ハルヒ「はあ?セールスなんてお断りよ!!」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:25:30.73 ID:aFt+mesa0

喪黒「ほっほっ、セールスと言ってもお代はいただきません」

ハルヒ「とにかく邪魔なのよ!あたしたちは今不思議探ししてるんだから!」

喪黒「ほほう、不思議ですか……」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:28:05.70 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「おじさんには関係ないわよ!行きましょう、みくるちゃん、古泉くん」

古泉「はい、では失礼します」

みくる「ま、待ってください」

喪黒「またお会いしましょう、涼宮さん」

ハルヒ「……」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:32:49.66 ID:aFt+mesa0

数日後

ハルヒ「最近面白いことがないわね……なんかイライラするわ」

喪黒「これはこれは涼宮さん、奇遇ですな」

ハルヒ「!あんたこの間の……」

喪黒「ほっほっ、覚えていてくださいましたか」

ハルヒ「言っておくけど、あたしにはセールスなんて」

喪黒「いえ、あなたには心の隙間がおありのようですな」

ハルヒ「こ、心の隙間……?」

喪黒「その隙間をお埋めするために、私は手助けしたいだけなのです」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:35:38.01 ID:aFt+mesa0

喪黒「申し遅れました、私こういう者です」

ハルヒ「ふん……セールスマンの名刺なんてもらってもね……」ぴらっ
ハルヒ「ココロのスキマ、お埋めします……喪黒福造……あからさまに怪しいわ」
ハルヒ(でも、よく考えると不思議な存在かも……!)

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:38:48.91 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「話くらい聞いてあげてもいいわ。で、あたしのどこに心の隙間があるっていうの」

喪黒「それは涼宮さんが一番わかってらっしゃるでしょう」
喪黒「あなたはSOS団という集まりを通して、この世の不思議なことを探し出そうとしてらっしゃる」

ハルヒ「そ、そうよ」

喪黒「普通がつまらない、毎日がつまらないと思っている」

ハルヒ「それが心の隙間ってわけ?」

喪黒「いえ、問題はそのつまらない毎日を受け入れ始めていることに関してですよ、おーほっほっ」

ハルヒ「!?」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:43:34.59 ID:aFt+mesa0

喪黒「そのSOS団の仲間と一緒にいると居心地がいい……そう思っている自分が許せないのではないですか?」

ハルヒ「……」
ハルヒ「たしかにそうかもね、あたしは当たり前な毎日から抜け出したくて、SOS団を作ったのに」
ハルヒ「いつの間にか、きょ……団員たちと一緒にいるだけで楽しく感じるようになっていた」
ハルヒ「そんな自分が……変わっていく自分が怖くて……妙に最近いらついてきて……」

喪黒「ほっほっ、いいですなぁ、青春ですな」
喪黒「しかし友だちと仲良く遊ぶのは……」

ハルヒ「普通の学生生活よ。それが我慢ならない!!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:46:33.44 ID:aFt+mesa0

喪黒「やはり、あなたは相当心に隙間風を吹かせているようです」
喪黒「だから私がここにいるわけなんですがね」

ハルヒ「で、傷心の女子高生をつかまえておじさんは何を売りつけるつもり?」

喪黒「その心配はありません、前にも言ったとおりお代はいただきません、ボランティアですから」

ハルヒ「……それでセールスマンっていえるの?」

喪黒「細かいことは気にしない気にしない、おーほっほっほっ」

ハルヒ「……」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:51:56.32 ID:aFt+mesa0

喪黒「そうですな、あなたのような方にはこれが一番でしょうな」

ハルヒ「なにこれ……?ファッション誌?」

喪黒「あなたも年頃の娘ならこういうものはご覧になるでしょうが、それは私が特別なルートから手に入れた一般には出回ってないものです」
喪黒「その雑誌に書いてある通りにすれば、あなたは意中の相手と結ばれるでしょう」

ハルヒ「はあ!?な、なに言ってんの、あたしべつに好きな相手なんて……」

喪黒「いえ、あなたには好きな男性がいるはずです、その相手と恋仲になれば、あなたの超常を願う心はきれいさっぱりなくなります」

ハルヒ「で、でも恋愛なんて精神病の一種で」

喪黒「それはあなたが恋愛から逃げているだけです」
喪黒「恋をするのです、そうすればあなたは救われます」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:56:43.51 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「で、でも……」

喪黒「恋をするべきです、青春を謳歌するのです」
喪黒「恋せよ乙女、恋に燃えて生きるのです」

喪黒「ドーン!!!」

ハルヒ「きゃあああああ!!」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 03:58:45.08 ID:aFt+mesa0

翌日

キョン「よう」

ハルヒ「おはよう、キョン」にこっ

キョン(う……ハルヒが俺に微笑みかけてる……今日は雹か、豚でも降るのか)

ハルヒ「どうしたの?」

キョン「い、いや」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:00:48.95 ID:aFt+mesa0

キョン(ふう……まあ機嫌がいいならそれでいいさ、またよからぬことでも考えてるんだろう)
キョン(こちとらだてにハルヒの起こす厄介ごとに巻き込まれて……)
キョン(……なんかいい匂いがする)スンスン

ハルヒ「♪」

キョン(ハルヒから……?なんだこの匂い、香水か?)

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:03:45.74 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「キョン、次は移動教室よ」

キョン「あ、ああ……」ぽーっ
キョン(すげえいい匂いだ……ハルヒってこんなにいい匂いだったっけ)
キョン(よく見ると今日はすごく可愛く見えるし……いつもの棘がないからか……いや、化粧か?)

ハルヒ「早く早く」ぎゅっ

キョン「!!」どきっ
キョン「ま、待ってくれよ」どきどき

ハルヒ「ふふっ」

キョン(ハルヒ相手になに緊張してるんだ俺は!)

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:07:09.44 ID:aFt+mesa0

放課後

ハルヒ「ねえ、今日は活動お休みにして、二人でどこか行かない?」

キョン「え」

ハルヒ「ねえ、いいでしょう?」

キョン「は、ハルヒがそれでいいなら……」

ハルヒ「うんっ、じゃあみくるちゃんたちには連絡しておくわね」

キョン「……」どくんどくんどくん

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:12:43.39 ID:aFt+mesa0

キョン「な、なあ、腕組むのはやっぱり……」

ハルヒ「え……いやだった?」

キョン「そ、そんなことないが……やっぱり周りの目とか、あるしな」

ハルヒ「……やだ」ぎゅっ

キョン「は、ハルヒ!?」
キョン(胸が……!これはまずいだろ!!)

