谷口「アベックどもは血祭りぢゃあああああ!!!」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:「東中学出身、涼宮ハルヒ。前の席の男子生徒に興味があります」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:46:30.62 ID:iqf/QCT70

谷口「はあ〜………。今日もナンパ失敗か…………。」トボトボ

キョン《付き合ってられん。じゃあな。》

谷口「キョンはSOS団がどーのこーので忙しいし………」トボトボ

国木田《じゃあ僕は失礼するよ、
    色々とやりたいことあるし。》

谷口「国木田は最近付き合い悪いし………………
   あ〜あ、なんか俺って運ねーなー……」


男「さてさて〜、今日はどこ行きまちゅか〜?」
女「そうでちゅね〜?水族館がいいでちゅ〜♪」
男「わかったでちゅ〜♪それじゃあ行きまちょうか〜」キャッキャウフフ


谷口「チッ、イチャイチャしやがって………」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:48:04.96 ID:iqf/QCT70

その頃、地球から14万8千光年離れた『しっと星』では

しっとの父「ウッ!……ふぅ。
      やっぱりつぼみちゃんのAVは最高じゃのう。」フキフキ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

嫉妬父「ハッ!?これは、超ド級のしっとエナジー!!!
    方角は地球か!?こうしてはおれん!!とうっ!!!!!」バッ!


谷口「吐くほど羨ましいぜ、俺もいつかあんなカップルに………」

野次馬1「おい、なんだあれ?流れ星か?」
野次馬2「こっちに落ちてくるぞ!!」

谷口「ん?なんだ?」

野次馬1「にげろ!隕石が降ってくるぞ!!」

谷口「え……………?」

ドゴ――――――――――――ン!!!

谷口「アッーーーーーーーーーーーー!!!!!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:49:43.47 ID:iqf/QCT70

谷口「う………こ、ここは……………」

シーン………

谷口「そうか……俺、隕石に巻き込まれて…………
   ハッ!?じゃあここは死の世界!!!?」

     シーン………

谷口「いやだー!!死にたくねーよー!!
   彼女いないまま死にたくないよー!!」

嫉妬父「安心しろ、死んでない。」ヌッ!

谷口「うわぁぁ!!?ビックリしたぁぁぁ!!」

嫉妬父「はっはっは、なかなか元気な若者だ!結構結構!」

谷口「だ、誰だよオッサン!?へんなマスク被って!
   どっかのプロレスラーみたいだぞ!!」

嫉妬父「おお、自己紹介がまだだったな。
    ゴホン……私こそしっとの父、その名もステキ『しっとキング』!」ビシッ!

谷口「…………え?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:51:43.31 ID:iqf/QCT70

谷口「し、しっとの父……?なんだそれ?」

嫉妬父「ハッハッハ!まぁ簡単に言うと、
    しっとする者たちの王!モテない者の味方だ!!」

谷口「モテない者ってまさか俺のことか?」

嫉妬父「おや、自覚がないのか?
    成程、潜在的に『嫉妬の炎』を持ってるとは……
    なかなかいい戦士になるかもしれん…………」

谷口「せん……し?何の事だよ?」

パンパカパーン!

嫉妬父「おめでとう!キミは類まれなるしっとエネルギーを持っている!
    感動のあまり涙が滝のように出てきたぞ!そこでだ、
    君もしっとマスクになってアベックを血祭りにあげようではないか!!
    ハイ、これ認定書とマスク。ちなみにキミは『しっとマスク4号』だ!」

谷口「は?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:53:45.84 ID:iqf/QCT70

谷口「なんだこのマスク…………カレー臭いし、
   なんか汚いし…………」

嫉妬父「失礼な!それは神聖なるしっとマスクの変身アイテムだぞ!
    さらにこの『ちゃんぴお〜んベルト』と
    『しっとブーツ』、『しっとパンツ』、
    『しっとミニマント』までついてお値段据え置き…………」

谷口「通販かよ。」

嫉妬父「ともかく!このマスクセットを授けよう!
    君にしっとの加護があらんことを!!さらばだ!!!!」バッ!

谷口「あ!おい、待てよ!誰もいるなんていってねーだろーーー!!」
          ・
          ・
          ・
谷口「……………あ、あれ……………?」ガタッ

キョン「お、気づいたか谷口。
    隕石にぶつかったって聞いて飛んできたぞ。」

国木田「でもよかったね、
    あんなデカイ音したのにほとんど無傷なんてさ。
    やっぱり悪運強いや、谷口って。アハハハハハハ………」

谷口「………ここ、病院か?じゃぁ、あの時のは……夢………?」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:55:05.60 ID:iqf/QCT70

男「どこがいいでちゅかね〜、ん〜……」

ドドドドドドドドドドド………

女「あれ?男きゅん、なにか走ってくるよ〜?」

男「ホントだ〜♪なんだろうあr

谷口「フライングチョーーーップ!!!!」ドゴオ!!

男「ぎゃあああああ!!!?」

女「キャーーーー!!?男キュンがプロレスラーに襲われたーー!!」

谷口「プロレスラーではなーーーい!!
   我こそはモテない男たちの永遠のヒーロー……
   その名も、『し っ と マ ス ク 4 号』であーーーーーる!!!
   フランケンシュタイナアァーーーー!!!」ゴキッ!!

男「ぎゃあああああああああ!!?」ベキバキボキ!!

4号「ぐひゃひゃおひょひょぐぺおひゃひゃひゃひゃ!!!(笑い声)」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:56:38.85 ID:iqf/QCT70

4号「血祭りぢゃあああああ!!!問答無用で、
   アベックどもは血祭りぢゃあああああ!!!」ゴゴゴゴゴ!!

カップル「「アハハハハハハハ♪」」キャッキャ

4号「死ねええええええええええええ!!!!」ドゴーーーン!!

カップル「「ぎゃーーーー!!?」」ジュワッ!

警察「おい、そこの変質者!止まりなさい!!撃つぞ!!」バキューン!

4号「そのような鉛玉ぁ、効くわきゃねーだろ〜がぁ〜!!」シュン!!

警察「は、迅い……ぐあああ!!!」ドゴッ!!

リンダ「あれ?なんだろ、ジョー?」
ジョー「さあ?野蛮人の喧嘩じゃないのかい、リンダ?」

4号「幸せな生活してる奴は死ねええええええええええええええ!!!」バシュウ!!

2人「「ギエピーーーーー!!?」」ジュワ!

4号「フハハハハハハハハハハ、
   アッ―――――――――――ハハハハハ!!!」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 21:59:21.78 ID:iqf/QCT70



谷口「………………ん…………?ここは、俺の家?」

TV「続いてのニュースです…………」

谷口「俺、いつの間に家に帰ったんだ?……う〜ん思い出せない………」

TV「本日未明、プロレスラーのような格好をした変質者が現れ、
   道行くカップルを次々と襲う事件が発生しました。」
谷口「!!!???」バッ!

TV「被害者は駆けつけた警察を含めて数百名に及んでおり、
   犯人は現在も逃走中です。こちらが提供されたVTRです………」
4号『フハハハハハハハハ!!どいつもこいつも
   往生せえやぁぁぁぁぁぁああ!!!』

谷口「おいおい………これ明らかに俺じゃねーか……!
   これ全部俺がやったのか………?」

???「「その通りだ、しっとマスク4号。
    しっと団の新たなる戦士よ!」」ヌッ!

谷口「うわああ!!デジャブ!?誰だアンタら!!」

しっとマスク1号「よくぞ聞いてくれた4号よ!
         我こそは、しっとマスク1号!!」ビシ!

しっとマスク2号「そして俺が、しっとマスク2号だ!!」ビシ!!

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:00:42.19 ID:iqf/QCT70

谷口「え?1号と…2号?俺が4号だって……?」

1号「その通り!お前の先輩に当たるな!ハッハッハッハ!!」

2号「あ、でも女性経験は同級生ですね先輩。」

1号「おいおい、2号は容赦ないな〜ハハハハ♪次言ったら打ち首だぞっ♪」

2号「おっと、失礼しました先輩!アッハッハ」ペシッ♪

1号「ハッハッハッハッハッハッハ…………」

谷口「……………。」

1号「おおっと、すまない4号よ。
   これはちょっとした『コミニュケーション』だ、気にするな。」

谷口「一応言っとくと『コミュニケーション』だ。」

1号「おお、いいツッコミだ!横文字は苦手なもんでね〜!」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:02:06.47 ID:iqf/QCT70

1号「よし、そろそろ本題に入るとしよう。
   しっとマスク4号よ、今回の活躍ぶりは見事の一言だ。
   まさに鬼神の如き働きだったぞ。」

谷口「どーしてくれんだよ!
   アンタらが付けてるのと同じマスクを被った所為で
   こんなトンデモない事になってるじゃねーか!
   もう明日から学校行けねーよ!!」

2号「それは心配ないよ後輩クン。
   このマスクは生地が多いから顔なんて取らないと解らないさ♪」

谷口「そういう問題じゃねーんだよ、ガリガリ男!!」

2号「何ぃ!?ガリガリで悪かったな、中肉中背!!」

1号「お前ら落ち着け!まあとりあえず、俺のお気に入りの
   『特命OL マゾボイン黒川』でも観ながら話を聴け。」

谷口「え?ボイン?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:04:08.75 ID:iqf/QCT70

