界史教師「えーでは今日は75ページからだが―――」


その時俺は教科書を見て目を疑った

なんだ、これは

世界史教師「1979年フランスのバルトシアスの戦いでアクテム軍のモルフォレイア作戦によって―――」

キョン「なんだ…これ………」

世界史教師「100万ものガイアキューブを使用してマクシム軍を圧倒したアクテム軍はその戦火をヤマツフォードにまで広げ―――」

キョン「どうなってるんだよ………」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:18:42.01 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



この謎の現象は世界史だけには収まらなかった


数学教師「えー、であるからこの文理定数項にはガルマの定理を使って―――」

キョン(何を言ってるのかさっぱりだ)

数学教師「えー、では国木田、問3を解いてみろ」

国木田「ライフォの法則に基づいて数式の観念分解をするとマクロニアの定理によって―――」

キョン(わけがわからん)

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:38:21.14 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



国語教師「明治初期の歌人安藤歌重朗の『あゝ遥かなる大地よ』の十三節三行目の―――」

キョン(教科書にも載ってるしどうなってんだ…いやまぁ予想はできるが)

国語教師「彼は晩年『私の心に色をつけるとしたら血のような緋色をしているだろう』と言ってるがこれは彼の幼少時の―――」

キョン(    )

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:45:38.44 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



科学教師「このゲイン酵素が酸化するとゲイナー酸化酵素と呼ばれその時起こる反応が―――」

キョン(なるほど、つまり酵素の二重螺旋構造が酸化によってドミネイトされるわけか)

科学教師「であるからこの酵素を構成するシンシアウムの結合の黒色ドミネ構造は―――」

キョン(つまりあれがこうでそれがああなんだなええいわけわからん)

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:48:48.44 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



部室


キョン「一体どうなってるんだこれは」

古泉「恐らく昨日のあれの影響でしょうね」

長門「彼女は私達の会話を聞いて何らかの誤解をし、そのまま世界が改変されたと思われる」

みくる「ふえぇ〜」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 14:56:41.58 ID:RHJCiXcpO

キョン「しかしどうしたもんかな…これどうにか元にもどせないもんなのか?」

長門「何故?」

キョン「何故って…」

長門「情報統合思念体は特に問題はないものとしている、実際私も特には困らない」

キョン「でも俺達は困るんだよ………」

長門「何故?」



キョン「勉強が難しい」
古泉「勉強が難し過ぎます」
みくる「勉強が難しいです」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:08:12.16 ID:RHJCiXcpO

キョン「あんなんでテストとか出されたら赤点どころか一点もとれる気がしないぞ」

古泉「授業を受け手も何をいってるのかさっぱりですし…」

みくる「未来も詳しくは禁則ですけどなんかすごい事になってるみたいなんですぅ」




長門「ユニーク」

キョン「いやユニークじゃなくてだな」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:15:16.13 ID:RHJCiXcpO

長門「心配しなくてもいい」

キョン「へ?」


長門「昨日と同じ事をすれば良いだけ」

古泉「昨日と同じ事…ですか?」

みくる「それって……」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:25:46.21 ID:RHJCiXcpO

―――――

―――



謎の教科教師「つまりイルミネアのコプロフは時色の歪みによっては―――」

キョン(もはや何の教科なのかもわからないな…)

(長門『昨日と同じ事をすれば良い』)

キョン(昨日と……同じ事……)

キョン(そうか………!)

謎の教科教師「えーっと、じゃあ○○(キョン本名)、お前これといてみろ」

キョン(昨日と同じか……)

キョン「……カフトリスの変性的原理によってアカムト項の陽性化が実証されそれに基づいてタイタニクスのモデリズムとしてハイド延滞効果が期待されます」

謎の教科教師「おお!ちゃんと勉強して来てるじゃないか!じゃあ続けてこっちはどうだ?」

キョン「パークヘターの相乗効果計算によると学併展開されたモノブはレントライドに併合されます」

謎の教科教師「よくわかったな、皆も○○を見習えよ!」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:27:17.52 ID:RHJCiXcpO

谷口「キョンの奴…いつの間にあんな頭がよく……」

キョン(やっぱりこう言う事か…)

キョン(今の世界は昨日の部室での会話と同じ様なもの、適当にそれっぽい事言ってりゃ良いって訳か)

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:32:07.61 ID:RHJCiXcpO

キョン(こんな世界も悪くはないかな………)









長門「………世界の改変を完了した」

情報統合思念体『ご苦労だった』

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:37:12.23 ID:RHJCiXcpO

長門「しかし何故彼らがSTタイプの最重要機密を…?」

情報統合思念体『恐らく天蓋領域が我々にハッキングを仕掛けた際にその情報粒子が街一帯に散布されたものと思われる』

情報統合思念体『STタイプの情報が涼宮ハルヒの手に渡ると自立進化の可能性が失われる可能性もあった、これは何としてでも阻止しなくてはならなかった』

長門「だから私が世界を改変しただの妄言だったと思われる事にした…」

情報統合思念体『そう、情報粒子を吸引したのがあの3名だけとは限らない、よって全体を改変する必要があった』

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:42:02.10 ID:RHJCiXcpO

情報統合思念体『更に今の世界なら以前よりも自立進化の可能性は上昇している、地球人類全体としてもそうなった』

長門「………」

情報統合思念体『心配しなくてもあの三人には問題がない、むしろ世界の仕組みを知っているからこの世界の方が都合がいいはず』

長門「……そう」

情報統合思念体『では我々はまた観測に戻る、後の事は長門有希に一任する』

長門「……了解した」


141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:47:48.18 ID:RHJCiXcpO

長門(……彼等は本当に今のままで満足なんだろうか……)






キョン「つまりアパトカズムの量子論によると回転素数のコズミックインターセプトが―――」

谷口「キョン…お前いつの間にこんな頭がよくなったんだよ!」

国木田「驚いたなぁ…僕でも分からないような問題をスラスラ解くようになるなんて」
ハルヒ「やるじゃない!SOS団団長として鼻が高いわ!」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 15:55:00.78 ID:RHJCiXcpO

その後、この世界の仕組みを知った俺は成績を一気に上昇させ、母親も笑顔が目立つようになった、古泉や朝比奈さんも似たようなもんらしい

級友達に勉強の事で質問される事も多いが適当に喋ってればそれが正解なんだから好感度も成績も鰻登りだ。


この後俺達がどうなったかって?それはリヒトジニクの完全定型論にもあるように、『アルカの典型』って奴だよ

まぁ一つ言える事はセイクフォードにはカナリア要素がシンフィロス的だって事かな




涼宮ハルヒの専門 マルディクス時代のコーランド文学のように終り

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 16:02:15.52 ID:RHJCiXcpO

取り敢えず終わりです

あれがハッピーエンドなのかバットエンドなのかは読む人によって違うと思う

だからそれは明言しない、いわゆる『リヒフォルトの否定』って奴

それにしてもちゃんと完結させたSSなんて2回目だな…まだ対して数書いてないからだけども

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/03(木) 16:05:32.82 ID:RHJCiXcpO

まぁ後はこのスレは煮るなり焼くなり落とすなりコアクロイドの慣用形式にするなり好きにして欲しい


ところで…みんな『γ理論におけるアストハイドン要素』についてどうおもう?



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