キョン「頼む!見逃してくれ…橘」


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5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:12:44.95 ID:E/UFNJ/2O

橘「ダメです!今日という今日こそは一緒にきてもらいます!」

キョン「無理だ!ていうか俺達はまだ付き合ったばっかりだからな!?な!?」

橘「いい加減にしないとわたしも怒りますよ!?」

キョン「もう怒ってるだろうが!」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:18:30.68 ID:E/UFNJ/2O

さて、さっきのやり取りはいったい何なんだと思われる方もいるだろう。

つまり俺は、橘にあるところに連行されそうになっているのだ。

キョン「いやだいやだ!キョン行きたくないもん!」

橘「何ですかそれは!はっきり言ってキモいですよ!?」

そうはっきりと言わないでもいいじゃないか。

橘「いい加減観念してください!どうせいずれは通る道です!」

キモい「そうは言っても俺はまだ高校生だ!無理がありすぎる!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:24:03.21 ID:E/UFNJ/2O

これの発端は、ある一つの橘の言葉からだ。

橘「キョンさん。両親に挨拶しに来て下さい。」

はい?いきなりコイツはなにを言い出すんだ?

橘「だから、家の両親が会いたがってるんです。ぜひ、来て下さい。」

キョン「いやいやいやいや、話しが突飛すぎるぞ。状況を一から説明してくれ。」

橘「まったく…、まったくキョンさんはどうしようもないですね。わたしは優しいから説明してあげます。感謝してくださいよ?」

え?なにこの理不尽の展開。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:38:41.53 ID:E/UFNJ/2O

〜橘回想中〜

橘『最近彼氏とずっといるんだ〜♪』

母『へぇ〜♪京子そういう話しするの初めてよね〜。』

橘『しかもその人が例の【鍵】なんだ〜♪』

母『まぁ。それは私の予想の遥か斜め上をいったわね。…ってどうしたのあなた。』

父『』プルプル
父『今度…そいつを連れて来てくれ…。』

母『あらあら。うふふ…。』

橘『???』

〜橘回想終了〜

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 00:45:38.47 ID:E/UFNJ/2O

キョン「めっちゃ死亡フラグじゃないすか橘さん。」

橘「へ?なにがですか?」

キョン「橘の親父さんめちゃくちゃキレてるじゃねえかそれ…。」

うぅ…頭痛が痛い…。

せっかくハルヒと佐々木の摩訶不思議能力も消えて橘のお付き合い出来るようになったと思ったのに…。

これはなんか陰謀が絡んでるな。うん。

橘「あ。言い忘れてましたけど、パパって組織のトップだったんですよ?佐々木さんの能力消滅と同時に他の人と替わっちゃいましたけど。」

やだやだやだやだやだやだ。
下手したら俺五体満足で帰れない気がするぞ、マジで。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:00:42.08 ID:E/UFNJ/2O

で、それから橘の家に行ってみたんだが…。

キョン「エット、オトウサマハイッタイナンノシゴトサレテルンデショウカ?」

橘「…なんで片言なんですか?」

…これはいわゆる黒服のスーツのガタイのいいお兄さん達が銃を構えて出てきそう。
そういった類の家だった。

キョン「よし。俺は頭痛が痛い。という訳で、じゃ。」シュビッ

橘「シュビッ、じゃありません!なんでここまできて帰ろうとするんですか!?」

キョン「いやいやいやいや、これは敷地内に入った瞬間撃ち殺されるというオチだ。俺が言うんだから間違いない。」キリッ

橘「キリッ、もありません!『俺が言うんだから(ry』とか意味不明過ぎますよ!?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:05:23.35 ID:E/UFNJ/2O

