キョン「初音ミクって最高だよな」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:05:43.28 ID:ODILLXKn0


古泉「ええと、はつね……みくですか?」

キョン「え?初音ミクを知らんのか?」

古泉「名前だけなら聞いた記憶が……確かアニメーションですよね?」

キョン「おい、冗談だろ? 本気で言ってるのか?」

古泉「はい。サブカルチャーには疎いもので」

キョン「これが情弱か……朝比奈さんは知ってますよね? ミク」

みくる「え?肉……ですか?最近控えてます〜ウエストが気になっちゃって」

キョン「これがスイーツか……」

キョン「長門は……」

長門「知らない」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:08:30.62 ID:ODILLXKn0


なんなんだ、こいつら。
宇宙人だとか未来人だとか超能力者だからって
日本の文化をスルーしていいと思ってるのか。
そんなんじゃ世の中上手く渡っていけないぜ?


キョン「ま、とりあえず聞いてみろってハマるから」

古泉「はあ……パソコンで見るのですのね」



(朝目が覚めて〜♪ 真っ先に思い浮かぶ〜君のこと〜♪)


キョン「来るぞ……ここから鳥肌注意!」


(メ〜ルト♪ 溶けてしまいそう〜♪)

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:10:03.56 ID:ODILLXKn0


古泉「……」

みくる「……」

長門「……」


キョン「神曲だろ?」

古泉「あ、ええ、いい曲です。(かみきょく? しんきょく?)」

みくる「なんだか字がいっぱい動いてますね〜。
    あの〜、『なんだ、ただの神か』ってなにが〜?」

長門「…………」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:11:42.55 ID:ODILLXKn0


キョン「良かったろ?MP3焼いたのやるよ。
    朝比奈さんもどうぞ。ほら長門も。
    俺のセンスで選んだボカロ曲いろいろ入れて見た。
    作業用BGMにでも使ってくれよな」


古泉「こ、これはどうも、ありがとうございます」

みくる「あ、どうも〜。ボカロ?作業用?う〜〜ん?」

長門「…………」


長門よ、その無反応やめろよ……
ほんとお前ってKYだよな。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:16:01.86 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「お待たせー!あら、パソコンで何見てるの?
    あたしにも見せなさい!」


(核融合炉にさ〜♪ 飛び込んでみたいと〜思う〜♪)


ハルヒ「…………」


キョン「なあハルヒ、この曲お前も好きだよな?」


ハルヒ「なにこれ。よくわかんないけどキモイ曲ね」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:18:14.54 ID:ODILLXKn0

キョンの脳内イメージ↓


なにこれwww    キモイ曲だな
      「←戻る」と。
  よくわからん   きめぇwwww
           駄曲……
 俺の方が上手い   これはだめだろ
     キモスwwwwww

        ↓主の自演ですw
  叩 い て る 奴 は ゆ と り か?



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:19:21.75 ID:ODILLXKn0


キョン「UZEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」

ハルヒ「ユーゼットイーイー……? なによ、それ。
    さ、アホは放っておいて会議しましょ。
    あ、パソコンうるさいからさっさと消して頂戴」

キョン「…………」




ハルヒ「さて、今日の議題は、SOS団をいかに世間に
    知らしめるか よ! みんなで考えていきましょう!
    みくるちゃん書記お願い」

みくる「はぁい」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:22:03.52 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「あんたたち何かいい案ない?」

古泉「認知度を上げるには、やはり広報活動が重要ですね。
   ポスターを貼ったりビラを配るとか」

みくる「あ、あのぅ…あたしまたあの格好するんですかぁ……?」

ハルヒ「そうね。SOS団に相談者がぜんっぜん来ないのは、
    やはり校内での認知度が不足しているからだわ」


誰も相談しにこないのはハルヒの奇行のせいだろうが!
それにしても、ポスターだのビラだの古臭いアナログな
宣伝なんてバカバカしいぜ。



24 名前:>>21 別の人だよ[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:24:02.73 ID:ODILLXKn0


キョン「そんなんニコで宣伝すりゃいいんだよ常考……」

ハルヒ「二個?なにそれ?」

キョン「は?マジで知らんのかニコニコ動画」

ハルヒ「知らないってば。説明しなさいよ」

古泉「さきほど、かみきょくとやらを聞いたウェブサイトですよね?
   確か『ニコニコ動画(ββ)』と書いてありました」

ハルヒ「ふうん。インターネット?
    ねえ、ホームページならSOS団のがあるじゃない」

25 名前:>>21 別の人だよ[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:26:03.65 ID:ODILLXKn0


キョン「誰も見に来ないSOS団のサイトじゃ意味がないだろ。
    ニコに動画投稿したら何百万人も見に来るんだぞ」

ハルヒ「何百万人も!?それは凄いわ!SOS団の国ができそうね!」

よし、食いついた。

学校内ではSOS団として目立つ活動はしたくないが、
それは平穏な学校生活が脅かされるのと、ハルヒたちの
凄さを別の意味で認識されているからであり、
なんでも出来て見た目も良いこいつらは、実にニコ向けなのだ。

ま、俺もニコで有名になりたいと思ってたしな。
むしろこのチャンスを待っていたんだ、俺は。
ニコユーザーのみんななら誰しもそう思ったことあるだろ?

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:28:19.28 ID:ODILLXKn0


古泉「そういえばインターネットでは、ユーチューブだとかいう
   一般人の作った動画を投稿できるサイトがあると聞きました。
   その類のものでしょう」

あのさ古泉。そんな常識レベルの事得意気に語るなよ。聞いてて恥ずかしいぜ?
ネットの特にオタク関係は、お前の解説なんて出る幕ないから黙っておけよ。


キョン「ま、バンドとかいいんじゃねえか?俺らでよ」

ハルヒ「バンド?まあ、今年の文化祭ではやるつもりだけど、
    SOS団本来の活動からは外れてるじゃない」


おいおい、何もっともらしい事言ってんだよハルヒ!
バニーガールの格好してビラ配るのも相当外れてるぜ?