ハルヒ「あたし、キョンとこうしていたいもん……」

キョン(こ、これは夢か、幻か、それとも世界改変か!?)
キョン(ハルヒが変だ!!)

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:15:10.26 ID:aFt+mesa0

キョン(し、静まれ……俺の息子よ、ハルヒ相手になにやってんだ!)

ハルヒ「ねえ、キョン……」
ハルヒ「たまにはさ、二人でこうして歩くのもいいわね」

キョン「」
キョン「ああ……」

ハルヒ「これからも、こうしたいときは付き合ってくれる?」

キョン「そ、それって」

ハルヒ「あ、あたしと……恋人として付き合って欲しいの……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:20:31.32 ID:aFt+mesa0

数日後

ハルヒ「喪黒さん、本当にありがとうございました」

喪黒「ほーっほっ、うまくいったようでなによりですな」

ハルヒ「全部あのファッション誌のおかげです、化粧の仕方から香水の選び方まで……」
ハルヒ「おまけにアプローチの方法まで」
ハルヒ「今では彼と仲むつまじくお付き合いしています」

喪黒「これであなたは不思議探しなどしなくても幸福を純粋な気持ちで感じ取れるようになったわけです」

ハルヒ「ええ、おかげさまで」

喪黒「しかし涼宮さん、ひとつ忠告があります」

ハルヒ「え?」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:25:14.24 ID:aFt+mesa0

喪黒「今のあなたはあのファッション誌の指示通り、素直な気持ちを彼にぶつけているからうまくいっているのです」
喪黒「けっして、彼に対して意地を張ったり、心にもないことを言って傷つけてはいけませんよー」

ハルヒ「そ、そんなことあたしがするわけありませんっ」
ハルヒ「彼に対してきつい態度を取るのはもうやめたんです」
ハルヒ「これからは素直な気持ちで彼と接していきます」

喪黒「……」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:30:13.31 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「ちゃんと雑誌に書いてある……『ツンツンした態度で気持ちを誤魔化すのはいけません』」
ハルヒ「『相手にはストレートに好意を向けましょう、けっして暴言を吐いてはいけません』」
ハルヒ「あたしのキョンへの今までの接し方だと、ここで前みたいな態度を取ると破滅するみたいね」
ハルヒ「大丈夫、あたしはけっしてこの雑誌を裏切らないわ」
ハルヒ「絶対に……」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:34:14.93 ID:aFt+mesa0

土曜日

キョン「すっかり土曜に遊ぶのが当たり前になっちまったな、不思議探しはいいのか?」

ハルヒ「だって……今はキョンと遊んでるほうが楽しいんだもん」

キョン(か、可愛いこと言ってくれるな)

ハルヒ「でももう日も暮れちゃったし、今日は」

キョン「な、なあハルヒ」
キョン「明日は日曜だし、その……」

ハルヒ「?」

キョン「友だちのところに泊まるって、親には連絡できないかな……?」

ハルヒ「そ、それって……」

キョン「……」

ハルヒ「……うん、いいよ」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:47:51.21 ID:aFt+mesa0

ラブホテル

ハルヒ(あ、あたし、いよいよキョンとしちゃんだ……)どきどき
ハルヒ(えっと……『経験がなさそうな男とエッチするときは、相手に自信を与えること』)
ハルヒ(あ、でもあたしもやったことない……その場合はどうすれば)

キョン「なにしてるんだ?」

ハルヒ「あ、キョン……!」
ハルヒ(は、裸のキョン……バスタオルの下にはキョンの……あれが)

キョン「しゃ、シャワーも浴びたし……そろそろな」

ハルヒ「……うん」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:54:56.66 ID:aFt+mesa0

キョン「ん……」

ハルヒ「……」
ハルヒ(なんかキョン、キスやり慣れてるって感じだな……)

キョン「ハルヒ……」すっ

ハルヒ「や……いきなり胸は……」

キョン「ハルヒの胸……やっぱり大きいな」

ハルヒ「ん……」びくっ

キョン「感じやすいのか?ここもこんなに……」ぬるっ

ハルヒ「いや……!」
ハルヒ(なんか変よ……キョンって本当に経験がないの……?)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 04:58:41.30 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「ちょ、ちょっと待ってよ……!」

キョン「ハルヒ……ハルヒ……」

ハルヒ「ま、待てって言ってるのよ、エロバカキョン!!」げしっ

キョン「いて!!」
キョン「ハルヒ……?」

ハルヒ「な、なによ、あんた、随分手馴れているじゃない」
ハルヒ「もしかして、もう経験済みだったりするの?」

キョン「な、なに言ってんだ、俺は初めてで」

ハルヒ「うそよ……初めての男がこんなに積極的に……」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:01:37.18 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「そうよ、そうだわ、あんた、みくるちゃんあたりと盛ってたんじゃないの?」

キョン「な……!?」

ハルヒ「ず、図星なのね……わかった、有希ともやってたんじゃないの?ほら、あの子あんたのこと随分と信用してたみたいだし」

キョン「……いい加減にしろよ、ハルヒ」

ハルヒ「いい加減にするのはそっちよ!!なによ、純情なふりして、あたしを弄んでたのね!」

キョン「なんでそんなこと言うんだ、俺はお前を……」

ハルヒ「言うなバカー!!」

キョン「は、ハルヒ!!」

ハルヒ「もうあんたの顔なんか見たくないわよ!!」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:04:02.64 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「なによ……キョンのばか……」とぼとぼ

喪黒「涼宮さん」

ハルヒ「!!喪黒……さん」

喪黒「あなた私の忠告を無視しましたね?」

ハルヒ「ち、違うわ、あれはキョンが悪いのよ、キョンが」



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:12:52.35 ID:aFt+mesa0

喪黒「ほっほっ、あなたの彼は本当に過去に女性経験はなかったのですよ」

ハルヒ「う、うそよそんなの!!」
ハルヒ(どうしてあのホテルでのことを……?)

