キョン「長門、帰ろう」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:06:38.63 ID:wmpanBzP0



いつもと変わらない団活も終わりに近づき、日が暮れ始めた頃


ハルヒ「じゃあ今日はこれでお終い!最後に残った人カギお願いね!」ガラッ

ハルヒ「あっ今週の土日は団活無しよ!じゃっ!」

小泉「僕もお先に失礼させてもらいます。では」

みくる「わ、私も用があるんで早めに帰らしてもらいます。さようなら」ペコッ

キョン(何だ今日は皆早いな)

キョン「じゃっ俺も帰るか、長門カギたの――」スッ

長門「……待って」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:07:30.35 ID:wmpanBzP0


キョン「ん?どうした?」

長門「……お願いがある」

キョン「おぉ長門の頼みならなんだって聞くぞ!」

キョン(何回か命救われたからな。返さなきゃバチが当たるってもんだ)

長門「……本当?」

キョン「あぁホントだ」

長門「……じゃあ……私と付き合って」

キョン「……えっ?」


3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:08:32.79 ID:wmpanBzP0




長門「……駄目?」

キョン「長門、自分で何を言ってるか分かってるのか?」

長門「」コクン

キョン「ま、まぁとにかく学校を出よう」

長門「」コクン

――――近くの公園にて―――

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:11:04.12 ID:wmpanBzP0



キョン「で、さっきの突然な告白はなんだ?」

長門「……言葉通り」

キョン「長門、もうちょっと地球人に優しい説明してくれ」

長門「……私という個体がアナタという個体に何らかの魅力を感じているだから付き合って欲しい」

キョン「つまり長門は俺の事が好きなのか?」

キョン(何この展開、というより宇宙人て恋するもんなのか?おかしいだろ普通に考えて――)

長門「……そう」コクン

キョン(――いや待てよ、なんで宇宙人は恋しないなんて決めつけるんだ?勝手に考えすぎだろ長門だって恋の一つや二つ……)

長門「……聞いてる?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:11:49.22 ID:wmpanBzP0


キョン「んっ?おぉスマンスマンちと考え事をだな、ハハッ」ポリポリ

長門「……何度も言わせないでほしい―――」

長門「――好き」

キョン(ぐはっ威力大!)

キョン「でもなぁ、いきなし付き合うったって……」

キョン(確かに長門は可愛いし彼女にしたい、でも付き合うって程の好きでもないし……)

長門「……じゃあ、デート」

キョン「……デート?」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:13:08.79 ID:wmpanBzP0


長門「……そう、デート」

キョン(まぁデートくらい付き合わなくてもするよな……)

キョン「わかった、明日は土曜だしどっか行くか!どこがいい?」

長門「……任せる」

キョン「任せると言われてもだなぁ、じゃあ水族館にでも行くか?」

長門「……わかった」コクン

長門「……楽しみ」ボソッ

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:14:10.44 ID:wmpanBzP0

―――水族館にて―――

キョン「スマン待ったか?」ハァハァ

長門「……平気」フルフル

キョン「そっか、なら良かった」フゥ

キョン(そういや二人っきりでなんかするの図書館以来だな、ドキドキしてきた。長門もドキドキしてんのか?)

長門「……行こう」

キョン「そうだな、じゃあ行くか」

―――

長門「」テクテク

キョン「すごいな、いろんな魚がいるんだな」

長門「」コクン

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:15:25.68 ID:wmpanBzP0

キョン「そろそろご飯でも食べるか?何か食いたいもんあるか?」

長門「……あれ」スッ

キョン(ん?ってシーフードカレー!?)

キョン「長門はホントにカレーが好きなんだな」ニコッ

長門「……好き」コクン

キョン「まぁ長門らしいよな、ハハッ」

長門「……あなたも」ボソッ

キョン「んっ?なんか言ったか?」

長門「」フルフル

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:17:03.45 ID:wmpanBzP0

ナレーター「これからイルカショーが始ります。皆様どうぞ楽しんでって下さい!」

キョン「ほら長門!あれがイルカだ」

長門「……」ジー

キョン「どうした?長門?」

長門「……ユニーク」

キョン「き、気に入ったってことか?」

長門「」コクンコクン

キョン「そうか、あとでいいもの渡してやる」

長門「……いいもの?」

キョン「あぁ帰りにでも渡すよ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:18:02.97 ID:wmpanBzP0

―――帰り道―――

キョン「いやー楽しかったな」

キョン(なんか一人で舞い上がってたような気もするが、まぁ相手が長門だから無理もないな)

長門「……ありがとう、楽しかった」

キョン(率直に言われると照れるな///)

キョン「そうだ、ほれ良いものだ」スッ

長門「……開けてもいい?」

キョン「あぁいいぞ」

長門「」ペリペリ

長門「……!、これ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:19:30.25 ID:wmpanBzP0

キョン「イルカのストラップだ」

長門「……嬉しい」

キョン(こ、このままカップルになってもいいかもな)

キョン「それにな、実は俺も……」

小泉「やぁ、お二方なにをしているんです?」

キョン&長門(!?)

