キョン「レイプって何なんだよ!?」


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1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:08:45.80 ID:xIwGFALfO

放課後。部室。


―――ガラッ


長門「……遅れてすまない。レイプされていた」

キョン「なっ……?」

ハルヒ「ふぅん。その様子だと、何度もされちゃったみたいね」

長門「……そう。口と肛門と膣内を何度もレイプされた」

みくる「それは大変でしたね長門さん。
はい、タオルです。いっぱい白濁液が溢れて来てますよぉ?」

長門「……ありがとう。朝比奈みくる」

古泉「まぁ、良くある事ですからね」

キョン「……ちょっと待てぇ!!」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:09:53.82 ID:xIwGFALfO

ハルヒ「いきなり大声出さないでよバカキョン!」

キョン「いやいや、なんだこれは?なんで普通なんだお前達は!?」

ハルヒ「なに意味わかんない事言ってんのよ?」

キョン「長門がレイプされたんだぞ!?」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:11:12.06 ID:xIwGFALfO

古泉「ええ、レイプされたようですね」

ハルヒ「確かに有希はレイプされたけど、別に騒ぐ事じゃないでしょ?」

みくる「そうですよぉ」

キョン「普通騒ぐだろ!大丈夫か長門!?」

長門「……えっ?」

長門は下腹部をタオルで拭きながら、困惑した表情で俺を見つめた。

古泉「貴方、ちょっと疲れてるんじゃないですか?たかがレイプじゃないですか」

キョン「たかがじゃないだろう?レイプだぞ!?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:12:17.21 ID:xIwGFALfO

古泉「……まさか貴方……レイプされた事が無いんですか?」

キョン「当たり前だろう!?」

ハルヒ「ウソでしょキョン……!」

キョン「えっ?」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:13:32.19 ID:xIwGFALfO

みくる「キョン君そんなぁ……私、ショックですぅ……」

キョン「ちょ、ちょっと朝比奈さん?え?」

古泉「……そこまでだったとは」

キョン「……皆、レイプされた事……あるのか?」

ハルヒ「当たり前じゃない!レイプされた事ないアンタがおかしいわよ!」

みくる「そうですよぉ……」

長門「……涼宮ハルヒの言う通り」

古泉「本当におかしいですねぇ。この年齢にもなって……」

キョン「おかしい……俺が……?」

ハルヒ「馬鹿とは思ってたけど、ここまで馬鹿だったなんて……キョン!
レイプされて来るまで、団員として認める事は出来ないわよ!?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:14:29.16 ID:xIwGFALfO

キョン「ちょっと待てハルヒ……」

古泉「涼宮さんの言う通りですねぇ……レイプされた事が無いってのは、ちょっとマズイですからね」

みくる「キョン君……頑張ってレイプされて来てください……それまで待ってますから」

長門「……頑張って」

キョン「…………」

ハルヒ「そう言う事よ!レイプされて来るまで、部室にも立ち入り禁止!
わかったらさっさとレイプされて来なさい!このバカキョン!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:15:37.70 ID:xIwGFALfO

………

……



いったい、何がどうしてどうなればこうなるんだ?

レイプされて来いってなんだ。レイプだぞレイプ。

それに皆のあの哀れむような目……。

レイプされた事無いってだけで……。

いやいや、レイプされる自体おかしいだろうよ……ん?

谷口「ようっ!こんな時間に珍しいなキョン!」

国木田「SOS団の活動は今日は休みかい?」

キョン「谷口……国木田……」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:17:20.61 ID:xIwGFALfO



キョン「……なぁ、ちょっと聞いていいか?」

国木田「なんだい?」

谷口「恋愛相談なら俺に任せな!的確なアドバイスが出来るぜ!?」

キョン「……お前達、レイプされた事あるか?」

谷口「はぁ?」

国木田「何を言ってんだよキョン?大丈夫?」

キョン「そ、そうだよな。普通レイプなんてされた事ないよな」

谷口「えっ?」

国木田「えっ?」

キョン「えっ?」

谷口「……された事ないのかキョン?」

キョン「あ、いや、そのなんだ」

国木田「レイプされた事ないんだ……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:18:58.72 ID:xIwGFALfO

キョン「えっと……その……」

谷口「はぁ……おいキョン。友人として一言忠告しよう。さっさとレイプされて来い」

国木田「そうだよ……この年齢にもなって……」

キョン「……す、すまん二人共」

谷口「そんなに落ち込むなって!キョンなら直ぐにレイプされるさ!」

国木田「そうだよ!キョンなら大丈夫!頑張って!」

キョン「あ、うん……頑張るよ……」

谷口「じゃあ俺達、先に行くから」

国木田「明日学校でね」

谷口「レイプされたら、真っ先に報告してくれよ!じゃあな!」

そう言って、谷口と国木田は帰って行った。

なんでレイプされて来いって友人に励まされなきゃいけないんだ俺は。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:19:55.46 ID:xIwGFALfO





妹「あ、キョン君おかえり〜!」

混乱したまま家に帰った俺を出迎えたのは、妹とシャミセンだった。

妹「キョン君どうしたの?気分でも悪いの?」

キョン「いや、ちょっとな……」

妹「あ、そうだ聞いてキョンくん!今日ね、私ね、学校でレイプされたの〜♪えへっ♪」

目の前が真っ暗になった。

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:20:57.66 ID:xIwGFALfO

キョン「だ、誰にされたんだ?」

妹「え?男の人だよ?キョンくん、なんでそんな事聞くの?」

だからなんで普通なんだよ……。

妹「キョンくん?」

キョン「あぁ……すまん。ちょっと疲れてるみたいだ俺。部屋で休んでるから」

妹「大丈夫〜?」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:22:26.74 ID:xIwGFALfO

キョン「大丈夫だ。晩飯が出来たら呼んでくれ」

妹「うん……わかった……キョンくん、無理しないでね」

レイプされた妹に心配される兄。

普通は逆だろうよ。

妹「シャミ〜♪今日は〜レイプ〜されたよ〜♪」

レイプされた事を嬉しそうに歌にして、飼い猫に報告する妹。

おかしい。

何かが狂っている。

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:23:21.31 ID:xIwGFALfO




一体、何が起きてやがる。

ベッドで横になりながら、俺は人並みと信じたい頭をフル回転させていた。

俺がおかしいのか?

いや、それはないだろうよ。レイプだぞレイプ。

じゃあ、おかしいのは俺以外……あの時と似ているな……長門が世界改変した時と……まさか今回も……?