喪黒「うそではありません。あなたは彼の純情を踏みにじり、疑い、裏切ったのです」

ハルヒ「そんなの……全部雑誌に書いてある通りにいくわけないじゃない!!」
ハルヒ「そうよ、はじめからこんなのに頼るからいけなかったのよ」
ハルヒ「こんなもの……!!」びりびり

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:15:02.90 ID:aFt+mesa0

喪黒「ほっほっ、困った人ですねえ」
喪黒「ならあなたは、これから一生そうやって生きていけばいいでしょう」
喪黒「なににも頼らず、あなた自身の力で!!」

喪黒「ドーン!!!」

ハルヒ「あひゃああああ!!!」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:17:42.35 ID:aFt+mesa0

キョン「……ここは」
キョン「閉鎖空間?」
キョン「そんな……長門!古泉!朝比奈さん!」

しーん

キョン「ハルヒの仕業……いや、俺のせいなのか……」

きょーん
きょーん

キョン「ハルヒ……?ハルヒ!!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:19:18.35 ID:aFt+mesa0

きょーん
きょーん

キョン「ハルヒ……どこだぁ!!」

ここにいるじゃない

キョン「……あれは、神人?」
キョン「い、いや……あ、あれは……!!」

きょん、ずっといっしょにいましょ

キョン「うわあああああああ!!!!!」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:28:19.52 ID:aFt+mesa0

喪黒「いやはや、素直に相手に好意を向けられないとはなんとも悲しいものですね」
喪黒「ツンデレ!かなにか知りませんが、鈍感な男性には、ストレートに愛を囁かないと伝わらないものです」
喪黒「しかし、これで二人は相手の気持ちを嘘偽りなく受け取ることができるでしょうなぁ、おーほっほっ」


喪黒「私の名は喪黒福造、人呼んで笑ゥせぇるすまん」
喪黒「ただのセールスマンじゃございません」
喪黒「私の取り扱う品物はココロ=A人間のココロ≠ナございます」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:36:59.96 ID:aFt+mesa0

この世は老いも若きも、男も女も、ココロの寂しい人ばかり
そんなみなさんのココロのスキマをお埋めいたします
いえ、お金は一銭もいただきません
お客様が満足されたら、それがなによりの報酬でございます
さて、今日のお客様は

長門有希(3)対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:40:08.47 ID:aFt+mesa0

長門「……」

でさー、そんときそいつがぁ

がやがや
わいわい

長門「……」

ぺちゃくちゃ
ざわざわ

長門「……」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:42:08.51 ID:aFt+mesa0

図書館

長門「……」すっ

喪黒「……」すっ

長門「……」

喪黒「おや、これは失礼しました。どうぞ、この本はあなたが読んでください」

長門「……」ぷいっ

喪黒「おーほっほっ」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:44:18.68 ID:aFt+mesa0

つぎはカラオケっしょー

えーボーリングだよー

ぎゃははははは

長門「……」すたすた

うわ、なんかすげえキモくね?

暗すぎ、ってかこんなところ制服でうろつくなよな!!

長門「……」すたすた

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:48:39.32 ID:aFt+mesa0

公園

長門「……」

喪黒「おや、あなたは先ほどの」

長門「……」

喪黒「いやはや、図書館ではどうも」

長門「……」こくり

喪黒「じつはあれから気になって、あなたのあとをつけさせていただきました」

長門「……」

喪黒「どうやらあなたは、心に大きな隙間を持っているようですな」

長門「……隙間?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:52:50.93 ID:aFt+mesa0

喪黒「申し遅れました、私こういう者でございます」すっ

長門「……」

喪黒「いえね、セールスマンなんですが、ボランティアでやってるので、お金は一切いただいておりません」
喪黒「あなたのような方の手助けをするのが、私の喜びなのです」

長門「……」

喪黒「あなたは今、孤独によって深い悲しみに包まれているようです」

長門「!……」すたすた

喪黒「おや、どうかされましたか」

長門「……あなたは」
長門「……なんでもない」

喪黒「ほーっほっほっ」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 05:55:29.36 ID:aFt+mesa0

マンション

長門「……」
長門「……」
長門「……」つーっ
長門「……これは、涙?」
長門「……」

喪黒「なかなかご立派なマンションですな」

長門「!!」

喪黒「失礼、不法侵入は私の得意技でして」ずいっ

長門「……」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:00:35.40 ID:aFt+mesa0

喪黒「無口なあなたから色々聞きだすのは酷な話でしょうから」
喪黒「本日はこれをお渡しするために来ました」

長門「……携帯電話?」

喪黒「その携帯電話には、ありとあらゆるネットコミュニティへアクセスできるようになっています」
喪黒「見たところ機械にお強いあなたになら、他者と交流する絶交の練習になるのではないですか?」

長門「……なぜ」
長門「わたしがそんなことを」

喪黒「ほっほっ、言ったはずですよ、孤独によって深い悲しみに包まれていると」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:03:30.73 ID:aFt+mesa0

長門「……」

喪黒「否定されるのなら、その携帯電話はお使いならなくて結構です」

長門「……」

喪黒「ただ、使用されるのであれば」
喪黒「その携帯電話に登録されているコミュニティ以外のサイトにはアクセスしないことをお誓いください」

長門「……」

喪黒「では、私はこれで」

長門「……」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:04:57.07 ID:aFt+mesa0

翌日

わいわい
がやがや

長門「……」

またひとりでべんとう
さそってもへんじもしないからしかたない
かおだけはいいからおたかくとまって

長門「……」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:06:28.31 ID:aFt+mesa0

長門「……」すっ

ぴっぴっぴっ

けいたいいじってる
あいているのかよ
SOSだんだろ
きゃはははは

長門「……」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:08:48.10 ID:aFt+mesa0

文芸部室

長門「……」ぴっぴっ

暇な人あつまれ!!
自分のプロフィールを入力して、どんどん友だちを作っちゃおう!!

長門「……」

名前:長門有希
趣味:なし
好きな異性のタイプ:なし
血液型:なし
暇な時間:わりと
自己アピール:なし

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:11:53.67 ID:aFt+mesa0

長門「……メール?」ぴりり


名前:ハッピーメイカー

はじめまして!!長門有希さん!!
登録したばかりのようだったので、メール送りました!!
自分も登録したばっかりで、まだ一人も友だちいません><
よかったら、いろいろお話しませんか?

