長門「……聞いて」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 18:13:19.40 ID:336b997sO

キョン「なんだ?長門」

長門「有機生命体の欠点は、自身の有機情報に縛られてしまうこと」

キョン「どういうことだ?」

長門「肉体によって、能力や寿命等、大幅に得られる情報が制限される。それゆえに有機生命体は一定以上の進化を得ることはできない」

キョン「その有機生命体がお前の親玉みたいな情報生命体の進化の鍵を握ってるんだから、皮肉な話だな」

長門「……有機生命体が、これ以上の進歩を望むなら、有機情報の支配から抜け出す必要がある」

キョン「というと?」

長門「簡単に言い換えるなら、物質にとらわれてはいけない」

キョン「はあ」

長門「そして……」

キョン「まあ待てよ。言いたいことはわかった。で、だ」

長門「………」

キョン「鞄の中に、なんで清算済みでない商品が入ってるんでしょうか、お客様」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 18:21:09.94 ID:336b997sO

長門「……物質にとらわれてはいけない。まずその考えから脱却しなければ人類は」

キョン「いやいや。今はそんな話はしたくないんだ、長門。なんで鞄の中に商品が入っているのかって聞いているんだ」

長門「……偶然」

キョン「え?」

長門「おそらく、鞄の中に偶然発生したものだと思われる。量子力学的に考えて無から有が発生する確率は0ではない」

キョン「限りなく0だろ」

長門「0ではない」

キョン「しかし、“きのこの山”がまるごと発生するのはおかしくないか?」

長門「0ではない」

キョン「0だろ」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 18:30:49.05 ID:336b997sO

長門「……聞いて」

キョン「なんだ」

長門「宇宙を感じたことは?」

キョン「……無い」

長門「この広い宇宙の中で、この“きのこの山”一つが、どれほどの意味を持つのか、考えて欲しい」

キョン「なんか壮大だな」

長門「ちっぽけな存在。無視できるレベル。違う?」

キョン「まあ宇宙レベルならな」

長門「じゃあ無視して」

キョン「ここは宇宙である前にコンビニなんだ。悪いな」

長門「……そう」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 18:34:42.30 ID:336b997sO

長門「…………」

キョン「長門、俺はお前にはいつも世話になってる。だからこんなことは言いたくないんだが」

長門「…………」

キョン「いいか、万引きは犯罪なんだ」

長門「……証拠は?」

キョン「は?」

長門「証拠はある?」

キョン「え?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 18:42:13.21 ID:336b997sO

キョン「いや、だから鞄の中に……」

長門「たまたま入っただけ。商品は返す」

キョン「いや、そういう問題でも無いんだ」

長門「証拠もなしに犯罪者扱いするの?」

キョン「…………」

長門「不愉快」

キョン「……証拠ならある」

長門「…………」

キョン「監視カメラの映像が残っている」

長門「……本当に?」

キョン「ああ。見てみるか?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 18:46:52.33 ID:336b997sO

キョン「ほら、ここだ」

長門「…………」

キョン「明らかに鞄の中に入れてるよな」

長門「…………」

キョン「俺としてもこんなことをしたくは無いんだが、学校と警察に連絡……」

長門「ブツブツ」

キョン「長門?」

長門「情報連結解除開始」

キョン「ああっ!証拠が!」

長門「情報操作は得意」

キョン「そこまでするか……」

長門「これで証拠は無い」

キョン「長門……」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 18:56:22.64 ID:336b997sO

長門「疑わしきは罰せず。帰らせてもらう」

キョン「長門」

長門「何?」

キョン「…………ありがとう」

長門「…………!?」

キョン「これでお前を警察に突き出さずに済んだ。正直ホッとしてるんだ」

長門「……そう」

キョン「でもな」

長門「…………」

キョン「俺はお前が万引きをしてる姿なんて見たくは無かったよ」

長門「…………」

キョン「あまつさえ、自分の罪を認めようとしない。心底がっかりだ」

長門「…………」

キョン「もう行っていいぞ。店長が居なくて良かったな」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 19:02:25.88 ID:336b997sO

長門「……ごめんなさい」

キョン「ん?」

長門「……わたしは万引きをした。許して欲しい」

キョン「……そうか。やっちゃったか」

長門「…………」

キョン「なんで“きのこの山”なんて盗んだんだ?」

長門「……たけのこ厨が憎かった」

キョン「だからって盗むことは無いだろう?」

長門「見つかるか見つからないかのスリルがたまらなかった」

キョン「うわあ」

長門「今回は許して欲しい」

キョン「……今回だけだぞ」

長門「次は見つからない」

キョン「待てコラ」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 19:10:09.34 ID:336b997sO