キョン「まぁ、なんだ、デートの帰りだ」

小泉「デートですか!?なんて危険な事を……」

キョン「危険ってただのデーt」

小泉「そのデートが危険なんです!」ガシッ


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:20:19.51 ID:wmpanBzP0

小泉「いいですか?もしこのことを涼宮さんが知ったら想像がつくでしょう?」

キョン「……うっ」

小泉「閉鎖空間いや、この世界が滅亡するかもしれないんですよ!」

キョン「」

長門「……彼は悪くない、原因はわたしにある」

キョン「長門……」

小泉「長門さんが?何故です?アナタはそうなることぐらい予想できるでしょう?」

長門「……それでも――」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:21:05.39 ID:wmpanBzP0

長門「……それでも彼が好き」

小泉「なっ!?」

キョン「長門……」

キョン(そんなに俺の事を……)

小泉「長門さん何をおっしゃてるのか分かっt」

キョン「そうだな!それでも俺は――」

キョン「――長門が好きだ」

小泉&長門「!?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:22:23.29 ID:wmpanBzP0

小泉「ふっ、そうですか……分かりました。しかしです!条件があります」

キョン「条件?」

小泉「お二方を観察対象に加えさせてもらいます。」

キョン「やけにすんなりだな?世界が滅亡するかもしれないのに」

小泉「僕も無駄な労力は避けたいので」ニコッ

キョン「小泉……すまん!」ペコッ

長門「……」

小泉「くれぐれも涼宮さんにはバレない様にしてください。では、僕はこれで失礼します」サッ

キョン「あぁ、じゃあな」

長門「……」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:23:10.76 ID:wmpanBzP0

キョン「な、長門、さっきの聞こえたよな?」

長門「」コクン

キョン「俺は長門、お前が好きだ」

長門「……二度も言わなくても平気、でも嬉しい」

キョン「ハハッそうか、じゃあ帰ろう」スッ

長門「」ギュッ

それから俺たちは何を喋るわけでもなく歩いた、長門の家に着くまでの間この結ばれた両手は決して離れなかった。
しかし何故だか時おり長門は寂しそうな表情をしていたような気がする、、、

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:24:51.13 ID:wmpanBzP0


――長門宅――

キョン「じゃあまたな、おやすみ」

長門「……待って」

キョン「ん?なんだどうかしt」

長門「」チュッ

キョン「!」

長門「……また明日、家に来てほしい」

キョン「あ、あぁ分かったまた明日な、おやすみ長門」バタン

長門「……おやすみ」

長門「…………」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:25:41.16 ID:wmpanBzP0

――朝――

キョン「なんか楽しみだな」フンフフーン♪

きょん妹「きょん君きょうはごきげんだねーはやおきだし」

キョン「あぁ今日はすごくご機嫌だ。いま世界で一番幸せだな俺は!」

きょん妹「きょん君おおげさー」

キョン「大げさで結構コケコッコウだ」

きょん妹「なにそれーアハハッ」

キョン「さて、じゃあ行ってくる」ガチャッ

きょん妹「いってらっしゃーい」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:27:46.88 ID:wmpanBzP0

――長門宅――

キョン「」ピンポーン

長門「」ガチャリ

長門「……入って」

キョン「おじゃましまーす」

キョン(なんか彼女の部屋だと思うと緊張するな)ゴクッ

長門「……座って」

キョン「あぁ」

キョン(なんか昨日の雰囲気と違うな、もしや長門も緊張してるのか?)

