ハルヒ「みくるちゃんってカイリキーに似てるわね」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:10:28.72 ID:+IRIEE+sO

みくる「ふぇえ?」
ハルヒ「そうよそう!なにかに似てるなあとは思ってたのよ!」
みくる「カイリキーって一体なんなんですかぁ〜」
古泉「はて、僕にはわかりかねますね」
長門「確かに...似ている」
キョン「長門、おまえポケモンを知ってるのか?」
長門「……トータルネーム"ポケモン"には多種多様な進化が確認されている。自律進化の研究。」
キョン「ほおー、まあ俺はPLAYしたことない口だが。そんなに似てるのか?」

長門「激似。」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:15:29.47 ID:+IRIEE+sO

古泉「よくPLAYしたこともないゲームのキャラ名を知ってましたね」
キョン「まあな、やたら網膜と耳に残るキャラクターだったはずだ」
みくる「へえ〜そのカイリキーというのはどういう方なんですか?」
ハルヒ「そうねえ...」
長門「大きい。」
キョン「朝比奈さんと"大きい"で共通する部分...」
キョン「……」チラッ
古泉「いやはや想像が膨らみますね」
みくる「はあ、大きい方なんですかぁ?」

長門「非常にデカい。」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:20:32.40 ID:+IRIEE+sO

キョン「ほうほう」
古泉「"非常"に大きいようですね」
キョン「ハルヒ、長門。まだ補足説明がほしい」
ハルヒ「あっ!そうそう!黒いパンツ!!!」
みくる「ふぇえ!?」
長門「半裸で腰にはベルトを巻いている」

キョン「どういう女だよ...」
古泉「ふむ、女性かどうかも怪しくなってきましたね」

みくる「半裸にベルトの大きい方がわたしそっくりなんですかぁ;」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:27:56.24 ID:+IRIEE+sO

ハルヒ「有希、ゴーリキーと勘違いしてるんじゃない?」
長門「……すまない。勘違い」
ハルヒ「そうね、角度によってはアグモンに見えなくもないわ」
みくる「あぐもんってなんですか?」
古泉「新しい固有名詞ですね」
キョン「これはデジタルモンスター略してデジモンだな、アグモンがなにかは知らんが」
みくる「ええと、その方はどういう」
ハルヒ「目がデカいわね!」
みくる「はあ」
長門「口もデカい」
みくる「ふえぇ」

キョン「なんだ新手のイジメか?」
古泉「これは中々に興味深いですね」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:32:28.78 ID:+IRIEE+sO

みくる「わたしってお口おおきいんですかぁ?」
キョン「なに、朝比奈さんがあまりにも美しいから嫉妬しているだけですよ」
ハルヒ&長門「!」
ハルヒ「あ、あら。ルージュラにも似てるんじゃない?」
長門「……カタギリハイリにも激似」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:38:34.41 ID:+IRIEE+sO

キョン「おまえらの話だけじゃワケがわからんな」
キョン「手っ取り早くパソコンで検索するか」
古泉「私的にはカイリキーが気になりますね」
キョン「奇遇だな、もしかしたらAV女優かなにかかもしれん」チラッ
古泉「"非常"に大きい方ですからね……フフフ」

みくる「視線を感じますぅ〜」
ハルヒ「もしかしてスカモンじゃない?」

長門「100分の1サイズジャネンバ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:42:56.87 ID:+IRIEE+sO

キョン「チィッ」
古泉「どうしました?」
キョン「パソコンが起動せん...長門の仕業だな」
長門「……」ピューピュー
キョン「下手くそな口笛吹きやがって」

古泉「しかしそれでは困りましたね」
キョン「ああ...カイリキー...」
古泉「こうなると俄然気になってしまいます」
キョン「わるいが...古泉」

古泉「ええ、わかりました……」
古泉「……"機関"を使いましょう」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:48:52.58 ID:+IRIEE+sO