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:31:09.98 ID:ODILLXKn0


キョン「とにかく有名になったら結果は後から付いてくるだろ?
    やってみようぜ。な?」

ハルヒ「まあ……そうね。うん、文化祭に向けての練習も兼ねて
    やってみましょう!」

みくる「あ、あのう〜。楽器できません〜」

ハルヒ「みくるちゃんはうんたん♪うんたん♪って
    カスタネットかタンバリンでも叩いて踊ってればいいわ!
    あなたはビジュアル担当よ!衣装はどんなのがいいかしら」

みくる「ひ、ひああああ……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:33:07.75 ID:ODILLXKn0


古泉が小声で囁いてきた。なんだ?
解説できないからイジケてるのか?


古泉「どういった風の吹き回しですか?」

キョン「別に」

古泉「目立つ事を面倒がっていたのに、あなたの
   心境の変化に驚きましたよ」

キョン「ニコなら害はないだろ。それにハルヒの
    ガス抜きも必要だろ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:35:37.53 ID:ODILLXKn0


古泉「まあ、今回はあなたにお任せします。
   サブカルチャー関係は僕が口を出せそうな
   分野ではありませんので。宜しくお頼みします」

なんだ、やっぱりしゃしゃり出てこれなくて
ひがんでんのか。厨房丸出しだな。



ハルヒ「さて、パートを決めましょう!みくるちゃんは
    さっき言った通りタンバリンとダンスね!
    で、あたしがボーカルとサイドギター。
    有希がリードギターね!」

古泉「ドラムなら、少しできますが」

ハルヒ「ほんと?じゃあ古泉くんはドラムで決まりね!」

おいおい、古泉がドラムだと? 似合わねえな。
つーかお前のニヤケ面は視聴者を不快にさせるから
裏方でもやってろよ。

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:37:18.83 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「じゃあ残りのベースはキョンね!」

キョン「待て、俺はベースなんて弾けん」

ハルヒ「練習すればいいじゃない」

キョン「ハルヒのが器用だしすぐ覚えられるだろ。
    俺はボーカルがいい。楽器できない奴はボーカルだろう」

ハルヒ「あんたボーカル舐めてんの? まあ、キョンが
    やりたいっていうなら、ちょっと歌ってみなさい。
    それを聞いてから決めるわ」

キョン「いや、俺練習しないと調子出ないし。練習してから聞かせるわ」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:39:34.06 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「は?じゃあベースを練習すればいいじゃない」

キョン「だからハルヒのが器用だしベースすぐ覚えれるだろ?」

ハルヒ「……」

古泉「……」

みくる「……」

長門「……」



ハルヒ「いいからとっとと歌いなさい!!」

ああうぜえ。お前がボーカルしたいだけだろが。
ほんとハルヒってガキだな。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:41:38.29 ID:ODILLXKn0


ま、歌ってみた投稿しようと思ったこともあるし
俺の得意曲で納得させてやるか。

ハルヒ「あたしとキョンが歌って、他の3人の
    無記名投票による多数決で決めるわ。それでいいわね?」

キョン「ああいいぜ。ちゃんと公平に審査しろよな」

古泉「もちろんです」


ハルヒ「シネマの中のTwiggyのミニスカート真似して♪
    短い髪はTom Boyって言われてるけど♪」


古泉「ハリのあるいい声ですね。
   音程のとりかたも完璧です」

朝比奈「わ〜〜。かっこいいです」

長門「いい」

なんだこれ、J-POPか?ダサいな……
選曲の時点でお前の負けだよ、ハルヒ

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:42:52.47 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「次、あんた歌いなさい」

キョン「へいへい」

キョン「初音ミクの消失って神曲だ、いくぜ」



キョン「ボクは生まっ……気づく
    そせんヒトの真似ごろっと
    しっ……も歌いつづっ
    くトワの……ボーカルォイ!」



ハルヒ「……」

古泉「……」

みくる「……」

長門「……」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:46:11.05 ID:ODILLXKn0

度肝抜かれたか?
サビは鳥肌注意だぜ?


キョン「スィーんじたものワ つごオーのいいモーオーソ−オーヲー
    クーリーキャーエーシ(ううっ高い苦しい)ウツシーダースカーガーミ」


ハルヒ「……(イライラ)」

古泉「……(イライラ)」

みくる「……(イライラ)」

長門「……(イライラ)」




キョン「ぜえ……ぜえ……まあこんな感じだ」

ハルヒ「……あ、うん」

古泉「……お疲れ様です」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:48:04.11 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「じゃ、じゃあ投票お願いね!」

勝ったな。
俺たちニコユーザーは常に勝ち続けてしまうから困る。





みくる「ええとぉ、涼宮さんが3票、キョンくん……0票です」

ハルヒ「そういうことであたしがボーカルよ!キョン」

な、なんだと……
くっ、腰巾着の古泉とハルヒの奴隷の朝比奈さんはともかく、
長門まで裏切りやがって!
宇宙人には音楽センスってものがないのか?


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:50:08.54 ID:ODILLXKn0


翌日、ハルヒがどこからか強奪してきたのか
全員の楽器が揃った。もっとカッコイイベースなかったのか?
ビジュアルも大事なんだぞ。



ハルヒ「そういや、どんな曲やるか決めてなかったわね。
    やっぱオリジナルよね!」

おいおい、お前の作る曲なんて……あの映画の
イカれたテーマソングみたいなやつだろ?


キョン「いや、やっぱ最初はコピーだろ。
    人気ある曲やったほうがウケがいいぜ?」

ハルヒ「そんなのつまんないわよ。
    オリジナリティーが無い事やっても
    しょうがないじゃない!あ、そうだ。
    じゃあ文化祭でやったENOZの曲がいいわ。
    あれはやってて気持ちよかったもの!」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:52:36.94 ID:ODILLXKn0


キョン「おいおい、勝手に使っていいのかよ
    だからコピーにしようぜ」

ハルヒ「岡島さんたちに許可とるわよ。
    ちょっと軽音楽部まで言ってくるわ!」

キョン「お、おい」


ああうざい。その間違った方向の行動力なんとかしろこのKYが!
新参は人気曲じゃねえと、マイリスの伸びが全然違うんだよ!



