キョン「ここが忍術学園か……」


メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:シンジ「分かりました、何もしません。ヒモとして生きていきます」

ツイート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:09:02.85 ID:4+HafjGEO

キョン「……と言って入学してからはや6年。俺は適度に忍術を覚え、普通の生活を送っていた」

乱太郎「あれ、6年ろ組のキョン先輩。何してるんですか?」

きり丸「小銭でも拾ったんすか?」

キョン「おお、1年は組の乱太郎、きり丸、しんべエか。いやちょっとプロローグをな……ん?」

キョン「しんべエ、鼻水を拭け鼻水を」

しんべエ「ふぁ〜い」ズビー

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:14:00.24 ID:4+HafjGEO

乱太郎「今日はせおす団の活動はないんですか?」

キョン「いや、ハルヒの奴がくの一教室の用事で山本シナ先生に呼ばれててな。少し遅れるんだ」

きり丸「山本シナ先生に?」

キョン「ああ。まあ何か用があったのか、何かやらかしたのか……」

乱太郎「後者の可能性が高い気が……」

キョン「俺もそう思う」

きり丸「俺も賛成」

しんべエ「じゃ僕アルカリ性」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:18:08.89 ID:4+HafjGEO

みくる「キョンく〜ん」

キョン「朝比奈さん」

みくる「1年は組の3人もも一緒ですかあ?」

乱太郎「朝比奈先輩、こんにちわ」

きり・しん「こんにちわ」
みくる「もう古泉くんと長門さんは部室に来てますよぉ」

キョン「そうですか。ハルヒの奴もそろそろ来そうだし、俺もすぐ行きます」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:22:48.07 ID:4+HafjGEO

ハルヒ「遅いわよ!キョン!」

キョン「遅れるといったおまえが何で先にいるんだ」

ハルヒ「馬鹿ねぇー、遅れたから急いできたのよ!団長のあたしが遅れるから油断するなんて、団員としての自覚が足りないんじゃない?」

キョン「へいへい。で、今日の不思議探索はどこ行くんだ?」

ハルヒ「金楽寺よ!」

古泉「なんでも最近金楽寺の和尚さんが幽霊を見たらしいですよ」ニコッ

キョン「それでか……」

長門「そう」

ハルヒ「さあ!さっさと行くわよ!みくるちゃんは小松田さんの出門票にサインしてきて!」

みくる「ふぇぇ、わかりましたぁ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:29:51.89 ID:4+HafjGEO

ハルヒ「さあ行くわよ!」

乱太郎「あれ?くの一教室のハルヒ先輩……それにキョン先輩に朝比奈先輩!」

きり丸「6年い組の古泉先輩に、くの一の長門先輩もいるぞ」

しんべエ「先輩たちもお出かけですかあ?」

キョン「ああ、おまえらもか?」

乱太郎「私たちは学園長先生のおつかいで金楽寺まで……」

古泉「おや、目的地は同じですね」

きり丸「先輩たちも金楽寺に?」

ハルヒ「ちょうどいいわ!あんたたちも一緒に行くわよ!」

乱・き・し「「え〜!?」」


乱太郎「……どうする?」

きり丸「ハルヒ先輩綺麗だけど、関わるとろくなことにならないからなあ」

ゴキン!

きり丸「あいててて……」

ハルヒ「一言多いわよ!いいから黙ってついてきなさい!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:37:46.63 ID:4+HafjGEO

数十分後……


しんべエ「お腹へった〜」

乱太郎「しんべエ、まだ出かけたばかりじゃない」

ハルヒ「しかたないわね……あそこの茶店でひと休みするわよ!キョン、あんたの奢りね」

キョン「また俺か」

ハルヒ「遅れたバツよ……ほら、あんたたち好きなもの頼みなさい」

しんべエ「やったー!」

きり丸「奢りってことは……タダ!?」

乱太郎「もう、二人とも落ち着きなよ」

古泉「んっふ、微笑ましいですね……」

みくる「ふぇえ……1年生は元気ですねぇ」

キョン「奢る俺の身にもなれってんだ……ん?」

キョン「長門、どうした?」

長門「静かに……尾行されている」

キョン「!!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:44:25.68 ID:4+HafjGEO

古泉「おやおや……ドクタケですか?」

長門「……わからない。でもこの音」

ヒュッ!ヒュッ!