キョン「ってことが昨日あったんだ」

古泉「それは大変でしたね」

キョン「ああ、本当に」

古泉「彼女もストレスが溜まっているのかもしれませんね」

キョン「できれば他にストレス発散法を見つけて欲しいもんだ。長門を捕まえたくは無いからな」

古泉「心中お察ししますよ」

キョン「で、だ」

古泉「なんでしょう?」

キョン「お前の鞄に入っていたこれはなんなのか、説明してもらおう」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 19:15:55.25 ID:336b997sO

古泉「ビーフジャーキーとサラミですね。酒のつまみにいいんですよ」

キョン「そういうことを言ってるんじゃあない。それにお前は未成年だろうが」

古泉「堅いこと言わないでくださいよ。僕とあなたの仲じゃないですか」

キョン「うるせえ。だから、なんでこれがここにあるのか説明しろって言ってるんだ」

古泉「おや、あなたならとっくに理解なさっていると思ってたんですが」

キョン「どういうことだ?」

古泉「これは陰謀です。敵対組織によるものです」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 19:25:16.55 ID:336b997sO

古泉「誰かが僕をはめようとしてるんです。僕を攻撃して、その隙にSOS団を壊滅させようというわけです。簡単な理屈ですよ」

キョン「ふむ……」

古泉「しかし、シンプルがゆえに効果的な攻撃でもあります。ここは早急に、力を合わせて乗り切る必要がありますね」

キョン「わかった」

古泉「さすがです。物分かりがよろしい。それでは僕はこの辺で失礼させて……」

キョン「お前は俺一人じゃ手に負えないとわかった」

古泉「え……?」

キョン「いま警察に……」

古泉「ちょちょ、待っ……!待って!後生ですから!」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 19:38:29.60 ID:336b997sO

キョン「手を離せ。電話がかけられん」

古泉「いいから話を聞いてください!」

キョン「OK。落ち着こう」

古泉「いいですか。例えあなたが通報したとしても、機関が僕の罪を揉み消してくれます。あなたのやることは無意味なのですよ」

キョン「だからって万引き犯を放っておけるか!」

古泉「いいんですか?」

キョン「何が!?」

古泉「この店がどうなっても……」

キョン「な……!」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 19:43:49.12 ID:336b997sO

古泉「機関にかかればこんなコンビニを潰すなどワケありません。僕は報復しますよ、必ず」

キョン「卑怯者……」

古泉「それに、超能力者が一人いなくなると言うことは、この世界が終わる確率が上がるということです」

キョン「ぐ……」

古泉「それでも……!それでもあなたは僕に刃向かいますか!?」

キョン「それならこっちも考えがある」

古泉「何でしょう」

キョン「ハルヒを使ってお前を消す」

古泉「ごめんなさい。さっきのは全て冗談です」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 19:52:09.30 ID:336b997sO

キョン「お前といい長門といい……」

古泉「すいません。海より深く反省しています。出来心だったんです」

キョン「やっていいことと悪いことがあるだろう」

古泉「あなたのおっしゃる通りです。ですから通報だけは勘弁してください。森さんに殺されます」

キョン「さっき、機関を使って報復云々言ってたじゃないか」

古泉「ハッタリですよ。嫌だなぁ。報告できませんよそんなこと」

キョン「……お前、一回森さんにしばいてもらえ」

古泉「本当勘弁してください。『バレないように出来ないのか!』って怒られちゃいますから」

キョン「怒るところそこか!」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 20:02:37.13 ID:336b997sO

キョン「……とまあ、そんなことがあったんですよ」

みくる「ふぇ、意外ですねぇ」

キョン「そうでしょう?もう誰も信じられないんですよ」

みくる「大変ですね……」

キョン「ありがとうございます」

みくる「でも、あたしだけはキョンくんの味方ですよっ!」

キョン「朝比奈さん……」

みくる「じゃあ、バイト中みたいだし、あたしはこれで失礼しますね!ちょっと立ち読みに来ただけだったし……。お仕事頑張ってね!」

キョン「あの……朝比奈さん。言いにくいんですけど……」

みくる「はい?」

キョン「もし良かったら、一緒に……」

みくる「一緒に?」

キョン「……ちょっと店の裏に来てくれませんか」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 20:08:15.07 ID:336b997sO

みくる「……えっと、この部屋は?」

キョン「長門と古泉と話した部屋です。ここなら二人っきりで話ができます」

みくる「え、えっと。二人っきりで話って……」

キョン「朝比奈さん……」

みくる「ふぇ!?キョンくん、か、顔近い!!」

キョン「朝比奈さん!!」ガバ!!

