キョン「ハルヒ、お前はダメだ」


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トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:蘭「…コナン君って新一なんでしょ?」コナン「…え…」

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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:21:21.63 ID:ORBlxkdCO

ハルヒ「……は?」

キョン「もうぜんっっっぜんダメだ」

ハルヒ「い、いきなりダメ出しされても訳わかんない!」

キョン「え? わかんないの?」

ハルヒ「う、うん、あたし何かした?」

キョン「何かもしてるし何もしてねえよ、だっからダメだって言ってるんだ!」バンッ!

ハルヒ「ひっ、ちょっと! 暴力はやめてよね!!」

キョン「お前……言うに事欠いて暴力はダメだと……?」



古泉「いきなり何を始めてるんですかあなたは」

キョン「古泉、ちょっと聞いてくれ」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:28:29.08 ID:ORBlxkdCO

キョン「古泉、お前はコイツが常識を持った人間だとか言ってたよな?」

古泉「ええ」

キョン「ちゃんとした常識を持った人間は見ず知らずの人間にドロップキックくらわせて、弱みを握った挙げ句強盗の真似事なんてしない、違うか?」

ハルヒ「う……」

古泉「……違いません」

キョン「分かったか? コイツはお前が言ったような常識なんて欠片くらいしか持ち合わせちゃいないんだ」

古泉「し、しかしですね」

キョン「なんだ」

古泉「涼宮さんにも優しい一面はあります!」

キョン「そうだな」

古泉「そうですよ!」
ハルヒ「そ、そうよそうよ!」

キョン「だが善行は悪行の免罪符にはならんよ」

古泉「……ごもっともです」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:34:38.44 ID:ORBlxkdCO

キョン「しかもコイツはヒロインとしては若干、いや、だいぶおかしすぎる」

ハルヒ「お、おかしくないわよ!」

キョン「ほう、言ってみろハルヒ」

ハルヒ「まず、容姿端麗」

キョン「そうだな」

ハルヒ「頭脳明晰」

キョン「yeah」

ハルヒ「運動神経抜群」

キョン「スゴいぜ」

ハルヒ「それがアンタに惚れてんのよ!?」

朝比奈「…え? ひゃわ〜!」

古泉「おやおや、これは」

キョン「……はー」

ハルヒ「……聞かなかった事にしなさい」

キョン「あいよ」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:40:24.75 ID:ORBlxkdCO

キョン「ぶっちゃけ」

ハルヒ「……なによ!」

キョン「登場人物全員容姿端麗だしな、俺以外」

ハルヒ「……」

古泉「……あー」

キョン「加えてヒロインに明晰な頭脳やずば抜けた運動神経があった所で、だからなに?って感じだ、お前に至ってはそのスペック悪用してるし」

ハルヒ「うぅ……」

キョン「分かったか?」

ハルヒ「……わかんない」

キョン「おまえは、ヒロインとして、失っ!格っ!だっ!」

ハルヒ「……つ、つんでれ」

キョン「あ?」

ハルヒ「そうよ! ツンデレだわ!」

キョン「なーに言っちゃってんだこの子は」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:43:45.40 ID:ORBlxkdCO

ハルヒ「あたしのヒロイン特性はツンデレよ!」

キョン「ははっ……ツンデレ、だと?」

ハルヒ「な、なによぅ」

キョン「お前、いつ俺にデレたんだよ」

古泉「〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ!!」

朝比奈「ッッッッッッ!?」

長門「…………ッッッッッッ!」

ハルヒ「な、あ……あ」



キョン「そう、お前は俺にデレちゃいない」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:54:08.80 ID:ORBlxkdCO

ハルヒ「で、でも!」

キョン「でも……なんだ?」

ハルヒ「あたしは……あたしは………」

長門「疑問」

キョン「言ってみろ」

長門「現実、涼宮ハルヒをツンデレと解しそれに萌えている豚は少なくない、なぜ?」

キョン「いい質問だ」

長門「ムフーン」

キョン「それは連中はハルヒのデレに萌えている訳じゃなく、ただそのシチュエーションに対して萌えているだけだ」

長門「……なるほど」

キョン「『ハルヒがキョンに何かしらの感情を抱いている』という前提の次にハルヒの行動を好意的に解釈しているから、ハルヒがデレているように見えるということだ」

古泉「……ふむ」

キョン「そんなデレは無理やりに視聴読者が生み出した幻想に過ぎない」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 21:59:03.45 ID:ORBlxkdCO

