古泉「お化け? そんなの全然怖くないですよ、はっはっは」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:27:06.01 ID:Dhuq9g8f0

ハルヒ「このバカキョン! あんたって奴は〜!」

キョン「待て待て! わざとじゃないんだ!」

ハルヒ「うっさい! 罰を与えるから覚悟しなさい!」

キョン「ぐええ! 首を絞めるな首を!」

キョン(だめだ! 自力じゃ逃げられん!)

キョン「こ、古泉! 助けてくれ!!」

古泉「…」スッ ガチャ

キョン「『ごゆっくり』って顔しながら立ち去るんじゃねぇ!!」

ハルヒ「なにゴチャゴチャ言ってんのよ! 喰らいなさい!!」

キョン「ぎぃやあああああああ!!!」


2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:30:05.99 ID:Dhuq9g8f0

ハルヒ「あーすっきりした。もういいわよ」

キョン「…」ボロ・・・

古泉「大丈夫ですか?」

キョン「この野郎、いともあっさりと見捨てやがって……」

古泉「いえいえ、いつもの微笑ましい光景でしたので」

キョン「どこがだ! ちくしょう、覚えてろよ」


長門「遅れた」

みくる「すみません、掃除が長引いちゃいました〜」

ハルヒ「みんな揃ったわね! それじゃ団活を始めるわよ!」


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:33:05.41 ID:Dhuq9g8f0

ハルヒ「今日はみんなでこれを観るわよ!」バッ

キョン「ホラー映画? 何でそんなものを?」

ハルヒ「昨日借りてきたのよ。かなり怖いらしいわ」

みくる「ひ、ひええ、こ、怖いんですかぁ?」

キョン「……まぁいいか、面白そうだ」

古泉「…」ダラダラ

キョン「ん? どうした古泉?」

古泉「すみません、バイトが入りました。失礼します」スタスタ ガチャ バタン ダダダダダッ・・・

ハルヒ「あ、ちょっと! 古泉くん!」

キョン(なんだ? ハルヒはさっき散々俺でストレス発散したから、閉鎖空間は発生してないと思うんだが)

キョン(あいつ、もしかして……)


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:36:04.51 ID:Dhuq9g8f0

翌日 放課後


古泉「昨日は危なかったですね。涼宮さんにも謝っておかないと」

キョン「よう、古泉」

古泉「おっと、どうも、部室に行く前に会うなんて珍しいですね」

キョン「お前のことを待ってたんだよ。ちょっと聞きたいことがあってな」

古泉「聞きたいこと? 何でしょうか?」

キョン「お前、ホラー苦手なのか?」

古泉「…………はい?」

キョン「お化けとか、そういった類のものが苦手なのかと聞いてるんだよ」

古泉「お化け? そんなの全然怖くないですよ、はっはっは」

キョン「……ほれ」スッ

古泉「あぎゃーーーーーーー!!!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:39:05.87 ID:Dhuq9g8f0

キョン「ホラーDVDのパッケージを見せただけでここまで驚くとは……」

キョン「どうやら相当苦手なようだな」

古泉「いえ、全然平気ですよ」キリッ

キョン「もう遅いっつの」

古泉「……はぁ、他の皆さんには黙っていて下さい。恥ずかしいですから」

キョン「それにしてもお前がなあ、意外だ」

古泉「小さい頃からだめなんですよ、今まで誰にもバレたことはなかったのに」

キョン「ん? でもお前、夏休みの時の肝試しには普通に参加してたじゃないか」

古泉「ああ、あれは替え玉です」

キョン「替え玉?」

古泉「ええ、僕にそっくりな機関のメンバーに代わりに行ってもらったんです」

キョン「…」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:42:07.39 ID:Dhuq9g8f0

キョン「お前、普通そこまでするか?」

古泉「だって怖いんですもん」

キョン「やれやれ。しかし、いいネタを掴んだな」

キョン「昨日の恨みもあるからな、たっぷりと仕返しさせてもらう」

古泉「ちょっと! やめてくださいよ!」

キョン「さて、どうすっかなー」

キョン(ま、本当に苦手みたいだし、軽くからかって遊んでやるとするか)

キョン「しかし、肝試しの時のアイツ本当に別人か? 全然気づかなかったぞ」

古泉「そりゃそうですよ。涼宮さんにバレないように大金かけて整形させましたからね」

キョン「おい! 同じ機関の仲間にそこまでさせていいのかよ!」

古泉「いえいえ、涼宮さんの生写真を条件に提示したらあっさりOKしてくれましたよ」

キョン(前言撤回、徹底的に追い込んでやる)


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:45:06.73 ID:Dhuq9g8f0

部室


ハルヒ「みんな揃ったわね! 今日も団活を始めるわよ!」

ハルヒ「最近イベントらしいイベントもなかったし、何か面白そうなことはないかしら?」

キョン「それなら俺から1つ提案がある」

ハルヒ「何よキョン、アンタから意見言うなんて珍しいわね」

キョン「実はな、町の外れに誰も住んでいない古びた屋敷があるんだけどな」

キョン「そこに……出るらしいんだよ」

ハルヒ「出るって……何が?」

キョン「お、化、け」

古泉「!!!」

みくる「ひぅ!」

ハルヒ「へぇ、初耳ね」

キョン「俺が小さい頃から噂になってた屋敷でな、なぜか今も取り壊されることなく残ってるんだよ」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:48:07.49 ID:Dhuq9g8f0

キョン「で、明後日の不思議探索でそこに行ってみようというわけさ」

ハルヒ「ふ〜ん、なるほどね。なかなか面白そうじゃない」

古泉「涼宮さん、そんな変なところに行かなくても……」

ハルヒ「そうね! みんなで行ってみましょう、その屋敷!」

古泉「すずみやさ〜〜ん……」

みくる「あ、あの、あたし、怖いのはちょっと……」

ハルヒ「だ〜め! もう決めたんだから!」

古泉「…」

キョン(おーおー、青ざめとる青ざめとる)


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:51:08.32 ID:Dhuq9g8f0

ハルヒ「それじゃ今日は解散! じゃあね」タタタッ

キョン「さて、帰るか」

古泉「待てやコ……待ってください」ガシッ

古泉「どういうことです? 僕言いましたよね? お化け苦手だって」

古泉「何でです! 何でこんなことするんですか!!」

キョン「別に〜俺はただハルヒを退屈させないように娯楽を提供しただけだぞ」

古泉「くっ……まぁいいです。今回も替え玉を用意してもらいますから」

キョン「…」ピッ

古泉「何です? 携帯なんて取り出して?」

キョン「あーハルヒ、ちょっと確認したいことがあるんだが」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:54:07.34 ID:Dhuq9g8f0

ハルヒ『何よ、確認したいことって?』

キョン「当日はもちろん団員全員で行くよな? ちゃんと『本人』が行くべきだよな?」

ハルヒ『そんなの当たり前でしょ。何を変なことを聞いてんのよ』

キョン「いや、それだけ聞ければよかったんだ、サンキューな」ピッ

古泉「……ま、まさか!」ピッ

古泉「もしもし、○○さんですか! また以前のように替え玉になってほしいのですが!」

○○『断る』プツッ

古泉「…」

キョン「これで逃げることはできんぞ」

古泉「あなた外道ですか!!」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 22:57:07.83 ID:Dhuq9g8f0

夜 古泉宅


古泉「お願いします森さん! そこを何とか!」

森『駄目ったら駄目よ! 今回はあなた自身で乗り越えてきなさい!』プツッ

古泉「そんな……機関の誰に頼んでもことごとく断られるなんて」

古泉「涼宮さんの力……やはり恐ろしいです。今はお化けのほうが恐ろしいですが」

古泉「どうしよう……どうしたら……あああああ」ブンブン


ピリリリリリ ピリリリリリ


古泉「きゃん!」

古泉「び、びっくりした……もしもし」

キョン『よう、古泉』

古泉「てめぇこの野郎くたば……何の御用でしょうか?」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:00:31.01 ID:Dhuq9g8f0

