キョン「ハルヒ可愛すぎ」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 22:40:25.49 ID:wF/KPP30O

キョン「ハールヒッ☆」

ハルヒ「……」イライラ

長門「……」

古泉「……コレはいったいどうした事でしょう」

ハルヒ「アンタねぇ……あたしをバカにしてるの?」

キョン「何言ってるんだ?」

ハルヒ「あ、朝からいきなりち、ちゅーしようとしてきたりっ!」

キョン「いや、朝の挨拶をだな……」

ハルヒ「隙あらば抱きついてきたり!」

キョン「それは俺の体がお前を求めてだから仕方ない」

ハルヒ「授業中くらい黒板見なさいよ!」

キョン「俺の瞳も俺の心と同じくらいハルヒで満たしたくてな」

ハルヒ「……ぃー! さ、さぶいぼがたつわ!!」

古泉「これはいったいどうした事なんですか」

長門「分からない」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 22:48:18.00 ID:wF/KPP30O

キョン「ハルヒ……」

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒは美し過ぎる……」

ハルヒ「……」

キョン「まるでヴィーナス、いや、最早それを超越している……」トローン

ハルヒ「……」

キョン「そして美しいだけでなく可愛さも併せ持つハルハル……」

ハルヒ「……」ゾクッ

キョン「ハルヒの可愛さで世界の飢餓問題は解決できる、その位可愛い……」トローン

ハルヒ「……」プルプル
キョン「弥勒菩薩を待つまでもなく世界は救われる、ハルヒの可愛さで……」

ハルヒ「キョン」
キョン「キョンだ」

ハルヒ「しゅ、宿題してるそばでボソボソ囁かないで」
キョン「わかった」
ハルヒ「あっちいって古泉君とお話してなさい」
キョン「イエスマイエルメス」スタスタ

ハルヒ「……っあー!?!?」ムズムズ

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 22:55:09.92 ID:wF/KPP30O

古泉「どうも」

キョン「ああ」

古泉「オセロでもどうですか?」

キョン「いや、ここからハルヒ見守ってる」ジーッ

古泉「……いったい今日はどうしたというんですか?」

キョン「なにがだ?」ジーッ

古泉「いつものあなたらしく無い、という事を言っているんです」

キョン「と言うと?」ジーッ

古泉「……涼宮をからかっているんですか?」

キョン「そりゃなぜだ?」

古泉「……涼宮さんが好きなんですか?」

キョン「もちろんだ」

ハルヒ「!?」ガタッ

キョン「あ、ハルヒが消しゴム落としたぞ、見てみろ古泉」

古泉「……見えてます」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 22:59:24.26 ID:wF/KPP30O

キョン「消しゴム拾うハルヒ可愛いぃ……」ホゥ…

ハルヒ「み、みくるちゃん!お茶!」

朝比奈「ひゃ、ひゃいぃ!」

キョン「なぜか焦るハルヒ可愛い過ぎ……」

古泉「……二、三聞いても?」

キョン「なんだ?」

古泉「いつ自分の気持ちにお気付きに?」

キョン「今朝」

ハルヒ「ブホァ!?」

キョン「ハルヒがお茶噴いたぞ古泉!?」ガタッ!!

古泉「ええ、見えてます」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 23:04:14.65 ID:wF/KPP30O

ハルヒ「キョン!」

キョン「そんな事より大丈夫か!? 気管とか!」

ハルヒ「う、うううるさい! こっちみんな!」

キョン「なんだって!?」

ハルヒ「古泉君の方向いてなさい!!」

キョン「視界からハルヒが二秒消えたら死んじゃうだろうが!?」

ハルヒ「し、死ぬわけないでしょバカっ!!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 23:10:44.03 ID:wF/KPP30O

キョン「ぎ、ぎぎぎ……」

古泉「そ、そんなに涼宮さん見てないとダメなんですか?」

キョン「あががががが」

古泉「ちょ、ちょっと大丈夫ですか!?」

キョン「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」グリン!!

ハルヒ「きゃあぁぁぁぁ!?」

古泉「く、くく首ががが!?!?」

朝比奈「な、長門さん長門さん長門さん長門さん長門さーん!?」ガクガク

長門「な、治る、多分……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 23:13:53.34 ID:wF/KPP30O

ハルヒ「キョン!アンタ首大丈夫なの!?」

キョン「ああ」

ハルヒ「だ、だってアンタさっき首が、ぐ、ぐ、グリンって!」

キョン「ハルヒが視界に入ったから大丈夫だ」

ハルヒ「あ、アンタなんなのよ!?」


古泉「……長門さん」

長門「なに」

古泉「涼宮さんの影響……ですか?」

長門「違う」

古泉「え」

長門「素」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 23:58:35.79 ID:wF/KPP30O

古泉「素……というと?」

長門「彼は正常、涼宮ハルヒの影響は皆無……ということ」

古泉「今の彼を正常と言っていいのか甚だ疑問ではありますが……ふむ」



キョン「ハルヒ、好きだ」

ハルヒ「キモイ!」

キョン「愛してる」

ハルヒ「ウザイ!」

キョン「oh……マイエンジェェェル」ギュウゥ

ハルヒ「ぎゃぁぁぁぁぁ!?」

キョン「ハルヒの悲鳴も可愛いいいい……」

朝比奈「ふぇー!」

古泉「異常ですね」

prrrr

古泉「バイトですか」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:05:46.68 ID:lMvwHn9hO

森『古泉』

古泉「はい、今向かいます」

森『いえ、いいの』

古泉「閉鎖空間ではないのですか?」

森『そうなんだけど……これは……そちらで何か問題は?』

古泉「ええ、彼が涼宮さんを柔らかく抱きしめて耳元で吐き気がするほど甘ったるい愛の言葉を囁き続けています」

森『な…あ…愛が?……あ?』

古泉「ええ、彼が涼宮さんに愛を囁いています」

森『……分からなくもないわね』

古泉「どういう事ですか?」

森『神人が体をくねらせながら自分の肩を抱き締めてのたうちまわってるわ』

古泉「……嬉しさ半分、ストレス半分という事ですかね」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:13:08.24 ID:lMvwHn9hO

キョン「ハルヒ可愛いよハルヒぃ〜」

ハルヒ「……」

朝比奈「あ、あの涼宮さん」

ハルヒ「なに?」

朝比奈「だ、大丈夫ですか?」

ハルヒ「……もう慣れたわ」

キョン「ハルヒ」

ハルヒ「なによ」

キョン「絶対……結婚しような」

朝比奈「ひゃわ〜!?」

ハルヒ「はいはい」

キョン「ハルヒぃ〜!」ギュゥゥ

長門「……凄まじい環境適応力」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:18:09.06 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「はぁ゛〜」