―――ガチャッ


妹「キョンくん電話〜!佐々木さんって女の人〜!」

キョン「……佐々木?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:24:50.49 ID:xIwGFALfO

キョン「もしもし?」

佐々木「くっくっ、久しぶりだねキョン」

キョン「あぁ……」

まさか、佐々木も既にレイプされてたりするのか……?

佐々木「明日、放課後は空いてるかい?少し話したい事があるんだが」

キョン「放課後……あぁ、大丈夫だ」

ハルヒに出入り禁止にされたしな。

佐々木「では明日、この前の喫茶店で……くっくっ、キョン。君は……」

キョン「ん?」

佐々木「……いや何でもないよ。明日、直接話す事にしよう」

キョン「おい、佐々木」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:28:02.20 ID:xIwGFALfO



佐々木「いや、気を悪くしないでくれ。明日会えばわかるから」

キョン「明日会えばわかる……?」

佐々木「そう言う事だよ。じゃあ……待ってるから」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:32:00.33 ID:xIwGFALfO

………

……



次の日の朝

教室に入るなり、挨拶代わりと言わんばかりにハルヒが大声で叫びやがった。

ハルヒ「ちゃんとレイプされて来た!?」

キョン「……いや……まだだが……」

ハルヒ「なにをしてんのよアンタは……昨日、あれほどレイプされて来なさいって言ったじゃない!?」

キョン「そう言われてもだな……」

ハルヒ「……今日は必ずレイプされて来なさいっ!これは団長命令なんだからっ!」

そう言い残してハルヒは着席し、そっぽを向いてしまった。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:35:17.96 ID:xIwGFALfO

キョン「……はぁ」

されて来いって言われてもだな。いったい何処でどうやってされりゃあいいんだ。

『クスクス』

キョン「ん?」

『あいつ、まだレイプされてなかったのかよ……』

『この年齢にもなって……』

『なんか可哀想じゃね?』

『人は見かけによらないわね……』

おいおいおいおい。

なんだこれは?なんだその哀れむような目は?

谷口「キョン……」

キョン「な、なんだよ谷口……?」

谷口「心配するな!俺はお前がレイプされなくたって、ずっと友達だぜ!?」

何を言っているんだコイツは。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:37:02.53 ID:xIwGFALfO

国木田「僕もずっと友達だよキョン……」

お前まで変な事を言い出すな国木田。

ハルヒ「そんなのダメよ!絶対にダメ!!」

キョン「ハ、ハルヒ?」

ハルヒ「SOS団一員として、そんなの絶対に許さ……ひっ……ない……ひぐっ……からぁ……」

ポロポロと涙をこぼして、ハルヒは泣き出した。

って、何故そこで泣くんだハルヒ。

レイプされてないってのは、泣く程の事なのか!?

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:38:27.87 ID:xIwGFALfO



『あーあ。涼宮、泣いちゃったよ……』

『そりゃあ泣くわよ。だって涼宮さんって……』

『好きな人がレイプされてないって聞いたら、俺でも泣くわ……』

『涼宮さん可哀想……』

ハルヒ「ひぐっ……キョンの……バカ……!」

キョン「…………」

教室中の視線が、俺に集まっているのがわかる。

えっと、なんだ。レイプされてない俺のせいで、ハルヒが泣いたって訳か。

…………アホか。

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:42:38.94 ID:xIwGFALfO

しかしだ。ここで騒いでも仕方無い。

キョン「すまないハルヒ……」

俺は何に対して謝っているのか良くわからないまま、ハルヒに頭を下げた。

ハルヒ「謝られても……はやくレイプされて来なさいよぉ!」

キョン「あ、あぁ」

谷口「キョン、今日は学校サボれ」

キョン「はぁ?」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:46:22.42 ID:xIwGFALfO

国木田「そのほうが良いよキョン。学校より、外のほうがレイプされやすいから……」

谷口「岡部には、俺達が上手く言っておくから」

ハルヒ「……キョン、ちゃんとされて来なさいよ……」

キョン「……わかってるよ」

本当は全然わかっていないがな。

俺は言われるがまま、教室を後にした。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:52:24.88 ID:xIwGFALfO



キョン「はぁ……」

朝からレイプされる為に、学校をサボる事になるとは。

ていうか、どうやってレイプされりゃあ良いんだよ?

男にか?女にか?

何処でどうやって?

いや、そもそもこの現状は何だ?

改変世界?

誰が改変した?

いつからこうなった?

キョン「くそっ……誰か教えてくれよ……」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 19:58:57.89 ID:xIwGFALfO

………

……



一旦家に帰った俺は、『レイプ』について調べる事にした。

Google先生で検索。検索結果ゼロ。

家中の本を調べるも、『レイプ』のレの字も出やしない。くそっ。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:07:02.42 ID:xIwGFALfO

キョン「落ち着け俺……」

俺の持っているレイプの概念は一旦棄てよう。

この世界のレイプを考えるんだ。

@レイプされて当たり前。

A男女問わない。

B小学生の妹ですらレイプされている。

さっさとされて来いと言うからには、誰でも簡単に出来るのだろうか?

て事は、逆にレイプをするって行為を皆やっているのだろうか?

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:14:53.75 ID:xIwGFALfO

キョン「……確かめてみるか」

ちょうど休み時間だな。俺は古泉の携帯に電話をかけた。

古泉「……もしもし?」

キョン「古泉、一つ質問がある」

古泉「なんですかいきなり……」

キョン「お前、レイプした事はあるか?」

古泉「……言ってる意味がわかりませんが?」

キョン「そのままの意味だ。答えてくれ」

古泉「……そんな事、あるわけ無いでしょう?犯罪ですよ」

キョン「でも、レイプされた事はあるんだよな?」

古泉「当たり前じゃないですか」

キョン「……じゃあ誰にレイプされたんだ?いつ?何処で?初めてされたのは?」

古泉「ちょっと落ち着いて下さいよ……」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:20:45.97 ID:xIwGFALfO

キョン「これが落ち着けるか……頼むから答えてくれ古泉……!」

古泉「ふむ……わかりました。電話じゃあれですので、直接お教えしましょう。貴方、今どこに居るんですか?」

キョン「自宅だ」

古泉「自宅?学校は?」

キョン「さっさとレイプされて来いとクラスの皆に促されてな……」

古泉「……わかりました。今から貴方の自宅に向かいます。待機していて下さい」

キョン「あぁ。頼む」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:29:24.42 ID:xIwGFALfO