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:13:22.55 ID:aFt+mesa0

長門「……」


名前:長門有希

なに

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:14:49.35 ID:aFt+mesa0

名前:ハッピーメイカー

文短っ!!
長門さん、プロフィールも味気なかったし、もっと自分を出していったほうがいいよ!!


長門「自分を……出す?」
長門「どういうこと……?」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:17:15.78 ID:aFt+mesa0

名前:長門有希

どうすればいいか、説明を求める


名前:ハッピーメイカー

そうだなぁ、長門さんの好きなものとか、やりたいこととか、色々あるでしょ?


長門「わたしの好きなもの……やりたいこと……」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:21:29.56 ID:aFt+mesa0

数週間後

国木田「なんか、長門さん変わったよね」

谷口「ああ、すげえ社交的になった。あれじゃあもうマイナーじゃないな」

キョン「……なんか気に入らんが」

長門「なになに?なんの話?」

国木田「な、長門さん」

長門「わたしがどうかしたって?」

谷口「な、長門ぉ!俺と付き合ってくれ!!」

長門「あはは!ごめんね!!」

谷口「」

キョン「瞬殺か」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:23:32.92 ID:aFt+mesa0

女子「長門っちー、お昼食堂で食べない?」

長門「うん、食べる食べるー!!」
長門「じゃあね、キョンくん!!」

キョン「あ、ああ……」

国木田「本当に別人みたいだ、なにかあったの?」

キョン「さあな、宇宙人に性格変えられたんじゃないの?」

国木田「?」

キョン「……」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:29:07.45 ID:aFt+mesa0

古泉「ですから、原因は不明です」
古泉「涼宮さんの能力によるものではないと、それだけは断言できますがね」

キョン「ハルヒの仕業じゃないって……まだそんなこと言ってるのか」

古泉「そうです。なぜなら涼宮さんは長門さんの豹変を快く思っていない」
古泉「彼女が望んでいないことを、どうして実現させる必要があるのでしょうか」
古泉「このところ閉鎖空間の発生頻度がすさまじい……下手すれば、世界改変が起きるレベルですよ」

キョン「じゃあ、また長門自身が」

古泉「そちらのほうがまだ可能性がありますが、原因不明なことには変わりありませんね

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:33:05.08 ID:aFt+mesa0

長門「あ、ハルちゃんじゃん!」

ハルヒ「……有希」

長門「どったの?浮かない顔して」

ハルヒ「……べつに」

女子「有希ー、はやく行こうよ」

長門「はーい」
長門「そうだ、今度の不思議探索はわたし行かないから」

ハルヒ「……なんでよ」

長門「だって行きたくないんだもん」
長門「あ、ついでにキョンくんも行かないから、一緒に図書館行くんだっ」

ハルヒ「!!」

長門「じゃあ、そういうことだから」

ハルヒ「……」イライラ

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:35:41.22 ID:aFt+mesa0

長門「あはははは!!楽しいな!!自分を出すってことがこんなに気持ちいいなんて!!」
長門「全部この携帯電話のおかげだよ」

喪黒「これはこれは長門さん、お元気そうでなによりですな」

長門「あ、もぐちゃん!!」

喪黒「ほーっほっ、もぐちゃんですか、随分とフレンドリーになりましたねぇ」

長門「えへへ」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:39:25.26 ID:aFt+mesa0

長門「もぐちゃんのおかげで友だちはいっぱいできたし、嫌なことは嫌って言えるようになったし、良いこと尽くめだよっ!」

喪黒「それはそれは、あなたの心の隙間が埋まったようで私も嬉しいですよ」
喪黒「しかし、約束は守ってくださいね、その携帯電話に登録されているサイト以外にはアクセスしないと」

長門「わかってるよ、むしろリアルでの友だち付き合いで忙しくて、こっちはもうほとんどやってないしね」

喪黒「それならいいのですが……」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:43:08.79 ID:aFt+mesa0

女子A「うそーっ、有希ってば彼氏いないの?」

長門「う、うん、そうだけど」

女子B「マジでぇ?普通にいると思ってたし」

長門「な、なんか男の子と付き合うのって恥ずかしいからさ」

女子A「へーきで男子と話してるじゃん。、好きな人は?」

長門「い、いることはいるけど」

女子B「だったらアタックして」

長門「だ、だから恥ずかしいんだって!!」
長門「普通に話したりするのはいいんだけど」

女子A「ふーん」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:46:43.79 ID:aFt+mesa0

女子A「ちょっと有希、携帯貸して」

長門「えっと……あ、今日忘れてきたかも」

女子A「えー……って、そのポケットにあるのはなにさ」

長門「あ、これは」

女子A「なんだ、ちゃんと持ってるじゃん、ちょっと貸してみ」ぱっ

長門「あ……」

女子A「……」ぴっぴっ
女子A「ほい、登録完了」

女子B「あ、出会い系?」

女子A「そう、こういうので会えば気楽に付き合えるし、お小遣いも稼げるよ」

女子B「うわー、問題発言!」

女子A「あんたもやってるでしょ!」

女子B「まあね」

長門「……」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:49:32.97 ID:aFt+mesa0

長門(どうしよう、この携帯で登録されているところ以外はアクセスしちゃいけなかったのに)

女子A「あ、さっそくメールきてるよ、ほら」

長門「え?あ……うん……」

女子B「まあ危ない男だったら逃げればいいんだから、ちょっとした火遊びも必要よ?」

長門「う、うん……」
長門(そうだよ……ちょっとくらいいいじゃないか、やってることは今までとそう変わらないし……)

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:52:37.13 ID:aFt+mesa0

数ヶ月後

男「ありがとう、はいこれお礼」

長門「ありがとー♪」
長門(ふう、結局バレなきゃいいんだよね、今が楽しければそれで)
長門「あ、メール。最近多くて参っちゃうよ」
長門「まあその分稼げるけどね☆」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:55:47.50 ID:aFt+mesa0