   シコシコ………

1号「………であるからして、我々は嫉妬の力が強い『嫉妬の戦士』なのだ」

2号「モテない男じゃないとしっとマスクにはなれないんだぞ!」

谷口「なんか複雑だな。」

   シコシコ…………

谷口「俺に何をさせたい?」

1号「全国のモテない男に勇気を、」

2号「そしてアベック共に聖なる裁きを!」

   シコシコシコシコシコ……

谷口「………嫌だね、俺は絶対に変態にはならないぞ。」

1号「ハッハッハ、じきにわかるさ。君には4号になるしか道は無いとね……」

TV<あっあああっイクっイクううう!>

3人「「「ウッッッッッッッ!!!」」」ドピュッ

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:06:05.85 ID:iqf/QCT70

次の朝

谷口「結局あのオッサンたちは居座ることになったし……
   何だってんだよもう…………
   ………ところでアベックってなんだ?カップルのことか?」

キョン「よー谷口。どうした?浮かない顔して?」

谷口「おおキョンか、いやぁー実はなぁ、………………!」

キョン「?なんだ?なんか俺の顔に付いてんのか?」

谷口(そういえばコイツ、なんだかんだで勝ち組じゃねーか?
   性格悪いがあのハルヒに気に入られてるし、
   巨乳の朝比奈さんやAマイナーの長門有希とだって…………)ゴゴゴゴゴゴゴゴ

キョン「谷口?どうした、なんか悪いこといったか?」

谷口「!!い、いや、何でもない!先いくわ!!」パタパタ

キョン「…………?」

谷口「落ち着け俺、相手は親友のキョンだぞ?
   怒りに任せて襲いなんかしたら友情にヒビが………」スタスタ

1号『じきにわかるさ。君には4号になるしか道は無いとね……』

谷口「…………俺は、嫌だ…………!」スタスタ

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:07:17.73 ID:iqf/QCT70

国木田「谷口ー、ここの問題なんだけどさー?」

谷口「俺に解るわけ無いだろ、勘弁してくれよ………」

女生徒達「「「国木田くーん!今日一緒に帰ろうよ〜♪」」」キャッキャ

国木田「あ、うんいいよー!放課後に玄関でねー♪」

谷口「…………え?誰あれ?」

国木田「ああ、最近よく遊んでるんだ。最初はあっちから誘ってきてねー………」

谷口「…………。」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

国木田「あれ?どうしたの?怖い顔して?」

谷口「…………なんでもない。」

1号『君には4号になるしか道は無い…………』

谷口(嫌だ………あんな恥ずかしくて気持ち悪いことなんかできるか………!)


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:08:58.51 ID:iqf/QCT70

お昼、

キョン「だからどうしたんだハルヒ………」モグモグ

ハルヒ「もう聴いてるの!?だからぁ…………」パクパク

国木田「相変わらず仲よさそうだね、あの2人。」モグモグ

谷口「…………ああ、そーだな…………」ゴゴゴゴゴゴ…

国木田「?」

マスク[カブレ――――戸惑ウナ、解放シロ――――!!]

谷口(嫌だ嫌だ!!そんなことできる訳ねえだろ………!!)

ハルヒ「あむあむ……だからね、その死にたがりの先生の漫画のオチがいっつも…」

キョン「おい、ご飯粒付いてるぞ。」ガタッ

ハルヒ「えっ、あ、いいわよ別にそんなのぉ……んっ」

キョン「あむ」パクッ

谷口「!!!!!!!」ドクンッ!!


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:10:24.61 ID:iqf/QCT70

キョン(あっしまった……!普段妹にしてることをついハルヒに……!)

ハルヒ「あ、アンタねぇ………///」カアッ


国木田「ど、どうしたの谷口?急に立ち上がったりなんかして……?」

谷口「あ………ああああああ…………!」ガタガタガタガタ!

キョン「?なんだ?谷口、どうしたんだ?」

ハルヒ「さあ?」

マスク[カブレ、    カブレ      カブレ   カブレ   カブレ
        カブレ      カブレ         カブレ
     カブレ     カブレ  カブレ    カブレ    カブレ
    カブレ    カブレ   カブレ カブレ   カブレ   カブレ
         カブレ        カブレ       カブレ
      カブレ     カブレ        カブレ     カブレ
        カブレ    カブレ     カブレ   カブレ
    カブレ   カブレ    カブレ カブレ    カブレ    カブレ

    ――――――――カ  ブ  レ  !!!!!!!!!!!―――――]

谷口「ああああああああああああああああああああ!!!」ガバッ

4号「もう我慢できるきゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!」ドゴーーン!!

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:11:55.57 ID:iqf/QCT70

キョン「…………なっなんだなんだ!?なんなんだ?」

生徒「きゃーーーーーーー!!?」
チャラ男「イタタタ………っていうかマジ骨折れたって………!」

4号「ぐひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ

キョン「イヤ待て、この状況はなんだ?なんで谷口は変なマスクをかぶって
    クラス公認のカップルを血祭りにあげてるんだ?全くわけがわからない。わかる奴がいたら…………

古泉「どこかで聞いたようなモノローグはいいですから!!
   さあ、貴方も早く脱出しましょう!!」ガラッ!

キョン「………古泉、お前こんな所居ていいのか?」

古泉「え?」

4号「こぉ〜い〜ずぅ〜みぃ〜?」シャーーー!

古泉「ひいい!!?」ビクン!

4号「古泉って、女の子に『優しいイケメン』って定評のある
   あ〜の、古泉のことかぁ〜〜?」ゴゴゴゴ!!

古泉「え!?めめめめ、めっそうもない………ハハハハハ……」ヒクヒク

キョン「くそっ!じゃあ古泉、おれ先行くわ。」

古泉「えええええ!?待ってくださ………ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!………」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:14:01.77 ID:iqf/QCT70

数時間後、

徳光「…………それでは中継が繋がってます。結野アナー?」

結野「はい、現場の結野です。御覧下さい、その惨状を。
   これは先日、道行くカップルを襲った容疑者によるもので………」

1号「ちょっとカメラ貸せェェええええ!!」バシッ!

結野「あ!?こら貴方、何するんですか!!?」

1号「立て!!モテない男達よ!!我々しっとマスクはモテない君の見方だ!!
   俺たちと一緒にイケメン(笑)を血祭りにあげようではないか!!
   俺たちならできる!!何故なら俺たちは、
   同じ悲しみを背負っている、強く美しい同士だからだぁ!!!」

カメラマン「うおおおおおおおおお!!!しっとマスク万歳!!!」

結野「あっカメラさん!?ちょっと仕事放棄しないで………!

―――――――――――しばらくお待ちください―――――――――――


SOS団部室

キョン「………………酷いもんだな。」

長門「………。」コクリ

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:16:29.10 ID:iqf/QCT70

キョン「長門、あれは一体何なんだ?谷口がおかしくなったのは何故なんだ?」

長門「わからない、ただし中身は人間であることは確か。
   あのマスクには推定410(しっと)テラバイトの情報が封印されている。
   当人の驚異的な身体能力の上昇はそのため。」

キョン「情報なんとか体とは無関係か?」

長門「性質は似ているが、違う。
   私も情報操作によって身体機能を強化することはあるが、
   あれは極めて異質。断定はできないが、
   当人の『感情』をトリガーにして身体強化諸々を施しているもよう。」

キョン「……………とりあえずお前並のチート野郎だってことは解かった。」

長門「そう。」ペラ…

キョン「騒ぎが大きくなる前に何とかしたいもんだな。」

長門「恐らく手遅れ。」ペラッ…

キョン「なんでだ?」

長門「先程の放送の、マスクの男の言葉に
   強力な催眠効果のある電波を感知した。
   特定の人間はこの放送を見ると、洗脳状態に陥る。」

キョン「特定の人間………?」

長門「彼女いない歴=年齢、またはそれと同等な寂しい人生を送ってる者。」ペラッ…

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:19:16.71 ID:iqf/QCT70

ブサメン「しっとマスクバンザーーーーーイ!!!」
ブサメン「しっとマスク様ーーーーーーー!!!」
ブサメン「ジークしっと!!ジークしっと!!!!」
ブサメン「俺達でこの腐った世の中を変えるんだ!!!」

1号「そうだ!!イケメンがチヤホヤされる日はたった今から終わりを告げた!
   これからは、ブサメンがイケメンを支配し、見下し、バカにする!!」

2号「そのためにまず勝ち組アベック、イケメン共は死すべし!!!」

4号「これからは俺達が、世界を変える!!!!!!」

皆「「「「しっとの心わ父心!!押せば命の泉湧く!!!」」」」

1号「見よ!!しっと魂は暑苦しいまでに燃えているぅぅ!!!」ゴオオ!


キョン「…………嘘だろ?もうこんなに校庭に集まってるのか……?」

長門「精神の安定を捻じ曲げる程の催眠電波。効果が絶大なのは当然。」

キョン「こりゃ軍隊ぐらいじゃないと抑え込めないな、
    俺たちの出る幕はなさそうだ。国に任せるとしよう……。」

長門「はたしてあの程度の武装で勝てるかどうか」

キョン「とりあえず、嫉妬ってすげえ」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:21:44.59 ID:iqf/QCT70

キョン「勝てるか、長門。」

長門「確率は低いが、できないこともない。しかし、
   今はTVカメラ等があるため、目立つ事は避けるべき。」

キョン「学校に籠城してるからな……どーするべきか……?」

ガチャッバタンッ!

みくる「ふええ〜キョンく〜ん………」メソメソ

キョン「あ、朝比奈さん!?どうしたんですか?
    ま、まさかあいつらに何かされたんですか!?」

長門「………。」ペラッ…

みくる「え、えっと、私一応キョン君に、報告しないといけない事があってぇ……
    ひっく、あの、あのね、あの人たち……未来から来たみたいなんですぅ………」ポロポロ

キョン「えっ!?あのレスラーも未来人なんですか!!?」

みくる「くっ、詳しくは禁則ですが……
    少なくともあの人たちは、この時間軸の人間じゃないんです……
    もしあの人達がこの時間軸で世界征服なんかしたら、私、私………」シクシク

キョン「いったいどこに向かってんの俺たちの未来?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:23:59.23 ID:iqf/QCT70

みくる「あの人たちは私の来た未来からもっと前の、
    あ、つまり私の時代より昔の未来から来てるんです……」

キョン「昔って、どのくらい昔ですか?」

みくる「禁則事項です……。」

キョン「あのレスラーのいた時代は、もう『TPなんとか』はあるんですか?」

みくる「禁則事項です……。
    でも私たちはあんな人たちの時間移動を把握していなかった…………。
    ………つまりはTPDDとは違う方法で時間移動しています……」

キョン「あのプロレスラー、一体何者なんだ?
    長門みたいなドーピングができる上に未来から来たって………」

長門「悪魔憑き。」ペラッ…

キョン「その表現は妥当だな。まったく、どうしたものか………」

古泉「お困りのようですね?」サッ

キョン「ん?古泉、どうしたんだその傷?」

古泉「………………。」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:26:10.57 ID:iqf/QCT70

古泉「まあいいでしょう、今は置いといて………
   今回の騒動、どうやって抑えましょうか?」

キョン「さっきいい方法がありそうな口ぶりだったぞお前。」

古泉「機関もお手上げ状態なんですよ。、
   『神人』ならともかく、あれは『超人』なんです。
   神を静める力はあっても、肉体的な強さを持つ超人には……」

キョン「お前の説明は何か矛盾してるぞ。
    要するに同じ土俵じゃないと戦えないんだろ。使えない奴だな」

古泉「……………。」

ハルヒ「キョン!あいつ等は!!?」バタンッ!