………

……



古泉を待っている間も、片っ端から調べたが収穫はゼロ。

誰かが意図的に『レイプ』と言う単語や記述を、記録に残す事を許さないかと思うぐらいだ。

キョン「いや、改変が間に合わなかった……もしくはそこまで手が回らなかったのか……?」


―――ピンポーン


キョン「やっと来たか……古泉ー!上がってくれー!」

古泉「お邪魔します……大丈夫ですか?」

キョン「大丈夫なもんか。気が狂いそうだぞ……ん?」

長門「………」

長門も来てくれたか……

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:36:37.98 ID:xIwGFALfO

古泉と長門を自分の部屋に迎え入れ、お茶を出しながら俺は古泉に質問を開始した。

キョン「初めてレイプされたのはいつだ?」

古泉「幼稚園ぐらいだったと思いますが?」

マジかよ……。

キョン「誰にされたんだ?」

古泉「誰にって……女の人ですよ」

キョン「男にはされないのか?」

古泉「当たり前じゃないですか。僕は男なんですから」

キョン「……その、古泉をレイプした女の人は何処の誰なのか知っているのか?」

古泉「……はっ?」

キョン「いや、『はっ?』じゃなくてだな」

古泉「いやいや、いったい何が言いたいんです?意味がわかりませんよ?」

意味がわからんのはこっちだ。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:41:26.67 ID:xIwGFALfO

キョン「だから、その女の人ってのは」

古泉「女の人は女の人ですよ。レイプする女の人です」

キョン「……レイプする女の人……長門、じゃあお前は男の人にレイプされたって事か?」

長門「……そう」

女の人と男の人……?

キョン「それは人間なのか?」

古泉「……ちょっと貴方、本当に大丈夫ですか?」

キョン「いいから答えてくれ……」

古泉「人間に決まっているじゃないですか」

キョン「名前は?」

古泉「女の人じゃないんですかね?」

キョン「………」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:46:54.22 ID:xIwGFALfO

何となくわかって来た……レイプする女の人と男の人が居るのかこの世界は。

キョン「それは一人なのか?」

古泉「沢山いますよ……」

何を当然の事を聞いてるんだって顔してやがる。くそっ。俺は知らないんだよ。

キョン「普段その女の人と男の人は何をしているんだ?」

古泉「レイプに決まっているじゃないですか……」

長門「……ちょっと待って」

キョン「長門?」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 20:52:51.19 ID:xIwGFALfO

長門「……貴方は本当に知らないの?」

キョン「あぁ、全く知らん。その存在すらな」

長門「……いつから?」

キョン「いつからって、最初っからだ。
なぁ長門。この世界は改変された世界じゃないのか?」

古泉「いきなり何を……」

キョン「ちょっと黙っててくれ。長門、俺にはそうとしか考えられないんだ。あの時、お前が改変したような……」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 21:02:11.01 ID:xIwGFALfO

長門「……貴方の言う通り改変された世界だとしても、それを証明する事は不可能に近い」

キョン「………」

長門「……彼女から何か連絡は?」

キョン「朝比奈さん(大)の事を言っているのか?」

長門は静かに頷いた。

今のところ無いな……いや、部室をくまなく探せばもしかして……

キョン「なぁ長門。お前が改変したって可能性は?」

長門「それは無い。しかし、貴方の言う事を信じるなら……」

長門「改変を行えるのは涼宮ハルヒ本人、喜緑江美里、天蓋領域の三人だと考えられる」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 21:10:08.80 ID:xIwGFALfO

もしくは佐々木が……いや、佐々木とハルヒがこんな意味不明な世界改変をする理由が見付からん。

となると、喜緑さんか周防九曜……。

一番怪しいのは周防九曜だな。

長門「……結論付けるのはまだ早い」

キョン「あ、あぁ」

長門「……改変されていない可能性が高いと私は考えている」

そりゃそうだろうよ。改変された側は気付かないからな。

古泉「……貴方だけが、何らかの記憶障害を起こしたと考えるのが普通ですよ」

そのほうがまだマシだ。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 21:14:39.84 ID:xIwGFALfO

キョン「まぁそういう訳だ。古泉、長門。『レイプ』について最初っから教えてくれ。
はっきり言って、今でもさっぱり理解出来てないからな」

古泉「やれやれ……」

長門「………」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 21:32:42.13 ID:xIwGFALfO

古泉と長門の説明によるとだ。

レイプする女の人、男の人がこの世界には存在する。

名前は無し。二人が言うには人間。この時点で俺には人外なる者なんだがな。

見た目は男女とも美しいらしい。ただ年齢不詳。

それは世界中に複数存在し、常に誰かをレイプしている。

大抵の人は幼少時に(長門の場合は一年目に)レイプされる。

男の人にレイプされて妊娠する訳では無い。

もちろんその逆もだ。

半年に一回の頻度でレイプされる。

同じ女の人、男の人にされる事は無い。

そして俺のように、この年齢でレイプされてない人間はめったにいない。


古泉「と言うか、初めて見ました」

だとよ。


はっきり言って、レイプされていないと言うのは人間として恥であるらしい。

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 21:40:25.10 ID:xIwGFALfO

キョン「なぜ人間として恥なんだ?」

古泉「その辺は本能的にと言うか、人間の根本的な感情としてと言うか……僕なら恥ずかしいですよ」

キョン「わかりやすく言ってくれ」

古泉「ふむ、例えばですよ。全裸で街を笑いながら歩いている人間が居るとします」

キョン「うむ」

古泉「貴方はそれを見てどう思いますか?」

キョン「何を考えてるんだ?頭がおかしいのか?ええい警察はまだか!?」

古泉「それに近いですねぇ」

キョン「……マジかよ」

長門「……気を落とさないで」

いや、結構キツいコレ。

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 21:55:02.57 ID:xIwGFALfO

古泉「一旦レイプされてしまえば良いんですよ。そうすれば誰も貴方をそんな目で見ませんよ」

キョン「そんなものなのか……」

はっきり言って、妖怪や呪いの類いに近くないか?そのレイプする女の人と男の人は。

レイプされるのを優先するか、それとも改変世界の可能性を信じて、あの時のように元に戻す行動を取るか……

長門「……されてからでも遅くない」

キョン「そうだよな……って長門。さっきから心読んだりしてないか?」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 22:00:34.43 ID:xIwGFALfO