キョン「……!!ヤマネか!」

長門「そう。相手は複数」


しんべエ「せんぱぁ〜い、早く来ないと先輩の分も食べちゃいますよ〜」

キョン「は組の連中が危ないな。どうする?長門」

長門「……今は気づかないふりをして様子を見るべき」

キョン「そうか……」

古泉「休日だというのに……困ったものです」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 22:53:00.29 ID:4+HafjGEO

さらに数十分後……

キョン(さて、なんとか無事に金楽寺に着いたわけだが)

キョン「おまえらは和尚さんに用事だろ?さっさと済ませてこい」

乱・き・し『は〜い!』

キョン「……いったか」

古泉「さて、僕たちはどうしましょう?」

ハルヒ「団活の邪魔をするなんてもっての他……ひっ捕まえて拷問よ!」

キョン「おまえはまた物騒な……」

長門「それがいい」

キョン「おい長門……」

古泉「しかたありません。金楽寺の和尚さんに迷惑がかかっても困りますし、今のうちに」

みくる「ふぇぇ……」

ハルヒ「双忍の術でいくわよ!キョンとあたしとみくるちゃんは向こう、古泉くんと有希はあっちからね!」

キョン「やれやれ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 23:02:13.15 ID:4+HafjGEO

雨鬼「おい!上級生の忍たまがこっちくるぞ!」

風鬼「向こうへ逃げよう」ガサガサ


ハルヒ「よし!古泉くんたちの方へ追い込むわよ……みくるちゃん!」

みくる「は、はぁい!えっと、えいっ!」シュッ

モクモクモク……

雨鬼「なんだこの煙……わー!目が痛い!鼻水が止まらない!」

風鬼「うわああ!これはもっぱんだ!」



古泉「作戦通り、こっちに逃げてきましたね」

長門「目標捕捉。風鬼を捕まえる」

古泉「わかりました……ふんもっふ!」シュッ!

風鬼「あぎゃー!!」

長門「……尻部に命中した。ナイス棒手裏剣」

古泉「んっふ、ありがとうございます」ニコッ

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 23:09:28.77 ID:4+HafjGEO

ハルヒ「……で、ドクタケは?」

古泉「すみません、逃がしてしまいました」

ハルヒ「有希がついてるのに逃がすなんて珍しいじゃない?」

長門「……不覚」

ハルヒ「しかたないわね……まあ追い払えたわけだし、いいわ。不思議探索を再開しましょう!」




キョン「古泉、長門……本当は捕まえたんだろう?」ヒソヒソ

古泉「ええ、お察しのとおり。そのことでお話が……」

キョン「なんだ?」

長門「彼らの狙いは涼宮ハルヒ」

キョン「!!」

古泉「ドクタケ城主、木野小次郎竹高が涼宮さんの能力を欲しがっているようです」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 23:20:11.18 ID:4+HafjGEO

キョン「ハルヒの能力って……!!」バッ!

しんべエ「……」ボー

キョン「しんべエ……おまえいつからそこにいた?」

しんべエ「いつからって、えぇ〜っと……」ジュルジュル

キョン「……とりあえず鼻を拭け。どこまで聞いていた?」

しんべエ「鼻を拭けってとこですか?」チーン!

キョン「それは今だろ!その前だその前!」

しんべエ「前?」

キョン「なんだ……いや、聞いてないならいいんだ」

しんべエ「ハルヒ先輩がドクタケに狙われてるってとこですか?」

キョン「ばっちり聞いてるじゃねぇか!!」

古泉「これは困りましたねぇ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 23:26:58.91 ID:4+HafjGEO

キョン「なぁしんべエ。このことは誰にも言うなよ?約束だぞ」ガシッ!

しんべエ「はい!」ジュル!

キョン「よし、もう行っていいぞ」

しんべエ「は〜い」ドタドタ


キョン「ふぅ……危なかったな。ところでハルヒはどうしてる?」

長門「朝比奈みくるがうまく誤魔化している」

古泉「とにかくこの件は僕たちだけで……おや?1年は組の3人組がこっちへ来ますよ」

乱太郎「せんぱぁ〜い!」

きり丸「ハルヒ先輩がドクタケに狙われてるって本当っすか!?」

キョン「おまえら何でそれを……しんべエ!まさかしゃべったのか?」

しんべエ「だって先輩、"もういっていい"って」

キョン「そういう意味じゃなぁぁぁい!!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 23:39:33.54 ID:4+HafjGEO