みくる「キョンくん、やめて!!触っちゃ駄目ぇ!!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 20:14:38.26 ID:336b997sO

………

……



みくる「ハァ…ハア…」

キョン「朝比奈さん……」

みくる「キョンくん……ひどい」

キョン「……すいません。でも朝比奈さんの胸を見てたら……」

みくる「だからって強引すぎますぅ……」

キョン「でも、朝比奈さん!」

みくる「」ビクッ

キョン「案の定、胸にメロンパンを隠し持ってたじゃないですか!」

みくる「まさか、バレるなんて……」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 20:29:44.01 ID:336b997sO

キョン「朝比奈さん、俺の味方じゃ無かったんですか?」

みくる「ごめんなさい……でも」

キョン「でも、なんです?」

みくる「あたし、未来人だから……」

キョン「未来人だからなんだって言うんだ!!」

みくる「」ビクッ!

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 20:40:51.36 ID:336b997sO

キョン「すいません……取り乱しました」

みくる「だって……だってあたし、この時代のレジとかよくわかんなくて……」ポロポロ

キョン「朝比奈さん……」

みくる「お金だって未来みたいに禁則事項じゃなくてお札だからよくわかんなくて……悪気は無かったんですぅ」ポロポロ

キョン「…………朝比奈さん、さっき“まさかバレるなんて”って言ってましたよね?」

みくる「あっ!?」

キョン「駄目だこの人……。今までで一番駄目だ……」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 20:51:46.40 ID:336b997sO

みくる「キョンくぅん、ごめんなさい……」ボロボロ

キョン「朝比奈さん、顔を上げてください」

みくる「今回だけ見逃してください……。この時代で捕まっちゃったら、あたし、あたし……」

キョン「いいですよ、朝比奈さん。今回だけ大目に見ます」

みくる「ほんとですか!?」

キョン「ええ。今ごろ森さんに痛めつけられているであろう古泉のように、あなたを警察に通報したりはしませんよ」

みくる「ありがとう、キョンくんありがとう」

キョン「あなたもずっとハルヒのやつにつきあわされてストレスが溜まっていたんでしょう。次からはもう万引きなんてしないって約束してください」

みくる「もうしません!絶対しません!」

キョン「気をつけてくださいね。ではまた」

みくる「本当、今日はごめんなさい……」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 20:58:05.90 ID:336b997sO

ハルヒ「やぁっほ―!キョン、バリバリ働いてるかしら!?」

キョン「ハルヒか、どうした」

ハルヒ「ちょっと、もっと嬉しそうにしなさいよ!団長様が直々に視察に来てあげてるのよ!」

キョン「そりゃありがたいこって」

ハルヒ「しっかしアンタ、制服似合わないわね―。コスプレの才能無いんじゃない?」

キョン「余計なお世話だ。そして今は勤務中だ。雑談なら後にしてくれ」

ハルヒ「何よ、良いじゃない!あたしの他に客いないんだし」

キョン「まあそりゃそうだが」

ハルヒ「じゃあこれもらっていくわね。あとこれとこれと―」ヒョイヒョイ

キョン「ちょっと待てハルヒ!」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 21:08:22.47 ID:336b997sO

ハルヒ「なによ?」

キョン「堂々と万引きしてんじゃねえよ!」

ハルヒ「堂々としてたら万引きじゃないわよ!」

キョン「それもそうだな……ってそうじゃなく」

ハルヒ「どうしたってワケ?あんたがここで働いてるんだから、多少の品物くらい融通効くんじゃないの?」

キョン「効くわけあるかバカ!バイトの分際で」

ハルヒ「え?でもさっきみくるちゃんにばったり会って、手にいっぱい商品持ってたわよ?」

キョン「え?」

ハルヒ「あんまりいっぱい持ってたから“それキョンのとこで買ったの?”って聞いたら、違うって……あんたがあげたんじゃないの?」

キョン「あのアマ……」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 21:16:12.67 ID:336b997sO

キョン「スカートの中に隠してたんだな……。やけにふんわりしたスカートだとは思ったが……」

ハルヒ「どうしたのキョン?ぶつぶつ言っちゃって」

キョン「いや、何でもない。とにかく、タダで品物をあげるなんてことはできん!」

ハルヒ「ふーん……仕方ないわね。じゃあコレとコレ買うわ」

キョン「え?買うのか?」

ハルヒ「買っちゃ悪いの?」

キョン「万引きじゃなくて?」

ハルヒ「何言ってんのよ。万引きは犯罪でしょ」

キョン「ハルヒ!!」ガバ!