長門「え?ハッピーメイカー?」


名前:ハッピーメイカー

もしかして長門さんじゃないですか?
プロフィール欄があまりにも似てたもので……
よかったら、一度お会いしたいですが


長門「ぷっ、真面目ぶってたわりには、この人もヤりたいだけなのかぁ」
長門「まあいいよ、相手してあげるよ☆」

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 06:57:30.07 ID:aFt+mesa0

長門「待ち合わせ場所は……」

喪黒「ほーっほっ、長門さぁん」

長門「!!も、もぐちゃん……」

喪黒「あなた約束を破って、その携帯で出会い系サイトにアクセスしてましたね」

長門「こ、これは、その……」

喪黒「いけませんねぇ、未成年が売春など」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:06:09.18 ID:aFt+mesa0

長門「も、もぐちゃんには関係ないよ、なんならパケット代くらい払ったって」

喪黒「そういう問題ではありません」
喪黒「あなたは私との約束を破り、男漁りに精を出していた」
喪黒「私はあなたにこんなことをさせるために手助けしたのではないのですよ」

長門「……ちがうよ、これがわたしなんだ」
長門「今まで知らなかったことを、つぎつぎと体験できる喜び!」
長門「それを知ったわたしの、これが真実の姿なんだよ!」
長門「そうだ、なんならもぐちゃんも知ろうよ、わたしって結構いい身体してるんだよ?」

喪黒「ほーっほっ、反省の色なしですか」
喪黒「よろしい、ならあなたは自身の快楽に溺れていなさい」
喪黒「好きなだけ男遊びに没頭するのです」

喪黒「ドーン!!!」

長門「ぴぎゃああああ!!!!!」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:09:07.18 ID:aFt+mesa0

長門「……」

おぎゃあ

長門「……」

おぎゃあおぎゃあ

長門「……だれかたすけて」

おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ

おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ

おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ

おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:10:23.97 ID:aFt+mesa0

おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ
おぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあおぎゃあ

長門「あああああああああああああああああああ!!!!!!!!」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:15:53.84 ID:aFt+mesa0

喪黒「ネットを通して知らない相手と交流できるとは、便利な世の中になりましたね」
喪黒「しかし素性の知れない相手と実際に会うなど、現代人は危機管理がなってませんねえ」
喪黒「もっとも、私のようなセールスマン相手には必要以上に警戒されますけど……おーっほっほっ」

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:22:48.64 ID:aFt+mesa0

この世は老いも若きも、男も女も、ココロの寂しい人ばかり
そんなみなさんのココロのスキマをお埋めいたします
いえ、お金は一銭もいただきません
お客様が満足されたら、それがなによりの報酬でございます
さて、今日のお客様は

朝比奈みくる(?)未来人

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:24:38.87 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「みくるちゃん、今日も可愛いわね」もみもみ

みくる「ひゃああ……や、やめてください……」

キョン「ハルヒ!いい加減セクハラはよせ!」

ハルヒ「うっさいわねえ、みくるちゃんはあたしのおもちゃなんだから!!」

みくる「ひーん」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:29:10.79 ID:aFt+mesa0

みくる(今日も涼宮さんにいろいろされちゃったな……)
みくる(でも、これくらい平気……ただじゃれあってるだけ……)
みくる(でも、キョンくんや古泉くんがいる前でやるのは……)

喪黒「おーほっほっほっ、だいぶお疲れのご様子」

みくる「え?あ、あたしですか?」

喪黒「ええ、そんな暗いと、美しい顔が台無しですよ」

みくる「そんな、あたしなんて」

喪黒「どうです、近くに私の行きつけの店があるんですが、ちょっと付き合いませんか」

みくる(これって……ナンパ……?)

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:32:44.22 ID:aFt+mesa0

魔の巣

みくる(うう……ついてきちゃった……)

喪黒「あなたは未成年ですから、本当はこんなバーに入っちゃいけないんですけどね」
喪黒「今回は私が無理にお連れしたので、マスターには目を瞑っていただきましょう」

マスター「……」

みくる「あ、これおいしい……」

喪黒「特性のドリンクですよー。疲れが取ります」

144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:39:27.80 ID:aFt+mesa0

喪黒「で、どうしてそんなに疲れた顔をしていたんですか」

みくる「……実はあたし、学校の部活……じゃないサークル活動で、ちょっと」

喪黒「ほほう、イジメですか」

みくる「ち、違います!イジメなんかじゃありません!!」

喪黒「ではどんな嫌なことがあるというのです?」

みくる「……そのサークルで一番偉い人が、私のむ、胸とかを触ってくるんです」
みくる「同性だからそれ自体はまだ我慢できるんですけど、男の子がいる前でも構わずやってくるのでちょっと……」

喪黒「それは立派なセクハラですよ、嫌なら嫌とはっきり言うべきです」

みくる「そうなんですが……」

145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:44:04.03 ID:aFt+mesa0

喪黒「よろしい、これも何かの縁です、私が協力してさしあげましょう」

みくる「協力って……?あなたはいったい」

喪黒「申し遅れましたが、私こういう者です」すっ

みくる「ココロのスキマお埋めします……喪黒福造……さんですか……」

喪黒「ボランティアですから、お金は一銭もいただきません」

みくる「でもぉ……」

喪黒「私にお任せください」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:49:30.11 ID:aFt+mesa0

翌日

みくる「はあ……」がちゃっ

ハルヒ「きたわねみくるちゃん!さっそくこれに着替えなさい!」

みくる「あ、あのこれは」

ハルヒ「ボンテージよボンテージ!手に入れるのに苦労したんだから」

みくる「……で、でもそれ、胸のところが」

ハルヒ「ん?ああ、乳首丸見えだけど、まあいいでしょ」

みくる「よ、よくありません」

ハルヒ「なあに?あたしに逆らうって言うの?」

みくる「あうあう……」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:53:00.39 ID:aFt+mesa0

みくる「……」ぶつぶつ

ハルヒ「はあ?なによ、聞こえないわよ」

みくる「みくるんみくるんみらくるるん〜」

ハルヒ「?」

みくる「あたしはぁ……上級生です!!=v

ハルヒ「!?そ、それがどうしたのよ、あたしはSOS団団長……」

みくる「上級生なんですよ!!=v

ハルヒ「う、うう……」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:54:42.98 ID:aFt+mesa0

ハルヒ「わ、わかったわよ、みくるちゃ」

みくる「先輩≠チていってください、涼宮さん」

ハルヒ「はあ!?なんであたしが」

みくる「……」

ハルヒ「う……」
ハルヒ「朝比奈……先輩」

みくる「それでいいんですよ、涼宮さん」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:56:30.47 ID:aFt+mesa0