ハルヒ「是非使ってちょうだいって、譜面までくれたわ!
    さ、練習しましょ!」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:54:26.11 ID:ODILLXKn0


キョン「だからよ、それじゃだめなんだって」

ハルヒ「もう、ごっちゃごちゃうっさいわね!
    どんな曲がやりたいのよ?」

キョン「ちょっとこれ聴いてみろ。神だから」


(Please don'y say you are lazy♪ だって本当はcrazy♪)


ハルヒ「……なに、これ、アニメ?」

みくる「可愛いですね〜」

キョン「な、バンドでやるなら最高だぜ?」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:57:17.90 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「曲はまあ悪くないけど……キョン、あんたもしかしてオタク?」

キョン「楽曲の良し悪しにオタクとか関係ないだろ」

ハルヒ「とにかく、こんなアニメの曲とかやってもつまんない!」

キョン「お前がつまるつまらんじゃねえよ。客観的評価が全てだろ!」


みくる「あのう〜、ケンカは〜……」

古泉「まあまあ。ここは間をとって、両方やるというのはどうです?
   それでお二人とも折れていただけませんか?」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 21:58:52.00 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「まあ。言い争ってても建設的じゃないしそれでいいわ、あたしは」

キョン「しゃあねえな……」


そんなわけで練習が開始されたわけだが、
ベースなんて弾いた事のない俺は悪戦苦闘していた。
だから俺がボーカルのがよかったんだ……

それかいっその事ボカロで曲作りでもよかったな。
俺はプロデューサー的役割でさ、曲のタイトルぐらいなら付けるぜ。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:05:49.91 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「もう、キョン!あんたちっとも
    弾けないじゃないの!練習開始してから
    何日たったと思ってんの?他のみんなは
    ちゃんとできてるっていうのに」

キョン「だから弾けないっつったろ……」

つーかよ、タンバリン叩いて踊ってるだけの
役立たず未来人にも言えよ。朝比奈さんに比べたら
俺の方がずっと努力してるっての!


ハルヒ「みくるちゃんはちゃんと叩けてるし踊れてるわよ。
    家に帰っても練習してるんだから、ね?」

みくる「あ、はい〜」

そんなに熱心にやってどうすんだよ。
青春(笑)はよそでやってくれ。な?

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:10:15.71 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「Please don'y say you are lazy♪
    だって本当はcrazy♪ 白鳥たちはそう♪」

キョン「(デンテケデ、デン デン……デデン)」

ハルヒ「あーもう!キョン!真面目にやんなさい!」

キョン「うるせーな!じゃあお前がやれよ!!」


みくる「あ、あ、ケンカは〜〜〜〜」


古泉「まあ、短時間で完璧に弾けというのも酷ですし……
   こうしたらどうでしょう? ベースの部分はいいところを繋いで
   編集するというのは」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:14:10.59 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「そんなズルしてもつまんないじゃない。
    みんなで頑張る事に意義があるのよ」

キョン「古泉の案に賛成だな。つーかもうベースは打ち込みで
    よくないか? そっちのほうが絶対いいって」

ハルヒ「あんた、そういう考えだと社会で苦労するわよ!」


社会不適合者のお前に言われたくねえよ。
まあ、その後色々と押し問答して、結局
古泉の案の通り、ベースだけ別撮りして編集で繋ぐということになった。
動画の手の動きとズレるだろうが、どうせバレないだろうしな。


100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:21:59.05 ID:ODILLXKn0


そして、ようやく動画が完成した。
キーボードが居なかったので、その部分の打ち込みや
編集だの調整だのつまらない仕事は、全て長門に任せ
俺はアップロードという最も重要な任務を遂行している。


キョン「これで、よしと。うpできたぜ」

ハルヒ「反応は? どう!?」

キョン「今うpしたばっかだろ、コメント増えるまで数日待てよ
     俺ら無名だしよ。そんないきなり人気になるかよ」

ハルヒ「なにそれ? そんなまだるっこしいの面倒だわ!
     あたしは生の反応が見たいのよ!」


ニコ生で生乳でも晒してろよ。
さて、俺様プロデュースの『SOS団が演奏してみたDon't say lazy』
どんな反響がくるかね。






109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:28:55.21 ID:ODILLXKn0

翌日、ハルヒが待ちきれないというのでさっそくうpした動画を見てみる。

お、そこそこのコメがついてるぞ。


ちょ、こいつら可愛くね?w ←そうか?俺の彼女の方が可愛いぞ
        みくるで抜いたwwwww   長門好みかも
 ハルヒかわえええええええええええ
かわえええええええええ       古泉くんアッー!
   長門は俺の嫁    マイリス登録した
      ハルヒの歌いいな   ブスでしょ……古泉くんはいいけど
古泉は俺の嫁    みくるで抜いたwwwwww



殆ど見た目に関する内容だが、むしろ狙い通りって感じだぜ。


ハルヒ「……なにこれ、気持ち悪い……」

みくる「抜いたってなんですか〜?」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:39:24.54 ID:ODILLXKn0