ハルヒ「えっ!ちょっと、キョン!」

キョン「そうだよな!万引きは犯罪だよな!」

ハルヒ「ちょっ、こんなとこで抱きつくな!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 21:24:24.97 ID:336b997sO

キョン「すまんハルヒ……興奮のあまりつい……」

ハルヒ「ちゃんとTPOをわきまえなさいよ!仕事中でしょ!」

キョン「すまん」

ハルヒ「……どうしてもっていうなら今でもいいけど」ボソ

キョン「ん?なんか言ったか?」

ハルヒ「何でも無い!それより、なんかあんた今日はおかしいわね。どうしたの?」

キョン「えぇと……」

ハルヒ「隠し事したら死刑よ!洗いざらい白状しなさい!」

キョン「実は……」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 21:44:12.90 ID:336b997sO

ハルヒ「ちょっと、それ本当なの?」

キョン「本当なんだ。頭の痛いことにな」

ハルヒ「困ったわね……それじゃあSOS団の意味が変わってくるじゃない」

キョン「え?」

ハルヒ「世界を大いに盛り上げる窃盗団」

キョン「くだらないこと言ってんじゃねえよ」

ハルヒ「そうね。くだらないわ。万引きなんてほんっとくだらない」

キョン「ハルヒ……」

ハルヒ「盗むならもっとでっかく盗むべきよ!」

キョン「は?」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 21:57:53.02 ID:336b997sO

ハルヒ「大英博物館とかルーブル美術館に行って盗むくらいじゃないと!」

キョン「待て待て待て、盗みは犯罪だぞ」

ハルヒ「普通の盗みならね。でも」

キョン「でも?」

ハルヒ「義賊なら?」

キョン「犯罪だよな」

ハルヒ「そこはのりなさいよ!」

店長「おいバイト。さぼってんじゃねえよ」

キョン「て、店長……!いつからそこに……」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 22:11:05.27 ID:336b997sO

キョン「クビになりました」

ハルヒ「どんまい、キョン」

キョン「まだ一週間しか働いてなかったのに……」

ハルヒ「もう終わったことは忘れましょ、次よ次」

キョン「あ、ああそうだな」

ハルヒ「しかし、雑談してたくらいでいきなりクビにするなんて尻の穴の小さいやつだわ」

キョン「仕方無いだろ。俺が店番してる間の万引きの被害総額が酷かったそうだ」

ハルヒ「それってまさか」

キョン「あいつらだろうな……ハハ」

ハルヒ「……ゆゆしき事態ね。黙ってられないわ」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 22:22:12.74 ID:336b997sO

ハルヒ「そうよキョン!!」

キョン「どうしたんだ急に」

ハルヒ「大森電気店にバイトを頼めばいいのよ!」

キョン「え?」

ハルヒ「電気屋ならさすがに万引きできないわ!」

キョン「確かにそうだが……バイト募集してんのか?」

ハルヒ「そんなの関係ない。あたしが一緒に頼みに行ってあげるから!ハルヒ「その代わり、バイト代はSOS団に還元しなさいよ!」

キョン「ハルヒ……」

ハルヒ「ふふん」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 22:29:46.12 ID:336b997sO

キョン「やっと電気屋の仕事にも慣れてきたな……。ハルヒには感謝しないと」

鶴屋「やっぽー。キョンくんっ!こんなところでバイトしてたんだねっ!初めて知ったよっ!」

キョン「あ、鶴屋さん。これはこれは。いらっしゃいませ。それと……」

みくる「こんにちは、キョンくん」

キョン「朝比奈さん……」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 22:41:04.20 ID:336b997sO

キョン「朝比奈さん、今日は何の用ですか?」

みくる「いやだなあキョンくん。たまたまみかけたんですよぅ」

キョン「……そうですか」

みくる「前のバイトは?どうなったの?」

キョン「クビになりましたよ」

みくる「ふぇ〜。本当ですかぁ?」

キョン「ええ」

みくる「大変ですね」

キョン「(ふふ、さすがに電気屋で万引きはできまい)」

みくる「じゃあね、キョンくん。お仕事頑張ってね」

キョン「(あれ?案外あっさり引き下がったな)」

キョン「……あれ?」

キョン「50インチ液晶テレビが無くなってる……」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 22:49:31.38 ID:336b997sO

キョン「まさか、あの二人グルなのか?」

古泉「どうしたんです?」

森「えらく慌ててますね」

キョン「古泉!それに森さん!実はかくかくしかじかで……」

古泉「十中八九、グルですね」

森「早く追いかけないと!」

キョン「しかし店番が……」

森「わたしが店番を任されます!古泉、彼についてってあげて!」

古泉「了解しました!」

キョン「え、でも……」

古泉「迷っている暇はありません!行きますよ!!」ガシッ

キョン「え、ちょっと待って……」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 22:53:50.02 ID:336b997sO

ハルヒ「で、途中で古泉くんとはぐれたんだ」

キョン「ああ」

ハルヒ「で、戻ってみたら、店の商品がほとんど無くなっていたってわけね」

キョン「そうだ」

ハルヒ「4人がグルだったってわけね……」

キョン「ああ……」

ハルヒ「酷すぎる……」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 23:04:04.40 ID:336b997sO