ピピピピピピピピ
古泉「あっ、もしもし森さんですか」
古泉「……ハイ。実は非常に困っていまして」
古泉「……いや、涼宮ハルヒに関連しているといえばしていますが」
古泉「……ありがとうございます。では迅速に調べてほしいのですが」
古泉「カイリキーについt」プツ
プープー
キョン「切られたか...」
古泉「おそらく森さんはカイリキーを知っていたのでしょう」
キョン「というか森さんにAV女優を調べあげろというのが間違っているな」
古泉「そうでした、我ながら失策です」
キョン「しかし...」
古泉「ええ...」
古泉「……森さんはAVにも精通している事が判明しましたね」ニコ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 22:56:10.57 ID:+IRIEE+sO

キョン「しかしこれでは事態は変わらんな」
ガチャ
鶴屋「ヤッホー!!」
キョン「おっ、鶴屋さん」
みくる「ふえぇん」
鶴屋「あれ?みくるが泣いているっさ」
古泉「それはですね...」ゴニョゴニョ
鶴屋「!」

ハルヒ「あら、今日はSOS団に何の用かしら?」
鶴屋「ハルにゃん」
ハルヒ「?」

鶴屋「ハルにゃんの出川!!!」
ハルヒ「!??」ガビーン

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:01:07.78 ID:+IRIEE+sO

ハルヒ「……なっ!」
ハルヒ「アタシのどこが出川なのよ!」
鶴屋「ハルにゃんの出川ほんこんアンガ田中!!!」
ハルヒ「なっ!」ガビーン

長門「ユニーク」
鶴屋「ゆきんこ!」
長門「?」
鶴屋「ゆきんこの1分の1ジャネンバ!!!」
長門「……ショック」ガビーン

キョン「おおあの二人を落ちこませるとは」
古泉「登場する固有名詞は現実の団体、法人には関係ありm...」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:10:05.33 ID:+IRIEE+sO

ハルヒ「」ジャンガジャンガ
長門「ジャネ〜ンバッ」

キョン「二人はもうダメだな」
鶴屋「それじゃあ私はみくるを連れて帰るっさ!」
キョン「あっ!鶴屋さんっ!」
鶴屋「?」
キョン「……カイリキーって知ってますか?」
鶴屋「……ふっ」
古泉「!まさかご存知で?」
鶴屋「カイリキーは君たちの心の中にいるっさ」
キョン「なっ...」
古泉「るほど...」
鶴屋「じゃあっ!」ビシッ
キョン「古泉」
古泉「ええ」
キョン「どうやら俺たちはまだまだ子供だったらしい」
古泉「ええ、ええ、」
キョン「カイリキー、いやカイリキーさんは俺たちの」
古泉「僕たちの、心の中にいるんですね」

ハルヒ「みくるちゃんってカイリキーに似てるわね」  完

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:14:52.87 ID:+IRIEE+sO

キョン「……という夢をみたんだ」
ハルヒ「なによソレ、意味わかんない」
古泉「おや、深層心理が浮き出てますね」

キョン「……で、今日は珍しく俺達三人だけだ」
ハルヒ「そういえばそうね」
古泉「長門さんと朝比奈さんは紅茶の買い出しに出かけていますしね」

キョン「なにかをしたいな」
ハルヒ「なにかって、なによ」
キョン「この三人でしか出来ないなにかだ」
ハルヒ「なによそれ」

古泉「では、こういうのは如何でしょう?」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:20:57.98 ID:+IRIEE+sO

キョン「ほう、そりゃ面白そうだ」
ハルヒ「古泉くんにしては砕けた発想ね、見直したわ!キャラを越えたそのアイディア!」
古泉「恐縮です」ニコ


――…
ガラッ
みくる「ただいまです」
長門「……」

キョン「あら〜☆お二人ともお買い物ご苦労さまですぅ〜☆」
みくる「えっ?」
長門「……?」

古泉「ちょっと!アンタたちなにをチンタラしてたの?もう5時じゃないっ!」
みくる「えぇ!?」
長門「……」

ハルヒ「……ユニーク」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:26:10.04 ID:+IRIEE+sO