ハルヒ「でも……でも……」

キョン「でも?」

ハルヒ「あ、あたしは!………その……」

キョン「ええい、じれったい」

ハルヒ「キョンの事、好きなのになぁ、って……」ボソボソ

キョン「」

古泉「」

朝比奈「」

長門「」


キョン「ここで今回のエンドレス・エイト事件について振り返って貰いたい」

ハルヒ「ちょ、ちょっと!」

古泉「ええ」

長門「……」

朝比奈「ほぇ〜」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:04:47.06 ID:ORBlxkdCO

キョン「どうだった?」

古泉「最悪でした」

長門「糞以下」

キョン「そうだ、その感覚は正しい」

キョン「現に、現状に危機を感じ取ったとある政府のとある特殊部隊が事態の収拾を図ろうとしたSSもあったが……結果は、言わずもがなだった」

古泉「嘆かわしい事です……」

キョン「そして事態はそれだけに留まらず、長門SSは特にその影響を受けたといえる」

長門「……そう」

キョン「……長門発狂SSの急増だ」

古泉「……あぁ」


ハルヒ「?、?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:09:08.56 ID:ORBlxkdCO

キョン「原作の設定において長門は四捨五入して二万回も同じ様な日常を繰り返していた事になっている」

長門「……」コク

キョン「加えて長門には人間性が芽生え始めてもいた、それにこの事件が重なる」


キョン「想像は……難くない」ナデクリナデクリ

長門「……」





古泉(長門さん……まさか泣いて…?)

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:13:43.08 ID:ORBlxkdCO

キョン「しかし、これはある重大な要素の足掛かりであった事に気が付いている者も少なく無いはずだ!!」ダンッ

古泉「そのとーり!」
朝比奈「そのと〜り!」
長門「そうだそうだー」

キョン「国会風の野次をありがとう」


キョン「偉い人は、言いました」







キョン「『力みなくして、解放のカタルシスは有り得ねぇ』……と」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:18:22.31 ID:ORBlxkdCO

キョン「我々が無駄に悠に2ヶ月以上も掛け『させられて』得た事実!」

キョン「忘れてはいけない只一つの真理!」

キョン「再度、人によっては初めて手にしたこの激情!」


キョン「そう、我々がエンドレス・エイト最終話に抱いた感情とは何であったか!?」











キョン「『ハルヒかわいい』……この一言ではなかったか……?」ウルッ





41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:25:23.20 ID:ORBlxkdCO

古泉「……」パチ、パチ

朝比奈「……」パチパチパチ

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!



キョン「ありがとう、ありがとう」


キョン「確かに俺も憎かった……」

キョン「角川を爆破してやろうとか考えた……」

キョン「だが俺はっ!」

キョン「胸を人差し指でズンズンするハルヒを見てっ!」

キョン「『あたしも行くんだからね』、このたった一言でっ!」

キョン「俺はこの無駄な途方もない時間を良かったものとさえ思えてしまったんだ!!」

キョン「罪を許す積もりは無い……」

キョン「無駄な話数を擁護するつもりも毛頭無い……」


キョン「ただ、ハルヒは、確かに可愛いかったのだ」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:30:53.03 ID:ORBlxkdCO

ハルヒ「……つまり、あたしはツンデレなのね?」

キョン「バカかお前は」

ハルヒ「なっ!?」

キョン「さっきまで何聞いてたの?」

ハルヒ「ぜ、全然わかんなかったわよ!」

キョン「これだからアホの子は……」

ハルヒ「うぅ……がんばりますっ! がんばりますので!」

キョン「いいか?最近のツンデレはどう見ても分かりやすいんだ、言動からも表情からも」

長門「ルイズ、シャナ、御坂、彼女達はその典型」

キョン「それなのにお前は頬をピンクに染めた事が一度でも有ったか?」

ハルヒ「だって……恥ずかしいじゃないっ!」

キョン「それみろ」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:36:27.20 ID:ORBlxkdCO

キョン「ツンデレとはある意味で最も精神の弱いキャラが使える特性だと考える」

ハルヒ「あたしは弱くなんかないわよ!」

キョン「まあな、だから『中途半端』なんだ」

ハルヒ「うぐっ」

キョン「デレを見せられず!」

ハルヒ「むう」

キョン「下手な強さから恥ずかしさのあまり暴走する事もできない!」

ハルヒ「ぅぅ…」

キョン「出来ることはツンだ!ツンツンツンツンツンのみだっ!!」

ハルヒ「きょ、きょん、顔ちか……」

キョン「だがそこにお前の強みがある」

ハルヒ「……え?」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:42:44.63 ID:ORBlxkdCO

キョン「お前のツンは視聴読者の想像を掻き立てる……」

古泉「この子がデレたらどんな風なのだろうか……といった具合にですね?」

キョン「そうだ、もちろん撒き餌として多少のデレ『らしきもの』を見せる事はあるがな」

キョン「そして視聴読者は想像を創造し始める……」

長門「無数にある、二次創作の手段によって」

キョン「そう……」

キョン「ハルヒ、お前はツンデレじゃない」




キョン「お前はデレを視聴読者の手で生産させる、全く新しいキャラクターなんだよ」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:48:36.39 ID:ORBlxkdCO