キョン「ハルヒか、ついに籠城しちまったよ。
    軍隊とか戦隊ヒーローでもない限り勝てないな。」

ハルヒ「なに弱気な事いってんの!これはまたとないチャンスなのよ!!」

みくる「ほえ?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:28:04.40 ID:iqf/QCT70

古泉「涼宮さん……チャンスというのは……?」

ハルヒ「いい!?この騒動、SOS団で抑えてみなさい?
    そうすれば犯罪者を捕まえた高校生集団として
    アタシたちの名前は世界中に轟くのよ!!
    これをチャンスと言わずになんと言うの!!?」

キョン「ピンチって言うんだよ」

長門「もしくはトラブル」ペラ…
古泉「連載終わったんですってね。」
長門「え?」ビリッ

ハルヒ「皆、何かいい作戦はないの?
    あの変態レスラーを捕まえるいい方法は?」

キョン「あるわけないだろ。」
長門「…………。」
みくる「おもいつきませ〜ん………。」
古泉「…………。」

ハルヒ「ないか……う〜ん、チャンスなのにぃ〜!!」

古泉「1つだけ、あるにはあります。」

4人「「「「マジで!?」」」」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:29:36.51 ID:iqf/QCT70

古泉「私なりに『アレ』の特質を分析をして、
   1つ解決策があるという結論に至りました。」

ハルヒ「やるじゃない、古泉君!!で?どんなの?」

キョン「古泉の作戦ならまあまあ安心だが、あんなのに対抗できんのか?」

古泉「100%効くとは限りません。しかし全く効かないことは無いでしょう。」

長門「聞かせて。」

古泉「誰かが――――――――――――――。」

キョン「…………え?」

ハルヒ「………そんなので効くの?」

古泉「おそらくは。」

みくる「で、その役は誰が……?」

古泉「もちろん涼宮さんです。」

ハルヒ「ハアぁぁぁ!!?嫌よ絶対ッ!!なんでアタシが!?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:31:31.91 ID:iqf/QCT70

古泉「彼は貴女と面識があり、若干の好意も抱いている。
   心を動かすためには涼宮さんが適任だとおもうんですが……。」

ハルヒ「嫌よ!土下座したってそんなことやらないわ!!
    そういうのは、す…好きな人に、やるものだし………///」チラッ

キョン「?」

ハルヒ「とっとにかく!アタシは断固辞退するわ!!」

みくる「わ、私も〜。そういうのは大事にしたいし…………。」

古泉「やはり女の子には荷が重いですか…………。」

キョン「作戦は却下だな。」

長門「…………誰もする勇気がないなら、私がやる。」

ハルヒ「え!?有希、アンタ正気!!?相手はケダモノよ!!」

長門「いい。減るものではない。」

みくる「で、でもぉ〜………」

キョン(前見たけど、正直長門じゃダメだと思うんだがな〜……。)

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:33:28.49 ID:iqf/QCT70

長門「私の事なんかより、この騒ぎをおさめるの事を優先する。」

ハルヒ「有希………!アンタ漢ね!!」

長門「おんな」

ハルヒ「よし!早速警察を呼んでくるわ!!また会いましょう!」タッタッタッタッ……

キョン「………長門、いいのか?そんなことして?」

長門「………。」クイックイッ

キョン「?耳を貸せって?」

長門(………ただし、貴方にやって欲しいことがある。)

キョン(……………え?……………まあ、いいだろう。
    そんなことで事態がおさまるなら、安いもんだ。)

長門「……俄然やる気が出た…!」メラメラ

キョン「ハハ、そいつはよかったな。」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:35:24.78 ID:iqf/QCT70

夜、学校の屋上

   シコシコシコシコ……

1号「うむ、やはりRioちゃんはかわいいのう。」

ブサ面1「まったくです、これでまたハロワに行けるというもんです。」

ブサ面2「ボキは、個人的には琴乃ちゃんが好きなんですがね。」

4号「俺、蒼井優と蒼井そらを時々間違えるんだよー」

ブサ面3「あ、わかります。それがきっかけで虐められたんですよ俺〜」

中二病「フッ…そろそろ俺の草薙の太刀が火を噴きそうだぜ………。」

   ウーウーウーウー………

2号「それにしても警察うるさいですね先輩。」

1号「うむ、近所迷惑極まりないな………」


二百人「「「「ウッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」」」」ドドドピュッ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:37:06.59 ID:iqf/QCT70

1号「ふう………スッキリしたぜ……。」フキフキ

ビ〜ビ〜ビ〜ビ〜!!!

2号「な、なんだ!?敵襲か!!?」

ブサ面4<見張り部隊から総長へ!
     たった今、女生徒1名が正面玄関から侵入!!>

   オナゴ
1号「女子だとおぉ!?………フフフフフ。
   一人で来るとはいい度胸だ。フトモモをなめなめしてくれる!!!」

変態1「す、スカート………!」
変態2「ぱ、パンツ…………!」
変態3「靴下…………………!」
中二「フッ……俺を怒らせるとはいい度胸だ。」

1号「オナゴ狩りぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」

二百人「「「おーーーーーーーーーーー!!!!」」」

4号「女1人だと………?一体どこの馬鹿だ…………?」フキフキ


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:39:08.89 ID:iqf/QCT70

長門「………なにか、烏賊臭い………。」スタスタ

変態1「いたぞ!!女だ!!」ザザッ!
変態2「フヒヒヒヒ…オナゴ…オナゴ…!」ジリジリ…
変態3「パンツの裏側……ヒザの裏……!」ジリジリ…

長門(…ここなら人目もないし、力を行使できる……。)

変態4「パンツをカガセロ〜〜〜〜!!」バッ!
変態5「メクラセロ〜〜〜〜〜〜!!!」バッ!
変態6「ノゾカセロ〜〜〜〜〜!!!!」バッ!

長門「ばりやー。」ペラペラ

ドドドドドドドドドドドドドドオオオン!!!

変態ズ「ぎゃあああああああああ!!!!!」ジュワアア!

長門「貴方達なんかに触らせない。私に触れていいのは――――――」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜長門の妄想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
キョン<ほらほらユキりん♪捕まえちゃうぞ〜〜〜☆>
長門<も〜う、キョン君のえっちぃ〜〜〜♪ウフフフフ………///>
キョン<アハハハハハハハハ……………>
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

長門「……………急ごう………。///」タッタッタ



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:41:32.61 ID:iqf/QCT70

変態7「次々と迎撃部隊が倒されていきます!
    尚も目標は、こちらに接近中!!」

1号「バカな!?しっと団の戦士たちをこうも簡単に!?」

2号「どどどど、どうします先輩!?このままじゃ………」

4号「おそらくSOS団の仕業だな。」

1号「SOS団?4号よ、それは………?」

4号「ちょっとした知り合い、簡単に言えば変人の集まりさ。
   ハルヒの奴ら、どこまでもでしゃばりやがって……」ギリギリ…

1号「?よくわからんが、パッパラ隊のようなものか?
   ………まあいい、そろそろ来るぞ!気を引き締めろ!!」

   ドゴ――――――ン!!!

長門「……………対象を確認。」ゴゴゴゴ…

4号「やはり長門有希か。さすが文武両道なAマイナー……!」ゴゴゴゴ…

1号「か、かわええのう……」
2号「そ、そうですね………」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:44:06.93 ID:iqf/QCT70

4号「長門さん、一体何の用かなぁ〜?見たところ挨拶じゃ無さそうだが………?」

長門「貴方を連れ戻しに来た。」

4号「ああ〜?んなもん聞こえねぇ〜………なっ!!!」ドシュッ!

長門「!?」シュンッ

4号「上へ飛んだかぁ!丸わかりなんだよオオオオ!!
   必殺、『目ん玉ファイヤー』ッッッ!!!!」ドゴオッ!

長門「っ………!」バッ

   ガキーーーン!!

1号「おお!これが噂のATフィールド!?」
2号「すごい!何かカッコイイ!!」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:45:32.94 ID:iqf/QCT70

長門「………!」ビリビリ…

4号「長門有希にこんな芸があるとはなぁ〜〜!
   でもさっきのは完全に防げなかっただろう?」

1号「フフフ……そろそろお楽しみの時間のようだな〜!」

2号「陛下触らせてくれないからな………今日ぐらい……」

長門「………作戦を決行する。突入開始。」ピピッ…

ハルヒ<わかったわ、有希!>ピッ

4号「キスさせろやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」ガバッ!

1号「胸もませろやぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!」ガバッ!

2号「膝枕させろやぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!」ガバッ!