キョン『今、隠しきれないほどの本音が聞こえてきたぞ』

古泉「そんなことはどうでもいいでしょう。何の用ですか?」イライラ

キョン『その様子だとやっぱり誰にも助けてもらえなかったようだな』

古泉「…」

キョン『どうだ? 本番まで特訓してみないか?』

古泉「特訓?」

キョン『ああ、お前がお化け嫌いを克服できるように、俺が鍛えてやるよ』

古泉「…」プツッ

ピリリリリリ ピリリリリリ

キョン『切るなよ。お前だっていつまでもお化け嫌いのままでいたくないだろ?』

キョン『この先何かとハルヒ絡みで支障をきたすこともあるかもしれないぞ。いい機会だと思うけどな』

キョン『まぁ別に無理にとは言わない。このままお化け屋敷に突入して昇天するのもお前の自由さ』

古泉「昇天……」ブルブル

古泉「…………よろしく……お願いします」

キョン『決まりだな。それじゃあ明日学校でな』

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:03:09.39 ID:Dhuq9g8f0

翌日 学校


キョン「というわけで、協力してくれないか?」

長門「なぜ?」

キョン「どうせなら本格的にやりたいんだよ、俺1人だとたいしたことできないからな」

キョン「お前の協力が不可欠なんだ! だから頼む!」

長門「古泉一樹を怖がらせるという行為に意味があるとは思えない、意図がわからない」

キョン「それはまあ、普段冷静沈着な奴の慌てふためくところが見たいというか」

長門「あまり意味のないことに力は使いたくない。私の役目は涼宮ハルヒの観測」

キョン「カレーパン10個出すぞ」

長門「何でもやる。何でも言って。何でもやる」


キョン「これでよしっと。次は……」


23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:06:11.80 ID:Dhuq9g8f0

放課後 部室


みくる「遅れました〜」ガチャ

みくる「あれ? キョンくんと長門さんだけですか?」

キョン「ええ、ハルヒは謎のツチノコ(長門お手製自律型ロボット)を追ってどっか行っちゃいました」

キョン「あとは古泉が来る前に準備するだけです」

みくる「準備? なんのですか?」


みくる「えええ! 駄目ですそんなの! かわいそうですよぅ!」

キョン「でもここまで準備しちゃいましたから、今更中止にはできないです」

みくる「駄目ですったら……はにゃーーーー!」パッタリ

キョン「ああ! 朝比奈さん!」

長門「これで静かになった」

キョン「お前……生首の模型なんていつの間に用意したんだ?」

長門「自信作」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:09:08.05 ID:Dhuq9g8f0

キョン「これでよし、と。あとは古泉待ちだが」

古泉「どうも……こんにちは……」ガチャ

キョン「おお、よく来たな古泉。ひょっとしたら逃げるかもと思ってたんだが」

古泉「逃げたら殺すと森さんに脅されたんですよ。まだこちらの方がマシかなと」

キョン「そうか、まぁドンマイ」

古泉「あなたが元凶でしょうが。はああああ……」

キョン「そう言うな。俺もお前のためを思ってやるんだから。じゃあ始めるぞ」


キョン「まずはこれだ」スッ

古泉「これは……ヘッドフォン?」

キョン「怪談話が流れるからそれに耐えろ。まずはこんなもんだろ」

古泉「僕、森さんに殺されてきます」スタスタ

キョン「挫折するのが早すぎる」ガシッ


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:12:08.31 ID:Dhuq9g8f0

古泉「分かりましたよ。やればいいんでしょう、やれば」

キョン「うむ頑張れ。あんまり声を上げないようにな」


『これは実際にあった出来事です……』


古泉「まあああああ!! うえっ! おえっ!」ガシャン!

キョン「うおい! まだ5秒も経ってないだろが!!」

古泉「声! 声! 声が怖いんですよ!」

キョン「怖がらせるためのものなんだから、当たり前だろうが」

キョン「あーあー、ヘッドフォン思い切り叩きつけやがって。長門、代わりのを」

長門「とびきり頑丈なやつ」スッ

古泉「まだやるんですか……」

キョン「今度は逃げられないように縛っといてやる。長門、椅子とロープを」

古泉「いやだあああああああ!!」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:15:09.31 ID:Dhuq9g8f0

『目を開けると、そこには宙に浮かぶ生首が……』

古泉「ぼわああああああああああ!」

『鏡の中の自分がニタニタと笑いかけてきたのです……』

古泉「あああん! ぶわ! ぶわわわわ!!!」

キョン「いやー、清清しいほどの絶叫だな」

長門「うるさい」

古泉「つっかもうぜ! ドラゴンボール!! 世界でいっとースリルな秘密ー!♪」

キョン「む、歌って恐怖をごまかそうとしてんのか?」

キョン「させるか! 音量MAX!」キュィィィ

古泉「さがそっうぜ! ドラゴンボール!! 血まみれドロドロ生首ゴロゴ……みぎゃあああ!!」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:18:09.01 ID:Dhuq9g8f0

古泉「ぜぇ……ぜぇ……」

キョン「早くも疲労困憊だな、お前」

古泉「も、もう勘弁してもらえないでしょうか……?」

キョン「勘弁しません。それじゃ次いくぞー」

キョン「次はこれだ、ホラー映画を1人で観てもらう。ハルヒから借りといたんだ」

古泉「〜〜〜!!」ガッタン ゴットン

キョン「椅子に縛られたまま器用に転がって逃げようとするんじゃねえ」ガシッ

キョン「長門、椅子を床に固定してくれ」

長門「了解した」

古泉「いーやーだーー!! ねぇあなた達も一緒に観ますよね! そうですよね!」

キョン「さっきも言ったろ、1人ぼっちで観てもらう」

キョン「雰囲気を出すために部屋も真っ暗にするから。じゃ、頑張れよ」パタン

古泉「置いてかないでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:21:08.34 ID:Dhuq9g8f0

キョン「長門、準備はいいか?」

長門「問題ない、大丈夫」

キョン「こりゃ見事なモニター室だな。コンピ研の連中には悪いが、すぐ元に戻すからいいよな」

キョン「さて、古泉の様子はどうだ」ピッ

古泉『待ってえぇぇぇぇ戻ってきてえぇぇぇぇ!」ガタガタ

キョン「叫んでる叫んでる。それじゃあビデオを再生するか」ピッ

古泉『わーーーー!! でたでた! お化けお化け! いやああああ!!』

キョン「まだテレビが映っただけだろうが」

キョン「おっと、そうだ。えーっと、マイクこれか」カチャ

キョン『古泉ー、目をそらさずちゃんと観ろよー。でないと呪われて死ぬぞー』

古泉『わーーわーー! 分かりました! 分かりましたから助けてーーー!!』

キョン「助けない」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:24:07.72 ID:Dhuq9g8f0

TV『誰? 誰かそこにいるの?』

古泉『わーーわーー!! あんばーーーー!!!』

TV『きゃーーーーーー!!!!』

古泉『はーーあーーーーん!!! あかん! あかんってええぇぇぇぇ!!!』

キョン「もはや絶叫ポイント関係なく、ただ叫びまくってるだけだな……」

長門「これは特訓ではなく拷問では……?」

キョン「いよいよラストか。このラストは怖いぞ〜」

キョン「お化けの追撃を振り切ったと思って安心した途端、目の前にヌッと現れるからな」

キョン「俺も昨日部室で観た時は、思わずハルヒに抱きついてアッパーを喰らったほどだ」

キョン「さて、たっぷりと楽しませてもらうか」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:27:09.65 ID:Dhuq9g8f0

TV『はぁ、はぁ、ここまでくれば大丈夫ね』

古泉『ひいぃぃぃぃぃ、いぃぃぃぃぃぃぃぃ……』

キョン「いよいよくるぞ」ゴクリ


TV『バアァァアアアァアアァァァアアア!!!!』

古泉『ダアァァアアアァアアァァァアアア!!!!』

古泉『ああん!!! ごえっ! ばひゃああああああああ!!!』ギチギチ グググ・・・

キョン「ん? 何か様子が……?」

古泉『ブルワアアアアアアアアアアアアアアアア!!!』ブチブチブッチィ!!!