ハルヒ「オタクってキモイわね!もっと内容の事も書きなさいよ!」

キョン「ま、段々評価されるだろ。再生数伸びまくってるからな」


そうは言うものの容姿を褒められてまんざらでもないハルヒの愚痴を散々聞かされ、
部活終了後帰宅し、パソコンを立ち上げた。

キョン「さて……」

「キョンくんかっこいい」

「キョンって北校のイケメンの人だよね」

「キョンは俺の嫁」

「ベースいいな」

「ベースがいい」

「ベースの人凄くね?」

「なんだ、ただのキョン神か」

キョン「こんなとこかな」



136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:48:15.45 ID:ODILLXKn0


その夜、俺はレコード会社から声がかかり、プロデビューする夢を見た。

キョン「むにゃむにゃ……サインは順番にするから……むにゃむにゃ……」



それから数日後、再生数は恐ろしい速度で増加していたらしい。
2ちゃんねるや各種サイト、ブログに『ハイレベルな美少女バンド』として取り上げられたらしい。

らしい、というのは、俺のPCが壊れたからである。
なので、部室のPCでどんなコメントがついてるのか見ようと部室に向かった。


ハルヒ「なんか凄いことになってるわね……相変わらずキモいコメントばっかだけど」

みくる「うう……えっちな事書かれるのはちょっと……」

古泉「僕も色々と……同性愛者の方に人気が……。
    それにしても……これ、ちょっと不味くないですか?
    彼に対しての……その……」

みくる「ですね……」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:52:32.06 ID:ODILLXKn0


キョン「うぃーっす、再生数もマイリスも凄いことになってんだって?」

ハルヒ「あ、キョン……」

みくる「は、はわわ……」


キョン「お、見てたのか? 俺にも見せてくれよ。パソコン壊れちまってよ」

ハルヒ「だ、だめよ!見たら!」

みくる「そ、そうです〜〜〜! あの、今はちょっと……」

古泉「あ、ゲ、ゲームしませんか?」

キョン「なんだよ? 見せろよなあ」


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 22:57:21.19 ID:ODILLXKn0

ハルヒ「ちょ、ダメだってば……!」

キョン「お前らも見てただろ今。 どれ…………え……?」


神曲すぐるw       キョン死ねよ    ベースが不快
        ベース下手すぎ   ベース弾いてないだろ
  キョンさえいなけりゃな……
     エアベースwww    キョン不細工
上手いけどキョンだけ邪魔    なんで一人キモヲタ混じって
                  ハルヒ可愛いな
  キョン<すいません死にます   ↓キョン
 キョン=チョン        なんだ、ただのキョン神か




キョン「…………」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:01:54.24 ID:ODILLXKn0


古泉「これはなにかの間違いですよ! ねえ?」

みくる「そそそ、そうですよお! 真に受けちゃあ……」

ハルヒ「こ、こんなオタクの戯言無視すればいいのよ!」

キョン「…………」


ハルヒ「ぱ、パソコンの電源切っちゃって!」

みくる「はは、はい!」

キョン「…………」


古泉「あ、あの……忘れましょう」

キョン「触るな!!」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:05:25.76 ID:ODILLXKn0


古泉「ええと……たかがネットの悪口ですから……」

キョン「…………ノートPC借りていくぞ」

ハルヒ「ちょ、キョン? どこ行くのよ」

キョン「今日は帰る……」

みくる「え、え、あのう……」

ハルヒ「ま、待ちなさい!」

キョン「じゃあ……」

バタン



178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:09:26.64 ID:ODILLXKn0

くそっ、くそっ、荒らしめ……!
どうせVIPPERだろ!!

「荒らしはVIPに帰れよ」

「なんで荒らしてんの?ゆとりVIPPERか?」

そんなに俺おかしいか?
お前らみたいなキモヲタよりよっぽどマシだっつーの!!

「童貞の妬みうぜえ」

「普通にベース上手いだろ、ツンボか?」

ああああ!!うぜえええええええんだよ!!

「※非コメ推奨」

「※非コメ推奨」

「文句言うなら見るな」

「文句言うなら見るな」

「文句言うなら見るな」

「文句言うなら見るな」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:16:17.80 ID:ODILLXKn0


はぁ、はぁ、はぁ、気づけば朝だった。

学校……行くか……


ハルヒ「キョン、昨日なんで帰ったのよ!
     あれ、あんた寝不足?」

キョン「…………」

ハルヒ「あのね、あの後みんなで相談したんだけど……
     あの動画、削除しようって事になって……
     あんたが来たら消そうって……いいわよね?」

キョン「……再生数伸びてるだろ……もうすぐ20万じゃねえか」


ハルヒ「そんなのどうだっていいのよ! もう、いいのよ。消すからね」

キョン「じゃあ……作り直しだ」

ハルヒ「……作りなおし?」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:20:23.28 ID:ODILLXKn0


キョン「……ベースちゃんと弾かなかったのは……
    不味かったみたいだし、他は絶賛されてんだ……
    あんだけ言われたら見返してやりたいだろ」


ハルヒ「でも、あんた弾けるの? 無理しなくていいわよ……」

キョン「……ちょっと行く所がある」

ハルヒ「ちょ、どこいくの?」


向かった先は6組。
お前ならなんとかしてくれるよな?


キョン「長門……頼みがある」

長門「……なに?」


211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:24:35.94 ID:ODILLXKn0


そして、最初の動画を削除し、バージョン2の動画が完成した。

ベースの音は打ち込みで、手の動きはCG
両方とも長門による超ハイクオリティな仕上がりである。絶対にバレない。

あ?プライド?
プライドでメシが食えると思ってる中二病か?


ハルヒ「キョン、これでよかったの?」

キョン「ああ、これが俺の求めていたものだ
    ……と、うp完了だ」

古泉「まあ、あなたがそうしたいなら……」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:30:05.08 ID:ODILLXKn0

そして自宅。


キョン「数々の動画のコメの流れをコントロールしてきた
    一級ニコユーザーの俺をナメんなよ……?」


「ベースすげえwww」

「キョンのベース上手くなってね?」

「もしかして最初ワザとヘタクソに演奏してたんじゃね?」

「なんだ、わざとか」

「キョン叩いてた奴ざまあwwwww」

「最高の釣りだったなwwwキョンに惚れたwww」


キョン「どうだ……最初に意見をある方向に向けることにより、
    批判=厨房 という流れを作る高等テクだぜ」


232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:35:57.37 ID:ODILLXKn0



俺の巧みなコメント操作による狙いはバッチリ当たった。
以後俺を叩く奴は少なく、
妬み童貞がせいぜい容姿をネタに荒らしてくるぐらいだった。


ハルヒ「うん、良い感じじゃない! 相変わらず気持ち悪いコメント多いけど!」

みくる「えっちなコメントなんとかなりませんか〜?」

古泉「まあ、褒められるのは光栄ですし悪い気はしませんね」


そして、再生数は急上昇していき、やがて100万を越えた頃……

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:41:06.73 ID:ODILLXKn0


___________________________________________

突然のメール失礼します。
私はニコニコ動画を運営管理する、
株式会社サンワンゴの
マーケティング担当 斉藤と申します。

『SOS団が演奏してみたDon't say lazy
ver.2』を拝見して、そのクオリティの
_____________________________________________


な、なんだおい?ニコニコの運営からメールが来たぞ?
なんか、話がしたいって書いてあるぞ……

電話番号が書いてある……電話電話!!