古泉「しかたありませんね……こうなったら全て話しましょう」ヒソヒソ

キョン「おい、いいのか?」ヒソヒソ

長門「問題ない。統合思念体の見解も一致している。最悪の場合、彼らの記憶を一部消す」

きり丸「あのー、何の話っすか?」

乱太郎「それより、このことを早く山田先生と土井先生に知らせなきゃ!」

しんべエ「ドクタケがまた戻ってきちゃう!」

キョン「ああ、いや……先生は呼ばなくていい。それより、大事な話があるんだが」

乱太郎「大事な話?」

キョン「ああ……すまんがちょっと耳を貸してくれるか?」

きり丸「えぇ〜?タダでぇ〜?」

乱太郎「ダメですよ先輩、ドケチのきりちゃんに"貸せ"なんて言ったら」

キョン「じゃあどう言えばいいんだ?」

乱太郎「きりちゃーん、キョン先輩の方に耳を向けて近づけて」

きり丸「こう?」ヒョコッ

キョン(面倒くさいやつだな……)

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 23:49:35.82 ID:4+HafjGEO

キョン「実はな……」ゴニョゴニョ

乱太郎「えー!!朝比奈先輩は未来人!?」

きり丸「うっそ〜!」

しんべエ「信じられな〜い!」

キョン「信じられないだろうが本当だ。そんで、長門は宇宙人だ」

長門「……」コクッ

乱・き・し『えぇ〜!!』

古泉「んっふ。そして僕は、お察しのとおり超能力者です」ニコッ

乱太郎「あ、そうですか」

きり丸「ふーん」

しんべエ「ほえ〜」

古泉「……あれ?僕のときだけリアクション薄くないですか?」

きり丸「だって、超能力って幻術使いみたいのもんでしょ?」

乱太郎「幻術使いなら見たことありますから……雲黒斎と同じようなものですよね?」

古泉「あれと一緒にされるのはちょっと……」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/07(金) 23:59:55.08 ID:4+HafjGEO

乱太郎「朝比奈先輩が未来人だなんて……」

キョン「本当はあの人は俺たちのひとつ年上なんだけどな、忍術学園の1年生は10歳からだから6年生でもせいぜい16歳……それでわざわざサバを読んで俺たちの学年にきてるんだ」

乱太郎「なるほど」

きり丸「未来ってどれくらい未来なんすか?」

キョン「禁則事項と言って詳しいことは教えてくれないんだが、200年ほど未来と言ってたな」

しんべエ「200年!?」

キョン「なんでも江戸時代とかいう時代から来たらしい」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:05:30.84 ID:BE6EQtrcO

きり丸「長門先輩が宇宙人ってのも驚きですよ」

長門「そう」

しんべエ「全然宇宙人に見えなーい」

きり丸「まあ、ちょっと変だし宇宙人ぽいって言えば宇宙人っぽいけどねww」

長門「……1年は組きり丸の情報連結を解除……」

きり丸「わわわわわ!」スー…

キョン「うぉぉい!長門待て!早まるな!」ガターン!

乱太郎「きりちゃんいつも一言多いんだから……」




古泉「あれ?僕空気ですか?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:12:00.94 ID:BE6EQtrcO

古泉「まぁとにかく、そういうわけなので今回は先生には話さず僕らだけで対処します」

キョン「さあ、さっさと戻らないとその団長様に怪しまれるぞ」

乱・き・し『はーい』




キョン「あれ?朝比奈さーん、ハルヒー!」

古泉「いませんね……」

乱太郎「どこ行ったんだろ?」

長門「!!……そこ」スッ

キョン「この倉庫の中か?……」ガラッ

みくる「んー!んー!」

きり丸「朝比奈先輩が縛られてる!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:19:34.60 ID:BE6EQtrcO

キョン「朝比奈さん、大丈夫ですか!?」スルスル

みくる「ふぇぇ……キョンくぅん……グス…グス……涼宮さんが……涼宮さんがぁ……」

長門「……涼宮ハルヒはドクタケに拉致された」

乱・き・し『えぇーー!?』

キョン「!!」

古泉「マズイですね……ドクタケに涼宮さんの能力を悪用されたら、閉鎖空間どころじゃありません」

長門「……これを」

キョン「これは……五色米?」

長門「恐らく、涼宮ハルヒが目印に落としていったもの」

キョン「……よし!古泉、長門、朝比奈さん!ハルヒを追いましょう!」

キョン「乱太郎、きり丸、しんべエは危ないから忍術学園に帰っててくれ。もし夜になっても俺たちが戻らなかったら先生たちに……いいな!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:25:10.90 ID:BE6EQtrcO