古泉「一言で言えば衝撃……ですかね」


古泉「……ハハ、そんな事はありませんよ」

古泉「ええ、しかしあの時は実際ブルッときましたよ」

古泉「……エ? どうしてって?」

古泉「あなた……ハッハハ、冗談でしょう?」


古泉「……彼女はつまり『そういうコト』なんですからね」






69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 22:56:22.50 ID:ORBlxkdCO

ハルヒ「な……なんですって……?」

キョン「そう、お前はキャラクターとしての生命を丸投げしたあやふやな存在なのさ」

ハルヒ「そんな……」

キョン「だがお前はツンでいる限り最強だ……」

ハルヒ「う、うぅ……ヒッグ」

キョン「しかし存在を視聴読者に依存しているという最弱の存在でもある……」

ハルヒ「ヒック……グシュ」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 23:01:15.24 ID:ORBlxkdCO

後に長門有希は答える―――――

長門「……そう」

長門「……いい」

長門「……了承の方」

長門「……」

長門「……彼はユニークではなかった」

長門「……」

長門「クレイジー」

長門「……」

長門「……物語は……」

長門「……なんでもない」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 23:04:52.12 ID:ORBlxkdCO

ハルヒ「じゃあ…じゃあ…」

キョン「なんだ?」

ハルヒ「あ、あたしはキョンに、ヒック」

キョン「……」

ハルヒ「ヒクッ、すきって、いえないの?」

キョン「…………」

ハルヒ「こたえてよキョン……グスッ」


キョン「…………」

ハルヒ「こたえてよぉ……!」





古泉「……酷い」

朝比奈「ふぇ〜」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 23:53:30.15 ID:ORBlxkdCO

長門「涼宮ハルヒ……彼女は、」

古泉「……長門さん?」

長門「彼女は神ではない」

朝比奈「でも涼宮さんは……」

長門「彼女は生贄、限りなく自由に見える囚人……本当の意味での自由意志を彼女は持ち得る事は無い、永遠に」

古泉「…………ええ」

朝比奈「でも、でも〜! そんなの涼宮さんが可哀想です!!」

長門「……運命」



ハルヒ「ヒック、キョン、キョン」

キョン「……ああ」

ハルヒ「キョン、すき……キョン、グスッ」

キョン「…………あぁ」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/11(火) 23:59:16.67 ID:ORBlxkdCO

古泉「デレをしないツンは視聴者、読者の奴隷……しかしそれ故に無限の生といつ無くなるか分からない明日を与えられる……」

長門「そう」

古泉「僕らは……何も出来ないんですか」

長門「しかし変わりに涼宮ハルヒは二次創作の場を与えられた、涼宮ハルヒの望む世界が彼女の目の前で展開される世界を」

古泉「……皮肉ですね」

長門「そう」



キョン「くくっ」

朝比奈「ふぇ?」

キョン「くはっ!」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 00:05:15.19 ID:wF/KPP30O

キョン「何を言っているんだ古泉」

古泉「な…何かおかしいでしょうか?」

キョン「ハルヒは幸せ者のままだ、原作でも、二次創作でも……望んだものは全てアイツのものじゃないか」

古泉「あ、あなたは何を聞いていたんですか!」

キョン「古泉、俺を良くみてみろ」

古泉「…………」

キョン「俺はなんだ?」

古泉「神に愛された人です」

長門「……自律進化の可能性、の鍵」

朝比奈「えーと、えーと……」


キョン「……違う……違うぞ、俺こそが涼宮ハルヒの憂鬱中最も可哀想な男だ!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 00:10:53.02 ID:wF/KPP30O

古泉「……理解出来ません」

キョン「莫大な主人公補正を与えられ、数多くの女に会うも選択肢は広がる事なくハルヒただ一つ……」

キョン「肝心のハルヒはこのザマだ……」

古泉「あなたという人は……!」

キョン「……しかしそんな俺にもやっと転機が訪れたんだ」

長門「……ダメ、それに頼るのはあまりに浅慮」


キョン「佐々木、入ってこい」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 00:16:08.25 ID:wF/KPP30O

佐々木「……くつくつくつ」スッ

佐々木「随分長い茶番だったね、キョン」

キョン「済まない佐々木、許してくれ」

佐々木「いいのさ……ほら」

キョン「ん?」

佐々木「……んー!」

キョン「唇がどうかしたのか?」

佐々木「……もうっ、知らないよっ、キョンのバカ」

キョン「ははっ、冗談だ佐々木」チュッ

佐々木「んっ、……ふふ、たったの一回だけかい?」

キョン「全くワガママなお嬢さんだな、ほらちゅぅぅぅ

古泉「貴様ァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 00:25:16.81 ID:wF/KPP30O