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:47:33.88 ID:ODILLXKn0


斉藤「もしもし、サンワンゴの斉藤です」

キョン「えーと、メールが来たんですが……SOS団の動画の件で」

斉藤「ああ、ご覧いただけましたか。ええと、古泉さんでしょうか?

キョン「あ、いえ、キョンです。プ ・ ロ ・ デ ュ ー ・ サー ・ の ・ キョ ・ ン です」

斉藤「これは大変失礼いたしました……ところで、あなた様方の演奏を拝見しましたが、
    とても素晴らしい出来で、感動いたしました。高校生とは思えません」

キョン「ははは。いやあ、それほどでもありますが」

斉藤「ところで……オリジナル曲などは作っておられないのでしょうか?」

キョン「オリジナル……ええと……」

ああ、あれがあるじゃないか。軽音楽部の曲!

キョン「ええまあ、ありますよ」


266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/27(日) 23:57:02.62 ID:ODILLXKn0


斉藤「本当ですか!……ええとですね、その動画を投稿していただきたいのですよ」

キョン「あ、ええ。構いませんが。でもどうしてです?」

斉藤「私共と大手レコード会社のエイベクソ様とで、ニコニコ動画で才能ある
    アーティストの方々をプロデュースしていまして……
    プロデビューを前提として、オリジナル曲で名前を売っていただきたいのです」

キョン「プ、プロデビューですか!!」

おいおいマジかよ?プロとかおい……こんなに早くスターへの道が見えちゃっていいのか……
ザギンにシースーチャンネーギロッポン……ゴクリ

斉藤「いかがですか?我々の推す動画は、宣伝やマイリス工作……いえ、お手伝いも
    バッチリやらせていただきますので!」

キョン「ええ是非!その話お受けしますよ!」

斉藤「あ、もしよろしければ楽曲の方もゴースト……いえ、プロの先生方に作っていただけますが」

そんなん、作詞作曲の著作権料が入らなくて旨みがないだろ。

キョン「あ、いえ、大丈夫です!」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:01:38.57 ID:OGy2MqR20


斉藤「そうですか、では動画を投稿されましたらご連絡ください」

キョン「はい!お任せを!」

プロか……

へへ、へへへ……

夢がひろがりんぐうううううう!!!



ハルヒ「え?ENOZの曲の動画も投稿するの?」

キョン「ああ、よく考えたらあれって神曲だよやっぱ」



287 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:05:34.18 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「うーん、でもやっぱり。あんなに大勢の人に
     反響あるんだから、ちゃんとENOZの人たちが歌って
     自分達で投稿する方がいいんじゃない?
     岡島さんたちも、自分達の曲を自分で演奏して聴いてほしいだろうし」


キョン「おいおい、それじゃあSOS団の宣伝にならないだろ。
    それに軽音楽部の人も使っていいっていったんだろ?
    ハルヒだってやりたがってただろ」

ハルヒ「うーん、わかったわ。キョンがそういうなら」


キョン「じゃ、決まりだな!」

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:09:37.47 ID:OGy2MqR20


そして、俺以外の面々+長門の超絶打ち込みとCGにより、
『SOS団が歌ってみたGod knows』の動画が完成したのであった。

キョン「よし、これでうp完了だ」

みくる「大勢の方に聴いて貰えるといいですね〜」

ハルヒ「あ、ねえ。ENOZの曲ですって書きましょうよ。
     そしたら、ENOZってどんなバンドだろう?って評判になるわ!」

古泉「それは名案です」

キョン「え……いや……それは、やめとこう」

ハルヒ「どうして?絶対そっちのがいいわよ」

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:14:55.76 ID:OGy2MqR20


キョン「それはほら……あれだ。人気が出たところで
    ドーンと、『実はこの曲作ったのは……』ってやったほうが
    インパクトあるって!絶対!」

ハルヒ「ふうん……ま、それも一理あるわね」

キョン「あ、それとさ。軽音楽部の人たちにはそれまで黙ってようぜ。
    自分達の曲の評判とか気になったら……きっと落ち着かないかもだし、
    大人気になったところで、な?」

ハルヒ「そうね、わかったわ」

キョン「あ、ちょっと便所いってくるわ」



斉藤「もしもし、斉藤ですが」

キョン「キョンPです! オリジナル曲うpしました!
    God knowsっていうマジ自信作です!」



314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:22:15.46 ID:OGy2MqR20


『God know』は大反響を呼び、その再生数はウナギの滝登りに伸びていった。
もはやSOS団の名を知らないニコユーザーは、ニワカと呼ばれるぐらいにな。


キョン「ども、キョンPで〜す。見えてる?」


キター         キョン愛してる☆
    キョンくーん!
              ウホッ
  きたああああ


キョン「可愛い子スカイプかけてきてくれよな!」



そんなわけで、俺にも結構なファンが付くようになったわけだ。

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:28:07.91 ID:OGy2MqR20


で、当然こういうこともあったりするわけで。


腐「あ、ええと、キョンPさんですよね?」

キョン「あ、君が赤鼻のシャナさん?」

腐「あ、はい……キョンPさんってニコニコで見るよりカッコイイですね……///」

あーあんまり可愛くねえな……ま、いいか。




腐「……凄く良かった……ね、キョンって呼んでもいい?」

キョン「さっさと帰れよ」

腐「え?」

キョン「次の女と約束あるから帰れよブス」

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:35:20.99 ID:OGy2MqR20


斉藤「いやー、God knows大人気ですね!
    あ、それでですね、先日のご希望のCDジャケのイラストの件ですが……
    ご希望のいとうのいぢさんが多忙でして……
    別のイラストレーターの方では……どうでしょう?」