乱太郎「先輩たち、行っちゃったね……」

きり丸「さすが上級生って感じだよなあ。もうあんなに遠くにいるよ」

しんべエ「本当、さすが上級生!」

きり丸「まあ長門先輩は上級生って見た目じゃないけどな……ってわああ!」スゥゥ…

乱太郎「きりちゃん消えてる消えてる!!」

きり丸「うひゃあ!長門先輩ごめんなさぁ〜い!」スゥゥ〜…

しんべエ「聞こえてたみたいね……さすが上級生」

乱太郎「っていうか、さすが宇宙人?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:31:38.09 ID:BE6EQtrcO

きり丸「ふぅ、助かった……」

乱太郎「で、私たちはどうする?」

しんべエ「忍術学園に戻る?」

きり丸「いや、それよりさ……俺たちもハルヒ先輩を助けについてこうぜ!」

乱太郎「えぇ〜!?ダメだよ、危ないって」

きり丸「だってぇ、助けたらご褒美もらえるかも……未来のお宝や宇宙のお宝……あひゃひゃあひゃひゃwwwww」

乱太郎「出たよ、きりちゃんの悪い癖……」

しんべエ「お金が絡むとすぐこうなんだから」

きり丸「待ってろお宝ぁ〜!!」バビューン!

乱太郎「あ!待ってよきりちゃん!」ダッ

しんべエ「あ〜ん、二人とも置いてかないでよお」ドタドタ

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:40:18.55 ID:BE6EQtrcO

――ドクタケ城内

八方斎「殿!願望を叶える少女を捕まえましてございます」

木野小次郎「ぱからっ!ぱからっ!うむ、八方斎。よくやった」

八方斎「あとはこの少女をうまく騙して願わせれば、我らがドクタケ城の天下統一も夢ではありませぬ」

木野小次郎「うむ、八方斎。その方に任せるぞ。ぱからっ!ぱからっ!」




八方斎「殿もご機嫌……これで天下がとれればわしは日本一の忍者隊首領……はーっはっはっは」

八方斎「があ!起こせ!起こせ……ふぅ」

八方斎「しかしおまえ、新入りのくせにまんまと涼宮ハルヒを捕まえるとは、なかなかやるではないか……なあ眉鬼よ?」

眉鬼(朝倉)「ふふっ♪まあね」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:48:32.43 ID:BE6EQtrcO

キョン「ここか……。ドクタケの奴ら、こんなところにまで出城を作ってたのかよ」

古泉「なかなか警備が厳重そうですね」

キョン「やれやれ」

長門「問題ない……正面側に大国火矢を撃ち込みボヤを起こす」

古泉「その隙に僕らは警備の手薄な裏手から……ですね?」

みくる「あ、じゃあ私は女中に化けて潜入して、風の術をしかけておきますぅ」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 00:55:35.34 ID:BE6EQtrcO

そのころ乱太郎たちは――

きり丸「ついた、ここだ!」

乱太郎「ドクタケの奴らこんなとこまで……」

しんべエ「ねぇどうするの?」

乱太郎「あそこの塀、低そうじゃない?」

きり丸「よっしゃ!かぎ縄を使って乗り越えようぜ!」

しんべエ「そうしよう!」

乱太郎「…………」

きり丸「…………」

しんべエ「…………」

乱太郎「ひょっとして、二人ともかぎ縄持ってないの?」

きり丸「そういう乱太郎は?」

乱太郎「お使いだけだと思ってたから……」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:02:02.87 ID:BE6EQtrcO

きり丸「そうだ!こういうときは人馬だ!」ピカーン!

乱太郎「そっか!きりちゃん冴えてる!」

しんべエ「人馬ってなんだっけ?」


説明しよう!
人馬とは塀などを乗り越える手法の一つであり、肩車のように一人が相手を担ぎ上げ、助走をつけて、下の人間は上の人間を投げ上げ、上の人間は下の人間の肩を蹴って飛ぶ……
このようにして、高い塀も飛び越えることが出きるのであーる!