ハルヒ「いくらなんでもそこまでとは思わなかったわ」

キョン「ハルヒ……すまん。お前がせっかく……」

ハルヒ「キョンは悪く無い!」

キョン「…………」

ハルヒ「だいたい、テレビとかパソコンとか、高いものばっかし盗むなんて……」

キョン「え?でも部室のパソコンって……」

ハルヒ「あれは譲り受けた物だからいいのよ」

キョン「…………」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 23:19:04.27 ID:336b997sO

ハルヒ「とにかく!あいつらにギャフンと言わせましょ!改心させるのよ」

キョン「しかし、どうやって」

ハルヒ「今回は有希は荷担して無いんでしょ?まず有希を味方に引き入れましょ!」

キョン「おお、それは名案だ」

ハルヒ「でしょ?じゃあさっそく有希のマンションに行くわよ!」

キョン「で、肝心の作戦は?」

ハルヒ「それは今から考えるわ!」

キョン「さよけ……」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/09(木) 23:32:27.41 ID:336b997sO

ハルヒ「有希、いる」

長門「…………」

ハルヒ「あのね、ちょっと開けて欲しいんだけど……」

長門「……駄目」

ハルヒ「ちょっと有希?どうしたのかしら……」

キョン「様子がおかしいな……」

長門「帰って」

ハルヒ「どうしよう……」

キョン「任せとけ。長門」

長門「…………」

キョン「きのこの山が欲しくないか?」

長門「……すぐ開ける」

ハルヒ「扉が開いた……」

キョン「情報戦を制す者が試合を制すのさ」

158 名前:寝落ちしてごめんなさい[] 投稿日:2009/07/10(金) 13:14:24.29 ID:d4tZy4mXO

キョン「よう長門」

ハルヒ「邪魔するわよ……って何よこれ!」

キョン「“きのこの山”の山……」

ハルヒ「ダブルマウンテンね……」

長門「…………」

キョン「一体何個ぐらいあるんだ?」

長門「一万とんで983個」

ハルヒ「頭おかしいんじゃないの?」

キョン「200万円以上か……」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 13:21:26.14 ID:d4tZy4mXO

キョン「まさか、これ全部万引き……」

長門「違う。1万個とんで967個は購入したもの。それで資金が尽きた」

キョン「だから万引きをしてたのか?」

長門「そう」

ハルヒ「狂ってるわ……」

長門「わたしは狂っていない。狂っているのはたけのこ厨のほう」

キョン「長門……」

長門「手始めにきのこの山を買い占めて品薄を演出する。そして話題を作り、売り上げを伸ばす。たけのこ厨をこの地球上から一掃する」

ハルヒ「有希!目を覚まして!」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 13:32:08.64 ID:d4tZy4mXO

長門「たけのこ厨のやり口は汚い。彼らは組織票できのこの地位を貶めている。きのこの山のほうがお菓子としてのスペックが圧倒的に上回っているにも関わらず」

キョン「長門、おい長門!」

長門「しかし、わたしが現状を変える。きのこの山がお菓子市場を席巻する時代の到来」

ハルヒ「有希……」

長門「そう、時は満ちた。世界が変わる時が来た。わたしが変える」

ハルヒ「有希のバカ!!」パシン!

長門「…………」

ハルヒ「きのこもたけのこも、同じ明治のチョコレート菓子じゃないの!! なんでいがみ合わなきゃいけないの!?」

長門「…………」

ハルヒ「違いを楽しめばいいじゃないの! 同じカカオ同士、手を取り合って生きていきましょうよ!」

長門「……わたしは大変なことを忘れていた」

ハルヒ「有希……、わかってくれたのね……」

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 13:40:43.12 ID:d4tZy4mXO

長門「きのことたけのこ、どっちが優れているかではない。お菓子を楽しむその心、それが大事」

ハルヒ「そう。例えどんなに美味しいお菓子でも、争いの末に得られたお菓子は美味しくないわ。お菓子は笑顔で楽しむものなのよ」

長門「血塗られたきのこの山を食べて人々が笑顔になるわけが無い。この争いは不毛なもの……」

ハルヒ「そうよ!わかってくれたのね」

長門「わたし、まだやり直せる?」

ハルヒ「やり直せるわ!だって有希はまだ高校生じゃないの……」

長門「……ありがとう」

ハルヒ「だから争うのは止めにしましょう、有希。そうよね、キョン。きのこもたけのこも、どっちも美味しいものね?」

キョン「俺は“きこりの切り株”が好きかなぁ」

ハルヒ「…………」

長門「…………」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 13:51:45.68 ID:d4tZy4mXO

ハルヒ「あんた話聞いてなかったの!?」

キョン「すまん、冗談だ……。だから殴るのやめてください……」

ハルヒ「時と場合を考えなさいよバカ!」

長門「…………」

ハルヒ「ほら、有希も黙りこんじゃったじゃないの!」

キョン「いや待て。なんか様子がおかしいぞ」

長門「」ガクッ!