みくる「なんなんですか〜!?」
古泉「もうっいいからみくるちゃんはメイド服に着替えて!ホラッ男子は出ていった出ていった!」
キョン「もう涼宮さんっ男子なんていませんよぅ〜☆」

長門「……ソコ、私の席。」
ハルヒ「……ノー。マイチェアー。」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:32:03.72 ID:+IRIEE+sO

みくる「長門さんっちょっといいですか...?」
長門「……」コク

キョン「あーん二人とも〜どこに行っちゃうんですかー?」

みくる「……少し、というか色々おかしいですぅ」
長門「涼宮ハルヒ自身に変化は見られない、情報思念体も異常無しと判断。」
みくる「涼宮さんの力じゃないんですか?」
みくる「……じゃあ」チラ

キョン「涼宮さ〜ん☆」
古泉「みくるちゃんっいいからお茶を注いで!!!」
ハルヒ「プリーズオチャ」

みくる「あれはわたし達ですよね……?」
長門「彼女達が私達をどう見てるかがわかる……ユニーク」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:38:37.71 ID:+IRIEE+sO

ガチャ
みくる「ただいま戻りました」
キョン「あら〜☆待ってましたよ!煎茶と番茶どちらにしますぅ?」
古泉「ちょっと!まずは団長であるこの私にでしょみくるちゃんっ!!!」
ハルヒ「……ワタシ、リョクチャ。」

長門「……いやーどうも朝比奈さん!」
みくる「いやはや、皆さん今日もお元気なようで」ニコ



キョ古ハル「えっ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:43:03.97 ID:+IRIEE+sO

古泉「えっ...長門さん?」
長門「ハルヒ!お前はいつも朝比奈さんにばかりお茶を淹れさせて...たまには自分で次いだらどうだ?」
キョン「朝比奈さん?」
みくる「あっ朝比奈さん、いつもありがとうございます」ニコ


ハルヒ「……ユニーク!」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:48:43.23 ID:+IRIEE+sO

古泉「!なによ!キョンのくせにぃっ!」
長門「なんだそのわかりやすいジャイアニズムは。いい加減にしてくれ」
朝比奈「涼宮さんもアナタも口論は後にして、一先ずお茶を飲んで落ち着きましょうか?」ニコ
ハルヒ「……ソレガイイ」

ガチャ
鶴屋「ヤッホー!」
古泉「あっいらっしゃ〜いっ!」
キョン「あっ、いらっしゃい」
長門「ああ鶴屋さん、今日はどうしたんですか?」
みくる「これはこれは鶴屋さんこんにちわ」ニコ
ハルヒ「……」

鶴屋「……にょろ?」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/04(金) 23:55:16.50 ID:+IRIEE+sO

鶴屋「ハルにゃんはいるのかな〜?」
古泉「ワタシはここよ!一番に挨拶したじゃないっ」
鶴屋「アッハッハ古泉くん今日は面白いっさ☆」
鶴屋「……みくる、古泉くんはどうしたっさ?」
キョン「もうっみくるはこ・っ・ち・で・す・☆」
鶴屋「キョンくんまでどうしたっさ?」キョロキョロ
鶴屋「あっ!ハルにゃん!」
ハルヒ「……ワタシ、スズミヤハルヒ、チガウ。」
鶴屋「なにを言ってるっさ☆またなにか面白い事したっさ?」
バシッ
ハルヒ「キタナイ手で触らないでホシイ」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:05:25.73 ID:/GjSXSR0O

キョン「もうっ長門さん!ワタシの大事な親友になにをするんですかぁ!」
抱きっ
鶴屋「苦し...」
鶴屋「みんな、どうしたっさ?」
長門「それがですね、またハルヒのやつがなにかしたらしく」
古泉「チガウわ!考えたのはワタシじゃなくてワタシなの!」
鶴屋「〜ッッあーもうっ!!」
鶴屋「みんなもういい加減にして!!」
みくる「おや、鶴屋さんはご立腹のようでS...」
鶴屋「みくる」
鶴屋「もうやめてって言ったの」
みくる「……」
キョン「……も、も〜☆そんな怒らなK...」
鶴屋「……」
キョン「…………スミマセン」
鶴屋「じゃあ、みくるは連れて帰るから」
バタン