しんべエ「なるほど!」

乱太郎「なるほど!ってこないだ山田先生の授業でやったばかりじゃない」

しんべエ「そだっけ?」エヘヘ

きり丸「とにかくやってみようぜ!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:09:53.63 ID:BE6EQtrcO

…」

きり丸「……」

乱太郎「……しんべエ、頑張って走ってるのは、効果音見ればよくわかるけど……遅すぎ」

しんべエ「ひぇ〜ん」ノタノタ……

きり丸「しょうがない、乱太郎が下になってくれ」

乱太郎「しかたないなあ」フゥ……

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:11:01.18 ID:BE6EQtrcO

すまん、>>47間違い

きり丸「しんべエ、おまえ力あるし下になれよ」

しんべエ「ん、わかった」

乱太郎「二人とも、気をつけて!」

きり丸「大丈夫さ。中に入ったら裏門を開けてやるからさ……いくぞ!しんべエ!」

しんべエ「うん!……うりゃああああ!!!」ドドドド

乱太郎「……」

きり丸「……」

乱太郎「……しんべエ、頑張って走ってるのは、効果音見ればよくわかるけど……遅すぎ」

しんべエ「ひぇ〜ん」ノタノタ……

きり丸「しょうがない、乱太郎が下になってくれ」

乱太郎「しかたないなあ」フゥ……

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:19:20.88 ID:BE6EQtrcO

見張り1「正門に火の手が上がったぞー!」

見張り2「敵襲かもしれん!俺たちも行くぞ!」


…………。


キョン「よっと」スタッ!

古泉「案外楽に入れましたね」

キョン「長門が上手くやってくれたみたいだな。さて、俺たちはどうする?」

古泉「朝比奈さんが風の術で、侵入者は本丸へ行ったと噂を流している手はずです。今の内に、手薄な二の丸から手分けして探していきましょう」

キョン「わかった、しくじるなよ!」ザッ!

古泉「んっふ。そちらこそ」ザザッ!

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:25:47.61 ID:BE6EQtrcO

古泉(さて、僕はこちら側を探しますか……)

古泉(しかし閉鎖空間が発生しないところを見ると、涼宮さんはまだ眠らされたままなのでしょうか……?)

古泉(閉鎖空間が出来れば超能力が使えるのでありがたいと言えばありがたいのですが……)

ヒュルルル……

古泉(ん?なんです、この音は?)

きり丸「うわあ!古泉先輩!どいてぇぇ!!」ヒューン

古泉「え」

ドシーン!!

古泉(なんで……上からきり丸くんが……)ガクリ

乱太郎「きりちゃーん!大丈夫ー?」

しんべエ「きり丸〜!」



見張り「なんだあいつら……怪しい奴らだ、引っ捕らえろ!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:38:30.73 ID:BE6EQtrcO

古泉「捕まってしまいました」

しんべエ「びぇーん」

乱太郎「トホホ……3人とも捕まっちゃうなんて」

古泉「そもそも、彼に"忍術学園に戻れ"と言われたでしょう?何故来たんですか?」

きり丸「だってぇ、ご褒美に未来や宇宙のお宝がぁ」

古泉「そんなのありませんよ……まあしかたありませんね。上手くここを脱出出来たらご褒美に……」

きり丸「ご褒美ィ!?」

古泉「僕のキャラソンCDを差し上げましょう」ニコッ

乱・き・し『えぇ〜……』

古泉「……なんですか、皆さんそろってのその微妙なリアクションは?」

乱太郎「だって売れなさそうだし……」

きり丸「人気なさそうだし……」

しんべエ「聞きたくないし……」

古泉「これは手厳しい」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:44:46.58 ID:BE6EQtrcO

キョン(……古泉の奴、何やってんだ)

キョン(まあ助けるのはあとでいいか。まずは朝比奈さんと合流……)

みくる「キョンくん!」コソコソ

キョン「朝比奈さん!」

みくる「風の術、うまくいきましたぁ……ふぇ?古泉くんは?」

キョン「……捕まってしまいました」

みくる「ふぇえ!?」

キョン「とにかく、俺はハルヒを探すので朝比奈さんは長門を城内にいれてあげてください」

みくる「わ、わかりましたぁ!」バタバタ

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:51:49.33 ID:BE6EQtrcO

みくる(長門さんを中に入れるには、裏門を開けなきゃですぅ)タッタッタ

―ドン!