キョン「のいぢじゃないと出せませんよ」

斉藤「あ、いえ、我々も努力したのですが……」

キョン「芸術ってもんわかってます?あの曲にはのいぢの絵じゃないとダメなんスよ。
    のいぢ以外なら話になりませんね」

斉藤「は、はい!善処いたしますので!」


キョン「頼みますよ、ホント」

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:41:45.90 ID:OGy2MqR20


サクセスストーリーを駆け上る俺の毎日は充実していた。
もう高校やめちゃおうかな?どうせリーマンになんてなる気ないし
俺の将来は約束されているからさ。





と、思ってたんだ。その時までは……



ハルヒ「ねえキョン、ちょっとこれ見て」

キョン「ん、なんだ?」

ハルヒ「CD化おめでとう、とか、プロデビュー記念、とかってコメントが
     いっぱい付いてるけど、どういうこと?」

キョン「あ、いや……これはだな」




339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:46:40.54 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「なに?これ?キョンなんか知ってる?」

ええい、もう隠しとおせん。デビューに向けてあっちこっちで動いてる業界人もいるしな。
もう止まらんのだ、この列車はさ。


キョン「ああ、実はな。プロデビューの話があってよ。
    受けておいたぜ」

ハルヒ「は……はぁ!?」

古泉「どういうことですか?」

キョン「だから、ニコニコの運営と……エイベクソ知ってるだろ?
    あの超大手レコード会社がな、CD出さないかっていってきたからな。
    物凄く光栄なことだろ?だから受けた」




348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 00:54:36.63 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「あ、あんた! 何勝手なことしてんのよ!」

みくる「え、え、デビューってなにがですか??」

キョン「まあ聞けよ。俺たちの動画は大人気だ。
    それは沢山の人に評価されてるってことだろ?実に有難いじゃないか。
     でもって、CDが欲しいとか、ライブを見たいって人もいるだろ?
     その期待に応えてやらないのか?なあ?」



ハルヒ「あのね……キョン。あの曲、誰の曲か知ってて言ってるの?」

キョン「ああ、軽音楽部の曲だろ。いや『だった』んだ。もう、God knowsは俺たちの曲と言っていい」

ハルヒ「何言ってんの……? そんなわけないじゃない!!」

古泉「著作権というものが……ありますよ」

キョン「まったく、著作権厨はうっせえな……んなもん、買い取ればいいじゃねえか」




358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:02:11.79 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「あんたね! いい加減にしないと怒るわよ!」

キョン「俺たちが歌って演奏して、俺たちが姿を晒して、そして俺たちにファンが付いた。
    で、軽音楽部の人たちは何かしたか?曲を作っただけだろ?
    文化祭で数十人相手に披露する程度の曲をさ、世に出してやるのは俺たちだ。
    それを幾ばくかの金まで払ってやろうってんだから、感謝するに決まってるぜ」

ハルヒ「キョン……あんたの言ってること意味がわかんない……わかんないわよ!!」

古泉「もしや……ENOZの皆さんにも伝えてないのではないでしょうね?
    あなた、自分が伝えてくるってこの間……」

キョン「さーどうだったかな。忘れちまった。
    ……ま、事後承諾でいいだろ。な?」

ハルヒ「キョン……キョン……!
    あんたを殴る前に……ENOZの人たちに伝えてくる!!」

369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:07:50.70 ID:OGy2MqR20


キョン「おい……待てよ!待てったら!」

ハルヒ「ちょっ、離しなさい!ほんとに殴るわよ!」

古泉「涼宮さん、あなたが殴る事はない」

ハルヒ「もう、こんな奴! 殴らないと……わからないのよ!」

キョン「おう、古泉このバカハルヒを一緒に止め……」



バキッ!!

キョン「て……てめえ……古泉……」

古泉「僕が殴ります」


377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:12:59.65 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「古泉……くん……」

みくる「こここ、古泉くん……」

長門「…………」

古泉「その話、白紙にして下さい。
    ENOZの皆さんにも事情を説明しましょう」


キョン「…………」


古泉「僕らは、あなたの意見に賛同できません」



キョン「おい……ガキかよお前ら……青臭え……」



386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:21:20.96 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「キョン……あんた何言って……」


キョン「もう止まらないんだよ……ニコニコ、レコード会社、広告代理店、
    印刷所、イラストレーター……他にも色んな人間が動いてる……。
    今更中止して、誰がその損害を被るんだ?何千万の金が動いてんだぞ!?
    やれ誰の曲だの、やりたくないだの、そんな子供の論理でどうにかできるほど……
    世間は甘くねーんだよ!!ガキ共!!」


古泉「あなた……」



キョン「ああ、例え古泉のバック……いや、親戚かなんかが賠償金払ったとしてだ、
     それで解決すると思ってんのか?メンツやら信用やら、金だけじゃねえ、
     もう取り返しのつかないとこまできてんだよ!わかれよ!おい!」


みくる「…………」


    

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:28:17.39 ID:OGy2MqR20


キョン「やるしかないだろ! いつまでも子供でいられると思うなよ!
     成功のレールはそこに見えてんだよ! 乗れよ!
     軽音楽部の連中に払う金を増やしてもいい!
     大人になろうぜ? それで全部上手くいくからよ!」