ハルヒ「有希!?」
キョン「長門、どうした!膝から崩れ落ちるなんて!?」

長門「なぜこんなことに200万円もつぎ込んだのか、わからなくなった」

キョン「あー…我にかえっちゃったか……」

ハルヒ「ボトルキャップ集めた後に感じるアレね……」

キョン「机から出てきた遊戯王カードみて思うアレのキツいやつだな……」

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 13:58:21.73 ID:d4tZy4mXO

キョン「…………」

ハルヒ「…………」

長門「…………」

キョン「いかん、俺たちまでブルーになってどうする」

ハルヒ「なんであたしペプシマンコンプリートしちゃったんだろ……」

キョン「ほらハルヒ!昔のトラウマはよせ」

ハルヒ「あ……ごめんキョン……」

長門「…………」ガラガラガラ!!

キョン「長門!やけになってきのこの山の山を崩すな!片付けが大変だ!」

長門「こんなもの……」

ハルヒ「落ち着いて有希!!安く売って少しでも損失を取り返せばいいじゃないの!!」

長門「ハア…ハア…」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 14:09:17.24 ID:d4tZy4mXO

長門「取り乱して申し訳ない」

ハルヒ「有希が取り乱すなんて、初めて見たわ……」

キョン「とりあえず座れよ長門……ってあ?」

ハルヒ「どうしたのキョン?」

キョン「いま崩れたきのこの山の山の向こうに見えるあれ……」

ハルヒ「あれは50インチ液晶テレビ……」

キョン「長門、なんであれがここに……」

長門「…………」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 14:25:18.71 ID:d4tZy4mXO

ハルヒ「どういうことよ……」

キョン「長門、ことの次第によっちゃあ容赦しないぞ」

長門「待って。あれは朝比奈みくるが持ってきた物」

キョン「なんだって!?」

ハルヒ「みくるちゃん……」

キョン「じゃあ、長門もあの集団窃盗事件に関与してたりは」

長門「しない。安心して。あなたたちに嫌われるぐらいなら、わたしは窃盗はしない」

キョン「長門……」
長門「わたしはあなたの味方」

キョン「いずれにせよ良かった。これで一つ盗品を取り返せた」

長門「…………」

キョン「長門?」

長門「待って。あれはわたしが譲り受けた物。返す義理は無い」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 14:33:25.12 ID:d4tZy4mXO

キョン「しかし、あれは大森電気店から盗まれたもので…!!」

長門「証拠は?」

キョン「は?」

長門「朝比奈みくるが正当な手段で購入したものかもしれない。その可能性がある以上、わたしがあれを返す道理は無いと思われる」

ハルヒ「え、ちょっと……」

長門「証拠も無いのにわたしの液晶テレビを強奪しようとする行為……、あなたには幻滅した」

キョン「証拠ならあるぞ」

長門「え」

キョン「証拠ならあるってんだ。ほら、この箱の裏だ」

長門「保証書……」

キョン「大森電気って書いてあるだろ。しかし購入日の日付は書いていない」

ハルヒ「正当な手段で手に入れてない証拠ね」

長門「…………」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 14:39:48.80 ID:d4tZy4mXO

長門「…………」

キョン「じゃあ、これは返してもらうからな。ハルヒ、そっち持ってくれ」

ハルヒ「こう?」

キョン「そうそう。重いから気をつけろよ」

長門「待って」

キョン「どうした?」

長門「それはわたしの唯一の娯楽。それを奪われると、わたしはストレスを解消する手段が無くなる」

キョン「は?」

長門「また万引きに走るかもしれない」

キョン「な……」

長門「またエラー動作で世界を改変するかもしれない」

キョン「脅迫だと……」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 14:52:55.18 ID:d4tZy4mXO

長門「わたしは可能性を述べているだけ」

キョン「おい、長門……」

長門「あなたに委ねる」

キョン「もう我慢できん……!」

ハルヒ「待ちなさいキョン!」グッ

キョン「離せハルヒ!いっぺん殴らないと……」

バシッ

ハルヒ「落ち着いた?男が女の子を殴るなんて最低よ」

キョン「ああ、すまん。つい頭に血が上った」

ハルヒ「だから、ちょっとキョンは隣の部屋で待ってて」

キョン「へ?」

ハルヒ「有希と、“女同士”で話がしたいの。大丈夫、絶対改心させてあげるから」

キョン「え、おい……」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 15:10:55.66 ID:d4tZy4mXO

キョン「はぁ……疲れたな」

キョン「なんで俺ばっかこんな目にあわなきゃならないんだ……」

ドン!ミシミシっ!!