キョン「げっ! あいつロープを全部引きちぎりやがった!」

古泉『あばばばばばばばばばば』ダダッ

キョン「ちいっ逃げられる! そうはさせ……ん?」

古泉『ばーーん!! いぁーーーーーん!!!』ドンッ! ドンッ!

キョン「何してんだ、あいつ? とりあえず部室行くか」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:30:08.52 ID:Dhuq9g8f0

古泉「ぶるぅわ!!! ぶあっ!! へぶぁっ!!!」ドンッ! ドンッ!

キョン「古泉、お前何してんだ?」

古泉「お! おば! に! 逃げ! 逃げげげげ!!!」ググググ

キョン「逃げようとしてるのは分かるがなぜ壁に突進する? ドアはあっちだぞ?」

古泉「ぼぼ僕は超能力者でっす!! 壁だってぬぬ抜けられるはずでっす!!!」グググ〜

キョン「いや、そういう問題じゃ……だめだ、完全に我を失っている」

古泉「やればできるやればできる!! 僕はできる子!!!」ズヌヌヌヌ・・・

キョン「やれやれ、奇跡的に半分成功してるところ悪いが、まだ特訓はあるんだ。ほら行くぞ」ズルズル

古泉「わーーーん!!! ママーーー!!!」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:33:08.31 ID:Dhuq9g8f0

キョン「さて、部室にいろいろ細工したいからちょっと古泉を情報操作で眠らせといてくれないか?」

長門「了解した」ドゴォ!

古泉「ぎゃっぱ!!!」バタリ

キョン「ほう、拳を顔面に叩き込むなんて、珍しい情報操作の仕方だな」

キョン「まぁいいか、じゃあモニター室に閉じ込めてっと」バタン ガチャリ

キョン「よし、長門も手伝ってくれ。まずは部室内をギリギリ見える程度に薄暗くして」

キョン「人の呻き声が録音されたスピーカーを仕掛ける」

キョン「ドッキリ要素で爆竹を大量に仕掛けるっと」

キョン「あとは気絶した古泉を運び込むだけだが……これだけじゃ物足りなさ過ぎるな」

キョン「よし、ちょっと待っててくれ」タッタッタ・・・



キョン「ただいま」

長門「それは?」

キョン「理科室から人体模型とガイコツを拝借してきた」


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:36:09.14 ID:Dhuq9g8f0

キョン「長門、これを自由に動かせるようにできないか?」

長門「可能」

キョン「よし、じゃあ人体模型はロッカーに入れて」ゴソゴソ

キョン「ガイコツは部室のドアの外に設置しておく」

長門「なぜそんな場所に?」

キョン「念のための逃亡防止用さ、さっきみたなこともあるかもしれないからな」

キョン「これで一通り準備完了だ、古泉を運ぶぞ」


古泉「うーん……」

キョン「これでよし。そういやさっき長門が朝比奈さんを脅すのに使った生首の模型もあったな」

キョン「こいつを古泉の目の前10センチの位置にセットして……これで完了だ!」

キョン「よ〜し始めるぞ! ワクワクするなあホントに!!」


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:39:07.64 ID:Dhuq9g8f0

古泉『う、うう……ん、ここは……?』

キョン「おっ、目が覚めたみたいだな」


生首『…………』

古泉『…………』

古泉『すうぅぅぅぅぅ……』

古泉『おみゃああああああああああ!!!!』ビョンッ

古泉『なに! なに! なにこれ!! んもおおお!!!』バタバタ

キョン「お次はこれ」カチッ


『シクシクシク……ううううあああああああ……』


古泉『わーおん!!! 何か聞こえた!! やめろってもーー!!!』

キョン「期待通りの反応しかしないなコイツ」

キョン「よーし、今度は連続爆竹攻撃だー!」

長門「……そろそろいつものあなたに戻ってほしい。私にはツッコミはできない」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:42:07.71 ID:Dhuq9g8f0

キョン「それ」カチッ

『パンッ!!!』

古泉『わっあっあ!!! なになにやだこれぇ!!!』

キョン「ちょいさ」カチッ

『パパン!!!』

古泉『ふおおん!!! あかんあかんあかん!!! あかんてえぇぇぇ!!!』

キョン「うひゃひゃ、おもしれぇ! ほいっ」カチッ


パーーーーン!!!


キョン「ぎゃあああああ!!! あふ!! おふ!!!」ガッシャン ゴットン

キョン「なななんだなんだ!! いきなりマイクが爆発した!!!」

長門「ごめんなさい、爆竹を仕掛ける場所を間違えた」

キョン「どうやったら間違えるんだよ!!」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:45:08.33 ID:Dhuq9g8f0

キョン「あービックリした。しかし、こんなことで挫ける俺じゃないぞ」

キョン「いよいよメインイベント、人体模型くんの出陣だ!」

キョン「ということで長門、頼みがある」

長門「なに?」

キョン「やっぱりモニター越しじゃなく近くで見たいんだよ」

キョン「古泉に見つからないように近づける方法ってあるか?」

長門「それなら簡単。私達の周囲に遮蔽フィールドを展開すればいい」

長門「そうすれば誰にも見られず、気づかれることもない」

キョン「おお! そんな方法があるのか! それじゃ早速行くぞ」ガチャ

長門「待って。ドアを開けると気づかれる恐れがある。こちらからのほうがいい」ズヌヌヌ

キョン「壁抜け……情報操作ってのは何でもありか?」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:48:07.87 ID:Dhuq9g8f0

キョン「おーホントだ、こんなに近くにいるのに全然気づかれない」

古泉「ぶえぇぇぇ、ひいぃぃぃ……」

キョン「ここまで取り乱してりゃ、姿見えてても気づかんかもしれんが」

キョン「それにしても、何でこいつ逃げないんだ? 今は別に縛られてないってのに」

長門「腰が抜けている」

キョン「なるほど。しかし、今のこいつならどんな小さな刺激でも反応しそうだ」

キョン「窓ガラスを叩いてみたり」ガンガン

古泉「あーーまーー!!!」

キョン「机を揺らしてみたり」ガタガタガタ

古泉「がああ!! ぐええ!! げっほげほ!!!」

キョン「ぶふっ! すげえ顔! カメラ持ってくればよかった!」

古泉「ううう……えぐっ」

キョン「ん?」

古泉「ひっく……うぇぇぇぇん……」

キョン「泣くなよ」


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:51:07.71 ID:Dhuq9g8f0

キョン「ここまでくると、何か気の毒になってきたな」

長門「…」

キョン「しかし、ここでやめるわけにはいかん! ここでやめたら男がすたる!!」

長門「なぜに?」

キョン「さ〜て、この状態でいきなり両肩掴んだらどうなるのかな〜?」ソロリソロリ

キョン「そーりゃ!!」ガッシィ

古泉「!!!!!!!」

古泉「ばぁあああぼぉおおおおお!!!!」バッキィ!!!