ハルヒ「キョン……」


キョン「聞いてんのか!」

古泉「わかりました」

キョン「おう、わかってくれたか」

古泉「そのレコード会社やら何やらに謝りにいきましょう、みんなで」

キョン「はあ!?」
     

417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:33:37.36 ID:OGy2MqR20


キョン「お前、俺の話聞いてたのかよ! なあおい!」

古泉「ええ、聞いていましたよ」

キョン「じゃあなんでそんな結論になんだよ! ガキもたいがいにしろ!」


古泉「あなたの言う大人がそんな汚いものなら、僕はガキでいいです。
    さあ、いきましょう。とりあえずニコニコ動画の会社に」

キョン「て、てめえ!離せ!おい!長門っ……古泉を……!」



長門「往生際が悪い」


キョン「な…………」


438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:42:12.96 ID:OGy2MqR20


古泉「そういう訳なんです……」

ハルヒ「……キョンが、いえ……団長の私の責任です。
     本当に申し訳ありません」

斉藤「そうですか……私は、その、キョンP氏を信用して……
    私共も、不手際がございました。お詫びします……」

ハルヒ「キョン! あんたも何か言いなさいよ!」

キョン「…………斉藤さんさ、こいつらの言う事聞くんですか?」

斉藤「SOS団の皆さんがやりたくないと仰ってますし……
    第一、他の人が作った楽曲だなんて、寝耳に水です。
    ハッキリ言って、嘘をつかれたことを怒っています、私は」

キョン「ケッ……斉藤さん、もっと大人だと思ってたけど、あんたもガキか」

ハルヒ「ちょっとキョン! 失礼よ!!」

446 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:46:32.84 ID:OGy2MqR20


斉藤「ですが……キョンP氏の仰る通り……
    各方面に多大なご迷惑が掛かる事は事実です。
    ああいえ、私共とキョンP氏の責任でして、
    もちろんSOS団の皆さんの責任ではありません」


キョン「なんで俺が悪者になるんだ? 俺間違った事言ってるか?」

長門「あなたは黙って」

キョン「は……」

長門「黙って」

キョン「……」



454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:50:46.49 ID:OGy2MqR20


斉藤「保身のためと思われるかもしれません……
    いや、その気持ちも、あります……
    ですが、私があなたがたに感じた才能、感動したのは、紛れも無い事実です!
    ですからその…………お願いします!! 本当のオリジナル曲でCDを出していただきたい!!
    お願いします!!この通り……!!」


ハルヒ「へ……」

古泉「そう言われましても……」

みくる「あうう……」

長門「……」

キョン「おう、それでいいじゃねえか。よし決まりだ」

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 01:58:09.36 ID:OGy2MqR20


みくる「キョ、キョンくんは黙ってて……ください!」

キョン「……朝比奈さんまで。なんか最近人気出て性格変わっちゃった?」

みくる「それ以上言うと……怒ります……」

キョン「はいはい」

長門「しつこい」


斉藤「ええとその……今申しました通り、虫の良い話ですが、
   お考えいただきたいのです。
   ……あなた方のCDが欲しいという熱心なファンの方は大勢いらっしゃいます。
   どうか、気持ちに応えてあげてくださいませんか?
   この通り、この通り!」

ハルヒ「ちょ……土下座とかおやめください」

   

478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:02:41.26 ID:OGy2MqR20


斉藤「お願いします……!」

キョン「いい年したオッサンをいつまで頭下げさせてんの?
    お前ら鬼畜だな」

ハルヒ「…………わかりました」

斉藤「本当ですか!?」

ハルヒ「キョンが撒いた種ですし、責任はみんなで取ろうと思います。
     みんな、それでいい?」

古泉「涼宮さんがそう仰るなら、僕は構いません」

みくる「あたしも」

長門「私も同意する」

キョン「おーいいぜいいぜ、大賛成だ」



489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:09:40.94 ID:OGy2MqR20


斉藤「助かります!有難うございます!!」

古泉「ですが……オリジナル曲というものは、ありませんですね……」

ハルヒ「あたしが作るわ! 出来るまで、待っていただけますか?」

斉藤「それはもう、もちろんです!」

キョン「つーか、プロのセンセーに作って貰えばいいじゃねえか。
    ハルヒの曲だとなあ……なあ斉藤さん、作ってくれるって言ってたよな?」

斉藤「そ、それは……その……可能ですが……」

ハルヒ「そんなの必要ないわ! もう人の褌で相撲をとりたくないの!
     時間はかかるかもだけど……絶対作りますから」

斉藤「はい、お待ちしておりますので……」








494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:15:25.18 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「それと、ベースの助っ人を見つけなきゃいけないんで……
     それも……待ってほしいんです」

キョン「は……?」

斉藤「え?ベースを……ですか?キョンP氏を外すということでしょうか?」

ハルヒ「外すっていうか……ううん、そうじゃないけど」

キョン「おい!なんで他にベースがいるんだよ!!俺だろ!」

古泉「実はですね……彼のパートは、打ち込みとCGなんです」

斉藤「え……そうなんですか!?」

ハルヒ「なんか、騙しちゃって……すいません。
     キョンは、ベースが弾けなくて。だから、そうやって……」

キョン「言わなきゃ誰も気づかんのだから問題ないだろ?何言ってんだよ……」

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:20:45.04 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「キョンには責任を取らせなくちゃいけないし、こんなになっちゃったけど、
     仲間だから、外したりはしません。でも、誤魔化し無しで
     みんなに聞いてもらえるようになるまで、凄く練習しないといけないと思うから……
     だから、その間助っ人ってことで、ベースを見つけてきます!」


斉藤「そうですか、わかりました。もし見つからなかったら、
    我々の人脈でプロのベーシストをご紹介いたしますのでご安心ください」

キョン「ちょ、何勝手に決めてんだよ! ふざけ……」

バチン!