キョン「隣の部屋騒がしいな」

バキッ!バンッ!!

キョン「しかし、腹減ったな〜」

グシャアッ!!ポキポキッ!!

キョン「…………何の音だろう」

ハルヒ「キョン、終わったわよ!」

キョン「四年余りの人生が?」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 15:17:18.98 ID:d4tZy4mXO

キョン「長門は?」

ハルヒ「ん〜、なんとかわかってくれたみたい」

キョン「そうか、そりゃ良かった」

ハルヒ「とっととテレビ回収して帰りましょ!」

キョン「……ああ、そうだな」

ハルヒ「なんで足震えてんの?」

キョン「きのこの山の山からスケキヨみたいに生えてるあの足って、長門だよな?ピクリとも動かないんだが……」

キョン「気を失ってるだけだから大丈夫!さ、行きましょ」

キョン「…………」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 15:36:03.43 ID:d4tZy4mXO

ハルヒ「明日、関係者を集めて緊急ミーティングを開くわ!」

キョン「それは良い手かもしれんな」

ハルヒ「直接説得するしか方法は無いと思うのよ。有希みたいに」

キョン「今回ばかりはお前が頼もしいよ」

ハルヒ「いつだってあたしは頼もしい団長よ」

キョン「そうか?」

ハルヒ「でも、こんなにキョンと二人で行動するのって、初めてな気がする」

キョン「ああ、確かにそうだな」

ハルヒ「なんでかしらね。いつもはあたしだけ蚊帳の外みたいなのに」

キョン「そ、そんなことないだろ?」

ハルヒ「そうかしら?……まあいいわ。ここの食事代はあんたの奢りだし、今は追及しないであげる」

キョン「俺はなんも隠してないぞ。本当だ」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 16:13:08.65 ID:d4tZy4mXO

キョン「…………」ガチャ

みくる「あっキョンくん。いまお茶入れますね。最高級のお茶を手に入れたんですよぅ」

キョン「…………」

古泉「どうも。先日、ちゃんとした将棋盤を手に入れましてね。駒も安物とは違いますよ。一局どうです?」

キョン「…………」

バンッ!

ハルヒ「みんな揃ってる!?」

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 16:25:32.66 ID:d4tZy4mXO

みくる「あの〜、長門さんがいませんけどぅ……」

ハルヒ「有希はいいの。たぶん二日は足腰が立たないから」

みくる「えっ」

ハルヒ「あのね、今日はみんなに大事な話があります」

みくる「な、なんですかぁ、涼宮さん……」

古泉「ふふ」

ハルヒ「あんたたち、万引き常習犯だそうね……」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/10(金) 16:38:37.71 ID:d4tZy4mXO

ハルヒ「見損なったわ。SOS団はいつから犯罪者集団に成り下がったって言うわけ?」

古泉「団長、お言葉ですが」

ハルヒ「なに?古泉くん」

古泉「証拠はあるのでしょうか?」

ハルヒ「キョンの証言があるわ!」

古泉「ほう、どういうことでしょうか。聞かせてもらえますか」

キョン「ほら、お前が来た時のことだ」
…………

古泉「なるほど。あなたは我々4人がグルだと」

キョン「そういうことだ!」

古泉「しかしそれは誤解です」

キョン「まだ言い逃れを……」

古泉「証拠も無しに犯罪者扱いされるのは心外ですよ。誰だってね」

374 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/11(土) 22:22:31.16 ID:6mv19NsJ0

ハルヒ「みくるちゃんも?同じ意見かしら」
みくる「当然ですよ、私が万引きなんてするはずないじゃないですかぁ」
キョン「……」

ハルヒ「私ディアゴスティーニ本の付録でついてた指紋採取キットで有希の部屋のテレビ調べたの。
べったり付いてたわよ、みくるちゃんの指紋」

みくる「そんなわけないですよ」
ハルヒ「付いてたの。裏面中央の上の辺り。運ぶ時付いたのね」

みくる「嘘です。小さいテレビならともかく50インチテレビを運ぶ時そんなとこ触れませんよぉ」
古泉「えぇ、二人以上で運びますしね。それに手袋だってしてまし……、……っ!!」

ハルヒ「……へぇ。キョン、古泉君任せるから」

キョン「殺すなよ?」
ハルヒ「アンタもね」

みくる「あ……ぁ……」
古泉「ちょっ……まっ……!!」

――――
――


377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/11(土) 22:25:58.21 ID:6mv19NsJ0

ごめん俺>>1じゃない。
保守代わりに適当書いただけ。
ごめんね。

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 02:13:12.41 ID:9Mv+mNUp0

まだ来ないのかよ
俺書いていい?