長門「……すまない」

キョン「おい」

長門「……貴方の脳に、障害的な物が無いか確認していた」

古泉「ほう。で、結果は?」

長門「……彼は正常」

キョン「当たり前だ」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 22:18:11.62 ID:xIwGFALfO

古泉「異常があれば、それなりに対処出来たんですけどね。困ったものです」

キョン「困っているのは俺だ。古泉、機関とやらで何とか出来ないのか?今すぐレイプさせるよう頼んだり」

古泉「女の人と男の人はそういう人間じゃありませんから。無理ですね」

じゃあどういう人間なんだよ。ますます持って人外だろ。

古泉「常に外に出て、レイプされるのを待つしかありません」

キョン「……そう言えば長門は昨日されたんだよな?校内でされたのか?」

長門「……運動場で」

キョン「運動場って……」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 22:26:50.17 ID:xIwGFALfO

古泉「校内ではレア体験ですよ。少し長門さんが羨ましいですね」

キョン「ちょっと待て」

古泉「なんですか?」

キョン「皆に見られたりするのか?レイプされているトコを?」

古泉「当然でしょう?」

キョン「……最近、古泉はいつ何処でレイプされたんだ?」

古泉「三ヶ月前ですかね……光陽園の駅前で」

キョン「駅前……人前でレイプされて恥ずかしくなかったのか?」

古泉「恥ずかしいとかそういう問題じゃないですよ。レイプですよ?」

頭痛くなって来た……

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 22:35:16.72 ID:xIwGFALfO

古泉「とりあえず、外に出て頑張って下さい。僕にはそれしか言えませんよ」

長門「……自宅でレイプされる事は殆ど無い」

キョン「そうだな……頑張るよ……」

なんか泣きたくなって来た。レイプされる為に頑張るってなんだ。

せめて物救いは、女の人って事か……。

古泉「では、僕達はこれで失礼します……なるべく急いで下さい。前日から閉鎖空間の発生頻度が高まっていますから」

キョン「わかった……」

長門「……貴方なら大丈夫だから」

帰り際、長門は優しく微笑んでくれた。

しかし長門。

何が大丈夫なのか、俺には全く理解出来んぞ。

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 23:28:47.86 ID:xIwGFALfO

キョン「さて……」

俺は駅前まで散歩する事にした。

古泉「指導員や警察関係者には、機関から通達しておきますよ。大手を振ってレイプされるのを待って下さい」

これは嬉しい事なのか、悲しい事なのか。

流石に人前ではレイプされるのには抵抗があるので、公園の人気の無い場所や、公衆トイレ付近をうろうろしたり。

逆に人前じゃないと来ないんじゃないかと思い、駅に続く大通りをゆっくり歩いたり、シャツの胸元を開けてみたりした。

しかし成果はゼロ。美女すら見えねえ。

本当に泣きたくなって来た……。

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 23:33:18.55 ID:xIwGFALfO

キョン「なかなか来ないな……」

そうこうしている内に駅前に到着。

キョン「確か古泉は駅前でレイプされたと言っていたな……」

俺は自販機で水を買い、駅前にあるベンチに座って待つ事にした。

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 23:34:23.57 ID:xIwGFALfO



――一時間経過。

キョン「……はぁ」

出るのは溜め息ばかりだ。

そもそもレイプされるなんて本当か?

全員で俺を担いでいるんじゃないのか?

長門の下腹部から溢れていたのは、実は精液に見せかけた大量のヨーグル……

『いやぁ!?』

キョン「えっ?」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 23:35:42.34 ID:xIwGFALfO

『やめてぇ……中に出さないで……いやあぁぁっ!?』

突然女性の悲鳴が聞こえた……まさかこれは?

俺は急いで悲鳴の聞こえる方向へ走った。


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 23:36:55.26 ID:xIwGFALfO



キョン「……マジかよ……?」

女「はあっ……はあっ……やめて……もう許して……あっ!?」

駅の改札口。20代のOL風の女性が男に犯されていた。

キョン「あれが男の人……?」

女性を犯しているのは、雑誌やスクリーンからそのまま飛び出して来たかと思うぐらいの美形……無言で、腰を振っている。

女「いやぁっ!?お尻は……ひぎぃ!?」

駅の改札口。アナルレイプ。意に介さず素通りする人々。

女「もう許して下さい……許して下さい……んんっ!?」

必死で泣き叫び、許しを乞う女性……これがレイプ……?

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 23:42:05.88 ID:xIwGFALfO

男の人は女性のアナルに一発、もう一度膣内に射精した後、満足した顔をして目の前から一瞬で消えてしまった。

キョン「嘘だろう……?」

女「はぁ……はぁ……んっ……」

キョン「あっ……だ、大丈夫ですか!?」

女「……えっ?」

キョン「あ、いや、そのですね」

女「……ナンパ?間に合ってるから」

そう言って、何事も無かったかのように女性は立ち上がり、下腹部をタオルで拭きながら去って行った。

キョン「なんだこれ……」

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/15(月) 23:50:44.45 ID:xIwGFALfO

レイプした後は消えるのか?

良くそれで人間とか言えたもんだな古泉。

明らかにおかしいじゃないか。

いや、おかしいのはこの世界……。

キョン「はぁ……」

いったいどうすれば元に戻るんだ。

時間は昼12時過ぎ。目の前でアナルレイプなんて見せられたら、食欲なんてわかない。

キョン「そう言えば夕方、佐々木と会う約束してたな……」

さて、どうやって時間を潰すか……。

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 00:00:37.57 ID:TdDxPABhO

何か文献や書物でも無いかと図書館に行ったが、収穫ゼロ。

職員に聞いてみるも、

「ちょっと……貴方、大丈夫ですか?」

と困惑した表情で言われた。

キョン「どうすりゃいいんだ……」

夕方まで、まだまだ時間はある。

とりあえず、駅の改札口前で待機する事にした。

もしかすると、また現れるかも知れない。

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 08:38:55.74 ID:TdDxPABhO



キョン「そう簡単に現れりゃ苦労しないか……」

駅の改札口で待つの飽きてきた俺は流石に空腹感には勝てず、軽めの食事を取ったり、本屋で立ち読みしたりして時間を潰していた。

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 08:42:53.73 ID:TdDxPABhO

………

……




キョン「そろそろだな……」

俺は佐々木との待ち合わせ場所の喫茶店に向かった。

キョン「会えばわかる……か」

一体、何がわかると言うのだろう?