みくる「ふぇ!す、すいません……」

長門「朝比奈みくる」

みくる「ふぇ?……ふぇええ!?長門さん!?どうしてもう中にいるんですかあ?」ワタワタ

長門「情報操作は得意。それより、彼は?」

みくる「ふえ?キョンくんですかぁ?キョンくんなら涼宮さんを探しに……」

長門「わかった。彼に合流する」ダッ

みくる「あ!長門さ……いっちゃいましたぁ……。どうしましょう古泉くんは……」

みくる「…………」

みくる「……後でいいですよね?」タタタ…



古泉「ふぇっくしょん!」

古泉「んっふ。誰か僕の噂をしてますね」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 01:56:27.61 ID:BE6EQtrcO

しんべエ「うぇ〜ん!」

乱太郎「山田先生、土井先生助けてぇ〜!」

きり丸「お宝ァ〜!」

古泉「大丈夫ですよ、彼や長門さん、朝比奈がきっと助けに来てくれますから」

古泉「……でも、それにしては遅いですね」

古泉「なんだか僕も泣きたくなってきました」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:04:22.95 ID:BE6EQtrcO

牢屋番1「うるせぇ!静かにしろ!……お?交代の時間か?」

牢屋番2「ああ。俺が見てるからおまえは休んでろ……しばらくな」ドスッ!

牢屋番1「ぐっ……」バタリ

きり丸「な、なんだあ?仲間割れか?」

牢屋番2「まったく……乱太郎、きり丸、しんべエ。人馬をもっと練習したほうがいいぞ」

乱太郎「どうしてそれを……」

牢屋番2「3人とも、この声聞き忘れたのか?」ベリッ!

乱・き・し『り、利吉さん!?』

利吉「古泉くん、遅れてすまなかったね」

古泉「いえいえ」

しんべエ「どういうことぉ?」

利吉「依頼を受けてね、今は古泉くんのいる機関のお手伝いをしてるのさ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:10:50.88 ID:BE6EQtrcO

利吉「忍術学園の先生方にも連絡しとおいたよ……もちろん涼宮さんの能力については伏せてね。もうすぐ援軍がくるさ」

古泉「そうですか、ありがとうございます」

乱太郎「すごーい!さすが利吉さん!」

しんべエ「さすがフリーの敏腕忍者!」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:17:23.38 ID:BE6EQtrcO

キョン「あと調べてないのはこの部屋か……」ガラッ!

キョン「ハルヒ!!」

八方斎「ぬ!おまえは忍術学園の……」

キョン「ハルヒを返せ、稗田チンゲン菜!」

八方斎「八方斎だああ!!眉鬼!こいつを捕まえてやれ!」ビシィ!

朝倉「うん、それ無理」

八方斎「な……」

朝倉「捕まえるっていうより……キョンくん、死んで?」チャキ

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:27:13.94 ID:BE6EQtrcO

キョン(くそっ!こいつ他のドクタケ忍者より強そうだぞ……)

朝倉「ふふ……♪」

キョン(よし、ここは……)

キョン「そんな物騒な武器持つなよ!せっかく可愛いのに」

朝倉「へ!?可愛いって……///」

キョン「おまえはすごく可愛いぞ。そうだな……その眉毛なんかすごくチャーミングだ」

朝倉「そ、そう?(眉毛誉めてもらうなんて初めて……///)」

キョン「ああ。だから刀なんて捨てろよ。おまえには刀より花束の方が似合うぜ……」

朝倉「そんな///誉めすぎ……きゃあ!」

ガシャーン!!

長門「貴女は誉められて冷静さを失った……だから私の侵入を許した」スッ

キョン「よし!喜車の術、成功!」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:34:39.41 ID:BE6EQtrcO

八方斎「おのれぇ〜、眉鬼の奴……」

キョン「観念しろ!稗田ザーサイ!」

八方斎「だから八方斎だっての!えぇい!者共、出合え〜!こいつらを引っ捕らえろ!」

利吉「残念ながらそれは無理だね」スタッ!

八方斎「お、おまえは山田利吉……それに乱太郎、きり丸、しんべエ!」

乱太郎「やい八方斎!よくも牢屋にいれてくれたな!」

きり丸「お宝のチャンスだったのにぃぃ!!」

八方斎「ぐむむむむ……」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:41:52.27 ID:BE6EQtrcO

利吉「この建物にいたドクタケ忍者には、みんな眠ってもらったよ」

八方斎「くそぅ……だがまだ外にも家来がい……」

???「残念だがそれも無理だ」

八方斎「!!その声は……」

八方斎「山田伝蔵!土井半助!」

学園長「わしらもおるぞ!」
戸部「ゆら〜り」
鶴屋「にょろ〜ん」

乱太郎「学園長先生!戸部先生!」

キョン「鶴屋さんも来てくれたんですか!」

土井「悪いが外にいる連中も捕まえさせてもらったぞ」

山田「残るは稗田八方斎、おまえだけだ」ビシィ!