みくる「そうだ、涼宮さん、たまにはお茶でもいれてくださいよ」

ハルヒ「それはみく……朝比奈先輩の役目でしょ!!」

みくる「あたしは上級生≠ナすよ?」

ハルヒ「……ぐっ」
ハルヒ「わ、わかりました」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 07:59:36.38 ID:aFt+mesa0

数日後

みくる「ハルヒ、早くお茶ください」

ハルヒ「はい……」しずしず

みくる「……味が薄いです!なんで教えたとおりにできないんですか!?」

ハルヒ「す、すみません」

みくる「はやく一人前のメイド≠ノなってくださいよ」

ハルヒ「……はい」

キョン「どうなってるんだこれは」

古泉「……」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:03:18.64 ID:aFt+mesa0

みくる「喪黒さん、すごいですよ、このペンダント」
みくる「呪文を唱えてから命令すれば、思うように相手を動かせます」

喪黒「ほーっほっ、これでセクハラはなくなったようですね」
喪黒「では、ペンダントは返してもらいます」

みくる「え……」

喪黒「最初に約束したはずですよ、セクハラをやめさせることが出来たら返してもらうと」
喪黒「これは人の心を操る危険なものですから」

みくる「でも……」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:05:16.13 ID:aFt+mesa0

みくる「またすぐ戻っちゃうかもしれませんし……」

喪黒「……そうですか、それならあと一週間だけお貸ししましょう」
喪黒「ただし、セクハラをしてくる彼女以外には使わないこと、でないととんでもないことになりますよ」

みくる「わ、わかってます」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:08:40.63 ID:aFt+mesa0

キョン「ハルヒ、どうしたんだ?」

ハルヒ「わかんない……なんかみくるちゃん……じゃなかった、朝比奈先輩のいうことに段々逆らえなくなってきたのよ」

キョン「いまさら朝比奈さんが先輩だって思いだしたのか?」

ハルヒ「それもあるけど……そうじゃない、これはきっと超能力よ!」

キョン「ちょ、超能力?」

ハルヒ「そうよ、みくるちゃんは超能力者だったのよ!超能力であたしを操っているんだわ!!」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:11:28.02 ID:aFt+mesa0

キョン「落ち着けよ、ハルヒ」

ハルヒ「……そうとでも考えないと、怖いのよ」

キョン「まあ、最近の朝比奈さんはちょっと横暴かな、って気はしてたし」
キョン「一度話し合ってみようぜ」

ハルヒ「……うん」


みくる「…………」


165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:13:14.61 ID:aFt+mesa0

みくる「ねえ、キョンくん」

キョン「朝比奈さん……」

みくる「今日の放課後、部室じゃなくて体育館裏にきてください」

キョン「……わかりました」
キョン「ちょうど俺も言いたいことがありましたから」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:18:20.16 ID:aFt+mesa0





ハルヒ「あ、キョン」
ハルヒ「遅いわよ、今日活動なしみたいなのに、あんたは知らなかったみたいだから」
ハルヒ「古泉くんと有希は帰らせたのに、朝比奈先輩はあたしだけメイドの格好させて残らせるし」
ハルヒ「ねえ、聞いてるの?」

キョン「ウルサイ」

ハルヒ「……え?」

キョン「ウットウシインダヨ、オマエ」

ハルヒ「きょ、キョン?」

キョン「ナニガSOSダンダ、フザケヤガッテ」ばしっ

ハルヒ「きゃっ……」

キョン「ニドドハナシカケルナ、クソガ」

ハルヒ「……な、なんで……」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:24:12.67 ID:aFt+mesa0

みくる「ぷくくっ、いい気味、キョンくんに味方してもらおうなんて、ムシが良すぎるんですよ」
みくる「ちょっと今まで以上に無理矢理洗脳したから、話し方とか怪しいけど、これで……」

喪黒「おや、実に楽しそうですなぁ」

みくる「も、喪黒さん!!」

喪黒「あなた、約束を破りましたね」

みくる「……こ、これは」

喪黒「復讐にしても度を超えています、あなたはしかるべき罰を受けることになるでしょう」

みくる「あ、あたしは被害者です!なんで罰なんか」

喪黒「いーえ、あなたには罰を受けなければいけない、受けるのです、絶対に受けるのです」

喪黒「ドーン!!!」

みくる「ひょああああああああ!!!!!」


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:32:46.82 ID:aFt+mesa0

みくる「……」

みくる(大)「バカね、なんのために涼宮ハルヒの観察を言い渡されてるのか」
みくる(大)「圧縮冷凍の刑……この時代からあたしたちの時代までどれだけ眠ったままか」
みくる(大)「その責任をすべて果たすのはいつになるのか、あたしだってわからないわ」
みくる(大)「いつになったら終わるのか」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 08:36:39.66 ID:aFt+mesa0

喪黒「今の時代すぐにセクハラだと騒ぎ立てる女性がいますが」
喪黒「自意識過剰、自身の姿を省みて、防ぐ方法を考えていくべきなのです」
喪黒「でも私だってあんな大きな胸なら揉んでみたい……なんて思っちゃったりして!!」
喪黒「おーほっほっほっ」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 14:59:14.57 ID:aFt+mesa0

この世は老いも若きも、男も女も、ココロの寂しい人ばかり
そんなみなさんのココロのスキマをお埋めいたします
いえ、お金は一銭もいただきません
お客様が満足されたら、それがなによりの報酬でございます
さて、今日のお客様は

古泉一樹(16)超能力者

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:01:54.14 ID:aFt+mesa0

古泉(今日も神人狩り……このところ涼宮ハルヒの機嫌は最悪だからな)
古泉(ともすれば、やはり彼に機嫌をとってもらうのが最良)
古泉(どうしたものか……)

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:04:14.42 ID:aFt+mesa0

コンビニ前

まじちょーうけるな
ぎゃはははははっ

古泉(気楽でいいな……)

すぱーっこれがなきゃやってらんねえよ

古泉(……煙草か)

店員「……」

古泉(客に無関心そうな店員……今は私服だし、年齢確認はされないだろうな)
古泉(……)