長門「――――――――スキ。」ボソ

3人「「「えっ?」」」ピタッ


長門「……………大好き。」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:47:12.24 ID:iqf/QCT70

1号「………え?今この子、『大好き』って………?」

2号「ま、まさかぁ〜?ききき、きっと『台拭き』って言ったんですよォ〜!」

4号「ああ、そうさ!長門さんがそんなこと言う訳ない!!言うわけないさ!」

1号「そ、そ、そ、そうだなぁ〜!
   ワシ、今まで生きてて『大好き』なんて言われたことないも〜ん!」

3人「「「わっはっはっはっはっはっはっは!!!」」」

長門「…………。」

2号「でも一応確かめましょうか〜♪」

1号「そこの君、すまんがもっかい言ってくれる?」

4号「できれば大きい声で〜さんはいっ♪」

長門「大好き。」ボソッ

3人「「あふんっっっっ!!!」」ドキューーーン!!

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:49:14.33 ID:iqf/QCT70

1号「うおおおおおお!!?何じゃァァァァ!??
   この胸のトキメキはなんじゃああああああ!!?」ドキドキ

2号「普段言われたことない分、心に響いてくるぅぅぅぅぅ!!!」

1号「もっかい!もっかい言ってくれんかのう!?
   できれば『宮本君、大好き☆ウフッ♪』って!!」

長門「…………宮本君、大好き……。」ボソッ

1号「『間』が最高じゃあああああああああ!!!」ドキューーーン!!

2号「よし、今度は『マーテルきゅん、大好きっ♪』って言ってくれるかい!!?」

長門「マーテルきゅん…大好き。」ボソッ

2号「アアアアアオ――――――――ウッ!!」ドキューーーーン!!

1号「最高じゃあ!!おい4号よ、お前も言ってもらえ…………」

4号「……………」ピクピク…

2号「し、死んでる………?」

1号「萌えすぎたんだ………」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:51:32.44 ID:iqf/QCT70

1号「4号よ……余程、ときめいたんだな……」チーン…

2号「南無………。」チーン…

長門「………。」

1号「よっし、もっかい言ってもらお〜うっと♪」ルンルン
2号「そうですね〜♪」ランラン

   バタン!

警察「そこまでだ!」

ハルヒ「もう逃げられないわよ!観念しなさい!」

2号「え!!?警察!?いつの間に!?」

ハルヒ「有希!大丈夫?変なことされてない!?」

長門「問題無い。」

警察「おのれ〜〜!!高校生を人質に取るとはハレンチ野郎め!!」
警察「変態め!!ひっとらえろ!!」

1号「え?いや、ちょっと………ぎゃーーーーーあ!!」ドカバキ!!

ハルヒ「不意打ちには弱いのね、このプロレスラー」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:53:24.18 ID:iqf/QCT70

キョン「…………とりあえずこのマスクは預かっとくか。」ヒョイッ

マスク[――――我は、滅びぬ――――]ゴゴゴ…

キョン「おい、しっかりしろ谷口。」トントン

谷口「ん……あれ?ここは?なんで俺……」

キョン「とりあえずお前の家まで付いてってやる、肩貸すぞ。」ヒョイッ

谷口「あ、ああ………?」テクテク…


ハルヒ「はっはっはっは!私たちSOS団に敵なんていないのよ!」

1号「おのれ〜!まさかあの少女を囮にして侵入するとは〜〜!!」

ハルヒ「じゃあ警察さん♪あとはよろしく〜」

警察「ほら歩け。」

2号「嫌だ〜〜!!豚箱は嫌だよ陛下ぁ〜〜〜!!!」

中二「やめろ!俺に触れるな!さもないと……」
警察「はいはい、言い訳は署で聞くよ。」

1号(このままでは終わらん…終わらんぞ……絶対に………!)


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:56:16.93 ID:iqf/QCT70


深夜、長門の家

キョン「………お邪魔します。」ドスンッ

長門「………お茶。」コトッ

キョン「お、すまんな………。」ズズズ…

長門「………。」ドキドキ

キョン「御馳走様………。」コトッ

長門「………………。」ドキドキ…

キョン「…………まあ、その、あの作戦の『条件』だろ…わかってる……。」

長門「…………。」コクリ

キョン「えーっと………長門………
    今日に限らずお前には色々お世話になってるし……
    こんなので恩返しになるのなら、いつでもしてやろうとも思ってる……。」

長門「いいから、早くして………。」ドキドキ

キョン「!お、おう………。」ドキドキ



キョン「長門…………好きだ!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 22:59:43.40 ID:iqf/QCT70

長門「駄目。作戦にて私は彼らに『大好き』と言って注意を引いた、
   私が言った分を貴方が私に言うのが条件のはず。『大好き』と言って。」

キョン「そ、そうか、わかった………。大好きだ長門!!」

長門「もっと。」

キョン「だっ、大好きだ長門ォ!!」

長門「あだ名も言ったからユキりんで。」

キョン「ユッ…ユキりん大好きだぁーー!!」

長門「愛してるも言った。」

キョン「え?そこまで言ったのか?
    えーと……ユ、ユキりん愛してるぅーー!!」

長門「お前が欲しいとも言った。」

キョン「ユキりん!お前のことが大好きだ!!お前が欲しイイい!!」

長門「録音するからもう一回。」ガチャリ

キョン「ユキりん俺だぁー!!結婚してくれェぇえーー!!!(ヤケクソ)」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:01:44.70 ID:iqf/QCT70

長門「まだまだ…もっと言って………。」キュン…

キョン「L・O・V・E・ラブリー、ユキりんっ!!」

長門「火照ってきた………。」ドキドキ

キョン「NA・GA・TO!!NA・GA・TO!!
    皆のアイドルNA・GA・TO!!」

長門「いい……あと400回ぐらい………。」キュンキュン…


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!

キョン「ユキり…………!?な、なんだ?地震か!!?」

長門「…?そんなハズない。この空間はさっき私の情報制御下に……」

キョン「密室で俺に何言わせてんの」

???「おのれぇ……許さん、許さんぞォ……!!」

キョン「下から声がっ!?」バッ!

1号「リア充は氏ねええええええええ!!!」ドゴーーーン!!

キョン「ぎゃああああ!!足元にいたああああ!!!」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:04:45.92 ID:iqf/QCT70

長門「………!?一体どうやって…?情報操作は完璧のはず………?」

1号「あの程度の非物理的障害など、ナプキンの生地より薄いわ!!
   しっとエネルギーは時として、時代や物理を超えるのだよ!!!」

キョン「アンタ、警察に捕まってたんじゃないのか………?」

1号「こちとら戦士だ!縄抜け等の術は熟知している!!」

長門「…………至福のひと時を邪魔した罪は重い……!」ゴゴゴゴ……!

1号「フン!やるか少女よ!!勝てる訳がないがなぁ!!」ドドドドド!

長門「ざ・わーるど」キュピーーーン!

1号「あ、あれ?おかしいな?体が動かない………?」ピクピク…

キョン「おお!イヤなこと思い出すけど、すげー頼もしいぞ長門!」

長門「じゃあ、死んで。」シャキン!

   ズオッ!

1号「!!や、やられる…………!?」



1号「…な〜んちゃって!!かかったな!!!」

長門「!?」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:06:47.04 ID:iqf/QCT70

1号「今だ2号!!チャンスだ!!!」

   ドゴーーン!!

2号「了解です先輩ぃ!!」

キョン「また床下から!!?」

2号「くらえ!シュバルツ・ラント帝国が総力をあげて作った、
   究極迷惑兵器、『ミラルカ☆バズーカ』ぁぁぁぁぁ!!!」

キョン「長門、危ないっっっ!!!」バッ!

    ドゴーーーン!!!!  ベチャッ

キョン「うおっ、なんだこれ!?トリモチじゃねーか!!」ベタベタ

長門(…………動けない。)ベタベタ

1号「ハーーッハッハッハッハッハッハ!!
   油断したな少女よ!!これでは身動きできんだろ!!?」

長門(…この程度、問題は……)グググ…

   へにょっ

長門「?へにょ?」

キョン「あああ!す、すまん長門!!」モミモミ

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:08:52.68 ID:iqf/QCT70

長門「………胸、触ってる。」

キョン「動こうにも取れないんだよ!
    ああ、くそっ…ベタベタして動けない……!」ネバネバ

長門「………はっ!」キュピーン!

キョン「なんとかしてくれ長門ぉ………!」ベタベタ

長門「……私も動く。」ネバネバ

キョン「え?いやおい、長門!?
    お前が動いたら余計に………!?」

長門「…………計画通り。」キラーン

キョン「って、うおおおおおおい!?
    なんか長門が俺を押し倒してるみたいなポーズじゃねーか!!
    長門、離れなさい!これはさすがにまずいでしょ!!?」

長門「動きたくても動けないのだー。(棒読み)」

キョン「お前の所為だろおがあああああ!!!」

1号「……………。」

2号「……………。」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:11:16.50 ID:iqf/QCT70

1号「…………。」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

キョン「え?あの〜………、しっとマスクさん?」

1号「………ああ、成程。…………補正か。」

キョン「へ?」

1号「主人公補正かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」ドゴッ!!

キョン「アッ――――――!!?股間を重点的に踏まないでぇ―――――!!」

1号「いつもそうだ!原作でもおいしいトコは全部水島だし!!
   1回ぐらい俺でもいいだろうがよおおおおおおおお!!!!」ドゴドゴ!!