キョン「……あー...今日はもう帰るか」
ハルヒ「そう、ね」
長門「ユニーク」
古泉「いやはや普段明るい人が怒ると恐いというのは本当のようでしたね」

一同「はあ」

【涼宮ハルヒの変換】  完

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:15:08.92 ID:/GjSXSR0O

キョン「……長門、普段から思うんだがお前はいつもなにを読んでいるんだ?」
長門「ライトノベル」
キョン「知らんな...」
キョン「どら、試しに貸してくれ」
キョン「なになに...アンダカの改造学?知らんな」
長門「読まない?」
キョン「あーやっぱりいい」
キョン「ほい」
ポフ
長門「アナタは今進化の可能性を一つ減らした」

【長門有希の呆失】  完

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:22:32.00 ID:/GjSXSR0O

キョン「古泉、普段から思うんだがオマエはエロ本とか読むのか?」
古泉「どうしました藪から棒に。そうですね、一応健全な男子ですし何度か拝見した事は...」
キョン「ぼっしぃ」
古泉「!」ピク
キョン「いーむす・アキ」
古泉「ふぉう!」ビク
キョン「小梅けいと」
古泉「はぁん!!」ビクビクッ
キョン「土居坂崎」
古泉「うわぁあああああああああああああん」ビュルビュル


長門「……」
キョン「おう長門、これ読むか?」
長門「?」
長門「……読む。」
キョン「よし、その絵師は俺のお気に入りだ」
長門「……絵師?」



長門「……」ドキドキ

【長門有希の困惑】  完

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:36:42.11 ID:/GjSXSR0O

夏休みが終わり、新学期が始まる。
早朝、俺は学校に向かうためいつものようにあの長い坂を登っていた。

「それにしても熱いな...」

Yシャツに覆われた肩袖で汗を拭う。そして視線を再び校門へと向けたら珍しくやつが歩いていた。

「珍しいな、長門。お前を登校時間に見るのは」
「……そう」

長門はこの炎天下でも汗一つかかず、涼しい表情で歩を進めていた。

「そういや夏休みの宿題、やったか?」
「……問題ない」
「そうか、俺とは大違いだな」
「……」

無言で歩くのは構わないが、どうやら人間というのは一人で黙っている時と違い、二人で歩いてる状態での沈黙というのは体力を消費するらしい。けたたましいセミの鳴き声が暑さと共に体力消費に拍車をかける。

そこで俺は一つ話題を切り出す事にした。

「なあ長門、お前普段教室ではどうしているんだ?友達は?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 00:49:03.22 ID:/GjSXSR0O

長門「必要と思われない接触はしない」

……まあ、聞いておいてなんだがそういうこったろうとは思ったさ。

ようやく坂道の半分を歩いた。まったく、どうして太陽は2学期初日に限り本気を出すのだろうかと毎年聞きたくなる。

「なあ長門、俺たちSOS団に構うのもハルヒを観察するのも大いに結構なんだがな」

長門が俺の方に目線を送る。

「やっぱり、お前には人間の暮らしをしてほしいと思うんだ」
「?」
「いや、なんて言ったら良いんだろうな...とにかくお前にはもっと楽しんでほしいんだ」
「現時点で満足している」
「私は楽しい」

……この台詞が出てくるだけでも長門は大分成長しているとは思う。

「俺はお前に更に楽しんでほしい」
「それが恋なり友情なり...教室ではクラスメート、放課後はSOS団、それじゃ駄目なのか?」

長門は目線を少し下に向け、考えたような顔をする。長門なりに考えるところはあるのかもしれないな。

「おはよう長門さんっ」

ポン、と一人の女生徒が長門の肩を叩き、走り登っていった。

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:00:54.69 ID:/GjSXSR0O

「今のは...」

長門に目をやる。

「……クラスメート」

なんだ、ちゃんと友達がいるんじゃないか。
俺は上からものを言うようだが、内心ホッとした。

「今のは友達だろ?」
「友達では、ない。クラスメート」
「おいおいそれは冷たいんじゃないか」

坂も残すところ3分の1となった。後ろを振り向くと、やはり汗を拭い、うだりながら坂を登る生徒達がいる。俺は一足先に空調の効いた校内へ入るんだぜ、などと意味のない優越感に軽く浸る。
再び長門の方を見る、また少し考えているようだ。