キョン「……な」

ハルヒ「いい加減になさい! あんたのせいでどれだけの人に迷惑かかったと思ってんのよ!!」



506 名前:>>502 もうすぐ終わるよ![] 投稿日:2009/09/28(月) 02:27:46.70 ID:OGy2MqR20


キョン「……殴って発散しようだなんて、これだからガキは……」

斉藤「キョンP氏」

キョン「斉藤さんも何か言ってやってくださいよ……こんな暴力女ってバレたら
    せっかくのプロデュースがパーですよ?」

斉藤「私もガキになりそうなので、その辺にしてください」

キョン「…………」

涼宮「ほんと、バカな奴ですいません。曲とベース、揃ったらご連絡します」

斉藤「いえ、こちらこそ無理なお願いを聞いていただき、ほんとに感謝してます」


涼宮「さあ、帰って作戦会議よ!」

514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:36:44.15 ID:OGy2MqR20


そういうわけで、新しい曲を作ることになったわけだが、
まったく、ENOZの曲でよかったのにな。みんな揃いも揃ってアホの極みだぜ。
助っ人のベースは鶴屋さんらしいが、用が済んだらとっとと帰ってほしいぜ。


ちなみにGod knowsは削除して、ENOZとの相談によりオリジナル版を
うpしたところ、大人気だそうだ。 おーい、それは俺らが作った人気だぞー?勘違いすんなー?
CDにでもなったら幾らか払えよな。義理を欠く人間は最低だぜ?


で、俺はというとベースの練習を押し付けられたわけだが、
んなもんやる気が起きないし、女の子と遊んでる方が楽しいわけで。
SOS団の奴らも、CDデビューで調子に乗ってんのか最近冷たいしな。


フジョシ「どうもキョンPさん……爆殺天使マグロちゃんです」

キョン「ああ、君が。 じゃ、ホテルいこっか」


525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:43:38.40 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「やっと完成したわね! 鶴屋さん、本当にありがとう!」

鶴屋「いやー、楽しかったしまたやりたいさ!」

ハルヒ「キョンが上達してくれたらいいんだけど……またお願いする事になりそうだけど、ごめんね」

鶴屋「いいよいいよ!いつでも呼んでおくれっ!」


あー、こういうの寄生虫っていうんだよな……
他人の人気に乗っかりたがる奴、ニコにもよく居るだろ?


ハルヒ「じゃ、ニコニコ動画の会社にいくわよ!」

みくる「はぁい」



528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:49:50.86 ID:OGy2MqR20


で、その帰り。
楽しそうでいいなお前ら。
あんまり俺を無視してると暴れるぞ?


ハルヒ「明日はジャケットとポスターの撮影かあ……」

みくる「なんだか緊張しますね」


俺がジャケはのいぢ絵にしろっつったのにスルーしやがるわけで。
ああいいさ、お前らの写真でよ。でも何で俺が載らないんだ?
あの動画が人気になったの誰のおかげだと思ってるんだ。
即ワゴン行きのゴミCDにしたいのか。


古泉「おや、あの人……」

ハルヒ「刃物を持ってる……!」

536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 02:53:57.35 ID:OGy2MqR20


腐「うわあああああああああああ!!」

なんか向かってきたぞ!! おい、長門!! 盾になれよ!!
お前こういう時しか見せ場ないだろうが!!


鶴屋「キョンくんあぶないっ!」

寄生虫が基地害の刃物を蹴り上げる。
おお、役に立つじゃんあんた。

腐「あああ……ああああ……」

ハルヒ「な、なんなのよあなた!」

腐「キョンの……キョンの赤ちゃんなのに……赤ちゃんなのに……」

ハルヒ「へ……?」




547 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 03:02:38.35 ID:OGy2MqR20


さて、この物語は実に説明的なモノローグにより、一気にラストを迎える。

SOS団の名前を使って、ニコ生で腐女子を食いまくっていたこと、
そのうち何人かを妊娠させて知らんぷりしていたこと、
SOS団バンドのメンバーの悪口を言いまくっていたこと(主に鶴屋さん6:他4)など、

次々とバレてはいけない事が発覚してしまったのであった。

気の短いSOS団の連中は、もうお前なんか知らん、と、とうとう絶縁を突きつけてきた。

さすがにキレたね。ああ、こいつら俺を切り捨ててまで有名になりたいクズなのかと。

で、俺はSOS団の楽曲使用料や、その他の権利を求めて裁判したのさ。
だってプロデューサーなんだから当然だろう?



559 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 03:10:06.54 ID:OGy2MqR20


それから3年が過ぎた。

裁判?負けたさ。そりゃあ大企業が優秀な弁護士雇ったら勝てるわけねえって。
ほんと、大人って汚いよな。 強者は正義で弱者は悪ってか、くだらねえ。

あー、SOS団?今じゃくっだらねえJ-POPの筆頭だぜ。
揃いも揃って糞みてえなCD買って、こういうのが愚民っていうんだろうな。


キョン「あー、今日は寒いなおい」


ウェブマネーを買いに久しぶりの外出。
引きこもってニコニコ三昧ってのも意外と楽しいもんだぜ?


???「キョン……?」


560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 03:12:54.86 ID:OGy2MqR20


なんだ? 俺に女の知り合いなんていないが。

ハルヒ「キョン……」

ああ、ハルヒじゃねえか。
こいつよく俺に声なんてかけれるな。

キョン「は、はるっひ……」

人と会話してねえからどもっちまう。

ハルヒ「今、どうしてるの……?」

どうもこうも……

キョン「な、なあ、金くれよ」



574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/28(月) 03:19:12.40 ID:OGy2MqR20


ハルヒ「え……キョン……」

キョン「儲かってんだろ! お前らが送ってきた
     300万なんて、もう残ってねーよ!」

ハルヒ「あの時は……それが精一杯で……」

キョン「くれよ! なあ、いくらもってんだよ!」

ハルヒ「ご、ごめんね。今は……これだけ」

ハルヒが財布から万札を数枚取り出して、俺に握らせる。

ハルヒ「キョン……さよなら……」

走り去るハルヒ。

キョン「こんだけかよ……まあいいや」


あーこれで、ミクのフィギュアポチれるぜ……



おわり。



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