佐々木は何かを知っているのだろうか?

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 08:46:25.99 ID:TdDxPABhO



キョン「…………」

俺は喫茶店でコーヒーを飲みながら、ぼーっと雑誌を見ていた。

レイプされるねぇ……それにしても美形だったな男の人は……この分だと女の人も……これはこれで良い世界かも知れんな。

出来ればポニーテールの女の人で頼みたいトコだ……



『やめてっ!?』

『佐々木さんっ!?やだぁっ!?』

キョン「なっ……!?」

嘘だろう。この声は……!

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 08:48:06.96 ID:TdDxPABhO



反射的に声の聞こえた窓の外を見る……佐々木……橘京子……そしてあの男の人はまさか……!?

男の人は嫌がる佐々木の前で、にっこり笑いながら自分の物を露出した。

そして佐々木の頭を掴み、小さな口に無理矢理……

佐々木「やめっ……んぐっ!?」


260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 08:49:46.92 ID:TdDxPABhO

佐々木「んむっ……んっ……んっ……んぐっ……!」

佐々木は男の人に頭をがっしりと両手で押さえ付けられ、小さな口を犯されていた。

橘「ひぐっ……ううっ……佐々木さん……佐々木さん……やだぁ……」

橘京子は泣きながら、ただおろおろするばかり。

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 08:52:06.74 ID:TdDxPABhO

佐々木「ぷはっ……やめて……やめてぇ!?」

男の人は口淫に飽きたのか、佐々木の衣服を……駄目だ……見ちゃいられん……。

俺は下を向き、耳を塞いだ。

佐々木はこれから男の人に犯される。

駅前で、あの女性のように。何度も、何度も。口も膣内もアナルも……くそっ。

――カランッ…

『いらっしゃ……お客様?』


橘「ひぐっ……ひっ……」

キョン「あっ……」

泣きながら、橘京子が喫茶店に入って来た。

橘「ひぐっ……ひぐっ……」

耳を塞いでいる俺の姿を見付けると、そのまま向かい側に着席し

橘「うっ……もう私……こんなの……やだぁ!」

わぁんと大声で泣き出してしまった……まさか橘京子……お前も俺と同じ……?

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 09:10:14.70 ID:TdDxPABhO


橘「ひっ……ひぐっ……」

キョン「………」

駅前の喫茶店。

若い男女二人。

耳を塞いで涙を流している。

店中の視線が俺と橘京子に集まる。

お前達は痴話喧嘩とでも思っているだろうが……違う……違うんだよ……その方がまだマシだ。

俺達二人が泣いているのは……そういう事じゃないんだよ。

278 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 09:18:07.23 ID:TdDxPABhO

………

……



――カランッ…

佐々木「待たせてすまないね二人共。まぁ、レイプされてしまったんだ。仕方無い事だよ」

橘「………」

キョン「………」

白濁液にまみれて、佐々木が着席した。

顔射かよ……佐々木の顔がまともに見れねぇ。

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 09:27:55.97 ID:TdDxPABhO



店員「いらっしゃいませ。どうぞおしぼりを」

佐々木「ありがとう……んっ」

キョン「さ、佐々木!?」

橘「佐々木さんっ!?」

佐々木「どうしたんだい?」

キョン「その……なんだ……」

佐々木が突然目の前で、下腹部をおしぼりで拭き始めた。

おしぼりには大量の白濁液……股間が丸見え……佐々木……俺の佐々木が……

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 09:31:37.40 ID:TdDxPABhO



橘「んんっもうっ!佐々木さん!?」

佐々木「えっ?」

キョン「佐々木……頼むから……」

佐々木「……くっくっ、そうだったね。僕にとって当然の行為が君達には……ふむ、お手洗いでして来たほうが良いかな?」

橘「お願いします……」

佐々木「では、少し失礼するよ」

そう言って佐々木は席を立ち、お手洗いに向かった……下半身丸出しのまま。

涙が止まらねぇ。

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 09:38:02.19 ID:TdDxPABhO

キョン「……橘京子……お前は……」

橘「ええ……貴方と一緒だと思います……」

キョン「気付いたのはいつからだ?」

橘「昨日の午後です……」

俺と一緒か。

キョン「何処まで知ってるんだ?」

橘「大体は……男の人と女の人の存在……レイプが当然の世界……」

ふむ……少し情報を照らし合わせてみるか。何かわかるかも知れない。

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 10:44:11.15 ID:TdDxPABhO

キョン「………」

橘京子「………」

情報交換するも、全く進展無し。

レイプや女の人、男の人については、俺と同じ事しか知っていないようだ。

キョン「……そういや、何で気付いたんだ?」

橘「何をですか?」

キョン「いや、俺がレイプされてないって言うか、お前と一緒だって事……」

橘「貴方は監視対象者ですから。異変があれば、『組織』から通達されます」

キョン「なるほどなぁ……古泉は『機関』で、そっちは『組織』か」

橘「元々は一つでしたけどね」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 10:48:29.21 ID:TdDxPABhO

橘「その通達を受けた時は、何かの冗談かと思いました。だって私も……」

佐々木「お待たせ」

キョン「佐々木……」

橘「あ、佐々木さん……」

佐々木「くっくっ、電話で話した通りだろう?」

キョン「会えばわかる、ね……確かにわかったが……」

事態は進展するのだろうか?