キョン「ID:Qts8YsMn0支援ありがとう。」キリッ

橘「だからキリッ、じゃありませんって。どうみても荒らしです本当にありがとうございました。」

キョン「橘…。お前はこんな言葉を知らないか?」

橘「へ?」

キョン「雨にも負けず 風にも負けず
放置にもその他大勢的な扱いにも負けぬ 丈夫な心を持ち
キツイ弄りにも決してめげず いつもWAWAWAと笑っている
一日に海老フライとたくさんのイチゴミルクを飲み
様々なナンパを自分の趣くままにやってみて
そしてすぐに飽きる
関西の某都市のマンションの 無駄に豪華な部屋に居て
東に誕生日の国木田あれば 行って一緒に騒いで祝ったり
西に悩んでいるキョンあれば 行って食事に誘ってやり
南に交際する九曜あれば 小遣いで買ったピアスをプレゼントし
北に命じるハルヒあれば映画撮影に協力しなさいと言われ
初の劇奏では歌う事すら出来ず 変態キャラとなり
一人寂しければミジンコと化す
皆にアレと呼ばれ
前に立つことは無いが いつも後ろから見守っている
そういう谷口に 私はなりたい」

橘「どうみても意味不明です本当にありがとうございました。」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:12:30.02 ID:E/UFNJ/2O

キョン「とりあえず今日はもう帰るな。それじゃ。」ニコッ

決まった…。

橘「『決まった…。』じゃないです。本当に行きましょ?ちょっと顔合わせるだけですから、ね?」

キョン「逃げなきゃ駄目だ逃げなきゃ駄目だ逃げなきゃ駄目だ逃げなきゃ(ry」

橘「無理矢理にでも連れていきます!」

まずい!
ここは一つ…、

キョン「お巡りさーん!誘拐でーす!」

橘「ちょ、変なこと言わないでください!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 01:21:24.45 ID:E/UFNJ/2O

橘「>>25わたしは携帯だからキーボードじゃありません!ボタンです!」

キョン「(コピペにマジレス…っていうかツッコムところはそこかよ…)そういうな橘。あのID確か他のスレも荒らしてたからな。よっぽど隙なんだろ。」

橘「明日からもう仕事ですよね?こんな時間にVIPきて大丈夫なんでしょうか…。」

キョン「…察してやれ。」

橘「ニート乙です。」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 15:45:50.59 ID:E/UFNJ/2O

キョン「もういい加減諦めろよ!」

橘「なんでそれをわたしに言うんですか!こっちのセリフですよ!?」

キョン「………。」

橘「な、なんですか。急に黙り込んで…。」

仕方ない…。
かくなるうえは…!

キョン「ぬぁぁがとぅぉぉぉぉお!!!!!」

長門「呼んだ?」

橘「どこから現れたんですか!?」

長門「自宅からワープしてきた。」

さすが長門だ!

キョン「よし長門。このまま俺をお前のアパートまで連れていってくれ。」

長門「了解した。」

橘「え!?ちょ、えぇ!?」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 15:49:49.82 ID:E/UFNJ/2O

長門「жзсъщшоптсыьюя…。」

長門が例のごとく宇宙的呪文を唱えはじめた。

するとあら不思議!
俺と長門の身体が神々しく光り始めたじゃありませんか!

キョン「あ〜ばよ〜。」

橘「こらぁ!逃げるなぁ!」

ヒュンッ

橘「チッ、逃げられましたか…。」


〜一方長門宅〜

キョン「オボロロロロロロ…。」ビチャビチャビチャ

長門「とても汚い。わたしの部屋で吐かないでほしい。」

キョン「…ウェッ…そうは言っても…オボロロロロロ…。」ビチャビチャビチャ

長門「…………。」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 16:06:55.31 ID:E/UFNJ/2O

以下、>>8に戻る、という無限ループを繰り返してきたのだった。

もちろん俺はこれからも会いに行く気はない(高校生の内にはという意味だが)。

だいたい高校生が両親に挨拶なんて早いと思わんかね?

キョン「残念ながら俺はお前ん家行く気なんかこれっぽっちもないからな!」

橘「…………。」

キョン「ん?どうしたんだ?」

橘「…ヒグッ…なんでキョンさんは…エッグ…家に来てくれないんですか…ヒッグ…。」


泣いてる…だと…?