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:06:49.89 ID:aFt+mesa0

古泉「……」
古泉「う……げほっげほっ」
古泉「なんだこれ、全然美味くない……」

喪黒「ほーっほっ、未成年が煙草などお吸いになってはいけませんなあ」

古泉「!!あ……」

喪黒「驚かせてしまって申し訳ありません、あなたのような心に隙間のある方を私は探していたのですよ」

古泉「あ、あなたはいったい……」

喪黒「私、こういう者です」すっ

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:09:40.19 ID:aFt+mesa0

古泉「『ココロのスキマ』……どういう意味ですか」

喪黒「あなた、大変深いお悩みをお持ちでしょう?」

古泉「いえ、僕はべつに」

喪黒「うそはよくありません、あなたが煙草を買う様子を見ていましたが、単なる好奇心で煙草を吸いたいようには見えませんでしたよ」
喪黒「なにか辛いことから逃げ出したい、そのための煙草なのではないですか?」

古泉「……」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:13:47.99 ID:aFt+mesa0

魔の巣

喪黒「まま、ここは私のおごりですから、遠慮せずに飲んでください」

古泉「は、はあ」
古泉(なんで付いてきてしまったんだろう)

喪黒「ささ、ぐいっといっちゃってくださいな」

古泉「は、はい」ちびっ
古泉「!これは美味ですね、なんというジュースなんですか?」

喪黒「ほーっほっ、それはお酒です、口当たりさわやかでまるでジュースのようでしょう?」

古泉「こ、これがお酒……?で、でも僕は未成年だって」

喪黒「煙草がダメなら、お酒ですよ。さっきはあんなこと言いましたが、未成年が酒や煙草に興味を持ったりするのは当然のことなのです」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:19:25.09 ID:aFt+mesa0

古泉「……しかし」

喪黒「お酒を飲むとリラックスできますよ」

古泉「……」ごくごく

喪黒「ほーっほっ」

古泉「ぷはーっ……じつは、僕はあるきついアルバイトをしていまして」

喪黒「アルバイトですか、いいですなあ学生のうちのアルバイトはいい社会経験になりますよ」

古泉「……ところがそのアルバイトというのは強制的にやらされているもので」
古泉「呼び出しがあれば昼夜を問わず出向しなければなりませんし、学校生活に支障が出るほどなんです」

喪黒「それはいけませんな、アルバイトはもと時間に余裕のあるものをするべきです」

古泉「わかってはいるんですが、僕には自由にアルバイトをやめる権利はないんです」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:22:27.64 ID:aFt+mesa0

喪黒「やめたくてもやめられないアルバイトですか」

古泉「はい……まあそのアルバイトの内容とは直接関係ないのですが……そのおかげで楽しい思いをできるのが唯一の救いですね」
古泉「……それがなければ、ただ辛いだけで……」

喪黒「なるほど、しかしこのままではあなたは潰れてしまいますよ」

古泉「わかっています……だから煙草で気を紛らわせようと……」

喪黒「ほーっほっほっ」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:25:58.43 ID:aFt+mesa0

喪黒「よろしい、なら私がアルバイトに耐えられるように最高の気晴らしをさせてさしあげましょう」

古泉「最高の気晴らし?いえ、しかし」

喪黒「お代の心配はいりません、ボランティアですからただで結構です」

古泉「お金の問題じゃあ……あなたの素性もよく知りませんし」

喪黒「一緒にお酒を飲んだ仲ではありませんかあ」

古泉(たしかに、お酒を飲んだのは事実……弱みを握られたみたいだ……)

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:29:13.95 ID:aFt+mesa0

喪黒「準備ができたら連絡しますので、それまではアルバイト頑張ってくださいね」

古泉「は、はあ」





ハルヒ「……」イライラ

古泉(呼び出しですか)
古泉「すみません、バイトが入ってしまいました」

キョン「そうか……がんばれよ」

古泉「……はい」

228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 15:35:46.10 ID:aFt+mesa0

古泉「これで三日間連続……さすがに身体も精神もボロボロ……」ふらっ

喪黒「アルバイトの帰りですか」

古泉「も、喪黒さん!?」

喪黒「遅くなりましたが、あなたにとって最高の気晴らしができる場所を用意しましたよ」

古泉「ほ、本当に最高の気晴らしが?」

喪黒「はい、どうぞ付いてきてください」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:02:00.14 ID:aFt+mesa0

古泉「こ、ここは?」

喪黒「ワンルームマンションです、疲れたときはこの部屋を自由にお使いください」

古泉「し、しかし……」

喪黒「ここにはあなたが必要とされるものはなんでも揃っていると思いますよ」

古泉「は、はあ」

喪黒「ここで心身ともにリフレッシュして、アルバイトも学業もがんばってください」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:05:19.30 ID:aFt+mesa0

古泉「と、言われたものの、こんな高そうな部屋を無料で貸してもらっていいのだろうか」
古泉「それに、いくらこんな場所を用意されても気晴らしなんて……」
古泉「……だめだ、眠い、とりあえずここで一眠りさせて……もらって……」
古泉「……」スヤスヤ

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:11:12.08 ID:aFt+mesa0





古泉「……は!」
古泉「い、今何時だ!?」ばっ

PM11:00

古泉「午後11時?たしかここに連れてこられたのは10時くらいだったような……」
古泉「一時間しか寝てないってことなのか……?しかし……」
古泉「ま、まさか時計が壊れてる?それとも丸一日寝てしまった?」

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:20:18.31 ID:aFt+mesa0

古泉(日付も変わっていない……ということは、本当にまだ一時間しかたってないのか)
古泉(でもここしばらく味わっていなかった心地よい目覚めだ、たっぷり睡眠を取れた気がする)
古泉(まさか、これが最高の気晴らし……?)

翌日

古泉「こんにちは」

キョン「古泉、なんだ、元気そうだな」

古泉「おやそうですか?」

キョン「ああ、なんか最近閉鎖空間がすげえ発生してたみたいだし、無理してるように見えたんでな」

古泉「ご心配かけて申し訳ありません」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:22:49.96 ID:aFt+mesa0

森「古泉、大丈夫?ここのところずっと神人と戦ってみたいだし……」

古泉「ええ、ご心配なく。きちんと身体も精神も休ませていますから」

森「それなら、いいんだけど……」

古泉(今日も早くあの部屋に行かなければ)

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:26:27.47 ID:aFt+mesa0

マンション

古泉「ふう……シャワーを浴びてすっきりできた」
古泉(不思議なところだな、ここにいるときだけ時間がゆっくり流れているみたいだ)
古泉(もしかして、疲れている僕に神様がくれたプレゼントなのかも)

ぴんぽーん

古泉(誰だろう?)