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 10:59:08.88 ID:TdDxPABhO

佐々木「当然の事に嫌悪感や拒否感を持つ二人の友人……くっくっ、実に興味深いね」

キョン「………」

佐々木「微力ながら協力させてもらうよ。あ、その前に注文していいかな?レイプされると体力を使うんでね」

佐々木は店員を呼び止めた。

佐々木「ホットドッグとカルピスを……」

笑えない。

ぜんっぜん笑えないから佐々木。

突っ込む気すら起きない。

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 11:20:40.67 ID:TdDxPABhO

佐々木「で、どこまで話したんだい?お二人さん?」

キョン「……この世界のレイプの概念が、今でも理解出来ないってとこまでだな」

橘「女の人、男の人を何の疑問も無く受け入れているって事もです」

佐々木「当然の事だし、疑問を持つ事でも無いんだがね……」

そこがおかしいんだよ。

佐々木「そう言えば橘さんは、改変がどうのと言っていたね」

橘「はい……」

キョン「改変だって?」

橘「ええ、私はこの世界は九曜が改変した物だと考えています」

やはり周防九曜……お前か……。

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 11:25:28.91 ID:TdDxPABhO

橘「私の知っている九曜と、今ここに居る九曜は全く違うんです。別人みたいに……」

長門と一緒か。

佐々木「九曜は九曜なんだがね……」

橘「でも、全然違うのよ佐々木さん」

キョン「橘、詳しく教えてくれないか?」

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 17:00:36.85 ID:TdDxPABhO

橘「全然喋らないんです……あ、元から余り喋りませんでしたが」

キョン「喋らない?」

橘「はい、あの機械的な声で『――そう』とか『――ちがう』としか。
一言しか返事しないんです。それに自分からは絶対に喋りません」

佐々木「それが九曜じゃないか」

橘「違うんです佐々木さん。私の知っている九曜は……」

キョン「……周防九曜が宇宙人……天蓋からとやらのTFEI端末って事は知っているか?」

橘「ええ、もちろんです」

佐々木「自称、だがね」

長門の時と微妙に違うな……まぁ当然か。

386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 17:02:38.20 ID:TdDxPABhO

キョン「今、周防九曜はどこに?」

橘「自宅マンションにいると思います」

そこは長門と一緒か。多分、一括購入なんだろうな……宇宙では地球のマンション購入でも流行っているのか?

キョン「周防九曜に会ってみるか……そうだ、藤原は?」

佐々木「くっくっ、君も橘さんと同じ名前を出すんだね……ますます興味深いよ」

キョン「藤原を知らないのか?」

佐々木「残念ながらね。僕の記憶には、君達の言う藤原君とやらはいないんだよ」

392 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 17:27:43.65 ID:TdDxPABhO

……ここは朝比奈さんと一緒か。何となくわかって来たぞ。

キョン「橘、藤原と連絡は取れるか?」

橘「はい……多分」

キョン「多分?」

橘「彼はここで、何故か光曜園の生徒になってるんです。九曜と一緒のクラスで……『組織』の資料によると」

キョン「一般人、だろう?」

橘「はい……」

ごちゃ混ぜにも程がある。

しかしだ。あの時とほぼ似ていると言えば似ている……って事はだ。

キョン「橘、全員集めるぞ」

橘「集める?」

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 17:52:21.86 ID:TdDxPABhO

キョン「この世界から脱出するには、これしか思いつかないんだよ」

橘「脱出……?」

キョン「そうだ。俺は一度改変世界を体験している……それは知っているか?」

橘「少しは資料で知っていますけど……」

キョン「なら、話は早い。その時と、ほぼ似ているんだよ」

似ていると言うだけで、確信が持てた訳では無い。

だが、やらずに後悔するより、やって後悔したほうが……

―――ズキッ

キョン「痛っ……?」

佐々木「どうしたんだい?キョン?」

脇腹に一瞬痛みが走った。

キョン「まさか、全部同じって訳じゃないだろうな……」

そういや、お前も同じ事を言っていたな。

「やらずに後悔するより、やって後悔したほうがいいと思うの」

朝倉……まさかお前まで居るって事は無いだろうな。

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 18:05:53.54 ID:TdDxPABhO

キョン「とりあえず俺の言う通りに動いてくれ。
橘、前の世界……とでもしとくか。前の世界で、佐々木や藤原、周防九曜と常に集まる場所はあったか?」

橘「九曜のマンションですね……」

キョン「そこにPCとか無いか?」

橘「私のノートPCが置いてあります。議事録等、会合しながら報告書を作りますので」

キョン「九曜はそれを使用したりしているか?」

橘「はい、時々。何をしているのか、よくわかりませんけどね」

よし。良いぞ。条件が揃って来た。

キョン「佐々木、橘、九曜のマンションに急ごう」

橘「藤原君は?」

キョン「『組織』とやらに連絡して、拉致でも何でもして連れて来るんだ。そういうのは得意だろう?」

佐々木「へぇ。初耳だね。そうなのかい?橘さん?」

橘「ええっと……そのですね……」

413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 18:09:00.70 ID:TdDxPABhO

そんな事に気を回している場合じゃないだろう橘京子。

キョン「とりあえずだ。九曜のマンションに行くぞ」

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 18:21:39.72 ID:TdDxPABhO

………

……



キョン「そのマンションは、ここからどれくらいの所にあるんだ?」

佐々木「ここからだと、結構遠いね。タクシーを捕まえたほうがいい」

橘「車で20分って所ですね。あ、私が持ちますから心配しないで下さい」

領収書は組織で。とか言い出しそうだな橘京子。

橘「それより……本当に、それで何とかなるんですか?」

キョン「……これでならなければ、お手上げだ。俺にはこの方法しか思い付かないしな」

橘「お手上げ、か……」

佐々木「あっ……」

キョン「ん?どうした佐々木?」

佐々木「あの男の人……」

418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 18:25:48.23 ID:TdDxPABhO



キョン「男の人がどうした?」

佐々木の視線の先を見ると、美形の男がにっこりと笑っていた。橘京子を見つめながら。

キョン「男の人……おいまさか」

佐々木「橘さんのようだね」

橘「うそでしょ佐々木さんっ!?」

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 18:35:26.87 ID:TdDxPABhO

無言のまま、男の人はこちらに歩み寄って来た。

キョン「橘!逃げろ!!」

橘「う、うん……」

男「逃がさ――ない――」

喋った?この機械的な声は……?

キョン「あれ?」

男の人がいきなり目の前から消えて……

橘「ひっ……いやぁっ!?」

キョン「橘!?」

一瞬の出来事。

目の前にいたはずの男の人が、後ろにいる橘京子に抱きついていた。

一体いつ?瞬間移動?

いや、そんな事よりだ!

キョン「離しやがれ!この野郎!」

425 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 18:41:42.46 ID:TdDxPABhO

橘「助けて……こんなの私やだぁ!?」

キョン「おい、俺達は違うんだよ!離しやがれ!このっ……!」

なんて力だよコイツは。

俺が押さえつけているにも関わらず、平然と橘京子の衣服を脱がし始めた。

橘「やだぁ!?見ないでぇ!?」

キョン「いや、見るなと言われても……」

427 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 18:51:37.94 ID:TdDxPABhO

必死に抵抗するも、橘京子は遂に下着を脱がされた。

橘「いやだぁ!?やあぁ!?こんなの……いやだよぉ!?」

キョン「いい加減にしろっ……!!」

―――ゴッ!ゴッ!