鶴屋「覚悟するっさ!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:48:05.66 ID:BE6EQtrcO

八方斎「ふっふっふ……はーっはっはっは!」

八方斎「本当にわし一人かな……?雷鬼!!」

バァン!

雷鬼「はっ!」

キョン「壁が開いて中から……!!」

利吉「あんなところに隠し扉があったのか!」

八方斎「ふっふっふ……雷鬼は火縄銃の名手だ。さすがのおまえらも鉄砲を前には手が出せまい……はーっはっはっは!!はーっはっはっは!!」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 02:58:02.08 ID:BE6EQtrcO

乱太郎「しんべエ!」

しんべエ「ほぇ?」

きり丸「鼻水だ!」

しんべエ「あ、そか。ふん!」ズビュルル!

ベチャ!

雷鬼「あ゙〜!!火縄に鼻水がついてベタベタに!」ヌチャリ

八方斎「なんだとぉー!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 03:03:44.99 ID:BE6EQtrcO

八方斎「かくなるうえは涼宮ハルヒを人質にとって……あれ?」

ハルヒ「……ちょっとあんた」

八方斎「は……はひ」

ハルヒ「アタシを人質にしようなんて100年早いのよ!あんたなんかどっか行っちゃいなさい!」

八方斎「ひっ」ヒュン!

乱太郎「八方斎が消えた!?」

ハルヒ「へ?あれ?」

雷鬼「お頭〜……」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 03:11:05.84 ID:BE6EQtrcO

キョン「と、とにかく一件落着だな!ははは……」

乱太郎(強引に誤魔化した!!)

みくる「涼宮さん、無事で良かったですぅ……グスン……」

ハルヒ「心配かけてごめんね、みくるちゃん」

古泉「あの……涼宮さん。つかぬことを伺いますが、八方斎に"どっか行っちゃいなさい!"と言ったとき、具体的にどんなことを考えました?」

ハルヒ「へ?えっと、"学園長のブロマイドとフィギュアだらけの世界に行っちゃえばいいのに"だったかしら?」

古泉「そうですか」

ハルヒ「それがどうかした?」

古泉「いえ………(敵とはいえ同情しますよ)」




八方斎「なんじゃこの世界はああああああああ!!!!!!!」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 03:15:01.06 ID:BE6EQtrcO

キョン「長門」

長門「今回の件に関する記憶のみを、関係者から消す。これで涼宮ハルヒの能力がバレることはない」

キョン「そうか……これで……」

――気付いたら俺たちは、もとの現代の世界に戻っていた

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 03:20:41.50 ID:BE6EQtrcO

そう、俺たちはハルヒによって改変された世界――忍者の世界にいたのだ。
適度なアドベンチャーに満足したのか、室町時代から帰還した俺たちには再び「平凡な様で非凡」な毎日が待っていた。

ハルヒ「キョン!ちょっとこれ見なさいよ!」

キョン「なんだ今度は」

ハルヒ「これよこれ!兵庫水軍ですって……海賊になるのも面白そうじゃない?」

キョン(勘弁してくれ……)

          キョン「ここが忍者学園か……」終わり

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 08:17:32.63 ID:BE6EQtrcO

キョンや乱太郎たちがドクタケ城に潜入してるころ……

伊助「あれ、乱太郎たちは?」

虎若「学園長先生のお使いで金楽寺に行ったよ……でも遅いなあ」

喜三太「山田先生と土井先生もさっき慌てて出掛けてったし、何かあったのかなぁ?」

伊助「まぁあの3人はトラブルメーカーだしね、はは」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 08:24:14.47 ID:BE6EQtrcO

雷蔵?「あれ、1年は組のみんな」

喜三太「優柔不断で有名な忍術学園の上級生、5年ろ組の不破雷蔵先輩!」

雷蔵?「説明臭いセリフどうも。でも残念ながら俺は雷蔵じゃなくて、鉢屋三郎だよ」

伊助「ややこしいなあ」ポリポリ

鉢屋「こっちが本物の雷蔵」

雷蔵「やあ」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 08:32:29.77 ID:BE6EQtrcO