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 16:30:00.78 ID:E/UFNJ/2O

長門「泣ーかせたー泣ーかせたー。」

九曜「――――先生に――――言っと――――こう――――」

キョン「ぬゎあぁぁぁ!?どっから来たお前ら!」

長門「あなたが彼女を泣かせたと聞いて…。」

九曜「―――トんで―――来ますた――――――」

つまりワープしてきたという意味なんだろうな。
この暇人どもめ。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 16:37:19.81 ID:E/UFNJ/2O

長門「それより、あなたは彼女である橘京子を泣かせた。これは男として最低な行為。」

九曜「――――いっぺん――死んで―――詫びろ――――」

なんでそんな毒舌なんですか?
ていうか九曜、お前酷いな。

長門「あなたは責任をとるべき。」

What?なにを言ってるんですか?

九曜「―――橘京子を―――見るべき―――――」

橘「…ウェッ…キョンさんのばかぁ…グスッ…。」

こ、心が痛む…。

九曜「―――でしょう―――――?」

長門「だからあなたはなんでも彼女の願いを聞くべき。」

なぜそうなる。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 16:50:44.66 ID:E/UFNJ/2O

長門「これはあなたに対する譲歩。」

長門さんは橘のいったい何なんですか?

九曜「―――さもないと―――――あなたを××ス―――」

聞こえない!
俺何にも聞こえない!

てか、九曜の昆布がウネウネ動いてるぞ!?
気持ち悪っ!

キョン「わかった!わかったから落ち着いてくれ!ていうか許してくれ!ホントごめんなさい!なんかしらんがホントごめんなさい!」

九曜「―――最初から――そう言ってれば―――いいものを――――」

長門「了承した。」

いったい何なんだコイツらは…。

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 17:02:10.82 ID:E/UFNJ/2O

長門「ということになった。安心すべき。」

九曜「――――一件―――落着――――」

下手したら地球を消滅させかねない暴走宇宙人二匹が橘に話しかける。
ていうか九曜、お前のそれじゃ『一件落着』が見にくいな。

橘「…ヒグッ…ありがとうございます…グスッ…九曜さん…長門さん…。」

長門「気にしないでいい。」

九曜「――その通り―――」

いったいコイツらは何を企んでるんだ?

橘「…でも、なんでここまでしてくれんですか…?」

長門「…それは、あなたもわたし達の仲間だから。」チラッ

九曜「―――仲間だから―――」チラッ

なるほど。
この分じゃ佐々木もその仲間の一員みたいだな。

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 17:42:44.32 ID:E/UFNJ/2O

ということで、俺は橘の家へ向かうことになった。

逃げてもどうせ九曜に捕まるか消される。

そんなら自分の好きな女の家で蜂の巣になった方がカッコイイだろ?

橘「へんなモノローグ流さないでください。なんで蜂の巣になるんですか。」

キョン「やだなぁ…。まだ死にたくないなぁ…。でも逃げても結果は一緒だしなぁ…。」

橘「いまさら遅いですよ。もう着きましたし。」

そしてまた、橘邸へ赴いたのだった。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 19:32:00.62 ID:E/UFNJ/2O

…何と言うか、鶴屋邸が豪邸ならこちらは純和風の豪族みたいな家だ。

すごい。
まず庭が広い。
そして池が俺ん家の敷地よりでかい。
極めつけはガレージから覗くリムジン。
数は、一、ニ、三、四…ざっと七台あった。
そんなにリムジン何台もいらないだろ?と思ったが、所詮ひがみなので自重しておく。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:09:25.99 ID:E/UFNJ/2O