キョン「げっふう!!!」ズシャアアア

古泉「なんかおる!! なんかおった!! やだぁうわあああああああん!!!」ブンブンブン



長門「大丈夫?」

キョン「……まさか反撃してくるとは思ってなかったよ」

長門「華麗なバックハンドブローだった」


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:55:11.54 ID:Dhuq9g8f0

キョン「もう怒った、長門!」

長門「これでコントロールすることができる」スッ

キョン「ラジコンのコントローラーか、よし! 人体模型くん出動!!」カチッ

バアアン!!!

古泉「えっ!! なに!! ロッカー!?」

人体模型「…………」ヌウゥゥゥ

古泉「は……びょ……が……」ガクガク

ヌチャ・・・ ヒタ・・・ ヒタ・・・

人体模型「……オオオ」

古泉「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」クワッ

キョン「ん? 何か叫んでるっぽいけど、何も聞こえんぞ?」

長門「人間が聞き取れる音域を突破した」

古泉「〜〜〜〜〜〜!!!!!!」ダダダッ

キョン「んん、どこへ? って、そっちは!?」

ガッシャアアアアアン!!!


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/19(日) 23:57:20.42 ID:Dhuq9g8f0

キョン「おおい! ここ3階!!」

グチャ

古泉「…」

キョン「…」

長門「…」

古泉「…」ムクリ

キョン「あ、生きてた」

古泉「……おおおおん!!!」ダダダッ

キョン「おお、また走り出した、すげーなアイツ」

キョン「なんて感心してる場合じゃないな、追いかけないと」

キョン「よし、行くぞ長門!」ガチャ


キョン「ばぁああああああああああ!!!!」



キョン「ド、ドアにガイコツ仕掛けてたの忘れてた……」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:00:09.05 ID:FbOBo6d80

校門


ハルヒ「まさかツチノコが空飛んで逃げるとは思わなかったわ……」トボトボ

ハルヒ「ああもう! あと少しだったのに……あれ? あれは、古泉くん?」

古泉「ぶあ! ほえ! ほああ!! すすす! すずみみみ!!!」ダダダダッ

ハルヒ「ひい! な、なに!? どうしたの!!」

古泉「あばあああ!!!」ガシッ!!!

ハルヒ「きゃあああ!!」

古泉「くび! くび! ゾンビが!! バーンて!! ボーンて!!!」

ハルヒ「おお落ち着いて古泉くん! 何を言ってるのかさっぱり分からないわ!」

古泉「だめって! やめって!! おばっけ!!! おふん」パッタリ

ハルヒ「え! なになに! どうしたってのよ!!」

長門「お騒がせした」

ハルヒ「え? 有希!?」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:03:08.26 ID:FbOBo6d80

キョン「ぜえ、ぜえ、間に合ったか」

ハルヒ「キョンも!? 何これ、どういうことなのよ!」

キョン「ああ、そりゃ罰ゲームだ」

ハルヒ「罰ゲームぅ? 何よそれ?」

キョン「3人でババ抜きで勝負してな、負けたら『奇声を発しながら走り回る』というルールだったんだよ」

長門「古泉一樹がダントツの最下位だった」

ハルヒ「はあ、そうだったの。でも何で気絶してるわけ?」

キョン「これが28回目の罰ゲームだったからな、疲労が溜まったんだろ」

ハルヒ「ひどいわね、あんた達……」

キョン「というわけで古泉は俺が連れてくから。じゃあな」ズルズル

ハルヒ「あ、ちょっと! なによ、あたし抜きで楽しそうなことしちゃって」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:06:07.51 ID:FbOBo6d80

古泉「……んん、あれ? ここは?」

キョン「お、気がついたか」

古泉「ぎゃあああ! 出たあああ!!」バタバタ

キョン「失礼な、人の顔を見て悲鳴をあげるとは」

古泉「近寄らないで下さい!! 今はお化けよりもあなたのほうが怖い!!」

古泉「恐ろしい人だ……あんな悪魔のごとき所業を平然と……」

キョン「何言ってんだよ、お前のためを思ってやったことじゃないか」

古泉「あなた完全に楽しんでただけでしょう!!」

キョン「まあまあ、少しは耐性ついただろう?」

古泉「余計にトラウマが増えましたよ!!」

キョン「ま、今日はこのくらいにしといてやるさ。明日の本番、頑張れよ」

古泉「……もう変なことはしないで下さいよ、お願いですから」

キョン「大丈夫だって。俺を信じろ!」ニヤリ


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:09:27.05 ID:FbOBo6d80

キョン「じゃあな、気をつけて帰れよー」

古泉「…」ダダッ

キョン「ん? 何でダッシュしながら帰るんだ?」

キョン「おい、そっちは逆方向……逃げる気か?」

キョン「おお、車が古泉の前に回りこんできた!」

キョン「中に連れ込まれた。そして連れ去られた」

キョン「機関の人達かな? ご苦労様です」

キョン「ん? 何か忘れてるような?」


部室

みくる「んん……あれ? あたしいつの間に眠って……?」

みくる「はわ、外はもう暗くなってきてますぅ、早く帰らないと」ガチャ

ガイコツ「…」

みくる「…」

みくる「」


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:12:08.85 ID:FbOBo6d80

夜 古泉宅


古泉「…」

森「…」

古泉「…」

森「いい加減に早く眠りなさい、明日の活動に支障が出るわよ」

古泉「眠れる訳ないでしょう!! いったいこの部屋に何人いるんですか!!」

森「32人よ、あんたの監視のためにね」

森「あと逃亡を防止するために、この建物を100人のメンバーが包囲してるわ」

古泉「……もういいです、勝手にして下さい」

古泉(はあ……しかし、こんなに大勢の人に囲まれてむしろ安心してしまっている自分が情けない)

古泉(今の僕は1人じゃ眠れないだろうからなぁ……ぐぅ)


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:15:24.45 ID:FbOBo6d80

翌日 駅前

キョン「遅いな」

ハルヒ「古泉くんが一番最後なんて初めてね。どうしたのかしら?」

みくる「きょ、キョンくん、あたし、今朝目が覚めたら部室にいたんだけど、何でかなぁ?」

みくる「昨日の放課後あたりからの記憶がなくなってるんです、おかしいなぁ……」

キョン(本気で忘れてた……すみません朝比奈さん)

キョン「それにしても本当に遅いな。逃げられるはずはないんだが」

長門「来た」

みくる「え、来たって……ひゃあああ!!」

キョン「どうしました朝比奈さん……って、うお!!!」


ガシャン ガシャン ガシャン


キョン「何だ何だ! 鎧武者が歩いてくる!!」

ハルヒ「〜〜!!!」ダッ

キョン「喜び勇んで捕まえにいこうとするな!」ガシッ

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:18:07.88 ID:FbOBo6d80

キョン「まぁびっくりしたが、この状況でこんなもの着てくる奴は」

鎧武者「どうも、お待たせしてすみません」ガシャン

キョン「やっぱり古泉か、なんだよその格好は」

鎧武者「お化け屋敷に行くんですよ!! このくらいの装備は当然でしょう!!」

鎧武者「ほら、ちゃんと日本刀もありますよ」ギラリ

キョン「アホか!! 捕まるからさっさと脱げ!!」グイグイ

古泉「あああ! やめてください! いやあああ!!」

古泉「ひいいい、心細いぃぃぃ……」ブルブル

キョン「まったく、何考えてんだか……」

みくる「びっくりしましたぁ」

ハルヒ「…」コソコソ

キョン「日本刀を持ってくんじゃない!!」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:21:08.69 ID:FbOBo6d80