谷口「WAWAWA忘れもの〜♪……って、うぉっ!」

谷口「何だ5年の鉢屋と不破か……どっちがどっちかわからんけど」

伊助「6年ろ組の、WAWAWAの谷口先輩!」

谷口「人をゲゲゲの鬼太郎みたいに言うな!」

国木田「もう……谷口、1年生相手にムキになるなよ」

虎若「同じく6年ろ組の、女装の名人・国木田先輩!」

国木田「説明臭いセリフありがとう。ところで5年生の不破くんたちと1年の君たちがこんなところで何してるの?」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 08:43:07.53 ID:BE6EQtrcO

国木田「ふーん……先生たちが?」

虎若「はい、なんか慌ててたみたいで」

谷口「そういえば学園長先生も見かけないな」

滝夜叉丸(鉢屋)「そうですね、それに戸部先生も」クルッ

雷蔵「なにかあったんでしょうか?」

国木田「うーん……」

喜緑(鉢屋)「小松田さんに聞いてみませんか?」クルッ

喜三太「小松田さんに?」

藤原(鉢屋)「小松田さんなら出門票にサインをもらってるはずだからね、先生たちの行き先がわかるかも」クルッ

谷口「どうでもいいが鉢屋……コロコロ顔を変えるのはやめてくれ。ややこしい」

新川(鉢屋)「ああ、すみません」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 09:02:27.59 ID:BE6EQtrcO

小松田「え?学園長先生たちの行き先?」

国木田「はい。教えてもらえませんか?」

小松田「えーっと……あったあった!出門票には"ドクタケ城"って書いてあるね」

虎若「ドクタケ城!?」

伊助「ひょっとして山田先生と土井先生もドクタケ城に……」

小松田「えぇ〜!?山田先生と土井先生も?弱ったなあ、あの二人にはサインもらってないよぉ」ペラッ

小松田「こうしちゃいられない!山田せんせ〜い!土井せんせ〜い!出門票にサインしてくださ〜い!」ピューッ!

雷蔵「あ!小松田さん……行っちゃった」

喜三太「僕たちどうします?」

国木田「僕らは課外授業があるから……」

谷口「じゃあな」スタスタ

虎若「雷蔵先輩、鉢屋先輩、どうしましょう?」

雷蔵「うーん……ま、いいや。放っとこう」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 09:06:25.55 ID:BE6EQtrcO

伊助「いいんですか?せっかくの出番なのに……」

雷蔵「まあ僕らは脇役だしね」

鉢屋「このメンバーでSS続けても伸びないだろう……谷口先輩や国木田先輩はともかく、俺たちは落・乱好き以外には知名度低いしね」

虎若「そんなもんですか」

雷蔵「そんなもんさ。……さて、小松田さんもいないし今のうちにお団子でも食べに行こうか」

伊・虎・喜『わ〜い!』

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 09:19:18.06 ID:BE6EQtrcO

滝夜叉丸「……ってオイ!!」


伊助「なんですか滝夜叉丸先輩……せっかく和やかに終わる流れだったのに」

滝夜叉丸「せっかくの忍たまSSだというのに、忍術学園一のエリート、この私の出番がないとは何事だあ!」

虎若「そう言われましても……」

喜三太「イケメン役なら古泉先輩がいますからねぇ」

滝夜叉丸「ぬぉぉぉっ!」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 09:33:56.02 ID:BE6EQtrcO

滝夜叉丸「というわけで!ここからは私の紹介スレにさせてもらう!」

雷蔵「そんな無茶な……」

滝夜叉丸「忍術学園一優秀かつ美しいと言われ、せんりんの腕は超一流!もちろんそれだけでなく石火矢など火器の扱いにも長けており……」ペラペラ

滝夜叉丸「ちなみに!私の名前を滝 夜叉丸と区切って読むものがたまにいるようだが、滝夜叉丸で一区切りだ!姓は平という」

伊助「ちなみに僕は二ノ郭伊助!」

虎若「佐武虎若!」

喜三太「山村喜三太で〜す」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 09:40:02.57 ID:BE6EQtrcO

キョン「おまえら……いいよな、脇役なのにフルネームがあって」ズーン

伊助「キョン先輩!」

キョン「俺なんて主人公なのに本名不詳なんだぞ……」

一同「なんかすみません……」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/08/08(土) 09:43:00.72 ID:BE6EQtrcO

終わりです
スレが残ってたので何となくおまけ書いてみました
オチがなくて申し訳ない



ツイート

メニュー
トップ 作品一覧 作者一覧 掲示板 検索 リンク SS:コナン「おい灰原。このメイド服を着てみてくれ」