ガラガラガラ…

橘「ただいまー。」

キョン「お、お邪魔します。」

橘「(キョンさんそんなキョドらないでください!)」ヒソヒソ

キョン「(そ、そうは言ってもな…)」ゴニョゴニョ

女1「お帰りなさいませ〜♪」ニパー

なんと。
ここには旅館さながらの仲居さんまでいらっしゃるのか。

橘「じゃあ荷物頼むわね。」

女1「かしこまりました〜♪…彼氏さん、頑張ってくださいね♪」

橘「ちょ、変なこと言ったらクビにするわよ!?」

女1「それは困りますな〜♪では、ごゆっくり〜♪」

…何て言うか、とてもフランクな人だったな。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:34:12.97 ID:E/UFNJ/2O

橘「まったくあの人は…。」ブツブツ

キョン「なぁ橘、そろそろ行かないか?」

橘はさっきからあの仲居さん(?)に呪詛を吐いていた。

橘「あ、そうですね。そろそろ行きましょう。多分パパはまだ帰ってきてないと思うのでそれまでわたしの部屋で待っていましょう。」

パパ、という単語に頭痛を起こしてしまう。

…まぁ俺もここまで来たら腹を括ってるんだが。

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:40:32.77 ID:E/UFNJ/2O

キョン「そういえば橘のお母さんに会っていかなくていいのか?」

橘「あぁ、ママは『パパが帰ってくるまで待ってるわ♪』だそうです。」

ったく、ここの人達は俺が思っている以上に陽気な人が多いらしい(頭のネジ的な意味で)。
なるほど、だから橘はこんなにアホの子なんだな。

橘「…なんか失礼なこと考えてませんか?」

キョン「…いや、気のせいだ。」

橘「なんでワンテンポ置いたんですか!?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 21:52:42.02 ID:E/UFNJ/2O

ガチャン

橘「どうぞ入ってください。特になにもありませんけど。」

キョン「あぁ、お邪魔するぞ。」

橘の部屋を一望してみる。

キョン(綺麗に片付いてるな…。)

しかし、長門の部屋みたいに殺風景なわけじゃなく、ファンシーすぎる部屋でもない。
ディ○ニーキャラや、電気ネズミのぬいぐるみが点々と置いてある、ごくごく一般的な部屋。
そんな感じの部屋だった。

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 22:24:51.01 ID:E/UFNJ/2O

橘「お茶待ってきますね。」

キョン「あぁ、頼む。」

ガャタン

キョン(それにしても、いい匂いだな…。)

別に、変態的意味ではない。
俺は、橘の匂いが好きなんだ。

橘のソレは、柑橘系の果物を連想させる爽やかな甘酸っぱさ。

その匂いがこの部屋に溢れている。

キョン「ふわぁーぁ。」

ねみぃ。
なんだか無性に眠くなってきた。


…ちょっとだけなら、いいだろう。

おやすみ…。

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:14:08.77 ID:E/UFNJ/2O

なんだろう…。

ここはいったい…。

一面の花畑、のようなところだ。

しかし、それにしても霧が濃いな…。

ん?誰かが呼んでいる気がする…。

『………さーん…。』

間違いない。
誰かいるようだ。

辺りを見渡してみる。

すると、霧が濃くてよくわからないが、オレンジ色の髪の少女が立っていた。

『……さーん…。』

彼女が手を振ってきた。

どうやら彼女で間違いないらしいな。

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:21:03.93 ID:E/UFNJ/2O

俺は、そう遠くない少女のもとへ向かう。

顔はよく見えないが、なんだかその少女のことを知っている、そんな気がする。

『……ンさーん………。』

声は徐々に近づいていってる。

しかし、あることに気付く。

距離がどんどん離れていってるのだ。

俺は、なぜか恐ろしくなり走ってその少女のもとへ向かう。

『…ョンさーん……!』

声は近づいていってるのにその少女はどんどん離れていく。

俺はどうしようもなくなり、叫んだ。

キョン「待ってくれぇ!橘ぁ!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:27:15.76 ID:E/UFNJ/2O