「さっきのアレな」
「アレ?」
「肩を叩くやつ。アレは友達が友達にするもんだ」
「……」
「まあこの短時間で決めろとは言わないさ、これから考えればいい」
「……了解した」

「……よっと」
とうとう坂を登り切る。安堵感と疲労で俺の足は上手く上がらず、地面を擦るように歩を進める。

こりゃあ明日も晴れるな。

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:13:56.77 ID:/GjSXSR0O

次の日、やはり快晴の早朝、俺は学校に向かうためいつものようにあの長い坂を登っていた。

「それにしても熱いな...」

Yシャツに覆われた肩で汗を拭う。そして視線を再び校門へと向けたら珍し...くもなくなったやつが歩いていた。

「長...」

長門の前に昨日の女生徒がいた。女生徒はバテているのか、後ろにいる長門の方が少しスピードがある。
そろそろ若干肩を下げてうつ向いて歩く女生徒に長門が追いつく...おっ。
俺は少し口元に笑みをつくる。
長門が追い抜き様に女生徒の肩をポン、と叩いたからだ。少し驚いた様子の女生徒をよそに長門は変わらぬスピードで坂を登っていく。
女生徒は急に元気が出たのか、嬉しそうな顔で長門のところまで走っていき――
――また、ポン、と肩を叩いた。

その時の長門の顔といったら...ハルヒ達にも見せてやりたかったぜ。新学期一番の表情だ。
そのまま女生徒は長門の手を引いて坂を駆け上がっていった。
太陽はギラギラと輝いている。蒸し返った空気が発汗を促す。だが俺は気分が良かった、
あの時、長門が嬉しそうな顔をしたからだ。

明日も暑くなりそうだ。

【長門有希の感情】  完

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/09/05(土) 01:33:01.29 ID:/GjSXSR0O

キョン「おいハルヒ、お前はチンコの事をなんて呼んでいるんだ?」
ハルヒ「なっなによ急に!?」キョン「いや色々あるだろ、チンポとかチンチンとかマラやらイチモツ、ティンティン...」
ハルヒ「汚いわね!やめなさいよ」
キョン「いや、気になるね。お前はチンコの事をなんて呼んでいるんだ!!!」
ハルヒ「……チンt」
キョン「はあ?」
ハルヒ「チンチンよチンチン!なに?チンチンの事チンチンて呼んじゃ駄目なワケ!??」
キョン「お、落ち着けハルヒ」
ハルヒ「なによ!」
キョン「お前はマンチョの事をなんて呼んでいるんだ?」
ハルヒ「ッッッハァ?!」
キョン「いやだから、マンコマンマンブラックホール...」
ハルヒ「マンマン!」
キョン「開き直りやがった」キョン「チンチンにマンマンか、繰り返す言葉が好きなんだな」
ハルヒ「チンコマンチョに言われたくないわよ!!!」
キョン「ハルヒお腹空かないか?」
ハルヒ「そういえば...頼んだメニューまだ来ないのかしら」
キョン「いや頼んだモンならとっくにウェイターが運んできてそこで立っ待ってる。付け加えるならレストランにいる他の客の視線もバッチリ集めてる」

みくる「はずかしいです...」
古泉「フフ...もうこの店には来れませんね」
長門「私はオマンチン」

【涼宮ハルヒの呼称】  完

65 名前:俺はチンチン派 ◆M1G1mbfBS. [] 投稿日:2009/09/05(土) 01:35:15.40 ID:/GjSXSR0O

おやすみ。



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