思いっきり男の人の顔面を殴りつけるも、全く効いちゃいねぇ。

キョン「くそっ……じゃあここならどうだっ!?」

――ゴスッ!

男の人の股間に、思いっきり拳を降り下ろす。

キョン「マジかよ……」

平然としてやがる。

橘「助けて……なんとかしてぇ!?こんなのやぁ……絶対にいやぁ!?」

キョン「ちくしょうっ……!」

誰かなんとかしてくれ……!

街中の人間は当然のように素通りして行く……佐々木……なんで助けに来ない……お前もこれが当然って顔してるな……くそっ!くそっ!!

434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 19:08:12.73 ID:TdDxPABhO




『まぁ、この辺がギリギリか』


キョン「えっ?」

『どいてろ』

突然、黒服の男性が背後から現れた。そして……

『ふん、人形の分際で……』

―――ガシッ

黒服の男性は、橘京子を犯そうとしている男の人の後頭部を無造作に掴み、

『九曜、遊ぶのも大概にしておけ』

そして次の瞬間、黒服の男性の手が赤く発光して……

キョン「なっ……?」

橘「えっ……?」

男の人が、蒸発するように一瞬で消滅した……。

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 19:12:56.13 ID:TdDxPABhO



キョン「………」

何だこの厨ニ展開は?作品間違えてないか?って言うか

キョン「お前は誰だ……?」

『………』

黒服の男性は、俺の問いを無視して橘京子をじっと見つめていた。

橘「あ、貴方は……?」

『処女の橘京子……ふっくっく』

橘「あっ……やだあっ!?」

そういや下半身丸出しだったな。

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 19:20:35.08 ID:TdDxPABhO

キョン「そのイラッとする笑い方はもしかして……」

藤原「ふん……藤原、とでも呼んで貰おうか」

藤原だって?いや、その姿は……!

藤原「そちらの朝比奈みくる(大)と似たような存在……とでも理解して貰おうか」

キョン「藤原(大)?藤原くん(大)?藤原さん(大)?」

藤原「呼び方など藤原で構わんだろう……」

佐々木「くっくっ、『パンジー』なんてどうかな?」

キョン「………」

藤原「………」

橘「………」

さらっと持って行くな佐々木よ。今まで黙って見てただけじゃねぇか。

449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 19:28:12.58 ID:TdDxPABhO

キョン「で、パンジー。どういう事か説明してくれ」

パンジー「えっ?パンジーになるのか僕は?」

佐々木「くっくっ、名前等に意味は無いと、自分で言っていただろう?」

パンジー「いや、あれは若気の至りと言うかだな」

橘「この変態未来人っ!なにしっかり見てんのよ!?パンジーなんて、パンジーに失礼よ!!」

キョン「じゃあ、ポンジーなんてどうかな?」

ポンジー「おい現地民。いい加減に……えっ?ポンジーなのか?」

どれが良いんだろうか?

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 19:30:31.80 ID:TdDxPABhO

藤原(大)「これで頼む」

佐々木「くっくっ、ふじわらふとし……」

藤原(大)「佐々木、いい加減にしろ」

487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 20:52:54.43 ID:TdDxPABhO



キョン「パンジーどういう事だ?説明してくれ」

パンジー「結局パンジーか……まぁ良いだろう。ここは平行世界だ。改変では無い」

キョン「平行世界?」

パンジー「パラレルワールドと言った方がわかりやすいな。九曜が作り出したもう一つの世界だ」

キョン「パラレルワールド……」

489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 20:54:51.97 ID:TdDxPABhO


パンジー「おっと、その前に」

―――ドスッ!

佐々木「ぐっ……!?」

橘「佐々木さんっ!?」

キョン「おいパンジー!?」

突然パンジーは、佐々木の首元に後ろから手刀を一発。

佐々木は崩れるように気を失った。

って、これで本当に気絶するのか。初めて見た。

パンジー「……結論から言おう。僕はこの世界の、全ての消滅が任務だ」

橘「世界の全て?」

パンジー「全てさ。この佐々木も、街も、人々も……全て九曜の作り出した偽物だからな」

キョン「なんだって……」

490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 20:55:42.61 ID:TdDxPABhO

パンジー「ふん、偽物にしては良く出来ているがな。この事実を知れば、確実にこの佐々木は発狂して足手まといになる」

キョン「じゃあ俺達は……?」

パンジー「心配するな。君と橘京子は本物の人間だ。九曜にオリジナルの世界からこの平行世界に召喚されている」

橘「どうして九曜は私達を?」

パンジー「ふっくっく、作り出した物は、誰かに見せたい衝動に駆られるだろう?」


なるほど、な。

491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 20:57:10.55 ID:TdDxPABhO

パンジー「それともう一つ。批評して貰いたいのさ」

キョン「批評?」

パンジー「あぁ、この世界をどう思う?」

キョン「最悪だな」

橘「最低よ」

パンジー「僕も同感だ。九曜は僕達に判断も任せたのさ。
この世界の存続か、それとも消滅か……ここまで全て九曜の手の平の上だろう。ふん、少し抵抗はしたがな」

キョン「抵抗って何をしたんだパンジー?」

パンジー「さっさと橘京子を助けても良かったんだがな……ふっくっく、ギリギリまで待ったおかげで良い物が見れたよ」

それが抵抗かよ……アホかこの未来人は。

493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 20:59:07.39 ID:TdDxPABhO



橘「変態っ!最っ低よ!!」

パンジー「そう怒るな橘京子。君は……んっ?まだ禁則、か」

キョン「ん?」

パンジー「いや、何でもない……さて、さっさと九曜のマンションに行こうか。九曜でなければ、君達二人をオリジナルの世界に戻せないからな」

496 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:00:54.04 ID:TdDxPABhO

………

……



パンジーの話では、俺と橘京子、佐々木(偽)、パンジーの四人が集まらないと周防九曜に会えないプログラムがこの世界にはあるらしい。

無駄に長門を参考にしやがって……この佐々木はいらないんじゃないか?