キョン「ハルヒっ☆ハルヒっ☆かっわいっいハっルヒっ☆」

古泉「涼宮さん」

ハルヒ「どうしたの?」

古泉「彼はどうしましょうか……」

ハルヒ「きっと熱でもあるだけでしょ、すごく熱いし、明日には治ってるわよ」

キョン「愛に燃えてるから熱いんだぜ、ハルヒ…?」

ハルヒ「はいはい」

古泉「しかし問題が……」

ハルヒ「何よ?」

古泉「明日までどうするのですか?」



ハルヒ「」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:23:25.55 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「……キョン?」

キョン「キョンだが」

ハルヒ「顔が近い、アンタ自分の家に帰るのよね」

キョン「ああ、それは当たり前だろう」

ハルヒ「ほ、ひとまずは安心ね」

キョン「嫁入りが嫌なら俺が婿に行くぞ?」

ハルヒ「……やっぱりダメね」

古泉「しかし彼を二秒以上涼宮さんから離しては彼の首が……」

ハルヒ「う……こ、困ったわね……」



鶴屋「やっ!ハルにゃん! 困った時の鶴屋さんだよっ!」ガラッ

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:29:02.58 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「つ、鶴屋さん……」

鶴屋「おやおやっ? 随分お疲れの様にょろ」

朝比奈「あ、あのですね〜」

―――――――――――――

鶴屋「なるほどねぇ〜」

古泉「何か良い策はないでしょうか……」

鶴屋「ふむ……この際こっぴどくフってみたらどうにょろ?」

ハルヒ「フる?」

鶴屋「あんたなんか大嫌い〜っ!って言って見ればいいんさ!」

ハルヒ「……」チラ

キョン「ハルヒなんか良い香りする……ハルヒ臭……?」クンカクンカ


ハルヒ「今のコイツなら容赦なく言えるわね」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:31:51.21 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「キョン」

キョン「キョンだ」

ハルヒ「顔が近い、少し離れなさい」

キョン「わかった」スタスタ

ハルヒ「えー、ごほん」

キョン「?」ワクワク

ハルヒ「……キョン?」

キョン「ん?」ソワソワ





ハルヒ「あんた、濡れた捨て犬の臭いがすんのよ」

キョン「             」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:38:33.89 ID:lMvwHn9hO

キョン「           」

キョン「全く、ハルヒのツンデレさんめ☆」

古泉(耐えた〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ!?!?!?)

朝比奈(よくあの一撃を…………ッッッッ!!!!)

ハルヒ「くっ……」

キョン「お前はいつも素直じゃないからな、まあそこも破滅的に可愛いんだが」ニコニコ

ハルヒ「あ、あんたなんかねぇ……」

キョン「なんだ、ハルヒ?」

ハルヒ「大大大大大ッッッッッ〜〜〜ッッッッッ嫌いなのよォ!!!!」ギャオ

キョン「         」

鶴屋(これは〜〜〜〜〜ッッッッッ!?)

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:46:06.04 ID:lMvwHn9hO

キョン「う……うそ……だ…………ろ…?」グラ

古泉「……おや?」

キョン「ハ……ヒが……お………きら……い……?」フラフラ

ハルヒ「そうよ、死ねばいいと思ってるわ」

キョン「ほ……ほんとに……?」

ハルヒ「ほんと」

キョン「俺なんか……死ねっ……て……?」ウルウル

ハルヒ「そ、そうよ」

キョン「じゃ……もう………死ぬしか……ヒック」

長門(!)

古泉(どうしたんですか?)

長門(彼の心拍数が急激に低下、心停止寸前……危険)

キョン「は…ひ………」フラ

ハルヒ「う……」

キョン「いまま……あり……と……グスッ」
キョン「あ……し…て………」フラッ……

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:52:07.23 ID:lMvwHn9hO

古泉(まさか本当に!?)

長門(……王大人、死亡を確認)

古泉「すz」

ハルヒ「う、うっそー☆」


キョン「え?」

長門(……蘇生)

古泉「…………」

ハルヒ「う、うそに決まってんじゃない!」

キョン「な、なんだー! なんだー! 全く、完璧に騙されちゃったじゃねえか!」

鶴屋「あー、失敗にょろー」

ハルヒ「そ、そんな事言ったってあんな顔されたら……」


キョン「よかったっ! うそでよかったー!!」

長門「涼宮ハルヒの言葉一つで生き死に……ユニーク」

古泉「そういう問題でもありませんよ」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 00:58:10.77 ID:lMvwHn9hO

キョン「ああ……生きてるって素晴らしいな……ハルヒが余計に輝いて見える……」


古泉「しかし困りましたねぇ」

ハルヒ「うぅ……」

古泉「どちらかがどちらかの家に泊まらなくてはなりませんね」


キョン「……待てよ? ハルヒは俺を大大大大大(ryで……それも嘘だから……?……!!、やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!イェェェス!YES!!」

ハルヒ「キョンうるさい!」

キョン「おう」


ハルヒ「はぁぁ……」

古泉「……どうなさるおつもりですか?」


キョン「ハルヒに怒られた……厳しい顔のハルヒ美しいよ……」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 01:51:37.95 ID:lMvwHn9hO

古泉「それで、どうなさるんですか?」

ハルヒ「……あたしがキョンの家に泊まるわ」

古泉「まあ、それが賢明ですね……」

ハルヒ「いいわね?」

キョン「は、ハルヒが泊まりに来てくれるのか!?」

ハルヒ「しぶしぶだからね」

キョン「お、おしゃれしなくちゃ……古泉! 買い物に付き合ってくれ!」

ハルヒ「いつも通りでいいのよ!!」

キョン「つ、ついでに嫁に」
ハルヒ「はいはい」

キョン「古泉! 古泉!」

古泉「はい、良かったですねえ」

93 名前:書き溜めはしないじゃなくて出来ない派です[] 投稿日:2009/08/13(木) 01:58:38.76 ID:lMvwHn9hO

キョン「い、いらっしゃいませ」

ハルヒ「来たわよ」

キョン「ゆ、夢なんだろうか……」

ハルヒ「いいから早く家にあがりなさい!」


ハルヒ「あれ? 妹ちゃんは?」

キョン「妹はいないぞ?」

ハルヒ「へ……?」

キョン「親と一緒に実家に行ってるからな」

ハルヒ「な、なんでアンタは帰ってないのよ!」

キョン「ハルヒに会えなくなるだろうがっ!」ギュウゥゥ

ハルヒ「はーなーせーぇぇ!!」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:03:07.01 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒ可愛いよハルヒ」ナデナデ