ハルヒ「何はともあれ、これで全員揃ったわね!」

ハルヒ「さぁ現地に出発するわよ! キョン、案内しなさい!!」

キョン「あいよ、こっちだ」スタスタ

古泉「涼宮さん、やっぱりやめましょうよ。考え直してくださいよ……」

ハルヒ「お化け捕まえたらどうしようかしらね〜、楽しみね〜」ワクワク

キョン「無駄だ古泉、ハルヒの意志は固い」

古泉「ひひひひひ、ひひひひひひ」

キョン「まだ発狂するな、気をしっかり持て」

長門「…」

キョン「ん? 長門、どうした?」

長門「なにか……」

長門「なにか嫌な予感がする……」


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:24:28.39 ID:FbOBo6d80

屋敷前


キョン「ここだ、着いたぞ」

カアァー カアァー ミーンミーン オオオオオ・・・

みくる「ひいい! 何でまだお昼なのに、こんなに薄暗いんですかぁ〜!」

ハルヒ「へぇ、なかなか雰囲気あるじゃないの」

キョン「昔は結構な金持ちの家族が住んでたらしいが、主人が自殺しちまったらしくてな」

キョン「その後他の家族は出て行き、それ以来ずっと空き家のままらしい」

キョン「そして空き家のはずのこの屋敷で、いろいろ怪奇現象が起こるという噂だ」

キョン「どうだ古泉? 結構怖そうなところだろ?」

キョン「ん? あれ? 古泉、どこ行った?」キョロキョロ

みくる「あ、あの、何か紙が落ちてますぅ」

キョン「紙? 何でしょう?」スッ


『旅に出ます 捜さないでくだちり 占泉』


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:27:29.27 ID:FbOBo6d80

ハルヒ「なに? 古泉くんどっかに行ったの?」

キョン「ああ、何でもない。ちょっとトイレに行ってるだけだ」

キョン(たく、逃亡は無駄だって分かりきってるだろうに)

長門「どうするの?」

キョン「心配ない、すぐに戻ってくるさ」


キョン「……そろそろかな。ハルヒ! あそこの草むらにツチノコが!!」ビシィ

ハルヒ「え! ホント!!!」ドヒュン!!

キョン「これでよし、と」

ブオオオオオオン!!!

みくる「なな何ですかぁ! 車が凄いスピードでこっちに来ますぅ!!」

キキキィ!!! ガチャ

森「どうも、お待たせしました」ポイッ

古泉「むーー!! むーー!!!」ドサッ

キョン「おかえり、古泉」


81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:30:08.42 ID:FbOBo6d80

森「それでは、失礼します」ブオオオオオン!!


キョン「ここまで来たんだから、諦めろよ」シュルシュル

古泉「ぷはっ!! やだーー死にたくないーー!!!」

キョン「長門、おとなしくさせてくれ」

長門「わかった」ギン!!!

古泉「ひっ……」シュン・・・

キョン「ほう、睨んだだけでおとなしくさせるとは、さすがだな」

ハルヒ「ちょっとキョン! これツチノコじゃなくてタケノコじゃないのよ!!」

キョン「ん? まぁいいじゃないか。これからもっと不思議なものがこの屋敷で見つかるさ」

ハルヒ「……それもそうね。それじゃあみんな、いよいよ潜入するわよ!!」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:33:10.50 ID:FbOBo6d80

キョン「ああハルヒ、せっかくだからグループ分けしないか?」

ハルヒ「うーんそうねー、全員で行くよりそのほうが面白いかもね」

ハルヒ「ちょっと待ってて、クジ作るから」ゴソゴソ


ハルヒ「はい、順番に引いていって」


 グループ決定

 ハルヒとみくる
 キョンと長門
 古泉


古泉「待ってええぇぇぇぇぇ!!!」

古泉「おかしいでしょ! 何で3グループに分けるんですか! 2グループでいいじゃないですか!!」


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:36:06.69 ID:FbOBo6d80

ハルヒ「あれ? 2グループのクジ作ったはずなんだけど……?」

ハルヒ「まぁこまかいことはいいわ!! 早速行きましょ!!」

ハルヒ「まずはあたしとみくるちゃんから行くから! 5分たったら次来てね!!」スタスタ

みくる「すす涼宮さ〜ん、待ってくださ〜いい!!」


パタン


古泉「……またあなた達の仕業ですか?」

キョン「さぁ?」

古泉「僕に何か恨みでもあるんですか! あるんなら言って下さい! 謝りますから!!」

キョン「おっ、5分たったぞ。早く行けよ」

古泉「何で次が僕なんですか! あなた達が先に行けばいいでしょう!!」

キョン「お前を最後にすると、また逃げるかもしれないだろうが」


88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:39:06.83 ID:FbOBo6d80

キョン「ほら、行けって」グイグイ

古泉「嫌だ!! 行きたくない! 逝きたくない!!」グググ・・・

キョン「扉にしがみつくな!! 往生際の悪い……」グイグイグイ

古泉「絶対ここから動きません!! やだったらやだ!!!」

キョン「やれやれ、お〜い長門、手伝ってくれ」

長門「これ」スッ

古泉「わぎゃああああ!!!」ダダダダダッ・・・・

キョン「……何だそれ?」

長門「人体模型の頭部」

キョン「何でお前がそんなものを持っている?」

長門「気に入った」


89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:42:07.13 ID:FbOBo6d80

キョン「これで全ての準備が整ったな。長門、案内してくれ」

長門「分かった。こっち」スタスタ


キョン「ところでハルヒと朝比奈さんだが……」

長門「分かっている。古泉一樹と鉢合わせしたり、こちらの邪魔になったりしないよう手は打ってある」

キョン「そうか、さすがだな」

長門(あの2人にはしばらく同じ所を延々と彷徨ってもらう)

長門「着いた、この部屋」

キョン「これはまた見事なモニター室だな、これ全部情報操作で?」

長門「機関が全面的に協力してくれた」

キョン「そうなのか? さてと、さっそく開始するか」

キョン「えっと、スイッチはこれか? お、映ってる映ってる」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:45:08.14 ID:FbOBo6d80