橘「着いたわ。ここが九曜のマンションです」

498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:03:12.69 ID:TdDxPABhO

キョン「長門のマンションそっくりだな……」

パンジー「さて、よっと……」

パンジーは佐々木を担いだ。

パンジー「さぁ、行くぞ」

俺達は周防九曜の居る部屋へと向かった。

500 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:13:34.39 ID:TdDxPABhO



――ピンポーンッ

『開い――てる――……』

インターホンから聞こえる機械的な声。

パンジー「……開けるぞ。佐々木を頼む」

パンジーは佐々木を俺に預け、慎重にドアを開いた。

502 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:18:06.77 ID:TdDxPABhO

パンジー「九曜。抵抗はするなよ」

右手を赤く発光させるパンジーを先頭に、俺達は部屋の奥に進んだ。

―――ガチャッ

九曜「わかってる――抵抗は――しない――」

何もない部屋の真ん中に、まるで人形のように座っている周防九曜が呟いた。

514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:39:41.62 ID:TdDxPABhO

橘「九曜……」

九曜「私は――この世界を――皆が望んでいると――」

キョン「いや、こんなの皆望んじゃいない……一部の人間は望むかも知れんがな」

九曜「一部の――人間――?」

パンジー「そうだ。こんな世界を望むのは、君と狂った人間だけだ」

九曜「じゃあ――彼は――」

パンジー「彼?誰の事だ?」

九曜「谷口――」

キョン「はぁ?」


516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:40:25.39 ID:TdDxPABhO

九曜「谷口が――教えてくれた――レイプは――良い物――皆が望んでる――」

キョン「おいおい、ちょっと待て周防九曜!?どういう事だ!?」
橘「あっ……もしかして……」

キョン「なんか知ってるのか?」

橘「九曜が去年の冬……何を思ったのか北高の男子生徒と付き合いだして……直ぐに別れたみたいだけど……」

キョン「去年の冬……」

そういや谷口の奴、光陽園の彼女が出来たとかクリスマス直前に別れたとか……

キョン「それが周防九曜?」

519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:42:39.61 ID:TdDxPABhO

パンジー「あぁ、あれだな。君と勘違いしたってやつか」

キョン「俺と?」

パンジー「さらに覗いていたのがそちらのTFEI端末の作り出した改変世界だって事に気付かず、涼宮ハルヒに接触するために光陽園に潜入したって話だ」

……だからこの世界は長門の改変世界に似ているのか?

九曜「谷口は――あの日――無理矢理――私を――押し倒して――教えてくれた――」

ちょっと待て。

九曜「レイプは――皆がする事――皆が喜ぶ事――ずっとその情報は私に蓄積されていた――それを確認するために――私は――この世界を――」

キョン「わかった。もういい周防九曜」

全ての原因は谷口。

よし、谷口殺そう。

523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:51:06.86 ID:TdDxPABhO

パンジー「ふっくっく、くだらない」

橘「本当にくだらないです……」

キョン「なぁパンジー。俺達が戻るのを伸ばしたり出来るか?」

パンジー「別にいつでも構わないが……君はこんな世界に居残りたいのか?」

キョン「ちょっとやる事が出来たからな……パンジー、この世界は消滅させると言ったな?」

パンジー「あぁ」

キョン「消滅させる前に……一人ぶっ殺したい男がいるんだが」

橘「谷口って奴ね……私も手伝います」

パンジー「どうせ消滅させるからな……殺しても構わない……んっ?ちょっと待てよ」

キョン「どうしたパンジー?」

パンジー「ちょっと考えさせてくれ……」

536 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 21:59:27.06 ID:TdDxPABhO

パンジーは何かを考え込みながらブツブツと一人言を呟き始めた。

パンジー「これは禁則……これは該当……いやしかしこうすれば……期限……」

一体何を考えているんだ。

パンジー「よし、わかった。九曜、橘京子だけをオリジナルの世界に戻せ」

橘「えっ?」

パンジー「そろそろ君は戻らないとマズイ事になる。言っただろう?平行世界なんだ。時間の流れは向こうと同じだ。
オリジナルの世界で、君達は行方知れずになっている……2日ぐらいは誤魔化しが効くだろう?さぁ行くんだ。今すぐ行くんだ橘京子」

橘「えっ?えっ?」

なにをそんなに焦っているんだパンジーよ。

パンジー「ほら九曜。許してやるから橘京子だけをオリジナルの世界に戻せ」

九曜「わかった――」

546 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 22:04:02.83 ID:TdDxPABhO

橘「ちょっと待ってよ!?」

パンジー「佐々木が君を心配してるぞ」

橘「えっ?佐々木さんが……?」

パンジー「あぁ、あちらに寝ている偽の佐々木じゃなく、本物の佐々木がな。帰って安心させてやれ」

橘「わかりました……佐々木さん……」

九曜「では―――――」

周防九曜が高速で詠唱を開始した途端、橘京子は光に包まれて……消えてしまった……。

549 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 22:11:23.38 ID:TdDxPABhO

パンジー「よし、これでいい……ふっくっく」

キョン「なにがこれでいいんだ?」

パンジー「九曜……君が作った世界なんだが……まだ確認してからでも遅く無い」

九曜「確認――?」

パンジー「そうだ。確認だ。していないのに駄目な物だと決め付けるのもどうかと思ってね」

キョン「………」

パンジー「あぁ、男の人と女の人はいらない。そうだな……その役割は僕達が……」

キョン「おい」

パンジー「ついでに僕の監視者もこの平行世界から弾き出して……」

キョン「おいっ!」

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 22:28:08.14 ID:TdDxPABhO

パンジー「……どうした?」

キョン「期限は?」

パンジー「あと45時間」

キョン「つまり45時間以内なら」

パンジー「ふっくっく、何をしても問題ない」

キョン「……兄貴って呼んで言いかい?」

パンジー「水くさい奴だな。パンジーでいいぜ?」

キョン「へへっ……敵わないやっ!」

パンジー「さぁ行くぞ。あ、佐々木が寝ているが?」

キョン「どうせここに戻るから最後にしようぜ!」

パンジー「僕は朝比奈みくるちゃん!」

キョン「僕は朝倉涼子ちゃん!」

俺達は走り出す。

あのレイプ坂を……!

558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/06/16(火) 22:28:59.61 ID:TdDxPABhO

はい強制終了。頭痛い。もう無理。文章にするって難しいよね。

俺の糞文より途中で出来たコピペのほうが面白かった件。

もう思い付きや途中でスレ立てるのやめる。全部書いてから投下しよう。でもこれ前も言ったなぁ。

なんかこんなんでごめんなさい。支援や保守してくれた人。土下座するから許して下さい。



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