ハルヒ「……」

キョン「もちもちハルヒ、ふっくらハルヒ」ギュゥ〜

ハルヒ「……」

キョン「フローラルハルヒの香り!!」クンカクンカ

ハルヒ「ねえ」

キョン「なんだ」

ハルヒ「いつまであたしはアンタの上に座ってればいいのよ」

キョン「ハルヒが嫌になったらどいていいぞ?」

ハルヒ「あっそ!」

キョン「……どかないのか?」

ハルヒ「うるさい」

キョン「……ハルヒ可愛いっ!」ギュゥゥ

ハルヒ「いーやーぁぁ!」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:09:15.22 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「もうご飯作る!」

キョン「そうか、それはいい考えだ!」

ハルヒ「何にしようかしら……」

キョン「俺も手伝うぞ、妻を大事にする男、それが俺だ」

ハルヒ「あら、豚肉があるわね」

キョン「女だけを台所に立たせないぞ、掃除洗濯も手伝う」

ハルヒ「この豚肉使っていいのかしら?」

キョン「だから結婚しよう」

ハルヒ「キョン、何が食べたい」

キョン「じゃあちょーおいしいもので!」

ハルヒ「……残念ながら当店ではちょーおいしいものは取り扱っておりません」

キョン「そうか……じゃあ普通においしいものでいいぞ」

ハルヒ「カレー作るわね」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:16:44.62 ID:lMvwHn9hO

キョン「うん、ちょー美味いな」パクパク

ハルヒ「あらそう? 普通のカレーだけど」

キョン「ああ、ハルヒの愛がつまってる」

ハルヒ「そんなもの詰めた覚えはないわ」

キョン「とくにこのジャガイモにな……うん、感じる」

ハルヒ「ジャガイモはアンタが切ってたでしょ」

キョン「皿洗いは俺がしよう」

ハルヒ「いいわよ、あたしがやるわ」

キョン「俺も手伝うぞ」

ハルヒ「はいはい」

キョン「ハルヒ可愛い過ぎるな……そして最高の妻だ」

ハルヒ「……ありがと」

キョン「子供は何人欲しい?」

ハルヒ「お風呂熱湯にしとくから先に入って良いわよ」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:24:19.85 ID:lMvwHn9hO

古泉「それにしても……彼は一体どうしたというのでしょうか」

朝比奈「ふぇ〜」

長門「ユニーク」

古泉「んふっ、しかし自分の気持ちに気が付いたのが『今朝』だとは」

朝比奈「恋は唐突なんですねぇ」

長門「ユニーク」

古泉「正直これからしばらくあれを見せ付けられるのかと思うと少々応えますね」

朝比奈「胃が重くなります……」

長門「糖分100%」

古泉「しかし……くくく」

朝比奈「ふふ、涼宮さんですね?」

古泉「ええ、良いものを見させてもらいました」

朝比奈「ふふふ、今日は今までにない位にこやか上機嫌でしたからねえ〜」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:31:58.51 ID:lMvwHn9hO

キョン「お風呂上がったぞー」ホカホカ

ハルヒ「なんで平気な顔してんのよ……」

キョン「あんなお湯より俺の愛の方が熱いさ……」ギュッ……

ハルヒ「キョン熱っつい!!」

―――――――――

ハルヒ「ふぅ……」パサ……パサ

ハルヒ「お、おかしいわね、そんな余裕で入れる温度だったかしら……」チャプ……

ハルヒ「ほぅわッッッッッちゃぁぁ!!??」

キョン「大丈夫かハルヒ!?」ガラッ!!

ハルヒ「は、入ってくんなぁぁぁぁ!!!!」

119 名前:だから書き溜めなんて出来ないんだって[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:38:01.64 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「あっつぅ……」

コンコン

ハルヒ「キョン?」

キョン『お背中流しやしょう』

ハルヒ「何キャラよ」

キョン「まあまあ遠慮すんなよ」ガラッ

ハルヒ「ちょ、ちょっと!?」

キョン「見ない、見てない」

ハルヒ「……背中流すだけだからね、見たら死刑よ」

キョン「わかってるって」

ハルヒ「……はい、スポンジ」

キョン「はいスポンジ頂きました」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:42:14.98 ID:lMvwHn9hO

キョン「ごーし、ごーし、しあわせー」

ハルヒ「はふぅー、なかなかいいもんね、他人に体洗われるのも」

キョン「痒いところはございませんかー?」

ハルヒ「無いわ」

キョン「……痒いとこ」

ハルヒ「無い」

キョン「……ハルヒ肌綺麗だなー」

ハルヒ「ありがと」

キョン「ひょっとして……シルク?」

ハルヒ「な、何言ってんのよ、あんたは」

キョン「……な、舐めていい?」



キョン「あごふっ!」

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:47:02.31 ID:lMvwHn9hO

――――――――――
キョン「布団とベッドがあるが」

ハルヒ「あたしはどっちでもいいわよ?」

キョン「…………」ガチャ

ハルヒ「……なんで部屋の鍵しめたの?」

キョン「し、しめてないが?」

ハルヒ「すぐバレる嘘つくんじゃない」

キョン「しめました」

ハルヒ「あんたねぇ……じ、冗談でしょ?」

キョン「……ハールヒっ☆」

ハルヒ「ちょ!」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:52:00.05 ID:lMvwHn9hO

古泉「まあ、彼がおいたをするとも思えませんし大丈夫でしょう」

長門「そこ」

朝比奈「ふぇ?」

長門「ついさっき彼を以前の彼と比較検査してみた」

古泉「結果は?」

長門「……比較的、野獣」

古泉「…………」

朝比奈「え? え?」

長門「欲望に忠実……ちょっと」

古泉「……まあ、知らなかったって事で」

朝比奈「いちぬけっ!」

長門「にぬけっ」

古泉「ちょ、ま、そ、そうやって責任を僕になすりつける気ですね!?」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 02:59:18.76 ID:lMvwHn9hO

キョン「ハルヒ……綺麗だ……ハァハァ」

ハルヒ「ちょ、やめ……て」

キョン「可愛いよ、ハルヒ……」

ハルヒ「ん…ぅ……やめ……ろって……」

キョン「ハルヒ……あいし」

ハルヒ「どりゃあ!!」ズドム

キョン「ぐほぅ!?」



虎眼流“土雷”

“土雷”は組伏せられた状態から、踏み込みと全身の“反り”を用いて瞬時に拳を内臓にめり込ませる柔の技だが

涼宮ハルヒはこれを拳にて行ったのである

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 03:03:36.44 ID:lMvwHn9hO

キョン「ごめんなさい」

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒの可愛さが止むところを知らなくて……」

ハルヒ「あたしが止めろって言ったら止めなさい!」

キョン「ああ」

ハルヒ「まったく!」

キョン「……ぎゅーとちゅーはいいか?」

ハルヒ「まあ……好きにしなさい!」

キョン「やっほぅ!」

ハルヒ「あと、えと……あたしが、していいって言ったらしても良いわよ?」

キョン「!、ハルヒぃぃぃぃ!!」

ハルヒ「今は言ってない!!」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 03:07:55.24 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「さて、いい加減もう寝るわよ」