古泉『ぜはっ! ひいっ!! 怖いよおぉぉぉぉ!!!』ダダダダッ

古泉『そ、そうだ! 涼宮さん達に追いつけば!!!』

古泉『待ってえぇぇぇ!! 涼宮さーん!! 朝比奈さーん!!』

キョン「古泉よ、残念ながらそれは無理だ。なぜなら……」

古泉『ひいぃぃぃ!! がばあぁぁ!!!』ダダダダッ

『ウィィィィィィィ・・・・・ン』

キョン「お前の走っている通路の床はルームランナーになってるからだ。というか気づけよ」

古泉『ほわあぁぁぁぁ!! だっしゃらあぁぁぁぁぁぁ!!!』ズダダダダッ

キョン「それにしても凄いなアイツ、チーターと同じ速度で走ってるぞ」

キョン「さすがは超能力者なだけあるな」

長門「それは関係ないと思われる」


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:48:06.38 ID:FbOBo6d80

古泉『ぜい、ぜい、はぁ、はぁ……』ヨロヨロ

キョン「おっ、やっと失速してきた。ルームランナーの速度を緩めてっと」

古泉『はふぅ、はふぅ……』ペタン

キョン「止まった。さて、いよいよだな」

古泉『おうちかえりたいよぉ…………!!!!』

キョン「ん? なんだ?」

古泉『もげえぇぇ!!! わおっ!! わおおっ!!!』ガッタン ゴトト

キョン「……鏡見て絶叫とはまた何とも古典的な」

古泉『な、なんだ、ただのイケメンか……びっくりした』

キョン「ぶっ殺すぞ」


96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:51:06.00 ID:FbOBo6d80

『ガタン』

古泉『はああ!! なに! なに!!!』

『ミシミシ』

古泉『ちょぉ!! やぁめて!! やぁめてってばーー!!!』


キョン「まだ何も仕掛け作動させてないのに」

古泉『絶対おる!! 絶対なんかおるって!! もー!!!』

キョン「自分で物音たてて、勝手にびっくりしてやがる」

古泉『おらこいやぁぁぁ!!! らららららららぁぁぁ!!!』ブンブンブン

キョン「なんか見えない何かと戦い始めたし」

キョン「やれやれ、このままでも十分面白いんだが」

キョン「本番はここからだ いくぞ!!」


97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:54:07.25 ID:FbOBo6d80

一方その頃


ハルヒ「何かどこからか悲鳴が聞こえてきたような?」

ハルヒ「それにしても何よこれ! 何か同じ所をグルグルまわってない?」

みくる「す、涼宮さん、あたし怖いですぅ……」

ハルヒ「出口はおろか、扉も窓も見つからないなんて……」

ハルヒ「あたしたち、閉じ込められたの……?」

みくる「ぴいぃぃ! 怖いこと言わないでくださ〜い」

ハルヒ「面白いじゃない! 必ずこの謎を解き明かしてやるわ!!」

ハルヒ「さぁお化けでも何でもかかってらっしゃい!!」ズンズン

みくる「おおお置いていかないでくださいぃぃ! ぴえ〜ん!!」タタッ


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 00:57:07.00 ID:FbOBo6d80

キョン「まずは走るガイコツくん、出動だ!」

キョン「しかも今回は全部で10体の出血大サービスだ! さぁ行け!!」


古泉『ほへ?』

ガイコツ達『…』カシャンカシャンカシャン

古泉『ほぉーーね!!! あまままま!!!』ズダダダダッ

キョン「逃がさん! ルームランナー起動っと」カチッ

古泉『あぁー!! ごめんなさい!ごめんなさい!!もうしませんんん!!!』

ガイコツ達『…』カシャカシャカシャカシャカシャカシャ

キョン「ふはは、いつまで持ちこたえられるかな?」

キョン「ほ〜ら、どんどんルームランナーの速度上げてくぞ〜、さっさと流されて捕まっちまえ〜」



キョン「……先にガイコツ達が流されちゃった」


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:00:05.95 ID:FbOBo6d80

キョン「さすがにチーターに追いつくのは無理だったか……ん?」

ガイコツ『…』カシャシャシャシャ

キョン「おお! 1体だけ頑張ってるガイコツがいる!!」

古泉『ひっ! ひっ! はっ! あああ!!!』ガッ

キョン「あ、こけた」

ガイコツ『…』ガシッ!!

古泉『みゃおおお!! 離してえぇぇぇ!!!』ブンブンブン!!!

ガイコツ『…』バラ バラ バラ

キョン「あらら、あっさりバラバラになっちまった。まぁ骨だからなぁ」

古泉『ぎいぃぃぃぃぃぃ!!!』ダダダダッ

キョン「まぁ十分驚かしたからいっか。さて、次の仕掛けは」


103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:03:06.33 ID:FbOBo6d80

古泉「ぎひぃー! がはぁー! は!! あ、あれは……」


ハルヒ「…」

古泉「涼宮さん! よ、よかったぁー!!」ガシッ

ハルヒ「…」

古泉「大変なんです涼宮さん!! ががガイコツがうじゃーって!! カシャシャシャって!!」

ハルヒ「…」

古泉「は、早くこんな屋敷から出ましょう!! 僕はもう嫌です!!」

ハルヒ「…」

古泉「す、涼宮さん? どうかしましたか?」

ハルヒ「…」ユラリ・・・

古泉「〜〜〜!!!」

古泉「の、のっぺら、のっぺらぺらぺら……」


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:06:06.66 ID:FbOBo6d80

古泉「ほ……ぎゃ……ご……」ヨロヨロ


ドン


みくる「あれ? 古泉くん、どうしたんですかぁ?」

古泉「あ、あああ朝比奈さん!! のっぺらとガイコツで涼宮さんが!!!」

みくる「落ち着いてください古泉くん、何を言ってるのか分かりませんよ」

古泉「はぁ、はぁ、す、すみません……ん?」

古泉「朝比奈さん、何でそんな高いところから見下ろしてるんですか?」

古泉「そ、それに、身体がすごく遠くにあるんですが……」

みくる「何ですかそれ〜? 変な古泉く〜ん」ニョロロロ〜〜・・・

古泉「〜〜ろ、ろろろ、ろくろ首……」

古泉「いやーー!! 助けてぬ〜べ〜!!!」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:09:07.88 ID:FbOBo6d80

キョン「はっはっは、大成功だ」

キョン「それにしても、ハルヒも朝比奈さんもよくできてるよなぁ」

キョン「さっきのガイコツといい、いったいどうやって作ったんだ?」

長門「禁則事項」

キョン「そうかい、ま、面白ければ何でもいいさ」

キョン「さて、次は……と」カチッ

『ガッタン』

古泉『なああ!! なにぃ!?』クルッ ダダダッ

キョン「もいっちょ」カチッ

『ボカーン』

古泉『ひょげええ!! やめてえぇぇ!!』キキィ ズダダダッ

キョン「こうやって驚かしながら誘導してっと」

キョン「よし、その部屋だ。うまくいったぞ」


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:12:06.45 ID:FbOBo6d80

一方その頃


ハルヒ「もう、疲れた……」ペタン

みくる「あ、あたしもです……」

ハルヒ「どこまで行っても出られないし、何にも出てこないし」

ハルヒ「もうやだーー!! お家帰りたいーー!!」バタバタ

みくる「おお落ち着いてください、涼宮さぁん」

ハルヒ「ま、まさか、あたし達、一生ここから出られないんじゃ……?」

ハルヒ「そんなの嫌よーー!! びえーん!!」

みくる「すすす涼宮さん、落ち着……うう、ひっく、うわーん!!!」

ハルヒ「キョーン!! 助けてよーー!!」


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:15:06.52 ID:FbOBo6d80

長門「緊急事態発生」

キョン「ん? どうした長門?」

長門「涼宮ハルヒの願望により、情報が書き換えられている」

長門「このままでは全員がこの屋敷から脱出し、機関の洗脳も解ける」

キョン「マジか! 何とかならないのか!」

長門「それはかなり難しいと思われる。それほどまでに強力な願望」

キョン「長門! お前の力で何とかしてくれ! せっかくここまできたのに……」

長門「やってはみる。でも期待はしないで」

キョン「カレーパン20個追加するぞ」


長門「終わった。これで当分心配はいらない」

キョン「はやっ!!」


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:18:07.11 ID:FbOBo6d80

キョン「カレーの魔力恐るべしだな。さて、続き続き」カチッ

古泉『開けてえぇぇぇ!! おかーさーん!!』ドンドン!!

キョン「うむ、ちゃんと閉じ込められてるな」

キョン「では、スタート」ポチッ

『ガタン』

古泉『ああん!! なんなのもぉーー!!』

『……』

古泉『な、なんだ、ただの絵ですか、驚かさないでくださいよ……』

古泉『しかし、随分不気味な肖像画ですね……ん? 今動いたような、いやまっさかぁ』

『……』ニタリ


ヌバァァァァァァ!!!!