喪黒「おーっほっほっほっ、こんばんは」

古泉「喪黒さん!」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:41:25.17 ID:aFt+mesa0

古泉「いやあ、喪黒さんのおかげで、最近はすこぶる身体の調子がよくて」

喪黒「ほーっほっ、そういえば顔色がよくなりましたな」

古泉「ええ、この部屋で眠ると、少ない睡眠時間でもなぜか調子がいいんです」

喪黒「それはそれは」
喪黒「しかし一つだけ約束してください」

古泉「約束……ですか?」

喪黒「この部屋はあなたがアルバイトと学業をきっちり両立できるようにお貸ししたのです」
喪黒「ですから、肝心のアルバイトや学業をおろそかにすることがあってはなりません」

古泉「わ、わかっています、そのくらいの節度は持ち合わせているつもりです」

喪黒「……」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:44:16.02 ID:aFt+mesa0

森「古泉、最近調子いいわね」

古泉「ええ、実はある方から非常にリラックスできる部屋を提供していただいて」

森「リラックスできる部屋?」

古泉「なんというか、時間の流れが遅く感じて、ゆっくりと過ごせるんですよ」

森「……へえ、そんないいところ、あなた独り占めしてたんだ」

古泉「え……いや、べつにそんなつもりでは」

森「わたしにも紹介してくださいよ、その部屋」

古泉「は、はあ、構いませんが」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:47:54.62 ID:aFt+mesa0

森「素敵な部屋ね、高校生が一人で使うにはもったいないわ」

古泉「……」

森「ねえ、わたしにも使わせてよ、この部屋」

古泉「え……」

森「ねえ、いいでしょう?」

古泉「……たしかに鍵は二つありますが」

森「じゃあきまりね。疲れているのは古泉だけじゃないの、わたしだってリフレッシュしたいんだから」

古泉「……」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 16:53:22.10 ID:aFt+mesa0

数週間後

森「シャワー浴びてくるから、待っててね」

古泉「はい」
古泉(一緒にこの部屋を使っているうちに、こんな関係になってしまった……)
古泉(おかげで前より少し睡眠時間は減ってしったけど……まあここでは時間はゆっくり流れるからたいしたことは)

ぴりりりぴりりり

古泉「!?呼び出し……こんな時間に」
古泉「いや、あと二時間後に集合か……なんだろう、閉鎖空間が発生したわけじゃないのか?」

森「お・ま・た・せ」

古泉「も、森さん……」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 17:03:24.39 ID:aFt+mesa0

森「明日は学校休みでしょう?」

古泉「し、しかし機関から呼び出しが」

森「え?」

古泉「二時間後に集合だそうです」

森「なら余裕じゃない、いつも三回くらいした後でもここじゃ一時間もたってないもの」

古泉「ということは……」

森「今日もがんばってね♪」

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 17:21:12.67 ID:aFt+mesa0





森「はあはあ……ふふ、古泉も上手になったわね」

古泉「それは、森さんが……」

森「こんなハンサムをわたしが独占しちゃって、なんだか悪いわね」
森「ずいぶん長いことやってたみたいだけど、まだ時間はじゅうぶん……」
森「え?」

古泉「どうかしたんですか?」

森「う、うそ……もうすぐ明け方じゃない……」

古泉「そんな……カーテンを!」
古泉「ひ、日が昇り始めている」

森「二時間なんてとっくに過ぎてるわ……」

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 17:22:47.37 ID:aFt+mesa0

古泉「で、でも、あれ以来連絡はなかったし、そんな重要なことではなかったのでは」

森「それならいいんだけど」

喪黒「おーほっほっ、ちっともよくありませんなぁ」

古泉「も、喪黒さん!」

森「きゃああ!!だ、誰ですかあなた!!」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 17:27:08.15 ID:aFt+mesa0

喪黒「古泉さんにこの部屋をお貸しした者です」

森「この部屋の持ち主……?」

喪黒「古泉さん、あなた私との約束を破ってアルバイトをすっぽかしましたね」

古泉「ち、違います、いつもと時間の流れが……」

喪黒「ほーっほっ、女性を連れ込むのは結構ですが、時間を忘れて楽しんではいけません」

古泉「す、すみません、魔が差したんです」

喪黒「もう遅いのです、あなたはこれからリフレッシュする暇もなく勉学に勤しみ、アルバイトに励むのです」

喪黒「ドーン!!!」

古泉・森「「はきゃああああああ!!!!」」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 17:31:47.36 ID:aFt+mesa0





キョン「よう、こ……いずみ?」

古泉「おやぁ、あなたでしたか」

キョン「な、なんだ、その顔……どんどんやつれていくぞ……」

古泉「眠れないんです、次から次へとバイトバイトバイト」
古泉「ふふふ……しかも学校を休もうものなら涼宮さんの精神のバランスを崩しまい、またバイト」
古泉「休む暇がないんですよぉおおおお」ぼろぼろ

ぽろっ

古泉「あああああ、目が腐り落ちてしまいましたかぁ」

キョン「うわあああああああああああああああああ!!!」

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 17:39:24.21 ID:aFt+mesa0

喪黒「リラックスできる時間は必要ですが、それにかまけて本来するべきことをおろそかにしてはいけませんな」
喪黒「私なんてもう40年以上も働き詰めですからなぁ、おーっほっほっ」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/31(月) 17:45:29.40 ID:aFt+mesa0

喪黒「ちょっとあなた」

キョン「?俺ですか」

喪黒「ええ、あなたです。なにか悩み事でもあるのではないですか?」

キョン「……いえ、特に」

喪黒「おーっほっほっ、そうですか、いやそれは失礼」
喪黒「でももし悩みを相談したくなったら、私のことでも思い出してください」すっ

キョン「『ココロのスキマお埋めします喪黒福造』」

喪黒「よろしくお願いしますよ」
喪黒「きっと、あなたのお役に立ってみせますからねえ」


おーっはっほっほっはっはっ

おわり



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