キョン「ああ、おやすみ」

ハルヒ「……」

キョン「……」

ハルヒ「ちょっと」

キョン「……なんだ?」

ハルヒ「なんで天井一面あたしの巨大ポスターが貼ってあるのよ!!」

キョン「こ、こうすればおはようからおやすみまでハルヒに会えると思ってだな……」

ハルヒ「い、今すぐはがしなさい!」

キョン「なぜだ!?」

ハルヒ「巨大な自分に見つめられて眠れるわけないでしょ!?」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 03:11:05.86 ID:lMvwHn9hO

キョン「せっかく貼ったのに……」

ハルヒ「いいじゃない」

キョン「良くない、全然良くない……」

ハルヒ「実物が目の前にいるんだから」

キョン「……ちゅーしていいか?」

ハルヒ「だめ」

キョン「ちゅー」

ハルヒ「ちょ、はなしな……んんんっ!?」



キョン「おやすみー」

ハルヒ「こ、このばかっ!」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 03:24:13.04 ID:lMvwHn9hO

「……キョン?寝ちゃった?」
「ん?」
「んふふ……」

そう笑うと、あたしはそのままベッドに立ち上がりキョンの上にダイブした。

「ぐへぇ」
「重くないでしょ?」
「まるで綿毛のようだよ」
「ふふ」

キョンは髪を梳くように優しく頭を撫でてくれる。

「……ちょっとつめなさいよ」
「結局ハルヒも布団で寝るのか」
「エロいことしたら殺すわよ」
「はいはい」

腕枕をしてくれたキョンの唇にキスをして、その唇を指で弄っているとキョンは小さな声で囁いた。

「ハルヒ可愛すぎ」




糸冬

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 08:18:47.09 ID:lMvwHn9hO

キョン「……」

ハルヒ「スゥ……モガモガ……」

キョン「……」

ハルヒ「……ん……う?」

キョン「……おはよう、ハルヒ」ニコ

ハルヒ「げ」

キョン「朝だぞ、一緒に朝ご飯をたべよう」

ハルヒ「う、うん……ていうか」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「な、なんで覆い被さってんのよ……」

キョン「ハルヒの寝顔を時々ちゅーしながら見ていただけだ、やましい気持ちは一切ない」

ハルヒ「寝てる時にち、ちゅーとかすんな!」

キョン「なんでだ」

ハルヒ「よだれとか……口、臭いかもしれないじゃない……」

キョン「ハルヒが出したものに臭いものなんてないぞ?」
ハルヒ「いや、普通にあるわよ?」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 08:23:50.76 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「あんたまだ微妙におかしいわね」

キョン「おかしい?」

ハルヒ「……ていうか早くどきなさい」

キョン「せめてあともう1日だけ」

ハルヒ「明日になってるじゃない」

キョン「冗談だ、ホラ」

ハルヒ「……え?」

キョン「どうした?」

ハルヒ「いや、えと……おはようハグ、とか……そういうの無いの?」

キョン「は、恥ずかしいだろっ!」


ハルヒ「なんなのよあんたは」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 08:33:15.59 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「なんか調子狂うわ……」

キョン「さあ、朝食だ」コト、コト

ハルヒ「まさかあんたが作ったの……?」

キョン「他に誰もいないだろうが」

ハルヒ「ふ、ふーん……和食、ね」

キョン「……どうだ?」


ハルヒ(!?、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッマイ!!!!)

ハルヒ「調子に乗ってんじゃないわよ!!」

キョン「何いきなり怒ってるんだ」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 08:45:40.36 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ(悔しい……料理でコイツに惨敗なんて屈辱だわ……)

キョン「味はどうだった? 和食は……嫌いだったか?」

ハルヒ「ま、まあまあね」

ハルヒ(和の鉄人ね)

キョン「そうか、良かった」

ハルヒ(それなのにあたしは、ただのカレー作って調子に乗っちゃって……)

ハルヒ「……」

キョン「ハルヒ? おかわりか?」

ハルヒ「う……うぅ……ヒック」

キョン「なんで泣いてるんだ!?」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 09:02:19.11 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「うぅ……ヒッグ」

キョン「は、ハルヒ……泣かないでくれ、不味かったのか……?」

ハルヒ「お、おいしかったわ……グスッ」

キョン「ならどうして……」

ハルヒ「あたしがつくったのなんて……た、ただのカレーだし…はずかし……ヒック」

キョン「こ、こんなものー!」グチャ、ザァァー!!

ハルヒ「あ、……」

キョン「ハルヒのカレーの方が万倍美味いに決まってんだろうが!」

ハルヒ「食べ物を粗末にしちゃダメでしょっ!」

キョン「……すまん」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 09:11:01.85 ID:lMvwHn9hO

がっこう!――――

キョン「つまりだな、ハルヒはそれだけ可愛いんだ」

国木田「あはは、キョンはそればっかりだね」

谷口「死にたい」

ハルヒ「……」ガラッ

国木田「キョン、涼宮さんが来たよ」

キョン「知ってるぞ、今日は家から一緒に登校したからな」

ハルヒ「ちょ、キョン!!」

「やっぱ涼宮さん付き合ってたんだー!」ヒソヒソ
「家からって……もうお泊まりっていうかアレしちゃう仲なのね!」ヒソヒソ

キョン「なんだ」

ハルヒ「ば、バカー!!」ベチン

キョン「おうふっ」

238 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 09:19:11.12 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「うわぁぁぁんみくるちゃぁぁぁぁぁ〜〜ん!!」

朝比奈「ふぇ、ふぇぇぇぇぇ!?」
――――――――
ハルヒ「それでね、恥ずかしいから時間ずらして教室に入ろうねって言ったのに、キョンが、キョンが……うぅ」

朝比奈「だ、大丈夫でーすよーぅ」ナデナデ

鶴屋「それはキョンが悪いにょろー!」

ハルヒ「もう教室に戻れないわ……恥晒しよ」

朝比奈「そんな〜」

ハルヒ「……あたし、もう二年生になろうかな」

鶴屋「めがっさ歓迎するよっ!」

朝比奈「無理ですってば」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 09:27:52.37 ID:lMvwHn9hO