キョン「関係ない!関係ないよ!俺、なんも関係ないってアタタタタタタ!!」

2号「死ねや水島ぁ―――――――――!!!5回ぐらい死ねやあああ!!!」

キョン「俺水島じゃないです!!カカトはキツイ!!キツイってイタタタタ!!」

1号「もういい!!早く4号を迎えに行くぞ2号よ!!」ドスドス

2号「死ね!リア充死ね!!」バタバタ

キョン「い、痛い………もうちょっとで爆発しそうだった…。」ピクピク

長門「なにが?」

キョン「み…未来の子供たちが」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:14:13.03 ID:iqf/QCT70

長門「………大丈夫?」

キョン「ああ、まあ……なんとか……。
    でも男としての、機能は潰れてるかも……」ピクピク

長門「わかった………じゃあ、私がなんとかする………。」

キョン「そうか……って、長門ぉ!?いつの間に69の体制に!!?
    ああ!動けん!やめ、やめて長門さーん!!?」

長門「すぐ済む。」ガチャガチャ

キョン「違う違う!早いとか遅いとかの問題じゃなくてぇ!!
    あん♪コラ長門!!パンツ下ろすな!!ちょっとォ、長門さーーん!!?」

長門「ちょっと、修復用ナノマシンを私の口から注入するだけ………。」ドキドキ

キョン「ああなるほどね、ってバカァ!!それでも貞操の危機じゃ!!
    って、長門!?聞いてる!?え、おいまさか本気で…………オゥフ☆」


―――――――――――――ご想像にお任せします。―――――――――――――

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:17:25.80 ID:iqf/QCT70

翌日の部室

キョン「…………という訳で、谷口とマスクを奪われてしまった。すまない。」

古泉「ハハハ、それはそれは。谷口さんも童貞も奪われちゃいましたと?」

キョン「やめて耳が痛い」

古泉「しかし、これはまずいですね。
   彼等はもはや人里に降りてきた空腹の熊………
   まもなく『飢え』を満たす計画が実行され

キョン「変に例えんでいいから分かりやすく言ってくれ。変だ」

古泉「じゃあそうさせてもらいます。…彼等はもてない人たち、嫉妬心からか
   相当『アベック』、つまり『カップル』を恨んでます。そこでおそらく、
   彼等は近いうちに…それも早くて数時間後には
   『アベック絶滅作戦』が開始されるはずです。困りましたねぇ。」

キョン「困ったなんてモンじゃねーよ。それこそ世界の崩壊だぞ。」

古泉「今回も貴方に任せなければいけないのかもしれません。
   何度も世界の危機を救った貴方に…………。では私は失礼します。」パタパタ…

キョン「……………古泉、俺はそんな大それた人間じゃない。
    俺が救えんのは、頑張ったって………。」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:19:56.38 ID:iqf/QCT70

国会議事堂前

ドドドドドドドドドド…………

警備員A「ん?なんだこの音は?」
警備員B「さあ?」

   キャーワー ドドーン!

1号「清き1票をおオオオオオオ!!しっとマスクに清き1票をおおおお!!!」

2号「ブサメンにやさしい社会を!皆彼女がいる社会をーーー!!」キキー!

アニヲタ「アニメDVDが安くなる価格設定を!!
     冨樫がきちんと仕事するジャンプをーーーー!!」ドドドドド!

警備員A「な、なんだあれ!?選挙カーを改造してるぞ!」
警備員B「銃乱射しながらこっちに突っ込んでくる!?」

井戸田「なんで別れないかんのじゃぁぁぁぁぁ!!?」ドドドド!

陣内「こんな世界ぶっ壊してやるわあァァァ!!!」ドドドド!

岩尾「ブサイクで迷惑かけましたぁ?ねえ、一回でも迷惑かけましたかぁ!?」ドゴーン!

1号「さあさあ皆さん、清き1票をォォおお!!
   ちなみにアベックの方々は、
   貴方達の命のみ有効票ですのでぇェェ!!!」ドドドド!

警察「ちょ、止まりなさ………ぎゃああああ!!」ドカーーン!

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:22:04.03 ID:iqf/QCT70

キョンの家

花野アナ「現場の国会議事堂前です。テロリストは現在も立て籠もっています。
     警察が総力をあげて対処に当たっていますがいまだに……………」


キョン「………いきなりやってくれるじゃねーか。しかもこれまた大胆に………」

古泉「すぐに私達も議事堂に向かいましょう。」

キョン「アホか、俺たちは一般人だぞ?警察に止められるに決まってるだろ。」

長門「私がなんとかする、問題無い。」

みくる「でも、な、なんだか怖いですぅ…………。」ビクビク

長門「じゃあ帰れ」

みくる「ひゃう!!?」ビクッ!

古泉「急ぎましょう、このままでは次の政党がしっと党になってしまいます!」

キョン「それは非常にイヤだから光の速さで急ぐ。」

    タッタッタ…… バタン

???「はっはっは、これは一大事ですねぇ。」ヒョコッ

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:24:31.68 ID:iqf/QCT70

再び議事堂前

ハルヒ「こらーー!!さっさと出てきなさーーい!!」

警察「家族の方も心配してるぞーー!!」

母「トモちゃん!今度からお小遣い多めにするから!!出ておいで!!」

NEET「うるせえ!!ババアは引っ込んでろ!!」

1号「我々はそのようなことでは屈しない。
   なぜならガイルが私にアベックを殺せと囁いているから!!」

2号「説得なんか効かないよー!バーカバーカ!」ペシペシ!

ハルヒ「きーー!!いちいち腹立つわね、あの変態共ぉ!!」

青島「室井さん、もう撃っちゃっていいですかあの馬鹿?」

キョン「ハルヒ!一体全体何してんだ!?」タッタッタ

ハルヒ「ああ、遅かったわね。何してるかなんて、決まってるじゃない!
    これだけ大事になれば解決した人は表彰モンよ!
    だからアタシたちであいつ等を引き続き捕まえるのよ!!」

キョン(最早高校生5人が解決できるような事態じゃないんですけど?)
長門(昨日の籠城も同じようなものだから問題ない。)

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:27:37.64 ID:iqf/QCT70

警察「仕方ない。突入するぞ!抵抗するなら少々撃っちゃってもいい!」ジャキッ

ハルヒ「あ!中に入るみたいよ!!アタシ達も行きましょう!!」タッタッタ
キョン「あ、おい!見つかったら俺たちも危ないだろうが!!」バタバタ


古泉「では私は失礼します。頑張ってくだs

長門「待って。」ガシッ

古泉「………あの〜、長門さん?えっと、手を離しt

長門「貴方もSOS団の副団長なら行くべき。」

古泉「ええええええええええええええ!!?それマジで言ってるんですかぁ!!!?」

長門「行くべき。」コクリ

古泉「あのね長門さん、私みたいなイケメンなんかが行ったら
   ボッコボコにされるに決まってるじゃないですかぁ!!
   フツメンのキョン君とかなら兎も角、イケメンジャニ顔の私があんなケダモノの巣n

    ドキューーン!

古泉「」

長門「…御愁傷様。」チーン

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:29:29.70 ID:iqf/QCT70

警察「突入ーーーーーー!!!」ドドドドドド

ハルヒ「突入ぅぅーーーーー♪」タッタッタ
キョン「もうどうにでもなれェェ!」ドタドタ
みくる「ってなんで私までええええ!!?」ワタワタ
長門「………無駄チチも、たまには役に立つ。」タッタッタ


中二「敵襲!!敵襲ううう!!」ブオオ〜

1号「行くぞ!我らが世に羽ばたく最後の戦いだ!!」

一同「「「ジークしっと!!ジークしっと!!!」」」


谷口「……………。」

2号「あれ?どこ行くんだい4号?」

谷口「ちょっと、外の空気吸ってくる…………。」

2号「そう?あんまり遠くに行くと捕まっちゃうよ〜?」

谷口「ああ、気をつける…………。」トボトボ…

2号「……?どうしたんだろうか………?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:32:09.90 ID:iqf/QCT70

ブサ面「撃て、撃て、撃てエエ!!
    イケメン警察は死すべしィイイイ!!」ドドドド

警察A「な、なんという弾幕だ…………!!!」キンキン
警察B「これじゃ前に進めません!!」キンキン
警察C「おのれ、ケダモノどもが!!」ドキュンドキュン!

1号「フッフッフ………戦況はこちらに有利だな…!」

杉野「団長。」
海岸「そろそろ俺たちの、」
安藤「出番ってわけですね…!」

1号「うむ!パッパラ隊の実力を
   この時代の警察に思い知らさないとな!!」

2号「え?今聞き捨てならないこと言いませんでした?パッパラ隊?」

1号「あ、いや何でもない。何でもないぞ?」

杉野「フフフ…まずは工兵の力を発揮しようかの………!!」ゴゴゴ

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:36:13.78 ID:iqf/QCT70

警察A「攻撃がやんだぞ!!攻めろおおおお!!」

   カチ  ピカーーーン!!

警察B「うわ!?フラッシュグレネード!!?」
警察C「眼が、眼がああああああ!!」

ブサメン「今だ!!総攻撃ーーーー!!!」

    ドドドドドドドド!!

警察C「ぐわあああああああああ!!」

1号「やったな!さすが工兵の杉野くん!」ムキッ

杉野「ウス!」ムキッ

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 23:38:23.69 ID:iqf/QCT70

海岸「この勢いに乗るぞ!!くらえーーーー!!」ポーーイ

    バシャーーーン!
    モワ〜〜〜ン

警察「うええええ!!なんだこの腐臭は、おええええええ!!」ビチャビチャ!

海岸「フフフ、これぞ
   俺たちの汗と涙と暴君ハバネロをいい感じにブレンドした特製催涙弾!!」

1号「催涙どころかゲロまで吐いてるぞ!やったな海岸君!」ムキッ
海岸「ウス!」ムキッ

安藤「極め付けにお前ら!!こいつを見ろオオオオ!!!
   この大人気美少女ゲーム『どきどきメモリアル』をおおおお!!」

警察「それがどうした」ドキューン!

安藤「あう☆」バタッ

1号「どきどきメモリアルを無視…だと……?」

杉野「この時代の若者はどきメモを知らんのか………!?」

1号「…………だがこちらに有利なのは変わりない!攻めろーーー!!」

一同「「「オオオオオーーーー!!!」」」ドドドド!

安藤「………か……神無月………」ピクピク

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:00:39.74 ID:iqf/QCT70

一方その頃・屋根の上

谷口「……………。」

   キャー ワー ドドドド…

谷口「………ハハ……あたり一面火の海じゃねえか………」

キョン「谷口ィいいい!!」バタン!