長門「……話がある」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:31:23.47 ID:wmpanBzP0

キョン「話ってなんだ?次のデートの行き先でも決めるのか?なら次は動物園とかが――」

長門「……違う」

キョン「違うってなんだ、ほかの話か?」

長門「」コクン

キョン「そっか、じゃあ聞かせてくれ」

長門「……アナタの記憶を消す」

キョン「……えっ?」

長門「……もう一度いうアナタの記憶をk」

キョン「ちょっと待ってくれ!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:33:53.82 ID:wmpanBzP0

キョン「な、なんで俺の記憶を消さなければならんのだ?意味が分からないぞ」

長門「……正確には金曜日の午後、私がアナタを呼びとめた所から消す」

キョン(全く意味が分からない、なんでなんだよ長門!)

長門「……安心して、情報操作は得意」

キョン「そんな事心配していない、何故金曜からの記憶を消されなきゃならんのだ」

長門「……古泉一樹の言うとおり私たちは結ばれてはいけない関係

   涼宮ハルヒにこの関係が発覚したら世界が消滅する危機がある」

キョン「きのうは、昨日はそれでも好きって言ってたじゃないか!」

長門「……私だって寂しい」

キョン「……」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:34:41.37 ID:wmpanBzP0

長門「……やっと側に行けると思った、でも終わり」

キョン「うっ…うっ…ちくしょう」グスッ

長門「……泣かないで、どうすればいいか分からない」

キョン「あぁ…グスッ…すまん、なぁ長門」

長門「……なに?」

キョン「お前は俺の事好きか?」

長門「……好き、とても好き」

キョン「あぁ俺もだ」ニコッ

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:35:29.07 ID:wmpanBzP0

長門「……そろそろ始める」

キョン「」コクン

キョン「また、学校でな」

長門「……わかった」

長門「……キョン、ありがとう」

キョン「!!」

朦朧とする意識の中、最後に長門は俺の名前を呼んだ気がした、なみだが止まるはずはなくずっと出ていた。
少しの間だが一緒にいれて良かった、俺の方こそありがとう、、、

――――――――――――――――――――――――――――――――

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:37:27.58 ID:wmpanBzP0

ハルヒ「よーし今日はこれでおしまいっ!帰るわよーじゃあね!」ガラガラ

小泉「僕も失礼します、では」

キョン「ふあぁ、俺も帰るかな、みくるさん、長門さようなら」

みくる「長門さん私も帰りますね、あっ鍵お願いします。さようなら」ペコッ





長門「」パタン

長門「」スタスタ、ガチャリ

長門「」スタスタ





キョン「おーい、待ちくたびれたぞ」

長門「!!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:38:32.97 ID:wmpanBzP0

長門「……なぜ待ってた?」

キョン「なぜって、彼女と一緒に帰りたいからさ」ニコッ

長門「……情報操作は成功したはず」

キョン「あぁ、確かに成功してた、朝はまったく覚えていなかったからな」

長門「……じゃあなぜ?」

キョン「これだよ」ジャラッ

長門「……それは!」

キョン「そうだ、イルカのストラップだ」

長門「……それは受け取ったはず」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:39:25.55 ID:wmpanBzP0

キョン「実は二つ買ったんだ、お揃いにしたくて」

長門「……聞いていない」

キョン「あの時は古泉がいきなり来たからな。いいそびれた」

長門「……これ」ジャラ

キョン「消さないでくれたのか?」

長門「……思い出」

キョン「ほら、お揃いだ」ジャラッ

長門「」コクン

キョン「まぁ、なんだその、これからもよろしくな」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:40:14.85 ID:wmpanBzP0

長門「……今度は、」

キョン「ん?」

長門「……今度は小泉一樹に見つからないようにする」

キョン「そうだな、見つかったらやっかいだ、ハハッ」

長門「……よかった」

キョン「何がだ?」

長門「……アナタとまた逢えて」

キョン「俺もだ長門」チュッ

長門「……いきなりは反則」

キョン「お返しだ」ニコッ

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:40:56.49 ID:wmpanBzP0


キョン「長門、帰ろう」スッ

長門「」ギュッ

これからまた長門との甘ーい恋物語が始まるんだが
まぁ、それはまた今度話そうとしよう。

長門「……誰と話してる?」

キョン「ん?一応おれ語り手だしな、業務連絡だ」

長門「……ユニーク」

――――――――――――――――――

おしまい


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:42:41.16 ID:wmpanBzP0

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!
昨日へんなテンションになって書いちゃったんだ…
もうほんとすいませんでした

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/30(日) 13:46:56.07 ID:wmpanBzP0

短いくせに昨日の夜9:00〜朝4:00までかかったのは内緒です。

やばい、投下し終わったら足がブルブルしてるwww
じゃあもう消えるけど見てくれた人ホントにありがとう。 ノシ



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