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2009/07/12(日) 02:26:48.59 ID:9Mv+mNUp0

保守がてら>>374から

みくる「う……うぅ……」
古泉「あ……が……」

ハルヒ「自分で使うならまだしも盗品売買とはね、呆れて物も言えないわ」
キョン「ま、こんだけぶん殴られれば流石に懲りるだろ」

ハルヒ「後は、鶴屋さんとあのメイドね。森さんだっけ」
キョン「あの二人か……少々手強いかもしれないぞ」
ハルヒ「そう?ま、それならそれでやり方変えるだけよ」
キョン「やり方?」

ハルヒ「2人とも、今からお仲間に電話かけなさい。伝える内容は――」

――

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:30:12.61 ID:9Mv+mNUp0

森「何で私が怒っているのか、理解されてますよね」
鶴屋「怒ってるのはこっちの方さ。悪いけど、本気でやらせてもらうよ」

――

森「くっ……う……はぁ、はぁ……やりますね……」
鶴屋「が……は……ハァ、ハァ……そっちもね……」

ハルヒ「ホントやるわねぇ」
キョン「すげーな二人とも」

『!?』

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:33:11.38 ID:9Mv+mNUp0


森「あ、あなた達なぜここに……!?」
鶴屋「きょ、キョン君ハルにゃん、どうして……!?」

キョン「うん、まぁ説明の前にですね。お二方適当に弱ってるみたいなんで、」
ハルヒ「殴らせてもらうわね」

『え?……ちょっ』

――――
――


401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:37:30.79 ID:9Mv+mNUp0


森「う……うぅ……」
鶴屋「あ……が……」

ハルヒ「お仲間が勝手に売却前の商品全部売り捌いたってさっきの電話だけど、アレ嘘だから」
キョン「ハルヒが二人にかけさせました。悪いですね騙してしまって」

『……え!?』

森「じゃ、じゃあ私達……」
鶴屋「無実の相手に殴りかかってたわけか……」

キョン「無実だ?これ以上ふざけたことぬかすならいくら先輩でも……」

ハルヒ「まぁ待ちなさいよ。もう十分ひっぱたいたでしょ。
二人ともちょっと付いてきてもらえる?みくるちゃんと古泉君も呼んであるから」

――

402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:42:13.73 ID:9Mv+mNUp0

【コンビニ前】

ハルヒ「さぁこの窃盗犯ども、あれ見なさい」

『『……?』』

長門「ごめんなさい」
店長「これをウチから盗んだの?」
長門「……そう」

キョン「……長門!?あいつ自分で謝りに……」

店長「いつ?」
長門「9日と2時間43分前」

店長「(何この娘、時計?)ふーん。で、自分のしたこと分かってる?窃盗だよ、これ」

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:46:07.68 ID:9Mv+mNUp0


長門「……ごめんなさい」

みくる「きのこの山2箱をわざわざ……」
古泉「な、長門さん……」

店長「そう。もうしないね?」
長門「しない」

店長「分かった、じゃあこの話は終わりだ」


404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:50:17.56 ID:9Mv+mNUp0


長門「……いいの?」
店長「うん、いいよ。謝りに来るのは勇気がいったろう?」
長門「(コクリ)……なら、改めてそれを買い取らせて欲しい」


店長「――ホントにきのこでいいのかよ?」


長門「!!!」


長門「……たけのこの里2つ」
店長「オーケー、レジに持って来な」

キョン(あの店長……どさくさにまぎれて改宗させやがった……!!)


407 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:54:18.81 ID:9Mv+mNUp0


ハルヒ「どう?アレ見て何にも思わないようならホントに一回死んだ方がいいわねぇ」

みくる「う……」
古泉「え、と……」
鶴屋「うぅ……」
森「あ……」

『『ご、ごめんなさい……』』

ハルヒ「私に言ってどうすんのよ。盗んだもん持ってとっとと大森電気店行って来なさいっ!!」

『『は、はいぃ!!』』


ハルヒ「――さて。有希にお菓子でも買ってあげるとしましょうか」
キョン「あぁ、そうだな」

――

408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/07/12(日) 02:58:01.19 ID:9Mv+mNUp0


ハルヒ「――あの時は大変だったわね」
キョン「ホントにな」
ハルヒ「魔が差した、とはよく言ったもんよね」
キョン「先人の言葉は偉大だよ」
ハルヒ「ホントホント」

キョン「で、だ」
ハルヒ「なに?」


キョン「なぜお前の鞄に俺のアルトリコーダーの先端が入ってるのか説明してもらおうか」


おわり



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