谷口「………キョンか、いったい何の用だ?」

キョン「はあ…はあ…やっと見つけたってのにその言い草かよ?
    ともかく、こんなバカなことやめるんだ、そのマスクを捨てろ!」

谷口「……もう、駄目なんだよ……。」

キョン「なんでだ!?警察なら俺達がなんとかする!だから!!」

谷口「そういう問題じゃないんだよ………
   もうしっとの魂が俺の心に根付いちまったんだよ……。」

キョン「あとでどうとでもなるだろ!マスクを捨てろ!早く!!」

谷口「何度捨てても手元に戻ってくるんだよ………。」

キョン(あ、なんかそんな映画あったなような気がする。)

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:04:52.51 ID:JwjccAgD0

キョン「お前がカップルを妬むのはよくわかる。俺だって妬んだりするさ。
    でも、だからといってこんな事していい訳ない。
    反省して、やり直すんだ………。
    これが最後の忠告だぞ……!谷口、今すぐそのマスクを捨てろ!!」

谷口「……………無理だ、
   俺はカップル以外に嫉妬している奴がいる………。」

キョン「何だって!?それは何処のどいつだ!?」

谷口「お前だよ。」

キョン「え?」

谷口「お前だけじゃない……ハルヒも朝比奈さんも長門有希もエセジャニーズも、
   俺はお前らに嫉妬している………このマスクが気づかせてくれた………。」

キョン「………?なんで俺に嫉妬してるんだ……?
    って、谷口!?待て、落ちるぞ!早まるな!!!」

谷口「俺は嫉妬を止められない。抑えられないんだ……。
   お前の存在が、俺の嫉妬を駆り立てるんだよ…だって…………」




谷口「俺、原作で空気じゃん?」バッ

キョン「谷口いいィイイイ!!!」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:06:41.74 ID:JwjccAgD0

谷口「…空中変身!!」シャキーン!

警察「なんだ!?新手の変態か!?」

4号「し っ と マ ス ク 4 号 見 参 !!
   アーンド、しっとてんこもり回転キーーーーーーーーーーーーック!!!」

警察「ぐわあああああああああ!!?」グシャッ!

4号「かかってこい、汚職警察共!!俺がセーバイしてくれちゃる!!」


キョン「まさか………俺を襲わないために飛び降りたのか………?」

4号(逃げろキョン……!お前を巻き込みたくはない………!)

キョン「くそ!何とかしてアイツを止める方法はないのか………!」

???「はっはっはっはっは。お困りですか、モミアゲの素敵な青年さん。」

キョン「!!?どこだ!!?」

とびかげ「下ですよ。」

キョン「どわぁ!!ビックリしたぁ!!」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:09:12.48 ID:JwjccAgD0

キョン「……………何だこのちっこい青ダルマは?」

とびかげ「はっはっは、どうも、青ダルマこと『とびかげ』です!」

キョン「えっと…トビカゲ?まあいいや、俺になんか用か?」

とびかげ「漢字で書くと『飛影』ですが黒い龍とかは出せませんよ。」

キョン「一体なんの話をしてるんだ」

とびかげ「『くらもとそう』は家では素足派かスリッパ派かの話でしたっけ?」

キョン「いや、そんな話1ミリもしてねーし、んでその人誰だよ。」

とびかげ「では『かとうあい』と『あとうかい』の違いでしたっけ?」

キョン「いやだからしてねーよ!全然違うからねその2人!!」

とびかげ「まあ結論から言えば年越しはドン兵衛に限るということですね。」

キョン「もう嫌じゃーー!!この人、全く人の話聞かないんですけどーー!!」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:13:08.01 ID:JwjccAgD0

とびかげ「お疲れのようですね。」

キョン「主にお前の所為でな。」

とびかげ「聞くところによるとご友人を救いたいとか?」

キョン「!?なんで知ってんだよ!!?」

とびかげ「はっはっは、これぞ壁にメアリーというやつですな。」

キョン「端折り過ぎだ!『目あり』だし!!」

とびかげ「宮本君が『たいむ魔神』で過去に行きたいと言うもので
     どこに行くのかと思ったら、ハッハッハ、こんなことになってるとは……。」

キョン「……………お前か。」

とびかげ「おや?」

キョン「元凶はお前かぁーーーー!!」バッ!

    ぬるっけでにゃっ

キョン「うおあ!!触ったらなんか変な音でた!!」

とびかげ「やや!失礼、お腹がなってしまいました。」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:15:57.64 ID:JwjccAgD0

とびかげ「やはりお腹が空いたら雷おこしに限りますな〜……」モグモグ

キョン「えーと、つまりお前があのマスクマンを連れてきたんだな?」モグモグ

とびかげ「いかにも!私が『広島お好み焼きが本場派』です!」モグモグ

キョン「もう突っ込みたくない。」モグモグ

とびかげ「彼等は元々軍人ですので、並大抵の装備では鎮圧できませんよ。」

キョン「確かに、警察かなり苦戦してるしな。」

とびかげ「そこで、肉体的強さには精神攻撃がよく効きます。
     瞼にメンタムを塗ってはいけないのと同じ原理ですな。」

キョン「ああ!体が突っ込みたいって言ってるぅ!!体って正直ぃ!!」

とびかげ「貴方のご友人には貴方の言葉がよく効く。
     貴方の心の叫びなら必ずや呪いから解放できるはずですよ。」

キョン「…………谷口を助ける方法があんのか?」

とびかげ「解けない問題を解けないと言っていれば、
     もうそれを解くことはできません。」

キョン「……………えーっと、俺の気持ちしだいってこと?」

とびかげ「正解者に1ポイント!」ピンポーン!

キョン(くやしいが、今はこのダルマに頼るしかないか。)

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:18:12.10 ID:JwjccAgD0

その頃

1号「フハハハハハハハハ!!勝てる!!勝てるぞお!!」

2号「これで『イッツァ・ハルマゲンドン計画』が実行されるんですね…」

杉野「ああ……長かった………長かったぜ………」ウルウル…

1号「泣くな2号、杉野!涙は最後に流そうではないか!!」

   ドドドドドーーーーーン!

ブサ面「ぐはあ…………!」ドサッ

2号「!!?先輩、この攻撃は!!」

1号「ああ、来たか……!」


みくる「ふええ………ごめんなさい、皆さんなんかごめんなさいぃ………」ペコペコ

長門「…………最終目標を視認。」ゴゴゴ……

1号「ついに現れたな……お嬢ちゃん!!」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:20:48.88 ID:JwjccAgD0

みくる「え?ここどこですか?長門さん、どこですか?」

長門「………貴女は囮だから連れてきた。」

変態「お……女………」ジュルリ
変態「おっぱい、大きいのう……」ジリジリ
変態「揉みたいのう………触りたいのう……」ゴゴゴ
杉野「型をとって女体ゼリー作りたいのう………」ドドド

みくる「ほえ?」

変態ズ「「「触らせろーーーーーー!!!!」」」ダダダダ!

みくる「ひへぇェェええええええええ!!?」ダダダダダダ…


1号「…………いいのか?、あの子いっちゃったけど?」

長門「雑魚を引き付けるのがヤロウの役目。馬鹿と無駄乳は使いよう。」

2号「な、なんか酷い。」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:23:53.66 ID:JwjccAgD0

1号「…………ホウ、君はしっとマスクの才能があるようだ……」

長門「………?」

1号「という訳で、君もこの『しっとレディ変身セット』に着替えるのだ!」シャキン!

2号「ちなみに布範囲は結構少なめだぞっ☆」

長門「絶対に断る、死んで。」ドゴオ!

1号「なんのっ!」サッ

長門「まだまだ、ざ・わーるど。」ピキーーン!

2号「うわ!?体が動かない………!!」ピクピク

1号「ぬう、今回ばかりは避けられん……!」ピクピク

長門「…………まずこれは、至福の時を奪った恨み。」ドゴ!

2号「ぐはっ!?」

長門「次にこれは、彼の一物を潰した恨み。」バキ!

1号「ぎゃは!!」

長門「そしてこれが、数々のセクハラ発言の恨み。」ズバアン!!

2人「「ぎょへーーーーー!!!?」」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 00:25:50.47 ID:JwjccAgD0

1号「うう………」ピクピク

長門「…………今の私なら貴方の頭蓋骨を砕くこともできる……。」メキメキ…

1号「ぐ………見事だ………!さすがはメインヒロイン…………!」

長門「…………いや、そんなことはない………かな?」

1号「何を言う、君こそ真のヒロインではないのかね?
   いや、間違いなくあの小説の真のヒロインではないか………!」

長門「…………まあ、そうかもしれない………かも?」

1号「どうせラストは主人公と君が結ばれるに決まっている!
   それ以外のエンディングを誰が望むというのだ!!いや望まないとも!!」

長門「確かに涼宮ハルヒはラスボスであってヒロインにあらず。
   よって繰り上げ当選で、私がヒロイン…………………!?」

1号「いよっ!才色兼備のクーデレヒロイン!!
   結ばれる主人公が羨ましいですなあ!!」パチパチ

長門「まあ彼と私は相思相愛だし?そんなこともないこともないかな〜なんて

1号「スキあり。」カポッ

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:05:14.54 ID:JwjccAgD0

長門「!?しまっ………んうっ!?」モゴモゴ

1号「ハハハハ!バーカバーカ!!まんまと作戦にかかりおって!!」

長門「んぐっ…んううう………(顔に…マスクが………)」モゴモゴ

1号「無駄だ!お前のしっとエナジーに反応して増幅!
   拒絶しようがマスクがお前を主として認めれば、強制装着される!!」

長門「っくう……んんん………(抵抗……できない………)」

1号「さあ覚醒せよ、『しっとマスク5号』よ!
   お前が嫉妬しているものはなんだ!?」

長門「んんうぅ………(私の………)」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜長門の回想〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みくる「キョン君、その本かしてください〜〜」タユンッタユンッ

キョン「や、やめてくださいよぉ〜朝比奈さ〜ん♪
    ああ、そんな!胸、胸が!!アハ、アハハハハ☆」ヘラヘラ

長門「………………」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

長門「………………巨乳は、死すべし………!!」ゴゴゴゴ…

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:12:59.04 ID:JwjccAgD0

長門「………スーパー変化、ドロンチェンジャー。」ジャキーーン!!