次の瞬間、俺の頭に激痛が走る。

ガンッ

キョン「〜〜〜〜ッッッッ!!!?」

橘「いったぁぁぁい!!!!」

ヤバい。
トリップしそうだ。

橘「痛いじゃないですか!いきなりなにをするんでしか!?」

そこで、痛みと共にようやく気付く。

キョン「なんだ…。夢か…。」

ホッと胸を撫で下ろす。

キョン(…それにしても、本当に嫌な夢だったな…。)

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:32:54.46 ID:E/UFNJ/2O

キョン「ん?」

そこで、俺は頭にある柔らかい感触と心地好い暖かさに気がつく。

キョン「橘…これ…。」

橘「い、いや!これには深い意味なんかありません!気にしないでください!」

キョン「いや、そう言われてもな…。」

つまり、俺は橘の膝の上に寝ている。

俗に言うひざ枕成るものだった。

さっきの激痛は俺が勢いよく飛び起きたために頭同士がぶつかったために起こった事故のようだ。

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:37:52.06 ID:E/UFNJ/2O

キョン「…………。」

橘「???どうしたんですか?急に黙り込んじゃって…。」

俺の頭には、ついさっきの夢のことを思い出していた。

キョン「……なぁ橘…。俺のこと、好きか…?」


気づいたら口に出ていた。

橘「な、な、な、いきなりなにを言うんですかキョンさんは!ふざけないでください!」

橘は顔を真っ赤にして怒った。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:42:09.57 ID:E/UFNJ/2O

キョン「頼む…。橘の気持ちを教えてくれ…。」

残念ながら、俺はこれっぽっちもふざけてはいない。

…さっきの夢が俺の不安を駆り立てる。

ただ、怖かった。

橘「…………。」

どうやら、橘も俺が真剣だということに気付いたようだ。

橘は優しく、まるでコワレモノを扱いかのような手つきで俺をギュッと抱きしめた。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/24(木) 23:48:23.20 ID:E/UFNJ/2O

橘「キョンさん、一回しか言いませんからよく聞いててくださいね?」

やはり、橘の香りは好きだ。

心が安らぐ。

キョン「…あぁ。」

橘「わたしは、世界で一番キョンさんを愛してます。家族と同等、もしくはそれ以上に。」

橘がゆっくりと、まるで子供をあやすかのように語りかけてきた。

橘「それは、この先もずっと変わりませんし、もしキョンさんがわたしのこと嫌いだと言っても、絶対に変わりません。」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:00:49.69 ID:E/UFNJ/2O

キョン「………もし、俺が浮気とかしたらどうするんだ?」

特に意味を成さない、if。

橘「んー、そうですねー…。その時は、その女に復讐してからキョンさんと一緒に心中。もしくはその女を殺してからわたしの家に監禁ですかね〜…。」

キョン「…………。」

橘は冗談なんかで言ってない。

本気なんだろう。

そして俺は、それを恐ろしいだとか、狂ってるだとかは思わない。

もし逆の立場なら俺もそうするだろう。

傍から歪んでるかもしれない。

しかし、それが俺達の愛。

仮にどちらかが先だったとしても、遺った方は、その先相手を作らないだろう。

むしろ、追いかける可能性のが高いだろうな。

…もし橘が交通事故で死んだら、その相手を死ぬ程苦しめて、殺す。
そして橘の後を追うだろう。

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:12:16.11 ID:yEfLoGTZO

橘「…何かあったんですか?」

俺は夢のことを話した。

キョン「…お前がな、遠くに行ってしまう夢を見たんだ。」

キョン「いくら走っても、いくら追いかけても、お前のもとに辿り着けないんだ。」

キョン「…それで、お前が俺を置いて何処かへ行ってしまう、そんな気がしたんだ…。」

全てを話し終えた。

すると、

橘「安心してください♪わたしは死んでもキョンさんと一緒ですから♪」

子供みたいなちゃちな口約束。

それでも、どんな保証がある書類よりも安心できる、そんな約束。

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:21:59.41 ID:yEfLoGTZO

段々と平常心が戻ってきた。

たまにこういう雰囲気に飲み込まれてしまうことがある。

今はもう、さっきのような薄ら寒い空気はなく、いつものほのぼのとした雰囲気が、そこにあった。

キョン(なんかアホらしいこと考えてたな…。アホくさ。)