キョン「いきなり胸倉掴みやがって……俺を殴る気か?」

古泉「フゥッ!フゥーッ! お前……!」

佐々木「君、キョンを離してくれ!」

キョン「佐々木、いいんだ」

古泉「あなたは! ……一体どういうつもりですか!?」

キョン「良く考えてもみろ、旧友との偶然の再開、友人以上恋人未満で終わった関係、ハルヒに対抗し得る神の器……そして何より可愛すぎる……」

佐々木「キョン、その…は、恥ずかしいだろう?」

古泉「……涼宮さんはどうなさるんですか」

キョン「ハルヒ? はは、佐々木にあった瞬間スピリチュアルな衝撃感じちゃった俺にとってゴミ以下だ」

古泉「貴様ァァァァァァァァァァ!!」ブンッ

ガシッ

長門「……第二夫人、長門有希」
古泉「長門さん!?」
長門「彼を傷つける事は許さない」


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 00:30:27.51 ID:wF/KPP30O

キョン「……くっくっくっ」

長門「……」ギリッ

古泉「くっ……朝比奈さん! 僕の携帯から機関に連絡を!」

朝比奈「は、はい〜!えーと、えーと、これですか!?」

古泉「そうです!早く森さんあたりに」
朝比奈「えいっ」ベキッ

古泉「な……何を……?」


朝比奈「改めて自己紹介させてもらいますね、古泉君」

朝比奈「第六夫人、朝比奈みくるです」


古泉「なん……だと……?」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 00:37:04.13 ID:wF/KPP30O

古泉「あ……あなたは……」

キョン「そうだ」

佐々木「くつくつくつ」

キョン「俺の大好きな佐々木を妻に迎える事で得た真の主人公補正……」

キョン「これが本来の俺の姿だ」



森「古泉!!」ガラッ!

古泉「森さん!! 彼は寝返りました!!もはやただの脅威です!!」

森「……」

キョン「古泉、そろそろ学ばないか」グイッ

森「あっ…!……すまない、古泉」

古泉「……」

キョン「お前にいい事をおしえてやるよ」

古泉「……」

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[お風呂で書いてたら電池切れた] 投稿日:2009/08/12(水) 01:18:33.85 ID:wF/KPP30O

「いい事を教えてやるよ」

「……」

そう言ってボロ屑の様にへたり込んだハルヒを尻目に呆然と立ち尽くす古泉の元に歩み寄る。

「古泉、」

「……」

「森さんな、」

古泉はびくりと体を反応させる。
そこで耳元で囁いた。

「すごく良かったぞ」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 01:29:52.80 ID:wF/KPP30O

「あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!」

古泉は俺の胸倉を締め上げ、拳を振りかぶる。
しかし怒号を聞いて部室に飛び込んだ朝倉の膝蹴りの方が先に古泉の鳩尾に突き刺さり、古泉は膝から崩れおちる。

「古泉くん、暴力はいけないっさ!」

朝倉の後から部室に入ってきた鶴屋さんの蹴りがうずくまっていた古泉の顔面にめり込み、古泉はもんどりをうって呻いた。

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 01:39:58.71 ID:wF/KPP30O

「ははは、惨めだな」

「あ゛う゛う゛ぅぅ!!」

古泉は尚も立ち上がり向かってくるがその度に朝倉や鶴屋さんに叩き伏せられる。

「キョン、行こうか」

佐々木が細い腕を絡ませる。

「ああ、そうだな」

森さんが恭しく部室のドアを開き、ドアの向こうに控える喜緑さんが俺の手からバッグを受け取る。

「……佐々木さんを選んで頂きありがとうございます」

「お前の為じゃない」

「それでもです」

橘はそう言って微笑んだ。

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 01:49:03.35 ID:wF/KPP30O

「……キョン」

ハルヒはうなだれたまま呟いた。

「……なんだ」

背を向けたまま返事をする。

「……あたしもつれてって」

「……」

「おねがい」

「……」

「おねがいします」

振り返りハルヒを見下す。

小汚い捨て犬のような様のハルヒが見上げてくる。

涙でぐちゃぐちゃになったハルヒの顔を見て、俺は久しぶりに、とても晴れやかな気持ちで言った。


「ハルヒ、お前はダメだ」



糸冬

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/12(水) 01:53:36.75 ID:wF/KPP30O

おしまい

こんなん読んで頂きどうもありがとうございます

おやすみなさいまーせ



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