1号「おお!これは、3号にも匹敵する『女の嫉妬』!!」

   ゴゴゴゴゴゴゴ…  シャキーーーン!!

長門「……『しっとマスク5号』、推して参る……!」ゴゴゴゴゴ

1号「素晴らしい!4人のしっと戦士が力を合わせれば、
   いかなる者もかなわない、究極のしっと団が完成する!!」

5号「巨乳、死すべし……!無駄使いは『削減』するのが世の運命……!」ブツブツ

1号「2号よ!生きてるか!!」

2号「ええ………なんとか……。あれ?この子、なんでマスク被ってるんですか?」

1号「ハッハッハ!紹介しよう、新たなる嫉妬の戦士、しっとマスク5号だ!!」

5号「大体なぜ服の上からでもハリがあるのか…?…物理的法則が………。」ブツブツ

2号「なんか呟いてますけど」

1号「こまけぇこたぁいいんだよ!とにかく4号を探しに行くぞ!!」

2人「「エイ、エイ、オーーーーーーーッ!!!」」

長門「とってやる……とれるまで揉みしだいてやる…………!」ブツブツ

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:23:31.21 ID:JwjccAgD0


キョン「たしか、こっちの方に走って行ったような………」タッタッタ

とびかげ「この時代の乗り物は速いですね〜」ズザザ〜

キョン「いや、乗り物っていうかそれ海苔だからね?
    地面まっ平らなのに、何でそんなに高速で滑れんの?」

とびかげ「海苔に乗ったノリノリの酒井のりk

キョン「………。」

とびかげ「ハッハッハッハッハッハ!(泣き笑い)」ズザザ〜

キョン(どうやら少しくらいは空気を読める奴らしい……。)

とびかげ「あっちにいるようです。上手くやってくださいね。」

キョン「ああ、モチベーションを保てたらな。」

とびかげ「…………今年は色んな有名人が逝ってしまいましたね〜………」

キョン「おい、何でしんみりさせた?何でしんみりさせたの?なあ?
    モチベーションの話じゃなかったの?少しでも俺の話聞いてる?」

とびかげ「おや!ご友人がいましたよ!あそこです!!」ズザザ〜

キョン「だから聞けよ!!ホントに少ししか空気読めないんだね!!
    いつまでも突っ込むと思ったら大間違いだぞ!!でも突っ込むけどね!」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:26:23.13 ID:JwjccAgD0

4号「なに!?キョン、なぜここに!?」

キョン「お前を助けにきたに決まってるだろ!
    っていうか長門!?マスク被ってる!なんで!?」

みくる「きょ、キョンく〜ん!なが、長門さんを止めてくださいぃ〜〜!
    イタイイタイ、イタいです……いやちょっと本気で………」ポヨンポヨン

5号「取ってやる…取ってやる………!!」グワングワン

キョン「って長門おおお!!?何してんの!?
    コラ、朝比奈さんの胸を揉みしだくな!取れるぞマジで!!」

5号「この必殺『セルフ・バイブ・フィンガー・アタック』で
   1秒間に2千回揉めば、朝比奈みくるは女性としての誇りを失う。」ブルンブルン

みくる「いや、あの、ホントごめんなさ、え?ちょ、まっ……やめ」ギュインギュイン

キョン「ないものねだりはやめなさい!ああ、とれるとれる!
    まじでとれるって!やめなさい、なg

    ブチッ(自重表現)

4号「え?」

キョン「ん?」

5号「あ……」

みくる(小)「」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:31:14.03 ID:JwjccAgD0

キョン「ヱェぇええええええええええええええええええええええええええ!?」

4号「うわああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

とびかげ「きゃー」

5号「ま、まさかホントに取れるとは…………。」アセアセ

キョン「な、な、長門、なんとかしなさい!
    これはさすがにセリフで説明するには酷だぞ!」

4号「もうだめだあああ!今日夢にでる!絶対出る!!うああああああ!!」

5号「と、とりあえず止血を施す………………。」アセアセ

キョン「む、胸は!?長門が取った胸はどこだ!?」

とびかげ「げっぷ」

キョン「え?」

とびかげ「これは、なかなか香ばしい味わい!ただ少々クセがありますが………」

キョン「食うなああああああああああああああああああああああ!!!」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:38:41.03 ID:JwjccAgD0

キョン「吐き出せ!!吐き出しなさい!!お腹こわすよ!!」ドゴッ!

とびかげ「げふげふ」ガランガラン

キョン「って、4次元ポケットか!アウチ!口から大量のウロコが!!」

とびかげ「これがホントの鵜の目鷹の目ってやつですな〜」

キョン「眼から鱗だよ!!口からだし!!ええい、手をつっこんでやる!!」ガポッ

とびかげ「おえっぷ」

腹の中「山田君、楽さんの座布団全部とんなさい!」

とびかげ「はっはっはっはっはっはっは!!これは手厳しい!!」ケラケラ

キョン「お前の腹はどうなってんだああああああああ!!!?」

5号「ええと………血を止めて………あと、それから…………。」オドオド

4号「こんな長門有希初めてみたぜ。」

キョン「あ、あった!あったぞ!長門!!早く直してくれェ!!」バシッ

    ぐちゃぁ〜………(自重表現)

5号「」

4号「いやああああああああああああ!!ぐろてすくううううううううううう!!」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:42:00.48 ID:JwjccAgD0

みくる(小)「う、うぅ〜ん………」

キョン「な、何か接着できるもんないか!?糸とか!!?」

とびかげ「お昼食べた幕の内のご飯粒ならまだありますけど?」

キョン「そんなんでくっつくか!!」バキッ!

    ぴぽっ

キョン「いやん!また変な音でたぁ!!」

5号「………ご飯粒でなんとかする。」

キョン「お前もアホか長門!!んなもんで付く訳が…………




みくる「すやすや……」

4号「ついちゃったよ」

キョン「うそぉん」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 01:49:48.78 ID:JwjccAgD0

キョン「と、とりあえず朝比奈さんは安静にしとこう………」

4号「そ、そうだな…………うっぷ」

5号「まさかホントに取れるとは思わなかったんです…今は反省してます……」

とびかげ「ハッハッハ!これぞCGの勝利!」

キョン「お前はしばらく縄で縛っておこうな。」ギリギリ

とびかげ「きゃー」

キョン「…………気を取り直して……長門、谷口…」

5号「……………。」

4号「…………ヘッ!なにを言われようと無理だ!諦めろキョン!!」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 02:05:45.73 ID:JwjccAgD0

キョン「………谷口、確かにお前はモテない………。それは俺も知ってる……」

4号「その言い方なんか腹立つ」

キョン「でもお前は良いやつだ。これから先、絶対に彼女はできる。それは俺が保障しよう。」

4号「………フン!慰めはいらん!」

キョン「慰めなんかじゃないさ。以外に気をくばるし、
    女の品定めはするが、常に紳士的ではある。
    お前の性格なら、付き合った女の子は絶対大切にするさ。」

4号「な……んな訳ねーだろ!付きあったってナンパはしまくりさ!!」

キョン「口ではそういうが、お前はただプレイボーイに憧れているだけだ。
    内心は紳士的な良いやつだよお前は………………」

4号「…………キョン………」

キョン「いつ彼女ができるかは俺も知らん………
    でも……お前に彼女ができるまで……………


キョン「…………俺で我慢できないか谷口!!」

4号「え?」

5号「ポッ///」

とびかげ「きゃー」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 02:30:38.70 ID:JwjccAgD0

4号「ええええええ!?いや、俺は嫌だぞ!!
   いくらモテないからって男の道には走らんぞ!!」

5号「……………愛した人は男好き。」

とびかげ「米倉でーす」

キョン「違う違う!!そういう意味じゃない!!
    親友としてトコトンつるんでやるって言ってんの!!」

4号「え………?ホントに…………?」

キョン「ああ!毎日飯も食ってやる!連れションもしてやる!
    体育で『2人組作れ』って言われたらお前と組むし、
    何なら、合コンも一緒に行ってやる!!」

4号「キョン…………お前……………」

キョン「谷口、嫉妬なんかするな!
    むしろ他人の幸せを喜ぶことこそ、幸せへの近道だろ!!」

4号「!!」

キョン「いい加減眼を覚ませぇーーーーーー!!」ドゴッ!

4号「ぐはあああああああ!!?」バタッ

とびかげ「殴るのはいらないのでは?」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 02:37:53.22 ID:JwjccAgD0

谷口「キョ………キョン………。」

キョン「あ、谷口!スマン、大丈夫か!?」

谷口「ああ………お前のおかげで眼がさめたぜ………」ピクピク

キョン「よし、次はおまえだ長門ぉ!!」

5号「!?」ビクッ

キョン「俺は無駄にでかい乳より、
    形が整った小ぶりなおっぱいが大好きだ!!」

5号「…………え?本当に…………?」

キョン「ああ!朝比奈さんのおっぱいよりハルヒのおっぱい、
    そしてハルヒよりお前だ長門ぉ!!俺の胸に飛び込んでこい!!」

長門「うわーーーん」ガシッ

キョン「よしよし、これで円満解決だな。」ナデナデ

とびかげ「なにか忘れてませんか?」

キョン「え?何が?」

1号「なにをしているか!!4号、5号!!」バッ

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 02:52:54.44 ID:JwjccAgD0

キョン「うおっ!そういえば、まだいた!!」

1号「4号、キサマ………我らがしっとの誓いを忘れたのか!!?
   この世のアベックを滅亡する計画を忘れたのか同志よ!!」

谷口「………おっさん、アンタ悲しい奴だな。」

1号「なにぃ!?」

谷口「要するにひがんでんだろ?彼女ができない自分をさしおいて
   次々と成立していくカップルたちを…………」

1号「その通りだ!!嫉妬せざるをえないだろ!?
   大体この世はイケメンに優しい社会なんだ!!
   俺みたいなブサメンには恵まれない理不尽な世界なんだよ!!」

谷口「……………。」

1号「だから私が潰してやるんだよ!!
   リア充を抹殺し、腐りきったこの世を変える!!
   お前も汚い世界を変えるために立ち上がったんじゃなかったのか!?」

谷口「腐ってるのは、アンタの心そのものだろ!!」

1号「!!?」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:00:51.42 ID:JwjccAgD0

谷口「アンタに彼女ができないのは、顔がブサイクだからじゃない!
   そうやって嫉妬してる心がブサイクだからだ!!」

1号「し、しかし!イケメンは無条件でモテてるではないか!!」

谷口「たとえイケメンでも心ブスなら長続きはしないだろ!
   逆にブサイクだろうと心が紳士なら自然ともてるさ!!」

1号「ブサイクだからとバカにする者もいる!!」

谷口「言わせておけばいいさ!
   そうやってる奴らこそ心ブスなんだから!!
   顔の作りに関係なく接してくれるやつこそ心の美人だ!!」

1号「いや〜、いくら心美人でも、顔が伴わないとねぇ〜………」

谷口「だからそういうのが心ブスだっつってんだよ!!学習しろよ!!」クワッ!