橘「あ。」

なにかを思い出したかのように声を出す橘。

キョン「ん?どうしたんだ?」

橘「そういえばわたししか言ってません。キョンさんはわたしのことどう思ってるんですか?」

…それ、言わなくちゃ駄目?ていうかそんなニヤニヤするんじゃない。

橘「わたしは言いましたから次はキョンさんの番なのです♪」

くそ…。
このまま普通に言ってもなんだか負けた気分だ。

考えろ俺の右脳…。

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:39:36.61 ID:yEfLoGTZO

……………………あ。

俺の頭に一つの妙案が浮かぶ。

キョン(キた!これで勝つる!これであのムカつく程ニヤついてる橘に…。)
キョン(…しかし、俺も少し恥ずかしいな。)

しかし俺は、橘の驚愕してる顔が見たいのである。

意を決して…。

キョン「橘……。」

俺は起き上がり、橘の正面に座り込む。

橘「なんでしょうか♪」ニヤニヤ

コイツのにやけ顔なんか関係ない。

キョン「一回しか言わないからな。よーく聞けよ。」

橘「はい♪」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:50:53.28 ID:yEfLoGTZO

まったく、恋愛感情は精神病だと宣ったエセ神様の気持ちがわかる気がする。

今までの俺だったら間違いなくこんなことなんかしなぃたろうな。

良くも、悪くも変わってきてるんだろう。


俺は一度、大きく息を吸い、言葉を放った。

キョン「俺はこの世界で一番お前を愛している。」

そしてその直後、綻んでいる橘の口元を無理矢理塞いでやった。

橘を見ると、何が起こったかわからずに顔を真っ赤にしてパニクっている。

俺は構わず、橘の口内に舌をねじ込み、絡めとる。

橘「○▲×□★〜!!!」バタバタ

何か言ってる気がするが無視して、橘を強く抱きしめ、また、橘の口内の隅の隅々まで蹂躙する。

…なんか興奮してきた。

意外にも橘もまんざらじゃなさそうだ。そっちのケがあるのかもしれないな。


まったく…、これからこの愛しい橘にいったいなにをシテあげようかかな?


〜終?〜

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:53:40.21 ID:yEfLoGTZO

とりあえず終わりっぽいです。

親父さんに会わせてみたいけどネタがあまり浮かばなくて…orz

ギャグ→シリアス→ラブ
と、話しが転々としてしまって申し訳ありませんでした。

またいつか、きょこたんスレで会いましょう。

では。







きょこたん可愛いよきょこたん

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 00:59:29.91 ID:yEfLoGTZO

ちなみに、もしかしたら親父さんの話し書くかもです。

ストーリーがだいぶとんじゃったので、ちょっと挫折したww

いちおう親父さんストーリーは少し考えてます、が。

手術を今日と控えてるので、とりあえずここまでということで。


ここまで読んでくださった方、保守・支援してくださった方、本当にありがとうございました

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 07:50:48.03 ID:yEfLoGTZO

チャプ…クチャ…ヌチュ…


俺は相変わらず橘を責めまくる。

それこそ始めは口だけだったが、耳元、首筋、胸なども責めていた。

橘「…きょん…さぁん…♪」

愛撫する度に可愛らしい声が漏れる。

もうこのまま押し倒してやりたいくらい可愛い。

しかし、今日はゴムを持ってきてないため、そ一線だけは越えまいとしていた。

だが、俺も、俺の息子も我慢の限界だった。

ズボンのジッパーを下ろし、モノを出そうとしたその時―――――

コンコン

橘母「京子〜♪パパが帰ってきたわよ〜♪彼氏さんも一緒に連れてきなさぁい♪」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 08:01:23.47 ID:yEfLoGTZO