古泉『手ーーーー!!! 手が!! 手が!! 伸び!! 伸び!!』


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:21:07.67 ID:FbOBo6d80

『ガッシィ!!!』


古泉『ぴぃやあああ!! 離してえぇぇぇぇぇ!!!』ブンブン

『フハハハハハハ!!!!』グググ・・・

古泉『く、首!! 首が絞ま!! ちょ! そこはだめ! そこは!! アッー!!』

『フヒヒヒヒ・・・オマエモコッチヘコイ・・・』ズズズズ・・・

古泉『ぎぃやあああ!! 引きずり込まれる!! 絵の中に引きずり込まれる!!』

古泉『いぃーぼーしーぼーいー!!!!』

(※訳 嫌です、僕は死にたくありません。僕は生きたいです。)

キョン「おお、ありゃ怖いな」

キョン「しかし、このままだと本当に二次元の住人になっちまうな。ほいっと」カチッ


ズズズズズ ズドーン


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:24:07.54 ID:FbOBo6d80

古泉『だはぁー! だはぁー! た、助かった!!』

古泉『何か巨大な物体が手を吹っ飛ばしたように見えましたが……』

アナコンダ『フシュルルルルル・・・・』

古泉『…』

キョン「どうだ、全長20mの巨大アナコンダくんだ」

古泉『ふぁああああああ!!! すうぅぅ……ぎゃああああああ!!!』

キョン「おうおう、びびってるびびってる」

長門「あれはお化け嫌いじゃなくてもびびると思われる」

アナコンダ『フシャーーーー!!!』ズゾゾゾゾソ

古泉『くんなあああああああ!!!』


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:27:09.45 ID:FbOBo6d80

アナコンダ『フッシャーーー!!!』シュルシュルシュル

古泉『ぐえぇ!! ごえぇぇ!!!』

キョン「おおう、グルグル巻き」

古泉『くぁwせdrftgyふじこlp;@:』

(※訳 怖いでござる。拙者べらぼうに怖いでござる)

キョン「さぁどうする古泉、どう切り抜ける?」

アナコンダ『フシャシャシャシャシャ・・・』

古泉『あーーびゃーーーー!!!!』

キョン「絵に描いたような大ピンチだ! さぁどうするどうするぅ!!」



キョン「……呑み込まれちゃった」


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:30:10.26 ID:FbOBo6d80

アナコンダ『ゲップ・・・』


キョン「…」

長門「…」

キョン「なぁ長門、大丈夫だよな?」

長門「…」

キョン「あれ、お前の情報操作で作り出した蛇だろ? まさか消化されたりはしないよな?」

長門「…」

キョン「何とか言ってくれえぇぇぇ長門おぉぉぉぉ!!!」

古泉『ぶああ!! ごぉぼ!! げぼぼぼ!!!』グボォ!!

キョン「あ、尻の穴から出てきた」


126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:33:06.49 ID:FbOBo6d80

一方その頃


ハルヒ「えぐっ、ひっく、お家帰りたいよぉ〜」トボトボ

みくる「す、涼宮さん、頑張ろう! 絶対帰れるから」

ハルヒ「ぐす、ホント……?」

みくる「ホントですよ、ちゃんと出られますよ」

みくる(こんな涼宮さん、初めて見ます)

みくる(本当はあたしも怖くて泣きたいんだけど、こんな涼宮さんを見てると……)

ハルヒ「みくるちゃん、離れないでね! 絶対そばにいてよね!!」

みくる「うん、手を繋いで行きましょうね」ギュッ

みくる(なんか……かわいいなぁ……)


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:36:06.82 ID:FbOBo6d80

キョン「いやー、一時はどうなるかと思ったが、さすがは古泉だな」

キョン「あの後も俺の仕掛けをことごとく切り抜けたしな」

長門「あれは切り抜けたというより、ただ逃げ惑っていただけ」

キョン「俺もアイツを特訓した甲斐があったよ、あの特訓は無駄ではなかった」

長門「特訓でトラウマを植え付け、この屋敷でトドメの乱れ撃ち」

キョン「これで仕掛けは全部なんだが、何か足りない気がする」

長門「もう彼のライフは来世の分まで使い尽くした」

キョン「なぁ長門、物は相談なんだが……」

長門「なに?」

キョン「本物のお化けを出すことってできないか?」


131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:39:09.91 ID:FbOBo6d80

長門「本物のお化け?」

キョン「ああそうだ。できないか?」

長門「それは難しいと思われる」

キョン「何でだ?」

長門「私には『お化け』というものの定義がよく分からない」

キョン「定義かぁ……う〜ん、何て言うか」

キョン「こう、怪しいというか、得体が知れなくて不気味というか」

キョン「案外うまく言えないな。頑張って何とかならないか?」

長門「もう出した」

キョン「へ? 何を?」

長門「お化け。あなたのうしろ」


134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:42:07.58 ID:FbOBo6d80

キョン「えええ!! お化けってマジか!!」

長門「あなたに指示された通りにした」

キョン「ここに出せとは言ってないだろ! すぐに消し」


ヌチャ・・・・・・ヒタ・・・ヒタ・・・


キョン「ひいぃぃ!!」

キョン(い、いる!! 俺の後ろに何かがいる!!)

キョン(ふふ振り向くな!! 振り向いたら……)


ヌオオオオオ・・・


キョン「だわああああああ!!! ひいぃぃ!! はあぁぁ!!!」バタバタ

朝倉「きゃあああ! ちょ、ちょっと、何よ!!」


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:45:06.74 ID:FbOBo6d80

キョン「化け物おぉぉぉぉ……って、あれ? 朝倉ぁ!?」

キョン「どういうことだ! 何でお前がここにいる!!」

朝倉「それはこっちが聞きたいわよ、気がついたらこんなところにいるんだもの」

長門「私が再構成した」

キョン「長門が!! なぜそんなことを!! こいつは俺のことを……」

長門「あなたのリクエストに答えただけ」

キョン「え? 俺のリクエストって……?」

長門「…」スッ

朝倉「な、なによ?」

長門「怪しくて得体の知れない、不気味な眉毛」

朝倉「何よそれ!! 失礼ね!!」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 01:48:07.82 ID:FbOBo6d80

キョン「はぁ、まぁちゃんと伝えなかった俺が悪かったか」

朝倉「ねぇ、何で私は再構成されたの?」

キョン「ああ、実はな……」


朝倉「何よ! お化け眉毛って!!」

キョン「まぁまぁ、せっかく復活したんだし、お前も手伝ってくれないか?」

朝倉「はぁ? 何で私が。お断りよ」

朝倉「それよりも……私としてはキョンくんを殺して涼宮ハルヒの出方を……」

長門「あなたの情報操作能力は全て封じてある、今のあなたは普通の人間と変わらない」

長門「彼に危害を加えるようなら、あなたの眉毛を10倍に増殖させる」

朝倉「やめて、これ以上お化け眉毛にしないで!! 何でもしますから」


144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:00:06.97 ID:FbOBo6d80

キョン「じゃあ早速、こいつに着替えてくれ」

朝倉「……死に装束?」

キョン「あとは適当にメイクを施してっと」バフバフッ

朝倉「げほ! げほ! ちょ、ちょっと!!」

キョン「これでよし。うむ怖い」

朝倉「地味に傷つくわね……」

長門「いつまで続けるつもり?」

キョン「まぁ十分楽しんだからな、これで最後にするさ」

キョン「長門、遮蔽フィールドってやつ頼めるか? 最後くらい近くでみたいからな」

長門「……分かった」


朝倉「ねぇ、キョンくんって私に殺されかけたはずよね? 何であんなに平然としてるわけ?」ボソッ

長門「古泉一樹をいじめて楽しむのに夢中になっているからと思われる」ボソッ

キョン「楽しみだなぁ〜、どんなリアクションが見れるかなぁ〜」


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:03:07.25 ID:FbOBo6d80

キョン「さぁーて、行くとするか」スタスタ

朝倉「何で私がこんなことを……」スタスタ

長門「我慢して」トテトテ


古泉「ぶえぇぇぇ、ごばあぁぁ……」

キョン「お、いたいた」

キョン「すごいな、顔からいろんなものが出てるぞ」

朝倉「黒い涙や鼻水なんて初めて見たわ」

長門「悲惨」

キョン「よし、頼むぞ朝倉。たっぷりと怖がらせてくれ」

朝倉「はいはい、やればいいんでしょやれば」

長門「朝倉涼子の遮蔽フィールドを解除」


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:06:07.52 ID:FbOBo6d80

ヒタ・・・ ヒタ・・・ ヒタ・・・


古泉「ひいぃぃ!!! もういやだぁ……」


ウウウウウ・・・ アアアアア・・・・


古泉「なによもう!! やめてって言ってんでしょ!!!」

キョン(なぜにオカマ口調?)