朝比奈「キョンくん、まだ治ってないみたいですよ?」

古泉「困りましたねぇ……」

長門「変化も皆無?」

朝比奈「そういえば……なんだかマイルドな感じになってるって言ってたような」

古泉「マイルド、ですか……また絶妙で曖昧な表現ですねえ」

長門「詳しくは?」

朝比奈「えーと、えーと……あまり可愛い可愛い言わなくなったとか、」

古泉「ふむ」

朝比奈「抱き付いてきたり、引っ付かなくなったとか言ってましたよ?」

長門「症状は快方に向かっている」

古泉「話を聞いた限りではその様ですね」

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 09:46:23.32 ID:lMvwHn9hO

朝比奈「あ!」

古泉「何か分かったんですか!?」

朝比奈「涼宮さん、とても可愛いかったですぅ〜」

長門「……」

朝比奈「『キョンが引っ付いてこない〜』って切なそうな顔で言ってた時の顔なんてもう……げへへ」

古泉「朝比奈……さん?」

朝比奈「しかもスッゴく弱っててすぅぐ涙目になるんですよぉ〜、ああ、もう可愛いすぎて食べちゃいたい……」

長門「……」

朝比奈「それにすごい私に甘えてくるんですよ、これはもう役得としか言いようが……………あ、わ、私…」

古泉「ええ、完璧に昨日の彼です」

長門「レズビアン」

朝比奈「ち、違いますぅー! あたしが好きなのは涼宮さんであって女の子では……はぅあ!?」

長門「……完璧に」

252 名前:ホントだキョンになってる、これは許せない[] 投稿日:2009/08/13(木) 10:00:11.65 ID:lMvwHn9hO

古泉「こ、これはまさか……」

朝比奈「う、うぅ……」

長門「……現時刻をもってこの症状をHaruhi-Kawaii症候群と呼称、病原体を略称としてHK-ウィルスと命名する」

古泉「これは……新勢力からの攻撃ですか?」

長門「不明」

古泉「感染……するんですよね」

長門「推定」

古泉「感染経路は?」

長門「空気感染の可能性が高い」

古泉「なんて事でしょう……」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 10:09:30.21 ID:lMvwHn9hO

古泉「しかしなぜ朝比奈さんだけが発症を? 僕達も発症していいはずでは?」

長門「何かある……何か…………!!!」

古泉「分かりましたか?」

長門「恐らく……涼宮ハルヒに好意を抱いてる者ほど進行し易く……」チラ

朝比奈「ふぇ?」

長門「頭の中がすっからk……精神に隙がある者ほど感染しやすい」

古泉「確かに……現状からはそう推測できますね」

朝比奈「バカにしてますね?」

古泉「とにかく、気を乱す事なく、落ち着いた気持ちで日常を送れば感染する事は……」

鶴屋「あ、あのー、ハルにゃんはいないかいっ?」ガラッ

古泉「なん……だと……?」

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 10:19:14.43 ID:lMvwHn9hO

長門「……想定外」

古泉「鶴屋さんほどの方の頭の中が朝比奈さんと同等なんて事は無いはずです!」

長門「潜伏期間は……ランダム?」

鶴屋「なんかさっきからおかしいんさ、ハルにゃんと話してから胸が苦しくて……か、体が火照っちゃうにょろ……」

朝比奈「ちょっと鶴屋さん、涼宮さんに近づかないで下さい」

鶴屋「なんでさっ? みくるばっかりズルいにょろ!!」

朝比奈「う、うるさいですー!!」


古泉「な、なんという……」

長門「恐らくあなたは大丈夫」

古泉「え?」

長門「あなたはゲイの素質があるから」

古泉「そんな事ありませんよ!」

長門「気付いて無いだけ、あなたは無意識にゲイ雑誌を目で追っている」
古泉「うぐ……」

長門「……」
古泉「そんな目で見ないで下さい! 今はまだノーマルです!!」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 10:26:19.20 ID:lMvwHn9hO

長門「とにかく、ゲイの素質は精神的な防壁になるはず」

古泉「全然嬉しくないですが……この際ワガママを言っている場合でもありませんしね」


鶴屋「こ、このー!」ポカポカ

みくる「暴力反対です! 暴力反対!」ポカポカ



古泉「長門さんは大丈夫なんですか」

長門「大丈夫」

古泉「なぜそう断言できるので?」

長門「宇宙人だから」

古泉「……」

長門「だいじょぶ」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 10:34:18.34 ID:lMvwHn9hO

長門「治療方法はきっとある……!」


古泉「僕達はあきらめません、何があっても……!」



長門「輝かしい明日が待っている限り!!」





またお昼頃にちょっと
おやすみ

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 12:39:48.73 ID:lMvwHn9hO

長門「治療方法を模索する、あなたも機関を使って……」

古泉「ええ、分かっています」

古泉「ところで長門さん、僕がゲイだというのは……」

長門「……因子がある、あくまでそれだけ」

古泉「……可能性は?」

長門「……今はHKウィルスのワクチンにあたるものの入手が先決、急いで」

古泉「長門さん?」

長門「……今はHKウィルスのワクチンにあたるもののn」

古泉「ちょっと長門さん!?」

長門「……今はHKウィルスのワクチンにあたるものの入手が先決、急いで」

古泉「……わかりました、わかりましたよ」

長門「そう」

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 12:45:28.29 ID:lMvwHn9hO

キョン「……」

国木田「大変だ、キョンが目を覚まさないよ」

谷口「死ね……そのまま死んでしまえキョンめ」ボソボソ

国木田「やっぱりお姫様のキスが定番だよね、ちょっと涼宮さんを探してくるよ」

谷口「……」ブツブツ

国木田「谷口聞いてるー?」

谷口「……」ブツブツ

国木田「……まあいっか、待っててねキョン」タッタッタッ…



キョン「…………………!!!」カッ

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 12:57:35.97 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「はあ……教室に戻るのは気が進まないわね……」

ハルヒ「でも説明すれば……」

ハルヒ「……説明?」

ハルヒ「キョンがあたしの事を好きすぎて目を離すと死んじゃうから仕方なくキョンの家に泊まりました、とでも言うの?」

ハルヒ「どこのバカップルのノロケよ、キモイ、キモすぎるわ」

ハルヒ「大体……キョンがいきなりあんな風になるから……」

ハルヒ「じゅ、順序ってものをしっかり踏めば堂々と…い、いちゃいちゃ……」

ハルヒ「……違うわ、ちょっと思考が逸れた……えーと」

ハルヒ「……ふん、なるほど、なるほどね!」

ハルヒ「つまりこれはキョンの2日間に渡る盛大なドッキリね!! きっとそこら辺にカメラが!!」

ハルヒ「……あれ? ……こっち?」ガサゴソ

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 13:06:40.18 ID:lMvwHn9hO

谷口「お、おい、キョン……大丈夫なのか?」

キョン「何がだ?」

谷口「いや、頭とか……」

キョン「お前に言われる筋合いはないがな」

谷口「いや、そういう意味じゃねえよ!?」

キョン「そういえば……何かモヤモヤした感じが……」

谷口「大丈夫か? 保健室行くか?」

キョン「ああ、……いや、大丈夫だ……いやどうしよう、行こうかな」

谷口「そんなに? そんなに迷う事か?」


ハルヒ「キョンっ!!」バァン

谷口「うおっ!?」

キョン「……あ?」

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 13:14:48.85 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「アンタあたしに何か隠し事があるんじゃない!?」