1号「イヤンごめんなさい!!」ビクッ!

キョン「さっきまで嫉妬に狂ってた者の発言じゃないな。」

長門「自分に言い聞かせている。」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:05:54.55 ID:JwjccAgD0

1号「ええい!うるさいうるさいうるさぁぁい!!(裏声)」

谷口「どうしてもやめる気はないらしいな………」

1号「黙れ!!黙らんかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」シュン!

キョン「危ない谷口!!」

   ガキィイイイン!!

1号「何!?俺のしっとてんこもりパンチを…………」ギリギリ

谷口「……………どうしてもおっさんが止まらないってんなら……」カポッ

1号「待て!マスクを被ってなにを…………!?」

谷口「俺がアンタを死ぬ気で止める……………!!」ゴゴゴゴゴ…

キョン「たっ…谷口が光ってる………!」

1号「こ、これは、莫大な量のアンチしっとエナジー!!
   なんだ……これは、この力は……………!!」

谷口「 変 身 っ !!」キュピーン!

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:11:29.51 ID:JwjccAgD0

1号「ぐ、ぐおおおおおおお!!」ドゴーーーーン!

キョン「あの巨体が吹っ飛んだぞ!!」

とびかげ「ふとんが」

長門「けしとんだ」

とびかげ「いえーい」

長門「………いえーい。」

1号「ぐはっ………なんだこれは………?」

谷口「『嫉妬の心は父心、されど行く果て何もなし。』」ゴゴゴゴゴゴゴ…

1号「ぬう!?」

谷口「『他人妬んで暴れる輩、退治てくれよう…この俺が!!!』」

キョン「なんだこの中ニ臭い口上。」

長門「言っとかないとモチベーションが上がらないから。」

とびかげ「今年は有名人の不祥事が多いですねぇ…………」

キョン「いやだから何なのよアンタ?何がしたいの?」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:14:09.95 ID:JwjccAgD0

谷口「もう俺はしっとマスクじゃない………」

1号「額の『しっと』文字が…………」

長門「どんどん変わって……………」

   『 祝 』

キョン「『いわい』に!?」

谷口「そう、私こそ他人の幸運を心からたたえ、
   不幸を呼ぶものを成敗する、幸運の使者!!
   『 い わ い マ ス ク 1 号 』、こ こ に 見 参 !!」ドゴーーーン!!

1号「………………」

長門「………………プッ」

とびかげ「……………」

キョン「なんか、ダセえな。」

祝谷口「うるせーーーーーー!!別にいいだろ中二臭くて!!」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:24:21.17 ID:JwjccAgD0

1号「っく、この圧倒的な祝福オーラは…………」

祝谷口「他人の幸せを祝ってこそ人だ!
    おっさんのような心ブスには一生わかるまい!!」

1号「ほざけええええええええ!!」シュン!
祝谷口「なんの!!」シュン!

    ダガガガガガガガガガガガガガ!!

キョン「おお、孫悟空も顔負けな舞空術!!」

とびかげ「風流ですな〜………」
長門(…………?何故風流………?)

1号「ぬおお!!他人の幸せなど、祝ってどーなるというんだ!!」ガガガガガ!

祝谷口「…………。」ガガガガガガ!

1号「憎まずにはいられないだろ!?
   特に恵まれない俺のようなブサメンはなぁ!!!」ガガガガガガ!

祝谷口「……………他人の幸せを…………」
1号「何!?」

祝谷口「他人の幸せを祝えないやつに、
    幸せが訪れるわけないだろうがああああああああああああああ!!」ドゴオ!

1号「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!?」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:31:56.74 ID:JwjccAgD0

1号「うわああああああああああ!!」

   ドゴーーーン!

キョン「や、やったあ!!」

長門「……凄い……。」

1号「ぐおおお………まだだ………まだ俺は……………」

とびかげ「もういいではないですか、宮本君。
     彼の言う通り、貴方には祝う心が足りないんです。」

1号「ぬう、と、とびかげ………」

とびかげ「もういいではないですか。貴方の思いは世界に伝わりました。
     必ずやこれからの世界は、貴方が望むより良い世界に変わるはずですよ」

1号「…………潮時、か………」

2号「せんぱーーーーいい!!」タッタッタ

1号「2号…………もういい…帰ろう……。俺たちは負けたんだ………。」

2号「せ、先輩………。」

キョン「…………え?何でアイツが〆てんの?」

長門「オイシイとこを全部持って行った青ダルマなのであった」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:37:17.83 ID:JwjccAgD0

1号「4号…いや、祝いマスク………。
   お前のおかげで、俺も歩きだせそうだ…………。」

祝谷口「おっさん、また会う時はステキな彼女を紹介してくれよな!」ビシッ

1号「おう!まかせとけ!!」ビシッ

警察「うう…………あいつらはどこだ………」ピクピク

2号「あ、御回りさん色々とご迷惑をおかけしました。」ペコペコ

1号「ワシら、そろそろ帰ります。」

警察「え?」

キョン「で、どうやって未来に帰るんだ?」

とびかげ「かかとを3回トントントンと叩けばあら不思議!未来の世界へ……」

キョン「どっかの童話か!!」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:45:17.77 ID:JwjccAgD0

    トントントン  ピカーーー!

1号「では、失礼する。」

2号「他のメンバーもそのうち強制送還しますんで。」

キョン「もう2度と来んなよ。」

長門「………さよなら。」

谷口「おっさん!どっちが先に彼女できるか勝負だ!!絶対勝つぜ!!」

1号「ありがとう祝いマスク!お前のおかげで彼女ができる気がしてきた!!
   ぜったいバスト90p以上の彼女をつくってやるぞ!!」

キョン「理想が高いぞ。」

1号「ありがとうSOS団!ありがとう祝いマスク!ありがとう………」

   シュオーーーン………

キョン「…………行ったか………。」

谷口「ああ………。」

長門「なぜか感動しない」

キョン(いつもより多く突っ込めて満足満足)


126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 03:46:45.99 ID:JwjccAgD0

ハルヒ「…………あれ?アタシ空気?」
古泉「」

キョン「一件落着だな。」

長門「でも国会議事堂はめちゃくちゃ。」

キョン「お前の情報操作でなんとかしてくれ。できるか?」
長門「わかった。」コクン

谷口「ありがとなキョン。お前こそ俺の親友だ!」

キョン「ま………まあ、親友なら当然のことだよ…………///」テレテレ

谷口「お前も彼女できるか競争だぞ!!抜けがけはさせないからな♪」ビシッ

キョン「………えーと、谷口。それについて報告しなきゃいかないことが………」

谷口「ん?なんだよ?」





キョン「俺、昨日童貞を捨てました。」
長門「ポッ」

4号「こんちきしょおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ドゴーーーーン!!


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 04:02:21.18 ID:JwjccAgD0

その後、お昼

キョン「んぐんぐ………まあ、ナンパに失敗したぐらいで落ち込むなよ。」

谷口「もお嫌だ………どーせ俺を好きな人なんかいないんだ…………」

国木田「世の中広いし、女の子なんて星の数ほどいるんだから大丈夫だよ。」

谷口「国木田…。」ウルウル

国木田「まあ、星に手は届かないけどね。」

谷口「もうダメだああーーーーー!!死んでやるーーーーーーー!!」

  コソコソ………

少女「…………た、谷口さん…………。」ドキドキ

谷口「ヤケ食いじゃ!!ヤケ食いしてやる!!」ガツガツ!

少女「………私……谷口さんに………いつか、『好き』って言えるかな……?」

谷口「う、ゲホゲホ!!つ、つまった!!」

キョン「アホか言わんこっちゃない。」

少女「はぁ………かっこいい………///」ポッ


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/06(日) 04:03:31.98 ID:JwjccAgD0

ハルヒ「キョン、大変よ!!」ガラッ

キョン「どうした、ハルヒ?」

ハルヒ「そこのアンタ!早くテレビつけて!!」

生徒「お、おう。」

   ピッ

どきメモ仮面「聞けぃ!!腐った男共よ!!
       お前たちが『どきどきメモリアル』を馬鹿にしたことで
       私、安藤みつるの心に火をつけた!!
       よってここに、『救国革命軍 男の魂』を結成し、
       どきメモを冒涜した腐りきった日本に宣戦布告する!!!」

ゲーヲタ「どきメモばんざーーーーーいい!!」
ゲーヲタ「どきメモこそ至高のゲームだーーーー!!」
どきメモ仮面「フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」


ハルヒ「ね?」

キョン「『ね?』じゃねーよ。」

みくる「いやあああああああ!!私の胸がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

―――――――――――TO BE CONTINUED……?――――――――――――



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:キョン「長友住んでるマンションか」ハルヒ「長友住んでるの?」