身体が思わずビクッとなる。

もしドアを開けられていたら…、考えただけでも恐ろしい。

あと橘。
そんなモノ欲しそうな顔で指をくわえるな、襲いたくなってしまうじゃないか。

橘「わかったー、もう少ししたら行くー。」

しかし、どうやら橘も徐々に落ち着いてきたようで、先程とは別の意味で顔を朱らめている。

橘母「じゃ、先に行ってるわね♪あと―――――」




橘母「―――――パパの前でそんな盛っちゃったらダ・メ・よ♪」

ばれてるだと…?

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 08:04:03.21 ID:yEfLoGTZO

キョンに責められて顔真っ赤にしてる橘幻視したら勃起してきた

あと、エロはありません。童貞なめるな

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 13:52:21.11 ID:yEfLoGTZO

キョン「…なんかごめんな。」

俺は橘に謝罪した。
今回のことは俺の暴走が原因だからな。

橘「い、いえ!そんな気にしないでほしいのです!そ、それに、キョンさんがわたしを求めてくれた時、わたし、ものすごく嬉しかったんですよ…」ゴニョゴニョ

いじらしい橘。
なんてそそるんだ。

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 14:16:18.99 ID:yEfLoGTZO

しかし、ここは我慢だ我慢。
だが、息子はあまりにも正直で、俺のモノは有頂天である。

キョン(しょうがない…、こういう時は!)

ポワポワポワポワーン


小泉『イきますよ!』

鳩山『中に出してぇぇぇぇえ!!!!』ビクンッビクン



ポワポワポワポワーン

キョン「うげぇ…。」

橘「どうしたんですか?」

キョン「気にしないでくれ。若気の至りというやつだ。」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 14:37:02.00 ID:yEfLoGTZO

俺は賢j…いや、この場合その表現は不適切だな。

俺は僧侶モードになってから橘に言う。

キョン「橘…、俺達はまだ高校生だ。そういうのはまだ早い。お前の初めて、大事にとっておいてくれよ?」

橘「でも…!」

キョン「よーく聞けよ?」

キョン「バージンでバージンロード、なんか素晴らしくないか?」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 18:39:39.16 ID:yEfLoGTZO

さて、麻酔が切れた俺にどこまで続きがかけるかな?

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:01:54.28 ID:yEfLoGTZO

スパーン

キョン「いってえぇぇぇぇ!!なにすんだてめぇぇ!!」

橘「こっちの台詞です!なにさらっと下ネタ披露してるんですか!」

橘「ていうか、さっきまでめっちゃ良い雰囲気でしたよね!?それをいきなり『バージンでバージンロード』とかいったいキョンさんの頭はどうなってるんですか!?」

橘のやつ、俺が理性のギリギリのラインで犯したい衝動を我慢してるというのに…。

もーどーなってもいーやー♪

俺のネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲は既に臨戦体制に入っている。

キョン「橘…、てめーは俺を怒らせた。」

もう俺のネオアームストロングサイクロンジェット(ryは怒髪天なのである。

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:20:31.42 ID:yEfLoGTZO

キョン「橘ぁぁぁあ!!!」ガバッ

橘「な、なにするですか!早くどいてください!」

キョン「ふっふっふ、その割には随分嬉しそうだな…。頬が緩んでるぞ。」

橘「え!?い、いや!これは違います!なにかの間違いです!」

やはり橘はそっちのケがあったのか…。

興奮しちまうじゃねぇかコンチクショー。

さて、まず服を剥いでやろうか…くっくっく。

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/25(金) 19:33:01.89 ID:yEfLoGTZO

そう思い、橘に手を伸ばしたその時!

シュタッ

長門「やめるべき。」

ウネウネ

九曜「――――その――――通り――――」

…奴らは現れた。




あまりの痛みにトリップしそうだから今日はもう寝る

暇になったら書く

きょこたん可愛いよきょこたん



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