キョン「……」

ハルヒ「分かってんのよ、これが国家を巻き込んだ陰謀だって事はね!」

キョン「……」

ハルヒ「さあ、早く言いなさい! 何隠してるかわからないけどね!」

キョン「……」

ハルヒ「黙ってないで隠しカメラの位置とか吐きなさい!!」

キョン「……チッ…マジウゼェわ……」

ハルヒ「え? ……え、えっと……テレビ収録に使うマイクとかあんた持ってるんじゃないの?」ポンポン

キョン「!、気安く触ってんじゃねえ!!」ベチッ

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 13:24:02.42 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「……痛」

クラスメイツ「キャー!!!!」
クラスメイツ「修羅場、修羅場よ!」
クラスメイツ「暴力振るったわよ!?」

キョン「お前、マジでムカつくんだよ」

ハルヒ「きょ……きょん…?」

キョン「国家を巻き込んだ陰謀だぁ? ハッ、バッカじゃねえの?」

ハルヒ「…キョン?」

キョン「いい加減ふざけた妄想すんのやめろよ、キチガイ電波女」

ハルヒ「……」

キョン「お前のワガママに付き合うのはもうこりごりなんだよ」

ハルヒ「キョ……」スッ…

キョン「さわんじゃねえって言ってんだろうが!! あ゛っ!?!?」

ハルヒ「……!」

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 13:30:19.72 ID:lMvwHn9hO

クラスメイツ「でてっちゃった……」
クラスメイツ「涼宮さん、泣いてた……?」
クラスメイツ「かわいそう……」

谷口「お、おい……」

キョン「はぁー、はぁー、」

谷口「何が有ったか知らねえけどさ、流石に言い過ぎだろ……」

キョン「……谷口」

谷口「なんだ?」

キョン「な、何か……何かおかしいぞ」

谷口「……はぁ?」

キョン「な、長門か古泉を呼んでくれ」

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 13:48:24.29 ID:lMvwHn9hO

長門『情報統合思念体は仮説を打ち立てた』
古泉「仮説、ですか」
長門『今回は手掛かりが少なすぎるから』
古泉「そうですね、それでその仮説とは?」

長門『発症すると、まず第一段階としてデレデレ状態、昨日の彼や現在の朝比奈みくるなどがコレ、比較的野獣な状態』

古泉「なるほど」

長門『第二段階としてジェンデレ状態』

古泉「ちょっと待って下さい、ジェンデレってなんですか?」

長門『ジェントルデレデレの略、今作った』

古泉「……もう少しネーミングセンスとか」

長門『ジェンデレの時は比較的理性があると判断する』

古泉「無視しましたね」

長門『そしてこの病気は最終段階で致命的なまでに悪化する、まずふとした出来事がトリガーになり、感情のベクトルは一瞬で反転s』

古泉「あ」

長門『なに?』

古泉「いま涼宮さんが目の前を泣きながら口元を手で抑えて嗚咽を漏らしながら駆け抜けました」

長門『…………』

344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 13:53:50.77 ID:lMvwHn9hO

長門『…………』

古泉「……すいません、さ、最終段階なんでしたっけ?」

長門『……ない』

古泉「はい?」

長門『……そんなものは、知らない』

古泉「ち、ちょっと何現実逃避してるんですか!! これ絶対言っちゃってますよ、絶対なんかボロクソ言っちゃってますよ!」

長門『……どうしよう』

古泉「いや、どうしようって僕に聞かれてもですね……」

長門『そう……どうする?』

古泉「いや言い方の問題ではなくてですね……」

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 13:59:18.37 ID:lMvwHn9hO

古泉「話していても仕方ありません、お互いベストを尽くしましょう」

長門『ベスト尽くしてダメだったらどうするの?』

古泉「なんでそうネガティブな発言ばっかりするんですか? 頑張って下さい」

長門『……』ブツッ

古泉「……返事しないで切りましたね?」

prrrr

古泉「おや?……谷口君ですか?」

古泉「はい……彼が!?」

古泉「ちょ、え……はい……分かりました、すぐ向かいます」

古泉「………これは……凄くマズいのではないでしょうか」

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 21:09:51.43 ID:lMvwHn9hO

古泉「お待たせしました!」ガラッ

キョン「ああ、古泉」

古泉「目が覚めたんですね……良かった」

キョン「俺は大変な事をしてしまったかも知れない……」

古泉「一体涼宮さんに何をしたんですか!?」

キョン「……」

古泉「答えたくない気持ちも分からなくもないですがね、涼宮さんは今閉鎖空間すら作っていないんですよ?

あなたは涼宮さんに現実を現実と認める事すら拒絶させる程のショックを与えてしまった可能性があるのです!」

谷口「あー、古泉、俺が説明しよう」

古泉「……よろしくお願いします」

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 21:20:07.49 ID:lMvwHn9hO

―――――――

古泉「そ、それはマジですか?」

谷口「えらく、マジだ」

古泉「手を叩き落として?」

谷口「それもベチンッッッ!!、とな」

古泉「暴言を並べた挙げ句……」

谷口「あれは自殺モノだな」

古泉「怒鳴りつけた、ですって?」

キョン「……自分でもなぜだか分からない……くそっ、愛するハルヒをこの手で傷付けるとは!! クソォッッッ!!」

古泉「あ……愛する?」

キョン「……昨日からそう言ってるだろうが」

古泉「……」prrrr

長門『なに』

古泉「朗報です、病気は最終段階というよりは2.5段階という所で落ち着いてるみたいです」

442 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 21:27:23.14 ID:lMvwHn9hO

長門『……そう』

古泉「ええ、だから」

『ちょ、長門さん!タイム、待った!ああー!』バヨエーン

古泉「……今どこにいるんですか?」

長門『……家』

古泉「……何をなさっているんですか?」

長門『……ワクチン探し』

『ああぁぁぁ!?』バヨエーン

長門『……静かにして、朝倉涼子』ボソボソ

『あ、すいません』

古泉「……勝負がついた様なので早く来て下さいね、ダッシュで」

長門『……了解した』

447 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 21:42:21.15 ID:lMvwHn9hO