朝倉(そろそろこのタイミングで)

朝倉「バアアアアアアアア!!!!」

古泉「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

キョン「出た、超音波!!」

古泉「ほぉぉほほほほほ!!! まま! 眉毛ぇぇぇぇぇ!!!」ドタバタ

キョン「ぶふ!! あの顔!! 最高!!」

古泉「らぁめえぇぇぇぇぇぇぇ!!!」ズダダダダ・・・


キョン「いやー面白かった、満足した」


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:09:13.77 ID:FbOBo6d80

オオオオオオ・・・


キョン「ん? あれ? 長門、お前こんなものまで用意してたのか?」

長門「なに?」


アアアアアア・・・・


キョン「この恨めしげな顔、半透明な身体、おお、ちゃんと足もないぞ」

キョン「なんだ、こんな完璧なお化けがあるんなら言ってくれよ、こっちを使えばよかった」

朝倉「!!!」

長門「…」ガタガタ

キョン「なんだ? どうしたんだ?」

長門「違う、それは私が用意したものではない……」ブルブル

キョン「え? それはどういう……?」

長門「…」ダッ

朝倉「ひいぃ!!」ダダッ

キョン「あ、おい! あれ? これひょっとして本もn

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:12:06.64 ID:FbOBo6d80

屋敷の外


長門「…」ダダッ

朝倉「はぁ、はぁ、な、長門さん、キョンくん置いてきちゃったけど……」

長門「…」

長門「……涼宮ハルヒと朝比奈みくるの無限ループを解除する」

朝倉「はい?」

長門「さらに涼宮ハルヒの願望に対するプロテクトも解除、これで機関の洗脳も解けるはず」

朝倉「あ、いや、キョンくんは?」

長門「……いい人だった」

朝倉「ちょっと! 私が言うのもあれだけど、見捨てていいの!?」

長門「怖い」

朝倉「…」


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:15:07.63 ID:FbOBo6d80

キョン「だあああ!! こっちくるなぁぁ!!」

お化け「ウ・・・ラメ・・シ・・・ヤ・・・・」

キョン「ぐうう……舐めるな!! こちとら殺されかけたり閉じ込められたりと修羅場くぐってきてるんだ!!」

キョン「お化けごときに屈してたまるか!!」

お化け「グオオオオオオオオオ!!!」

キョン「ぎゃああ嘘です!! ごめんなさいごめんなさい!!!」


キョン(何で……何でこんなことになってしまったんだろう……?)

キョン(最初は古泉をちょっと懲らしめるだけのつもりだったのに……)

キョン(いつの間にか、自分でも歯止めが利かなくなっていた……)

キョン(あれ……? 目の前が……真っ暗に……)


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:18:07.33 ID:FbOBo6d80

長門「もうすぐ涼宮ハルヒと朝比奈みくるが出てくる」

長門「涼宮ハルヒにあなたの姿を見られるのは都合が悪いと思われる」

長門「よって、朝倉涼子の情報連結を解除する」スッ

朝倉「え! ちょっと待ってよ! 私結局なにしに出てきたのよぉぉぉ……」シュウゥゥゥ・・・

長門「完了」


ボコボコボコ・・・


長門「!!!」

古泉「ぶはぁ!!!」ガバァ!!

古泉「あああ! 長門さん!! よかった! 怖かったよぉぉぉ!!!」ガシッ

長門「なぜ地面から出てくる……?」


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:21:07.19 ID:FbOBo6d80

みくる「涼宮さん! あれ!」

ハルヒ「光? 出口なの!!」ダッ

ハルヒ「やったぁ! 外よ! 出られた、出られたわー!!」

みくる「よかったです……どうなるかと思いました……」

古泉「涼宮さーん!! 朝比奈さーん!!」ドドドド

ハルヒ「古泉くん!?」

古泉「こ、こわ、怖かったですーー!!」ガッシィ

みくる「ひゃ!!」

ハルヒ「こ、古泉くん、ちょっと!!」

古泉「もう怖いのは嫌だ! お化けは嫌だ!! ひぃ〜〜ん!!」

ハルヒ「古泉くん、そんなに怖いのが苦手だったの……?」

ハルヒ「だったら最初から言ってくれればよかったのに」

みくる「あ、キョンくんも出てきました」


157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:24:10.65 ID:FbOBo6d80

ハルヒ「みんな揃ったわね!」

ハルヒ「古泉くん……は見れば分かるけど、みくるちゃんどうだった?」

みくる「えっと、怖かったですけど、涼宮さんの意外な一面が見れましたので」

ハルヒ「それは言わないでよ! 有希はどうだったの?」

長門「……別に」

ハルヒ「ふーん、有希らしいわね」

ハルヒ「キョンは?」

キョン「トクニナニモナカッタゼ……」

ハルヒ「あっそう。あたしは途中ちょ〜〜ぴり怖かったけど……」

ハルヒ「あんな体験めったにできないわよね!! 楽しかったわ!!」

ハルヒ「それじゃあみんな、帰りましょ!!」

キョン「……クケケケケ」


長門「とり憑かれている……」


159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:27:36.09 ID:FbOBo6d80

翌日 放課後


古泉「どうも、こんにちは」ガチャ

古泉「おや? あなた1人とは珍しいですね」

キョン「おう……」

古泉「あれからしばらく姿を見かけませんでしたが、どうかされていたのですか?」

キョン「ふと気がついたら富士の樹海にいてな……もう何がなにやら……」

キョン「散々彷徨った挙句、ようやく戻ってこれたんだ……死ぬかと思った」

古泉「それはお疲れ様です」

キョン「そういうお前はあれからどうなんだ?」

古泉「しばらくは悪夢に苦しみましたが、さすがに耐性がつきましたよ」

古泉「もう一生分驚きましたからね、少々のことでは動じませんよ」

キョン「悪かったよ」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:30:09.00 ID:FbOBo6d80

古泉「あなたも十分罰を受けたみたいですし、もういいですよ」

キョン「本当にすまん」

長門「…」ガチャ

キョン「お、よう長門」

長門「!!!」

長門「ごめんなさい、呪わないで、とり憑かないで……」ブルブル

キョン「何を言ってるんだ、お前?」

みくる「こんにちは〜」ガチャ

みくる「あ、キョンくんお久しぶりです。どこに行ってたんですか?」

キョン「ちょっと彷徨ってただけですよ」

ハルヒ「やっほー、みんな揃ってる?」バーン


166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:42:05.92 ID:FbOBo6d80

ハルヒ「では団活を始めるわよ! 今日はみんなでこれを観るわ!」スッ

古泉「ひいぃ!!」

キョン「何だよ、また怖い映画か?」

ハルヒ「違うわよ、ホラーはもう当分いいわ」

ハルヒ「面白そうだったから借りてきたのよ、ファンタジーよ」

みくる「ファンタジーですか、面白そうです」

長門(ホッ)

キョン「それならいいか、早速観よう」

ハルヒ「言われなくても……よし、再生っと」ピッ

『ヌゥオオオオオオ!!! ギャアアアアアアアアア!!!!!』

ハルヒ「あれ? これ中身が違って……」


古泉「ぎゃああああああああ!!!」

キョン「いやあああああああ!!!」


おしまい

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/20(月) 02:45:28.26 ID:FbOBo6d80

途中2度さるさんを喰らいましたが、何とか無事終わらせることができました
なかなかうまく書けないです
もっと精進します

支援してくださった方
最後まで読んでくださった方
本当にありがとうございました!!



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