――――――

キョン「なんだって?」

長門「あなたは現在HK-ウィルスキャリアの可能性が高い」

キョン「なんだそのHK-ウィルスっていうのは?」

古泉「Haruhi-Kawaii症候群の病原体です」

キョン「また随分けったいなネーミングセンスだな」

長門「……症状は先程説明した通り」

キョン「スマンが信じられない、俺のハルヒに対する気持ちはウィルスなんかのせいじゃない、本物だ」

古泉「しかし、事実鶴屋さんと朝比奈さんは感染し発症しています……申し上げ難い事ではありますがあなたの気持ちは……」

キョン「有り得ない!! だとしてもなんでそんなウィルスが存在するんだ、馬鹿馬鹿しいにも程があるぞ!!」

長門「……あなたは涼宮ハルヒを深く傷付け、現在あなたと涼宮ハルヒの関係は決裂寸前」

キョン「くっ……」

古泉「そしてあなた達の縁を切って得をする組織を僕達は知っているはずです……今回は黒幕の追究ではなく現状の打破が優先事項ですがね」

キョン「…………」

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 21:51:27.37 ID:lMvwHn9hO

キョン「ハルヒはどこにいるんだ……」

古泉「機関の監視員によると屋上への踊場で一人泣いているそうです」

キョン「い、今すぐ行って謝らなければ!!」

長門「待って」

キョン「止めるな長門!! 俺は陰腹を切ってでもあいつに許しを請うんだ!!」ジタバタ

長門「残念ながらそれは不可能」

キョン「なぜだ!?」

長門「あなたは今とても不安定な状態にいる」

古泉「恐らく……今あなたが涼宮さんの前に立ったとしても、そこにいるのは今のあなたではないでしょう」

キョン「……そんな事は試してみるまで分からないぞ!! 待っていろハルヒ!」

長門「行かせない」

キョン「げふんっ」

457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 21:57:50.46 ID:lMvwHn9hO

キョン「な……長門、ボディは甘いから殴っちゃだめだ……」

長門「そう」

キョン「……何故行かせてくれない……」

長門「あなたが今行って出来る事はただ一つ」

キョン「……」

長門「涼宮ハルヒを更に傷付け、引導を渡すことのみ」

キョン「……くそぅ」

長門「今無闇に動くべきではない、分かって」

キョン「ちくしょう……ちくしょう……!」

461 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:03:19.98 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「ヒック……キョンのくせに……グスッ」


朝比奈「み、見つけましたぁぁぁ」

鶴屋「ぬ、抜け駆けはダメにょろ、ちゃんとハルにゃんは半分ずつ可愛いがるんだよっ!」

朝比奈「ヒ、ヒヒ、ふひ、わ、分かってますぅ……!」

鶴屋「はぁー、はぁー、ハルにゃんめがっさにょろにょろ……!!」




ハルヒ「…………グスッ」

471 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:12:42.39 ID:lMvwHn9hO

キョン「だが一体どうすりゃいいんだ!?」

古泉「……正直詰んでます」

キョン「な、長門!」

長門「どうしよう」

キョン「ど、どうしようってお前……可能性は……」

長門「?」

キョン「俺がアイツの前に立って俺で居られる可能性だ!!」

長門「……5」

キョン「先に言え、5%もあれば後は気合いで充b」

長門「×10の−22乗%」

キョン「……充分だ!」

古泉「正直低すぎる、と思いましたね?」

キョン「……」

古泉「そうです、低すぎるので止めてください、世界を賭けるには分の悪すぎるギャンブルですよ」

480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:24:20.04 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「ヒグッ、キョンのばかやろう……」

朝比奈「すーずみーやさんっ☆」

ハルヒ「みくる……ちゃん?」

朝比奈「キョン君に泣かされちゃったんですか……?」

ハルヒ「……ヒック」

朝比奈「ひゃわぁ〜! な、泣かないで下さい涼宮さんっ」

ハルヒ「う、うぇぇ……みくるちゃぁぁん!」

朝比奈「涼宮さん……可愛いですぅ」ペロッ

ハルヒ「ひゃっ!?」

朝比奈「フゥッ!フゥッ!涼宮さんの涙っ、おいしいですぅ!」

ハルヒ「み、みくるちゃん!?」

鶴屋「は、ハールにゃーぁぁん!!」ガバァッ

ハルヒ「きゃぁぁぁ!?」

488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:32:30.42 ID:lMvwHn9hO

ハルヒ「な、何!? どうしたの!?」

鶴屋「みくるっ! あ、足を押さえるっさ!!」

ハルヒ「つ、鶴屋さんやめて!!」

朝比奈「フンスフンス、スー〜っんっっはぁぁぁ!! 涼宮さんのおぱんつ堪んない香りですぅぅぅ!!」

鶴屋「ハルにゃんごめんね、ハルにゃんごめんね、ハルにゃんごめんね」プチプチ

ハルヒ「い、いやぁぁぁぁ!!!」

鶴屋「は、ハルにゃんおっぱい! ハルにゃんおっぱい!」

ハルヒ「やっ、ちょ、本気!?」

鶴屋「さきっちょだけ!さきっちょだけ八重歯でかみかみするだけにょろ!」ハァハァ

ハルヒ「き、キョン…たすけて……キョン……!」

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:42:57.86 ID:lMvwHn9hO

鶴屋「……ハルにゃん、男なんて薄汚いだけさ」

朝比奈「そうですよぅ、涼宮さんはキョン君にいつも泣かされてるじゃないですかぁ」

ハルヒ「で、でもキョンは……ちがう、ちがうのよ」

鶴屋「違わないよ、じゃあキョン君に何を言われて泣いてたんだい?」

ハルヒ「……ちがう」

朝比奈「違いませんよ」

ハルヒ「……ちがう……わよ」

鶴屋「ハルにゃん、体を任せて……」

ハルヒ「……いや」

朝比奈「すごぉく気持ちよくしてあげますよ?」

ハルヒ「あんなの……」

ハルヒ「あんなのキョンじゃないわ!!」

鶴屋「いい加減に、大人しくなるっさ!!」バッ

ハルヒ「っ!!」

508 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 22:53:20.20 ID:lMvwHn9hO

鶴屋「は、はぅあぁっ!?」
ハルヒ「……え?」
鶴屋「あ……あ……」カタカタ
朝比奈「鶴屋さん? どうしたんで……はぅあぁっ!?」

ハルヒ「え? え?」

朝比奈「あ……ぁあ……あ…」

ハルヒ「な、何よ!?」

朝比奈「キ、キキ、キ」

ハルヒ「……キ?」

朝比奈「キス、マー…ク……」

ハルヒ「へ?……キスマークなんて……あ、あれ!? な、なんでぇ!?」

鶴屋「ハルにゃんはもうキョン君の女だったんさね……」

ハルヒ「ち、ちがうわよ!」

鶴屋「お姉さんの……負けにょろ……」

ハルヒ「大体こんな所にキスされた覚えなんて!!…………あ」
朝比奈「『あ』って!! やっぱり心当たりがあるんじゃないですかぁ!!」ポカポカ
ハルヒ「ち、ちがうわよ! 全然そんなんじゃないわよ!」
朝比奈「ちがくないですぅ! うぇぇ〜ん!」ポカポカ

533 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/13(木) 23:42:42.80 ID:lMvwHn9hO

鶴屋「みくるっ!!」

朝比奈「!」

鶴屋「ハルにゃんはもうキョン君の女さ……」

朝比奈「で、でも……!」

ハルヒ「お、女とかそういうんじゃないってば!」

鶴屋「他人の女に手ぇ出すなんて、女のやる事じゃないよ……」

朝比奈「……はい」

鶴屋「惚れた女の恋路の露払いが……負け犬の仕事さ……」

朝比奈「……はい」

鶴屋「さあ、行ってくるんさ……キョン君に確かめてくるんさ!」

鶴屋「……」

朝比奈「もう行っちゃいましたね」

552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 00:00:52.04 ID:lMvwHn9hO

キョン「……だが」

古泉「ダメですよ」

キョン「……この気持ちがウィルスによるものだとしてもな」

古泉「……ダメです」

キョン「今、この思いは本物だ」

古泉「…………」

長門「…………」

キョン「行ってくる」

古泉「お待ち下さい」

キョン「待たないぞ」

古泉「いえ……ご武運を」

572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 00:14:19.94 ID:aH+Y2tgAO

ハルヒ「勢いで走り出してみたはいいもののなんて聞けばいいのか分からないわ……」

ハルヒ「もし……もしキョンにまた……」

ハルヒ「……怖い」

キョン「ハルヒィィィ!!」

ハルヒ「き、キョン!?」

キョン「ああ…えと……」

ハルヒ「……」

ハルヒ「…………キチガイ電波女」ボソ

キョン「そ、それは……誤解だ……!」

ハルヒ「……いつもあたしのワガママで振り回してすいませんでしたねー」

キョン「ぅう……ち、ちがう」

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 00:23:18.79 ID:aH+Y2tgAO

「見て」
「え……あ?」

ハルヒが右手を突き出している。

「あんたに叩かれたとこ、赤くなってる」
「あ……あぁ、すまない……すまないハルヒ……」

俺はハルヒに跪いて泣いた。

「すまない……許してくれハルヒ……」
「料理も掃除手伝うって言ってたわよね」
「…………ああ」
「だとしても、DV男なんて最悪よ」
「…………………ああ」
「婚約は破棄ね」
「え、あ…………そう……だな……」

ハルヒの言葉に頭を垂れて俯く。
いかん、涙がこぼれそうだ。

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 00:29:08.79 ID:aH+Y2tgAO

「キョン」
「……なんだ?」
「あんたに怒鳴られて、あたしすっっごく怖かったんだけど……」
「……すまん」
「……怖かったんだけど!!」
「返す言葉もない……」

ハルヒは、うなだれる俺の顔を覗き込んで言った。

「あたしが怖いって言ってるのよ?」
「ん…え? あ、ああ……?」
「……ま、前みたいにぎゅー、ってしなさいよ」

605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 00:33:48.60 ID:aH+Y2tgAO

キョン「……は?」

ハルヒ「婚約は破棄よ?」

キョン「に、二回も言うなよ……」

ハルヒ「だからもう一回初めから!」

キョン「……ん? え?」

ハルヒ「はい、仲直りのぎゅー」

キョン「……ぎゅぅぅ」

ハルヒ「……キョン」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「……男が泣いてんじゃないわよ」

キョン「ぜ、全然泣いてねえよ!」

616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 00:39:54.47 ID:aH+Y2tgAO

キョン「泣いてない、泣いてないぞ」

ハルヒ「あっそ、じゃあそんなに嬉しいって訳じゃないのね」

キョン「…………うわぁぁぁんハルヒぃぃぃぃぃ!!」ギュゥゥゥ

ハルヒ「うぐ……きょ、きょん」

キョン「うぅ、なんだ?」

ハルヒ「……こんどまたこんな質の悪いジョークかましたら絶交だから」

キョン「わかった、ハルヒ大好き、大好きだ、最早愛してると言っても過言じゃない……ぐすっ」

ハルヒ「……はいはい」ポンポン

624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 00:48:11.78 ID:aH+Y2tgAO

古泉「……案外あっさり纏まってますが、ウィルスは?」

長門「未だ感染している……しかし」

古泉「しかし……?」

長門「第二段階から症状は微動だにしていない」

古泉「……どういう意味です?」

長門「涼宮ハルヒの影響が見られる」

古泉「涼宮さんが望んだと? ウィルスの存在すら知り得なかった涼宮さんが?」

長門「しかし影響が見られる」

古泉「……なんと言ったらいいものか」

長門「あと検出不可能な謎の因子も見られる」

古泉「それは……ふふふ」

長門「これはなに?」

古泉「まあ……長門さんにもいずれ分かる日が来るでしょう」

長門「……そう」

633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 01:00:12.88 ID:aH+Y2tgAO

古泉「と、これが今回の事件の顛末です」

森「そう、ウィルス感染者は?」

古泉「ええ、長門さんの懸命な片手間による解析の結果、特効薬の生成に成功、彼を含む感染者三名に投与しました」

新川「結局のところ……ウィルスとはどの様なものであったのだね?」

古泉「それが……感染経路、潜伏期間、感染源すら明らかにはならなかったのですが、長門さん曰わくただ一つだけ……」

森「なに?」

古泉「えー……『涼宮ハルヒに対する好意の大きい感染者程、症状の進行速度は指数関数的に増大する』、という根拠の一切無い謎のレポートが……どうせ長門さんの不可解なジョークでしょうが」

新川「それはそれは」

森「まるで恋の病ね」

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 01:08:29.28 ID:aH+Y2tgAO

キョン「ハールヒッ☆」

ハルヒ「はいはい」

古泉「……ウィルスは消えたんですよね?」

長門「完璧」

キョン「ハルヒ、ちゅーしよう」

ハルヒ「やだ」

キョン「ツンツンするハルヒかわいいよハルヒ!……じゃあぎゅぅぅってしていいか?」

ハルヒ「だめ」ぷい

キョン「ハルヒの横顔は女神を超越する美しさだな!」

ハルヒ「……キョン、ちょっとこっち来なさい」

キョン「来たぞ!」

ハルヒ「……ちゅーしてあげるから、何か言うことがあるんじゃない?」



キョン「ハルヒ、可愛すぎ」


糸冬

647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/14(金) 01:11:16.84 ID:aH+Y2tgAO

保守の人ご苦労様感謝
支援の人ご苦労様感謝

それではさようなら



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